JP6359047B2 - 樹脂モールドコア - Google Patents
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Description
(1)環状コアと、その周囲に固定された樹脂部と、前記環状コアの脚部に装着されたコイル。
(2)前記樹脂部に形成されたウエルド部。
(3)前記樹脂部における前記ウエルド部から離れた位置に、前記ウエルド部を挟んでウエルド部の延長方向に沿って形成された応力集中部。
(4)前記樹脂部に、樹脂モールドコアを他の部材に固定するための固定金具の根元部が埋設され、前記固定金具の先端部が前記樹脂部から突出しており、前記固定金具に対応する位置に前記ウエルド部が設けられている。
(5)前記応力集中部が形成されていない前記ウエルド部が存在する部分に設けられた、前記樹脂部の肉厚が厚くなった補強部。
(1)前記環状コアが複数のコアから構成され、環状コアを構成するコアの少なくとも一つに前記樹脂部が固定されている。
(2)前記環状コアを構成するコアがU字形コアであって、その周囲に樹脂部としてU字形カバーが固定され、U字形カバーにおける対称面と平行な位置にウエルド部が形成され、その両側に応力集中部が設けられている。
(3)前記樹脂部およびコアが、前記コアの中心線を通る面を対称面として左右対称形をなし、前記樹脂部には対称面から等距離の位置に樹脂の注入口の痕跡が設けられている。
特に、ウエルド部に固定金具などの部材が存在して、ウエルド部の肉厚増大による強度の向上が望めない場合であっても、ウエルド部に対する応力集中を回避することで、ウエルド部の亀裂や破損を防止できる。その結果、固定金具などの配置に自由度ができ、リアクトルに振動や衝撃が加わった場合に、ウエルド部に加わる応力が減少し、ウエルド部を起点として樹脂部の亀裂や欠損が生じることがなくなり、信頼性の高いリアクトルを得ることができる。
[1−1.構成]
本実施形態のリアクトルは、第1と第2のヨーク部とこれらを繋ぐ2本の脚部を備えた環状コアを有する。環状コアの周囲は、樹脂製カバーによって覆われている。コアの脚部には、一対のコイルが装着されている。環状コアは、純鉄、センダスト、Fe−Si合金などの圧粉磁心、フェライト磁心、又は積層鋼板などの磁性体から構成することができるが、本実施の形態では、圧粉磁心である。
前記のような構成を有する本実施形態においては、U字形カバー22aにウエルド部Wが形成されていても、その両側に溝53a,53bが設けられているため、U字形カバー22aに外力が加わっても、応力は溝53a,53b部分に集中する。すなわち、応力集中は、材料の形状変化部分において局所的に応力が増大する現象であるが、本実施形態では、U字形カバー22aの断面積が変化する溝53a,53b部分に応力が集中する。その結果、実態的には強度が弱いウエルド部Wには応力が集中することがなく、ウエルド部Wからの樹脂部の破断や亀裂が生じることがない。一方、応力が集中する溝53a,53bは、樹脂部内にウエルド部が存在しないので、たとえ肉厚が薄くても集中した応力に十分耐えることができ、溝53a,53bから樹脂部が破断することはない。
本実施形態によれば、次のような効果が発揮される。
本発明は、前記の実施形態に限定されるものではなく、次のような他の実施形態も包含する。
(1)応力集中部としては、図示のような断面半円形の溝以外に、断面V字形、断面四角形の溝とすることができる。直線状に連なった溝の代わりに、点線状の溝や切欠としても良い。溝の代わりに段差を設けることで、そのコーナー部を応力集中部とすることもできる。
3a,3b…コイル
31,32…巻回部
11a,11b…T字形コア
12a,12b…U字形コア
21a,21b…T字形カバー
22a,22b…U字形カバー
23a,23b…カラー
24a,24b…固定金具
41…根元部
42…ブラケット部
43…ねじ挿入孔
51a,51b…注入口の痕跡
52…補強部
53a,53b…溝
54a〜54c…開口部
Claims (7)
- コアと、その周囲に設けられた樹脂部と、前記樹脂部にウエルド部が形成された樹脂モールドコアにおいて、
前記樹脂部における前記ウエルド部から離れた位置に、前記ウエルド部を挟んで形成された応力集中部が設けられ、
前記樹脂部に、樹脂モールドコアを他の部材に固定するための固定金具の根元部が埋設され、前記固定金具の先端部が前記樹脂部から突出しており、前記固定金具に対応する位置に前記ウエルド部が設けられ、
前記応力集中部が形成されていない前記ウエルド部が存在する部分に、前記樹脂部の肉厚が厚くなった補強部が設けられている樹脂モールドコア。 - 前記応力集中部が前記樹脂部に形成された溝である請求項1に記載の樹脂モールドコア。
- 前記コアが複数のコア材から構成され、前記コアを構成する前記コア材の少なくとも一部が前記樹脂部に埋設されている請求項1又は請求項2に記載の樹脂モールドコア。
- 前記コアを構成する前記コア材がU字形コアであって、その周囲に前記樹脂部としてU字形カバーが設けられ、前記U字形カバーにおける両側の脚の長さ方向と平行な中心線を通るU字形カバーの対称面に沿って前記ウエルド部が形成され、このウエルド部を挟んで前記応力集中部が設けられている請求項3に記載の樹脂モールドコア。
- 前記樹脂部およびコアが、コア左右対称形をなし、前記樹脂部にはその対称面から等距離の位置に樹脂の注入口の痕跡部が設けられている請求項1から請求項4のいずれかに記載の樹脂モールドコア。
- 前記注入口の痕跡部が、前記樹脂部の前記対称面を基準として、前記応力集中部の外側に設けられている請求項5に記載の樹脂モールドコア。
- 前記樹脂部における前記注入口の痕跡が設けられている面とは異なる面に、前記応力集中部が設けられている請求項5又は請求項6に記載の樹脂モールドコア。
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