JP6353717B2 - 複数回路ケーブル - Google Patents

複数回路ケーブル Download PDF

Info

Publication number
JP6353717B2
JP6353717B2 JP2014134157A JP2014134157A JP6353717B2 JP 6353717 B2 JP6353717 B2 JP 6353717B2 JP 2014134157 A JP2014134157 A JP 2014134157A JP 2014134157 A JP2014134157 A JP 2014134157A JP 6353717 B2 JP6353717 B2 JP 6353717B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fiber
circuit cable
cable
conductive
insulator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014134157A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016012496A (ja
Inventor
宏樹 近藤
宏樹 近藤
聡 吉永
聡 吉永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yazaki Corp filed Critical Yazaki Corp
Priority to JP2014134157A priority Critical patent/JP6353717B2/ja
Priority to DE112015003073.5T priority patent/DE112015003073T5/de
Priority to PCT/JP2015/068907 priority patent/WO2016002812A1/ja
Publication of JP2016012496A publication Critical patent/JP2016012496A/ja
Priority to US15/393,411 priority patent/US20170108658A1/en
Application granted granted Critical
Publication of JP6353717B2 publication Critical patent/JP6353717B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)
  • Insulated Conductors (AREA)
  • Communication Cables (AREA)

Description

本発明は、複数回路ケーブルに関する。
従来、光信号を伝達する光ファイバと、電力又は電気信号を伝達する導体とを備え、1本のケーブルに対して複数の回路(光ファイバ及び導体)を備えた複数回路ケーブルが提案されている(特許文献1参照)。このケーブルは、光ファイバと、光ファイバの外周を覆う被覆と、この被覆上に設けられた軟銅等の金属素線を隙間なく配置してパイプ状としたメタル導体と、これらを覆う外被とを有して構成されている。さらに、上記構成に加えて、光ファイバの被覆とメタル導体との間に抗張力繊維からなるテンションメンバを備えたケーブルも提案されている。
特開2010−181600号公報
特許文献1に記載のケーブルは、メタル導体に軟銅等の金属素線を用いている。ここで、金属素線は、量産性を考慮した場合、加工上径50μm程度が限界である。すなわち、特許文献1に記載のケーブルは、メタル導体の層がある程度の厚みを有してしまうことから、その径がある程度大きいものとなってしまう。故に、ケーブル径を小さくするためには例えば外被を薄く構成するなどの方法が採用される。
しかし、外被を薄く構成した場合には、摩耗性の問題が発生してしまう。すなわち、振動等が付与され得る箇所に複数回路ケーブルを用いる場合、その振動等により外被が徐々に削られてしまい、薄い外皮を備える複数回路ケーブルでは耐使用年数が短くなってしまうなどの問題が発生してしまう。特に特許文献1に記載のケーブルは、光ファイバという硬い伝送体を内側に備えることから、ケーブルに外力が加わった場合、その外力が硬い光ファイバに受け止められ外被が一層削られ易くなってしまう。
このように、複数回路ケーブルにおいては、細径化と耐磨耗性向上との両立が困難となっていた。
本発明はこのような従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、細径化を図りつつ耐磨耗性を向上させることが可能な複数回路ケーブルを提供することにある。
本発明の複数回路ケーブルは、第1の信号又は電力を伝送する内側伝送体と、前記内側伝送体の外周を覆う内側絶縁体と、前記内側絶縁体の外側に配置され、第2の信号又は電力を伝送する外側伝送体と、前記外側伝送体の外周を覆う外側絶縁体と、を備え、前記外側伝送体は、導電性を有する複数本の導電性繊維によって構成され、前記外側絶縁体は、ショアA硬度10以上90以下とされ、前記外側絶縁体に対して中心側への外力が加わった場合、前記複数本の導電性繊維のうちいずれかが他の導電性繊維の間に入り込むように移動して、全体の断面形状が扁平形状となることを特徴とする。
本発明の複数回路ケーブルによれば、外側伝送体は導電性を有する複数本の導電性繊維によって構成されているため、ある程度径の大きい金属素線を用いることなく、金属素線により外側伝送体を構成する場合と比較して、その厚みを薄く構成することができる。さらに、外側絶縁体がショアA硬度10以上90以下にて構成され、且つ、外側伝送体が導電性繊維によって構成されていることから、例えば外側絶縁体に外力が加わって磨耗が生じる環境下において、外力により導電性繊維が他の導電性繊維間に入り込むように移動し、且つ、外側絶縁体自体が適切に撓んで、ケーブル自体が偏平形状となる。すなわち、外力を逃がすように形状変形することとなり、外側絶縁体を磨耗し難くすることができる。従って、細径化を図りつつ耐磨耗性を向上させることが可能な複数回路ケーブルを提供することができる。
なお、外側絶縁体は、硬度10以上であるため、外側絶縁体がやわらか過ぎて磨耗し易くなってしまう事態を防止でき、硬度が90以下であるため、硬すぎて偏平し難くなってしまう事態を防止することができる。
また、本発明の複数回路ケーブルにおいて、前記導電性繊維は、繊維上に金属メッキが施されたメッキ繊維であることが好ましい。
この複数回路ケーブルによれば、導電性繊維が繊維上に金属メッキが施されたメッキ繊維であるため、それ自体が導電性を有する炭素繊維等のみでは導電性が不足する回路においても、メッキ厚の調整により適用が可能となる。
また、本発明の複数回路ケーブルにおいて、前記導電性繊維は、繊維上に銅、錫、ニッケル、金、及び銀の1つ以上の金属にてメッキが施されていることが好ましい。
この複数回路ケーブルによれば、導電性繊維は、繊維上に銅、錫、ニッケル、金、及び銀の1つ以上の金属にてメッキが施されているため、メッキ加工しやすく導電性に優れた導電性繊維を提供することができる。
また、本発明の複数回路ケーブルにおいて、前記繊維は、アラミド繊維、ポリアリレート繊維、PBO繊維、及び炭素繊維のいずれか1つであることが好ましい。
この複数回路ケーブルによれば、繊維は、アラミド繊維、ポリアリレート繊維、PBO繊維、及び炭素繊維のいずれか1つである。このため、これら繊維が熱に強いことから導電性繊維と端子との半田接続を可能とすることができる。さらに、これら繊維の引張強さが1GPa以上、弾性率50GPa以上であることから、導電性繊維との端子圧着時において繊維に応力緩和が発生し難いようにすることができる。従って、端子接続時において製品性能の劣化を防止することができる。
また、本発明の複数回路ケーブルにおいて、前記導電性繊維は、繊維径が5μm以上30μm以下であることが好ましい。
この複数回路ケーブルによれば、導電性繊維は、繊維径が5μm以上であるため、導電性繊維が細くなり過ぎて切れやすくなってしまう事態を防止することができる。また、導電性繊維は、繊維径が30μm以下であるため、導電性繊維が太くなり過ぎて他の導電性繊維間に入り込み難くなってしまい、ケーブルが偏平し難くなってしまう事態を防止することができる。
また、本発明の複数回路ケーブルにおいて、前記内側伝送体は、光信号を伝送する光ファイバであることが好ましい。
この複数回路ケーブルによれば、内側伝送体は、光信号を伝送する光ファイバであるため、ケーブル外側からの外力が硬い光ファイバにより受け止められて、より外側絶縁体が削られてしまう状況下において、外力を逃がすように形状変形することとなり、外側絶縁体を磨耗し難くすることができるケーブルを提供することができる。
また、本発明のワイヤーハーネスは、上記に記載の複数回路ケーブルと、前記複数回路ケーブルに対して並列に隣接して配置される他のケーブルと、を備えることを特徴とする。
このワイヤーハーネスによれば、上記複数回路ケーブルと、複数回路ケーブルに対して並列に隣接して配置される他のケーブルとを備えるため、隣接するケーブルが複数回路ケーブルに押圧されて、又は複数回路ケーブルが隣接するケーブルに押圧されて複数回路ケーブル又は他のケーブルが摩耗するような環境においても、複数回路ケーブルが偏平することにより、複数回路ケーブル又は他のケーブルの摩耗を抑えたワイヤーハーネスを提供することができる。
本発明によれば、細径化を図りつつ耐磨耗性を向上させることが可能な複数回路ケーブルを提供することができる。
本発明の実施形態に係る複数回路ケーブルを含むワイヤーハーネスを示す斜視図である。 図1に示した複数回路ケーブルの詳細を示す斜視図である。 比較例に係る複数回路ケーブルの一例を示す斜視図である。 本実施形態及び比較例に係る複数回路ケーブルの外力作用時における様子を示す断面図であり、(a)は本実施形態に係る複数回路ケーブルの断面を示し、(b)は比較例に係る複数回路ケーブルの断面を示している。 本実施形態の変形例に係る複数回路ケーブルを示す斜視図である。
以下、本発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明するが、本発明は以下の実施形態に限られるものではない。
図1は、本発明の実施形態に係る複数回路ケーブルを含むワイヤーハーネスを示す斜視図である。図1に示すように本実施形態に係るワイヤーハーネスWHは、複数のケーブルHを束にしたものであり、以下に詳細に説明する複数回路ケーブル1と、複数回路ケーブル1に対して並列に隣接して配置される他のケーブルHとにより構成されている。このようなワイヤーハーネスWHは、例えば図1に示すようにケーブルHの両端部にコネクタCを備えていてもよいし、複数のケーブルHをまとめるためにテープ巻き(図示せず)されていてもよい。また、ワイヤーハーネスWHは、コルゲートチューブ等の外装部品(図示せず)を備えていてもよい。
図2は、図1に示した複数回路ケーブル1の詳細を示す斜視図である。同図に示す複数回路ケーブル1は、内側伝送体10と、内側伝送体10の外周を覆う内側絶縁体20と、内側絶縁体20の外側に配置された外側伝送体30と、外側伝送体30の外周を覆う外側絶縁体40とを備えて構成されている。
内側伝送体10は、第1の信号又は電力を伝送するものであって、例えば軟銅線によって構成されている。また、内側伝送体10は光ファイバにて構成されていてもよく、この場合の内側伝送体10は光信号(第1の信号)を伝送するものとして機能することとなる。
外側伝送体30は、第2の信号又は電力を伝送するものであって、導電性を有する複数本の導電性繊維31によって構成されている。導電性繊維31には、例えば炭素繊維、及び金属フィラーを有した樹脂繊維などのように、繊維それ自体が導電性を有するものが挙げられる。また、導電性繊維31には、ポリエステル繊維、ナイロン(登録商標)繊維、アラミド繊維、ポリアリレート繊維、PBO(poly(p-phenylenebenzobisoxazole)繊維、及び炭素繊維に金属メッキを施したメッキ繊維であってもよい。
特に、アラミド繊維、ポリアリレート繊維、PBO繊維、及び炭素繊維等の抗張力繊維は、熱に強く繊維の引張強さが1GPa以上、弾性率50GPa以上有するため、導電性繊維31は、これら繊維のいずれか1つに金属メッキを施したものが好適である。なお、金属メッキは、銅、錫、ニッケル、金、及び銀の1つ以上の金属で構成されることが好ましい。これらの金属では、メッキがし易く、導電性に優れるからである。
さらに、導電性繊維31は、繊維径が5μm以上30μm以下であることが好ましい。繊維径が5μm未満であると、導電性繊維31が細くなり過ぎて切れやすくなってしまうからである。また、繊維径が30μmを超えると、導電性繊維31が太くなり過ぎて後述する作用を得難くなってしまうからである。
さらに、本実施形態において外側絶縁体40は、硬度が10以上90以下とされている。ここで、硬度はJISK6253デュロメータタイプA(ショアA)で測定した値である。具体的に外側絶縁体40は、シリコーンゴム、フッ素樹脂、エチレンプロピレンゴム、クロロプレンゴム、PVC(polyvinyl chloride)、PP(polypropylene)、PET(polyethylene terephthalate)、PE(polyethylene)、PA(polyamide)、PPS(poly phenylene sulfide resin)及びPBT(polybutylene terephthalate)のいずれか1つ以上により構成されている。
次に、本実施形態に係る複数回路ケーブル1の作用等を説明するが、これに先立って比較例となる複数回路ケーブル100を説明する。図3は、比較例に係る複数回路ケーブルの一例を示す斜視図である。
図3に示すように、比較例に係る複数回路ケーブル100は、最内層として光ファイバ110を備え、その周囲に内側絶縁体120を備えている。また、比較例に係る複数回路ケーブル100は、内側絶縁体120の外周側に複数本の軟銅の金属素線131を隙間なく敷き詰めてパイプ状にしたメタル導体130と、メタル導体130の外側に配置される外側絶縁体140とを備えている。
図4は、本実施形態及び比較例に係る複数回路ケーブル1,100の外力作用時における様子を示す断面図であり、(a)は本実施形態に係る複数回路ケーブル1の断面を示し、(b)は比較例に係る複数回路ケーブル100の断面を示している。
まず、図4(b)に示すように、比較例に係る複数回路ケーブル100に外力Fが加わったとする。ここで、メタル導体130は金属素線131が複数本隙間なく敷き詰められたパイプ状となっている。このため、外力Fに対して金属素線131の移動する隙間が無く、且つ、金属素線131自体がある程度硬いものであることから形状変化し難い。特に、比較例に係るケーブル100は、光ファイバ110という硬い伝送体を内側に備えることから、ケーブル100に外力Fが加わった場合、その外力Fが硬い光ファイバ110に受け止められてしまう。結果、外側絶縁体140が削られ易くなってしまう。
一方、図4(a)に示すように、本実施形態に係る複数回路ケーブル1に外力Fが加わったとする。ここで、外側伝送体30が複数本の導電性繊維31によって構成されていることから、導電性繊維31自体が潰れるように形状変化すると共に、導電性繊維31が他の導電性繊維31間に入り込むように移動する。加えて、外側絶縁体40は硬度が90以下とされているため硬過ぎず適切に撓むこととなる。これにより、ケーブル1自体が偏平形状となる。すなわち、外力Fを逃がすようにケーブル1が形状変化することとなり、外側絶縁体40は削られ難くなって、比較例に示すものよりも摩耗性に優れることとなる。
表1は、本実施形態及び比較例に係る複数回路ケーブル1,100の摩耗試験の結果を示す表である。
表1に示すように、本実施形態及び比較例の双方において、外側絶縁体40,140にはPVC(ポリ塩化ビニル)が用いられ、その硬度は54であった。また、本実施形態及び比較例の双方において、外側絶縁体40,140の厚さは0.2mmであった。
このような双方のケーブル1,100に対して、ISO6722のスクレープ摩耗規格で摩耗試験を行った。この試験では、直径0.45mmの針とケーブル1,100とを交差させ、当該針に7ニュートンの荷重を加えた状態で、針をケーブル1,100の長手方向に往復動作させた。なお、外側絶縁体40,140の内側構成(内側伝送体10、内側絶縁体20,120、外側伝送体30、光ファイバ110、メタル導体130)が占める断面積は0.35mmであった。
表1に示す摩耗回数は、針と外側伝送体30又はメタル導体130とが接触するまでの針の往復移動回数を示している。表1に示すように、本実施形態に係る複数回路ケーブル1は摩耗回数が515回であり、比較例に係る複数回路ケーブル100は摩耗回数が450回であった。すなわち、本実施形態に係る複数回路ケーブル1は、比較例に係る複数回路ケーブル100に比べて、約15%程度摩耗回数の向上がみられた。
このようにして、本実施形態に係る複数回路ケーブル1によれば、外側伝送体30は導電性を有する複数本の導電性繊維31によって構成されているため、ある程度径の大きい金属素線131を用いることなく、金属素線131により外側伝送体を構成する場合と比較して、その厚みを薄く構成することができる。さらに、外側絶縁体40が硬度10以上90以下にて構成され、且つ、外側伝送体30が導電性繊維31によって構成されていることから、例えば外側絶縁体40に外力Fが加わって磨耗が生じる環境下において、外力Fにより導電性繊維31が他の導電性繊維31間に入り込むように移動し、且つ、外側絶縁体40自体が適切に撓んで、ケーブル1自体が偏平形状となる。すなわち、外力Fを逃がすように形状変形することとなり、外側絶縁体40を磨耗し難くすることができる。従って、細径化を図りつつ耐磨耗性を向上させることが可能な複数回路ケーブル1を提供することができる。
なお、外側絶縁体40は、硬度10以上であるため、外側絶縁体40がやわらか過ぎて磨耗し易くなってしまう事態を防止でき、硬度が90以下であるため、硬すぎて偏平し難くなってしまう事態を防止することができる。
また、導電性繊維31が繊維上に金属メッキが施されたメッキ繊維であるため、それ自体が導電性を有する炭素繊維等のみでは導電性が不足する回路においても、メッキ厚の調整により適用が可能となる。
また、導電性繊維31は、繊維上に銅、錫、ニッケル、金、及び銀の1つ以上の金属にてメッキが施されているため、メッキ加工しやすく導電性に優れた導電性繊維31を提供することができる。
また、繊維は、アラミド繊維、ポリアリレート繊維、PBO繊維、及び炭素繊維のいずれか1つである。このため、これら繊維が熱に強いことから導電性繊維31と端子との半田接続を可能とすることができる。さらに、これら繊維の引張強さが1GPa以上、弾性率50GPa以上であることから、導電性繊維31との端子圧着時において繊維に応力緩和が発生し難いようにすることができる。従って、端子接続時において製品性能の劣化を防止することができる。
また、導電性繊維31は、繊維径が5μm以上であるため、導電性繊維31が細くなり過ぎて切れやすくなってしまう事態を防止することができる。また、導電性繊維31は、繊維径が30μm以下であるため、導電性繊維31が太くなり過ぎて他の導電性繊維31間に入り込み難くなってしまい、ケーブル1が偏平し難くなってしまう事態を防止することができる。
また、内側伝送体10は、光信号を伝送する光ファイバであるため、ケーブル外側からの外力Fが硬い光ファイバにより受け止められて、より外側絶縁体40が削られてしまう状況下において、外力Fを逃がすように形状変形することとなり、外側絶縁体40を磨耗し難くすることができるケーブル1を提供することができる。
また、本実施形態に係るワイヤーハーネスWHによれば、上記複数回路ケーブル1と、複数回路ケーブル1に対して並列に隣接して配置される他のケーブルHとを備えるため、隣接するケーブルHが複数回路ケーブル1に押圧されて、又は複数回路ケーブル1が隣接するケーブルHに押圧されて複数回路ケーブル1又は他のケーブルHが摩耗するような環境においても、複数回路ケーブル1が偏平することにより、複数回路ケーブル1又は他のケーブルHの摩耗を抑えたワイヤーハーネスWHを提供することができる。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、変更を加えてもよい。
例えば、本実施形態に係る複数回路ケーブル1は、図2を参照して説明したものに限らず、種々の変更が可能である。例えば、内側伝送体10は、1本の伝送体に限らず、複数本伝送体であってもよい。
さらに、複数回路ケーブル1は2つの回路を備えるものに限らず、3つ以上の回路を備えるものであってもよい。3回路を備える例を図5に示す。図5は、本実施形態の変形例に係る複数回路ケーブルを示す斜視図である。図5に示すように、変形例に係る複数回路ケーブル1は、本実施形態のものに加えて、中間伝送体50と、中間絶縁体60とを備えている。中間伝送体50は外側伝送体30と同様の構成となっている。中間絶縁体60についても外側絶縁体40と同様の構成となっている。
このように構成することにより、例えば中間伝送体50を正側の電力供給経路とし、外側伝送体30を負側の電力供給経路とするなど、1本のケーブル1で1つの機器に対する電力供給を行うことができる。
1 :複数回路ケーブル
10 :内側伝送体
20 :内側絶縁体
30 :外側伝送体
31 :導電性繊維
40 :外側絶縁体
50 :中間伝送体
60 :中間絶縁体
C :コネクタ
F :外力
H :ケーブル
WH :ワイヤーハーネス

Claims (7)

  1. 第1の信号又は電力を伝送する内側伝送体と、
    前記内側伝送体の外周を覆う内側絶縁体と、
    前記内側絶縁体の外側に配置され、第2の信号又は電力を伝送する外側伝送体と、
    前記外側伝送体の外周を覆う外側絶縁体と、を備え、
    前記外側伝送体は、導電性を有する複数本の導電性繊維によって構成され、
    前記外側絶縁体は、ショアA硬度10以上90以下とされ
    前記外側絶縁体に対して中心側への外力が加わった場合、前記複数本の導電性繊維のうちいずれかが他の導電性繊維の間に入り込むように移動して、全体の断面形状が扁平形状となる
    ことを特徴とする複数回路ケーブル。
  2. 前記導電性繊維は、繊維上に金属メッキが施されたメッキ繊維である
    ことを特徴とする請求項1に記載の複数回路ケーブル。
  3. 前記導電性繊維は、繊維上に銅、錫、ニッケル、金、及び銀の1つ以上の金属にてメッキが施されている
    ことを特徴とする請求項2に記載の複数回路ケーブル。
  4. 前記繊維は、アラミド繊維、ポリアリレート繊維、PBO繊維、及び炭素繊維のいずれか1つである
    ことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の複数回路ケーブル。
  5. 前記導電性繊維は、繊維径が5μm以上30μm以下である
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の複数回路ケーブル。
  6. 前記内側伝送体は、光信号を伝送する光ファイバである
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の複数回路ケーブル。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の複数回路ケーブルと、
    前記複数回路ケーブルに対して並列に隣接して配置される他のケーブルと、
    を備えることを特徴とするワイヤーハーネス。
JP2014134157A 2014-06-30 2014-06-30 複数回路ケーブル Active JP6353717B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014134157A JP6353717B2 (ja) 2014-06-30 2014-06-30 複数回路ケーブル
DE112015003073.5T DE112015003073T5 (de) 2014-06-30 2015-06-30 Mehrfachkabel
PCT/JP2015/068907 WO2016002812A1 (ja) 2014-06-30 2015-06-30 複数回路ケーブル
US15/393,411 US20170108658A1 (en) 2014-06-30 2016-12-29 Multiple circuit cable

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014134157A JP6353717B2 (ja) 2014-06-30 2014-06-30 複数回路ケーブル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016012496A JP2016012496A (ja) 2016-01-21
JP6353717B2 true JP6353717B2 (ja) 2018-07-04

Family

ID=55229083

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014134157A Active JP6353717B2 (ja) 2014-06-30 2014-06-30 複数回路ケーブル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6353717B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111223597A (zh) * 2020-03-23 2020-06-02 重庆邮电大学 一种光纤跳纤光电信号同步传输线

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7014414B2 (ja) * 2018-03-31 2022-02-01 名古屋メッキ工業株式会社 めっき繊維及び電線

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006065215A (ja) * 2004-08-30 2006-03-09 Showa Electric Wire & Cable Co Ltd 光ケーブル
JP2012216526A (ja) * 2011-03-30 2012-11-08 Furukawa Electric Co Ltd:The 金属被覆炭素繊維電線
JP5273284B1 (ja) * 2012-09-20 2013-08-28 日立電線株式会社 光電気複合ケーブル

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111223597A (zh) * 2020-03-23 2020-06-02 重庆邮电大学 一种光纤跳纤光电信号同步传输线

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016012496A (ja) 2016-01-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6380873B1 (ja) 編組シールド付ケーブル
JP2010257701A (ja) ケーブル
CN110690006B (zh) 复合电缆
JP2016110836A (ja) キャブタイヤケーブル、及び、コネクタ付ケーブル
JP2018041606A (ja) シールド電線及びワイヤーハーネス
JP6353717B2 (ja) 複数回路ケーブル
JP6798112B2 (ja) 可動部配線用ケーブル及び可動部配線用フラットケーブル
CN110689997B (zh) 复合电缆
JP7265324B2 (ja) 絶縁電線、ケーブル
JP2012003853A (ja) 被覆電線および被覆電線と端子の組立体
US10499550B2 (en) Braid and wire harness
WO2016002812A1 (ja) 複数回路ケーブル
JP2014022145A (ja) 高周波電力伝送用同軸ケーブル
CN110310771B (zh) 绝缘电线和多芯电缆
JP6713712B2 (ja) 多芯ケーブル
US11984240B2 (en) Shielded wire and wire harness
JP2019175839A (ja) 絶縁電線及び多芯ケーブル
JP2020087681A (ja) 可動部用ケーブル
JP6766928B1 (ja) 可動部用ケーブル
US10818414B2 (en) Movable part composite cable
JP6838679B2 (ja) ケーブル
KR100830766B1 (ko) 산업 로봇용 파워 케이블
JP2017157428A (ja) 耐熱耐油絶縁電線
JP6455735B2 (ja) シールド用線材及びそれを用いたシールド
JP2022009964A (ja) ケーブル

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170518

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171031

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171228

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180529

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180611

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6353717

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250