JP6351620B2 - 振動アクチュエータ - Google Patents

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Description

本発明は、振動子(圧電素子、電歪素子を含む)の振動により出力軸に振動波を与えて回転及び直動運動を行う振動アクチュエータに関するものである。
医療機器の進歩は急速であり、画像診断技術(光イメージング技術)を用いた内視鏡装置が広く研究され活用されているが、この画像診断の方式として、一般的なカメラ観察や超音波診断装置に替わり、近年、微細な断層画像や3次元断層画像を撮影する事が可能な光の干渉性を利用したOCT(光干渉断層撮影)による3次元断層画像が得られる内視鏡装置が着目されている。その中で、3次元走査を行うために必要な駆動源としては、電磁モータ、圧電モータ、形状記憶合金式等の各種駆動原理の中で、小径でも大きい駆動力が得られる圧電素子または電歪素子による振動アクチュエータが有望視されている。
例えば、特許文献1においては、雌ねじ付きナット部材(110)に雄ねじシャフト(120)が摺動自在に挿入され、ナット部材(110)と雄ねじシャフト(120)の間にはクリヤランス(697b)が設けられ、ナット部材(110)の4面に貼り付けられた圧電素子(132a〜132d)に電圧を順次印加し、ナット部材(110)に回転振動を与えることで、雄ねじシャフト(120)を回転させると同時に軸方向に平行移動させるリニアモータシステム(100)が示されている。
しかしながら、特許文献1に示すリニアモータシステムにおいては、雌ねじ付きナット部材に雄ねじシャフトが摺動自在に組合せされて接触しており、ナット部材と雄ねじ軸の間にクリヤランスが設けられているため、振動の伝達効率が低く、十分な駆動力が得られなかった。また、ナット部材を内視鏡等のチューブに挿入固定すると、振動がチューブに吸収されて雄ねじシャフトに十分な駆動力が得られなかった。
特許文献2においては、角筒状弾性体1に直接に圧電素子(2,3,4,5)が貼付けられ、角筒状弾性体(1)の内周面に駆動子(7)が板バネ(8)で押圧されており、圧電素子(2,3,4,5)に電圧が印加され、角筒状弾性体が振動する事により駆動子と共にシャフトが軸方向に変位する超音波リニアモータが示されている。
しかしながら、特許文献2に示す超音波リニアモータでは、角筒状弾性体が圧電素子によって励振されるが、内視鏡等のチューブに本超音波リニアモータを挿入固定すると、振動がチューブに吸収されてシャフト十分な駆動力が得られなかった。
また、特許文献3においては、軸状の作動子(12)が角柱状のステータ(11)の穴に挿入され、ステータ(11)に貼り付けられた複数の圧電素子(13)に電圧が順次印加され振動波を生じることで軸状の作動子を回転または軸方向に移動させる超音波走査装置が示されている。
しかしながら、特許文献3に示す超音波走査装置では、軸状の作動子(12)がステータ(11)の穴に挿入される場合に、この挿入に隙間が生じた場合には、ステータの振動波が作動子に伝わらなくなり作動できず、一方、隙間が無く圧入された場合には、摩擦力が大き過ぎて作動子が作動できなかった。また作動子を内視鏡等のチューブに挿入固定すると、ステータの振動がチューブに吸収されて作動子に十分な駆動力が得られなかった。
米国特許2010/0039715 A1 特許第3213568号公報 WO 2008/038817 A1
本発明は上記従来事情に鑑みてなされたものであり、その課題とする処は、小型で駆動力が十分にあり、かつ、内視鏡等のチューブに組込んでも振動波が吸収または阻害されない安定した性能が得られる振動アクチュエータを提供することにある。
上記課題を解決するための一手段は、振動により出力軸が運動する振動アクチュエータにおいて、略多角柱状の可振子の略中心軸上に穴を設け、その穴にバネ力を発生するための放射状に伸びるスリット部を設け、その穴に出力軸が挿通さている。そして、可振子の出力軸に平行な前記可振子外周の1つの面と、その対向面に、パターン状の電極を有する第1および第2の振動子を貼り付け、これらのパターン電極の電極パターンに順次電圧を印加する事で可振子に進行波を発生し、出力軸に回転および軸方向の変位を与えることを特徴としている。
本発明によれば、直動及び回転動作が兼用できるコンパクトな振動アクチュエータが得られ、また、内視鏡用の円筒状チューブ内等に組み込んでも振動が阻害されないので、安定した出力が得られる。
本発明の第1の実施形態に係る振動アクチュエータの斜視図 本発明の第2の実施例の形態に係わる振動アクチュエータの斜視図 本発明の第3の実施例の形態に係わる振動アクチュエータの斜視図 同振動アクチュエータの動作説明図 本発明の応用例の光イメージング用プローブの断面図 同光イメージング用プローブの走査範囲説明図 同光イメージング用プローブの動作タイミングチャート
本実施の形態の振動アクチュエータの第一の特徴は、略多角柱状の可振子はその略中心軸上に穴を設け、前記穴に放射状に伸びるスリット部を有し、そして前記穴に前記出力軸が挿通され、前記可振子の外周面のなかで、前記出力軸と平行な面の少なくとも1つの面に、第1の振動子が貼り付けられており、前記第1の振動子が貼り付けられている面の対向面に、第2の振動子が貼り付けられており、前記第1の振動子と、前記第2の振動子とは、各々パターン電極を有しており、前記パターン電極の電極パターンに順次電圧を印加する事で可振子に進行波を発生し、前記出力軸に、回転および軸方向の変位を与える変位を与えるように構成している。
この構成により、可振子発生した進行波が前記出力軸に、回転および、直動運動を与え、回転及び直動が行え、安定した力を発生する振動アクチュエータを得ることができる。
第二の特徴としては、前記可振子の前記穴の有る側面にも、パターン電極を有する第3の振動子が貼り付けられており、前記第1の振動子及び前記第2の振動子及び前記第3の振動子の前記パターン電極の電極パターンに順次電圧を印加する事で可振子に進行波を発生し、前記出力軸に、回転および軸方向の変位を与えるように構成している。
この構成によれば、コンパクトな可振子により大きな進行波を発生し、前記出力軸に、安定した回転および直動運動を与えることができる。
第三の特徴としては、前記振動子を、圧電素子又は電歪素子とした。
この構成によれば、圧電効果又は電歪効果によって、コンパクトな可振子により大きな進行波を発生し、大きな力で、前記出力軸に安定した回転および直動運動を与えることができる。
次に本発明の好適な実施形態について図面を参照しながら説明する。
本発明の第1の実施形態の振動アクチュエータの構成について、図1を用いて説明する。
図1は本発明の実施形態に係わる振動アクチュエータの斜視図である。
略多角柱状の可振子8(図1では四角柱)はその略中心軸上に貫通する摺動穴8aを有し、この摺動穴8aには放射状に伸びるスリット部8bを有し、この摺動穴8aに出力軸3が挿通され、少なくともこの出力軸8aに平行な前記可振子8の外周の1つの面8cと、その対向面8dに、パターン状の電極10を有する第1および第2の圧電素子9を貼り付けている。圧電素子9には1枚毎にそれぞれパターン状の電極10が貴金属のスパッタリング法や、導電性インクの印刷工法により設けられている。
外周面8cには軸方向にA1〜AnまでのN個の電極が配列と、B1〜BnまでのN個の電極が配列されている。好ましくはさらに、C1〜CnまでのN個の電極が同様に軸方向に配列して設けられている。対向する外周面8dには、D1〜DnまでのN個の電極とE1〜EnまでのN個の電極が配列されている。また好ましくはさらに、F1〜FnまでのN個の電極が同様に軸方向に配列して設けられている。
スリット部8aは出力軸3から略放射状に1箇所、又は複数箇所(図1では2カ所)設けられ、可振子8にバネ性を発生させ、出力軸3と摺動穴8aの間に安定した摩擦力(例えば約1ニュートンの力)を発生する。
また、好ましくは出力軸3の略中央には穴3aが空けられ、穴3aは必要に応じて光ファイバーや内視鏡用の作動ワイヤーが挿通されるものである。
図1の振動アクチュエータについてその動作を説明する。略正弦波状の電圧が図5の電線11a、11bを通して図1の前記パターン状の電極10に順次印加されるが、印加される順序を変えることにより、出力軸3は直動方向(図中矢印M)に、または回転方向(図中矢印P)に動作させることができる。
出力軸3に図1中の記号M方向に直動させる場合は、電圧を先ず第1に、電極A1、B1、C1、C1に対向する位置にあるD1(図示しない)、B1に対向する位置にあるE1(図示しない)、A1に対向する位置にあるF1(図示しない)の計6個の電極に印加する。
次に第2には、電極A2、B2、C2、C2に対向する位置にあるD2(図示しない)、B2に対向する位置にあるE2(図示しない)、A2に対向する位置にあるF2(図示しない)の計6個の電極に印加する。
次に第3には、電極A3、B3、C3、C3に対向する位置にあるD3(図示しない)、B3に対向する位置にあるE3(図示しない)、A3に対向する位置にあるF3(図示しない)の計6個の電極に印加する。
次に第4には、電極A4、B4、C4、D4、E4、F4の計6個の電極に印加する。
その次に再び第1に印加したA1、B1、C1、D1、E1、F1の計6個の電極に印加し、これを繰り返す。これにより出力軸3は矢印M方向に摺動する。
これら電圧の繰り返し印加する方向を逆にすると、出力軸3は図1中矢印Mとは反対方向に摺動する。
次に、出力軸3を回転させる場合は、電圧を先ず第1に、電極A1〜A4と、D1〜D4の計8個の電極に印加し、次に第2には、電極B1〜B4と、E1〜E4の計8個の電極に印加し、次に第3には、電極C1〜C4と、F1〜F4の計8個の電極に印加し、その次に再び第1に印加した計8個の電極に印加し、これを繰り返す。これにより可振子8に図中矢印N及び矢印〜Oに進行波が発生し、出力軸3は矢印P方向に回転する。
これら電圧の繰り返し印加する方向を逆にすると、出力軸3は図1中矢印Pとは反対方向に回転する。
本発明の振動アクチュエータ12は、シンプルな構造であるため、可振子8の重量と体積に比較して、圧電素子9の厚さと体積を一般よりはるかに大きく設ける事が可能で有り、出力軸により一層大きい力を発生させることができる。本実施例においては、図1の圧電素子9の厚さをt1、可振子8の出力軸3近傍の再薄部分の厚さをt2としたとき、t1≧t2の条件で最大出力を得ることができた。
可振子8にスリット部8bが設けられる事で、バネ力を発生し出力軸を安定した力で押圧しているため、出力3の発生力は変化が少なく安定し大きな力を得ている。
図5から図7は本発明の第1の実施の形態に係る振動アクチュエータの応用事例であり、OCT内視鏡装置の光イメージング用プローブの図である。
図5において、出力軸3は2つの軸受7a、7bにより回転及び摺動自在に支えられている。また振動アクチュエータ12はチューブ6内で、必要に応じて板バネや、軟質のゴム等で弱く支えられ、振動アクチュエータ12の振動が阻害されないように固定されている。
内視鏡装置本体(図示しない。)から発光された例えば近赤外光線は、図5に示す光ファイバー1に導光され、集光レンズ2から前方に放射され、光路変換手段4aにより略直角方向に放射角が変換される。また、光路変換手段4は振動アクチュエータ12により回転させられるため、光線は図中13aの方向を含む360全周方向に放射される。光線は透光部16を通過し、人体の患部等の非検体に照射され、非検体からの反射光は、光線が導光された方向とは反対方向に、光路変換手段4、集光レンズ2、光ファイバー1を通って、内視鏡装置本体戻っていく。これにより360度全周の2次元の画像を取り込むことができる。尚、引き続き振動アクチュエータ12が以下の様に動作する事で3次元画像の取り込みを始める。
図5に示す振動アクチュエータ12の出力軸3が直動すると、出力軸3がチューブ6の中の光ファイバー1を押し引きすると同時に集光レンズ2と光路変換手段4と先端側近傍の光ファイバー1とを軸方向に一体的に変位させることにより、光線の放射を軸方向にも変位させる。これにより内視鏡装置本体に3次元の画像データの蓄積が行なわれる。
図6は光路変換手段4から放射される光線の範囲を示している。図中、d2は近赤外光線が透過する範囲を意味するが、その直径約4〜20mm(ミリメートル)の範囲である。d1はチューブ6の外径を意味しており、その直径は約2mm(ミリメートル)である。図中Lsは出力軸3移動距離であるがおよそ2〜10mm(ミリメートル)であり、図1の光線13aが透光部16により僅かに屈折し、θ1とθ2の角度に広がって放射されるため、軸方向には、図6のLaに示す範囲でOCT内視鏡の3次元観察が行われる。
図7は、本発明光イメージング用プローブのタイミングチャートを示している。上段の波形は出力軸3が回転する方向にパターン電極10に電圧が印加されている状態をON−OFFとして表示しており、中段の波形は出力軸3が直動する方向に電圧を印加するON−OFFの状態を示し、正方向の変位をプラスに、逆方向の変位をマイナスで表している。また、下段の波形は振動アクチュエータ12に軸方向の始終端位置を検出する図5に示す固定側センサー14a、14bの出力波形である。
内視鏡装置の使用者(医者等)が操作により、スイッチを操作すると、内視鏡装置はスタートパルスを発生させられ、図7のタイミングチャートにおいて、まず第1に出力軸3は図1の矢印Pに示す方向に約60〜120[回転/分]程度のゆっくりした速度で回転を始め、第2に出力軸3が1回転するまでの間に回転検出センサー14dからパルスが1回出されると通電は一旦停止し、振動アクチュエータの回転は停止し、第3に今後は出力軸3が一定の時間内(例えば0.01[秒])正方向に摺動し、出力軸はこの時約20μm(マイクロメートル)移動する。
次に再び出力軸3は図3の矢印Pに示す方向に約60〜120[回転/分]程度の速度で回転を行い、このように第1→第2→第3の動作を繰り返す。
やがて出力軸が終端まで移動すると、第4に固定側センサー14aに移動側センサー14cが近接する事で出力を発生するので、この終端信号を検出して出力軸3は停止する。
引き続き第5に出力軸3は高速で後進を行い、第6に固定側センサー14bから始端位置出力を検出して後進を終了し通電は止められ出力軸は回転及び直動共に停止する。この時の出力軸3の停止位置はスタンバイ位置であり次のスタートパルスを待つ状態になっている。
これにより振動アクチュエータを用いた光イメージング用プローブは光線放射方向を回転及び直動方向に変化させ、3次元的に走査し、例えば人体患部から反射した近赤外線を受光する事ができる。本発明の構成によれば、チューブ6の先端近傍に内蔵された振動アクチュエータ12と光路変換手段4の回転速度ムラがなく、人体等の被検体から反射し先端側に入射した光を光路変換手段4が高精度な走査を行い後方側光ファイバー1へ導く事により、10μm(ミクロン)の高い空間分解能が得られる。
次に本発明の第2の実施形態の振動アクチュエータの構成について、図2を用いて説明する。図2は本発明第2の実施形態に係わる振動アクチュエータの斜視図である。
略多角柱状の可振子18はその略中心軸上に貫通する摺動穴18aを有し、この摺動穴18aには放射状に伸びるスリット部18bを有し、摺動穴18aに出力軸3が挿通又は軽圧入され、この出力軸3に平行な前記可振子18の外周面18c、18d、18e、18fのそれぞれに、パターン状の電極10を有する計4枚の圧電素子9を貼り付けている。圧電素子9には1枚毎に例えば碁盤目状等のパターン状の電極10が設けられている。
可振子18の外周面18cに貼り付けられた圧電素子9の表面には軸方向にA1〜AnまでのN個の電極と、B1〜BnまでのN個の電極が貼り付けられている。隣接する外周面8dには、C1〜CnまでのN個の電極と、D1〜DnまでのN個の電極が配列して設けられている。また、外周面18eには電極E1〜En、F1〜Fnを有する圧電素子9が貼り付けられ、外周面18fには電極G1〜Gn、H1〜Hnの電極が貼り付けられた圧電素子9が貼り付けられる。
スリット部18aは出力軸3から略放射状に少なくとも1箇所(図2では2カ所)に設けられ、可振子18にバネ性を発生させ、出力軸3と摺動穴8aとの間に安定した摩擦力を発生する。
以下に振動アクチュエータ12の回転及び直動動作について説明する。
略正弦波状に発生した電圧が前記パターン状の電極10に順次印加されるが、印加される順序を変えることにより、出力軸3は直動方向(図中矢印Mおよびその逆方向)に、または回転方向(図中矢印P及びその逆回転方向)に動作することができる。
出力軸3に図2中の記号M方向に直動させる場合は、電圧を先ず第1に、電極A1、B1、C1、D1の計4個の電極に印加し、第2には、電極A2、B2、C2、D2の計4個の電極に印加し、第3には、電極A3、B3、C3、D3の計4個の電極に印加し、さらに第4には、電極A4、B4、C4、D4の計4個の電極に印加する。その次に再び第1に印加したA2、B2、C2、D2の計4個の電極に印加し、これを繰り返す。これにより可振子18に矢印M方向に直動方向の進行波が発生し、この進行波は出力軸3を矢印M方向に摺動させる。
次に、これら電圧の繰り返し印加する方向を逆にし、具体的には、第4→第3→第2→第1→第4の方向にすると、出力軸3は図2中矢印Mとは逆方向に摺動する。
次に、出力軸3を回転させる場合は、電圧を先ず第1に、電極A1〜A4と、E1〜E4の計8個の電極に印加し、第2には、電極B1〜B4と、F1〜F4の計8個の電極に印加し、第3には、電極C1〜C4と、G1〜G4の計8個の電極に印加し、第4には、電極C1〜C4と、G1〜G4の計8個の電極に印加し、その次に再び第1に印加したA1〜A4と、E1〜E4の計8個の電極に印加し、これを繰り返す。これにより可振子8には図中矢印Nと矢印O方向に進行波が発生し、この2つの進行波により出力軸3は矢印P方向に回転する。
これら電圧の繰り返し印加する方向を逆にすると、出力軸3は図2中矢印Pとは反対方向に回転する。
この実施形態2においては、圧電素子9が可振子8の外周の全ての面に貼り付けられており、多数枚の圧電素子で強い進行波が発生できる。但し、図1の第1の実施形態に比べて、厚い圧電素子は構成上貼りにくい難点があるため、薄い圧電素子を多数枚貼ることで大きい作動力を発生するよう設計されている。
尚、圧電素子9から発生する進行波の力は、貼り付けられた圧電素子9の枚数または面積に比例すると共に、圧電素子9の厚さにも比例するものであり、この原理を考慮して圧電素子9の形状や大きさ、及び電極パターン10の設計が行われる。但し、圧電素子9を厚く設計すると厚さに比例して印加する電圧を上げなければならないため、圧電素子9は厚さ及び面積のそれぞれに設計上の限界がある。
本発明によれば出力軸に回転および直動運動を1個で行うコンパクトな振動アクチュエータが得られ、安定した推力を発生させることができる。
次に本発明の第3の実施形態の振動アクチュエータの構成について、図3〜図4を用いて説明する。
図3は本発明第3の実施形態に係わる振動アクチュエータの斜視図である。
略多角柱状の可振子28はその略中心軸上に摺動穴28aを有し、この摺動穴28aには放射状に伸びるスリット部28bを有し、摺動穴28aに出力軸3が挿通又は軽圧入され、可振子28にバネ性を発生させ、出力軸3と摺動穴28aの間に安定した摩擦力を発生する。
出力軸3に平行な前記可振子28の外周面28c、28d、28e、28fのそれぞれに、パターン状の電極10を有する計4枚の圧電素子9を貼り付けており、また、摺動穴28aを有する2つの側面28g、28hにもパターン電極10を有する圧電素子9が貼り付けられている。
可振子28の外周面28cには図中記号B2に示す電極が、外周面28dにはC2とD2の電極が、外周面28eにはE2に示す電極が、外周面28fにはF2とA2の電極がそれぞれの圧電素子9の表面に形成されている。また、側面28gにはB1とE1の電極が、側面28hにはB3とE3の電極がそれぞれの圧電素子9の表面に形成され、これら全ての電極を合わせて1組の電極パターンを形成している。
以下に振動アクチュエータ12の回転及び直動動作について説明する。
略正弦波状に発生した電圧が、前記パターン状の電極10に順次印加されるが、印加される順序を変えることにより、出力軸3は直動方向(図中矢印Mおよびその逆方向)に、または回転方向(図中矢印P及びその逆回転方向)に動作することができる。
出力軸3に図3及び図4中の記号M方向に直動させる場合は、電圧を先ず第1に、電極B1、E1の2個の電極に印加し、第2には、電極B2、E2の2個の電極に印加し、第3には、電極B3、E3の2個の電極に印加する。その次に再び第1に印加したB1、E1の2個の電極に印加し、これを繰り返す。これにより可振子28に矢印N及び矢印O方向に回転進行波が発生し、この2つの回転進行波が出力軸3に矢印M方向に直動させる。
次に、これら電圧の繰り返し印加する方向を逆にし、具体的には、第3→第2→第1→第3の方向にすると、出力軸3は図4中矢印Mとは逆方向に直動する。
次に、出力軸3を回転させる場合は、電圧を先ず第1に、電極A2、D2の2個の電極に印加し、第2には、電極B2、E2の2個の電極に印加し、第3には、電極C2、F2の2個の電極に印加し、その次に再び第1に印加したA2とD2の2個の電極に印加し、これを繰り返す。これにより可振子28には図中矢印Aと矢印Bの進行波が発生し、この進行波により出力軸3は矢印P方向に回転する。
これら電圧の繰り返し印加する方向を逆にすると、出力軸3は図4中矢印Pとは反対方向に回転する。
この実施形態3においては、圧電素子9が可振子8の全ての外周面及び側面にも貼り付けられており、多数枚の圧電素子で強い進行波が発生できる。
本発明によれば、出力軸に回転および直動運動を1個で行うコンパクトなアクチュエータが得られる。また、振動伝達効率が高く、また内視鏡用の円筒状チューブ内等に組み込んでも振動が阻害されず安定した出力が得られる。
尚、出力軸3の穴3aの直径は0.2〜0.5mm(ミリメートル)あり、光ファイバー1の直径より十分大きくしているため、光ファイバー1が穴3aに接触することはなく、仮に軽く接触しても摩耗粉が発生するほどではない。また、回転摩擦トルクが変動する問題もない。
尚、図1に示される出力軸3は、金属またはセラミックスからなり、溶融金属を金型による引き抜き加工か、または焼成前のセラミックス材料を金型による押し出し加工で中空に成形され、硬化処理後に研磨加工する方法等により仕上げ加工される。
尚、可振子8はバネ性を有し、かつ圧電素子9との線膨張係数の差が大きくない事が望まれるため、ステンレス鋼、またはジルコ二アセラミックス等により加工される。
尚、スリット部8bを有する可振子8は必ずしも一体構造である必要はなく、例えば鋼の薄板を多数枚積層して構成しても良い。
本発明によれば回転及び直動運動を1つの振動アクチュエータが行うので、コンパクトであり、発生する力が安定化することができる。また、内視鏡装置等のカテーテル内で光ファイバーが相対的な回転をさせないので擦れる事がなく、回転伝達遅れやトルクの変動が無く、内視鏡の良好な3次元画像が得られる。
本発明の振動アクチュエータは,近年急速に進歩する、OCT式内視鏡システムに用いられる3次元走査型光イメージング用プローブ等において、小型でありかつ回転および直動方向の動作力が十分に得られる。特に内視鏡等のチューブに組込んでも振動が吸収または阻害されないので安定した性能を提供することができる。また、内視鏡以外にも工業用マイクロロボットのハンド等に組み込む事で,小型で大きい駆動力を得ることができる。
1 光ファイバー
2 集光レンズ
3 出力軸
3a 穴
4a、4b、4c、4d 光路変換手段
5a、5b 光ファイバークランプ
6 チューブ(カテーテル)
7a、7b 軸受
8、18 可振子
8a 摺動穴
8b、18a スリット部
9 圧電素子
10 パターン電極
11a、11b 電線
12 アクチュエータ
13a、13b 光線
14a、14b 固定側センサー
14c 移動側センサー
16 透光部

Claims (3)

  1. 振動により出力軸が運動する振動アクチュエータにおいて、
    略多角柱状の可振子はその略中心軸上に穴を有し、
    前記穴に放射状に伸びるスリット部を有し、
    前記穴に前記出力軸が挿通され、
    前記可振子の外周面のなかで、前記出力軸と平行な面の少なくとも1つの面に、第1の振動子が貼り付けられており、
    前記第1の振動子が貼り付けられている面の対向面に、第2の振動子が貼り付けられており、
    前記第1の振動子と、前記第2の振動子とは、各々パターン電極を有しており、
    前記パターン電極は、軸方向に配列された複数の電極が2配列以上並んで配列されたものであり、
    前記パターン電極の電極パターンに順次電圧を印加する事で可振子に進行波を発生し、前記出力軸に、回転および軸方向の変位を与えることを特徴とする振動アクチュエータ。
  2. 前記可振子の前記穴の有る側面に、パターン電極を有する第3の振動子が貼り付けられており、前記第1の振動子及び前記第2の振動子及び前記第3の振動子の前記パターン電極の電極パターンに順次電圧を印加する事で可振子に進行波を発生し、前記出力軸に、回転および軸方向の変位を与えることを特徴とする請求項1記載の振動アクチュエータ。
  3. 前記振動子は、圧電素子又は電歪素子であることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の振動アクチュエータ。
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