JP6367448B1 - ワーク切り出し装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】マジックハンドでワークWが持上げられたことを検出すると、補助レバー3は上下動移動子11,12,13の上昇または下降を決定する。上流側ワーク位置の上下動移動子11,12,13の偶数側と奇数側を逆に上下動させるから、最下流ワークWを取り除くと、ワークWの存在がベアリング2aの非接触から判断し、しかも、最下流ワーク位置21からワークWを取り除くと、補助レバー3のベアリングが上昇し、それによって、最下流ワーク位置21の上下動移動子11,12,13の下降となる。このとき、補助レバー3が基準レバー2よりも質量が大きいか、両者の長さは補助レバー3が基準レバー2よりも若干長く形成されている。
【選択図】図1
Description
このようなワークの切り出しを行う装置として、下流のローラほど回転速かが速くなるようにし、ローラ上を搬送されるワークに速度差を与え、ワーク間に自動的に間隔が空くようにしたワーク相互間の間隔を空けて確実に切り出すコンベアが特許文献1で公知である。
即ち、特定のワークを順次個別に次工程に供給する複数のワークの列から、先頭のワークを分離して切り出すワーク切り出し装置にあって、ワークを載置すると共に駆動力によってワークを移動させる駆動部を複数配設したコンベアと、前記コンベアの途中に配置され、前記コンベア上のワークの通過と停止とを切り替えるために開閉されるゲートと、前記駆動部の駆動動作と前記ゲートの開閉動作とを制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記ゲートを開き、先頭ワークの下の駆動部を駆動して当該先頭のワークのみを前方に移動させ、該ワークが前記ゲートを通過した後に該ストッパーを閉じることによりワークを切り出す技術を開示している。
また、特許文献2は、ワークがコンベアで搬送可能であれば、特に、個々のワークに分離できるものであれば、箱状のワークに限らず、任意形状のワークを対象とすることができる。
そして、特許文献2に示されるようなワーク切り出し装置においては、先頭のワークの駆動部を駆動して、当該先頭のワークのみを前方に移動させるので、簡単な構成により、確実にワークを切り出すことができ、かつ、下流工程との連携を容易に実現でき、例えば、複数のワークが切り出しのために連続的に移動しているのでないので、次の工程による切り出し要求に従ってワークの切り出しを行うことになる。しかし、当該先頭のワークのみを前方に移動させるという選択事項が、言葉では明確に説明できても、2番手を停止したまま、または、動かしながら、当該先頭のワークのみを前方に移動させることは容易ではない。
特に、上流位置にあるワークを先頭のワークに対して互いに反対方向の回転を付与するものであるからワークを毀損したり、先頭のワークまで傾斜した下り坂の位置であるときには、この技術が使用できなくなる。
また、上記上下動移動子は、前記複数のコンベア列間に配設し、前記ワークが搬送される最下流方向のみを除き、前記複数列のコンベアの平面に対して垂直方向に移動自在に結合されたものである。前記上下動移動子は、各々のワークを止めるのに1個づつとしてもよいし、両側に2個1対としてもよい。また、仮想面に対して垂直方向に移動自在とした上下動移動子は、必ずしも正確な直角を意味するものでなく、概略、複数のコンベア列が描く仮想面に対して垂直となっておればよい。そして、上記上下動移動子は、下側に配設したが、当然、上側に配設してもよい。
更に、上記ストッパーは、前記ワークの下面を支承する前記コンベアの前記ワークが搬送される最下流端部のみ、前記上下動移動子をなくして常に前記ワークの下面を支承した状態で停止させるストッパーである。
加えて、上記基準レバーは、一端が前記回動自在な回転軸に堅固に取付けられて、軸支され、他端にベアリングが配設され、前記ワークの存在を前記ワークの底面が前記ベアリングと接触するか否かにより、連結した前記上下動移動子の上昇または下降を決定するものである。即ち、ベアリングに押圧力が加わっているか否かを判断している。
また、上記一端が前記回動自在な回転軸に軸支された基準レバーは、他端にベアリングを配設し、前記ワークの存在を前記ベアリングの前記ワークの底面に接触、非接触により前記ワークの取出し、持上げの有無を判断するものである。
そして、上記補助レバーは、前記ワークが搬送される最下流方向の前記上下動移動子と嵌合または係合して回動自在としたものである。
ここで、前記上下動移動子にスプリングの弾性力の付与は、ワークの荷重によって確実に補助レバーのベアリングが沈むように設定できるものであればよく、前記基準レバーと前記補助レバーとの重心位置、即ち、荷重位置の調節、また、前記基準レバーと前記補助レバーとのレバーの長さを調節してもよい。
上下動移動子が上昇すると、ワークがそれ以上進行しないように停止させ、上下動移動子が下昇すると、前記ワークが進行し、川下(ワークの搬送方向)にある上下動移動子に衝突して停止する。
したがって、基準レバーのベアリングがベアリング列で形成する平面から突出し、ワークの下面で規制されるものがないから、基準レバーが上方に回動し、最下流(これを第1)とする及び奇数の上下動移動子が下降し、奇数番目の上下動移動子が下降しワークの移動を許容する。
まず、本発明の実施の形態についてワーク切り出し装置の図1乃至図8を参照して構成について説明する。
搬送するワークW0,W1,W2,W3は、合成樹脂で形成された箱で、上面が開口しており、底面の段差との嵌合によって山積できるものである。ワークW0,W1,W2,W3の内部には、機械部品、電子部品等が収容されている。ワークW0,W1,W2,W3は、機械部品、電子部品自体とすることもできる。本実施の形態のワークW0,W1,W2,W3は合成樹脂で形成されているが、木箱、ダンボール箱等でもよい。
また、本実施の形態のワーク切り出し装置は、2台併設し、ワークW0の停止タイミングで両者を同期させているものである。
シリンダ11b,12b,13bは、コンベア列6a,6b相互間に接続した支持フレーム11c,12c,13cに接続されている。即ち、上下動移動子11,12,13はコンベア列6a,6bの複数の列間に配設され、ワークW0,W1,W2,W3が搬送される複数列のコンベア列6a,6bが形成する仮想面に対して垂直方向(略垂直方向)に移動して結合自在としている。
なお、複数のコンベアからなるコンベア列6a,6bは、上流側を高く、下流側を低くし、ワークW0,W1,W2,W3が自然に搬送されるようにポテンシャルエネルギを得ている。
最下流ワーク位置21の下部に配設した回転軸31は、両端を軸受31a,31bで回動自在に軸支している。回転軸31に対して基準レバー2及び補助レバー3が一体に、堅固に配設されている。即ち、回転軸31に対して基準レバー2及び補助レバー3の基部が回動しないように堅固に、かつ、一体に固着されている。
基準レバー2の自由端は、玉軸受またはころ軸受等からなるベアリング2aの何れかが配設されており、基準レバー2のベアリング2aから回転軸31までの長さがL1とし、その重心の位置にGR[kg]が加わっているとする。
GL×L1/2がGR×L2/2よりも大きいから、補助レバー3が下がり、基準レバー2の自由端に配設されているベアリング2aが上昇し、ワークW0の存在があれば両者が当接し、また、ワークW0の存在がないときには、基準レバー2の自由端に配設されたベアリング2aが最上昇する。
したがって、基準レバー2及び補助レバー3の重心で調節するとき、「GR×L1/2」と「GL×L2/2」では、「GR」が「GL」の2倍であるとき、レバーの長さの違いを、前者が2分の1の「L1/2」とすることができる。
シーソー機構4のU字状連結部4aは、上下動移動子11の内部ピストン11aの下部の円柱部材3cと嵌合し、また、U字状連結部4bは上下動移動子12の内部ピストン12aの下部のU字状連結部4aと嵌合している。
シーソー機構5のU字状連結部5aは、上下動移動子12の内部ピストン12aの下部の円柱部材5cと嵌合し、また、U字状連結部5bは上下動移動子13の内部ピストン13aの下部の円柱部材5cと嵌合している。
また、シーソー機構4,5は、上下動移動子11,12,13の設定条件によって均一距離としているが、基準レバー2と補助レバー3の重心位置によっては、シーソー機構4,5と同一比率としてもよいし、逆に、特定の比率に設定してもよい。
基準レバー2と補助レバー3の一体化は、基準レバー2が回動角度αに設定している。この回動角度αは任意に設定できるが、通常、10〜60度程度に設定される。
また、基準レバー2は、一端が回動自在な回転軸31に軸支された補助レバー3に取付けられ、他端にベアリング2aを配設し、ワークW0,W1,W2,W3の存在をベアリングのワークW0,W1,W2,W3の底面に接触、非接触の判断をするものであるこれにより、上下動移動子11,12,13の上昇または下降を決定している。
したがって、ベアリング2aがワークW0,W1,W2,W3の底面と衝突しているとき、上下動移動子11,13によるワークW0,W1の移動が停止されている。
なお、上下動移動子12の上昇はワークW1の移動が同時に行われるから支障になるまで変化していない。しかし、上下動移動子12の上昇は上下動移動子13の下降により、ワークW2の移動が行われるとき、衝突によって、ワークW2の移動止めとなり、ワークW2の移動停止となる。
したがって、先頭のワークW0と続くワークW1の分離は物理的に、基準レバー2のベアリング2aに検出させ、それによって、ワークW0,W1,W2,W3の停止位置を上下動移動子11,13で定め、しかも、先頭のワークW0まで傾斜下り坂の位置で使用できる装置することができる。
本実施の形態のように、最下流ワーク位置21の領域に先頭のワークW0の有無を判断し、最下流ワーク位置21の領域に先頭のワークW0がないときのみ、ワークW0,W1,W2,W3が1段づつ降下するものであるから、最下流ワーク位置21の領域に先頭のワークW0が存在するときには、搬送されないので、信頼性の高い装置となる。
殊に、図8に示すように、回転軸32に弾性付与アーム51を配設して本体フレーム9と一体に取付けた固定金具54との間に、調整ねじ53を介してスプリング52が配設されている。したがって、上下動移動子11,12,13と基準レバー2とのトータル荷重を測定し、上下動移動子11,12,13が上下動する荷重のバランスを調整し、基準レバー2のベアリング2aの上昇する力の調節を行うことができる。
上下動移動子11,12,13が上昇すると、ワークW0,W1,W2,W3がそれ以上進行しないように停止させ、上下動移動子11,12,13が下降すると、ワーク位置が進行し、川下にある上下動移動子11,12,13に衝突して停止する。
ワークW0,W1,W2,W3は基準レバー2のベアリング2aに支承されているから、最下流ワーク位置21にワークW0,W1,W2,W3が存在していないとき、基準レバー2のベアリング2aが複数のコンベア列6a,6bで形成する平面から突出し、最下流ワーク位置21の移動を自在とすべく、上下動移動子11,12,13が下降する。
したがって、基準レバー2のベアリング2aが複数のコンベア列6a,6bで形成する平面から突出し、ワークW0,W1,W2,W3の下面で規制されるものがないから、基準レバー2が上方に回動し、奇数の上下動移動子11,12,13が下降し、奇数番目の上下動移動子11,12,13が下降し、ワークW0,W1,W2,W3の移動を許容する。
また、本体フレーム9の複数のコンベア列6a,6bは、本実施の形態においては、図7の角度θが、0〜30度での使用が好適である。但し、本実施の形態において、コンベア列6a,6bが0〜10度の場合には、コンベア列6a,6bに駆動用ローラを配設し、それによる駆動源が存在していることを意味する。
また、本実施の形態のコンベア列6a,6bの外側に、左右の案内板7a,7bを取付けているが、本発明を実施する場合には、必ずしも必要とするものではない。
そして、本実施の形態のワーク切り出し装置は、上下動移動子11,13と上下動移動子12とがコンビで移動するものワークW0,W1,W2,W3としては、ワークW0,W1,W2,W3の搬送方向の長さ変化が、0.2〜1.8倍程度に大きさが変化しても、それを処理することができる。結果、このとき、ワークW0,W1,W2,W3の大きさは、最下流ワーク位置21の大きさに左右されるので、最下流ワーク位置21の大きさを1.8倍程度に設定するのが望ましい。
W0,W1,W2,W3 ワーク
2 基準レバー
3 補助レバー
4,5 シーソー機構
3b U字状連結部
4a,4b U字状連結部
5a,5b U字状連結部
6a,6b コンベア列
9 本体フレーム
10a,10b ストッパー
11,12,13 上下動移動子
11a,12a,13a 内部ピストン
11b,12b,13b シリンダ
11c,12c,13c 支持フレーム
21 最下流ワーク位置
22,23,24 ワーク位置
31,32,33 回転軸
50 スプリングボックス
Claims (1)
- 複数のコンベア列でワークの下面を支承して前記ワークを搬送するコンベアと、
前記ワークが搬送される最下流ワーク位置を除き、前記複数のコンベア列が形成する仮想面に対して垂直方向に移動自在とした上下動移動子と、
前記コンベアの前記ワークが搬送される前記最下流ワーク位置は、前記上下動移動子を使用することなく、常に特定のワーク位置で停止させるストッパーと、
前記ワークの搬送方向で、かつ、前記上下動移動子相互間には、回動自在に軸支されたシーソー機構を有し、しかも、前記シーソー機構の長さ方向に嵌合し、前記シーソー機構の回動を前記上下動移動子の直線運動に変換する回動垂直変換機構と、
一端が前記回動自在な回転軸に軸支され、他端にベアリングが配設され、前記ワークの存在を前記ワークの底面が前記ベアリングと接触するか否かにより、前記上下動移動子の上昇または下降を決定する基準レバーと、
前記ワークが搬送される最下流方向の前記上下動移動子と係合回動自在とした補助レバーとを具備し、
前記基準レバーと前記補助レバーとの重心位置の設定に代えて、前記上下動移動子の内部ピストンとシリンダとの間にスプリングを介在させ、前記内部ピストンと前記シリンダとの間に、調整ねじを介して前記スプリングの弾性力を付与したことを特徴とするワーク切り出し装置。
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