JP6350463B2 - 車両の後部車体構造 - Google Patents

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Description

この発明は、例えば、自動車などの車両の後席において、乗員を保護するシートベルトのベルトアンカが、車室内の床面を形成するフロア部材に固定されたような車両の後部車体構造に関する。
自動車などの車両の後席には、着座した乗員の安全を確保する安全装置として、乗員の身体に装着するシートベルトが設けられている。
このようなシートベルトとしては、車体側部材に固定したリトラクタ(巻取り装置)、及びベルトアンカに両端が連結された略帯状のベルト本体を、ベルト本体に設けたタングを介して、車体側部材に固定したバックルに係合する3点式シートベルトなどが知られている。
例えば、特許文献1には、車室内の側面を構成する車体側部材(車体側板3)に対して、ボルト及びナットからなる締結金具6を用いて、ベルトアンカ(アンカ板2)が固定されたベルト本体(シートベルト2)が開示されている。
この特許文献1のベルトアンカは、一端に締結金具6が挿通する開口を有し、他端にベルト本体を連結した構成のため、車体側部材に固定する際、締結金具6の締付け方向にベルトアンカがつれ回りするおそれがある。
そこで、特許文献1では、ベルトアンカにおけるベルト本体側の部分と当接する回り止め部材(トリムカバーブラケット10)を、車両右側ではベルトアンカよりも車両後方側の車体側部材に、車両左側ではベルトアンカよりも車両前方側の車体側部材に固定している。これにより、特許文献1では、締結金具6で締め付ける際のベルトアンカのつれ回りを防止している。
ところで、上述したようなシートベルトは、例えば、車両が衝突物に衝突すると、リトラクタがベルト本体を巻き上げて、ベルト本体の張力を増加させることで、乗員の身体を拘束して、乗員が座席外に投げ出されることを阻止している。
この際、ベルトアンカには、ベルト本体を介して、乗員の体重、及び慣性力が車両前方上方への引張荷重として加わることになる。このため、例えば、特許文献1の車両右側では、車両前方上方への引張荷重によって、締結金具6を回転中心として、ベルトアンカが車両前方側へ回動して、ベルト本体の張力が一瞬低下するおそれがあった。
そこで、例えば、特許文献1の車両右側において、ベルトアンカの車両前方側にも回り止め部材を配置した場合、ベルト本体を介した車両前方上方への引張荷重によるベルトアンカの回動を規制することができる。
しかしながら、複数の回り止め部材とベルトアンカによって、ベルトアンカの回動を規制する構造が大型化するだけでなく、ベルトアンカ、及び回り止め部材を覆うトリムカバーも、その形状が大きくなり易い。このため、特許文献1では、車幅方向における長さが限られた車室内において、車幅方向における座席の長さが制限され、居住性が低下するという問題があった。
実公平7−28043号公報
本発明は、上述の問題に鑑み、座席の拡幅による居住性の向上と、車両前方上方への引張荷重によるベルトアンカの回動規制とを両立して達成できる車両の後部車体構造を提供することを目的とする。
この発明は、車両後部における車室内の床面を形成するフロア部材と、該フロア部材に載置固定される座席と、略帯状のベルト本体を有するシートベルトとを備え、前記ベルト本体の一端に連結したベルトアンカを、所定の締結部材を用いて前記フロア部材に固定した車両の後部車体構造であって、前記ベルトアンカ、前記座席における座面部の側部近傍と車両上下方向で重合する前記フロア部材に対して、前記所定の締結部材によって固定されるとともに、前記所定の締結部材が挿通する挿通孔を有する固定部と、該固定部から車幅方向外側へ延設するとともに、前記ベルト本体の一端が連結したベルト連結部と、前記固定部から車幅方向内側へ延設した延設部とを備えるとともに平面視において、前記ベルト連結部と前記ベルト本体との接触箇所から前記挿通孔の中心までの間隔に対して、前記挿通孔の中心から前記延設部の先端までの間隔が同等以上になるように形成され、前記フロア部材に、前記ベルトアンカよりも車両後方側で前記延設部に近接するとともに、前記ベルトアンカの肉厚よりも高い突出高さで、前記延設部の後端に沿って車両上方へ突設した後方突起部を備え、前記ベルトアンカの前記延設部が、車両前後方向の長さが車幅方向外側よりも車幅方向内側が短い平面視略三角形状、または平面視略台形状に形成され、前記フロア部材の前記後方突起部が、車両前後方向の長さが車幅方向外側よりも車幅方向内側が長く、かつ前記延設部における車幅方向内側の端部と略同じ車幅方向の位置において、略車両前後方向に延びる縁部を有する平面視略三角形状、または平面視略台形状に形成されたことを特徴とする。
上記所定の締結部材は、フロア部材に溶着したウェルドナットに螺合するボルト、フロア部材に設けたスタッドボルトに螺合するナット、あるいはボルト及びナットなどとすることができる。
上記延設部は、車幅方向において、その先端と所定の締結部材との間隔が、ベルト連結部におけるベルト本体が連結する部分から所定の締結部材までの間隔と略同等の形状、より好ましくは、ベルト本体が連結する部分から所定の締結部材までの間隔よりも長い形状とすることができる。
上記後方突部は、平面視略三角形、平面視略台形、あるいは平面視略矩形の形状とすることができる。
この発明により、座席の拡幅による居住性の向上と、車両前方上方への引張荷重によるベルトアンカの回動規制とを両立して達成することができる。
具体的には、ベルト連結部を固定部から車幅方向外側に延設して形成しているため、車両の後部車体構造は、座席の座面部と車両上下方向で重合した場合でも、座面部の側部からベルト本体を容易に導出することができる。
さらに、座面部の側部からベルト本体を導出できるため、例えば、座面部に設けたスリットを介してベルト本体を導出する場合に比べて、車両の後部車体構造は、スリットを不要にでき、座面部の見栄えを損なうことがない。
加えて、例えば、平面視において、座面部における側部の形状に沿うようにベルト連結部を延設することで、車両の後部車体構造は、ベルト本体が座面部の側部と摺動することをより抑制できる。
このため、車両の後部車体構造は、座席を拡幅した場合であっても、座面部とベルト本体との摺動によって、座面部が損傷することを防止できる。
これにより、車両の後部車体構造は、見栄えを損なうことなく、座面部の拡幅を容易にすることができる。
そして、固定部から車幅方向外側にベルト連結部を延設しているため、例えば、衝突物に車両が衝突した際、ベルト本体を介した車両前方上方への引張荷重がベルト連結部に作用すると、ベルトアンカは、所定の締結部材を回転中心として回動しようとする。
そこで、固定部から車幅方向内側へ延設した延設部と、ベルトアンカよりも車両後方に位置する後方突起部とを備えたことで、車両の後部車体構造は、所定の締結部材を回転中心としたベルトアンカの回動、より具体的には車両後方側への延設部の回動を、後方突起部によって規制することができる。
さらに、車両の後部車体構造は、車両前方上方への引張荷重がベルト連結部に作用した際、後方突起部に延設部が乗り上げることを防止できる。
詳述すると、例えば、車幅方向の一端にベルト連結部を有し、他端に固定部を有するとともに、ベルト連結部と固定部との間が車体側に設けた回り止め部に当接する構成の場合、車両前方上方への引張荷重がベルト連結部に作用した際、固定部を起点として、ベルト連結部と固定部との間が車両前方上方へ変形するおそれがある。このため、ベルトアンカにおけるベルト連結部と固定部の間が車体側の回り止め部に乗り上げて、ベルトアンカが車両前方へ回動するおそれがあった。
これに対して、ベルト連結部、固定部、延設部の順で車幅方向の外側から一体形成しているため、車両前方上方への引張荷重がベルト連結部に作用した際、車両の後部車体構造は、車両前方上方への引張荷重を、所定の締結部材を介してフロア部材に伝達させることができる。このため、車両の後部車体構造は、車両前方上方への引張荷重による延設部の変形を抑制でき、後方突起部に延設部が乗り上げることを防止できる。
これにより、例えば、衝突物に車両が衝突した際、ベルト本体を介した車両前方上方への引張荷重がベルト連結部に作用しても、車両の後部車体構造は、車両後方側への延設部の回動を確実に規制することができる。このため、車両の後部車体構造は、衝突物に車両が衝突した際、ベルト本体による乗員の拘束が一瞬弱まること確実に防止できる。
加えて、フロア部材を車両上方へ突設して後方突起部を形成しているため、車両の後部車体構造は、ベルトアンカの回り止めを別体で構成した場合に比べて、軽量な構成でベルトアンカの回動を規制することができる。
従って、車両の後部車体構造は、座席の拡幅による居住性の向上と、車両前方上方への引張荷重によるベルトアンカの回動規制とを両立して達成することができる。
さらに、この発明は、前記ベルトアンカの前記延設部を、車両前後方向の長さが車幅方向外側よりも車幅方向内側が短い平面視略三角形状、または平面視略台形状に形成し、前記フロア部材の前記後方突起部を、車両前後方向の長さが車幅方向外側よりも車幅方向内側が長い平面視略三角形状、または平面視略台形状に形成したこと特徴とする
この発明により、車両の後部車体構造は、ベルトアンカ及び後方突起部の小型化を図るとともに、ベルトアンカの回動をより確実に規制することができる。
具体的には、車両前後方向の長さが車幅方向外側よりも車幅方向内側が短い平面視略三角形状、または平面視略台形状に延設部を形成したことにより、車両の後部車体構造は、平面視略矩形の延設部に比べて、ベルトアンカの小型化、及び軽量化を図ることができる。
さらに、例えば、ベルトアンカの延設部が平面視略矩形で、後方突起部が平面視略矩形の場合、車両前後方向において、ベルトアンカ、及び後方突起部が占める長さが長くなり易い。
これに対して、ベルトアンカの延設部が平面視略三角形で、後方突起部が平面視略三角形の場合、延設部の頂部と後方突起部の頂部とが、車幅方向で互い違いになるように、ベルトアンカと後方突起部とが配置されるため、車両の後部車体構造は、車両前後方向において、ベルトアンカ、及び後方突起部が占める長さを短くすることができる。
加えて、車幅方向内側の端部における車両前後方向の長さを長く確保し易いため、後方突起部は、例えば、車幅方向に長い略線状の後方突起部に比べて、車幅方向内側の端部における車両前後方向の剛性を容易に向上することができる。
これにより、車両の後部車体構造は、車両前方上方への引張荷重がベルト連結部に作用した際、延設部による押圧、特に延設部の先端による押圧によって後方突起部が変形することを防止できる。
従って、車両の後部車体構造は、平面視略三角形状、または平面視略台形状に延設部と、平面視略三角形状、または平面視略台形状の後方突起部とにより、ベルトアンカ及び後方突起部の小型化を図るとともに、ベルトアンカの回動をより確実に規制することができる。
またこの発明の態様として、前記フロア部材に、前記ベルトアンカを固定した状態において、前記ベルトアンカよりも車両前方側で、前記延設部に近接するとともに、前記ベルトアンカの前端に沿って車両上方へ突設した前方突起部を備えることができる。
上記前方突起部は、ベルトアンカの前端に沿って車幅方向に延びる略線状のビードなどとすることができる。
この発明により、車両の後部車体構造は、フロア部材に締結する際のベルトアンカのつれ回り防止と、ベルト本体を介した引張荷重によるベルトアンカの回動規制とを両立して達成することができる。
具体的には、ベルトアンカよりも車両前方側に突設したことで、前方突起部は、所定の締結部材を回転中心とした平面視時計回り方向へのベルトアンカの回動を規制することができる。
このため、所定の締結部材を締め付けた際、車両の後部車体構造は、所定の締結部材の締付けに伴うベルトアンカのつれ回りを、前方突起部によって防止することができる。この際、ベルトアンカに加わる荷重は、衝突物に車両が衝突した際にベルトアンカに加わる荷重に比べて大幅に小さい荷重となる。
ゆえに、車両の後部車体構造は、車両前後方向の長さを抑制した形状で、前方突起部を構成することができる。これにより、車両の後部車体構造は、車両前後方向において、ベルトアンカ、後方突起部、及び前方突起部が占める長さを抑制することができる。
加えて、固定されたベルトアンカに対して、後方突起部、及び前方突起部が近接するため、後方突起部、及び前方突起部は、フロア部材に対するベルト本体の位置決め手段として機能することができる。
従って、車両の後部車体構造は、前方突起部によって、フロア部材に締結する際のベルトアンカのつれ回り防止と、ベルト本体を介した引張荷重によるベルトアンカの回動規制とを両立して達成することができる。
またこの発明の態様として、前記ベルトアンカが締結される前記フロア部材の下面に、前記後方突起部とで閉断面をなすレインフォースメントを備え、該レインフォースメントが、前記後方突起部に対して車両後方に僅かにオフセットするとともに、車両下方へ凹設された凹部を備えてもよい。
この発明により、車両の後部車体構造は、フロア部材の剛性、及び後方突起部の剛性を向上することができる。
本発明により、座席の拡幅による居住性の向上と、車両前方上方への引張荷重によるベルトアンカの回動規制とを両立して達成できる車両の後部車体構造を提供することができる。
車両後部における車室側からの外観を示す外観斜視図。 後部座席を取外した状態の外観を示す外観斜視図。 車両後部の平面視を示す平面図。 ベルトアンカ近傍の外観を示す要部外観斜視図。 ベルトアンカ近傍の平面視を示す要部平面図。 図5中のA−A矢視断面図。 図5中のB−B矢視断面図。 図5中のC−C矢視断面図。
この発明の一実施形態を以下図面と共に説明する。
なお、図1は車両後部1における車室S1側からの外観斜視図を示し、図2は後部座席10を取外した状態の外観斜視図を示し、図3は車両後部1の平面図を示し、図4はベルトアンカ23近傍の要部外観斜視図を示し、図5はベルトアンカ23近傍の要部平面図を示し、図6は図5中のA−A矢視断面図を示し、図7は図5中のB−B矢視断面図を示し、図8は図5中のC−C矢視断面図を示している。
また、本実施形態における車両後部1は、左右対称構造のため、車両左側の図示を省略している。さらに、図3中において、要部の図示を明確にするため、後部座席10の座面部11を二点鎖線で示している。
また、図中において、矢印Fr及びRrは車両前後方向を示しており、矢印Frは車両前方を示し、矢印Rrは車両後方を示している。さらに、矢印Rh及びLhは車幅方向を示しており、矢印Rhは車両右方向を示し、矢印Lhは車両左方向を示している。加えて、図中の上方を車両上方とし、図中の下方を車両下方とする。
まず、本実施形態における車両後部1について、図1及び図2を用いて詳しく説明する。なお、車両右側における車両後部1と、車両左側における車両後部1とは左右対象の構造ため、本実施形態では、車両右側における車両後部1について説明する。
車両後部1の車体構造は、図1及び図2に示すように、後輪(図示省略)が収容される左右一対のリヤホイールハウス2と、車両上部において車両前後方向に延びる左右一対のルーフレール3と、リヤホイールハウス2、及びルーフレール3の間において車両後部1の側面を形成する左右一対の車体後方側部4と、リヤホイールハウス2の車両前方下部から車両前方へ延設した左右一対のサイドシル5と、サイドシル5よりも車幅方向内側において車両前後方向に延びるサイドフレーム6と、左右一対のサイドシル5の間に配設されるフロアパネル7と、左右一対のルーフレール3を車幅方向で連結するルーフパネル(図示省略)とで構成している。
そして、上述した左右一対のリヤホイールハウス2と、左右一対のルーフレール3と、左右一対のサイドシル5と、左右一対の車体後方側部4と、フロアパネル7と、ルーフパネルとで囲われた車両後部1の空間を、乗員が乗り込む車室S1として構成している。
ルーフレール3は、図1及び図2に示すように、車両の外観意匠面となるルーフレールアウタ3aと、ルーフレールアウタ3aよりも車幅方向内側に配設されるルーフレールインナ3bとを接合して一体的に構成している。
車体後方側部4は、図1及び図2に示すように、車両後部1において、乗員が乗降する乗降口S2よりも車両後方の車体側面部分であって、Cピラー部4a、Dピラー部4b、及び車両の外観意匠面であるアウタパネル4cなどで構成されている。
なお、アウタパネル4cは、車幅方向外側からサイドシル5を一体的に覆うように、前方下部を車両前方へ延設して形成している。
サイドシル5は、図1及び図2に示すように、車幅方向における断面が、略矩形の閉断面形状に形成している。具体的には、サイドシル5は、車幅方向外側に配設されるサイドシルアウタ5aと、サイドシルアウタに対して車幅方向内側に配置されるサイドシルインナ5bとを、車幅方向で接合して一体的に構成している。
サイドシルアウタ5aは、車幅方向における断面形状が、車幅方向外側に向けて突出した断面略ハット状に形成している。
サイドシルインナ5bは、車幅方向における断面形状が車幅方向内側に向けて突出した断面略ハット状に形成している。
サイドフレーム6は、図1及び図2に示すように、サイドシル5に沿って車両前後方向へ延設したフロアサイドフレーム6aと、リヤホイールハウス2に沿ってフロアサイドフレーム6aから車両後方へ延設したリヤサイドフレーム6bとで構成している。
さらに、左右一対のサイドフレーム6は、リヤホイールハウス2における車両前後方向の略中央近傍において、車幅方向に延びるクロスメンバ8で連結している。
なお、本実施形態では、フロアサイドフレーム6a、及びリヤサイドフレーム6bをサイドフレーム6として説明する。
詳述すると、サイドフレーム6は、車両上方側が開口した断面略コ字状のフレーム本体61と、フレーム本体61の開口を閉塞するフロアサイドパネル62とを、サイドシル5及びリヤホイールハウス2に接合して、車幅方向に沿った断面が閉断面形状となるように一体的に構成している。
フレーム本体61は、詳細な図示を省略するが、車幅方向内側におけるサイドシル5の側面、及びリヤホイールハウス2の側面に接合される接合部分と、接合部分の下端から車幅方向外側へ延設した下面部分と、下面部分の先端から車両上方へ立設した内側面部分と、内側面部分の上端から車幅方向外側へ延設したフランジ部分とで一体形成している。
フロアサイドパネル62は、車両前方から延設した略平板状の前方部分62aと、リヤホイールハウス2の車両前方において、前方部分62aの後端から車両後方上方へ向けて延設するとともに、リヤホイールハウス2の前端に接合する傾斜部分62bと、傾斜部分62bから車両後方へ延設した略平板状の後方部分62cと、傾斜部分62b、及び後方部分62cの車幅方向内側の端部から車両下方へ延設した内壁部分62dとで一体形成している。
さらに、フロアサイドパネル62は、車幅方向外側がサイドシルインナ5bの上面に接合し、車幅方向内側がフロアパネル7に接合可能な車幅方向の長さを有する形状に形成している。つまり、フロアサイドパネル62は、フロアパネル7とで、車室S1における床面を構成している。
このような構成の車両後部1には、図1から図3に示すように、クロスメンバ8よりも車両前方において、フロアパネル7に載置固定されるとともに、乗員が着座する後部座席10と、着座した乗員に装着されるシートベルト機構20とを備えている。
後部座席10は、図1及び図3に示すように、車幅方向に長い座面部11と、座面部11に対して前倒、及び後倒可能に支持された左右一対の背もたれ部12とで構成している。
座面部11は、図3に示すように、乗降口S2近傍に端部が位置する車幅方向の長さを有する形状に形成している。具体的には、座面部11は、平面視において、左右一対のサイドシル5の間隔と略同等の車幅方向の長さを有する形状に形成している。
背もたれ部12は、乗員が着座した際、背中が接触する背もたれ本体13と、頭部が接触するヘッドレスト14とで構成している。さらに、背もたれ部12には、ヘッドレスト14よりも車幅方向外側で、かつ背もたれ本体の上端に、ベルトガイド部15を装着している。
このベルトガイド部15は、後述するシートベルト機構20のベルト本体22が挿通するとともに、ベルト本体22の引き出しと巻き取りとを案内する機能を有している。
シートベルト機構20は、図2及び図3に示すように、クロスメンバ8よりも車両後方で、車体後方側部4の上部に固定されたリトラクタ21と、リトラクタ21から車両前方へ延びる略帯状のベルト本体22と、ベルト本体22の先端に連結されるとともに、フロアサイドパネル62に締結固定されたベルトアンカ23とで構成している。
リトラクタ21は、車体後方側部4に対して、ブラケット24を介して固定されている。このリトラクタ21は、ベルト本体22の一端が連結されるとともに、ベルト本体22を引き出す機能と、ベルト本体22を巻き取る機能と、衝突が検知された際、ベルト本体22を巻き取って乗員を拘束するプリテンショナー機能とを有している。
ベルト本体22は、引張強度に優れた化繊を編み込んで略帯状に形成している。このベルト本体22には、後部座席10に固定されたバックル(図示省略)に係合するタング25を装着している。
ベルトアンカ23は、所定の厚みを有する平面視略三角形状の金属製板材を折り曲げ加工して形成している。このベルトアンカ23は、車幅方向内側に頂部が位置するようにして、フロアサイドパネル62に締結固定している。
詳述すると、ベルトアンカ23は、図4及び図5に示すように、フロアサイドパネル62に締結固定される固定部231と、フロアサイドパネル62に締結固定した状態において、固定部231から車幅方向外側へ延設するとともに、ベルト本体22の他端が連結されるベルト連結部232と、固定部231から車幅方向外側へ延設した延設部233とで一体形成している。
固定部231には、フロアサイドパネル62の下面に溶着したウェルドナット63(図6参照)に螺合するボルト26が挿通するボルト挿通孔231a(図6参照)を開口形成している。
延設部233は、フロアサイドパネル62に締結固定した状態において、車幅方向内側に向けて先細りした形状に形成している。
上述した固定部231と延設部233とは、図5に示すように、延設部233の車幅方向内側を頂部として、頂部から車幅方向外側へ向けて延びる車両前方側の縁部と、頂部から車幅方向外側、かつ車両後方へ延びる車両後方側の縁部とを有する平面視略三角形状に一体形成している。
ベルト連結部232は、フロアサイドパネル62に締結固定した状態において、平面視おける座面部11の端部形状に沿うように、固定部231から車幅方向外側、かつ車両上方へ延設している。さらに、ベルト連結部232には、ベルト本体22が挿通する開口孔232aを開口形成している。
このベルト連結部232の開口孔232aに対して、ベルト本体22を挿通するとともに、環状にしたベルト本体22を縫い合せることで、ベルトアンカ23にベルト本体22を連結している。
なお、ベルトアンカ23は、平面視において、ベルト連結部232とベルト本体22との接触箇所からボルト挿通孔231aの中心までの間隔に対して、ボルト挿通孔231aの中心から延設部233の先端近傍までの間隔が略同等の間隔となるように、延設部233、及びベルト連結部232を形成している。
このような構成のベルトアンカ23は、図2及び図3に示すように、平面視において、座面部11における車幅方向の端部に車両下方で対向するフロアサイドパネル62の傾斜部分62bに対して締結固定している。
具体的には、ベルトアンカ23は、ベルト連結部232が車幅方向外側に位置し、延設部233が車幅方向内側に位置する状態において、固定部231のボルト挿通孔231aに挿通したボルト26を、フロアサイドパネル62の下面に溶着したウェルドナット63に螺合することで、傾斜部分62bに固定している。
一方、ベルトアンカ23が固定される傾斜部分62bには、図4及び図5に示すように、ベルトアンカ23よりも車両前方で、車両上方へ向けて突設した前方突起部621と、ベルトアンカ23よりも車両後方側で、車両上方へ向けて突設した後方突起部622とを形成している。
前方突起部621は、図5、図7、及び図8に示すように、傾斜部分62bに締結固定されたベルトアンカ23に対して車両前方側で近接するとともに、ベルトアンカ23の肉厚よりも高い突出高さで突設している。
詳述すると、前方突起部621は、車幅方向における固定部231、及び延設部233の長さと略同等の車幅方向の長さで、車幅方向に長い平面視略長楕円状に突設している。さらに、前方突起部621における車両後方側の縁部は、固定部231、及び延設部233における車両前方側の縁部に沿うように突設している。
後方突起部622は、図5、図7、及び図8に示すように、傾斜部分62bに締結固定されたベルトアンカ23に対して車両後方側で近接するとともに、ベルトアンカ23の肉厚よりも高い突出高さで突設している。さらに、後方突起部622は、車幅方向において、ベルトアンカ23における延設部233の頂部と、互い違いになる位置に頂部を有する平面視略三角形状に形成している。
詳述すると、後方突起部622は、車幅方向外側に頂部を有するとともに、頂部から車幅方向内側へ延びる車両前方側の縁部が、固定部231、及び延設部233における車両後方側の縁部に沿うように突設している。
つまり、後方突起部622は、車幅方向外側に頂部を有するとともに、車幅方向における固定部231、及び延設部233の長さと略同等の車幅方向の長さを有する平面視略三角形状に突設している。
なお、後方突起部622における車幅方向内側の端部は、図5及び図8に示すように、前方突起部621における車幅方向内側の端部に対して、僅かに車幅方向内側に位置するように突設している。
そして、上述した前方突起部621、及び後方突起部622の車両下方側、すなわち傾斜部分62bの下面には、図5及び図6に示すように、前方突起部621、及び後方突起部622を一体的に覆うレインフォースメント64を備えている。
レインフォースメント64は、車幅方向における断面が、傾斜部分62b及び内壁部分62dに接合可能な断面略L字状であって、前方突起部621よりも車両前方の位置から、クロスメンバ8の位置までの車両前後方向の長さを有する形状に形成している。
このレインフォースメント64における前方突起部621と対向する部分は、図7及び図8に示すように、車両前後方向に沿った断面において、略平板状に形成している。
一方、レインフォースメント64における後方突起部622と対向する部分は、図7及び図8に示すように、車両前後方向に沿った断面において、車両下方へ向けて凹設した凹部64aを有する形状に形成している。そして、車両前後方向に沿った断面において、凹部64aは、後方突起部622とで断面閉断面形状を形成している。
なお、レインフォースメント64の凹部64aは、ベルトアンカ23の延設部233を通る車両前後方向の断面において、車両下方への突出深さが、ボルト26を通る車両前後方向の断面における突出深さよりも深くなるように凹設している。
このようなレインフォースメント64は、図4及び図5に示すように、車両前後方向に所定間隔を隔てて位置する5つの溶着箇所W1で、内壁部分62dに対して溶着固定している。さらに、レインフォースメント64は、車両前後方向に所定間隔を隔てて位置する2つの溶着箇所W2で、後方突起部622よりも車両後方側の傾斜部分62bに対して溶着固定している。
加えて、レインフォースメント64は、前方突起部621の車幅方向略中央よりも車両前方側に位置する1つの溶着箇所W3、及び前方突起部621よりも車幅方向内側で、かつ後方突起部622における車幅方向内側の端部よりも車両前方側に位置する1つ溶着箇所W4で、後方突起部622よりも車両前方側の傾斜部分62bに対して溶着固定している。
以上のような構成の車両の後部車体構造は、座面部11の拡幅による居住性の向上と、車両前方上方への引張荷重によるベルトアンカ23の回動規制とを両立して達成することができる。
具体的には、ベルト連結部232を固定部231から車幅方向外側に延設して形成しているため、車両の後部車体構造は、座面部11と車両上下方向で重合した場合でも、座面部11の側部からベルト本体22を容易に導出することができる。
さらに、座面部11の側部からベルト本体22を導出できるため、例えば、座面部11に設けたスリットを介してベルト本体22を導出する場合に比べて、車両の後部車体構造は、スリットを不要にでき、座面部11の見栄えを損なうことがない。
加えて、平面視において、座面部11における側部の形状に沿うようにベルト連結部232を延設しているため、車両の後部車体構造は、ベルト本体22が座面部11の側部と摺動することをより抑制できる。
このため、車両の後部車体構造は、座面部11を拡幅した場合であっても、座面部11とベルト本体22との摺動によって、座面部11が損傷することを防止できる。
これにより、車両の後部車体構造は、見栄えを損なうことなく、座面部11の拡幅を容易にすることができる。
そして、固定部231から車幅方向外側にベルト連結部232を延設しているため、例えば、衝突物に車両が衝突した際、ベルト本体22を介した車両前方上方への引張荷重がベルト連結部232に作用すると、ベルトアンカ23は、ボルト26を回転中心として回動しようとする。
そこで、固定部231から車幅方向内側へ延設した延設部233と、ベルトアンカ23よりも車両後方に位置する後方突起部622とを備えたことで、車両の後部車体構造は、ボルト26を回転中心としたベルトアンカ23の回動、より具体的には平面視車両後方側への延設部233の回動を、後方突起部622によって規制することができる。
さらに、車両の後部車体構造は、車両前方上方への引張荷重がベルト連結部232に作用した際、後方突起部622に延設部233が乗り上げることを防止できる。
詳述すると、例えば、車幅方向の一端にベルト連結部を有し、他端に固定部を有するとともに、ベルト連結部と固定部との間が車体側に設けた回り止め部に当接する構成の場合、車両前方上方への引張荷重がベルト連結部に作用した際、固定部を起点として、ベルト連結部と固定部との間が車両前方上方へ変形するおそれがある。このため、ベルトアンカにおけるベルト連結部と固定部の間が車体側の回り止め部に乗り上げて、ベルトアンカが車両前方へ回動するおそれがあった。
これに対して、ベルト連結部232、固定部231、延設部233の順で車幅方向の外側から一体形成しているため、車両の後部車体構造は、車両前方上方への引張荷重を、ボルト26を介して傾斜部分62bに伝達させることができる。このため、車両の後部車体構造は、車両前方上方への引張荷重よる延設部233の変形を抑制でき、後方突起部622に延設部233が乗り上げることを防止できる。
これにより、例えば、衝突物に車両が衝突した際、ベルト本体22を介した車両前方上方への引張荷重がベルト連結部232に作用しても、車両の後部車体構造は、平面視車両後方側への延設部233の回動を確実に規制することができる。このため、車両の後部車体構造は、衝突物に車両が衝突した際、ベルト本体22による乗員の拘束が一瞬弱まること確実に防止できる。
加えて、フロアサイドパネル62を車両上方へ突設して後方突起部622を形成しているため、車両の後部車体構造は、ベルトアンカ23の回り止めを別体で構成した場合に比べて、軽量な構成でベルトアンカ23の回動を規制することができる。
従って、車両の後部車体構造は、座面部11の拡幅による居住性の向上と、車両前方上方への引張荷重によるベルトアンカ23の回動規制とを両立して達成することができる。
また、車幅方向内側に頂部を有する平面視略三角形状にベルトアンカ23を形成し、車幅方向外側に頂部を有する平面視略三角形状に後方突起部622を形成したことにより、車両の後部車体構造は、ベルトアンカ23及び後方突起部622の小型化を図るとともに、ベルトアンカ23の回動をより確実に規制することができる。
具体的には、車幅方向内側に頂部を有する平面視略三角形状に延設部233を形成したことにより、車両の後部車体構造は、平面視略矩形の延設部に比べて、ベルトアンカ23の小型化、及び軽量化を図ることができる。
さらに、例えば、ベルトアンカの延設部が平面視略矩形で、後方突起部が平面視略矩形の場合、車両前後方向において、ベルトアンカ、及び後方突起部が占める長さが長くなり易い。
これに対して、延設部233の頂部と後方突起部622の頂部とが、車幅方向で互い違いになるように、ベルトアンカ23と後方突起部622とが配置されるため、車両の後部車体構造は、車両前後方向において、ベルトアンカ23、及び後方突起部622が占める長さを短くすることができる。
加えて、車幅方向内側の端部における車両前後方向の長さを長く確保し易いため、後方突起部622は、例えば、車幅方向に長い略線状の後方突起部に比べて、車幅方向内側の端部における車両前後方向の剛性を容易に向上することができる。
これにより、車両の後部車体構造は、車両前方上方への引張荷重がベルト連結部232に作用した際、ベルトアンカ23による押圧、特に延設部233の先端による押圧によって後方突起部622が変形することを防止できる。
従って、車両の後部車体構造は、平面視略三角形状の延設部233と、平面視略三角形状の後方突起部622とにより、ベルトアンカ23及び後方突起部622の小型化を図るとともに、ベルトアンカ23の回動をより確実に規制することができる。
また、ベルトアンカ23よりも車両前方側に位置する前方突起部621を傾斜部分62bに備えたことにより、車両の後部車体構造は、傾斜部分62bに締結する際のベルトアンカ23のつれ回り防止と、ベルト本体22を介した引張荷重によるベルトアンカ23の回動規制とを両立して達成することができる。
具体的には、ベルトアンカ23よりも車両前方側に突設したことで、前方突起部621は、ボルト26を回転中心とした平面視時計回り方向へのベルトアンカ23の回動を規制することができる。
このため、ボルト26を締め付けた際、車両の後部車体構造は、ボルト26の締付けに伴うベルトアンカ23のつれ回りを、前方突起部621によって防止することができる。この際、ベルトアンカ23に加わる荷重は、衝突物に車両が衝突した際にベルトアンカ23に加わる荷重に比べて大幅に小さい荷重となる。
ゆえに、車両の後部車体構造は、車両前後方向の長さを抑制した形状で、前方突起部621を構成することができる。これにより、車両の後部車体構造は、車両前後方向において、ベルトアンカ23、後方突起部622、及び前方突起部621が占める長さを抑制することができる。
加えて、固定されたベルトアンカ23に対して、後方突起部622、及び前方突起部621が近接するため、後方突起部622、及び前方突起部621は、フロアサイドパネル62に対するベルト本体22の位置決め手段として機能することができる。
従って、車両の後部車体構造は、前方突起部621によって、傾斜部分62bに締結する際のベルトアンカ23のつれ回り防止と、ベルト本体22を介した引張荷重によるベルトアンカ23の回動規制とを両立して達成することができる。
また、フロアサイドパネル62の下面にレインフォースメント64を備えたことにより、車両の後部車体構造は、傾斜部分62bにおけるベルトアンカ23の固定部231が当接する部分の剛性、及び後方突起部622の剛性を向上することができる。
これにより、車両前方上方への引張荷重がベルト連結部232に作用した際、車両の後部車体構造は、ボルト26を介した引張荷重による傾斜部分62bの変形を防止するとともに、延設部233の押圧によって後方突起部622が変形することを防止できる。
また、前方突起部621よりも車幅方向内側で、かつ後方突起部622における車幅方向内側の端部よりも車両前方側の位置の溶着箇所W4で、フロアサイドパネル62にレインフォースメント64を接合したことにより、車両の後部車体構造は、前方突起部621における変形の抑制と、レインフォースメント64への荷重伝達とを両立することができる。
詳述すると、ベルト連結部232に加わった車両前方上方への引張荷重によって、延設部233が後方突起部622を車両後方上方側へ押圧した場合、後方突起部622における車幅方向内側の端部よりも車両前方の傾斜部分62bには、車両後方上方側への引張荷重が作用することになる。
この際、車両の後部車体構造は、溶着箇所W4を介して、車両後方上方側への引張荷重をレインフォースメント64に伝達することができる。これにより、車両の後部車体構造は、前方突起部621における車幅方向内側の端部近傍に、延設部233が後方突起部622を押圧する荷重が伝達することを防止できる。このため、車両の後部車体構造は、ベルト連結部232に加わった車両前方上方への引張荷重によって、前方突起部621が変形することを防止できる。
この発明の構成と、上述の実施形態との対応において、
この発明のフロア部材は、実施形態のフロアサイドパネル62の傾斜部分62bに対応し、
以下同様に、
座席は、後部座席10に対応し、
シートベルトは、シートベルト機構20に対応し、
所定の締結部材は、ボルト26に対応し、
座席の座面部は、後部座席10の座面部11に対応し、
延設部の後端は、延設部233における車両後方側の縁部に対応し、
ベルトアンカの前端は、固定部231、及び延設部233における車両前方側の縁部に対応するが、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
例えば、上述した実施形態において、傾斜部分62bに対して、ベルトアンカ23の固定部231を、ボルト26を用いて締結固定する構成としたが、これに限定せず、傾斜部分62bにスタッドボルトを設けるとともに、スタッドボルトに螺合するナットを用いて、ベルトアンカ23の固定部231を締結固定する構成としてもよい。
また、平面視において、ボルト挿通孔231aの中心から延設部233の先端近傍までの間隔と、ベルト連結部232とベルト本体22との接触箇所からボルト挿通孔231aの中心までの間隔とが、略同等の間隔となるベルトアンカ23としたが、これに限定せず、ベルト連結部232とベルト本体22との接触箇所からボルト挿通孔231aの中心までの間隔に対して、ボルト挿通孔231aの中心から延設部233の先端近傍までの間隔が長いベルトアンカ23としてもよい。
これにより、車両前方上方への引張荷重がベルト連結部232に加わった際、梃子の原理により、ベルト連結部232に加わる引張荷重に対して、延設部233が後方突起部622を押圧する荷重を小さくすることができる。このため、車両の後部車体構造は、後方突起部622が変形することをより確実に防止でき、ベルトアンカ23の回動をより安定して規制することができる。
また、ベルトアンカ23を車幅方向内側に頂部を有する平面視略三角形状としたが、これに限定せず、ベルトアンカ23を車幅方向内側が短辺の平面視略台形状としてもよい。
また、後方突起部622を車幅方向外側に頂部を有する平面視略三角形状としたが、これに限定せず、後方突起部622を車幅方向外側が短辺の平面視略台形状としてもよい。
もしくは、車幅方向内側に頂部を有する平面視略三角形状のベルトアンカ23と、車幅方向外側が短辺の平面視略台形状の後方突起部622としてもよい。あるいは、車幅方向内側が短辺の平面視略台形状のベルトアンカ23と、車幅方向外側に頂部を有する平面視略三角形状の後方突起部622としてもよい。
また、後方突起部622と対向する部分に凹部64aを有するレインフォースメント64としたが、これに限定せず、車両前後方向に沿った断面において、後方突起部622とで閉断面形状を形成する形状であれば、後方突起部622と対向する部分が略平板状であってもよい。
1…車両後部
10…後部座席
11…座面部
20…シートベルト機構
22…ベルト本体
23…ベルトアンカ
26…ボルト
62…フロアサイドパネル
62b…傾斜部分
231…固定部
232…ベルト連結部
233…延設部
621…前方突起部
622…後方突起部
S1…車室

Claims (3)

  1. 車両後部における車室内の床面を形成するフロア部材と、
    該フロア部材に載置固定される座席と、
    略帯状のベルト本体を有するシートベルトとを備え、
    前記ベルト本体の一端に連結したベルトアンカを、所定の締結部材を用いて前記フロア部材に固定した車両の後部車体構造であって、
    前記ベルトアンカ
    前記座席における座面部の側部近傍と車両上下方向で重合する前記フロア部材に対して、前記所定の締結部材によって固定されるとともに、前記所定の締結部材が挿通する挿通孔を有する固定部と、
    該固定部から車幅方向外側へ延設するとともに、前記ベルト本体の一端が連結したベルト連結部と、
    前記固定部から車幅方向内側へ延設した延設部とを備えるとともに
    平面視において、前記ベルト連結部と前記ベルト本体との接触箇所から前記挿通孔の中心までの間隔に対して、前記挿通孔の中心から前記延設部の先端までの間隔が同等以上になるように形成され、
    前記フロア部材に、
    前記ベルトアンカよりも車両後方側で前記延設部に近接するとともに、前記ベルトアンカの肉厚よりも高い突出高さで、前記延設部の後端に沿って車両上方へ突設した後方突起部を備え
    前記ベルトアンカの前記延設部が、
    車両前後方向の長さが車幅方向外側よりも車幅方向内側が短い平面視略三角形状、または平面視略台形状に形成され、
    前記フロア部材の前記後方突起部が、
    車両前後方向の長さが車幅方向外側よりも車幅方向内側が長く、かつ前記延設部における車幅方向内側の端部と略同じ車幅方向の位置において、略車両前後方向に延びる縁部を有する平面視略三角形状、または平面視略台形状に形成された
    車両の後部車体構造。
  2. 前記フロア部材に、
    前記ベルトアンカを固定した状態において、前記ベルトアンカよりも車両前方側で、前記延設部に近接するとともに、前記ベルトアンカの前端に沿って車両上方へ突設した前方突起部を備えた
    請求項1に記載の車両の後部車体構造。
  3. 前記ベルトアンカが締結される前記フロア部材の下面に、前記後方突起部とで閉断面をなすレインフォースメントを備え、
    該レインフォースメントが、
    前記後方突起部に対して車両後方に僅かにオフセットするとともに、車両下方へ凹設された凹部を備えた
    請求項1または請求項2に記載の車両の後部車体構造。
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