JP6373667B2 - 接合構造、及び接合方法 - Google Patents

接合構造、及び接合方法 Download PDF

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Description

本発明は、接合構造、及び接合方法に関する。
鉄筋コンクリート(RC:reinforced concrete)造又は鉄骨鉄筋コンクリート(SRC:steel reinforced concrete)造の接合構造、又は接合方法として、種々の技術がある。例えば、特許文献1には、鋼材に設けた穿孔部に鉄筋を挿通し、柱への鉄筋の定着長さとして、その鉄筋径の30倍から40倍程度を確保することが必要であったことが開示されている。また、特許文献1には、鉄筋をコンクリート中で強く拘束することで、定着長さを鉄筋径の10倍以下にできることが開示されている。また、特許文献2には、鉄骨鉄筋コンクリート造柱の座屈強度を向上するため、鉄骨のウェブに穿孔部を形成し、この穿孔部にコ字型に成形したコ型補強筋を挿通させ、反対側からも穿孔部にコ型補強筋を挿通させてコ型補強筋同士を非結合でオーバーラップさせ、そのオーバーラップ部分の中央に鉄骨のウェブが位置するように配置し、鉄骨のフランジに近接してこのフランジを取り囲むようにコ型補強筋を配筋することが開示されている。また、特許文献3には、補強筋の継手部分の溶接作業を省略するため、補強筋の先端同士をウェブ鋼板の穿孔部の左右から互いに重なり合うように挿通させることが開示されている。
特開2000−73496号公報 特許第3943252号公報 特許第3611473号公報
例えば、鉄骨鉄筋コンクリート造(以下、単にSRC造ともいう)の梁(大梁)の中間部に他のSRC造または鉄筋コンクリート造(以下、単にRC造ともいう)の梁(小梁)を接合する場合、大梁と小梁の上端高さが異なると、小梁(接続側)の主鉄筋が大梁(被接続側)の内部の鉄骨に干渉することがある。この場合、主に圧縮力が作用する小梁の下側主筋は大梁の鉄骨手前で折り曲げてコンクリートに定着させることも考えられる。但し、主に引張力が作用する小梁の上側主筋は引張力をコンクリートに十分に伝達できないなど、定着力を確保できないといった構造設計上の理由により、鉄骨のウェブに貫通孔をあけ、貫通孔に小梁の主筋を通してコンクリートに定着することの方が多い。しかしながら、例えばL形状に折り曲げた長い鉄筋を鉄骨ウェブの貫通孔に通すのは施工上困難である。また、長い鉄筋を直線部分とL形状の部分に切断し、溶接等で接続することも想定されるが作業が煩雑になる。
このような問題は、大梁と小梁の接合構造に限られたものではない。このような問題は、鉄骨鉄筋コンクリート構造物において、所謂、梁の鉛直方向に段差がある場合を含む十字形接合部、ト形接合部、T形接合部、L形接合部、片持ち梁の接合部など、平面視又は断面視において、梁、桁、柱などの構造体同士が接合する接合構造において、広く当てはまる。
本発明は、上記の問題に鑑み、構造体同士が接合する、鉄骨鉄筋コンクリート構造物の接合構造であって、定着力を確保でき、かつ、施工性に優れた接合構造に関する技術を提
供することを課題とする。
本発明では、上記課題を解決するため、鉄骨鉄筋コンクリート構造物を構成する構造体同士が接合する接合構造において、構造体の鉄骨のウェブに、構造体に接続する他の構造体の鉄筋のL形状の端部を挿入する挿入部を有する支持部を設けることとした。
詳細には、本発明は、直線状の第1構造体と当該第1構造体が接続される直線状の第2構造体が接合する、鉄骨鉄筋コンクリート構造物の接合構造であって、前記第2構造体の鉄骨と、前記第1構造体の鉄筋であって、端部がL形状である第1構造体の鉄筋と、前記第1構造体の鉄筋の端部が挿入される挿入部を有し、前記第2構造体の鉄骨のウェブと接続され、当該第1構造体の鉄筋を支持する支持部と、を備える。
本発明に係る接合構造では、支持部が第1構造体の鉄筋の端部が挿入される挿入部を有しており、第2構造体の鉄骨のウェブと接続することができる。第1構造体の鉄筋のL形状の端部は、支持部の挿入部に挿入するだけでよい。そのため、例えば第1構造体として、L形状に折り曲げた長い鉄筋をウェブの貫通孔に通す必要がないので、施工性が向上する。また、支持部は、鉄骨のウェブに接続されるため、コンクリートに強く定着される。支持部と鉄骨のウェブとの接続は、取り外し自在としてもよく、また、固定してもよい。
第1構造体、第2構造体には、柱、梁、桁等が含まれる。本発明に係る接合構造は、所謂、梁の鉛直方向に段差がある場合を含む十字形接合部、ト形接合部、T形接合部、L形接合部、片持ち梁の接合部など、柱、梁、桁等の構造体が接合する接合部に適用することができる。また、本発明に係る接合構造は、第2構造体に鉄骨を含む構造物に適用可能である。換言すると、第2構造体は、SRC造であることが好ましいが、第1構造体は、SRC造の他、RC造でもよい。構造物は、建築構造物の他、土木構造物でもよい。
ここで、本発明に係る接合構造において、前記第2構造体の鉄骨は、前記支持部の挿入部が通る貫通孔を前記ウェブに有し、前記支持部は、前記貫通孔に通される前記挿入部と、当該挿入部に曲げ部を介して連なり、前記ウェブを基準として、前記第1の構造体の鉄筋の反対側に位置する定着部と、を有するものでもよい。
支持部の挿入部は貫通孔に通されて、第1構造体の鉄筋の端部と接続される。支持部の定着部は、ウェブを基準として、第1構造体の鉄筋とは反対側に位置する。定着部は、鉄骨のフランジに挟まれたコンクリート中に位置する。第1構造体の鉄筋に引張力が作用した場合、曲げ部とウェブが接触し、若しくは貫通孔に通された挿入部近傍のコンクリートを介して引張力と反対方向の反力が得られることから、鉄筋とコンクリートの定着力を確保できる。
また、本発明に係る接合構造において、前記支持部は、前記挿入部に曲げ部を介して連なり、前記第2構造体のウェブに接続される接続部を更に有するものでもよい。接続部は、ウェブに接続されることから、鉄筋とコンクリートの定着力を確保できる。
ここで、本発明は、接合方法として特定することができる。すなわち、本発明は、直線状の第1構造体と当該第1構造体が接続される直線状の第2構造体が接合する、鉄骨鉄筋コンクリート構造物の接合構造の接合方法であって、前記接合構造は、前記第2構造体の鉄骨と、前記第1構造体の鉄筋であって、端部がL形状である第1構造体の鉄筋と、前記第1構造体の鉄筋の端部が挿入される挿入部を有し、前記第2構造体の鉄骨のウェブと接続され、当該第1構造体の鉄筋を支持する支持部と、を備え、前記第2構造体の鉄骨は、前記支持部の挿入部が通る貫通孔を前記ウェブに有し、前記支持部は、前記貫通孔に通さ
れる前記挿入部と、当該挿入部に曲げ部を介して連なり、前記ウェブを基準として、前記第1の構造体の鉄筋の反対側に位置する定着部と、を有し、前記支持部を前記第1の構造体の鉄筋側から前記貫通孔に通し、前記第1の構造体の鉄筋の端部を前記挿入部に通して、当該第1の構造体の鉄筋と当該支持部とを接続する、接合方法である。
本発明に係る接合方法によれば、第1構造体の鉄筋のL形状の端部は、支持部の挿入部に挿入するだけでよく、例えば第1構造体の代わりにL形状に折り曲げた長い鉄筋を鉄骨のウェブの貫通孔に通す必要がないので、施工性が向上する。また、第1構造体の鉄筋に引張力が作用した場合、曲げ部とウェブが接触し、若しくは貫通孔に通された挿入部近傍のコンクリートを介して引張力と反対方向の反力が得られことから、鉄筋とコンクリートの定着力を確保できる。
また、本発明は、直線状の第1構造体と当該第1構造体が接続される直線状の第2構造体が接合する、鉄骨鉄筋コンクリート構造物の接合構造の接合方法であって、前記接合構造は、前記第2構造体の鉄骨と、前記第1構造体の鉄筋であって、端部がL形状である第1構造体の鉄筋と、前記第1構造体の鉄筋の端部が挿入される挿入部を有し、前記第2構造体の鉄骨と接続され、当該第1構造体の鉄筋を支持する支持部と、を備え、前記支持部は、前記挿入部に曲げ部を介して連なり、前記第2構造体のウェブに接続される接続部を更に有し、前記支持部を前記第1の構造体の鉄筋側に接続し、前記第1の構造体の鉄筋の端部を前記挿入部に通して、当該第1の構造体の鉄筋と当該支持部とを接続する、接合方法としてもよい。
本発明に係る接合方法によれば、第1構造体の鉄筋のL形状の端部は、支持部の挿入部に挿入するだけでよく、例えば第1構造体の代わりにL形状に折り曲げた長い鉄筋を鉄骨のウェブの貫通孔に通す必要がないので、施工性が向上する。また、接続部は、ウェブに接続されることから、鉄筋とコンクリートの定着力を確保できる。
本発明によれば、構造体同士が接合する、鉄骨鉄筋コンクリート構造物の接合構造であって、定着力を確保でき、かつ、施工性に優れた接合構造に関する技術を提供することができる。
図1は、第1実施形態に係る接合構造を含む多層建築物の斜視図を示す。 図2は、第1実施形態に係る接合構造を含む多層建築物の平面図の一例を示す。 図3Aは、第1実施形態に係る接合構造の断面図を示す。 図3Bは、第1実施形態に係る接合構造の原理図を示す。 図4は、第1実施形態に係る接合構造の拡大斜視図を示す。 図5は、図4の分解斜視図を示す。 図6は、第1実施形態に係る接合構造の接合方法の一例を示す。 図7は、第1実施形態に係る接合構造の接合方法を説明する図を示す。 図8は、第1実施形態に係る接合構造の接合方法の変形例を示す。 図9は、第1実施形態に係る接合構造の接合方法の他の変形例を示す。 図10Aは、U形部と定着部との夾角を鋭角とし、梁間方向に延びる大梁の主筋の端部のL形状部分をU形部に挿入された状態を示す。 図10Bは、U形部と定着部との夾角を鈍角とし、梁間方向に延びる大梁の主筋の端部のL形状部分をU形部に挿入された状態を示す。 図11は、第2実施形態に係る接合構造の拡大斜視図を示す。 図12は、第3実施形態に係る接合構造の拡大斜視図を示す。
次に、本発明の第1実施形態について図面に基づいて説明する。以下の第1実施形態では、鉄骨鉄筋コンクリート(SRC)造の多層建築物を例について説明する。以下の説明は例示であり、本発明は以下の内容に限定されるものではない。
<第1実施形態>
<<多層建築物の構成>>
図1は、第1実施形態に係る接合構造を含む多層建築物の斜視図を示す。図2は、第1実施形態に係る接合構造を含む多層建築物の平面図の一例を示す。図3Aは、第1実施形態に係る接合構造の断面図を示す。図3Bは、第1実施形態に係る接合構造の原理図を示す。図4は、第1実施形態に係る接合構造の拡大斜視図を示す。図5は、図4の分解斜視図を示す。なお、図では、鉄骨や鉄筋は、簡略化して図示する。
多層建築物Mは、SRC造のマンションや商業ビル等の建築構造物を想定したもので、複数階からなる。以下の説明では、垂直方向に延びる柱(外柱)1に、桁方向に延びる大梁2及び梁間方向に延びる大梁21の端部が接続された柱梁接合部(所謂、ト形接合部)の接合構造10を例に説明する。
なお、接合構造10は、上記に限定されない。接合構造10は、梁同士、柱と梁、柱と桁等が接合する接合部に好適に用いることができる。このような接合部には、最上部の梁と柱がT形状に接続される接合部(例えば、T形接合部)、大梁と小梁がT形状に接続される接合部、外柱と片持ち梁(バルコニーなど)がT形状に接続される接合部等が例示される。なお、鉄骨を含む構造体に接続される構造体は、鉄筋を含む構造体であればよく、SRC造、RC造の何れでもよい。また、接合構造10は、建築構造物の他、土木構造物に適用してもよい。
桁方向に延びる大梁2(本発明の第2構造体に相当する)は、中心にH形の鉄骨3が配置され、鉄骨3の周囲に桁方向に延びる大梁の主筋(主鉄筋)4が断面視長方形の大梁2の表面の内側に所定の間隔を空けて複数配置されている。桁方向に延びる大梁の主筋4は、全体として長方形を成すように配置され、この桁方向に延びる大梁の主筋4に沿うように環状のスターラップ5が配置されている。桁方向に延びる大梁の主筋4には、異形鉄筋が用いられている。桁方向に延びる大梁の主筋4の径やこの主筋4同士の間隔は、多層建築物Mに応じて適宜設計される。スターラップ5の径やスターラップ5同士の間隔も、多層建築物Mに応じて適宜設計される。
第1実施形態に係る鉄骨3は、上記のようにH形であり、長方形のウェブ33と、ウェブ33の両端部にウェブ33と直交して連なる、長方形のフランジ31,32と、によって構成されている。フランジ31,32は、対向している。ウェブ33には、支持部材7(本発明の支持部に相当する)のU形部71(本発明の挿入孔に相当する)が通る貫通孔34が水平方向に2カ所設けられている。貫通孔34は、円形であり、支持部材7を構成する鉄筋が通る孔径を有する。貫通孔34は、斜めに2カ所設けてもよく、垂直方向に2カ所設けてもよい。貫通孔34の形状、矩形や多角形でもよい。
梁間方向に延びる大梁の主筋6(本発明の第1構造体の鉄筋に相当する)は、直線部分61と直線部分61に連なる、端部のL形状部分62で構成され、端部のL形状部分62がU形部71に挿入されている(引掛けられている)。主筋6には、異形鉄筋が用いられている。
支持部材7は、梁間方向に延びる大梁の主筋6の端部のL形状部分62が挿入されるU
形部71、U形部71に連なる直線状の定着部73を有する。U形部71と定着部73は、U形部71の両端部を直角に折り曲げた曲げ部72を介して連なっている。U形部71は、対向する2本の直線部と2本の直線部に直交し、2本の直線部と連なる1本の直線部からなる。U形部71を構成する2本の直線部の間隔(1本の直線部の長さ)や2本の直線部の長さは、U形部71とウェブ33との間に形成される空間が梁間方向に延びる大梁の鉄筋6を挿入できるように設計されている。支持部材7は、1本の異形鉄筋が折り曲げられることで構成されている。なお、U形部71と定着部73とのなす角度は、直角でなくてもよい。U形部71と定着部73との夾角は、鋭角、鈍角のいずれでもよい。
図3A、図3Bに示すように、梁間方向に延びる大梁の主筋6に引張力が加わると、梁間方向に延びる大梁の主筋6の端部のL形状部分62が挿入されたU形部71に引張力Bが加わる。U形部71に引張力Bが加わると、曲げ部72とウェブ33の接触している部分、若しくは貫通孔34に通されたU形部71近傍のコンクリートに支圧力Fが作用し、引張力Bと反対方向の反力が得られる。また、定着部73には、付着力Gが作用する。その結果、大梁の鉄筋6及び支持部材7とコンクリートとの定着力を確保できる。
<<接合方法>>
図6は、第1実施形態に係る接合構造の接合方法の一例を示す。図7は、第1実施形態に係る接合構造の接合方法を説明する図を示す。以下に説明する接合方法は、多層建築物Mの鉄骨組立工程完了後、鉄筋組立工程で行うことができる。但し、穿孔工程については、鉄骨組立工程前に行ってもよい。
穿孔工程では、鉄骨のウェブ33に貫通孔34が水平方向に並んで2カ所形成される。なお、穿孔工程は、鉄骨の組立前に行ってもよく、また、鉄骨の組立後に行ってもよい。鉄筋仮止め工程では、梁間方向に延びる大梁の主筋6が位置決めされ、他の主筋等に仮止めされる(仮止めについては図示せず)。図7(a)は、梁間方向に延びる大梁の主筋6を仮止めした状態を示す。位置決めは、梁間方向に延びる大梁の主筋6のL形状部分62が支持部材7のU形部71に挿入できるよう行われる。
次に、支持部材接続工程では、支持部材7がウェブ33の貫通孔34に挿入され、支持部材7が回転され、支持部材7がウェブ33に固定される。図7(b)は、支持部材7が梁間方向に延びる大梁の主筋6側から貫通孔34に挿入される前の状態を示す。定着部73を平行にした状態で定着部73の先端が貫通孔34に徐々に近づけられる。図7(c)は、支持部材7がウェブ33に挿入された状態を示す。定着部73を平行にした状態を維持したまま、定着部73が先端から貫通孔34に徐々に挿入される。図7(d)は、支持部材7が回転され、支持部材7がウェブに固定された状態を示す。定着部73が貫通孔34に挿入されると、曲げ部72の内側近傍を軸に、定着部73が90度回転される。U形部71が垂直状態から徐々に水平状態となり、U形部71とウェブ33との間に梁間方向に延びる大梁の主筋6のL形状部分62が位置する。なお、定着部73は、ウェブ33に溶接等により固定してもよい。以上により、第1実施形態に係る接合構造の接合が完了する。その後、型枠組立工程、コンクリート打設工程、脱枠工程等が行われ、層単位で多層建築物Mが構築される。以上により、第1実施形態に係る接合構造の接合が完了する。
ここで、図8は、第1実施形態に係る接合構造の接合方法の変形例を示す。図8(a)は、支持部材7が梁間方向に延びる大梁の主筋6側から貫通孔34に挿入される前の状態を示す。まず、定着部73を平行にした状態で定着部73の先端が貫通孔34に徐々に近づけられる。図8(b)は、支持部材7がウェブ33に挿入された状態を示す。定着部73を平行にした状態を維持したまま、定着部73が先端から貫通孔34に徐々に挿入される。図8(c)は、支持部材7が回転され、支持部材7がウェブに固定された状態を示す。定着部73が貫通孔34に挿入されると、曲げ部72の内側近傍を軸に、定着部73が
90度回転される。U形部71が垂直状態から徐々に水平状態となる。図8(d)は、梁間方向に延びる大梁の主筋6の端部のL形状部分62がU形部71に挿入された状態を示す。支持部材7がウェブ33に固定されると、最後に、梁間方向に延びる大梁の主筋6の端部のL形状部分62がU形部71に挿入される。その結果、U形部71とウェブ33との間に梁間方向に延びる大梁の主筋6のL形状部分62が位置する。
ここで、図9は、第1実施形態に係る接合構造の接合方法の他の変形例を示す。図9(a)は、支持部材7が梁間方向に延びる大梁の主筋6側から貫通孔34に挿入される前の状態を示す。まず、定着部73を平行にした状態で定着部73の先端が貫通孔34に徐々に近づけられる。図8に示す変形例と異なり、U形部71が上側に位置する。図9(b)は、支持部材7がウェブ33に挿入された状態を示す。定着部73を平行にした状態を維持したまま、定着部73が先端から貫通孔34に徐々に挿入される。図9(c)は、支持部材7が回転され、支持部材7がウェブに固定された状態を示す。定着部73が貫通孔34に挿入されると、曲げ部72の内側近傍を軸に、定着部73が90度回転される。U形部71が垂直状態から徐々に水平状態となる。図8に示す変形例と異なり、定着部73が上側に位置する。図9(d)は、梁間方向に延びる大梁の主筋6の端部のL形状部分62がU形部71に挿入された状態を示す。支持部材7がウェブ33に固定されると、最後に、梁間方向に延びる大梁の主筋6の端部のL形状部分62がU形部71に挿入される。その結果、U形部71とウェブ33との間に梁間方向に延びる大梁の主筋6のL形状部分62が位置する。
なお、梁間方向に延びる大梁の主筋6の端部のL形状部分62がU形部71に挿入される際、U形部71の先端がやや下方を指していると、より挿入し易くなる。そこで、例えば、U形部71と定着部73との夾角を鋭角とし、図8の変形例に準じて、梁間方向に延びる大梁の主筋6の端部のL形状部分62をU形部71に挿入するようにしてもよい(図10A参照)。また、例えば、U形部71と定着部73との夾角を鈍角とし、図9の変形例に準じて、梁間方向に延びる大梁の主筋6の端部のL形状部分62をU形部71に挿入するようにしてもよい(図10B参照)。
<<効果>>
第1実施形態に係る接合構造10では、梁間方向に延びる大梁の主筋6の端部のL形状部分62を支持部材7のU形部71に挿入するだけでよい。そのため、例えば梁間方向に延びる大梁の主筋6をウェブの貫通孔に通す必要がないので、施工性が向上する。また、梁間方向に延びる大梁の主筋6に引張力が加わると、大梁の主筋6の端部のL形状部分62が挿入されたU形部71に引張力が加わる。U形部71に引張力が加わると、曲げ部72とウェブ33が接触し、若しくは貫通孔34に通されたU形部71近傍のコンクリートを介して引張力と反対方向の反力が得られる。その結果、大梁の鉄筋6及び支持部材7とコンクリートとの定着力を確保できる。また、第1実施形態に係る接合構造10は、梁間方向に延びる大梁の主筋6の両端部がL形状部分62であっても適用することができる。また、支持部材7は、梁間方向に延びる大梁の主筋6を位置決めした後に接続できるため、例えば、梁間方向に延びる大梁の主筋6を含む梁鉄筋を地組することも可能となる。
<第2実施形態>
図11、第2実施形態に係る接合構造の拡大斜視図を示す。なお、先に説明した実施形態に係る接合構造と同一の構成については、同一符号を付し、説明は割愛する。第2実施形態に係る接合構造では、支持部材7bの定着部73bを構成する2本の直線部が相反する方向(左右方向)を指している。換言すると、支持部材7bは、全体として、π型形状である。また、ウェブ33には貫通孔34が存在せず、定着部73bが梁間方向に延びる大梁の主筋6側のウェブ33に隅肉溶接されて固定されている。支持部材7bがウェブ33に隅肉溶接されて固定されているため、支持部材7bをより安定的にウェブ33に固定
することができる。
<第3実施形態>
図12は、第3実施形態に係る接合構造の拡大斜視図を示す。なお、先に説明した実施形態に係る接合構造と同一の構成については、同一符号を付し、説明は割愛する。第3実施形態に係る接合構造では、支持部材7cが鉄板を折り曲げたアングルによって構成されている。換言すると、第3実施形態に係る支持部材7cは、梁間方向に延びる大梁の主筋6の端部のL形状部分62が挿入される孔が形成された第1プレート71cと、第1プレート71cと直交して連なる第2プレート73c(本発明の定着部に相当する)とを有する構成である。ウェブ33には貫通孔34が存在せず、第2プレート73cが梁間方向に延びる大梁の主筋6側のウェブ33に隅肉溶接されて固定されている。支持部材7cがウェブ33に隅肉溶接されて固定されているため、支持部材7をより安定的にウェブ33に固定することができる。
以上、本発明の好適な実施形態を説明したが、本発明は、可能な限り実施形態を組み合わせて実施することができる。
1・・・外柱
2・・・桁方向に延びる大梁
21・・・梁間方向に延びる大梁
3・・・鉄骨
31、32・・・フランジ
33・・・ウェブ
34・・・貫通孔
4・・・主筋
5・・・スターラップ
6・・・大梁の主筋
61・・・直線部分
62・・・L形状部分
7・・・定着部材
71・・・U形部
72・・・曲げ部
73・・・定着部
M・・・多層建築物

Claims (4)

  1. 直線状の第1構造体と当該第1構造体が接続される直線状の第2構造体が接合する、鉄骨鉄筋コンクリート構造物の接合構造であって、
    前記第2構造体の鉄骨と、
    前記第1構造体の鉄筋であって、端部がL形状である第1構造体の鉄筋と、
    前記第1構造体の鉄筋の端部が挿入される挿入部を有し、前記第2構造体の鉄骨のウェブと接続され、当該第1構造体の鉄筋を支持する支持部と、を備え
    前記第2構造体の鉄骨は、前記支持部の挿入部が通る貫通孔を前記ウェブに有し、
    前記支持部は、前記貫通孔に通される前記挿入部と、当該挿入部に曲げ部を介して連なり、前記ウェブを基準として、前記第1構造体の鉄筋の反対側に位置する定着部と、を有する、接合構造。
  2. 直線状の第1構造体と当該第1構造体が接続される直線状の第2構造体が接合する、鉄骨鉄筋コンクリート構造物の接合構造であって、
    前記第2構造体の鉄骨と、
    前記第1構造体の鉄筋であって、端部がL形状である第1構造体の鉄筋と、
    前記第1構造体の鉄筋の端部が挿入される挿入部を有し、前記第2構造体の鉄骨のウェブと接続され、当該第1構造体の鉄筋を支持する支持部と、を備え
    前記支持部は、前記挿入部に曲げ部を介して連なり、前記第2構造体のウェブに接続される接続部を更に有する、接合構造。
  3. 直線状の第1構造体と当該第1構造体が接続される直線状の第2構造体が接合する、鉄骨鉄筋コンクリート構造物の接合構造の接合方法であって、
    前記接合構造は、
    前記第2構造体の鉄骨と、
    前記第1構造体の鉄筋であって、端部がL形状である第1構造体の鉄筋と、
    前記第1構造体の鉄筋の端部が挿入される挿入部を有し、前記第2構造体の鉄骨のウェブと接続され、当該第1構造体の鉄筋を支持する支持部と、を備え、
    前記第2構造体の鉄骨は、前記支持部の挿入部が通る貫通孔を前記ウェブに有し、
    前記支持部は、前記貫通孔に通される前記挿入部と、当該挿入部に曲げ部を介して連なり、前記ウェブを基準として、前記第1構造体の鉄筋の反対側に位置する定着部と、を有
    し、
    前記支持部を前記第1構造体の鉄筋側から前記貫通孔に通し、前記第1構造体の鉄筋の端部を前記挿入部に通して、当該第1構造体の鉄筋と当該支持部とを接続する、接合方法。
  4. 直線状の第1構造体と当該第1構造体が接続される直線状の第2構造体が接合する、鉄骨鉄筋コンクリート構造物の接合構造の接合方法であって、
    前記接合構造は、
    前記第2構造体の鉄骨と、
    前記第1構造体の鉄筋であって、端部がL形状である第1構造体の鉄筋と、
    前記第1構造体の鉄筋の端部が挿入される挿入部を有し、前記第2構造体の鉄骨と接続され、当該第1構造体の鉄筋を支持する支持部と、を備え、
    前記支持部は、前記挿入部に曲げ部を介して連なり、前記第2構造体のウェブに接続される接続部を更に有し、
    前記支持部を前記第1構造体の鉄筋側に接続し、前記第1構造体の鉄筋の端部を前記挿入部に通して、当該第1構造体の鉄筋と当該支持部とを接続する、接合方法。
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