JP6376646B2 - 電磁弁及び車両用ブレーキ液圧制御システム - Google Patents

電磁弁及び車両用ブレーキ液圧制御システム Download PDF

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Description

本発明は、電磁弁及び車両用ブレーキ液圧制御システムに関する。
特許文献1には、弁室に嵌め込まれたボール弁と、ボール弁を変位させるシャフトと、シャフトを駆動する電磁ソレノイドとを備えた三方向電磁弁が開示されている。この三方向電磁弁では、バルブハウジング(ボディ)の軸方向に沿って延在する一つの通路と、バルブハウジングの側壁に軸方向と略直交する方向に延在する2つの通路とが設けられている。
また、特許文献2には、押さえ部材を介して、バルブハウジング(ボディ)の外径側にフィルタを装着する構造が開示されている。
特開2004−286097号公報 特開2013−213526号公報
ところで、特許文献1に開示された三方向電磁弁の3つの流路に対して、特許文献2に開示されたフィルタを適用した場合、バルブハウジングの外側にフィルタを設けることになるので、フィルタを含めた全体の外径寸法が大きくなり、バルブハウジングが大型化する。
本発明は、前記の点に鑑みてなされたものであり、バルブボディの径方向の寸法を小さくすることが可能な電磁弁及び車両用ブレーキ液圧制御システムを提供することを目的とする。
このような課題を解決するために創案された本発明は、貫通孔を有するバルブボディと、前記貫通孔内を摺動すると共に、弁座に着座する弁体と、前記バルブボディの軸方向と交差する方向に形成されて前記バルブボディ内の前記貫通孔と前記バルブボディ外の通路とを連通させる第1連通孔と、前記第1連通孔から前記貫通孔側に異物が進入することを防止する内フィルタ部材と、を備え、前記内フィルタ部材は、前記第1連通孔に臨む位置で前記貫通孔の内面と前記弁体の外周面との間に配置され、前記貫通孔には、段部が形成され、前記内フィルタ部材は、前記段部よりも奥の前記貫通孔に圧入される圧入部と、前記段部に当接して軸方向の位置決めを行うフランジ部とを有することを特徴とする。
また、本発明は、貫通孔を有するバルブボディと、前記貫通孔内を摺動すると共に、弁座に着座する弁体と、前記バルブボディの軸方向と交差する方向に形成されて前記バルブボディ内の前記貫通孔と前記バルブボディ外の通路とを連通させる第1連通孔と、前記第1連通孔から前記貫通孔側に異物が進入することを防止する内フィルタ部材と、を備え、前記内フィルタ部材は、前記第1連通孔に臨む位置で前記貫通孔の内面と前記弁体の外周面との間に配置され、前記弁体は、前記貫通孔の孔壁に摺接する摺動部と、前記内フィルタ部材を貫通する貫通部とを有し、前記貫通部は、前記摺動部と比較して縮径されており、前記貫通部と前記内フィルタ部材との間には、クリアランスが設けられることを特徴とする。
さらに、本発明は、貫通孔を有するバルブボディと、前記貫通孔内を摺動すると共に、弁座に着座する弁体と、前記バルブボディの軸方向と交差する方向に形成されて前記バルブボディ内の前記貫通孔と前記バルブボディ外の通路とを連通させる第1連通孔と、前記第1連通孔から前記貫通孔側に異物が進入することを防止する内フィルタ部材と、固定コアと、前記固定コアに対して移動可能な可動コアと、を備える電磁弁であって、前記内フィルタ部材は、前記第1連通孔に臨む位置で前記貫通孔の内面と前記弁体の外周面との間に配置され、前記弁座は、間隔をあけて対向する第1弁座及び第2弁座を有し、前記弁体は、前記可動コアによって前記固定コアの軸方向に沿って摺動する弁ロッドと、前記第1弁座と前記第2弁座との間に配置され、前記弁ロッドの変位に応じて前記第1弁座又は前記第2弁座に着座可能に設けられるボール弁とを有することを特徴とする。
本発明では、第1連通孔に臨み貫通孔の内面と弁体の外周面との間の位置であるバルブボディの内部に内フィルタ部材を収容しているので、これを外側に配置する場合と比較してバルブボディの径方向の寸法を小さくすることができる。この結果、本発明では、バルブボディの径方向の小型化を達成することができる。
また、本発明では、内フィルタ部材に、段部よりも奥の貫通孔に圧入される圧入部と、段部に当接して軸方向の位置決めを行うフランジ部とを設けている。このようにすると、本発明では、内フィルタ部材を簡便に固定することができる。
さらに、本発明では、弁体の貫通部が摺動部と比較して縮径しており、内フィルタ部材を貫通する弁体の貫通部と内フィルタ部材との間にクリアランスを設けている。このようにすると、本発明では、内フィルタ部材がバルブボディ内に効率的に配置されることで、バルブボディの径方向の縮径化を達成することができると共に、クリアランスを流路として利用することができる。
さらにまた、本発明では、固定コアと可動コアとを備え、間隔をあけて対向する第1弁座及び第2弁座と、可動コアによって固定コアの軸方向に沿って摺動する弁ロッドと、弁ロッドの変位に応じて第1弁座又は第2弁座に着座可能に設けられるボール弁とを有している。このようにすると、本発明では、簡素な構成によって二位置三方向弁を簡便に製造することができる。
さらにまた、内フィルタ部材とは別部品からなる外フィルタ部材を、第2連通孔に臨む位置でバルブボディの外周面側に配置するようにしてもよい。このようにすると、2つのフィルタ部材がバルブボディの貫通孔内で干渉しないようになるので、電磁弁構成部品のレイアウトの自由度が高まる。
さらにまた、第1連通孔を、基体の挿入孔の開口側に配置し、第2連通孔を、基体の挿入孔の底面側に配置するようにしてもよい。このようにすると、例えば、基体の挿入孔の底面側を縮径して形成し、挿入孔の開口側を拡径して形成した場合、挿入孔の拡径する開口側にバルブボディ内側の内フィルタ部材を配置すると共に、挿入孔の縮径する底面側にバルブボディ外側の外フィルタ部材を配置することが可能となる。この結果、本発明では、内フィルタ部材及び外フィルタ部材を、バルブボディの内外に効率よく配置することができる。
さらにまた、第1連通孔と第2連通孔との間の貫通孔内に、第1弁座又は第2弁座を有するシート部材を設けるようにしてもよい。このようにすると、シート部材によって内フィルタ部材の抜け止めを行うことができる。この結果、内フィルタ部材の軸方向への抜け止めを行う専用の部材が不要となるので、部品点数を削減して製造コストを低減することができる。
さらにまた、本発明は、運転者からの入力によって液圧を発生させるマスタシリンダと、電動アクチュエータを駆動させて液圧を発生させるスレーブシリンダと、車輪を制動する車輪ブレーキと、請求項4乃至請求項7のいずれか1項記載の電磁弁と、を備える車両用ブレーキ液圧制御システムにおいて、前記電磁弁は、二位置三方向弁であり、前記二位置三方向弁は、前記マスタシリンダと前記車輪ブレーキとを連通させつつ、前記スレーブシリンダと前記車輪ブレーキとを遮断する第一状態と、前記スレーブシリンダと前記車輪ブレーキとを連通させつつ、前記マスタシリンダと前記車輪ブレーキとを遮断する第二状態と、を切り換えることを特徴とする。
本発明によれば、液圧路を流通するブレーキ液が上昇した場合であっても、二位置三方向弁によって、第一状態と第二状態とを速やかに切り換えることができる。この結果、車両用ブレーキ液圧制御システムの切換弁として用いることが好ましい。
本発明では、バルブボディの径方向の寸法を小さくすることが可能な電磁弁及び車両用ブレーキ液圧制御システムを得ることができる。
本発明の実施形態に係る二位置三方向弁が組み込まれた車両用ブレーキ液圧制御システムの起動時の液圧回路図である。 図1に示す車両用ブレーキ液圧制御システムの非起動時の液圧回路図である。 (a)は、本発明の実施形態に係る二位置三方向弁のソレノイドオフ状態を示す縦断面図、(b)は、二位置三方向弁のソレノイドオン状態を示す縦断面図である。 (a)は、本発明の実施形態に係る二位置三方向弁が入力装置の基体に組み込まれた状態を示す縦断面図、(b)は、(a)に示すB部の拡大縦断面図である。 (a)は、本発明の実施形態に係る二位置三方向弁を構成する内フィルタの拡大斜視図、(b)は、(a)に示す内フィルタの一部破断拡大斜視図である。
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
図1に示す車両用ブレーキ液圧制御システム10は、電気信号を伝達してブレーキを作動させるバイ・ワイヤ(By Wire)式のブレーキシステムと、電源OFF及びフェイルセイフ時用として、油圧を伝達してブレーキを作動させる旧来の油圧式のブレーキシステムの双方を備えて構成される。
このため、図1に示すように、車両用ブレーキ液圧制御システム10は、基本的に、運転者(操作者)によるブレーキペダル(ブレーキ操作子)12の操作に応じたブレーキ液圧を発生する入力装置14と、アクチュエータの動作によりブレーキ液圧を発生するモータシリンダ装置(スレーブシリンダ)16と、車両挙動の安定化を支援する挙動安定装置18と、モータシリンダ装置16を駆動制御する制御装置(制御手段)20とを備えて構成されている。なお、入力装置14とモータシリンダ装置16とが一体的に組み付けられて構成されてもよい。また、各図中では、制御装置20に入出力される信号線を省略している。
これらの入力装置14、モータシリンダ装置16、及び、挙動安定装置18は、例えば、ホースやチューブ等の管材で形成された液圧路によって接続されている。また、バイ・ワイヤ式のブレーキシステムとして動作するように、入力装置14とモータシリンダ装置16とは、図示しないハーネスで電気的に接続されている。
挙動安定装置18は、図1に示されるように、配管チューブを介して各ホイールシリンダWに接続されている。各ホイールシリンダWは、車輪を制動する車輪ブレーキを構成するものである。各ホイールシリンダWに対してブレーキ液が供給されて各ホイールシリンダWが駆動することにより、ディスクを挟持し制動力が付与される。挙動安定装置18は、車輪ブレーキの各ホイールシリンダWに付与されるブレーキ液を適宜制御することで、例えば、アンチロックブレーキ制御や挙動安定化制御等の各種液圧制御を実行可能である。挙動安定装置18は、図示しない電磁弁やポンプ等が設けられた液圧ユニット、ポンプを駆動するためのモータ、電磁弁やモータを制御するための電子制御手段等を備えている。
なお、車両用ブレーキシステム10は、エンジン(内燃機関)のみによって駆動される自動車だけでなく、ハイブリッド自動車、電気自動車、燃料電池自動車等を含む各種車両に対して搭載可能である。
入力装置14は、運転者によるブレーキペダル12の踏み込み操作によってブレーキ液圧を発生するタンデム式のマスタシリンダ34と、マスタシリンダ34に付設された第1リザーバ36とを有する。このマスタシリンダ34のシリンダチューブ38内には、シリンダチューブ38の軸方向に沿って所定間隔離間する2つのピストン40a、40bが摺動自在に配設される。
一方のピストン40bは、ブレーキペダル12に近接して配置され、プッシュロッド42を介してブレーキペダル12と連結されて直動される。また、他方のピストン40aは、一方のピストン40bよりもブレーキペダル12から離間して配置される。
シリンダチューブ38の内周面には、一対のカップシール44a、44bがそれぞれ装着される。また、一方及び他方のピストン40a、40bとの間には、ばね部材50aが配設され、他方のピストン40aとシリンダチューブ38の側端部との間には、他のばね部材50bが配設される。なお、一対のカップシール44a、44bは、一対のピストン40a、40bの外周面に装着してもよい。マスタシリンダ34のシリンダチューブ38は、2つの出力ポート54a、54bを有する。また、マスタシリンダ34のシリンダチューブ38内には、運転者がブレーキペダル12を踏み込む踏力に対応したブレーキ液圧を発生させる第1圧力室56a及び第2圧力室56bが設けられる。
液圧路は、マスタシリンダ34とホイールシリンダWとを連通させる第1ブレーキ液流路と、接続点Sを介して第1ブレーキ液流路に接続される第2ブレーキ液流路とを有する。
第1ブレーキ液流路は、マスタシリンダ34の第1圧力室56aから4つのホイールシリンダWのうちの2つに至る第1ブレーキ液流路70aと、マスタシリンダ34の第2圧力室56bから4つのホイールシリンダWのうちの他の2つに至る第1ブレーキ液流路70bとから構成される。
第2ブレーキ液流路は、モータシリンダ装置16とホイールシリンダWとを連通させるために設けられた流路であり、モータシリンダ装置16の第1液圧室98aから第1ブレーキ液流路70aに至る第2ブレーキ液流路100aと、モータシリンダ装置16の第2液圧室98bから第1ブレーキ液流路70bに至る第2ブレーキ液流路100bとから構成される。
第2ブレーキ液流路100a及び第2ブレーキ液流路100bは、具体的には、入力装置14の装置本体の接続ポートとモータシリンダ装置16の出力ポート24aとを連通接続する配管チューブと、入力装置14の装置本体内に形成された孔部とから構成される。
一方の第1ブレーキ液流路70aと一方の第2ブレーキ液流路100aとの接続点Sには、電磁弁からなる二位置三方向弁60aが配置される。他方の第1ブレーキ液流路70bと他方の第2ブレーキ液流路100bとの接続点Sには、電磁弁からなる二位置三方向弁60bが配置される。一方の二位置三方向弁60aと他方の二位置三方向弁60bは、それぞれ同一に構成される。この二位置三方向弁60a、60bは、マスタシリンダ34とホイールシリンダWとが連通しモータシリンダ装置16とホイールシリンダWとが遮断された第一状態と、マスタシリンダ34とホイールシリンダWとが遮断されモータシリンダ装置16とホイールシリンダWとが連通した第二状態とを切り換え可能とするものである。
一方の二位置三方向弁60aとマスタシリンダ34との間の第1ブレーキ液流路70aには、第1圧力センサP1が配設される。この第1圧力センサP1は、二位置三方向弁60aよりもマスタシリンダ34側において第1ブレーキ液流路70aの液圧を検知するものである。第1圧力センサP1で検出された検出信号は、制御装置20に出力される。
他方の二位置三方向弁60bとホイールシリンダWとの間の第2ブレーキ液流路70bには、第2圧力センサP2が設けられる。この第2圧力センサP2は、第1ブレーキ液流路70b上において、二位置三方向弁60bよりも下流側の液圧を検知するものである。また、挙動安定装置18が作動していないときには、ホイールシリンダWのブレーキ液圧を検知する。
なお、図1中において、二位置三方向弁60a、60bは、ソレノイドが通電されたソレノイドオン状態をそれぞれ示し、図2中では、ソレノイドが通電されていないソレノイドオフ状態をそれぞれ示している。
次に、図3(a)、(b)、及び、図4(a)、(b)を参照して、二位置三方向弁60a、60bの構成及び作用について説明する。なお、一方の二位置三方向弁60aと他方の二位置三方向弁60bは、それぞれ同一に構成されているため、一方の二位置三方向弁60aに基づいて詳細に説明し、他方の二位置三方向弁60bの説明を省略する。
二位置三方向弁60aは、固定コアとして機能するバルブボディ100と、弁座部材102と、弁体104を含む変位機構106と、可動コア108と、コイルユニット110と、バルブボディ100の内部に配置される内フィルタ116と、バルブボディ100の外部に配置される外フィルタ120とを備えて構成されている。
弁体104は、バルブボディ100の軸方向に沿って摺動する弁ロッド134と、弁ロッド134の先端に当接するボール弁104aとを有する。
バルブボディ100は、軸方向に沿って貫通する貫通孔112を有する略円筒体からなる。バルブボディ100には、第1〜第3ポート114a〜114cが設けられる。図4(a)に示されるように、第1ポート114aは、バルブボディ100の軸方向に沿った一端部(図面においては下端部)に設けられていて、第1ブレーキ液流路70aを介してマスタシリンダ34に連通接続される。第2ポート114bは、バルブボディ100の周壁に設けられていて、第1ブレーキ液流路70aを介してホイールシリンダWに接続される。第3ポート114cは、バルブボディ100の周壁に設けられ、第2ブレーキ液流路100aを介してブレーキシリンダ装置16に接続される。第3ポート114cは、第2ポート114bよりも上方(可動コア108側)に位置している。
図4(a)に示されるように、バルブボディ100には、第1連通孔115と第2連通孔117とが形成されている。第1連通孔115及び第2連通孔117は、バルブボディ100の軸方向で異なる位置に形成されている。本実施形態の第2連通孔117は、第1連通孔115に対し、挿入孔14bの底面側にずれた位置に形成されている。
第1連通孔115は、バルブボディ100の軸方向と交差する方向(本実施形態では、直交する方向)に延在し、バルブボディ100内の貫通孔112とバルブボディ100外の第2ブレーキ液流路100aとを連通させる。また、第1連通孔115は、バルブボディ100の上部側(可動コア108側)側に位置し、第3ポート114cと貫通孔112とを連通させるように設けられる。
第2連通孔117は、バルブボディ100の軸方向と交差する方向(本実施形態では、直交する方向)に延在し、バルブボディ100内の貫通孔112とバルブボディ100外の第1ブレーキ液流路70aとを連通させる。また、第2連通孔117は、バルブボディ100の下部側(端部フィルタ118側)に位置し、第2ポート114bと貫通孔112とを連通させるように設けられる。
バルブボディ100の貫通孔112内には、弁座部材102、弁体104を含む変位機構106、及び、内フィルタ116が収容されている。貫通孔112は、複数の段付の孔等によって形成され、バルブボディ100の下方に向うにしたがって拡径している。
また、バルブボディ100の貫通孔112内で、第1連通孔115の上部には、内フィルタ116が圧入される段部113aが形成されている。内フィルタ116は、第1連通孔115から第1着座面128側に異物が進入することを防止する内フィルタ部材として機能するものである。
バルブボディ100の一端部の開口には、第1ポート114aを覆う端部フィルタ118が装着されている。また、バルブボディ100の中間部の外周面には、第2ポート114bを覆う外フィルタ(外フィルタ部材)120が装着されている。
外フィルタ120は、バルブボディ100の外側に配置される。外フィルタ120は、内フィルタ116とは別の部品であり、第2連通孔117に臨む位置に配置される。外フィルタ120は、内フィルタ116よりも大径に設けられている。
内フィルタ116は、バルブボディ100の軸方向に沿って延在する貫通孔112の内部で、第1連通孔115に臨む位置に配置されている。また、内フィルタ116は、バルブボディ100に形成された貫通孔112の内面と、内フィルタ116を貫通する弁ロッド134の貫通部140bとの間に配置されている。
図5(a)は、本発明の実施形態に係る二位置三方向弁を構成する内フィルタの拡大斜視図、図5(b)は、図5(a)に示す内フィルタの一部破断拡大斜視図である。
内フィルタ116は、例えば、樹脂材料によって形成され、上部側の円筒部119と、下部側の円板部121と、円筒部119と円板部121とを上下方向で連結する複数の柱部123とを有している。内フィルタ116の内部には、貫通孔125が形成されている。複数の柱部123は、周方向に沿って約90度ずつ離間して4つ配置されている。なお、柱部123の個数は、図5(a)中において4本を例示しているが、これに限定されるものではない。
円筒部119は、貫通孔112の段部113aよりも奥(可動コア108側)に圧入される圧入部119aと、半径外方向に拡径する環状フランジ部(フランジ部)119bとを有する。環状フランジ部119bは、貫通孔112の段部113aに当接して内フィルタ116の軸方向の位置決めを行う。
さらに、上下に離間して配置された円筒部119と円板部121との間であって、隣接する柱部123の間には、側面視して矩形状の窓部131が形成されている。各窓部131には、網目状のメッシュ133が一体的に装着されている。メッシュ133は、隣接する柱部123によって保持されている。
さらにまた、図4(a)に示されるように、円板部121の下端面は、第1弁座部材102aの上端面と当接し、段部113aよりも下側の段部113bと面一となるように設けられている。
弁座部材102は、金属材料で形成され、第1弁座部材102aと、第1弁座部材102aから所定距離だけ離間する下側に配置された第2弁座部材102bとを有する。第1弁座部材102a及び第2弁座部材102bは、それぞれ、バルブボディ100の下端側から圧入されてバルブボディ100内に固定(保持)されている。第1弁座部材102aは、バルブボディ100の貫通孔112内に圧入されて内フィルタ116に当接することにより、内フィルタ116の軸方向の抜け止めを行うシート部材として機能するものである。なお、第1弁座部材102aは、貫通孔112の段部113bに当接して位置決めされる。
第1弁座部材102aは、大径部122と小径部124とが一体的に形成された略円筒体からなる。大径部122は、バルブボディ100の貫通孔112内に圧入されている。小径部124は、大径部122よりも小径である。小径部124の外周面と貫通孔112の孔壁との間には、環状の空間が形成されている。第1弁座部材102aの内部には、第1弁座部材102aを貫通する段付き孔部126が形成されている。段付き孔部126には、弁ロッド134の先端部が挿入されている。第1弁座部材102aの小径部124の下面(段付き孔部126の下側の開口縁)には、ボール弁104aが着座するテーパ状の第1着座面(第1弁座)128が設けられている。
第2弁座部材102bは、大径部127と小径部129とが一体的に形成された略円筒体からなる。大径部127は、バルブボディ100の貫通孔112内に圧入されている。小径部129は、大径部127よりも小径である。小径部129の外周面と貫通孔112の孔壁との間には、環状の空間が形成されている。第2弁座部材102bの内部には、第2弁座部材102bを貫通する段付き孔部130が形成されている。第2弁座部材102bの小径部129の上面(段付き孔部130の上側の開口縁)には、ボール弁104aが着座するテーパ状の第2着座面(第2弁座)132が設けられている。第1着座面128と第2着座面132とは、上下に間隔をあけて対向している。
変位機構106は、例えば鋼球からなるボール弁104と、バルブボディ100の貫通孔112に沿って変位可能に設けられた長尺な弁ロッド134と、ボール弁104aを保持するリテーナ136と、ボール弁104aが第1着座面128に着座する方向にボール弁104aを付勢する第1ばね部材(スプリング)138とを備える。
弁ロッド134は、軸部140と摺動部142とを有する。軸部140の先端部は、第1弁座部材102aの段付き孔部126内に挿入されており、軸部140の先端(下端)140aは、ボール弁104aに当接している。また、弁ロッド134の先端140aと摺動部142との間には、内フィルタ116を貫通する貫通部140bを有する。この貫通部140bは、摺動部142と比較して縮径されている。貫通部140bと内フィルタ116との径方向に沿った間には、クリアランス135が設けられる。さらに、軸部140は、第1ばね部材138のばね力に抗してボール弁104aを第2着座面132側に向かって押圧する。弁ロッド134の摺動部142は、バルブボディ100の貫通孔112に沿って摺動する。ボール弁104aは、弁ロッド134に固定されておらず、弁ロッド134から分離(離間)可能である。
図4(b)に示されるように、リテーナ136は、略有底円筒体からなり、底面部136aと、側周部136bと、フランジ部136cとから構成されている。リテーナ136の底面部136aの中央には、ボール弁104aを保持する保持孔144が形成されている(図4(a)参照)。保持孔144は、平面視して略円形状の貫通孔からなる。なお、保持孔144の内径は、ボール弁104aの外径よりも小さくなるように設定されている。また、リテーナ136の底面部136aには、保持孔144に向かって徐々に縮径するテーパ部137が設けられている。ボール弁104aは、リテーナ136に接合されていないものの、保持孔144の下側の開口縁は、ボール弁104aの外周面に当接しており(図4(a)参照)、ボール弁104aの左右方向へのずれを拘束している。
さらに、リテーナ136の底面部136aには、リテーナ136の内部と外部とを連通させる複数の連通路139が形成されている。複数の連通路139は、保持孔144を中心として周方向に略等角度離間して配置されている。リテーナ136の側周部136bは、底面部136aに連続し底面部136aから上方に向かって延在する略円筒状に形成されている。
図4(b)に示されるように、ボール弁104aが第1着座面128に着座したとき、第1弁座部材102aの小径部124の下面124aと、リテーナ136の底面部136aとが当接しないように所定の間隙141が確保されている。間隙141を設けることで、ボール弁104aが第1着座面128に着座したしたときでも、リテーナ136と第1弁座部材102aとが非当接状態となる。このため、第1ばね部材138の付勢力をボール弁104aに伝えることができる。
リテーナ136の上部の外周縁部には、フランジ部136cが設けられている。このフランジ部136cは、側周部136bの上端から半径外方向に突出して形成されている。フランジ部136cは、第1ばね部材138の上端部を受けるように設けられている。
第1ばね部材138の上端部は、リテーナ136のフランジ部136cに係着されており、第1ばね部材138の下端部は、第2弁座部材102bの環状段部129に係着されている。第1ばね部材138は、そのばね力によってリテーナ136を第1弁座部材102側に向かって付勢する。ボール弁104aは、第1ばね部材138のばね力により第1着座面128に着座する方向に押圧されている。
可動コア108は、磁性体からなる略円柱体からなり、バルブボディ100の上に配置されている。バルブボディ100の上部には、外周面に固定された有底円筒状のキャップ部材148が設けられている。可動コア108は、キャップ部材148の内部でその軸方向に沿って摺動可能に収容されている。
可動コア108とキャップ部材148との間には、第2ばね部材150が介装されている。この第2ばね部材150は、ソレノイドオン状態からソレノイドオフ状態に切り換えられたとき、可動コア108が外部から付与される振動等によって動くことで異音が発生することを回避するために可動コア108を押さえ付ける機能を有する。第2ばね部材150のばね力は、第1ばね部材138のばね力よりも小さくなるように設定されている。
コイルユニット110は、バルブボディ100の一部及びキャップ部材148の一部を囲繞するように配置されている。このコイルユニット110は、図示しない略円筒状のボビンと、ボビンに巻回されたコイル(ソレノイド)とによって構成されている。
入力装置(電磁弁が付設される装置)14を構成する基体14aには、二位置三方向弁60aのバルブボディ100が挿入される有底の挿入孔14b(図4(a)参照)が形成されている。バルブボディ100の第1連通孔115は、基体14aの挿入孔14bの開口側に配置されている。また、バルブボディ100の第2連通孔117は、基体14aの挿入孔14bの底面側に配置されている。さらに、バルブボディ100の外周面には、挿入孔14bに対して二位置三方向弁60aを取り付けた際、第2ポート114bと第3ポート114cとの連通を遮断するOリング152が装着されている。
以上のように構成された二位置三方向弁60aの動作について概略説明する。
コイルユニット110が通電されていないソレノイドオフ状態では、図3(a)に示されるように、第1ばね部材138のばね力によってボール弁104aが第1弁座部材102aの第1着座面128に着座し、段付き孔部126が閉塞した状態にある。この状態では、第2ポート114bと第3ポート114cとが遮断された状態となる一方、第2弁座部材102bの段付き孔部130がボール弁104aによって閉塞されておらず開口しているため、第1ポート114aと第2ポート114bとが連通した状態となる。
すなわち、ソレノイドオフ状態では、図4(a)に示されるように、マスタシリンダ34及びホイールシリンダW間が連通状態となり、且つ、モータシリンダ装置16及びホイールシリンダW間が非連通状態となる。この結果、二位置三方向弁60aのソレノイドオフ状態では、マスタシリンダ34のブレーキ液圧をホイールシリンダWへ伝達することが可能となる。
一方、コイルユニット110が通電されて励磁されると、コイルユニット110内で可動コア108を通るように上下に磁束が発生し、可動コア108が第1ばね部材のばね力に抗して下方(バルブボデイ100側)に変位する。これにより可動コア108が弁ロッド134を押圧し、この押圧力によって弁ロッド134の軸部140の先端がボール弁104aを下方側に向かって押圧する。この結果、ボール弁104aは、第1ばね部材138のばね力に抗して第1着座面128から離間する。
ボール弁104aが第1着座面128から離間し、さらに弁ロッド134の軸部40によってボール弁104aが押圧されることで、終局的にボール弁104aが第2弁座部材102bの第2着座面132に着座し、第2弁座部材102bの段付き孔部130が閉塞される。なお、ボール弁104aが弁ロッド134の軸部140によって押圧されて変位する際、ボール弁104aを保持するリテーナ136の側周部136bは、第1弁座部材102aの小径部124の外周面に沿って摺動する。
ボール弁104aが第2弁座部材102bの第2着座面132に着座することにより、第1ポート114aと第2ポート114bとが遮断された状態となる一方、第1弁座部材102aの段付き孔部126が開口するため、第2ポート114bと第3ポート114cとが連通した状態となる。つまり、ソレノイドオン状態では、図3(b)に示されるように、モータシリンダ装置16及びホイールシリンダW間が連通状態となり、且つ、マスタシリンダ34及びホイールシリンダW間が非連通状態となる。この結果、二位置三方向弁60aのソレノイドオン状態では、モータシリンダ装置16のブレーキ液圧をホイールシリンダWへ伝達することが可能となる。
なお、二位置三方向弁60aのソレノイドオン状態において、コイルユニット110への通電が停止された場合には、第1ばね部材138のばね力によってボール弁104aが第2着座面132から離間し、さらにボール弁104aが第1着座面128に着座した初期状態(原位置)に復帰する。
図1に戻り、プッシュロッド42には、ブレーキペダル12を操作してもピストン40aが変位しない図示しないピストンの無効ストローク(遊びストローク)が設けられる。このピストンの無効ストロークにより、運転者のブレーキペダル12の踏み始めを検知することができる。この無効ストロークを図示しないストロークセンサで検知すると、制御装置20は、二位置三方向弁60a、60bのソレノイドを通電し、二位置三方向弁60a、60bをソレノイドオフ状態(図3(a)参照)からソレノイドオン状態(図3(b)参照)に切り換える。一方、運転者がブレーキペダル12から足を離間させ、ブレーキを解除したことをストロークセンサが検知すると、制御装置20は、ソレノイドの通電を停止し、その結果、二位置三方向弁60a、60bが、ソレノイドオフ状態に復帰する。
マスタシリンダ34と二位置三方向弁60bとの間の第1ブレーキ液流路70bには、第1ブレーキ液流路70bから分岐する分岐液圧路58cが設けられる。分岐液圧路58cには、ノーマルクローズタイプ(常閉型)のソレノイドバルブからなる遮断弁62と、ストロークシミュレータ64とが直列に接続される。この遮断弁62におけるノーマルクローズとは、ノーマル位置(通電されていないときの弁体の位置)が閉位置の状態(常時閉)となるように構成されたバルブをいう。なお、図1中において、遮断弁62は、ソレノイドが通電されて、図示しない弁体が作動した開弁状態を示し、図2中では、ソレノイドが通電されていない閉弁状態を示している。この遮断弁62は、図示しないイグニッションスイッチがオン状態となったときに開弁状態となり、図示しないイグニッションスイッチがオフ状態となったときに閉弁状態となる。
ストロークシミュレータ64は、バイ・ワイヤ制御時において、ブレーキペダル12のストロークに対応する反力を発生させて、ブレーキペダル12に対する踏力で制動力を発生させているかのごとき感触を運転者に与える装置であり、第1ブレーキ液流路70b上であって、二位置三方向弁60bよりもマスタシリンダ34側に配置されている。ストロークシミュレータ64には、分岐液圧路58cに連通する液圧室65が設けられている。液圧室65には、マスタシリンダ34の第2圧力室56bから吐出されたブレーキ液(ブレーキフルード)が流入する。
また、ストロークシミュレータ64は、互いに直列に配置されたばね定数の高い第1リターンスプリング66aとばね定数の低い第2リターンスプリング66bと、第1及び第2リターンスプリング66a、66bによって付勢されるシミュレータピストン68とを備え、ブレーキペダル12のペダルフィーリングを既存のマスタシリンダと同等となるように設けられている。
モータシリンダ装置16は、電動モータ(電動機)72及び駆動力伝達部73を有するアクチュエータ機構74と、アクチュエータ機構74によって付勢されるシリンダ機構76とを備える。
また、アクチュエータ機構74の駆動力伝達部73は、電動モータ72の回転駆動力を伝達するギヤ機構(減速機構)78と、この回転駆動力を直線運動(直線方向の軸力)に変換してシリンダ機構76の第1スレーブピストン88a及び第2スレーブピストン88b側に伝達するボールねじ構造体(変換機構)80とを有する。
電動モータ72は、制御装置20からの制御信号(電気信号)に基づいて駆動制御される、例えば、サーボモータからなる。また、電動モータ72は、図示しないストロークセンサで検出されたブレーキペダル12のペダルストロークに基づいて駆動する。
ボールねじ構造体80は、軸方向に沿った一端部がシリンダ機構76の第2スレーブピストン88bに当接するボールねじ軸(ロッド)80aと、ボールねじ軸80aの外周面に形成された螺旋状のねじ溝に沿って転動する複数のボール80bと、ギヤ機構78のリングギヤに内嵌されて該リングギヤと一体的に回動し、ボール80bに螺合される略円筒状のナット部材80cと、ナット部材80cの軸方向に沿った一端側及び他端側をそれぞれ回転自在に軸支する一対のボールベアリング80dとを備える。なお、ナット部材80cは、ギヤ機構78のリングギヤの内径面に、例えば、圧入されて固定される。
駆動力伝達部73は、このように構成されることにより、ギヤ機構78を介して伝達される電動モータ72の回転駆動力がナット部材80cに入力された後、ボールねじ構造体80によって直線方向の軸力(直線運動)に変換され、ボールねじ軸80aを軸方向に沿って進退動作させる。
モータシリンダ装置16は、電動モータ72の駆動力を、駆動力伝達部73を介してシリンダ機構76の第1スレーブピストン88a及び第2スレーブピストン88bに伝達し、第1スレーブピストン88a及び第2スレーブピストン88bを前進駆動させることにより、ブレーキ液圧を発生させるものである。すなわち、モータシリンダ装置16は、ペダルストロークに基づいて駆動する電動モータ72と、電動モータ72の回転に伴って進退動作し互いに連結されることなく後退変位が規制されていないプランジャタイプの2つのピストン(第1スレーブピストン88a及び第2スレーブピストン88b)とを有する。なお、以下の説明において、第1スレーブピストン88a及び第2スレーブピストン88bの矢印X1方向(図1参照)への変位を「前進」とし、矢印X2方向(図1参照)への変位を「後退」として説明する。また、矢印X1は、「前方」を示し、矢印X2は、「後方」を示す場合がある。
シリンダ機構76は、有底円筒状のシリンダ本体82と、シリンダ本体82に付設された第2リザーバ84とを有する。シリンダ機構76は、シリンダ本体82内にプランジャタイプの2つのピストン(第1スレーブピストン88a及び第2スレーブピストン88b)が直列に配置されたタンデム型である。第1スレーブピストン88a及び第2スレーブピストン88bを、互いに連結されることなく後退変位が規制されていない2つのピストンとすることで、例えば、モータシリンダ装置16の内部に配置されるタンデム型のピストン構造を簡素とし、シリンダ本体82内へのピストンの組付作業を簡便に行うことができる。
第2リザーバ84は、入力装置14のマスタシリンダ34に付設された第1リザーバ36と配管チューブ86で接続され、第1リザーバ36内に貯留されたブレーキ液が配管チューブ86を介して第2リザーバ84内に供給されるように設けられる。
第1スレーブピストン88aは、シリンダ本体82の前方の第1液圧室98aに臨むように配設される。第1スレーブピストン88aとシリンダ本体82の側端部(底壁)との間には、第1スレーブピストン88aを後方(矢印X2方向)に向かって押圧する第1スプリング96aが配置される。
第2スレーブピストン88bは、第1スレーブピストン88aの後方(矢印X2方向)の第2液圧室98bに臨むように配設される。第1スレーブピストン88aと第2スレーブピストン88bとの間には、第1スレーブピストン88aと第2スレーブピストン88bとを離間する方向に付勢する第2スプリング96bが配置される。
なお、第2スレーブピストン88bは、ボールねじ構造体80側に近接して配置され、ボールねじ軸80aの一端部に当接してボールねじ軸80aと一体的に矢印X1方向、又は、矢印X2方向に変位するように設けられる。また、第1スレーブピストン88aは、第2スレーブピストン88bよりもボールねじ構造体80側から離間した位置に配置される。
シリンダ本体82の内周面には、環状溝部を介して一対のカップシール94a、94bがそれぞれ装着される。なお、一対のカップシール94a、94bは、第1スレーブピストン88a及び第2スレーブピストン88bの外周面に環状溝を介して装着されるようにしてもよい。
シリンダ機構76のシリンダ本体82には、2つの出力ポート24a、24bが設けられる。また、シリンダ本体82内には、出力ポート24aからホイールシリンダW側へ出力されるブレーキ液圧を制御する第1液圧室98aと、出力ポート24bからホイールシリンダW側へ出力されるブレーキ液圧を制御する第2液圧室98bとが設けられる。
本実施形態に係る二位置三方向弁60a、60bが組み込まれた車両用ブレーキ液圧制御システム10は、基本的に以上のように構成されるものであり、次にその作用効果について説明する。
車両用ブレーキ液圧制御システム10の起動時には、図1に示されるように、接続点Sに配置された二位置三方向弁60a、60bが通電により励磁されてソレノイドオン状態(図3(b)参照)となり、ノーマルクローズタイプのソレノイドバルブからなる遮断弁62が通電により励磁されて開弁状態となる。二位置三方向弁60a、60bがソレノイドオン状態となることで第2ポート114bと第3ポート114cとが連通し、第2ブレーキ液流路100a及び第2ブレーキ液流路100bを介してモータシリンダ装置16とホイールシリンダWとが連通する。一方、二位置三方向弁60a、60bによって第1ブレーキ液流路70a及び第1ブレーキ液流路70bが遮断されているため、入力装置14のマスタシリンダ34で発生したブレーキ液圧(第1のブレーキ液圧)がホイールシリンダWに伝達されることはない。
このとき、マスタシリンダ34の第2圧力室56bで発生したブレーキ液圧は、分岐液圧路58c及び開弁状態にある遮断弁62を経由してストロークシミュレータ64の液圧室65に伝達される。この液圧室65に供給されたブレーキ液圧によってシミュレータピストン68が第1、第2リターンスプリング66a、66bのばね力に抗して変位することにより、ブレーキペダル12のストロークが許容されると共に、擬似的なペダル反力を発生させてブレーキペダル12に付与される。この結果、運転者にとって違和感のないブレーキフィーリングが得られる。
このようなシステムの起動状態において、制御装置20は、例えば、図示しないストロークセンサからペダルストロークが出力されると、モータシリンダ装置16の電動モータ72を駆動させてアクチュエータ機構74を付勢し、第1スプリング96a及び第2スプリング96bのばね力に抗して第1スレーブピストン88a及び第2スレーブピストン88bを図1中の矢印X1方向に向かって変位(前進)させる。この第1スレーブピストン88a及び第2スレーブピストン88bの変位によって第1液圧室98a及び第2液圧室98b内のブレーキ液圧がバランスするように加圧されてペダルストロークに対応したブレーキ液圧が発生する。
このモータシリンダ装置16における第1液圧室98a及び第2液圧室98bのブレーキ液圧は、第2ブレーキ液流路100a、第2ブレーキ液流路100b、及び、挙動安定装置18を介してホイールシリンダWに伝達され、前記ホイールシリンダWが作動することにより各車輪に所望の制動力が付与される。
換言すると、車両用ブレーキ液圧制御システム10では、動力液圧源として機能するモータシリンダ装置16やバイ・ワイヤ制御する図示しないECU等が作動可能な状態においては、マスタシリンダ34とホイールシリンダWとの連通を二位置三方向弁60a、60bで遮断した状態でモータシリンダ装置16が作動する。
これに対して、例えば、モータシリンダ装置16が作動しない状況(非起動時)では、図2に示されるように、二位置三方向弁60a、60bがそれぞれソレノイドオフ状態となって第1ポート114aと第2ポート114bとが連通し、第2ブレーキ液流路100a及び第2ブレーキ液流路100bを遮断する。この結果、モータシリンダ装置16とホイールシリンダW間の連通が遮断され、マスタシリンダ34で発生するブレーキ液圧(第1のブレーキ液圧)がホイールシリンダWに付与される。
本実施形態では、例えば、モータシリンダ装置16の第1スレーブピストン88aが矢印X2方向の戻り側(後退側)に変位しているときにモータシリンダ装置16を駆動する電動モータ72の電源が遮断された場合、制御装置20から出力される切換信号(又は、コイルユニット110への通電停止)によって二位置三方向弁60a、60bがソレノイドオフ状態に切り換わり、第1ブレーキ液流路70a及び第1ブレーキ液流路70bが連通状態になり、且つ、第2ブレーキ液流路100a及び第2ブレーキ液流路100bが遮断された状態となる。このため、マスタシリンダ34から供給されたブレーキ液の一部がモータシリンダ装置16側へ流通することが阻止される。この結果、本実施形態では、ペダルフィーリングが変化することなく、運転者に違和感を与えることを好適に回避することができる。
また、本実施形態において、図示しないストロークセンサによってブレーキペダル12の踏み込み操作が開始されたことを検知したとき、制御装置20は、二位置三方向弁60a、60bをソレノイドオン状態に切り換える。本実施形態では、第1ブレーキ液流路70a及び第1ブレーキ液流路70bが二位置三方向弁60a、60bによって遮断されると共に、第2ブレーキ液流路100a及び第2ブレーキ液流路100bが連通状態となり、モータシリンダ装置16によって制御されたブレーキ液圧でホイールシリンダWを作動することができる。このようにブレーキペダル12が操作されたときだけ二位置三方向弁60a、60bを作動させることで、消費電力を低減することができる。
さらに、本実施形態において、例えば、図示しないストロークセンサを介して運転者によるブレーキペダル12の踏み込み操作が解除されたことを検知したとき(運転者がブレーキペダル12から足を離したとき)、制御装置20は、二位置三方向弁60a、60bをソレノイドオフ状態に切り換える。本実施形態では、運転者によってブレーキペダル12が操作されていないとき、第1ばね部材138のばね力によりボール弁104aが第1着座面128に着座した初期位置に容易に復帰させることができる。このため、本実施形態では、二位置三方向弁60a、60bのソレノイドに通電する消費電力を抑制することができる。
さらにまた、本実施形態では、第1ブレーキ液流路70a及び第1ブレーキ液流路70bのうちのいずれか一方が失陥したとき(片系統失陥時)、制御装置20により、二位置三方向弁60a、60bをソレノイドオフ状態として、第2ブレーキ液流路100a及び第2ブレーキ液流路100bをそれぞれ遮断することで、モータシリンダ装置16側へ余分なブレーキ液が流入することを阻止することができる。
さらにまた、本実施形態では、制御装置20を介して、二位置三方向弁60a、60bをそれぞれソレノイドオフ状態とすることで、第2ブレーキ液流路100a及び第2ブレーキ液流路100bをそれぞれ遮断することができる。この結果、第1スレーブピストン88a及び第2スレーブピストン88bの変位によってモータシリンダ装置16内の第1液圧室98a及び第2液圧室98bの容積が増大する状態を好適に回避することができる。
この場合、第1スレーブピストン88a及び第2スレーブピストン88bの変位(所定位置からの戻り過ぎ)を阻止するために、例えば、シリンダ本体82に固定された連結ピンを介して第1スレーブピストン88a及び第2スレーブピストン88bの変位を規制することが考えられるが、このようにするとモータシリンダ装置16のシリンダ機構76が複雑となり製造コストが高騰する。本実施形態では、二位置三方向弁60a、60bを第1ブレーキ液流路70a、70bと第2ブレーキ液流路100a、100bとの接続点Sにそれぞれ配設することで安価に第1スレーブピストン88a及び第2スレーブピストン88bの戻り過ぎを防止することができる。
次に、本実施形態に係る二位置三方向弁60a、60bのチェック機能について説明する。
ボール弁104aが第1着座面128に着座したソレノイドオフ状態(図3(a)、図4(a)参照)において、例えば、モータシリンダ装置16の第1液圧室98a、98bのブレーキ液圧が高圧となったときには、この高圧のブレーキ液圧が第3ポート114cを介して二位置三方向弁60a、60b内に流入してボール弁104aを下方に向かって押圧する。このボール弁104aを押圧する押圧力が、第1ばね部材138のばね力に打ち勝つことにより、ボール弁104aが弁ロッド134及び第1着座面128から離間する。
従って、モータシリンダ装置16側の高いブレーキ液圧は、第1ブレーキ液流路70a、70bを介してホイールシリンダW側及び/又はマスタシリンダ34側へ流入することが可能となる。このように、例えば、モータシリンダ装置16側のブレーキ液圧が高圧となったときに二位置三方向弁60a、60のソレノイドに通電しないソレノイドオフ状態(弁ロッド134が下方向に移動していない状態)であっても、モータシリンダ装置16側からホイールシリンダW側及びマスタシリンダ34側への流入のみが許容されるチェック機能によって、モータシリンダ装置16側のブレーキ液圧をマスタシリンダ34側及びホイールシリンダW側に逃がすことができる。
次に、本実施形態に係る二位置三方向弁60a、60bを構成する内フィルタ116及び外フィルタ120の作用効果について説明する。
本実施形態では、第1連通孔115に臨み貫通孔112の内面と弁ロッド106の貫通部(外周面)140bとの間の位置であるバルブボディ100の内部に内フィルタ116を収容することができる。この結果、本実施形態では、これを外側に配置する場合と比較してバルブボディ100の径方向の寸法を小さくすることができ、バルブボディ100の径方向の小型化を達成することができる。
また、本実施形態では、内フィルタ116に、貫通孔112の段部113aに圧入される圧入部119aと、段部113aに当接して軸方向の位置決めを行う環状フランジ部119bとを設けている。このようにすると、内フィルタ116を簡便に固定することができる。
さらに、本実施形態では、弁ロッド106に、摺動部142と比較して縮径された貫通部140bを設けると共に、貫通部140bと内フィルタ116との間に、クリアランス135を設けている。このようにすると、内フィルタ116がバルブボディ100内に効率的に配置されることで、バルブボディ100の径方向の縮径化を達成することができると共に、クリアランス135を流路として利用して、ブレーキ液を円滑に流通させることができる。
さらにまた、本実施形態では、バルブボディ100と可動コア108とを備え、間隔をあけて対向する第1着座面128及び第2着座面132と、可動コア108によってバルブボディ100の軸方向に沿って摺動する弁ロッド134と、弁ロッド134の変位に応じて第1着座面128又は第2着座面132に着座可能に設けられるボール弁104aとを有する。このようにすると、簡素な構成によって二位置三方向弁60a、60bを簡便に製造することができる。
さらにまた、本実施形態では、内フィルタ116をバルブボディ100の内側で第1連通孔115に臨む位置に配置すると共に、内フィルタ116と別体からなる外フィルタ120をバルブボディ100の外側で第2連通孔117に臨む位置に配置している。このようにすると、2つのフィルタがバルブボディ100の貫通孔112内で干渉しないようになる。このため、電磁弁構成部品のレイアウトの自由度を向上させることができる。
さらにまた、本実施形態では、第1連通孔115を、入力装置14の基体14aの挿入孔14bの開口側に配置し、第2連通孔117を、基体14aの挿入孔14bの底面側に配置している。このようにすると、例えば、基体14aの挿入孔14bの底面側を縮径して形成し、挿入孔14bの開口側を拡径して形成した場合、挿入孔14bの拡径する開口側にバルブボディ内側の内フィルタ116を配置すると共に、挿入孔14bの縮径する底面側にバルブボディ外側の外フィルタ120を配置することが可能となる。この結果、本実施形態では、内フィルタ116及び外フィルタ120を、バルブボディ100の内外に効率よく配置することができる。
さらにまた、本実施形態では、第1連通孔115と第2連通孔117との間の貫通孔112内に、第1着座面128を有する第1弁座部材102aを設けている。このようにすると、第1弁座部材102aによって内フィルタ116の抜け止めを行うことができる。例えば、内フィルタ116を樹脂材料で形成し、第1弁座部材102aを金属材料で形成した場合、樹脂製の内フィルタ116の段部113aへの圧入効果が弛緩したときであっても、金属製の第1弁座部材102aによって内フィルタ116の抜け止めを確実に行うことができる。また、本実施形態では、内フィルタ116の軸方向への抜け止めを行う専用の部材が不要となるので、部品点数を削減して製造コストを低減することができる。
さらにまた、本実施形態では、例えば、モータシリンダ装置16側のブレーキ液圧が上昇した場合であっても、二位置三方向弁60a、60bによって、第一状態と第二状態とを速やかに切り換えることができる。この結果、車両用ブレーキ液圧制御システム10の切換弁として好適に用いることができる。
さらにまた、本実施形態では、バルブボディ100の貫通孔112が、複数の段付の孔によって形成されてバルブボディ100の下方に向うにしたがって拡径している。これにより、貫通孔112内に対して、バルブボディ100の下側の方向から、弁ロッド134、内フィルタ116、第1弁座部材102a、ボール弁104a、リテーナ136、第1ばね部材138、第2弁座部材102b、端部フィルタ118、及び、外フィルタ120の順序で容易に組み付けることが可能となる。この結果、組付作業が容易となり、製造工程を簡素化することができる。
さらに、上記のようなバルブボディ100への下側からの組付方向との関係で、外側の外フィルタ120を内側の内フィルタ116よりも大径とする必要があり、内フィルタ116及び外フィルタ120をバルブボディ100の内外に効率的に配置することができる。
10 車両用ブレーキ液圧制御システム
14a 基体
14b 挿入孔
16 モータシリンダ装置(スレーブシリンダ)
34 マスタシリンダ
60a、60b 二位置三方向弁(電磁弁)
100 バルブボディ
102a 第1弁座部材(シート部材)
104 弁体
112 貫通孔
113a 段部
115 第1連通孔
116 内フィルタ(内フィルタ部材)
117 第2連通孔
119a 圧入部
119b 環状フランジ部(フランジ部)
120 外フィルタ(外フィルタ部材)
128、132 弁座
135 クリアランス
140b 貫通部
142 摺動部
W ホイールシリンダ(車輪ブレーキ)

Claims (9)

  1. 貫通孔を有するバルブボディと、
    前記貫通孔内を摺動すると共に、弁座に着座する弁体と、
    前記バルブボディの軸方向と交差する方向に形成されて前記バルブボディ内の前記貫通孔と前記バルブボディ外の通路とを連通させる第1連通孔と、
    前記第1連通孔から前記貫通孔側に異物が進入することを防止する内フィルタ部材と、
    を備え、
    前記内フィルタ部材は、前記第1連通孔に臨む位置で前記貫通孔の内面と前記弁体の外周面との間に配置され、
    前記貫通孔には、段部が形成され、
    前記内フィルタ部材は、前記段部よりも奥の前記貫通孔に圧入される圧入部と、前記段部に当接して軸方向の位置決めを行うフランジ部とを有することを特徴とする電磁弁。
  2. 請求項1記載の電磁弁において、
    前記弁体は、前記貫通孔の孔壁に摺接する摺動部と、前記内フィルタ部材を貫通する貫通部とを有し、
    前記貫通部は、前記摺動部と比較して縮径されており、
    前記貫通部と前記内フィルタ部材との間には、クリアランスが設けられることを特徴とする電磁弁。
  3. 貫通孔を有するバルブボディと、
    前記貫通孔内を摺動すると共に、弁座に着座する弁体と、
    前記バルブボディの軸方向と交差する方向に形成されて前記バルブボディ内の前記貫通孔と前記バルブボディ外の通路とを連通させる第1連通孔と、
    前記第1連通孔から前記貫通孔側に異物が進入することを防止する内フィルタ部材と、
    を備え、
    前記内フィルタ部材は、前記第1連通孔に臨む位置で前記貫通孔の内面と前記弁体の外周面との間に配置され、
    前記弁体は、前記貫通孔の孔壁に摺接する摺動部と、前記内フィルタ部材を貫通する貫通部とを有し、
    前記貫通部は、前記摺動部と比較して縮径されており、
    前記貫通部と前記内フィルタ部材との間には、クリアランスが設けられることを特徴とする電磁弁。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載の電磁弁において、
    前記電磁弁は、固定コアと、前記固定コアに対して移動可能な可動コアとを備え、
    前記弁座は、間隔をあけて対向する第1弁座及び第2弁座を有し、
    前記弁体は、前記可動コアによって前記固定コアの軸方向に沿って摺動する弁ロッドと、前記第1弁座と前記第2弁座との間に配置され、前記弁ロッドの変位に応じて前記第1弁座又は前記第2弁座に着座可能に設けられるボール弁とを有することを特徴とする電磁弁。
  5. 貫通孔を有するバルブボディと、
    前記貫通孔内を摺動すると共に、弁座に着座する弁体と、
    前記バルブボディの軸方向と交差する方向に形成されて前記バルブボディ内の前記貫通孔と前記バルブボディ外の通路とを連通させる第1連通孔と、
    前記第1連通孔から前記貫通孔側に異物が進入することを防止する内フィルタ部材と、
    固定コアと、前記固定コアに対して移動可能な可動コアと、
    を備える電磁弁であって
    前記内フィルタ部材は、前記第1連通孔に臨む位置で前記貫通孔の内面と前記弁体の外周面との間に配置され
    記弁座は、間隔をあけて対向する第1弁座及び第2弁座を有し、
    前記弁体は、前記可動コアによって前記固定コアの軸方向に沿って摺動する弁ロッドと、前記第1弁座と前記第2弁座との間に配置され、前記弁ロッドの変位に応じて前記第1弁座又は前記第2弁座に着座可能に設けられるボール弁とを有することを特徴とする電磁弁。
  6. 請求項4又は請求項5記載の電磁弁において、
    前記第1連通孔に対して、前記バルブボディの軸方向にずれた位置に形成される第2連通孔と、
    前記内フィルタ部材とは別部品の外フィルタ部材と、
    を有し、
    前記外フィルタ部材は、前記第2連通孔に臨む位置で前記バルブボディの外周面側に配置されることを特徴とする電磁弁。
  7. 請求項6記載の電磁弁において、
    前記バルブボディは、流体の流路を有する基体に設けた有底の挿入孔に挿入されており、
    前記第1連通孔は、前記挿入孔の開口側に配置され、
    前記第2連通孔は、前記挿入孔の底面側に配置されることを特徴とする電磁弁。
  8. 請求項6又は請求項7記載の電磁弁において、
    前記第1連通孔と前記第2連通孔との間の前記貫通孔内には、前記第1弁座又は前記第2弁座を有するシート部材が配設されており、
    前記内フィルタ部材は、前記シート部材によって前記バルブボディの軸方向への抜け止めがなされていることを特徴とする電磁弁。
  9. 運転者からの入力によって液圧を発生させるマスタシリンダと、
    電動アクチュエータを駆動させて液圧を発生させるスレーブシリンダと、
    車輪を制動する車輪ブレーキと、
    請求項4乃至請求項8のいずれか1項記載の電磁弁と、
    を備える車両用ブレーキ液圧制御システムにおいて、
    前記電磁弁は、二位置三方向弁であり、
    前記二位置三方向弁は、
    前記マスタシリンダと前記車輪ブレーキとを連通させつつ、前記スレーブシリンダと前記車輪ブレーキとを遮断する第一状態と、
    前記スレーブシリンダと前記車輪ブレーキとを連通させつつ、前記マスタシリンダと前記車輪ブレーキとを遮断する第二状態と、
    を切り換えることを特徴とする車両用ブレーキ液圧制御システム。
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