JP2016091604A - 車両用バッテリパック - Google Patents

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Abstract

【課題】ヒーター及び冷却通路を有する車両用バッテリパックをコンパクトにするとともに、効率よく加温及び冷却できるようにする。【解決手段】車両用バッテリパック1は、バッテリセル21と、バッテリセル21の外部に設けられ、該バッテリセル21を冷却するための冷却風が流れる冷却通路Sとを備えている。冷却通路Sの上壁部41には、バッテリセル21を加温するためのヒーターHが埋め込まれている。【選択図】図1

Description

本発明は、例えば電気自動車やハイブリッド自動車等に搭載される車両用バッテリパックに関し、特に、バッテリセルを加温及び冷却する構造の技術分野に属する。
例えば、電気自動車等は寒冷地で走行することもあるので、走行用モーターに電力を供給するための車両用バッテリパックも低温環境に置かれることがある。この車両用バッテリパックが例えば氷点下まで冷却された場合を想定すると、放電性能が極端に悪化して自動車の走行に影響を与える場合がある。
そこで、例えば特許文献1に開示されているように車両用バッテリパックを加温するためのヒーターを設けることがある。特許文献1では、板材からなる基材上にヒーター線を設けることによってヒーターを構成している。そして、ヒーターは、車両用バッテリパックの上面に配置され、ヒーター線に供給された電力によって発熱して車両用バッテリパックを加温することができるようになっている。
また、車両用バッテリパックは複数のバッテリセルを接続したバッテリモジュールによって多くの蓄電量を確保するようにしているため、充放電時の発熱量が多くなり、冷却構造が必要となる(例えば、特許文献2参照)。
特許文献2では、バッテリトレーと、バッテリカバーとによって空間が区画形成されており、この空間内にバッテリモジュールが複数個収容されている。バッテリトレーは、アッパープレートとロアプレートとで構成され、それらの間に冷却風が流れる冷却通路が形成されている。そして、ロアプレートを介して冷却風とバッテリモジュールのバッテリセルとが熱交換し、バッテリセルが冷却される。
特開2012−221776号公報 特許第5277362号公報
上述したように、車両用バッテリパックにはヒーター及び冷却通路の両方が必要となるが、特許文献1のヒーターは車両用バッテリパックの上面に配置され、また、特許文献2の冷却通路は車両用バッテリパックの外部においてその下側に設けられているので、ヒーター及び冷却通路の両方を設けようとすると、車両用バッテリパックが大型化してしまう。
また、ヒーターの熱を効率よく利用したいという要求もあり、また、冷却も効率よく行いたいという要求もある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ヒーター及び冷却通路を有する車両用バッテリパックをコンパクトにするとともに、効率よく加温及び冷却できるようにすることにある。
上記目的を達成するために、本発明では、冷却通路の壁部にヒーターを埋め込むようにした。
第1の発明は、
バッテリセル(21)と、
上記バッテリセル(21)の外部に設けられ、該バッテリセル(21)を冷却するための冷却風が流れる冷却通路(S)とを備えた車両用バッテリパック(1)において、
上記冷却通路(S)の壁部(41)には、上記バッテリセル(21)を加温するためのヒーター(H)が埋め込まれていることを特徴とする。
この構成によれば、ヒーターが冷却通路の壁部を利用して配設されるので、ヒーターを外部に別途設ける場合に比べて車両用バッテリパックがコンパクトになる。
そして、バッテリセルが低温状態にあるときには、ヒーターが壁部に埋め込まれているのでヒーターの熱が該壁部を介してバッテリセルに素早く、かつ、効率よく伝達されてバッテリセルが加温される。また、バッテリセルが高温状態にあるときには、冷却通路内の冷却風の冷熱が壁部を介してバッテリセルに素早く、かつ、効率よく伝達してバッテリセルが冷却される。
第2の発明は、第1の発明において、
上記バッテリセル(21)と、該バッテリセル(21)に接続される金属製の導電材料からなる接続部材(23)とを有するバッテリモジュール(20)を備え、
上記ヒーター(H)は、上記バッテリモジュール(20)における上記接続部材(23)側に設けられることを特徴とする。
この構成によれば、ヒーターの熱が冷却通路の壁部から接続部材に伝達する。接続部材は金属製で熱伝導率が高いので、ヒーターの熱が接続部材を介してバッテリセルに伝達しやすくなる。
第3の発明は、第1または2の発明において、
上記ヒーター(H)は、上記冷却通路(S)の壁部(41)にインサート成形されていることを特徴とする。
この構成によれば、冷却通路の壁部の成形時にヒーターが該壁部に埋め込まれて一体化されるので、ヒーターを壁部に固定するための部材等を設けることなく、ヒーターを所定位置で保持することが可能になる。
第4の発明は、第1から3のいずれか1つの発明において、
上記冷却通路(S)の壁部(41)には、上記ヒーター(H)の熱が伝達する伝熱部材(B)が埋め込まれていることを特徴とする。
この構成によれば、伝熱部材にヒーターの熱が伝達する。伝熱部材は冷却通路の壁部に埋め込まれているので、伝熱部材の熱が冷却通路の壁部の広い範囲に伝達することになり、複数のバッテリセルを効率よく加温することが可能になる。
第5の発明は、第1から4のいずれか1つの発明において、
上記冷却通路(S)の内面における上記ヒーター(H)が埋め込まれた部位は、上記冷却通路(S)内へ向けて突出していることを特徴とする。
この構成によれば、ヒーターが埋め込まれた部位が冷却通路内へ向けて突出していることでバッテリセルの放熱面積が拡大して冷却効率が向上する。また、冷却通路を流れる冷却風が乱れやすくなるので、冷却風の大部分がバッテリセルと熱交換し易くなり、バッテリセルの冷却性能が高まる。
第1の発明によれば、冷却通路の壁部にヒーターを埋め込んでいるので、ヒーター及び冷却通路を有する車両用バッテリパックをコンパクトにすることができる。さらに、ヒーターの熱及び冷却通路の冷却風の冷熱をバッテリセルに素早く、かつ、効率よく伝達することができるので、バッテリセルを効率よく加温及び冷却できる。
第2の発明によれば、ヒーターをバッテリモジュールにおける接続部材側に設けたので、ヒーターの熱が接続部材を介してバッテリセルに伝達しやすくなり、バッテリセルの加温効率がより一層向上する。
第3の発明によれば、ヒーターを冷却通路の壁部にインサート成形したので、部品点数を増加させることなく、ヒーターを冷却通路の壁部の所定位置で保持することができる。
第4の発明によれば、冷却通路の壁部に伝熱部材を埋め込んだので、複数のバッテリセルを効率よく加温できる。
第5の発明によれば、冷却通路の内面におけるヒーターの埋め込まれた部位が冷却通路内へ向けて突出しているので、放熱面積が拡大するとともに冷却風の流れが乱れやすくなり、冷却風によるバッテリセルの冷却効率を向上できる。
実施形態1に係る車両用バッテリパックの縦断面図である。 実施形態2に係る図1相当図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1は、本発明の実施形態に係る車両用バッテリパック1の縦断面図である。バッテリパック1は、複数のバッテリモジュール20と、これらバッテリモジュース20を収容するバッテリケース30とを備えている。このバッテリパック1は、例えば電気自動車やハイブリッド自動車等に搭載されて走行用モーターに電力を供給するためのものである。ハイブリッド自動車には、プラグインタイプも含まれる。
バッテリケース30は、例えば所定方向に長い形状の箱形に構成されている。バッテリモジュール20は、バッテリケース30内においてバッテリケース30の長手方向に並ぶように配置されるとともに、バッテリケース30の幅方向にも並ぶように配置される。バッテリモジュール20は1つであってもよいし、複数であってもよい。
バッテリモジュール20は、複数のバッテリセル21と、バッテリセル21を収容するセルケース22とを有している。バッテリセル21は、例えば円筒状に形成された二次電池であり、上下方向に延びる姿勢状態でセルケース22に収容される。セルケース22は、例えば上下方向に分割された樹脂製部材を組み合わせて構成することができる。セルケース22内では、バッテリセル21がバッテリケース30の長手方向に並ぶように配置されるとともに、バッテリケース30の幅方向にも並ぶように配置される。
バッテリケース30は、該バッテリケース30の長手方向に延びる上壁部31と、上壁部31の周縁部から下方へ延びる側壁部32とを備えており、底部は、別体の底壁部材34によって覆われるようになっている。底壁部材34はバッテリケース30を構成する部材である。
底壁部材34は、側壁部32の略下半部を外側から囲むように形成された周壁部34aと、周壁部34aの下端部に一体成形されて略水平に延びる下板部34bとを備えている。バッテリケース30の側壁部32の外面には、上下方向中間部に突出部32aが形成されている。この突出部32aは、底壁部材34の周壁部34aの上端部に固定されるようになっている。
バッテリケース30は全体が樹脂材からなる樹脂成形品である。上壁部31、側壁部32及び底壁部材34によって区画形成された空間が、バッテリセル21を収容するためのバッテリセル収容空間Rとなっている。このバッテリセル収容空間Rには、外部の空気が出入りしにくくなっている。尚、バッテリケース30の上壁部31、側壁部32及び底壁部材34は一体成形することができる。
バッテリケース30には、バッテリセル21の電極部分(負極部分)に接続されるバスバー23(接続部材)が収容されている。バスバー23は、バッテリモジュール20の一部を構成する部材であり、熱伝導性を有する金属製の導電材料からなる板材、例えば銅板等で構成されている。バスバー23は、セルケース22の下面に配置され、該セルケース22の下面とバッテリケース30の下板部34bの内面との間で、該下板部34bに沿って延びている。尚、図示しないが、セルケース22の上側にもバッテリセル21の電極部分(正極部分)に接続されるバスバーが設けられており、これら上下のバスバー23によってバッテリセル21を並列に接続することもできるし、直列に接続することもできる。
バスバー23の下面には、モジュール側伝熱部材24が設けられている。モジュール側伝熱部材24は、熱伝導性が良好な部材として、例えばシリコーン、アルミニウム合金等からなる板材やシート材で構成することができる。バスバー23とモジュール側伝熱部材24との間は絶縁されているが、熱の伝達は可能になっている。
尚、モジュール側伝熱部材24の代わりに、またはモジュール側伝熱部材24に加えて熱伝導性の良好なゲル状物質(熱伝導ゲル)を設けてもよい。熱伝導ゲルは、従来周知のものなので詳細な説明は省略する。
バッテリケース30の外部には、冷却通路Sが設けられている。この実施形態では、冷却通路Sがバッテリケース30の下側に位置している。冷却通路Sは、バッテリセル21を冷却するための冷却風が流れる通路であり、図1において左右方向に延びている。この冷却通路Sには、図示しないが送風装置等によって冷却風が送風される。送風装置は、制御装置(図示せず)によって制御され、例えばバッテリセル21の温度が所定の高温状態になると作動するように構成されている。尚、冷却風の流れ方向は図1の左側から右側に向かう方向であるが、反対方向に流すこともできる。
冷却通路Sは樹脂製の通路構成部材40の内部に設けられている。通路構成部材40は、バッテリケース30の下板部34bの下面に隣接するように配設されたダクト状のものであり、上壁部41と、上壁部41から所定の寸法だけ下方に離れて配置された下壁部42と、側壁部43とで構成されている。通路構成部材40の上壁部41とバッテリケース30の下板部34bとは重なっている。尚、冷却通路Sは、通路構成部材40の内部に複数設けることもできる。また、通路構成部材40の上壁部41を、バッテリケース30の下板部34bと一体成形してもよい。
この実施形態では、バッテリセル21を加温するためのヒーターHが設けられている。ヒーターHは、冷却通路Sの上壁部41に埋め込まれており、この上壁部41に沿って延びている。すなわち、冷却通路Sの上壁部41には、バッテリケース30が載置される部位に、上方へ膨出する膨出部41aが設けられている。膨出部41aの形成により、冷却通路Sの上壁部41内面は上方へ窪み、この窪んだ部分にヒーターHが配設される。
ヒーターHは、例えばアルミニウム合金、ステンレス、銅等からなる板状の金属製導電部材で構成されている。ヒーターHには、図示しないが、正極側電極部と負極側電極部とが設けられている。ヒーターHにおける正極側電極部と負極側電極部との間の部分は、平面視で屈曲しながら延びており、広い範囲を均一に加温することができるように構成されている。ヒーターHは、薄板材をエッチング処理することによって一体成形することができる。尚、薄板材を打ち抜くことによって正極側電極部、負極側電極部及び屈曲部を成形してもよい。薄板材の厚みとしては、例えば0.3mm以上1.0mm以下の範囲に設定することができる。ヒーターHは制御装置(図示せず)によって制御され、バッテリセル21が所定の低温状態にあることが検出された場合に、通電されるように構成されている。ヒーターHは、例えば電熱線等で構成することもできる。
ヒーターHと、冷却通路Sの上壁部41の内面との間には、ヒーター側伝熱部材BがヒーターHに接近するように設けられている。ヒーター側伝熱部材Bは、熱伝導性が良好な部材として、例えばシリコーン、アルミニウム合金等からなる板材やシート材で構成することができる。ヒーターHとヒーター側伝熱部材Bとの間は絶縁されているが、熱の伝達は可能になっている。ヒーター側伝熱部材Bは、冷却通路Sの上壁部41においてヒーターHの埋め込まれた範囲よりも広い範囲に埋め込まれている。
ヒーターHの下側は、保持部材44によって保持されている。保持部材44は、上壁部41における膨出部41aの形成によって窪んだ凹部41bを覆う板状に形成された樹脂材で構成されており、上壁部41に対して溶着等の手法によって固着されている。保持部材44の上面には、ヒーターHが嵌まる溝44aが形成されている。この実施形態では、溝44aは、冷却風の流れに対して交差する方向に延びているが、これに限らず、例えば冷却風の流れに沿う方向に延びるものであってもよい。溝44aの形成により、冷却通路Sの内面におけるヒーターHが埋め込まれた部位は、冷却通路S内へ向けて突出する突出部44bとなる。突出部44bは、冷却通路Sを流れる冷却風の流れと交差する方向に延びており、冷却風の流れ方向に間隔をあけて複数設けられる。また、保持部材44における冷却風の流れ方向の両端部には下方へ突出する突条部44cがそれぞれ設けられている。さらに、ヒーター側伝熱部材Bの上面には、熱伝導性ゲルAが設けられている。
次に、上記のように構成された車両用バッテリパック1が使用される場合について説明する。バッテリセル21が温度センサ等によって所定の低温状態であることが検出されると、ヒーターHに通電される。このとき冷却通路Sに送風する送風装置は停止させておき、ヒーターHの熱が外部に逃げるのを抑制する。
ヒーターHが発熱すると、ヒーターHの熱がヒーター側伝熱部材Bに伝達する。ヒーター側伝熱部材Bに伝達した熱は、熱伝導性ゲルA、通路構成部材40の上壁部41、バッテリケース30の下板部34b、モジュール側伝熱部材24を介してバスバー23に伝達する。バスバー23に伝達した熱は、バッテリセル21に伝達し、バッテリセル21を加温する。バスバー23は金属製の板材であり、バッテリモジュール20を構成する全てのバッテリセル21に直接接続されているので、ヒーターHの熱は効率よく全てのバッテリセル21に伝達する。
また、ヒーターHの熱がヒーター側伝熱部材B及びモジュール側伝熱部材24に伝達すると、ヒーター側伝熱部材Bが通路構成部材40の上壁部41の広い範囲を加温し、モジュール側伝熱部材24がバッテリケース30の下板部34bの広い範囲を加温する。これにより、通路構成部材40の上壁部41の熱、バッテリケース30の下板部34bの熱がバッテリケース30の側壁部32に伝達することによってセルケース21等に伝達しやすくなり、このことによってもバッテリセル21が加温される。
このように、バッテリケース30の下板部34bに隣接する冷却通路Sの上壁部41にヒーターHを埋め込んでいるので、ヒーターHの熱が下板部34bを介してバッテリセル収容空間Rに素早く、かつ、効率よく伝達してバッテリセル21が加温される。バッテリセル21の温度が充放電に問題ない温度まで上昇すると、ヒーターHへの通電は停止される。
一方、バッテリセル21が所定の高温状態であることが検出されると、ヒーターHは停止した状態で、送風装置が作動する。送風装置によって冷却通路Sに冷却風が供給されると、冷却風の冷熱が、冷却通路Sの上壁部41のヒーター側伝熱部材Bに伝達する。ヒーター側伝熱部材Bに伝達した冷熱は、熱伝導性ゲルA、通路構成部材40の上壁部41、バッテリケース30の下板部34b、モジュール側伝熱部材24を介してバスバー23に伝達する。バスバー23に伝達した冷熱は、バッテリセル21に伝達し、バッテリセル21を冷却する。これにより、複数のバッテリセル21が均一に冷却される。
また、冷却通路Sに送風された冷却風が流れる際、冷却通路Sの上面に、冷却風の流れと交差する方向に延びる突出部44bが設けられているので、特に冷却通路Sの上側を流れている冷却風が突出部44bに衝突する。突出部44bに衝突した冷却風には乱流が発生する。この乱流によって冷却通路Sを流れている冷却風の流れが上側近傍で乱されることになる。これにより、冷却風の一部分が突出部44bを介してバッテリセル21と熱交換し易くなり、バッテリセル21の冷却性能が高まる。
また、突出部44bを冷却通路Sの内面に設けたことで、バッテリセル21の伝熱面積が拡大される。これにより、バッテリセル21の冷却性能がより一層高まる。
また、冷却通路Sの上壁部41には、重量のあるバッテリセル21を載置しているが、上壁部41に一体化した保持部材44に突出部44bを形成し、この突出部44bをリブとして上壁部41の強度を高めているので、上壁部41の厚みをそれほど厚くしなくてもバッテリセル21を支持することができる。尚、図示しないが、冷却通路Sの下壁部42に突出部を形成してもよい。
以上説明したように、この実施形態に係る車両用バッテリパック1によれば、冷却通路Sの上壁部41にヒーターHを埋め込んでいるので、ヒーターH及び冷却通路Sを有する車両用バッテリパック1をコンパクトにすることができる。さらに、ヒーターHの熱及び冷却通路Sの冷却風の冷熱をバッテリセル21に素早く、かつ、効率よく伝達することができるので、バッテリセル21を効率よく加温及び冷却できる。
また、ヒーターHをバッテリモジュール20におけるバスバー23側に設けたので、ヒーターHの熱がバスバー23を介してバッテリセル21に伝達しやすくなり、バッテリセル21の加温効率がより一層向上する。
(実施形態2)
図2は、本発明の実施形態2に係る車両用バッテリパック1を示すものである。実施形態2の車両用バッテリパック1は、実施形態1のものに対し、ヒーターHの埋め込み構造が異なるだけであり、他の部分は実施形態1と同じであるため、以下、実施形態1と同じ部分には同じ符号を付して説明を省略し、実施形態1と異なる部分について詳細に説明する。
実施形態2では、ヒーターHが冷却通路Sの上壁部41にインサート成形されている。すなわち、例えばヒーターHを保持する保持部材49を予め成形しておき、この保持部材49にヒーターHを保持させておく。そして、通路構成部材40を成形するための成形型内に、ヒーターHを保持した保持部材49を配置して固定し、その後、該成形型内に溶融樹脂を射出して通路構成部材40を成形する。これにより、溶融樹脂が保持部材49に溶着して一体化するとともに通路構成部材40となるように成形され、ヒーターHが冷却通路Sの上壁部41に埋め込まれた状態になる。
実施形態2の車両用バッテリパック1の場合も実施形態1と同様に、冷却通路Sの上壁部41にヒーターHを埋め込んでいるので、ヒーターH及び冷却通路Sを有する車両用バッテリパック1をコンパクトにすることができる。さらに、ヒーターHの熱及び冷却通路Sの冷却風の冷熱をバッテリセル21に素早く、かつ、効率よく伝達することができるので、バッテリセル21を効率よく加温及び冷却できる。
また、図示しないが、実施形態2において冷却通路Sの上壁部41の内面に突出部を形成してもよい。また、図示しないが、ヒーター側伝熱部材を冷却通路Sの上壁部41に埋め込んでもよい。
また、上記実施形態1、2では、冷却通路Sをバッテリモジュール20の下部に設けているが、これに限らず、例えばバッテリモジュール20の上部や側部に設けてもよい。この場合、ヒーターHも上部や側部に設けることになる。
上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
以上説明したように、本発明に係る車両用バッテリパックは、例えば電気自動車やハイブリッド自動車等で使用することができる。
1 車両用バッテリパック
20 バッテリモジュール
21 バッテリセル
23 バスバー(接続部材)
30 バッテリケース
40 通路構成部材
41 上壁部
B ヒーター側伝熱部材
H ヒーター
S 冷却通路

Claims (5)

  1. バッテリセル(21)と、
    上記バッテリセル(21)の外部に設けられ、該バッテリセル(21)を冷却するための冷却風が流れる冷却通路(S)とを備えた車両用バッテリパック(1)において、
    上記冷却通路(S)の壁部(41)には、上記バッテリセル(21)を加温するためのヒーター(H)が埋め込まれていることを特徴とする車両用バッテリパック(1)。
  2. 請求項1に記載の車両用バッテリパック(1)において、
    上記バッテリセル(21)と、該バッテリセル(21)に接続される金属製の導電材料からなる接続部材(23)とを有するバッテリモジュール(20)を備え、
    上記ヒーター(H)は、上記バッテリモジュール(20)における上記接続部材(23)側に設けられることを特徴とする車両用バッテリパック(1)。
  3. 請求項1または2に記載の車両用バッテリパック(1)において、
    上記ヒーター(H)は、上記冷却通路(S)の壁部(41)にインサート成形されていることを特徴とする車両用バッテリパック(1)。
  4. 請求項1から3のいずれか1つに記載の車両用バッテリパック(1)において、
    上記冷却通路(S)の壁部(41)には、上記ヒーター(H)の熱が伝達する伝熱部材(B)が埋め込まれていることを特徴とする車両用バッテリパック(1)。
  5. 請求項1から4のいずれか1つに記載の車両用バッテリパック(1)において、
    上記冷却通路(S)の内面における上記ヒーター(H)が埋め込まれた部位は、上記冷却通路(S)内へ向けて突出していることを特徴とする車両用バッテリパック(1)。
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