JP6365171B2 - 定着ユニット、画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、定着ユニット、画像形成装置に関する。
特許文献1に記載の画像形成装置は、定着装置を覆う開閉自在のカバー体(開閉部材)と、このカバー体の開閉動作に連動して加圧ローラを解除状態と加圧状態(押付状態)との間で状態変化させる状態変化機構とを備えている。そして、状態変化機構は、加圧ローラが加圧状態に設定されたときに加圧ローラを定着ローラに向けて付勢する一方、加圧ローラが解除状態に設定されたときに加圧ローラの定着ローラに対する付勢力を弱めるように配設されたコイルスプリングを有している。
特開2012−238018号公報
従来、定着装置(定着ユニット)は、コイルスプリングを支持する側板と、加圧ローラを押圧する押圧板と、側板に回転可能に取り付けられるV字アームと、一端がV字アームに取り付けられ、他端が押圧板に取り付けられるコイルスプリングとを備えている。そして、コイルスプリングを伸ばすことで生じた付勢力によって加圧ローラと定着ローラとで記録媒体が挟まれていた。
また、加圧ローラ(対向部材)と定着ローラ(加熱部材)とで記録媒体を挟む力を解除する場合に、V字アームを回転させ、一度付勢部材をさらに伸ばし、V字アーム(解除部材)に回転力が生じないデッドポイントを通り越してから、コイルスプリングを縮めることで、挟む力が解除されるようになっている。つまり、挟む力を解除する場合には、コイルスプリング(付勢部材)の付勢力が一度大きく(強く)なっていた。
本発明の課題は、解除部材を操作して挟む力を解除する過程で挟む力を生じさせる付勢部材の付勢力が一度大きくなる場合と比して、解除部材の操作性を向上させることである。
請求項1に係る定着ユニットは、一方向に延びる回転軸を中心に回転し、記録媒体に形成された画像を加熱する加熱部材と、前記加熱部材に対向し、前記加熱部材とで記録媒体を挟む対向部材と、一端が前記対向部材及び前記加熱部材の一方を支持する第一支持部材に取り付けられ、前記第一支持部材を介して前記対向部材及び前記加熱部材の一方に伸縮して付勢力を付与することで前記加熱部材と前記対向部材とで記録媒体を挟む力を生じさせる付勢部材と、前記対向部材及び前記加熱部材の他方を支持する第二支持部材に軸部で回転可能に取り付けられると共に、前記付勢部材の他端が取り付けられ、前記第二支持部材を介して前記対向部材及び前記加熱部材の他方に前記付勢部材の付勢力を伝達し、操作力により回転して前記挟む力を解除する解除部材と、を備え、前記加熱部材と前記対向部材とで記録媒体を挟む力が生じる挟み状態で、前記一方向から見て、前記付勢部材の一端と前記付勢部材の他端とを結ぶ線分上に前記軸部が位置する基準位置に前記解除部材が配置さており、前記軸部には、前記軸部の径方向を向く平面状の平面部が形成され、前記解除部材には、前記軸部が挿入される孔が形成されており、前記孔の周面には、湾曲状の湾曲部と、平面状の他の平面部とが形成されている。
請求項2に係る定着ユニットは、前記解除部材が前記基準位置に配置された状態で、前記軸部の前記平面部は、前記孔の前記他の平面部と接している。
請求項3に係る定着ユニットは、請求項1又は2に記載の定着ユニットにおいて、前記解除部材は長尺状とされており、前記解除部材において、前記解除部材の長手方向で、操作力を受ける側である先端から前記付勢部材の他端が取り付けられている部分までの距離は、前記先端から、前記軸部が取り付けられている部分までの距離と比して長い。
請求項4に係る定着ユニットは、請求項3に記載の定着ユニットにおいて、前記解除部材において、前記解除部材の長手方向で、前記先端から前記軸部が取り付けられている部分までの距離は、前記軸部が取り付けられている部分から前記付勢部材の他端が取り付けられている部分までの距離と比して長い。
請求項5に係る定着ユニットは、請求項1から4の何れか1項に記載の定着ユニットにおいて、前記付勢部材の付勢力を受けて、前記基準位置に配置される前記解除部材が回転するのを制限する制限部を備える。
請求項6に係る画像形成装置は、記録媒体に画像を形成する画像形成部材と、請求項1から5の何れか1項に記載の定着ユニットと、を備え、前記定着ユニットに備えられた回転する加熱部材と対向部材とで記録媒体を挟むことで画像が記録媒体に定着する。
請求項7に係る画像形成装置は、請求項6に記載の画像形成装置において、内部に前記定着ユニットが配置される筐体の一部を構成し、前記加熱部材及び前記対向部材が配置されている空間を前記筐体の一方側から閉止する閉止位置と、前記空間を前記筐体の一方側から開放する開放位置とに移動する移動部材を備え、前記閉止位置に配置されている前記移動部材を操作して前記開放位置に移動させるのに伴って、前記定着ユニットに備えられた解除部材が回転して前記加熱部材と前記対向部材とで記録媒体を挟む力を解除する。
請求項1から4の定着ユニットによれば、解除部材を操作して挟む力を解除する過程で付勢部材の付勢力が一度大きくなる場合と比して、解除部材の操作性を向上させることができる。
請求項5の定着ユニットによれば、前記軸部が円柱状の場合と比して、基準位置に配置されている解除部材の姿勢を安定させることができる。
請求項6の画像形成装置によれば、解除部材を操作して挟む力を解除する過程で付勢部材の付勢力が一度大きくなる定着ユニットを備えている場合と比して、加熱部材と加圧部材との間に詰まった記録媒体が容易に取り除かれる。
請求項7の画像形成装置によれば、解除部材を操作して挟む力を解除する過程で付勢力が一度大きくなる場合と比して、開閉部材の操作性を向上させることができる。
(A)(B)本発明の実施形態に係る画像形成装置の開閉部材及び定着ユニット等を示した側面図である。 本発明の実施形態に係る画像形成装置の開閉部材及び定着ユニット等を示した側面図である。 本発明の実施形態に係る定着ユニットを示した斜視図である。 本発明の実施形態の画像形成装置を示した概略構成図である。 本発明の実施形態の画像形成装置を示した斜視図である。
本発明の実施形態に係る画像形成装置の一例を図1〜図5に従って説明する。なお、図中に示す矢印Hは装置上下方向(鉛直方向)を示し、矢印Wは装置幅方向(水平方向)を示し、矢印Dは装置奥行方向(水平方向)を示す。
画像形成装置10は、図4に示されるように、電子写真方式によりトナー画像(画像)を形成する画像形成部材の一例の一例としての画像形成部12を備えている。さらに、画像形成装置10は、トナー画像が形成される記録媒体の一例としてのシート部材Pをシート部材Pの搬送経路16に沿って搬送する複数の搬送部材(符号省略)と、を備えている。また、画像形成装置10は、各機能部材を内部に収容する筐体14を備えている。
画像形成部12は、各色のトナー画像を夫々形成する複数のトナー画像形成部30Y、30M、30C、30Kと、トナー画像形成部30で形成されたトナー画像をシート部材Pに転写する転写部32とを備えている。さらに、画像形成部12は、転写部32によってシート部材Pに転写されたトナー画像をシート部材Pに定着する定着ユニット34を備えている。本実施形態では、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の計4色のトナー画像形成部30が備えられている。各図に示す(Y)、(M)、(C)、(K)は、各色を示している。なお、定着ユニット34と、定着ユニット34が配置された定着空間36を外部に開放する開閉部材92とについては詳細を後述する。
各色のトナー画像形成部30Y、30M、30C、30Kは、転写部32に備えられた周回する転写ベルト50に沿って装置幅方向に対して傾斜して配置されている。そして、転写ベルト50の周回方向(図中矢印参照)において、上流側からイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、及びブラック(K)のトナー画像形成部30が、この順番で配置されている。なお、以後の説明では、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、及びブラック(K)を区別する必要が無い場合は、符号に付するY、M、C、及びKを省略する。
各色のトナー画像形成部30は、用いるトナーを除き基本的に同様の構成されており、回転する円筒状の感光体ドラム40と、感光体ドラム40を帯電する帯電器42とを備えている。さらに、トナー画像形成部30は、帯電した感光体ドラム40に露光光を照射して静電潜像を形成する露光装置44と、トナーを含んだ現像剤Gで静電潜像をトナー画像として現像する現像装置46とを備えている。また、各色の感光体ドラム40は、周回する転写ベルト50に接触している。
転写部32は、複数のロール(符号省略)に巻き掛けられて図中矢印方向に周回する転写ベルト50と、転写ベルト50を挟んで各色の感光体ドラム40の反対側に夫々配置されている一次転写ロール52とを備えている。この一次転写ロール52が、感光体ドラム40に形成されたトナー画像を転写ベルト50に転写するようになっている。
さらに、転写部32は、転写ベルト50が巻き掛けられた補助ロール56と、転写ベルト50に対して補助ロール56の反対側に配置され、転写ベルト50上のトナー画像をシート部材Pに転写する二次転写ロール58とを備えている。
上記構成による画像形成装置10では、各色のトナー画像形成部30で、帯電器42が、回転する感光体ドラム40を帯電し、露光装置44が、帯電した感光体ドラム40に露光光を照射して静電潜像を形成する。また、現像装置46が、感光体ドラム40に形成された静電潜像を現像剤Gでトナー画像として現像する。
さらに、転写部32で、各色の一次転写ロール52が、各色の感光体ドラム40に形成されたトナー画像を転写ベルト50に転写し、二次転写ロール58が、転写ベルト50上のトナー画像を搬送経路16に沿って搬送されるシート部材Pに転写する。また、定着ユニット34が、トナー画像をシート部材Pに定着する。そして、トナー画像が定着したシート部材Pは、搬送経路16に沿って搬送されて装置の外部に排出される。
(要部構成)
次に、定着ユニット34と、定着ユニット34が配置されている空間の一例としての定着空間36を外部に開放する移動部材の一例としての開閉部材92とについて説明する。
〔定着ユニット〕
定着ユニット34は、図1(A)に示されるように、トナー画像を加熱する加熱部材の一例としての加熱ロール60と、加熱ロール60の上側で加熱ロール60に対して対向して配置されている対向部材の一例としての対向ロール62とを備えている。
また、定着ユニット34は、加熱ロール60及び対向ロール62を支持する支持体70と、対向ロール62がシート部材Pを加熱ロール60に向けて押し付けるように対向ロール62を加熱ロール60側に付勢する付勢部材の一例としてのバネ部材80とを備えている。さらに、定着ユニット34は、対向ロール62がシート部材Pを加熱ロール60に押し付ける押付力(以下「ニップ力」と記載することがある)を解除する解除部材の一例としての解除レバー86を備えている。なお、このニップ力により、シート部材Pは、加熱ロール60と対向ロール62との間に挟まれる。つまり、ニップ力は、加熱ロール60と対向ロール62とでシート部材Pを挟む力と、同義である。
[加熱ロール]
加熱ロール60は、金属製の円筒部材60Aと、円筒部材60Aの内部に配置されている発熱体60Bとを備え、軸方向が装置奥行方向となるように配置されている。そして、加熱ロール60は、モータからの回転力が伝達されて図中矢印方向(時計方向)に回転するようになっている。
[対向ロール]
対向ロール62は、円柱状の軸部材62Aと、円筒状で、軸部材62Aが貫通し、弾性変形可能なゴム部材で形成された弾性部材62Bとを備え、軸方向が装置奥行方向となるように配置されている。そして、弾性部材62Bの外周面は、加熱ロール60の外周面と接している。
この構成において、ニップ力が付与された状態で、回転する加熱ロール60に対向ロール62が従動して回転する。そして、加熱ロール60と対向ロール62とで、トナー画像が形成されたシート部材Pを挟みならが搬送することで、トナー画像がシート部材Pに定着するようになっている。
[支持体]
支持体70は、加熱ロール60、及び対向ロール62に対して装置奥行方向の両端側に夫々配置されている。夫々の支持体70は、軸受部材78を介して加熱ロール60を支持し、筐体14の内部に配置された図示せぬフレーム部材に取り付けられている第二支持部材の一例としての支持部材72を備えている。さらに、支持体70は、図示せぬ軸受部材を介して対向ロール62を支持している第一支持部材の一例としての支持部材74を備えている。そして、支持部材74は、装置奥行方向から見て加熱ロール60に対して図中右側に配置されている軸部76によって、支持部材72に回転可能に支持されている。
[バネ部材]
バネ部材80は、引っ張りバネであって、装置奥行方向から見て、加熱ロール60を挟んで軸部76の反対側で、装置上下方向に延びるように配置されている。そして、バネ部材80の上端(一端)が、支持部材74に形成された上下方向に長い長孔74Aにさし込まれて取り付けられ、バネ部材80の下端(他端)が、後述する解除レバー86に形成された取付孔86Aにさし込まれて取り付けられている。
[解除レバー]
解除レバー86は、長尺状とされ、装置奥行方向から見て、加熱ロール60を挟んで軸部76の反対側に配置されている。そして、解除レバー86は、基端側の部分で軸方向を装置奥行方向とする軸部88によって支持部材72に回転可能に取り付けられている。さらに、解除レバー86には、前述したように、バネ部材80の下端が取り付けられる取付孔86Aが、軸部88とは異なる位置に形成されている。なお、軸部88は、端部で支持部材72に取り付けられている。そして、軸部88には、下方を向く平面部88Aが形成され、軸部88は、装置奥行方向から見てD字形状とされている。
一方、解除レバー86には、軸部88が挿入される貫通孔90が形成されている。この貫通孔90は、孔内で軸部88が回転するように、軸部88より大きくされている。さらに、貫通孔90には、平面部90Aが形成されている。この平面部90Aは、解除レバー86が後述する第一位置に配置された場合に、上方を向くようになっている。そして、貫通孔90は、装置奥行方向から見てD字形状とされている。
また、解除レバー86は、軸部88を中心に回転することで、基準位置としての第一位置(図1(A)参照)と、第二位置(図2参照)とに配置されるようになっている。そして、第二位置に配置されている解除レバー86は、図示せぬストッパーと当たり、反時計方向(第一位置へ向かう方向とは逆の方向)の回転が制限されるようになっている。
また、バネ部材80の下端は、解除レバー86が如何なる位置に配置されても、軸部88に対して下方に位置するようになっている。さらに、バネ部材80は、解除レバー86が如何なる位置に配置されても、自由長より長くなるようになっている。
そして、解除レバー86が第一位置に配置されると、図1(A)に示されるように、装置奥行方向から見て、解除レバー86の先端側の部分が、基端側の部分に比して、上方に位置し、解除レバー86は、装置上下方向に延びている。また、一方向の一例としての装置奥行方向から見て、バネ部材80の上端とバネ部材80の下端との間に軸部88が位置している。本実施形態では、装置奥行方向から見て、バネ部材80の上端と下端とを結ぶ線分Cに、軸部88が配置されている。これにより、第一位置に配置される解除レバー86は、バネ部材80の付勢力によって回転しないようになっている。
つまり、装置奥行方向から見て、バネ部材80の上端とバネ部材80の下端との間に軸部88が配置されるとは、バネ部材80の付勢力によって解除レバー86が回転しないように、バネ部材80の上端、下端、及び軸部88が位置していることである。
この構成において、解除レバー86が第一位置に配置されている状態で、バネ部材80の付勢力により、上方へ移動する力が解除レバー86に付与される。そして、貫通孔90の平面部90Aが、軸部88の平面部88Aに押し付けられる。これにより、第一位置に配置される解除レバー86が回転するのを制限するようになっている。このように、第一位置に配置される解除レバー86が回転するのを制限する制限部68は、平面部90A、及び軸部88を備えて構成されている。
さらに、解除レバー86が第一位置に配置されることで、対向ロール62がシート部材Pを加熱ロール60に押し付ける押付状態となるように、バネ部材80は、対向ロール62を加熱ロール60側に付勢するようになっている。なお、対向ロール62がシート部材Pを加熱ロール60に押し付けられることで、加熱ロール60と対向ロール62との間にシート部材Pを挟む力が生じる。つまり、対向ロール62がシート部材Pを加熱ロール60に押し付ける力が生じる押付状態とは、加熱ロール60と対向ロール62との間にシート部材Pを挟む力が生じる挟み状態と同義である。
これに対して、第一位置に配置されている解除レバー86を反時計方向に回転させると、貫通孔90の平面部90Aが軸部88の平面部88Aから離れる。そして、バネ部材80の下端が移動して、バネ部材80の上端とバネ部材80の下端との間に軸部88が位置していない状態となる。これにより、バネ部材80の付勢力によって、解除レバー86に反時計方向の回転力が付与される。そして、解除レバー86が回転して図示せぬストッパーに当たり、解除レバー86が第二位置に配置されるようになっている。解除レバー86が第二位置に配置されると、図2に示されるように、解除レバー86の先端側の部分が基端側の部分に比して後述する開閉部材92側で上方に位置するように、解除レバー86は傾斜する。そして、貫通孔90内では、貫通孔90の平面部90Aと軸部88の平面部88Aとは離れている。
また、軸部88に対して、バネ部材80の上端と下端とを結ぶ線分Cが、図中右側(加熱ロール60側)に位置している。さらに、第二位置に配置されたバネ部材80の下端(取付孔86A)は、第一位置に配置されたバネ部材80の下端に比して、上方に位置している。このため、解除レバー86が第二位置に配置された状態でのバネ部材80の長さは、解除レバー86が第一位置に配置された状態でのバネ部材80の長さに比して、短くなっている。
この構成において、解除レバー86が第二位置に配置されることで、バネ部材80の長さが短くなり、ニップ力が解除される解除状態となる。なお、解除状態とは、対向ロール62がシート部材Pを加熱ロール60に押し付ける押付状態におけるニップ力に比して、ニップ力が弱くなる、又はニップ力が無くなる状態である。
〔開閉部材〕
開閉部材92は、図4に示されるように、定着ユニット34が配置される定着空間36の側方側(図中左側)を覆うように筐体14の一部を構成している。定着空間36とは、対向ロール62と加熱ロール60との間にシート部材Pが詰まった場合に、詰まったシート部材Pを取り除くために、ユーザが手を挿入する空間である。
開閉部材92は、板面方向が装置幅方向を向く縦板92Aと、縦板92Aの上端側に基端側が連結され、板面方向が上下方向を向く上板92Bと、縦板92Aの下端側の部分に配置された装置奥行方向に延びる軸部92Cと、を備えている。
また、図1(A)、図3に示されるように、第一位置に配置されている解除レバー86の先端側の部分に対して縦板92Aの反対側には、上板92Bの先端側の部分から下方に突出し、装置幅方向で解除レバー86と離間する突起部92Dが形成されている。
さらに、縦板92Aには、裏面から解除レバー86に向かって突出する突起部92Eが形成されている。そして、第一位置に配置される解除レバー86と、突起部92Eの先端部との間には、隙間が形成されている。
この構成において、開閉部材92は、軸部92Cを中心に回転し(移動し)する。そして、開閉部材92は、定着空間36を筐体14の側方側から閉止する閉止位置(図4、図5の実線)と、定着空間36を筐体14の側方側から外部に開放する開放位置(図4、図5の二点鎖線)とに配置されるようになっている。
なお、閉止位置に配置される開閉部材92を開放位置へ向けて回転させるのに伴って、ニップ力を解除する構成(工程)については、後述する作用と共に説明する。
(作用)
次に、対向ロール62と加熱ロール60との間(定着ニップ部)にシート部材Pが詰まる紙詰まり(ジャム)が発生した場合に、詰まったシート部材Pを取り除く作業について説明する。なお、紙詰まりが発生した場合に、開閉部材92は、閉止位置に配置されている。そして、解除レバー86は、第一位置に配置され、対向ロール62がシート部材Pを加熱ロール60に押し付ける押付状態となっている。また、バネ部材80の付勢力によって貫通孔90の平面部90Aが、軸部88の平面部88Aに押し付けられている。
対向ロール62と加熱ロール60との間に紙詰まりが発生した場合に、先ず、図1(A)(B)に示されるように、ユーザは、閉止位置に配置されている開閉部材92を、軸部92C(図4参照)を中心に回転させる。これにより、開閉部材92に形成された突起部92Dも回転し、突起部92Dが、第一位置に配置されている解除レバー86の先端側の部分に当たる。
さらに、ユーザが開閉部材92を回転させると、図2に示されるように、突起部92Dが解除レバー86の先端側の部分を押圧し、解除レバー86が回転し、貫通孔90の平面部90Aが軸部88の平面部88Aから離れる。これに伴って、バネ部材80の下端の位置が移動する。これにより、バネ部材80の付勢力によって、解除レバー86には、反時計方向に回転する回転力が付与される。そして、解除レバー86は、軸部88を中心に反時計方向に回転し、ストッパーに当たって回転が制限されて第二位置に配置される。
解除レバー86が第二位置に配置された状態で、前述したように、解除レバー86の先端側の部分は、基端側の部分に比して上方に位置するように解除レバー86が傾斜する。さらに、前述したように、ニップ力が解除される解除状態となる。
また、ユーザによって回転させられた開閉部材92については、ストッパーと当たって、開放位置に配置される。
この状態で、ユーザは、開放された筐体14の上方側から定着空間36に手を入れて詰まったシート部材Pを取り除く。なお、ニップ力が解除されているため、ニップ力が付与されている場合と比して、シート部材Pが容易に取り除かれる。
詰まったシート部材Pを取り除いた後は、ユーザは、開放位置に配置されている開閉部材92を、軸部92Cを中心に回転させ、閉止位置に配置する。この際、解除レバー86は、突起92Eによって押圧され、軸部88を中心に時計方向に回転する。そして、装置奥行方向から見て、バネ部材80の上端とバネ部材80の下端との間に軸部88が位置すると、バネ部材80の付勢力によって貫通孔90の平面部90Aが、軸部88の平面部88Aに押し付けられる。これにより、解除レバー86が第一位置に配置される。
これにより、シート部材Pを取り除く作業が完了する。
(まとめ)
以上説明したように、対向ロール62と加熱ロール60との間に紙詰まり(ジャム)が発生した場合に、閉止位置に配置されている開閉部材92を開放位置に向けて回転させると、第一位置に配置されていた解除レバー86が回転して第二位置に配置される。これにより、ニップ力が解除される。
ここで、第一位置に解除レバー86が配置された状態で、装置奥行方向から見て、バネ部材80の上端とバネ部材80の下端との間に軸部88が位置している。これにより、第一位置に配置される解除レバー86は、バネ部材80の付勢力によって回転しないようになっている。
一方、第一位置から第二位置に向けて解除レバー86が回転(移動)する場合に、バネ部材80の下端が移動することで、解除レバー86には、反時計方向に回転する回転力が付与される。そして、解除レバー86は、軸部88を中心に反時計方向に回転し、ストッパーに当たって回転が制限されて第二位置に配置される。第二位置に解除レバー86が配置された状態で、前述したように、バネ部材80の長さは、解除レバー86が第一位置に配置された状態と比して、短くなる。
つまり、第一位置に配置された解除レバー86を第二位置に回転させる過程で、バネ部材80の長さが徐々に短くなるようになっている。
これにより、解除レバー86を操作(直接的又は間接的に操作)してニップ力を解除する過程でバネ部材80の付勢力が一度大きくなる場合と比して、解除レバー86の操作性が向上する。これにより、画像形成装置10においては、押付状態の対向ロール62を解除状態として詰まったシート部材Pが容易に取り除かれる。
同様に、解除レバー86を操作してニップ力を付与する過程でバネ部材80の付勢力が一度大きくなった後小さくなる場合と比して、解除レバー86の操作性が向上する。
また、解除レバー86の操作性が向上するのと同様に、ニップ力を解除する際にバネ部材80の付勢力が一度大きくなる場合と比して、開閉部材92の操作性が向上する。
また、第一位置から第二位置に解除レバー86を回転(移動)させる場合に、バネ部材80が一度伸びる構成と比して、解除レバー86が第一位置に配置された状態からバネ部材80が伸びることを考慮しなくてもよい(バネ部材の弾性領域が短くて済む)。このため、バネ部材80が伸びることを考慮しなければならない場合と比して、バネ部材80のサイズが小さくされる。
また、解除レバー86が第一位置に配置されている状態で、バネ部材80の付勢力により、貫通孔90の平面部90Aが、軸部88の平面部88Aに押し付けられる。これにより、軸部が円柱状の場合と比して、第一位置に配置されている解除レバー86の姿勢が安定する。
なお、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明は係る実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態をとることが可能であることは当業者にとって明らかである。例えば、上記実施形態では、突起部92Dを設けることで、開閉部材92の開閉動作に伴って、解除レバー86が第一位置から第二位置へ回転(移動)したが、突起部を廃止し、開閉部材を開放位置へ移動させた状態で、ユーザが解除レバー86を操作して解除レバー86を第一位置から第二位置へ回転(移動)させてもよい。同様に、ユーザが解除レバー86を操作して解除レバー86を第二位置から第一位置へ回転(移動)させてもよい。
また、上記実施形態では、貫通孔90の平面部90Aが、軸部88の平面部88Aに押し付けられることで、解除レバー86の姿勢が安定したが、特に平面に限定される事無く、凹部と凸部とのように噛合う形状等であってもよい。
また、上記実施形態では、解除レバー86が加熱ロール60を支持する支持部材72に取り付けられたが、解除レバー86が対向ロール62を支持する支持部材74等に取り付けられてもよい。
また、上記実施形態では、対向部材として対向ロール62を用い、加熱部材として加熱ロール60を用いて説明したが、ロールタイプの対向部材ではなくベルトタイプ等であってもよい。
また、上記実施形態では、軸部88が支持部材72に取り付けられていたが、軸部が解除レバーに一体的に形成され、貫通孔が支持部材に形成されてもよい。
10 画像形成装置
12 画像形成部(画像形成部材の一例)
14 筐体
34 定着ユニット
36 定着空間(空間の一例)
60 加熱ロール(加熱部材の一例)
62 対向ロール(対向部材の一例)
68 制限部
72 支持部材(第二支持部材の一例)
74 支持部材(第一支持部材の一例)
80 バネ部材(付勢部材の一例)
86 解除レバー(解除部材の一例)
88 軸部
92 開閉部材(移動部材の一例)

Claims (7)

  1. 一方向に延びる回転軸を中心に回転し、記録媒体に形成された画像を加熱する加熱部材と、
    前記加熱部材に対向し、前記加熱部材とで記録媒体を挟む対向部材と、
    一端が前記対向部材及び前記加熱部材の一方を支持する第一支持部材に取り付けられ、前記第一支持部材を介して前記対向部材及び前記加熱部材の一方に伸縮して付勢力を付与することで前記加熱部材と前記対向部材とで記録媒体を挟む力を生じさせる付勢部材と、
    前記対向部材及び前記加熱部材の他方を支持する第二支持部材に軸部で回転可能に取り付けられると共に、前記付勢部材の他端が取り付けられ、前記第二支持部材を介して前記対向部材及び前記加熱部材の他方に前記付勢部材の付勢力を伝達し、操作力により回転して前記挟む力を解除する解除部材と、を備え、
    前記加熱部材と前記対向部材とで記録媒体を挟む力が生じる挟み状態で、前記一方向から見て、前記付勢部材の一端と前記付勢部材の他端とを結ぶ線分上に前記軸部が位置する基準位置に前記解除部材が配置さており、
    前記軸部には、前記軸部の径方向を向く平面状の平面部が形成され、
    前記解除部材には、前記軸部が挿入される孔が形成されており、前記孔の周面には、湾曲状の湾曲部と、平面状の他の平面部とが形成されている定着ユニット。
  2. 前記解除部材が前記基準位置に配置された状態で、前記軸部の前記平面部は、前記孔の前記他の平面部と接している請求項1に記載の定着ユニット。
  3. 前記解除部材は長尺状とされており、前記解除部材において、前記解除部材の長手方向で、操作力を受ける側である先端から前記付勢部材の他端が取り付けられている部分までの距離は、前記先端から、前記軸部が取り付けられている部分までの距離と比して長い請求項1又は2に記載の定着ユニット。
  4. 前記解除部材において、前記解除部材の長手方向で、前記先端から前記軸部が取り付けられている部分までの距離は、前記軸部が取り付けられている部分から前記付勢部材の他端が取り付けられている部分までの距離と比して長い請求項3に記載の定着ユニット。
  5. 前記付勢部材の付勢力を受けて、前記基準位置に配置される前記解除部材が回転するのを制限する制限部を備える請求項1から4の何れか1項に記載の定着ユニット。
  6. 記録媒体に画像を形成する画像形成部材と、
    請求項1から5の何れか1項に記載の定着ユニットと、を備え、
    前記定着ユニットに備えられた回転する加熱部材と対向部材とで記録媒体を挟むことで画像が記録媒体に定着する画像形成装置。
  7. 内部に前記定着ユニットが配置される筐体の一部を構成し、前記加熱部材及び前記対向部材が配置されている空間を前記筐体の一方側から閉止する閉止位置と、前記空間を前記筐体の一方側から開放する開放位置とに移動する移動部材を備え、
    前記閉止位置に配置されている前記移動部材を操作して前記開放位置に移動させるのに伴って、前記定着ユニットに備えられた解除部材が回転して前記加熱部材と前記対向部材とで記録媒体を挟む力を解除する請求項6に記載の画像形成装置。
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