JP6351140B2 - 冷却庫 - Google Patents

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Description

本発明は、急速冷却庫、急速凍結庫等の冷却庫に関する。
従来、急速冷却庫の一例として、特許文献1に記載されたものが知られている。このものは、前面開口の冷却庫本体内における間口方向の一側に、加熱調理済みの食品を入れたトレイを複数段に収納できるようにした収納室が設けられるとともに、他側に設けられた設置室には、冷却器と冷却ファンとをケーシング内に収めた冷却ユニットが設置されており、冷却ファンの駆動に伴い、収納室の空気が冷却ユニットの正面から吸い込まれて冷却器と熱交換することで冷気が生成され、その冷気が冷却ユニットの背面から吹き出されたのち同冷却ユニットの側面側に回り込んで収納室に循環供給されることにより、食品が急速冷却されるようになっている。
一方、この種の急速冷却庫では、その使用形態上、収納室に加えて冷却ユニット側も汚れやすいという事情があるため、清掃の便宜を図る等から、冷却庫本体の前面開口部には、片開きの一枚扉を揺動開閉可能に装着することが一般的であった。
特開2010−190491号公報
しかしながら上記のような一枚扉であると、急速冷却庫が大型化したときには、必然的に大型の扉が要求されるために、扉の開閉操作が大変であり、また、扉の手前側に開閉用の大きなスペースが必要となったり、扉を支持するヒンジ部の構造を堅牢にしなくてはならないといった不具合があり、その対策が希求されていた。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、その目的は、清掃時の利便性を確保した上で、扉の開閉操作性の向上、省スペース化並びにコスト低減を実現した冷却庫を提供するところにある。
本発明は、前面開口の断熱箱体からなる冷却庫本体の内部には、間口方向の一側に被冷却物を収納する収納室が、他側に前記収納室に冷気を循環供給する冷却ユニットが設置された設置室が設けられるとともに、前記冷却庫本体の前記前面開口部には、前記収納室を覆う収納室側扉と、前記設置室を覆う設置室側扉とが観音開き式の開閉可能に設けられ、前記設置室側扉の自由端縁の裏面側には、前記収納室側扉の自由端縁の裏面を当てるピラーが設けられているところに特徴を有する。
収納室に被冷却物を出し入れする場合は、設置室側扉を閉鎖したままで収納室側扉のみを揺動開閉する。頻繁に開閉する収納室側扉が、1枚扉とした場合と比べて小型にできるから、開閉操作力が小さくて済み、また手前側に確保する扉開閉用のスペースを低減でき、さらに扉の支持構造を簡略にできてコスト低減を図ることができる。
清掃等を行う場合は、両扉を開放する。設置室側扉の開放に伴いピラーが移動して、前面開口部がいわゆるピラーレス状態となるから、邪魔する物が無くなって特に冷却ユニット側の清掃の作業性を向上させることができる。
また、以下のような構成としてもよい。
(1)前記ピラーと前記冷却庫本体との間には、前記ピラーを前記冷却庫本体に対して解除可能に固定するロック機構部が設けられている。
収納室側扉とピラーとの間の気密性を確保するために、収納室側扉の自由端縁の裏面に装着したパッキンをピラーに密着させる手段が採られた場合、同パッキンがピラーに貼り付いた状態となると、収納室側扉を開放した場合に設置室側扉が不必要に連れて開くおそれがある。
ロック機構部によりピラーを冷却庫本体に固定しておくと、設置室側扉を確実に閉鎖状態に留めて、収納室側扉のみを開閉することができる。ピラーの固定を解除すれば、両扉を揃って開放することができる。
(2)前記ロック機構部は、前記ピラーの上端と下端の少なくともいずか一方にロック部が進退可能に装備されるとともに、前記冷却庫本体に前記ロック部が進出位置にある場合に同ロック部に係止して前記ピラーの庫外側への移動を規制する係止部が設けられることで構成されている。
設置室側扉の閉鎖後にロック部を進出させると、係止部に係止されることでピラーが庫外へ移動することが規制され、ひいては設置室側扉が閉鎖状態に保持される。
(3)前記冷却ユニットが、前記収納室と対面する方向の前後に亘って冷却ファンと冷却器とが配された構造であって、前記冷却ファンの駆動に伴い、前記収納室の空気が前記冷却ユニットの正面から吸い込まれて前記冷却器と熱交換することで冷気が生成され、その冷気が前記冷却ユニットの背面から吹き出されたのち同冷却ユニットの手前と奥の側面側に回り込んで前記収納室に循環供給されるものにおいて、前記ピラーの裏面における前記設置室側の角部には、前記冷却ユニットの背面から吹き出されたのち手前の側面側に回り込んだ冷気を前記収納室に向けて流通するように案内する冷気案内部が設けられている。
冷却ユニットの手前の側面側に回り込んだ冷気が、ピラーの裏面に設けられた冷気案内部により収納室に向けてスムーズに流される。収納室の手前側と奥側とで冷却速度が偏ること、すなわち温度むらが出ることが抑制される。
(4)前記冷気案内部は、前記ピラーにおける前記設置室側の側縁部の裏面が、前記設置室側に向けて次第に薄肉となる傾斜面とされることで形成されている。
冷気は傾斜面に沿うようにして、乱流等を生じることなく収納室側にスムーズに流通する。
(5)前記傾斜面が、前記ピラーにおける前記両扉の自由端縁間に形成される隙間の裏面側に対応する領域からは外れた位置に形成されている。
外気に触れやすい部分に所定の肉厚を維持したことで断熱性能を確保でき、ピラー表面への露付きを防止できる。
(6)前記冷気案内部は、前記ピラーにおける前記設置室側の側縁部が、同一厚さのまま前記設置室側に延出されることで形成されている。
冷気は、ピラーの裏面に沿うようにして、ショートサイクルを生じることなく収納室側にスムーズに流通する。
(7)前記冷却庫本体の前記前面開口部における前記収納室と前記設置室との境の底部には、ストッパが前記前面開口部の表面側の口縁部と面一で設けられ、前記ピラーにおける前記収納室側の側縁部の下端部が、前記ストッパにおける前記設置室側の側縁部に切り欠き形成された凹部に嵌って受けられることで、前記ピラーがその表面を前記ストッパの表面と面一とした形態を採って前記設置室側扉が閉鎖されるようになっており、かつ、前記ピラーにおける前記ストッパの前記凹部に嵌る部分の裏面が、前記収納室側に向けて次第に薄肉となる傾斜面とされるとともに、前記凹部の奥面が前記傾斜面と重なり合う傾斜面とされている。
仮にピラーにおける収納室側の側縁部の下端部が一定の肉厚で、その裏面が表面と平行な面があると、ピラーが揺動してストッパの凹部に出入りすることを許容するためには、ピラーの収納室側の側縁部の端面と、ストッパの凹部におけるこれと対向した対向面との間の間隔を相応に大きく採る必要がある。
それに対して上記構成では、傾斜面同士を重ね合わせるようにしたことで、ピラーの収納室側の側縁部の端面と、ストッパの凹部における対向面との間の間隔を狭めることができ、庫外に向けた冷気洩れを抑制することができる。
本発明の冷却庫によれば、清掃時の利便性を確保した上で、扉の開閉操作性の向上、省スペース化並びにコスト低減を実現することができる。
本発明の実施形態1に係る冷却庫の扉を除去した状態の分解斜視図 冷却庫における収納室側扉を開放した状態を示す斜視図 同正面図 収納室側扉が開かれかつカートが収納された状態を示す正面図 両扉が閉鎖された状態の正面図 両扉が開放された状態の正面図 カート受けの配設構造を示す斜視図 カートがカート受けで受けられた状態の斜視図 設置室側扉の背面図 ロック機構部の配設構造を示す斜視図 ロック部材の正面図 ロック機構部の作動を示す断面図 冷却庫の平断面図 図13の部分拡大図 本発明の実施形態2に係る設置室側扉の背面から視た斜視図 ロック機構部の配設構造を示す背面図 その背面から視た斜視図 両扉が閉鎖された状態の部分拡大平断面図
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図14によって説明する。この実施形態では、カートインタイプの急速冷却庫(ブラストチラー)に適用した場合を例示している。
本実施形態の急速冷却庫は、図1ないし図6に示すように、縦長の冷却庫本体10(以下、本体10)を備え、上面に機械室11が装備されているとともに、底面に配された脚12によって支持されている。
本体10は前面が開口された縦長の断熱箱体からなり、本体10の内部すなわち庫内では、図6に示すように、正面から見た右側の2/3程度の領域が、被冷却物である食品の収納室14とされ、残りの左側の領域が、冷却ユニット40の設置室15となっている。
本体10の前面開口部10Aには、詳しくは後記するように、収納室14の前面を覆う収納室側扉50R(以下、右扉50R)と、設置室15の前面を覆う設置室側扉50L(以下、左扉50L)とが、対をなして観音開き式の開閉可能に装着されている。
本体10の収納室14内には、カート20が前面側から出し入れ可能に収納されるようになっている。
カート20は、図1に示すように、キャスタ22を備えた方形枠状の台車21を備え、この台車21の所定間隔を開けた上方位置に、基盤23が同台車21の手前側の端縁に設けられた支持部25を介して、片持ち状に張り出して設けられている。基盤23上には、縦長の門型をなす前後一対のフレーム28が立てられ、両フレーム28内には、左右で対をなすトレイ受け29が、複数段に亘って設けられている。したがって食品は、図4に示すように、トレイTに載せられた状態で、カート20に対して複数段に亘って収容されるようになっている。
カート20を収納室14に収納する部分の構造をさらに説明する。カート20の支持部25の構造は、台車21の手前側の端縁における左右両端部に一対の支持柱26が立てられ、両支持柱26の裏面側には、所定幅を有する横長の金属板製の支持板27が、その上端部を所定寸法突出させた形態で張設されており、この支持板27の裏面から上記した基盤23が片持ち状に設けられている。
収納室14の底壁14Aの前縁部(開口側縁部)には、図1及び図7に示すように、カート20が収納室14内に押し込まれた場合に所定位置にて押し込みを停止するカート受け30が設けられている。
そのため、底壁14Aの前縁は一段奥に凹んだ形態で形成され、この凹部14Bにカート受け30が装着されている。カート受け30は、底壁14Aの前端面に沿うように配される金属製の水平部31の左右両端に、背の低い合成樹脂製の垂直部32が立ち上がって設けられた正面視で浅いチャンネル形をなしている。
ここで、カート受け30における正面視で右側の垂直部32Rは、収納室14の前面開口の右側縁と並んで配される一方、左側の垂直部32Lは、右側の垂直部32Rとの間にカート20の基盤23が進入可能な間隔を開けて、設置室15との境目に配されるようになっている。
また、カート受け30の両垂直部32L,32Rにおける手前側の面は、上記した本体10の前面開口部10Aの正面側の口縁部10Bと同一面上に来るように設定されている。
カート受け30における水平部31から左右の垂直部32L,32Rの内側縁に亘る領域には、カート20の支持部25に設けられた支持板27が嵌る嵌合凹部33が一段奥まった形態で形成されている。この嵌合凹部33の奥面には、正面視で浅いチャンネル形をなしてカート用パッキン34が装着されている。
カート20は、台車21と基盤23との間に底壁14Aを進入させつつ、収納室14内に手前側から押し込まれ、図8に示すように、支持部25における支持板27がカート受け30の嵌合凹部33に嵌り、カート用パッキン34を弾縮して奥面で受けられることにより押し込みが停止されるようになっている。
この押し込みの停止位置がカート20の正規の収納位置であって、このとき、支持板27の手前側の面が、カート受け30における両垂直部32L,32Rの手前側の面、並びに本体10の前面開口部10Aの正面側の口縁部10Bと同一面上に来るように設定されている。
本体10内の設置室15には、冷却ユニット40が設置されている。冷却ユニット40は、図1,図6及び図13に示すように、冷却器41(蒸発器)と冷却ファン42とをケーシング43内に収めてユニット化したものである。ケーシング43は左右のケーシング43A,43Bに分割され、手前側において開閉可能となっている。
冷却器41は設置室15よりも一回り小さいブロック状に形成され、左ケーシング43A内に収容されている。冷却ファン42は3個備えられ、縦方向に並べられて右ケーシング43B内に収容されている。
この冷却ユニット40が、図13に示すように、その手前側と奥側の面が、それぞれ閉鎖された左扉50Lの裏面と設置室15の奥壁15Aとの間に所定間隔を開け、かつ正面視で左側面が設置室15の左側壁15Bとの間に所定間隔を開けた形態で配されている。冷却器41は、機械室11内に装備された膨張弁からなる図示しない制御装置と冷媒配管によって循環接続されている。なお、圧縮機、凝縮器等からなる冷凍装置は、図示しない室外機内に装備されている。
冷却運転が実行され、すなわち冷凍装置と冷却ファン42とが運転されると、図13の矢線に示すように、収納室14の空気が右ケーシング43Bの吸込口44を通って冷却ユニット40内に吸引されて冷却器41を通過する間に冷気が生成され、冷却ユニット40の背面側に吹き出された冷気が、設置室15の左側壁15Bに当たって手前と奥に分かれて同冷却ユニット40の手前側と奥側の側面に回り込んだのち、収納室14に送り込まれるといった循環流を生じるようになっている。
既述したように、本体10の前面開口部10Aには、収納室14を覆う右扉50Rと、設置室15を覆う左扉50Lとが、対をなして観音開き式の開閉可能に装着されている。
各扉50L,50Rは、共に外殻内に発泡樹脂等の断熱材が充填された断熱扉である。右扉50Rは相対的に幅広に形成され、その右側縁が収納室14の前面開口の右側縁に対して、ヒンジ51Rにより揺動可能に支持されている。
右扉50Rの裏面における周縁部の4辺には、扉パッキン52が装着されている。この扉パッキン52は、右扉50Rの閉鎖時において、揺動開閉の基端側の縦パッキン52Aが、収納室14の前面開口の右側縁に、上側の横パッキン52Bが、収納室14の前面開口の上縁にそれぞれ当接されるとともに、下側の横パッキン52Cが、カート受け30における左右の垂直部32L,32Rの手前の面と、これと面一をなすカート20の支持板27の上縁における手前の面に亘って当接可能となっている。
なお、同扉パッキン52の自由端側の縦パッキン52Dは、後記するピラー60の手前側の面に対して当接可能となっている。
一方、左扉50Lは相対的に幅狭に形成され、その左側縁が設置室15の前面開口の左側縁に対して、同じくヒンジ51Lにより揺動可能に支持されている。左扉50Lの裏面における周縁部の4辺には、同様に扉パッキン53が装着されている。この扉パッキン53は、左扉50Lの閉鎖時において、揺動開閉の基端側の縦パッキン53Aが、設置室15の前面開口の左側縁に、上下の横パッキン53B,53C(図9参照)が、収納室14の前面開口の上下各縁にそれぞれ当接されるようになっている。
さて、左扉50Lの自由端側の裏面には、図9に示すように、ピラー60が取り付けられている。このピラー60は、筒状をなすピラー本体61の上下両面にキャップ62を被せてなる外殻内に、発泡樹脂等の断熱材が充填された断熱構造となっている。
このピラー60は、図13及び図14に示すように、奥行方向に扁平な断面形状を有する略角柱状に形成されている。ピラー60はより詳細には、本体10の前面開口部10Aの高さ(上縁と下縁との間の寸法)に匹敵する高さ寸法と、両扉50L,50Rが閉じた場合における各扉50L,50Rの自由側端面間にできる隙間の3倍強の幅寸法と、扉50L,50Rの最大厚さの半分弱の最大厚さ寸法を有している。
ピラー60の裏面では、幅方向の両側部における略1/3幅の領域において、それぞれ側縁に向けて次第に薄肉となるような傾斜状に形成されている。両傾斜面64L,64Rの傾斜角度は、例えば、側縁の厚さが最大厚さの半分弱となる程度である。
上記のような構造になるピラー60が、左扉50Lの自由端縁の裏面側に取り付けられている。より詳細には、図14に示すように、ピラー60の表面の左側縁部が、左扉50Lの扉パッキン53のうち自由端側の縦パッキン53Dに沿うように当てられ、縦方向の複数箇所において、図9に示すように、左扉50Lとピラー60の裏面同士を取付具65で連結することで、上記のように、左扉50Lの自由端縁の裏面側にピラー60が取り付けられている。
ピラー60が取り付けられた状態では、ピラー60の表面が左扉50Lの表面と平行姿勢を採り、また、ピラー60の略右半分の部分が、左扉50Lの自由端縁から外部に突出するようになっている。
左扉50Lが閉鎖された場合には、図14に示すように、ピラー60の右側縁の所定幅部分が、上記したカート受け30における左側の垂直部32Lの左手前の角部と係合する位置まで張り出すようになっている。そのため、同垂直部32Lの左手前の角部には、ピラー60の右側縁を嵌めて逃がす逃がし凹部36が形成されている。同逃がし凹部36の奥面には、ピラー60の右側縁の傾斜面64Rに倣った傾斜面36Aが形成されている。
左扉50Lは、ピラー60の右側縁の傾斜面64Rが逃がし凹部36に嵌りつつ閉鎖され、揺動開閉の基端側の縦パッキン53Aが、設置室15の前面開口の左側縁に、上下の横パッキン53B,53Cが、収納室14の前面開口の上下各縁にそれぞれ当接されることで停止されるようになっている。正規の閉鎖姿勢を採った場合には、ピラー60の表面が、垂直部32Lの表面、並びに本体10の前面開口部10Aの正面側の口縁部と面一をなす位置に来るようになっている。
一方、右扉50Rの閉鎖動作は、同じく図14に示すように、右扉50Rの裏面の厚肉部分が、上記したカート受け30の左側の垂直部32Lの右側縁部に当たることで停止され、正規の閉鎖姿勢を採った場合には、右扉50Rの扉パッキン52のうち自由端側の縦パッキン52Dが、ピラー60の右側縁部における表面に弾縮して押し付けられるようになっている。
上記した左扉50Lを閉鎖状態に保持し、かつ適宜に同保持状態を解除するべくロック機構部70が装備されている。ロック機構部70は、図11に示すように、ロック部材71を備えており、このロック部材71は、ボックス72内にロックピン73が進退可能に装着され、ロックピン73を内部に装着された付勢ばねの弾力に抗して押し込んだところで、係止部に係止されて同図の実線に示す後退位置に保持され、ボックス72の外面に設けられた操作部74を操作して係止部による係止を解除することにより、付勢ばねの弾力によりロックピン73が同図の鎖線に示す前進位置に進出するように機能する。
上記のような構造のロック部材71が、図9に示すように、ピラー60の裏面における下端部と上端部において、それぞれロックピン73を下向きまたは上向きとした姿勢で取り付けられている。一方、本体10の前面開口部10Aの下側の周面と上側の周面とには、図10及び図12に示すように、左扉50Lが正規の閉鎖姿勢を採った場合におけるピラー60に設けられた各ロック部材71のロックピン73と対応する位置に、当該ロックピン73が前進位置に進出した場合にその進入を許容するロック孔76が形成されている。
また、図2,図5に示すように、右扉50Rを左扉50Lに対して連結状態に保持し、かつ適宜に同連結状態を解除するべく施錠機構部80が設けられている。この施錠機構部80は、ラッチレバー81とラッチ受け85とを備えている。
ラッチレバー81は、爪部82が付勢ばねを介して進退可能に設けられ、常には付勢ばねの弾力で突出付勢され、レバー83を手前に引くことで爪部82を付勢ばねの弾力に抗して後退させるように機能する。このラッチレバー81が、右扉50Rの自由端側の表面における略中央高さ位置に、爪部82を自由端縁から突出させた横向きの姿勢で装着されている。
一方、ラッチ受け85は左扉50L側に取り付けられるようになっている。そのため、左扉50Lの自由端縁には、その中央高さよりも少し下方位置において、上下両面に円弧形の丸みが付された縦長の装着凹部55が凹み形成されている。なお、この装着凹部55の手前側の縁部には手掛け用のリブが立てられ、左扉50Lの開放操作用の把手56として使用可能となっている。
ラッチ受け85は、ラッチレバー81における突出した爪部82の進入を許容して係止する係止部86を突出端に設けた形状であり、ラッチレバー81と対応した高さ位置に配されている。詳細には、ラッチ受け85の基端側が装着凹部55の上端部を通ってピラー60の表面の所定位置に当てられ、ねじ止めされて固定されている。
したがって、左扉50Lが閉鎖状態にある場合において右扉50Rが閉鎖されると、閉鎖動作の終盤でラッチレバー81の爪部82が後退しつつ係止部86を通過し、右扉50Rがピラー60に当たる正規位置まで閉鎖されたところで、爪部82が進出して係止部86に嵌ることで係止され、右扉50Rが左扉50Lに対して閉鎖状態に保持される。この状態から、ラッチレバー81のレバー83を引くと、爪部82が後退して係止部86から抜けることで係止が解除され、右扉50Rが開放し得るようになっている。
続いて、本実施形態の作用を説明する。当該急速冷却庫は、加熱調理後の食品を短時間で冷却することに用いられる。
食品の加熱調理は、例えば食材がトレイTに載せられた形態でカート20に対して複数段に亘って収容され、カート20ごと図示しない加熱調理器(スチームコンベクションオーブン)に入れられて加熱調理される。
加熱調理後の食品を冷却庫に収容するには、図2及び図3に示すように、冷却庫の右扉50Rを開いて収納室14の前方を開放し、加熱調理器から出されたカート20を手前側から収納室14内に挿入する。カート20は、台車21と基盤23との間に底壁14Aを進入させつつ押し込まれ、図8に示すように、支持部25における支持板27がカート受け30の嵌合凹部33に嵌り、カート用パッキン34を弾縮させつつ奥面で受けられることによって押し込みが停止され、カート20が収納室14内に収納された状態となる。この収納位置では、支持板27の手前側の面が、カート受け30における両垂直部32L,32Rの手前側の面、並びに本体10の前面開口部10Aの正面側の口縁部10Bと同一面上に来る。
カート20が収納されたら右扉50Rが閉じられ、図13に示すように、施錠機構部80により、すなわちラッチレバー81の爪部82が、ピラー60から突出して設けられたラッチ受け85の係止部86に係止することで、右扉50Rが閉鎖状態に施錠される。このとき、右扉50Rの裏面の周縁部に装着された扉パッキン52は、揺動開閉の基端側の縦パッキン52Aと上側の横パッキン52Bとが、収納室14の前面開口の右側縁と上縁とに亘って密着して押し付けられるとともに、下側の横パッキン52Cが、カート受け30における左右の垂直部32L,32Rの手前の面と、これと面一をなすカート20の支持板27の上縁における手前の面に亘って密着して押し付けられ、さらに自由端側の縦パッキン52Dが、ピラー60の右側縁部における表面に密着して押し付けられる。これにより、収納室14の前面開口と右扉50Rとの間が、全周に亘って密閉されることになる。
係る状態で急速冷却運転が実行され、すなわち冷凍装置(図示せず)と冷却ファン42とが運転されると、図13の矢線に示すように、収納室14の空気が冷却ユニット40内に吸引されて冷却器41を通過する間に生成された冷気が、冷却ユニット40の背面側に吹き出されて同冷却ユニット40の手前側と奥側の側面に回り込んだのち、収納室14に送り込まれるといった循環流を生じ、これによりトレイTに入れられた食品が急速冷却されることになる。
このとき、特に冷却ユニット40の手前側では、ピラー60が同冷却ユニット40に向けて張り出しているため、冷却ユニット40の手前を流れる冷気がピラー60と干渉するおそれがある。ここで、ピラー60の裏面における左側縁部には傾斜面64Lが形成されているから、冷却ユニット40の手前に回り込んだ冷気が、図14の矢線に示すように、傾斜面64Lに沿うようにして乱流等を生じることなく収納室14に向けてスムーズに流される。結果、収納室14の手前側と奥側とで冷却速度が偏ること、すなわち温度むらが出ることが抑制される。
所定の運転停止のタイミングとなったら、急速冷却運転が停止される。そののち食品の処理形態等により、直ちにカート20が冷却庫から出されるか、若しくは急速冷却に続いて所定の冷却温度にて保存する保冷運転を行ったのち、改めてカート20が冷却庫から出される。
カート20を出す場合は、施錠機構部80におけるラッチレバー81のレバー83を引くと、爪部82が後退してラッチ受け85に対する係止が解除されすなわち解錠されるから、引き続いてラッチレバー81を持って引くことで、図4に示すように、右扉50Rが開放される。
ここで、右扉50Rの閉鎖時には、図14に示すように、裏面の自由端側の縦パッキン52Dがピラー60に押し付けられているため、急速冷却中等に同縦パッキン52Dが氷結等によりピラー60に貼り付き、右扉50Rを開けたときに、ピラー60したがって左扉50Lに対して連れて開く方向の力が作用するおそれがある。しかしながら、ピラー60の上下両端が、ロック機構部70によって本体10の前面開口部10Aの上下の周面に対して係止されているから、ピラー60並びに左扉50Lを残して右扉50Rのみが開放される。
右扉50Rが開放されたら、カート20を引っ張って収納室14の手前側に引き出せばよい。
本体10内を清掃する場合は、ホース等で水道水を掛けることで行われる。このときは、上記のように施錠機構部80を解錠して右扉50Rを開放することに加え、ロック機構部70によるロックを解除して左扉50Lを開放する。具体的には、ピラー60の裏面の上下位置に配されたロック部材71の操作部74を操作することにより、ロックピン73を後退させてロック孔76から抜くことで係止を解除し、引き続いて左扉50Lの自由端に設けられた装着凹部55の把手56に手を掛けて、図6に示すように、ピラー60ともども左扉50Lを開放する。また、必要に応じて冷却ユニット40の右ケーシング43Bを開くことにより、冷却器41並びに冷却ファン42を庫内に開放した状態としてもよい。
いずれにしても、左扉50Lの開放に伴いピラー60が移動して、本体10の前面開口部10Aがいわゆるピラーレス状態となるから、邪魔する物が無くなって特に冷却ユニット40側を水洗いする際の作業性が向上する。
本実施形態によれば、以下のような数々の効果を得ることができる。
本体10の前面開口部10Aには、収納室側扉である右扉50Rと、設置室側扉である左扉50Lとが観音開き式の開閉可能に設けられ、左扉50Lの自由端側の裏面にピラー60が設けられた構造となっている。
収納室14にカート20を出し入れする場合は、左扉50Lを閉鎖したままで右扉50Rのみを揺動開閉するのであるが、このように頻繁に開閉する右扉50Rが、前面開口部10Aの全面を覆う片開きの1枚扉とした場合と比べて小型にできるから、開閉操作力が小さくて済み、また手前側に確保する扉開閉用のスペースを低減でき、さらに扉の支持構造を簡略にできてコスト低減を図ることができる。
水洗い等による清掃を行う場合は、両扉50L,50Rが開放されるのであるが、左扉50Lの開放に伴いピラー60が移動して、前面開口部10Aがいわゆるピラーレス状態となるから、邪魔する物が無くなって特に冷却ユニット40側の清掃の作業性を向上させることができる。
右扉50Rとピラー60との間の気密性を確保するために、右扉50Rの自由端縁の裏面に装着された縦パッキン52Dをピラー60に密着させる手段が採られているが、同縦パッキン52Dがピラー60に貼り付いた状態となると、右扉50Rを開放した場合にピラー60を介して左扉50Lが不必要に連れて開くおそれがある。この実施形態では、ロック機構部70によりピラー60の上下両端部を前面開口部10Aの周面に係止可能としているから、左扉50Lを確実に閉鎖状態に留めて、右扉50Rのみを開閉することができる。ピラー60の係止を解除すれば、両扉50L,50Rを揃って開放することができる。
冷却形態は、図13の矢線に示すように、収納室14の空気が冷却ユニット40内に吸引されて冷却器41を通過する間に生成された冷気が、冷却ユニット40の背面側に吹き出されて同冷却ユニット40の手前側と奥側の側面に回り込んだのち、収納室14に送り込まれるといった循環流を生じ、これによりトレイTに入れられた食品が急速冷却されることになる。
ここで、特に冷却ユニット40の手前側では、ピラー60が両扉50L,50Rの裏面から冷却ユニット40に向けて張り出して設けられた形態であるため、冷却ユニット40の手前を流れる冷気がピラー60と干渉するおそれがあるが、ピラー60の裏面における左側縁部には傾斜面64Lが形成されているから、冷却ユニット40の手前に回り込んだ冷気は、図14の矢線に示すように、傾斜面64Lに沿うようにして乱流等を生じることなく収納室14に向けてスムーズに流される。結果、収納室14の手前側と奥側とで冷却速度が偏ること、すなわち温度むらが出ることが抑制される。
なお、左扉50Lを閉鎖した際、ピラー60における右側縁の下端の所定幅部分が、カート受け30における左側の垂直部32Lの左手前の角部に形成された逃がし凹部36に嵌りつつ停止し、ピラー60の表面が、垂直部32Lの表面、並びに本体10の前面開口部10Aの正面側の口縁部10Bと面一をなす位置に来るようになっているが、特にピラー60の裏面における右側縁部には傾斜面64Rが形成されている一方、逃がし凹部36の奥面には、ピラー60の傾斜面64Rに倣った傾斜面36Aが形成され、傾斜面64R,36A同士を重なるように対応させて停止させる構造を採っている。
仮にピラー60における右側縁部が一定の肉厚で、その裏面が表面と平行な面であると、ピラー60が揺動して垂直部32Lの逃がし凹部36に出入りすることを許容するためには、ピラー60の右側の端面と、垂直部32Lの逃がし凹部36におけるこれと対向した対向面との間の間隔を相応に大きく採る必要がある。
それに対して上記構造は、傾斜面64R,34A同士を重なるように対応させたことで、ピラー60の右側の端面と、逃がし凹部36の対向面の間隔Sを狭めることができ、庫外に向けた冷気洩れを抑制することができる。
両扉50L,50Rが閉鎖された状態では、ピラー60は、両扉50L,50Rにおける裏面の自由端縁の間に亘って配されることになり、言い換えると、同ピラー60の表面の略中央幅領域が、両扉50L,50Rの自由端側の端面の間の隙間を通して外部に露出した状態となる。ここで、ピラー60について、傾斜面64L,64Rを形成するのは両側縁部に限られ、外気に触れやすい中央幅領域では所定の肉厚が維持されて断熱性能が確保されているから、ピラー60の表面への露付きを防止することができる。
<実施形態2>
次に、本発明の実施形態2を図15ないし図18によって説明する。この実施形態2は、上記実施形態1と比較して、主にピラー100の形状と、同ピラー100を冷却庫本体10側に解除可能にロックするロック機構部110の構造に変更が加えられている。以下には、実施形態1との相違点を主に説明し、実施形態1と同一機能を有する部材、部位については、同一符号を付すことで重複した説明は省略または簡略化する。
ピラー100は、図15に示すように、同じく筒状をなすピラー本体101の上下両面にキャップ102を被せてなる外殻内に、発泡樹脂等の断熱材が充填された断熱構造である。ただし、図18に示すように、ピラー100の幅寸法は、実施形態1のピラー60の1.3倍程度と幅広であるとともに、ピラー100の裏面における正面視で右側縁部のみに傾斜面64Rが形成されている。一方、ピラー100における左側縁部(設置室15側の側縁部)は、同一厚さのまま左側(設置室15側)に延出形成されており、この延出部104が冷気案内部となっている。
このピラー100が、図18に示すように、ピラー100の表面の略中央幅位置が、左扉50Lの扉パッキン53のうち自由端側の縦パッキン53Dに沿うように当てられ、全高に亘る取付具105によって左扉50Lとピラー100の裏面同士が連結された形態で、左扉50Lの自由端縁の裏面側にピラー100が取り付けられている。
次に、左扉50Lを閉鎖状態に保持し、かつ適宜に同保持状態を解除するべくロック機構部110を説明する。ロック機構部110は、図15ないし図17に示すように、ロック部材111を備えており、このロック部材111は、ケース112内にロック板113が、操作部114のスライド操作により水平方向の進退可能に装着された構造である。
このような構造のロック部材111が、ピラー100の裏面の下端部において、ロック板113の先端を背面視で左側(収納室14側)に向けた姿勢で取り付けられている。ロック板113が前進位置に進出した際には、図18に示すように、同ロック板113の先端がピラー100の正面視の右側縁の位置まで達する設定となっている。
一方、カート受け30の左側(設置室15側)の垂直部32Lにおけるロック板113の先端と対向した面には、当該ロック板113が進出した場合に先端のの進入を許容するロック溝115が形成され、同ロック溝115の手前側の面がロック板113の先端に係止して手前側への移動を規制する係止面116とされている。
本実施形態では、左扉50Lはロック機構部110により閉鎖状態にロックされる。すなわち、左扉50Lがピラー100ともども閉鎖されたのち、図17の鎖線及び図18に示すように、ロック部材111のロック板113を進出させて相手のロック溝115に係止させることにより、ピラー100ひいては左扉50Lの開放が規制され、すなわち閉鎖状態にロックされる。
なお、施錠機構部80を構成するラッチ受け82は、左扉50Lにおける自由端縁側の表面に取り付けられている。
急速冷却運転は、図18に示すように、カート20を収納室14に収納したのち右扉50Rを閉鎖した状態で行われ、図13に参照して示すように、収納室14の空気が冷却ユニット40内に吸引されて冷却器41を通過する間に生成された冷気が、冷却ユニット40の背面側に吹き出されて同冷却ユニット40の手前側と奥側の側面に回り込んだのち、収納室14に送り込まれるといった循環流を生じ、これによりトレイTに入れられた食品が急速冷却される。
ここで、冷却ユニット40の手前側では、ピラー100が同冷却ユニット40に向けて張り出して配されているが、図18に示すように、ピラー100の左側縁部が、同一厚さのまま設置室15側に延出された形状となっているから、冷却ユニット40の手前に回り込んだ冷気が、同図の矢線に示すように、延出部104を含むピラー100の直線状の裏面に沿い、より具体的には、冷気の一部が冷却ユニット40の吸込口44側に吸い込まれるショートサイクルを生じることなく、収納室14に向けてスムーズに流される。結果、収納室14の手前側と奥側とで冷却速度が偏ること、すなわち温度むらが出ることが抑制される。
本体10内を清掃する場合等、両扉50L,50Rを開放する場合は、施錠機構部80を解錠して右扉50Rを開放したのち、ロック機構部110を構成するロック部材111の操作部114のスライド操作により、ロック板113を後退させてロック溝115から抜くことでピラー100に対する係止を解除し、引き続いて左扉50Lの把手56に手を掛けて、ピラー100ともども左扉50Lを開放すればよい。
この実施形態2のロック機構部110では、ロック部材111を横向きに設けてあることから、ロック部材111の取付公差や、ピラー100の配設公差等により、ロック部材111とロック溝115との間の間隔にばらつきが出たとしても、ロック板113の進出量を変えることでロック板113の先端をロック溝115の係止面116に確実に係止させることができ、すなわち確実なロック機能を果たすことができる。
実施形態1のロック機構部70とは違って、ロック溝115(ロック孔76と同様の係止機能を果たす)を本体10の前面開口部10Aではなく、カート受け30に形成すればよいから、ロック溝115の製造自体が簡単となる。
また、ロック溝115には、実施形態1における下側のロック孔76と違って、塵や結露水が溜まるおそれがなく、衛生面上でも好適である。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)実施形態1において、ロック機構部は上下いずれか一方のみに配設するようにしてもよい。
(2)実施形態1において、ピラーの裏面における設置室側の角部のみに傾斜面を設けるようにしてもよく、そのようなものも本発明の技術的範囲に含まれる。
(3)冷却ユニットの配設位置は、上記実施形態とは逆に、庫内における正面視で右側に配置されていてもよい。
(4)上記実施形態では、冷却庫本体内の収納室にトレイを積んだカートが出し入れされる形式のものを例示したが、収納室にはトレイが直接に出し入れ可能に収納されるようになっているものであってもよい。
(5)本発明は上記実施形態に例示した急速冷却庫に限らず、急速凍結庫(ショックフリーザ)にも適用可能であり、さらに庫内の左右一側に被冷却物の収納室が設けられる一方、他側に収納室に冷気を循環供給する冷却ユニットが設置された設置室が設けられた冷却庫全般に広く適用することができる。
10…冷却庫本体 10A…前面開口部 14…収納室 15…設置室 20…カート 30…カート受け 32L…垂直部(ストッパ) 36…逃がし凹部(凹部) 36A…傾斜面 40…冷却ユニット 41…冷却器 42…冷却ファン 43…ケーシング 50L…左扉(設置室側扉) 50R…右扉(収納室側扉) 52,53…扉パッキン 60…ピラー 64L…傾斜面(冷気案内部) 64R…傾斜面 70…ロック機構部 71…ロック部材 73…ロックピン(ロック部) 76…ロック孔(係止部) 100…ピラー 104…延出部(冷気案内部) 110…ロック機構部 111…ロック部材 113…ロック板(ロック部) 115…ロック溝(係止部) T…トレイ

Claims (5)

  1. 前面開口の断熱箱体からなる冷却庫本体の内部には、間口方向の一側に被冷却物を収納する収納室が、他側に前記収納室に冷気を循環供給する冷却ユニットが設置された設置室が設けられるとともに、
    前記冷却庫本体の前記前面開口部には、前記収納室を覆う収納室側扉と、前記設置室を覆う設置室側扉とが観音開き式の開閉可能に設けられ、
    前記設置室側扉の自由端縁の裏面側には、前記収納室側扉の自由端縁の裏面を当てるピラーが設けられており、
    前記冷却ユニットが、前記収納室と対面する方向の前後に亘って冷却ファンと冷却器とが配された構造であって、前記冷却ファンの駆動に伴い、前記収納室の空気が前記冷却ユニットの正面から吸い込まれて前記冷却器と熱交換することで冷気が生成され、その冷気が前記冷却ユニットの背面から吹き出されたのち同冷却ユニットの手前と奥の側面側に回り込んで前記収納室に循環供給されるものにおいて、
    前記ピラーの裏面における前記設置室側の角部には、前記冷却ユニットの背面から吹き出されたのち手前の側面側に回り込んだ冷気を前記収納室に向けて流通するように案内する冷気案内部が設けられていることを特徴とする冷却庫。
  2. 前記冷気案内部は、前記ピラーにおける前記設置室側の側縁部の裏面が、前記設置室側に向けて次第に薄肉となる傾斜面とされることで形成されていることを特徴とする請求項1記載の冷却庫。
  3. 前記傾斜面が、前記ピラーにおける前記両扉の自由端縁間に形成される隙間の裏面側に対応する領域からは外れた位置に形成されていることを特徴とする請求項2記載の冷却庫。
  4. 前記冷気案内部は、前記ピラーにおける前記設置室側の側縁部が、同一厚さのまま前記設置室側に延出されることで形成されていることを特徴とする請求項1記載の冷却庫。
  5. 前記冷却庫本体の前記前面開口部における前記収納室と前記設置室との境の底部には、ストッパが前記前面開口部の表面側の口縁部と面一で設けられ、
    前記ピラーにおける前記収納室側の側縁部の下端部が、前記ストッパにおける前記設置室側の側縁部に切り欠き形成された凹部に嵌って受けられることで、前記ピラーがその表面を前記ストッパの表面と面一とした形態を採って前記設置室側扉が閉鎖されるようになっており、
    かつ、前記ピラーにおける前記ストッパの前記凹部に嵌る部分の裏面が、前記収納室側に向けて次第に薄肉となる傾斜面とされるとともに、前記凹部の奥面が前記傾斜面と重なり合う傾斜面とされていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の冷却庫。
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