JP6362855B2 - 管体の屈曲部保護カバー - Google Patents

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Description

本発明は、管体及び管体表面を被覆する断熱材を保護するための保護カバーに関し、特に、管体の屈曲部を保護する管体の屈曲部保護カバーに関するものである。
従来、高温あるいは低温の気体や流体を供給するための管体は、内部の気体・流体と外気との間で熱交換が行われることを防ぐために、管体の表面に断熱材を被覆されて配設される。このような断熱材は比較的耐久性が低いために、この断熱材を保護するため、また断熱材の断熱効果を効果的に発揮するために、この断熱材の上から、断熱材を含む管体全体を覆うように鉄板又はステンレス鋼材等で形成した保護カバーを取付けることが一般的である。
このような保護カバーとしては、直管部分と屈曲部とにそれぞれ適合する専用の保護カバーが使用されている。特に屈曲部において使用する保護カバーについては、配管の屈曲部の外径周面を覆う外径カバー体と、管体の屈曲部の内径周面を両側から覆う内径カバー体とを弾性素材により一体に連接して構成し、この内径カバー体に、管体に装着するべく拡開可能に対向する端部を設けると共にこの端部を互いに係合自在な構成としている。
例えば、特許文献1には、管体に装着する際に係合接続させる係合部が管体の屈曲部内径に干渉することを防止して、装着性を向上させた管体の屈曲部保護カバーが本出願人により開示されている。
すなわち、特許文献1記載の図1に示すように、この管体の屈曲部保護カバー10は、断熱材6を含む管体5の屈曲部の外径を覆うように形成した外径カバー体1と、管体5の屈曲部の内径に沿う形状に形成した内径カバー体2a,2bとを一体に連接して構成している。この内径カバー体2は、管体5の内径に対応する部分において、管体5周面と交差する方向に分離離隔して、管体5の屈曲部の両側面にそれぞれ対応する二つの内径カバー体2a,2bに形成され、この二つの内径カバー体2a,2bのそれぞれの対向する端部を互いに係合接続自在に構成している。
屈曲部保護カバーでは、これら2つの内径カバー体2a,2bを互いに係合させる係合機構としては、一方を他方の内部に差し込んで係止させる機構、所謂、雄雌構造を採用して構成されている。そして、両内径カバー体の係合接続部分において、それぞれ端部に向かって可及的に漸次幅狭となるように形成した両内径カバー体を、両端部近傍が重合するように互いを係合させることで、係合接続部分における突出部分を可及的に小さくすると共に係合接続部分の側縁部における厚みを可及的に薄くしている。
このようにして、前記特許文献1に記載の屈曲部保護カバー10は、管体5へ装着した際に、内径カバー体2a,2bが管体5の屈曲部内径面に干渉することを防止して、管体5への装着性を向上させて管体の屈曲部を効果的に保護することができるように構成している。
特許第4787121号公報
管体5は、屈曲部Rが直角のもの以外に、例えば、図12(a)に示すように、屈曲部Rが内方のなす角度が70〜80度として、下方から上方に垂直に延伸させ、その途中で横斜め下方にしたものが存在する。
このような管体5については、図12(b)に示すように、垂直方向に延伸させた管体5の水平断面は略真円の形状を有するが、図12(c)に示すように、横斜め下方に延伸させた管体5の垂直断面は長円形の形状を有する。
このとき、開口部K1の直径L101が開口部K2の直径L102より長く形成されている(L101<L102)。
したがって、前記のような屈曲部Rが直角でない管体5に前記特許文献1に記載の屈曲部保護カバー100を装着するには、管体垂直部分でのカバー開口部K1と管体水平部分でのカバー開口部K2との形状を異ならせる必要があった。
すなわち、前記管体5の周方向の形状に沿うように、管体垂直部分でのカバー開口部K1を略真円にし、管体水平部分の開口部K2を長円形にした状態で装着することが必要であった。
しかしながら、前記特許文献1に記載の屈曲部保護カバーではそれぞれの開口部K1の大きさを異なることができなかった。
その理由は以下の通りである。すなわち、前記特許文献1に記載の屈曲部保護カバーでは、3列3段の係合歯で構成し、係合受歯の先端面は平坦形であるが、特に縦方向に隣接する係合歯間の間隔がなく、しかも、係合歯の凸状部分が前記間隔よりも大きいために、係合受歯が係合されるのは同一段上に配置した係合歯に係合するものに限られていた。
このため、前記特許文献1に記載の屈曲部保護カバーを管体5に装着するには、管体垂直部分でのカバー開口部K1の形状を、管体水平部分でのカバー開口部K2の形状に合わせることで装着可能であるが、この装着状態ではカバー開口部K1が管体垂直部分より直径が大きくなり、屈曲部保護カバーの開口部K1から延出される管体5等と開口部K1との間に隙間が生じることになる。
また、装着状態ではその係合部3が管体5の内径部分から離れて配置されることになる。
しかも、管体5の外周面と外径カバー体1の内周面との間に隙間が生じることになる。
したがって、前記特許文献1に記載の屈曲部保護カバーは管体5の屈曲部Rに密着性を高めた状態で装着することが困難であった。
また、屈曲部Rが直角であっても、管体5そのものが変形した場合、例えば、垂直方向に延伸させた管体5の水平断面は略真円であるが、横斜め下方に延伸させた管体5の垂直断面は長円形の場合が想定される。
又は、管体5が垂直部分と水平部分とで断面形状が異なる場合が想定される。
このような場合であっても、前記特許文献1に記載の屈曲部保護カバーは前記と同様に密着性を高めた状態で装着することが困難であった。
さらに、通常、管体5の周りには断熱材6が被覆されており、その素材としてグラスウール等が使用されるが、グラスウール等は軟質であり変形しやすいため、断熱材の断面積が異なるケースが生じていた。
これにより、断熱材6周りに装着した屈曲部保護カバーの開口部K1,K2の大きさを異ならせることが必要であるが、前記特許文献1に記載の屈曲部保護カバーを断熱材6周りに装着しても、屈曲部保護カバーの開口部K1,K2から延出される断熱材6と開口部K1,K2との間に隙間が生じたりして、密着性を高めた状態で装着することが困難であった。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであって、屈曲部が直角以外の角度を有する管体、又は各位置での断面形状が異なる管体であっても密着性を高めて管体の屈曲部を保護可能とする屈曲部保護カバーを提供する。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の本発明では、屈曲部が直角以外の角度を有する管体、又は、管体の垂直部分と水平部分とで断面形状が異なる管体の屈曲部の外径周面を覆う外径カバー体と、管体の屈曲部の内径周面を覆う内径カバー体とを一体に連接して構成した、弾性素材からなる管体の屈曲部保護カバーにおいて、前記内径カバー体の内径部分を管体周面と交差する方向に分離離隔して、第1の内径カバー体と、第2の内径カバー体とを形成し、それぞれの対向する端部を係合接続自在に構成すると共に、前記第1、第2の内径カバー体のうち一方の内径カバー体は、その端部を内方へ折曲して形成した一次折曲部と、この一次折曲部からの延長部分を中途で外方へ折返して、同一次折曲部と対面させて形成した二次折曲部と、この二次折曲部と前記一次折曲部との間に形成された略V字状溝部と、前記二次折曲部からの延長部分を内方へ折曲して形成した係合受歯とを備え、他方の内径カバー体は、その端部において、前記係合受歯と係合自在に形成された係合歯を備え、係合歯は、縦方向、横方向、及び斜め方向に整順して複数配置し、当該屈曲部保護カバーによって管体を内装する場合、前記係合歯と前記係合受歯の係合位置が内装される管体の形状に応じて調節され、前記係合受歯が斜め方向に配置された係合歯に沿って係合された状態とすることにより、管体の垂直部分でのカバー開口部の形状と管体の水平部分でのカバー開口部の形状とを異ならせて装着することを特徴とする。
また、請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載の発明において、前記係合歯は、格子状、市松状又はジグザグ状に複数配置したことを特徴とする請求項1に記載の管体の屈曲部保護カバーを特徴とする。
また、請求項3に記載の本発明は、請求項1に記載の発明において、前記係合歯は、係合受歯との係止面を所定角度で斜めにしてこれを複数配置したことを特徴とする。
請求項1に係る本発明では、直角以外の屈曲部を有する管体等であっても密着性を高めて屈曲部保護カバーを装着することができる。すなわち、係合歯は、縦方向、横方向、及び斜め方向に整順して複数配置しており、内径カバー体において、縦方向、横方向、及び斜め方向に整順させた係合歯のうちいずれかの段における係合歯の端辺が、雌係合部の係合受歯に突き当たって係止されることになる。
したがって、縦方向に複数段配置させた係合歯のうち同じ横方向に配置させて係合歯上に係止することができ、又は斜め方向に整順させて配置させた各係合歯上に係止することができる。
このように、斜め方向に整順させて配置させた各係合歯上に係止することで、管体垂直部分でのカバー開口部の形状と管体水平部分でのカバー開口部の形状とを異なせて装着することができる。
すなわち、屈曲部保護カバーから延出される管体の周面形状に沿ってカバー開口部を密着状態にして管体の屈曲部に装着することができる。
そして、屈曲部保護カバーを管体に装着した状態では、係合歯と係合受歯との係合部を管体の内径部分に可及的に近接して配置することができ、外径カバー体の内周面を管体の外周面に可及的に近接して配置することができる。
したがって、本発明の屈曲部保護カバーは、直角以外の屈曲部を有する管体や管体及び断熱材が各場所で異なる形状を有するものであっても装着性を向上させて屈曲部を保護できる効果を有する。
請求項2に係る本発明では、前記係合歯は、格子状、市松状又はジグザグ状に複数配置したので、縦方向、横方向、及び斜め方向に整順させた係合歯のうちいずれかの段における係合歯の端辺が、雌係合部の係合受歯に突き当たって係止されることになり、横一列上又は斜め方向に配置した各係合歯上に係合受歯を係止することができ、直角以外の屈曲部を有する管体、又は管体やその周りの断熱材の断面積が異なるものであっても管体の屈曲部への装着性を向上させることができる。
請求項3に係る本発明では、前記係合歯は、係合受歯との係止面を所定角度で斜めにしてこれを複数配置しているので、係合受歯を斜め状態で係合させても係合できる効果を有する。すなわち、内径カバー体の端部同士を係合させる際に、内径カバー体の端部同士の角度を無理に変えることなく、係合歯の先端を係合歯のいずれかに容易に係止できる効果を有する。また、係合歯19が係合受歯9に突き当てる突き当て面との角度を一致させた状態で係止可能として係止時のストレスを軽減できる効果を有する。
本実施形態に係る管体の屈曲部保護カバーの斜視図である。 本実施形態に係る管体の屈曲部保護カバーの平面図である。 本実施形態に係る管体の屈曲部保護カバーの正面図である。 本実施形態に係る管体の屈曲部保護カバーを管体の屈曲部に装着した状態を示す断面説明図である。 本実施形態に係る管体の屈曲部保護カバーの内径カバーにおける係合部を拡大して示した説明図である。 本実施形態に係る管体の屈曲部保護カバーの内径カバーにおける係合歯を拡大して示した説明図である。 本実施形態に係る管体の屈曲部保護カバーを管体の屈曲部に装着した状態を示す説明図である。 図7とは異なる管体の屈曲部保護カバーを管体の屈曲部に装着した状態を示す説明図である。 屈曲部保護カバーを断面形状の異なる管体の屈曲部に装着した状態を示す説明図である。 図2とは異なる管体の屈曲部保護カバーの平面図である。 図5とは異なる係合歯の構造を示した説明図である。 従来の管体の屈曲部保護カバーの実施形態を示す断面説明図である。
本発明は、管体の屈曲部の外径周面を覆う外径カバー体と、管体の屈曲部の内径周面を覆う内径カバー体とを一体に連接して構成した、弾性素材からなる管体の屈曲部保護カバーにおいて、前記内径カバー体の内径部分を管体周面と交差する方向に分離離隔して、第1の内径カバー体と、第2の内径カバー体とを形成し、それぞれの対向する端部を係合接続自在に構成すると共に、前記第1、第2の内径カバー体のうち一方の内径カバー体は、その端部を内方へ折曲して形成した一次折曲部と、この一次折曲部からの延長部分を中途で外方へ折返して、同一次折曲部と対面させて形成した二次折曲部と、この二次折曲部と前記一次折曲部との間に形成された略V字状溝部と、前記二次折曲部からの延長部分を内方へ折曲して形成した係合受歯とを備え、他方の内径カバー体は、その端部において、前記係合受歯と係合自在に形成された係合歯を備え、係合歯は、縦方向、横方向、及び斜め方向に整順して複数配置したことを特徴とする。
ここで、係合歯を、縦方向、横方向、及び斜め方向に整順して複数配置したこととは、所定縦幅、横幅、対角幅を有する係合歯を、一列上、一段上及び斜め方向に整列させて配置すると共に、第1列第1段目と第1列第2段目との縦方向間隔を係合歯の縦幅以上とし、第1列第1段目と第2列第1段目とを横方向間隔を係合歯の横幅以上とし、さらに、第1列第1段目と第2列第2段目との対角線間隔を係合歯の対角幅以上として複数組み合わせて配置したことである。
このような配置にすることで、係合歯のうちいずれかの段や列における係合歯の端辺が、雌係合部の係合受歯に突き当たって係止されることになる。
しかも、係合歯の数、縦幅、横幅、縦方向間隔、横方向間隔、対角線間隔によって、係止歯が係止受歯に突き当たる突き当て面の傾斜角度を変更可能に構成している。
特に、各係合歯間の縦方向間隔、横方向間隔、対角線間隔等によって、突き当て面の傾斜角度を変更自在に構成することができる。
例えば、各係止歯の縦方向間隔をより大にすることで係止受歯の係止歯への突き当て面の傾斜角度をより鋭角にすることができる。
これに対して、各係止歯の横方向間隔をより大にすることで突き当て面の傾斜角度をより鈍角にすることができる。
すなわち、各係止歯の縦方向間隔、横方向間隔、対角線間隔等を変更することにより突き当て面の傾斜角度を鋭角にしたり又は鈍角にしたりすることができる。
このように、本発明の屈曲部保護カバーは、いずれかの段や列における係合歯の端辺が、雌係合部の係合受歯に突き当たって係止されるように構成したことで、直角以外の屈曲部を有する管体等に対して適用可能としている。
以下、本発明の最良の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係る管体の屈曲部保護カバーの斜視図、図2は、本実施形態に係る管体の屈曲部保護カバーの平面図、図3は、本実施形態に係る管体の屈曲部保護カバーの正面図、図4は、本実施形態に係る管体の屈曲部保護カバーの側面図である。
(屈曲部保護カバーの構造)
本実施形態に係る管体の屈曲部保護カバー10(以下、単に屈曲部保護カバー10ともいう。)は、図1〜図4に示すように、管体5の屈曲部Rの外径周面を覆う外径カバー体1と、管体5の屈曲部Rの内径周面を覆う内径カバー体2とを一体に連接して構成している。
外径カバー体1は、図2に示すように、複数形状の短冊状の板金20,21を半円筒形状に湾曲させると共にこれらを溶接等して複数個繋ぎ合わせ、管体5の屈曲形状に対応するように略半円筒形体が略90度に湾曲した形状に形成している。
この外径カバー体1に、板金を管体5の屈曲部内径を覆う形状に湾曲させて形成すると共に管体5の屈曲部内径に向かい幅狭となるよう形成した内径カバー体2を一体に連接している。
内径カバー体2は、管体5の屈曲部内径に対応する部分を管体周面と交差する方向に分離離隔して形成した第1の内径カバー体2aと、第2の内径カバー体2bとを備えており、それぞれの対向する端部を、係合部3において互いに係合接続自在であるように構成している。
本屈曲部保護カバー10を管体5の屈曲部Rへ装着する際には、2つの内径カバー体2a,2bで管体5の屈曲部Rを外径側から挟み込むよう覆って、管体5を屈曲部保護カバー10内に収容すると共に、管体5の屈曲部内径において、内径カバー体2の係合部3を係合させて取り付けるようにしている。本屈曲部保護カバー10は、この係合部3に特徴を有しており、この係合部3については以下に詳説する。
また、これら外径カバー体1と内径カバー体2とは弾性素材により形成して、装着する管体5の屈曲部Rに可及的に密着させることができるようにしている。
図5は、本実施形態に係る管体の屈曲部保護カバー10の内径カバー体2における係合部3を拡大して示した説明図であって、図5(a)は正面図、図5(b)は側面図を示している。
図5(a)(b)に示すように、係合部3は、一方の端部を他方の端部内に差し込んで係合する構成である、所謂雄雌構造に形成しており、第1の内径カバー体2aの端部に設けられた雌係合部3aと、第2の内径カバー体2bの端部に設けられた雄係合部3bとから構成している。
雌係合部3aと雄係合部3bは、図2に示すように、内径カバー体2a、2bの両端縁の形状がその本体から係合部3の端部にかけて曲線を描きながら幅狭になっている。
本発明では、図10に示すように、内径カバー体2a、2bの両端縁の形状がその本体から係合部3の端部にかけて階段状に描きながら幅狭とすることもできる。
雌係合部3aは、その内部に雄係合部3bを差込可能な対面構造に構成しており、この対面構造は、第1の内径カバー体2aの端部に三つの折曲部を形成して構成すると共に、この対面構造を第1の内径カバー体2aの内面側に設けた構成としている。
この雌係合部3aは、第1の内径カバー体2aの端部を内方へ折曲して形成した一次折曲部7と、この一次折曲部7からの延長部分を中途で外方へ折返して、同一次折曲部7と対面させて形成した二次折曲部8と、この二次折曲部8からの延長部分を内方へ折曲して形成した三次折曲部である係合受歯9とを備えており、二次折曲部8と一次折曲部7との対面部には、後述する雄係合部3bが挿入される略V字状溝部11を形成している。
また雌係合部3aは、これら3つの折曲部7〜9において、一次折曲部7から二次折曲部8を経て三次折曲部9に向かうに従い、その幅を漸次幅狭となるように形成している。すなわち、図7(a)に示すように、雌係合部3aの幅方向において、一次折曲部7の側端縁を、内径カバー体2aの側端縁と略テーパー状に対向させて内方へ位置させると共に、二次折曲部8の側端縁を、一次折曲部7の側端縁と略テーパー状に対向させてさらに内方に位置させるように構成して、内径カバー体2aの雌係合部3aに形成される厚みを、雌係合部3aの中央部から側端縁に向かって漸次的に薄くなるように構成している。
すなわち、図5(a)に示すように、雌係合部3aにおいて、一次折曲部7の板幅L1と、二次折曲部8の板幅L2と、三次折曲部である係合受歯9の板幅L3を、L1>L2>L3となるように形成して、係合部3において板幅L3の部分を最も厚くなるように構成すると共にその厚みが両側縁に向かい漸次薄くなるように構成している。
この雌係合部3aの略V字状溝部11内に挿入して係合される雄係合部3bは、図5(a)(b)に示すように、第2の内径カバー体2bの端部近傍に、雌係合部3aの係合受歯9に係合される複数個の係合歯19を備えて形成している。
この係合歯19は、第2の内径カバー体2bの外面側から内面側に向かって突出する凸状体であり、いわゆる打ち起し片として形成している。本発明では、第2の内径カバー体2bの端部近傍に、変形4段5列に整列させて設けている。
この係合歯19は、第2の内径カバー体2bの端部近傍に、その幅方向へ切り込みを形成した切込み部18を変形4段5列に設け、しかも、これらを市松状に設けてこの切込み部18の側縁部を、外面側から内面側へ押し出すことにより突出させて、凸形状となしたものである。
係合歯19は、4段5列のジグザグ状(変形市松状)に複数配置している。
具体的には、図5(a)に示すように、1列目、3列目、5列目での各段の係合歯19を、2列目、4列目の係合歯19と係合歯19との間に形成された各スペースと同一線上に配置し、1列目、3列目、5列目での係合歯19と係合歯19との間に形成された各スペースと同一線上に2列目、4列目の各係合歯19を配置している。すなわち、1列目、3列目、5列目での各段の係合歯19と、2列目、4列目での各段の係合歯19とをジグザグ状に配置したものである。
また、本願発明では、特許文献1に記載の係合歯19に比べて小型化すると共に、縦方向の係合歯19と係合歯19との間隔、及び横方向の係合歯19と係合歯19との間隔を前記特許文献1に記載の係合歯19に比べて大きくしている。
そして、係合歯19は、係合受歯9の係合面を配置可能な所定間隔を有して縦方向、横方向、及び斜め方向に整順して複数配置して、前記のように変形市松状としている。
このようにすることにより、図5(a)の仮想線に示すように、係合受歯9の先端突き当て面Tが横一列又は斜めに配置することができる。すなわち、いずれかの段や列における係合歯19の端辺に、係合受歯9が突き当たって係止されるように構成している。
図6は、係合歯19の突出形状を示す拡大説明図であって、図6に示すように、係合歯19は、切込み部18の側端部を突出させて凸状に形成しているため、切込み部18の一辺である端辺18aが突出した状態となっている。この端辺18aが、雌係合部3aに備えた係合受歯9を係止するのである。
このように、雌係合部3aの係合受歯9に係合させる係合歯19を複数段に形成したため、内装する管体5の径に応じてその係合位置を調節することができるため、本屈曲部保護カバー10を製造する際、寸法精度に余裕を持たせて安価に製造することができる。
なお、本発明では、前記特許文献1に記載に比べて係合歯19の全体を小型にしており、係合歯19単体では係合受歯9との係止時のストレスが増えることが予想されるが、係合歯19の数を増やすことでそのストレスを軽減するように構成している。
また、この係合歯19は、例えば、第2の内径カバー体2bを構成する板金等を両側から挟みこんで切込み部を形成可能な歯と、この切込みを片側(表側)へ押圧して凸状部を形成可能な突起体とを備えた工具等を用いれば容易に形成可能である。
なお、本発明は係合受歯9の形状と間隔を変更したものであり、工具の前記歯と突起体の配置を変更すれば、その他以外の工程は前記特許文献1に記載の製造方法を踏襲することができる。
なお、本実施形態においてはこの係合歯19を変形4段5列に形成するようにしているが、これに限られることは無く、第1、第2の内径カバー体2a、2bを互いに確実に係合することができる構成であればよい。
図11は、図5とは異なる係合歯19の配置を示した説明図である。
前記では係合歯19はジグザグ状(変形市松状)に複数配置した構成としたが、例えば、係合受歯9の先端突き当て面Tが横一列上又は斜めに位置できるようにして、図11(a)に示すように、同段配置及び同段配置とした格子状に複数配置してもよい。
ここで、係合歯19を、縦方向、横方向、及び斜め方向に整順して複数配置するとは、前記市松状に複数配置することを含め、千鳥状や格子状に配置することも含まれる。
格子状とは、図11(a)に示すように、同列同段上であって、第1列第1段目と第1列第2段目との縦方向間隔を係合歯19の縦幅以上を有し、第1列第1段目と第2列第1段目とを横方向間隔を係合歯19の横幅以上を有して係合歯19を配置したことである。
このような配置構造にすることにより、係合受歯9の先端突き当て面Tを横一列又は斜めに位置させることができる。
なお、第1列第1段目と第1列第2段目との間隔をより大にすることで係合受歯9の先端突き当て面Tを配置可能な傾斜角度を鋭角にすることができる。また、第1列第1段目と第2列第1段目とを間隔を係合歯19の横幅をより大にすることで係合受歯9の先端突き当て面Tを配置可能な傾斜角度を鈍角にすることができる。
したがって、係合歯19の数、縦幅、横幅、縦方向間隔、横方向間隔、対角線間隔によって、係合受歯9の先端突き当て面Tを配置可能な傾斜角度を変更可能としている。
図11(b)及び図11(c)に示す係合歯19は、さらに、その配置を変更したものである。
すなわち、管体5の形状によってある先端突き当て面Tの配置方向がわかっている場合に、係合歯19の配置を列毎にずらして配置したものである。このように係合歯19を配置しても、係合受歯9の先端突き当て面Tを横一列上に係止するようにしている。
図11(a)〜図11(c)に示す係合歯19では、係合受歯9の先端突き当て面Tを斜め状態で係止させるときには、その先端突き当て面Tが係合歯19の端辺18a端部に接触するため、その端辺18a端部(図11(a)に示すS点)において係合受歯19が係合歯19に係止した時の応力が集中し、横一列上に配置した係合歯19に係止した場合に比べてその接触時のストレスが増してしまう。
そこで、図11(d)及び図11(e)に示すように、係止歯19が係止受歯9に突き当たる突き当て面の傾斜角度を調節することで前記接触時のストレスを解消するようにした係合歯19の配列構造としている。
具体的には、図11(d)に示すように、突き当て面である端片18aを左右対称の山型とした係合歯19を複数配置したものである。
このように山型にすることで、係合受歯9の先端突き当て面Tを所定角度にして左右対称で配置可能に構成することができる。なお、山型の傾斜角度は自由に変形可能である。
そして、係合受歯9の先端突き当て面Tと、先端突き当て面Tに係合する端辺18aとの角度を一致させた状態で係止可能に構成できる。
したがって、係合受歯9の先端突き当て面Tを係合歯19の端辺18aの略全面に接触させて係止することができ、係止時のストレスを軽減することができる。
さらに、図11(e)に示すように、係合歯19を所定角度で斜めに配置し、隣接する係合歯19同士を対向させるように配置することもできる。
この係合歯19を配置したものは、例えば、先端突き当て面Tの配置方向が不明な管体5に適用可能としている。また、前記のように係止時のストレス軽減のためにも適用することができる。
この場合でも、係合受歯9の先端突き当て面Tを横一列上又は所定角度で斜めに係止可能としている。
このような構成において、雄係合部3bを雌係合部3aに係合させる際は、雄係合部3bを、雌係合部3aの一次折曲部7と二次折曲部8との間に形成した略V字状溝部内へ挿入し、係合受歯9が係合歯19を乗り越えた状態となるまで差し込んで係合させる。このように係合させた係合部3には、屈曲部保護カバー10自身の弾性力や外力が加わることにより、両内径カバー体2a、2bが互いに離隔する方向への力が加えられるが、第2の内径カバー体2bにおいて、4段に整列させた係合歯19のうちいずれかの段における係合歯19の端辺18aに、雌係合部3aの係合受歯9が突き当たって係止されることで、内径カバー体2a、2bが互いに離隔する方向へ移動することを防止して、確実に係合できるようにしている。
そして、このように係合部3にて両内径カバー体2a、2bを互いに係合させた状態としたとき、係合部3は、その厚み方向において側端縁部が最も薄く、この側端縁部から離隔する方向へ漸次的に厚みを増す構成としている。
具体的には、係合部3の側端縁部から係合部3の中央部に向かい、略45度の角度をなして厚みを増す構成である。なお、この厚みを形成する角度は45度以下であればよく、特に限定されることはない。
ここで、雌係合部3aと雄係合部3bを、上記のように形成するためには、まず、第1の内径カバー体2aを構成する板金の先端側を、第2の内径カバー体2bを構成する板金の長さより、一次折曲部7及び二次折曲部8及び三次折曲部9に必要な長さだけ延長させて形成すると共に、両内径カバー体2a、2bを構成する板金をそれぞれ先端部に向かい漸次幅狭となるように金枠にて型抜いて形成する。
そして、第1の内径カバー体2aを構成する板金において、その端部を内方へ折曲して一次折曲部7を形成し、この一次折曲部7からの延長部分を中途で外方へ折返して二次折曲部8を形成し、この二次折曲部8からの延長部分を内方へ折曲して係合受歯9を形成することで、一次折曲部7から二次折曲部8を経て係合受歯9の先端に向かい漸次幅狭となるように構成することができるのである。
雄係合部3bの先端部における板幅は、雌係合部3aにおける一次折曲部7の板幅に対応するように形成しており、一次折曲部7と二次折曲部8の間に形成した略V字状溝部11に挿入しやすい形状としている。なお、この雄係合部3bの板幅は、雌係合部3aの略V字状溝部11に挿入して係合受歯9に係合させた時に時確実に係合可能な板幅であればよく、特にこれに限られることは無い。
なお、本発明では、前記係合受歯9は、二次折曲部8を第1の内径カバー体2aより所定間隔を有して離間して配置することもできる(図示せず)。
従来では、一次折曲部7直前の第1の内径カバー体2aと、二次折曲部8との間はほとんど距離を設けていなかったが、本発明のように構成することでクッション性を高めるようにしている。
(屈曲部保護カバーの装着方法)
このように構成した管体の屈曲部保護カバー10を管体5に装着する際は、第1の内径カバー体2aと第2の内径カバー体2bの端部を互いに離隔する方向へ拡開すると共に、この拡開させた端部から、管体5を、屈曲部Rの外径側から第1の内径カバー体2aと第2の内径カバー体2bとで挟み込む。外径カバー体1及び内径カバー体2は弾性素材により形成しているため、管体5の屈曲部Rに密着した状態で管体5を内装することができる。そして、係合部3にて第1、第2の内装カバー体2a、2bを互いに係合させて、管体5に装着するのである。
前述したように、係合部3の側端縁を可及的に薄く形成して、突出部15を可及的に小さく形成するようにしているので、このように屈曲部保護カバー10を管体5の屈曲部Rに装着するときに、この突出部15が管体5の屈曲部内径に干渉することを防止して装着性を向上させている。
図7は、屈曲部保護カバー10を、管体5の屈曲部Rに装着した一実施例を示す説明図である。
図7は、屈曲部保護カバー10を屈曲部Rの内方のなす角度が70〜80°の管体5に装着した状態を示す説明図であって、(a)は断面拡大図であり、(b)は斜め45度下方から係合部3を中心に見た説明図ある。
本実施例では、直角ではない屈曲部Rを有する管体5に密着性を高めて装着するものである。
例えば、図7(a)に示すように、垂直方向に上方に延伸させ屈曲部Rでその延伸方向を斜め横上方にした管体5で構成した場合である。すなわち、図7(a)に示すように、屈曲部Rの内方のなす角度が100〜110°である管体5を想定している。
なお、図7(a)においては管体5の周面に断熱材6を被覆し、この断熱材6の上から屈曲部保護カバー10を装着した状態を示している。なお、以下、断熱材6を被覆した管体5を、単に管体5ということもある。
断熱材6としては、特に素材は限定されないが、例えば、繊維系断熱材であるグラスウール又は樹脂系発泡体であるポリウレタンフォーム(PUF)やポリエチレンフォーム(PEF)等を使用している。
このような管体5への装着にあっては、まず、2つの内径カバー体2a,2bで管体5の屈曲部Rを外径側から挟み込むように覆って、管体5を屈曲部保護カバー10内に収容すると共に、管体5の屈曲部内径において、内径カバー体2の係合部3を係合させて取り付ける。
そして、雄係合部3bを雌係合部3aに係合させる際は、雄係合部3bを、雌係合部3aの一次折曲部7と二次折曲部8との間に形成した略V字状溝部内へ挿入し、係合受歯9が係合歯19を乗り越えた状態となるまで差し込んで係合させる。
これにより、管体5の屈曲部Rの全体を包み込むように屈曲部保護カバー10が装着される。
装着時においては、この突出部15が、管体5の屈曲部内径面に干渉することなくスムーズな装着作業を行なうことができるし、そのため雌係合部3aと雄係合部3bを、雄係合部3bを略V字状溝部11に挿入しやすい適当な対向角度にて位置させることができ、係合作業を容易に行なうことができて、装着作業をスムーズに行なうことができる。
そして、図7(a)に示すように、本屈曲部保護カバー10を、管体5の屈曲部Rに、係合部3a、3bを互いに係合させて取付けた際、屈曲部保護カバー10の開口部K1,K2から管体5の直管部分が延出される。
また、管体5の屈曲部内径面は、開口部K1,K2の周縁部と密着すると共に、屈曲部保護カバー10内方において係合部3の突出部15の方向へ近接するようにカーブした状態で内装される。
ここで、係合部3は、その側縁部を可及的に薄くすると共に、突出部15を可及的に小さくして形成している。具体的には、係合部3は、その側端縁から内側方向へ略45度の角度をなして漸次的に厚みを形成する構成としている。従って、管体5を内装する際に、係合部3が管体5の内径面に干渉することが無く、管体5の内径面を係合部3の側端縁部に密着させた状態で内装することができる。
またこのように、管体5の屈曲部内径面に突出部15を可及的に近接させることにより、係合部3における第1、第2の内径カバー体2a、2bの両端縁を、管体5のく曲部内径面に当接させて、屈曲部保護カバー10をより緊密に管体5に装着している。
このとき、係合受歯9は、図7(b)に示すように、斜め方向に配置された係合歯19に沿って係合された状態になる。
すなわち、図7(b)に示すように、係合受歯9の先端突き当て面Tは、右から1列目最下段の係合歯19、2列目最下段の係合歯19、3列目下から2段目の係合歯19、4列目下から2段目の係合歯19、5列目下から3段目の係合歯19に係止される。
このように、係合受歯9の先端突き当て面Tが平坦に形成されていても、各係合歯19のいずれかに斜め状態で係止することができるのである。
また、屈曲部保護カバー10を装着する際に管体5の形状に沿って係合することができ、内径カバー体2a,2bの係合端部の角度を無理に変えることなく容易に係合できるのである。
このように構成することで、図7(b)に示すように、屈曲部保護カバー10を管体5周りに装着した状態では、管体垂直部分でのカバー開口部K1の直径L11よりも管体水平部分でのカバー開口部K2の直径L21を大きく形成することができる(L11<L21)。
従って、管体垂直部分でのカバー開口部K1は略真円の形状となり、管体水平部分でのカバー開口部K2は長円形となる。
そして、管体垂直部分での管体5及び断熱材6の周面形状に沿って密着状態でカバー開口部K1の形状を形成することができ、内径カバー体2a,2bの係合部3を管体5の内径部分に可及的に近接することができる。
また、管体水平部分での管体5及び断熱材6の形状に沿って密着状態でカバー開口部K2の形状を形成することができ、内径カバー体2a,2bの係合部3を管体5の内径部分に可及的に近接することができる。
これにより、係合部3を管体5の内径面に可及的に近接させることができ、しかも、外径カバー体1の内周面を管体5の外周面に可及的に近接させることができる。
従って、本発明の屈曲部保護カバー10は、内方のなす角度が100〜110°である管体5の屈曲部Rに密着性を高めて装着できる効果を有する。
次に、屈曲部Rの内方のなす角度が70〜80°である管体5の場合、すなわち、垂直方向に上方に延伸させ屈曲部Rでその延伸方向を斜め横下方にした管体5で構成した場合が想定される。
図8は、屈曲部保護カバー10を屈曲部Rの内方のなす角度が70〜80°の管体5に装着した状態を示す説明図であって、(a)は断面拡大図であり、(b)は斜め45度下方から係合部3を中心に見た説明図である。
この場合でも、屈曲部保護カバー10を装着した状態では、管体垂直部分でのカバー開口部K1より管体水平部分でのカバー開口部K2の直径を大きくすることができる。
従って、管体垂直部分でのカバー開口部K1は略真円の形状となり、管体水平部分でのカバー開口部K2は長円形となる。
すなわち、図8(a)に示すように、管体垂直部分でのカバー開口部K1の直径L11より管体水平部分でのカバー開口部K2の直径L21を大きく形成することができる(L11<L21)。
管体垂直部分でのカバー開口部K1は略真円の形状となり、管体水平部分でのカバー開口部K2は長円形となる。
そして、管体垂直部分での管体5及び断熱材6の周面形状に沿って密着状態でカバー開口部K1の形状及びカバー開口部K2の形状をそれぞれ形成することができ、内径カバー体2a,2bの係合部3を管体5及び断熱材6の内径部分に可及的に近接することができる。
これにより、係合部3を管体5の内径面に可及的に近接させることができ、しかも、外径カバー体1の内周面を管体5の外周面に可及的に近接させることができる。
従って、本発明の屈曲部保護カバー10は、内方のなす角度が70〜80°である管体5の屈曲部Rに密着性を高めて装着できる効果を有する。
この結果、本発明の屈曲部保護カバー10は、屈曲部Rが直角である管体5は勿論のこと、屈曲部Rが直角以外である管体5にも装着性を向上させることができる。
次に、断面積が異なる管体5に装着する方法について図9を参照して説明する。
図9は、本実施形態に係る管体の屈曲部保護カバー10を管体5の断面積が異なる屈曲部Rに装着した状態を示す説明図であって、(a)は断面拡大図であり、(b)は斜め45度下方から係合部3を中心に見た説明図ある。
本実施例では、管体5の垂直部分と管体5の水平部分とで断面積が異なる場合を想定している。
断面積が異なる場合とは、垂直に延伸させた管体5の断面形状と、横方向に延伸させた管体5の断面形状が異なる場合が生じる。
例えば、図9(b)に示すように、管体5の屈曲部Rの角度は直角であるが、垂直に延伸させた管体5の断面積より横方向に延伸させた管体5の断面積が大きい場合である。
また、垂直に延伸させた管体5の断面形状は真円であるが、水平に延伸させた管体5の断面形状は長円形である場合も想定される。
このような管体5であっても、管体5の屈曲部Rで屈曲部保護カバー10が密着性を高めて装着することができる。
すなわち、図9(a)に示すように、前記断熱材6が被覆された屈曲部Rに本願発明の屈曲部保護カバー10を装着する。
すると、係合受歯9は、図9(b)に示すように、斜め方向に配置された係合歯19に沿って係合された状態になる。
これにより、図9(b)に示すように、係合受歯9の先端突き当て面Tは、右から1列目最下段の係合歯19、2列目最下段の係合歯19、3列目下から2段目の係合歯19、4列目下から2段目の係合歯19、5列目下から3段目の係合歯19に係止される。
このように、係合受歯9の先端突き当て面Tが平坦に形成されていても、各係合歯19のいずれかに斜め状態で係止することができるのである。
すなわち、図9(b)に示すように、管体垂直部分でのカバー開口部K1の直径L11,L12より管体水平部分でのカバー開口部K2の直径L21,L22を大きくすることができる(L11<L21,L12<L22)。
そして、垂直部分での管体5及び断熱材6の周面形状に沿って密着状態でカバー開口部K1の形状を形成することができ、また、水平部分での管体5及び断熱材6の形状に沿って密着状態でカバー開口部K2の形状を形成することができる。
この結果、異なる断熱材6の形状を有する管体5であっても、係合部3を管体5及び断熱材6の内径面に可及的に近接させることができ、しかも、外径カバー体1の内周面を管体5の外周面に可及的に近接させることができる。
このように本実施例でも、本発明の屈曲部保護カバー10は、異なる断面積を有する管体5であっても装着性を向上させることができる。
本実施例では、管体5を被覆する断熱材6の断面積が各場所で異なっている場合でも適用可能である。
前記グラスウール等は、変形しやすい軟質の素材のため管体5の周囲に装着した際に断面形状が場所によって異なる場合が生じる。
例えば、管体5の屈曲部Rが直角であって、垂直に延伸させた位置での断熱材6の断面形状は真円であるが、横方向に延伸させた位置での断熱材6の断面形状が長円形の場合である(図示せず)。
この場合でも、本発明の屈曲部保護カバー10は、前記実施例2と同様に、異なる断面積を有する断熱材6であっても装着性を高めることができる。
以上、本発明の実施の形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
R 屈曲部
K1,K2 カバー開口部
T 先端突き当て面
1 外径カバー体
2a 第1の内径カバー体
2b 第2の内径カバー体
3a 雌係合部
3b 雄係合部
5 管体
6 断熱材
7 一次折曲部
8 二次折曲部
9 係合受歯
10 管体の屈曲部保護カバー
11 略V字状溝部
15 突出部
19 係合歯

Claims (3)

  1. 屈曲部が直角以外の角度を有する管体、又は、管体の垂直部分と水平部分とで断面形状が異なる管体の屈曲部の外径周面を覆う外径カバー体と、管体の屈曲部の内径周面を覆う内径カバー体とを一体に連接して構成した、弾性素材からなる管体の屈曲部保護カバーにおいて、
    前記内径カバー体の内径部分を管体周面と交差する方向に分離離隔して、第1の内径カバー体と、第2の内径カバー体とを形成し、それぞれの対向する端部を係合接続自在に構成すると共に、
    前記第1、第2の内径カバー体のうち一方の内径カバー体は、
    その端部を内方へ折曲して形成した一次折曲部と、この一次折曲部からの延長部分を中途で外方へ折返して、同一次折曲部と対面させて形成した二次折曲部と、この二次折曲部と前記一次折曲部との間に形成された略V字状溝部と、前記二次折曲部からの延長部分を内方へ折曲して形成した係合受歯とを備え、
    他方の内径カバー体は、その端部において、前記係合受歯と係合自在に形成された係合歯を備え、
    係合歯は、縦方向、横方向、及び斜め方向に整順して複数配置し、
    当該屈曲部保護カバーによって管体を内装する場合、前記係合歯と前記係合受歯の係合位置が内装される管体の形状に応じて調節され、前記係合受歯が斜め方向に配置された係合歯に沿って係合された状態とすることにより、管体の垂直部分でのカバー開口部の形状と管体の水平部分でのカバー開口部の形状とを異ならせて装着することを特徴とする管体の屈曲部保護カバー。
  2. 前記係合歯は、格子状、市松状又はジグザグ状に複数配置したことを特徴とする請求項1に記載の管体の屈曲部保護カバー。
  3. 前記係合歯は、係合受歯との係止面を所定角度で斜めにしてこれを複数配置したことを特徴とする請求項1に記載の管体の屈曲部保護カバー。
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