JP6357816B2 - メダル選別装置および遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、例えばスロットマシンなどの遊技機に備えられるメダル選別装置および遊技機に関する。
従来、メダル選別装置(メダルセレクタ)は、投入されたメダルを受け付けた際、そのメダルを大きさなどに基づいて選別し、メダル通路を降下する間に、適正なメダルは取り込み、小径メダル等の不適正なメダルは、メダル通路より排除して、遊技機の返却口に返却している。また、所定枚数を越えて投入された余剰メダルや、遊技機のリール回転中や、クレジット精算中、電源OFF時などに投入されたメダルも、返却口に返却している。
このようなメダル選択装置においては、投入されたメダルをメダル通路の上方から下方へと安定して流すことが重要である。なかでも、連続して投入されたメダルを安定して流すためには、メダル選別装置の入口部分において、メダルとメダルの間の距離(メダル間隔)を確保することが重要である。
例えば、特許文献1,2には、メダル選別装置の入口にクレードルを設け、メダルの直径及び重量によって適正なメダルと不適正なメダルとを選別すると共に、メダル間隔を確保する構成が記載されている。しかしながら、クレードルによるメダルの選別は、軸や、可動片、バネ、止め輪など多くの部品を必要とするため、コスト高となる。
クレードルを用いない構成としては、例えば、特許文献3に、メダル通路を降下する途中で、小径メダル排除レバーを用いて不適正なメダルを横倒しして排除する構成が記載されている。そして、これによれば、メダル選別装置の入口部分のメダル通路は、一旦横方向に曲げられ、その後、縦方向通路に繋がれている。このように、投入口の直下に位置するメダル通路を横方向通路として、投入されたメダルを該横方向通路の底面で一旦受けてから縦方向通路に送ることで、メダル間隔を確保している。
特開2001−155206号公報 特開2013−3673号公報 特開2012−183131号公報
しかしながら、入口部分のメダル通路を横方向通路としてその底面で一旦受けてから縦方向通路に送る構成では、メダル間隔は確保できるものの、メダル間隔が一定化しないといった問題がある。これについて説明する。
横方向通路の底面で受けられたメダルは、底面と衝突して跳ね、横方向通路を滑る(スリップする)ように移動して縦方向通路に至る。滑る移動は、転動による移動に比べて進む距離および方向が安定せず、投入口よりたとえ等間隔でメダルを投入したとしても、縦方向通路を降下していくメダルの間隔は等間隔とならない。特に、跳ねたメダル(前のメダル)に次のメダル(後のメダル)が衝突すると、前のメダルが勢いよく縦方向通路を落下してもう一つ前のメダルに接触するようなことも起こる。このようなメダル同士の衝突は、小径メダル等の不適正なメダルを選別する後段において、メダル詰まりを生じさせる恐れがある。
本発明は、前記課題に鑑みなされたもので、入口部分のメダル通路を横方向通路とした安価な構成を維持しながら、メダル通路を流れるメダルの間隔を一定化して安定して流すことができるメダル選別装置および遊技機を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明のメダル選別装置は、メダルの投入口の直下に設けられた第1横方向通路から縦方向通路、該縦方向通路から第2横方向通路へと、メダルを自重により転動させて降下させるメダル通路を備えたメダル選別装置であって、前記第1横方向通路における前記投入口から投入されたメダルの落下位置に、前記投入口から落下して衝突するメダルの衝撃を吸収してメダルの跳ねを抑制して転がる動作へと移行させる、低反発ゴムからなる転動補助部材が設けられていることを特徴としている。
上記構成によれば、投入口から投入されたメダルが衝突する第1横方向通路の落下位置に、低反発ゴムからなる転動補助部材が設けられている。転動補助部材は、投入口から落下して衝突するメダルの衝撃を吸収してメダルの跳ねを抑制して転がる動作へと移行させるものである。
これにより、投入口から投入されたメダルは、第1横方向通路の底面と衝突することなく転動補助部材と衝突して、跳ねることなく転がって縦方向通路へと流れていくので、均一なメダル間隔が確保され、メダルの流れを安定化できる。また、メダルの投入のタイミング次第で、メダル同士が衝突することがあるが、転動補助部材がメダル同士の衝突による衝撃も吸収するので、安定したメダル流下が実現できる。
しかも、低反発ゴムからなる転動補助部材を配置するだけであるため、組立ても容易で、安価な製造コストにて構成できる。
本発明のメダル選別装置は、さらに、前記転動補助部材を構成する低反発ゴムの反発弾性率が7%未満であることが望ましい。
反発弾性率が7%以上となると、投入口の高さから落下して衝突するメダルの衝撃を(瞬間的)に吸収することができず、メダルが跳ねてしまい、転がる動作へとスムーズに移行しなくなる。これに対し、反発弾性率を7%未満とすることで、投入口から落下して衝突するメダルの衝撃を吸収してメダルの跳ねを抑制し、転がる動作へとスムーズに移行させることができる。
本発明のメダル選別装置は、さらに、前記転動補助部材が低反発ブチルゴムからなる構成とすることもできる。
ブチルゴムは、動物性油脂に強いといった特徴を有すると共に、メダル選別装置の使用が想定される環境温度下(5〜50℃)において、メダルの衝撃を吸収する反発弾性率の変化が少ないため、本発明における転動補助部材に適している。
また、本発明は、上記した本発明のメダル選別装置を備えた遊技機についても、発明の範疇としている。
本発明によれば、入口部分のメダル通路を横方向通路とした安価な構成を維持しながら、メダル通路を流れるメダルの間隔を一定化して安定して流すことができるメダル選別装置および遊技機を提供できるという効果を奏する。
本実施の形態のメダルセレクタを備えたスロットマシンの外観斜視図である。 スロットマシンの前面扉を片開き式に開口した扉の内部構造を示す斜視図である。 前カバーを外し状態のメダルセレクタの正面側(表面側)を示す外観斜視図である。 後カバーを外した状態のメダルセレクタの背面側(裏面側)を示す外観斜視図である。 メダルセレクタを構成する基板の内面を示す斜視図である。 メダルセレクタを構成する開閉板の内面を示す正面図である。 メダル通路における第1横方向通路に設けられた転動補助部材と投入口との位置関係を示す説明図である。 (a)〜(c)は、投入口より投入されたメダルの流れ示す説明図である。 基板の外面側より配設される転動補助部材の取り付けを示す分解斜視図である。 転動補助部材を構成する低反発ゴムの損失係数と温度の関係を示すグラフである。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。本実施の形態では、遊技機の一例として、遊技ホールに設置されるスロットマシンを示す。
図1は、本実施の形態のメダルセレクタ1を備えたスロットマシン11の外観斜視図である。図1に示すように、スロットマシン11は、接客対応される前面上部にパネル12とリール部13を有し、前面中央の幅方向に3個の並列するストップボタン14を有する。また、左側にスタートレバー15と掛け数設定ボタン16aと精算ボタン16bを、右側に返却ボタン17とメダルMを1枚ずつ投入するための投入口18とを有し、前面下部に受皿19を有する。
プレーヤがスロットマシン11を遊技利用するとき、投入口18にメダルMが1枚ずつ投入される。投入されたメダルMは後述するメダルセレクタ(メダル選別装置1)で選別され、有効と選別された適正なメダルMは取り込まれる。一方、不適正と選別されたメダル類や、所定枚数を越えて投入された余剰メダルM、リール回転中やクレジット精算中、電源OFF時などに投入されたメダルMは、後述するメダル払出シュート26および返却口27を介して受皿19へと返却される(図2参照)。また、プレーヤが遊技を中止するために精算ボタン16bを押下操作した場合も、メダルMは受皿19へと返却される。
図2はスロットマシン11の前面扉11aを片開き式に開口した扉の内部構造を示す斜視図である。スロットマシン本体11bの内部空間には、上部に制御部11cが設置され、中央部に外周面の絵柄の位置を回転・停止して遊技利用させる3列のリール部13が設置されている。また、内部空間には、下部の中央にメダルの取込み、および払い出し用のメダル払出装置21が設置され、その左側に電源装置22、その右側にオーバフロータンク23が設置されている。前記制御部11cはメダルセレクタ1の信号を処理し、またスロットマシン11の各部を制御する。
一方、前面扉11aには、上部より下部にかけてリールカバー24と、メダルの適否を選別するメダルセレクタ1と、メダル払出シュート26と、返却口27とが、この順に設けられている。投入口18に投入されたメダルは一旦メダルセレクタ1に導かれ、ここで適否が選別された後、受付が許可されたメダルはメダルセレクタ1の出口に接続されているメダル搬送通路25aを介してメダル払出装置21の上部に備えられているホッパタンク21aに受入れられる。これに対し、メダルセレクタ1で受付が拒否されたメダルは、メダル払出シュート26および返却口27を介して受皿19へと返却される。
次に、メダルセレクタ1の構成について説明する。図3は、前カバーを外し状態のメダルセレクタ1の正面側(表面側)を示す外観斜視図である。図4は、後カバーを外した状態のメダルセレクタ1の背面側(裏面側)を示す外観斜視図である。
メダルセレクタ1は、基板28と開閉板29とを開閉自在に対設させて構成されており、これらの基板28と開閉板29との対向面間に、上方に開口する入口34と、下方の出口35との間を結ぶメダル通路33が形成されている。
基板28は平面視コの字状で、その起立した正面は正方形状を有している。そして、この正方形状の基板28の内面(開閉板29と対向する面)に、メダル通路33の一方の片面が形成され、基板28の外面に、メダルを選別動作させるための、ソレノイド(駆動手段)303や、第1センサケース503、第2センサケース504、小径メダル排除レバー100の支持機構108、可動ガイド用リンク305などの部材が取付けられている。
一方、開閉板29は、基板28の平面視コの字状空間に納まる一回り小さい板状を有して基板28対設される。開閉板29は、基板28の一側部に設けられた軸受部30に、開閉板29の一側部に垂直に設けられた支軸31が軸支されている。これにより、開閉板29は支軸31を回動支点に基板28と平面対向する方向に片開き式に開閉される。さらに、開閉板29は支軸31に開閉板押圧用のコイルバネ32を巻回しており、このコイルバネ32の付勢力により開閉板29を常時、基板28側に付勢して閉状態を保っている。そして、この開閉板29の内面(基板28と対向する面)に、メダル通路33の他方の片面が形成され、開閉板29の外面に、可動ガイド機構300などの部材が配設されている。また、小径メダルを排除するための排除口(排除開口部)200が形成されている。
図5は、メダルセレクタ1を構成する基板28の内面を示す斜視図である。図6は、メダルセレクタ1を構成する開閉板29の内面を示す正面図である。図5、図6に示すように、メダル通路33は、入口34と出口35との間を結ぶ、鉤形状(フック形状)に配された第1横方向通路L0と縦方向通路L1と第2横方向通路L2とを有する形状に形成されている。第1横方向通路L0は、投入口18直下に位置し、入口34から斜め下方に傾斜して縦方向通路L1の上流側に接続される。第2横方向通路L2は、縦方向通路L1の下流側に接続され、斜め下方に傾斜して出口35に至る。第1横方向通路L0と縦方向通路L1との間は、滑らかな曲線を描く湾曲部L3にて接続され、縦方向通路L1と第2横方向通路L2との間は、滑らかな曲線を描く湾曲部L4にて接続されている。
そして、図5に示すように、基板28側には、第1横方向通路L0に低反発ゴムからなる転動補助部材400が配設され、縦方向通路L1に小径メダル排除レバー(遅延手段、付勢レバー)100が配設され、第2横方向通路L2に、第1センサS1、第2センサS2が配設されている。また、図6に示すように、開閉板29側には、縦方向通路L1の下流側から湾曲部L4を含む第2横方向通路L2の上流側にかけて、上述した排除口200が形成され、排除口200の後段に、後述する可動ガイド機構300にて適宜、メダル通路33の通路底面を形成する通路形成プレート308が配置されている。詳細については後述するが、本実施の形態のメダルセレクタ1における特徴的な構成は、基板28の第1横方向通路L0に配設された低反発ゴムからなる転動補助部材400にある。
小径メダル排除レバー100は、メダル通路33を降下する小径メダルを、開閉板29側に形成された排除口200から排除するものである。小径メダル排除レバー100は、基板28の背面側において、メダルと接触する接触ガイド面103が通路厚み方向に回動して進退し、この接触ガイド面103が側面に出没自在に構成されている。小径メダル排除レバー100は、接触ガイド面103を縦方向通路L1に臨ませるように、図示しない付勢バネにて基板28の外面側より付勢されている。小径メダル排除レバー100は、メダルと接触していない状態では通路内に突出しており、降下してきたメダルと接触すると没入し、メダル通過後は再び突出する。
排除口200は、開閉板29の湾曲部L4から第2横方向通路L2の上流側にかけて形成されている。開閉板29における排除口200の上下の縁部分であって、第2横方向通路L2の上流側には、上ガイドプレート106および下ガイドプレート107が設けられている。上ガイドプレート106および下ガイドプレート107は、立姿で転動する適正なメダルの上下部を搬送ガイドするものである。
開閉板29側に設けられた、通路形成プレート308は、メダル通路33の通路底面を開放可能にするものであり、可動ガイド機構300に駆動される。可動ガイド機構300は、基板28に搭載された駆動機構301(図4参照)と開閉板29に搭載された可動ガイド板302(図3参照)とから構成される。
図4に示すように、駆動機構301は、基板28の外面に取り付けられたソレノイド(駆動手段)303と、その駆動力を受けて可動する可動板(可動部材)304を有している。可動板304は、復帰用バネ311(図9参照)にて一端側が付勢されており、付勢された側とは反対側の先端部304aに可動ガイド用リンク305が掛止されている。
可動ガイド用リンク305は、内面側に設けられたリンク軸306(図5参照)が、基板28の外面側より第2横方向通路L2に向けて突出し、この突出したリンク軸306が、開閉板29の外面に配された可動ガイド板302(図3参照)を押下する。
図3に示すように、可動ガイド板302は、上下方向に長いレバー形状を有し、第2横方向通路L2の通路方向に沿って開閉板29の外面に架設された支軸307に、該可動ガイド板302の中央部が軸支されて回動可能となっている。また、可動ガイド板302の上部内面に対しては、基板28の外面から内面に向けて突出させたリンク軸306を対向させ、その先端が該可動ガイド板302の上部内面315(図6参照)を押下可能に対向させている。
さらに、可動ガイド板302の下部内面と開閉板29の外面との間には、図示しないコイル状の可動ガイド板付勢バネを圧縮状態に介在させている。この可動ガイド板付勢バネにより可動ガイド板302は支軸307を回動支点として下部が外面側に付勢され、上部が内面側に付勢され、この上部内面315が前記リンク軸306に押されたとき、可動ガイド板302は支軸307を回動支点として可動ガイド板付勢バネの付勢力に抗して下部が基板28側に回動する。
これにより、可動ガイド板302は、ソレノイド303のON・OFFに基づいて進退するリンク軸306の押圧力を受けて通路形成位置と通路非形成位置とに可動される。
そして、可動ガイド板302の下端には、メダル通路33における第2横方向通路L2の通路底面を形成する通路形成プレート308が取り付けられている。この通路形成プレート308を開閉板29の下部に開口された下部開口部309(図6参照)を介してメダル通路33の通路領域下部に向けて出没自由に突出させている。
ソレノイド303のOFF(非励磁)時は、図示しない可動ガイド板付勢バネの付勢力を受けて可動ガイド板302の通路形成プレート308がメダル通路33より退避し、メダル通路33の底面がメダル排除用に開放された状態にある。これに対し、ソレノイド303を電源ONしてリンク軸306からの押圧力を可動ガイド板302が受けて回動すると、その下部の通路形成プレート308がメダル通路33の下部に突出してメダル通路33の底面を形成し、メダルMの通過を可能にする。
なお、説明は省略するが、可動ガイド機構300の他、通路形成プレート308を突出させて通路底面を形成したときに、通路形成プレート308と基板28の内面との間にメダルが挟まることへの対策機構なども搭載されている。
図5に戻り、基板28側の第2横方向通路L2の中央部に配設された第1センサS1、メダル通路33の出口35の直前に備えられた第2センサS2は、何れもメダルの通過を検知するものであり、通過したメダル枚数の計数に用いられる。第1センサS1、第2センサS2は、第1センサケース503、第2センサケース504にて、基板28の裏面側より配置されている(図4参照)。
次に、基板28の第1横方向通路L0に配設された低反発ゴムからなる転動補助部材400について説明する。図7は、メダル通路33における第1横方向通路L0に設けられた転動補助部材400と投入口18との位置関係を示す説明図である。また、図8の(a)〜(c)は、投入口18から投入されたメダルMの流れを示す説明図である。
転動補助部材400は、第1横方向通路L0の底面における、投入口18直下の落下位置に、通路長方向に例えば6mmの長さに渡って設置された低反発ゴムから構成されている。転動補助部材400は、投入口18から落下して衝突するメダルMの衝撃を瞬時に吸収してメダルMの跳ねを抑制して、スムーズに第1横方向通路L0を転がる動作へと移行させるものである。
図8の(a)及び(b)に示すように、投入口18から投入され入口34を介してメダルセレクタ1内に落下したメダルMは、第1横方向通路L0の底面とは衝突せず、転動補助部材400と衝突する。転動補助部材400は、衝突したメダルMの衝撃を瞬時に吸収する。転動補助部材400に接触したメダルMは、衝撃が吸収されることで一瞬停止し、その後直ぐに、図8の(c)に示すように、自重によって縦方向通路L1に向かって転がり出す。低反発ゴムからなる転動補助部材400は、ゴムであるため表面の摩擦係数は高く、メダルMが転動補助部材400の表面を滑るようなことはない。そのため、第1横方向通路L0において、メダルMを跳ねることなく転がすことで、均一なメダル間隔を確保することができる。
また、入口34部分では、メダルMが投入されたタイミング次第で、メダル同士が衝突することがある。転動補助部材400が設けられていない構成では、衝突の衝撃でメダルMが跳ねて安定したメダル流下の妨げになる。これに対し、転動補助部材400が設けられたことで、メダル同士の衝突した衝撃も転動補助部材400によって受け止められるようになり、安定したメダル流下が実現できる。
しかも、低反発ゴムからなる転動補助部材400を第1横方向通路L0に配置するだけであるため、組立ても容易で、安価な製造コストにて構成できる。
図9は、基板28の外面側より配設される転動補助部材400の取り付けを示す分解斜視図である。図9に示すように、基板28には、転動補助部材400の形状に合った取付穴403が設けられている。転動補助部材400は、この取付穴403に基板28の外面(裏面側)より配設され、転動補助部材400を挿入後、取付穴403はカバー402で閉じられる。取付穴403が形成される位置は、前述したソレノイド303の下方位置となる。
次に、本実施形態における低反発ゴムを、損失係数(tanδ)に着目して詳述する。損失係数(tanδ)とは、貯蔵剪断弾性率(G’)と損失剪断弾性率(G”)の比G”/G’である。損失係数(tanδ)は、材料が変形する際に材料がどのくらいエネルギーを吸収するか(熱に変わる)を示している。損失係数(tanδ)の値が大きいほど、衝撃緩衝試験では反発弾性率が小さくなる。
本実施の形態のメダルセレクタ1において、転動補助部材400を構成する低反発ゴムは、メダルセレクタ1が使用環境として想定される5〜50℃において、損失係数(tanδ)が0.5以上であることが望ましい。これは、損失係数(tanδ)が0.5未満となると、投入口の高さから落下してくるメダルの衝撃を瞬間的に吸収することができず、メダルが跳ねてしまい、転がる動作へとスムーズに移行しなくなるためである。
図10に、本実施の形態のメダルセレクタ1において、転動補助部材400として用いた低反発ゴム(低反発ブチルゴム)の損失係数(tanδ)と温度との関係を示す。メダルセレクタ1における使用温度5〜50℃において、異なる周波数帯10Hz,30Hz,50Hzにおいても損失係数(tanδ)が0.5以上を満足していることがわかる。
また、転動補助部材400を構成する低反発ゴムを、衝撃緩衝試験での反発弾性率で定義すると、7%未満を達成する素材である必要がある。これは、反発弾性率が7%以上となると、投入口の高さから落下してくるメダルの衝撃を瞬間的に吸収することができず、メダルが跳ねてしまい、転がる動作へとスムーズに移行しなくなるためである。
また、転動補助部材400を構成する低反発ゴムのゴム硬度(ゴム用デュロメータ(JIS_K_6253)Aタイプで、23℃±2℃で測定)は、50〜65°が望ましい。これにより、例えばメダル1000万枚といったメダルセレクタ1の耐久仕様に合わせ、その間にメダルが繰り返し衝突しても変形・磨耗することなく機能を満足することができる。
さらに、メダルMには、皮脂が付着しているため、転動補助部材400を構成する低反発ゴムとしては、動物性油脂の耐性の高いものが好ましい。
使用環境の5〜50℃において安定した低反発性を呈すると共に、必要なゴム高度も確保し、かつ、動物性油脂にも強いゴム材として、転動補助部材400には、低反発ブチルゴムを用いることが特に好ましい。
本発明は、入口部分のメダル通路が横方向に曲げられてから縦方向通路に至る、クレードルを用いないタイプのメダル選別装置に適用することができる。
1 メダルセレクタ(メダル選別装置)
11 スロットマシン(遊技機)
33 メダル通路
34 入口
35 出口
400 転動補助部材
402 カバー
403 取付穴
L0 第1横方向通路
L1 縦方向通路
L2 第2横方向通路
L3 湾曲部
L4 湾曲部
M メダル

Claims (4)

  1. メダルの投入口の直下に設けられた第1横方向通路から縦方向通路、該縦方向通路から第2横方向通路へと、メダルを自重により転動させて降下させるメダル通路を備えたメダル選別装置であって、
    前記第1横方向通路における前記投入口から投入されたメダルの落下位置に、前記投入口から落下して衝突するメダルの衝撃を吸収してメダルの跳ねを抑制して転がる動作へと移行させる、低反発ゴムからなる転動補助部材が設けられていると共に、
    前記低反発ゴムにおける、材料が変形する際に材料がどのくらいエネルギーを吸収するかを示す損失係数(tanδ)が、5〜50℃、かつ周波数帯10Hz、30Hz、及び50Hzにおいて、0.5以上であることを特徴とするメダル選別装置。
  2. 前記転動補助部材を構成する低反発ゴムの反発弾性率が7%未満であることを特徴とする請求項1に記載のメダル選別装置。
  3. 前記転動補助部材が低反発ブチルゴムからなることを特徴とする請求項1又は2に記載のメダル選別装置。
  4. 請求項1〜3の何れか1項に記載のメダル選別装置を備えることを特徴とする遊技機。
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