WO2013088527A1

WO2013088527A1 - たばこ葉の搬送装置

Info

Publication number: WO2013088527A1
Application number: PCT/JP2011/078916
Authority: WO
Inventors: 豊水荒川
Original assignee: 日本たばこ産業株式会社
Priority date: 2011-12-14
Filing date: 2011-12-14
Publication date: 2013-06-20

Abstract

たばこ葉の搬送装置（１）は、たばこ葉が搬送される搬送経路（２）と、該搬送経路（２）を形成し、前記たばこ葉が搬入される入口部（３）と、該入口部（３）の下流側に位置する清掃部（挟持部）（４）と、該清掃部（４）の下流側に位置する出口部（５）と、前記入口部（３）及び前記出口部（５）にて前記たばこ葉を載置して搬送する受け側搬送ユニット（６）と、前記清掃部（４）にて前記受け側搬送ユニット（６）と協働して前記たばこ葉を挟持して搬送する被せ側搬送ユニット（７）とを備え、前記受け側搬送ユニット（６）及び前記被せ側搬送ユニット（７）は、間隔を存して平行に配設された複数本の線状体からなる。

Description

たばこ葉の搬送装置

　本発明は、たばこ葉を搬送する装置に関する。

　たばこ葉を裁刻して刻みを形成する前処理として、たばこ葉が有する葉脈が障害とならないように葉脈を潰す工程を行っている。この工程は、たばこ葉を圧展ロールで挟み込んで圧展することにより行われている。このとき、たばこ葉の表面に付着した不純物（ごみ等）を除去する必要があるため、たばこ葉は圧展ロールに搬送される際の搬送工程にて不純物が除去されることが望ましい。

　また、たばこ葉の搬送工程で用いる搬送装置としては、ベルトコンベヤを用いたものが知られている（例えば特許文献１参照）。

特開平８-２６６２５９号公報

　しかしながら、ベルトコンベヤにたばこ葉を載置して搬送する場合、載置側の面（裏面）が露出されず、裏面における不純物の除去が困難であるという問題があった。本発明は、これらの問題を鑑みて成されたものであり、たばこ葉の両面を露出させた状態でたばこ葉を搬送する搬送装置を提供することを目的とする。

　前記目的を達成するため、本発明では、たばこ葉が搬送される搬送経路と、該搬送経路を形成し、前記たばこ葉が搬入される入口部と、該入口部の下流側に位置する挟持部と、該挟持部の下流側に位置する出口部と、前記入口部及び前記出口部にて前記たばこ葉を支持して搬送する受け側搬送ユニットと、前記挟持部にて前記受け側搬送ユニットと協働して前記たばこ葉を挟持して搬送する被せ側搬送ユニットとを備え、前記受け側搬送ユニット及び前記被せ側搬送ユニットは、間隔を存して平行に配設された複数本の線状体からなることを特徴とするたばこ葉の搬送装置を提供する。

　好ましい搬送装置の例としては、前記挟持部を清掃部とし、前記清掃部を搬送される前記たばこ葉の両面側に前記たばこ葉に付着した不純物を除去するための除去装置が設けられている。

　好ましくは、前記清掃部は、前記搬送経路が湾曲して形成された湾曲部位を有する。
　好ましくは、前記除去装置は、前記湾曲部位にそれぞれ設けられている。

　好ましくは、前記除去装置は、前記たばこ葉に接触して前記不純物を除去するブラシを有するブラシロールと、前記たばこ葉から除去された前記不純物を吸引する集塵ダクトとを有する。

　好ましくは、少なくとも前記挟持部の始端と終端では、前記受け側搬送ユニット及び前記被せ側搬送ユニットで前記たばこ葉を上下方向から挟持している。
　好ましい搬送装置の例としては、前記出口部の下流側に前記たばこ葉を挟み込んで送り出す圧展ロールが備わる。

　本発明によれば、たばこ葉の両面が露出した状態でたばこ葉を搬送させることができ、たばこ葉の両面に付着した不純物の除去を容易とできる。

本発明に係るたばこ葉の搬送装置の概略図である。本発明に係るたばこ葉の搬送装置の入口部の概略図である。

　図１に示すように、本発明の一実施形態に係るたばこ葉の搬送装置１は、たばこ葉Ｌ（図２参照）が搬送される搬送経路２を有している。この搬送経路２は、たばこ葉Ｌが搬入される入口部３と、この入口部３の下流側に位置する清掃部（挟持部）４と、この清掃部４の下流側に位置する出口部５から形成されている。入口部３及び出口部５では、たばこ葉Ｌは受け側搬送ユニット６に支持されて搬送される。入口部３と出口部５との間に位置する清掃部４では、たばこ葉Ｌは受け側搬送ユニット６と被せ側搬送ユニット７とに挟持されて搬送される。すなわち、清掃部４においては受け側搬送ユニット６と被せ側搬送ユニット７とが協働してたばこ葉Ｌを挟み込み、この挟み込んだ状態でたばこ葉Ｌを搬送する。

　ここで、図２に示すように、受け側搬送ユニット６及び被せ側搬送ユニット７は、それぞれ搬送方向と直交する方向に間隔を存して平行に配設された複数本（図では３本の例示だが、それ以上でも良い）の線状体８を含んで形成されている。これら線状体８は、無端状であり、複数個の走行ロール９を介して一方向に送られている。これにより、たばこ葉Ｌは入口部３から出口部５に向けて搬送経路２を走行する。なお、たばこ葉Ｌは食品としての扱いであるため、線状体８は非金属製であることが好ましく、例えば綿、麻またはそれ以外の天然素材（たとえば絹など）からなる糸を用いることが出来る。また、本実施例では受け側搬送ユニット６及び被せ側搬送ユニット７は上下からたばこ葉Ｌを挟み込んでいるが、例えば左右から挟み込むなど上下以外の方向からたばこ葉Ｌを挟み込んでもよい。

　清掃部４には、除去装置１０が配設されている。除去装置１０は、たばこ葉Ｌに付着した、例えば砂・ごみ・小石等の不純物を除去するためのものである。たばこ葉Ｌの両面（表裏面）に付着した不純物を除去するため、除去装置１０は清掃部４を搬送するたばこ葉Ｌの両面側に設けられている。具体的には、除去装置１０はブラシロール１１と集塵ダクト１２からなる。ブラシロール１１は回転軸となる軸本体１４の長手方向全域に亘ってブラシ１３が形成されている。ブラシ１３が直接たばこ葉Ｌに接触してたばこ葉に付着したごみ等の不純物を掃き出す。ブラシロール１１はたばこ葉Ｌとの接触部分がたばこ葉Ｌの走行方向と同方向となるように回転している。掃き出された不純物は、ブラシロール１１の周囲を覆う集塵ダクト１２から吸引されて集塵される。集塵ダクト１２は、不純物（不純物を掃き出した際に舞う砂やごみ等）を空気とともに吸い込むものであり、下流側において空気と不純物を分離するサイクロン（不図示）が備わっている。なお、たばこ葉Ｌの不純物の除去は、ブラシロール１１に限らず、例えばエアを吹き付けて除去するなど他の手段を用いてもよい。

　清掃部４では、上述したように、たばこ葉Ｌは複数本の線状体８に挟持されて搬送されているので、たばこ葉Ｌの表裏面はほぼ露出した状態で搬送されている。このため、たばこ葉Ｌの表裏面の全域に亘って不純物の除去が可能である。なお、受け側搬送ユニット６及び被せ側搬送ユニット７は、網目状に形成されても良いが、本実施形態の様に除去装置１０としてブラシ１３を用いる場合は、ブラシ１３が受け側搬送ユニット６や被せ側搬送ユニット７に引っかからないように搬送経路２の進行方向に沿った線状体８のみで形成されることが好ましい。また、受け側搬送ユニット６と被せ側搬送ユニット７を形成するそれぞれの線状体８は、清掃部４にて重なる位置に配されてもよいし、幅方向に交互に配設されていてもよい。

　たばこ葉Ｌは一枚ずつ重ならないように搬送経路２に供給されるので、清掃部４ではより確実にたばこ葉Ｌごとに不純物の除去ができることになる。入口部３に対して矢印Ａ方向に供給されたたばこ葉Ｌを置く場所には、受け側搬送ユニット６の線状体８がたるまないような受け（ガイド）として、入口部３の下側にはトレー１５が配されている。

　上述したように、入口部３では、たばこ葉Ｌは受け側搬送ユニット６を形成する複数本の線状体８に載置されて搬送される。このとき、上側には被せ側搬送ユニット７を形成する複数本の線状体８が走行している（図２の状態）。そして清掃部４の始端にて受け側搬送ユニット６と被せ側搬送ユニット７が上下方向から合わさってたばこ葉Ｌを挟持する。清掃部４で不純物を除去された後、出口部５で受け側搬送ユニット６と被せ側搬送ユニット７は再び上下方向に離間し、たばこ葉Ｌは受け側搬送ユニット６に載置された状態で搬送される。このように、清掃部４の始端（入口部３と清掃部４との境界）でたばこ葉Ｌを上下方向から挟持することで、入口部３では受け側搬送ユニット６がたばこ葉Ｌの下側でこれを載置しながら搬送することになるので、たばこ葉Ｌを落とさずに搬送することができる。また、清掃部４の終端（清掃部４と出口部５との境界）も同様の構造とすれば、たばこ葉Ｌの挟持が解除された出口部５でも同様の効果を得ることができる。

　出口部５から排出されたたばこ葉Ｌは、二個の圧展ロール１６に挟まれることにより圧展される。圧展されたたばこ葉Ｌは、シュート１７を矢印Ｂ方向に滑り落ちて回収される。圧展時に圧展ロール１６にたばこ葉Ｌが固着されないように、スクレーパ１９を設けたり、あるいは塗布ユニット１８によりオリーブオイルを圧展ロール１６に塗布してもよい。圧展ロール１６によって葉脈が潰されたたばこ葉Ｌは、その後裁刻工程が施される。

　前記受け側搬送ユニット及び前記被せ側搬送ユニットの張力を高めて清掃部４でのたばこ葉Ｌの挟持をより強固にするため、清掃部４には湾曲部位２０が設けられる。湾曲部位２０は、清掃部４にて合わさった受け側搬送ユニット６と被せ側搬送ユニット７とを搬送ドラム２１で押しつけることによって形成されている。この搬送ドラム２１は、清掃部４におけるたばこ葉Ｌの走行ロールとしての役割も果たす。さらに、このようにして形成された湾曲部位２０は、受け側搬送ユニット６側及び前記被せ側搬送ユニット７側にそれぞれ膨らむように少なくとも２箇所設けられるのが好ましい。本実施形態では、受け側搬送ユニット６が外側になるような湾曲部位２０が一つと被せ側搬送ユニット７が外側になるような湾曲部位２０が二つ設けられている。

　除去装置１０は、この湾曲部位２０にそれぞれ設けられている。具体的には、湾曲部位２０を走行するたばこ葉Ｌに対してブラシ１３が接触して掃き出すような位置に設けられる。湾曲部位２０では、たばこ葉Ｌが受け側搬送ユニット６と被せ側搬送ユニット７とに挟まれた状態で搬送ロール２１に巻き付けられながら走行しているので、たばこ葉Ｌはさらに強固に挟持されてその位置を固定されている。したがって、ブラシ１３が接触してもたばこ葉Ｌが移動してしまうことはなく、搬送ドラム２１の存在によりブラシ１３の圧力によってたばこ葉が圧力方向に逃げてしまうことも無いので効率よく不純物を除去することができる。また、上述したように、このような湾曲部位２０を受け側搬送ユニット６側及び前記被せ側搬送ユニット７側にそれぞれ膨らむように少なくとも２箇所設けることで、たばこ葉Ｌの表裏面それぞれに対して効率よく不純物を除去することができる。また、本発明はたばこ葉Ｌの表裏面を露出した状態で挟持し搬送することが出来るので、例えば検査などたばこ葉Ｌの表裏面への関与を必要とする場合にも有用である。

１　たばこ葉の搬送装置
２　搬送経路
３　入口部
４　清掃部（挟持部）
５　出口部
６　受け側搬送ユニット
７　被せ側搬送ユニット
８　線状体
９　走行ロール
１０　除去装置
１１　ブラシロール
１２　集塵ダクト
１３　ブラシ
１４　軸本体
１５　トレー
１６　圧展ロール
１７　シュート
１８　塗布ユニット
１９　スクレーパ
２０　湾曲部位
２１　搬送ドラム

Claims

　たばこ葉が搬送される搬送経路と、
　該搬送経路を形成し、前記たばこ葉が搬入される入口部と、
　該入口部の下流側に位置する挟持部と、
　該挟持部の下流側に位置する出口部と、
　前記入口部及び前記出口部にて前記たばこ葉を支持して搬送する受け側搬送ユニットと、
　前記挟持部にて前記受け側搬送ユニットと協働して前記たばこ葉を挟持して搬送する被せ側搬送ユニットと
を備え、
　前記受け側搬送ユニット及び前記被せ側搬送ユニットは、間隔を存して平行に配設された複数本の線状体からなることを特徴とするたばこ葉の搬送装置。
　前記挟持部を清掃部とし、
　前記清掃部を搬送される前記たばこ葉の両面側に前記たばこ葉に付着した不純物を除去するための除去装置が設けられていることを特徴とする請求項１に記載のたばこ葉の搬送装置。
　前記清掃部は、前記搬送経路が湾曲して形成された湾曲部位を有することを特徴とする請求項２に記載のたばこ葉の搬送装置。
　前記除去装置は、前記湾曲部位にそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項３に記載のたばこ葉の搬送装置。
　前記除去装置は、前記たばこ葉に接触して前記不純物を除去するブラシを有するブラシロールと、前記たばこ葉から除去された前記不純物を吸引する集塵ダクトとを有することを特徴とする請求項２に記載のたばこ葉の搬送装置。
　少なくとも前記挟持部の始端と終端では、前記受け側搬送ユニット及び前記被せ側搬送ユニットで前記たばこ葉を上下方向から挟持していることを特徴とする請求項１に記載のたばこ葉の搬送装置。
　前記出口部の下流側に前記たばこ葉を挟み込んで送り出す圧展ロールが備わることを特徴とする請求項１に記載のたばこ葉の搬送装置。