JP6361198B2 - 投影装置 - Google Patents
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Description
一方、投影型画像表示装置は、使用時に角度調整などを行いたい場合があり、一般には、載置面となる部分に設けられる脚の高さを変更することによって、傾きの調整が実施される。
(1)本発明の投影装置は、
投影面に画像を投影する投影部と、
前記投影部を収納し、第1の面と、前記第1の面に隣接する第2の面と、を有する筐体と、
前記第1の面側から突出する脚部材と、
前記脚部材と一体的に回転し、前記筐体外の前記第1の面側に設けられる偏心部材と、
を備え、
前記第1の面を載置面側として前記筐体を載置する際、前記脚部材を回転させることで、前記脚部材の前記第1の面からの突出量が調整され、前記第1の面の高さの調整を行えるとともに、
前記第2の面を載置面側として前記筐体を載置する際、前記脚部材を回転させることで、前記脚部材と一体的に回転する前記偏心部材の一部が、前記筐体の前記第2の面から突出して前記第2の面の傾きの調整を行える。
図1及び図2に示すように、本発明に係る実施形態の投影装置10は、例えば矩形箱状の筐体20を有し、筐体20の一端面(第1の面)21には、筐体20の外側に突出する脚部40(図示せず)を有している。なお、脚部40については後ほど詳細に説明する。
筐体20の上面22における一端面21と反対側の他端面の端部には、蓋部材23が開閉可能に設けられている。また、筐体20の側面24には、電源スイッチ25や接続コネクタ26等が設けられている。
蓋部材23は、筐体20の内部の端部付近に設けられている回転軸34により、回転可能に支持されている。蓋部材23には、凹面の反射面を有する自由曲面ミラー35が設けられており、蓋部材23と一体で回転する。
図5、図6は、どのように投影されるかについての概略を示す図になっており、図1から図4で示した詳細な形状に関しては図示を省略している。このため、蓋部材23が開いている状態なども省略しているが、実際には、図2及び図4に示したように蓋部が開いた状態になる。
図3及び図4に示すように、筐体20の一端面21と反対側の他端面の端部の下面(第2の面)27には、横置き状態で机面12に接触する凸部28が筐体20の幅方向中央部に設けられている。凸部28は部分球状をしており、机面12に接触している。
なお、図7及び図8も図5及び図6と同様に詳細な外観形状については省略し、概略形状を示した図になっている。
図8に示すように、脚部40は、筐体20の内部201に設けられて雌ネジが形成された筒状部材(部材)41と、筒状部材41に螺合される雄ネジ421が形成された脚部材42と、を有する。脚部材42の一方の先端側は、筐体20の一端面21に設けられている開口211から外側に突出しており、脚部材42の一方の先端422は半球状に形成されている。
従って、脚部材42を筒状部材41に対して回転させることにより、筐体20の一端面21からの脚部材42の突出量(高さ)が調整可能となっている。筒状部材41及び脚部材42は、ここでは、例えば3組設けられており(図7(A)参照)、各脚部材42の突出量を調整することにより、縦置き使用時における筐体20の傾斜を調整する。
なお、本実施形態では、3つの脚部材42の全てが突出量(高さ)の調整が可能となっている例を示しているが、これに限定されるものではない。
例えば、図7(A)の図面奥側ある2つの脚部材42が突出量の調整が可能になっているだけでもよい。
なお、凹部は、脚部材42の溝423と平行に複数個設けることができる。また、凹部にかわって溝423と平行な溝を設けることもできる。
また、回転部材45における筐体20の一端面21側の側面には、山452と谷453とが交互に配置された噛合せ部454が設けられている。噛合せ部454は、脚部材42を中心としたリング状に設けられている。
非回転部材46と一端面21との間には、非回転部材46を回転部材45側に付勢する付勢部材48が設けられている。付勢部材48は、ここでは、脚部材42の周囲に巻回された1個のスプリングバネを示しているが、この他、径が小さな複数のスプリングバネを脚部材42の周囲に配置することもできる。
支柱43の先端部には、筐体20の断面と同様の大きさ及び形状を有する平板状の台44が取り付けられる。一端面21の中央部に対応する台44の中央部には、台44の外側面441から内側面442に向かって凹部443が形成されている。
従って、支柱43は、台44の貫通孔445を貫通して、膨出部431が凹部443に収容されることにより、台44は、支柱43に対してあらゆる方向に回動可能に支持される。
なお、凹部443の外側面441側端部には、ネジ蓋446が着脱可能に取り付けられており、支柱43の膨出部431が台44の凹部443から脱落しないようにしている。
これにより、3本の脚部材42の突出量(高さ)を調整することにより、台44を筐体20に対して傾斜させた状態で保持することができる。
図10に示すように、偏心部材49は横置き使用時に筐体20の傾斜(高さ)を調整するものである。このため、偏心部材49を取り付ける脚部材42は、横置き使用時に載置面側となる筐体20の下面27側に2本配置し、上面22側に1本配置するのが望ましい。
まず、縦置き使用時には、台44が机面12等の載置面に載置されるので(図7(A)参照)、筐体20の一端面21から突出する脚部材42の突出量(高さ)を調整することにより、台44に対して筐体20を傾ける。
脚部材42の突出量の調整は、筐体20の上面22及び下面27に露出している回転部材45を回転させることにより行われる。すなわち、図8に示すように、回転部材45を回転させると、脚部材42が回転され、脚部材42と螺合している筒状部材41に対して脚部材42が軸方向に往復移動する。このとき、筒状部材41は筐体20の内部201において固定されているので、脚部材42が軸方向に移動して、一端面21からの突出量が調整される。
各脚部材42について突出量を調整することにより、支柱43を中心として台44を首振り状に回転させて傾斜状態で保持することができる。
このような場合には、図9(A)及び(B)に示すように、台44が嵌合して固定される台用凹部(凹部)61を有し、机面12に対して大きな接触面積を有する電源部材60を用いればよい。電源部材60は、比較的重量が有るので接触面積が増えるのに加え、その重量によっても、投影装置10の載置状態を安定させることができる。電源部材60は、商用電源に接続するプラグ62を有しており、台44を台用凹部61に嵌合させることにより、フック等で係止されるとともに、投影部31等を商用電源と電気的に接続することができる。
図10(A)は、投影装置10を図10(B)に示すA−A断面で切断した台44を除いた図であり、図10(B)の紙面左方向から見た図である。図10(A)及び(B)に示すように、脚部材42に取り付けられている偏心部材49が筐体20の下面27から突出しない状態で机面12に載置すると、筐体20は、凸部28と台44によって支持される。
図10(C)は、投影装置10を図10(D)に示すC−C断面で切断した台44を除いた図であり、図10(D)の紙面左方向から見た図である。図10(C)及び(D)に示すように、筐体20の一端面21側を持ち上げる場合には、筐体20の下面27側の脚部材42に取り付けられ、下面27から露出している回転部材45を回転させて脚部材42を回転させることにより、偏心部材49を回転させる。これにより、筐体20の下面27から偏心部材49の一部が突出するので、筐体20は横置きした際に、偏心部材49と凸部28により支持され一端面21側が持ち上げられる。
図10(E)は、投影装置10を図10(F)に示すE−E断面で切断した台44を除いた図であり、図10(F)の紙面左方向から見た図である。図10(E)及び(F)には、偏心部材49により筐体20の一端面21側を最も高く持ち上げた場合が示されている。
投影面11に画像を投影する投影部31を収納する筐体20の一端面21若しくは一端面21に隣接する下面27のいずれか一方の面には、脚部40が突出して設けられている。ここでは、一端面21に脚部40が設けられている。
脚部40は、筐体20内に設けられる雌ネジの形成された筒状部材41と、筒状部材41に螺合される雄ネジ421が形成され筐体20内から筐体20外に突出するように取り付けられる脚部材42とを有する。また、筐体20外に突出した脚部材42の外周の一部には、偏心部材49が設けられている。
これにより、筐体20の一端面21及び下面27のどちらの面が底面側に選択されて載置されても、脚部材42を回転させることで底面側の面の高さの調整が可能であり、必要となる調節機構の数を削減して縦置き及び横置きの両方で使用可能となる投影装置10を提供することができる。
このため、山452,462と谷453,463とが噛み合うことにより、回転部材45は常時は非回転部材46に対して回転が止められる。したがって、回転部材45を回転させていないような場合に、投影装置10の自重によって、回転が起きるようなことが回避される。一方、回転部材45を一定の力以上の力で回転させると、付勢部材48の付勢力に抗して非回転部材46を押し離して、山452,462を乗り越えることができ、脚部材42を回転させて突出量を調整することができる。
このため、台44は、支柱43に対して任意の角度で傾斜することが可能であり、投影装置10を載置する机面12等の載置面に対して任意の角度に傾斜させた状態で投影装置10を載置することができる。
電源部材60は、一般的に投影装置10を使用する時に必要な部材であり、その部材を流用しているので投影装置10の持ち運び時に新たに投影装置10を載置する部材を加えるのと異なり、部品点数としては従来と変わらなくて済む。
投影面に画像を投影する投影部と、
前記投影部を収納する筐体と、
前記筐体内に設けられ雌ネジが形成された部材と、前記筐体内から前記筐体外に突出するように設けられ前記部材に螺合される雄ネジが形成された脚部材と、前記筐体外に突出した前記脚部材の外周の一部に設けられる偏心部材と、を含む脚部と、
を備え、
前記脚部は、前記筐体の第1の面若しくは前記第1の面に隣接する第2の面のいずれか一方の面から突出されており、
前記第1の面及び前記第2の面のどちらの面が前記筐体を載置する際の底面側に選択されても、前記脚部材を回転させることで前記底面側の面の高さの調整を行えることを特徴とする投影装置。
(付記2)
前記筐体内の所定位置において回転可能に設けられ、前記脚部材を回転させる回転部材と、
前記筐体内の前記脚部材の外周に設けられ、前記脚部材の長手方向に移動可能な非回転部材と、
前記非回転部材を前記回転部材側に付勢し、前記非回転部材の一方の面を前記回転部材の他方の面に当接させる付勢部材と、を備え、
前記一方の面及び前記他方の面が、交互に形成された山と谷を有することを特徴とする付記1に記載の投影装置。
(付記3)
前記脚部が複数であることを特徴とする付記1又は付記2に記載の投影装置。
(付記4)
前記筐体の前記脚部の突出する面と同じ面から突出する支柱と、
前記支柱の突出した端部に回転自在に連結された台と、を備えることを特徴とする付記1から付記3のいずれか1項に記載の投影装置。
(付記5)
前記台を嵌合させる凹部を有する電源部材を備えることを特徴とする付記4に記載の投影装置。
11 投影面
20 筐体
21 一端面(第1の面)
27 下面(第2の面)
31 投影部
40 脚部
41 筒状部材(部材)
42 脚部材
421 雄ネジ
43 支柱
44 台
45 回転部材
452 山
453 谷
46 非回転部材
462 山
463 谷
48 付勢部材
49 偏心部材
60 電源部材
61 台用凹部(凹部)
Claims (4)
- 投影面に画像を投影する投影部と、
前記投影部を収納し、第1の面と、前記第1の面に隣接する第2の面と、を有する筐体と、
前記第1の面側から突出する脚部材と、
前記脚部材と一体的に回転し、前記筐体外の前記第1の面側に設けられる偏心部材と、
を備え、
前記第1の面を載置面側として前記筐体を載置する際、前記脚部材を回転させることで、前記脚部材の前記第1の面からの突出量が調整され、前記第1の面の高さの調整を行えるとともに、
前記第2の面を載置面側として前記筐体を載置する際、前記脚部材を回転させることで、前記脚部材と一体的に回転する前記偏心部材の一部が、前記筐体の前記第2の面から突出して前記第2の面の傾きの調整を行えることを特徴とする投影装置。 - 前記偏心部材は、前記筐体の前記投影面側に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の投影装置。
- 前記偏心部材は、外周面が凸状の曲面であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の投影装置。
- 不使用時には、前記偏心部材は、前記筐体の前記第2の面から突出しないことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の投影装置。
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