JP6363496B2 - 有機半導体インク、有機半導体膜、並びに、有機半導体素子及びその製造方法 - Google Patents

有機半導体インク、有機半導体膜、並びに、有機半導体素子及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6363496B2
JP6363496B2 JP2014261995A JP2014261995A JP6363496B2 JP 6363496 B2 JP6363496 B2 JP 6363496B2 JP 2014261995 A JP2014261995 A JP 2014261995A JP 2014261995 A JP2014261995 A JP 2014261995A JP 6363496 B2 JP6363496 B2 JP 6363496B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
formula
organic semiconductor
organic
group
divalent linking
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2014261995A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016122729A (ja
Inventor
友樹 平井
友樹 平井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Corp
Original Assignee
Fujifilm Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujifilm Corp filed Critical Fujifilm Corp
Priority to JP2014261995A priority Critical patent/JP6363496B2/ja
Publication of JP2016122729A publication Critical patent/JP2016122729A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6363496B2 publication Critical patent/JP6363496B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Oxygen Or Sulfur (AREA)
  • Thin Film Transistor (AREA)

Description

本発明は、有機半導体インク、有機半導体膜、並びに、有機半導体素子及びその製造方法に関する。
軽量化、低コスト化、柔軟化が可能であることから、液晶ディスプレイや有機エレクトロルミネッセンス(EL)ディスプレイに用いられるFET(電界効果トランジスタ)、RFID(Radio Frequency Identifier、RFタグ)等に、有機半導体膜(有機半導体層)を有する有機トランジスタが利用されている。
従来の有機トランジスタ材料としては、特許文献1〜4に記載されたものが知られている。
特開2007−88222号公報 特開2012−169550号公報 特開2010−87408号公報 特表2012−522040号公報
本発明が解決しようとする課題は、塗布成膜性に優れ、得られる有機半導体素子のキャリア移動度及び耐久性に優れる有機半導体インク、並びに、上記インクを用いた有機半導体膜、有機半導体素子及びその製造方法を提供することである。
本発明の上記課題は、以下の<1>、<18>、<19>又は<21>に記載の手段により解決された。好ましい実施態様である<2>〜<17>及び<20>と共に以下に記載する。
<1>下記式1で表される化合物、溶媒、及び、高分子化合物、を少なくとも含むことを特徴とする有機半導体インク、
式1中、Xはそれぞれ独立に、S原子又はSe原子を表し、nは0又は1を表し、p及びqはそれぞれ独立に、1〜4の整数を表し、R及びRはそれぞれ独立に、下記式Wで表される基を表す。
−S−L−T (W)
式W中、Sは単結合又は−(C(R−を表し、Rはそれぞれ独立に、水素原子又はハロゲン原子を表し、rは1〜17の整数を表し、Lは、
n=0の場合、単結合、下記式L−1〜式L−16のいずれかで表される2価の連結基、又は、下記式L−1〜式L−16のいずれかで表される2価の連結基が2つ以上結合した2価の連結基を表し、
n=1の場合、単結合、下記式L−1〜式L−12のいずれかで表される2価の連結基、又は、下記式L−1〜式L−12のいずれかで表される2価の連結基が2つ以上結合した2価の連結基を表し、
Tはアルキル基、ハロアルキル基、シアノ基、ビニル基、エチニル基、アリール基、ヘテロアリール基、オキシエチレン基、オキシエチレン単位の繰り返し数が2以上のオリゴオキシエチレン基、シロキサン基、ケイ素原子数が2以上のオリゴシロキサン基、又は、トリアルキルシリル基を表す。
式L−1〜式L−16中、波線部分はS又は他の式L−1〜式L−16のいずれかで表される2価の連結基との結合位置を表し、*はT又は他の式L−1〜式L−16のいずれかで表される2価の連結基との結合位置を表し、式L−13におけるmは0〜4の整数を表し、式L−14〜式L−16におけるmは0〜2の整数を表し、R’はそれぞれ独立に、水素原子又は置換基を表し、R”はそれぞれ独立に、置換基を表す。
<2>上記Xが、いずれもS原子である、<1>に記載の有機半導体インク、
<3>上記nが、0である、<1>又は<2>に記載の有機半導体インク、
<4>上記p及び上記qが、いずれも1である、<1>〜<3>のいずれか1つに記載の有機半導体インク、
<5>上記式1で表される化合物が、下記式2で表される化合物である、<1>〜<4>のいずれか1つに記載の有機半導体インク、
式2中、Xはそれぞれ独立に、S原子又はSe原子を表し、nは0又は1を表し、R及びRはそれぞれ独立に、上記式Wで表される基を表す。
<6>上記Rと上記Rとが、同一の基である、<1>〜<5>のいずれか1つに記載の有機半導体インク、
<7>上記Rの炭素数が5〜40であり、上記Rの炭素数が5〜40である、<1>〜<6>のいずれか1つに記載の有機半導体インク、
<8>上記Rの炭素数が8〜20であり、上記Rの炭素数が8〜20である、<1>〜<7>のいずれか1つに記載の有機半導体インク、
<9>Lが、n=0の場合、上記式L−1〜式L−4及び式L−13〜式L−16のいずれかで表される2価の連結基、又は、上記式L−1〜式L−4及び式L−13〜式L−16のいずれかで表される2価の連結基が2つ以上結合した2価の連結基を表し、n=1の場合、上記式L−1〜式L−4のいずれかで表される2価の連結基、又は、上記式L−1〜式L−4のいずれかで表される2価の連結基が2つ以上結合した2価の連結基を表す、<1>〜<8>のいずれか1つに記載の有機半導体インク、
<10>上記Lが、n=0の場合、上記式L−1〜式L−16のいずれかで表される2価の連結基を表し、n=1の場合、上記式L−1〜式L−12のいずれかで表される2価の連結基を表す、<1>〜<8>のいずれか1つに記載の有機半導体インク、
<11>上記Sが、単結合である、<1>〜<10>のいずれか1つに記載の有機半導体インク、
<12>上記Lが、n=0の場合、上記式L−1及び式L−14〜式L−16のいずれかで表される2価の連結基を表し、n=1の場合、上記式L−1で表される2価の連結基を表す、<1>〜<11>のいずれか1つに記載の有機半導体インク、
<13>上記Tが、アルキル基である、<1>〜<12>のいずれか1つに記載の有機半導体インク、
<14>上記式Wで表される基が、アルキル基である、<1>〜<13>のいずれか1つに記載の有機半導体インク、
<15>上記溶媒の沸点が、100℃以上である、<1>〜<14>のいずれか1つに記載の有機半導体インク、
<16>上記式1で表される化合物の含有量が、有機半導体インクの総質量に対し、0.005〜20質量%である、<1>〜<15>のいずれか1つに記載の有機半導体インク、
<17>上記高分子化合物の含有量が、有機半導体インクの総質量に対し、0.001〜10質量%である、<1>〜<16>のいずれか1つに記載の有機半導体インク、
<18><1>〜<17>のいずれか1つに記載の有機半導体インクより形成された有機半導体膜、
<19><1>〜<17>のいずれか1つに記載の有機半導体インクより形成された有機半導体層を有する有機半導体素子、
<20>有機薄膜トランジスタである、<19>に記載の有機半導体素子、
<21><1>〜<17>のいずれか1つに記載の有機半導体インクを、インクジェット法、スクリーン印刷法又はフレキソ印刷法により基板上に付与する付与工程、及び、付与した有機半導体インクから溶媒を少なくとも一部除去する除去工程を含む、有機半導体素子の製造方法。
本発明によれば、塗布成膜性に優れ、得られる有機半導体素子のキャリア移動度及び耐久性に優れる有機半導体インク、並びに、上記インクを用いた有機半導体膜、有機半導体素子及びその製造方法を提供することができる。
本発明の有機半導体素子の一態様の断面模式図である。 本発明の有機半導体素子の別の一態様の断面模式図である。
以下において、本発明の内容について詳細に説明する。以下に記載する構成要件の説明は、本発明の代表的な実施態様に基づいてなされることがあるが、本発明はそのような実施態様に限定されるものではない。なお、本願明細書において「〜」とはその前後に記載される数値を下限値及び上限値として含む意味で使用される。また、本発明における有機EL素子とは、有機エレクトロルミネッセンス素子のことをいう。
本明細書における基(原子団)の表記において、置換及び無置換を記していない表記は、置換基を有さないものと共に置換基を有するものをも包含するものである。例えば、「アルキル基」とは、置換基を有さないアルキル基(無置換アルキル基)のみならず、置換基を有するアルキル基(置換アルキル基)をも包含するものである。
また、本明細書における化学構造式は、水素原子を省略した簡略構造式で記載する場合もある。
また、本発明において、「質量%」と「重量%」とは同義であり、「質量部」と「重量部」とは同義である。
また、本発明において、好ましい態様の組み合わせは、より好ましい。
(有機半導体インク)
本発明の有機半導体インク(以下、単に「インク」ともいう。)は、下記式1で表される化合物、溶媒、及び、高分子化合物、を少なくとも含むことを特徴とする。
式1中、Xはそれぞれ独立に、S原子又はSe原子を表し、nは0又は1を表し、p及びqはそれぞれ独立に、1〜4の整数を表し、R及びRはそれぞれ独立に、下記式Wで表される基を表す。
−S−L−T (W)
式W中、Sは単結合又は−(C(R−を表し、Rはそれぞれ独立に、水素原子又はハロゲン原子を表し、rは0〜17の整数を表し、Lは、
n=0の場合、単結合、下記式L−1〜式L−16のいずれかで表される2価の連結基、又は、下記式L−1〜式L−16のいずれかで表される2価の連結基が2つ以上結合した2価の連結基を表し、
n=1の場合、単結合、下記式L−1〜式L−12のいずれかで表される2価の連結基、又は、下記式L−1〜式L−12のいずれかで表される2価の連結基が2つ以上結合した2価の連結基を表し、
Tはアルキル基、ハロアルキル基、シアノ基、ビニル基、エチニル基、アリール基、ヘテロアリール基、オキシエチレン基、オキシエチレン単位の繰り返し数が2以上のオリゴオキシエチレン基、シロキサン基、ケイ素原子数が2以上のオリゴシロキサン基、又は、トリアルキルシリル基を表す。
式L−1〜式L−16中、波線部分はS又は他の式L−1〜式L−16のいずれかで表される2価の連結基との結合位置を表し、*はT又は他の式L−1〜式L−16のいずれかで表される2価の連結基との結合位置を表し、式L−13におけるmは0〜4の整数を表し、式L−14〜式L−16におけるmは0〜2の整数を表し、R’はそれぞれ独立に、水素原子又は置換基を表す。
本発明者は鋭意検討を重ねた結果、式1で表される化合物及び高分子化合物を含有する有機半導体インクを採用することにより、塗布成膜性に優れ、得られる有機半導体素子のキャリア移動度及び耐久性に優れることを見いだし、本発明を完成するに至ったものである。
詳細な効果の発現機構については不明であるが、式1で表される化合物が特定の縮合多環芳香環構造を有し、かつ式Wで表される基を両末端に有し、更に高分子化合物を含有することにより、塗布成膜性に優れ、得られる有機半導体素子のキャリア移動度及び耐久性に優れるものと推定される。
以下、本発明の有機半導体インクに使用される各成分について説明する。
<式1で表される化合物>
本発明の有機半導体インクは、上記式1で表される化合物を含有する。
式1で表される化合物は、有機半導体化合物であり、
Xはそれぞれ独立に、S原子又はSe原子を表し、S原子であることが好ましい。
nは0又は1を表し、キャリア移動度及び溶解性の観点から、0であることが好ましい。
p及びqはそれぞれ独立に、1〜4の整数を表し、キャリア移動度及び塗布成膜性の観点から、1又は2であることが好ましく、1であることがより好ましい。
及びRはそれぞれ独立に、下記式Wで表される基を表す。
−S−L−T (W)
Sは単結合又は−(C(R−を表し、単結合であることが好ましい。
はそれぞれ独立に、水素原子又はハロゲン原子を表し、水素原子であることが好ましい。
rは1〜17の整数を表し、1〜8の整数であることが好ましく、1〜4の整数であることがより好ましい。
及びRは、塗布成膜性、結晶サイズ及び得られる有機半導体膜の耐熱性の観点から、同一の基であることが好ましい。
の炭素数は、2〜40であることが好ましく、2〜18であることがより好ましい。
また、Rの炭素数は、2〜40であることが好ましく、2〜18であることがより好ましい。
Lは、n=0の場合、単結合、下記式L−1〜式L−16のいずれかで表される2価の連結基、又は、下記式L−1〜式L−16のいずれかで表される2価の連結基が2つ以上結合した2価の連結基を表し、上記式L−1〜式L−4及び式L−13〜式L−16のいずれかで表される2価の連結基、又は、上記式L−1〜式L−4及び式L−13〜式L−16のいずれかで表される2価の連結基が2つ以上結合した2価の連結基であることが好ましい。
また、Lは、n=1の場合、単結合、下記式L−1〜式L−12のいずれかで表される2価の連結基、又は、下記式L−1〜式L−12のいずれかで表される2価の連結基が2つ以上結合した2価の連結基を表し、上記式L−1〜式L−4のいずれかで表される2価の連結基、又は、上記式L−1〜式L−4のいずれかで表される2価の連結基が2つ以上結合した2価の連結基であることが好ましい。
更に、Lは、n=0の場合、下記式L−1〜式L−16のいずれかで表される2価の連結基であり、n=1の場合、下記式L−1〜式L−12のいずれかで表される2価の連結基であることが好ましく、Lが、n=0の場合、下記式L−1及び式L−14〜式L−16のいずれかで表される2価の連結基であり、n=1の場合、下記式L−1で表される2価の連結基であることがより好ましい。
式L−1〜式L−16中、波線部分はS又は他の式L−1〜式L−16のいずれかで表される2価の連結基との結合位置を表し、*はT又は他の式L−1〜式L−16のいずれかで表される2価の連結基との結合位置を表し、式L−13におけるmは0〜4の整数を表し、式L−14〜式L−16におけるmは0〜2の整数を表し、R’はそれぞれ独立に、水素原子又は置換基を表し、R”はそれぞれ独立に、置換基を表す。
なお、Lが式L−1〜式L−16のいずれかで表される2価の連結基が2つ以上結合した2価の連結基を表す場合、一方の連結基の*が、他方の連結基の波線部分と結合する。
式L−13〜式L−16におけるR’の結合位置及びT側の結合位置*は、芳香環又は複素芳香環上の任意の位置をとることができる。
また、式L−13におけるT側の結合位置*は、芳香環上の任意の位置をとることができる。
式L−1及び式L−2におけるR’は、水素原子、ハロゲン原子又はアルキル基であることが好ましく、水素原子であることがより好ましい。
式L−13〜式L−16におけるmは、0又は1であることが好ましく、0であることが好ましい。
式L−13〜式L−16中のR”としては、ハロゲン原子、アルキル基、アルキニル基、アルケニル基、アルコキシ基、アルキルチオ基又はアリール基であることが好ましい。
Tはアルキル基、ハロアルキル基、シアノ基、ビニル基、エチニル基、アリール基、ヘテロアリール基、オキシエチレン基、オキシエチレン単位の繰り返し数が2以上のオリゴオキシエチレン基、シロキサン基、ケイ素原子数が2以上のオリゴシロキサン基、又は、トリアルキルシリル基を表し、アルキル基、ビニル基又はエチニル基であることが好ましく、アルキル基であることがより好ましく、炭素数5〜19のアルキル基であることが更に好ましく、炭素数7〜13のアルキル基であることが特に好ましい。
また、Tにおけるアルキル基は、直鎖アルキル基であることが好ましい。
また、上記式Wで表される基は、Lがメチレン基であり、Tがアルキル基であることが好ましい。すなわち、上記式Wで表される基は、アルキル基であることが好ましく、炭素数5〜40のアルキル基であることがより好ましく、炭素数8〜20のアルキル基であることが更に好ましい。上記態様であると、塗布成膜性により優れ、得られる有機半導体膜のキャリア移動度により優れる。
式1で表される化合物は、線対称の対称軸を有する化合物であることが好ましい。上記態様であると、塗布成膜性により優れ、得られる有機半導体結晶の結晶サイズがより大きく、得られる有機半導体膜のキャリア移動度により優れる。
式1で表される化合物は、下記式2で表される化合物であることが好ましい。
式2中、Xはそれぞれ独立に、S原子又はSe原子を表し、nは0又は1を表し、R及びRはそれぞれ独立に、上記式Wで表される基を表す。
式2におけるX、n、R及びRは、式1におけるX、n、R及びRと同義であり、好ましい態様も同様である。
式1で表される化合物の具体例としては、以下に示す化合物が例示できるが、これらに限定されないことは言うまでもない。なお、各表における*は、結合位置を表す。また、各表におけるX、R11、R12、R21及びR22はそれぞれ、式A又は式Bで表される化合物におけるX、R11、R12、R21及びR22を表す。
なお、上記化合物中の略記を以下に示す。
Ph−:フェニル基
−Ph−:フェニレン基
式1で表される化合物の合成方法は、特に制限されず、公知の方法を参照して合成できる。合成方法としては、例えば、縮合多環芳香環化合物に対し、遷移金属触媒を用いたカップリング反応により置換基(R及びR)を導入する方法等が挙げられる。
式1で表される化合物は1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
本発明の有機半導体インク中、式1で表される化合物は少なくともその一部が溶解していることが好ましく、その全部が溶解していることがより好ましいが、一部が溶解せず分散していてもよい。
本発明の有機半導体インクにおける式1で表される化合物の含有量は、有機半導体インクの総量に対し、0.001〜20質量%であることが好ましく、0.001〜15質量%であることがより好ましく、0.01〜10質量%が更に好ましい。なお、式1で表される化合物を2種以上併用する場合、式1で表される化合物の総含有量が上記範囲にあることが好ましい。式1で表される化合物の含有量が上記範囲内であると、キャリア移動度により優れ、インクの保存安定性も優れる。
また、式1で表される化合物の含有量は、固形分総量の30〜99質量%であることが好ましく、50〜95質量%であることがより好ましく、70〜90質量%であることが更に好ましい。なお、固形分とは、溶媒等の揮発性成分を除いた成分の量である。
<溶媒>
本発明の有機半導体インクは、溶媒を含有する。
溶媒としては、例えば、オクタン、デカン、トルエン、キシレン、メシチレン、エチルベンゼン、デカリン、1−メチルナフタレン、テトラリン、ジメチルテトラリンなどの炭化水素系溶媒、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノンなどのケトン系溶媒、テトラクロロエタン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン、クロロトルエン、1−フルオロナフタレン、1−クロロナフタレンなどのハロゲン化炭化水素系溶媒、酢酸ブチル、酢酸アミルなどのエステル系溶媒、ブタノール、ペンタノール、ヘキサノール、シクロヘキサノール、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、エチレングリコールなどのアルコール系溶媒、ジブチルエーテル、ジオキサン、アニソール、4−ターシャリブチルアニソール、m−ジメトキシベンゼンなどのエーテル系溶媒、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド等のアミド系溶媒、1−メチル−2−ピロリドン、1−メチル−2−イミダゾリジノン等のイミド系溶媒、ジメチルスルホキシドなどのスルホキシド系溶媒、ブチロニトリル、ベンゾニトリルなどのニトリル系溶媒が挙げられる。
溶媒は、1種単独で用いてもよく、複数組み合わせて用いてもよい。
これらの中でも、炭化水素系溶媒、ハロゲン化炭化水素系溶媒及び/又はエーテル系溶媒が好ましく、トルエン、キシレン、メシチレン、テトラリン、1−フルオロナフタレン、ジクロロベンゼン又はアニソールがより好ましく、トルエン、テトラリン、1−フルオロナフタレン又はアニソールが更に好ましく、1−フルオロナフタレン又はアニソールが特に好ましい。上記溶媒であると、塗布性に優れ、容易に有機半導体膜を形成することができる。
溶媒は、有機半導体インクの安定性、及び、均一な膜を形成する観点から、常圧における沸点が100℃以上であることが好ましく、150℃以上であることがより好ましく、175℃以上であることが更に好ましく、200℃以上であることが特に好ましい。
また、有機半導体インクを付与後、溶媒を乾燥させる観点から、溶媒の沸点は300℃以下であることが好ましく、250℃以下であることがより好ましく、220℃以下であることが更に好ましい。
本発明の有機半導体インク中の溶媒の含有量は、インクの全質量に対して、50〜99.9質量%であることが好ましく、80〜99.5質量%であることがより好ましく、90〜99.0質量%であることが更に好ましい。
<高分子化合物>
本発明の有機半導体インクは、高分子化合物を含有する。
また、本発明の有機半導体素子は、上記式1で表される化合物を含有する層と、高分子化合物を含む層とを有する有機半導体素子であってもよい。
高分子化合物の種類は特に制限されず、公知の高分子化合物を用いることができる。
高分子化合物としては、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリエステル、ポリアミド、ポリイミド、ポリウレタン、ポリシロキサン、ポリスルホン、ポリメチルメタクリレート、ポリメチルアクリレート、セルロース、ポリエチレン、ポリプロピレンなどの絶縁性ポリマー、及びこれらの共重合体、ポリシラン、ポリカルバゾール、ポリアリールアミン、ポリフルオレン、ポリチオフェン、ポリピロール、ポリアニリン、ポリパラフェニレンビニレン、ポリアセン、ポリヘテロアセンなどの半導体ポリマー、及びこれらの共重合体、ゴム、熱可塑性エラストマーを挙げることができる。
これらの中でも、高分子化合物としては、ポリスチレン、ポリ(α−メチルスチレン)又はゴムが好ましく、ポリ(α−メチルスチレン)、ノルボルネン系ゴム、エチレンプロピレン系ゴム、イソプレン系ゴム、スチレン−ブタジエン−スチレン共重合体(SBS)系ゴム又はブタジエン系ゴムがより好ましく、エステル置換ノルボルネン系ゴム又はエチレンプロピレン系ゴムが更に好ましく、エチレンプロピレン系ゴムが特に好ましい。上記態様であると、塗布成膜性により優れ、得られる有機半導体膜のキャリア移動度により優れ、また、有機半導体膜の折り曲げ耐性に優れる。
高分子化合物の重量平均分子量は、特に制限されないが、1,000〜1,000万が好ましく、3,000〜500万がより好ましく、5,000〜200万が更に好ましい。
また、高分子化合物は、使用する溶媒の溶解度が、使用する式1で表される化合物よりも高いことが好ましい。上記態様であると、得られる有機半導体のキャリア移動度及び熱安定性により優れる。
本発明の有機半導体インクにおける高分子化合物の含有量は、有機半導体インクの総量に対し、0.005〜20質量%であることが好ましく、0.01〜15質量%であることがより好ましく、0.25〜10質量%であることが更に好ましい。上記範囲内であると、得られる有機半導体のキャリア移動度及び熱安定性により優れる。
<その他の成分>
本発明の有機半導体インクは、更に他の成分を含んでいてもよい。
その他の成分としては、公知の添加剤等を用いることができる。
本発明の有機半導体膜形成用組成物における式1で表される化合物、溶媒、及び、高分子化合物以外の成分の含有量は、10質量%以下であることが好ましく、5質量%以下であることが好ましく、1質量%以下であることが更に好ましく、0.1質量%以下であることが特に好ましい。上記範囲であると、塗布成膜性により優れ、得られる有機半導体の移動度及び熱安定性により優れる。
本発明の有機半導体インクの製造方法は、特に制限されず、公知の方法を採用できる。例えば、溶媒中に所定量の式1で表される化合物、及び、高分子化合物を同時又は逐次に添加して、適宜撹拌処理を施すことにより、所望の組成物を得ることができる。
本発明の有機半導体インクの25℃における粘度は、特に制限されないが、各種印刷適性、特に、インクジェット印刷適性、スクリーン印刷適正及びフレキソ印刷適性により優れる点で、3〜100mPa・sが好ましく、5〜50mPa・sがより好ましく、9〜40mPa・sが更に好ましい。
粘度の測定方法としては、JIS Z8803に準拠した測定方法であることが好ましい。
本発明の有機半導体インクの製造方法は、特に制限されず、公知の方法を採用できる。例えば、特定溶媒中に所定量の特定化合物を添加して、適宜撹拌処理を施すことにより、所望のインクを得ることができる。また、高分子化合物を用いる場合は、特定化合物及び高分子化合物を同時又は逐次に添加して好適にインクを作製することができる。
(有機半導体膜、有機半導体素子及びそれらの製造方法)
本発明の有機半導体膜は、本発明の有機半導体インクを用いて製造されたものであり、また、本発明の有機半導体素子は、本発明の有機半導体インクを用いて製造されたものである。
本発明の有機半導体インクを用いて有機半導体膜や有機半導体素子を製造する方法は、特に制限されず、公知の方法を採用できる。例えば、インクを所定の基材上に付与して、必要に応じて乾燥処理を施して、有機半導体膜又は有機半導体素子を製造する方法が挙げられる。
基材上にインクを付与する方法は特に制限されず、公知の方法を採用でき、例えば、インクジェット法、スクリーン印刷法、フレキソ印刷法、バーコート法、スピンコート法、ナイフコート法、ドクターブレード法、ドロップキャスト法などが挙げられ、インクジェット法、スクリーン印刷法、フレキソ印刷法、スピンコート法、ドロップキャスト法が好ましく、インクジェット法、スクリーン印刷法及びフレキソ印刷法が特に好ましい。
なお、フレキソ印刷法としては、フレキソ印刷版として感光性樹脂版を用いる態様が好適に挙げられる。上記態様によって、インクを基板上に印刷して、パターンを容易に形成することができる。
中でも、本発明の有機半導体膜の製造方法、及び、有機半導体素子の製造方法は、本発明の有機半導体インクを基板上に付与する付与工程、及び、付与されたインクから溶媒を除去する除去工程を含むことが好ましく、本発明の有機半導体インクを、インクジェット法、スクリーン印刷法又はフレキソ印刷法により基板上に付与する付与工程、及び、付与されたインクから溶媒を除去する除去工程を含むことがより好ましい。
上記除去工程における乾燥処理は、必要に応じて実施される処理であり、使用される特定化合物及び溶媒の種類により適宜最適な条件が選択される。中でも、得られる有機半導体のキャリア移動度及び熱安定性により優れ、また、生産性に優れる点で、加熱温度としては30℃〜150℃が好ましく、40℃〜100℃がより好ましく、加熱時間としては1〜300分が好ましく、10〜120分がより好ましい。
本発明の有機半導体膜の膜厚は、特に制限されないが、得られる有機半導体のキャリア移動度及び熱安定性の観点から、5〜500nmが好ましく、20〜200nmがより好ましい。
本発明の有機半導体膜は、有機半導体素子に好適に使用することができ、有機トランジスタ(有機薄膜トランジスタ)に特に好適に使用することができる。
本発明の有機半導体膜は、本発明の有機半導体インクを用いて好適に作製される。
<有機半導体素子>
有機半導体素子としては、特に制限はないが、2〜5端子の有機半導体素子であることが好ましく、2又は3端子の有機半導体素子であることがより好ましい。
また、有機半導体素子としては、光電機能を用いない素子であることが好ましい。
更に、本発明の有機半導体素子は、非発光性有機半導体素子であることが好ましい。
2端子素子としては、整流用ダイオード、定電圧ダイオード、PINダイオード、ショットキーバリアダイオード、サージ保護用ダイオード、ダイアック、バリスタ、トンネルダイオード等が挙げられる。
3端子素子としては、バイポーラトランジスタ、ダーリントントランジスタ、電界効果トランジスタ、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ、ユニジャンクショントランジスタ、静電誘導トランジスタ、ゲートターンサイリスタ、トライアック、静電誘導サイリスタ等が挙げられる。
これらの中でも、整流用ダイオード、及び、トランジスタ類が好ましく挙げられ、電界効果トランジスタがより好ましく挙げられる。
本発明の有機薄膜トランジスタの一態様について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の有機半導体素子(有機薄膜トランジスタ(TFT))の一態様の断面模式図である。
図1において、有機薄膜トランジスタ100は、基板10と、基板10上に配置されたゲート電極20と、ゲート電極20を覆うゲート絶縁膜30と、ゲート絶縁膜30のゲート電極20側とは反対側の表面に接するソース電極40及びドレイン電極42と、ソース電極40とドレイン電極42との間のゲート絶縁膜30の表面を覆う有機半導体膜50と、各部材を覆う封止層60とを備える。有機薄膜トランジスタ100は、ボトムゲート−ボトムコンタクト型の有機薄膜トランジスタである。
なお、図1においては、有機半導体膜50が、上述したインクより形成される膜に該当する。
以下、基板、ゲート電極、ゲート絶縁膜、ソース電極、ドレイン電極、有機半導体膜及び封止層並びにそれぞれの形成方法について詳述する。
〔基板〕
基板は、後述するゲート電極、ソース電極、ドレイン電極などを支持する役割を果たす。
基板の種類は特に制限されず、例えば、プラスチック基板、ガラス基板、セラミック基板などが挙げられる。中でも、各デバイスへの適用性及びコストの観点から、ガラス基板又はプラスチック基板であることが好ましい。
プラスチック基板の材料としては、熱硬化性樹脂(例えば、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリイミド樹脂、ポリエステル樹脂(例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)など)又は熱可塑性樹脂(例えば、フェノキシ樹脂、ポリエーテルスルフォン、ポリスルホン、ポリフェニレンスルフォンなど)が挙げられる。
セラミック基板の材料としては、例えば、アルミナ、窒化アルミニウム、ジルコニア、シリコン、窒化シリコン、シリコンカーバイドなどが挙げられる。
ガラス基板の材料としては、例えば、ソーダガラス、カリガラス、ホウケイ酸ガラス、石英ガラス、アルミケイ酸ガラス、鉛ガラスなどが挙げられる。
〔ゲート電極、ソース電極、ドレイン電極〕
ゲート電極、ソース電極、ドレイン電極の材料としては、例えば、金(Au)、銀、アルミニウム(Al)、銅、クロム、ニッケル、コバルト、チタン、白金、タンタル、マグネシウム、カルシウム、バリウム、ナトリウム等の金属;InO2、SnO2、酸化インジウムスズ(ITO)等の導電性の酸化物;ポリアニリン、ポリピロール、ポリチオフェン、ポリアセチレン、ポリジアセチレン等の導電性高分子;シリコン、ゲルマニウム、ガリウム砒素等の半導体;フラーレン、カーボンナノチューブ、グラファイト等の炭素材料などが挙げられる。中でも、金属であることが好ましく、銀又はアルミニウムであることがより好ましい。
ゲート電極、ソース電極、ドレイン電極の厚みは特に制限されないが、20〜200nmであることが好ましい。
ゲート電極、ソース電極、ドレイン電極を形成する方法は特に制限されないが、例えば、基板上に、電極材料を真空蒸着又はスパッタする方法、電極形成用組成物を塗布又は印刷する方法などが挙げられる。また、電極をパターニングする場合、パターニングする方法としては、例えば、フォトリソグラフィー法;インクジェット印刷、スクリーン印刷、オフセット印刷、凸版印刷等の印刷法;マスク蒸着法などが挙げられる。
〔ゲート絶縁膜〕
ゲート絶縁膜の材料としては、ポリメチルメタクリレート、ポリスチレン、ポリビニルフェノール、ポリイミド、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリウレタン、ポリスルホン、ポリベンゾキサゾール、ポリシルセスキオキサン、エポキシ樹脂、フェノール樹脂等のポリマー;二酸化珪素、酸化アルミニウム、酸化チタン等の酸化物;窒化珪素等の窒化物などが挙げられる。これらの材料のうち、有機半導体膜との相性から、ポリマーであることが好ましい。
ゲート絶縁膜の材料としてポリマーを用いる場合、架橋剤(例えば、メラミン)を併用することが好ましい。架橋剤を併用することで、ポリマーが架橋されて、形成されるゲート絶縁膜の耐久性が向上する。
ゲート絶縁膜の膜厚は特に制限されないが、100〜1,000nmであることが好ましい。
ゲート絶縁膜を形成する方法は特に制限されないが、例えば、ゲート電極が形成された基板上に、ゲート絶縁膜形成用組成物を塗布する方法、ゲート絶縁膜材料を蒸着又はスパッタする方法などが挙げられる。ゲート絶縁膜形成用組成物を塗布する方法は特に制限されず、公知の方法(バーコート法、スピンコート法、ナイフコート法、ドクターブレード法)を使用することができる。
ゲート絶縁膜形成用組成物を塗布してゲート絶縁膜を形成する場合、溶媒除去、架橋などを目的として、塗布後に加熱(ベーク)してもよい。
〔高分子化合物層〕
本発明の有機半導体素子は、上記有機半導体層と絶縁膜との間に上記高分子化合物層を有することが好ましく、上記有機半導体層とゲート絶縁膜との間に上記高分子化合物層を有することがより好ましい。上記高分子化合物層の膜厚は特に制限されないが、20〜500nmであることが好ましい。上記高分子化合物層は、上記高分子化合物を含む層であればよいが、上記高分子化合物からなる層であることが好ましい。
また、上記高分子化合物層は、本発明の有機半導体インクにより有機半導体層と共に形成された高分子化合物層であることが好ましい。
高分子化合物層を形成する方法は特に制限されないが、公知の方法(バーコート法、スピンコート法、ナイフコート法、ドクターブレード法、インクジェット法)を使用することができる。
高分子化合物層形成用組成物を塗布して高分子化合物層を形成する場合、溶媒除去、架橋などを目的として、塗布後に加熱(ベーク)してもよい。
〔封止層〕
本発明の有機半導体素子は、耐久性の観点から、最外層に封止層を備えることが好ましい。封止層には公知の封止剤を用いることができる。
封止層の厚さは特に制限されないが、0.2〜10μmであることが好ましい。
封止層を形成する方法は特に制限されないが、例えば、ゲート電極とゲート絶縁膜とソース電極とドレイン電極と有機半導体膜とが形成された基板上に、封止層形成用組成物を塗布する方法などが挙げられる。封止層形成用組成物を塗布する方法の具体例は、ゲート絶縁膜形成用組成物を塗布する方法と同じである。封止層形成用組成物を塗布して有機半導体膜を形成する場合、溶媒除去、架橋などを目的として、塗布後に加熱(ベーク)してもよい。
また、図2は、本発明の有機半導体素子(有機薄膜トランジスタ)の別の一態様の断面模式図である。
図2において、有機薄膜トランジスタ200は、基板10と、基板10上に配置されたゲート電極20と、ゲート電極20を覆うゲート絶縁膜30と、ゲート絶縁膜30上に配置された有機半導体膜50と、有機半導体膜50上に配置されたソース電極40及びドレイン電極42と、各部材を覆う封止層60を備える。ここで、ソース電極40及びドレイン電極42は、上述した本発明のインクを用いて形成されたものである。有機薄膜トランジスタ200は、トップコンタクト型の有機薄膜トランジスタである。
基板、ゲート電極、ゲート絶縁膜、ソース電極、ドレイン電極、有機半導体膜及び封止層については、上述のとおりである。
上記では図1及び2において、ボトムゲート−ボトムコンタクト型の有機薄膜トランジスタ、及び、ボトムゲート−トップコンタクト型の有機薄膜トランジスタの態様について詳述したが、本発明の有機半導体素子は、トップゲート−ボトムコンタクト型の有機薄膜トランジスタ、及び、トップゲート−トップコンタクト型の有機薄膜トランジスタにも好適できる。
なお、上述した有機薄膜トランジスタは、電子ペーパー、ディスプレイデバイスなどに好適に使用できる。
以下に実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明する。以下の実施例に示す材料、使用量、割合、処理内容、処理手順等は、本発明の趣旨を逸脱しない限り、適宜、変更することができる。従って、本発明の範囲は以下に示す具体例に限定されるものではない。なお、特に断りのない限り、「部」、「%」は質量基準である。
実施例及び比較例で使用した有機半導体化合物を以下に示す。なお、i−Prはイソプロピル基を表す。
<対称中間体M1の合成>
対称中間体M1を下記のルートにしたがって合成した。なお、Tfは、トリフルオロメタンスルホニル基を表す。
上記記載の化合物の詳細を、以下に示す。
NMP:N−メチルピロリドン(関東化学(株)製)
2CO3:炭酸カリウム(東京化成工業(株)製)
3−メトキシベンゼンチオール(東京化成工業(株)製)
CH2Cl2:ジクロロメタン(和光純薬工業(株)製)
CH3CN:アセトニトリル(和光純薬工業(株)製)
22:過酸化水素(関東化学(株)製)
MTO−Re:メチルレニウムトリオキサイド(和光純薬工業(株)製)
Pd(OAc)2:酢酸パラジウム(II)(和光純薬工業(株)製)
KOAc:酢酸カリウム(和光純薬工業(株)製)
DMAc:ジメチルアセトアミド(和光純薬工業(株)製)
KI:ヨウ化カリウム(和光純薬工業(株)製)
p−TSA・H2O:p−トルエンスルホン酸一水和物(和光純薬工業(株)製)
BBr:三臭化ホウ素(関東化学(株)製)
1−ヘキセン(和光純薬工業(株)製)
TfO:トリフルオロメタンスルホン酸無水物(東京化成工業(株)製)
ピリジン(和光純薬工業(株)製)
<非対称中間体M2の合成>
非対称中間体M2を、対称中間体M1スキーム中の中間体M0を出発原料として、下記のスキームにより合成した。
<A−1の合成>
対称中間体M1を出発原料として下記のスキームで合成した。
上記記載の化合物の詳細を、以下に示す。
THF:テトラヒドロフラン(和光純薬工業(株)製)
817MgBr:オクチルマグネシウムブロマイド(アルドリッチ社製)
Pd−XPhos(G3):(2-Dicyclohexylphosphino-2',4',6'-triisopropyl-1,1'-biphenyl)[2-(2'-amino-1,1'-biphenyl)]palladium(II) methanesulfonate(アルドリッチ社製)
<A−2の合成>
対称中間体M1を出発原料として下記のスキームで合成した。
上述した以外の上記記載の化合物の詳細を、以下に示す。
2−デシル−5−トリメチルスタニルチオフェン:米国特許出願公開第2013/168659号明細書に記載の方法に準じて合成した。
LiCl:塩化リチウム(アルドリッチ社製)
DMF:ジメチルホルムアミド(和光純薬工業(株)製)
<A−3の合成>
対称中間体M1を出発原料として下記のスキームで合成した。
上述した以外の上記記載の化合物の詳細を、以下に示す。
PdCl2(PPh32:ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(東京化成工業(株)製)
CuI:ヨウ化銅(和光純薬工業(株)製)
iPr2NH:ジイソプロピルアミン(和光純薬工業(株)製)
1−オクチン(東京化成工業(株)製)
<A−4の合成>
対称中間体M1を出発原料として、n−オクチルマグネシウムブロミドの代わりに下記スキームにより合成した4−ブトキシブチルマグネシウムブロミドを用いること以外は、A−1と同様にして、A−4の合成を行った。
上述した以外の上記記載の化合物の詳細を、以下に示す。
1,4−ジブロモブタン(東京化成工業(株)製)
1−ブタノール(和光純薬工業(株)製)
水素化ナトリウム(東京化成工業(株)製)
マグネシウム(和光純薬工業(株)製)
2:ヨウ素(和光純薬工業(株)製)
<A−5の合成>
非対称中間体M2を出発原料として下記のスキームで合成した。
<A−6の合成>
A−6は、特許第5498681号公報に記載の方法にしたがって合成した。
実施例及び比較例で使用した高分子化合物を以下に示す。
・PαMS(ポリ(α−メチルスチレン)、アルドリッチ社製)
・ARTON F4520(エステル置換ノルボルネン系ゴム、JSR(株)製)
・EP22(エチレンプロピレン系ゴム、JSR(株)製)
・Nipol IR2200L(イソプレン系ゴム、日本ゼオン(株)製)
・KRATON D1102K(SBS系ゴム、KRATON社製)
・UBEPOL BR150L(ブタジエン系ゴム、宇部興産(株)製)
・PTAA(下記構造のポリマー、Ossila社製、数平均分子量4,390)
実施例及び比較例で使用した溶媒を以下に示す。
・アニソール(和光純薬工業(株)製)
・テトラリン(東京化成工業(株)製)
・トルエン(和光純薬工業(株)製)
・1−フルオロナフタレン(東京化成工業(株)製)
・クロロベンゼン(和光純薬工業(株)製)
・ジクロロメタン(和光純薬工業(株)製)
(実施例1〜15、及び、比較例1〜4)
<FET素子の作製>
表11に記載の化合物(各1mg)と、表11に記載の高分子化合物1mgと、表11に記載の溶媒(1mL)を混合し、100℃に加熱したものを、有機半導体インクとした。このインクを窒素雰囲気下、90℃に加熱したFET特性測定用基板上にキャストすることで有機半導体膜を形成し、FET特性測定用の有機薄膜トランジスタ素子を得た。FET特性測定用基板としては、ソース及びドレイン電極としてくし型に配置されたクロム/金(ゲート幅W=100mm、ゲート長L=100μm)、絶縁膜としてSiO(膜厚200nm)を備えたボトムゲート・ボトムコンタクト構造のシリコン基板を用いた。
<キャリア移動度評価>
各実施例及び比較例の有機薄膜トランジスタ素子のFET特性は、セミオートプローバー(ベクターセミコン(株)製、AX−2000)を接続した半導体パラメーターアナライザー(Agilent社製、4156C)を用いて常圧・窒素雰囲気下で、キャリア移動度を評価した。
各有機薄膜トランジスタ素子(FET素子)のソース電極−ドレイン電極間に−80Vの電圧を印加し、ゲート電圧を20V〜−100Vの範囲で変化させ、ドレイン電流Iを表わす下記式を用いてキャリア移動度μ(cm/Vs)を算出した。
=(w/2L)μC(V−Vth
式中、Lはゲート長、Wはゲート幅、Cは絶縁層の単位面積当たりの容量、Vはゲート電圧、Vthは閾値電圧を表す。
<溶解性評価>
表11に記載の化合物(各2質量%、各1質量%、各0.5質量%又は各0.1質量%)とトルエン(1mL)とを混合し、100℃に加熱後、室温にて30分放置し、析出無しとなる濃度を求め、トルエンに対する溶解性を以下の4段階で評価した。実用上、A、B、C又はD評価であることが必要であり、A、B又はC評価であることが好ましく、A又はB評価であることがより好ましく、A評価であることが特に好ましい。
A:2質量%で析出無し
B:1質量%で析出無し、かつ、2質量%で析出あり
C:0.5質量%で析出無し、かつ、1質量%で析出あり
D:0.1質量%で析出無し、かつ、0.5質量%で析出あり
E:0.1質量%で析出あり
<塗布成膜性評価>
表11に記載の化合物(各1mg)と、表11に記載の高分子化合物1mgと、表11に記載の溶媒(1mL)を混合し、100℃に加熱したものを、有機半導体インクとした。このインクを窒素雰囲気下、90℃に加熱した50素子分のチャネルを形成した基板上全面にキャストすることで有機半導体膜を形成し、50素子FET特性測定用の有機薄膜トランジスタ素子を得た。評価基準を以下に示す。
−評価基準−
塗布成膜性A:得られた50素子うち、TFT素子として駆動した素子が45個以上(90%以上)。
塗布成膜性B:得られた50素子うち、TFT素子として駆動した素子が45個未満(90%未満)。
<結晶サイズ評価>
以下に示す方法で塗布膜の結晶(ドメイン)サイズを評価した。
有機薄膜トランジスタ素子の半導体活性層について、偏光顕微鏡を用いて結晶(ドメイン)サイズを1mm四方の範囲で測定し、平均結晶(ドメイン)サイズを計算した。得られた結果を以下の5段階で評価した。実用上、D評価であっても問題はないが、A、B又はC評価であることが好ましく、A又はB評価であることがより好ましく、A評価であることが特に好ましい。
A:平均結晶サイズが5マイクロメートル超える。
B:平均結晶サイズが1マイクロメートルを超え、かつ、5マイクロメートル以下である。
C:平均結晶サイズが0.5マイクロメートルを超え、かつ、1マイクロメートル以下である。
D:平均結晶サイズが0.5マイクロメートル以下である。
E:連続膜にならず評価不能。
<耐久性評価1:耐熱性評価>
作製した各有機薄膜トランジスタ素子を、窒素グローブボックス中130℃にて1時間加熱した後に、キャリア移動度μを測定し、下記式より加熱後のキャリア移動度維持率を算出した。
加熱後のキャリア移動度維持率(%)=移動度(加熱後)/移動度(初期値)
得られた結果を以下の評価基準にしたがって評価した。
−評価基準−
A:95%以上。
B:70%以上、95%未満。
C:40%以上、70%未満。
D:20%以上、40%未満。
E:20%未満。
<耐久性評価2:折り曲げ耐性評価>
ポリエチレンナフタレート(PEN)フィルム(帝人デュポンフィルム(株)製のテオネックス65H)上に作製した各有機薄膜トランジスタ素子を、曲率半径4ミリで100回折り曲げ試験を行う前及び行った後に、キャリア移動度μ(cm/Vs)を測定し、下記式より折り曲げ試験後のキャリア移動度維持率を算出した。
折り曲げ試験後のキャリア移動度維持率(%)=移動度(折り曲げ後)/移動度(初期値)
得られた結果を以下の評価基準にしたがって評価した。
−評価基準−
A:95%以上。
B:90%以上、95%未満。
C:90%未満。
実用上、A又はB評価であることが必要であり、A評価であることが好ましい。
なお、表11の比較例2及び4におけるN/Aは、移動度が測定できず、評価できなかったことを示す。
10:基板、20:ゲート電極、30:ゲート絶縁膜、40:ソース電極、42:ドレイン電極、50:有機半導体膜、60:封止層、100、200:有機薄膜トランジスタ

Claims (19)

  1. 下記式1で表される化合物、
    溶媒、及び、
    高分子化合物、を少なくとも含み、
    前記式1で表される化合物が、線対称の対称軸を有する化合物であることを特徴とする
    有機半導体インク。

    式1中、Xは、いずれもS原子を表し、nは0又は1を表し、p及びqは、1〜4の整数を表し、R及びRはそれぞれ独立に、下記式Wで表される基を表す。
    −S−L−T (W)
    式W中、Sは単結合又は−(C(R−を表し、Rはそれぞれ独立に、水素原子又はハロゲン原子を表し、rは1〜17の整数を表し、Lは、
    n=0の場合、単結合、下記式L−1〜式L−16のいずれかで表される2価の連結基、又は、下記式L−1〜式L−16のいずれかで表される2価の連結基が2つ以上結合した2価の連結基を表し、
    n=1の場合、単結合、下記式L−1〜式L−12のいずれかで表される2価の連結基、又は、下記式L−1〜式L−12のいずれかで表される2価の連結基が2つ以上結合した2価の連結基を表し、
    Tはアルキル基、ハロアルキル基、シアノ基、ビニル基、エチニル基、アリール基、ヘテロアリール基、オキシエチレン基、オキシエチレン単位の繰り返し数が2以上のオリゴオキシエチレン基、シロキサン基、ケイ素原子数が2以上のオリゴシロキサン基、又は、トリアルキルシリル基を表す。

    式L−1〜式L−16中、波線部分はS又は他の式L−1〜式L−16のいずれかで表される2価の連結基との結合位置を表し、*はT又は他の式L−1〜式L−16のいずれかで表される2価の連結基との結合位置を表し、式L−13におけるmは0〜4の整数を表し、式L−14〜式L−16におけるmは0〜2の整数を表し、R’はそれぞれ独立に、水素原子又は置換基を表し、R”はそれぞれ独立に、置換基を表す。
  2. 前記nが、0である、請求項1に記載の有機半導体インク。
  3. 前記p及び前記qが、いずれも1である、請求項1又は2に記載の有機半導体インク。
  4. 前記式1で表される化合物が、下記式2で表される化合物である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の有機半導体インク。

    式2中、Xは、いずれもS原子を表し、nは0又は1を表し、R及びR は、前記式Wで表される基を表し、前記R と前記R とが、同一の基である
  5. 前記Rの炭素数が5〜40であり、前記Rの炭素数が5〜40である、請求項1〜のいずれか一項に記載の有機半導体インク。
  6. 前記Rの炭素数が8〜20であり、前記Rの炭素数が8〜20である、請求項1〜のいずれか一項に記載の有機半導体インク。
  7. 前記Lが、
    n=0の場合、前記式L−1〜式L−4及び式L−13〜式L−16のいずれかで表される2価の連結基、又は、前記式L−1〜式L−4及び式L−13〜式L−16のいずれかで表される2価の連結基が2つ以上結合した2価の連結基を表し、
    n=1の場合、前記式L−1〜式L−4のいずれかで表される2価の連結基、又は、前記式L−1〜式L−4のいずれかで表される2価の連結基が2つ以上結合した2価の連結基を表す、請求項1〜のいずれか一項に記載の有機半導体インク。
  8. 前記Lが、
    n=0の場合、前記式L−1〜式L−16のいずれかで表される2価の連結基を表し、
    n=1の場合、前記式L−1〜式L−12のいずれかで表される2価の連結基を表す、請求項1〜のいずれか一項に記載の有機半導体インク。
  9. 前記Sが、単結合である、請求項1〜のいずれか一項に記載の有機半導体インク。
  10. 前記Lが、
    n=0の場合、前記式L−1及び式L−14〜式L−16のいずれかで表される2価の連結基を表し、
    n=1の場合、前記式L−1で表される2価の連結基を表す、請求項1〜のいずれか一項に記載の有機半導体インク。
  11. 前記Tが、アルキル基である、請求項1〜10のいずれか一項に記載の有機半導体インク。
  12. 前記式Wで表される基が、アルキル基である、請求項1〜11のいずれか一項に記載の有機半導体インク。
  13. 前記溶媒の沸点が、100℃以上である、請求項1〜12のいずれか一項に記載の有機半導体インク。
  14. 前記式1で表される化合物の含有量が、有機半導体インクの総質量に対し、0.005〜20質量%である、請求項1〜13のいずれか一項に記載の有機半導体インク。
  15. 前記高分子化合物の含有量が、有機半導体インクの総質量に対し、0.001〜10質量%である、請求項1〜14のいずれか一項に記載の有機半導体インク。
  16. 請求項1〜15のいずれか一項に記載の有機半導体インクより形成された有機半導体膜。
  17. 請求項1〜15のいずれか一項に記載の有機半導体インクより形成された有機半導体層を有する有機半導体素子。
  18. 有機薄膜トランジスタである、請求項17に記載の有機半導体素子。
  19. 請求項1〜15のいずれか一項に記載の有機半導体インクを、インクジェット法、スクリーン印刷法又はフレキソ印刷法により基板上に付与する付与工程、及び、付与した有機半導体インクから溶媒を少なくとも一部除去する除去工程を含む、有機半導体素子の製造方法。
JP2014261995A 2014-12-25 2014-12-25 有機半導体インク、有機半導体膜、並びに、有機半導体素子及びその製造方法 Expired - Fee Related JP6363496B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014261995A JP6363496B2 (ja) 2014-12-25 2014-12-25 有機半導体インク、有機半導体膜、並びに、有機半導体素子及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014261995A JP6363496B2 (ja) 2014-12-25 2014-12-25 有機半導体インク、有機半導体膜、並びに、有機半導体素子及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016122729A JP2016122729A (ja) 2016-07-07
JP6363496B2 true JP6363496B2 (ja) 2018-07-25

Family

ID=56329200

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014261995A Expired - Fee Related JP6363496B2 (ja) 2014-12-25 2014-12-25 有機半導体インク、有機半導体膜、並びに、有機半導体素子及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6363496B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110446715B (zh) * 2017-03-17 2022-11-08 株式会社半导体能源研究所 有机化合物、发光元件、发光装置、电子设备、显示装置及照明装置
WO2018194035A1 (ja) * 2017-04-17 2018-10-25 出光興産株式会社 新規化合物、それを用いた有機エレクトロルミネッセンス素子用材料、有機エレクトロルミネッセンス素子及び電子機器
KR102176862B1 (ko) * 2017-11-06 2020-11-10 주식회사 엘지화학 다환 화합물 및 이를 포함하는 유기 발광 소자

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8637857B2 (en) * 2010-04-06 2014-01-28 Basf Se Substituted carbazole derivatives and use thereof in organic electronics
JP5728990B2 (ja) * 2011-02-10 2015-06-03 住友化学株式会社 ジカルコゲノベンゾジピロール化合物、該化合物の製造方法、該化合物を含む薄膜及び該薄膜を含む有機半導体デバイス
JP2012169550A (ja) * 2011-02-16 2012-09-06 Tokai Rika Co Ltd 有機半導体材料
JP6091445B2 (ja) * 2013-02-07 2017-03-08 富士フイルム株式会社 有機薄膜トランジスタ、有機半導体薄膜および有機半導体材料

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016122729A (ja) 2016-07-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6275874B2 (ja) 有機半導体素子及びその製造方法、有機半導体組成物、並びに、有機半導体膜
KR101364275B1 (ko) 히드록시기 포함 폴리머를 포함하는 유기 절연체 조성물 및이를 이용한 절연막 및 유기박막 트랜지스터
US10074813B2 (en) Organic semiconductor composition and method for manufacturing organic semiconductor element
KR101933813B1 (ko) 유기 반도체막 형성용 조성물, 유기 반도체막 및 그 제조 방법, 유기 반도체 소자 및 그 제조 방법과, 유기 반도체 화합물
WO2016129479A1 (ja) 有機半導体膜形成用組成物、有機半導体膜及びその製造方法、並びに、有機半導体素子及びその製造方法
JP6363496B2 (ja) 有機半導体インク、有機半導体膜、並びに、有機半導体素子及びその製造方法
JP6309687B2 (ja) 有機半導体膜形成用組成物、及び、有機半導体素子
JP6243049B2 (ja) 有機半導体インク、有機半導体素子及びその製造方法、並びに、化合物
JP6274529B2 (ja) 有機半導体素子及びその製造方法、有機半導体膜形成用組成物、並びに、有機半導体膜の製造方法
TWI695852B (zh) 有機半導體元件、化合物、有機半導體組成物及有機半導體膜的製造方法
JP6363732B2 (ja) 有機半導体素子及びその製造方法、有機半導体膜形成用組成物、化合物、並びに、有機半導体膜
US20200035928A1 (en) Organic semiconductor element, organic semiconductor composition, method of manufacturing organic semiconductor film, organic semiconductor film, and compound and polymer using the same
JP6297709B2 (ja) 有機半導体膜形成用組成物、及び有機半導体膜の製造方法
JP6239457B2 (ja) 有機半導体膜形成用組成物、及び、有機半導体素子の製造方法
JP6205074B2 (ja) 有機半導体素子及びその製造方法、化合物、有機半導体膜形成用組成物、並びに、有機半導体膜
TWI752207B (zh) 有機半導體元件、有機半導體組成物、有機半導體膜的製造方法、有機半導體膜、以及用於這些的化合物及聚合物
JP6328535B2 (ja) 有機半導体膜形成用組成物、有機半導体膜、及び、有機半導体素子
JP6328792B2 (ja) 有機半導体素子及び化合物
JP6328791B2 (ja) 有機半導体素子及び化合物
JP6337141B2 (ja) 有機半導体素子及びその製造方法、有機半導体組成物、有機半導体膜、化合物、並びに、オリゴマー又はポリマー
JP6325128B2 (ja) 有機半導体素子及び化合物

Legal Events

Date Code Title Description
RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20160513

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170215

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171114

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171205

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180403

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180501

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180605

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180628

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6363496

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees