JP6358682B1 - 排水路構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の排水路構造10では、フランジ部13と一体に形成された第2パイプ12の下端開口に、コアパイプ41の上端開口に全体が対向するセンター開口14Kを備えているので、第2パイプ12より上流側から流れてくる液体をコアパイプ41内に案内することができる。これにより、廃液に含まれる異物が環状弁体43及びその周囲に堆積することが防がれると共に、環状弁体43と弁座部24との間に廃液に含まれる異物が挟まれることも防がれる。
【選択図】図3
Description
請求項1の排水路構造によれば、上流側パイプから流れてくる廃水は、センター開口を通ってコアパイプ内に案内される。これにより、異物が環状弁体上に堆積したり、環状弁体と弁座部との間に挟まることが防がれ、コア弁の環状弁体が安定して環状隙間を開閉することができる。
請求項2の排水路構造は、カバー壁からコア弁に向かって突出する延長管を備えているので、廃水が環状弁体側に流れることを確実に防ぐことができる。また、請求項3の排水路構造のように、延長管の先端部がコアパイプの内側に遊嵌されていれば、より確実に廃水が環状弁体側に流れることを防ぐことができる。
請求項4の排水路構造によれば、仮に環状弁体が破損しても、コア弁がユニット堰止部で堰き止められ、それ以上、下流側に流れることが防がれる。
請求項5の排水路構造によれば、貯留カップに貯留された廃水により、シンクに流された高温の湯や油が高温のまま、コア弁に到達することを防ぐことができる。
請求項6及び7の排水路構造によれば、キャップ部材により高温の湯や油が上流側パイプに直接流れ込むことが防がれ、湯や油が高温のままコア弁に到達することを確実に防ぐことができる。また、排水路を遡上する圧力波は、キャップ部材の側壁に形成された側面貫通孔を通して確実に開放される。
請求項8の排水路構造によれば、雄螺子部とナット部との螺合を外して、外側パイプと上流側パイプを分解することで、コア弁の交換や排水路構造内の清掃を容易に行うことができる。
請求項9の排水路構造によれば、封水トラップにより高温の湯や油が高温のままコア弁に到達することを防ぐことができる。
請求項10の排水路構造によれば、住居の洗濯排水孔から臭気を断つことができる。
請求項11の排水路構造によれば、洗濯排水孔の周囲に水が零れても、蓋部材に形成された貫通孔を通して洗濯排水孔に流し込むことができる。
請求項12の排水路構造は、蓋部材を回転させるだけで容易にコア支持スリーブに着脱することができる。これにより、コア弁のメンテナンスを容易に行うことができる。また、蓋部材をコア支持スリーブから離脱させた状態で排水ホースに固定し、その蓋部材をコア支持スリーブに装着することで、洗濯機からの排水ホースを洗濯排水孔に接続する作業を容易に行うことができる。
請求項13の排水路構造では、蓋部材の一方に回転させることで楔形突条が係合突片の下面に押し付けられて摩擦係合し、蓋部材がコア支持スリーブに容易に固定される。
請求項14の排水路構造では、漏斗状のカバー壁により、廃水がセンター開口を通ってコアパイプに案内されると共に、カバー壁がコア弁の環状弁体を上方から覆い、廃水が環状弁体側に流れることを規制する。これにより、異物が環状弁体上に堆積したり、環状弁体と弁座部との間に挟まることが防がれ、コア弁の環状弁体が安定して環状隙間を開閉することができる。
以下、本発明の一実施形態を図1〜図4に基づいて説明する。図1には、住居のシンク94に繋がった排水管90の排水路構造10が示されている。この排水管90は、シンク94の底壁から下方に延びてU字状に上方に折り返された後、さらにU字状に下方に折り返されて下方に向かって直線状に延びている。また、排水管90は、U字状の2つの湾曲部の中間部で分断されて、その分断部分がジョイント92で接続されている。
以下、本発明の第2実施形態を図5に基づいて説明する。本実施形態の排水路構造10Xでは、環状弁体43が上方から当接する弁座24Zは、第1パイプ20の上端部の肉厚部分の内径が拡径されることにより形成されている。また、第1パイプ20の上端部の外径は、逆円錐台形状に徐々に拡径された形状になっている。さらに、図5に示すように、フランジ部13の外縁部から筒部17(本発明の「ナット部」に相当する)が垂下されて、その内面には雌螺子部17Nが形成されている。他の構成については、前記第1実施形態と同様である。
以下、本発明の第3実施形態を図6に基づいて説明する。本実施形態の排水路構造10Yは、シンク94の底壁に固定された貯留カップ50を備える。貯留カップ50は、下端有底の円筒状をなし、その底部52の中央を貫通する第3パイプ51の下端部に第2パイプ12が接続されている。そして、第2パイプ12より下側部分が第1実施形態の排水路構造10と同様の構造をなしている。
以下、本発明の第4実施形態を図8〜図10に基づいて説明する。一般に、住居において洗濯機が配置される洗濯部屋の床面又は、床面に据え付けられた洗濯パンの底面(床面等という)には、図8に示すように、洗濯排水孔89が開口していて、その洗濯排水孔89内に本発明に係る排水路構造10Zが備えられている。
本実施形態は、図11及び図12に示されている。図11に示された排水孔89Tは、風呂場に形成されていて、前記第4実施形態で説明した洗濯排水孔89と同じ形状になっている。また、その排水孔89Tには、第4実施形態で説明したコア支持スリーブ80が嵌合固定され、その下端部にコア弁40が装着されている。そして、前記第4実施形態のパイプ支持部材88に代えて風呂場用蓋部材72がコア支持スリーブ80の上端部に装着されている。
以下、本発明の第6実施形態を図13に基づいて説明する。本実施形態の排水路構造10Uでは、コア弁40Uの構造が第1実施形態と異なっている。
以下、本発明の第7実施形態を図14に基づいて説明する。本実施形態の排水路構造10Tでは、コア弁40Tの構造が第1実施形態と異なっている。
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
11 ユニット収容管
12 第2パイプ
12J J形パイプ
13 フランジ部
13K センター開口
14 延長管
14K,72K センター開口
15 キャップナット
16 環状天板部
17 筒部
20 第1パイプ
21 コア堰止部
24 弁座部
24Z 弁座
25 環状隙間
30 ナット
40,40U,40T コア弁
40 環状弁体
41,41U,41T コアパイプ
42 上端開口
43 環状弁体
44,44V 弁体保持部
45 可動弁口
45Z 弁座
49 逆止弁体
49A 貫通孔
50 貯留カップ
50A 環状溝
51 第3パイプ
52 底部
53 側壁部
53A 段差部
60 キャップ部材
61 側壁部
61A 側面貫通孔
61B メッシュ部
61C 係止突片
62 天井壁
72 風呂場用蓋部材
80 コア支持スリーブ
81 蓋支持部
82 係合突片
83 フランジ部
83T テーパー部
84 上端大径部
85 スリーブ本体
85A 円筒部
85B テーパー部
86 蓋部材
86A 貫通孔
86B 楔形突条
86C 切欠部
86D 係止突起
86T テーパー部
87 接続筒部
87A 貫通規制バー
88 パイプ支持部材
89 洗濯排水孔
89T 排水孔
90 排水管
91 封水トラップ
94 シンク
100 排水ホース
Claims (14)
- コアパイプの下端部に逆止弁体を取り付けてなり、内側を廃水が流下することを許容しかつ遡上を禁止するコア弁が、上下に延びる排水路に直動可能に挿入されると共に、前記コア弁から側方に張り出す環状弁体が、前記排水路に形成された弁座部に上方から当接して、前記コア弁と前記排水路の内面との間の環状隙間を塞ぐ排水路構造において、
前記排水路の内側において前記コア弁よりも上側部分から内側に張り出すカバー壁と、
前記カバー壁の中央に形成されて、前記コアパイプの上端開口に全体が対向するセンター開口と、が備えられ、
前記センター開口より上流側の前記排水路を構成する上流側パイプが、前記カバー壁に接続されるか又は前記カバー壁に一体に形成される排水路構造。 - 前記カバー壁に設けられて前記コア弁に向かって突出し、先端に前記センター開口を有する延長管を備える請求項1に記載の排水路構造。
- 前記延長管の先端部が、前記コアパイプの内側に遊嵌されている請求項2に記載の排水路構造。
- 前記排水路のうち前記コア弁より下側部分を絞ってなり、前記コア弁の外径より小さい内径を有するコア堰止部を備えた請求項1乃至3の何れか1の請求項に記載の排水路構造。
- シンクの底部に固定されて廃水を貯留する貯留カップの底壁を、前記上流側パイプの上端寄り位置が貫通している請求項1乃至4の何れか1の請求項に記載の排水路構造。
- 前記貯留カップと前記上流側パイプの上端部との間の環状溝に下端部が遊嵌されるキャップ部材と、
前記キャップ部材の下端部を前記貯留カップの前記底壁から浮かせかつ前記キャップ部材の天井壁を前記上流側パイプの上端から浮かせた状態に保持するキャップ保持手段と、 前記キャップ部材の側壁のうち少なくとも前記上流側パイプの上端より上方に位置する部分を内外に貫通する側面貫通孔とを有する請求項5に記載の排水路構造。 - 前記キャップ部材の前記側壁の少なくとも一部がメッシュ構造をなして、そのメッシュ構造の複数の網の目が前記側面貫通孔になっている請求項6に記載の排水路構造。
- 上下に延びて上端が開口し、外面に雄螺子部を有すると共に、内面に前記弁座部を有して、前記コア弁を上下動可能に収容する外側パイプを備え、
前記カバー壁は前記上流管の側方から張り出して前記外側パイプ部の上面に重ねられ、
前記カバー壁に上方から結合し又は前記カバー壁に一体に形成されて、前記雄螺子部に螺合するナット部を備えてなる請求項1乃至7の何れか1の請求項に記載の排水路構造。 - 前記上流側パイプを蛇行させてなる封水トラップを備える請求項1乃至8の何れか1の請求項に記載の排水路構造。
- 前記排水路としての住居の洗濯排水孔の内側に嵌合固定されかつ、内面に前記弁座部を有して、前記コア弁を上下動可能に支持するコア支持スリーブと、
前記コア支持スリーブの内側において前記弁座部よりも上方に配される前記カバー壁としての蓋部材と、
前記蓋部材を前記コア支持スリーブに連結する連結手段と、
前記蓋部材から上方又は下方に突出すると共に、下端部に前記センター開口を有し、洗濯機から延びる前記上流側パイプとしての排水ホースが接続される接続筒部と、を備える請求項1乃至4の何れか1の請求項に記載の排水路構造。 - 前記蓋部材に貫通孔が形成されている請求項10に記載の排水路構造。
- 前記蓋部材は、円形状をなすと共に外縁部に複数の切欠部を有し、
前記コア支持スリーブの内側面には、前記蓋部材の外縁部を下方から支持する蓋支持部と、前記蓋支持部より上側部分から内側に張り出しかつ前記複数の切欠部を上下方向に通過可能な複数の係合突片とが備えられ、
前記蓋部材は、前記複数の切欠部が前記複数の係合突片と対向する回転位置から回転して、前記複数の係合突片の下面に係合する請求項10又は11に記載の排水路構造。 - 前記蓋部材の上面外縁部には、前記蓋部材を一方に回転させることで前記係合突片の下面に押し付けられる楔形突条が備えられている請求項12に記載の排水路構造。
- コアパイプの下端部に逆止弁体を取り付けてなり、内側を廃水が流下することを許容しかつ遡上を禁止するコア弁が、上下に延びる排水路に直動可能に挿入されると共に、前記コア弁から側方に張り出す環状弁体が、前記排水路に形成された弁座部に上方から当接して、前記コア弁と前記排水路の内面との間の環状隙間を塞ぐ排水路構造において、
前記排水路の内側において前記コア弁よりも上側部分から内側に張り出すカバー壁と、
前記カバー壁の中央に形成されて、前記コアパイプの上端開口に全体が対向するセンター開口と、が備えられ、
前記カバー壁が漏斗形状をなしている排水路構造。
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