JP6352780B2 - アンカー装置およびアンカー装置の施工方法 - Google Patents
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Description
したがって、落石が発生した場合、落石を受け止めた際にネットにかかる力は、ワイヤーを経由してアンカー装置に作用する。そのため、落石に伴う外力によって、ワイヤーの位置(ネットの位置に同じ)がずれないようにするため、地盤に打ち込まれるアンカー本体と、アンカー本体をその側方から指示するためのアンカー鞘管とを具備するアンカー装置が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
すなわち、外管が方形状の断面を有しているので、外管が円形状断面を有する従来のアンカー鞘管に比べて、搬送スペースを大きくすることなく、このアンカー鞘管の外管と土砂等との接触面積を増やし、この外管に作用する土砂等の抵抗力を大きくすることができるという作用効果が得られる。
すなわち、地盤内に岩石等が混ざっている場合に、かかる岩石等が抵抗になって、打ち込まれたアンカー鞘管の姿勢が予定した姿勢からずれたり、内管や連結材が変形あるいは破損したりすることがある。そうすると、天板に形成された貫通孔と内管とに案内されて打ち込まれたアンカー本体の姿勢も予定した姿勢からずれるという問題があった。
また、予定した姿勢にアンカー本体を打ち込むと、アンカー本体が内管や連結材に衝突して、これを破損し、アンカー本体にかかる力が内管および連結材を介して外管に伝達されないという問題があった。
前記アンカー鞘管は、
上側縁、下側縁、左端縁および右端縁を具備する矩形状の一対の側面材と、
前記一対の側面材の両端部において、それぞれの前記上側縁同士を連結する一対の上連結材と、
前記一対の側面材の両端部において、それぞれの前記下側縁同士を連結する一対の下連結材と、
前記一対の側面材の長手方向の中央部において、それぞれの前記上側縁同士を連結する一対の上ガイド材と、
前記一対の上ガイド材のそれぞれに形成され、互いに対向した一対の上ガイド突起と、
前記一対の上ガイド材同士を連結する上ガイド補強材と、
前記一対の側面材の長手方向の中央部において、それぞれの前記下側縁同士を連結する一対の下ガイド材と、
前記一対の下ガイド材のそれぞれに形成され、互いに対向した一対の下ガイド突起と、
前記一対の下ガイド材同士を連結する下ガイド補強材と、
前記一対の側面材のそれぞれの下側縁の前記一方の下連結材寄りに設置された一方の底板と、
前記一対の側面材のそれぞれの下側縁の前記他方の下連結材寄りに設置された他方の底板と、を具備し、
前記アンカー本体は、
縮径した下端部を具備するアンカー管体と、該アンカー管体の側面に対向して固定された一対のアンカー羽根と、を具備し、
前記アンカー鞘管が前記凹部に載置された状態で、前記一対の上ガイド材同士の間で、前記アンカー羽根の側縁が前記上ガイド突起に案内され、且つ、前記一対の下ガイド材同士の間で、前記アンカー羽根の側縁が前記下ガイド突起に案内され、前記一方の底板と前記他方の底板との間に形成された開口部を通過して、前記アンカー本体が前記地盤に打ち込まれることを特徴とする。
(3)また、前記一対の上ガイド突起の中央と前記一対の下ガイド突起の中央とを結ぶ仮想線が、前記一対の上連結材に対して傾斜していることを特徴とする。
(4)また、前記一対のアンカー羽根の上端と前記アンカー管体の上端との距離は、前記一対の側面材の上側縁と前記一対の側面材の下側縁との距離よりも長いことを特徴とする。
前記アンカー鞘管は、
上側縁、下側縁、左端縁および右端縁を具備する矩形状の一対の側面材と、
前記一対の側面材の両端部において、それぞれの前記上側縁同士を連結する一対の上連結材と、
前記一対の側面材の両端部において、それぞれの前記下側縁同士を連結する一対の下連結材と、
前記一対の側面材の長手方向の中央部において、それぞれの前記上側縁同士を連結する一対の上ガイド材と、
前記一対の上ガイド材のそれぞれに形成され、互いに対向した一対の上ガイド突起と、
前記一対の上ガイド材同士を連結する上ガイド補強材と、
前記一対の側面材の長手方向の中央部において、それぞれの前記下側縁同士を連結する一対の下ガイド材と、
前記一対の下ガイド材のそれぞれに形成され、互いに対向した一対の下ガイド突起と、
前記一対の下ガイド材同士を連結する下ガイド補強材と、
前記一対の側面材のそれぞれの下側縁の前記一方の下連結材寄りに設置された一方の底板と、
前記一対の側面材のそれぞれの下側縁の前記他方の下連結材寄りに設置された他方の底板と、を具備し、
前記アンカー本体は、
縮径した下端部を具備するアンカー管体と、該アンカー管体の側面に対向して固定された一対のアンカー羽根と、を具備し、
地盤を掘削して凹部を形成する工程と、
前記凹部に前記アンカー鞘管を載置する工程と、
前記一対の上ガイド材同士の間で、前記アンカー羽根の側縁が前記上ガイド突起に案内され、且つ、前記一対の下ガイド材同士の間で、前記アンカー羽根の側縁が前記下ガイド突起に案内され、前記一方の底板と前記他方の底板との間に形成された開口部を通過して、前記アンカー本体を前記地盤に打ち込む工程と、
前記凹部と前記アンカー鞘管の外側との間、および前記アンカー鞘管の内側と前記アンカー本体との間に、土砂を投入する工程と、
を有することを特徴とする。
前記アンカー羽根の上端が前記一対の下ガイド材よりも下になるまで、前記アンカー本体を打設することを特徴とする。
(ii)アンカー本体は、アンカー鞘管に設置された一対の上ガイド突起と一対の下ガイド突起とに案内された状態で、地盤に打ち込まれるから、アンカー本体を予定した姿勢に正確に設置することができる。
(iii)そして、一対の上ガイド突起と一対の上ガイド突起とを結ぶ仮想線を、一対の側面材の上側縁に対して垂直にしたり、傾斜させたりすることができるから、アンカー本体を地盤の表面に対して、所望の角度に打ち込むことができる。
(iv)さらに、一対の側面材は断面波型鋼板であって上側縁および下側縁が折り曲げられているから、高い剛性を有すると共に、一対の上ガイド材および一対の下ガイド材を直接設置することができる。よって、軽量化を図ることができる。
(vi)さらに、上ガイド補強材および下ガイド補強材を有するから、アンカー本体に作用する力によって、アンカー本体が上ガイド補強材および下ガイド補強材の一方または両方に当接した場合には、アンカー本体に作用する力が上ガイド材および下ガイド材の一方または両方を介してアンカー鞘管内に直接伝達される。
図1および図2は、本発明の実施の形態に係るアンカー装置の設置された状態を説明するものであって、図1は一部を透過して示す正面図、図2は一部を透過して示す左側面図である。なお、各図は模式的に描かれたものであって、本発明は描かれた形態に限定するものではない。
なお、説明の便宜上、地盤900は傾斜した斜面であって、少なくとも凹部910が形成された範囲において、北側が高く、南側が低くなるように傾斜し、東西方向の高さは同じで、傾斜していないものとする。そして、各部材の名称に、それが配置される方位に対応して、「東西南北」を付し、その符号に東は「e」、西は「w」、南は「s」、北は「n」を付す。
図3〜図7は、本発明の実施の形態に係るアンカー装置を構成するアンカー鞘管を説明するものであって、図3は正面図、図4は左側面図、図5は平面図、図6は底面図、図7は側面視の断面図である。なお、各図は模式的に描かれたものであって、本発明は描かれた形態に限定するものではない。
図3〜図7において、アンカー鞘管110は、互いに対向する北側板10nおよび南側板10sとを有している。北側板10nの東端縁には北東端材12nが、西端縁には北西端材13nがそれぞれ設置され、南側板10sの東端縁には南東端材12sが、西端縁には南西端材13sがそれぞれ設置されている。
そして、北東端材12nの上端と南東端材12sの上端とが東上連結材14eによって連結され、北東端材12nの下端と南東端材12sの下端とが東下連結材15eによって連結され、さらに、北東端材12nの上端と南東端材12sの下端とが東斜材16eによって連結されている。
同様に、北西端材13nの上端と南西端材13sの上端とが西上連結材14wによって連結され、北西端材13nの下端と南西端材13sの下端とが西下連結材15wによって連結され、さらに、北西端材13nの上端と南西端材13sの下端とが西斜材16wによって連結されている。
以下、平面視で長方形の枠を形成する北側板10nの上側縁、東上連結材14e、南側板10sの上側縁および西上連結材14wを、まとめて「上枠状部11t」と称す場合があり、また、平面視で長方形の枠を形成する北側板10nの下側縁、東下連結材15e、南側板10sの下側縁および西下連結材15wを、まとめて「下枠状部11b」と称す場合がある。
下枠状部11bに、東底板20eおよび西底板20wが設置されている。東底板20eは、北側板10nの下側縁の東寄りの範囲と南側板10sの下側縁の東寄りの範囲とに、対向する2辺が固定され、西底板20wは、北側板10nの下側縁の西寄りの範囲と南側板10sの下側縁の西寄りの範囲とに、対向する2辺が設置されている。そして、東底板20eと西底板20wとは間に開口部20kが形成されている。
上枠状部11tの東西方向(左右方向)の中央を挟んで対称位置に、断面L字の形鋼である上ガイド材30eおよび上ガイド材30wが設置され、上ガイド材30eと上ガイド材30wとは上ガイド補強材31によって連結されている。
このとき、上ガイド材30eの両端部には上ガイド取付板33eおよび上ガイド取付板34eが固定され、上ガイド材30wの両端部には上ガイド取付板33wおよび上ガイド取付板34wが固定されている。
そして、上ガイド取付板33eおよび上ガイド取付板33wが、北側板10nの上側縁にボルトによって設置され、上ガイド取付板34eおよび上ガイド取付板34wが、南側板10sの上側縁にボルトによって設置されている。
そして、上ガイド材30eおよび上ガイド材30wの対向した面(上下方向の面)に、所定の間隔を空けて一対の上ガイド突起32eおよび一対の上ガイド突起32wがそれぞれ設けられている。なお、上ガイド突起32eおよび上ガイド突起32wは、短尺の2本の棒材を溶接したものであるが、断面U字の形鋼を設置してもよい。
また、同様に、下枠状部11bの東西方向(左右方向)の中央を挟んで対称位置に、断面L字の形鋼である下ガイド材40eおよび下ガイド材40wが設置され、両者は下ガイド補強材41によって連結されている。このとき、下ガイド材40eの両端部には下ガイド取付板43eおよび下ガイド取付板44eが固定されている。
また、下ガイド材40wの両端部には下ガイド取付板43wおよび下ガイド取付板44wが固定されている。
そして、下ガイド取付板43eおよび下ガイド取付板43wが、北側板10nの下側縁にボルトによって設置され、下ガイド取付板44eおよび下ガイド取付板44wが、南側板10sの下側縁にボルトによって設置されている。
そして、下ガイド材40eおよび下ガイド材40wの対向した面(上下方向の面)に、所定の間隔を空けて一対の下ガイド突起42eおよび一対の下ガイド突起42wがそれぞれ設けられている。なお、下ガイド突起42eおよび下ガイド突起42wは、短尺の2本の棒材を溶接したものであるが、断面U字の形鋼を設置してもよい。
さらに、南側板10sの上側縁に、上回転防止材50eおよび上回転防止材50wが設置されている。すなわち、上回転防止材50eおよび上回転防止材50wはボルト貫通孔(図示しない)が形成された板材であって、それぞれ上ガイド取付板34eおよび上ガイド取付板34wに重なった状態で、それぞれ上ガイド取付板34eおよび上ガイド取付板34wを挟みつけるようにして、南側板10sの上側縁にボルトによって設置されている。
また、下枠状部11bの北側板10nの下側縁に、下回転防止材60eおよび下回転防止材60wが設置されている。すなわち、下回転防止材60eおよび下回転防止材60wはボルト貫通孔(図示しない)が形成された板材であって、それぞれ下ガイド取付板43eおよび下ガイド取付板43wに重なった状態で、北側板10nの下側縁にボルトによって設置されている。
アンカー本体120は、鋼管70と、鋼管70の側面の対向した位置に設置された(同一平面内に位置する)アンカー羽根80eおよびアンカー羽根80wとを有している。
鋼管70は、管下端71に向かってなめらかに縮径する縮径部72が形成され、管上端73に近い位置に、図示しないワイヤーを係止するため、ナット75が螺合されたボルト74が取り付けられている(地盤900に打設された後、取り付けられる場合もある)。
アンカー羽根80eおよびアンカー羽根80wは同じ台形形状であって、それぞれ、羽根下端81e、81wは羽根上端83e、83wに近づく程、鋼管70の側面から遠ざかるように傾斜し、羽根側縁82e、82wは鋼管70の側面に平行で、羽根上端83e、83wは鋼管70の側面に垂直である。
したがって、アンカー本体120は、アンカー羽根80eが一対の上ガイド突起32eと一対の下ガイド突起42eとに案内され、アンカー羽根80wが一対の上ガイド突起32wと一対の下ガイド突起42wとに案内されて、打設することが可能になっている。
図8〜図10は、本発明の実施の形態に係るアンカー装置の施工方法を説明するものであって、図8はフローチャート、図9の(a)はアンカー装置の一部を拡大して示す平面図、図9の(b)はアンカー装置の一部を拡大して示す底面図、図10はアンカー装置の一部を拡大して示す正面視の断面図である。なお、各図は模式的に描かれたものであって、本発明は描かれた形態に限定するものではない。
図8において、まず、傾斜した地盤900の一部を掘削して、アンカー装置100を設置するための凹部910を形成する(S1、図1および図2参照)。
次に、凹部910にアンカー鞘管110を載置する(S2、図1および図2参照)。このとき、地盤900の高い側に北側板10nを、低い側に南側板10sを配置する。このとき、上枠状部11tおよび下枠状部11bは地盤900の表面に平行であるが、地盤900の表面に対して傾斜するようにしてもよい。
そして、アンカー羽根80eの羽根側縁82eが一対の上ガイド突起32eと一対の下ガイド突起42eとに案内され、アンカー羽根80wの羽根側縁82wが一対の上ガイド突起32wと一対の下ガイド突起42wとに案内された状態で、アンカー本体120の地盤900への打設を開始する(S3、図9の(a)および(b)参照)。
そして、アンカー羽根80eの羽根側縁82eおよびアンカー羽根80wの羽根側縁82wが、それぞれ下ガイド材40eおよび下ガイド材40wから外れたところで、アンカー本体120の地盤900への打設を停止する(S4、図10参照)。
さらに、アンカー鞘管110内、およびアンカー鞘管110と凹部910との間に、土砂を投入する(S5、図示しない)。このとき、投入する土砂は、地盤900を掘削した際に発生したもの、あるいは、他の場所から運搬したものであってもよい。
アンカー装置100は、前記施工方法によって施工されたものであるから、アンカー鞘管110は地盤900内に埋め込まれ、アンカー本体120はアンカー鞘管110の内部に投入された土砂を貫通して地盤900に設置されている。
このとき、上枠状部11tおよび下枠状部11bは地盤900の表面に平行であって、アンカー本体120は地盤900の表面に対して垂直になっている。
したがって、図示しないワイヤーに作用する外力は、アンカー本体120を、管上端73が地盤900と平行に低い方向(例えば、S方向)に倒れるように、引っ張ることになる(なお、正確には、アンカー本体120を地盤900から引き抜こうとする力も発生する)。
そうすると、アンカー本体120のアンカー鞘管110から下方の範囲は、地盤900によって支持され、アンカー本体120のアンカー鞘管110に包囲された範囲は、アンカー鞘管110内部に投入された土砂を介してアンカー鞘管110によって支持される。
このとき、アンカー鞘管110は、上回転防止材50e、50wが地盤900に押し込まれる方向の力を受け、下回転防止材60e、60wが地盤900から浮き上がる方向の力を受ける。
アンカー装置は前記施工方法によって施工され、前記設置状態であるから、以下のような施工上の効果と、設置状態における力学的な効果とを有する。
(a)アンカー鞘管110は、地盤900に形成された凹部910内に載置された後、土砂で埋め戻されるから、正確な姿勢に設置される。
(b)また、アンカー本体120は、凹部910内に載置されたアンカー鞘管110内に土砂が投入される前に、アンカー本体120の上ガイド突起32e、32wおよび下ガイド突起42e、42wが視認可能な状態で、これらに案内されて打設されるから、正確な姿勢に設置される。
(c)さらに、アンカー本体120に作用する力は、鋼管70のアンカー鞘管110の下方にある範囲およびアンカー羽根80e、80wによって地盤900に直接伝達され、また、鋼管70のアンカー鞘管110内にある範囲から投入された土砂を介してアンカー鞘管110に伝達され、さらに、アンカー鞘管110から投入された土砂を介して地盤900に伝達されるから、大きな支持力を得ることができる。
(d)さらに、南側板10sの上側縁に設置された上回転防止材50e、50wが投入された土砂を押し込み、北側板10nの下側縁に設置された下回転防止材60e、60wが投入された土砂を持ち上げるから、アンカー鞘管110の姿勢は維持される。
さらに、アンカー羽根80e、80wを上下方向に延長して、羽根上端83e、83wを鋼管70の管上端73の近くにし、アンカー本体120が打設された状態で、羽根側縁82eおよび羽根側縁82wが、それぞれ上ガイド突起32e、32wおよび下ガイド突起42e、42wに係止するようにしてもよい。そうすると、アンカー本体120に作用する力の一部は、上ガイド突起32e、32wおよび上ガイド材30e、30wを介しておよび下ガイド突起42e、42wおよび下ガイド材40e、40wを介して、アンカー鞘管110に直接伝達されるようになる。
図11は、本発明の実施の形態に係るアンカー装置の変形例−1を説明する一部を透過した側面図である。なお、各図は模式的に描かれたものであって、本発明は描かれた形態に限定するものではない。
図11において、アンカー装置200は、傾斜した地盤900の一部を掘削して形成された凹部910に載置されるアンカー鞘管210と、アンカー鞘管210に包囲されて、地盤900に打ち込まれるアンカー本体120と、を有している。
アンカー鞘管210は、上ガイド突起32e、32w(図9の(a)参照)の南北方向の位置が、下ガイド突起42e、42w(図9の(b)参照)の南北方向の位置よりも北(上)寄りに位置し(下ガイド突起42e、42wの南北方向の位置が上ガイド突起32e、32wの南北方向の位置が、南(下)寄りに位置するに同じ)、これを除く構成はアンカー鞘管110に同じである。
したがって、アンカー装置200では、アンカー本体120が、地盤900の表面に対して、北(上)側に傾斜する。すなわち、地盤900の状態に応じて、アンカー本体120を所望の角度だけ傾斜させて立設することが容易になる。
図12は、本発明の実施の形態に係るアンカー装置の変形例−2を説明する一部を透過した側面図である。なお、各図は模式的に描かれたものであって、本発明は描かれた形態に限定するものではない。
図12において、アンカー装置300は、地盤900を掘削して形成された凹部910に載置されるアンカー鞘管310と、アンカー鞘管310に包囲されて、地盤900に打ち込まれるアンカー本体120と、を有している。
アンカー鞘管310は、上ガイド突起32e、32w(図9の(a)参照)の南北方向の位置が、下ガイド突起42e、42w(図9の(b)参照)の南北方向の位置よりも南(下)寄りに位置し(下ガイド突起42e、42wの南北方向の位置が上ガイド突起32e、32wの南北方向の位置が、北(上)寄りに位置するに同じ)、これを除く構成はアンカー鞘管110に同じである。
したがって、アンカー装置300では、アンカー本体120が、地盤900の表面に対して、南(下)側に傾斜する。すなわち、地盤900の状態に応じて、アンカー本体120を所望の角度だけ傾斜させて立設することが容易になる。
10s:南側板
11b:下枠状部
11t:上枠状部
12n:北東端材
12s:南東端材
13n:北西端材
13s:南西端材
14e:東上連結材
14w:西上連結材
15e:東下連結材
15w:西下連結材
16e:東斜材
16w:西斜材
20e:東底板
20k:開口部
20w:西底板
30e:上ガイド材
30w:上ガイド材
31 :上ガイド補強材
32e:上ガイド突起
32w:上ガイド突起
33e:上ガイド取付板
33w:上ガイド取付板
34e:上ガイド取付板
34w:上ガイド取付板
40e:下ガイド材
40w:下ガイド材
41 :下ガイド補強材
42e:下ガイド突起
42w:下ガイド突起
43e:下ガイド取付板
43w:下ガイド取付板
44e:下ガイド取付板
44w:下ガイド取付板
50e:上回転防止材
50w:上回転防止材
60e:下回転防止材
60w:下回転防止材
70 :鋼管
71 :管下端
72 :縮径部
73 :管上端
74 :ボルト
75 :ナット
80e:アンカー羽根
80w:アンカー羽根
81e:羽根下端
81w:羽根下端
82e:羽根側縁
82w:羽根側縁
83e:羽根上端
83w:羽根上端
100:アンカー装置
110:アンカー鞘管
120:アンカー本体
200:アンカー装置
210:アンカー鞘管
300:アンカー装置
310:アンカー鞘管
900:地盤
910:凹部
Claims (6)
- 地盤を掘削して形成された凹部に載置されるアンカー鞘管と、
該アンカー鞘管に包囲されて、地盤に打ち込まれるアンカー本体と、を有し、
前記アンカー鞘管は、
上側縁、下側縁、左端縁および右端縁を具備する矩形状の一対の側面材と、
前記一対の側面材の両端部において、それぞれの前記上側縁同士を連結する一対の上連結材と、
前記一対の側面材の両端部において、それぞれの前記下側縁同士を連結する一対の下連結材と、
前記一対の側面材の長手方向の中央部において、それぞれの前記上側縁同士を連結する一対の上ガイド材と、
前記一対の上ガイド材のそれぞれに形成され、互いに対向した一対の上ガイド突起と、
前記一対の上ガイド材同士を連結する上ガイド補強材と、
前記一対の側面材の長手方向の中央部において、それぞれの前記下側縁同士を連結する一対の下ガイド材と、
前記一対の下ガイド材のそれぞれに形成され、互いに対向した一対の下ガイド突起と、
前記一対の下ガイド材同士を連結する下ガイド補強材と、
前記一対の側面材のそれぞれの下側縁の前記一方の下連結材寄りに設置された一方の底板と、
前記一対の側面材のそれぞれの下側縁の前記他方の下連結材寄りに設置された他方の底板と、を具備し、
前記アンカー本体は、
縮径した下端部を具備するアンカー管体と、該アンカー管体の側面に対向して固定された一対のアンカー羽根と、を具備し、
前記アンカー鞘管が前記凹部に載置された状態で、前記一対の上ガイド材同士の間で、前記アンカー羽根の側縁が前記上ガイド突起に案内され、且つ、前記一対の下ガイド材同士の間で、前記アンカー羽根の側縁が前記下ガイド突起に案内され、前記一方の底板と前記他方の底板との間に形成された開口部を通過して、前記アンカー本体が前記地盤に打ち込まれることを特徴とするアンカー装置。 - 前記一対の側面材は、断面波型鋼板であって、前記一対の側面材のうちの一方の側面材の上側縁および下側縁が、前記一対の側面材のうちの他方の側面材の方向に折り曲げられていることを特徴とする請求項1記載のアンカー装置。
- 前記一対の上ガイド突起の中央と前記一対の下ガイド突起の中央とを結ぶ仮想線が、前記一対の上連結材に対して傾斜していることを特徴とする請求項1または2記載のアンカー装置。
- 前記一対のアンカー羽根の上端と前記アンカー管体の上端との距離は、前記一対の側面材の上側縁と前記一対の側面材の下側縁との距離よりも長いことを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載のアンカー装置。
- 地盤を掘削して形成された凹部に載置されるアンカー鞘管と、該アンカー鞘管に包囲されて、地盤に打ち込まれるアンカー本体とを有するアンカー装置の施工方法であって、
前記アンカー鞘管は、
上側縁、下側縁、左端縁および右端縁を具備する矩形状の一対の側面材と、
前記一対の側面材の両端部において、それぞれの前記上側縁同士を連結する一対の上連結材と、
前記一対の側面材の両端部において、それぞれの前記下側縁同士を連結する一対の下連結材と、
前記一対の側面材の長手方向の中央部において、それぞれの前記上側縁同士を連結する一対の上ガイド材と、
前記一対の上ガイド材のそれぞれに形成され、互いに対向した一対の上ガイド突起と、
前記一対の上ガイド材同士を連結する上ガイド補強材と、
前記一対の側面材の長手方向の中央部において、それぞれの前記下側縁同士を連結する一対の下ガイド材と、
前記一対の下ガイド材のそれぞれに形成され、互いに対向した一対の下ガイド突起と、
前記一対の下ガイド材同士を連結する下ガイド補強材と、
前記一対の側面材のそれぞれの下側縁の前記一方の下連結材寄りに設置された一方の底板と、
前記一対の側面材のそれぞれの下側縁の前記他方の下連結材寄りに設置された他方の底板と、を具備し、
前記アンカー本体は、
縮径した下端部を具備するアンカー管体と、該アンカー管体の側面に対向して固定された一対のアンカー羽根と、を具備し、
地盤を掘削して凹部を形成する工程と、
前記凹部に前記アンカー鞘管を載置する工程と、
前記一対の上ガイド材同士の間で、前記アンカー羽根の側縁が前記上ガイド突起に案内され、且つ、前記一対の下ガイド材同士の間で、前記アンカー羽根の側縁が前記下ガイド突起に案内され、前記一方の底板と前記他方の底板との間に形成された開口部を通過して、前記アンカー本体を前記地盤に打ち込む工程と、
前記凹部と前記アンカー鞘管の外側との間、および前記アンカー鞘管の内側と前記アンカー本体との間に、土砂を投入する工程と、
を有することを特徴とするアンカー装置の施工方法。 - 前記アンカー管体の上端と前記アンカー羽根の上端との距離が、前記一対の上ガイド材と前記一対の下ガイド材との距離よりも長く、
前記アンカー羽根の上端が前記一対の下ガイド材よりも下になるまで、前記アンカー本体を打設することを特徴とする請求項5記載のアンカー装置の施工方法。
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