JP6365106B2 - 半導体装置及び半導体装置の製造方法 - Google Patents
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実施例1に係る半導体装置1について説明する。図1は、実施例1に係る半導体装置1の断面図である。半導体装置1は、例えば、LSI(Large Scale Integration)等の半
導体チップ(半導体素子)が搭載される回路基板(インターポーザ)である。半導体装置1は、基板2、密着層3、有機絶縁層4、配線5A、5B、複数の配線6、ビア7、ランド8及び複数の無機絶縁膜9を備えている。基板2上に密着層3が形成され、密着層3上に有機絶縁層4が形成されている。例えば、半導体チップの外部端子がランド8上に設けられ、半導体チップの外部端子とランド8とが半田ボールを介して接合される。有機絶縁層4の内部に配線5A、5B、複数の配線6、ビア7、ランド8及び複数の無機絶縁膜9が設けられている。密着層3上に配線5A、5Bが形成されている。なお、密着層3の形成を省略することにより、基板2上に有機絶縁層4及び配線5A、5Bを形成してもよい。配線6、ビア7及びランド8は、導体の一例である。
、W2C等の無機炭化膜である。
実施例1に係る半導体装置1の製造方法について説明する。図3〜図7を参照して、図1に示す半導体装置1の製造方法を説明する。図3〜図7は、実施例1に係る半導体装置1の製造工程の一例を示す断面図である。まず、図3に示すように、基板2を用意した後、基板2上に密着層3を形成する。密着層3は、例えば、ポリイミド樹脂で形成されている。密着層3の厚さは、例えば、1μm以上5μm以下である。次いで、図3に示すように、密着層3上に配線5A、5Bを離間して形成する。配線5A、5Bの幅は、例えば、90μm程度である。なお、密着層3の形成を省略することにより、基板2上に配線5A、5Bを形成してもよい。
が形成される領域が開口されたレジストパターンを形成する。銅めっき及びCMP(Chemical Mechanical Polishing)を行った後、レジストパターンの剥離を行うことにより、
配線5A、5Bが形成される。
である。有機絶縁層4Aは、配線5Bの一部が露出する溝11を有する。
絶縁層4上に無機絶縁膜9を形成するとともに、配線5B上に無機絶縁膜9を形成する。無機絶縁膜9は、有機絶縁層4の溝12の側面及び底面と、有機絶縁層4の溝14の側面及び底面とに形成される。無機絶縁膜9の厚さは、例えば、100nm以上300nm以下である。
溝14内にCuシード層及びCu層が埋め込まれる。
uシード層及びCu層が埋め込まれる。
いた。また、比較例に係る試験体として、バリア膜10上に配線6を形成した状態の第3試験体を用いた。第1〜第3試験体の配線6は、いずれもL/S=2/2μmである。
抗変化率(%)である。
、SiC、TiC、W2C等の無機炭化膜のそれぞれを用いた場合についても、図10に
示す結果と同様の結果が確認された。バリア膜10の材料として、Ta、TiN及びTaNのそれぞれを用いた場合についても、図10に示す結果と同様の結果が確認された。
実施例2に係る半導体装置1について説明する。実施例1と同一の構成要素については、実施例1と同一の符号を付し、その説明を省略する。図11は、実施例2に係る半導体装置1の断面図である。半導体装置1は、基板2、密着層3、有機絶縁層31、配線5A、5B、複数の配線6、ビア7、ランド8、複数の無機絶縁膜9及び複数のバリア膜10を備えている。基板2上に密着層3が形成され、密着層3上に有機絶縁層31が形成されている。有機絶縁層31の内部に配線5A、5B、複数の配線6、ビア7、ランド8、複数の無機絶縁膜9及び複数のバリア膜10が設けられている。密着層3上に配線5A、5Bが形成されている。なお、密着層3の形成を省略することにより、基板2上に有機絶縁層31及び配線5A、5Bを形成してもよい。有機絶縁層31は、例えば、ポリイミド樹脂で形成されている。有機絶縁層31は、例えば、感光性フェノール樹脂、BCB、エポキシ樹脂、エポキシアクリレート、PBO等で形成されてもよい。
実施例2に係る半導体装置1の製造方法について説明する。図12〜図16は、実施例2に係る半導体装置1の製造工程の一例を示す断面図である。実施例2では、実施例1における配線5A、5Bを形成する工程(図3参照)と同様の工程を行う。この工程は、実施例1において説明しているで、実施例2では、その説明を省略する。
行うことにより、有機絶縁層31の溝35の底面に形成された無機絶縁膜9を除去する。すなわち、配線5B上方の無機絶縁膜9を除去する。これにより、配線5B上に形成されたバリア膜10が、有機絶縁層31の溝35内に露出する。次いで、剥離液を用いてレジストパターン36を除去する。剥離液は、例えば、NMPである。
内及び溝35内にCuシード層及びCu層が埋め込まれる。
ついても、同様の結果が確認された。バリア膜10の材料として、Ta、TiN及びTaNのそれぞれを用いた場合についても、同様の結果が確認された。
実施例3に係る半導体装置1について説明する。実施例1及び実施例2と同一の構成要素については、実施例1及び実施例2と同一の符号を付し、その説明を省略する。実施例3は、複数の配線6、ビア7及びランド8をはんだで形成する方法について説明する。図17及び図18は、実施例3に係る半導体装置1の製造工程の一例を示す断面図である。実施例3では、実施例1における配線5A、5Bを形成する工程からレジストパターン15を除去する工程(図3〜図7参照)と同様の工程を行う。これらの工程は、実施例1において説明しているで、実施例3では、その説明を省略する。
、処理温度240℃程度の条件でリフロー(加熱処理)を行い、はんだペースト42を硬化する。
合についても、同様の結果が確認された。バリア膜10の材料として、Ta、TiN及びTaNのそれぞれを用いた場合についても、同様の結果が確認された。
実施例4に係る半導体装置1について説明する。実施例1〜3と同一の構成要素については、実施例1〜3と同一の符号を付し、その説明を省略する。実施例4は、配線5A、5B、複数の配線6、ビア7及びランド8をAg(銀)で形成する方法について説明する。図19〜図21は、実施例4に係る半導体装置1の製造工程の一例を示す断面図である。
導体ペースト52として、Auペースト及びAlペーストのそれぞれを用いた場合についても、同様の結果が確認された。バリア膜10の材料として、Ta、TiN及びTaNのそれぞれを用いた場合についても、同様の結果が確認された。
実施例5に係る半導体装置1について説明する。実施例1〜4と同一の構成要素については、実施例1〜4と同一の符号を付し、その説明を省略する。図22は、実施例5に係る半導体装置1の断面図である。半導体装置1は、基板2、密着層3、有機絶縁層4、配線5A、5B、複数の配線6、ビア7、ランド8、複数の無機絶縁膜9、複数のバリア膜10及び複数の有機絶縁膜61を備えている。有機絶縁膜61は、例えば、フェノール樹脂、ポリイミド樹脂、BCB、エポキシ樹脂、エポキシアクリレート、PBO等で形成されている。有機絶縁層4の内部に配線5A、5B、複数の配線6、ビア7、ランド8、複数の無機絶縁膜9、複数のバリア膜10及び複数の有機絶縁膜61が設けられている。
る。その結果、高電流が印加される場合において、ビア7及びランド8の周囲の絶縁破壊が更に抑止され、各配線6とビア7及びランド8との間のショート不良が更に抑止される。
〈実施例5の変形例1〉
バリア膜10の形成を省略してもよい。有機絶縁層4と各配線6との間に、無機絶縁膜9及び有機絶縁膜61がそれぞれ配置され、配線6から有機絶縁層4に向かって、有機絶縁膜61及び無機絶縁膜9の順に配置されてもよい。有機絶縁層4とビア7との間に、無機絶縁膜9及び有機絶縁膜61がそれぞれ配置され、ビア7から有機絶縁層4に向かって、有機絶縁膜61及び無機絶縁膜9の順に配置されてもよい。有機絶縁層4とランド8との間に、無機絶縁膜9及び有機絶縁膜61がそれぞれ配置され、ランド8から有機絶縁層4に向かって、有機絶縁膜61及び無機絶縁膜9の順に配置されてもよい。
バリア膜10及び有機絶縁膜61の配置を替えてもよい。有機絶縁層4と各配線6との間に、無機絶縁膜9、バリア膜10及び有機絶縁膜61がそれぞれ配置され、配線6から有機絶縁層4に向かって、有機絶縁膜61、バリア膜10及び無機絶縁膜9の順に配置されてもよい。有機絶縁層4とビア7との間に、無機絶縁膜9、バリア膜10及び有機絶縁膜61がそれぞれ配置され、ビア7から有機絶縁層4に向かって、バリア膜10、有機絶縁膜61及び無機絶縁膜9の順に配置されている。有機絶縁層4とランド8との間に、無機絶縁膜9、バリア膜10及び有機絶縁膜61がそれぞれ配置され、ランド8から有機絶縁層4に向かって、有機絶縁膜61、バリア膜10及び無機絶縁膜9の順に配置されてもよい。
無機絶縁膜9、バリア膜10及び有機絶縁膜61の配置を替えてもよい。有機絶縁層4と各配線6との間に、無機絶縁膜9、バリア膜10及び有機絶縁膜61がそれぞれ配置され、配線6から有機絶縁層4に向かって、有機絶縁膜61、無機絶縁膜9及びバリア膜10の順に配置されてもよい。有機絶縁層4とビア7との間に、無機絶縁膜9、バリア膜10及び有機絶縁膜61がそれぞれ配置され、ビア7から有機絶縁層4に向かって、有機絶縁膜61、無機絶縁膜9及びバリア膜10の順に配置されてもよい。有機絶縁層4とランド8との間に、無機絶縁膜9、バリア膜10及び有機絶縁膜61がそれぞれ配置され、ランド8から有機絶縁層4に向かって、有機絶縁膜61、無機絶縁膜9及びバリア膜10の順に配置されてもよい。
実施例5に係る半導体装置1の製造方法について説明する。図23〜図25は、実施例5に係る半導体装置1の製造工程の一例を示す断面図である。実施例5では、実施例1における配線5A、5Bを形成する工程から無機絶縁膜9を形成する工程(図3〜図6参照)と同様の工程を行う。これらの工程は、実施例1において説明しているで、実施例5では、その説明を省略する。
溝14内にCuシード層及びCu層が埋め込まれる。
実施例5の変形例1に係る半導体装置1の製造方法について説明する。図26は、実施例5の変形例1に係る半導体装置1の製造工程の一例を示す断面図である。実施例5の変形例1では、実施例1における配線5A、5Bを形成する工程から無機絶縁膜9を形成する工程(図3〜図6参照)と同様の工程を行う。そして、実施例5の変形例1では、実施例5における有機絶縁膜61を形成する工程からレジストパターン62を除去する工程(図23及び図24参照)と同様の工程を行う。これらの工程は、実施例1及び実施例5において説明しているで、実施例5の変形例1では、その説明を省略する。
。これにより、有機絶縁層4の各溝12内及び溝14内にCuシード層及びCu層が埋め
込まれる。
実施例5の変形例2に係る半導体装置1の製造方法について説明する。図27〜図30は、実施例5の変形例2に係る半導体装置1の製造工程の一例を示す断面図である。実施例5の変形例2では、実施例1における配線5A、5Bを形成する工程から無機絶縁膜9を形成する工程(図3〜図6参照)と同様の工程を行う。これらの工程は、実施例1において説明しているで、実施例5の変形例2では、その説明を省略する。
にCuシード層及びCu層が埋め込まれる。
実施例5の変形例3に係る半導体装置1の製造方法について説明する。図31〜図33は、実施例5の変形例3に係る半導体装置1の製造工程の一例を示す断面図である。実施例5の変形例3では、実施例2における配線5A、5Bを形成する工程から無機絶縁膜9を形成する工程(図12〜図15参照)と同様の工程を行う。これらの工程は、実施例2において説明しているで、実施例5の変形例3では、その説明を省略する。
内にCuシード層及びCu層が埋め込まれる。
び有機絶縁膜61が除去されているため、バリア膜10を介して配線5Bとビア7とが電気的に接続されている。
実施例6に係る半導体装置1について説明する。実施例1〜5と同一の構成要素については、実施例1〜5と同一の符号を付し、その説明を省略する。図34は、実施例6に係る半導体装置1の断面図である。半導体装置1は、基板2、密着層3、有機絶縁層71、配線5A、5B、複数の配線6、ビア7、ランド8、複数の無機絶縁膜9、複数のバリア膜10及び複数の無機絶縁膜72を備えている。無機絶縁膜72は、例えば、SiO2、
Al2O3、Ta2O5、Co3O4、WO3等の無機酸化膜、SiN、AlN等の無機窒化膜
、SiC、TiC、W2C等の無機炭化膜である。有機絶縁層71の内部に配線5A、5
B、複数の配線6、ビア7、ランド8、複数の無機絶縁膜9、複数のバリア膜10及び複数の無機絶縁膜72が設けられている。無機絶縁膜72は、第2の無機絶縁膜の一例である。
実施例6に係る半導体装置1の製造方法について説明する。図35〜図39は、実施例6に係る半導体装置1の製造工程の一例を示す断面図である。図35に示すように、例えば、CVDにより有機絶縁層4上に無機絶縁膜72を形成する。無機絶縁膜72の厚さは、例えば、100nm以上300nm以下である。図35は、実施例1の図1に示す半導体装置1が備える有機絶縁層4上に無機絶縁膜72を形成した場合の工程を示している。
機絶縁層71を形成する。有機絶縁層74は、例えば、フェノール樹脂、ポリイミド樹脂、BCB、エポキシ樹脂、エポキシアクリレート、PBO等で形成されている。有機絶縁層74の厚さは、例えば、4μm以上20μm以下である。
実施例7に係る半導体装置1について説明する。実施例1〜6と同一の構成要素については、実施例1〜6と同一の符号を付し、その説明を省略する。図40は、実施例7に係る半導体装置1の断面図である。半導体装置1は、基板2、密着層3、有機絶縁層4、配線5A、5B、複数の配線6、ビア7、ランド8、複数の無機絶縁膜9、複数のバリア膜10及び複数の無機絶縁膜81を備えている。無機絶縁膜81は、例えば、SiO2、A
l2O3、Ta2O5、Co3O4、WO3等の無機酸化膜、SiN、AlN等の無機窒化膜、
SiC、TiC、W2C等の無機炭化膜である。無機絶縁膜81は、第3の無機絶縁膜の
一例である。
実施例7に係る半導体装置1の製造方法について説明する。図41〜図44は、実施例7に係る半導体装置1の製造工程の一例を示す断面図である。実施例7では、実施例1における配線5A、5Bを形成する工程(図3参照)と同様の工程を行う。この工程は、実施例1において説明しているで、実施例7では、その説明を省略する。
2 基板
3 密着層
4、4A、4B、31、31A、31B、71、74 有機絶縁層
5A、5B、6、43、51A、51B、53 配線
7、44、54 ビア
8、45、55 ランド
9、72、81 無機絶縁膜
10 バリア膜
11、12、13、14、32、33、34、35 溝
15、36、62、63、64、73、82 レジストパターン
61 有機絶縁膜
Claims (5)
- 基板と、
前記基板上に形成された有機絶縁層と、
前記有機絶縁層の内部に設けられた導体と、
前記有機絶縁層と前記導体との間に配置され、前記導体の少なくとも側面を覆う無機絶縁膜と、
前記有機絶縁層と前記無機絶縁膜との間に配置されたバリア膜と、
前記導体と前記無機絶縁膜との間に配置された有機絶縁膜と、
を備えることを特徴とする半導体装置。 - 前記導体の上面が第2の無機絶縁膜で覆われていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
- 前記導体の下に配置された配線を備え、
前記導体は、ビア及びランドを含み、
前記ビアは、前記配線上に配置され、
前記ランドは、前記ビア上に配置され、
前記配線の上面の一部及び側面が第3の無機絶縁膜で覆われていることを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体装置。 - 溝を有する有機絶縁層を基板上に形成する工程と、
前記溝の少なくとも側面にバリア膜を形成する工程と、
前記溝内における前記バリア膜の露出面に無機絶縁膜を形成する工程と、
前記溝内における前記無機絶縁膜の露出面に有機絶縁膜を形成する工程と、
前記有機絶縁膜を形成した後、前記溝内に導体を形成する工程と、
を備えることを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 前記導体の上面に第2の無機絶縁膜を形成する工程を備えることを特徴とする請求項4に記載の半導体装置の製造方法。
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