JP6355019B2 - Pto搭載車両 - Google Patents

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Description

本開示は、走行以外の目的で動力装置の動力を取り出すトランスミッションPTO(Power-Take-Off)を備えたPTO搭載車両に関し、特にPTOによる作業終了時の動力遮断方法に関する。
従来から、ごみ収集車やダンプ車等の荷役車両を含む特殊車両には、走行以外の目的でエンジンの動力を取り出すPTO機構を備えたPTO搭載車両がある。
このようなトラック等のPTO搭載車両においても、省燃費化、および運転操作容易化を図るために自動変速機が装備されるようになってきている。
特許文献1には、クラッチをシフトレバー操作に応じて自動制御するPTO機構付きクラッチ自動制御式車両において、変速クラッチ及びPTO機構の連結/遮断を制御する制御部に、PTO機構を変速機に連結して走行中にシフトレバー操作が行われた時、PTO機構を遮断する技術が開示されている。
このようにすることで、PTO機構を作動しながらの走行中に変速を試みると、ギヤがニュートラルに抜けたところでPTOが停止することになるので、シンクロ機構が過大な負荷から保護される。また、変速操作することによってPTO機構を自動停止できるので、運転操作が快適になるとしている。
特開2003−28285号公報
ところで、走行以外の作業機構部の一例として、ダンプ車のベッセル(荷台)の昇降機構がある。ダンプ車では、ベッセルを上昇させながら車両を動かすことにより、ベッセルに載置している土砂を円滑にベッセルから滑り落とすことができる。そこで、ダンプ車の場合、Nレンジ以外(Dレンジ、Rレンジ)でもPTO機構を作動可能とし、PTO機構の作動状態を保持した状態で、クラッチを繋いで車両を動かせるようにすることが求められている。また、ダンプ車以外のPTO搭載車両においても、同様のニーズがある。
特許文献1によると、PTOスイッチをOFF操作しない場合でも、PTO機構を変速機に連結している走行中にシフトレバー操作が行われると、PTO機構を遮断する制御になっている。そのため、通常の車速でベッセルからの土砂の滑り落としを実施しようとすると、PTO機構が遮断され、作業効率が低下する不具合を有している。
本発明は上述した課題に鑑みてなされた発明であって、その目的とするところは、車両の走行中にPTOスイッチをOFF操作してPTO機構を解除した場合に、車両を一時停止させることなく速やかに通常走行に戻れるようにして使い勝手を向上させたPTO搭載車両を提供することにある。
本発明の少なくとも一実施形態にかかるPTO搭載車両は、車両に搭載された変速装置と、前記変速装置に動力を与える動力装置と、前記動力装置と前記変速装置との間に配設され、前記変速装置への動力を接続及び遮断するためのクラッチと、前記変速装置に接続及び遮断され、前記変速装置からの動力を外部に動力を取出すためのPTO装置と、前記PTO装置を前記変速装置に接続及び遮断するためのPTOスイッチと、前記変速装置のギヤ段を制御するための変速制御装置と、前記クラッチの接続及び遮断を制御するためのクラッチ制御装置と、前記PTOスイッチの切換に応じ前記PTO装置の接続及び遮断を制御するためのPTO制御装置と、を備え、前記PTO制御装置は、前記変速装置が走行ギヤ段の状態で、前記PTOスイッチが遮断側に切換えられた場合、前記クラッチ制御装置が前記クラッチを遮断し、且つ、前記変速制御装置が前記変速装置をニュートラルとした後に、前記PTO装置を前記変速装置から遮断し、前記変速制御装置は、前記PTO装置が前記変速装置から遮断された後に、前記変速装置を目標ギヤ段に変更するように構成される。
かかる本発明の少なくとも一つの実施形態によれば、車両の走行中にPTOスイッチをOFF操作した場合に、クラッチ制御装置がクラッチを遮断し、且つ、シフト指示装置の変速指示に関わらず、変速制御装置が変速装置をニュートラルとした後に、PTO装置を変速装置から遮断する。そして、変速制御装置は、PTO装置が変速装置から遮断された後に、変速装置を目標ギヤ段に変更するように構成される。このように、PTOの動力遮断後、車両の車速に応じたギヤ段に変速制御することで、車両を一時停車することなく速やかに通常走行に戻れるようになっている。このため、車両の使い勝手が良く、商品性を向上させることが出来る。
幾つかの実施形態では、上記PTO搭載車両において、前記車両が停止状態か否か判断する停車状態判断装置と前記変速制御装置に変速指示を行うためのシフト指示装置と、を備え、前記変速制御装置は、前記変速装置をニュートラルにした後に、前記シフト指示装置がRレンジの位置である場合は、前記停車状態判断装置が停車状態と判定した後に、前記変速装置を後進段に変更するように構成される。
この構成によれば、変速装置をニュートラルにした後に、シフト指示装置がRレンジの位置である場合は、停車状態判断装置が停車状態と判定した後に、変速装置を後進段に変更するように構成される。すなわち車両後退時には、車両が一旦停止するまで、変速制御は行われないようになっている。
車両後退時の走行以外の作業は、後方確認が前方確認に対し視界が狭く(車両後方が荷台に隠れるため)安全確認がし難い。このため、一旦、車両を停止させることで、車両後方の安全確認をし易くした。
幾つかの実施形態では、上記PTO搭載車両において、前記車両が停止状態か否か判断する停車状態判断装置と、を備え、前記変速制御装置は、前記車両が後進状態時において前記PTOスイッチがOFF操作された場合、前記停車状態判断装置が停車状態と判定するまで前記PTO装置の動力伝達を遮断しないように構成される。
この構成によれば、車両後退中はPTO装置の動力負荷を継続させることで、PTO装置の駆動に要する負荷の変化が無いので、運転中の違和感が無く安心した後進走行が可能となる。
幾つかの実施形態では、上記PTO搭載車両において、前記変速制御装置は、前記車両の車速、前記動力装置の回転数、及び走行中の路面下り勾配等の少なくともいずれか一つが所定値以上の場合は、前記PTO装置の動力遮断は実施しないように構成される。
車両の車速、動力装置の回転数、及び走行中の路面下り勾配の少なくともいずれか一つが所定値以上の場合、すなわち、車両が高速走行中にある場合や急勾配の坂道を下っているような場合において、PTO装置の駆動に要した負荷が急激に無くなると動力装置に与える負荷が下がり回転数が急激に上昇し、車両の走行スピードが上昇する恐れがある。
したがって、この構成によれば、動力装置の負荷が急激に上昇しないようにすることで、ドライバに運転感覚の挙動に違和感を与えるのを防ぎ、安全運転に寄与することができる。
幾つかの実施形態では、前記変速制御装置は、前記車両の走行中に前記PTO装置の動力を遮断した時に、ドライバに前記PTO装置の動力が遮断されたことを認識させる認識装置を有している。
PTO装置の動力を遮断すると、動力装置に作用する負荷が急激に軽減されるため、車両の挙動が速くなり、ドライバに不安を与える恐れがある。
したがって、この構成によれば、認識装置にてPTO装置の負荷が解除されたことをドライバに知らしめることにより、より安全な運転が可能になる。
本発明の少なくとも一実施形態によれば、車両の走行中にPTOスイッチをOFF操作してPTO機構を解除した場合に、車両を一時停止させることなく速やかに通常走行に戻れるようにして使い勝手を向上させたPTO搭載車両を提供することが出来る。
本発明の幾つかの実施形態に係る変速装置のPTO制御装置を実施するための一例を示す全体概略構成図を示す。 本発明の一実施形態に係る変速装置のPTO制御装置の遮断制御フロー図を示す。 本発明の一実施形態に係る変速装置のPTO制御装置の遮断制御フロー図を示す。
(第1実施形態)
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態について説明する。ただし、実施形態に記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的位置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
図1は、本発明の幾つかの実施形態に係るPTO搭載車を実施するための全体概略構成図を示す。
PTO制御システム100は、動力装置であるエンジン1と、該エンジン1の動力系下流側に位置し、エンジン1の回転駆動力(動力)を変換する変速装置である機械式自動変速機(以後、AMTと略称する。)2と、エンジン1とAMT2との間に介装され、エンジン1の回転駆動力をAMT2に伝達(接続)及び遮断を行うクラッチ3と、エンジン1の回転数Np(出力)を制御するエンジン制御装置6と、AMT2の側壁に装着されエンジン1からの動力を車両走行以外の外部機構に動力を伝達(接続)及び遮断するPTO装置(トランスミッションPTO(以後、T/M PTOと略称する。))23と、運転席のメータクラスタMに配設され、T/M PTO23をAMT2へ接続及び遮断を操作するためのPTOスイッチ(PTO S/W)83と、PTOスイッチ83のON−OFFに基づいてT/M PTO23の接続及び遮断を制御するPTO制御装置51と、該PTO制御装置51に車両走行以外の作業機構部の作動又は、停止を操作する外部作動レバー8を備えている。
尚、他の動力装置としては、エンジン1に代えて、またはエンジン1と合わせて、大容量のバッテリと、該バッテリの電力によって駆動される電動モータで構成される装置を用いても良い。
AMT2は、燃費効率のよい手動変速機と同様の構造をした機械式変速機21と、該機械式変速機21のギヤレンジを変換指示するシフト指示装置53と、機械式変速機21の上部に配設され、機械式変速機21のギヤレンジの変速を行うギヤシフトユニット(GSU)22と、クラッチ3の伝達及び遮断の制御と同期して、遮断時にギヤシフトユニット(GSU)22によって機械式変速機21のギヤレンジ(変速段)を変速制御する変速制御装置5と、機械式変速機21の変速レンジの変速後のギヤレンジを表示する認識装置であるギヤシフトインジケータ54と、クラッチ3の伝達又は、遮断の制御を行うクラッチ制御装置52と、クラッチ制御装置52の制御に基づいてクラッチ3を接続(伝達)又は遮断を実施するクラッチアクチュエータ31と、機械式変速機21の出力軸部に装着され、車両が停止状態にあるか否かを判断する停車状態判断装置である車速センサ25と、を備えている。
また、本実施形態では、PTO制御装置51は、変速制御装置5に内蔵された状態になっている。
更に、変速制御装置5には、エンジン1の回転数Nprpmを検出し、エンジン制御装置6を介して回転数センサ11の信号、車両の走行路面の状況を検知する勾配センサ12からの信号がそれぞれ入力される。
更に、ドライバが所望の運転感覚を得るために、エンジン出力を操作するアクセル装置9が配設されている。
アクセル装置9は、ドライバが踏込むアクセルペダル91と、アクセルペダル91の踏込み量を検知してエンジン制御装置6に信号を出力するアクセルセンサ92を備えている。
シフト指示装置53は、前進走行を自動変速させるDレンジと、後退走行のRレンジとニュートラルNを有した自動走行パターンと、前進走行又は後進走行をマニュアル操作するマニュアル操作パターンとを選択して操作できるようになっている。
自動走行パターンの場合、変速制御装置5は、アクセルペダル91の踏込み量、車速及び機械式変速機21の現状のギヤレンジに基づいて、最適な燃費及び運転感覚が得られるように、予め求められたマップに沿って、機械式変速機21の変速レンジを得るように自動制御する。
一方、マニュアル操作パターンの場合、変速制御装置5は、ドライバがシフト指示装置53の操作レバー(図示省略)を所望の変速レンジになるように繰返し操作することにより、操作レバーの下部に配設された信号発信機(図示省略)から信号が変速制御装置5に送信され、変速制御装置5は変速指示に沿った変速レンジになるようギヤシフトユニット22を制御するようになっている。
マニュアル操作は、シフトアップの場合、操作レバーを+側へ1回ずつ繰返し操作して所望の変速段にする。シフトダウンの場合は、−側へ1回ずつ繰返し操作して所望の変速段にする。
クラッチ制御装置52は、変速制御装置5によって機械式変速機21のギヤレンジの変速を行う際、変速を開始する前にクラッチアクチュエータ31を作動させてクラッチ3を自動的に遮断し、エンジン1の動力を断ち、ギヤシフトユニット(GSU)22によって、機械式変速機21内のレンジ変速を実施する。
レンジ変速が終了すると、クラッチアクチュエータ31はクラッチ3を自動的に接続して、エンジン1から機械式変速機21に動力が伝達されるようになっている。
車両の運転席には、車両の走行状態における種々の機器類の状況が確認できる、メータクラスタMが配置されている。メータクラスタMには、機械式変速機21のギヤレンジ位置を表すモニタが配置されている。表示内容は、例えば、2速レンジの場合は「2」、3速レンジの場合は「3」、リバースの場合は「R」、ニュートラルの場合は「N」が表示される。
図1に基づいて、T/M PTO23の作動順序について説明する。
ドライバがPTOスイッチ83をON操作すると、変速制御装置5は、クラッチ制御装置52を介して、クラッチアクチュエータ31を作動し、クラッチ3を遮断すると共に、ギヤシフトユニット22を介して、機械式変速機21をニュートラル(Nレンジ)に切換えを行う。
次に、クラッチ3の遮断、機械式変速機21をニュートラルに切換え完了の信号が変速制御装置5に入力される。変速制御装置5は、PTO制御装置51を介して、T/M PTO23と機械式変速機21との接続(ギヤ係合)を実施させる。そして、T/M PTO23と機械式変速機21との接続が完了したことの信号がPTO制御装置51を介して変速制御装置5に入力される。
変速制御装置5は、再度、クラッチ制御装置52を介してクラッチアクチュエータ31を作動し、クラッチ3を接続させる。クラッチ3の接続が完了すると、その信号が変速制御装置5に入力され、PTO制御装置51を介してメータクラスタMのギヤシフトインジケータ54にT/M PTO接続を知らせる記号の表示が実施される。
その後、走行以外の作業機構部を作動させる外部作動レバー8の操作を実施する。走行以外の作業機構部は、例えばダンプ車のベッセル(荷台)の上昇又は下降を行うためのパワーシリンダ等の作動を行う油圧装置等がある。
図1における外部作動レバー8は、例えばダンプ車のベッセル(荷台)の上昇又は下降を操作するダンプレバー82と、該ダンプレバー82の操作量に沿った信号をPTO制御装置51に発信する外部作動センサ81を備えている。
外部作動センサ81の信号に基づいて、PTO制御装置51、変速制御装置5、及びエンジン制御装置6によって、T/M PTO23からの出力(動力)調整が実施できるようになっている。
次に、図2の制御フロー図に基づいて、変速制御装置5のT/M PTOの遮断制御方法について説明する。
尚、ここでは、DレンジまたはRレンジの場合にPTOスイッチ83がOFF操作された場合を記載する。NレンジでPTOスイッチ83がOFF操作された場合の記載は省略するが、NレンジでPTOスイッチ83がOFF操作された場合は、例えば、ステップ2、ステップ3、ステップ7、ステップ8、ステップ16の制御を行うことになる。
ステップS1にてスタートする。
ステップS2において、T/M PTO23が作動(機械式変速機21に接続されている。)しているか否かを判断する。
作動状態の場合は、YESを選択してステップS3に進む。一方、T/M PTO23が機械式変速機21と遮断されている場合は、NOを選択して、ステップS16に進み、本制御は終了し、リターンする。
ステップS3にてPTOスイッチ83がOFF操作されているか否かを判断する。
PTOスイッチがON状態の場合は、T/M PTO23の作動を継続すると判断し、NOを選択してステップS16に進む。
一方、ステップS3にてPTOスイッチ83がOFF操作されている場合はYESを選択して、ステップS4に進む。
ステップS4では、停止状態判定手段である車速センサ25によって検出された車速S<所定速度So km/hになっているか否かを判断する。
車速S≧所定速度Soの場合は、ステップS16に進み、T/M PTO23の作動を継続する。
これは、車速Sが高い状態でT/M PTO23と機械式変速機21との接続を遮断すると、T/M PTO23の駆動に要していた負荷が急激に無くなり、エンジン回転数Npが一時的に上昇し、エンジン1の動力は大きくなり、車両の走行用に使用されるようになるため、車両の走行が速くなり、ドライバの運転感覚に違和感が発生して、不快感が発生するのを防止する。
一方、車速S<所定速度Sokm/h場合は、上述のような違和感がないのでYESを選択してステップS5に進む。
ステップS5において、エンジン(E/G)1の回転数Np<所定回転数No rpmになっているか否かを判断する。
これはエンジン1の回転数Np≧所定回転数Noの場合はNOを選択してステップS16に進み、T/M PTO23の作動を継続する。
これは、エンジン1の回転数Np≧Noの場合は、T/M PTO23の作動による負荷も大きく、この状態(高回転)でT/M PTO23と機械式変速機21との接続を急激に遮断すると、T/M PTO23駆動に要していた負荷が急激に無くなり、エンジン1の回転数Npは急激に上昇し、車両の走行挙動に違和感が生じると共に、燃料消費に無駄が発生するのを防止する。
ステップS5において、エンジン1の回転数Np<Noの場合は、上述のような事例が生じないので、YESを選択して、ステップS6に進む。
ステップS6において、走行中の路面の勾配(下り勾配)を勾配センサ12によって検出された勾配θ<所定勾配θoになっているか否かを判断する。
これは走行中の路面の勾配θ≧所定勾配θoの場合はNOを選択してステップS16に進み、T/M PTO23の作動を継続する。
これは、路面の下り勾配θ≧所定勾配θoの場合は、車両の自重によって下り勾配に沿って加速することが考えられ、動力伝達状態(クラッチ接かつギヤ入り状態)ではエンジンの吸収トルク(エンジンブレーキ)やT/M PTO23の作動による負荷によって、下り勾配における車両の速度を抑制する作用を有している。この状態でT/M PTO23と機械式変速機21との接続を遮断のため動力非伝達状態(クラッチ断、ギヤNeutral状態)とすると、エンジン吸収トルクやT/M PTO23駆動に要していた負荷が急激に無くなり、車両の下り速度が増加することがあり、車両の走行挙動に違和感が生じるのを防止する。
ステップS6において、走行中の路面の勾配θ<所定勾配θoになっている場合は、上述のような車両の走行挙動に違和感が生じないので、YESを選択してステップS7に進む。
ステップS7において、クラッチ3の遮断、機械式変速機21のギヤ段をニュートラル(Nレンジ)にシフトする。
ステップS8にて、PTOギヤの係合を解除する。この状態でPTOは機械式変速機21との動力伝達は無くなる。
ステップS9に進み、シフト指示装置53がR(後進)レンジになっているか否かを判断する。
これは、変速制御装置5は、次の段階で車両が前進または、後進のどちらに機械式変速機21を制御するかを判断するものである。
ステップS9において、シフト指示装置53がRレンジ以外、即ち前進(Dレンジ)に操作されていれば、NOを選択してステップS10に進み、該ステップS10にて機械式変速機21をシフト指示装置53が指示している目標ギヤ段へとギヤシフトが開始される。
尚、ステップ9では、シフト指示装置53がRレンジかDレンジかを判断しているが、これに限らず、例えば、図示しない機械式変速機21(変速装置)のギア段位置を検出するセンサを設け、ステップ7でニュートラルにする前のギア段がRレンジに対応したギア段か、Dレンジに対応したギア段かを判断し、この判断結果に応じてステップ10またはステップ12の制御を行っても良い。
また、機械式変速機21(変速装置)が走行ギヤ段の状態であるかを判断する場合は、例えば、シフト指示装置53のレンジ位置がDレンジの位置か否かで判断しても良いし、変速装置のギア段位置がシフト指示装置のDレンジに対応するギア段位置であるかを判断しても良い。
ステップS11において、機械式変速機21の目標ギヤ段へのギヤシフト制御が開始されていることをメータクラスタMに配設されたギヤシフトインジケータ54に目標ギヤ段が点滅表示される。
本実施形態における目標ギヤ段は、シフト指示装置53の操作位置が前進走行を自動変速させるDレンジ、後退走行のRレンジ、及びニュートラルNを有した自動走行パターンの場合と、前進走行または後進走行をマニュアル操作するマニュアル操作パターンの場合とによって異なる。
自動走行パターンの場合は、アクセルペダル91の踏込み量、車速及び機械式変速機21の現状のギヤレンジに基づいて、最適な燃費及び運転感覚が得られるように、予め求められたマップに沿って目標ギヤ段が求められる。
一方、マニュアル操作パターンの場合は、ドライバがシフト指示装置53の操作レバー(図示省略)を所望の変速レンジになるように繰返し操作することにより、目標ギヤ段が設定される。
表示内容は、例えば3速の場合は「3」、4速の場合は「4」が点滅表示される。
これは、T/M PTO23が遮断された状態で、エンジン1のT/M PTO23を駆動するのに要した動力が無くなり、車両の挙動が速くなり、ドライバの運転感覚の違和感の発生は、T/M PTO23が遮断された状態であることを認識させるものである。
ステップS14にて、目標ギヤ段へのギヤシフトが完了したか否かを判断する。完了したと判断されるとYESを選択して、ステップS15に進み、ギヤシフトインジケータ54の目標ギヤ段の点滅が連続表示に変わり、車両は目標ギヤ段で前進走行になる。
一方、ステップS14にて、目標ギヤ段へのギヤシフトが完了していない場合は、ステップS11に戻り、ステップS11及び14を繰返して、目標ギヤ段へのシフトが完了するまで待機する。
ステップS16でリターンする。
一方、ステップS9において、シフト指示装置53がRレンジになっている場合は、YESを選択してステップS12に進む。
ステップS12において、車両が停止しているか否かを判断する。
車両が停止した状態にならないとAMT2はRレンジに変速できないように制御されている。
これは、車両後退時の走行以外の作業は、後方確認が前方確認に対し視界が狭く(車両後方が荷台に隠れるため)安全確認がし難い。このため、一旦、車両を停止させることで、車両後方の安全確認をし易くするものである。
更に、車両が前進中に、突然後進するような操作が実施されると、車両に生じるショック及び、駆動ラインの損傷を生起するのを防止するためである。
車両が停止していない場合は、NOを選択してステップS9に戻る。
ステップS9及びステップS12を車両が停止するまで繰り返して待機する。
ステップS12にいて、車両が停止していることを停止状態判断装置である車速センサ25によって確認されると、YESを選択してステップS13位進む。
ステップS13にて、機械式変速機21をシフト指示装置53が指示しているRレンジへの変速を開始する。
ステップS11において、機械式変速機21のRレンジへのギヤシフト制御が開始されていることをメータクラスタMに配設されたギヤシフトインジケータ54に後退レンジを示す「R」が点滅表示される。
ステップS14、15、16は説明済みなので省略する。
以上、上述した本発明の少なくとも一実施形態におけるPTO搭載車両によれば、車両の走行中にPTOスイッチ83をOFF操作した場合に、クラッチ制御装置52がクラッチ3を遮断し、且つ、シフト指示装置53の変速指示に関わらず、変速制御装置5が機械式変速機21をニュートラルとした後に、PTO装置23を機械式変速装置21から遮断する。そして、変速制御装置5は、PTO装置23が機械式変速機21から遮断された後に、機械式変速装置21を目標ギヤ段に変更するように構成される。このように、PTO装置23の動力遮断後、車両の車速などに応じたギヤ段に変速制御することで、車両を一時停車することなく速やかに通常走行に戻れるようになっている。このため、車両の使い勝手が良く、商品性を向上させることが出来る。
また、シフト指示装置53がR(後退)レンジに操作されている場合は、車両を一旦停止させてから、機械式変速機21をRレンジに変速するようにしたので、後退時の安全を確保した上で、車両の駆動ライン保護が可能となる。
(第2実施形態)
次に、図3に基づいて、幾つかの実施形態についての制御フローを説明する。
ステップS20にてスタートする。
ステップS21において、T/M PTO23が作動(機械式変速機21に接続されている。)しているか否かを判断する。
作動状態の場合は、YESを選択してステップS22に進む。
一方、ステップS21において、T/M PTO23が機械式変速機21と遮断されている場合は、NOを選択して、ステップS31に進み、本制御は終了し、リターンする。
ステップS22において、PTOスイッチ(S/W)83がOFF操作されているか否かを判断する。
PTOスイッチがON状態の場合は、T/M PTO23の作動を継続すると判断し、NOを選択してステップS31に進む。
ステップS22において、PTOスイッチ83がOFFされている場合は、YESを選択してステップS23に進む。
ステップS23において、シフト指示装置53がRレンジ以外、即ちD(前進)レンジに操作されていれば、NOを選択してステップS31に進み、本制御は終了しリターンする。
ステップS23において、シフト指示装置53がRレンジに操作されている場合は、YESを選択してステップS24に進む。
ステップS24において、車両後退中か否(停止)かを判断する。
車両後退中の場合は、NOを選択してステップS31に進み、本制御は終了しリターンする。
一方、車両が停止している場合はYESを選択してステップS25に進む。
これは、AMT2は、車両が停止した状態にならないとR(後退)レンジに変速できないように制御されている。
ステップS25において、クラッチ3の遮断、機械式変速機21のギヤ段をニュートラル(Nレンジ)にシフトする。
ステップS26にて、PTO23を遮断する。
この状態でPTOは機械式変速機21との動力伝達は無くなる。
この実施形態では、車両の後退が停止してからPTO23を遮断する。
後退中に、PTO23を遮断すると、PTO23の作動に伴う負荷がPTO23の遮断によって無くなり、エンジン1のPTO23の駆動に要していた負荷が車両走行用に加わるため、車両の挙動が速くなり、ドライバの運転感覚との差が生じ、運転に戸惑いを感じるのを防止できる。
ステップS27において、目標ギヤ段にギヤシフトされる。
ここで目標ギヤ段は、上述した実施形態と同様に、自動走行パターンの場合は、アクセルペダル91の踏込み量、車速及び機械式変速機21の現状のギヤレンジに基づいて、最適な燃費及び運転感覚が得られるように、予め求められたマップに沿って求められる。
一方、マニュアル操作パターンの場合は、ドライバがシフト指示装置53の操作レバー(図示省略)を所望の変速レンジになるように繰返し操作することにより、目標ギヤ段が設定される。
従って、シフト指示装置53の操作パターンに基づいて、機械式変速機21を目標ギヤ段へのギヤシフトが開始される。
ステップS28において、機械式変速機21の目標ギヤ段へのギヤシフトが開始されていることをメータクラスタMに配設された認識装置であるギヤシフトインジケータ54に目標ギヤ段が点滅表示される。
これは、T/M PTO23が遮断された状態で、エンジン1のT/M PTO23を駆動するのに要した動力が無くなり、車両の挙動が速くなり、ドライバの運転感覚の違和感の発生は、T/M PTO23が遮断された状態であることを認識させるものである。
ステップS29にて、目標ギヤ段へのギヤシフトが完了したか否かを判断する。完了すると判断されるとYESを選択して、ステップS30に進み、ギヤシフトインジケータ54の目標ギヤ段の点滅が連続表示に変わり、車両は目標ギヤ段で走行する。
ステップS31にてリターンする。
一方、ステップS29にて、目標ギヤ段へのギヤシフトが完了していない場合は、ステップS28に戻り、ステップS28及び29を繰返して、ギヤシフトが目標変速段への変速が完了するまで待機する。
このようにすることで、後退時、車両の後方は荷台(架装物)の影になり後方確認性が前方に比べ劣る。
そのため、車両が後退状態でPTO23を遮断するタイミングを、車両が停止してから実施することで、車両の挙動が運転者の感覚と異ならないようにして、安全運転を確保することができる。
トランスミッションPTOを備えた機械式自動変速機(AMT)などの変速装置を搭載した車両において、PTO機構を解除後、車両を速やかに通常走行に戻れるようにして、PTO機構装着車の使い勝手を向上させるPTO搭載車に適用可能である。
1 エンジン(動力装置)
2 機械式自動変速機(AMT)
3 クラッチ
5 変速制御装置
6 エンジン制御装置
8 外部機構作動指示装置(外部作動レバー)
9 アクセル装置
11 回転数センサ
12 勾配センサ
21 機械式変速機(変速装置)
22 ギヤシフトユニット(GSU)
23 トランスミッションPTO(T/M PTO)
25 車速センサ(停止状態判断手段)
31 クラッチアクチュエータ
51 PTO制御装置
52 クラッチ制御装置
53 シフト指示装置
54 ギヤシフトインジケータ(認識装置)
83 PTOスイッチ(PTO S/W)
100 PTO制御システム

Claims (5)

  1. 車両に搭載された変速装置と、
    前記変速装置に動力を与える動力装置と、
    前記動力装置と前記変速装置との間に配設され、前記変速装置への動力を接続及び遮断するためのクラッチと、
    前記変速装置に接続及び遮断され、前記変速装置からの動力を外部に動力を取出すためのPTO装置と、
    前記PTO装置を前記変速装置に接続及び遮断するためのPTOスイッチと、
    前記変速装置のギヤ段を制御するための変速制御装置と、
    前記クラッチの接続及び遮断を制御するためのクラッチ制御装置と、
    前記PTOスイッチの切換に応じ前記PTO装置の接続及び遮断を制御するためのPTO制御装置と、を備え、
    前記PTO制御装置は、前記変速装置が走行ギヤ段の状態で、前記PTOスイッチが遮断側に切換えられた場合、前記クラッチ制御装置が前記クラッチを遮断し、且つ、前記変速制御装置が前記変速装置をニュートラルとした後に、前記PTO装置を前記変速装置から遮断し、前記変速制御装置は、前記PTO装置が前記変速装置から遮断された後に、前記変速装置を目標ギヤ段に変更するように構成されることを特徴とするPTO搭載車両。
  2. 前記車両が停止状態か否か判断する停車状態判断装置と前記変速制御装置に変速指示を行うためのシフト指示装置と、を備え、
    前記変速制御装置は、前記変速装置をニュートラルにした後に、前記シフト指示装置がRレンジの位置である場合は、前記停車状態判断装置が停車状態と判定した後に、前記変速装置を後進段に変更するように構成されることを特徴とする請求項1記載のPTO搭載車両。
  3. 前記車両が停止状態か否か判断する停車状態判断装置と、を備え、
    前記変速制御装置は、前記車両が後進状態時において前記PTOスイッチがOFF操作された場合、前記停車状態判断装置が停車状態と判定するまで前記PTO装置の動力伝達を遮断しないようにしたことを特徴とする請求項1記載のPTO搭載車両。
  4. 前記変速制御装置は、前記車両の車速、前記動力装置の回転数、及び走行中の路面下り勾配の少なくともいずれか一つが所定値以上の場合は、前記PTO装置の動力遮断は実施しないようにしたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のPTO搭載車
    両。
  5. 前記変速制御装置は、前記車両の走行中に前記PTO装置の動力を遮断した時に、ドライバに前記PTO装置の動力が遮断されたことを認識させる認識装置を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のPTO搭載車両。
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