JP6362160B2 - 固形飲料の製造方法 - Google Patents

固形飲料の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6362160B2
JP6362160B2 JP2014095848A JP2014095848A JP6362160B2 JP 6362160 B2 JP6362160 B2 JP 6362160B2 JP 2014095848 A JP2014095848 A JP 2014095848A JP 2014095848 A JP2014095848 A JP 2014095848A JP 6362160 B2 JP6362160 B2 JP 6362160B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mass
raw material
solid beverage
material composition
solid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014095848A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015211659A (ja
Inventor
大樹 池田
大樹 池田
晃久 入江
晃久 入江
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Satoen Co Ltd
Original Assignee
Satoen Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Satoen Co Ltd filed Critical Satoen Co Ltd
Priority to JP2014095848A priority Critical patent/JP6362160B2/ja
Publication of JP2015211659A publication Critical patent/JP2015211659A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6362160B2 publication Critical patent/JP6362160B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Tea And Coffee (AREA)
  • Non-Alcoholic Beverages (AREA)

Description

本発明は、溶解性と保形性に優れる成型された固形飲料の製造方法に関する。
水やお湯を注ぐことで飲料となる固形飲料は、手軽さだけでなく保存性にも優れるため、世界中で広く普及している。特に、成型された固形飲料は、粉末をこぼしたり飛散させて周囲を汚す心配がないため、大変好まれている。
成型された固形飲料を製造する方法としては、最も簡便には、液状の飲料に賦形剤(デキストリンや澱粉等)を溶解させて凍結乾燥する方法が知られている(例として、特許文献1)。しかしながら、そうして得られる固形飲料は概して壊れやすく、また、溶解性が十分とはいえないものも多い。そこで、食品用乳化剤を添加して含気処理を行い、気泡を多く含んだ状態で乾燥させることで、多孔質構造の固形飲料を製造する方法が開発されている(例として、特許文献2)。そのような固形飲料は表面積が大きいために溶解性に優れるが、衝撃に弱く壊れやすいことが問題であった。
これに対し、粉末成分に少量の結合剤(通常、粘性のある水溶性高分子)を添加し、混練して高粘度の組成物(原料組成物)とした後に、打錠機を用いて圧縮成型することで任意の形状の固形飲料を得る方法が開発されている。当該方法で得られる固形飲料は保形性に非常に優れるが、一般に溶解性が低く、さらには、混練の過程でダマやムラを生じやすい(すなわち、原料組成物を均一化しにくい)という問題があった。また、圧縮成型後に原料組成物が金型から離れにくいため、通常は金型を剥離剤でコーティングしたり、金型の一部をスライドさせて原料組成物を押し出す必要があった。
このうち、溶解性の低さに対しては、賦形剤や結合剤として配合する水溶性高分子の配合を上げることで改善されることが報告されている。特許文献3では、緑茶粉末に澱粉、プルラン、及び/又は微結晶セルロースを10〜41質量%配合し、打錠機で圧縮成型して、易溶解性のタブレット状固形飲料を作製している。また、特許文献4では、特定の賦形剤(DE値が8〜30である低糖化度のデキストリン)と結合剤(麦芽糖)を特定の配合比率で併用することにより、打錠機で圧縮成型しても溶解性に優れる固形飲料が得られることを報告している。
しかしながら、前記混練の過程で生じるダマやムラを解消するための有効な手段は報告されていない。また、前記剥離剤の使用は固形飲料の味を損なう心配があり、また、前述の押し出し操作によって固形飲料の角が崩れて商品価値が損なわれる可能性もある。
このような事情から、溶解性と保形性に優れる固形飲料を圧縮成形によって製造する方法であって、高粘度の原料組成物をダマやムラを生じることなく容易に均一に混練することができ、且つ、剥離剤や押し出し操作を要することなく金型からの離型を行える製造方法が切望されていた。
特開2003−52316号公報 特許第4460991号公報 特開2012−24070号公報 特開2012−170397号公報
本発明は前記従来技術が抱える問題を鑑みてなされたものであり、高粘度の原料組成物を混練によって容易に均一化し、且つ、剥離剤や押し出し操作を要することなく離型を行うことができる、溶解性と保形成に優れる固形飲料の製造方法の提供を目的とする。
前記目的を達成するために本発明者が鋭意検討を行った結果、粉末成分に対し、結合剤として、糖アルコール組成においてマルチトールとマルトトリイトールの含有量が30〜60質量%である高糖化還元澱粉糖化物と水とを特定量比で配合して混練すると、ダマやムラを生じることなく原料組成物を容易に均一化できることを見出した。さらに、当該原料組成物は圧縮成型後に金型を逆さにして振動を与えると容易に離型すること、ならびに、そのようにして作製された固形飲料は溶解性と保形性に優れることを見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明によって、下記工程(i)〜(iii);
(i)下記成分(A)〜(C)からなる原料組成物を混練して、均一化する工程;
(A)植物及び/又は植物抽出物の乾燥粉末、及び2糖以下の糖類を含む粉末組成物、
(B)糖アルコール組成において、マルチトールとマルトトリイトールの含有量が30〜60質量%である高糖化還元澱粉糖化物、
(C)水、
であって、(A)の質量を100質量%とした場合に、
(B)の固形分質量が、0.5〜3.0質量%、且つ、
(B)の固形分質量/((B)及び(C)の総質量)が、1/7.0〜1/1.5、
(ii)前記原料組成物を圧縮成型した後、離型させる工程、
(iii)前記原料組成物を乾燥させる工程、
を(i)〜(iii)の順番で備えることを特徴とする、固形飲料の製造方法が提供される。
前記工程(ii)においては、剥離剤で被覆していない金型を用いて前記原料組成物の圧縮成形を行い、さらに、前記原料組成物を該金型から押し出すことなく離型させてもよい。
また、前記成分(A)は、植物及び/又は植物抽出物の乾燥粉末を2.5〜40.0質量%、及び2糖以下の糖類を60.0〜97.5質量%含む粉末組成物であることが好ましい。
そして、前記成分(A)における2糖以下の糖類としては、ショ糖及び/又はブドウ糖を好適に用いることができる。
本発明により、冷水及び熱水に容易に溶解して保形性に優れる固形飲料を、圧縮成形によって容易に製造する方法が提供される。本発明に係る製造方法では、混練によって原料組成物を容易に均一化し、離型も容易に行うことができる。
以下、本発明の好適な実施形態について説明する。
<固形飲料>
本発明における“固形飲料”とは、水やお湯を添加すると溶解又は均一に分散して飲料となる、固形状の組成物のことである。そして、“成型された固形飲料”とは、当該固形状の組成物が任意の形に成形された組成物を意味する。
本発明に係る固形飲料は、下記成分(A)〜(C)からなる原料組成物が圧縮成形によって成型された固形飲料である。なお、本願においては、固形飲料の全構成成分が混合された組成物を“原料組成物”と呼んでいる。以下、本発明の固形飲料の構成成分について詳述する。
・成分(A)
本発明における成分(A)は、植物及び/又は植物抽出物の乾燥粉末と、2糖以下の糖類を含む粉末組成物である。このうち、前者(すなわち、植物及び/又は植物抽出物の乾燥粉末)は、本発明の固形飲料の風味を特徴付ける主成分である。当該植物としては、従来より飲食品として使用される植物を用いることができ、そのような例として、茶葉(日本茶、中国茶、紅茶用茶葉を含む)、果物、コーヒー豆、香料植物(桂皮や桜葉等)等の乾燥粉末及び/又は当該植物の抽出物を乾燥させた粉末を挙げることができる。このうち、植物の乾燥粉末としては、抹茶に代表される茶葉の乾燥粉末が好ましい。また、植物抽出物の乾燥粉末としては、緑茶、煎茶等に代表される茶抽出物及び/又は果汁のスプレードライ粉末、又はフリーズドライ粉末が好ましい。なお、これらの乾燥粉末は、賦形剤を含むものであってよい。
そして、前記2糖以下の糖類としては、ショ糖(砂糖、粉糖、グラニュー糖を含む)、麦芽糖、乳糖、トレハロース等の2糖、及び、ブドウ糖、果糖、ガラクトース等の単糖が挙げられる。このうち、2糖としてはショ糖、単糖としてはブドウ糖が好適である。
なお、上記以外にも、本発明の効果を損なわない範囲において、従来から飲料に使用されている種々の粉末状成分を配合することができる。そのような成分としては、3糖以上の糖類(オリゴ糖、粉飴、デキストリン等)、(人工)甘味料、乳製品、増粘剤、乳化剤、及び、塩類、香料、着色料、酸味料、pH調整剤、抗酸化剤、保存料等に代表される食品添加物等が挙げられる。
本発明の成分(A)における前記植物及び/又は植物抽出物の乾燥粉末の含有量は、2.5〜40.0質量%が好ましく、さらに好ましくは4.0〜30.0質量%、最も好ましくは5.0〜20.0質量%である。また、前記2糖以下の糖類の含有量は、60.0〜97.5質量%が好ましく、さらに好ましくは70.0〜90.0質量%である。そして、成分(A)の水分含有量は、5質量%以下であることが好適である。
なお、本願では、前記植物及び/又は植物抽出物の乾燥粉末と任意成分の一部からなり固形飲料の風味を特徴づける成分を、“〜風味プレミックス”と称する場合がある。
・成分(B)
本発明における成分(B)は、糖アルコール組成において、2糖アルコール(マルチトール)と3糖アルコール(マルトトリイトール)の含有量が合わせて30−60質量%、好ましくは33−55質量%、さらに好ましくは35−53質量%である高糖化還元澱粉糖化物である。当該2糖及び3糖アルコールの含有量が30質量%より低いものを用いた場合には、原料組成物を混練する過程でダマやムラが生じやすくなり、また、60質量%より高いものを用いた場合には、圧縮成形後に離型しにくくなる傾向がある。
本発明に用いることができる高糖化還元澱粉糖化物としては、三菱商事フードテック株式会社製のアマミール(固形分70±1質量%、糖アルコール組成が、1糖アルコール:46〜49質量%、2糖アルコール:30〜40質量%、3糖アルコール:5〜13質量%、及び4糖アルコール以上:4〜10質量%)を好適に用いることができる。
なお、前記成分(B)として粉末状の製品を用いる場合には、該製品を適切な溶媒(好適には水)に溶解して液状とした後に、本発明に用いることができる。
・成分(C)
本発明における成分(C)は水であり、蒸留水、イオン交換水、逆浸透水等を好適に用いることができる。
本発明においては、前記成分(A)の質量を100質量%とした場合に、成分(B)の固形分の質量が0.5〜3.0質量%であることが好ましく、さらに好ましくは0.7〜2.9質量%である。また、(B)及び(C)の総質量に占める(B)の固形分質量(すなわち、(B)の固形分質量/((B)+(C)の総質量))が1/7.0〜1/1.5であることが好ましく、さらに好ましくは1/6.0〜1/2.0、最も好ましくは1/5.7〜1/1.9である。成分(B)の固形分質量が上記範囲内であっても、成分(B)と(C)の総質量に占める(B)の固形分質量が1/1.5よりも大きい場合には、保形性に優れる固形飲料が得られない場合がある。
本発明に係る固形飲料は、汎用の打錠機又は食品用プレス機を用いた圧縮成形、あるいは手で押圧することにより、台形状、キューブ状、タブレット状、(半)球状、六角柱状等、任意の形状に成形することができる。
本発明に係る固形飲料は、冷水(4℃)〜熱水(100℃)に速やかに溶解して、風味に優れる飲料を供するものである。
次に、本発明に係る固形飲料の製造方法を説明する。
<固形飲料の製造方法>
本発明に係る固形飲料は、下記工程(i)〜(iii)を経ることで簡便に製造することができる。
(i)原料組成物を混練して均一化する工程
前述した成分(A)〜(C)を混合し、混練して均一な組成物を得る工程である。当該混合及び混練には汎用の粉末混合機(例として、株式会社愛工舎製作所製ミキサー)を用いることができる。なお、必ずしも必須の工程ではないが、成分(B)と(C)を攪拌混合したものを成分(A)に添加して混練すると、混練に要する時間が短縮される場合があるのでより好ましい。
(ii)原料組成物の圧縮成型及び離型工程
工程(i)を経た原料組成物は、打錠機やプレス機を用いた汎用の方法(あるいは手による押圧)で成型することができる。例えば、前記原料組成物を金型に詰め、プレス機で加圧することで好適に成形することができる。
成型後、当該金型を逆さにして(金型に)軽い振動を与えることで、前記原料組成物を金型から離型させることができる。なお、本発明においては、金型を剥離剤で被覆する必要はなく、また、金型の一部をスライドさせて原料組成物を押し出す工程も必須ではない。
(iii)原料組成物の乾燥工程
工程(ii)を経た原料組成物を汎用の乾燥機を用いて乾燥させて、固形飲料を得る工程である。
以下に、実施例を用いて本発明をさらに詳細に説明するが、これらの実施例により本発明の範囲が限定されるものではない。なお、以下の実施例における配合量は、特に断りがない限り質量%である。
[検討1:結合剤の種類の検討]
下記組成の抹茶風味プレミックスを調製して(A)粉末組成物を作製した。続いて下記製法に従って抹茶風味固形飲料を作製し、下記項目について評価した。結果を表1に示す。
<抹茶風味プレミックスの組成>
成分 質量(g)
抹茶(抹茶ST−G,マルカブ佐藤製茶株式会社製) 9.6
緑茶エキス粉末(煎茶DG−SP100、日研フード株式会社製) 5.6
人工甘味料(サンスイートSA−8020,三栄源エフ・エフ・アイ株式会社製)
2.4
桜葉エキス粉末(桜葉エキスE2、佐藤食品工業株式会社製) 1.6
シナモン(ケイヒ末、日本粉末薬品株式会社製) 0.8
合計 20.0g
<(A)粉末組成物の作製>
前記抹茶風味プレミックス20.0gに対し、グラニュー糖40.0gとブドウ糖40.0gを添加して混合することにより、(A)粉末組成物100.0gを得た。
<抹茶風味固形飲料の製造方法>
前記(A)粉末組成物100.0g、(B)水、及び表1に示した結合剤を混合した組成物(すなわち、原料組成物)に対し、愛工舎製作所製のミキサーを用いて約3分間混練した。当該混練された原料組成物を金型に詰め、上から手で押圧して成型した。次に、当該金型を逆さにし、底面をプラスチックハンマーで軽くたたいて前記原料組成物を金型から離型させた。その後、乾燥機内に移して乾燥させて(80〜90℃で2〜3時間)、台形型(上面:18×18mm、底面:22×22mm、高さ10mm)の固形飲料を得た。
<評価項目>
製造工程について
・混練による均一化
混練後の原料組成物の状態を観察し、下記基準に従って評価した。
○:ダマ及びムラのない均一な混合物が得られた。
△:ダマ又はムラのいずれかが認められた。
×:ダマ及びムラが認められた。
・離型の容易性
○:金型の底面をプラスチックハンマーで軽く数回たたくことで、離型した。
△:金型の底面をプラスチックハンマーで軽く数回たたいても離型しないが、強打すると離型した。
×:金型の底面をプラスチックハンマーで強打しても離型しなかった。
固形飲料の保形性について
・表面
○:固形飲料の表面を指でこすっても、表面が崩れなかった。
△:固形飲料の表面を指でこすると、表面が多少崩れた。
×:固形飲料の表面を指でこすると、表面が崩れた。
・硬さ
○:固形飲料の側面を親指と人差し指でつまんで持ち上げても崩れなかった。
×:固形飲料の側面を親指と人差し指でつまんで持ち上げると崩れた。
固形飲料の溶解性について
固形飲料1個をガラスビーカーに入れて、160mlの冷水(4℃)又は熱水(80℃)を注ぎ、スパーテルで攪拌しながら60秒後の溶解・分散の程度を目視で判断した。
○:溶け残りの塊は認められず、完全に溶解・分散していた。
×:目視できる塊が認められた。
Figure 0006362160
表1に示されるように、(A)粉末組成物に対して2.0質量%分の水を配合した場合には、混練によって均一な原料組成物が容易に得られて圧縮成形後の離型も容易であったが、得らえた固形飲料は表面がぼそぼそで崩れやすいものであった(比較例1)。そこで、当該水の量を4.0質量%に上げたところ、固形飲料の保形性は改善されたが、混練後の原料組成物が粘り気を呈し、金型から容易には落ちなくなった(比較例2)。
次に、固形飲料や砂糖の成型に汎用される結合剤を用いて製造することにした。α化澱粉を2.0質量%、水を2.0質量%配合した原料組成物では、混練の過程でダマやムラが生じやすく、得られる固形飲料の保形性も劣る結果となった(比較例3)。また、高糖化澱粉糖化物(すなわち、水飴)を2.0質量%、水を2.0質量%配合した場合には、混練の過程でダマやムラが一層生じ易くなり、離型もしにくく、さらには表面がぱさぱさした固形飲料が得られた(比較例4、5)。
これに対し、高糖化還元澱粉糖化物を2.0質量%、水を2.0質量%配合して混練した場合には、粉末成分が素早くなじんでダマやムラが生じず、均一な原料組成物を容易に得ることができ、且つ、離型も容易であった。さらに、当該固形飲料は、表面がしっとりしていて指でこすっても崩れることがなく、硬さも十分で保形性に優れていた(実施例1)。しかしながら、前記高糖化還元澱粉糖化物を、当該構成成分の一つであるソルビトールに置換した場合には、混練後の原料組成物がしっとりしすぎて金型から落ちにくくなった(比較例6)。また、前記高糖化還元澱粉糖化物を低糖化還元澱粉糖化物に置換した場合には、離型は容易だったが、混練の際にダマやムラが生じやすくなった(比較例7)。
前記高糖化還元澱粉糖化物は、糖アルコール組成において、1糖アルコール(ソルビトール)を46〜49質量%、2糖アルコール(マルチトール)を30〜40質量%、3糖アルコール(マルトトリイトール)を5〜13質量%、4糖アルコール以上を4〜10質量%含むものである。そして、前記低糖化還元澱粉糖化物は、4糖アルコール以上が主で(約70質量%以上)、1糖アルコール、2糖アルコール、3糖アルコールの含有量はそれぞれ2〜5質量%、9〜13質量%、11〜16質量%である。また、本発明者は、4糖以上の糖アルコールを用いた場合には、粉体成分とのなじみが悪くダマができやすいことを確認している(結果は非開示)。
よって、上記結果より、混練過程におけるダマやムラの生じにくさと圧縮成形後の離型のし易さを共に得るには、糖アルコール組成において、2糖アルコール(マルチトール)と3糖アルコール(マルトトリイトール)を合わせて30〜60質量%程度、好ましくは35〜53質量%程度含有する高糖化還元澱粉糖化物を用いるとよいことが明らかとなった。
一般に、還元澱粉糖化物は、固形飲料や砂糖の成型に結合剤として用いられるものではない。また、前記高糖化還元澱粉糖化物と同程度の粘性を有する高糖化澱粉糖化物では上記効果が得られなかったことから(比較例5)、前記効果は単に結合剤として添加する化合物の粘度に起因するものではないと考えられる。
以上より、粉末組成物に対し、結合剤として、糖アルコール組成においてマルチトールとマルトトリイトールを30〜60質量%程度含む高糖化還元澱粉糖化物と水を併用すると、混練の過程でダマやムラを生じずに原料組成物を容易に均一化でき、圧縮成形後の離型も容易で、保形性と溶解性に優れる固形飲料が得られることが示された。
[検討2:結合剤の配合量の検討]
次に、(B)水と(C)高糖化還元澱粉糖化物の配合量について検討した。
Figure 0006362160
Figure 0006362160
表2に示されるように、粉末成分の質量に対し、前記高糖化還元澱粉糖化物を1.0〜4.0質量%(固形分に換算すると、0.7〜2.8質量%)、水と合わせて4.0質量%配合して混練した場合には、原料組成物の均一化と離型を容易に行うことができ、保形性と溶解性に優れる固形飲料が得られた(実施例1−3)。また、前記高糖化還元澱粉糖化物を4.0質量%(固形分に換算すると、2.8質量%)、水と合わせて6.0質量%配合して混練した場合にも、同様の結果が得られた(実施例4)。これらの原料組成物について、前記高糖化還元澱粉糖化物と水の総質量に対する該高糖化還元澱粉糖化物の固形分質量(すなわち、(B)の固形分質量/((B)と(C)の総質量))を計算すると、1/5.71〜1/1.90である。
これに対し、前記高糖化還元澱粉糖化物のみを4.0、又は6.0質量%配合した場合には、原料組成物の均一化と離型は容易だったが、保形性に優れる固形飲料を得ることはできなかった(比較例8、9)。なお、これらの原料組成物における前記(B)の固形分質量/((B)と(C)の総質量)の値は、1/1.43以上である。また、水のみを2.0〜6.0質量%配合した場合にも、保形性に優れる固形飲料を得ることはできなかった(比較例1、2、10、11)。
従って、粉末成分に対し、糖アルコール組成においてマルチトールとマルトトリイトールの含有量が30〜60質量%である高糖化還元澱粉糖化物を、固形分質量が0.5〜3.0質量%(さらに好ましくは、0.7〜2.8質量%)の範囲内で、当該高糖化還元澱粉糖化物と水の総質量に対する該固形分質量の比が1/7.0〜1/1.5(さらに好ましくは、1/6.0〜1/2.0)となるように配合すると、混練によって原料組成物を容易に均一化でき、離型の際に剥離剤や押し出し操作を要することなく、保形性と溶解性に優れる固形飲料を作製できることが示された。
なお、前述した通り、上記実施例では原料組成物の成型を手による押圧(0.2〜0.8bar程度)で行っており、本発明に係る結合剤を所定量用いれば、打錠機を用いて高圧力をかけなくても、保形性に優れる固形飲料が作製できることも示された。
以下に、実施例を更に挙げて本発明について説明を行うが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、下記実施例5−10の固形飲料の製造工程では、混練による原料組成物の均一化・圧縮成形後の離型がいずれも容易で、得られた固形飲料は溶解性と保形性に優れるものであった。
実施例5:煎茶風味固形飲料
<原料組成物の組成>
成分(A)
煎茶エキス乾燥粉末(深蒸し煎茶エキスH、仙波糖化工業株式会社製) 20.0
グラニュー糖 40.0
ブドウ糖 40.0
合計 100.0
成分(B)
高糖化還元澱粉糖化物(アマミール、三菱商事フードテック株式会社製) 2.0
成分(C)
イオン交換水 2.0
<固形飲料の製造方法>
前記実施例1と同じ方法を用いて、台形状の固形飲料を製造した。
実施例6:紅茶風味固形飲料
<原料組成物の組成>
成分(A)
紅茶エキス乾燥粉末(紅茶エキスパウダーN、佐藤食品工業株式会社製) 20.0
紅茶エキス乾燥粉末(紅茶エキスB0101、佐藤食品工業株式会社製) 20.0
グラニュー糖 30.0
ブドウ糖 30.0
合計 100.0
成分(B)
高糖化還元澱粉糖化物(アマミール、三菱商事フードテック株式会社製) 2.0
成分(C)
イオン交換水 2.0
<固形飲料の製造方法>
前記実施例1の製造方法においてキューブ用の金型を用いて、キューブ状の固形飲料を製造した。
実施例7:アップル風味固形飲料
<原料組成物の組成>
成分(A)
りんご果汁パウダー(つがるりんごC82、佐藤食品工業株式会社製) 17.3
レモン果汁パウダー(レモンC54、佐藤食品工業株式会社製) 2.3
リンゴ香料 0.3
くちなし色素(赤) 0.5
グラニュー糖 39.8
ブドウ糖 39.8
合計 100.0
成分(B)
高糖化還元澱粉糖化物(アマミール、三菱商事フードテック株式会社製) 2.0
成分(C)
イオン交換水 2.0
<固形飲料の製造方法>
前記実施例1と同じ方法を用いて、六角柱状の固形飲料を製造した。
実施例8:オレンジ風味固形飲料
<原料組成物の組成>
成分(A)
オレンジ果汁パウダー(オレンジC88、佐藤食品工業株式会社製 13.2
レモン果汁パウダー(レモンC54、仙波糖化工業株式会社製) 2.9
オレンジ香料 0.3
くちなし色素(赤) 0.5
くちなし色素(黄) 0.5
グラニュー糖 41.3
ブドウ糖 41.3
合計 100.0
成分(B)
高糖化還元澱粉糖化物(アマミール、三菱商事フードテック株式会社製) 2.0
成分(C)
イオン交換水 2.0
<固形飲料の製造方法>
前記実施例1と同じ方法を用いて、半球状の固形飲料を製造した。
実施例9:レモン風味固形飲料
<原料組成物の組成>
成分(A)
レモン果汁パウダー(レモンC54、仙波糖化工業株式会社製) 10.0
クエン酸パウダー 5.4
レモン香料 1.6
人工甘味料(サンスイートSA−8020,三栄源エフ・エフ・アイ株式会社製)
1.3
くちなし色素(黄) 0.5
グラニュー糖 40.6
ブドウ糖 40.6
合計 100.0
成分(B)
高糖化還元澱粉糖化物(アマミール、三菱商事フードテック株式会社製) 1.5
成分(C)
イオン交換水 1.5
<固形飲料の製造方法>
前記実施例1と同じ方法を用いて、台形状の固形飲料を製造した。
実施例10:抹茶風味固形飲料
<原料組成物の組成>
成分(A)
抹茶(抹茶ST−G,マルカブ佐藤製茶株式会社製) 2.5
グラニュー糖 47.5
ブドウ糖 50.0
合計 100.0
成分(B)
高糖化還元澱粉糖化物(アマミール、三菱商事フードテック株式会社製) 2.0
成分(C)
イオン交換水 2.0
<固形飲料の製造方法>
前記実施例1と同じ方法を用いて、台形状の固形飲料を製造した。

Claims (4)

  1. 固形飲料の製造方法であって、下記工程(i)〜(iii);
    (i)下記成分(A)〜(C)からなる原料組成物を混練して、均一化する工程;
    (A)植物及び/又は植物抽出物の乾燥粉末、及び2糖以下の糖類を含む粉末組成物、
    (B)糖アルコール組成において、マルチトールとマルトトリイトールの含有量の合計が30〜60質量%である高糖化還元澱粉糖化物、
    (C)水、
    であって、(A)の質量を100質量%とした場合に、
    (B)の固形分質量が、0.7〜2.8質量%、且つ、
    (B)の固形分質量/((B)及び(C)の総質量)が、1/6.0〜1/2.0
    (ii)前記原料組成物を圧縮成型した後、離型させる工程、
    (iii)前記原料組成物を乾燥させる工程、
    を(i)〜(iii)の順番で備えることを特徴とする、固形飲料の製造方法。
  2. 前記工程(ii)が、剥離剤で被覆していない金型を用いて前記原料組成物の圧縮成形を行い、且つ、前記原料組成物を該金型から押し出すことなく離型させる工程である、
    請求項1に記載の固形飲料の製造方法。
  3. 前記成分(A)が、植物及び/又は植物抽出物の乾燥粉末を2.5〜40.0質量%、2糖以下の糖類を60.0〜97.5質量%含む粉末組成物である、
    請求項1又は2に記載の固形飲料の製造方法。
  4. 前記成分(A)における2糖以下の糖類が、ショ糖及び/又はブドウ糖である、
    請求項1−3のいずれかに記載の固形飲料の製造方法。
JP2014095848A 2014-05-07 2014-05-07 固形飲料の製造方法 Active JP6362160B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014095848A JP6362160B2 (ja) 2014-05-07 2014-05-07 固形飲料の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014095848A JP6362160B2 (ja) 2014-05-07 2014-05-07 固形飲料の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015211659A JP2015211659A (ja) 2015-11-26
JP6362160B2 true JP6362160B2 (ja) 2018-07-25

Family

ID=54696382

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014095848A Active JP6362160B2 (ja) 2014-05-07 2014-05-07 固形飲料の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6362160B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106234906B (zh) * 2016-08-23 2019-10-25 马佳明 一种纳米级固体饮料素食及其制备方法
AU2020218160B2 (en) * 2019-02-05 2024-08-15 Tata Consumer Products Limited Method for making tea cubes using micronized tea and tea cubes made by the method
CN115500441B (zh) * 2022-09-27 2024-03-15 四川味欣食品科技有限公司 一种水果风味的固体饮料及其制备方法

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005253474A (ja) * 2000-04-27 2005-09-22 Jinseido:Kk 緑茶組成物の成形体及びその製造方法
JP2006050925A (ja) * 2004-08-10 2006-02-23 Nikken Kasei Kk 錠菓および錠剤
RU2370048C2 (ru) * 2005-04-15 2009-10-20 Кеме Фуд Инджиниринг Аг Быстрорастворимый продукт
JP2012024070A (ja) * 2010-07-27 2012-02-09 Bio Verde:Kk インスタント固形緑茶
JP2012170397A (ja) * 2011-02-22 2012-09-10 Kataoka & Co Ltd 易溶性を有する固形飲料及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015211659A (ja) 2015-11-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4384005A (en) Non-friable, readily-soluble, compressed tablets and process for preparing same
EP1269856B1 (en) Composite soft candy
EP1874123A1 (de) Instantprodukt
JP6809675B2 (ja) 植物抽出物を含有する口腔内即溶性顆粒の製造方法
DE102010009654A1 (de) Zusammensetzung für ein Getränk, insbesondere Teegetränk
JP6362160B2 (ja) 固形飲料の製造方法
JP2011097919A (ja) 食品固形物の製造方法、及びこの食品固形物を添加した食品
DE102005017613A1 (de) Instantprodukt
DE4022058A1 (de) Honigpulver und verfahren zu seiner herstellung
JP7419632B2 (ja) 植物抽出物含有顆粒の製造方法、植物抽出物含有顆粒からの微粉の発生を抑制する方法、及び、植物抽出物含有顆粒の不快な味を抑制する方法
JP2012170397A (ja) 易溶性を有する固形飲料及びその製造方法
CN108740930A (zh) 罗汉果甜苷复配组合物及其应用
KR20140135514A (ko) 인삼 또는 인삼 가공물 분말을 함유하는 용해성이 우수한 과립의 제조 방법
JP5876660B2 (ja) 高圧ガス封入キャンデーを含有するハードキャンデー及びその製造方法
JP2014147299A (ja) センター含有ハードキャンディ
JP2022161382A (ja) 凍結乾燥された飲料固化物
ES2526898T3 (es) Composiciones de edulcorante que contienen sucralosa
JPWO2009051219A1 (ja) 「ナキ」の抑制されたラクトスクロース含有ハードキャンディとその製造方法
TW201608989A (zh) 軟糖及其製造方法
JP7109615B1 (ja) 凍結乾燥された穀物茶飲料固化物
JPH074180B2 (ja) はちみつ含有粉末及びその製造法
WO2019244976A1 (ja) 経口組成物
US12201122B2 (en) Candy coated with apple wax
EP1714557A1 (de) Instantprodukt
JP2022161385A (ja) 凍結乾燥されたコーヒー飲料固化物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161212

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20171018

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171107

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171226

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180529

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180621

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6362160

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250