JP6378028B2 - 乗り物用容器ホルダー - Google Patents
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また、収納された飲料容器を加温又は冷却する手段として、ホルダー本体の外側部分にペルティエ素子が取り付けられたものが知られている(例えば、特許文献1、2参照)。
上記構成により、飲料容器のガタツキを軽減し、加温効果及び冷却効果を持たせた容器ホルダーとなっている。
上記構成により、径の異なる飲料容器の保持をなすとともに、熱の伝達を効率良くして保温、保冷効果を持たせた容器ホルダーとなっている。
具体的には、飲料容器をホルダー本体の底面に当接するように収納させないと、飲料容器と、ペルティエ素子が取り付けられたホルダー本体底面との間に隙間が空いてしまい、加温効果及び冷却効果の効率性が悪くなってしまう虞があった。
特に、乗り物用のドリンクホルダーの場合には、乗り物移動時に比較的大きな振動が生じるため、収納された飲料容器がわずかでも位置ずれしてしまうと、所望の加温効果及び冷却効果が得られなくなる虞があった。
そのため、飲料容器を多少乱雑に収納したとしても、また、乗り物用として飲料容器に振動が伝わり易い状況で用いられたとしても、飲料容器を安定して収納保持することができ、高い加温効果及び冷却効果が得られるドリンクホルダーが望まれていた。
特に、容器を多少乱雑に収納したとしても、また、乗り物移動時に容器に大きな振動が生じたとしても、容器が温度調整部材側に押し出されるように位置決めされているため、加温効果及び冷却効果を維持できる。
また、上記構成により、ホルダー本体の開口側部分が底側部分と比較して幅広となるため、容器を挿入し易くなる。また、容器を多少乱雑に収納したとしても、容器が自重によってホルダー本体の底側部分まで収納され、底側部分にある位置決め突起部によって温度調整部材側に押し出されるため、高い加温効果及び冷却効果を維持できる。
また、前記位置決め突起部において前記容器と当接する面が傾斜面となっていると良い。
上記構成により、位置決め突起部の位置決め性が向上し、また、温度調整部材側へのガイド性が向上する。
また、複数の前記位置決め突起部は、前記温度調整部材を介して互いに反対側に配置されていると良い。
上記構成により、位置決め突起部の位置決め性、温度調整部材側へのガイド性が一層向上する。
上記構成により、温度調整部材として比較的小型なペルティエ素子を採用して、ホルダー本体の加温効果及び冷却効果を一層向上できる。
上記構成により、温度調整部材の発熱側の放熱効率を上げることができる。
上記構成により、乗り物用ドアラニングを乗り物の幅方向においてコンパクト化することができ、乗員のスペースを確保できる。
特に、容器を多少乱雑に収納したとしても、また、乗り物移動時に容器に大きな振動が生じたとしても、加温効果及び冷却効果を維持できる。
また本発明によれば、容器をホルダー本体内部に挿入し易くなる。また、容器を多少乱雑に収納したとしても、容器が自重によってホルダー本体の底側部分まで収納され、底側部分にある位置決め突起部によって温度調整部材側に押し出されるため、高い加温効果及び冷却効果を維持できる。
また本発明によれば、位置決め突起部の位置決め性が向上し、また、温度調整部材側へのガイド性が向上する。
また本発明によれば、温度調整部材として比較的小型なペルティエ素子を採用して、ホルダー本体の加温効果及び冷却効果が一層向上する。
また本発明によれば、温度調整部材の発熱側の放熱効率を上げることができる。
また本発明によれば、乗り物用ドアラニングを乗り物の幅方向においてコンパクト化することができ、乗員のスペースを確保できる。
本実施形態は、飲料容器を上方開口部から収納可能なホルダー本体と、ホルダー本体の外側面上に取り付けられたペルティエ素子とを備えており、ホルダー本体の内側面上にある位置決め突起部が、ホルダー本体においてペルティエ素子が位置する側とは反対側で飲料容器に当接することで、飲料容器をペルティエ素子側に押し出していることを特徴とする乗り物用の容器ホルダーの発明に関するものである。
容器ホルダー1は、図2に示すように、飲料容器2を上方にある開口部11aから収納可能なホルダー本体10と、ホルダー本体10の外側に取り付けられ、ホルダー本体10に収納された飲料容器2を加温又は冷却するペルティエ素子20と、ホルダー本体10の外側に取り付けられ、ペルティエ素子20をホルダー本体10とで挟む位置に配置された放熱フィン30と、から主に構成されている。
ホルダー本体10は、その側壁部分の上端が取り付け部となって車両用ドアライニングDに設けられた被取り付け部に段付き合わせで組み付けられている。
内側ケース11の収納内部には、図4に示すように、内側ケース11の内側面上から、収納された状態の飲料容器2側に向かって突出し、飲料容器2を位置決めするための1対の位置決め突起部11bが形成されている。詳細は後述する。
なお、ホルダー本体10を形成するためには、公知なウレタン発泡金型に内側ケース11を予めセットした状態で、当該金型に液状のウレタン原料を注入し、ウレタン発泡させると良い。そうすると、金属製の内側ケース11と発泡ウレタン製の外側ケース12とが一体的に重ね合わされたホルダー本体10が比較的容易に形成される。
勿論、上記方法のほか、例えば内側ケース11に外側ケース12となるウレタン製の平板を張り合わせて形成することもできる。
ペルティエ素子20は、図3に示すように、外側ケース12の収納穴12aに収容された状態で、内側ケース11の外側面上に当接するように配置されている。
ペルティエ素子20の端末部分には、車両に設けられた不図示のバッテリーに接続可能な電源プラグ21が設けられている。
なお、ペルティエ素子20は、車両前後方向においてホルダー本体10よりも前方位置又後方位置に配置されていると良い。
一方で、バッテリーから電流の向きを逆にして供給されると、内側面20aが放熱部となって加温され、外側面20bが吸熱となって冷却される。
従って、収納された飲料容器2を用途に応じて加温又は冷却させることが可能となる。
位置決め突起部11bは、図4、図5に示すように、略半円錐形状からなり、内側ケース11の外壁部分の一部を内側に窪ませるようにして形成されている。
位置決め突起部11bは、ホルダー本体10の中心位置から見てペルティエ素子20が位置する側とは反対側に配置されており、所定幅の間隔を空けて一対設けられている。
そして、一対の位置決め突起部11bは、それぞれ飲料容器2の外縁部分に当接することで、飲料容器2をペルティエ素子20側に押し出すように配置されている。
そして位置決め突起部11bにおいて飲料容器2と当接する面が傾斜面となっている。
詳しく言うと、図4に示すようにホルダー本体10を上方から見たとき、一方の位置決め突起部11bとホルダー本体10の中心軸とで形成される面と、他方の位置決め突起部11bと当該中心軸とで形成される面とがなす角度が略120度となっている。
そのため、図5(a)の飲料容器2のように、一般に容器の外縁下端部分が面取りされている場合には、飲料容器2が位置決め突起部11bに当接して位置決めされた状態で、さらにホルダー本体10の底壁部分に当接する。その結果、容器ホルダー1の収納保持性が向上する。
そのため、本容器ホルダー1が安定した収納保持性を備え、高い加温効果及び冷却効果を維持することができる。
上記実施形態において、容器ホルダー1は、飲料容器2を上端にある開口部11aから収納する構成となっているが、特に限定されることなく、開口部11aが側方部分や下端部分に形成されていても良く、当該部分から収納する構成としても良い。
例えば、開口部11aが側方部分に設けられた場合には、上端及び下端の一方にペルティエ素子20が取り付けられ、他方に位置決め突起部11bが形成されると良い。
また容器ホルダー1は、略円筒形状に限定されることなく、容器の形状に合わせて適宜形状変更しても良い。
例えば、収納される容器が略角筒形状である場合には、容器ホルダー1及びペルティエ素子20の内側面を平面にして当該容器に当接し易くすると良い。
例えば、位置決め突起部11bが1つであった場合には、位置決め突起部11bとペルティエ素子20とがホルダー本体10の中心軸を介して真反対の位置に配置されていると良い。
また、位置決め突起部11bが、公知な可動手段を用いることで、飲料容器2の大きさに応じて可動するように構成されていても良い。例えば、位置決め突起部11bを公知な弾性手段で飲料容器2側に付勢することで、サイズの異なる容器に一層対応し易くなる。
ただ望ましくは、位置決め突起部11bが半円錐形状からなると、飲料容器2の押出しガイド性が向上すると共に、位置決め突起部11bの剛性を確保することができる。
ただし、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
特に、上記の実施形態にて説明したものは、あくまで一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。
1 容器ホルダー
2 飲料容器
10 ホルダー本体
11 内側ケース
11a 開口部
11b 位置決め突起部
12 外側ケース
12a 収納穴
20 ペルティエ素子(温度調整部材)
20a 内側面
20b 外側面
21 電源プラグ
30 放熱フィン
Claims (9)
- 容器を開口部から収納可能なホルダー本体と、
該ホルダー本体に取り付けられ、該ホルダー本体に収納された前記容器を加温又は冷却する温度調整部材と、を備えた乗り物用容器ホルダーであって、
前記ホルダー本体の収納内部には、該ホルダー本体の内側面上に設けられ、前記ホルダー本体の下端に配置され、該ホルダー本体の内側面側から、収納された前記容器側に向かって突出し、該容器を位置決めする位置決め突起部が設けられ、
該位置決め突起部は、前記ホルダー本体において前記温度調整部材が位置する側とは反対側で前記容器に当接することで、該容器を前記温度調整部材側に押し出すように配置され、
前記位置決め突起部は、前記ホルダー本体の内側面及び下端面と連続して形成され、
前記位置決め突起部のうち下端部分が、前記ホルダー本体の径方向において前記ホルダー本体の中央側まで最も突出していることを特徴とする乗り物用容器ホルダー。 - 前記位置決め突起部は、前記開口部から離れる向きに進むに従って、突出長さが大きくなるように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の乗り物用容器ホルダー。
- 前記位置決め突起部において前記容器と当接する面が傾斜面となっていることを特徴とする請求項2に記載の乗り物用容器ホルダー。
- 前記位置決め突起部は、所定幅の間隔を空けて複数設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の乗り物用容器ホルダー。
- 複数の前記位置決め突起部は、前記温度調整部材を介して互いに反対側に配置されていることを特徴とする請求項4に記載の乗り物用容器ホルダー。
- 前記温度調整部材は、ペルティエ素子であって、
前記ホルダー本体は、伝熱性を有する内側ケースと、該内側ケースを外側から囲むように設けられ、断熱性を有する外側ケースと、を備え、
前記ペルティエ素子は、前記内側ケースに当接するように取り付けられていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の乗り物用容器ホルダー。 - 前記ホルダー本体の外側に取り付けられ、前記温度調整部材を前記ホルダー本体とで挟む位置に放熱フィンを備えていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の乗り物用容器ホルダー。
- 前記乗り物用容器ホルダーは、乗り物用ドアライニングの側面に取り付けられ、
前記温度調整部材は、乗り物の前後方向において前記ホルダー本体よりも前方位置又は後方位置に配置されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の乗り物用容器ホルダー。 - 請求項1乃至8のいずれか1項に記載の乗り物用容器ホルダーを有することを特徴とする乗り物用ドアライニング。
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