JP5610302B2 - 排水金物の改修方法及び排水構造 - Google Patents

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Description

本発明は、長期的に排水金物の保存を可能にする排水金物の改修方法及び排水構造に関する。
既存の床排水金物の改装方法として、本出願人が先に出願した特許文献1に記載されるものがあった。それによれば、施設内の床面に設置されている床排水金物の、排水目皿及びワントラップを取り外して、排水管及び椀本体内の錆び、塵芥を取った後、椀本体の内壁の上端面にエポキシ樹脂等で形成された漏水防止材を塗布して、ソケットを椀本体の内壁に外嵌させる。そしてソケットの突状部を漏水防止材の上側になるように配設して、ソケットに増設内管を嵌入させて排水通路を形成して、コーキング樹脂層を、調節管の上端開口縁から増設内管の上端開口縁に向かって狭小に形成し、流入口部を形成して、増設内管の内壁に逆止弁を嵌入して支持させていた。
実用新案登録第3162312号公報
特許文献1の床排水金物の改装方法により、メンテナンスが容易な排水構造が提供されることとなった。
しかし、特許文献1の床排水金物の改装方法では、椀本体の内壁の内周面側が、錆び、塵芥を取るのみであるので改装後の使用により排水が付着して、椀本体の内壁の保存が困難になるおそれがあり、本出願人は、さらなる研究開発に臨んでいた。
本発明は、上記事情に鑑み、椀本体の内壁の長期的な保存を可能にすることができる排水金物の改修方法及び排水構造を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明では、椀を外し排水金物本体の内部を清掃する清掃工程と、清掃工程後に内筒部の外側に円筒状の外補助部材を配設して、内筒部の内周側の旧排水通路部と接続されて内筒部の上端面より上方に延びる延長排水通路部を外補助部材の内周側に形成する延長排水通路部形成工程と、延長排水通路部形成工程の直前又は直後に内筒部の内周面側に円筒状の内補助パイプを配設する内被覆工程と、外補助部材の上端部外側に充填材を充填して外補助部材の上端開口部に排水を流入させる流入部を形成する流入部形成工程と、外補助部材の上端開口部に排水を下流側に流通させる弁部材を配設するトラップ配設工程と、を行なっている。
延長排水通路部形成工程の直前又は直後に内筒部の内周面側に円筒状の内補助パイプを配設することで、内筒部の内周面側に排水が付着することを防止して内筒部の腐食の進行を止めることができるので、排水金物本体の内筒部の長期的な保存を可能にすることができる。
請求項2記載の発明では、延長排水通路部形成工程において、外補助部材を、円筒状のソケットと、ソケットと嵌合可能な円筒状の延設パイプと、で構成して、ソケットの一端を内筒部の上端部外側に被せた後、ソケットの他端に延設パイプを嵌合させて行ない、内被覆工程を、延長排水通路部形成工程の直後に行ない、延設パイプ内に内補助パイプを挿入して、内補助パイプの上端部と、延設パイプの内周面とを接着又は密着させている。
外補助部材を別部材にすることにより、内筒部とサイズが合わない場合に、サイズの合うものに取り替えれば排水を下流側に流通させる弁部材を配設可能な延長排水通路部を迅速に形成することができるので、排水管の改修を容易に行なうことができる。また、内補助パイプの上端部と、延設パイプの内周面とを接着又は密着させることで、排水の侵入を防ぐので、排水金物本体の内筒部の長期的な保存を確実なものとすることができる。
請求項3記載の発明では、延長排水通路部形成工程後、流入部形成工程前に、外筒部と、内筒部と、底板部とに囲まれて形成された中空部の底板部側に、外筒部から内筒部にわたり水漏れ防止充填剤を充填する、充填工程を行っている。
これにより、防水層の上側にあふれ出て排水金物本体に形成された水抜き孔から中空部に流れ込む排水が底板部に付着することを防止でき、排水金物本体の底板部の腐食の進行を止めることができる。
請求項4記載の発明では、延長排水通路部形成工程において、外補助部材を、円筒状で下端側が内筒部の外形形状に対応した形状に拡径した拡径部を有した外補助パイプで構成して、外補助パイプを内筒部の外側に被せて行ない、内被覆工程を、外補助パイプ内に内補助パイプを挿入して、内補助パイプの上端部と、外補助パイプの内周面とを接着又は密着させて行っている。
これにより、内筒部の腐食の程度にかかわらずに排水を下流側に流通させる弁部材を配設可能な延長排水通路部を迅速に形成することができるので、排水管の改修を容易に行なうことができる。
請求項5記載の発明では、延長排水通路部形成工程後、流入部形成工程前に、外補助パイプと、外筒部と、底板部とに囲まれて形成された中空部の底板部側に、外筒部から外補助パイプにわたり水漏れ防止充填剤を充填する、充填工程を行っている。
これにより、防水層の上側にあふれ出て排水金物本体に形成された水抜き孔から中空部に流れ込む排水が底板部に付着することを防止でき、排水金物本体の底板部の腐食の進行を止めることができる。
請求項6記載の発明では、内筒部の外側に円筒状の外補助部材を配設して、内筒部の内周側の旧排水通路部と接続されて内筒部の上端面より上方に延びる延長排水通路部を外補助部材の内周側に形成して、内筒部の内側に円筒状の内補助パイプを配設して、内補助パイプを、上端部で外補助部材の内周面と密接させ、外補助部材の上端開口端面に連接して外補助部材の上端開口部に排水を流入させる流入部を充填剤により形成して、外補助部材の上端開口部に排水を下流側に流通させる弁部材を配設している。
内筒部の内周面側に円筒状の内補助パイプを配設することで、内筒部の内周面側に排水が付着することを防止して内筒部の腐食の進行を止めることができるので、排水金物本体の内筒部の長期的な保存を可能にすることができる。
請求項7記載の発明では、外補助部材を、一端で内筒部の上端外側に被せられる円筒状のソケットと、ソケットの他端で嵌合されソケットから上方に延びる円筒状の延設パイプと、で構成して、延設パイプ内に内補助パイプを挿入して、内補助パイプの上端部と、延設パイプの内周面とを接着又は密着させている。
これにより、外補助部材を別部材にすることにより、内筒部とサイズが合わない場合に、サイズの合うものに取り替えれば排水を下流側に流通させる弁部材を配設可能な延長排水通路部を迅速に形成することができるので、排水管の改修を容易に行なうことができる。また、内補助パイプの上端部と、延設パイプの内周面とを接着又は密着させることで、排水の侵入を防ぐので、排水金物本体の内筒部の長期的な保存を確実なものとすることができる。
請求項8記載の発明では、外補助部材を、円筒状で下端側が内筒部の外形形状に対応した形状に拡径した拡径部を有した外補助パイプで構成して、外補助パイプを、内筒部の外側に被せて、外補助パイプ内に内補助パイプを挿入して、内補助パイプの上端部と、外補助パイプの内周面とを接着又は密着させている。
これにより、内筒部の腐食の程度にかかわらずに排水を下流側に流通させる弁部材を配設可能な延長排水通路部を迅速に形成することができるので、排水管の改修を容易に行なうことができる。
請求項9記載の発明では、弁部材を、延長排水通路部の内径より小径に形成されて延長排水通路部内に挿入された円筒状の管体と、薄板状の可撓性弁部材とを備える構成とし、管体の上端部に、管体の径方向外側に突出するフランジ部を設け、フランジ部を、延長排水通路部の流入部側の端部に上方への移動可能に配置して、管体の下端面には、管軸に対して斜め方向に切断した傾斜面部及び該傾斜面部によって囲まれた開口面を形成して、可撓性弁部材を、開口面を開閉可能に配設している。
これにより、排水管内を水、風等が通って瞬間的に排水管の管内圧力が上昇した場合に、フランジ部が圧力を受けることで上方向に弁部材を移動させるので、通気管としての機能を果たすとともに、通気管としての機能により他の器具の封水トラップ部を保護することが可能となる。
また、排水管からの下水臭、害虫の侵入を防止することができるとともに、弁部材を外すことが可能になり、排水管内洗浄、排水構造内清掃、弁部材の脱着確認、交換、修理を容易にすることができる。
請求項10記載の発明では、流入部の延長排水通路部の上端開口端面側周辺を、フランジ部を配置可能でフランジ部の下面と対応する形状に形成しているので、流入部と、フランジ部との隙間をつめることが可能となり、弁部材のパッキン効果を高めることができる。
請求項11記載の発明では、外筒部と、内筒部と、底板部とに囲まれて形成された中空部の底板部側に、外筒部から内筒部にわたり水漏れ防止充填剤を充填している。
これにより、防水層の上側にあふれ出て排水金物本体に形成された水抜き孔から中空部に流れ込む排水が底板部に付着することを防止でき、排水金物本体の底板部の腐食の進行を止めることができる。
請求項12記載の発明では、外補助パイプと、外筒部と、底板部とに囲まれて形成された中空部の底板部側に、外筒部から外補助パイプにわたり水漏れ防止充填剤を充填している。
これにより、防水層の上側にあふれ出て排水金物本体に形成された水抜き孔から中空部に流れ込む排水が底板部に付着することを防止でき、排水金物本体の底板部の腐食の進行を止めることができる。
本発明の第一の実施形態の排水構造が設置された状態の断面図である。 本発明の第一の実施形態の排水構造の弁部材の斜視図である。 本発明の第一の実施形態の排水構造の弁部材の分解断面図である。 図2の弁部材の弁部の部分拡大図である。 図2の正面図である。 本発明の排水金物の改修方法の(a)既存の排水トラップが設置された状態、(b)清掃工程の説明図である。 本発明の排水金物の改修方法の(a)延長排水通路部形成工程、(b)内被覆工程の説明図である。 本発明の排水金物の改修方法の(a)充填工程、(b)流入部形成工程の説明図である。 本発明の排水金物の改修方法の(a)流入部形成工程、(b)トラップ配設工程の説明図である。 本発明の排水金物の改修方法の完成状態の説明図である。 弁部材の変形例の断面図である 本発明の他の排水金物の改修方法の延長排水通路部形成工程の(a)ソケットを装着した状態、(b)延設パイプを装着した状態の説明図である。 本発明の他の排水金物の改修方法の内被覆工程の内補助パイプを装着した状態の説明図である。
以下に、本発明の第一の実施形態を図面に基づいて説明する。以下の説明では、後述する排水目皿7側を上とし、排水管3側を下とする。
施設内の風呂場や便所内の床面Tには、図1に示すように、排水構造1が配置されている。
排水構造1は、図1に示すように、上端縁から下端側(下流側)に向かって狭小に形成された流入部2と、排水管3に接続される排水管接続口4と、流入部2と排水管接続口4とを連通する排水通路5と、排水通路5に配置されて排水を排水管3側に流通させる弁部材10と、を備えている。
流入部2は、排水構造1の開口した上端縁から排水通路5に向かって、椀形状で狭小となるように形成されている。流入部2の内面は、後述するコーキング樹脂層343で形成され、その表面が滑らかな仕上げ面6に形成されている。
流入部2の後述する外補助パイプ18の上端開口端面側周辺は、後述する弁部材10のフランジ部132が載置可能な配設部21が形成されている。配設部21は、他の仕上げ面6より下側に段差を有して外補助パイプ18の管軸に直交する平滑面に形成されるとともに、フランジ部132の下面と密接する形状に形成されている。
排水構造1の上端側には、排水を通過させる排水目皿7を支持する目皿受け8と、排水構造1の高さを調節する調節管9と、が配設されている。排水目皿7には、排水を流すため複数の挿通溝701が形成されている。調節管9は、後述する外筒部302の雌ネジ部305で螺合されている。
排水構造1の下端側には、排水管接続口4を有する既設の金属製の排水金物本体30が配設されている(図6(a)参照)。排水金物本体30は、円筒状の内筒部301と、内筒部301より大径の円筒状に形成された外筒部302と、外筒部302と内筒部301と、を連結する底板部303と、外筒部302の外周面から径方向外側に延びるつば部304と、排水管3に接続される排水管接続口4と、を備えている。
つば部304の上側には、防水層38が形成されている。つば部304の付け根部分には、複数の図示しない水抜き孔が形成されている。水抜き孔により、防水層38より流れてくる排水が後述する排水金物本体30の中空部36に流れ込むように形成されている。排水金物本体30の外筒部302には、上端部に調節管9を螺合する雌ネジ部305が形成されている。排水金物本体30の排水管接続口4の内周面には、排水管3をネジ締結するための雌ネジ部306が形成されている。
排水通路5は、旧排水通路部51と、延長排水通路部52とで構成されている。
旧排水通路部51は、内筒部301及び排水管接続口4の内周側の領域部分をいう。
延長排水通路部52は、内筒部301の内周側の旧排水通路部51と接続されて内筒部301の上端面より上方に延びる領域部分をいう。
詳しくは、内筒部301の外側に外補助部材17として円筒状の外補助パイプ18が装着され、内筒部301の内周側の旧排水通路部51と接続されて内筒部301の上端面より上方に延びる延長排水通路部52が、外補助パイプ18の内周側に形成されている。
外補助パイプ18は、塩化ビニル製で円筒状に形成され、下端側が内筒部301の外形形状に対応した形状に拡径した拡径部181を有している。
拡径部181の上部内側に内筒部301の上端面及び後述する内補助パイプ19の拡径部191と当接する緩衝部材183を有している。緩衝部材183は、ウレタン製で円環状に形成され、拡径部181の上部に装着されている。
内筒部301の内側に円筒状の内補助パイプ19が配設され、流入部2側の端部で外補助パイプ18の内周面と連接されている。
内補助パイプ19は、塩化ビニル製で外補助パイプ18より小径の円筒状に形成され、上端側が外補助パイプ18の内周面及び緩衝部材183と当接可能に拡径した拡径部191を有している。内補助パイプ19は、排水管接続口4の下端面より下側に突出して配設されている。
内補助パイプ19の上端部と、外補助パイプ18の内周面とは接着又は密着されている。外補助パイプ18の内補助パイプ19の上端部との接着部分の上部には、径方向に挿通する水抜き孔182が、周方向に沿って複数形成されている。
排水金物本体30の底板部303と、内筒部301及び内筒部301から延設された円筒状の外補助パイプ18と、外筒部302及び外筒部302から延設された調節管9と、に囲まれた部分には、下端側が閉塞した中空部36が形成されている。
中空部36の流入部2側の端部において、外補助パイプ18と調節管9との間には、流入部2形成時に流入部2の下地となる、ポリスチレン製で環状の保持緩衝材37が、嵌入されている。保持緩衝材37の上側には、エポキシ樹脂が充填されたコーキング樹脂層343が形成され、流入部2を形成している。流入部2の内面すなわち、コーキング樹脂層343の表面は、凹凸をなくして排水を流れやすくした滑らかな仕上げ面6が形成されている。
外補助パイプ18と、排水金物本体30の底板部303と、外筒部302との間に形成された中空部36の底板部303側周辺に、外筒部302から外補助パイプ18にわたり水漏れ防止充填剤としてエポキシ樹脂又は防水性の高いモルタルが充填されたコーキング樹脂層35が形成されている。
弁部材10は、上端部が、排水通路5を形成する外補助パイプ18の流入部2側の端部及び流入部2の配設部21に配置され、上方向に移動可能とされている。弁部材10についての以下の説明では、排水通路5を形成する外補助パイプ18の流入部2側の端部及び流入部2の配設部21に配置された状態時の上流側を上とし、下流側を下とする。
弁部材10は、図2、3に示すように、下端側に傾斜面部111を有する主管体(管体)11と、主管体11の傾斜面部111に密着して装着された可撓性弁部材(以下、「弁部」という。)12と、を備えて構成されている。
主管体11は、塩化ビニル製の管体で形成された主管本体11aと、主管本体11aに別部材を外嵌して大径に形成された装着部13と、を有して形成されている。
主管体11の下端側には、管軸に対して斜め方向に切断した傾斜面部111及び傾斜面部111によって囲まれた開口面114が形成されている。傾斜面部111の上端側には、主管体11の管軸に対して直交する水平面部112が形成されている。水平面部112の上方には、図3に示すように、傾斜面部111から延設された溝部113が、主管体11の下端側に向かって屈曲して形成されている。溝部113は、後述する弁部12の一端を挿入して止着できる程度の厚みと深さを有して形成されている。
主管体11の上端側には、径方向に挿通する貫通孔115が、周方向に沿って等間隔に四か所形成されている。
弁部12は、図3、4に示すように、薄板状の可撓性部材で形成され、開口面114を開閉可能に配設されている。弁部12は、主管体11の傾斜面部111に密着して開口面114を閉塞させる本体部121と、本体部121の一端で主管体11に形成された溝部113に挿入可能な折返し部122とから形成されている。
図4に示すように、折返し部122は、弁部12の一端が折り返されて、挿入される溝部113の奥側に配置される部位が二重に、挿入口側に配置される部位が三重に形成されている。溝部113に挿入された弁部12は、本体部121と折返し部122との境界部分で屈曲して、開口面114を開閉可能に形成されている。図5に示すように、主管本体11aの傾斜面部111と、水平面部112との境界付近の2箇所には、弁部12を溶着する熱溶着部123が形成されている。
装着部13は、図2、3に示すように、主管本体11aより大径筒状で弾性を有する樹脂製で、主管本体11aに外嵌させて形成されている。
装着部13は、円筒状の円筒部131と、円筒部131の上端から径方向外側に突出するフランジ部132と、を有している。
円筒部131は、中央部分の小径部と、フランジ部132側で径方向外側に突出する第一の中径部131aと、フランジ部132側の反対側で径方向外側に突出する第二の中径部と131bと、を有している。
フランジ部132の上面は、主管本体11aの上端面と面一となるように形成されている。
フランジ部132の下面は、図1、図9(a)、(b)に示すように、主管本体11aの管軸に直交する平滑面に形成されるとともに、流入部2の配設部21と密接する形状に形成されている。
弁部材10は、フランジ部132の下面と、外補助パイプ18の流入部2側の端面及び流入部2の配設部21とを対向させて、上方から主管本体11aを外補助パイプ18内に挿入して、フランジ部132の下面と、外補助パイプ18の流入部2側の端面及び流入部2の配設部21とを密接させて配置されている。
既存の床排水金物50から本実施形態の排水構造1への改修方法を、以下に説明する。
床排水金物50は、図6(a)に示すように、椀56が内筒部301の上端面に着座した状態で、施設内の床面Tに設置されている。図6(b)に示すように、排水目皿7及び椀56を取り外して、排水管3及び排水金物本体30内の錆び、塵芥を取った後、錆び、塵芥を水で洗浄する清掃工程を行なう。水分が残るとコーキング剤が付かなくなるので、図示しない乾燥装置(ここでは、ガストーチ)で排水金物本体30及び調節管9内を乾燥させる。
清掃工程後に、図7(a)に示すように、内筒部301の外側に外補助部材17として円筒状の外補助パイプ18を被せ、内筒部301の内周側の旧排水通路部51と接続されて内筒部301の上端面より上方に延びる延長排水通路部52を外補助パイプ18の内周側に形成する延長排水通路部形成工程を行なう。このとき、緩衝部材183が、内筒部301の上端面と接するまで押し込む。これによって、内筒部301及び内筒部301から延設された円筒状の外補助パイプ18と、外筒部302及び外筒部302から延設された調節管9との間には、下端側が底板部303によって閉塞された中空部36が形成される。
延長排水通路部形成工程後に、図7(b)に示すように、内筒部301の内周面側に円筒状の内補助パイプ19を挿入して配設し、拡径部191を外補助パイプ18の拡径部181と接するまで押し込む。そして内補助パイプ19の上端部と、外補助パイプ18の内周面と接着又は密着させる内被覆工程を行なう。
内被覆工程後に、図8(a)に示すように、中空部36の底板部303側に、外筒部302から外補助パイプ18にわたり水漏れ防止充填剤としてエポキシ樹脂又は防水性の高いモルタルを充填してコーキング樹脂層35を形成する充填工程を行なう。
その後、図8(b)に示すように、外補助パイプ18と調節管9との間に保持緩衝材37を嵌入する。保持緩衝材37の上側に、図9(a)に示すように、充填材34としてエポキシ樹脂を充填してコーキング樹脂層343を形成する流入部形成工程を行なう。流入部形成工程では、コーキング樹脂層343を、調節管9の上端開口縁から外補助パイプ18の上端開口縁に向かって狭小に形成し、流入部2を形成する。流入部2の内面すなわち、コーキング樹脂層343の表面を、凹凸がなく排水が流れやすい滑らかな仕上げ面6に形成する。仕上げ面6を形成する際、配設部21を、他の仕上げ面6より下側に段差を有して外補助パイプ18の管軸に直交する平滑面を形成するとともに、フランジ部132の下面と密接する形状に形成している。
図9(b)に示すように、フランジ部132の下面と、外補助パイプ18の流入部2側の端面及び流入部2の配設部21とを対向させて、上方から主管本体11aを外補助パイプ18内に挿入して、フランジ部132の下面と、外補助パイプ18の流入部2側の端面及び流入部2の配設部21とを密接させて、弁部材10を配置するトラップ配設工程を行なう。
図10に示すように、排水目皿7を目皿受け8で支持させて既存の床排水金物50から排水構造1への改修が完了する。
本実施形態の排水構造1では、内筒部301の外側に円筒状の外補助パイプ18を配設して、内筒部301の内周側の旧排水通路部51と接続されて内筒部301の上端面より上方に延びる延長排水通路52部を外補助パイプ18の内周側に形成して、内筒部301の内側に円筒状の内補助パイプ19を配設して、内補助パイプ19を、上端部で外補助パイプ18の内周面と密接させ、外補助パイプ18の上端開口端面に連接して外補助パイプ18の上端開口部に排水を流入させる流入部2を充填材34により形成して、外補助パイプ18の上端開口部に排水を下流側に流通させる弁部材10を配設している。
内筒部301の内周面側に円筒状の内補助パイプ19を配設することで、内筒部301の内周面側に排水が付着することを防止して内筒部301の腐食の進行を止めることができるので、内筒部301の長期的な保存を可能にすることができる。
また、外補助パイプ18を、円筒状で下端側が内筒部301の外形形状に対応した形状に拡径した拡径部181を有する構成にして、外補助パイプ18を、内筒部301の外側に被せて、外補助パイプ18内に内補助パイプ19を挿入して、内補助パイプ19の上端部と、外補助パイプ18の内周面とを接着又は密着させている。
これにより、内筒部301の腐食の程度にかかわらずに排水を下流側に流通させる弁部材10を配設可能な延長排水通路部52を迅速に形成することができるので、排水管3の改修を容易に行なうことができる。また、外補助パイプ18を内筒部301に被せやすくなるので作業性を高めることができる。
また、拡径部181の上部内側に内筒部301の上端面及び内補助パイプ19の拡径部191と当接するウレタン製の緩衝部材183を有するようにして、緩衝部材183を、ウレタン製で円環状に形成して、拡径部181の上部に装着している。
これにより、緩衝部材183が、変形しながら当接して内筒部301を保護することができる。また、内補助パイプ19の拡径部191と変形しながら当接してストッパとして機能するので、外補助パイプ18と、内補助パイプ19との嵌め合いを確実にすることができる。
また、内補助パイプ19を、上端側が拡径した拡径部191を有するようにして、内補助パイプ19の拡径部191の上端部と、外補助パイプ18の内周面で接着又は密着させている。
これにより、内補助パイプ19により内筒部301の内周面側に排水が付着することを防止でき、内筒部301の保全性を高めることができる。また、拡径部191が、緩衝部材183と当接するので、外補助パイプ18と、内補助パイプ19との嵌め合いを確実にすることができる。
また、弁部材10を、外補助パイプ18の内径より小径に形成されて外補助パイプ18内に挿入された円筒状の主管体11と、薄板状の弁部12とを備え、主管体11の上端部に、主管体11の径方向外側に突出するフランジ部132を設け、フランジ部132を、外補助パイプ18の流入部2側の端部に上方への移動可能に配置して、主管体11の下端面に、管軸に対して斜め方向に切断した傾斜面部111及び傾斜面部111によって囲まれた開口面114形成して、弁部12を、開口面114を開閉可能に配設している。
これにより、瞬間的に排水管3の管内圧力が上昇した場合に、フランジ部132が圧力を受けることで上方向に弁部材10を移動させるので正圧にも対応することができる。
また、排水管3からの下水臭、害虫の侵入を防止することができるとともに、弁部材10を外すことが可能になり、排水管3内洗浄、排水構造1内清掃、弁部材10の脱着確認、交換、修理を容易にすることができる。
また、主管体11を、主管本体11aと、主管本体11aに別部材を外嵌して大径に形成された装着部13と、で構成して、装着部13を、円筒状の円筒部131と、円筒部131の上端から径方向外側に突出するフランジ部132と、を有するようにしている。
これにより、フランジ部132が破損等で使用できなくなった場合には、交換が可能となり耐用年数を長くすることができる。また、外補助パイプ18の径の大きさにより弁部材10が配置できない場合にも、交換することができるので、弁部材10の汎用性を高めることができる。
また、円筒部131を、中央部分の小径部と、フランジ部132側で径方向外側に突出する第一の中径部131aと、フランジ部132側の反対側で径方向外側に突出する第二の中径部と131bと、で構成している。これにより、瞬間的に排水管3の管内圧力が上昇して、フランジ部132が圧力を受けることで上方向に弁部材10が移動した場合に、第一の中径部131aと、第二の中径部と131bとが、外補助パイプ18の内周面に当たってストッパの機能を果たすため、弁部材10の配置状態を安定させることができる。
フランジ部132の上面を、主管本体11aの上端面と面一となるように形成しているので、排水の流れを円滑にすることができる。
また、フランジ部132の下面を、主管本体11aの管軸に直交する平滑面に形成するとともに、外補助パイプ18の上端開口端面及び流入部2の配設部21と密接する形状に形成しているので、外補助パイプ18の上端開口端面及び流入部2と、フランジ部132との隙間をつめることが可能となり、弁部材10のパッキン効果を高めることができる。
また、外補助パイプ18と、外筒部302と、底板部303とに囲まれて形成された中空部36の底板部303側に、外筒部302から外補助パイプ18にわたり水漏れ防止充填剤としてエポキシ樹脂を充填してコーキング樹脂層35を形成している。
これにより、防水層38の上側にあふれ出て排水金物本体30に形成された水抜き孔から中空部36に流れ込む排水が底板部303に付着することを防止でき、排水金物本体30の底板部303の腐食の進行を止めることができる。
本発明における排水金物の改修方法及び排水構造の他の実施形態について説明する。以下の説明において、第一の実施形態と同じ構成については、同じ符号を付し説明を省略する。
排水構造1Aでは、図12、13に示すように、外補助部材17が、一端が内筒部301の上端外側に被せられる円筒状のソケット41と、ソケット41の他端に嵌合されソケット41から上方に延びる円筒状の延設パイプ42と、で構成されている。
ソケット41は、塩化ビニル製で両端が開口した円筒状に形成され、挿入方向の中央部に内周面に沿って径方向内側に突出する突条411が設けられている。突条411の上側端面には、ウレタン製で円環状に形成された緩衝部材412が装着されている。緩衝部材412は、突条411より、径方向内側に突出するように形成されている。
延設パイプ42内に内補助パイプ19が挿入され、内補助パイプ19の上端部と、延設パイプ42の内周面とが接着又は密着されている。
既存の床排水金物50から本実施形態の排水構造1Aへの改修方法を、以下に説明する。
清掃工程は第一の実施形態と同様に行なう。清掃工程後に、図12(a)に示すように、ソケット41の一端を内筒部301の上端部外側に被せ、突条411と、内筒部301の上端面とが当接するまで挿入して、ソケット41と、内筒部301とを嵌合させる。
その後、図12(b)に示すように、ソケット41の他端に延設パイプ42を、緩衝部材412と当接するまで挿入して、ソケット41と、延設パイプ42とを嵌合させて延長排水通路部形成工程を行なう。
内被覆工程は、延長排水通路部形成工程の直後に行われ、図13に示すように、延設パイプ42内に内補助パイプ19を挿入して、緩衝部材412と、内補助パイプ19の拡径部191とが当接するまで押し込んで、内補助パイプ19の上端部と、延設パイプ42の内周面とを接着又は密着させる。
以降は、第一の実施形態と同様である。
排水構造1Aでは、外補助部材17をソケット41と、延設パイプ42とに別部材にすることにより、内筒部301とサイズが合わない場合に、サイズの合うものに取り替えれば排水を下流側に流通させる弁部材10を配設可能な延長排水通路部52を迅速に形成することができるので、排水管3の改修を容易に行なうことができる。また、内補助パイプ19の上端部と、延設パイプ42の内周面とを接着又は密着させることで、排水の侵入を防ぐので、排水金物本体30の内筒部301の長期的な保存を確実なものとすることができる。
また、図1と同様に、外筒部302と、内筒部301と、底板部303とに囲まれて形成された中空部36Aの底板部303側に、外筒部302から内筒部301にわたり水漏れ防止充填剤としてエポキシ樹脂又は防水性の高いモルタルを充填してコーキング樹脂層35を形成している。
これにより、防水層38の上側にあふれ出て排水金物本体30に形成された水抜き孔から中空部36Aに流れ込む排水が底板部303に付着することを防止でき、排水金物本体30の底板部303の腐食の進行を止めることができる。
また、ソケット41を、両端が開口した円筒状に形成して、挿入方向の中央部に内周面に沿って径方向内側に突出する突条411を設け、突条411の上側端面に、ウレタン製で円環状に形成された緩衝部材412を装着して、緩衝部材412を、突条411より、径方向内側に突出するように形成している。
これにより、緩衝部材412が、内補助パイプ19の拡径部191と変形しながら当接してストッパとして機能するので、外補助パイプ18と、内補助パイプ19との嵌め合いを確実にすることができる。
また、内補助パイプ19を、上端側が拡径した拡径部191を有するようにして、内補助パイプ19の拡径部191の上端部と、外補助パイプ18の内周面で接着又は密着させている。
これにより、内補助パイプ19により内筒部301の内周面側に排水が付着することを防止でき、内筒部301の保全性を高めることができる。また、拡径部191が、緩衝部材412と当接するので、外補助パイプ18と、内補助パイプ19との嵌め合いを確実にすることができる。
以下、弁部材10の変形例について説明する。
図11(a)、(b)に示す、弁部材10Aのように、装着部13を主管本体11aの貫通孔115が露出する程度に下方にずらして嵌めこととしてもよい。これにより、貫通孔115で水を流入させかつ、掛止フック等が挿通可能になるので、弁部材10Aを引っ掛けて外すことができる。また、主管本体11aが、装着部13より上部に突出するので排水目皿7をすり抜けた小石等の侵入を防ぐことができる。
また、弁部12は、折返し部122を保持して本体部121を本体部121の面に直交する方向に押圧することにより、折返し部122に対して本体部121が屈曲し、押圧解除することにより弾性復帰できる性質を有するものであれば、プラスチック製ではなく、ゴム製等の樹脂材であってもよい。
また、水平面部112は、傾斜面部111の上側において、傾斜面部111より主管本体11aの管軸の下側に向かって突出して形成されていれば、管軸に直交する水平面でなくてもよく、傾斜して形成されていたり、また山状に形成されていたり等の盛り上がったものでもよい。
また、流入部2は、排水構造1の開口した上端縁から排水通路5に向かって、椀形状で狭小となるように形成されているが、これにはこだわらない。例えば、テーパ状や段付きテーパ状に形成してもよい。
また、フランジ部132の下面を、主管本体11aの管軸に直交する平滑面に形成しているが、外補助パイプ18の上端開口端面及び流入部2の配設部21と密接する形状に形成できるのであれば、これにはこだわらない。例えば、フランジ部132の下面を、主管本体11aの管軸に対して上側に傾斜するテーパ面に形成して、外補助パイプ18の上端開口端面及び流入部2の配設部21を、密接可能な形状に形成してもよい。
また、充填材34としては、ポリウレタン、ポリスチレン等の既存の全ての隙間充填材を用いることができる。
また、保持緩衝材37としては、発泡ウレタンなどの既存の全ての隙間充填材を用いることができる。
また、いずれの実施形態においても、施設内の床面Tだけでなく、排水側溝に設置されている床排水金物50にも適用することができる。
弁部材10の主管本体11a又は装着部13上部に、塵芥を捕集するフィルタを配設してもよい。
また、保持緩衝材37を使わずに、中空部36にモルタル、砂、エポキシ樹脂、等を充填して、かさ上げした後にエポキシ樹脂を充填してコーキング樹脂層343を形成するようにしてもよい。
また、排水構造1において、緩衝部材183は、拡径部181の上部内側に緩衝部材183を有しているが、内補助パイプ19の拡径部191の外側に装着する構成にして、延長排水通路部形成工程前に、内被覆工程を行なうようにしてもよい。
1、1A 排水構造
2 流入部
3 排水管
4 排水管接続口
5 排水通路
51 旧排水通路部
52 延長排水通路部
56 椀
6 仕上げ面
10 弁部材
11 主管体
11a 主管本体
111 傾斜面部
114 開口面
12 弁部
121 本体部
13 装着部
132 フランジ部
17 外補助部材
18 外補助パイプ
181 拡径部
19 内補助パイプ
191 拡径部
34 コーキング樹脂層
343 コーキング樹脂層
36、36A 中空部
37 保持緩衝材
41 ソケット
42 延設パイプ

Claims (12)

  1. 円筒状の内筒部と、該内筒部より大径の円筒状に形成された外筒部と、該外筒部と前記内筒部とを連結する底板部と、を有する排水金物本体と、
    前記外筒部と前記内筒部との間隙に上側から被せるように前記内筒部の上端面に着座させた椀と、
    を備える排水金物の改修方法であって、
    前記椀を外し前記排水金物本体の内部を清掃する清掃工程と、
    前記清掃工程後に前記内筒部の外側に円筒状の外補助部材を配設して、前記内筒部の内周側の旧排水通路部と接続されて前記内筒部の上端面より上方に延びる延長排水通路部を前記外補助部材の内周側に形成する延長排水通路部形成工程と、
    前記延長排水通路部形成工程の直前又は直後に前記内筒部の内周面側に円筒状の内補助パイプを配設する内被覆工程と、
    前記外補助部材の上端部外側に充填材を充填して前記外補助部材の上端開口部に排水を流入させる流入部を形成する流入部形成工程と、
    前記外補助部材の上端開口部に排水を下流側に流通させる弁部材を配設するトラップ配設工程と、
    を行なうことを特徴とする排水金物の改修方法。
  2. 前記延長排水通路部形成工程は、前記外補助部材が、円筒状のソケットと、該ソケットと嵌合可能な円筒状の延設パイプと、で構成され、前記ソケットの一端を前記内筒部の上端部外側に被せた後、前記ソケットの他端に前記延設パイプを嵌合させて行われ、
    内被覆工程は、前記延長排水通路部形成工程の直後に行われ、
    前記延設パイプ内に前記内補助パイプを挿入して、
    前記内補助パイプの上端部と、前記延設パイプの内周面とを接着又は密着させていることを特徴とする請求項1記載の排水金物の改修方法。
  3. 前記延長排水通路部形成工程後、前記流入部形成工程前に、
    前記外筒部と、前記内筒部と、底板部とに囲まれて形成された中空部の前記底板部側に、前記外筒部から前記内筒部にわたり水漏れ防止充填剤を充填する、
    充填工程を行なうことを特徴とする請求項2記載の排水金物の改修方法。
  4. 前記延長排水通路部形成工程は、前記外補助部材が、円筒状で下端側が前記内筒部の外形形状に対応した形状に拡径した拡径部を有した外補助パイプで構成され、前記外補助パイプを前記内筒部の外側に被せて行われ、
    内被覆工程は、前記外補助パイプ内に前記内補助パイプを挿入して、
    前記内補助パイプの上端部と、前記外補助パイプの内周面とを接着又は密着させて行われていることを特徴とする請求項1記載の排水金物の改修方法。
  5. 前記延長排水通路部形成工程後、前記流入部形成工程前に、
    前記外補助パイプと、前記外筒部と、底板部とに囲まれて形成された中空部の前記底板部側に、前記外筒部から前記外補助パイプにわたり水漏れ防止充填剤を充填する、
    充填工程を行なうことを特徴とする請求項4記載の排水金物の改修方法。
  6. 円筒状の内筒部と、該内筒部より大径の円筒状に形成された外筒部と、該外筒部と前記内筒部と、を連結する底板部と、
    を有する排水金物本体を備える排水構造であって、
    前記内筒部の外側に円筒状の外補助部材が配設され、前記内筒部の内周側の旧排水通路部と接続されて前記内筒部の上端面より上方に延びる延長排水通路部が前記外補助部材の内周側に形成され、
    前記内筒部の内側に円筒状の内補助パイプが配設され、
    該内補助パイプは、上端部で前記外補助部材の内周面と密接され、
    前記外補助部材の上端開口端面に連接して前記外補助部材の上端開口部に排水を流入させる流入部が充填剤により形成され、
    前記外補助部材の上端開口部に排水を下流側に流通させる弁部材が配設されていることを特徴とする排水構造。
  7. 前記外補助部材が、一端が前記内筒部の上端外側に被せられる円筒状のソケットと、該ソケットの他端に嵌合され該ソケットから上方に延びる円筒状の延設パイプと、で構成され、
    前記延設パイプ内に前記内補助パイプが挿入され、
    前記内補助パイプの上端部と、前記延設パイプの内周面とが接着又は密着されていることを特徴とする請求項6記載の排水構造。
  8. 前記外補助部材が、円筒状で下端側が前記内筒部の外形形状に対応した形状に拡径した拡径部を有した外補助パイプで構成され、
    前記外補助パイプは、前記内筒部の外側に被せられ
    前記外補助パイプ内に前記内補助パイプが挿入され、
    前記内補助パイプの上端部と、前記外補助パイプの内周面とが接着又は密着されていることを特徴とする請求項6記載の排水構造。
  9. 前記弁部材が、前記延長排水通路部の内径より小径に形成されて前記延長排水通路部内に挿入された円筒状の管体と、薄板状の可撓性弁部材とを備え、
    前記管体の上端部に、前記管体の径方向外側に突出するフランジ部が設けられ、前記フランジ部は、前記延長排水通路部の前記流入部側の端部に上方への移動可能に配置され、
    前記管体の下端面には、管軸に対して斜め方向に切断した傾斜面部及び該傾斜面部によって囲まれた開口面が形成され、
    前記可撓性弁部材は、前記開口面を開閉可能に配設されていることを特徴とする請求項6、7、又は8記載の排水構造。
  10. 前記流入部の前記延長排水通路部の上端開口端面側周辺が、前記フランジ部を配置可能で前記フランジ部の下面と対応する形状に形成されていることを特徴とする請求項9記載の排水構造。
  11. 記外筒部と、前記内筒部と、前記底板部とに囲まれて形成された中空部の前記底板部側に、前記外筒部から前記内筒部にわたり水漏れ防止充填剤が充填されていることを特徴とする請求項7記載の排水構造。
  12. 前記外補助パイプと、前記外筒部と、底板部とに囲まれて形成された中空部の前記底板部側に、前記外筒部から前記外補助パイプにわたり水漏れ防止充填剤が充填されていることを特徴とする請求項8記載の排水構造。
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