まず、遊技機の一例であるパチンコ遊技機1の全体の構成について説明する。図1は、パチンコ遊技機を正面から見た正面図である。図2は、主基板における回路構成の一例を示すブロック図である。尚、以下において、図1の手前側をパチンコ遊技機1の前方(前面、正面)側、奥側を背面(後方)側とし、パチンコ遊技機1を前面側から見たときの上下左右方向を基準として説明する。尚、本実施例におけるパチンコ遊技機1の前面とは、該パチンコ遊技機1にて遊技を行う遊技者と対向する対向面である。
図1は、本実施例におけるパチンコ遊技機の正面図であり、主要部材の配置レイアウトを示す。パチンコ遊技機(以下、遊技機と略記する場合がある)1は、大別して、遊技盤面2aを前面側に有する遊技盤2(ゲージ盤ともいう)と、遊技盤2を支持固定する遊技機用枠(台枠)3とから構成されている。遊技盤2には、ガイドレール2bによって囲まれた正面視略円形状の遊技領域10が形成されている。この遊技領域10には、遊技媒体としての遊技球が打球発射装置(図示略)から発射されて打ち込まれる。また、遊技機用枠3には、ガラス窓50aを有するガラス扉枠50が左側辺を中心として回動可能に設けられ、該ガラス扉枠50により遊技領域10を開閉できるようになっており、ガラス扉枠50を閉鎖したときにガラス窓50aを通して遊技領域10を透視できるようになっている。
遊技盤2は、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、メタクリル樹脂等の透光性を有する合成樹脂材にて正面視略四角形状に形成され、前面である遊技盤面2aに障害釘(図示略)やガイドレール2b等が設けられた盤面板(図示略)と、該盤面板の背面側に一体的に取付けられるスペーサ部材(図示略)と、から主に構成されている。尚、本実施例の遊技盤2は、透光性を有する合成樹脂材にて構成されていたが、これに限られるものではなく、ベニヤ板等の非透光性部材にて正面視略四角形状に構成されていてもよい。
遊技盤2の所定位置(図1に示す例では、遊技領域10の右側下部位置)には、第1特別図柄表示器4Aと、第2特別図柄表示器4Bとが設けられている。第1特別図柄表示器4Aと第2特別図柄表示器4Bはそれぞれ、変動表示ゲームの一例となる特図ゲームにおいて、各々を識別可能な複数種類の識別情報(特別識別情報)である特別図柄(「特図」ともいう)が、変動可能に表示(変動表示または可変表示ともいう)される。以下では、第1特別図柄表示器4Aにおいて変動表示される特別図柄を「第1特図」ともいい、第2特別図柄表示器4Bにおいて変動表示される特別図柄を「第2特図」ともいう。
遊技盤2における遊技領域10の中央付近には、演出表示装置5が設けられている。演出表示装置5は、例えばLCD(液晶表示装置)等から構成され、各種の演出画像を表示する表示領域を形成している。演出表示装置5の表示領域では、特図ゲームにおける第1特別図柄表示器4Aによる第1特図の変動表示や第2特別図柄表示器4Bによる第2特図の変動表示のそれぞれに対応して、例えば3つといった複数の変動表示部となる演出図柄表示エリア5L,5C,5Rにて、各々を識別可能な複数種類の識別情報(装飾識別情報)である演出図柄が変動表示される。この演出図柄の変動表示も、変動表示ゲームに含まれる。
このように、演出表示装置5の表示領域では、第1特別図柄表示器4Aにおける第1特図を用いた特図ゲーム、または、第2特別図柄表示器4Bにおける第2特図を用いた特図ゲームと同期して、各々が識別可能な複数種類の演出図柄の変動表示を行い、変動表示結果となる確定演出図柄(最終停止図柄)を導出表示する。
演出表示装置5は、遊技盤2よりも背面側に配設され、該遊技盤2に形成された開口2cを通して視認できるようになっている。尚、遊技盤2における開口2cには枠状のセンター飾り枠51が設けられている。
演出表示装置5の表示領域の下部の左右2箇所には、第1保留記憶表示エリア5D、第2保留記憶表示エリア5Uが設定されている。第1保留記憶表示エリア5D、第2保留記憶表示エリア5Uでは、特図ゲームに対応した変動表示の保留記憶数(特図保留記憶数)を特定可能に表示する保留記憶表示が行われる。
ここで、特図ゲームに対応した変動表示の保留は、普通入賞球装置6Aが形成する第1始動入賞口や、普通可変入賞球装置6Bが形成する第2始動入賞口を、遊技球が通過(進入)することによる始動入賞に基づいて発生する。すなわち、特図ゲームや演出図柄の変動表示といった変動表示ゲームを実行するための始動条件(「実行条件」ともいう)は成立したが、先に成立した開始条件に基づく変動表示ゲームが実行中であることやパチンコ遊技機1が大当り遊技状態に制御されていることなどにより、変動表示ゲームの開始を許容する開始条件が成立していないときに、成立した始動条件に対応する変動表示の保留が行われる。
第1特別図柄表示器4A及び第2特別図柄表示器4Bの右方位置には、特図保留記憶数を特定可能に表示するための第1保留表示器25Aと第2保留表示器25Bとが設けられている。第1保留表示器25Aは、第1特図保留記憶数を特定可能に表示し、第2保留表示器25Bは、第2特図保留記憶数を特定可能に表示する。
演出表示装置5の下方には、普通入賞球装置6Aが設けられ、演出表示装置5の右側下方には、普通可変入賞球装置6Bが設けられている。普通入賞球装置6Aは、例えば所定の球受部材によって常に一定の開放状態に保たれる始動領域(第1始動領域)としての第1始動入賞口を形成する。普通可変入賞球装置6Bは、図2に示す普通電動役物用となるソレノイド81によって、遊技領域10に突出する突出位置となる閉鎖状態と遊技領域10から退避する退避位置となる開放状態とに変化する可動板(図示略)を有する普通電動役物を備え、始動領域(第2始動領域)としての第2始動入賞口を形成する。
第1始動入賞口を通過(進入)した遊技球が第1始動口スイッチ22Aによって検出されたことに基づき、所定個数(例えば3個)の遊技球が賞球として払い出され、第1特図保留記憶数が所定の上限値(例えば「4」)以下であれば、第1始動条件が成立する。また、第2始動入賞口を通過(進入)した遊技球が第2始動口スイッチ22Bによって検出されたことに基づき、所定個数(例えば3個)の遊技球が賞球として払い出され、第2特図保留記憶数が所定の上限値(例えば「4」)以下であれば、第2始動条件が成立する。
図1に示されるように、普通可変入賞球装置6Bの上方位置には、特別可変入賞球装置7が設けられている。特別可変入賞球装置7は、遊技盤2における右側下部に固定される入賞ユニット700に組込まれているとともに、図2に示すソレノイド82によって開閉駆動される大入賞口扉7Bによって開放状態と閉鎖状態とに変化する特定領域としての大入賞口を形成する。このように、特定領域としての大入賞口は、遊技球が通過(進入)しやすく遊技者にとって有利な開放状態と、遊技球が通過(進入)できない(または通過(進入)しにくい)遊技者にとって不利な閉鎖状態とに変化する。
大入賞口を通過(進入)した遊技球が図2に示すカウントスイッチ23によって検出されたことに基づき、所定個数(例えば15個)の遊技球が賞球として払い出される。したがって、特別可変入賞球装置7において大入賞口(図4参照)が開放状態となれば、その大入賞口に遊技球が進入可能となり、遊技者にとって有利な第1状態となる。その一方で、特別可変入賞球装置7において大入賞口が閉鎖状態となれば、大入賞口に遊技球を通過(進入)させて賞球を得ることが不可能または困難になり、遊技者にとって不利な第2状態となる。
また、演出表示装置5の左側下方には、一般入賞口401A,401B,401C(通路部)を有する一般入賞ユニット400(取付体)が設けられている(図3参照)。この一般入賞口401A,401B,401Cを通過(進入)した遊技球は、後述する誘導通路413により遊技盤2の背面側に設けられた入賞スイッチ30(図2参照)に誘導され、入賞スイッチ30により該遊技球が通過(進入)したことが検出される。そして、入賞スイッチ30により遊技球の通過(進入)が検出されたことに基づき、賞球として所定個数(例えば10個)の遊技球の払い出しのみが行われる。尚、入賞ユニット700にも同様に一般入賞口701が設けられている。更に尚、一般入賞口701は、一般入賞口401A,401B,401Cと同一構成であるため、以下において説明を省略する。
第2保留表示器25Bの右方位置には、普通図柄表示器20が設けられている。普通図柄表示器20の右方には、普図保留表示器25Cが設けられている。普図保留表示器25Cは、例えば4個のLEDを含んで構成され、通過ゲート41を通過した有効通過球数としての普図保留記憶数を表示する。
遊技盤2の表面には、上記の構成以外にも、遊技球の流下方向や速度を変化させる風車及び多数の障害釘が設けられている。また、遊技領域10の最下方には、いずれの入賞口にも進入しなかった遊技球が取込まれるアウト口16が設けられている。遊技機用枠3の左右上部位置には、効果音等を再生出力するためのスピーカ8L,8Rが設けられており、更に遊技領域10の周辺部には、演出用LED9が設けられている。遊技機用枠3の右下部位置には、遊技媒体としての遊技球を遊技領域10に向けて発射するために遊技者等によって操作される打球操作ハンドル(操作ノブ)が設けられている。
遊技領域10の下方における遊技機用枠3の所定位置には、賞球として払い出された遊技球や所定の球貸機により貸し出された遊技球を、発射装置(図示略)へと供給可能に保持(貯留)する上皿90(打球供給皿)が設けられている。遊技機用枠3の下部には、上皿90から溢れた余剰球などを、パチンコ遊技機1の外部へと排出可能に保持(貯留)する下皿91が設けられている。下皿91を形成する部材に取付けられたスティックコントローラ31Aの傾倒操作は図2に示すコントローラセンサユニット35Aにて検出され、上皿90を形成する部材に設けられたプッシュボタン31Bに対してなされた押下動作はプッシュセンサ35Bにて検出される。
次に、パチンコ遊技機1の回路構成について説明する。パチンコ遊技機1には、例えば図2に示すような主基板11、演出制御基板12、音声制御基板13、LED制御基板14、主基板11と演出制御基板12との間で伝送される各種の制御信号を中継するための中継基板15、払出制御基板、情報端子基板、発射制御基板、インタフェース基板などといった、各種の基板が配置されている。
主基板11は、メイン側の制御基板であり、パチンコ遊技機1における遊技の進行を制御するための各種回路が搭載されている。主基板11は、主として、特図ゲームにおいて用いる乱数の設定機能、所定位置に配設されたスイッチ等からの信号の入力を行う機能、演出制御基板12などからなるサブ側の制御基板に宛てて、指令情報の一例となる制御コマンドを制御信号として出力して送信する機能、ホールの管理コンピュータに対して各種情報を出力する機能などを備えている。また、主基板11は、第1特別図柄表示器4Aと第2特別図柄表示器4Bを構成する各LED(例えばセグメントLED)などの点灯/消灯制御を行って第1特図や第2特図の変動表示を制御することや、普通図柄表示器20の点灯/消灯/発色制御などを行って普通図柄表示器20による普通図柄の変動表示を制御することといった、所定の表示図柄の変動表示を制御する機能も備えている。また、主基板11には、例えば遊技制御用マイクロコンピュータ100や、スイッチ回路110、ソレノイド回路111などが搭載されている。
図2に示すように、主基板11には、通過ゲート41を通過した遊技球を検出するゲートスイッチ21、第1始動口スイッチ22A、第2始動口スイッチ22B、カウントスイッチ23、入賞スイッチ30からの検出信号を伝送する配線が接続されている。また、第1特別図柄表示器4A、第2特別図柄表示器4B、普通図柄表示器20、第1保留表示器25A、第2保留表示器25B、普図保留表示器25Cなどの表示制御を行うための指令信号を伝送する配線が接続されている。
主基板11から演出制御基板12に向けて伝送される制御信号は、例えば電気信号として送受信される演出制御コマンドである。演出制御コマンドには、例えば、演出図柄の変動時間及びリーチ演出の種類や擬似連の有無等の変動態様を示す変動パターンを示す変動パターン指定コマンド等が含まれている。
主基板11に搭載された遊技制御用マイクロコンピュータ100は、例えば1チップのマイクロコンピュータであり、遊技制御用のプログラムや固定データ等を記憶するROM101(ReadOnlyMemory101)と、遊技制御用のワークエリアを提供するRAM102(RandomAccessMemory102)と、遊技制御用のプログラムを実行して制御動作を行うCPU103(CentralProcessingUnit103)と、CPU103とは独立して乱数値を示す数値データの更新を行う乱数回路104と、I/O105(Input/Outputport105)と、を備えて構成される。一例として、遊技制御用マイクロコンピュータ100では、CPU103がROM101から読み出したプログラムを実行することにより、パチンコ遊技機1における遊技の進行を制御するための処理が実行される。
図2に示すように、演出制御基板12は、主基板11とは独立したサブ側の制御基板であり、中継基板15を介して主基板11から伝送された制御信号を受信して、演出表示装置5、スピーカ8L,8R及び演出用LED9、プッシュセンサ35Bといった演出用の電気部品による演出動作を制御するための各種回路が搭載されている。
演出制御基板12には、プログラムに従って制御動作を行う演出制御用CPU120と、演出制御用のプログラムや固定データ等を記憶するROM121と、演出制御用CPU120のワークエリアを提供するRAM122と、演出表示装置5における表示動作の制御内容を決定するための処理などを実行する表示制御部123と、演出制御用CPU120とは独立して乱数値を示す数値データの更新を行う乱数回路124と、I/O125とが搭載されている。
演出表示装置5の演出図柄表示エリア5L,5C,5Rでは、特図ゲームが開始されることに対応して、演出図柄の変動表示が開始される。
次に、本実施例におけるパチンコ遊技機1の動作(作用)を説明する。主基板11では、所定の電源基板からの電力供給が開始されると、遊技制御用マイクロコンピュータ100が起動し、CPU103によって遊技制御メイン処理となる所定の処理が実行される。遊技制御メイン処理において遊技制御用タイマ割込み処理を開始すると、スイッチ処理、メイン側エラー処理、情報出力処理、遊技用乱数更新処理、特別図柄プロセス処理、普通図柄プロセス処理、コマンド制御処理を実行する。また、演出制御用CPU120は、電源が投入されると、メイン処理の実行を開始する。メイン処理においてタイマ割込が発生すると、コマンド解析処理、演出制御プロセス処理、演出用乱数更新処理を実行する。
次に、図3〜図9に基づいて、前述した一般入賞ユニット400の構造について説明する。図3は、(A)は一般入賞ユニットを示す正面図であり、(B)は一般入賞ユニットを示す背面図である。図4は、一般入賞ユニットを正面から見た斜視図であり、(B)は一般入賞ユニットを背面から見た斜視図である。図5は、一般入賞ユニットの構造を正面から見た分解斜視図である。図6は、一般入賞ユニットの構造を背面から見た分解斜視図である。図7は、図3(A)におけるA−A断面図である。図8は、図3(A)におけるB−B断面図である。図9は、(A)は入賞口形成部の構造を示す正面図であり、(B)は一般入賞ユニットの背面側から棒状部材を進入させる状態を示す斜視図であり、(C)は棒状部材によりシール部材を背面側から押圧した状態を示す上面断面図である。
図3〜図6に示すように、一般入賞ユニット400は、遊技盤面2aに固定される板状のベース部材402と、ベース部材402の前面側に取付けられる装飾部材403と、ベース部材402の背面側に固定され演出用のLED(図示略)を有するLED基板404と、LED基板404を被覆するカバー部材405と、から主に構成されており、遊技領域10の左下の位置に固定されている。
特に図5及び図6に示すように、ベース部材402は、その背面側にLED基板404を収容可能な囲い部412が突出して設けられている。カバー部材405は、囲い部412と略同一の外形をなしており、LED基板404をネジN1で固定した状態で囲い部412にネジN2により固定することにより、ベース部材402とLED基板404とが連結される。
図3(B)及び図4に示すように、ベース部材402とLED基板404とが連結された状態にあっては、LED基板404がベース部材402、囲い部412、及びカバー部材405により囲われるので、一般入賞ユニット400を遊技盤2に取付け時に生じる衝撃等によりLED基板404が破損することがない。
また、ベース部材402及び装飾部材403は、透光性を有する合成樹脂材にて形成されており、LED基板404に取付けられたLEDの光を前面側(遊技者側)に透過するようになっており、演出性を向上させることができる。
図4〜図6に示すように、装飾部材403は、前面側(遊技者側)に面する前板部406と、前板部406の上部から背面側に延設され一般入賞口401A,401B,401Cを構成する入賞口形成部407A,407B,407Cと、前板部406の下部から背面側に突設される誘導部408と、を備えている。
入賞口形成部407A,407B,407C及び誘導部408にはネジ孔がそれぞれ設けられており、ベース部材402には、各ネジ孔に対応する貫通孔が形成されている。これらネジ孔及び貫通孔にネジN3を螺合することによりベース部材402と装飾部材403とが連結される。尚、入賞口形成部407A,407B,407C及び誘導部408には、背面側に突出する突起が設けられており、この突起を対応するベース部材402の凹部に嵌合することにより、ベース部材402と装飾部材403とが位置決めされるため、ベース部材402と装飾部材403との連結作業が簡便となっている。
ベース部材402と装飾部材403とがネジN3にて連結された状態にあっては、入賞口形成部407A,407B,407Cと誘導部408とにより、ベース部材402と装飾部材403の前板部406とが前後方向に離間して配置され、ベース部材402と装飾部材403の前板部406との間には、遊技領域10を流下する遊技球Pが通過可能な一般入賞口401A,401B,401Cと、一般入賞口401A,401B,401Cに入らなかった遊技球Pが通過する空間Sと、が形成される。尚、ベース部材402と装飾部材403とが連結された状態において、一般入賞口401A,401B,401Cは、上方に開口するように構成される。
図3(A)及び図6に示すように、誘導部408は、ガイドレール2bに沿って延設されており、一般入賞口401A,401B,401Cに入らずに空間S内に流入してきた遊技球Pは、誘導部408により全てアウト口16へ誘導される。また、図3(B)に示すように、一般入賞口401A,401B,401Cに流入した遊技球Pは、遊技盤2の背面側に設けられる誘導通路413に誘導されて回収される。
次に、入賞口形成部の構造について説明する。尚、入賞口形成部407A,407B,407Cは、ほぼ同一構成であるため、ここでは入賞口形成部407Bのみを例に挙げ説明し、一般入賞口401A,401Cの説明を省略する。
図7及び図8に示されるように、入賞口形成部407Bは、装飾部材403の前板部406と略同一平面上に固定された前壁部409(第1壁部)と、前壁部409から背面側に向けて突出する側壁部410L,410R及び底壁部411からなる突出部415(第2壁部)と、から成る。これら前壁部409及び突出部415は、一体的に形成されており、これらにより構成される一般入賞口401Bは、一般入賞口401Bに流入した遊技球Pを背面側の誘導通路413に通過させる通路部を構成している。誘導通路413は、一般入賞ユニット400を遊技盤2に取付けた状態において該一般入賞ユニット400の背面側に取付けられるカバー体にて形成される。
尚、ベース部材402には、突出部415と連通するように背面側に延びる延設部416(接続部材)が設けられている。この延設部416は、誘導通路413の一部を構成している。つまり、突出部415の後方側端部には、突出部415とは別個に設けられるベース部材402の延設部416が接続可能とされている。
また、底壁部411の上面と前壁部409の背面とには、一般入賞口401Bから流入した遊技球Pを背面側の誘導通路413に向けて転がるようにガイドする凸条部414(案内部)が設けられており、この凸条部414により遊技球Pの流れをスムーズにして球詰まりを防止できるとともに、前壁部409と突出部415との連結強度も高くなっている。
前壁部409の前面側には、装飾用のシール部材300が貼付されるシール貼付部418が設けられている。尚、図示しないが、シール部材300は、前面にキャラクタや模様等が記載された基材シートと、該基材シートの裏面に設けられた粘着面と、から構成されている。シール部材300は非透光性を有し、流下する遊技球Pによる衝突や経年等により、シール貼付部418から剥がれないように強力な粘着剤により粘着面が形成されている。
また、図7及び図8に示すように、シール貼付部418は、前壁部409の前面よりも背面側に若干凹む凹形状を成しており、これにより、シール部材300の縁部を捲りにくくなるため、シール部材300が剥がれ難くなっている。
図5の拡大部及び図9(A)に示すように、シール部材300の下部には、切欠き部301が形成されているとともに、前壁部409の下部には、切欠き部301に対応する突片419が形成されている。これによれば、突片419に切欠き部301の位置を合わせることでシール部材300をシール貼付部418に対し、正確に且つ容易に貼付することができる。尚、本実施例では、切欠き部301及び突片419を1個ずつ設ける形態について説明したが、これに限られるものではなく、複数個ずつ設けて、シール貼付部に対するシール部材の精度を更に高めてもよい。また、シール貼付部とシール部材との位置決め手段は、シール貼付部とシール部材との対応する位置にそれぞれ設けられる目印等であってもよい。
また、シール部材300がシール貼付部418に貼付されることで、孔部420が前面側から塞がれるとともに、シール部材300により遊技者側から孔部420を視認できないまたは視認が困難な状態となる。よって、一般入賞ユニット400が遊技盤2に取付けられた状態において、前方から孔部420を介して針金等の不正部材を挿入して主基板などに不正を行うといった不正行為を抑制することができる。
このようなパチンコ遊技機1にあっては、旧機種から新機種への機種変更、あるいはスペックが異なる機種への機種変更を行う場合がある。旧機種から新機種への機種変更、あるいはスペックが異なる機種への機種変更は、遊技機メーカーが遊技場から既存の遊技機を回収して交換部品の交換作業を行うことが多い。近年では、環境への配慮のために、極力、既存の部品を再利用することが求められている。既存の部品の再利用の一例として、既存の部品から装飾用のシール部材を剥がし、新たなシール部材に貼り替えることがある。尚、遊技機メーカーが交換部品を遊技場へ納品し、遊技場側で交換部品の交換作業を行う場合もあるが、この場合においても、交換した既存の部品を遊技機メーカーが回収し再利用する。しかしながら、上記したようにシール部材300の粘着力が強い場合やシール貼付部418の外縁部にアクセスし難くなっている場合等には、既存の部品から古いシール部材を剥がす作業が煩雑になる。
そこで、本実施例の一般入賞ユニット400は、前壁部409におけるシール貼付部418に前後に貫通する孔部420を設け、図9(B)に示すように、シール貼付部418に貼付されたシール部材300を該シール貼付部418の背面側(反対側)から孔部420に棒状部材500を挿入し押圧して剥離できるようにしている。尚、図9においては、説明の便宜上、一般入賞口401Aを例示して説明する。
具体的には、一般入賞ユニット400を遊技盤2から取外し、その後、シール貼付部418の背面側から孔部420に棒状部材500を挿入し、シール部材300を押圧して剥離する。図9(A)に示すように、孔部420は、シール貼付部418における側壁部410Rと凸条部414との間に形成されており、その延設方向は、側壁部410Rと平行に延びている。つまり、孔部420は、シール貼付部418における遊技球Pの一般入賞口401A(通路部)に対応する位置に形成されており、孔部420の背面側の領域(孔部420に対応する領域)には、突出部415がかからない(存在しない)ようになっている。したがって、図9(C)に示すように、突出部415がシール貼付部418の背面側から孔部420を介して挿入される棒状部材500の邪魔になることがない。
また、シール貼付部418の背面側に向けて遊技球Pの通路を形成する突出部415が延設されているため、シール貼付部418の背面側に空間が確保される。したがって、その突出部415内に形成される一般入賞口401Aを利用して棒状部材500を孔部420に挿入できる。
更に、前壁部409は、突出部415及び凸条部414により強度が向上しており、孔部420は、前壁部409(シール貼付部418)における側壁部410Rと凸条部414との間に形成されていることから、孔部420周辺の強度が高い。したがって、遊技球Pが前壁部409に衝突しても前壁部409が破損しにくい。
また、凸条部414は、前壁部409の背面側の略中央部に設けられているため、孔部420は、シール貼付部418の中央からずれた位置に形成されている。そのため、図9(C)に示すように、シール部材300をシール貼付部418の背面側から孔部420に挿入した棒状部材500により押圧した際には、シール部材300がその右外縁部から剥離しやすくなる。このように、シール部材300の外縁の一部がシール貼付部418から剥離し易くなっているため、棒状部材500の押圧力によりシール部材300を破断させずに剥離しやすくなる。尚、シール部材300の外縁の一部がシール貼付部418から剥離した時点で、作業者がその剥離部分を摘んでシール部材300全体をシール貼付部418から剥がす。
また、ベース部材402の延設部416は、突出部415と接続され、且つ一般入賞口401Aから流れてくる遊技球Pが延設部416上を通過可能となっているため、孔部420の背面側の領域(孔部420に対応する領域)には、延設部416がかからない(存在しない)ようになっている。そのため、シール貼付部418の反対側から孔部420に棒状部材500を挿入する際に延設部416が邪魔になることがない。
また、一般入賞ユニット400は、入賞口形成部407A,407B,407Cが設けられていることから、複数のシール貼付部418を有しており、孔部420は、複数のシール貼付部418が各々に対応して設けられている。これによれば、複数のシール部材300を各々剥離することが可能となる。
以上説明したように、本発明の実施例としてのパチンコ遊技機1にあっては、遊技が可能なパチンコ遊技機1であって、パチンコ遊技機1に取付けられる一般入賞ユニット400を備え、一般入賞ユニット400は、シール部材300が貼付されるシール貼付部418と、シール貼付部418の反対側に向けて突出する突出部415と、シール貼付部418に形成され、シール貼付部418に貼付されたシール部材300をシール貼付部418の反対側から押圧して剥離するための孔部420と、を有し、突出部415は、シール貼付部418の反対側における孔部420に対応する領域にかからないように突出している。
このようにすることで、シール貼付部418の反対側に向けて突出する突出部415を有する一般入賞ユニット400であっても、シール貼付部418の反対側(背面側)から孔部420を介してシール部材300を剥離する際に突出部415が邪魔になることがない。つまり、シール部材300を剥離するために、シール貼付部418の背面側から棒状部材500を孔部420に挿入する際に、突出部415に棒状部材500が干渉しないため、棒状部材500を孔部420にスムーズに挿入でき、シール部材300を容易に剥離することができる。
また、一般入賞ユニット400は、遊技領域10を流下する遊技球Pが通過可能な一般入賞口401Aを有し、突出部415は、シール貼付部418を有する前壁部409と、前壁部409から連設され突出部を構成する側壁部410L,410R及び底壁部411と、から構成され、一般入賞口401Aは、前壁部409からシール貼付部418の反対側に向けて延設され、孔部420は、シール貼付部418における一般入賞口401Aに対応する位置に形成されている。これによれば、シール貼付部418の反対側に向けて一般入賞口401Aが延設されることで、孔部420におけるシール貼付部418の反対側に空間が確保される。これにより、その一般入賞口401Aを利用して棒状部材500を孔部420に向けて挿入させることができるため、棒状部材500の挿入に十分な大きさの空間が確保され、孔部420が使いやすくなるとともに、別個に棒状部材500を孔部420に向けて挿入させるための空間を形成しなくて済む。
また、前壁部409における一般入賞口401A側には、遊技球Pを案内する凸条部414が設けられ、孔部420は、シール貼付部418における側壁部410Rと凸条部414との間に形成されている。これによれば、側壁部410L,410R、底壁部411、及び凸条部414により前壁部409の強度が向上しており、孔部420は、前壁部409(シール貼付部418)における側壁部410Rと凸条部414との間に形成されていることから、孔部420を形成することによる前壁部409の強度低下を抑制でき、孔部420周辺の強度を保つことができる。したがって、遊技球Pが前壁部409に衝突しても前壁部409が破損しにくい。
また、突出部415の端部には、突出部415とは別個に設けられるベース部材402の延設部416が接続可能とされ、延設部416は、突出部415の端部からシール貼付部418の反対側における孔部420に対応する領域にかからないように突出している。
これによれば、シール貼付部418の反対側から孔部420を介してシール部材300を剥離する際に延設部416が邪魔になることがない。つまり、シール部材300を剥離するために、シール貼付部418の背面側から棒状部材500を孔部420に挿入する際に、突出部415及び延設部416に棒状部材500が干渉しないので、棒状部材500をその長手方向にスムーズに進入させることができ、シール部材300を容易に剥離することができる。
また、一般入賞ユニット400は、複数のシール貼付部418を有し、孔部420は、複数のシール貼付部418各々に対応して設けられている。詳しくは、孔部420は、複数のシール貼付部418各々に1つずつ設けられているため、複数のシール部材300を各々剥離することが可能となる。更に、本実施例の前壁部409は、1つのシール貼付部に対して複数の孔部を設ける前壁部に比べて、強度を高く保つことができる。
また、孔部420は、シール貼付部418の中央からずれた位置に形成されている。詳しくは、シール貼付部418の右側に寄せて形成されている。そのため、シール部材300をシール貼付部418の背面側から孔部420に挿入した棒状部材500により押圧した際には、シール部材300の右外縁部がシール貼付部418から剥離しやすくなっているため、棒状部材500の押圧力によりシール部材300を破断せずに剥離しやすくなる。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
次に、一般入賞ユニットの変形例について図10及び図11を用いて説明する。図10は、(A)は一般入賞ユニットの変形例を示す正面図であり、(B)は一般入賞ユニットの変形例を示す背面図である。図11は、(A)は図10(A)におけるC−C断面図であり、(B)は(A)の状態から棒状部材によりシール部材を背面側から押圧した状態を示す上面断面図である。
図10(A)に示すように、本変形例における一般入賞ユニット600は、前壁部609以外にも装飾部材603の前板部606の複数箇所にシール貼付部618が設けられており、各シール貼付部618には、それぞれシール部材300が貼付されている。尚、空間S’は、前板部606と、前板部606の背面側に延びる誘導部608(突出部)とにより、遊技球Pが通過可能な本変形例における通路部を構成している。
これら各シール貼付部618には、前板部606を前後方向に貫通して空間S’に連通する孔部620がそれぞれ1つずつ設けられている。つまり、孔部620は、シール貼付部618における空間S’に対応する位置に形成されている。また、これら孔部620は、誘導部608を避けてその近傍に設けられている。
また、図10(B)及び図11に示すように、ベース部材602、LED基板604、カバー部材605(接続部材)には、各孔部620に対応する位置に孔部621,622,623がそれぞれ設けられている。つまり、ベース部材602、LED基板604、カバー部材605は、孔部621,622,623により、誘導部608の端部からシール貼付部618の反対側における孔部620に対応する領域にかからないように突出している。
図10(B)に示されるように、一般入賞ユニット600を遊技盤2から取外した後、孔部620〜623に棒状部材500を挿通させ、シール部材300を押圧することにより、シール貼付部618からシール部材300が剥離される。
このように、ベース部材602、LED基板604、カバー部材605には、孔部621,622,623が設けられているため、前板部606の孔部620の背面側の領域にベース部材602、LED基板604、カバー部材605などが存在していても、孔部621,622,623を介して孔部620に対し背面側から棒状部材500がアクセスできるため、一般入賞ユニット600を構成する各部材(ベース部材602、装飾部材603、LED基板604、カバー部材605)を分解しなくても棒状部材500によるシール部材300の剥離作業を行うことができる。
また、装飾部材603は、ベース部材602に対して誘導部608を利用して連結されており、前板部606において誘導部608の近傍は比較的強度が高くなっており、孔部620は、前板部606において比較的強度の高い誘導部608の近傍に設けられているため、孔部620を形成することによる前板部606の強度低下を抑制できる。
また、ここでは図示しないが、一般入賞ユニット600の背面側(棒状部材500を挿入する側)に棒状部材500の挿入をガイドするガイド部を設け、そのガイド部によって棒状部材500の先端が孔部620に確実に案内されるようにしてもよい。
尚、前記実施例では、孔部420,620が通路部としての一般入賞口401A,401B,401Cまたは空間S’に対応する位置に形成されている形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、孔部は通路部に対応しない位置(通路部の外側等)に設けられていてもよい。
また、前記実施例では、突出部415または誘導部608を突出部とした形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、突出部は、シール貼付部の反対側に突出して設けられるものであり、例えば、取付体を遊技盤2に連結するために前板部606から背面側に延設される取付ボス等も含む。
また、前記実施例では、一般入賞ユニット400,600を遊技盤2に取付けられる取付体とする形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、遊技盤2における開口2c(遊技領域10)に取付けられるセンター飾り枠や、遊技盤2(遊技領域10)に取付けられる演出用のサイドランプや、遊技機用枠3(遊技領域10外)に取付けられる装飾体等を取付体としてもよい。また、装飾部材403のみを指して取付体としてもよい。つまり、取付体は、ベース部材402や遊技盤2や遊技機用枠3といった取付ベースに設けられていればよい。
また、前記実施例では、本発明が適用された一般入賞ユニット400,600は遊技盤2に取付けられる取付体とされていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、パチンコ遊技機1におけるベース部にシール貼付部(例えば、シール貼付部418/シール貼付部618)と、突出部(例えば、突出部415/誘導部608/取付ボス等)と、孔部(例えば、孔部420/孔部620)と、が設けられていてもよい。
また、前記実施例では、入賞口形成部407A,407B,407Cが通路部の一例である一般入賞口401A,401B,401Cを構成する形態について例示したが、これに限定されるものではなく、通路部は、大入賞口、第1始動入賞口、第2始動入賞口、通過ゲート41、アウト口16等を構成する部材により構成されてもよい。
また、前記実施例では、シール貼付部418の反対側から孔部420に棒状部材500を挿入し、シール部材300を押圧して剥離する形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、孔部420を介してシール部材300を押圧できれば、例えば、作業者の指等であってもよい。つまり、孔部の大きさ等によって孔部を介してシール部材を押圧するものを適宜変更してもよい。
また、前記実施例では、一般入賞ユニット400を遊技盤2から取外して孔部420に棒状部材500を挿入する形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、誘導通路413にも孔部を設け、一般入賞ユニット400を遊技盤2に取付けたまま、誘導通路413側から孔部420に棒状部材500を挿入してもよい。
また、前記実施例では、孔部420が形成される方向(前後方向)と略平行に突出部415が延設される形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、孔部420を介してシール部材300を押圧する際において、棒状部材等が干渉しない(本体部が孔部に対応する領域にかからない)ようになっていればよく、例えば、孔部の軸方向に側壁部または底壁部(本体部)が若干傾斜していてもよい。棒状部材が挿入されるスペースが拡大するように孔部の軸方向に対し側壁部または底壁部(本体部)を傾斜させれば、棒状部材が挿入しやすくなる。
また、前記実施例では、1つのシール貼付部418に対して1つの孔部420が設けられている形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、1つのシール貼付部に複数個の孔部を設け、シール貼付部からシール部材を剥がしやすくしてもよい。尚、シール貼付部の強度を重視する場合には、前記実施例のように、1つのシール貼付部418に対して1つの孔部420を設ければよい。
また、前記実施例では、孔部420は、突出部415の近傍に設けられる形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、突出部から孔部を離間して設け、棒状部材等を動かせるスペースを大きくとって、シール部材の剥離作業を行いやすくしてもよい。尚、シール貼付部の強度を重視する場合には、前記実施例のように、孔部を突出部の近傍に設ければよい。
また、前記実施例では、孔部420がシール貼付部418の中央からずれた位置に形成されている形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、シール部材が小さい場合等にあっては、孔部をシール貼付部の中央に設けてもよい。また、孔部420は、シール貼付部418の中央からずれた位置に形成されていれば、例えば、前板部406や前壁部409といった部材の中央位置に形成されていてもよい。言い換えると、前板部406や前壁部409の中央位置に孔部420を設け、該孔部420がシール部材300の中央位置からずれた位置に配置されるようにシール部材300を貼付するようにしてもよい。
また、前記実施例では、シール部材300は、基材シートと、該基材シートの裏面に設けられた粘着面と、によりシート状に構成されている形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、シール部材は、シート状の部材に限定されるものではなく、立体形状の構造物の裏面側に粘着面を設けたもの等も含む。
また、前記実施例では、入賞口形成部407A,407B,407Cは、ベース部材402と装飾部材403とが連結された状態において、一般入賞口401A,401B,401Cが上方に開口するように構成される形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、一般入賞口401A,401B,401Cは左側方、右側方、斜め上方などを向いていてもよい。
また、前記実施例では、遊技機の一例としてパチンコ遊技機1を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、予め定められた球数の遊技球が遊技機内部に循環可能に内封され、遊技者による貸出要求に応じて貸し出された貸出球や、入賞に応じて付与された賞球数が加算される一方、遊技に使用された遊技球数が減算されて記憶される、所謂、封入式遊技機にも本発明を適用可能である。尚、これら封入式遊技機においては遊技球ではなく得点やポイントが遊技者に付与されるので、これら付与される得点やポイントが遊技価値に該当する。
また、前記実施例では、遊技媒体の一例として、球状の遊技球(パチンコ球)が適用されていたが、球状の遊技媒体に限定されるものではなく、例えば、メダル等の非球状の遊技媒体であってもよい。
また、前記実施例では、遊技機の一例としてパチンコ遊技機が適用されていたが、例えば遊技用価値を用いて1ゲームに対して所定数の賭数を設定することによりゲームが開始可能となるとともに、各々が識別可能な複数種類の図柄を変動表示可能な変動表示装置に変動表示結果が導出されることにより1ゲームが終了し、該変動表示装置に導出された変動表示結果に応じて入賞が発生可能とされたスロットマシンにも適用可能である。