JP6355259B2 - 押釦スイッチ - Google Patents
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Description
請求項1へ記載の金属製の接点部と、端子部から構成される固定接点と、熱可塑樹脂で形成されたハウジングを有する押釦スイッチであって、固定接点の端子部におけるハウジングが覆う部分にクロロスルホン化ポリエチレン組成物からなる密着層を有することを特徴とした押釦スイッチであり、
請求項2へ記載の固定接点とハウジングを結合させる方法として、射出成形金型に金属製固定接点を配置し、型締めしてキャビティ内に熱可塑性樹脂をインサート成形する方法を用いる押釦スイッチの製造方法であって、射出成形前に予め固定接点におけるハウジングが覆う部分へクロロスルホン化ポリエチレン組成物からなる密着層を形成し、密着層がキャビティ内に配置されるように固定接点を射出成形金型へ装着してインサート成形を行うことを特徴とする押釦スイッチの製造方法であり、
請求項3へ記載の請求項2記載の押釦スイッチの製造方法において、予めクロロスルホン化ポリエチレン組成物を有機溶剤を用いて溶液化し、クロロスルホン化ポリエチレン組成物の溶液を固定接点の端子部におけるハウジングが覆う部分の全体もしくは一部へ塗布した後に乾燥させて密着層を形成することを特徴とする押釦スイッチの製造方法である。
ここで、ハウジングが覆う部分とは、ハウジングによって、固定接点の端子部が固定される部分であり、端子部の外周部をハウジングで包埋する部分を示す。
(固定接点)
本実施例および比較例に使用した第1固定接点2、第2固定接点3は、錫メッキ処理を行った銅を用いた。
クロロスルホン化ポリエチレン(TOSO−CSM(商標登録) CM−1500:東ソー株式会社製)100重量部に対し、
加硫剤および受酸材として酸化マグネシウム(キョーワマグ150(商標登録):協和化学工業株式会社製)4重量部、
加硫促進剤としてジペンタメチレンチウラムテトラスルフィド(ノクセラー(商標登録)TRA:大内新興化学工業株式会社製)2重量部、
酸化防止剤としてペンタエリスリトール(ノイライザー(商標登録)P:日本合成化学株式会社製)3重量部の割合で添加して、加工温度80℃のロール混錬機で15分間混錬することによりCSM組成物を得た。
トルエン(和光純薬工業株式会社製・1級)100重量部に対し、上記CSM組成物40重量部の割合で投入し、スターラーを用いて4時間撹拌し有機溶液を得た。
第1固定接点2、第2固定接点3へはけ塗りによって有機溶液を塗布し、室温25℃の環境下で16時間自然乾燥して密着層4を得た。乾燥後に膜厚を測定したところ、15〜30μmであった。
本実施例および比較例に使用した押釦スイッチを形成するための成形材料は市販のポリフェニレンサルファイド(以下、PPS樹脂という)、ポリブチレンテレフタレート(以下、PBT樹脂という)を用意し、それぞれ140℃の乾燥機で3時間以上乾燥したものを用いた。それぞれの商品名に関しては表1に記載する。
図示しない射出成形機、金型によって、インサート成形を行い図1に示す第1ハウジングを作成した。主な成形条件は表1に示す。その後、図1に示す可動接点14、第1ステム15、インシュレータ16、防水材17、第2ハウジング18、第2ステム19を一般的な組立工程で組立て押釦スイッチを作成した。
(インサート成形品の防水機能評価)
得られた押釦スイッチを1日間室温で保管した後、水深1mの水中で30分水没させた。その後、動作確認を行い作動不良の有無の確認を行った。
得られた押釦スイッチを1日間室温で保管した後、表1に示す温度環境下でヒートサイクル試験を行った。その後、この押釦スイッチを上記防水機能評価と同様の方法で評価を行った。
有機溶液を第1固定接点2、第2固定接点3へ塗布・乾燥し密着層4を得た。この密着層4を形成し第1固定接点2、第2固定接点3へPPS樹脂をインサート成形して押釦スイッチを得た。得られた押釦スイッチ10個に対して防水機能評価を行ったところ、動作不良は1つも確認されなかった。さらにヒートサイクル試験後の押釦スイッチ10個に対して防水機能評価を行なったところ、動作不良は1つも確認されなかった。実施例1により、CSM組成物を密着層4として形成した第1固定接点2、第2固定接点3にPPS樹脂をインサート成形して得られた押釦スイッチは、第1固定接点2、第2固定接点3と熱可塑性樹脂の密着状態は良好であり、防水機能を有することを確認した。
インサート成形する樹脂をPBT樹脂に変更する点以外、実施例1と同様に押釦スイッチを成形した。得られた押釦スイッチ10個に対して防水機能評価を行ったところ、動作不良は1つも確認されなかった。さらにヒートサイクル試験後の押釦スイッチ10個に対して防水機能評価を行なったところ、動作不良は1つも確認されなかった。実施例2により、CSM組成物を密着層4として形成した第1固定接点2、第2固定接点3にPBT樹脂をインサート成形して得られた押釦スイッチは、第1固定接点2、第2固定接点3と熱可塑性樹脂の密着状態は良好であり、防水機能を有することを確認した。
密着層4を形成しない第1固定接点2、第2固定接点3へPPS樹脂をインサート成形して押釦スイッチを得た。得られた押釦スイッチ10個に対して防水機能評価を行ったところ、動作不良は1つも確認されなかった。さらにヒートサイクル試験後の押釦スイッチ10個に対して防水機能評価を行なったところ、10個中3個動作不良が確認された。比較例1により、密着層4を形成していない第1固定接点2、第2固定接点3にPPS樹脂をインサート成形して得られた押釦スイッチは、高温環境と低温環境に繰り返し晒されることによって密着状態が悪化し、防水機能が損なわれることを確認した。
密着層4を形成しない第1固定接点2、第2固定接点3へPBT樹脂をインサート成形して押釦スイッチを得た。得られた押釦スイッチ10個に対して防水機能評価を行ったところ、動作不良は1つも確認されなかった。さらにヒートサイクル試験後の押釦スイッチ10個に対して防水機能評価を行なったところ、10個中4個動作不良が確認された。比較例2により、密着層4を形成していない第1固定接点2、第2固定接点3にPBT樹脂をインサート成形して得られた押釦スイッチは、高温環境と低温環境に繰り返し晒されることによって密着状態が悪化し、防水機能が損なわれることを確認した。
2 第1固定接点
3 第2固定接点
4 密着層
11 第1ハウジング
12 第1固定接点
13 第2固定接点
14 可動接点
15 第1ステム
16 インシュレータ
17 防水部材
18 第2ハウジング
19 第2ステム
Claims (3)
- 金属製の接点部と端子部から構成される固定接点と、熱可塑樹脂で形成されたハウジングを有する押釦スイッチであって、
固定接点の端子部におけるハウジングが覆う部分にクロロスルホン化ポリエチレン組成物からなる密着層を有することを特徴とした押釦スイッチ - 固定接点とハウジングを結合させる方法として、射出成形金型に金属製固定接点を配置し、型締めしてキャビティ内に熱可塑性樹脂をインサート成形する方法を用いる押釦スイッチの製造方法であって、
射出成形前に予め固定接点の端子部におけるハウジングが覆う部分へクロロスルホン化ポリエチレン組成物からなる密着層を形成し、密着層がキャビティ内に配置されるように固定接点を射出成形金型へ装着して射出成形を行うことを特徴とする押釦スイッチの製造方法。 - 請求項2記載の押釦スイッチの製造方法において、
予めクロロスルホン化ポリエチレン組成物を有機溶剤を用いて溶液化し、クロロスルホン化ポリエチレン組成物の溶液を固定接点の端子部におけるハウジングが覆う部分へ塗布した後に乾燥させて密着層を形成することを特徴とする押釦スイッチの製造方法。
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