JP6364751B2 - 芳香族ポリアミド系逆浸透膜の洗浄剤及び洗浄方法 - Google Patents

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Description

本発明は、水処理分野で使用される透過膜の洗浄剤、洗浄液、及び洗浄方法に関する。詳しくは、逆浸透(RO)膜、限外濾過(UF)膜、精密濾過(MF)膜といった透過膜が汚染して、透過流束や阻止率などの膜性能が低下した際に、その性能を効果的に回復させるための洗浄剤と、この洗浄剤を含む洗浄液と、この洗浄液を用いた透過膜の洗浄方法に関する。
現在、全世界的な水供給量不足の対策として、MF、UF、RO膜といった透過膜を用いたかん水の淡水化、排水回収が行われている。これらの透過膜を用いたシステムにおいて、透過膜の汚染による性能低下が問題となっており、汚染した透過膜を効果的に性能回復させる洗浄技術の開発が望まれている。
近年、水処理用RO膜としては、低圧運転が可能で、脱塩性能に優れる芳香族ポリアミド系のRO膜が広く使われるようになってきている。しかし、芳香族ポリアミド系RO膜は、塩素に対する耐性が低いため、酢酸セルロース系のRO膜のように、運転条件下で塩素と接触させる処理を行うことができず、微生物や有機物による汚染が酢酸セルロース系のRO膜よりも起こりやすいという課題がある。一方、アルカリに対する耐性は、芳香族ポリアミド系RO膜の方が酢酸セルロース系RO膜よりも高く、pH10以上のアルカリ条件での洗浄を行うことが可能である。
このような耐アルカリ性の芳香族ポリアミドRO膜に対して、従来から知られている微生物や有機物などの膜汚染物質に有効な洗浄剤として、
アルカリ剤(水酸化ナトリウムなど)
界面活性剤(ラウリル硫酸ナトリウムなど)
キレート剤(EDTAなど)
などがある(非特許文献1)。
しかし、RO膜の汚染が激しいと、上記のような薬剤では十分に洗浄を行えない場合がある。
次亜塩素酸ナトリウムは、微生物や有機物に対して強力な薬剤であるが、先に記述したように、芳香族ポリアミド系RO膜は、塩素に対する耐性が低いため、次亜塩素酸ナトリウムは芳香族ポリアミド系RO膜の洗浄には使用されていない。また、塩素系殺菌剤を用いる場合には、還元剤を用いて遊離塩素を還元した後にRO膜に供給することが知られている(特許文献1)。
膜モジュールを酸洗浄した後、酸化剤で殺菌洗浄を行う膜モジュールの殺菌洗浄方法が提案されている(特許文献2)。この特許文献2には、洗浄対象の透過膜の種類についての記載はなされていないが、膜の除去率(脱塩率)は初期性能で95%と記載されていることから、洗浄対象膜は酢酸セルロース系のRO膜であると考えられる。また、特許文献2には、透過流束が低下したRO膜に対して適用したことも、アルカリ条件であるとも記述されていない。
特開平9−57067号公報 特開平1−307407号公報
「膜の劣化とファウリング対策 膜汚染防止・洗浄法からトラブルシューティングまで」(NTS発行)p142 2008
本発明は、水処理に使用される透過膜、特に芳香族ポリアミド系RO膜が汚染して透過流束や脱塩率などの性能が低下した際に、従来の洗浄剤では十分に除去することができない汚染物質を効果的に除去することができる洗浄剤及び洗浄液と洗浄方法を提供することを課題とする。
本発明者は上記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、塩素系洗浄剤成分としてクロラミン化合物を用いることにより、透過膜に対する酸化作用が抑制され、塩素耐性の低い芳香族ポリアミド系RO膜に対しても、洗浄剤として適用可能であること、また、その際、界面活性剤を併用することにより、界面活性剤の分散効果で洗浄効果が更に高められることを見出した。本発明により提供されるクロラミン化合物と界面活性剤を含むアルカリ性の水溶液であれば、アルカリ条件における剥離効果、加水分解効果に加えて、クロラミン化合物による殺菌及び有機物分解効果、更には、界面活性剤による分散効果が相乗的に作用して良好なアルカリ洗浄効果を得ることができる。
本発明はこのような知見に基いて達成されたものであり、以下を要旨とする。
[1] クロラミン化合物、分子量1000以下のアニオン系界面活性剤及びアルカリ剤を含むpH13以上の水溶液よりなることを特徴とする芳香族ポリアミド系逆浸透膜の洗浄剤。
[2] [1]において、前記水溶液中のクロラミン化合物の濃度が0.2〜2Mで、界面活性剤の濃度が0.01〜1Mで、アルカリ剤の濃度が1〜3Mであることを特徴とする芳香族ポリアミド系逆浸透膜の洗浄剤。
[3] [1]又は[2]において、前記クロラミン化合物がモノクロロスルファミン酸を含むことを特徴とする芳香族ポリアミド系逆浸透膜の洗浄剤。
] [1]ないし[]のいずれかにおいて、前記アニオン系界面活性剤が、アルキルベンゼンスルホン酸塩及びアルキル硫酸塩よりなる群から選ばれる1種又は2種以上であることを特徴とする芳香族ポリアミド系逆浸透膜の洗浄剤。
] クロラミン化合物、分子量1000以下のアニオン系界面活性剤及びアルカリ剤を含むpH10以上の水溶液よりなることを特徴とする芳香族ポリアミド系逆浸透膜の洗浄液。
] []において、前記水溶液のpHが12以上13以下であることを特徴とする芳香族ポリアミド系逆浸透膜の洗浄液。
] []又は[]において、前記水溶液中のクロラミン化合物の濃度が0.005〜0.5Mで、界面活性剤の濃度が0.0001〜0.05Mであることを特徴とする芳香族ポリアミド系逆浸透膜の洗浄液。
] []ないし[]のいずれかに記載の芳香族ポリアミド系逆浸透膜の洗浄液に芳香族ポリアミド系逆浸透膜を接触させることを特徴とする芳香族ポリアミド系逆浸透膜の洗浄方法。
[9] [1]ないし[4]のいずれかに記載の芳香族ポリアミド系逆浸透膜の洗浄剤を製造する方法であって、前記クロラミン化合物を、1級アミノ基を有する化合物、アンモニア及びアンモニウム塩よりなる群から選ばれる1種又は2種以上(以下「NH 系化合物」と称す。)と、次亜塩素酸及び/又は次亜塩素酸塩とを混合することにより生成させる工程を有することを特徴とする芳香族ポリアミド系逆浸透膜の洗浄剤の製造方法。
[10] [9]において、前記クロラミン化合物を生成させる工程において、次亜塩素酸及び/又は次亜塩素酸塩と、前記NH 系化合物とを、次亜塩素酸及び/又は次亜塩素酸塩由来の有効塩素濃度(Cl )と、前記NH 系化合物由来の窒素原子Nとのモル比(Cl /Nモル比)が0.1〜1となるように混合することを特徴とする芳香族ポリアミド系逆浸透膜の洗浄剤の製造方法。
[11] []又は[10]において、アルカリ剤の水溶液に前記NH系化合物を添加して溶解し、得られたNH系化合物水溶液に次亜塩素酸及び/又は次亜塩素酸塩を添加して混合する工程を有することを特徴とする芳香族ポリアミド系逆浸透膜の洗浄剤の製造方法。
[12] [11]において、前記アルカリ剤の水溶液は、水の量が50〜90重量%であり、アルカリ剤とNH系化合物との割合がN/アルカリ金属(モル比)で0.5〜0.7となるようにNH系化合物を添加し、次亜塩素酸及び/又は次亜塩素酸塩を有効塩素(Cl)濃度5〜20重量%の水溶液として添加することを特徴とする芳香族ポリアミド系逆浸透膜の洗浄剤の製造方法。
[13] [1]ないし[]のいずれかに記載の芳香族ポリアミド系逆浸透膜の洗浄剤を希釈して、pH10以上の水溶液とすることを特徴とする[]ないし[]のいずれかに記載の芳香族ポリアミド系逆浸透膜の洗浄液を製造する洗浄液の製造方法。
本発明によれば、塩素耐性の低い芳香族ポリアミド系RO膜であっても、塩素系洗浄剤成分を適用することが可能となる。このため、アルカリ条件における剥離効果、加水分解効果に加えて、クロラミン化合物による殺菌及び有機物分解効果、更には界面活性剤による分散効果が付加され、これらの効果が相乗的に作用して良好なアルカリ洗浄効果でRO膜等の透過膜の性能を効果的に回復させることができる。
実施例で用いた平膜試験装置の構成を示す模式図である。 図1の平膜試験装置の密閉容器の構造を示す断面図である。
以下に本発明の実施の形態を詳細に説明する。
本発明の透過膜の洗浄剤は、クロラミン化合物、界面活性剤及びアルカリ剤を含むpH13以上の水溶液よりなるものである。本発明の透過膜の洗浄液は、この洗浄剤を希釈してなるpH10以上の水溶液よりなる。以下において、本発明の透過膜の洗浄剤、及びこれを希釈してなる洗浄液を「クロラミン化合物/界面活性剤含有アルカリ水溶液」と称す場合がある。
<洗浄機構>
クロラミン化合物としては、以下の反応式(1),(2)に示すような反応で次亜塩素酸(HOCl)と1級アミノ基を有する化合物(XNH)とを反応させて得られる、アミノ基の水素原子が塩素原子に置換した化合物(XNHCl)が好ましい。この化合物は、膜に対する酸化作用が弱いため、塩素耐性の低い芳香族ポリアミド系RO膜であっても洗浄剤として用いることが可能となる。
XNH+HOCl⇔XNHCl+HO (1)
XNH+OCl⇔XNHCl+OH (2)
本発明は、アルカリ条件下における塩素系洗浄剤のRO膜等の透過膜の洗浄への適用を可能とする。本発明では、アルカリ条件での洗浄による有機物の剥離作用や加水分解作用に、クロラミン化合物による殺菌及び有機物分解作用と、界面活性剤による分散作用が相乗的に付加される。このため、本発明によれば、アルカリ洗浄の効果を高め、汚染した透過膜の性能を効果的に回復させることができる。
<透過膜>
本発明は、RO膜、特に塩素耐性の低い芳香族ポリアミド系RO膜(ナノ濾過(NF)膜を含む)を洗浄対象とする場合に、その洗浄効果が有効に発揮される。ただし、洗浄対象の透過膜は何ら芳香族ポリアミド系RO膜等のRO膜に限定されず、本発明は、UF膜、MF膜にも適用することができ、その膜素材も限定されない。また、膜の形式等にも何ら制限はなく、本発明は、幅広い分野における水処理用透過膜の洗浄に有効に適用される。
<クロラミン化合物>
本発明において、塩素系洗浄剤成分として用いるクロラミン化合物は、1級アミノ基を有する化合物、アンモニア、及びアンモニウム塩のいずれか(以下、これらを「NH系化合物」と称す。)と、次亜塩素酸及び/又は次亜塩素酸塩とを混合することにより生成させることが好ましい。1級アミノ基を有する化合物としては、脂肪族アミン、芳香族アミン、スルファミン酸、スルファニル酸、スルファモイル安息香酸、アミノ酸などを挙げることができる。また、アンモニウム塩としては、塩化アンモニウム、硫酸アンモニウム等が挙げられる。これらは、1種を単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。これらのNH系化合物の中でもスルファミン酸(NHSOOH)が好ましい。スルファミン酸を用いてモノクロロスルファミンを生成させると安定なクロラミン化合物となる。スルファミン酸は、炭素を含まないため洗浄剤のTOC値を増加させない。スルファミン酸とアルカリ剤とを併用することで、非常に有効な洗浄剤となる。
一方、NH系化合物と反応させる次亜塩素酸塩としては、次亜塩素酸ナトリウム等の次亜塩素酸のアルカリ金属塩、次亜塩素酸カルシウム等の次亜塩素酸のアルカリ土類金属塩等を用いることができる。これらは1種を単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。
NH系化合物と次亜塩素酸及び/又は次亜塩素酸塩を混合してクロラミン化合物を生成させる場合、NH系化合物と次亜塩素酸及び/又は次亜塩素酸塩とは、次亜塩素酸及び/又は次亜塩素酸塩由来の有効塩素(Cl)と、NH系化合物由来の窒素原子Nとのモル比であるCl/Nモル比が、0.1〜1となるように用いることが、クロラミンの生成効率と安定性の点において好ましい。
Cl/Nモル比が上記上限よりも大きいと遊離塩素が生成する可能性があり、上記下限よりも小さいと使用したNH系化合物に対してクロラミンの生成効率が低くなる。
なおこの場合、次亜塩素酸及び/又は次亜塩素酸塩の量がクロラミン化合物/界面活性剤含有アルカリ水溶液中のクロラミン化合物量となる。
<アルカリ剤>
本発明の洗浄剤に用いるアルカリ剤は、クロラミン化合物/界面活性剤含有アルカリ水溶液中において可溶性を維持することができるものであり、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属の水酸化物を用いることができる。これらは1種を単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。
<界面活性剤>
本発明で用いる界面活性剤としては、洗浄効果の面から、分子量1000以下のものが好ましい。分子量が過度に大きい界面活性剤では洗浄効果が得られないだけでなく、膜を汚染する場合がある。
界面活性剤としては、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム等のアルキルベンゼンスルホン酸塩、ラウリル硫酸ナトリウム等のアルキル硫酸塩といったアニオン系界面活性剤、ジエチレングリコールモノメチルエーテルなどのポリアルキレングリコールモノアルキルエーテルのようなノニオン系界面活性剤などの1種又は2種以上を用いることができる。これらのうち、特に分散効果の面でアニオン系界面活性剤が好ましい。
<pH・クロラミン化合物濃度・界面活性剤濃度>
本発明の洗浄液は、クロラミン化合物/界面活性剤含有アルカリ水溶液よりなり、pHが10以上であることを特徴とする。洗浄液のpHが10未満であると、透過流束を十分に回復させることができない。洗浄液のpHは高い方が洗浄効果に優れるが、高過ぎると、洗浄液としての取り扱い性が悪くなり、RO膜等の透過膜が劣化する危険性が高くなる。洗浄液のpHは好ましくは12以上13以下である。
このクロラミン化合物/界面活性剤含有アルカリ水溶液よりなる洗浄液中のクロラミン化合物濃度は0.005〜0.5Mであることが好ましく、特に0.01〜0.2Mであることが好ましい。洗浄液のクロラミン化合物濃度が低過ぎると十分な洗浄効果を得ることができず、高過ぎるとRO膜等の透過膜を劣化させるおそれがある。クロラミン化合物濃度0.005〜0.5Mとは全塩素濃度で355〜35,500mg−Cl/Lに相当する濃度である。全塩素濃度はJIS K0400−33−10.1999等で規定するDPD法により測定することができる。
クロラミン化合物は、従来、透過膜のスライムコントロール剤として用いられている。スライムコントロール剤としてのクロラミン化合物は、通常、全塩素濃度として0.05〜50mg−Cl/L程度の低濃度で用いられる。その際のpHは10未満である。これに対し、本発明の洗浄液は、クロラミン化合物を上記のような高濃度で含有し、pH10以上の高いアルカリ性を有し高い洗浄効果を有する。
また、クロラミン化合物/界面活性剤含有アルカリ水溶液よりなる本発明の洗浄液中の界面活性剤濃度は、0.0001〜0.05Mであることが好ましく、特に0.001〜0.02Mであることが好ましい。界面活性剤濃度が低過ぎると界面活性剤による分散効果、洗浄作用の向上効果を十分に得ることができず、高過ぎるとむしろ界面活性剤の会合が強くなって洗浄効果を低下させるおそれがある。
本発明の洗浄剤は、クロラミン化合物と界面活性剤とアルカリ剤を含むpH13以上、好ましくはpH13〜15の水溶液よりなることが好ましく、また、該水溶液中のクロラミン化合物濃度は0.2〜2M、特に1〜2Mで、アルカリ剤濃度は1〜3Mで、界面活性剤濃度は0.01〜1M、特に0.03〜0.3Mであることが好ましい。この洗浄剤は、上述のようなpH、クロラミン化合物及び界面活性剤濃度の本発明の洗浄液を調製する際に、水(好ましくは純水)で希釈される。
<洗浄剤及び洗浄液の製造方法>
本発明の洗浄剤は、前述のアルカリ剤の水溶液にスルファミン酸等のNH系化合物を添加して溶解し、得られたNH系化合物水溶液に、次亜塩素酸及び/又は次亜塩素酸塩を添加して混合することにより調製することができる。上記アルカリ剤の水溶液は、水の量を50〜90重量%とすることが好ましい。界面活性剤は、洗浄剤の調製工程のうち、いずれの工程で添加されてもよく、前述のアルカリ剤の水溶液に予め含まれていてもよく、また、NH系化合物水溶液に次亜塩素酸及び/又は次亜塩素酸塩を添加する際に添加してもよく、次亜塩素酸及び/又は次亜塩素酸塩の添加の前後で添加してもよい。好ましくは、界面活性剤は次亜塩素酸及び/又は次亜塩素酸塩の添加の後に添加される。
スルファミン酸等の1級アミノ基を有する化合物は、塩の形で添加してもよい。この塩としては、クロラミン化合物/界面活性剤含有アルカリ水溶液としたときに可溶性のものが挙げられ、スルファミン酸ナトリウム、スルファミン酸カリウム、スルファミン酸アンモニウム等を用いることができる。NH系化合物は、本発明の洗浄剤中のクロラミン化合物濃度が上記濃度となるように添加される。NH系化合物の添加量は、アルカリ剤とNH系化合物との含有割合が、N/アルカリ金属(モル比)で0.5〜0.7とするのが好ましい。NH系化合物は、粉末状態で、あるいは水溶液の状態で添加することができる。NH系化合物としてスルファミン酸塩を用いる場合、スルファミン酸塩に含まれるアルカリ金属の量は、アルカリとして加算される。水溶液を用いる場合は、水溶液に含まれる水の量は、前記アルカリ水溶液の水の量として加算される。
一方、次亜塩素酸及び/又は次亜塩素酸塩は、有効塩素(Cl)濃度として5〜20重量%、好ましくは10〜15重量%の水溶液として添加するのが好ましい。次亜塩素酸及び/又は次亜塩素酸塩は、本発明の洗浄剤中のクロラミン化合物濃度が上記濃度となるように、また、NH系化合物と次亜塩素酸及び/又は次亜塩素酸塩との含有割合が、前述のCl/Nモル比となるように添加される。これにより発泡や塩素臭の発生はなく、反応性、安定性、取扱性、無塩素臭等に優れた水溶液製剤からなる本発明の洗浄剤を効率よく製造することができる。この場合でも、次亜塩素酸及び/又は次亜塩素酸塩は徐々に添加して混合するのが好ましい。
本発明の洗浄液は、このようにして製造された本発明の洗浄剤を水、好ましくは純水でpH10以上で、前述の好適なクロラミン化合物及び界面活性剤濃度となるように希釈することにより製造される。ただし、本発明の洗浄液は本発明の洗浄剤を経ることなく、直接上記と同様の方法で製造することもできる。
<その他の洗浄剤成分>
本発明で用いる洗浄剤又は洗浄液には、その洗浄効果を損なわない範囲において、他の洗浄剤成分を添加してもよい。
例えば、膜汚染物質の剥離効果を高めるために、EDTA(エチレンジアミン四酢酸)、EGTA(エチレングリコールビス(アミノエチルエーテル)四酢酸)、IDA(イミノ二酢酸)等のキレート剤などの他の洗浄剤成分の1種又は2種以上を添加してもよい。
また、分子量1000以下、好ましくは分子量60〜1000のポリオール化合物を併用することにより、RO膜等の透過膜への浸透と汚染物質の溶解の作用で更に洗浄効果を高めることができる。ここで、ポリオール化合物の分子量が1000を超えるとRO膜等の透過膜汚染に寄与する可能性がある。分子量1000以下のポリオール化合物としては、例えばエチレングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール(重合度2〜22)等を用いることができる。これらのポリオール化合物は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。
このようなポリオール化合物は、本発明の洗浄剤又は洗浄液に添加してもよく、以下のアルカリ水溶液や酸水溶液に添加して用いてもよい。
また、本発明による透過膜の洗浄に前後して、他の洗浄液による膜洗浄を行ってもよい。他の洗浄液による膜洗浄を組み合わせることにより洗浄効果をより一層高めることができる。
本発明の洗浄液であるクロラミン化合物/界面活性剤含有アルカリ水溶液による洗浄に先立ち、或いは、クロラミン化合物/界面活性剤含有アルカリ水溶液による洗浄後に、クロラミン化合物及び界面活性剤を含まないアルカリ水溶液による洗浄を行うことができる。このアルカリ水溶液のアルカリ剤としては、クロラミン化合物/界面活性剤含有アルカリ水溶液のアルカリ剤として前記したものを用いることができる。このアルカリ水溶液のpHは、洗浄効果と取り扱い性の面から、pH10以上、特にpH12〜13であることが好ましい。
また、スケールや金属コロイド除去に有効な酸洗浄を行ってもよく、その酸洗浄には、塩酸、硝酸、クエン酸、シュウ酸などの酸の1種又は2種以上を含む水溶液を用いることができる。この酸水溶液のpHは、洗浄効果と取り扱い性の面から、pH4以下、特にpH1〜3であることが好ましい。
<洗浄方法>
本発明の洗浄液である前記クロラミン化合物/界面活性剤含有アルカリ水溶液を用いて透過膜を洗浄する方法としては、このクロラミン化合物/界面活性剤含有アルカリ水溶液に透過膜を接触させればよく、特に制限はない。通常、透過膜モジュールの原水側にクロラミン化合物/界面活性剤含有アルカリ水溶液を導入して静置する浸漬洗浄が行われる。この浸漬洗浄に際して、透過膜に接触しているクロラミン化合物/界面活性剤含有アルカリ水溶液のpHが10以上、好ましくは12〜13でクロラミン化合物濃度が0.005〜0.5M、特に0.01〜0.2Mで、界面活性剤濃度が0.0001〜0.05M、特に0.001〜0.02Mである。
クロラミン化合物/界面活性剤含有アルカリ水溶液による洗浄の前後で、前述のアルカリ水溶液や酸水溶液を用いて洗浄を行う場合も、通常の場合、上記と同様の浸漬洗浄が採用される。
クロラミン化合物/界面活性剤含有アルカリ水溶液、その他の洗浄液による浸漬洗浄時間には特に制限はなく、目的とする膜性能の回復率が得られる程度であればよいが、通常2〜24時間程度である。
クロラミン化合物/界面活性剤含有アルカリ水溶液による洗浄と、アルカリ水溶液及び/又は酸水溶液による洗浄とを組み合わせて行う場合、その洗浄手順には特に制限はない。酸水溶液による酸洗浄は、クロラミン化合物/界面活性剤含有アルカリ水溶液による洗浄前に行うと、塩素に対して触媒効果を引き起こす可能性のある金属の低減、除去を行うことができる。アルカリ水溶液によるアルカリ洗浄は、クロラミン化合物/界面活性剤含有アルカリ水溶液による洗浄の前に行ってもよく、後に行ってもよい。アルカリ水溶液によるアルカリ洗浄をクロラミン化合物/界面活性剤含有アルカリ水溶液による洗浄の後に行うと、膜劣化のリスクのない追加洗浄効果を得ることができる。
上記の洗浄液による洗浄後は、通常、純水等の高純度水を通水して仕上げ洗浄を行う。その後、透過膜システムの運転を再開する。
以下に実施例及び比較例を挙げて本発明をより具体的に説明する。
以下の実施例及び比較例では、図1,2に示す平膜試験装置を用いてRO膜の洗浄効果を調べた。
この平膜試験装置において、RO膜供給水は、配管11より高圧ポンプ4で、密閉容器1のRO膜をセットした平膜セル2の下側の原水室1Aに供給される。図2に示すように、密閉容器1は、原水室1A側の下ケース1aと、透過水室1B側の上ケース1bとで構成され、下ケース1aと上ケース1bとの間に、平膜セル2がOリング8を介して固定されている。平膜セル2はRO膜2Aの透過水側が多孔質支持板2Bで支持された構成とされている。平膜セル2の下側の原水室1A内はスターラー3で攪拌子5を回転させることにより攪拌される。RO膜透過水は平膜セル2の上側の透過水室1Bを経て配管12より取り出される。濃縮水は配管13より取り出される。密閉容器1内の圧力は、給水配管11に設けた圧力計6と、濃縮水取出配管13に設けた圧力調整バルブ7により調整される。
[実施例1,2、比較例1〜4]
以下の洗浄液を用いて、以下に示す洗浄試験を行った。
<洗浄液>
実施例1:0.02Mモノクロロスルファミン酸及び0.0043Mドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムを含むpH12の水酸化ナトリウム水溶液
実施例2:0.02Mモノクロロスルファミン酸及び0.0052Mラウリル硫酸ナトリウムを含むpH12の水酸化ナトリウム水溶液
比較例1:pH12の水酸化ナトリウム水溶液
比較例2:0.0043Mドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムを含むpH12の水酸化ナトリウム水溶液
比較例3:0.0052Mラウリル硫酸ナトリウムを含むpH12の水酸化ナトリウム水溶液
比較例4:0.02Mモノクロロスルファミン酸を含むpH12の水酸化ナトリウム水溶液
<洗浄試験>
日東電工社製芳香族ポリアミド系RO膜「ES20」を、図1,2に示す平膜試験装置に装填し、0.75MPa、25℃の条件で、汚染前の純水透過流束を測定した。その後、ノニオン界面活性剤を含むセミクリーンKG(横浜油脂工業社製)を375倍に希釈して、0.75MPa、25℃の条件で、72時間通水してRO膜を汚染させた。汚染後のRO膜の純水透過流束を同条件で測定した後、各洗浄液を供給して容器内を洗浄液で満たし、17時間浸漬させて洗浄した。浸漬洗浄後純水を供給して容器内の洗浄液を純水で押し出した後、洗浄後のRO膜の純水透過流束を同条件で測定した。結果を表1に示す。
Figure 0006364751
表1より、クロラミン化合物と界面活性剤を含むアルカリ水溶液よりなる本発明の洗浄液を用いた実施例1,2では、透過流束を汚染前の透過流束に近い状態にまで回復させることができることが分かる。これに対して、アルカリ水溶液を用いた比較例1、界面活性剤を含むアルカリ水溶液を用いた比較例2,3では、透過流束の回復率が低く、また、クロラミン化合物を含むアルカリ水溶液を用いた比較例4では、これら比較例1〜3よりも洗浄効果に優れるが、この比較例4に対して、更に界面活性剤を併用した実施例1,2ではより高い洗浄効果が得られる。
[実施例3、比較例5,6]
以下の洗浄液を用いて、以下に示す洗浄試験を行った。
<洗浄液>
実施例3:1M次亜塩素酸ナトリウム、1.85Mスルファミン酸、0.1Mラウリル硫酸ナトリウム及び2.8M水酸化ナトリウムを含む水溶液よりなる洗浄剤を、2%に希釈して調製したpH12.3の水溶液
比較例5:pH12.3の水酸化ナトリウム水溶液
比較例6:1M次亜塩素酸ナトリウム、1.85Mスルファミン酸及び2.8M水酸化ナトリウムを含む水溶液よりなる洗浄剤を、2%に希釈して調製したpH12.3の水溶液
なお、上記の実施例3及び比較例6の洗浄剤は、1Mの次亜塩素酸ナトリウムと1.85Mのスルファミン酸を含むため、Cl濃度としては1Mであり、Cl/Nモル比=1/1.85=0.54である。
<洗浄試験>
日東電工社製芳香族ポリアミド系RO膜「ES20」を試験研究所の排水回収システムにおけるRO膜分離装置に装填し、半年間運転した。運転後のRO膜をRO膜分離装置から取り出して解体し、平膜試料を入手した。平膜試料を円形に切り取り、図1,2の平膜試験装置に設置して、まず、0.75MPa、25℃の条件で、洗浄前の純水透過流束を測定した。その後、各洗浄液を供給して実施例1におけると同様に17時間の浸漬洗浄を行い、洗浄後の純水透過流束を同条件で測定した。結果を表2に示す。
Figure 0006364751
表2より明らかなように、アルカリ水溶液を用いた比較例5よりもクロラミン化合物を含むアルカリ水溶液を用いた比較例6の方が洗浄効果に優れるが、更に界面活性剤を併用した実施例3では、各段に優れた洗浄効果が得られる。
1 容器
2 平膜セル
2A RO膜
2B 多孔質支持板
3 スターラー
4 高圧ポンプ
5 攪拌子
6 圧力計
7 圧力調整バルブ
8 Oリング

Claims (13)

  1. クロラミン化合物、分子量1000以下のアニオン系界面活性剤及びアルカリ剤を含むpH13以上の水溶液よりなることを特徴とする芳香族ポリアミド系逆浸透膜の洗浄剤。
  2. 請求項1において、前記水溶液中のクロラミン化合物の濃度が0.2〜2Mで、界面活性剤の濃度が0.01〜1Mで、アルカリ剤の濃度が1〜3Mであることを特徴とする芳香族ポリアミド系逆浸透膜の洗浄剤。
  3. 請求項1又は2において、前記クロラミン化合物がモノクロロスルファミン酸を含むことを特徴とする芳香族ポリアミド系逆浸透膜の洗浄剤。
  4. 請求項1ないしのいずれか1項において、前記アニオン系界面活性剤が、アルキルベンゼンスルホン酸塩及びアルキル硫酸塩よりなる群から選ばれる1種又は2種以上であることを特徴とする芳香族ポリアミド系逆浸透膜の洗浄剤。
  5. クロラミン化合物、分子量1000以下のアニオン系界面活性剤及びアルカリ剤を含むpH10以上の水溶液よりなることを特徴とする芳香族ポリアミド系逆浸透膜の洗浄液。
  6. 請求項において、前記水溶液のpHが12以上13以下であることを特徴とする芳香族ポリアミド系逆浸透膜の洗浄液。
  7. 請求項又はにおいて、前記水溶液中のクロラミン化合物の濃度が0.005〜0.5Mで、界面活性剤の濃度が0.0001〜0.05Mであることを特徴とする芳香族ポリアミド系逆浸透膜の洗浄液。
  8. 請求項ないしのいずれか1項に記載の芳香族ポリアミド系逆浸透膜の洗浄液に芳香族ポリアミド系逆浸透膜を接触させることを特徴とする芳香族ポリアミド系逆浸透膜の洗浄方法。
  9. 請求項1ないしのいずれか1項に記載の芳香族ポリアミド系逆浸透膜の洗浄剤を製造する方法であって、前記クロラミン化合物、1級アミノ基を有する化合物、アンモニア及びアンモニウム塩よりなる群から選ばれる1種又は2種以上(以下「NH系化合物」と称す。)と、次亜塩素酸及び/又は次亜塩素酸塩とを混合することにより生成させる工程を有することを特徴とする芳香族ポリアミド系逆浸透膜の洗浄剤の製造方法
  10. 請求項において、前記クロラミン化合物を生成させる工程において、次亜塩素酸及び/又は次亜塩素酸塩と、前記NH系化合物とを、次亜塩素酸及び/又は次亜塩素酸塩由来の有効塩素濃度(Cl)と、前記NH系化合物由来の窒素原子Nとのモル比(Cl/Nモル比)が0.1〜1となるように混合することを特徴とする芳香族ポリアミド系逆浸透膜の洗浄剤の製造方法
  11. 請求項又は10おいて
    アルカリ剤の水溶液に前記NH系化合物を添加して溶解し、得られたNH系化合物水溶液に次亜塩素酸及び/又は次亜塩素酸塩を添加して混合する工程を有することを特徴とする芳香族ポリアミド系逆浸透膜の洗浄剤の製造方法。
  12. 請求項11において、前記アルカリ剤の水溶液は、水の量が50〜90重量%であり、アルカリ剤とNH系化合物との割合がN/アルカリ金属(モル比)で0.5〜0.7となるようにNH系化合物を添加し、次亜塩素酸及び/又は次亜塩素酸塩を有効塩素(Cl)濃度5〜20重量%の水溶液として添加することを特徴とする芳香族ポリアミド系逆浸透膜の洗浄剤の製造方法。
  13. 請求項1ないしのいずれか1項に記載の芳香族ポリアミド系逆浸透膜の洗浄剤を希釈して、pH10以上の水溶液とすることを特徴とする請求項ないしのいずれか1項に記載の芳香族ポリアミド系逆浸透膜の洗浄液を製造する洗浄液の製造方法。
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