JP6363831B2 - 乾海苔処理ライン - Google Patents
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Description
そのため、乾海苔処理ライン設置のために広い面積を要するという問題、検査装置4から不良品として排出された乾海苔や、結束装置8に集積された乾海苔の束が、それぞれ離れた場所に位置することになって、作業性が悪いといった問題があった。
また、検査装置で不良品と判定された乾海苔が、検査装置の一側部に排出されるので、一箇所で排出された乾海苔の回収や目視による検査等を行うことができ、作業能率が向上する。
海苔製造装置は、抄き部、脱水部、乾燥室(図示せず)、図3に示す簀2、簀ホルダー3及び簀2から海苔を剥ぎ取る2箇所の剥ぎ部(図示せず)を有する前処理装置1と、2箇所の剥ぎ部で剥ぎ取られ、搬出コンベア11、12で1枚ずつ送られてくる乾海苔Sを、反転し、検査し、折り畳み、結束する後処理装置9で構成されている。
なお、図1には前処理装置が示されていないが、従来の海苔製造装置と同様の前処理装置が搬出コンベア11、12の上流側にある。
そして、搬送コンベア32は、搬送コンベア31に対して搬出コンベア12の下流側に同じ高さで平行に近接して配置されるとともに搬送コンベア31よりも短く、搬送コンベア31だけが搬送コンベア32より左側に延出している。
また、搬出コンベア12は、搬送コンベア31の上方を通過して立体的に交差しており、乾海苔Sを搬送コンベア32の近傍に配置されている乾海苔反転装置22へ送り込むことができるようになっている。
また、大径回転ロール26の背面には乾海苔Sの案内誘導回動ベルト28を接し、大径回転ロール26とその下部前方に設けた小径テンションロールとの間に掛回した回動ベルト(図示せず)との間に乾海苔Sの出口を形成しており、大径回転ロール26の周囲を転回して出口から送り出された乾海苔Sは、搬送コンベア31の上に載り、乾海苔処理ライン10へと搬送される。
なお、この実施例においては、乾海苔反転装置22も乾海苔反転装置21と全く同じ構造のものである。
検査装置40から出てきた乾海苔Sの良品は搬送コンベア31、32からW型カウンター50に送られる。
そして、搬送コンベア31から送られてきた乾海苔Sは、W型カウンター50からまっすぐに不揃い排出装置51に運ばれ、折曲げ機61で10枚ずつ折り曲げられた後に、それまでの搬送方向に対して直交する方向に配置された結束機71で10枚×10組が1束として束ねられ、海苔集積機81に束ねられた乾海苔が集積されるようになっている。
また、搬送コンベア32から送られてきた乾海苔Sは、W型カウンター50により搬送方向が90度変えられた上で不揃い排出装置52に運ばれ、折曲げ機62で10枚ずつ折り曲げられた後に、W型カウンターからの搬送方向に対して直交する方向に配置された結束機72で10枚×10組が1束として束ねられ、海苔集積機81に束ねられた乾海苔が集積されるようになっている。
(1)実施例の乾海苔処理ライン10は、搬送コンベア31から送られてきた乾海苔Sをまっすぐに不揃い排出装置51及び折曲げ機61へ送り、その後それまでの搬送方向に対して直交する方向に配置された結束機71及び海苔集積機81へ送るとともに、搬送コンベア32から送られてきた乾海苔Sをそれまでの搬送方向に対して直交する方向に配置された不揃い排出装置52及び折曲げ機62へ送り、その後W型カウンターからの搬送方向に対して直交する方向に配置された結束機72及び海苔集積機82へ送っているが、不揃い排出装置51、52、折曲げ機61、62、結束機71、72及び海苔集積機81、82の配置は、それまでの搬送方向に対してまっすぐ又は直交する方向であれば、適宜選択できる。
そのため、後処理装置9を設置する場所の形状や、作業のし易さを考慮してこれらの装置の配置を決定することができる。特に作業のし易さを考慮するならば、海苔集積機81、82は近接して配置した方が良い。
(2)実施例の乾海苔処理ライン10は、搬送コンベア31から送られてきた乾海苔Sの良品を不揃い排出装置51、折曲げ機61、結束機71及び海苔集積機81で処理し、搬送コンベア32から送られてきた乾海苔Sの良品を不揃い排出装置52、折曲げ機62、結束機72及び海苔集積機82で処理しているが、搬送コンベア31、32から送り出された乾海苔Sの良品を、まとめて1つの統合搬送コンベアに載せて運び、1組の不揃い排出装置、折曲げ機、結束機及び海苔集積機で処理するようにしても良い。
搬送コンベア31、32により送られてくる乾海苔Sを、統合搬送コンベアに載せるには、統合搬送コンベアの搬送速度を搬送コンベア31、32の搬送速度のほぼ2倍とし、搬送コンベア31、32からタイミングをずらして、統合搬送コンベアの上に乾海苔Sを載せれば良い。
そうした場合、搬送コンベア31、32及び統合搬送コンベアの配置には以下のものを挙げることができる。
a.搬送コンベア31と統合搬送コンベアは、同一平面上で連続するように配置するとともに、搬送コンベア32は、その終端部が統合搬送コンベアの上側に来るように配置し、搬送コンベア32の終端部から乾海苔Sを統合搬送コンベアの上面に落とすようにする。
b.搬送コンベア31と統合搬送コンベアは、同一平面上で連続するように配置するとともに、搬送コンベア32は、その終端部が統合搬送コンベアの側部に来るように配置し、搬送コンベア32の終端部から乾海苔Sを統合搬送コンベアの上面に送り込むようにする。
c.搬送コンベア31と統合搬送コンベアは、同一平面上で連続するように配置するとともに、搬送コンベア32は、統合搬送コンベアの横に延びるように配置し、搬送コンベア32の上にある乾海苔Sを押出機構や吸着機構で統合搬送コンベアに移し変えるようにする。
(3)実施例の乾海苔処理ライン10は、不揃い排出装置51、52及び海苔集積機81、82を備えているが、搬送中に不揃いを矯正する装置を用いたり、不揃いのある束を目視チェックしてやり直ししたりすれば、不揃い排出装置51、52を備える必要は必ずしもない。また、結束機71、72で束ねられた乾海苔を直接人手や箱詰め機で箱に詰めるようにすれば、海苔集積機81、82を備える必要は必ずしもない。
4 検査装置 5 不揃い排出装置
6 折畳装置 7 結束装置 8 集積装置
9 後処理装置 10 乾海苔処理ライン
11、12 搬出コンベア
21、22 乾海苔反転装置 23、24 送出挟持ローラ
25 水平板 26 大径回転ロール
27 小径押えロール 28 案内誘導回動ベルト
31、32 搬送コンベア 40 検査装置
50 W型カウンター 51、52 不揃い排出装置
61、62 折曲げ機 71、72 結束機
81、82 海苔集積機 S 乾海苔
Claims (4)
- 2つの搬出コンベアにより送られてくる乾海苔を反転した後に、2つの搬送コンベアで搬送しながら検査し、折り畳み、結束する乾海苔処理ラインであって、
前記2つの搬送コンベアは、同じ高さで平行に近接して配置され、
前記2つの搬出コンベアのうちの一方の搬出コンベアは、前記2つの搬送コンベアのうちの一方の搬送コンベアの上方を通過して立体的に交差して配置され、
前記2つの搬送コンベアには、該2つの搬送コンベアにより一緒に送り込まれる乾海苔を検査して不良品と判定した乾海苔を一側部に排出する検査装置が配置されるとともに、前記検査装置に次いで、前記検査装置から前記2つの搬送コンベアで送られてきた乾海苔のうち、一方の搬送コンベアで送られてきた乾海苔をまっすぐ運び、他方の搬送コンベアで送られてきた乾海苔は搬送方向を90度変えて運ぶW型カウンターが配置され、
前記検査装置で検査され、良品と判定された乾海苔を所定枚数重ねて折り曲げる折曲げ機と、
該折曲げ機で折り曲げられた所定枚数の乾海苔を1組とし、複数組の乾海苔を束ねる結束機を備えている
乾海苔処理ライン。 - 前記折曲げ機及び前記結束機が、前記2つの搬送コンベアに対して、それぞれ1台ずつ設けてある
請求項1に記載の乾海苔処理ライン。 - 前記結束機により束ねられた乾海苔を集積する海苔集積機をさらに備え、かつ、2つの前記海苔集積機が近接して配置してある
請求項2に記載の乾海苔処理ライン。 - 前記折曲げ機及び前記結束機が、前記検査装置の下流側に1台ずつ設けてあり、前記検査装置から送り出された乾海苔を、まとめて折り曲げた後に束ねる
請求項1に記載の乾海苔処理ライン。
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