JP6358145B2 - 電子制御装置及び電子制御装置の製造方法 - Google Patents

電子制御装置及び電子制御装置の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、開口部がコネクタで塞がれた袋形状の筐体に回路基板が設けられた電子制御装置及び電子制御装置の製造方法に関する。
従来、電子制御装置の一例として、たとえば特許文献1に開示のものが知られている。
特開2014−180949号公報
ところで、従来技術ではないが、電子制御装置は、自身の周辺の大気圧を検出するために、回路基板に実装された大気圧センサと筐体の内外を通気するためのフィルタとを備えたものが考えられる。また、従来技術ではないが、電子制御装置は、回路基板の防水などの目的で、筐体内を封止樹脂で封止することも考えられる。
しかしながら、電子制御装置は、筐体内に大気圧センサやフィルタが封止樹脂で封止されてしまうと、正確に大気圧を検出できないという問題がある。このため、電子制御装置は、封止樹脂で大気圧センサが覆われないようにするために、フィルタを備えた保護ケースで大気圧センサを加工することも考えられる。この場合、電子制御装置は、保護ケースが必要となり部品点数が増えるという問題がある。
本発明は、上記問題点に鑑みなされたものであり、部品点数を増やすことなく、筐体内に封止樹脂を設けつつ、大気圧センサでの検出ができる電子制御装置及び電子制御装置の製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、
回路素子(30c)が実装された回路基板(30)と、
袋形状をなして深さ方向の一端側に底部(40)を有するとともに他端側に開口部(41)を有し、回路基板を収容する筐体(31)と、
回路基板に実装されるとともに筐体の開口部を塞ぎ、回路基板と外部機器とを電気的に中継するコネクタ(32)と、を備えた電子制御装置であって、
回路基板に実装され、筐体とコネクタとで閉じられた収容領域に設けられる大気圧センサ(30a)と、
収容領域に設けられ、大気圧センサを覆うことなく、回路基板を封止するものであり、筐体とコネクタの少なくとも一方とともに、大気圧センサが配置される内部空間(31a)を形成する封止樹脂(60,61)と、
筐体の一部に設けられており、内部空間と筐体の外部との間の気体の流れを許容しつつ、内部空間と外部との間の液体の流れを遮断するフィルタ(30b)と、を備えていることを特徴とする。
このように、本発明は、袋形状の筐体における開口部がコネクタで塞がれた収容領域に、回路基板と大気圧センサとが収容されている。また、本発明は、この収容領域に設けられ、大気圧センサを覆うことなく、回路基板を封止するものであり、筐体とコネクタの少なくとも一方とともに、大気圧センサが配置される内部空間を形成する封止樹脂が設けられている。つまり、封止樹脂は、回路基板とともに発熱素子を封止している。さらに、本発明は、この内部空間と筐体の外部との間の気体の流れを許容しつつ、内部空間と外部環境との間の液体の流れを遮断するフィルタを備えている。
このため、大気圧センサは、封止樹脂で覆われることなく、フィルタを介して外部と気体の流通が可能な内部空間の大気圧を検出できる。したがって、本発明は、封止樹脂で大気圧センサが覆われないようにするための保護ケースなどを設ける必要がなく、すなわち部品点数を増やすことなく、筐体内に封止樹脂を設けつつ、大気圧センサでの検出ができる。
また、本発明のさらなる特徴は、
回路素子(30c)と大気圧センサ(30a)が実装された回路基板(30)と、
袋形状をなして深さ方向の一端側に底部(40)を有するとともに他端側に開口部(41)を有し、回路基板を収容する筐体(31)と、
回路基板に実装されるとともに筐体の開口部を塞ぎ、回路基板と外部機器とを電気的に中継するコネクタ(32)と、
筐体の一部に設けられ、気体の流れを許容しつつ、液体の流れを遮断するフィルタ(30b)と、
筐体とコネクタとで閉じられた収容領域の一部に設けられる封止樹脂(60,61)と、を備えた電子制御装置の製造方法であって、
回路素子と大気圧センサとコネクタとが実装された回路基板を筐体内に収容しつつ、開口部をコネクタで塞ぐ収容工程と、
収容工程後に、収容領域に封止樹脂を注入する工程であって、封止樹脂を注入する際における収容領域の底部が、フィルタが形成される位置及び大気圧センサよりも下側になり、且つ、回路基板が重力方向に対して鋭角に傾いた状態で、封止樹脂を注入する注入工程と、を備え、
注入工程では、大気圧センサが配置され、且つフィルタを介して筐体の外部との間で気体が流通する内部空間(31a)が形成されるように、フィルタが形成される位置及び大気圧センサに達することなく、封止樹脂を注入する点にある。
このように、本発明は、封止樹脂を注入する際、内部空間が形成され、フィルタが形成される位置及び大気圧センサに達することなく封止樹脂を注入する。このとき、本発明は、封止樹脂を注入する際における収容領域の底部が、フィルタが形成される位置及び大気圧センサよりも下側になり、且つ、回路基板が重力方向に対して鋭角に傾いた状態で、封止樹脂を注入する。よって、本発明は、封止樹脂で覆われることなく、且つフィルタを介して外部と気体の流通が可能な内部空間の大気圧を検出できる大気圧センサを備えた電子制御装置を製造できる。したがって、本発明は、部品点数を増やすことなく、筐体内に封止樹脂を設けつつ、大気圧センサでの検出ができる電子制御装置を製造できる。さらに、本発明は、回路基板が重力方向に対して鋭角に傾いた状態で封止樹脂を注入するため、フィルタが形成される位置及び大気圧センサに封止樹脂が達することなく、収容領域内における封止樹脂の体積を増やしやすい。
また、本発明のさらなる特徴は、
回路素子(30c)と大気圧センサ(30a)が実装された回路基板(30)と、
袋形状をなして深さ方向の一端側に底部(40)を有するとともに他端側に開口部(41)を有し、回路基板を収容する筐体(31)と、
回路基板に実装されるとともに筐体の開口部を塞ぎ、回路基板と外部機器とを電気的に中継するコネクタ(32)と、
筐体の一部に設けられ、気体の流れを許容しつつ、液体の流れを遮断するフィルタ(30b)と、
筐体とコネクタとで閉じられた収容領域の一部に設けられる封止樹脂(60,61)と、を備えた電子制御装置の製造方法であって、
回路素子と大気圧センサとコネクタとが実装された回路基板を筐体内に収容しつつ、開口部をコネクタで塞ぐ収容工程と、
収容工程後に、収容領域に封止樹脂を注入する工程であって、封止樹脂を注入する際における収容領域の底部が、フィルタが形成される位置及び大気圧センサよりも下側になった状態で、封止樹脂を注入する注入工程と、
注入工程に先立って、フィルタによる気体の流れを遮断するとともに、注入工程後に遮断を解除する遮断工程と、を備え、
注入工程では、大気圧センサの検出結果である収容領域内の大気圧に基づいて封止樹脂の注入量を調整し、大気圧センサが配置され、且つフィルタを介して筐体の外部との間で気体が流通する内部空間(31a)が形成されるように、フィルタが形成される位置及び大気圧センサに達することなく、封止樹脂を注入することを特徴とする。
このように、本発明は、封止樹脂を注入する際、内部空間が形成され、フィルタが形成される位置及び大気圧センサに達することなく封止樹脂を注入する。このとき、本発明は、封止樹脂を注入する際における収容領域の底部が、フィルタが形成される位置及び大気圧センサよりも下側になった状態で封止樹脂を注入する。また、本発明は、フィルタによる気体の流れを遮断して、大気圧センサの検出結果である収容領域内の大気圧に基づいて封止樹脂の注入量を調整して封止樹脂を注入する。
これによって、本発明は、封止樹脂で覆われることなく、且つフィルタを介して外部と気体の流通が可能な内部空間の大気圧を検出できる大気圧センサを備えた電子制御装置を製造できる。したがって、本発明は、部品点数を増やすことなく、筐体内に封止樹脂を設けつつ、大気圧センサでの検出ができる電子制御装置を製造できる。さらに、本発明は、大気圧センサの検出結果である収容領域内の大気圧に基づいて封止樹脂の注入量を調整して封止樹脂を注入するため、フィルタが形成される位置及び大気圧センサに封止樹脂が達することなく、収容領域内における封止樹脂の体積を増やしやすい。
なお、特許請求の範囲、及びこの項に記載した括弧内の符号は、ひとつの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、発明の技術的範囲を限定するものではない。
実施形態の電子制御装置が配置される車両の概略構成を示す平面図である。 エンジンコンパートメントにおいて、電子制御装置の配置を示す平面図である。 バッテリ及びバッテリの横に配置された電子制御装置を示す斜視図である。 バッテリ及びバッテリの横に配置された電子制御装置を示す平面図である。 バッテリ及びバッテリの横に配置された電子制御装置を示す平面図である。 電子制御装置を示す斜視図である。 電子制御装置のうち、ブラケットの構成を示す展開図である。 電子制御装置のうち、コネクタと基板が収容された筐体を示す平面図である。 基板が収容された筐体を示す平面図である。 図8のX‐X線に沿う断面図である。 図10のコネクタと筐体の接合部の拡大図である。 電子制御装置の製造方法を示す断面図である。 熱解析結果を示す図である。 熱解析結果を示す図である。 変形例1の電子制御装置を示す斜視図である。 変形例2の電子制御装置を示す断面図である。 変形例2の電子制御装置の製造措置を示すブロック図である。 変形例2の電子制御装置の製造方法を示すフローチャートである。 変形例3の電子制御装置を示す斜視図である。 変形例3の電子制御装置を示す平面図である。 変形例3の電子制御装置を示す平面図である。 変形例3の電子制御装置を示す平面図である。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。なお、以下に示す各図において、共通乃至関連する要素には同一の符号を付与するものとする。また、袋形状をなす筐体の深さ方向をZ方向、Z方向に直交する筐体の厚み方向(回路基板の厚み方向)をX方向、Z方向及びX方向の両方向に直交する筐体の幅方向をY方向と示す。また、以下においては、Y方向を横方向、Z方向を縦方向、X方向を高さ方向とも称する。
先ず、図1及び図2に基づき、本実施形態の電子制御装置20の搭載環境の一例について説明する。図1に示すように、車両10は、フロントウインドシールド11よりも前方に、ボンネット12を有している。ボンネット12は、フードとも称される。車両の左右方向において、ボンネット12の両サイドには、図示しないタイヤや、タイヤによる石、泥、水などのはねから乗員を保護するために、フロントフェンダ13が取り付けられている。また、車両10の前方には、左右両側にヘッドライト14が設けられている。ヘッドライト14の間には、外部から空気を取り入れるためのフロントグリル15が設けられている。
図2に示すように、隔壁16により、乗員が搭乗する車室内(キャビン)と隔てられたボンネット12の下のエンジンコンパートメント17には、エンジン18や車両補機などが配置されている。エンジンコンパートメント17は、エンジンルームとも称される。エンジンコンパートメント17は区画室、ボンネット12は区画室上の蓋とも言える。エンジンコンパートメント17は、フロントフェンダ13、フロントグリル15、及び隔壁16などによって区画形成されている。
エンジンコンパートメント17には、エンジン18以外にも、バッテリ19、電子制御装置20、及びリレーボックス21などが配置されている。電子制御装置20は、エンジンECU(Electric Control Unit)として構成されている。バッテリ19は、箱状部材とも言える。電子制御装置20は、エンジン18が出力すべき目標トルクの算出などを実行する。また、電子制御装置20は、エンジン18が要求される目標トルクを生じるために、ワイヤハーネス22を通じて、スロットルバルブの開度、燃料噴射量、及び点火タイミングなどを制御する。また、電子制御装置20は、車両10の走行中は、高度変化などによって大気圧が変化してエンジンの吸入空気密度が変化するため、後程説明する大気圧センサ30aで大気圧を検出し、その検出値に応じてエンジンの空燃比制御を行う。
リレーボックス21は、車内の電装品に対してバッテリ19の電力を分配するために、多数のリレーやヒューズなどを備えて構成されている。このリレーボックス21には、ワイヤハーネス23の一部を通じて、電子制御装置20へ電力を供給したり、電子制御装置20から制御信号が入力されたりする。電子制御装置20は、この制御信号により、車両10に搭載された電装品への電力の供給を制御する。また、ワイヤハーネス23の残りは、隔壁16に設けられた貫通孔16aを通じて、図示しないボディ系の各種ECU、メータ、各種スイッチなどに接続されている。これにより、電子制御装置20とボディの各種ECUや制御対象との間で信号のやりとりが可能となっている。なお、ワイヤハーネス22とワイヤハーネス23は、互いを区別するために、ワイヤハーネス22をエンジン側ハーネスと称し、ワイヤハーネス23をリレー側ハーネスと称することができる。
次に、図3〜図12に基づき、バッテリ19及び該バッテリ19の隣に配置される電子制御装置20について説明する。
バッテリ19は、各種の電気機器、電子機器の制御を行うために充放電する。図3及び図4に示すように、バッテリ19は、略直方体形状をなしており、外表面として、図示しない端子などが形成された上面19aと、側面である長側面19b及び短側面19cと、上面19aと反対の図示しない底面と、を有している。長側面19bは、略長方形をなす上面19aの長辺に連結された側面であり、短側面19cは、上面19aの短辺に連結された側面である。一対の長側面19b及び一対の短側面19cは、いずれもほぼ全面が平坦な面、すなわち平面部19dとなっている。バッテリ19は、後述するブラケット33のトレイ部54を構成する底板部55上に配置されている。
バッテリ19は、トレイ部54、ひいては車両10に固定されている。バッテリ19の上面19aには、バッテリ19をクランプするクランプ部材24が配置されている。クランプ部材24は、長辺の中央付近において短辺方向に沿って上面19aを跨ぐように配置されている。図3及び図5などに示すように、クランプ部材24の両端は、上面19aよりも外側に延設されている。クランプ部材24の両端には、J型のフック部材25が連結されている。フック部材25において、クランプ部材24との連結端と反対の下端部は、J字状に屈曲されている。上記したトレイ部54を構成する横板部56,57のうち、バッテリ19の長側面19bに対向配置された横板部57に掛け止め部59が形成されており、この掛け止め部59にフック部材25の下端部が掛け止めされている。このように、バッテリ19は、底板部55とクランプ部材24によって挟持されている。
電子制御装置20は、図8、図9、図10などに示すように、回路基板30と、筐体31と、大気圧センサ30aと、フィルタ30bと、コネクタ32と、ポッティング材60などを有している。回路基板30は、電子部品が実装されている。回路基板30に実装された電子部品は、大気圧センサ30aや発熱素子30cなどを含むものである。つまり、電子制御装置20は、上記構成要素30,30b,31,32に加えて、大気圧センサ30aや発熱素子30cを備えていると言える。さらに、本実施形態では、筐体31内にポッティング材60が充填された電子制御装置20を採用している。
回路基板30は、絶縁基材に導体パターンなどが形成されたものである。回路基板30としては、プリント基板やセラミック基板を採用できる。また、回路基板30は、例えば平板形状の基板である。また、回路基板30は、大気圧センサ30aなどが実装された実装面が、例えば矩形形状をなした基板である。
発熱素子30cは、動作することで熱を発する半導体素子であり、IGBTやMOSFETなどを採用できる。大気圧センサ30aは、自身の検出結果として、大気圧を示す検出信号を出力する。なお、発熱素子30cや大気圧センサ30aの構成に関しては、周知技術であるため詳しい説明を省略する。
回路基板30は、図10などに示すように、筐体31内に収容されており、ポッティング材60により、筐体31に固定されている。なお、回路基板30は、ポッティング材60に加えて、図示しない固定手段により、筐体31に固定されていてもよい。回路基板30には、コネクタ32も実装されている。なお、コネクタ32に関しては、後程説明する。さらに、回路基板30は、大気圧センサ30aや発熱素子30cの他にも、例えばアルミ電解コンデンサなどの回路素子が実装されていてもよい。また、回路基板30、大気圧センサ30a、発熱素子30cは、筐体31とコネクタ32とで閉じられた収容領域に配置される。
筐体31は、金属材料を用いて、すなわち金属を主成分として形成されており、回路基板30が発した熱を筐体31の外部に放熱する機能を果たす。なお、回路基板30が発した熱は、主に発熱素子30cが発した熱とみなすことができる。
筐体31は、図10などに示すように、袋形状をなしており、自身の深さ方向であるZ方向の一端側に底部40を有し、底部40と反対の他端側に開口部41を有している。また、筐体31は、底部40に連結され、底部40とともに回路基板30などを収容する空間を形成する側壁部42を有している。つまり、側壁部42は、環状に設けられている。なお、底部40は、側壁部42とともに筐体31の壁部の一部をなすものであるため、底壁部40と言うこともできる。
側壁部42は、図10に示すように、一部に貫通穴42aが形成されている。また、側壁部42は、この貫通穴42aにフィルタ30bが取り付けられている。フィルタ30bは、気体の流れを許容しつつ、液体の流れを遮断するものである。詳述すると、フィルタ30bは、筐体31の一部に設けられており、後程説明する内部空間31aと筐体31の外部との間の気体の流れを許容しつつ、内部空間31aと筐体31の外部との間の液体の流れを遮断する。このため、フィルタ30bは、呼吸フィルタと言うこともできる。なお、上記のような機能を有したフィルタ30bは、周知技術であるため説明を省略する。また、貫通穴42aは、ポッティング材60を注入する際の注入口としても用いられる。
電子制御装置20は、フィルタ30bが設けられているため、大気圧センサ30aでの検出が可能になる。また、電子制御装置20は、フィルタ30bが設けられているため、温度変化などによって発生する内部空間31aの内圧を緩和できる。さらに、電子制御装置20は、フィルタ30bが設けられているため、後程説明する防水シール部材32cに冷熱サイクルによって加わるストレスを緩和でき、完全密封型の電子制御装置よりも耐久性を向上できる。
このような袋形状をなす筐体31は、単一部材により構成することもできるし、複数の部材を組み付けることで構成することもできる。本実施形態では、パンチを用いたインパクト加工法を採用することで、筐体31が単一部材で構成されている。インパクト加工法を採用すると、アルミダイカスト法を用いた単一部材や複数部材の組み付けに較べて、筐体31のX方向の長さ、すなわち厚みを薄くできる。
筐体31は、図7、図8、図9及び図10に示すように、その外表面として、底部40の外面である底面43aと、バッテリ19の平面部19dに対向配置される対向面43bと、対向面43bと反対の裏面43cと、対向面43b及び裏面43cにおけるY方向の両端をそれぞれ連結する一対の連結面43dと、有している。そして、一対の連結面43dが、Z方向の少なくとも一部であってX方向の所定範囲に、裏面43cに近づくほどY方向における一対の連結面43dの間隔が狭くなるように傾斜した斜面部43eをそれぞれ有している。一対の斜面部43eは、対向面43bから裏面43cに近づくにつれて、互いの間隔が徐々に短くなるように傾斜していると言うこともできる。一対の斜面部43eは、互いに対向するように設けられている。なお、一対の連結面43dの間隔とは、一方の連結面43dから他方の連結面43dまでのY方向の距離である。なお、貫通穴42aは、対向面43b側ではなく裏面43c側に設けられている。
本実施形態では、対向面43b及び裏面43cがほぼ平坦な面となっている。そして、連結面43dは、対向面43b及び裏面43cとの連結部分である屈曲部を除いて、斜面部43eとなっている。すなわち、連結面43dのほぼ全面が斜面部43eとなっている。このため、図9に示すように、Z方向からみて、筐体31は略台形状をなしている。また、底部40には、図9に示すように、底面43aに開口する所定深さのねじ穴44が形成されている。
このように構成される筐体31は、図3及び図4に示すように、バッテリ19における一方の短側面19cの隣(横)に配置されている。詳述すると、筐体31は、短側面19cに対し、対向面43bが対向配置されている。筐体31は、開口部41が底部40に対して上方となるように、短側面19c(平面部19d)の横に配置されている。すなわち、コネクタ32が、底部40に対して上方となるように配置されている。
コネクタ32は、回路基板30に実装されており、回路基板30と外部機器とを電気的に中継する。コネクタ32の一部は、図8などに示すように、筐体31から外部に露出されている。コネクタ32には、外部機器側のコネクタ(メスコネクタ)が嵌合され、コネクタ32及びメスコネクタを介して、回路基板30などが上記したワイヤハーネス22,23と電気的に接続される。例えば、電子制御装置20は、コネクタ32、メスコネクタ、及びワイヤハーネス22を介して、回路基板30とエンジン18とが電気的に接続されている。また、電子制御装置20は、コネクタ32、メスコネクタ、及びワイヤハーネス23を介して、回路基板30とリレーボックス21などが電気的に接続されている。
コネクタ32は、図10、図11などに示すように、樹脂などの電気絶縁性材料を用いて形成されたハウジング32aと、導電性材料を用いて形成され、ハウジング32aに保持された複数の端子32bを有している。複数の端子32bは、例えば、ハウジング32aに対してY方向に配列されるとともに、X方向に多段に配置されている。なお、段数は、特に限定されない。端子32bは、回路基板30に電気的及び機械的に接続されている。
コネクタ32は、筐体31の開口部41及びその周辺に配置され、開口部41を閉塞している。ハウジング32aと筐体31とは、開口部41の周辺において嵌合している。また、ハウジング32aと側壁部42における開口部41の周囲部分との間には、図示しない防水用のシール材が配置されている。これにより、電子制御装置20は、筐体31の内部空間が防水空間となっている。図12では、端子32bが回路基板30に対して挿入実装されているが、表面実装構造を採用することもできる。
また、コネクタ32は、図11に示すように、コネクタは、筐体31との間の全周に亘って防水シール部材32cが設けられた状態で、開口部41を塞いでいる。コネクタ32は、例えばハウジング32aの外周面の全周に亘って、防水シール部材32cが設けられている。つまり、防水シール部材32cは、環状のシール部材であり、開口部41を囲うように配置されている。これによって、電子制御装置20は、筐体31とコネクタ32とで形成された収容省域に水分が浸入することを抑制できる。
図3、図6、及び図8などに示すように、コネクタ32のハウジング32aは3つのポート(言い換えると、嵌合口)を有している。コネクタ32は、3つのポートの一部が、エンジン18を駆動させるためのワイヤハーネス22との接続に供せられるエンジンブロックとされている。また、コネクタ32は、残りのポートが、リレーボックス21及びボディECUに対応するワイヤハーネス23との接続に供せられるボディブロックとされている。そして、コネクタ32は、図2に示した配置において、エンジンブロックがエンジン18に近い側、ボディブロックがリレーボックス21や貫通孔16aに近い側となるように、ワイヤハーネス22,23の配索を考慮して、各ブロックの配置が決定されている。なお、コネクタ32のポート数は特に限定されない。
ポッティング材60は、筐体31内、すなわち収容領域に設けられている。このポッティング材60は、特許請求の範囲における封止樹脂に相当する。そして、ポッティング材60は、回路基板30及び発熱素子30cを覆っている。ポッティング材60は、放熱対策及び振動対策のために設けられている。
ポッティング材60は、図10に示すように、大気圧センサ30aを覆うことなく、回路基板30を封止している。また、ポッティング材60は、フィルタ30bを覆うことなく、回路基板30を封止している。このポッティング材60は、筐体31とともに、大気圧センサ30aが配置される内部空間31aを形成している。つまり、ポッティング材60は、収容領域の全域に設けられているのではなく、大気圧センサ30aが配置される内部空間31aを除く領域に設けられている。言い換えると、ポッティング材60は、収容領域において、大気圧センサ30aが配置される内部空間31aを除く領域を満たしている。また、ポッティング材60は、図10に示すように、内部空間31aと接する境界面60aに沿う仮想平面が、回路基板30に対して、傾いた状態で交差している。
なお、電子制御装置20は、ポッティング材60が大気圧センサ30aを覆わないように内部空間31aが形成されている。このため電子制御装置20は、回路基板30における隅部に大気圧センサ30aを設けると、内部空間31aを形成しやすくて好ましい。例えば、大気圧センサ30aは、回路基板30の四隅のうちの一つに設けられる。
さらに、ポッティング材60は、発熱素子30cから発せられた熱を筐体31に伝達するために熱伝導性を有する材料を採用している。ポッティング材60は、例えばエポキシ樹脂、ウレタン樹脂、シリコーン樹脂、アクリル樹脂、オレフィン樹脂などの樹脂を使用できる。また、ポッティング材60は、その放熱性をより高めるためには、シリカ、アルミナ、窒化ホウ素、窒化ケイ素、炭化ケイ素、酸化マグネシウムなどのフィラーを所定の含有割合で混合すると好ましい。これによって、電子制御装置20は、ポッティング材60が設けられていない場合よりも放熱性を向上できる。
また、ポッティング材60は、発熱素子30cやその他の回路素子であるアルミ電解コンデンサなど、及びこれらの回路素子と回路基板30との接合部を封止することで接合部の接合強度を向上できる。つまり、電子制御装置20は、振動する環境に搭載されたとしても、ポッティング材60で接合部を封止しているので接合寿命を向上できる。つまり、ポッティング材60は、熱を発する回路素子である発熱素子30cや、振動によって回路基板30との接合部にクラックなどが発生するような接合部などを封止すると好ましい。
ここで、図12を用いて、電子制御装置20の製造方法に関して説明する。本製造方法では、まず、大気圧センサ30aと発熱素子30cとコネクタ32とが実装された回路基板30を筐体31内に収容しつつ、開口部41をコネクタ32で塞ぐ(収容工程)。この収容工程によって、ポッティング材60が設けられていない構造体が形成される。このように、構造体とは、収容工程が終了した段階のものであり、大気圧センサ30aと発熱素子30cとコネクタ32とが実装された回路基板30が筐体31内に収容され、且つ、開口部41がコネクタ32で塞がれた状態のものである。さらに、本実施形態では、収容工程時に、筐体31とコネクタ32との間の防水シール部材32cを配置した状態で、筐体31の開口部41をコネクタ32で塞ぐ。
なお、電子制御装置20は、ポッティング材60で防水できる。しかしながら、本製造方法は、後程説明する図16のような状態の構造体に対して注入工程時に、筐体31とコネクタ32との間からポッティング材60が漏れることが懸念される。そこで、収容工程時に、筐体31とコネクタ32との間の防水シール部材32cを設けることで、注入工程時に、筐体31とコネクタ32との間からポッティング材60が漏れることを抑制できる。つまり、防水シール部材32cは、構造体における仮の防水部材と言うこともできる。防水シール部材32cは、特に、後程説明する図16のような状態の構造体に対して注入工程を行う場合に効果的である。
本製造方法は、収容工程後に、収容領域にポッティング材60を注入する注入工程を行う。言い換えると、収容領域にポッティング材60をポッティングする。注入工程は、ポッティング材60を注入する際における収容領域の底部が、フィルタ30bが形成される位置及び大気圧センサ30aよりも下側になり、且つ、回路基板30が重力方向に対して鋭角に傾いた状態で行われる。注入工程は、例えば、図12に示すように構造体を傾斜させた状態で行う。よって、本実施形態では、ハウジング32aと対向面43b側の側壁部42とが接する部位が底部となる。この注入工程では、構造体を傾ける角度を変えることで、ポッティング材60を注入する場所を制御できる。よって、本製造方法では、ポッティング材60を形成したい場所にポッティング材60を形成できる。また、電子制御装置20は、筐体31内において、回路基板30と対向した位置に、回路素子などが実装された第2の回路基板を有していてもよい。このような場合、本製造方法は、構造体を傾ける角度を変えることで、ポッティング材60で大気圧センサ30aやフィルタ30bを覆うことなく、第2の回路基板や第2回路基板に実装された回路素子をポッティング材60で覆いやすくなるので好ましい。
また、本実施形態では、筐体31に設けられた貫通穴42aをポッティング材60の注入口として用いる。つまり、フィルタ30bが形成される貫通穴42aをポッティング材60の注入口として用いる。よって、この注入工程時には、筐体31にフィルタ30bが取り付けられていない。さらに、注入工程では、内部空間31aが形成されるように、フィルタ30bが形成される位置及び大気圧センサ30aに達することなく、ポッティング材60を注入する。なお、ポッティング材60の注入が完了すると、貫通穴42aにフィルタ30bを取りつける。また、本発明は、貫通穴42aとは異なる注入口からポッティング材60を注入してもよい。
このようにして製造された電子制御装置20は、ブラケット33に固定されている。このブラケット33は、回路基板30が収容された筐体31を、車両10に取り付けるための部材である。言い換えると、ブラケット33は、電子制御装置20を車両に取り付けための部材である。つまり、電子制御装置20は、ブラケット33を介して車両10に取り付けられている。また、電子制御装置20は、自身の熱を筐体31からブラケット33に放熱するために、筐体31とブラケット33との間に伝熱部材が設けられていてもよい。
ブラケット33は、金属製の介在部50と、金属製の一対の板ばね部51を少なくとも有している。介在部50は、バッテリ19の平面部19d(短側面19c)と筐体31の対向面42bとの間に介在する。介在部50は、一対の板ばね部51を連結するものであるため、連結部と称することもできる。また、介在部50は、自身のY方向両端に板ばね部51がそれぞれ連結されているため、基部(ベース)と称することもできる。
板ばね部51は、介在部50のY方向両端からX方向において裏面43c側に延びるとともに、一対の連結面43dの斜面部43eにそれぞれ接触して、対応する斜面部43eにばね変形による反力を付与する。板ばね部51と介在部50との連結方法は特に限定されない。介在部50と板ばね部51とを別部材で構成し、たとえば溶接により連結してもよい。本実施形態では、図7に示すように、平板状の金属板を所定形状に加工することで、ブラケット33が構成される。すなわち、板ばね部51と介在部50とが、同一金属板の一部同士として一体的に連結されている。図7では、介在部50と板ばね部51との境界(連結部分)を破線で示している。また、その他の境界についても破線で示している。
板ばね部51は、介在部50のY方向両端に設けられており、介在部50に対してバッテリ19とは反対側に折曲されている。詳述すると、板ばね部51は、筐体31の斜面部43eに接触するように、介在部50とのなす角度が鋭角となっている。板ばね部51は、介在部50との連結端に屈曲部(折曲部)を有しており、これにより対応する斜面部43eに接触するとともに、該斜面部43eにばね変形による反力を付与できる。つまり、板ばね部51は、斜面部43eを押圧できるように、介在部50に対して屈曲されている。一対の斜面部43eは、一対の板ばね部51によって押圧されている。このため、筐体31は、板ばね部51によって固定されている。言い換えると、電子制御装置20は、斜面部43eが板ばね部51によって押圧されることで、ブラケット33に保持(固定)されている。なお、板ばね部51は、固定部51と称することもできる。
本実施形態では、図3及び図4などに示すように、板ばね部51が、Z方向において、介在部50の一部のみに連結されている。詳しくは、Z方向において、介在部50の上端から下端までのうち、上端から所定範囲の部分にのみ板ばね部51が連結され、下端から上方への一部の範囲には連結されていない。しかしながら、介在部50の上端から下端に亘って、板ばね部51が連結される構成としてもよい。板ばね部51の介在部50に対する曲げ角度は、Z方向においてほぼ一定となっている。
また、ブラケット33は、板ばね部51における斜面部43eとの対向部分にたとえば突起を設け、この突起が斜面部43eに接触する構成とすることもできる。これによれば、板ばね部51と斜面部43eとの接触面積を減らし、ブラケット33に対して、回路基板30及びコネクタ32を含む筐体31を取り付けやすくできる。なお、筐体31とブラケット33とを固定する際には、筐体31には回路基板30が収容されており、回路基板30にはコネクタ32が実装されている。したがって、厳密には、回路基板30及びコネクタ32を含む筐体31と、ブラケット33とを固定する。しかしながら、以下においては、単に、筐体31とブラケット33とを固定すると示す。また、電子制御装置20とブラケット33とを固定するとも言える。
さらに本実施形態では、図3や図6などに示すように、ブラケット33が、支持部52と、トレイ部54と、を有している。支持部52及びトレイ部54は、ブラケット33を構成する他の部分と連結されている。支持部52及びトレイ部54の構成材料としては、金属材料及び樹脂材料の少なくとも一方を採用できる。ブラケット33は、支持部52及びトレイ部54を樹脂材料により一体的に成形し、成形された部材に対して、介在部50及び板ばね部51を有する金属部材を、たとえば圧入により固定することで連結してもよい。また、ブラケット33は、金属材料を用いて形成された支持部52を、介在部50及び板ばね部51のいずれかに連結させ、介在部50、板ばね部51、及び支持部52を有する金属部材を、樹脂成形されたトレイ部54に対して圧入固定してもよい。また、ブラケット33は、金属材料を用いて形成された支持部52と、金属材料を用いて形成されたトレイ部54を、たとえば溶接により連結してもよい。さらに、ブラケット33は、金属材料を用いて形成された支持部52及びトレイ部54を、溶接などによって、介在部50や板ばね部51に連結してもよい。
本実施形態では、上記したように、平板状の金属板を所定形状に加工することで、ブラケット33が構成されている。すなわち、介在部50と板ばね部51だけでなく、支持部52やトレイ部54も、同一の金属板の一部として構成されている。
図3、図5、及び図6に示すように、支持部52は、筐体31の底部40を支持する。本実施形態では、この支持部52に、筐体31をねじ締結するための貫通孔53が形成されている。そして、筐体31は、図5に示すねじ34が、貫通孔53を挿通し、自身の底部40に形成されたねじ穴44にねじ込まれて支持部52に固定されている。
また、支持部52は、図5及び図7に示すように、トレイ部54を構成する底板部55に連結されている。図7では、支持部52と底板部55との境界を破線で示している。支持部52は、底板部55のX方向の端部であって、Y方向の両端付近にそれぞれ連結されている。支持部52は、Z方向からの投影視において、筐体31の底部40におけるY方向の両端付近と重なっている。
トレイ部54は、ブラケット33のうち、バッテリ19が配置される部分である。このトレイ部54は、底板部55と、横板部56,57と、を有している。底板部55は支持部、横板部57は補強部とも言える。本実施形態では、底板部55及び横板部56,57も、介在部50、板ばね部51、及び支持部52を構成する金属板の一部として構成されている。すなわち、本実施形態では、底板部55と横板部56,57が、同一の金属板の一部として構成されている。しかしながら、底板部55と横板部56,57とは、別部材とすることもできる。さらには、横板部56と横板部57は、別部材とすることもできる。
底板部55は、バッテリ19を支持する。底板部55は、XY平面の形状が、バッテリ19に対応して矩形状(長方形)をなしている。上記したように、底板部55のX方向における一端、すなわちバッテリ19の短側面19cに対応する端部の一方には、支持部52が連結されている。また、底板部55は、支持部52が連結された端部において、2つの支持部52の間に介在部50の下端が連結されている。支持部52は、底板部55と同一平面に位置するとともに、底板部55からX方向に延設されている。すなわち、支持部52は、底板部55に対して折曲されていない。一方、介在部50は、底板部55とのなす角度が略90度となるように、底板部55に対して折曲されている。
底板部55は、中心付近に貫通形成された固定孔58を有している。この固定孔58により、ブラケット33、すなわち電子制御装置20は、車両10のボディ、又は、該ボディに固定された取り付け部に、ねじ締結される。なお、電子制御装置20の車両10への固定部位は、底板部55に限定されない。電子制御装置20は、ブラケット33の他の部分での固定も可能である。また、電子制御装置20は、クランプ部材24を介して、ラジエータサポートなどの取り付け部に固定することもできる。
横板部56は、底板部55に対して、介在部50及び支持部52が連結された端部と反対の端部に連結されている。横板部56は、YZ平面の形状が矩形状(長方形)をなしており、Y方向において、底板部55と同じ長さを有している。この横板部56は、底板部55とのなす角度が略90度となるように、底板部55に対して折曲されている。図6に示すように、介在部50と横板部56とは、互いに対向している。
一対の横板部57は、底板部55におけるY方向の端部、すなわちバッテリ19の長側面19bに対応する端部に、それぞれ連結されている。一対の横板部57は、底板部55とのなす角度が略90度となるように、底板部55に対して折曲されている。一対の横板部57は、互いに対向している。横板部57におけるX方向の一端は、たとえば溶接により、横板部56におけるY方向の端部に連結されている。
また、図6に示すように、横板部57におけるX方向の他端は、たとえば溶接により、介在部50におけるY方向の端部に連結されている。すなわち、横板部57は、介在部50に対し、X方向において板ばね部51と反対側に延設されている。一対の横板部57の対向間隔は、介在部50及び横板部56によって保持されている。ブラケット33は、底板部55の周囲を、介在部50及び横板部56,57が取り囲んでいるため、バッテリ19の位置決めが容易であり、バッテリ19の位置ずれも抑制できる。
しかしながら、横板部57は、たとえば溶接によって、板ばね部51に連結することもできる。この場合には、図6に示す構成よりも、横板部57の板厚の分、X方向において電子制御装置20の厚みをより薄くできる。
横板部57のZ方向の高さは、横板部56との連結端からX方向に所定の範囲、具体的には、X方向の中央付近までの範囲において、横板部56とほぼ同じ高さとなっている。一方、介在部50側の端部において、横板部57の高さは、介在部50とほぼ同じ高さとなっている。そして、横板部57の高さは、X方向の中央付近から介在部50側の端部に向けて、徐々に高くなっている。このように、横板部57の高さは、X方向において回路基板30に近い側の方が高くなっている。また、横板部57には、X方向における中央付近に、フック部材25のJ字状の下端部が掛け止めされる掛け止め部59が形成されている。
次に、図2に基づき、上記した電子制御装置20の車両10への組み付け手順について説明する。
先ず、エンジンコンパートメント17内に、リレーボックス21や、ワイヤハーネス23を含むメインワイヤを配置する。
次いで、エンジンモジュールを、車両10の下側からエンジンコンパートメント17内に取り付ける。エンジンモジュールとは、エンジン18に、スタータ、オルタネータ、コンプレッサ等の補機、トランスミッションやドライブシャフト等の駆動系、ショックアブソーバ、ブレーキロータ等の制動系、エアクリーナを除く吸排気系を組み付けてなるものである。さらに、エンジンモジュールは、これらの他にも、エンジンマウンティング部品、アンダーカバー、及びワイヤハーネス22を組み付けられていてもよい。
次いで、メインワイヤ及びワイヤハーネス22を除く残りのワイヤハーネス、エアクリーナ、電子制御装置20、バッテリ19などの残りの部品を組み付ける。すなわち、エンジン18とリレーボックス21がすでに配置された状態で、エンジン18とリレーボックス21との間に、バッテリ19及び電子制御装置20を組み付ける。
その際、コネクタ32が、筐体31の底部40に対して上方に位置するように、筐体31を、バッテリ19の短側面19cの横に配置する。そして、車両10のボディ、又は、該ボディに固定された取り付け部に電子制御装置20(ブラケット33)を組み付け、その後に、ブラケット33の底板部55にバッテリ19を配置する。そして、コネクタ32に、外部機器側のメスコネクタを嵌合させる。これにより、ワイヤハーネス22,23が回路基板30に接続される。なお、メスコネクタの嵌合は、バッテリ19の配置前に実施することもできる。
次に、上記した電子制御装置20の効果について説明する。
本実施形態では、筐体31の連結面43dをX方向に沿う面とするのではなく、連結面43dの少なくとも一部を、裏面43cに近づくほどY方向における一対の連結面43dの間隔が狭くなるように傾斜する斜面部43eとしている。すなわち、本実施形態では、Z方向から見て筐体31を略矩形状とするのではなく、連結面43dの少なくとも一部を、裏面43cに近づくほどY方向における一対の連結面43dの間隔が狭くなるように傾斜する斜面部43eとしている。
それとともに、本実施形態では、ブラケット33に、一対の連結面43dの斜面部43eにそれぞれ接触して、ばね変形による反力を斜面部43eに付与する金属製の板ばね部51を設けている。ばね変形による反力が斜面部43eに作用すると、斜面部43eはY方向であって反対側の斜面部43e側に押されるとともに、X方向において介在部50側に押される。すなわち、筐体31におけるY方向の両端が、X方向において介在部50側に押される。そして、板ばね部51と介在部50とにより、筐体31が挟持される。このようにして、筐体31をブラケット33に固定できる。したがって、従来構造、たとえばX方向においてブラケットを筐体にねじ締結する構造や、連結面を斜面でなく厚み方向に沿う面として、ブラケットにより底面と裏面とを挟み込んで固定する構造に較べ、X方向において電子制御装置20を薄化できる。また、狭持によって固定するため、固定構造を簡素化できる。
上記のように電子制御装置20を薄化できるため、搭載スペースが限られるエンジンコンパートメント17において、バッテリ19における平面部19dの隣、すなわちバッテリ19の横の狭いスペースに、電子制御装置20を配置できる。これにより、バッテリの下に電子制御装置を配置する構成に較べ、エンジンコンパートメント17の上方に位置するボンネット12の位置を低くできる。したがって、車両10の重心位置を低くできる。また、意匠性も向上できる。本実施形態では、電子制御装置20がエンジンコンパートメント17に配置されるため、さらにドライバの視認性(見切り)を向上することもできる。
また、筐体31の開口部41、換言すればコネクタ32が、底部40に対して上方となるように配置される。したがって、バッテリの下に電子制御装置を配置する構成のように、下側から上方へワイヤハーネスを配索しなくともよい。したがって、ワイヤハーネス22,23の長さを短くできる。
このように、本実施形態によれば、バッテリ19の隣に配置される電子制御装置20において、ワイヤハーネス22,23が長くなるのを抑制しつつエンジンコンパートメント17上のボンネット12の位置が高くなるのを抑制できる。
また、回路基板30の熱が、金属製の筐体31を通じて、介在部50及び板ばね部51に伝わる。したがって、金属製の介在部50及び板ばね部51により、回路基板30の熱を効率よく放熱させることができる。また、エンジンコンパートメント17の下部は熱がこもり、上部よりも温度が高い。したがって、バッテリの下に電子制御装置を配置する構成よりも、回路基板30の熱を効率よく放熱させることができる。
また、電子制御装置20は、袋形状の筐体31における開口部41がコネクタ32で塞がれた収容領域に、回路基板30と大気圧センサ30aとが収容されている。また、電子制御装置20は、この収容領域に設けられ、大気圧センサ30aを覆うことなく、発熱素子30cが実装された回路基板30を封止するものであり、筐体31とコネクタ32の少なくとも一方とともに、内部空間31aを形成するポッティング材60が設けられている。つまり、ポッティング材60は、回路基板30とともに発熱素子30cを覆っている。さらに、電子制御装置20は、この内部空間31aと筐体31の外部との間の気体の流れを許容しつつ、内部空間31aと外部との間の液体の流れを遮断するフィルタ30bを備えている。
このため、大気圧センサ30aは、ポッティング材60で覆われることなく、フィルタ30bを介して外部と気体の流通が可能な内部空間31aの大気圧を検出できる。したがって、電子制御装置20は、ポッティング材60で大気圧センサ30aが覆われないようにするための保護ケースなどを設ける必要がなく、すなわち部品点数を増やすことなく、筐体31内にポッティング材60を設けつつ、大気圧センサ30aでの検出ができる。
さらに、電子制御装置20は、防水シール部材32cを有しているため、筐体31内にポッティング材60で覆われていない部品(大気圧センサ30aなど)が存在していてもよい。また、電子制御装置20は、回路基板30における隅部に大気圧センサ30aを配置しているため、ポッティング材60の形成領域を増やすことができる。同様に、電子制御装置20は、内部空間31aを必要以上に増やすことを抑制できる。つまり、電子制御装置20は、ポッティング材60で大気圧センサ30a及びフィルタ30bが封止されることなく、収容領域をできるだけ広範囲にポッティング材60が形成されている。
また、本製造方法は、ポッティング材60を注入する際、内部空間31aが形成され、フィルタ30bが形成される位置及び大気圧センサ30aに達することなくポッティング材60を注入する。このとき、本製造方法は、ポッティング材60を注入する際における収容領域の底部が、フィルタ30bが形成される位置及び大気圧センサ30aよりも下側になり、且つ、回路基板30が重力方向に対して鋭角に傾いた状態で、ポッティング材60を注入する。
よって、本製造方法は、ポッティング材60で覆われることなく、且つフィルタ30bを介して外部と気体の流通が可能な内部空間31aの大気圧を検出できる大気圧センサ30aを備えた電子制御装置20を製造できる。したがって、本製造方法は、部品点数を増やすことなく、筐体31内にポッティング材60を設けつつ、大気圧センサ30aでの検出ができる電子制御装置20を製造できる。さらに、本製造方法は、回路基板30が重力方向に対して鋭角に傾いた状態でポッティング材60を注入する。このため、フィルタ30bが形成される位置及び大気圧センサ30aにポッティング材60が達することなく、収容領域内におけるポッティング材60の体積を増やしやすい。
さらに本実施形態では、Z方向からみて、筐体31の形状を台形状としている。すなわち、連結面43dのほぼ全面を斜面部43eとしている。このような構成によれば、筐体31とブラケット33とを固定しやすい。たとえば外力を印加して一対の板ばね部51を少し開いた状態で、筐体31をZ方向に所定位置まで移動させた後、外力の印加を解除することで、筐体31とブラケット33とを固定できる。また、連結面43dが、一部のみに斜面部43eを有し、残りの部分がX方向に沿う構成に較べて、筐体31を形成しやすい。なお、板ばね部51のうち、上端から所定の範囲で、下端に向かうほど介在部50とのなす角度が小さくなるようにしておくと、外力を印加せずとも、筐体31を所定位置まで移動させることができる。また、上記したように、板ばね部51の接触面側に楔状や半球状など突起を設けておいても、外力を印加せずに、筐体31を所定位置まで移動させることができる。
さらに本実施形態では、ブラケット33が支持部52を有しており、この支持部52により、筐体31が支持されている。したがって、車両振動の印加にともなって、筐体31が下方に位置ずれするのを抑制できる。すなわち、筐体31をより安定して固定できる。特に本実施形態では、支持部52に、貫通孔53が形成されており、この貫通孔53を通じて、筐体31が支持部52にねじ締結される。このように、筐体31における底部40の下でねじ締結されているため、ブラケット33、すなわち車両10から筐体31を取り外しにくい。したがって、エンジンコンパートメント17から回路基板30を含む筐体31が取り出される(たとえば盗難される)のを抑制できる。特に本実施形態では、支持部52が金属材料を用いて形成されているため、回路基板30の熱が、金属製の筐体31の底部40を通じて、支持部52にも伝わる。したがって、回路基板30の熱を効率よく放熱できる。
さらに本実施形態では、ブラケット33が横板部57を有している。横板部57は、介在部50又は板ばね部51に連結されて、介在部50から板ばね部51が延びる方向と反対の方向に延設されている。したがって、回路基板30や筐体31などの重みで、板ばね部51及び介在部50が倒れるのを抑制できる。すなわち、回路基板30を含む筐体31を、バッテリ19の横により安定的に保持できる。特に本実施形態では、横板部57が金属材料を用いて形成されているため、回路基板30の熱が横板部57にも伝わる。このように、ブラケット33全体の熱マスが増加し、回路基板30の熱をより効果的に放熱させることができる。なお、熱マスとは、熱を吸収できる容積を示す。
さらに本実施形態では、ブラケット33が底板部55を有しており、バッテリ19を支持できる。特に本実施形態では、底板部55が金属材料を用いて形成されているため、回路基板30の熱が底板部55にも伝わる。このように、ブラケット33全体の熱マスが増加し、回路基板30の熱をより効果的に放熱させることができる。言い換えると、本実施形態では、ブラケット33に伝搬した熱の放熱経路として横板部57や底板部55を用いることができる。
本実施形態では、底板部55及び横板部57を含んでトレイ部54が構成されており、ブラケット33により、筐体31に加えてバッテリ19も支持できる。特に本実施形態では、介在部50、板ばね部51、及び支持部52と、バッテリ19を支持するトレイ部54の構成要素(底板部55、横板部56,57)が、同一の金属板の一部として構成されている。したがって、トレイ部54を含めたブラケット33の構成を簡素化できる。また、回路基板30の熱をトレイ部54全体に放熱させることができる。言い換えると、本実施形態では、ブラケット33に伝搬した熱の放熱経路としてトレイ部54を用いることができる。
図13及び図14は、熱解析結果(シミュレーション結果)を示している。図14では、便宜上、バッテリ19を省略している。図13及び図14に示すように、回路基板30の生じた熱は、ほとんど介在部50と板ばね部51で吸収されている。また、介在部50及び板ばね部51を通じて、トレイ部54を構成する底板部55及び横板部57にも一部伝達される。トレイ部54をブラケット33に含めることで、熱マスとして余裕があることが分かる。すなわち、トレイ部54に伝熱させても、バッテリ19の温度は大きく変化しない。
さらに本実施形態では、箱状部材としてのバッテリ19の横に電子制御装置20の筐体31を配置している。エンジンコンパートメント17において、バッテリ19は、エンジン18の周辺ではなく、フロントグリル15からの風が通る温度の低い場所に配置される。したがって、バッテリ19の横に回路基板30を配置することで、回路基板30の温度上昇を効果的に抑制することもできる。
ところで、バッテリ19の側面のうち、長側面19bの隣に筐体31を配置することも可能である。しかしながら、長側面19bの隣に配置すると、フック部材25を避けるように、ワイヤハーネス22,23を配索しなければならない。このため、ワイヤハーネス22,23の長さが長くなる。また、配索のためのスペースも必要となる。これに対し、本実施形態では、バッテリ19の短側面19cの隣に、筐体31が配置するため、これによってもワイヤハーネス22,23の長さを短くできる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明した。しかしながら、本発明は、上記した実施形態に何ら制限されることはなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変形が可能である。以下に、本発明の変形例に関して説明する。上記の実施形態及び変形例は、それぞれ単独で実施することも可能であるが、適宜組み合わせて実施することも可能である。本発明は、発明を実施するための形態において示された組み合わせに限定されることなく、種々の組み合わせによって実施可能である。
(変形例1)
本変形例において、上記実施形態に示した電子制御装置20と共通する部分についての説明は割愛する。
図15に示すように、本変形例の電子制御装置20は、上記実施形態の構成に加え、バッテリ19との間での伝熱を抑制するための断熱部材70を介して搭載されている。図15では、便宜上、バッテリ19を簡素化するとともに、クランプ部材24、フック部材25、及び掛け止め部59の図示を省略している。また、介在部50の上端から下端にわたって、板ばね部51が連結されている。
断熱部材70としては、車両10に適用される周知のもの、たとえばポリプロピレン製の中空シート、を採用できる。断熱部材70は、バッテリ19とブラケット33との互いに対向する部分のうち、少なくとも平面部19dと介在部50との間に配置される。断熱部材70は、略直方体状をなすバッテリ19に対し、上面19aを除く5面に配置が可能である。本変形例では、バッテリ19の側面19b,19c及び底面の5面に対して断熱部材70が配置されている。詳しくは、介在部50と短側面19cの間、一対の横板部57と長側面19bとの間、横板部56と短側面19cとの間、底板部55と底面との間に、断熱部材70が配置されている。
断熱部材70は、配置されるバッテリ19の面に対してほぼ全面を覆うように配置されても良い。また、断熱部材70の一部に開口部を設けて、バッテリ19からの放熱を可能にしたり、フロントグリル15からの風があたるようにしてもよい。
以上のように、断熱部材70を備える構成とすれば、電子制御装置20は、自身の熱がバッテリ19に伝達され、バッテリ19の温度が所定の管理温度(たとえば80度)を超えるのを抑制できる。
なお、上記したようにトレイ部54の少なくとも一部を樹脂で構成した場合、樹脂で構成した部分には断熱部材70が不要となる。たとえば、底板部55を樹脂とした場合、底面側の断熱部材70は不要となる。
(変形例2)
本変形例において、上記実施形態に示した電子制御装置20と共通する部分についての説明は割愛する。
変形例2の電子制御装置20aは、図16に示すように、ポッティング材61の形状、すなわち内部空間31aの形状が電子制御装置20と異なる。また、変形例2は、電子制御装置20aの製造方法が上記実施形態と異なる。
図16に示すように、電子制御装置20aは、ポッティング材61の内部空間31aと接する境界面61aに沿う仮想平面が、回路基板30に対して直交している。また、電子制御装置20aは、ハウジング32aにポッティング材61の注入口32a1が設けられている。つまり、ハウジング32aは、自身の厚み方向(Z方向)に貫通した貫通穴である注入口32a1が設けられている。また、回路基板30は、一つの端部にコネクタ32が実装されており、コネクタ32が実装された端部の反対側の端部に大気圧センサ30aが実装されている。そして、フィルタ30bは、側壁部42における大気圧センサ30aに対向する位置に設けられている。なお、フィルタ30bは、大気圧センサ30aにできるだけ近い方向が好ましいが、大気圧センサ30aと対向していなくてもよい。なお、変形例2と上記実施形態では、コネクタ32の構成が異なるが、便宜上同じ符号を採用している。また、電子制御装置20aは、発熱素子30cを備えていてもよい。
本変形例の製造方法は、大気圧センサ30aの検出結果を用いて、ポッティング材61の注入量を制御する。つまり、本変形例の製造方法は、密閉空間にポッティング材61を注入していくと、密閉空間の気圧が上がることを利用する。本変形例の製造方法は、収容領域の気圧を大気圧センサ30aで測定し、検出結果である気圧値から意図した空間体積の内部空間31aを形成する。
図17に示すように、本変形例の注入工程では、一例として、端子32bと電気的に接続された注入装置100を用いて行う。注入装置100は、注入口32a1から収容領域にポッティング材61を注入する注入部と、注入部によるポッティング材61の注入を制御する制御部などを備えている。また、注入装置100の制御部は、端子32bを介して大気圧センサ30aの検出結果である検出信号を取得する。この検出信号は、収容領域の圧力値を示す信号である。注入装置100の制御部は、検出信号に応じて、注入部によるポッティング材61の注入を制御する。なお、注入装置100は、構造体の注入口32a1からポッティング材60を注入可能なように機械的に接続されている。
本変形例の製造方法は、上記実施形態と同様に収容工程を行う。なお、本変形例においても、収容工程では、筐体31とコネクタ32との間に防水シール部材32cを配置した状態で、開口部41をコネクタ32で塞ぐ。
また、本製造方法では、収容工程後に、注入工程を行う。注入工程では、ポッティング材61を注入する際における収容領域の底部が、フィルタ30bが形成される位置及び大気圧センサ30aよりも下側になった状態で、ポッティング材61を注入する。本変形例では、構造体をZ方向に沿うように、且つZ方向において底部40がコネクタ32よりも上側に配置してポッティング材60の注入を行う。つまり、本製造方法では、ポッティング材60を構造体の下側から注入する。よって、ポッティング材61を注入する際における収容領域の底部は、コネクタ32となる。
また、本製造方法では、注入工程に先立って、フィルタ30bによる気体の流れを遮断する(遮断工程)。これは、上記のように、収容領域の気圧を大気圧センサ30aで測定し、検出結果である気圧値から意図した空間体積の内部空間31aを形成するためである。つまり、これは、収容領域を密閉空間とした状態で注入工程を行うためである。遮断工程は、フィルタ30bを塞いで、フィルタ30bによる気体の流れを遮断できる。また、遮断工程は、フィルタ30bが取り付けられていない貫通穴42aを塞いで、注入工程後に、貫通穴42aにフィルタ30bを取りつけてもよい。なお、遮断工程は、注入工程後に遮断を解除する。
そして、注入工程では、例えば、注入装置100が図18に示すように処理を実行する。なお、注入装置100は、例えば、構造体と電気的及び機械的に接続された状態で、作業者などによってスタートが指示されると図18に示す処理を開始する。
ステップS10では、ポッティング材60を注入する。注入装置100の制御部は、注入部にポッティング材60の注入を指示する。そして、注入装置100の注入部は、構造体の収容領域へのポッティング材60の注入を開始する。
ステップS20では、検出信号を取得する。注入装置100の制御部は、大気圧センサ30aから検出信号を取得する。このとき、注入装置100の制御部は、回路基板30や端子32bなどを介して大気圧センサ30aから検出信号を取得する。
ステップS30では、規定値に到達したか否かを判定する。注入装置100の制御部は、検出信号の値(気圧値)が規定値に達してないと判定した場合はステップS10へ戻り、検出信号の値が規定値に達したと判定した場合はステップS40へ進む。規定値は、検出信号の値と内部空間31aの空間体積値とに基づいて設定された値である。例えば、規定値は、大気圧センサ30aが配置可能であり、フィルタ30bを介して筐体31の外部との間で気体の流通が可能で、且つ空間体積が最小となる内部空間31aに基づいて設定する。
ステップS30では、ポッティング材60の注入を停止する。注入装置100の制御部は、注入部にポッティング材60の注入停止を指示する。そして、注入装置100の注入部は、構造体の収容領域へのポッティング材60の注入を停止する。
このように、注入工程では、大気圧センサ30aの検出結果である収容領域内の大気圧(気圧値)に基づいてポッティング材60の注入量を調整する。そして、注入工程では、大気圧センサ30aが配置され、且つフィルタ30bを介して筐体31の外部との間で気体が流通する内部空間31aを形成する。このとき、注入工程では、フィルタ30bが形成される位置及び大気圧センサ30aにポッティング材60が達することなく、ポッティング材60を注入する。
以上のように、本変形例では、上記実施形態と同様の効果を奏することができる。さらに、本変形例は、大気圧センサ30aの検出結果である収容領域内の大気圧に基づいてポッティング材60の注入量を調整してポッティング材60を注入する。このため、フィルタ30bが形成される位置及び大気圧センサ30aにポッティング材60が達することなく、収容領域内におけるポッティング材60の体積を増やしやすい。
また、通常、筐体31やコネクタ32は、透明でないため、上記のような内部空間31aを形成することが難しい。つまり、注入工程では、目視で収容領域にポッティング材60を注入することができないので、フィルタ30bが形成される位置及び大気圧センサ30aにポッティング材60が達しないようにすることが難しい。しかしながら、本変形例では、大気圧に基づいてポッティング材60の注入量を調整してポッティング材60を注入するため、内部空間31aを形成しやすい。なお、筐体31は、金属製の場合、当然ながら透明ではない。一方、コネクタ32は、ハウジング32aを透明な材料で形成しない限り透明ではない。
(変形例3)
本変形例において、上記実施形態に示した電子制御装置20と共通する部分についての説明は割愛する。
変形例3の電子制御装置20bは、図19、図20、図21、及び図22に示すように、ポッティング材62の形状、すなわち内部空間31aの形状が電子制御装置20と異なる。図20、図21に示すように、電子制御装置20bは、自身の角部に大気圧センサ30a及びフィルタ30bが形成されている。つまり、電子制御装置20bは、回路基板30の角部に大気圧センサ30aが実装されており、筐体31における角部にフィルタ30bが形成されている。例えば、図20に示すように、大気圧センサ30aとフィルタ30bは、対向配置されている。また、電子制御装置20bは、図20に示すように、四隅のうちの一つの角部に、大気圧センサ30aとフィルタ30bが形成されていると言える。
そして、図19に示すように、注入工程では、大気圧センサ30a及びフィルタ30bが形成された角部が最上部となるように電子制御装置20bを傾けて行う。言い換えると、本変形例では、3次元方向を考慮して構造体を傾けて、ポッティング材62を注入する。これによって、電子制御装置20bは、電子制御装置20よりも内部空間31aを小さくできる。なお、図19では、図面を簡略化するために、コネクタ32を2ポートで図示している。また、電子制御装置20bは、発熱素子30cを備えていてもよい。
(その他変形例)
筐体31が、バッテリ19の短側面19cの横に配置される例を示したが、これに限定されない。長側面19bの横に配置されてもよい。
箱状部材としてバッテリ19の例を示したが、これに限定されない。それ以外にも、側面の一部に平面部を有し、車室内と隔壁16により隔てられた区画室に配置されるものであれば採用できる。たとえば、エンジン18、リレーボックス21、エアクリーナなどを箱状部材とすることもできる。
区画室として、エンジン18が配置されるエンジンコンパートメント17の例を示し、区画室上の蓋としてボンネット12の例を示したが、これに限定されない。エンジン18が配置されない区画室を採用することもできる。たとえば燃料電池車や電気自動車のように、駆動源としてエンジン18を備えない場合、たとえば燃料電池や駆動源としてのモータが配置される区画室に適用できる。エンジン18を備えない場合、区画室上の蓋はリッドとも称される。
また、車室内よりも前方にエンジン18が配置される構成に限らず、車室内よりも後方にエンジン18が配置される構成においても適用できる。すなわち、車室内よりも後方に位置するエンジンコンパートメント17を区画室としてもよい。
電子制御装置20としてエンジンECUの例を示したが、これに限定されるものではない。それ以外の電子制御装置にも適用できる。
ブラケット33が、介在部50と、板ばね部51と、支持部52と、底板部55と、横板部56,57と、を有する例を示した。しかしながら、ブラケット33は、少なくとも介在部50と板ばね部51を有すればよい。たとえば、介在部50、板ばね部51、及び横板部57のみを有する構成を採用することもできる。また、介在部50、板ばね部51、及び底板部55のみを有する構成を採用することもできる。さらには、トレイ部54のうち、横板部56のみを無くした構成を採用することもできる。
上記実施形態などでは、電子制御装置20を車両10に搭載する例を採用した。しかしながら、本発明はこれに限定されない。同様に、本発明は、バッテリ19に隣り合う位置に配置されていなくても目的を達成できる。
上記実施形態などでは、ブラケット33を備えた電子制御装置20を採用した。しかしながら、本発明はこれに限定されない。電子制御装置20は、ブラケット33を備えていなくてもよい。また、電子制御装置20,20a,20bは、発熱素子30cを備えていなくてもよい。
20…電子制御装置、30…回路基板、30a…大気圧センサ、30b…フィルタ、30c…発熱素子、31…筐体、32…コネクタ、32a…ハウジング、32b…端子、60…ポッティング材

Claims (10)

  1. 回路素子(30c)が実装された回路基板(30)と、
    袋形状をなして深さ方向の一端側に底部(40)を有するとともに他端側に開口部(41)を有し、前記回路基板を収容する筐体(31)と、
    前記回路基板に実装されるとともに前記筐体の前記開口部を塞ぎ、前記回路基板と外部機器とを電気的に中継するコネクタ(32)と、を備えた電子制御装置であって、
    前記回路基板に実装され、前記筐体と前記コネクタとで閉じられた収容領域に設けられる大気圧センサ(30a)と、
    前記収容領域に設けられ、前記大気圧センサを覆うことなく、前記回路基板を封止するものであり、前記筐体と前記コネクタの少なくとも一方とともに、前記大気圧センサが配置される内部空間(31a)を形成する封止樹脂(60,61,62)と、
    前記筐体の一部に設けられており、前記内部空間と前記筐体の外部との間の気体の流れを許容しつつ、前記内部空間と前記外部との間の液体の流れを遮断するフィルタ(30b)と、を備えていることを特徴とする電子制御装置。
  2. 前記コネクタは、前記筐体との間の全周に亘って防水シール部材(32c)が設けられた状態で、前記開口部を塞いでいることを特徴とする請求項1に記載の電子制御装置。
  3. 前記封止樹脂(60,62)は、前記内部空間と接する境界面(60a,62a)に沿う仮想平面が、前記回路基板に対して、傾いた状態で交差していることを特徴とする請求項1又は2に記載の電子制御装置。
  4. 前記封止樹脂(61)は、前記内部空間と接する境界面(61a)に沿う仮想平面が、前記回路基板に対して直交していることを特徴とする請求項1又は2に記載の電子制御装置。
  5. 前記大気圧センサは、前記回路基板における隅部に設けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の電子制御装置。
  6. 前記筐体は、金属を主成分として形成されており、
    前記回路基板は、前記回路素子として、動作することで熱を発する発熱素子が実装されており、
    前記封止樹脂は、前記発熱素子から発せられた熱を前記筐体に伝達するために熱伝導性を有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の電子制御装置。
  7. 回路素子(30c)と大気圧センサ(30a)が実装された回路基板(30)と、
    袋形状をなして深さ方向の一端側に底部(40)を有するとともに他端側に開口部(41)を有し、前記回路基板を収容する筐体(31)と、
    前記回路基板に実装されるとともに前記筐体の前記開口部を塞ぎ、前記回路基板と外部機器とを電気的に中継するコネクタ(32)と、
    前記筐体の一部に設けられ、気体の流れを許容しつつ、液体の流れを遮断するフィルタ(30b)と、
    前記筐体と前記コネクタとで閉じられた収容領域の一部に設けられる封止樹脂(60,61)と、を備えた電子制御装置の製造方法であって、
    前記回路素子と前記大気圧センサと前記コネクタとが実装された前記回路基板を前記筐体内に収容しつつ、前記開口部を前記コネクタで塞ぐ収容工程と、
    前記収容工程後に、前記収容領域に前記封止樹脂を注入する工程であって、前記封止樹脂を注入する際における前記収容領域の底部が、前記フィルタが形成される位置及び前記大気圧センサよりも下側になり、且つ、前記回路基板が重力方向に対して鋭角に傾いた状態で、前記封止樹脂を注入する注入工程と、を備え、
    前記注入工程では、前記大気圧センサが配置され、且つ前記フィルタを介して前記筐体の外部との間で気体が流通する内部空間(31a)が形成されるように、前記フィルタが形成される位置及び前記大気圧センサに達することなく、前記封止樹脂を注入することを特徴とする電子制御装置の製造方法。
  8. 前記フィルタは、前記筐体に設けられた貫通穴(42a)に設けられるものであって、
    前記注入工程後に、前記貫通穴に前記フィルタを取りつける取り付け工程を備えており、
    前記注入工程では、前記フィルタが取り付けられる前の前記貫通穴から前記封止樹脂を注入することを特徴とする請求項7に記載の電子制御装置の製造方法。
  9. 回路素子(30c)と大気圧センサ(30a)が実装された回路基板(30)と、
    袋形状をなして深さ方向の一端側に底部(40)を有するとともに他端側に開口部(41)を有し、前記回路基板を収容する筐体(31)と、
    前記回路基板に実装されるとともに前記筐体の前記開口部を塞ぎ、前記回路基板と外部機器とを電気的に中継するコネクタ(32)と、
    前記筐体の一部に設けられ、気体の流れを許容しつつ、液体の流れを遮断するフィルタ(30b)と、
    前記筐体と前記コネクタとで閉じられた収容領域の一部に設けられる封止樹脂(60,61)と、を備えた電子制御装置の製造方法であって、
    前記回路素子と前記大気圧センサと前記コネクタとが実装された前記回路基板を前記筐体内に収容しつつ、前記開口部を前記コネクタで塞ぐ収容工程と、
    前記収容工程後に、前記収容領域に前記封止樹脂を注入する工程であって、前記封止樹脂を注入する際における前記収容領域の底部が、前記フィルタが形成される位置及び前記大気圧センサよりも下側になった状態で、前記封止樹脂を注入する注入工程と、
    前記注入工程に先立って、前記フィルタによる気体の流れを遮断するとともに、前記注入工程後に前記遮断を解除する遮断工程と、を備え、
    前記注入工程では、前記大気圧センサの検出結果である前記収容領域内の大気圧に基づいて前記封止樹脂の注入量を調整し、前記大気圧センサが配置され、且つ前記フィルタを介して前記筐体の外部との間で気体が流通する内部空間(31a)が形成されるように、前記フィルタが形成される位置及び前記大気圧センサに達することなく、前記封止樹脂を注入することを特徴とする電子制御装置の製造方法。
  10. 前記収容工程では、前記筐体と前記コネクタとの間の全周に亘って防水シール部材(32c)を配置した状態で、前記筐体を前記コネクタで塞ぐことを特徴とする請求項7乃至9のいずれか一項に記載の電子制御装置の製造方法。
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