JP6355529B2 - 発電プラント及び発電プラントの運転方法 - Google Patents
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Description
水及びヒドラジン系薬剤を供給できるので、復水器が海水リークして復水に海水成分が混入し得る場合であっても、第1スプレー水として用いられる復水中に純水を供給し、又は復水に代えて純水を第1スプレー水として用いることが可能となる。これにより、発電プラントは、復水器で海水リークが生じた場合であっても、第1スプレー水への海水成分及び溶存酸素などの混入量を低減することが可能となる。したがって、復水器の海水リークに伴う蒸気タービン内への海水成分の侵入による蒸気タービンの腐食を防止することができる。またこの構成により、発電プラントは、第2スプレー水として過熱器に供給される復水に純水及びヒドラジン系薬剤を供給できるので、復水器が海水リークして復水に海水成分が混入し得る場合であっても、第2スプレー水として用いられる復水中に純水を供給し、又は復水に代えて純水を第2スプレー水として用いることが可能となる。これにより、発電プラントは、復水器で海水リークが生じた場合であっても、第2スプレー水への海水成分及び溶存酸素の混入量を低減することが可能となり、復水器の海水リークに伴う蒸気タービン内への海水成分の侵入による過熱器の腐食を防止することができる。
低減できる。
本発明の発電プラントは、蒸気を発生させるボイラと、前記ボイラから供給される蒸気を過熱する過熱器と、前記過熱器から過熱された蒸気が供給される蒸気タービンと、前記蒸気タービンから供給される蒸気を冷却して復水とする復水器と、前記蒸気タービンの蒸気に前記復水を第1スプレー水として供給する第1スプレー水供給ラインと、前記ボイラからのブロー水を前記第1スプレー水に供給するブロー水供給ラインと、前記第1スプレー水にヒドラジン系薬剤を供給する薬剤供給部と、を備えたことを特徴とする。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る発電プラント1の概略図である。図1に示すように、本実施の形態に係る発電プラント1は、例えば、自然循環式のボイラ11から発生した蒸気Sを高圧タービン12、中圧タービン13及び低圧タービン(蒸気タービン)14に順次供給して発電機(不図示)を駆動して発電するものである。ボイラ11は、水ドラム(不図示)から供給された水を加熱して蒸気を発生させる火炉(不図示)と、発生した蒸気を貯留するスチームドラム111と、スチームドラム111に接続され、スチームドラム111に貯留された水を水ドラムに供給するウォーターウォール112と、ウォーターウォール112内のボイラ水の塩化物イオン濃度を検出する検塩計113などを備える。
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、以下においては、上述した第1の実施の形態との相違点を中心に説明し、説明の重複を避ける。
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。なお、以下においては、上述した第1の実施の形態との相違点を中心に説明し、説明の重複を避ける。
11 ボイラ
111 スチームドラム
112 ウォーターウォール
113 検塩計
12 高圧タービン
13 中圧タービン
14 低圧タービン(蒸気タービン)
15 一次過熱器
16 二次過熱器
17 再過熱器
18 復水器
19 グランドスチームコンデンサ
20 低圧ヒータ
21 脱気器
22 高圧ヒータ
23 節炭器
24 検塩計(塩化物イオン濃度測定装置)
25 制御部
26 純水製造部(純水供給部)
27 純水タンク
28 薬剤供給部
28a ヒドラジン系薬剤
29 フラッシュタンク
30 冷却器
31 フィルタ
32 貯留タンク
L1 復水ライン
L2 スプレー水供給ライン(第1スプレー水供給ライン)
L3,L4 スプレー水供給ライン(第2スプレー水供給ライン)
L5 純水供給ライン
L6 ブロー水供給ライン
S 上記
P1 復水ポンプ
P2−P5 送液ポンプ
V1−V7 制御弁
W1 復水
W2 スプレー水(第1スプレー水)
W3,W4 スプレー水(第2スプレー水)
W5 純水
W6 ブロー水
Claims (10)
- 蒸気を発生させるボイラと、
前記ボイラから供給される蒸気を過熱する過熱器と、
前記過熱器から過熱された蒸気が供給される蒸気タービンと、
前記蒸気タービンから供給される蒸気を冷却して復水とする復水器と、
前記蒸気タービンの蒸気に前記復水を第1スプレー水として供給する第1スプレー水供給ラインと、
前記過熱器に第2スプレー水として前記復水を供給する第2スプレー水供給ラインと、
前記第1スプレー水及び前記第2スプレー水に純水を供給する純水供給部と、
前記第1スプレー水及び前記第2スプレー水にヒドラジン系薬剤を供給する薬剤供給部と、を備えたことを特徴とする、発電プラント。 - 前記過熱器は、前記ボイラから供給される蒸気を過熱する第1過熱器と、
前記第1過熱器で過熱された蒸気を更に過熱する第2過熱器と、を含み、
前記第2スプレー水は、前記第1過熱器で過熱された蒸気に供給される、請求項1に記載の発電プラント。 - 前記過熱器は、前記蒸気タービンから供給される蒸気を再加熱する再過熱器を含み、前記第2スプレー水は、前記蒸気タービンから前記再過熱器に供給される蒸気に供給される、請求項1又は請求項2に記載の発電プラント。
- 前記復水中の塩化物イオン濃度を測定する塩化物イオン測定装置と、
前記塩化物イオン測定装置で測定した塩化物イオン濃度に基づいて前記第1スプレー水への前記純水及び前記ヒドラジン系薬剤の供給量を制御する制御部と、を備えた、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の発電プラント。 - 前記復水中の塩化物イオン濃度を測定する塩化物イオン測定装置と、
前記塩化物イオン測定装置で測定した塩化物イオン濃度に基づいて前記第2スプレー水への前記純水及び前記ヒドラジン系薬剤の供給量を制御する制御部と、を備えた、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の発電プラント。 - 前記ボイラからのブロー水を前記第1スプレー水に供給するブロー水供給ラインを備えた、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の発電プラント。
- 前記ボイラからのブロー水を前記第2スプレー水に供給するブロー水供給ラインを備えた、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の発電プラント。
- 第1過熱器及び第2過熱器によって順次過熱された蒸気がボイラから供給された蒸気タービンの蒸気の復水の塩化物イオン濃度を測定するステップと、
測定した前記復水の塩化物イオン濃度に基づいて蒸気タービンの蒸気に第1スプレー水として供給される前記復水及び前記過熱器に第2スプレー水として供給される前記復水に純水及びヒドラジン系薬剤を供給するステップとを含むことを特徴とする、発電プラントの運転方法。 - 第1過熱器及び第2過熱器によって順次過熱された蒸気がボイラから供給された蒸気タービンの蒸気の復水の塩化物イオン濃度を測定するステップと、
測定した前記復水の塩化物イオン濃度に基づいて過熱器で加熱された蒸気に第1スプレー水として供給される前記復水及び前記過熱器に第2スプレー水として供給される前記復水に純水及びヒドラジン系薬剤を供給するステップとを含むことを特徴とする、発電プラントの運転方法。 - 蒸気を発生させるボイラと、
前記ボイラから供給される蒸気を過熱する過熱器と、
前記過熱器から過熱された蒸気が供給される蒸気タービンと、
前記蒸気タービンから供給される蒸気を冷却して復水とする復水器と、
前記蒸気タービンの蒸気に前記復水を第1スプレー水として供給する第1スプレー水供給ラインと、
前記ボイラからのブロー水を前記第1スプレー水に供給するブロー水供給ラインと、
前記第1スプレー水にヒドラジン系薬剤を供給する薬剤供給部と、
を備えたことを特徴とする、発電プラント。
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