JPH074180B2 - はちみつ含有粉末及びその製造法 - Google Patents

はちみつ含有粉末及びその製造法

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JPH074180B2
JPH074180B2 JP2275023A JP27502390A JPH074180B2 JP H074180 B2 JPH074180 B2 JP H074180B2 JP 2275023 A JP2275023 A JP 2275023A JP 27502390 A JP27502390 A JP 27502390A JP H074180 B2 JPH074180 B2 JP H074180B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、はちみつ含有粉末及びその製造法に関する。
更に詳しくは、はちみつシラップに水溶性食物繊維溶液
を混合溶解し、噴霧乾燥法により粉末としたはちみつ含
有粉末及びその製造法に関する。
ここで言う“はちみつ”とはレンゲ蜂蜜,クローバー蜂
蜜,アカシア蜂蜜等に示されるような蜂蜜が巣に集めた
甘味物を意味する。
〔従来の技術〕
はちみつは蜜蜂が巣に集めた甘味物であり、ブドウ糖,
果糖,蔗糖及び少量の麦芽糖を主成分とし、オリゴ糖,
ビタミン,ミネラル等の特殊な栄養成分を含有する甘味
料として広く用いられている。しかし、粘稠性が高く乾
燥し難いものでありまた、噴霧乾燥法や凍結乾燥法によ
り乾燥しても吸湿性が高いため粉末化することが困難で
ある。
はちみつ含有粉末を得る方法としては、はちみつシラッ
プにDE1〜5のワキシスターチと、水溶性たんぱく質を
加え乾燥する方法(特開昭59-2663)、はちみつとサイ
クロデキストリンより成るはちみつ組成物(特開昭60-1
96256)、はちみつにマルチトールをまぶし粉砕する方
法(特開昭59-51264)が知られている。しかしながら、
これらの方法は大量の賦形剤を必要とするため賦形剤に
よる味・風味の劣化、溶解性が低かったりまたは透明に
溶解しない等の欠点があり、未だ十分な安定性,流動
性,溶解性を満足するはちみつ含有粉末は得られていな
い。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は、上述の如く吸湿性が高く粉末化が困難なはち
みつシラップを吸湿性が低く、流動性に富みしかも透明
に溶解しうる粉末にすることで、取り扱いが簡便であり
食品への定量的な添加を可能とすることを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは、はちみつシラップの粉末化法について鋭
意研究した結果、はちみつシラップに水溶性食物繊維を
混合溶解した後噴霧乾燥法により粉末にすることで上述
の課題が解決でき、加えて水溶性食物繊維の有する整腸
作用等の機能を付加し得ることを見い出し、本発明を完
成した。
即ち、本発明は、はちみつシラップに水溶性食物繊維を
混合溶解した後、噴霧乾燥法により粉末化したはちみつ
含有粉末及びその製造法である。
本発明に使用するはちみつシラップとは、レンゲ蜂蜜,
クローバー蜂蜜,アカシア蜂蜜等で示されるような蜜蜂
が巣に集めた甘味物であり、これらの混合シラップであ
っても使用でき、製法については特に制限するものでは
ない。
本発明の水溶性食物繊維とは、グァーガム,ローカスト
ビーンガム,タマリンドガム,タラガム,アラビアガ
ム,ペクチン,キサンタンガムの各分解物またはアラビ
アガムを指し、これらのうち1種又は2種以上の混合物
が使用できる。水溶性食物繊維の分解率の上限は食物繊
維の定義に適合する測定法(酵素−重量法)にて検出さ
れる範疇にあるものを指し、5%(W/W)水溶液の粘度
がB型粘度計,25℃,30rpmの条件で50cps以下のものが好
ましい。粘度が高い場合には噴霧乾燥を困難とし経済的
に不利となるほか、得られたはちみつ含有粉末の溶解性
を悪くする等のため不適である。ここで言う酵素−重量
法とは脱水・脱脂した試料をアミラーゼ,プロテアー
ゼ,アミログルコシターゼ等の酵素で分解処理した後約
80%アルコールで沈殿させ補集する方法を指す。
本発明において、はちみつシラップに水溶性食物繊維を
混合溶解する工程において、水溶性食物繊維の混合割合
は、はちみつ含有粉末の安定性,流動性の点でシラップ
固形分の10重量%以上となるよう加えるのが望ましく、
またこれ以上であれば粉末の品質の点で問題はないが、
はちみつ含量が減少する。以上の方法より得られたはち
みつ含有溶液の噴霧乾燥条件として、熱風入口温度が10
0〜180℃,排風温度が70〜100℃の範囲が良好な品質を
保持させるためには望ましい。また噴霧方式は高圧ノズ
ル,二流体ノズルあるいはディスク方式のいずれの方法
でも良い。尚、乾燥法として噴霧乾燥法以外の方法、例
えば凍結乾燥後粉砕しはちみつ含有粉末を得る方法で
は、工程が繁雑であるほか、得られた粉末の流動性及び
耐湿性が悪く更に製造コストが高くなる等の欠点があり
不適当である。
本発明のはちみつ含有粉末は、水溶液が黄褐色透明であ
り、はちみつ特有の良好な芳香を有していることから粉
末飲料,粉末デザート,ケーキミックス等の粉末食品を
はじめ、錠菓,チョコレート,クッキー,食パン,各種
の健康食品、更には機能性食品等その種類,形態を選ば
ず簡便にかつ定量的に使用できる。
また、本発明に使用する水溶性食物繊維には整腸作用が
あるとされていることから、はちみつの有する優れた食
品特性に整腸機能を付加する効果も期待でき機能性食品
への利用も好適にできる。
〔作用〕
本発明によるはちみつ含有粉末が低吸湿性であり流動性
に富むことの理由として、水溶性食物繊維がはちみつよ
りも高分子であり被膜形成能が強いことによると推測さ
れる。
以下、実施例をあげて本発明を具体的に説明するが、こ
れによって限定されるものではない。
尚、本実施例中の%は特記しない限り重量%を示す。
〔実施例〕
実施例1.(はちみつ含有粉末A) レンゲはちみつシラップ(固形分82%)97.6重量部(以
下、部と省記する。)にグァーガム分解物溶液Z(固形
分30%)66.7部と水169部を混合溶解して、固形分30%
の水溶液食物繊維を含有するはちみつ含有溶液を調整し
た。この溶液を常法により噴霧乾燥してはちみつ含有粉
末94.3部を得た。
尚、本実施例で使用したグァーガム分解物溶液Zは次の
方法で調整した。
(グァーガム分解物溶液Zの調整) 水900部にクエン酸を加えてpHを3.0に調整した。これに
Aspergillus属の生産するガラクトマンナナーゼ0.4部と
グァーガム粉末100部を添加混合して40〜45℃で24時間
酵素を作用させた。反応後95℃,15分間加熱して酵素を
失活させた。そして過分離して不溶物を除いて得られ
た透明な溶液を減圧濃縮しグァーガム分解物溶液Z(固
形分30%)230部を得た。この溶液は固形分30%,固形
分中の水溶性食物繊維含有量(酵素重量法)は90%,5%
水溶液の粘度は15cps(25℃,30rpm,B型粘度計による)
であった。
実施例2.(はちみつ含有粉末B) レンゲはちみつシラップ(固形分82%)61部にグァーガ
ム分解物溶液Z(固形分30%)166.7部と水105.6部を混
合溶解した以外は実施例1と同様にしてはちみつ含有粉
末95.7部を得た。
実施例3.(はちみつ含有粉末C) レンゲはちみつシラップ(固形分82%)24.4部にグァー
ガム分解物溶液Z(固形分30%)266.7部と水42.2部を
混合溶解した以外は実施例1と同様にしてはちみつ含有
粉末96.6部を得た。
実施例4.(はちみつ含有粉末D) レンゲはちみつシラップ(固形分82%)48.8部とアカシ
アはちみつシラップ(固形分82%)48.8部にグァーガム
分解物溶液Z(固形分30%)66.7部と水169部を混合溶
解した以外は実施例1と同様にしてはちみつ含有粉末9
4.8部を得た。
実施例5.(はちみつ含有粉末E) レンゲはちみつシラップ(固形分82%)97.6部にグァー
ガム分解物溶液Z(固形分30%)33.3部とアラビアガム
(固形分94.6%で固形分中酵素重量法による水溶性食物
繊維含量は85%)12.5部と水189.9部を混合溶解した以
外は実施例1と同様にしてはちみつ含有粉末94.5部を得
た。
実施例6.(はちみつ含有粉末F) レンゲはちみつシラップ(固形分82%)97.6部にペクチ
ン分解物溶液(固形分30%)66.7部と水169部を混合溶
解した以外は実施例1と同様にしてはちみつ含有粉末9
5.0部を得た。尚、本実施例で使用したペクチン分解物
溶液は次の方法で調整した。
(ペクチン分解物溶液の調整) 水900部にクエン酸を加えてpHを3.0に調整した。これに
Aspergillus属の生産するペクチナーゼ0.1部とペクチン
粉末(エステル化度70%)100部を添加混合して、30〜3
5℃で8時間酵素を作用させた。そして過分解して不
溶物を除いて得られた透明な溶液を、減圧濃縮しペクチ
ン分解物溶液(固形分30%)268部を得た。この溶液は
固形分30%,固形分中の水溶性食物繊維含有量(酵素重
量法による)は92%,5%(W/W)水溶液の粘度は8cps(2
5℃,30rpm,B型粘度計による)であった。
比較例1.(はちみつ含有粉末G) レンゲはちみつシラップ(固形分82%)109.8部にグァ
ーガム分解物溶液Z(固形分30%)33.4部と水190.1部
を混合溶解した以外は実施例1と同様にしてはちみつ含
有粉末82.7部を得た。
比較例2.(はちみつ含有粉末H) レンゲはちみつシラップ(固形分82%)115.9部にグァ
ーガム分解物溶液Z(固形分30%)16.7部と水200.7部
を混合溶解した以外は実施例1と同様にしてはちみつ含
有粉末51.7部を得たが、乾燥設備への付着がかなりあり
粉末もすぐに固化した。
(物性評価) 実施例1〜6,比較例1〜2で得られたはちみつ含有粉末
の物性を測定した。
結果を第1表に示す。
〔発明の効果〕 本発明により得られたはちみつ含有粉末は、シラップに
比べ微生物の汚染に対し安定でかつコンパクトなため輸
送上の取り扱いが簡便でしかも経費が低減できる、食品
に添加する際計量が容易でしかも定量的に使用できる、
粉末あるため粉末食品・固形食品等の乾燥食品に対して
も容易にしかも均一に混合できる、賦形剤に水溶性食物
繊維を使用しているため粉末の水溶液は黄〜黄褐色透
明,はちみつ特有の良好な芳香を有し、はちみつの有す
る優れた食品特性を損なうことなくかつ水溶性食物繊維
の有する生理機能をも食品に付与できるなど多くの効果
を有し、食品産業におおいに貢献できるものである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水溶性食物繊維を固形分10重量%以上とな
    るように含有させることを特徴とするはちみつ含有粉
    末。
  2. 【請求項2】はちみつシラップに水溶性食物繊維を混合
    溶解した後、噴霧乾燥法により粉末にすることを特徴と
    する請求項1記載のはちみつ含有粉末の製造法。
  3. 【請求項3】水溶性食物繊維がグァーガム,ローカスト
    ビーンガム,タマリンドガム,タラガム,アラビアガ
    ム,ペクチン,キサンタンガムの各分解物,またはアラ
    ビアガムのいずれか1種または2種以上を含む請求項2
    記載のはちみつ含有粉末の製造法。
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