JP6349821B2 - 計算装置及びプログラム - Google Patents
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Description
例えば、特許文献1の関数電卓では、関数の極限値を求める演算において、数式処理を用いることにより、極限値を求める演算の過程を数式で明確に表示し、極限値も数値で表示しうるようになっている。
本発明の課題は、高性能な演算処理装置を搭載しなくても、関数の極限値を算出することができる計算装置及びプログラムを提供することである。
関数を構成する構成部分毎の入力枠を表示部に複数表示させる制御を行う入力枠表示制御手段と、
ユーザ操作に応じて、前記各入力枠の少なくとも1つに変数を含む数式が入力されるように、前記各入力枠に数値又は数式を入力する入力手段と、
前記入力手段により入力された各入力枠毎の数値又は数式を数値計算することによって前記変数を収束させた極限値を算出する極限値算出手段と、
前記極限値算出手段により算出された極限値を前記表示部に表示させる制御を行う極限値表示制御手段と、
を備え、
前記入力手段は、除算機能、分数機能及び逆数機能のうち少なくとも1つを含む分数系機能の数式の入力を禁止する入力禁止手段を備える
ことを特徴とする。
図1は、本発明に係る計算装置を適用した関数電卓1の概略構成を示す平面図である。
図1に示すように、関数電卓1は、各種キー群を有する入力キー群2と、ディスプレイ3と、を備えている。
入力キー群2はタッチパネルとされてもよい。
本実施の形態においては、入力キー群2は、テンキー20や演算記号キー21、カーソルキー22、「=」キー23、「Limit」キー24、等を備えている。
続いて、関数電卓1の機能構成を説明する。
図2は、関数電卓1の概略的な機能構成を示すブロック図である。
極限値算出処理プログラム13bは、後述の極限値算出処理(図5参照)をCPU15に実行させるためのプログラムである。
分数型極限値算出処理プログラム13cは、後述の分数型極限値算出処理(図6参照)をCPU15に実行させるためのプログラムである。
ロピタルの定理とは、関数f(x)、g(x)がx=aを含む区間で微分可能でg'(x)≠0のとき、数式(1)に示す条件を満たすならば、
f'(x)、g'(x)はそれぞれ関数f(x)、g(x)の導関数(1次微分関数)を示す。
不定形とは、関数の積、商、差、べき乗で関数の変数がある値をとるとき、その値が定義できないものをいう。例えば、分数関数についていえば、f(a)/g(a)が、0/0や∞等の形になる極限を不定形の極限という。
図3(b)の分数関数も、図3(a)の分数関数と同様にして、極限値を算出することができる。
図3(c)の分数関数では、分子の数式と分母の数式とで変数xに0を代入したとき0/0の不定形となり(上段)、微分後の分子の数式と微分後の分母の数式とで変数xに0を代入したときも0/0の不定形となるため(中段)、微分後の分子の数式と微分後の分母の数式とをさらに変数xで微分し、2次微分後の分子の数式と2次微分後の分母の数式とで変数xに0を代入した値を、極限値として算出することができる(下段)。
図3(d)のべき乗関数では、べき乗関数の底の数式と指数の数式とで変数xに0を代入したとき∞の不定形となる(上段)。そのため、底の数式と指数の数式とを入れ替え、e^[1*ln(1+x)/x]の等価式に変形させ、変数xに0を代入する。この場合も、等価式の指数の数式が0/0の不定形となるため、等価式の[1*ln(1+x)]と[x]とを変数xで微分し、微分後の[1*ln(1+x)]と微分後の[x]とで変数xに0に代入した値(e^1)を、極限値として算出することができる(下段)。
なお、図3(d)における下段の左から2番目の四角枠内の分数関数に対するロピタルの定理の適用は、図3(b)の分数関数に対するそれと同様である。
図4は関数計算処理の動作を説明するためのフローチャートである。
関数計算処理は、関数計算処理プログラム13aが記憶部13から読み出されてRAM14に適宜展開される結果、関数計算処理プログラム13aとCPU15との協働によって実行され、CPU15は関数計算処理プログラム13aに従って当該関数計算処理の下記の各工程の処理を実行するようになっている。
その後、ユーザ指定された関数テンプレートをディスプレイ3に表示させ、関数を構成する構成部分毎に数式を入力するための複数の入力枠を表示させ、関数の収束値を入力するための入力枠も表示させる(ステップS3)。
他方、関数テンプレートがべき乗分数型である場合、底の入力枠と指数の入力枠とを表示させ、特に指数の入力枠を、分子の入力枠と分母の入力枠とに分けて表示させる。
分数系機能の数式の入力ではない場合、入力枠に数式(収束値を含む。)を入力する(ステップS7)。
他方、関数テンプレートがべき乗分数型である場合も、底の入力枠と指数の分子の入力枠と指数の分母の入力枠とに、それぞれ数式を入力する。かかる場合も、底の入力枠と指数の分子の入力枠と指数の分母の入力枠との少なくとも1つの入力枠に対し、変数を含む数式が入力されればよく、数値が入力されてもよい。
分数系機能の数式の入力とは、除算機能、分数機能及び逆数機能を有する数式の入力実行指示であって、ユーザによる「÷」キー25、「■/□」キー26、「x−1」キー27の押下に従う実行指示である(図2参照)。
ステップS9において、カーソル操作がなされていない場合、ユーザにより「=」キー23が押下され、実行操作がなされたか否かを判断し(ステップS11)、実行操作がなされた場合、極限値算出処理を実行し(ステップS12)、算出した極限値をディスプレイ3に表示させる(ステップS13)。
極限値算出処理は、極限値算出処理プログラム13bが記憶部13から読み出されてRAM14に適宜展開される結果、極限値算出処理プログラム13bとCPU15との協働によって実行され、CPU15は極限値算出処理プログラム13bに従って当該極限値算出処理の下記の各工程の処理を実行するようになっている。
分数型である場合、分子の入力枠に入力した数式をaとして登録し(ステップS22)、分母の入力枠に入力した数式をbとして登録し(ステップS23)、分数型極限値算出処理を実行する(ステップS24)。
分数型極限値算出処理は、分数型極限値算出処理プログラム13cが記憶部13から読み出されてRAM14に適宜展開される結果、分数型極限値算出処理プログラム13cとCPU15との協働によって実行され、CPU15は分数型極限値算出処理プログラム13cに従って当該分数型極限値算出処理の下記の各工程の処理を実行するようになっている。
代入値Bが0になる場合、数式aの変数に収束値を代入しかかる値をAとして登録し(ステップS33)、代入値Aが0になるか否かを判別する(ステップS34)。
代入値B’が0にならない場合、数式aを変数で微分し微分後の数式a’の変数に収束値を代入しかかる値をA’として登録し(ステップS37)、代入値A’/代入値B’を極限値として算出する(ステップS38)。
代入値B’と代入値A’とが共に0になると判別した場合、微分後の数式b’をさらに変数で微分し2次微分後の数式b’’の変数に収束値を代入しかかる値をB’’として登録し(ステップS41)、微分後の数式a’をさらに変数で微分し2次微分後の数式a’’の変数に収束値を代入しかかる値をA’’として登録し(ステップS42)、代入値A’’/代入値B’’を極限値として算出する(ステップS43)。
その後、数式p、q、rを入れ替え、e^[q*lnp/r]の等価式に変形し(ステップS54)、かかる等価式の[q*lnp]をaとして登録し(ステップS55)、[r]をbとして登録し(ステップS56)、上記分数型極限値算出処理を実行する(ステップS24)。
かかる場合、等価式の指数の極限値として、代入値A/代入値B、代入値A’/代入値B’又は代入値A’’/代入値B’’を算出し、最終的にe^(代入値A/代入値B、代入値A’/代入値B’又は代入値A’’/代入値B’’)を、極限値として算出する(ステップS57)。
図7(a)に示すように、ユーザが「Limit」キー24を押下すると、分数型とべき乗分数型との2種類の関数テンプレートのうち、いずれを指定するかを求める旨の画面が表示される(ステップS1)。
その後、図7(b)に示すように、ユーザがテンキー20(数字1)を押下し分数型を指定すると、分数型の関数テンプレートが表示され、数式を入力するための分子の入力枠、分母の入力枠と、収束値を入力するための入力枠とが表示される(ステップS2〜S3)。
かかる場合、図7(d)に示すように、ユーザが「÷」キー25、「■/□」キー26、「x−1」キー27を押下し、分数系機能の数式を入力しようとしても、その操作は禁止され無効とされる(ステップS6〜S7)。
その後、図7(e)に示すように、ユーザが演算記号キー21(x、))を押下すると、分子の入力枠に残りの数式が入力される(ステップS4〜S7)。
かかる場合も、図7(g)に示すように、ユーザが「÷」キー25、「■/□」キー26、「x−1」キー27を押下し、分数系機能の数式を入力しようとしても、その操作は禁止され無効とされる(ステップS6〜S7)。
その後、図7(h)に示すように、ユーザが演算記号キー21(x)を押下すると、分母の入力枠に数式が入力される(ステップS4〜S7)。
その後、図7(j)に示すように、ユーザが「=」キー23を押下すると、分数関数の極限値が算出され表示される(図3(a)、ステップS11〜S12、S21〜S24、S31〜S38、S13)。
図8(a)に示すように、ユーザが「Limit」キー24→テンキー20(数字1)を押下し分数型を指定すると、分数型の関数テンプレートが表示され、数式を入力するための分子の入力枠、分母の入力枠と、収束値を入力するための入力枠とが表示される(ステップS2〜S3)。
かかる場合、数式の入力の途中で、ユーザが「÷」キー25、「■/□」キー26を押下し、分数系機能の数式を入力しようとしても、その操作は禁止され無効とされる(ステップS6〜S7)。
その後、図8(e)に示すように、ユーザが「=」キー23を押下すると、分数関数の極限値が算出され表示される(図3(b)、ステップS11〜S12、S21〜S24、S31〜S38、S13)。
図8(f)に示すように、ユーザが「Limit」キー24→テンキー20(数字1)を押下し分数型を指定すると、分数型の関数テンプレートが表示され、数式を入力するための分子の入力枠、分母の入力枠と、収束値を入力するための入力枠とが表示される(ステップS2〜S3)。
その後、図8(h)に示すように、ユーザが演算記号キー21(x2)を押下すると、分母の入力枠に数式が入力される(ステップS4〜S7)。
その後、図8(j)に示すように、ユーザが「=」キー23を押下すると、分数関数の極限値が算出され表示される(図3(c)、ステップS11〜S12、S21〜S24、S31〜S36、S39〜S43、S13)。
図9(a)に示すように、ユーザが「Limit」キー24を押下すると、分数型とべき乗分数型との2種類の関数テンプレートのうち、いずれを指定するかを求める旨の画面が表示される(ステップS1)。
その後、図9(b)に示すように、ユーザがテンキー20(数字2)を押下しべき乗分数型を指定すると、べき乗分数型の関数テンプレートが表示され、数式を入力するための底の入力枠、指数の分子の入力枠、指数の分母の入力枠と、収束値を入力するための入力枠とが表示される(ステップS2〜S3)。
かかる場合、数式の入力の途中で、ユーザが「÷」キー25、「■/□」キー26を押下し、分数系機能の数式を入力しようとしても、その操作は禁止され無効とされる(ステップS6〜S7)。
その後、図9(e)に示すように、ユーザがテンキー20(数字1)を押下すると、指数の分子の入力枠に1が入力される(ステップS4〜S7)。
その後、ユーザが「÷」キー25、「■/□」キー26、「x−1」キー27を押下し、分数系機能の数式を入力しようとしても、その操作は禁止され無効とされる(ステップS6〜S7)。
その後、図9(g)に示すように、ユーザが演算記号キー21(x)を押下すると、指数の分母の入力枠に数式が入力される(ステップS4〜S7)。
その後、ユーザが「÷」キー25、「■/□」キー26、「x−1」キー27を押下し、分数系機能の数式を入力しようとしても、その操作は禁止され無効とされる(ステップS6〜S7)。
その後、図9(i)に示すように、ユーザがテンキー20(数字0)を押下すると、入力枠に収束値として0が入力される(ステップS4〜S7)。
その後、図9(j)に示すように、ユーザが「=」キー23を押下すると、べき乗関数の極限値が算出され表示される(図3(d)、ステップS11〜S12、S21、S51〜S56、S24、S31〜S38、S57、S13)。
他方、関数テンプレートとしてべき乗分数型が指定された場合も、図5のステップS21、S51〜S56、S24、図6のS31〜S38、図9に示すように、べき乗関数の底と指数とに入力枠を設け、さらに指数の入力枠を分子と分母とに分けて数式を入力し、数式毎に、ロピタルの定理にしたがって微分し変数に収束値を代入するといった数値計算で極限値を算出するため、かかる場合も、ひな形に従う規則的な数値計算で容易にべき乗関数の極限値を算出することができる。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
関数を構成する構成部分毎の入力枠を表示部に複数表示させる制御を行う入力枠表示制御手段と、
ユーザ操作に応じて、前記各入力枠の少なくとも1つに変数を含む数式が入力されるように、前記各入力枠に数値又は数式を入力する入力手段と、
前記入力手段により入力された各入力枠毎の数値又は数式を数値計算することによって前記変数を収束させた極限値を算出する極限値算出手段と、
前記極限値算出手段により算出された極限値を前記表示部に表示させる制御を行う極限値表示制御手段と、
を備えることを特徴とする計算装置。
<請求項2>
請求項1に記載の計算装置において、
前記入力枠表示制御手段は、分数関数の分子の入力枠と分母の入力枠とを表示させ、
前記入力手段は、前記分子の入力枠に第1の数値又は数式を、前記分母の入力枠に第2の数値又は数式をそれぞれ入力し、
前記極限値算出手段は、
前記第1の数値又は数式と前記第2の数値又は数式との前記変数に収束値を代入した各値が共に0になる場合に、前記第1の数値又は数式と前記第2の数値又は数式とを前記変数で前記収束値について数値微分し、数値微分後の前記第1の数値又は数式を分子とし、数値微分後の前記第2の数値又は数式を分母とする分数について、前記変数に前記収束値を代入した値を極限値として算出する1次微分極限値算出手段を備えることを特徴とする計算装置。
<請求項3>
請求項2に記載の計算装置において、
前記極限値算出手段は、
前記第1の数値又は数式と前記第2の数値又は数式とを前記変数で前記収束値について数値微分した各値が共に0になる場合に、前記第1の数値又は数式を前記収束値について数値2次微分した数値を分子とし、前記第2の数値又は数式を前記収束値について数値2次微分した数値を分母とした値を、極限値として算出する2次微分極限値算出手段を備えることを特徴とする計算装置。
<請求項4>
請求項1に記載の計算装置において、
前記入力枠表示制御手段は、べき乗関数の底の入力枠と、前記べき乗関数の指数部の分子の入力枠と前記べき乗関数の指数部の分母の入力枠とを表示させ、
前記入力手段は、前記底の入力枠に第3の数値又は数式を、前記べき乗関数の指数部の分子の入力枠に第4の数値又は数式を、前記べき乗関数の指数部の分母の入力枠に第5の数値又は数式をそれぞれ入力し、
前記極限値算出手段は、前記第3〜第5の数値又は数式を数値微分した数値を、前記べき乗関数の等価式である[e^[(第4の数値又は数式)*ln(第3の数値又は数式)/(第5の数値又は数式)]に代入した値を、前記極限値として算出することを特徴とする計算装置。
<請求項5>
請求項4に記載の計算装置において、
前記極限値算出手段は、
前記等価式中の[(第4の数値又は数式)*ln(第3の数値又は数式)]と前記等価式中の[(第5の数値又は数式)]との前記変数に収束値を代入した各値が共に0になる場合に、前記等価式の[(第4の数値又は数式)*ln(第3の数値又は数式)]と前記等価式の[(第5の数式)]とを前記変数で前記収束値について数値微分した各数値を、[e^[(第4の数値又は数式)*ln(第3の数値又は数式)/(第5の数値又は数式)]に代入した値を、極限値として算出する指数1次微分極限値算出手段を備えることを特徴とする計算装置。
<請求項6>
請求項1〜5のいずれか一項に記載の計算装置において、
前記入力手段は、除算機能、分数機能及び逆数機能を含む分数系機能の数式の入力を禁止する入力禁止手段を備えることを特徴とする計算装置。
<請求項7>
請求項1〜6のいずれか一項に記載の計算装置において、
前記表示部と、
キー群又はタッチパネルとを備え、
前記ユーザ操作は前記キー群又は前記タッチパネルに対して行われることを特徴とする計算装置。
<請求項8>
コンピュータに、
関数を構成する構成部分毎の入力枠を表示部に複数表示させる制御を行う入力枠表示制御機能と、
ユーザ操作に応じて、前記各入力枠の少なくとも1つに変数を含む数式が入力されるように、前記各入力枠に数値又は数式を入力する入力機能と、
前記入力機能により入力された各入力枠毎の数値又は数式を数値計算することによって前記変数を収束させた極限値を算出する極限値算出機能と、
前記極限値算出機能により算出された極限値を前記表示部に表示させる制御を行う極限値表示制御機能と、
を実現させることを特徴とするプログラム。
2 入力キー群
3 ディスプレイ
13 記憶部
13a 関数計算処理プログラム
13b 極限値算出処理プログラム
13c 分数型極限値算出処理プログラム
15 CPU
Claims (7)
- 関数を構成する構成部分毎の入力枠を表示部に複数表示させる制御を行う入力枠表示制御手段と、
ユーザ操作に応じて、前記各入力枠の少なくとも1つに変数を含む数式が入力されるように、前記各入力枠に数値又は数式を入力する入力手段と、
前記入力手段により入力された各入力枠毎の数値又は数式を数値計算することによって前記変数を収束させた極限値を算出する極限値算出手段と、
前記極限値算出手段により算出された極限値を前記表示部に表示させる制御を行う極限値表示制御手段と、
を備え、
前記入力手段は、除算機能、分数機能及び逆数機能のうち少なくとも1つを含む分数系機能の数式の入力を禁止する入力禁止手段を備える
ことを特徴とする計算装置。 - 請求項1に記載の計算装置において、
前記入力枠表示制御手段は、分数関数の分子の入力枠と分母の入力枠とを表示させ、
前記入力手段は、前記ユーザ操作に応じて、前記分子の入力枠に第1の数値又は数式を、前記分母の入力枠に第2の数値又は数式をそれぞれ入力し、
前記極限値算出手段は、
前記分母の入力枠に入力された前記第2の数値又は数式が数式を含む場合であって、前記第1の数値又は数式と前記第2の数値又は数式との前記変数に収束値を代入した各値が共に0になるときに、前記第1の数値又は数式と前記第2の数値又は数式とを前記変数でそれぞれ微分し、前記第1の数値又は数式を前記微分して得られた数値又は数式を分子とするとともに、前記第2の数値又は数式を前記微分して得られた数値又は数式を分母とする分数において、前記変数に前記収束値を代入した値を前記極限値として算出する1次微分極限値算出手段を備えることを特徴とする計算装置。 - 請求項2に記載の計算装置において、
前記極限値算出手段は、
前記第1の数値又は数式を前記微分して得られた数値又は数式と、前記第2の数値又は数式を前記微分して得られた数値又は数式とのそれぞれにおいて、前記変数に前記収束値を代入した場合の値が共に0になる場合に、前記第1の数値又は数式を前記変数で2階微分して得られた数値又は数式を分子とするとともに、前記第2の数値又は数式を前記2階微分して得られた数値又は数式を分母とする分数において、前記変数に前記収束値を代入した値を前記極限値として算出する2次微分極限値算出手段を備えることを特徴とする計算装置。 - 請求項1に記載の計算装置において、
前記入力枠表示制御手段は、べき乗関数の底の入力枠と、前記べき乗関数の指数部の分子の入力枠と前記べき乗関数の指数部の分母の入力枠とを表示させ、
前記入力手段は、前記ユーザ操作に応じて、前記底の入力枠に第3の数値又は数式を、前記べき乗関数の指数部の分子の入力枠に第4の数値又は数式を、前記べき乗関数の指数部の分母の入力枠に第5の数値又は数式をそれぞれ入力し、
前記極限値算出手段は、前記べき乗関数の等価式である[e^[(第4の数値又は数式)*ln(第3の数値又は数式)/(第5の数値又は数式)]]において、前記変数に収束値を代入した値を、前記極限値として算出することを特徴とする計算装置。 - 請求項4に記載の計算装置において、
前記極限値算出手段は、
前記分母の入力枠に入力された前記第5の数値又は数式が数式を含む場合であって、前記等価式中の[(第4の数値又は数式)*ln(第3の数値又は数式)]と前記等価式中の[(第5の数値又は数式)]との前記変数に前記収束値を代入した各値が共に0になるときには、前記[(第4の数値又は数式)*ln(第3の数値又は数式)]と前記[(第5の数値又は数式)]とをそれぞれ前記変数で微分し、前記[(第4の数値又は数式)*ln(第3の数値又は数式)]を前記微分して得られた数値又は数式を分子とするとともに、前記[(第5の数値又は数式)]を前記微分して得られた数値又は数式を分母とする分数において、前記変数に前記収束値を代入した値を前記等価式中の指数の極限値として、前記等価式についての極限値を算出する指数1次微分極限値算出手段を備えることを特徴とする計算装置。 - 請求項1〜5のいずれか一項に記載の計算装置において、
前記表示部と、
キー群又はタッチパネルとを備え、
前記ユーザ操作は前記キー群又は前記タッチパネルに対して行われることを特徴とする計算装置。 - コンピュータに、
関数を構成する構成部分毎の入力枠を表示部に複数表示させる制御を行う入力枠表示制御機能と、
ユーザ操作に応じて、前記各入力枠の少なくとも1つに変数を含む数式が入力されるように、前記各入力枠に数値又は数式を入力する入力機能と、
前記入力機能により入力された各入力枠毎の数値又は数式を数値計算することによって前記変数を収束させた極限値を算出する極限値算出機能と、
前記極限値算出機能により算出された極限値を前記表示部に表示させる制御を行う極限値表示制御機能と、
前記入力機能が実行されている場合に、除算機能、分数機能及び逆数機能のうち少なくとも1つを含む分数系機能の数式の入力を禁止する入力禁止機能と、
を実現させることを特徴とするプログラム。
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