JP6349748B2 - 非接触電圧計測装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電圧計測装置に関し、特に、導線に印加されている電圧を、該導線に接触せずに計測する非接触電圧計測装置に関する。
従来、絶縁被覆部で被覆された導線を流れる交流の電圧(計測対象電圧)を、該導線に接触することなく計測する非接触電圧計測装置が知られている。
非接触電圧計測装置では、以下のようにして、計測対象電圧が計測される。まず、導線の絶縁被覆部に対して、電圧を検出するための検出プローブが近付けられる。絶縁被覆部と検出プローブとが近接したとき、検出プローブと導線との間で結合容量が発生する。検出プローブと導線との間で結合容量が発生した状態で、導線を交流が流れると、検出プローブに誘起電圧が発生する。この誘起電圧の電圧値と、結合容量の静電容量値とを用いて、計測対象電圧が導出される。
非接触電圧計測装置の一例として、特許文献1には、可撓性を有する素材で覆われた検出プローブを備えた非接触電圧検出装置が記載されている。検出プローブが可撓性を有するので、ユーザは、検出プローブを電線の絶縁被覆部に巻き付けることにより、電線と検出プローブとの密着性を向上させるとともに、それらの接触面積を拡大することができる。これにより、検出プローブと電線内の芯線との間で発生する結合容量が大きくなり、また結合容量の変動(ばらつき)が抑制される。従って、絶対値が大きくかつ変動が小さい結合容量を用いて、計測対象電圧が正確に計測される。
特開2012−163394号公報(2012年8月30日公開)
しかしながら、特許文献1に記載の非接触電圧検出装置では、ユーザは、検出プローブの位置や形状を調節しながら、検出プローブを絶縁被覆の周りに巻き付けるという手作業を行う必要がある。この手作業は、手間および時間がかかるという問題がある。また、ユーザが、非接触電圧検出装置の電圧計を電線ケーブルに取り付ける際、該ケーブルに触れることによって、感電する可能性があるという問題もある。
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、その目的は、絶縁被覆された導線に、検出プローブを手作業なしで巻き付けて、検出プローブと導線との間で発生する結合容量を増大させることにより、導線に印加される計測対象電圧を正確に計測することができる非接触電圧計測装置を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る非接触電圧計測装置は、導線に巻き付けられた状態で電圧を検出する検出プローブを備えており、上記検出プローブと上記導線との間に結合容量が発生するように、上記検出プローブを上記導線に非接触で近接させたとき、上記検出プローブに生じる誘起電圧に基づいて、上記導線に印加される計測対象電圧を計測する非接触電圧計測装置において、上記検出プローブは、該検出プローブに働く張力に反して、該検出プローブの長手方向に延伸している第1の状態と、上記張力が働く方向に巻回している第2の状態との間で弾性変形する。
上記の構成によれば、検出プローブは、張力が働く方向に巻回している第2の状態と、上記張力に反して延伸している第1の状態との間で弾性変形する。そのため、検出プローブは、導線の周方向と、張力の働く方向とが平行になるような向きで導線に接触した状態で、第1の状態から第2の状態に弾性変形した場合、張力が働く方向に巻回することによって、導線の周りに巻き付く。
そのため、検出プローブと導線との間に結合容量を発生させるために、検出プローブを導線の周りに巻き付ける手作業が不要である。従って、この手作業に掛かる時間および手間を削減することができる。さらに、ユーザは、非接触電圧検出装置を導線に取り付ける際、該導線に触れないので、感電する可能性なしに、非接触電圧検出装置を導線に安全に取り付けることができる。
さらに、検出プローブが導線の周りに巻き付くことによって、検出プローブと導線との間で発生する結合容量が増大するので、導線に印加される計測対象電圧をより精度よく計測することができる。
また、上記非接触電圧計測装置において、上記検出プローブは、板バネで構成されており、上記第1の状態であるときに、外力が印加されると、上記板バネの張力が働く方向に巻回することによって、上記第2の状態に変化してもよい。
上記の構成によれば、張力に反して延伸した第1の状態の検出プローブは、外力が印加されたとき、板バネの張力が働く方向に巻回することによって、第2の状態に変化する。そのため、検出プローブは、導線の周方向と、張力の働く方向とが平行になるような向きで導線に接触した状態で、外力を印加された場合、張力が働く方向に巻回することによって、導線の周りに巻き付く。
例えば、板バネの張力が働く方向が、検出プローブの長手方向に平行である場合、検出プローブは、導線の周りにリング状に巻き付く。また、板バネの張力が働く方向が、検出プローブの長手方向に対して斜めである場合、検出プローブは、導線の周りに螺旋状に巻き付く。
そのため、前述のように、検出プローブを導線の周りに巻き付ける手作業が不要である。従って、この手作業に掛かる時間および手間を削減することができる。さらに、ユーザは、非接触電圧検出装置を導線に取り付ける際、該導線に触れないので、感電する可能性なしに、非接触電圧検出装置を導線に安全に取り付けることができる。
また、上記非接触電圧計測装置において、上記張力が働く方向は、上記検出プローブの上記長手方向に対して傾斜していてもよい。
上記の構成によれば、導線の周方向と、張力の働く方向とが平行であるとき、導線の周方向および長さ方向に対して、検出プローブの長手方向は非平行である。導線の長さ方向に対して検出プローブの長手方向が非平行である状態で、検出プローブの少なくとも一部が導線に接触したとき、検出プローブは、板バネの張力によって、導線の周りに螺旋状に巻き付く。
そのため、検出プローブは、導線の周りに螺旋状に1周以上巻き付くことができる。検出プローブが導線の周りに螺旋状に巻き付く回数が増加するほど、検出プローブと導線との間に発生する結合容量を増大させることができる。その結果、計測対象電圧を高精度で求めることができる。
また、上記非接触電圧計測装置において、上記検出プローブは、上記第1の状態であるとき、該検出プローブの上記長手方向に延伸する樋の形状の湾曲を有していてもよい。
上記の構成によれば、第1の状態である検出プローブは、長手方向に延伸する樋の形状の湾曲を有するので、湾曲の延伸方向に対して垂直な断面における断面二次モーメントが大きい。そのため、第1の状態である検出プローブは、長手方向に巻回し難い。従って、検出プローブは、長手方向に延伸した状態を保持することができる。
第1の状態である検出プローブに外力が印加されたとき、具体的には、ユーザが検出プローブの一部を押したとき、検出プローブの湾曲が解消される。すると、前述のように、検出プローブは、板バネの張力によって、第2の状態に変形し、導線の周りに巻き付く。
本発明によれば、絶縁被覆された導線に、検出プローブを手作業なしで巻き付けて、検出プローブと導線との間で発生する結合容量を増大させることにより、導線に印加される計測対象電圧を正確に計測することができる。
本発明の一実施形態に係る非接触電圧計測センサの外観を概略的に示す平面図であり、湾曲した状態の検出プローブを示す図である。 本発明の一実施形態に係る非接触電圧計測センサの外観を概略的に示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る非接触電圧計測センサの構成を概略的に示す図であり、該センサが備えた電気回路を示す図である。 面の上下方向に働く張力を有する銅板バネを模式的に示す図である。 結合容量と計測対象電圧との関係を示す他の図であり、結合容量の静電容量値と、計測対象電圧の絶対値の2回微分との関係を表すグラフを示す図である。 本発明の一実施形態に係る非接触電圧計測センサの外観を示す他の平面図であり、湾曲が解消された状態の検出プローブを示す図である。 本発明の一実施形態に係る非接触電圧計測センサの検出プローブが計測対象配線の周りに巻き付いている例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図1〜図8を用いて、詳細に説明する。
(非接触電圧計測センサ1の構成)
図1〜図3を用いて、非接触電圧計測センサ1(非接触電圧計測装置)の構成を説明する。図1は、非接触電圧計測センサ1の外観を概略的に示す平面図である。図2は、非接触電圧計測センサ1の外観を概略的に示す斜視図である。また、図3は、非接触電圧計測センサ1の構成を概略的に示す図であり、非接触電圧計測センサ1が備えた電気回路ECを示す図である。以下では、非接触電圧計測センサ1を電圧センサ1と略称する。
電圧センサ1は、図3に示す計測対象配線w内の芯線(導線)を流れる角周波数ωの交流の電圧V(計測対象電圧)を、該芯線に接触せずに計測する。図示しないが、計測対象配線wは絶縁被覆されており、計測対象配線wの芯線の周りは、絶縁性物質で覆われている。
図1に示すように、電圧センサ1は、検出プローブ11および回路基板15を備えている。検出プローブ11と回路基板15とは、接続線SLによって電気的に接続されている。検出プローブ11は、基板16の裏面上に配置されている。一方、回路基板15は、同じ基板16の表面上に配置されている。基板16は、可撓性のある絶縁部材で構成されている。
回路基板15内には、電気回路ECが形成されている。接続線SLおよび回路基板15は、剥き出しにならないように、ポリイミドのシートでラミネートされている(図示せず)。
図1に示すように、電圧センサ1の表面は矩形である。電圧センサ1の表面の短辺(図1における縦方向に延びる辺)の長さは、例えば10mm〜20mmである。なお、電圧センサ1の短辺と比較した長辺(図1における横方向に延びる辺)の実際の長さは、計測対象配線wの外周よりも長いことが望ましいが、特に限定されるものではない。
図2に示すように、検出プローブ11、および検出プローブ11が配置された基板16の部分は、電圧センサ1の表面の長辺に直交する断面において、凹の形状に湾曲している。図1および図2において、検出プローブ11の湾曲(溝)を符号cで示す。
図3に示すように、電気回路ECは、コンデンサCおよびC、検出抵抗R、切り替えスイッチ13、およびオペアンプ14を含んでいる。検出プローブ11および電気回路ECは、電界シールド12によって周囲を覆われている。コンデンサCおよびCの静電容量値はどちらも既知(それぞれ、47pF、470pF)である。
(1.検出プローブ11)
検出プローブ11は、銅を材料とする板状のバネ(銅板バネ)で構成されている。
図3に示すように、検出プローブ11が、計測対象配線wの芯線を覆う絶縁性物質に接触しているか、あるいは十分に近接しているとき、検出プローブ11と該芯線との間には、未知の静電容量値を有する結合容量Cが生じる。
図1に示すように、検出プローブ11を構成する板バネの表面には、検出プローブ11の長手方向(図1における横方向)に対して傾斜した方向(矢印が示す方向)に、張力Tが働いている。
図2に示すように、検出プローブ11は、板バネの張力Tによって、張力Tが働く方向に巻回した形状に弾性変形しようとする特性を有する。検出プローブ11が変形するとき、検出プローブ11が配置された基板16の部分も、検出プローブ11とともに変形する。
検出プローブ11は、形状が異なる2通りの状態をとることができる。検出プローブ11の第1の状態は、図2に実線で示すように、検出プローブ11が湾曲cを有しており、樋の形状に湾曲した状態である。湾曲cは、検出プローブ11の長手方向に対して垂直な断面における検出プローブ11の断面二次モーメントを大きくすることによって、検出プローブ11が巻回することを抑制するように働く。そのため、検出プローブ11は、第1の状態であるとき、長手方向に延伸した状態を保持する。
検出プローブ11の第2の状態は、図2に破線で示すように、湾曲cが解消して、張力Tの方向に巻回した状態である。電圧センサ1の表面側または裏面側から、第1の状態である検出プローブ11に対して外力が印加されたとき、湾曲cは解消する。なお、検出プローブ11に印加される外力は、ユーザが印加する力であってもよいし、検出プローブ11が計測対象配線wと接触したときに該配線wから受ける抗力であってもよい。湾曲cが解消したとき、検出プローブ11は、張力Tによって、張力Tが働く方向に巻回する。
このようにして、検出プローブ11は、湾曲cを有する第1の状態から、湾曲cが解消し、張力Tの方向に巻回した第2の状態に移行する。
ここで、「湾曲cが解消された」状態には、湾曲cが完全に解消された状態の他に、検出プローブ11が、張力Tによって巻回することができる程度に、湾曲cが部分的に解消された状態も含まれる。
検出プローブ11は、計測対象配線wの外面と接触しながら、第1の状態から第2の状態に移行した場合、計測対象配線wに巻き付くように巻回する。例えば、図1に示すように、張力Tの働く方向が、検出プローブ11の長手方向に非平行である場合、検出プローブ11は、計測対象配線wに対して螺旋状に巻き付く(図7参照)。また、張力Tの働く方向が、検出プローブ11の長手方向に平行である場合、検出プローブ11は、計測対象配線wに対してリング状に巻き付く。
検出プローブ11が計測対象配線wの周りに巻き付いたとき、検出プローブ11と計測対象配線wとの間で、結合容量C(図3参照)が発生する。このとき、計測対象配線w内の芯線を流れる交流の電圧Vは、検出プローブ11内の電荷に静電誘導を引き起こす。これにより、検出プローブ11には、電圧Vおよび結合容量Cに依存する電圧Vin(誘起電圧)が発生する。電圧Vinは、接続線SLを通じて、電気回路ECに入力される。
なお、第2の状態にある検出プローブ11は、巻回を解消するように、両側端から引っ張る力を印加されることによって、第1の状態に戻ることができる。
なお、検出プローブ11は、湾曲cの有無によって伸縮する(すなわち、第1の状態と第2の状態との間で変形する)構成の代わりに、空気の圧力によって伸縮する構成を備えていてもよい。この構成では、検出プローブ11は、「吹き戻し」と呼ばれる玩具のように、空気の圧力を増大させることによって、長手方向に延伸した第1の状態を保持し、空気の圧力を減少させることによって、第2の状態に変形する。
以下に、検出プローブ11の作製方法を説明する。はじめに、ユーザは、検出プローブ11の材料として、銅製の板バネ(銅板バネ)を準備する。
図4に、表面の上下方向に働く張力Tを有する銅板バネCPを模式的に示す。銅板バネCPは、張力Tの方向に巻回しようとする特性を有する。言い換えれば、銅板バネCPの元の(自然な)形状は、張力Tの方向に巻回した形状である。ユーザは、図4に示すように、銅板バネCPから、張力Tの方向に非平行な長辺を有する矩形の板バネFSを切り出す。次に、板バネFSを、長手方向に延伸する樋の形状になるように湾曲させる。これで、図1および図2に示す検出プローブ11が完成する。
なお、電圧センサ1が、計測対象配線wの芯線が露出した部分の電圧Vを計測することができるように、検出プローブ11は、絶縁部材で被覆されていてもよい。この構成では、ユーザは、検出プローブ11を被覆する絶縁部材を、露出した芯線に接触させることによって、検出プローブ11を芯線に非接触で近接させることができる。この構成では、少なくとも、検出プローブ11の電極が板バネで構成されていればよい。
また、検出プローブ11の材料として、銅製の板バネの代わりにステンレス製の板バネを用いることもできる。ステンレス製の板バネは、銅製の板バネと比較して、元の形状に戻ろうとする力が強いという特性を有する。
なお、検出プローブ11は板状でなくてもよく、棒状または針金状の検出プローブも本発明の範囲に含まれる。
(2.電界シールド12)
電界シールド12は、検出プローブ11または電気回路ECに外界から入射する電界を遮断することによって、検出プローブ11または電気回路ECと、計測対象配線wの芯線以外の電圧源とが容量結合することを防止する。なお、電界シールド12は、図3では電気回路ECの一部のみを覆っているが、電気回路EC全体を覆っていてもよい。
図3に示すように、検出プローブ11と電界シールド12との間には、寄生容量Cpが生じる。寄生容量Cpの静電容量値は、検出プローブ11と電界シールド12との位置関係により定まる。寄生容量Cpは、検出プローブ11の位置および電界シールド12の位置が確定された後、キャリブレーションにより求められることで、既知の値になる。
(3.切り替えスイッチ13)
切り替えスイッチ13は、電気回路ECを、(i)コンデンサCが、結合容量Cと検出抵抗Rとの間に直列接続した(i)状態と、(ii)コンデンサCおよびコンデンサCが、結合容量Cと検出抵抗Rとの間に直列接続した(ii)状態と、の間で切り替える。
電気回路ECが(i)状態であるとき、検出プローブ11と検出抵抗Rとの間のインピーダンスは、1/jωCである。一方、電気回路ECが(ii)状態であるとき、検出プローブ11と検出抵抗Rとの間のインピーダンスは、1/jωC´である。ここで、C´=C+Cである。
電気回路ECが(i)状態であるとき、電気回路ECに入力される電圧Vinは、検出抵抗Rと、コンデンサCとの間で分圧される。一方、電気回路ECが(ii)状態であるとき、電圧Vは、検出抵抗Rと、コンデンサCおよびCとの間で分圧される。
電気回路ECが(i)状態であるときと、(ii)状態であるときとの各々について、電気回路EC内に設定された検出点DPにおいて、電圧Vout(それぞれ、Vout1、Vout2)が検出される。これにより、結合容量Cおよび電圧Vを未知数として含む2つの式が得られる。
なお、本実施形態では、検出点DPは、コンデンサCおよびCと、検出抵抗Rとの間に設定されている。従って、検出点DPは、基準電位点(GND)を挟んで、検出抵抗Rの反対側と同電位である。ゆえに、電圧Voutは、検出抵抗Rの分圧に等しい。
結合容量Cおよび電圧Vは、上記2つの式を、結合容量Cおよび電圧Vを分離するように式変形することによって導出される。その導出方法は周知であるので、ここでは、その導出方法の詳細な説明を省略する。
(補足)
結合容量Cの絶対値が大きいほど、電圧Vの誤差は小さくなる。ここでは、その根拠を理論的に説明する。
図3に示す電気回路ECにおいて、電圧Vは以下の数式で表される。
Figure 0006349748
ここで、電気回路ECが(i)状態であるときにADコンバータ(図3のAD+)に出力される電流をI、電圧をVout1とし、電気回路ECが(ii)状態であるときにADコンバータに出力される電流をI、電圧をVout2とした。また、コンデンサCの静電容量値は、コンデンサCの静電容量値よりも十分大きい(C<<C)とした。
式(2)を式(1)に代入すると、
Figure 0006349748
ゆえに、
Figure 0006349748
Figure 0006349748
Figure 0006349748
ゆえに、
Figure 0006349748
従って、
Figure 0006349748
図5xに、電圧Vの絶対値の2回微分d|V/dCと、結合容量Cとの関係をグラフに示す。同図に示すグラフから、結合容量Cの静電容量値が大きいほど、d|VL|/dCLの変動が小さいことが分かる。このことから、結合容量Cの静電容量値が大きいほど、Vの計測値の変動および誤差が小さいことが、理論的に導かれる。
(4.オペアンプ14)
オペアンプ14は、検出点DPの電位と電界シールド12の電位とが等しい状態を維持する。そのため、検出点DPと電界シールド12との間に発生する寄生容量Cp(静電容量値;5pF程度)には、漏れ電流がほとんど流れない。言い換えれば、オペアンプ14は、寄生容量Cpを流れる漏れ電流を、無視できる程度の大きさにまでカットする。これにより、寄生容量Cpを流れる漏れ電流が電圧Vの計測値に与える影響が抑制される。
(非接触電圧計測センサ1による電圧計測方法)
以下に、電圧センサ1による電圧計測方法を説明する。
まず、ユーザは、検出プローブ11の一部を押すことによって湾曲cを解消させる。そして、ユーザは、検出プローブ11が巻回せず、長手方向に延伸した状態を維持するように、検出プローブ11の両側端を保持する。図6に、湾曲cが解消し、長手方向に延伸した状態の検出プローブ11を示す。
次に、ユーザは、検出プローブ11の一部を押したまま、検出プローブ11を計測対象配線wに近づける。このとき、ユーザは、検出プローブ11に働く張力Tの方向と、計測対象配線wの周方向とが平行になるように、計測対象配線wの長さ方向と、検出プローブ11の長手方向とを交差させた状態で、検出プローブ11を計測対象配線wに近づける。
検出プローブ11が計測対象配線wに対して十分に近づいたとき、ユーザは、検出プローブ11から手を離す。すると、検出プローブ11は、張力Tが働く方向に巻回することによって、自動的に、計測対象配線wの周りに螺旋状に巻き付く。図7に、検出プローブ11が計測対象配線wの周りに螺旋状に巻き付いている例を示す。
なお、検出プローブ11は、計測対象配線wの直径の大きさによらず、その配線wに巻き付くことが可能である。
検出プローブ11が計測対象配線wの周りにn回巻き付いている場合、結合容量Cは、以下の式で表記される。
Figure 0006349748
ここで、計測対象配線w内の芯線(円筒形)の半径をa、絶縁被覆(中空円筒形)の厚さをb、検出プローブ11の短辺(図6参照)の長さをL、真空の誘電率をεとした。
上記の数式から分かるように、検出プローブ11が計測対象配線wに巻き付いた回数mが多いほど、配線w内の芯線と検出プローブ11との間に発生する結合容量Cは大きくなる。例えば、検出プローブ11が計測対象配線wの周りに2回巻き付いている構成では、1/2回巻き付いている構成と比較して、結合容量Cの絶対値は4倍になる。前述したように、結合容量Cの絶対値が大きいほど、電圧Vの誤差は小さくなる。
また、結合容量Cが大きいほど、電圧Voutも大きくなる。電圧Voutが大きいほど、電圧Voutの検出値に占める誤差の割合が小さいので、大きな電圧Voutは、変動が小さく、かつ信頼性が高い。そのため、大きな電圧Voutを用いて、電圧Vを高精度で導出することができる。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。
本発明は、導線に印加されている電圧を、該導線に接触せずに計測する非接触電圧計測装置に利用することができる。
1 非接触電圧計測センサ(非接触電圧計測装置)
11 検出プローブ
w 計測対象配線(の芯線;導線)
Vin 電圧(誘起電圧)
電圧(計測対象電圧)
結合容量
T 張力

Claims (3)

  1. 導線に巻き付けられた状態で電圧を検出する検出プローブを備えており、上記検出プローブと上記導線との間に結合容量が発生するように、上記検出プローブを上記導線に非接触で近接させたとき、上記検出プローブに生じる誘起電圧に基づいて、上記導線に印加される計測対象電圧を計測する非接触電圧計測装置において、
    上記検出プローブは、該検出プローブに働く張力に反して、該検出プローブの長手方向に延伸している第1の状態と、上記張力が働く方向に巻回している第2の状態との間で弾性変形すると共に、
    上記張力が働く方向は、上記検出プローブの上記長手方向に対して傾斜していることを特徴とする非接触電圧計測装置。
  2. 上記検出プローブは、板バネで構成されており、上記第1の状態であるとき、外力が印加されると、上記板バネの張力が働く方向に巻回することによって、上記第2の状態に変形することを特徴とする請求項1に記載の非接触電圧計測装置。
  3. 上記検出プローブは、上記第1の状態であるとき、該検出プローブの上記長手方向に延伸する樋の形状の湾曲を有していることを特徴とする請求項1又は2に記載の非接触電圧計測装置。
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