以下、本発明による情報システム等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。また、本実施の形態において説明する各情報の形式、内容などは、あくまで例示であり、各情報の持つ意味を示すことができれば、形式、内容などは問わない。
(実施の形態1)
本実施の形態において、ナビゲーション装置11と、サーバ装置12と、端末装置13とを備える情報システム1について説明する。ナビゲーション装置11は、目的地情報の受付けに応じて、現在位置から当該目的地情報が示す目的地までの経路に関する情報を取得する。そして、ナビゲーション装置11は、当該経路に関する情報をサーバ装置12に送信し、当該経路周辺の地点に関連する情報をサーバ装置12から受信する。そして、ナビゲーション装置11は、当該受信した地点に関連する情報を、端末装置13に送信する。また、サーバ装置12は、経路に関する情報の受信に応じて、当該経路周辺の地点に関連する情報を取得する。そして、サーバ装置12は、当該取得した地点に関連する情報を、ナビゲーション装置11に送信する。また、端末装置13は、受信した地点に関連する情報を出力する。
図1は、本実施の形態における情報システム1の概念図である。図1において、ナビゲーション装置11とサーバ装置12とは、通信手段14を介して通信が可能である。また、図1において、ナビゲーション装置11と端末装置13とは、通信手段15を介して通信が可能である。ナビゲーション装置11は、例えば、カーナビゲーションシステムや、ナビゲーション機能を有する携帯端末などである。また、ナビゲーション装置11は、通常、移動体に搭載される。移動体は、例えば、自動車や、バイクなどである。また、通信手段14は、例えば、無線または有線の通信回線であり、例えば、インターネットやイントラネット、LAN、公衆電話回線網などである。また、通信手段15は、通常、Wi−Fi(登録商標)や、Bluetooth(登録商標)、赤外線通信、非接触通信などの、近距離(短距離)無線通信であることが好適である。
また、図1において、ナビゲーション装置11と端末装置13とは、通常、通信手段15を介して、ナビゲーション装置11から端末装置13に対して一方向に通信が可能である。また、ナビゲーション装置11と端末装置13とは、例えば、通信手段15を介して、双方向に通信が可能であってもよい。
また、図2は、本実施の形態におけるナビゲーション装置11、サーバ装置12、端末装置13のブロック図である。ナビゲーション装置11は、ナビ地図情報格納部1101、ナビ位置情報取得部1102、ナビ受付部1103、ナビ経路関連情報取得部1104、ナビ送信部1105、ナビ受信部1106、ナビ状態情報取得部1107、ナビ判断部1108、ナビ地点関連情報取得部1109、ナビ出力部1110を備える。また、サーバ装置12は、サーバ地図情報格納部1201、サーバ地点関連情報格納部1202、サーバ受信部1203、サーバ経路探索部1204、サーバ地点関連情報取得部1205、サーバ送信部1206を備える。また、端末装置13は、端末受信部1301、端末出力部1302を備える。
ナビゲーション装置11を構成するナビ地図情報格納部1101には、地図を示す情報である地図情報が格納される。「地図情報」が示す地図の種類や、「地図情報」のデータ形式などは、問わない。当該地図の種類は、例えば、地形図や、地勢図、地質図、土地利用図、住宅地図、路線図、道路地図、ガイドマップ、航空写真、衛星写真などである。また、当該データ形式は、例えば、ラスタデータや、ベクタデータ、KIWIフォーマットなどである。
また、「地図情報」は、通常、道路を示す1以上の道路情報を有する。「道路情報」は、例えば、道路の名称や、道路の種類、道路の両端の位置などを示す情報を有する。また、「道路情報」は、例えば、道路のスコアや、道路を識別する情報などを有する。当該「スコア」は、通常、経路探索時に用いる「コスト」である。また、「道路情報」には、道路情報を識別する情報が対応付いていてもよい。
また、「地図情報」は、例えば、地図上の地点を示す1以上の地点情報を有していてもよい。「地点情報」は、少なくとも、地点の位置を示す位置情報を有する情報である。当該「位置」は、通常、経緯度である。また、当該「位置」は、例えば、地図上の座標であってもよい。また、当該「位置」は、例えば、高さ(高度)を含んでもよい。また、「地点位置情報」は、例えば、地点の名称や、地点の種類などを示す情報を有していてもよい。当該「地点の種類」は、問わない。当該「地点の種類」は、例えば、交差点や、休憩地点、観光名所、駅、飲食店、各種販売店などである。「休憩地点」は、例えば、ガソリンスタンドや、いわゆるコンビニなどである。また、「地点」は、例えば、道路の端点であってもよい。
なお、ナビ地図情報格納部1101に格納されている地図情報を、以下、適宜、ナビ地図情報とする。
ナビ位置情報取得部1102は、現在位置を示す情報であるナビ位置情報を取得する。ナビ位置情報は、位置情報である。また、ナビ位置情報取得部1102は、通常、定期的にナビ位置情報を取得する。また、ナビ位置情報取得部1102は、通常、衛星航法システム(GPS受信機など)や、移動体通信用の基地局から位置情報を受信する装置などから、ナビ位置情報を取得する。この場合、ナビ位置情報取得部1102は、これらの装置を有していてもよいし、これらの装置で実現され得てもよい。また、ナビ位置情報取得部1102の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。
ナビ受付部1103は、目的地を示す情報である目的地情報を受け付ける。「目的地情報」は、通常、地図上の地点を示す地点情報である。また、受け付けとは、タッチパネルや、キーボードなどの入力デバイスから入力された情報の取得、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体に格納されている情報の取得、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報の受信などを含む概念である。
また、ナビ受付部1103は、例えば、指示を受け付けてもよい。当該指示は、例えば、後述の経路関連情報を送信する指示である経路関連情報送信指示や、電源ONの指示、電源OFFの指示などである。なお、ナビ受付部1103がこれらの指示を受け付けた場合、ナビゲーション装置11は、通常、当該受け付けた指示に応じた処理を行う。
また、ナビ受付部1103における情報や指示などの入力手段は、メニュー画面によるものや、キーボードなど、何でもよい。ナビ受付部1103は、メニュー画面の制御ソフトウェアや、キーボード等の入力手段のデバイスドライバなどで実現され得る。
ナビ経路関連情報取得部1104は、経路に関する情報である経路関連情報を取得する。経路関連情報は、例えば、経路の始点(出発地)と、経路の終点(目的地)とを示す情報である始点終点情報、または、経路を示す情報である経路情報である。
「始点終点情報」は、通常、経路の始点の位置を示す位置情報と、経路の終点の位置を示す位置情報とを有する。当該「経路の始点の位置を示す位置情報」は、通常、ナビ位置情報である。また、当該「経路の始点の位置を示す位置情報」は、通常、ナビ受付部1103が受け付けた目的地情報が有する位置情報である。また、「始点終点情報」は、例えば、始点終点情報が有する2つの位置情報について、どちらの位置情報が経路の始点し、どちらの位置情報が経路の終点であるかを示す情報を有していてもよい。
また、「経路情報」は、通常、経路が通過する1以上の位置を示す1以上の位置情報を有する。当該「1以上の位置情報」には、経路の始点の位置を示す位置情報と、経路の始点の位置を示す位置情報とが含まれる。また、「経路が通過する1以上の位置」は、例えば、例えば、経路上の1以上の地点の位置であってもよい。また、当該1以上の各位置情報は、通常、順序を有する。当該「順序を有する」とは、例えば、当該1以上の各位置情報に、順序を示す情報が対応付いていることであってもよい。また、「経路情報」は、例えば、経路上の1以上の地点を示す1以上の地点情報を有していてもよい。また、「経路情報」は、例えば、2以上の各位置または2以上の各地点を結ぶ道路を示す道路情報を有していてもよい。
例えば、始点終点情報を取得する場合、ナビ経路関連情報取得部1104は、通常、ナビ位置情報と、目的地情報とを対応付け、始点終点情報を構成する。このとき、ナビ経路関連情報取得部1104は、通常、ナビ位置情報には、経路の始点であることを示す情報を対応付ける。また、ナビ経路関連情報取得部1104は、通常、目的地情報には、経路の終点であることを示す情報を対応付ける。また、このとき、ナビ経路関連情報取得部1104は、例えば、ナビ位置情報と、目的地情報が有する位置情報とを対応付け、始点終点情報を構成してもよい。
また、例えば、経路情報を取得する場合、ナビ経路関連情報取得部1104は、通常、ナビ地図情報と、ナビ位置情報と、目的地情報とを用いて、ナビ位置情報が示す現在位置から、目的地情報が示す目的地までの経路を探索する。そして、ナビ経路関連情報取得部1104は、当該経路を示す経路情報を取得する。
具体的に、ナビ経路関連情報取得部1104は、通常、ナビ位置情報と、目的地情報とを、ナビ地図情報に適用する。「ナビ位置情報をナビ地図情報に適用する」とは、当該ナビ位置情報が示す地図上の位置を、出発地とすることである。また、「目的地情報をナビ地図情報に適用する」とは、当該目的地情報が示す地図上の地点を、目的地とすることである。そして、ナビ経路関連情報取得部1104は、出発地から目的地までの経路を探索する。このとき、ナビ経路関連情報取得部1104は、通常、地図情報が有する道路情報が有するスコアを、経路のコストとして用いる。
なお、経路の探索には、通常、最短経路問題の解法(アルゴリズム)を用いる。「最短経路問題の解法」は、例えば、ダイクストラ法や、A*アルゴリズムなどである。これらの解法や、経路情報を取得する方法や手順などは、公知であるので、詳細な説明を省略する。
また、ナビ経路関連情報取得部1104は、ナビ位置情報取得部1102が取得したナビ位置情報と、ナビ受付部1103が受け付けた目的地情報を取得してもよい。例えば、ナビ位置情報は経路の始点の位置を示す位置情報であり、目的地情報は経路の終点の位置を示す位置情報である。
ナビ送信部1105は、ナビ経路関連情報取得部1104が取得した経路関連情報を、サーバ装置12に送信する。ナビ送信部1105は、通常、ナビ経路関連情報取得部1104が経路関連情報を取得した後に、当該経路関連情報をサーバ装置12に送信する。つまり、ナビ送信部1105は、例えば、ナビ経路関連情報取得部1104が経路関連情報を取得するたびに、当該経路関連情報をサーバ装置12に送信する。また、ナビ送信部1105は、例えば、ナビ経路関連情報取得部1104が経路関連情報を取得した後に、ナビ受付部1103が経路関連情報送信指示を受け付けた場合に、当該経路関連情報をサーバ装置12に送信してもよい。
ナビ受信部1106は、ナビ送信部1105による経路関連情報の送信に応じて、1以上の地点関連情報をサーバ装置12から受信する。「地点関連情報」とは、地点に関連する情報である。また、「地点関連情報」は、通常、地点に関する広告に関する情報(以下、適宜、広告情報とする)、または、地点に関するクーポンに関する情報(以下、適宜、クーポン情報とする)である。「広告」は、例えば、いわゆるチラシや、ビラなどである。また、「広告」が示す内容は、例えば、いわゆるセールの案内や、いわゆるバーゲンの案内などである。また、「クーポン」は、例えば、いわゆるクーポン券や、割引券などである。また、「広告情報」および「クーポン情報」は、例えば、画像であってもよいし、文字であってもよい。また、「広告情報」および「クーポン情報」は、例えば、いわゆるバーコードや、二次元コードなどであってもよい。つまり、「広告情報」および「クーポン情報」のデータ形式や、データ構造などは、問わない。
また、「地点関連情報」には、通常、地点の位置を示す位置情報が対応付いている。また、「地点関連情報」は、例えば、地点の詳細に関する地点詳細情報であってもよい。「地点詳細情報」とは、例えば、地点の名称や、地点の連絡先(住所、電話番号、メールアドレスなど)、地点の営業時間、地点の解説などを示す情報や、地点の外観や内観などを示す写真(画像)などである。また、地点関連情報が広告情報またはクーポン情報である場合、当該広告情報またはクーポン情報には、例えば、1種類以上の地点詳細情報が対応付いていてもよい。
また、ナビ受信部1106が受信する地点関連情報は、通常、ナビ位置情報が示す現在位置から、目的地情報が示す目的地までの経路周辺の地点に関連する地点関連情報である。「経路周辺」とは、経路からの距離が予め決められた条件を満たすほど近いことを意味する。また、「経路周辺」には、「経路上」も含まれる。
ナビ状態情報取得部1107は、移動体の状態を示す情報である状態情報を取得する。「移動体の状態」とは、例えば、移動体の移動の状態や、移動体の燃料残量の状態、移動体の原動機の状態などである。「移動の状態」とは、例えば、移動速度や、加速度、移動方向、移動しているか否かなどである。また、「燃料残量の状態」とは、例えば、燃料残量の有無や、燃料残量の割合などである。また、「移動体の原動機」とは、移動体に搭載されている原動機を意味する。また、「原動機」は、例えば、エンジンや、モーターなどである。また、「原動機の状態」とは、例えば、原動機が動作しているか否か(原動機の電源がONであるかOFFであるか)である。つまり、「状態情報」は、例えば、移動体の移動の状態を示す移動状態情報や、移動体の燃料残量の状態を示す燃料残量状態情報、移動体の原動機の状態を示す原動機状態情報などである。
また、「移動状態情報」は、例えば、「60km/h」や、「5m/s・s」、「北東」、「移動中」、「停止中」などである。「s・s」は、秒の二乗を表す。また、「燃料残量状態情報」は、例えば、「残量あり」や、「残量10%」などである。また、「原動機状態情報」は、例えば、「動作中」や、「ON」、「動作停止中」、「OFF」などである。
また、ナビ状態情報取得部1107は、通常、定期的に状態情報を取得する。また、ナビ状態情報取得部1107は、通常、速度センサや、加速度センサ、ジャイロセンサ、燃料計、原動機の状態を検知するセンサ、原動機の回転数を計測するセンサ、これらのセンサから取得した情報を表示する装置などから移動状態情報を取得する。この場合、ナビ状態情報取得部1107は、これらの装置を有していてもよいし、これらの装置で実現され得てもよい。また、ナビ状態情報取得部1107の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。
ナビ判断部1108は、状態情報が示す移動体の状態が、予め決められた条件(以下、適宜、送信条件とする)を満たすか否かを判断する。当該判断は、状態情報が送信条件を満たすか否かを判断することである。また、当該状態情報は、ナビ状態情報取得部1107が取得した状態情報である。また、「送信条件」とは、地点関連情報を端末装置13に送信するか否かを判断するための条件である。「送信条件」は、通常、移動体の状態に関する条件である。言い換えると、「送信条件」は、通常、状態情報に関する条件である。また、「送信条件」は、通常、ナビ判断部1108が予め保持している。
例えば、状態情報が、移動状態情報「移動中」であるとする。また、送信条件が「移動状態=移動中」であるとする。この様な場合、ナビ判断部1108は、当該状態情報が当該送信条件を満たすと判断する。
また、例えば、状態情報が、原動機状態情報「OFF」であるとする。また、送信条件が「原動機状態=OFF」であるとする。この様な場合、ナビ判断部1108は、当該状態情報が当該送信条件を満たすと判断する。
ナビ地点関連情報取得部1109は、移動体の状態が送信条件を満たす場合に、ナビ位置情報が示す現在位置に対応する地点関連情報(以下、適宜、現在位置関連情報とする)を取得する。「移動体の状態が送信条件を満たす場合」とは、ナビ判断部1108が、状態情報が示す移動体の状態が送信条件を満たすと判断した場合である。また、「現在位置に対応する地点関連情報」とは、現在位置からの距離が予め決められた条件(以下、適宜、距離条件とする)を満たす地点に関連する地点関連情報である。「距離条件」は、通常、ナビ地点関連情報取得部1109が予め保持している。また、ナビ地点関連情報取得部1109は、通常、ナビ受信部1106が受信した1以上の地点関連情報から、現在位置関連情報を取得する。
また、現在位置関連情報を取得する具体的な手順は、例えば、以下のとおりである。
(1)ナビ位置情報と、ナビ受信部1106が受信した1以上の地点関連情報とを用いて、当該ナビ位置情報が示す現在位置と、当該1以上の各地点関連情報に対応付いている位置情報が示す位置との距離を算出する。
(2)(1)で算出した1以上の距離のうち、距離条件を満たす距離の算出に用いた地点関連情報を取得する。当該地点関連情報が、現在位置関連情報である。
ナビ出力部1110は、地点関連情報を出力する。当該地点関連情報は、通常、ナビ受信部1106が受信した1以上の地点関連情報である。また、当該「出力」とは、通常、画面出力、または、外部の装置への送信である。また、当該「外部の装置への送信」とは、通常、端末装置13への送信である。また、当該「出力」とは、例えば、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、音出力、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念であってもよい。なお、送信や蓄積、処理結果の引渡しについては、出力対象が最終的にユーザに提示されるものとする。
画面出力する場合、ナビ出力部1110は、例えば、地図情報や、経路情報に対応付けて、地点関連情報を出力してもよい。「地図情報に対応付けて地点関連情報を出力する」とは、地図情報が示す地図上の位置と、地点関連情報が有する位置情報が示す位置とが対応付いていることがわかるように出力することである。また、「経路情報に対応付けて地点関連情報を出力する」とは、経路情報が示す地図上の位置と、地点関連情報が有する位置情報が示す位置とが対応付いていることがわかるように出力することである。なお、当該出力の態様は、問わない。例えば、地図情報および経路情報と共に画面出力する場合、ナビ出力部1110は、例えば、地図情報および経路情報を出力する領域とは別の領域に、地点関連情報を出力してもよい。
また、端末装置13に送信する場合、ナビ出力部1110は、例えば、移動体の状態が送信条件を満たす場合に、地点関連情報を端末装置13に送信してもよい。また、端末装置13に送信する場合、ナビ出力部1110は、例えば、ナビ地点関連情報取得部1109が地点関連情報を取得した場合に、当該取得した地点関連情報を端末装置13に送信してもよい。
サーバ地図情報格納部1201には、地図情報が格納される。なお、サーバ地図情報格納部1201に格納されている地図情報を、以下、適宜、サーバ地図情報とする。
サーバ地点関連情報格納部1202には、1以上の地点関連情報が格納される。
サーバ受信部1203は、経路関連情報をナビゲーション装置11から受信する。当該経路関連情報は、始点終点情報または経路情報である。
サーバ経路探索部1204は、ナビゲーション装置11の現在位置から目的地までの経路を探索し、当該経路を示す経路情報を取得する。また、サーバ経路探索部1204は、通常、サーバ受信部1203が始点終点情報を受信した場合に、経路情報を取得する。
具体的に、サーバ経路探索部1204は、通常、始点終点情報が有するナビ位置情報と、始点終点情報が有する目的地情報とを、サーバ地図情報に適用する。「ナビ位置情報をサーバ地図情報に適用する」とは、当該ナビ位置情報が示す地図上の位置を、出発地とすることである。また、「目的地情報をサーバ地図情報に適用する」とは、当該目的地情報が示す地図上の地点を、目的地とすることである。そして、サーバ経路探索部1204は、出発地から目的地までの経路を探索する。このとき、サーバ経路探索部1204は、通常、地図情報が有する道路情報が有するスコアを、経路のコストとして用いる。
なお、経路の探索には、通常、最短経路問題の解法(アルゴリズム)を用いる。「最短経路問題の解法」は、例えば、ダイクストラ法や、A*アルゴリズムなどである。これらの解法や、経路情報を取得する方法や手順などは、公知であるので、詳細な説明を省略する。
以上、サーバ経路探索部1204が、始点終点情報を用いて経路を探索することにより、始点終点情報による経路が決定される。言い換えると、サーバ受信部1203が受信した経路関連情報(始点終点情報)により決定される経路とは、サーバ経路探索部1204が探索する経路である。
サーバ地点関連情報取得部1205は、経路情報が示す経路周辺の1以上の各地点に関する1以上の地点関連情報を、サーバ地点関連情報格納部1202から取得する。当該経路情報は、サーバ受信部1203が受信した経路情報、または、サーバ経路探索部1204が取得した経路情報である。つまり、サーバ地点関連情報取得部1205は、例えば、サーバ受信部1203が経路情報を受信した場合は、当該経路情報を用いて、1以上の地点関連情報を取得する。また、サーバ地点関連情報取得部1205は、例えば、サーバ経路探索部1204が経路情報を取得した場合は、当該経路情報を用いて、1以上の地点関連情報を取得する。
経路周辺の地点に関する地点関連情報を取得する具体的な手順は、例えば、以下のとおりである。
(1)経路情報が有する1以上の各地点位置情報と、1以上の各地点関連情報に対応付いている地点関連位置情報とを用いて、当該1以上の各地点位置情報が示す位置と、当該1以上の各地点関連位置情報が示す位置との距離を算出する。「地点位置情報」とは、経路上の地点の位置を示す位置情報である。また、「地点関連位置情報」とは、地点関連情報に対応付いている位置情報である。
(2)(1)で算出した距離が距離条件を満たす地点関連情報、または、経路情報が有する1以上の地点位置情報のいずれかと同一の地点関連位置情報を有する地点関連情報を、サーバ地点関連情報格納部1202から取得する。
なお、上記(2)の処理は、経路情報が有する1以上の各位置情報が示す位置に最も近い地点に関する地点関連情報を取得することを意味する。
また、経路周辺の地点に関する地点関連情報を取得する手順は、例えば、以下のとおりであってもよい。
(1’)経路情報が有する1以上の地点名称情報と同一の地点関連名称情報を有する地点関連情報を、サーバ地点関連情報格納部1202から取得する。「地点名称情報」とは、経路上の地点の名称を示す情報である。また、「地点関連名称情報」とは、地点関連情報が有する地点の名称を示す情報である。
サーバ送信部1206は、サーバ地点関連情報取得部1205が取得した1以上の地点関連情報を、ナビゲーション装置11に送信する。このとき、サーバ送信部1206は、通常、経路情報を送信したナビゲーション装置11に、地点関連情報を送信する。なお、経路情報を送信したナビゲーション装置11を特定する方法や手段などは、公知であるので、詳細な説明を省略する。
端末受信部1301は、1以上の地点関連情報を、ナビゲーション装置11から受信する。
端末出力部1302は、端末受信部1301が受信した1以上の地点関連情報を出力する。当該「出力」とは、通常、画面出力である。また、当該「出力」とは、例えば、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、音出力、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念であってもよい。なお、送信や蓄積、処理結果の引渡しについては、出力対象が最終的にユーザに提示されるものとする。
なお、端末装置13は、図示しない端末受付部を受け付ける。端末受付部は、指示を受け付ける。当該指示は、例えば、電源ONの指示や、電源OFFの指示などである。なお、端末受付部がこれらの指示を受け付けた場合、端末装置13は、通常、当該受け付けた指示に応じた処理を行う。また、端末受付部における情報や指示などの入力手段は、メニュー画面によるものや、キーボードなど、何でもよい。端末受付部は、メニュー画面の制御ソフトウェアや、キーボード等の入力手段のデバイスドライバなどで実現され得る。
なお、ナビ地図情報格納部1101、サーバ地図情報格納部1201、サーバ地点関連情報格納部1202は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。また、ナビ地図情報格納部1101などに所定の情報が記憶される過程は、問わない。例えば、当該所定の情報は、記録媒体や、通信回線、入力デバイスなどを介してナビ地図情報格納部1101などに記憶されてもよい。
また、ナビ経路関連情報取得部1104、ナビ判断部1108、ナビ地点関連情報取得部1109、サーバ経路探索部1204、サーバ地点関連情報取得部1205は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。また、ナビ経路関連情報取得部1104などの処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。なお、ナビ経路関連情報取得部1104などは、ハードウェア(専用回路)で実現されてもよい。
また、ナビ送信部1105、サーバ送信部1206は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されてもよい。
また、ナビ受信部1106、サーバ受信部1203、端末受信部1301は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されてもよい。
また、ナビ出力部1110、端末出力部1302は、ディスプレイやスピーカーなどの出力デバイスを含むと考えてもよいし、含まないと考えてもよい。ナビ出力部1110などは、出力デバイスのドライバソフトまたは、出力デバイスのドライバソフトと出力デバイスなどで実現され得る。
次に、情報システム1の全体動作について、フローチャートを用いて説明する。なお、所定の情報におけるi番目の情報は、「情報[i]」と記載するものとする。まず、ナビゲーション装置11の全体動作について、図3のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS301)ナビゲーション装置11は、ナビ受付部1103が電源ONの指示を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合は、ステップS302に進み、そうでない場合は、ステップS301に戻る。
(ステップS302)ナビゲーション装置11は、電源ONの処理を行う。
(ステップS303)ナビ位置情報取得部1102は、ナビ位置情報の取得を開始する。以降、ナビ位置情報取得部1102は、ナビゲーション装置11の電源がOFFになるまで、ナビ位置情報を定期的に取得し続ける。
(ステップS304)ナビ状態情報取得部1107は、状態情報の取得を開始する。以降、ナビ状態情報取得部1107は、ナビゲーション装置11の電源がOFFになるまで、状態情報を定期的に取得し続ける。
(ステップS305)ナビ経路関連情報取得部1104は、ナビ受付部1103が目的地情報を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合は、ステップS306に進み、そうでない場合は、ステップS315に進む。
(ステップS306)ナビ経路関連情報取得部1104は、取得する経路関連情報が、始点終点情報であるか、経路情報であるかを判断する。当該判断は、例えば、経路関連情報の種類を示す情報が予め決められた記憶領域に格納されており、当該情報を用いて行う。そして、始点終点情報である場合は、ステップS307に進み、経路情報である場合は、ステップS308に進む。
(ステップS307)ナビ経路関連情報取得部1104は、ナビ位置情報と、ステップS305で受け付けた目的地情報とを対応付けて、始点終点情報を構成する。
(ステップS308)ナビ経路関連情報取得部1104は、ナビ地図情報と、ナビ位置情報と、ステップS305で受け付けた目的地情報とを用いて、ナビ位置情報が示す位置から目的地情報が示す目的地までの経路を探索し、当該経路を示す経路情報を取得する。
(ステップS309)ナビ送信部1105は、ステップS307で取得した始点終点情報またはステップS308で取得した経路情報である経路関連情報の送信のタイミングであるか否かを判断する。当該タイミングは、例えば、ナビ経路関連情報取得部1104が経路関連情報を取得した直後や、ナビ受付部1103が経路関連情報送信指示を受け付けた直後などである。そして、経路関連情報を送信するタイミングである場合は、ステップS310に進み、そうでない場合は、ステップS309に戻る。
(ステップS310)ナビ送信部1105は、ナビ経路関連情報取得部1104が取得した経路関連情報を、サーバ装置12に送信する。
(ステップS311)ナビ出力部1110は、ナビ受信部1106が1以上の地点関連情報を受信したか否かを判断する。受信した場合は、ステップS312に進み、そうでない場合は、ステップS311に戻る。
(ステップS312)ナビ出力部1110は、ステップS311で受信した1以上の地点関連情報を画面出力する。
(ステップS313)ナビ判断部1108は、ナビ状態情報が送信条件を満たすか否かを判断する。送信条件を満たす場合は、ステップS314に進み、そうでない場合は、ステップS316に進む。
(ステップS314)ナビ地点関連情報取得部1109は、現在位置関連情報を取得する。
(ステップS315)ナビ出力部1110は、ステップS314で取得した現在位置関連情報を端末装置13に送信する。
(ステップS316)ナビゲーション装置11は、ナビ受付部1103が電源OFFの指示を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合は、ステップS317に進み、そうでない場合は、ステップS305に戻る。
(ステップS317)ナビゲーション装置11は、電源OFFの処理を行う。そして、ステップS301に戻る。
なお、図3のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理を終了してもよい。
次に、サーバ装置12の全体動作について、図4のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS401)サーバ経路探索部1204は、サーバ受信部1203が経路関連情報を受信したか否かを判断する。受信した場合は、ステップS402に進み、そうでない場合は、ステップS401に戻る。
(ステップS402)サーバ経路探索部1204は、サーバ受信部1203が受信した経路関連情報が、始点終点情報であるか、経路情報であるかを判断する。始点終点情報である場合は、ステップS403に進み、そうでない場合は、ステップS404に進む。
(ステップS403)サーバ経路探索部1204は、サーバ受信部1203が受信した始点終点情報が有するナビ位置情報と、目的地情報と、サーバ地図情報とを用いて、当該ナビ位置情報が示す位置から目的地情報が示す目的地までの経路を探索し、当該経路を示す経路情報を取得する。
(ステップS404)サーバ地点関連情報取得部1205は、カウンタiに1をセットする。ここで、ステップS402で受信した経路情報またはステップS403で取得した経路情報は、m個の地点位置情報を有するものとする。また、サーバ地点関連情報格納部1202には、n個の地点関連情報が格納されているものとする。
(ステップS405)サーバ地点関連情報取得部1205は、カウンタjに1をセットする。
(ステップS406)サーバ地点関連情報取得部1205は、経路情報が有する地点位置情報[i]と、サーバ地点関連情報格納部1202に格納されている地点関連情報[j]に対応付いている地点関連位置情報[j]とを用いて、当該2つの位置情報が示す位置間の距離を算出する。
(ステップS407)サーバ地点関連情報取得部1205は、ステップS406で算出した距離が距離条件を満たすか否かを判断する。満たす場合は、ステップS408に進み、そうでない場合は、ステップS409に進む。
(ステップS408)サーバ地点関連情報取得部1205は、地点関連情報[j]を取得する。
(ステップS409)サーバ地点関連情報取得部1205は、jがnであるか否かを判断する。jである場合は、ステップS411に進み、そうでない場合は、ステップS410に進む。
(ステップS410)サーバ地点関連情報取得部1205は、jを1インクリメントする。そして、ステップS406に戻る。
(ステップS411)サーバ地点関連情報取得部1205は、iがmであるか否かを判断する。mである場合は、ステップS413に進み、そうでない場合は、ステップS412に進む。
(ステップS412)サーバ地点関連情報取得部1205は、iを1インクリメントする。そして、ステップS405に戻る。
(ステップS413)サーバ送信部1206は、ステップS408で取得した1以上の地点関連情報を、ナビゲーション装置11に送信する。
なお、図4のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理を終了してもよい。
次に、端末装置13の全体動作について、図5のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS501)端末装置13は、図示しない端末受付部が電源ONの指示を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合は、ステップS502に進み、そうでない場合は、ステップS501に戻る。
(ステップS502)端末装置13は、電源ONの処理を行う。
(ステップS503)端末出力部1302は、端末受信部1301が現在位置関連情報を受信したか否かを判断する。受信した場合は、ステップS504に進み、そうでない場合は、ステップS503に戻る。
(ステップS504)端末出力部1302は、ステップS503で受信した現在位置関連情報を画面出力する。
(ステップS505)端末装置13は、図示しない端末受付部が電源OFFの指示を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合は、ステップS506に進み、そうでない場合は、ステップS503に戻る。
(ステップS506)端末装置13は、電源OFFの処理を行う。そして、ステップS501に戻る。
なお、図5のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理を終了してもよい。
なお、上記で説明した情報システム1の全体動作は、あくまで一例である。つまり、情報システム1の全体動作は、上記の説明に限定されるものではない。
(具体例)
次に、情報システム1の動作の具体例について説明する。なお、本具体例において、ナビゲーション装置11は、カーナビゲーションシステム(以下、カーナビ)であるものとする。つまり、ナビゲーション装置11は、自動車に搭載されているものとする。また、サーバ装置12は、カーナビから経路情報を受信し、地点関連情報をナビゲーション装置11に送信するサーバ(以下、サーバ)であるものとする。また、端末装置13は、いわゆるスマートフォン(以下、スマホ)であるものとする。
(例1)
本例において、ナビゲーション装置11がサーバ装置12に経路情報を送信し、ナビゲーション装置11がサーバ装置12から経路情報が示す経路周辺の1以上の地点に関連する地点関連情報を受信する例について説明する。
まず、ユーザが自動車に乗り込み、自動車のエンジンをONにしたとする。すると、カーナビの電源がONになる。また、ナビ位置情報取得部1102は、ナビ位置情報の取得を開始する。また、ナビ状態情報取得部1107も、状態情報の取得を開始する。
次に、ユーザがカーナビを操作し、「αパーク」を目的地に設定する操作を行ったとする。すると、ナビ受付部1103は、「αパーク」を示す目的地情報を受け付ける。
次に、ナビ経路関連情報取得部1104は、ナビ位置情報が示す現在位置から、ナビ受付部1103が受け付けた目的地情報が示す「αパーク」までの経路を探索する。そして、ナビ経路関連情報取得部1104は、当該経路を示す経路情報を取得する。当該経路情報は、例えば、図6である。図6において、経路情報は、レコードを一意に特定するためのIDと、地点の名称を示す情報(項目名:名称)と、地点における進行方向を示す情報(項目名:方向)と、地点の位置を示す地点位置情報(項目名:位置)とを有する。また、当該図6の経路情報は、現在位置から「ab交差点」と、「cb交差点」とを経由する「αパーク」までの経路を示す。また、図6の経路情報を、地図情報と共に出力したときの様子は、例えば、図7である。
次に、ナビ送信部1105は、図6の経路情報を、サーバに送信する。
次に、サーバのサーバ受信部1203は、図6の経路情報を受信する。ここで、サーバ地点関連情報格納部1202には、図8の地点関連情報が格納されているものとする。当該地点関連情報は、レコードを一意に特定するためのIDと、地点関連位置情報(項目名:位置)と、地点関連名称情報(項目名:名称)と、広告情報(項目名:広告)と、クーポン情報(項目名:クーポン)と、地点の解説を示す情報(項目名:解説)(以下、解説情報とする)とを有する情報である。なお、図8において、地点関連情報は、広告情報、クーポン情報、解説情報のいずれか1以上を有していない場合がある。
次に、サーバ地点関連情報取得部1205は、図6の経路情報が有する1以上の各地点位置情報が示す位置と、図8の地点関連情報に対応付いている1以上の各地点関連位置情報が示す位置との距離を算出する。そして、サーバ地点関連情報取得部1205は、当該算出した距離が距離条件を満たす地点関連情報を取得する。ここで、サーバ地点関連情報取得部1205は、図8の「ID=013」、「ID=021」、「ID=022」の地点関連情報を取得したものとする。図8の「ID=013」の広告情報「max_drag_ads.png」は、広告を示す画像のファイル名である。また、図8の「ID=021」のクーポン情報「コンビニエース限定100円クーポン券」は、クーポンの内容を示す文字である。また、図8の「ID=022」のクーポン情報「genki−mart.png」は、クーポンを示す画像である。
次に、サーバ送信部1206は、サーバ地点関連情報取得部1205が取得した図8の「ID=013」、「ID=021」、「ID=022」の地点関連情報を、カーナビに送信する。
次に、カーナビのナビ受信部1106は、図8の「ID=013」、「ID=021」、「ID=022」の地点関連情報を受信する。
次に、ナビ出力部1110は、ナビ受信部1106が受信した図8の「ID=013」、「ID=021」、「ID=022」の地点関連情報を出力する。このとき、ナビ出力部1110は、地図情報が有する1以上の位置情報が示す位置と、当該3つの各地点関連情報に対応付いている地点関連位置情報が示す位置との対応関係がわかるように、当該3つの地点関連情報を出力する。このときの様子は、例えば、図9である。
(例2)
本例において、ナビゲーション装置11がサーバ装置12に始点終点情報を送信し、ナビゲーション装置11がサーバ装置12から始点終点情報により決定される経路周辺の1以上の地点に関連する地点関連情報を受信する例について説明する。
まず、例1と同様に、ユーザがカーナビを操作し、「αパーク」を目的地に設定する操作を行った結果、ナビ受付部1103が、「αパーク」を示す目的地情報を受け付けたとする。
次に、ナビ経路関連情報取得部1104は、ナビ位置情報と、「αパーク」を示す目的地情報とを対応付け、始点終点情報を構成する。ここで、当該始点終点情報は、ナビ位置情報と、「αパーク」の位置を示す位置情報とを有するものとする。また、当該始点終点情報は、例えば、「(N35.XX11,E135.XX11),(N35.XX31,E135.XX35)」であるものとする。
次に、ナビ送信部1105は、始点終点情報「(N35.XX11,E135.XX11),(N35.XX31,E135.XX35)」を、サーバ装置12に送信する。
次に、サーバのサーバ受信部1203は、始点終点情報「(N35.XX11,E135.XX11),(N35.XX31,E135.XX35)」を受信する。
次に、サーバ経路探索部1204は、始点終点情報が有するナビ位置情報が示す現在位置から、始点終点情報が有する「αパーク」の位置を示す位置情報が示す「αパーク」の位置までの経路を探索する。そして、サーバ経路探索部1204は、当該経路を示す経路情報を取得する。当該経路情報は、例えば、図6である。図6の詳細は、例1において説明済みであるので、説明を省略する。
また、取得した図6を用いて1以上の地点関連情報を取得する例は、例1において説明済みであるので、説明を省略する。
(例3)
本例において、ナビゲーション装置11から端末装置13に地点関連情報を送信する例について説明する。
まず、ユーザが、例1と同様に目的地を設定後に、自動車の運転を開始したとする。当該自動車は、図7に示す経路に従い走行しているものとする。
次に、ユーザが、「元気マート」に寄り道し、「元気マート」の駐車場に自動車を駐車したとする。また、その後、ユーザは、エンジンをOFFにしたとする。なお、このとき、あくまでエンジンをOFFにしただけであり、カーナビの電源はONのままであるものとする。また、ここで、送信条件が「エンジン=OFF」であるとする。すると、ナビ判断部1108は、自動車の状態が送信条件を満たすと判断する。
次に、ナビ地点関連情報取得部1109は、現在地点関連情報を、例1においてナビ受信部1106が受信した3つの地点関連情報の中から取得する。このとき、ナビ地点関連情報取得部1109は、ナビ位置情報取得部1102が取得したナビ位置情報が示す位置と、ナビ受信部1106が受信した3つの地点関連情報に対応付いている地点関連位置情報が示す位置との距離を算出する。そして、ナビ地点関連情報取得部1109は、当該距離が距離条件を満たす地点関連情報を、現在地点関連情報として取得する。ここで、ナビ地点関連情報取得部1109は、図8の「ID=022」の地点関連情報を取得したものとする。
次に、ナビ出力部1110は、図8の「ID=022」の地点関連情報を、スマホに送信する。
次に、スマホの端末受信部1301は、図8の「ID=022」の地点関連情報を受信する。そして、端末出力部1302は、当該受信した地点関連情報を画面出力する。このときの様子は、例えば、図10である。
以上、本実施の形態による情報システム1によれば、現在位置から目的地までの経路周辺の地点に関する最新の情報をユーザに提供することができる。これにより、地点関連情報を提供するユーザ(以下、適宜、情報提供ユーザとする)は、サーバ装置12に格納されている地点関連情報を更新することで、常に最新の地点関連情報を、地点関連情報を利用するユーザ(以下、適宜、情報利用ユーザとする)に提供することができる。また、移動体の状態が送信条件を満たす場合に、ナビゲーション装置11が受信した1以上の地点関連情報が端末装置13に送信されることにより、例えば、ユーザは、寄り道した地点に関連する地点関連情報を検索する手間を省くことができる。また、これにより、例えば、地点関連情報がクーポン情報である場合、当該クーポン情報により示されるクーポンを利用することができる。
なお、本実施の形態において、ナビゲーション装置11は、ナビ地図情報格納部1101を備えていなくてもよい。この場合、ナビ経路関連情報取得部1104は、通常、始点終点情報を取得する。
また、本実施の形態において、サーバ装置12は、サーバ地図情報格納部1201と、サーバ経路探索部1204とを備えていなくてもよい。この場合、ナビ経路関連情報取得部1104は、通常、経路情報を取得する。
また、本実施の形態において、情報システム1は、いわゆる課金処理を行う課金サーバ装置26をも備える情報システム2であってもよい。この場合、「地点」は、通常、いわゆる店舗である。また、地点関連情報は、通常、クーポン情報である。また、この場合、「課金処理」とは、例えば、サーバ装置12を用いてクーポン情報を配信する店舗に対し、当該クーポン情報の配信に係る費用を請求するための課金である。また、課金サーバ装置26のブロック図は、図11である。図11において、課金サーバ装置26は、課金管理情報格納部2601と、課金通知情報受信部2602と、課金処理部2603とを備える。
課金管理情報格納部2601には、地点を識別する情報である地点識別情報と、課金する金額を示す情報である金額情報とが対応付いた情報である1以上の課金管理情報が格納される。「地点識別情報」は、通常、IDである。また、「地点識別情報」は、例えば、地点の名称や、地点の位置などを示す情報であってもよい。
また、課金通知情報受信部2602は、課金通知情報を受信する。「課金通知情報」とは、課金することを通知するための情報である。また、「課金通知情報」は、少なくとも地点識別情報を有する情報である。また、「課金通知情報」は、例えば、課金情報や、ポイント情報などを有していてもよい。「課金情報」とは、課金する金額(加算する金額)を示す情報である。また、「ポイント情報」は、課金情報をいわゆるポイントにより示す情報である。
また、課金通知情報受信部2602は、例えば、ユーザが所持している端末装置23、または、店舗に設置されているいわゆるレジなどの装置(以下、適宜、中継装置27とする)などから、課金通知情報を受信する。端末装置23および中継装置27のブロック図は、図12である。図12において、端末装置23は、端末受信部1301と、端末出力部1302と、端末課金通知情報構成部2303と、端末送信部2304とを備える。また、図12において、中継装置27は、受付部2701と、課金通知情報構成部2702と、課金通知情報送信部2703とを備える。
端末受信部1301は、通常、地点識別情報が対応付いた地点関連情報を受信する。
また、端末課金通知情報構成部2303は、端末受信部1301が受信した地点識別情報を有する課金通知情報を構成する。
また、端末送信部2304は、例えば、端末課金通知情報構成部2303が構成した課金通知情報を、課金サーバ装置26に送信する。また、端末送信部2304は、例えば、課金通知情報を送信する指示である課金通知情報送信指示を、中継装置27に送信する。端末送信部2304が課金通知情報送信指示を中継装置27に送信するタイミングやトリガーは問わない。例えば、端末送信部2304は、ユーザの指示により課金通知情報送信指示を送信してもよいし、地点識別情報に対応する位置またはその周辺に端末装置13が存在することを検知した場合に、課金通知情報送信指示を送信してもよい。かかる場合、端末装置13は、地点識別情報に対応して、地点の位置を示す地点位置情報も受信しており、端末送信部2304は、ナビ経路関連情報取得部1104が取得する現在位置と地点位置情報とを比較し、予め決められた条件を満たすほど近いと判断した場合に、課金通知情報送信指示を送信する。
また、受付部2701は、課金通知情報送信指示を受け付ける。当該「受け付け」には、端末装置23から送信された課金通知情報送信指示の受信も含まれる。
また、課金通知情報構成部2702は、受付部2701による課金通知情報送信指示に応じて、課金通知情報を構成する。このとき、課金通知情報構成部2702は、通常、地点識別情報を予め保持している。そして、課金通知情報構成部2702は、当該保持している地点識別情報を有する課金通知情報を構成する。また、例えば、課金情報を予め保持している場合、課金通知情報構成部2702は、当該課金情報と、当該受信した地点識別情報とを対応付け、課金通知情報を構成する。また、例えば、ポイント情報を予め保持している場合、課金通知情報構成部2702は、当該ポイント情報と、当該受信した地点識別情報とを対応付け、課金通知情報を構成する。
また、課金通知情報送信部2703は、課金通知情報構成部2702が構成した課金通知情報を、課金サーバ装置26に送信する。
具体的に、例えば、ユーザが端末装置23を所持しているとする。また、端末受信部1301が地点関連情報を受信したとする。すると、端末課金通知情報構成部2303は、当該受信した地点関連情報に対応付いている地点識別情報を用いて、当該地点識別情報を有する課金通知情報を構成する。
また、端末受信部1301による地点関連情報の受信後、当該受信した地点関連情報を、端末出力部1302が画面出力したとする。これにより、ユーザは、所持している端末装置23が地点関連情報を受信したことを認識する。そして、ユーザは、所持している端末装置23を操作し、課金通知情報を送信する旨の指示を端末装置23に与えたとする。すると、端末課金通知情報構成部2303は、当該受信した地点関連情報に対応付いている地点識別情報を用いて、当該地点識別情報を有する課金通知情報を構成する。
そして、端末送信部2304は、以上の様にして構成された課金通知情報を、課金サーバ装置26に送信する。
また、例えば、ユーザが、地点関連情報が画面出力されている端末装置23を持って、店舗に行き、当該画面を店員に見せたとする。すると、店員は、中継装置27を操作し、課金通知情報を送信するための操作を行う。これにより、受付部2701は、課金通知情報送信指示を受け付ける。そして、課金通知情報構成部2702は、予め保持している地点識別情報を用いて、少なくとも当該地点識別情報を有する課金通知情報を構成する。
また、例えば、中継装置27に、いわゆるバーコードリーダーが備えられているとする。当該バーコードリーダーは、受付部2701である。また、例えば、地点関連情報(クーポン情報)に、いわゆるバーコード(1次元、2次元、どちらでもよい)が含まれているとする。そして、ユーザは、店舗に行き、中継装置27に備えられているバーコードリーダーに、端末装置23において画面出力されている地点関連情報に含まれるバーコードを読み取らせる。これにより、受付部2701は、課金通知情報送信指示を受け付ける。そして、課金通知情報構成部2702は、予め保持している地点識別情報を用いて、少なくとも当該地点識別情報を有する課金通知情報を構成する。
そして、課金通知情報送信部2703は、以上の様にして構成された課金通知情報を、課金サーバ装置26に送信する。
また、課金処理部2603は、課金処理を行う。「課金処理を行う」とは、具合的には、課金管理情報を構成し、当該構成した課金管理情報を、課金管理情報格納部2601に蓄積すること、課金管理情報格納部2601に格納されている金額情報を更新することなどである。
例えば、課金通知情報受信部2602が受信した課金通知情報が有する地点識別情報と同一の地点識別情報を有する課金管理情報が、課金管理情報格納部2601に格納されていないとする。この場合、課金処理部2603は、通常、課金通知情報が有する地点識別情報を用いて課金管理情報を構成する。そして、当該構成した課金管理情報を、課金管理情報格納部2601に蓄積する。
なお、課金管理情報を構成する手順は、例えば、次のとおりである。例えば、課金通知情報が地点識別情報のみを有する場合、課金処理部2603は、例えば、当該地点識別情報と、予め保持している課金情報とを対応付け、課金管理情報を構成する。また、例えば、課金通知情報が地点識別情報と課金情報とを有する場合、課金処理部2603は、例えば、当該地点識別情報と、当該課金情報とを対応付け、課金管理情報を構成する。また、例えば、課金通知情報が地点識別情報とポイント情報とを有する場合、課金処理部2603は、例えば、当該ポイント情報に予め保持している課金情報を掛け、新たな課金情報を取得する。そして、課金処理部2603は、当該地点識別情報と取得した課金情報とを対応付け、課金管理情報を構成する。
また、例えば、課金通知情報受信部2602が受信した課金通知情報が有する地点識別情報と同一の地点識別情報を有する課金管理情報が、課金管理情報格納部2601に格納されているとする。この場合、課金処理部2603は、通常、当該同一の地点識別情報を有する課金管理情報が有する金額情報を更新する。
なお、金額情報を更新する手順は、例えば、次のとおりである。例えば、課金通知情報が地点識別情報のみを有する場合、課金処理部2603は、例えば、予め保持している課金情報を、上記同一の地点識別情報を有する課金管理情報が有する金額情報に加算する。また、例えば、課金通知情報が地点識別情報と課金情報とを有する場合、課金処理部2603は、例えば、当該課金情報を、上記同一の地点識別情報を有する課金管理情報が有する金額情報に加算する。また、例えば、課金通知情報が地点識別情報とポイント情報とを有する場合、課金処理部2603は、例えば、当該ポイント情報に予め保持している課金情報を掛け、新たな金額情報を取得する。そして、課金処理部2603は、例えば、当該取得した課金情報を、上記同一の地点識別情報を有する課金管理情報が有する金額情報に加算する。
なお、課金サーバ装置26が行う課金処理は、例えば、上記以外の方法で行ってもよい。また、いわゆる課金処理を行う方法や手順などは、公知であるので、詳細な説明を省略する。
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段は、物理的に一の媒体で実現されてもよいことは言うまでもない。
また、上記各実施の形態において、各処理または各機能は、単一の装置または単一のシステムによって集中処理されることによって実現されてもよいし、あるいは、複数の装置または複数のシステムによって分散処理されることによって実現されてもよい。
また、上記各実施の形態において、各構成要素は専用のハードウェアにより構成されてもよいし、あるいは、ソフトウェアにより実現可能な構成要素については、プログラムを実行することによって実現されてもよい。例えば、ハードディスクや半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェア・プログラムをCPU等のプログラム実行部が読み出して実行することによって、各構成要素が実現され得る。
また、上記各実施の形態におけるナビゲーション装置を実現するソフトウェアは、例えば、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、現在位置を示す情報であるナビ位置情報を取得するナビ位置情報取得部と、目的地を示す情報である目的地情報を受け付けるナビ受付部と、前記ナビ位置情報と、前記目的地情報とを有する情報であり、前記ナビ位置情報が示す現在位置から、前記目的地情報が示す目的地までの経路を示す情報である経路情報を取得するナビ経路情報取得部と、前記経路情報を、サーバ装置に送信するナビ送信部と、前記ナビ送信部による経路情報の送信に応じて、当該経路情報が示す経路周辺の1以上の地点に関する情報である1以上の地点関連情報を、サーバ装置から受信するナビ受信部と、前記1以上の地点関連情報を出力するナビ出力部として機能させるためのプログラムである。
また、上記各実施の形態におけるサーバ装置を実現するソフトウェアは、例えば、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、地図上の地点の位置を示す位置情報が対応付いた情報であり、地図上の地点に関する情報である1以上の地点関連情報が格納されるサーバ地点関連情報格納部にアクセス可能なコンピュータを、経路情報をナビゲーション装置から受信するサーバ受信部と、前記サーバ受信部が受信した経路情報が示す経路周辺の1以上の地点に関する1以上の地点関連情報を、前記サーバ地点関連情報格納部から取得するサーバ地点関連情報取得部と、前記サーバ地点関連情報取得部が取得した1以上の地点関連情報を、ナビゲーション装置に送信するサーバ送信部として機能させるためのプログラムである。
また、上記各実施の形態における端末装置を実現するソフトウェアは、例えば、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、1以上の地点関連情報を、ナビゲーション装置から受信する端末受信部と、前記端末受信部が受信した1以上の地点関連情報を出力する端末出力部として機能させるためのプログラムである。
なお、上記プログラムにおいて、上記プログラムが実現する機能には、ハードウェアでしか実現できない機能は含まれない。
また、上記プログラムは、サーバなどからダウンロードされることによって実行されてもよいし、所定の記録媒体(例えば、CD−ROMなどの光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなど)に記録されたプログラムが読み出されることによって実行されてもよい。また、このプログラムは、プログラムプロダクトを構成するプログラムとして用いられてもよい。
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよいし、複数であってもよい。つまり、集中処理を行ってもよいし、あるいは分散処理を行ってもよい。
また、図13は、前述のプログラムを実行して、前述の実施の形態の情報システム等を実現するコンピュータシステム9の概観図である。前述の実施の形態は、コンピュータハードウェア、およびその上で実行されるコンピュータプログラムで実現され得る。
図13において、コンピュータシステム9は、CD−ROMドライブ9011、FDドライブ9012を含むコンピュータ901と、キーボード902と、マウス903と、モニタ904とを備える。
図14は、コンピュータシステム9のブロック図である。図14において、コンピュータ901は、CD−ROMドライブ9011、FDドライブ9012に加えて、MPU9013と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM9014と、MPU9013に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶するとともに一時記憶空間を提供するためのRAM9015と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、およびデータを記憶するためのハードディスク9016と、CD−ROMドライブ9011、FDドライブ9012、MPU9013等を相互に接続するバス9017とを備える。ここでは図示しないが、コンピュータ901は、さらに、LANへの接続を提供するネットワークカードを備えていてもよい。
コンピュータシステム9に、前述の実施の形態の情報システム等の機能を実行させるプログラムは、CD−ROM9101、またはFD9102に記憶されて、CD−ROMドライブ9011またはFDドライブ9012に挿入され、さらにハードディスク9016に転送されてもよい。これに代えて、プログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ901に送信され、ハードディスク9016に記憶されてもよい。プログラムは実行の際にRAM9015にロードされる。プログラムは、CD−ROM9101、FD9102またはネットワークから直接、ロードされてもよい。
プログラムは、コンピュータ901に、前述の実施の形態の情報システム等の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティープログラム等は、必ずしも含まなくてもよい。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいればよい。コンピュータシステム9がどのように動作するかは周知であり、詳細な説明は省略する。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。