JP6364234B2 - 螺子キャップ - Google Patents

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Description

本発明は、開封履歴明示バンド(TEバンド)を備えた螺子キャップに関するものであり、より詳細には、キャップの開封に際して、TEバンドが分断するタイプの螺子キャップに関する。
容器内容物の品質保証やいたずら防止などのために、開封履歴を明示するTEバンドを備えた螺子キャップが広く使用されている。即ち、この種のキャップでは、キャップを旋回して開栓したときには、キャップ本体とTEバンドを連結しているブリッジが破断し、これにより、キャップが開封された事実を明示するようになっている。
このようなTEバンドを備えた螺子キャップにおいては、キャップの開封に際して、TEバンド自体が分断するタイプのものが知られている(例えば特許文献1〜3)。このタイプのキャップでは、TEバンドが、キャップの開栓に際して破断する連結部とキャップの開栓に際して破断しない非破断連結部とによってキャップ本体とに連結されており、キャップを開栓するとTEバンドは、分断して開いた状態となり、この状態でキャップ本体と共に容器口部から取り除かれることとなる。即ち、TEバンドが分断した状態をみて、一般の消費者は、キャップが開封された事実を認識できるのである。
このような分断型TEバンドを備えたキャップは、開封したときに、TEバンドが容器側に残らず、キャップに連結した状態で容器口部から取り除かれるため、容器内容物が飲料であるときには、容器側に残ったTEバンドにより飲料の喫飲などが阻害されず、また、キャップの廃棄に際しては、TEバンドが繋がったままの状態でキャップを廃棄することができるので、ゴミの数を増やさず、廃棄が容易であるという利点もある。
特開2004−149156号 特開2006−282181号 特開2013−103721号
ところで、上述した分断型のTEバンドでは、その分断面が破断用ブリッジによって連結されており、キャップの開栓に際して、この破断用ブリッジが破断して該ブリッジが分断されて開いた形態になるという構造を有している。このため、分断されたTEバンドには、どうしても破断用ブリッジの破断残片がその分断面に形成されてしまう。即ち、この破断用ブリッジは、極めて細く短いものであり、分断面に形成されるブリッジの破断残片は、棘のような形態となってしまい、この結果、キャップを容器口部から取り外したとき、このようなキャップは、破断されたTEバンドに形成されているブリッジの破断残片にできるだけ触れないように手で持たなければならず、例えば、キャップのリシールが煩わしくなるという問題がある。
従って、本発明の目的は、キャップの開栓に際して分断するタイプの開封履歴明示バンドを備えた螺子キャップにおいて、開栓により容器口部から取り外されたキャップを、何ら支障なく、そのまま手で持つことができ、容器口部から取り外されたキャップの取り扱いが容易な螺子キャップを提供することにある。
本発明によれば、螺子係合により容器口部に固定されるキャップ本体と、該キャップ本体のスカート部下端に設けられ且つ筒状形状を有する開封履歴明示バンドとからなり、該バンドは上下方向に延びている分断面を有しており、この分断面がキャップの開栓に際して破断するブリッジによって連結されている螺子キャップにおいて、
前記開封履歴明示バンドの上端は、開栓に際しても破断しない非破断型連結片と、開栓に際して破断する破断型連結片とによって、前記スカート部の下端に連結されていると共に、
前記分断面の一方側は、キャップ軸方向線を基準として凹んだ湾曲部を有しており、
前記分断面の他方側は、前記湾曲部に対応して、キャップ軸方向線を基準として突出した湾曲部を有しており、且つ該突出した湾曲部は、前記凹んだ湾曲部内に侵入するように形成されており、
前記ブリッジは、前記ブリッジは、前記凹んだ湾曲部の中心線に対して、上側となる部分と下側になる部分とのそれぞれにおいて、前記凹んだ湾曲部と突出した湾曲部とを連結し且つキャップの開栓に際して発生する破断残片が該凹んだ湾曲部に残るように設けられていることを特徴とする螺子キャップが提供される。
本発明の螺子キャップにおいては、
(1)前記開封履歴明示バンドの内面には、閉栓方向への回転は許容するが、容器口部の外面に形成されている突起部との当接によって開栓方向への回転を制限するラチェットが少なくとも1個設けられていること、
(2)前記非破断型連結片が、折り返し部を有するストリップにより形成されていること、
が好適である。
本発明の螺子キャップに設けられているTEバンドは分断型であり、キャップの開栓に際して、このTEバンドはキャップ本体のスカート部に連なっているものの、分断して開いた状態となり、このようなTEバンドの分断状態により、キャップの開封履歴が明示されるのであるが、本発明においては、このようなTEバンドの上下方向に延びている分断面の一方側が、キャップ軸方向線を基準として凹んでいる湾曲部を有しており、この湾曲部に、該分断面を繋いでいるブリッジの破断残片が残るように構成されている点に顕著な特徴を有している。
即ち、キャップを開栓して容器口部から取り外したとき、取り外されたキャップ本体に連なっている分断されたTEバンドに形成されているブリッジの破断残片は、凹んだ湾曲部に位置するため、このキャップ本体を手で持ったとき、この破断残片が手に当るという不都合を有効に回避することができ、従って、容器口部から取り外されたキャップ(キャップ本体)の取り扱いに際して、破断残片が手に当たらないように持つなどの煩わしさがなく、例えばキャップのリシールをスムーズに行うことができる。
また、本発明の螺子キャップでは、TEバンドは、分断型であるため、キャップを容器口部から取り外したとき、該TEバンドは、容器口部に残らず、キャップ本体に連なった状態で容器口部から取り除かれるため、廃棄物が増えるなどの問題もなく、また容器内容物を容器から取り出したとき、TEバンドが落下して排出された容器内容物と混ざってしまうなどの不都合を生じることもない。
本発明の螺子キャップの側面図。 図1の螺子キャップの側断面図。 図1の螺子キャップの底面図。 図1の螺子キャップにおけるラチェットと容器口部の突起部との関係を示す図。 図1の螺子キャップと容器口部との嵌合断面を示す半断面図。 図1の螺子キャップを開栓していくプロセスを示す図。 図1の螺子キャップにおけるTEバンドの分断面に形成されている破断用ブリッジと、該ブリッジの破断により形成される破断残片とを拡大して示す図。 本発明の螺子キャップの最もシンプルな形態を示す側面図。
図1乃至図5を参照して、本発明の螺子キャップは、大まかに言って、キャップ本体1と、筒状形状の開封履歴明示バンド(TEバンド)2とから成っており、キャップ本体1は、頂板部5と、頂板部5の周縁部から垂下しているスカート部6とから形成されている。
頂板部5の内面には、スカート部6とは間隔を置いて下方に延びているインナーリング7が形成されており、且つインナーリング7とスカート部6との間の部分に小突起9、9が形成されている。また、スカート部6の内面には、雌螺条10が形成されている。
このような螺子キャップが装着される容器口部は、図4及び図5において、全体として50で示されている。
かかる容器口部50は、螺子キャップの使用形態に応じて、例えばボトルの口部であってもよいし、また、袋状容器に溶着されているスパウトと呼ばれる筒状形状の注出具であってもよい。
いずれの形態にしろ、この容器口部50は、図5の半断面図からも理解されるように、全体として、細長い中空の筒状体であって、その外面には、雄螺条51が形成されており、この雄螺条51の下方には、TEバンド2の回転を制御するための突起部53が形成されている。
かかる容器口部50において、容器口部50の外面に形成されている雄螺条51は、スカート部6の内面に形成されている雌螺条10と係合するものであり、これにより、キャップ本体1は容器口部50に装着される。この状態において、容器口部50の上端は、インナーリング7とスカート部6との間の空間内に侵入し、且つその上端面が頂板部5の内面に形成されている小突起9、9に圧接されることにより、良好なシールが確保されるようになっている。
また、図2に示されているように、スカート部6の内面の上方部分には、適当な間隔で軸方向に延びている縦リブ12が設けられている。この縦リブ12は、容器口部50にキャップ本体1を装着する際のセンタリングとして作用し、キャップ本体1の斜め被りを防止するためのものである。
さらに、スカート部6の外面には、滑り止め用のローレット15が形成されており、キャップ本体1の閉栓方向及び開栓方向への旋回をスムーズに行い得るようになっている。
また、TEバンド2の内面には、ラチェット17が複数形成されている。これらのラチェット17は、図3及び図4に示されているように、閉栓方向Yへの回転は許容するが、容器口部50の外面に形成されている突起部53との当接によってTEバンド2の開栓方向Xへの回転を制限するような形状を有している。
尚、図2、図3及び図4から理解されるように、TEバンドの上端には、水平方向内方に突出した内方フランジ2aが形成されている。即ち、この内方フランジ2aの上面がスカート部6の下端に対面している。また、TEバンド2の内周面から内方フランジ2aの下面と一体に連なるようにラチェット17が形成されており、このラチェット17は、径方向内方且つ開栓方向X側に指向している(図3参照)。このようなラチェット17の回転制御により、TEバンド2が開封履歴明示機能を発揮することとなる。この開封履歴明示機能については、後述する。
本発明において、上記のTEバンド2は、細長い紐状のストリップ21によって、スカート部6の下端に連結されている。このストリップ21は、開栓に際して破断しない非破断型連結片として機能するものであり、このキャップ本体1を容器口部50から取り外したとき、TEバンド2が容器口部50側に残らずにキャップ本体1と共に容器口部50から取り外されるようにするための部材である。
また、TEバンド2の上端とスカート部6の下端とは小幅のブリッジ23により連結される。この小幅のブリッジ23は、キャップの開栓に際して破断する破断型連結片として機能するものであり、キャップの供給時、或いはキャップ本体1を容器口部50に装着した際(キャッピング)、TEバンド2が変形せずに、安定にキャップ本体1と共に容器口部50に装着されるようにするために設けられるものである。
さらに、スカート部6の下端面には、上記のストリップ21が位置している部分を除き、TEバンド2との間隔調整用のリブ25が弧状に形成されている。即ち、このようなリブ25が形成されていることにより、TEバンド2とスカート部6との間の隙間を狭くし、このキャップに軸方向荷重が加わったときの応力を緩和し、前述した小幅のブリッジ23やストリップ21の破損等を回避することができる。
ところで、TEバンド2は、上下方向に延びている上下方向スリット30によって、分断されており、互いに対面する分断面30a,30bが形成されている。即ち、図3及び図4を参照して、このキャップは、開栓に際してはXで示される方向に旋回され、閉栓に際してはYで示される方向に旋回されるが、上記の上下方向スリット30により、TEバンド2は、開栓方向X側に位置する開栓側部αと、閉栓方向Y側に位置する閉栓側部βとに分断されている。また、上記のストリップ21は、TEバンド2の開栓側部αに連結されている。
尚、図3の底面図で示したように、この例では、スリット30は、対称位置に2箇所形成されており、TEバンド2は、各スリット30により開栓側部αと閉栓側部βとに区画された構造となっており、該スリット30によって分割されたTEバンドのそれぞれにラチェット17が形成されている。
さらに、上記のスリット30により形成されている分断面30a,30bとは、開栓に際して破断するブリッジ31a,31bによって互いに連結されている。かかる分断面30a,30b及びブリッジ31a,31bの形態については、後で詳述する。
上記の構造のキャップにおいて、容器口部50に装着されているキャップ本体1(スカート部6)を開栓方向Xに回転させてキャップを開栓すると、TEバンド2は、ストリップ21により引っ張られ、開栓方向X側に移動するが、上記スリット30で区画された閉栓部側βでは前述したラチェット17による回転制御によって開栓方向X側への移動が制限され、この結果、上記ブリッジ31a,31bが破断し、TEバンド2が開栓側部αと閉栓側部βとに分断され、これによりTE性が発現する。
ところで、上記のストリップ21は、折り返し部21aが形成されるように長く設けることが好ましい。即ち、図1に示されているように、ストリップ21とスカート部6との接合部及びストリップ21とTEバンド2との接合部は、TEバンド2を分断するスリット30の近傍に位置せしめると同時に、ストリップ21の全長を、スカート部6の下端とTEバンド2の上面との間隔に比して非常に長く設定して、このストリップ21に折り返し部21aを形成するのがよい。ストリップ21に、このような折り返し部21aを形成することにより、キャップ開栓時でのストリップ21の破断を有効に防止され、開栓によるTEバンド2の脱落を確実に防止することができる。さらに、一旦、開栓され、TEバンド2が完全に分断されると、このTEバンド2を分断前の形態に近い状態に戻すこともできなくなり、この結果、リシール時において優れたTE性を発揮する。
この螺子キャップを開栓していくプロセスを示す図6を参照して、キャップ本体1を容器口部50に装着された状態のキャップを、開栓方向に回転せしめると、キャップ本体1は上昇するが、図4に示されているように、ラチェット17と容器口部50の突起部53とが係合し、TEバンド2の回転は抑制される。従って、スカート部6とTEバンド2との間隔は次第に上昇し、これに伴って、ストリップ21の折り返し部21aが徐々に伸びていき、前述した小幅のブリッジ23は破断する(図6(a))。
さらに、キャップ本体1を開栓方向に回転させていくと、ストリップ21が伸びきった状態となり、これにより、TEバンド2の開栓側部αは、ストリップ21により開栓方向X側に引っ張られることになる(図6(b))。
引き続き、キャップ本体1を開栓方向に回転させていくと、キャップ本体1はさらに上昇し、TEバンド2の開栓側部αは、ストリップ21により開栓方向X側に引っ張られて上昇するが、TEバンド2の閉栓部側βは、前述したラチェット17との係合により、その旋回が制限されているため、分断面30a,30bを連結しているブリッジ31a,31bに応力が集中し、これらブリッジ31a,31bが破断し、TEバンド2は、分断されることとなる(図6(c))。即ち、分断されたTEバンド2が、垂れ下がったストリップ21により連結された状態となり、消費者が明確に一度開栓されたことを認識することができる。
上記の開栓プロセスから理解されるように、上述した構造の螺子キャップにおいては、キャップの開栓に際しては、折り返し部21aを有しているため、ストリップ21にテンションが一気に加わることはなく、ストリップ21は、その折り返し部21aが徐々に伸ばされていき、徐々にテンションが加わっていく。即ち、折り返し部21aが遊びとなってテンションを緩和しているわけである。従って、かかる構造の螺子キャップでは、キャップの開栓に際して、ストリップ21が破断するという不都合、即ちTEバンド2が脱落してしまうという不都合は有効に防止されている。
しかも、上記のストリップ21の長さが非常に長く、開栓後では、非常に長く垂れ下がったストリップ21に、分断されたTEバンド2が垂れ下がった状態にある。従って、これを元の形状に復帰させることが非常に困難であり、リシールに使用したときには、ストリップ21がかなり歪んだ形態となってしまい、従って、一般の需要者は、一旦開封されたキャップであるという事実を容易に認識することができる。特に、キャップが小さいときには、TEバンド2の径がかなり小さくなるため、TEバンド2の分断を看過してしまう傾向が極めて大きいが、ストリップ21の長さを長く設定することにより、リシールに際しては、その歪みが非常に大きく、一般需要者にも容易に認識でき、優れたTE性を確保することができる。
尚、図1や図6に示されているように、上述した構造の螺子キャップにおいては、キャップ本体1のスカート部6の下端及びTEバンド2の上端部(内方フランジ2aの上面)に、それぞれ、開栓或いは閉栓に際して互いに係合する案内突起35a,35bを設けておくことが好適である。即ち、これらの突起35a,35bは、それぞれ、直立面と傾斜面とを有しており、キャップを容器口部に装着する際の閉栓時には、直立面同士が当接係合し、キャップ本体1(スカート部6)の閉栓方向への回転がTEバンド2に伝達され、キャップ開栓時の初期には、傾斜面同士が当接係合し、キャップ本体1の回転に伴い、TEバンド2が下方に押し下げられることとなる。これにより、ストリップ21に過度の負荷がかからないようにして、閉栓及び開栓を行うことができる。
さらに、上述した螺子キャップでは、図1に示されているように、スリット30で分断された閉栓側部βの上面には、ストリップ21の折り返し部21aを許容し得るような切り欠き37を設けることが好ましい。これにより、長いストリップ21の形成により、スカート部6とTEバンド2との間隔を大きくしなければならないという不都合は有効に回避することができる。
また、図の例では、上下方向スリット30は2個設けられているが、このようなスリット30は3個或いは4個設け、それぞれにおいて、開栓側部αと閉栓側部βとに区画することも可能であるが、スリット30の数は、2個に限定されるものではなく、1個或いは2個よりも多くすることもでき、これら複数のスリット30によって分割されたTEバンド2のそれぞれにラチェット17が設けられ、さらに、各スリット30に対応してストリップ21が設けられることとなる。
ところで、上述した構造の螺子キャップでは、先に述べたように、TEバンド2には、スリット30により分断面30a,30bが形成されており、開栓に際して破断するブリッジ31a,31bによって分断面30a,30bが連結された構造となっているが、本発明においては、図7に示されているように、スリット30を直線ではなく、曲線を含む形状とすることにより、一方の分断面30aに、軸方向線Zを基準として凹んだ形状の湾曲部(湾曲凹部)40が形成され、この湾曲凹部40にブリッジ31a,31bが結合される(図7(a)参照)。
さらに、本発明では、開栓により、上記のブリッジ31a,31bが破断して形成される破断残片43,43が湾曲凹部40側に存在するように(図7(b)参照)、ブリッジ31a、31bの形態が設定される。具体的には、ブリッジ31a、31bは、湾曲凹部40側の厚みが肉厚となり、対面の分断面30b側の厚みを肉薄に設定される。
このような本発明では、開栓により容器口部から取り除かれたキャップを取り扱い易くなる。
即ち、図7(b)或いは図6(c)からも理解されるように、開栓により容器口部50から取り除かれたキャップに連なっているTEバンド2は、その分断面30a,30bの何れかに、ブリッジ31a,31bの破断残片43が残るが、ブリッジ31a,31bが破断するように細い形状を有しているため、この破断残片43は棘のような形態となってしまう。このため、容器口部50から取り除かれたキャップを取り扱う場合には、この破断残片43に手が当らないように注意するのが一般的であり、このため、このようなキャップの廃棄作業も煩わしいものとなる。
しかるに、本発明では、上記の破断残片43は、湾曲凹部40内に位置するように設計されているため、上記のようなキャップの取り扱いに際して、破断残片43が手に当るという不都合を有効に回避でき、容器口部から取り除かれたキャップの取り扱いが容易となる。
上述した本発明のキャップにおいては、TEバンド2の開栓側部α側の分断面30aに湾曲凹部40を形成しているが、このような湾曲凹部40は、TEバンド2の閉栓側部β側の分断面30bに形成し、この分断面30b側の湾曲凹部40に破断残片43を残すようにすることも勿論可能である。
また、図7等に示されているように、対面する分断面30bには、湾曲凹部40に対応して、軸方向線Zを基準として、湾曲凹部40側に突出した湾曲部(湾曲凸部)45が形成されている。これにより、分断面30a,30b間の間隔を必要以上に大きくせずに、両者を繋いでいるブリッジ31a,31bの長さを長くすることにより生じるブリッジの偶発的な破断等の不都合を有効に防止することができる。
さらに、上述した例では、分断面30a,30b間を連結しているブリッジは2つ形成されているが(ブリッジ31a,31b)、このようなブリッジの数は、2個より多く設けることもできる。但し、分断面30a,30b間を少ない数のブリッジで安定に連結するという点では、ブリッジの数は2つが好適であり、さらに、図7(a)に示されているように、湾曲凹部40の中心線Qに対して、上側になる部分と下側になる部分とのそれぞれにブリッジを形成する(ブリッジ31aが上側に位置し、ブリッジ31bが下側に位置している)。そして、分断面30a側のブリッジの基端よりも、分断面30b側のブリッジの基端を中心線Qに近づかせるようにし、ブリッジを傾斜して配置することが好適である。
このようにブリッジ31a,31bを配置した場合、ブリッジ31a,31bの破断後において、破断残片43の棘のような形状の先端が、内(中心線Q)側方向に向くため、破断残片43の先端が手に当るという不都合をより有効に回避することを可能とする。
また、上述した図1〜図7では、ラチェット係合を利用した螺子キャップを例にとって本発明を説明したが、本発明は、ラチェット係合を利用していない通常の螺子キャップにも適用できる。図8には、最もシンプルなタイプの螺子キャップに本発明を適用した例を示した。
図8のキャップは、ラチェット係合を利用していないことを除けば、その基本的な構造は、前述した螺子キャップと同じである。
図8において、このキャップは、キャップ本体1とTEバンド2とから形成されており、TEバンド2は、開栓に際して破断しない非破断型連結片21(前述したストリップ21に相当)と、開栓に際して破断する破断型連結片23とによって、キャップ本体1のスカート部6の下端に連結されている。
また、図示されていないが、スカート部6の内面には、容器口部の外面に係合する螺条が形成されており、TEバンド2の内面には、容器口部の外面に形成されている顎部(容器口部外面の螺条の下方に形成されている突部)の下面に係合するフラップ片の如き突片が形成されている。
さらに、TEバンド2には、前述したキャップと同様、分断面30a,30bが形成されており、一方の分断面30aには、湾曲凹部40が形成されており、このような湾曲凹40に破断残片が残るように、分断面30aと30bとは、開栓に際して破断するブリッジ31a,31bによって連結されている。
即ち、容器口部に装着されたキャップ本体1を開栓方向に回転すると、キャップ本体1は、螺子係合の解除に伴って上昇するが、TEバンド2は、その内面に形成されている突片と容器顎部との係合により上昇が阻止される。この結果、前述した破断型連結片23が破断し、キャップ本体1は上昇していくが、TEバンド2は、非破断型連結片21によっての開栓方向且つ上方に引っ張り上げられる。この結果、分断面30aと30bを連結しているブリッジ31a,31bが破断し、TEバンド2は分断されることとなる。即ち、キャップ本体1は、分断されたTEバンド2が非破断型連結片21によって繋がれたままの状態で容器口部から取り外されることとなる。従って、TEバンド2が分断された状態を見て、一般の消費者はキャップが取り外された開封履歴を認識することができる。
一方、容器口部から取り外されたキャップ本体1に繋がれ且つ分断されたTEバンド2には、ブリッジ31a,31bの破断残片が残ることとなるが、このような破断残片は、湾曲凹部40に位置するものとなる。従って、容器口部から取り外されたキャップを手で持って取り扱うに際して、破断残片が手に当るなどの不都合を有効に回避することができ、前述した図1〜図7のラチェット係合型の螺子キャップと同様、その取扱いが容易となるわけである。
尚、分断面30aに形成する湾曲凹部40を矩形状の凹部とした場合にも、分断されたTEバンド2に形成されるブリッジ31a,31bの破断残片が手に当るなどの不都合を回避することは可能である。しかしながら、この場合には、分断面30a及び分断面30bに角の尖ったコーナー部が形成されてしまい、このコーナー部が手に当るなどの不都合を生じてしまうため、容器口部から取り外されたキャップの取り扱いが容易となるという本発明で達成される効果を得ることはできない。
上述した本発明の螺子キャップは、袋状容器(パウチ)に口部として設けられているスパウトのような小径の容器口部にラチェット式の螺子キャップを装着する場合に最適であるが、このようなスパウト用のキャップに限定されるものではなく、ボトル等の容器の口部に用いるキャップとしても好適に使用することができる。
1:キャップ本体
2:TEバンド
17:ラチェット
21:非破断型連結片(ストリップ)
23:破断型連結片
30:上下方向スリット
30a,30b:分断面
31a,31b:破断ブリッジ
40:凹んだ湾曲部(湾曲凹部)
43:ブリッジ31a,31bの破断残片
45:突出した湾曲部(湾曲凸部)
50:容器口部
53:突部

Claims (3)

  1. 螺子係合により容器口部に固定されるキャップ本体と、該キャップ本体のスカート部下端に設けられ且つ筒状形状を有する開封履歴明示バンドとからなり、該バンドは上下方向に延びている分断面を有しており、この分断面がキャップの開栓に際して破断するブリッジによって連結されている螺子キャップにおいて、
    前記開封履歴明示バンドの上端は、開栓に際しても破断しない非破断型連結片と、開栓に際して破断する破断型連結片とによって、前記スカート部の下端に連結されていると共に、
    前記分断面の一方側は、キャップ軸方向線を基準として凹んだ湾曲部を有しており、
    前記分断面の他方側は、前記湾曲部に対応して、キャップ軸方向線を基準として突出した湾曲部を有しており、且つ該突出した湾曲部は、前記凹んだ湾曲部内に侵入するように形成されており、
    前記ブリッジは、前記ブリッジは、前記凹んだ湾曲部の中心線に対して、上側となる部分と下側になる部分とのそれぞれにおいて、前記凹んだ湾曲部と突出した湾曲部とを連結し且つキャップの開栓に際して発生する破断残片が該凹んだ湾曲部に残るように設けられていることを特徴とする螺子キャップ。
  2. 前記開封履歴明示バンドの内面には、閉栓方向への回転は許容するが、容器口部の外面に形成されている突起部との当接によって開栓方向への回転を制限するラチェットが少なくとも1個設けられている請求項1に記載の螺子キャップ。
  3. 前記非破断型連結片が、折り返し部を有するストリップにより形成されている請求項2に記載の螺子キャップ。
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