JP6375232B2 - 防護柵および防護柵の製造方法 - Google Patents

防護柵および防護柵の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、道路などの特定の領域から物体が領域外部に飛び出すことを防止する防護柵に関する。
高速道路などの道路の側縁には、従来より、車両または車両の積荷等が道路の外へ落下するのを防止するために、防護柵が設置されている。このような防護柵は、例えば、特許文献1に記載されているフェンスのように、金網と、金網を保持する枠体とから構成される。枠体には、金網の縁部分を構成する横骨線が係合する係合爪片が設けられている。この係合爪片に金網の横骨線が係合することにより、金網は枠体に保持される。
実開昭63−184864号公報
しかし、上記のような落下物防護柵では、金網の横骨線が係合爪片に係合することにより金網を保持する構造なので、金網に大きな荷重が作用したときに横骨線が係合爪片の先端側へ移動した場合には金網が枠体から外れるおそれがある。一方、金網が枠体から脱落するのを防止するために、係合爪片の代わりに、固定金具を用いて金網の縁部分を枠体に保持した場合では、作業者は金網の縁部分を枠体に沿うように手で押さえて位置決めしながら、固定金具を枠体にボルト締めなどして取り付ける必要があり、施工性の向上が難しいという問題がある。
本発明は、かかる課題を解消するために、網材が枠体から離脱するおそれを低減し、かつ、施工性が向上した防護柵を提供することにある。
本発明の防護柵は、特定の領域内から外部への物体の飛び出しを防止する防護柵であって、前記領域の内外を仕切る網材と、前記領域の境界付近に立設され、前記網材を保持する保持枠と、を備えており、前記保持枠は、前記網材の周囲を取り囲む枠体と、前記枠体の少なくとも上部とつながり前記網材の縁部分に係合する複数の係合部材であって、本体部、および当該本体部の表面から突出して前記網材の縁部分に係合する係合爪を有する係合部材と、前記網材を挟んで前記本体部との反対の側に配置され、前記係合爪における前記網材の縁部分に当接する部分を覆うことによって、前記網材の縁部分が前記係合部材から離脱するのを防止する離脱防止部材と、前記本体部と前記離脱防止部材との間に前記網材を介在させた状態で、前記離脱防止部材を前記本体部に締結するボルトと有している、ことを特徴とするものである。
かかる構成によれば、網材を保持枠に取り付ける場合、まず、網材の縁部分を保持枠の枠体の上部に取り付けられた係合部材の係合爪に係合することにより、網材を枠体の上部にぶら下げた仮置きの状態にしておく。この状態では、作業者は、網材を枠体の上部に手で押さえる必要がなくなり、両手が自由に使えるので、その後の作業を容易に行うことが可能であり、施工性が向上する。具体的には、網材を仮置きの状態した後は、作業者は、両手を使って、枠体の上部以外の部分において網材の縁部分を係合爪に係合する。そして、網材の縁部分を係合爪に係合する作業が終了後は、作業者は、離脱防止部材を係合部材の本体部に対向させ、網材を当該係合部材の本体部と離脱防止部材との間に挟んで保持し、そして、この離脱防止部材を、ボルトによって、本体部との間に網材を介在させた状態で本体部に締結する。このような離脱防止部材の取付け作業も、作業者は、網材を手で押さえて位置決めする必要がないので、両手を使って作業することが可能である。以上のようにして、網材を保持枠に容易に取り付けることが可能であるので、従来の防護柵と比較して施工性が向上する。
また、網材を保持枠に取り付けた状態では、離脱防止部材は、係合爪における網材の縁部分に当接する部分を覆うことによって、網材の縁部分が係合爪の先端へ向かう方向への移動を規制し、当該網材の縁部分が係合部材から離脱するのを防止することが可能である。したがって、網材の縁部分は、係合爪に係合するとともに、係合部材にボルトで締結された離脱防止部材によって係合部材からの離脱が防止される。そのため、係合爪および離脱防止部材の両方によって、網材が保持枠から離脱するおそれを低減させることが可能である。
前記本体部には、前記ボルトが挿入される貫通孔が形成され、前記貫通孔は、前記係合爪に対して当該係合爪が前記網材の縁部分から荷重を受けたときに開く方向に位置し、前記ボルトは、前記係合爪を前記網材の縁部分の反対側から拘束して当該係合爪の開きを抑制する位置で、前記貫通孔に挿入された状態で前記本体部に固定されているのが好ましい。
かかる構成によれば、ボルトは、離脱防止部材を係合部材の本体部に締結するだけでなく、係合爪の開きの抑制も行うことができる。具体的には、ボルトは、係合爪を網材の縁部分の反対側から拘束して当該係合爪の開きを抑制する位置で、係合爪の開く方向に位置する貫通孔に挿入された状態で本体部に固定されているので、網材に荷重がかかった場合でも、係合爪を網材の縁部分の反対側から拘束して当該係合爪の開きを抑制することが可能であり、その結果、網材が保持枠から外れるおそれを低減させることが可能である。
前記離脱防止部材は、前記係合爪および前記ボルトが挿入可能な大きさを有する挿入孔を有するのが好ましい。
かかる構成によれば、離脱防止部材を係合部材の本体部にボルトで締結する際に、係合爪とボルトが離脱防止部材の挿入孔に挿入され、その状態で、離脱防止部材は、係合部材の本体部との間に網材を介在させた状態で当該本体部にボルトで締結される。そのため、離脱防止部材が係合爪に干渉することなく、離脱防止部材と本体部との間隔を狭くすることが可能になり、これら離脱防止部材および本体部によって網材を強く挟むことが可能になる。これにより、網材を保持枠に対してより強固に保持することが可能になり、網材のぐらつきやがたつきを低減することが可能である。
前記枠体は、前記網材を取り囲む複数の桟によって構成され、前記保持枠は、前記係合部材と前記離脱防止部材とを連結する連結部材をさらに備えており、前記連結部材は、前記係合部材に連結された第1端部と、前記離脱防止部材に連結された第2端部と、前記桟における前記係合爪と反対側において当該桟の外周面に当接することにより、前記係合爪が前記網材の縁部分から荷重を受けたときの当該荷重を前記桟に伝達することが可能な形状を有する当接部とを有するのが好ましい。
かかる構成によれば、連結部材の当接部は、桟における係合爪と反対側において当該桟の外周面に当接することにより、係合爪が網材の縁部分から荷重を受けたときの当該荷重を桟に伝達することが可能である。そのため、係合爪にかかる荷重を連結部材を介して桟全体で受けることが可能になる。
前記当接部は、前記桟の外周面に対応する形状を有する内周面を有し、前記当接部は、前記桟の外周を取り巻いて、前記内周面が前記桟の外周面に嵌合するのが好ましい。
かかる構成によれば、連結部材の当接部を枠体の桟の外周に取り巻きながら当接部の内周面を当該桟の外周面に嵌合するだけで、連結部材の第1および第2の端部に連結された係合部材および離脱防止部材を枠体に容易に取り付けることが可能である。したがって、係合部材を枠体に取り付けるために溶接などの作業が不要になるので、既に設置されている枠体に係合部材を容易に取り付けることが可能である。
前記連結部材、前記係合部材、および前記離脱防止部材は、一体形成されているのが好ましい。
かかる構成によれば、連結部材、係合部材、および離脱防止部材を、金属薄板などを用いて容易かつ安価に形成することが可能である。
本発明は、また、上記の防護柵の製造方法を提供する。この製造方法は、平板状の材料から前記貫通孔の形成場所において前記係合爪を切り起こすことにより、前記係合爪の開く方向に位置する前記貫通孔を有する前記本体部と前記係合爪とを有する前記係合部材を形成する工程と、前記係合部材を前記枠体に取り付ける工程と、前記網材の縁部分を前記係合爪に係合する工程と、前記貫通孔に前記ボルトを挿入して、前記離脱防止部材を前記本体部に対して当該ボルトで締結する工程とを含むことを特徴とする。
かかる構成によれば、平板状の材料から貫通孔の形成場所において係合爪を切り起こすことにより、係合爪と当該係合爪の開く方向に位置する貫通孔を有する前記本体部とを有する係合部材を金属薄板などを用いて容易かつ安価に形成することが可能である。その結果、防護柵を安価に製造することが可能である。
以上説明したように、本発明の防護柵によれば、網材が枠体から離脱するおそれを低減し、かつ、施工性が向上することが可能である。
また、本発明の防護柵の製造方法によれば、係合部材を金属薄板などを用いて容易かつ安価に形成することができるので、防護柵を安価に製造することができる。
本発明の防護柵の実施形態を示す正面図である。 図1の係合部材および離脱防止プレート付近の部分を示す拡大正面図である。 図1の防護柵の側面図である。 図3の上部ビームにおける係合部材および離脱防止プレート付近の部分を示す拡大断面図である 図4の係合部材の拡大正面図である。 図5の係合部材に離脱防止プレートが重ね合わされた状態を示す説明図である。 本発明の防護柵の変形例であって、係合部材、離脱防止プレートおよび連結部材が一体化された網材固定アセンブリが上部ビームに連結された状態を示す拡大断面図である 図7のVII―VII線断面図である。 図7の網材固定アセンブリの矢視B図である。
つぎに図面を参照しながら本発明の防護柵の実施形態についてさらに詳細に説明する。
図1〜3に示される防護柵1は、特定の領域内から外部への物体の飛び出しを防止するものであり、例えば、高速道路などの道路の側縁に沿って設置され、車両または車両の積荷等が道路の外へ落下するのを防止する。防護柵1は、具体的には、金網2と、金網2を保持する保持枠3と、保持枠3を立直状態に支持する複数本の支柱4とを備えている。支柱4は、間隔をあけて道路の側縁に沿って配置され、道路の側縁に沿って延びるコンクリート製の台座5にアンカーボルト8を用いて固定されている。アンカーボルト8は、例えば図3に示されるように、2つのおねじ部8aと、それらを連結するU字状の連結部とを有しており、各おねじ部8aの上部は台座5の上面から外へ露出し、その他の部分は台座5に埋め込まれている。おねじ部8aには、支柱4の下部4aに設けられた台板4cがナットを用いて締結されている。
本実施形態で用いられる金網2は、図1〜2に示されるように、複数の細い鋼線(列線)が互いに交差して網状に編まれた本体部分6と、網状の本体部分6の外周部を支持する太い鋼線からなる張線7とを備えており、全体的に横長の矩形形状を有している。張線7は、金網2の縁部分を構成している。張線7は、金網2の本体部分6の上端部、下端部、および両側面の端部に沿ってそれぞれ延びるように配置されている。なお、本実施形態では、網材の一例として本体部分6の外周部に張線7を有する金網を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、種々の形状および材料の網材を採用してもよく、例えば、網材として引張強度の強い合成繊維からなる網材を採用してもよい。
金網を保持する保持枠3は、図1〜5に示されるように、枠体10と、当該枠体10につながって金網2の張線7に係合する複数の係合部材14と、各係合部材14に対応して配置された離脱防止プレート15と、各離脱防止プレート15を係合部材14に締結するボルト16とを備えている。
枠体10は、図1および図3に示されるように、金網2の周囲を取り囲むように矩形形状を有している。枠体10は、金網2を取り囲む複数の桟によって構成され、具体的には、互いに上下方向に離間して横方向に延びる上部ビーム11および下部ビーム12と、縦方向に延びて上部ビーム11および下部ビーム12の端部同士を連結する端部連結部材13とを有する。これら上部ビーム11、下部ビーム12および端部連結部材13は、円形断面を有する鋼管などからなる。端部連結部材13は、上部ビーム11および下部ビーム12に対して直交するように、ブラケットなどを介して当該上部ビーム11および下部ビーム12のそれぞれの端部に連結されている。上部ビーム11および下部ビーム12は、それぞれ横方向に延びた状態で支柱4の上端部4bおよび下端部4aに対してUボルト31などによって固定されている。
複数の係合部材14は、図1〜3に示されるように、枠体10の少なくとも上部とつながっており、枠体10の内周縁に沿ってほぼ等間隔に配置され、金網2の縁部分を構成する張線7に係合する部材である。具体的には、係合部材14は、図4〜5に示されるように、貫通孔23を有する本体部21と、当該本体部21の表面から突出して金網2の張線7に係合する係合爪22とを有している。貫通孔23は、係合爪22に対して当該係合爪22が金網2の張線7から荷重を受けたときに開く方向Aに位置している。例えば、図4〜5のように係合部材14が枠体10の上部ビーム11の下面側に配置される場合には、貫通孔23は、係合爪22の下側に位置している。
係合部材14は、平板状の材料から貫通孔23の形成場所において係合爪22を切り起こすことにより、貫通孔23を有する平板状の本体部21と係合爪22とが一体形成されるように製造される。
貫通孔23の大きさは、ボルト16が挿入可能な大きさであればよいが、好ましくは、係合爪22が金網2の張線7から図4に示す方向Aの荷重を受けたときにボルト16が貫通孔23内部で係合爪22の開きを抑制する際に当該ボルト16が貫通孔23内部での移動を最小限に抑える程度の大きさになるように設定されるのがよい。
係合部材14は、本実施形態では、上部ビーム11、下部ビーム12および端部連結部材13のそれぞれに取り付けられているが、本発明はこれに限定されるものではない。金網2に人などがぶら下がるなどして下方向の荷重がかかる可能性が高いことを考慮して、少なくとも上部ビーム11の下側に取り付けられていればよい。
離脱防止プレート15は、図2〜4および図6に示されるように、矩形の平板からなり、係合爪22およびボルト16が挿入可能な大きさを有する矩形の挿入孔26を有する。離脱防止プレート15は、金網2を挟んで係合部材14の本体部21との反対の側に配置され、ボルト16によって本体部21に締結されている。離脱防止プレート15は、係合爪22における金網2の張線7に当接する部分を覆い、金網2の張線7が係合爪22の先端へ向かう方向C(図4参照)への移動を規制することによって、当該金網2の張線7が係合部材14から離脱するのを防止する。なお、本実施形態では、金網2の張線7が係合部材14から離脱するのを防止するための離脱防止部材の一例として、離脱防止プレート15を例に挙げて説明しているが、プレート状以外の形態の離脱防止部材を採用してもよい。
ボルト16は、頭部16aと、おねじ部16bとを有する。ボルト16は、本体部21と離脱防止プレート15との間に金網2を介在させた状態で、離脱防止プレート15を係合部材14の本体部21に締結する。具体的には、ボルト16のおねじ部16bは、離脱防止プレート15の挿入孔26および本体部21の貫通孔23を貫通した状態でナット17と螺合することが可能である。これにより、本体部21および離脱防止プレート15は、金網2が介在する状態で、ボルト16の頭部16aおよびナット17によって外側から挟まれる。その結果、ボルト16は、係合爪22を金網2の張線7の反対側(すなわち、図4において下側)から拘束して当該係合爪22の開きを抑制する位置で、貫通孔23に挿入された状態で本体部21に固定される。
上記の防護柵1は、以下の手順で製造される。
まず、係合部材14を形成する。具体的には、平板状の材料から貫通孔23の形成場所において係合爪22を切り起こすことにより、係合爪22の開く方向Aに位置する貫通孔23を有する本体部21と係合爪22とを有する係合部材14が形成される。
ついで、係合部材14を保持枠3の枠体10に取り付ける。具体的には、枠体10を構成する上部ビーム11、下部ビーム12および端部連結部材13のそれぞれに係合部材14を溶接などによって連結し、その後に、これら上部ビーム11、下部ビーム12および端部連結部材13を連結して枠体10が組み立てられる。ここで、係合部材14の端部14a(係合爪22に対して方向Aの反対方向に位置する端部)は、枠体10を構成する上部ビーム11、下部ビーム12および端部連結部材13のそれぞれの枠体10の内周側を構成する部分に溶接などによって連結される。例えば、図4〜5に示されるように係合部材14の上側の端部14aが上部ビーム11の下面側に溶接などによって連結される。
保持枠3の枠体10を組み立てる場合、上部ビーム11および下部ビーム12を支柱4の上部4bおよび下部4aにそれぞれUボルト31であらかじめ固定しておき、端部連結部材13の上下の端部を上部ビーム11および下部ビーム12にそれぞれ連結すればよい。これによって、保持枠3が支柱4に支持された状態になる。
ついで、金網2を保持枠3の枠体10の内側で広げ、金網2の張線7を各係合部材14の係合爪22に係合する。このとき、最初に、上部ビーム11に連結された係合部材14の係合爪22に金網2の張線7を係合させておけば、金網2が上部ビーム11にぶら下がって安定した仮置きの状態になる。そのため、作業者は、金網2を枠体10の上部に手で押さえる必要がなくなり、両手が自由に使えるようになるので、その他の箇所における係合部材14の係合爪22に対して金網2の張線7を係合させる作業が容易になる。
その後、離脱防止プレート15を各係合部材14に取り付ける。具体的には、まず、離脱防止プレート15を金網2を挟んで各係合部材14の本体部21の反対側に配置することにより、金網2を離脱防止プレート15と本体部21で挟む。その状態で、ボルト16を離脱防止プレート15の挿入孔26および本体部21の貫通孔23にボルト16に挿入し、ボルト16のおねじ部16bにナット17を螺合する。これにより、離脱防止プレート15は、本体部21に対して当該ボルト16で締結される。ボルト締結後では、金網2は、離脱防止プレート15と本体部21で挟まれた状態で保持される。
(特徴)
(1)
上記実施形態の防護柵1では、金網2を保持枠3に取り付ける場合、まず、金網2の張線7を保持枠3の枠体10の上部に取り付けられた係合部材14の係合爪22に係合することにより、金網2を枠体10の上部にぶら下げた仮置きの状態にしておく。この状態では、作業者は、金網2を枠体10の上部に手で押さえる必要がなくなり、両手が自由に使えるので、その後の作業を容易に行うことが可能であり、施工性が向上する。具体的には、金網2を仮置きの状態した後は、作業者は、両手を使って、枠体10の上部以外の部分において金網2の張線7を係合爪22に係合する。そして、金網2の張線7を係合爪22に係合する作業が終了後は、作業者は、離脱防止プレート15を係合部材14の本体部21に対向させ、金網2を当該係合部材14の本体部21と離脱防止プレート15との間に挟んで保持し、そして、この離脱防止プレート15を、ボルト16によって、本体部21との間に金網2を介在させた状態で本体部21に締結する。このような離脱防止プレート15の取付け作業も、作業者は、金網2を手で押さえて位置決めする必要がないので、両手を使って作業することが可能である。以上のようにして、金網2を保持枠3に容易に取り付けることが可能であるので、従来の防護柵と比較して施工性が向上する。
また、金網2を保持枠3に取り付けた状態では、離脱防止プレート15は、係合爪22における金網2の張線7に当接する部分を覆うことによって、金網2の張線7が係合爪22の先端へ向かう方向C(図4参照)への移動を規制し、当該金網2の張線7が係合部材14から離脱するのを防止することが可能である。したがって、金網2の張線7は、係合爪22に係合するとともに、係合部材14にボルトで締結された離脱防止プレート15によって係合部材14からの離脱が防止される。そのため、係合爪22および離脱防止プレート15の両方によって、金網2が保持枠3から離脱するおそれを低減させることが可能である。
(2)
上記実施形態の防護柵1では、係合部材14の本体部21に形成された貫通孔23は、係合爪22に対して当該係合爪22が金網2の張線7から荷重を受けたときに開く方向Aに位置している。ボルト16は、係合爪22を金網2の張線7の反対側から拘束して当該係合爪22の開きを抑制する位置で、貫通孔23に挿入された状態で本体部21に固定されている。この構成により、ボルト16は、離脱防止プレート15を係合部材14の本体部21に締結するだけでなく、係合爪22の開きの抑制も行うことができる。
具体的には、ボルト16は、係合爪22を金網2の張線7の反対側から拘束して当該係合爪22の開きを抑制する位置で、係合爪22の開く方向Aに位置する貫通孔23に挿入された状態で本体部21に固定されているので、金網2に荷重がかかった場合でも、係合爪22を金網2の張線7の反対側から拘束して当該係合爪22の開きを抑制することが可能である。その結果、金網2が保持枠3から外れるおそれを低減させることが可能である。
したがって、係合爪22そのものの剛性が高くなくても、ボルト16によって係合爪22の開きが抑制されるので、係合爪22から金網2が離脱するおそれが低減することが可能である。そのため、係合爪22の開きを抑制することを担保しつつ、係合爪22を含む係合部材14を安価な薄板鋼板で製造することが可能になる。
(3)
本実施形態の防護柵1では、離脱防止プレート15は、ボルト16に加えて係合爪22が挿入可能な大きさを有する挿入孔26を有する。この構成では、離脱防止プレート15を係合部材14の本体部21にボルト16で締結する際に、係合爪22とボルト16が離脱防止プレート15の挿入孔26に挿入され、その状態で、離脱防止プレート15は、係合部材14の本体部21との間に金網2を介在させた状態で当該本体部21にボルト16で締結される。そのため、離脱防止プレート15が係合爪22に干渉することなく、離脱防止プレート15と本体部21との間隔を狭くすることが可能になり、これら離脱防止プレート15および本体部21によって金網2を強く挟むことが可能になる。これにより、金網2を保持枠3に対してより強固に保持することが可能になり、金網2のぐらつきやがたつきを低減することが可能である。
(4)
また、本実施形態の防護柵1の製造方法では、係合部材14を形成する工程において、平板状の材料から貫通孔23の形成場所において係合爪22を切り起こすことにより、係合爪22と当該係合爪22の開く方向Aに位置する貫通孔23を有する本体部21とを有する係合部材14を形成している。そのため、係合部材14を金属薄板などを用いて容易かつ安価に形成することが可能である。その結果、防護柵1を安価に製造することが可能である。
(変形例)
(A)
上記の実施形態の防護柵1は、係合部材14と離脱防止プレート15とが分離した構造を有しているが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明の変形例として、図7〜9に示されるように、係合部材54および離脱防止プレート55が互いに連結された構造を有してもよい。具体的には、図7に示される保持枠3は、係合部材54と離脱防止プレート55とを連結する連結部材53を備えている。
連結部材53、係合部材54、および離脱防止プレート55は、金属薄板などによって一体形成されることにより、1個の金網固定アセンブリ51を構成する。この構成においても、上記実施形態と同様に、係合部材54における貫通孔63の開口場所が切り起こされることにより、係合爪62が形成される。
連結部材53は、具体的には、係合部材54に連結された第1端部53aと、離脱防止プレート55に連結された第2端部53bと、枠体10を構成する桟である上部ビーム11(または、下部ビーム12や端部連結部材13)などの外周面に当接する当接部53cとを有する。
当接部53cは、図7に示されるように、桟(上部ビーム11など)における係合部材54の係合爪62と反対側において当該上部ビーム11の外周面に当接することにより、係合爪62が金網2の縁部分を構成する張線7から方向Aの荷重を受けたときの当該荷重を上部ビーム11に伝達することが可能な形状を有する。具体的には、図7に示される当接部53cは、横に延びる円筒の下面側の一部が除去されて下向きに開口する開口部53dを有する形状を有している。
当接部53cは、桟(上部ビーム11など)における係合爪62と反対側において当該上部ビーム11の外周面に当接することにより、係合爪62が金網2の張線7から方向Aの荷重を受けたときの当該荷重を上部ビーム11に伝達することが可能であるので、係合爪62にかかる荷重を53を介して上部ビーム11全体で受けることが可能になる。
当接部53cの内周面53fは、上部ビーム11の外周面に対応して当該外周面に当接する形状を有する。当接部53cの内周面53fによって、上部ビーム11を収容する収容部53eが形成される。収容部53eの内周面53fは、収容部53eの内径は、上部ビーム11の外径と同じまたは若干小さくなるように設定される。それにより、当接部53cは、上部ビーム11の外周を取り巻いて、内周面53fが上部ビーム11の外周面に嵌合する。これにより、金網固定アセンブリ51は、上部ビーム11の外周に巻き付いた状態で固定される。なお、開口部53dの開口幅は、上部ビーム11の直径よりも小さくなるように設定されている。
なお、図7に示される係合部材54および離脱防止プレート55は、連結部材53に連結されていること以外の点については、上記の図4〜6に示される係合部材14および離脱防止プレート15と同様の構成を有している。すなわち、係合部材54は、図4〜5に示される係合部材14と同様に、貫通孔63を有する本体部61と、当該本体部61の表面から突出して金網2の張線7に係合する係合爪62とを有している。貫通孔63は、係合爪62に対して当該係合爪62が金網2の張線7から荷重を受けたときに開く方向Aに位置している。また、離脱防止プレート55は、矩形の平板からなり、係合爪62およびボルト16が挿入可能な大きさを有する矩形の挿入孔66を有する。
図7に示されるように、上記のように構成された金網固定アセンブリ51(すなわち、連結部材53、係合部材54、および離脱防止プレート55の結合体)を、枠体10の上部ビーム11に取り付ける場合、まず、連結部材53における当接部53cの開口部53dを手で広げ、上部ビーム11が開口部53dから収容部53eに挿入される。このとき、当接部53cの復元力によって当接部53cが開口部53dが狭まる方向に縮まることによって、当接部53cは、上部ビーム11の外周に取り巻きながら当該上部ビーム11に嵌合することが可能である。これによって、金網固定アセンブリ51は、溶接せずに手作業で上部ビーム10に取り付けることが可能である。また、同様の手順で、金網固定アセンブリ51を枠体10の下部ビーム11および端部連結部材13に取り付けることが可能である。このようにして、金網固定アセンブリ51を枠体10の所定の箇所に容易に取り付けることが可能である。
したがって、係合部材54を枠体10に取り付けるために溶接などの作業が不要になるので、既に設置されている枠体10に係合部材54を容易に取り付けることが可能である。
また、図7〜9に示される変形例では、連結部材53、係合部材54、および離脱防止プレート55が一体形成されているので、これら連結部材53、係合部材54、および離脱防止プレート55を、金属薄板などを用いて容易かつ安価に形成することが可能である。
なお、これら連結部材53、係合部材54、および離脱防止プレート55は、個別に形成した後に、互いに連結されてもよい。
(B)
上記実施形態では、係合部材14の係合爪22は、金網2の縁部分として、太い鋼線からなる張線7に係合しているが、本発明はこれに限定するものではなく、本発明の係合爪は、網材の縁部分に係合していればよい。したがって、張線を有しない網材については網材の縁部分の網目に係合爪を係合すればよい。
(C)
上記実施形態では、防護柵1は、高速道路などの道路の側縁に沿って設けられているが、本発明はこれに限定されるものではなく、特定の領域内から外部への物体の飛び出しを防止するために、防護柵を道路以外の場所に設置してもよい。例えば、公園などの外周などに本発明の防護柵を設置してもよい。
1 防護柵
2 金網(網材)
3 保持枠
7 張線(縁部分)
10 枠体
14、54 係合部材
15、55 離脱防止プレート(離脱防止部材)
16 ボルト
53 連結部材

Claims (7)

  1. 特定の領域内から外部への物体の飛び出しを防止する防護柵であって、
    前記領域の内外を仕切る網材と、
    前記領域の境界付近に立設され、前記網材を保持する保持枠と、
    を備えており、
    前記保持枠は、
    前記網材の周囲を取り囲む枠体と、
    前記枠体の少なくとも上部とつながり前記網材の縁部分に係合する複数の係合部材であって、本体部、および当該本体部の表面から突出して前記網材の縁部分に係合する係合爪を有する係合部材と、
    前記網材を挟んで前記本体部との反対の側に配置され、前記係合爪における前記網材の縁部分に当接する部分を覆うことによって、前記網材の縁部分が前記係合部材から離脱するのを防止する離脱防止部材と、
    前記本体部と前記離脱防止部材との間に前記網材を介在させた状態で、前記離脱防止部材を前記本体部に締結するボルトと
    有している、
    ことを特徴とする防護柵。
  2. 前記本体部には、前記ボルトが挿入される貫通孔が形成され、
    前記貫通孔は、前記係合爪に対して当該係合爪が前記網材の縁部分から荷重を受けたときに開く方向に位置し、
    前記ボルトは、前記係合爪を前記網材の縁部分の反対側から拘束して当該係合爪の開きを抑制する位置で、前記貫通孔に挿入された状態で前記本体部に固定されている
    請求項1に記載の防護柵。
  3. 前記離脱防止部材は、前記係合爪および前記ボルトが挿入可能な大きさを有する挿入孔を有する、
    請求項1または2に記載の防護柵。
  4. 前記枠体は、前記網材を取り囲む複数の桟によって構成され、
    前記保持枠は、前記係合部材と前記離脱防止部材とを連結する連結部材をさらに備えており、
    前記連結部材は、
    前記係合部材に連結された第1端部と、
    前記離脱防止部材に連結された第2端部と、
    前記桟における前記係合爪と反対側において当該桟の外周面に当接することにより、前記係合爪が前記網材の縁部分から荷重を受けたときの当該荷重を前記桟に伝達することが可能な形状を有する当接部と
    を有する、
    請求項1から3のいずれかに記載の防護柵。
  5. 前記当接部は、前記桟の外周面に対応する形状を有する内周面を有し、
    前記当接部は、前記桟の外周を取り巻いて、前記内周面が前記桟の外周面に嵌合する、
    請求項4に記載の防護柵。
  6. 前記連結部材、前記係合部材、および前記離脱防止部材は、一体形成されている、請求項4または5に記載の防護柵。
  7. 請求項2に記載の防護柵の製造方法であって、
    平板状の材料から前記貫通孔の形成場所において前記係合爪を切り起こすことにより、前記係合爪の開く方向に位置する前記貫通孔を有する前記本体部と前記係合爪とを有する前記係合部材を形成する工程と、
    前記係合部材を前記枠体に取り付ける工程と、
    前記網材の縁部分を前記係合爪に係合する工程と、
    前記貫通孔に前記ボルトを挿入して、前記離脱防止部材を前記本体部に対して当該ボルトで締結する工程と
    を含むことを特徴とする防護柵の製造方法。
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