JP6375725B2 - 空調制御装置、空調装置および空調制御方法 - Google Patents

空調制御装置、空調装置および空調制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、車両に搭載される空調制御装置、当該空調制御装置を含む空調装置および空調制御方法に関するものである。
従来技術として、室内温度、湿度等の空調環境状態および外気温度、日射量等の室外環境状態を検出するための検出器から環境に関する情報を検出し、現在の環境に関する情報および過去の環境に関する情報より空調負荷を算出する空調制御装置が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
特開平5−264086号公報(段落[0039]−[0040],[0048])
しかしながら、特許文献1に記載されている空調制御装置では、空調負荷算出の際、車両の速度に起因する熱の車両内外への移動を考慮していないため、車両内部の乗客の快適性を考慮した空調制御が困難である。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、車両の速度に基づいて空調負荷を算出するので、車両内部の乗客の快適性を従来よりも向上させることができる。
本発明に係る空調制御装置は、車両の速度を検知する速度センサから得られる速度に基づき決定される車両の外側表面と外気との熱伝達率をh 、それぞれ予め保持されている、車両の内部の表面と車内空気との熱伝達率をh 、車両の壁面の厚みをd、車両の壁面の熱伝導率をλとする場合、1/K =(1/h )+(d/λ)+(1/h )によって算出される外気と車内空気との間の熱の伝わりやすさを示す熱貫流率K と、外気温度センサから得られる外気の温度T out と、車両の内部の温度を検知する車内温度センサから得られる車内空気の温度T in と、伝熱面積Aと、に基づき、Q =K ×A×(T out −T in )によって算出される熱貫流負荷Q を用いて空調負荷を算出する空調負荷算出部と、車内空気の温度 in と予め設定された設定温度との偏差に基づいて空調部の制御量を算出するのに用いられる第1の制御量を算出する制御量算出部と、空調負荷第1の制御量とに基づいて空調部を制御するための第2の制御量を算出する空調制御量算出部とを備えたものである。
本発明に係る空調装置は、第2の制御量により制御される空調部と、本発明に係る空調制御装置とを備えたものである。
また、本発明に係る空調制御方法は、車両の速度を検知する速度センサから得られる速度に基づき決定される車両の外側表面と外気との熱伝達率をh 、それぞれ予め保持されている、車両の内部の表面と車内空気との熱伝達率をh 、車両の壁面の厚みをd、車両の壁面の熱伝導率をλとする場合、1/K =(1/h )+(d/λ)+(1/h )によって算出される外気と車内空気との間の熱の伝わりやすさを示す熱貫流率K と、外気温度センサから得られる外気の温度T out と、車両の内部の温度を検知する車内温度センサから得られる車内空気の温度T in と、伝熱面積Aと、に基づき、Q =K ×A×(T out −T in )によって算出される熱貫流負荷Q を用いて空調負荷を算出するステップと、車内空気の温度 in と予め設定された設定温度との偏差に基づいて空調部の制御量を算出するのに用いられる第1の制御量を算出するステップと、空調負荷第1の制御量とに基づいて空調部を制御するための第2の制御量を算出するステップとを備えたものである。


本発明に係る空調制御装置によれば、車両内部の乗客の快適性を従来よりも向上させることができる。
また、本発明に係る空調装置によれば、車両内部の乗客の快適性を従来よりも向上させることができる。
また、本発明に係る空調制御方法によれば、車両内部の乗客の快適性を従来よりも向上させることができる。
この発明の実施の形態1に示す空調制御装置を搭載した車両を示した図である。 この発明の実施の形態1に示す空調制御装置の概略機能ブロック図である。 この発明の実施の形態1に示す空調制御装置の算出処理のフローチャートを示した図である。 この発明の実施の形態2に示す空調制御装置を搭載した車両を示した図である。 この発明の実施の形態2に示す空調制御装置の概略機能ブロック図である。 この発明の実施の形態2に示す車両に入射する日光の強度の算出処理を説明するための図である。 この発明の実施の形態2に示す空調制御装置の算出処理のフローチャートを示した図である。 この発明の実施の形態3に示す空調制御装置の制御量算出部の概略機能ブロック図である。 この発明の実施の形態3に示す空調制御装置の微分制御による車内温度の変化を説明するための図である。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1の空調制御部1(空調制御装置1)および空調装置100の設置を説明するための図である。また、図1は車両14の内外の環境に関する情報、例えば車両14の速度および外気の気温等を検知する各種センサの車両14における設置位置を示したものである。本願明細書において、車両14とは鉄道車両を示しているが、本発明は鉄道車両以外の車両、例えば、バス等の自動車にも適用可能である。
図1(a)は、空調制御装置1、空調部13、空調装置100、車両14の位置関係を示したものである。空調部13は空調制御装置1により制御される。また、空調装置100は、空調制御装置1と空調部13とを含む。空調制御装置1は、車両14の内外の環境に関する情報に基づいて空調部13を制御する。環境に関する情報は、例えば、各種センサによって検知される車両14の速度および外気の温度等の情報である。また、空調部13は、送風機33および図示しない冷凍サイクル機器等の構成を含み、車両内部の温湿度を制御する。冷凍サイクル機器とは、例えば、圧縮機、膨張弁、熱交換器を含む。空調装置100は、車両14の天井の外表面18に設けた場合を説明するが、車両14の床下に設けても良い。
次に、各種センサの設置位置について説明する。車両14の速度を検知する速度センサ6は、車両14の運転台15に設けられている。車両外部の温度を検知する外気温度センサ8は、車両14の側面26の表面(壁面)に設けられている。車両内部の乗客の重量を検知する重量センサ7は車両14の下部に設けられている。車両内部の湿度を検知する車内湿度センサ9および車両内部の温度を検知する車内温度センサ10は、車両14の内部に設けられている。
なお、ここでは車内湿度センサ9と車内温度センサ10は別の構成として示しているが、車両14の内部の湿度および車両14の内部の温度を同時に検知できる温湿度計を用いてもよい。また、車両14の側面26には窓16およびドア17が設けられている。
図1(b)は、車両14が複数存在する場合の空調制御装置1および空調装置100の設置位置について示したものである。図1(b)に示すように、互いに隣接する2つの車両14は、車両連結部35により互いに連結されている。空調制御装置1および空調装置100は車両14ごとに設けられており、車両14ごとに独立して空調部13の制御を行っている。なお、図1(b)では、車両14を2両連結した場合を示しているが、車両14は3両以上連結されていてもよい。また、複数の車両それぞれに空調装置100を設置する場合、空調制御装置1は任意の1両のみに備える構成としてもよい。この場合、1両のみに備えられた空調制御装置1が複数の車両それぞれの空調負荷を算出し、それぞれの車両14に設けられた空調部13を制御する。
図2は、本発明の実施の形態1に係る空調制御装置1および空調制御装置1を含む空調装置100の構成を概略的に示したものである。実施の形態1に係る空調制御装置1は、車両14に設けられた各種センサから車両14に関する情報を取得し空調負荷を算出する空調負荷算出部2と、車両14の内部の目標温度が外部入力によって設定される温度設定部11と、温度設定部11において設定された設定温度と車内温度センサ10との温度偏差を算出する偏差算出部12と、偏差算出部12で算出された温度偏差に基づいて空調部13の制御量を算出するのに用いられる第1の制御量を算出する制御量算出部3と、算出した空調負荷および第1の制御量に基づいて空調部13を制御するための第2の制御量を算出する空調制御量算出部4と、を含む。車両14の内部の目標温度は予め運転手等によって入力することが可能である。
センサ部5は、速度センサ6、重量センサ7、外気温度センサ8、車内湿度センサ9および車内温度センサ10を含む。センサ部5が、速度センサ6の他に重量センサ7、外気温度センサ8、車内湿度センサ9および車内温度センサ10を含むことによって、空調負荷をさらに正確に算出することができ、車両内部の乗客の快適性を従来よりも向上させることができる。
空調負荷算出部2は、センサ部5に含まれる各種センサで検知した車両14の速度、重量、外気温度、車内湿度および車内温度に基づいて空調部13の制御に必要な空調負荷を算出する。空調負荷算出部2における空調負荷の算出の詳細については後述する。
偏差算出部12は、温度設定部11において設定された設定温度と車内温度センサ10で検知された温度との温度偏差を算出する。偏差算出部12における温度偏差の算出は、所定の時間間隔をおいて周期的に行われる。なお、偏差算出部12は図示しない記憶部を備えており、この記憶部に所定の時間間隔で温度偏差および当該温度偏差の時間変化を記憶することができる。
制御量算出部3は、偏差算出部12で算出された温度偏差に比例ゲインを乗じることによって空調部13の制御量を算出するのに用いられる制御量である第1の制御量を算出する。ここで、第1の制御量とは、例えば、偏差算出部12において算出された温度偏差を最小化するために必要な熱量である。
空調制御量算出部4は、空調負荷算出部2で算出された空調負荷と制御量算出部3で算出された第1の制御量とに基づいて空調部13を制御するための制御量である第2の制御量を算出し、当該第2の制御量に応じて空調部13を制御する。例えば、圧縮機の回転数制御、空調部13に含まれる冷凍サイクル機器の温度制御、送風機33によって発生させる風量制御のうち少なくとも一つを制御する。また、空調制御量算出部4は、空調部13を制御することによって、車内温度が温度設定部11で設定した温度になるように動作している。
次に、空調負荷算出部2における空調負荷の算出について詳しく説明する。空調負荷は、制御量算出部3で算出される第1の制御量とは別に算出される量で、車両14の内側から外側あるいは外側から内側へ移動する熱量、車両内部の乗客からの発熱による熱量等を表すものである。ここで、空調負荷は、熱貫流負荷Q、換気負荷Qおよび人体負荷Qの和で以下の式で表すことができる。
Figure 0006375725
数式(1)において、熱貫流負荷Qは車両14の内部の空気と外気との熱交換に関する熱量である。熱貫流負荷Qは、外気と車内空気との間の熱の伝わりやすさを示す熱貫流率K、伝熱面積A、外気の温度Toutおよび車内空気の温度Tinとを用いて以下のように表すことができる。ただし、外気の温度Toutは外気温度センサ8で検知する値である。また、車内空気の温度Tinは、車内温度センサ10で検知する値である。
Figure 0006375725
数式(2)において熱貫流率Kは、車両14の壁面の厚みd、壁面の熱伝導率λ、車両14の外壁面と外気との熱伝達率hおよび車両14内部の壁面と車内空気との熱伝達率hによって得られる値である。熱貫流率Kは、車両14の壁面の厚みd、壁面の熱伝導率λ、車両14の外側表面と外気との熱伝達率hおよび車両14の内部の表面と車内空気との熱伝達率hを用いて以下のように表すことができる。
Figure 0006375725
したがって、空調負荷算出部2は、壁面の厚みd、壁面の熱伝導率λ、車両14の外側表面と外気との熱伝達率hおよび車両14の内部の表面と車内空気との熱伝達率hを用いて熱貫流率Kを算出することができる。車両14の壁面の厚みd、壁面の熱伝導率λ、車両14の外側表面と外気との熱伝達率hおよび車両内部の表面と車内空気との熱伝達率hは予め空調負荷算出部2に保持しておき算出の際に利用する。
数式(3)においてhは車両14の速度に応じて変化する値である。具体的には、車両14の表面と外気との熱伝達は、車両14の速度が早いほど大きく、車両14の速度が遅いほど小さくなる。
すなわち、車両14の速度が早くなるにしたがって、車両14の外側表面を通過する空気の速度は大きくなるため熱交換が効果的に行われ、車両14の外側表面と外気との熱伝達率hは大きくなり、熱貫流率Kも大きくなる。一方、車両14の速度が遅くなるにしたがって、車両14の外側表面を通過する空気の速度は小さくなるため熱交換が効果的に行われず、車両14の外側表面と外気との熱伝達率hは小さくなり、熱貫流率Kも小さくなる。車両14の外側表面と外気との熱伝達率hは車両14の速度伴って変化する値であることから、hは、車両14の速度vおよび関数fを用いて以下のように表すことができる。
Figure 0006375725
数式(2)−(4)より熱貫流率Kは、速度vに応じた値であることが分かる。空調負荷算出部2は、空調負荷の算出時に車両14の速度vに応じた車両14の外壁面と外気との熱伝達率hを用いることによって熱貫流率Kを算出し、当該熱貫流率Kを用いて熱貫流負荷Qを正確に算出することができる。したがって、車両14の速度を考慮した空調負荷の算出を行うことができる。なお、車両14の速度vに対応した車両14の外側表面と外気との熱伝達率hは、予め実験等によって確認し、テーブルなどの形式で空調負荷算出部2に保持させておく。
数式(1)において、換気負荷Qは外気の温度を車内温度にするために必要な熱量である。換気負荷Qは、空気比熱c、換気量L、外気の温度Toutおよび車内空気の温度Tinを用いて以下のように表すことができる。
Figure 0006375725
数式(5)において空気比熱cは定数であり、換気量Lは装置において予め決められている。空調負荷算出部2は、外気の温度Tout、車内空気の温度Tin、空気比熱cおよび換気量Lに基づいて換気負荷Qを算出する。
数式(1)において、人体負荷Qは人体の発熱に関する熱量である。人体負荷Qは、車両14に乗車している乗客の人数nおよび一人あたりの発熱量Qを用いて以下のように表すことができる。
Figure 0006375725
数式(6)において乗客の人数nは、空調負荷算出部2によって算出される。すなわち、空調負荷算出部2は、重量センサ7で検知した乗客の重量を一人あたりの平均体重で割ることによって車両14に乗車している乗客の数nを算出する。空調負荷算出部2は、重量センサ7で検知した重量に基づいて、Qを算出するので、車両14の乗客が発生する熱量を考慮した空調負荷の算出を行うことができる。なお、Qとして0.1kW等の値を用いることができる。
図3は、実施の形態1の空調制御装置1が行う算出処理のフローチャートを示したものである。以降の記載において、「ST」とはステップ、すなわち算出処理の手順を示すものとする。図3に示すように、空調制御装置1が算出処理をスタートすると(ST100)、空調制御装置1の空調負荷算出部2は速度センサ6から車両14の速度を取得し、外気温度センサ8から外気温度を取得し、車内温度センサ10から車内温度を取得する(ST101a)。次に、空調負荷算出部2は、ST101aで取得した車両14の速度、外気温度および車内温度に基づいて、熱貫流負荷Qを算出する(ST102a)。
また、空調負荷算出部2はST101aと平行して、外気温度センサ8から外気温度を取得し、車内温度センサ10から車内温度を取得する(ST101b)。ただし、ST101aおよびST101bで行われる外気の温度の取得を同時に行うことによって算出時間を短縮できる。次に、空調負荷算出部2はST102aと並行して、ST101bで取得した外気温度および車内温度に基づいて、換気負荷Qを算出する(ST102b)。
また、空調負荷算出部2はST101aおよびST101bと平行して、重量センサ7から車両14の重量を取得する(ST101c)。また、空調負荷算出部2はST102aおよびST102bと並行して、ST101cで取得した車両重量に基づいて、人体負荷Qを算出する(ST102c)。
次に、空調負荷算出部2は、ST102aで算出された熱貫流負荷Q、ST102bで算出された換気負荷QおよびST102cで算出された人体負荷Qに基づいて空調負荷を算出する(ST103)。なお、ここでは熱貫流負荷Q、換気負荷Q、人体負荷Q、の全てを用いる空調負荷を算出する場合について説明するが、空調負荷の算出には必ずしもQ〜Q全てが必要ではなく、少なくとも1つを含んでいればよい。
空調制御装置1は、空調負荷算出部2で行われる算出処理に平行して、外気温度センサ8から取得した外気温度と温度設定部11で設定された温度との偏差を取得し(ST101d)、当該偏差に基づいて制御両を算出する(ST102d)。ST101dおよびST102dは制御量算出部3で行われる。なお、偏差はST101dの前に、偏差算出部12が算出する値である。
空調制御装置1の空調制御量算出部4は、ST103で算出された空調負荷およびST102dで算出された第1の制御量に基づいて第2の制御量を算出する(ST104)。
次に、空調制御装置1は、ST104で算出された第2の制御量に基づいて空調部13を制御する(ST105)。例えば、空調部13に含まれる冷凍サイクル機器の温度制御および送風機33によって発生させる風量を制御する。そして、空調制御装置1は、空調負荷の算出を繰り返すか否かの判断を行う(ST106)。空調制御装置1は、空調負荷の算出を繰り返す場合にはST101a、ST101b、ST101cおよびST101dのステップに戻り(ST106)、空調負荷の算出を繰り返さない場合には空調負荷の算出を終了する(ST107)。なお、ここでは空調制御装置1の各機能ブロックがハードウェア構成であるかのように説明したが、これらをプログラム等のソフトウェアで構成することもできる。
実施の形態1に係る空調制御装置1によれば、車両14の速度を検知する速度センサ6から得られる速度を用いて空調負荷を算出する空調負荷算出部2と、車両14の内部の温度を検知する車内温度センサ10から得られる車内温度と予め設定された設定温度との偏差に基づいて空調部13の制御量を算出するのに用いられる第1の制御量を算出する制御量算出部3と、空調負荷と第1の制御量とに基づいて空調部13を制御するための第2の制御量を算出する空調制御量算出部4とを備えるので、車両14の速度を考慮した空調部13の制御が可能となり、車両内部の乗客の快適性を従来よりも向上させることができる。
また、実施の形態1に係る空調制御装置1によれば、空調負荷算出部2は、車両14の内部の温度を検知する車内温度センサ10から得られる車内温度と、車両14の外部の温度を検知する外気温度センサ8から得られる外気温度と、車両14の重量を検知する重量センサ7から得られる車両重量と、のうち少なくとも1つに基づいて空調負荷を算出するので、車両14の速度を考慮した空調部13の制御が可能となり、車両内部の乗客の快適性を従来よりも向上させることができる。
また、実施の形態1に係る空調装置100によれば、第2の制御量により制御される空調部13と、実施の形態1に係る空調制御装置1とを備えるので、車両内部の乗客の快適性を従来よりも向上させることができるとともに、空調制御装置1を車両14の内部に設置する必要がなく、空調装置100の設置が容易になる。また、空調制御装置1を車両14の内部に設置しないことにより、車両14の内部のスペースを確保できる。また、空調制御装置1を複数の車両に設置する場合には、設置がさらに容易になる。
また、実施の形態1に係る車両の空調制御方法によれば、車両14の速度を検知する速度センサ6から得られる速度を用いて空調負荷を算出するステップと、車両14の内部の温度を検知する車内温度センサ10から得られる車内温度と予め設定された設定温度との偏差に基づいて空調部13の制御量を算出するのに用いられる第1の制御量を算出するステップと、空調負荷と第1の制御量とに基づいて空調部13を制御するための第2の制御量を算出するステップとを備えるので、車両14の速度を考慮した空調部13の制御が可能となり、車両内部の乗客の快適性を従来よりも向上させることができる。
実施の形態2.
実施の形態2の空調制御部20(空調制御装置20)および空調装置101を、図4〜図7を用いて説明する。この実施の形態2は、実施の形態1の車両14に、位置検知センサ22と日射強度センサ23とを追加したものである。なお、特に断りない場合、同一符号は同じ構成を示す。
図4は、実施の形態2の空調制御装置20、空調制御装置20により制御される空調部13、空調装置101および各種センサの車両14における設置位置の一例を模式的に示したものである。車両14の位置を検知する位置検知センサ22は、車両14の外側表面(壁面)でかつ天井の外表面18に設けられている。位置検知センサ22は、車両14の位置を検知できれば車両のどこに設置しても構わない。また、位置検知センサ22は、車両14が当該位置に存在している時刻も検知することができる。実施の形態2では、空調負荷を算出する際、車両14の速度、車両14の重量、外気温度、車内湿度の情報に加え、車両14の位置および車両14に入射する日光の強度を用いる点で実施の形態1とは異なる。
位置検知センサ22は、例えば、GPS(Global Positioning System)を用いることができる。GPSを用いることによって車両14の位置以外に、車両14の速度も検知することも可能になる。GPSによって車両14の速度を検知する場合は、速度センサ6から車両14の速度を検知する必要がなく空調制御装置20と速度センサ6との配線を省略できる。
車両14に入射する日光の強度を検知する日射強度センサ23は、車両14の天井の外表面18に設置されている。日射強度センサ23は、例えば、フォトダイオード等を用いて日光の日射強度を検知する。位置検知センサ22および日射強度センサ23以外の各種センサの構成は、実施の形態1と同一であるため説明を省略する。
また、実施の形態1の図1(b)で説明したように、車両14が複数連結している場合には、各車両に空調装置101を設置する。また、複数の車両それぞれに空調装置101を設置する場合、空調制御装置20は任意の1両のみに備える構成としてもよい。この場合、1両のみに備えられた空調制御装置20が複数の車両それぞれの空調負荷を算出し、それぞれの車両14に設けられた空調部13を制御する。
なお、日射強度センサ23は、日射強度を検知できれば車両14の外表面のどこに設置しても構わないが、車両14の外側表面(壁面)でかつ上部に設置することが好ましい。日射強度センサ23を車両14の外側表面(壁面)でかつ上部に設置することによって、車両14の向きに関わらず車両14の影になることなく日射の強度を検知することが可能である。
実施の形態2では、車両14の外表面に入射する日射による発熱と、日射が窓16を通過することによる車両14の内部の発熱を考慮して空調部13の制御を行うものである。実施の形態2では、車両14に入射する日光を、車両14の外表面のうち窓16以外の壁面に入射するものと窓16に入射するものそれぞれに対して空調負荷を算出する。
図5は、本発明の実施の形態2に係る空調制御装置20および空調制御装置20を含む空調装置101の構成を概略的に示したものである。実施の形態2に係る空調装置101は、空調制御装置20と、空調制御装置20により制御される空調部13とを含む。また、センサ部19は速度センサ6、重量センサ7、外気温度センサ8、車内湿度センサ9、車内温度センサ10、位置検知センサ22および日射強度センサ23を含む。
実施の形態2に係る空調制御装置20は、車両14に設けられたセンサ部19で検知された各情報に基づいて空調負荷を算出する空調負荷算出部21を含む。また、実施の形態2に係る空調制御装置20は、車内温度センサ10で検知した車内温度と温度設定部11で設定した温度との偏差を算出する偏差算出部12と、偏差算出部12で算出された偏差に基づいて空調部13の制御量を算出するために用いられる制御量である第1の制御量を算出する制御量算出部3と、空調負荷算出部21で算出された空調負荷および制御量算出部3で算出された第1の制御量とに基づいて空調部13を制御するための制御量である第2の制御量を算出する空調制御量算出部28とを含む。空調制御装置20は、空調制御量算出部28で算出された第2の制御量に基づいて空調部13を制御する。
空調負荷算出部21は、車両14の速度、車両14の重量、外気温度、車内湿度の情報に加え、車両14の位置および車両14に入射する日光の強度に基づいて空調負荷を算出する点で実施の形態1とは異なる。
空調負荷算出部21は、車両14の位置と車両14が当該位置を検知した時刻と車両14を基準とした太陽の存在する方角との関係を示す太陽位置データベースを、図示しない記憶部に記憶している。車両14を基準とした太陽の存在する方角は、車両14が存在する地点および当該地点を車両14が走行している時刻に伴って変化する。車両14を基準とした太陽の存在する方角については後述する。
空調負荷算出部21は、位置検知センサ22で検知する車両14の位置を取得するとともに、当該位置の経時変化に基づいて車両14の向きを算出する。また、空調負荷算出部21は、検知した車両14の位置および当該位置を検知した時刻の情報、並びに太陽位置データベースを用いて、車両14を基準とした太陽の存在する方角を算出する。また、空調負荷算出部21は、車両14の向き、太陽の存在する方角、日射強度センサ23から取得した日射の強度および外気温度センサ8で検知した外気温度に基づいて車両14に入射する日射の強度を算出する。また、空調負荷算出部21は、算出により得られた日射強度に基づいて日射負荷を算出する。
次に、実施の形態2における空調負荷算出部21の空調負荷の算出について説明する。実施の形態2における空調負荷算出部21は、実施の形態1における空調負荷の3つの要素に、さらに日射負荷Qを加えて空調負荷を算出する。すなわち、実施の形態2における空調負荷算出部21では、以下に示すように空調負荷を熱貫流負荷Q、換気負荷Q、人体負荷Qおよび日射負荷Qの和として算出する。
Figure 0006375725
数式(7)において、日射負荷Qはさらに車両14の外表面のうち窓16以外の壁面に入射する日射に関する日射負荷Q4aおよび車両14の外表面のうち窓16に入射する日射に関する日射負荷Q4bの2つの日射負荷を含んでいる。すなわち、日射負荷Qは日射負荷Q4aと日射負荷Q4bの和として以下のように表すことができる。
Figure 0006375725
まず、日射負荷Q4aについて説明する。日射負荷Q4aは、車両14の外壁と車内空気との間の熱の伝わりやすさを示す熱貫流率K、車両14の内表面の面積B、車両14の外表面温度T(s)outおよび車内空気の温度Tinとを用いて以下のように表すことができる。車内空気の温度Tinは、車内温度センサ10で検知する値である。
Figure 0006375725
数式(9)において、車両14の外表面温度T(s)outは、外気温度センサ8で検知する外気温度Toutに日射による温度上昇分ΔTを加えた値であり、以下のように表すことができる。
Figure 0006375725
数式(10)において、日射による温度上昇分ΔTは、車両14に入射している日光の日射強度の総量Sに等価熱抵抗Rを乗じることによって、以下のように表すことができる。ただし、等価熱抵抗Rとは、車両14の外側表面(壁面)が日射を受けた際に車両の外側表面(壁面)温度が上昇する際の、温度上昇に寄与する熱量と車両14の外側表面(壁面)の温度上昇値への変換係数である。等価熱抵抗Rは予め測定しておき空調負荷算出部21に保持しておけばよい。
Figure 0006375725
数式(11)において、車両14に入射している日光の日射強度の総量Sは、車両14の天井の外表面18に入射している日光の日射強度の総量Sと車両14の側面26に入射している日光の日射強度の総量Sとの和で以下のように表すことができる。
Figure 0006375725
図6は、車両14に入射する日射の強度を説明するための図である。図6において太陽25から日光が日射ベクトルq24に示すように車両14に向って入射する。日射強度センサ23が検知する日射の強度は、車両14の天井の外表面18に入射する日光の単位面積当たりの日射強度である。すなわち、車両14の天井の外表面18に入射している日光の日射強度の総量Sは、日射強度センサ23が検知する日射の強度に車両14の上面の面積を乗じることで算出できる。車両14の天井の外表面18Uの面積は、予め空調算出部21に保持しておけばよい。
次に、車両14の側面に入射する日光の日射強度の総量Sの算出について説明する。車両14の側面に入射する日光の日射強度の総量Sを算出するために、日射強度センサ23が検知する日射の強度から、日射ベクトルq24の大きさを求める必要がある。
図6において、日射強度センサ23を通る鉛直方向と日射ベクトルq24とがなす角をθとする。ここで、θは車両14を基準とした太陽の存在する方角と定義する。車両14を基準とした太陽の存在する方角θは、車両14の位置および車両14の位置を検出した時刻に対応して変化するため、車両14の位置および車両14の位置を検出した時刻と太陽の存在する方角との関係を示す太陽位置データベースを空調負荷算出部21に保持しておく。
また、日射強度センサ23が検知する日射の強度を|qst|、日射ベクトルq24の大きさを|q|とすると、|qst|と|q|とはθを用いて、以下のように表すことができる。
Figure 0006375725
また、図6において車両14の側面26を通る水平方向と日射ベクトルq24とがなすθ2とする。車両14の側面26に入射する日光の単位面積当たりの日射強度を|qss|とすると、|qss|はq24の大きさ|q|とθとを用いて以下の式で表すことができる。
Figure 0006375725
ここで、図6に示す車両14の側面26におけるθとθとの幾何学的関係からθとθは以下に示す関係となる。
Figure 0006375725
したがって、数式(14)および数式(15)との関係から、車両14の側面26に入射する日光の単位面積当たりの日射強度|qss|は、以下のように表すことができる。
Figure 0006375725
数式(16)における|q|は数式(13)により算出できるので、空調負荷算出部21は、車両14の側面26に入射する日光の単位面積当たりの日射強度|qss|を算出することができる。車両14の側面に入射する日光の単位面積当たりの日射強度|qss|に、車両14の側面の面積を乗じることで車両14の側面26に入射している日光の日射強度の総量Sを算出することができる。車両14の側面26の面積は、予め空調算出部21に保持しておけばよい。日射強度について同様の算出処理を日光が入射している側面全てについて行う。ただし、図6に示すように、車両14の日光が入射しない側面27については算出を省略できる。
以上のように、空調負荷算出部21は、日射強度センサ23が検知する日射の強度|qst|および、太陽位置データベースから得られる車両14を基準とした太陽の存在する方角θとに基づいて、車両14の天井の外表面18に入射している日光の日射強度の総量Sと車両14の側面26に入射している日光の日射強度の総量Sとに基づいて車両14に入射している日光の日射強度の総量Sを算出することができる。
また、空調負荷算出部21は、数式(12)に示した車両14に入射している日光の日射強度の総量Sに基づいて、数式(9)−(11)を利用することにより日射負荷Q4aを求めることができる。
次に、日射負荷Q4bについて説明する。日射負荷Q4bは、車両14の窓16の日射透過率Tおよび車両14の窓16に入射している日光の日射強度の総量Sを用いて以下のように表すことができる。
Figure 0006375725
車両14の窓16に入射する日光の日射強度の総量Sは、車両14の窓16に入射する日光の単位面積当たりの日射強度に窓16の面積を乗じることによって算出することができる。ここで、窓16に入射する日光の単位面積当たりの日射強度は、数式(14)に示したように、車両14の側面26に入射する日光の単位面積当たりの日射強度|qss|(=|q|sin(θ))と等しい。
したがって、車両14の窓16に入射する日光の単位面積当たりの日射強度|qss|に、車両14の窓16の面積(窓16が複数ある場合には、複数の窓16のそれぞれの面積の和)を乗じることで車両14の窓16に入射している日光の日射強度の総量Sを算出することができる。したがって、空調負荷算出部21は、数式(17)を利用することによって、車両14の窓16の日射透過率Tおよび車両14の窓16に入射している日光の日射強度の総量Sから日射負荷Q4bを算出することができる。
空調負荷算出部21は、算出した日射負荷Q4aおよび日射負荷Q4bに基づいて、数式(8)を利用することによって日射負荷Qを算出し、数式(7)を利用することによって空調負荷を算出するので、車両14の速度を考慮した空調部13の制御が可能となり、車両内部の乗客の快適性を従来よりも向上させることができる。
図7は、実施の形態2の空調制御装置20が行う空調負荷の算出処理のフローチャートを示したものである。実施の形態2の空調制御装置20で行われる算出処理は、実施の形態1の空調負荷算出処理部2で行われる熱貫流負荷Q、換気負荷Q、人体負荷Qを算出する処理に日射負荷Qを算出する処理を追加したものである。それ以外の算出処理は、実施の形態1と同様であるため説明を省略する。
図7に示すように、空調制御装置20が算出処理をスタートすると(ST100)、空調制御装置20の空調負荷算出部21は、位置検知センサ22で検知する車両14の位置および位置を検知した時刻を取得し(ST101e)、車両14を基準とした太陽の存在する方角を算出する(ST102e)。ST102eは、空調負荷算出部21が保持する太陽位置データベースに基づいて行われる。
次に、空調負荷算出部21は、車両14の位置の経時変化に基づいて車両14の向きを算出し、日射強度センサ23から日射強度を、外気温度センサ8から外気温度を取得する(ST103e)。次に、空調負荷算出部21は、車両14の向き、日射強度および外気温度に基づいて日射負荷Qを算出する(ST104e)。なお、ST103eにおける外気温度の取得は、ST101bで取得された外気温度を利用してもよい。このとき、ST103eで利用する外気温度は、外気温度を記憶した空調負荷算出部21の記憶部から取得する。
日射負荷Qを算出するST101e〜ST104eは熱貫流負荷Q、換気負荷Qおよび人体負荷Qの算出に並行して行われる。熱貫流負荷Q、換気負荷Qおよび人体負荷Qの算出については実施の形態1と同様であるため説明を省略する。
次に、空調負荷算出部21は、ST102aで算出された熱貫流負荷Q、ST102bで算出された換気負荷Q、ST102cで算出された人体負荷QおよびST104eで算出された日射負荷Qに基づいて空調負荷を算出する(ST200)。なお、ここでは熱貫流負荷Q、換気負荷Q、人体負荷Q、日射負荷Q、の全てを用いる空調負荷を算出する場合について説明するが、空調負荷の算出には必ずしもQ1〜Q4全てが必要ではなく、少なくとも1つを含んでいればよい。
次に、空調制御装置20の空調制御量算出部28は、ST200で算出された空調負荷とST102dで算出された第1の制御量に基づいて第2の制御量を算出する(ST201)。
次に、空調制御装置20は、ST201で算出された第2の制御量に基づいて空調部13を制御する(ST202)。次に、空調制御装置20は、第2の制御量の算出を繰り返すか否かを判断する(ST203)。空調制御装置20が、第2の制御量の算出を繰り返す場合にはST101a、ST101b、ST101c、ST101eおよびST101dのステップに戻る。空調制御装置20が、第2の制御量の算出を繰り返さない場合には第2の制御量の算出を終了する(ST203)。なお、ここでは空調制御装置20の各機能ブロックがハードウェア構成であるかのように説明したが、これらをプログラム等のソフトウェアで構成することもできる。
実施の形態2に係る空調制御装置20によれば、空調負荷算出部21は、車両14の位置と14車両が位置を検知した時刻と車両を基準とした場合の太陽の存在する方角との関係を示す太陽位置データベースを備え、空調負荷算出部21は、車両14の位置を検知する位置検知センサ22から得られる車両14の位置と位置を検出した時刻と太陽位置データベースとを用いて、車両14を基準とした場合の太陽の存在する方角を算出し、車両の位置を検知する位置検知センサ22から得られる車両14の位置の経時変化から車両14の向きを算出し、車両14の向き、太陽の存在する方角、車両14に入射する日光を検知する日射強度センサ23から得られる日射強度および車両14の外気の温度を検知する外気温度センサ8から得られる外気温度に基づいて空調負荷を算出するので、車両14へ入射する日光の日射強度を考慮した空調部13の制御が可能となり、実施の形態1に記載の空調制御装置1よりも更に、車両内部の乗客の快適性を従来よりも向上させることができる。
実施の形態2に係る空調装置101によれば、第2の制御量により制御される空調部13と、実施の形態2に係る空調制御装置20とを備えるので、車両内部の乗客の快適性を従来よりも向上させることができるとともに、車両14の内部に空調制御装置20を設置する必要がないため、空調装置101の設置が容易になる。また、空調制御装置20を車両14の内部に設置しないことにより、車両14の内部のスペースを確保できる。また、空調制御装置20を複数の車両に設置する場合には、設置がさらに容易になる。
実施の形態2に係る車両14の空調制御方法によれば、空調負荷を算出するステップは、車両14の位置を検知する位置検知センサ22から得られる車両14の位置と位置を検出した時刻と太陽位置データベースとを用いて、車両14を基準とした場合の太陽の存在する方角を算出し、車両14の位置を検知する位置検知センサ22から得られる車両14の位置の経時変化から車両14の向きを算出し、車両14の向き、太陽の存在する方角、車両14に入射する日光を検知する日射強度センサ23から得られる日射強度および車両14の外気の温度を検知する外気温度センサ8から得られる外気温度に基づいて空調負荷を算出するので、車両14へ入射する日光の日射強度を考慮した空調部13の制御が可能となり、実施の形態1に記載の空調制御装置1よりも更に、車両内部の乗客の快適性を従来よりも向上させることができる。
実施の形態3.
実施の形態3の空調制御装置および空調装置を、図8および図9を用いて説明する。この実施の形態3は、空調制御装置に含まれる制御量算出部が、実施の形態1および実施の形態2に記載の空調制御装置と異なる。
図8は、本発明の実施の形態3に係る空調制御装置に含まれる制御量算出部30の構成を概略的に示したものである。この実施の形態3の空調制御装置は、制御量算出部30以外の構成は、実施の形態1の空調制御装置1または、実施の形態2の空調制御装置20と同様の構成であるため説明を省略する。
実施の形態3の制御量算出部30は、比例ゲイン演算部29、偏差微分演算部31および微分ゲイン演算部32およびゲイン積算部34とを含む。実施の形態3の空調制御装置は、空調装置による車内温度を設定温度に近づける時間を、実施の形態1および実施の形態2よりも短くし、車内温度の設定温度への追従性をさらに向上させたものである。
実施の形態2の空調制御装置では、熱貫流負荷Q、換気負荷Q、人体負荷Qおよび日射負荷Qの変化に基づいて第2の制御量を正確に算出して車内温度が設定温度となるように制御していた。実施の形態3の空調制御装置は、車内温度が設定温度となるまでに要する時間を、実施の形態1および実施の形態2よりもさらに短縮したものである。
車内温度の温度変化は、車内の空気の熱容量に影響される。熱容量が大きいと車内温度の温度変化量は小さくなる。車両14の車内には、空気の他に座席および車両14の内部に含まれる壁面等(以下、車内に存在する熱容量に影響する固体と称す。)が存在する。車内に存在する熱容量に影響する固体は、空気よりも大きな熱容量を有しているため、車内温度の温度変化量は小さくなり、車内温度を設定温度にするまでに時間を要する。すなわち、熱容量に影響する固体が車内に存在する場合の車内温度を設定温度に制御する際に要する時間は、車内が全て空気で満たされていると仮定した場合よりも長い時間を要する。
実際に、熱容量に影響する座席等の固体が車内に存在する場合の車内全体の熱容量は、車内全体が空気で満たされていると仮定した場合(熱容量に影響する座席等の固体が車内に存在しない場合の)の10倍から20倍の大きさとなる。そこで、実施の形態3の制御量算出部30は、車内温度の設定温度への追従性を良くするため、制御量算出部30において算出される第1の制御量を調整するものである。実施の形態3の制御量算出部30は、比例ゲイン演算部29、偏差微分演算部31、微分ゲイン演算部32およびゲイン積算部34を含む。
比例ゲイン演算部29は、偏差算出部12で算出された時間変化に伴う温度偏差に比例ゲインを乗じることによって第1の制御量を算出するのに用いる第3の制御量を算出する。偏差微分演算部31は、車内温度センサ10で検知する車内温度と温度設定部11で設定する設定温度との時間変化に伴う温度偏差の変化量を演算する。
微分ゲイン演算部32は、微分算出部31で算出された時間変化に伴う温度偏差に微分ゲインを乗じることによって第1の制御量を算出するのに用いる第4の制御量を演算する。微分ゲイン演算部32は、車内に存在する熱容量に影響する固体に応じた微分ゲインを保持することができる。車内に存在する熱容量に影響する固体に応じた微分ゲインは、数値計算、または実験等により予め演算した値を用いる。
ゲイン積算部34は、比例ゲイン演算部29で演算された第3の制御量および微分ゲイン演算部32で演算された第4の制御量の和を第1の制御量として空調制御量算出部へ出力する。ここで、偏差微分演算部31および微分ゲイン演算部32で算出された制御量に基づいて、空調制御装置が空調装置を制御することを微分制御と定義する。
図9は、実施の形態3の空調制御装置において微分制御を行った場合の車内温度の変化を説明するための図である。図9(a)は、車両14への乗客の乗り降りに伴う人体負荷Qの時間変化を示したものである。図9(a)において、時刻tから時刻tの間は、人体負荷はQ3(b)の値であり、時刻tから時刻tの間は、人体負荷はQ3(c)の値であり、時刻t以降は、人体負荷はQ3(a)の値である(ただし、Q3(c)>Q3(b)>Q3(a)とする。)。図9(a)に示すように、車両14への乗客の乗り降りに伴い、時刻tおよび時刻tにおいて人体負荷Qはステップ状に変化する。
図9(b)は、図9(a)の時間に対応した車内温度の温度変化を示したものである。図9(b)において、細線は空調制御装置が微分制御を行わない場合の車内の温度変化を示しており、太線は空調制御装置が微分制御を行う場合の車内の温度変化を示したものである。図9(b)に示すように車内温度は設定温度Tに近づくように空調制御装置によって制御されている。
図9(b)に示すように、人体負荷の変化した直後には車内温度は、設定温度Tよりも高い値または低い値をとるが、時間が経過するにつれ設定温度Tに近づくように制御される。空調制御装置が微分制御を行わない場合、車内に存在する熱容量に影響する固体の熱容量が考慮されていないので車内温度が設定温度に達するまでにより長い時間を要する。一方、調制御装置が微分制御を行う場合、車内に存在する熱容量に影響する固体の熱容量が考慮され車内の温度変化が大きくなり、設定温度Tに達するまでの時間が微分制御を行わない場合よりも短くなる。
実施の形態3に係る車両の空調制御装置によれば、制御量算出部30は、偏差に比例ゲインを乗じ第1の制御量を算出するのに用いる第3の制御量を演算する比例ゲイン演算部29と、時間変化に伴う温度偏差に微分ゲインを乗じ第1の制御量を算出するのに用いる第4の制御量を演算する微分ゲイン演算部32とを備え、制御量算出部30は、第3の制御量と第4の制御量との和を第1の制御量として算出するので、車内温度が設定温度となるまでの時間を、微分制御を行わない場合と比較して短縮することができる。
実施の形態3に係る空調装置によれば、第2の制御量により制御される空調部13と、実施の形態3に係る空調制御装置とを備えるので、車内温度が設定温度となるまでの時間を短縮することができるとともに、車両14の内部に空調制御装置を設置する必要がないため、空調制御装置を車両14の内部に設置する必要がなく、空調装置の設置が容易になる。また、空調制御装置を複数の車両に設置する場合には、設置がさらに容易になる。また、空調制御装置を車両14の内部に設置しないことにより、車両14の内部のスペースを確保できる。
本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その発明の範囲において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜変更、省略したりすることができる。
1,20 空調制御部(空調制御装置)
2,21 空調負荷算出部
3 制御量算出部
4,28 空調制御量算出部
6 速度センサ
7 重量センサ
8 外気温度センサ
9 車内湿度センサ
10 車内温度センサ
13 空調部
14 車両
22 位置検知センサ
23 日射強度センサ
29 比例ゲイン演算部
32 微分ゲイン演算部

Claims (7)

  1. 車両の速度を検知する速度センサから得られる速度に基づき決定される前記車両の外側表面と外気との熱伝達率をh
    それぞれ予め保持されている、前記車両の内部の表面と車内空気との熱伝達率をh、前記車両の壁面の厚みをd、前記車両の壁面の熱伝導率をλとする場合、
    1/K=(1/h)+(d/λ)+(1/h
    によって算出される外気と車内空気との間の熱の伝わりやすさを示す熱貫流率Kと、外気温度センサから得られる外気の温度Toutと、車両の内部の温度を検知する車内温度センサから得られる車内空気の温度Tinと、伝熱面積Aと、に基づき、
    =K×A×(Tout−Tin
    によって算出される熱貫流負荷Qを用いて空調負荷を算出する空調負荷算出部と、
    前記車内空気の温度Tinと予め設定された設定温度との偏差に基づいて空調部の制御量を算出するのに用いられる第1の制御量を算出する制御量算出部と、
    前記空調負荷と前記第1の制御量とに基づいて前記空調部を制御するための第2の制御量を算出する空調制御量算出部と、
    を備えたことを特徴とする空調制御装置。
  2. 前記空調負荷算出部は、
    前記熱流負荷Qに加えて、
    空気比熱cと、換気量Lと、前記外気の温度Toutと、前記車内空気の温度Tinとに基づき、
    =c×L×(Tout−Tin
    によって算出される換気負荷Qと、
    前記車両に乗車している人数nと、一人当たりの発熱量Qとに基づき、
    =n×Q
    によって算出される人体負荷Qと、
    をさらに用いて、空調負荷を算出することを特徴とする請求項1に記載の空調制御装置。
  3. 前記空調負荷算出部は、
    前記車両の位置と前記車両が前記位置を検知した時刻と前記車両を基準とした場合の太陽の存在する方角との関係を示す太陽位置データベースを備え、
    前記空調負荷算出部は、
    前記車両の位置を検知する位置検知センサから得られる前記車両の位置と前記位置を検出した時刻と前記太陽位置データベースとを用いて、前記車両を基準とした場合の太陽の存在する方角を算出し、
    前記車両の位置を検知する位置検知センサから得られる前記車両の位置の経時変化から前記車両の向きを算出し、
    前記車両の向き、前記太陽の存在する方角、前記車両に入射する日光を検知する日射強度センサから得られる日射強度および前記車両の外気の温度を検知する外気温度センサから得られる外気温度に基づいて算出される日射負荷Qをさらに合算することにより前記空調負荷を算出することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の空調制御装置。
  4. 前記第2の制御量により制御される空調部と、
    請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の空調制御装置と、
    を備えたことを特徴とする空調装置。
  5. 車両の速度を検知する速度センサから得られる速度に基づき決定される前記車両の外側表面と外気との熱伝達率をh
    それぞれ予め保持されている、前記車両の内部の表面と車内空気との熱伝達率をh、前記車両の壁面の厚みをd、前記車両の壁面の熱伝導率をλとする場合、
    1/K=(1/h)+(d/λ)+(1/h
    によって算出される外気と車内空気との間の熱の伝わりやすさを示す熱貫流率Kと、外気温度センサから得られる外気の温度Toutと、車両の内部の温度を検知する車内温度センサから得られる車内空気の温度Tinと、伝熱面積Aと、に基づき、
    =K×A×(Tout−Tin
    によって算出される熱貫流負荷Qを用いて空調負荷を算出するステップと、
    前記車内空気の温度Tinと予め設定された設定温度との偏差に基づいて空調部の制御量を算出するのに用いられる第1の制御量を算出するステップと、
    前記空調負荷と前記第1の制御量とに基づいて前記空調部を制御するための第2の制御量を算出するステップと、
    を備えたことを特徴とする空調制御方法。
  6. 前記空調負荷を算出するステップは、
    空気比熱cと、換気量Lと、前記外気の温度Toutと、前記車内空気の温度Tinとに基づき、
    =c×L×(Tout−Tin
    によって算出される換気負荷Qと、
    前記車両に乗車している人数nと、一人当たりの発熱量Qとに基づき、
    =n×Q
    によって算出される人体負荷Qと、
    をさらに用いて、空調負荷を算出することを特徴とする請求項1に記載の空調制御方法。
  7. 前記空調負荷を算出するステップは、
    前記車両の位置と前記車両が前記位置を検知した時刻と前記車両を基準とした場合の太陽の存在する方角との関係を示す太陽位置データベースと、前記車両の位置を検知する位置検知センサから得られる前記車両の位置と前記位置を検出した時刻とを用いて、前記車両を基準とした場合の太陽の存在する方角を算出し、
    前記車両の位置を検知する位置検知センサから得られる前記車両の位置の経時変化から前記車両の向きを算出し、
    前記車両の向き、前記太陽の存在する方角、前記車両に入射する日光を検知する日射強度センサから得られる日射強度および前記車両の外気の温度を検知する外気温度センサから得られる外気温度に基づいて算出される日射負荷Qをさらに合算することにより前記空調負荷を算出する
    ことを特徴とする請求項5または請求項6に記載の空調制御方法。
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