JP6349236B2 - 遊技機 - Google Patents

Description

本発明は、遊技機に関する。

遊技機のうち回胴式遊技機（スロットマシン）の中には、特許文献１に記載のスロットマシンのように、連続する図柄変動ゲームにおいて所定役に係る図柄の組み合わせが連続して停止表示された回数に基づき特典が付与され得るものがある。

特開２０１４−１８３９８８号公報

ところで、特許文献１に記載のスロットマシンでは、連続する図柄変動ゲームにおいて所定役に係る図柄の組み合わせが連続して停止表示されている状況では面白味があるものの、所定役に係る図柄の組み合わせが連続して停止表示されていない状況では面白味に欠けた。

この発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものであり、その目的は、興趣の向上を図ることのできる遊技機を提供することにある。

上記課題を解決する遊技機は、表示部の表示内容を特定種に分類される表示内容とすることが可能となったことを示す特定種表示情報を、当該特定種表示情報が記憶された順序を特定可能に複数記憶可能な記憶手段と、特典を付与する特典付与手段と、前記記憶手段に記憶されている前記特定種表示情報に対応する特定画像を表示することで前記記憶手段の記憶状況を報知する報知手段と、を備え、前記特定種に分類される表示内容には複数種類あり、前記特典付与手段は、同一種類の特定種表示情報が連続して記憶されていることを特定できる場合、当該同一種類の特定種表示情報が連続して記憶された連続回数が所定回数であるときよりも多い回数であるときの方が高い確率で特典を付与可能であって、前記同一種類の特定種表示情報が連続して記憶されていない場合であっても、複数種類の特定種表示情報が所定の順序で記憶されていることを特定できる場合には、特典を付与可能であり、前記報知手段は、前記特定画像を表示し得る表示領域を複数個有するとともに、前記特定種表示情報が記憶された順序にしたがって並べて表示可能であり、前記所定の順序は、前記報知手段における真ん中の表示領域を基準に前記特定画像が対称に並ぶ順序である。

上記遊技機について、前記特典付与手段は、前記特定種表示情報が記憶された順序が前記所定の順序である場合と前記複数個と同数である回数分、前記同一種類の特定種表示情報が連続して記憶されている場合とで同一確率で前記特典を付与可能にしてもよい。

上記遊技機について、前記記憶手段には、前記表示部の表示内容を前記特定種に分類される表示内容とすることが可能とならなかった場合の情報は記憶されないようにしてもよい。

本発明によれば、興趣の向上を図ることができる。

スロットマシンの機表側を示す正面図。 図柄停止位置と図柄透過位置を示す図。 スロットマシンの電気的構成を示すブロック図。 遊技状態を示す図。 当選情報の一部を示す図。 （ａ）〜（ｇ）は、透視窓の表示内容を示す図。 （ａ）及び（ｂ）は、履歴画像の一例を示す図。 特典付与率を示す図。 フリーズ抽選の当選確率を示す図。 フリーズ回胴演出における表示内容の選択率を示す図。 フリーズ中の動作回数の決定確率を示す図。 強弱抽選における弱停止目と強停止目の決定率を示す図。 （ａ）〜（ｄ）は、同一種類の特定種に分類される表示内容が連続する場合の履歴画像の変化を示す図。 （ａ）〜（ｅ）は、履歴情報が特定順序となるまでの履歴画像の変化を示す図。 （ａ）〜（ｈ）は、フリーズが行われる際の透視窓の表示内容を示す図。 （ａ）〜（ｆ）は、別例における履歴画像を示す図。

以下、遊技機の一実施形態を図１〜図１５にしたがって説明する。
図１に示す遊技機としてのスロットマシン１０は、前面を開口した直方体状の本体キャビネット１１と、当該本体キャビネット１１の左側縁側に対して回動開閉可能に軸支された開閉扉１２と、を備えている。開閉扉１２の前面には、演出表示装置１４が配設されている。本実施形態の演出表示装置１４には、透過型液晶ディスプレイが用いられている。なお、演出表示装置１４には、例えば、ドットマトリクス型の表示装置や、有機ＥＬ型の表示装置などを用いてもよい。

また、演出表示装置１４には、スロットマシン１０の内部に配設されるリールユニット１３を透視可能な透視窓１６が形成されている。本実施形態のスロットマシン１０では、演出表示装置１４における透視窓１６の領域であっても各種の表示演出が行われる。

リールユニット１３は、回動体（回胴体）としての左リール１３Ｌ、中リール１３Ｃ及び右リール１３Ｒから構成されている。そして、リールユニット１３を構成する各リール１３Ｌ，１３Ｃ，１３Ｒは、左から左リール１３Ｌ、中リール１３Ｃ、右リール１３Ｒの順に、横並びに配設されている。そして、演出表示装置１４における透視窓１６は、左リール１３Ｌを透視可能とする左透視窓１６Ｌと、中リール１３Ｃを透視可能とする中透視窓１６Ｃと、右リール１３Ｒを透視可能とする右透視窓１６Ｒと、によって構成されている。このように、リール１３Ｌ，１３Ｃ，１３Ｒは、演出表示装置１４の裏側（後側）に配設されている。そして、演出表示装置１４は、裏側に配設されたリール１３Ｌ，１３Ｃ，１３Ｒを透過可能に構成されている。

各リール１３Ｌ，１３Ｃ，１３Ｒには、図柄が配列されている。各リール１３Ｌ，１３Ｃ，１３Ｒには、複数の識別図柄を長手方向に沿って印刷した透光性フィルム（リールシート）が外側を巻いた状態で取り付けられていることにより、外周面に沿って複数の図柄が配列（配置）されている。各リール１３Ｌ，１３Ｃ，１３Ｒには、それぞれ２１個の図柄が配列されている。このように、各リール１３Ｌ，１３Ｃ，１３Ｒは、複数の図柄を有している。因みに、本実施形態の各リール１３Ｌ，１３Ｃ，１３Ｒにおいて、各リールに配列される図柄の種類及び図柄の配列順序が異なる。なお、各リール１３Ｌ，１３Ｃ，１３Ｒにおいて、各リールに配列される図柄の種類及び図柄の配列順序のうち少なくとも一方が異なっていてもよいし、図柄の種類及び図柄の配列順序が同一であってもよい。

各リール１３Ｌ，１３Ｃ，１３Ｒは、各々に対応して設けられたステッピングモータにより独立して縦方向に回動（回転）及び停止するように構成されている。そして、各リール１３Ｌ，１３Ｃ，１３Ｒが回動することによって、各透視窓１６Ｌ，１６Ｃ，１６Ｒでは、各種図柄が連続的に変化しつつ表示（変動）される。すなわち、リールが回動する場合、所定の図柄を透視窓１６から視認可能な状態と、当該所定の図柄を透視窓１６から視認不可能な状態と、が繰り返される。また、リールユニット１３には、左リール１３Ｌの回動位置を検出するためのリールセンサＳＥ１（図３に示す）、中リール１３Ｃの回動位置を検出するためのリールセンサＳＥ２（図３に示す）、右リール１３Ｒの回動位置を検出するためのリールセンサＳＥ３（図３に示す）が設けられている。

また、図２に示すように、各リール１３Ｌ，１３Ｃ，１３Ｒには、遊技者が透視窓１６を介して視認可能となるように図柄を停止させるための図柄の停止位置が設定されている。左リール１３Ｌには、左透視窓１６Ｌの上段位置において視認可能となるように図柄を停止させる図柄停止位置ＴＲ１と、左透視窓１６Ｌの中段位置において視認可能となるように図柄を停止させる図柄停止位置ＴＲ２と、左透視窓１６Ｌの下段位置において視認可能となるように図柄を停止させる図柄停止位置ＴＲ３と、が設定されている。また、中リール１３Ｃには、中透視窓１６Ｃの上段位置において視認可能となるように図柄を停止させる図柄停止位置ＴＲ４と、中透視窓１６Ｃの中段位置において視認可能となるように図柄を停止させる図柄停止位置ＴＲ５と、中透視窓１６Ｃの下段位置において視認可能となるように図柄を停止させる図柄停止位置ＴＲ６と、が設定されている。また、右リール１３Ｒには、右透視窓１６Ｒの上段位置において視認可能となるように図柄を停止させる図柄停止位置ＴＲ７と、右透視窓１６Ｒの中段位置において視認可能となるように図柄を停止させる図柄停止位置ＴＲ８と、右透視窓１６Ｒの下段位置において視認可能となるように図柄を停止させる図柄停止位置ＴＲ９と、が設定されている。

また、透視窓１６には、各図柄停止位置ＴＲ１〜ＴＲ９の図柄を透過可能な図柄透過位置（視認可能な表示位置）が設定されている。図柄透過位置は、遊技者から見て、対応する図柄の停止位置と重なる位置である。具体的に、左透視窓１６Ｌには、図柄停止位置ＴＲ１の図柄を透過可能な図柄透過位置ＨＲ１と、図柄停止位置ＴＲ２の図柄を透過可能な図柄透過位置ＨＲ２と、図柄停止位置ＴＲ３の図柄を透過可能な図柄透過位置ＨＲ３と、が設定されている。また、中透視窓１６Ｃには、図柄停止位置ＴＲ４の図柄を透過可能な図柄透過位置ＨＲ４と、図柄停止位置ＴＲ５の図柄を透過可能な図柄透過位置ＨＲ５と、図柄停止位置ＴＲ６の図柄を透過可能な図柄透過位置ＨＲ６と、が設定されている。右透視窓１６Ｒには、図柄停止位置ＴＲ７の図柄を透過可能な図柄透過位置ＨＲ７と、図柄停止位置ＴＲ８の図柄を透過可能な図柄透過位置ＨＲ８と、図柄停止位置ＴＲ９の図柄を透過可能な図柄透過位置ＨＲ９と、が設定されている。

本実施形態において、各図柄停止位置ＴＲ１〜ＴＲ９には、それぞれ所定の面積を有する図柄が停止される。したがって、透視窓１６には、図柄透過位置ＨＲ１〜ＨＲ９のそれぞれの図柄透過位置を含み、当該図柄透過位置に対応する図柄停止位置に停止された図柄を遊技者が視認可能となる図柄の表示領域（図柄の透過領域）が設定されているともいえる。したがって、図柄透過位置ＨＲ１〜ＨＲ９は図柄表示領域に相当し、図柄を透過可能な透視窓１６の領域は図柄が表示される表示領域に相当するともいえる。

以下の説明において、「透視窓１６に図柄が表示される」という場合、各リール１３Ｌ，１３Ｃ，１３Ｒの回動が停止して、各図柄停止位置ＴＲ１〜ＴＲ９の図柄を図柄透過位置ＨＲ１〜ＨＲ９から視認できることを意味し、透視窓１６に直接図柄が画像表示されることなどを意味するわけではない。また、「透視窓１６の表示内容」という場合、透視窓１６を介して視認可能な図柄の停止状況（停止内容）を意味する。

そして、本実施形態のスロットマシン１０では、各リール１３Ｌ，１３Ｃ，１３Ｒに設定された上段、中段及び下段の３つの図柄停止位置の中から１つずつ選択された図柄停止位置の組合せによって、停止された図柄の組合せを入賞と判定し得る有効な図柄停止位置の組合せが設定されている。以下の説明では、有効な図柄停止位置の組合せを構成する各図柄停止位置を結んだライン（所謂、有効ライン）を、入賞ラインＮＬと示す。本実施形態では、図柄停止位置ＴＲ２，ＴＲ５，ＴＲ８によって入賞ラインＮＬが構成されている。以下の説明では、入賞ラインＮＬを構成する各図柄停止位置に図柄が停止することを、「入賞ラインＮＬ上に図柄が停止する」という場合がある。

以上のように、本実施形態において、透視窓１６を介して図柄を視認可能な領域（透視窓１６で区画された領域）が、表示部に相当する。そして、透視窓１６の表示内容は、透視窓１６を介して視認可能な表示内容（視認可能な図柄）に相当し、表示部の表示内容に相当する。

そして、入賞ラインＮＬ上に停止された図柄組み合わせが、賞が定められた図柄組み合わせ（表示結果）である場合、当該図柄組み合わせに定められた賞が付与される。以下の説明において、賞が定められた図柄組み合わせが入賞ラインＮＬ上に停止されることを、「賞が定められた図柄組み合わせが入賞する」という場合がある。

また、図１に示すように、スロットマシン１０には、発光演出を行う発光手段としての装飾ランプＬＡが配設されている。また、スロットマシン１０には、音声演出を行う音声出力手段としてのスピーカＳＰが配設されている。

また、スロットマシン１０には、変動ゲームに関係する各種の情報を表示する各種情報表示部１７が配設されている。各種情報表示部１７では、例えば、変動ゲームにおけるベット数（賭け数）、内部的に記憶しているクレジット数及びエラーが発生した場合に当該エラーの種類などを報知する情報が表示される。

また、スロットマシン１０には、メダル投入口１８が配設されている。メダル投入口１８から投入されたメダルは、内部に設けられたメダルセレクタを通過する。メダルセレクタには、投入されたメダルを検知するメダルセンサＳＥ４（図３に示す）が配設されている。メダルセレクタを通過したメダルは、スロットマシン１０内で貯留される。また、スロットマシン１０には、メダルの払出や返却など、メダルが排出されるメダル排出口２４が形成されている。

また、スロットマシン１０には、ＭＡＸＢＥＴボタン２０が設けられている。ＭＡＸＢＥＴボタン２０を操作する場合、１回の変動ゲームにおいて許容されるベット数の最大ベット数を変動ゲームのベット数がベットされる。また、ＭＡＸＢＥＴボタン２０の左下方には、精算スイッチ２１が設けられている。精算スイッチ２１を操作する場合、ベットされたメダル又は貯留記憶されているクレジットが払い戻される。

また、精算スイッチ２１の右方位置には、開始操作手段としてのスタートレバー２２が設けられている。そして、本実施形態では、ベット数の設定終了後にスタートレバー２２を操作することにより、各リール１３Ｌ，１３Ｃ，１３Ｒの回動が開始される。本実施形態において、変動ゲームを開始させるスタートレバー２２の操作は、開始操作に相当する。

スタートレバー２２の右方位置には、停止操作手段としてのストップボタン２３が設けられている。ストップボタン２３は、ストップボタン２３Ｌ、ストップボタン２３Ｃ及びストップボタン２３Ｒから構成される。ストップボタン２３Ｌは、回動している左リール１３Ｌの回動を停止させる際に操作される。また、ストップボタン２３Ｃは、回動している中リール１３Ｃの回動を停止させる際に操作される。また、ストップボタン２３Ｒは、回動している右リール１３Ｒの回動を停止させる際に操作される。このように、ストップボタン２３Ｌは左リール１３Ｌ、ストップボタン２３Ｃは中リール１３Ｃ、ストップボタン２３Ｒは右リール１３Ｒに、それぞれ対応している。

次に、遊技者が変動ゲームを行うための操作や、この操作に伴う各種装置の作動態様を説明する。
変動ゲームに対するメダルの投入又はＭＡＸＢＥＴボタン２０の操作が可能な状態において、ＭＡＸＢＥＴボタン２０を操作することでベット数を設定することができる。ＭＡＸＢＥＴボタン２０の操作によっては、貯留されているクレジットから対象とする変動ゲームで設定可能な最大ベット数分のクレジットがベット数として設定される。また、スロットマシン１０では、メダル投入口１８からベット数に相当する枚数のメダルを投入することで各ベット数を設定することも可能である。このとき、メダル１枚の投入で１ベット分のベット数が設定される。なお、対象とする変動ゲームで設定可能な最大ベット数を超える分のメダルがメダル投入口１８から投入される場合、クレジットとして記憶される。因みに、メダル投入口１８から投入されたメダルは、メダル排出口２４から返却される場合もある。

そして、ベット数が設定され、スタートレバー２２の操作が受付可能な状態、すなわち、ゲーム開始可能な状態でスタートレバー２２が操作されると、リール１３Ｌ，１３Ｃ，１３Ｒが回動し、透視窓１６では複数種類の図柄が変動するように表示される。その後、各リール１３Ｌ，１３Ｃ，１３Ｒが回動を開始した後、ストップボタン２３Ｌ，２３Ｃ，２３Ｒの操作が受付可能な状態となる。続いて、ストップボタン２３Ｌ，２３Ｃ，２３Ｒが操作されると、操作されたストップボタンに対応するリールの回動が停止され、透視窓１６に図柄が表示される（透視窓１６を介して図柄が視認できる）。

そして、全てのリール１３Ｌ，１３Ｃ，１３Ｒの回動が停止され、入賞ラインＮＬ上に停止された図柄組み合わせが、賞が定められた図柄組み合わせである場合、当該図柄組み合わせに定められた賞が付与される。本実施形態において、賞が定められた図柄組み合わせには、賞メダルの付与が賞として定められた図柄組み合わせと、再遊技が賞として定められた図柄組み合わせと、がある。本実施形態のスロットマシン１０において、賞とは、賞メダルの付与や再遊技をいう。因みに、一般的なスロットマシンでは、賞としてボーナス遊技を生起されるものもあり、そのようなスロットマシンに本実施形態を適用してもよい。

変動ゲームは、全てのリール１３Ｌ，１３Ｃ，１３Ｒの回動が停止して図柄組み合わせ（表示結果）が表示されることで終了する。因みに、入賞ラインＮＬ上に停止された図柄組み合わせが、賞が定められた図柄組み合わせである場合、全てのリールの回動が停止して図柄組み合わせが停止された後、当該図柄組み合わせに定められた賞の付与が完了して、変動ゲームが終了する。

再遊技が付与される場合、ベット数をベットすることなくスロットマシン１０内部で自動的に最大ベット数が設定されることで、次の変動ゲームを行うことが可能となる。再遊技が付与される場合、メダルを消費することなく次の変動ゲームを行うことができる一方、賞メダルは付与されない。

次に、図３に基づき、スロットマシン１０の電気的構成について説明する。
スロットマシン１０には、主制御部としての主制御基板４０が装着されている。また、主制御基板４０は、各種処理を実行し、該処理結果に応じて各種の制御信号（制御コマンド）を演算処理し、該制御信号を出力する。また、スロットマシン１０には、副制御部としての副制御基板４１が装着されている。そして、副制御基板４１は、主制御基板４０が出力した各種の制御信号を入力し、該制御信号に基づき所定の制御を実行する。

また、開閉扉１２の裏側には、機材収容部としての本体キャビネット１１の内部に収容されるように、初期化操作手段としてのＲＡＭクリアスイッチＣＳが配設されている。開閉扉１２を閉じることにより、ＲＡＭクリアスイッチＣＳは、本体キャビネット１１の内部に収容される。ＲＡＭクリアスイッチＣＳを操作する場合、主制御基板４０の主制御用ＣＰＵ４０ａには、ＲＡＭクリアスイッチＣＳが操作されたことを示す制御信号が入力される。

以下、主制御基板４０について説明する。
主制御基板４０には、制御動作を所定の順序で実行する主制御用ＣＰＵ４０ａと、主制御用ＣＰＵ４０ａの制御プログラムを格納する主制御用ＲＯＭ４０ｂと、必要なデータの書き込み及び読み出しができる主制御用ＲＡＭ４０ｃが設けられている。

主制御基板４０の主制御用ＣＰＵ４０ａには、リール１３Ｌ，１３Ｃ，１３Ｒを有するリールユニット１３、リールセンサＳＥ１，ＳＥ２，ＳＥ３及びメダルセンサＳＥ４が接続されている。また、主制御用ＣＰＵ４０ａには、各種情報表示部１７が接続されている。また、主制御用ＣＰＵ４０ａには、ＭＡＸＢＥＴボタン２０、精算スイッチ２１、スタートレバー２２及びストップボタン２３Ｌ，２３Ｃ，２３Ｒが接続されている。

主制御用ＣＰＵ４０ａには、リールセンサＳＥ１から、左リール１３Ｌの回動位置に応じて第１の位置信号が入力される。また、主制御用ＣＰＵ４０ａには、リールセンサＳＥ２から、中リール１３Ｃの回動位置に応じて第２の位置信号が入力される。同様に、主制御用ＣＰＵ４０ａには、リールセンサＳＥ３から、右リール１３Ｒの回動位置に応じて第３の位置信号が入力される。そして、主制御用ＣＰＵ４０ａは、第１の位置信号〜第３の位置信号に基づき、各リール１３Ｌ，１３Ｃ，１３Ｒの回動及び停止の制御を行う。

主制御用ＣＰＵ４０ａには、メダルセンサＳＥ４がメダルを検知する毎に当該メダルセンサＳＥ４から、メダルを検知したことを示すメダル検知信号が入力される。また、主制御用ＣＰＵ４０ａには、ＭＡＸＢＥＴボタン２０が操作されると、当該ＭＡＸＢＥＴボタン２０からＭＡＸＢＥＴボタン２０が操作されたことを示す制御信号が入力される。また、主制御用ＣＰＵ４０ａには、精算スイッチ２１が操作されると、当該精算スイッチ２１から精算スイッチ２１が操作されたことを示す制御信号が入力される。

また、主制御用ＣＰＵ４０ａには、スタートレバー２２が操作されると、当該スタートレバー２２からスタートレバー２２が操作されたことを示す制御信号が入力される。また、主制御用ＣＰＵ４０ａには、ストップボタン２３Ｌ，２３Ｃ，２３Ｒのうち何れかが操作されると、当該操作されたストップボタンから操作されたことを示す制御信号が入力される。

主制御用ＲＯＭ４０ｂには、メイン制御プログラムが記憶されている。また、主制御用ＲＯＭ４０ｂには、当選情報別の当選確率が定められた当選情報テーブルが記憶されている。当選情報には、複数種類の図柄組み合わせのうち表示することを許容する図柄組み合わせが定められている。また、当選情報テーブルは、当選情報抽選（所謂、役抽選）にて用いられる。主制御基板４０内では、当選情報決定乱数が生成される。そして、主制御用ＣＰＵ４０ａは、当選情報決定乱数の値と、当選情報テーブルと、を用いて当選情報抽選を行う。なお、当選情報決定乱数として使用される乱数は、ハードウェア乱数でもよいし、ソフトウェア乱数でもよい。

当選情報抽選では、はずれ又は当選情報の種類が決定される。当選情報抽選により、入賞ラインＮＬ上に停止させることを許容する図柄組み合わせが決定されることから、透視窓１６の表示内容として許容する（可能となる）表示内容が決定されることになる。なお、本実施形態における当選情報については、後ほど説明する。

次に、副制御基板４１について説明する。
副制御基板４１は、制御動作を所定の手順で実行する副制御用ＣＰＵ４１ａと、副制御用ＣＰＵ４１ａの制御プログラムを格納する副制御用ＲＯＭ４１ｂと、必要なデータの書き込み及び読み出しができる副制御用ＲＡＭ４１ｃが設けられている。

また、副制御基板４１には、計時手段としてのリアルタイムクロック４１ｄ（ＲＴＣ）が設けられている。リアルタイムクロック４１ｄは、時刻を計時する。なお、リアルタイムクロック４１ｄは、現在の年月日、時間、分及び秒を計時できる。

副制御用ＣＰＵ４１ａには、演出表示装置１４が接続されている。また、副制御用ＣＰＵ４１ａには、装飾ランプＬＡが接続されている。また、副制御用ＣＰＵ４１ａには、スピーカＳＰが接続されている。

副制御用ＲＯＭ４１ｂには、副制御プログラムが記憶されている。また、副制御用ＲＯＭ４１ｂには、演出表示装置１４の表示演出態様が示される表示演出パターンや、スピーカＳＰの音声出力態様が示される音声演出パターン、装飾ランプＬＡの発光態様が示される発光演出パターンが記憶されている。また、副制御用ＲＡＭ４１ｃには、スロットマシン１０の動作中に適宜書き換えられる各種情報が記憶（設定）される。

また、図４に示すように、本実施形態のスロットマシン１０では、遊技状態として、通常遊技状態と、特別遊技状態と、有利遊技状態と、がある。本実施形態では、主制御用ＣＰＵ４０ａにより各種の遊技状態が制御される。各種遊技状態における具体的な制御については、後ほど説明する。

ここで、本実施形態のスロットマシン１０における当選情報（所謂、条件装置組み合わせ）について説明する。
図５に示すように、スロットマシン１０における当選情報には、第１１の当選情報及び第１２の当選情報が含まれる。また、スロットマシン１０における当選情報には、第２１の当選情報、第２２の当選情報、第３１の当選情報及び第３２の当選情報が含まれる。更に、スロットマシン１０における当選情報には、第４１の当選情報及び第５１の当選情報〜第５４の当選情報が含まれる。

第１１の当選情報に当選したとき、入賞ラインＮＬ上に弱チェリー停止目を停止させることが許容される。そして、第１１の当選情報に当選した場合、ストップボタン２３の操作順序や操作タイミングに関係なく、入賞ラインＮＬ上に弱チェリー停止目が停止される。

図６（ａ）に示すように、入賞ラインＮＬ上に弱チェリー停止目が停止される場合、図柄停止位置ＴＲ３，ＴＲ５，ＴＲ８にはチェリーを模したチェリー図柄ＣＺが停止される場合がある。つまり、入賞ラインＮＬ上に弱チェリー停止目が停止される場合、透視窓１６の表示内容は、図柄透過位置ＨＲ３，ＨＲ５，ＨＲ８を介してチェリー図柄ＣＺを視認可能な表示内容となる場合がある。なお、入賞ラインＮＬ上に弱チェリー停止目が停止される場合、図柄停止位置ＴＲ３，ＴＲ５，ＴＲ８以外の図柄停止位置にも図柄が停止する。したがって、入賞ラインＮＬ上に弱チェリー停止目が停止された透視窓１６の表示内容は、図柄停止位置ＴＲ３，ＴＲ５，ＴＲ８に停止されるチェリー図柄ＣＺを含む９つの図柄により構成されるともいえる。したがって、以下の説明において、「入賞ラインＮＬ上に弱チェリー停止目が停止された場合」とは、透視窓１６を介して図柄停止位置ＴＲ３，ＴＲ５，ＴＲ８に停止されたチェリー図柄ＣＺを含む９つの図柄を視認できる状況を意味する。因みに、本実施形態において、弱チェリー停止目には賞が定められており、入賞ラインＮＬ上に弱チェリー停止目が停止された場合、賞メダルが付与される。

第１２の当選情報に当選したとき、入賞ラインＮＬ上に強チェリー停止目を停止させることが許容される。そして、第１２の当選情報に当選した場合、ストップボタン２３の操作順序や操作タイミングに関係なく、入賞ラインＮＬ上に強チェリー停止目が停止される。

図６（ｂ）に示すように、入賞ラインＮＬ上に強チェリー停止目が停止される場合、図柄停止位置ＴＲ３，ＴＲ５，ＴＲ７にチェリー図柄ＣＺが停止される場合がある。つまり、入賞ラインＮＬ上に強チェリー停止目が停止される場合、透視窓１６の表示内容は、図柄透過位置ＨＲ３，ＨＲ５，ＨＲ７を介してチェリー図柄ＣＺを視認可能な表示内容となる場合がある。なお、入賞ラインＮＬ上に強チェリー停止目が停止される場合、図柄停止位置ＴＲ３，ＴＲ５，ＴＲ７以外の図柄停止位置にも図柄が停止する。したがって、入賞ラインＮＬ上に強チェリー停止目が停止された透視窓１６の表示内容は、図柄停止位置ＴＲ３，ＴＲ５，ＴＲ７に停止されるチェリー図柄ＣＺを含む９つの図柄により構成されるともいえる。したがって、以下の説明において、「入賞ラインＮＬ上に強チェリー停止目が停止された場合」とは、透視窓１６を介して図柄停止位置ＴＲ３，ＴＲ５，ＴＲ７に停止されたチェリー図柄ＣＺを含む９つの図柄を視認できる状況を意味する。因みに、本実施形態において、強チェリー停止目には賞が定められており、入賞ラインＮＬ上に強チェリー停止目が停止された場合、賞メダルが付与される。

以下の説明において、弱チェリー停止目及び強チェリー停止目を纏めて、「チェリー停止目」という場合がある。したがって、「チェリー停止目を停止させることが許容される」という場合、第１１の当選情報又は第１２の当選情報に当選することを意味する。

第２１の当選情報に当選したとき、入賞ラインＮＬ上に弱スイカ停止目を停止させることが許容される。そして、第２１の当選情報に当選した場合、ストップボタン２３の操作順序や操作タイミングに関係なく、入賞ラインＮＬ上に弱スイカ停止目が停止される。

図６（ｃ）に示すように、入賞ラインＮＬ上に弱スイカ停止目が停止される場合、図柄停止位置ＴＲ１，ＴＲ５，ＴＲ９にスイカを模したスイカ図柄ＳＺが停止される場合がある。つまり、入賞ラインＮＬ上に弱スイカ停止目が停止される場合、透視窓１６の表示内容は、図柄透過位置ＨＲ１，ＨＲ５，ＨＲ９を介してスイカ図柄ＳＺを視認可能な表示内容となる場合がある。なお、入賞ラインＮＬ上に弱スイカ停止目が停止される場合、図柄停止位置ＴＲ１，ＴＲ５，ＴＲ９以外の図柄停止位置にも図柄が停止する。したがって、入賞ラインＮＬ上に弱スイカ停止目が停止された透視窓１６の表示内容は、図柄停止位置ＴＲ１，ＴＲ５，ＴＲ９に停止されるスイカ図柄ＳＺを含む９つの図柄により構成されるともいえる。したがって、以下の説明において、「入賞ラインＮＬ上に弱スイカ停止目が停止された場合」とは、透視窓１６を介して図柄停止位置ＴＲ１，ＴＲ５，ＴＲ９に停止されたスイカ図柄ＳＺを含む９つの図柄を視認できる状況を意味する。因みに、本実施形態において、弱スイカ停止目には賞が定められており、入賞ラインＮＬ上に弱スイカ停止目が停止された場合、賞メダルが付与される。

第２２の当選情報に当選したとき、入賞ラインＮＬ上に強スイカ停止目を停止させることが許容される。そして、第２２の当選情報に当選した場合、ストップボタン２３の操作順序や操作タイミングに関係なく、入賞ラインＮＬ上に強スイカ停止目が停止される。

図６（ｄ）に示すように、入賞ラインＮＬ上に強スイカ停止目が停止される場合、図柄停止位置ＴＲ１，ＴＲ４，ＴＲ７にスイカ図柄ＳＺが停止される場合がある。つまり、入賞ラインＮＬ上に強スイカ停止目が停止される場合、透視窓１６の表示内容は、図柄透過位置ＨＲ１，ＨＲ４，ＨＲ７を介してスイカ図柄ＳＺを視認可能な表示内容となる場合がある。なお、入賞ラインＮＬ上に強スイカ停止目が停止される場合、図柄停止位置ＴＲ１，ＴＲ４，ＴＲ７以外の図柄停止位置にも図柄が停止する。したがって、入賞ラインＮＬ上に強スイカ停止目が停止された透視窓１６の表示内容は、図柄停止位置ＴＲ１，ＴＲ４，ＴＲ７に停止されるスイカ図柄ＳＺを含む９つの図柄により構成されるともいえる。したがって、以下の説明において、「入賞ラインＮＬ上に強スイカ停止目が停止された場合」とは、透視窓１６を介して図柄停止位置ＴＲ１，ＴＲ４，ＴＲ７に停止されたスイカ図柄ＳＺを含む９つの図柄を視認できる状況を意味する。因みに、本実施形態において、強スイカ停止目には賞が定められており、入賞ラインＮＬ上に強スイカ停止目が停止された場合、賞メダルが付与される。

以下の説明において、弱スイカ停止目及び強スイカ停止目を纏めて、「スイカ停止目」という場合がある。したがって、「スイカ停止目を停止させることが許容される」という場合、第２１の当選情報又は第２２の当選情報に当選することを意味する。

第３１の当選情報に当選したとき、入賞ラインＮＬ上に弱チャンス停止目を停止させることが許容される。そして、第３１の当選情報に当選した場合、ストップボタン２３の操作順序や操作タイミングに関係なく、入賞ラインＮＬ上に弱チャンス停止目が停止される。

図６（ｅ）に示すように、入賞ラインＮＬ上に弱チャンス停止目が停止される場合、図柄停止位置ＴＲ１，ＴＲ５，ＴＲ８にスイカ図柄ＳＺが停止される場合がある。つまり、入賞ラインＮＬ上に弱チャンス停止目が停止される場合、透視窓１６の表示内容は、図柄透過位置ＨＲ１，ＨＲ５，ＨＲ８を介してスイカ図柄ＳＺを視認可能な表示内容となる場合がある。なお、入賞ラインＮＬ上に弱チャンス停止目が停止される場合、図柄停止位置ＴＲ１，ＴＲ５，ＴＲ８以外の図柄停止位置にも図柄が停止する。したがって、入賞ラインＮＬ上に弱チャンス停止目が停止された透視窓１６の表示内容は、図柄停止位置ＴＲ１，ＴＲ５，ＴＲ８に停止されるスイカ図柄ＳＺを含む９つの図柄により構成されるともいえる。したがって、以下の説明において、「入賞ラインＮＬ上に弱チャンス停止目が停止された場合」とは、透視窓１６を介して図柄停止位置ＴＲ１，ＴＲ５，ＴＲ８に停止されたスイカ図柄ＳＺを含む９つの図柄を視認できる状況を意味する。因みに、本実施形態において、弱チャンス停止目には賞が定められており、入賞ラインＮＬ上に弱チャンス停止目が停止された場合、再遊技が付与される。

第３２の当選情報に当選したとき、入賞ラインＮＬ上に強チャンス停止目を停止させることが許容される。そして、第３２の当選情報に当選した場合、ストップボタン２３の操作順序や操作タイミングに関係なく、入賞ラインＮＬ上に強チャンス停止目が停止される。

図６（ｆ）に示すように、入賞ラインＮＬ上に強チャンス停止目が停止される場合、図柄停止位置ＴＲ１，ＴＲ４，ＴＲ８にスイカ図柄ＳＺが停止される場合がある。つまり、入賞ラインＮＬ上に強チャンス停止目が停止される場合、透視窓１６の表示内容は、図柄透過位置ＨＲ１、ＨＲ４，ＨＲ８を介してスイカ図柄ＳＺを視認可能な表示内容となる場合がある。なお、入賞ラインＮＬ上に強チャンス停止目が停止される場合、図柄停止位置ＴＲ１，ＴＲ４，ＴＲ８以外の図柄停止位置にも図柄が停止する。したがって、入賞ラインＮＬ上に強チャンス停止目が停止された透視窓１６の表示内容は、図柄停止位置ＴＲ１，ＴＲ４，ＴＲ８に停止されるスイカ図柄ＳＺを含む９つの図柄により構成されるともいえる。したがって、以下の説明において、「入賞ラインＮＬ上に強チャンス停止目が停止された場合」とは、透視窓１６を介して図柄停止位置ＴＲ１，ＴＲ４，ＴＲ８に停止されたスイカ図柄ＳＺを含む９つの図柄を視認できる状況を意味する。因みに、本実施形態において、強チャンス停止目には賞が定められており、入賞ラインＮＬ上に強チャンス停止目が停止された場合、再遊技が付与される。

以下の説明において、弱チャンス停止目及び強チャンス停止目を纏めて、「チャンス停止目」という場合がある。したがって、「チャンス停止目を停止させることが許容される」という場合、第３１の当選情報又は第３２の当選情報に当選することを意味する。

第４１の当選情報に当選したとき、入賞ラインＮＬ上にチェンジ停止目を停止させることが許容される。そして、第４１の当選情報に当選した場合、ストップボタン２３の操作順序や操作タイミングに関係なく、入賞ラインＮＬ上にチェンジ停止目が停止される。

図６（ｇ）に示すように、入賞ラインＮＬ上にチェンジ停止目が停止される場合、図柄停止位置ＴＲ１，ＴＲ５，ＴＲ９にチェンジの文字が記されたチェンジ図柄ＡＺが停止される場合がある。つまり、入賞ラインＮＬ上にチェンジ停止目が停止される場合、透視窓１６の表示内容は、図柄透過位置ＨＲ１，ＨＲ５，ＨＲ９を介してチェンジ図柄ＡＺを視認可能な表示内容となる場合がある。なお、入賞ラインＮＬ上にチェンジ停止目が停止される場合、図柄停止位置ＴＲ１，ＴＲ５，ＴＲ９以外の図柄停止位置にも図柄が停止する。したがって、入賞ラインＮＬ上にチェンジ停止目が停止された透視窓１６の表示内容は、図柄停止位置ＴＲ１，ＴＲ５，ＴＲ９に停止されるチェンジ図柄ＡＺを含む９つの図柄により構成されるともいえる。したがって、以下の説明において、「入賞ラインＮＬ上にチェンジ停止目が停止された場合」とは、透視窓１６を介して図柄停止位置ＴＲ１，ＴＲ５，ＴＲ９に停止されたチェンジ図柄ＡＺを含む９つの図柄を視認できる状況を意味する。因みに、本実施形態において、チェンジ停止目には賞が定められており、入賞ラインＮＬ上にチェンジ停止目が停止された場合、再遊技が付与される。

第５１の当選情報〜第５４の当選情報のうち何れかの当選情報に当選した場合、入賞ラインＮＬ上に移行停止目を停止させること及び入賞ラインＮＬ上に非移行停止目を停止させることが許容される。また、第５１の当選情報〜第５４の当選情報のうち何れかの当選情報に当選した場合、ストップボタン２３の操作順序によって、入賞ラインＮＬ上に停止される図柄組み合わせが異なる。

例えば、第５１の当選情報に当選した場合、１回目にストップボタン２３Ｃを操作して２回目にストップボタン２３Ｌを操作した際には（図面では、「中」→「左」と示す）、入賞ラインＮＬ上に移行停止目が停止される。一方、第５１の当選情報に当選した場合、１回目にストップボタン２３Ｃ以外のストップボタン２３が操作された際や、１回目にストップボタン２３Ｃが操作されても２回目にストップボタン２３Ｒが操作された際には、入賞ラインＮＬ上に非移行停止目が停止される。

因みに、本実施形態において、移行停止目には賞が定められていない。このため、入賞ラインＮＬ上に移行停止目が停止された場合、賞が付与されない。また、本実施形態において、非移行停止目には賞が定められており、入賞ラインＮＬ上に非移行停止目が停止された場合、賞メダルが付与される。

なお、図５に示す当選情報は、複数種類の当選情報のうちの一部の当選情報であって、当選情報抽選においては他の当選情報に当選することもある。
他の当選情報としては、例えば、入賞ラインＮＬ上にベル停止目を停止させることが許容される当選情報や、入賞ラインＮＬ上にリプレイ停止目を停止させることが許容される当選情報などがある。入賞ラインＮＬ上にベル停止目が停止された場合、賞メダルが付与される。また、入賞ラインＮＬ上にリプレイ停止目が停止された場合、再遊技が付与される。

また、入賞ラインＮＬ上にベル停止目を停止させることが許容される当選情報の中には、ストップボタン２３の操作順序によって、ベル停止目が入賞ラインＮＬ上に停止される場合と、賞が定められていないベルこぼし目が入賞ラインＮＬ上に停止される場合と、がある。

そして、スロットマシン１０において、通常遊技状態及び特別遊技状態では、賞メダルの付与が賞として定められたベル停止目の入賞を困難とするように、演出が展開される。一方、有利遊技状態では、ベル停止目の入賞を補助（アシスト）するように、演出が展開される。このため、本実施形態において、通常遊技状態、特別遊技状態及び有利遊技状態では、有利遊技状態が通常遊技状態及び特別遊技状態よりも遊技者にとって有利な遊技状態となる。

スロットマシン１０では、当選情報抽選において、ベル停止目の停止を許容する当選情報に当選する確率よりも、チェリー停止目の停止を許容する当選情報に当選する確率の方が低い。また、スロットマシン１０では、当選情報抽選において、リプレイ停止目の停止を許容する当選情報に当選する確率よりも、チェリー停止目の停止を許容する当選情報に当選する確率の方が低い。

スロットマシン１０では、当選情報抽選において、ベル停止目の停止を許容する当選情報に当選する確率よりも、スイカ停止目の停止を許容する当選情報に当選する確率の方が低い。また、スロットマシン１０では、当選情報抽選において、リプレイ停止目の停止を許容する当選情報に当選する確率よりも、スイカ停止目の停止を許容する当選情報に当選する確率の方が低い。

スロットマシン１０では、当選情報抽選において、ベル停止目の停止を許容する当選情報に当選する確率よりも、チャンス停止目の停止を許容する当選情報に当選する確率の方が低い。また、スロットマシン１０では、当選情報抽選において、リプレイ停止目の停止を許容する当選情報に当選する確率よりも、チャンス停止目の停止を許容する当選情報に当選する確率の方が低い。

このように、チェリー停止目、スイカ停止目及びチャンス停止目は、一般的に「レア役（又は、レア小役）」といわれる図柄組み合わせに相当し、入賞ラインＮＬ上に停止されることが稀少な図柄組み合わせになる。したがって、スロットマシン１０において、透視窓１６の表示内容が、チェリー停止目、スイカ停止目及びチャンス停止目のうち何れかの図柄組み合わせが入賞ラインＮＬ上に停止された表示内容となることは、稀少である。これにより、透視窓１６の表示内容が、チェリー停止目、スイカ停止目及びチャンス停止目のうち何れかの図柄組み合わせが入賞ラインＮＬ上に停止された表示内容となった場合、透視窓１６の表示内容に対する遊技者の注目度が高まる。

なお、一般的なスロットマシンでは、当選情報抽選においてベル停止目又はリプレイ停止目の停止が許容される当選情報に当選する確率は、「１／１０」以上の確率に設定されることが多い。一方、一般的なスロットマシンでは、当選情報抽選においてチェリー停止目、スイカ停止目及びチャンス停止目のうち何れかの図柄組み合わせの停止が許容される当選情報に当選する確率は、「１／１０」未満の確率に設定されることが多い。

因みに、本実施形態のスロットマシン１０において、入賞ラインＮＬ上にベル停止目が停止された場合に付与される賞メダルの数は、入賞ラインＮＬ上にチェリー停止目又はスイカ停止目が停止された場合に付与される賞メダルの数よりも多い。

また、当選情報抽選において、第４１の当選情報に当選する確率は、ベル停止目の停止を許容する当選情報に当選する確率及びリプレイ停止目の停止を許容する当選情報に当選する確率よりも低い。

また、スロットマシン１０では、当選情報抽選において、第１１の当選情報と第１２の当選情報を比較した場合、第１１の当選情報よりも第１２の当選情報に当選し難くなっている。また、スロットマシン１０では、当選情報抽選において、第２１の当選情報と第２２の当選情報を比較した場合、第２１の当選情報よりも第２２の当選情報に当選し難くなっている。また、スロットマシン１０では、当選情報抽選において、第３１の当選情報と第３２の当選情報を比較した場合、第３１の当選情報よりも第３２の当選情報に当選し難くなっている。

以下、主制御用ＣＰＵ４０ａがメイン制御プログラムに基づき実行する変動ゲームに係る処理について説明する。
主制御用ＣＰＵ４０ａは、各種ボタンなどから操作されたことを示す制御信号を入力すると、当該制御信号に定める所定の制御を実行する。そして、主制御用ＣＰＵ４０ａは、各種制御信号の入力や各種制御により、各種情報表示部１７の表示制御をその都度実行する。また、主制御用ＣＰＵ４０ａは、賞メダルを付与する場合、クレジット上限数を超える際には、メダルを排出するように制御する。なお、主制御用ＣＰＵ４０ａは、クレジット精算時、クレジット分のメダルを排出するように制御する。

そして、主制御用ＣＰＵ４０ａは、メダル投入口１８よりメダルが投入される、又はＭＡＸＢＥＴボタン２０からの制御信号を入力すると、ベット数を設定する。また、主制御用ＣＰＵ４０ａは、ＭＡＸＢＥＴボタンに応じてクレジットの数を更新する。また、主制御用ＣＰＵ４０ａは、メダルの投入によりクレジットの数を増加させる場合、クレジットの数を更新する。そして、主制御用ＣＰＵ４０ａは、最大のベット数を設定するときに変動ゲームを行うことができるゲーム開始可能な状態を生起する。このように、最大のベット数のベットが行われることで変動ゲームを開始可能とする変動ゲーム開始可能条件が成立する。

続いて、主制御用ＣＰＵ４０ａは、ゲーム開始可能な状態において、スタートレバー２２からの制御信号を入力すると、当選情報抽選を行う。すなわち、主制御用ＣＰＵ４０ａは、開始操作を契機に当選情報抽選を行う。

主制御用ＣＰＵ４０ａは、当選情報決定乱数の値を取得し、当該当選情報決定乱数の値を基に主制御用ＲＯＭ４０ｂに記憶されている当選情報テーブルを参照して、当選情報抽選を行う。なお、当選情報抽選において何れの当選情報にも当選しない場合、主制御用ＣＰＵ４０ａは、はずれを決定する。このように、本実施形態において、役抽選に相当する当選情報抽選を行う主制御用ＣＰＵ４０ａが、役抽選手段として機能する。

そして、主制御用ＣＰＵ４０ａは、当選情報を決定すると、決定した当選情報にて停止させることが許容されている図柄組み合わせを特定可能な結果表示情報（フラグなど）を主制御用ＲＡＭ４０ｃに記憶（設定）する。また、主制御用ＣＰＵ４０ａは、当選情報を決定した場合（何れかの当選情報に当選した場合）、当該当選情報を特定可能な当選情報コマンドを副制御用ＣＰＵ４１ａに出力する。

また、主制御用ＣＰＵ４０ａは、当選情報を決定した当選情報抽選の対象となる変動ゲームの終了により、決定した当選情報にて表示させることが許容されている図柄組み合わせを特定可能な結果表示情報を消去（クリア）する。なお、本実施形態では、はずれの場合に入賞ラインＮＬ上に停止されるはずれ目を特定可能な結果表示情報は存在せず、主制御用ＲＡＭ４０ｃに結果表示情報が記憶されていない場合に、はずれであることを主制御用ＣＰＵ４０ａが特定できるように構成されている。

また、主制御用ＣＰＵ４０ａは、スタートレバー２２からの制御信号を入力したことを契機に（当選情報抽選等の所定の処理を行った後）、変動ゲームの開始を指示する。更に、主制御用ＣＰＵ４０ａは、当選情報抽選の抽選結果を示す変動ゲーム開始コマンドを副制御用ＣＰＵ４１ａに出力する。なお、主制御用ＣＰＵ４０ａは、スタートレバー２２からの制御信号を入力して直前の変動ゲームの終了からウェイト時間が経過している状態において、各リール１３Ｌ，１３Ｃ，１３Ｒの回動を開始させるように各リール１３Ｌ，１３Ｃ，１３Ｒを制御する。因みに、副制御用ＣＰＵ４１ａへの変動ゲーム開始コマンドは、各リール１３Ｌ，１３Ｃ，１３Ｒの回動の開始に合わせて出力するように構成してもよい。

続いて、主制御用ＣＰＵ４０ａは、ストップボタン２３からの制御信号を入力すると、当該制御信号に対応するリールの回動を停止させるための制御（停止制御）を行う。また、主制御用ＣＰＵ４０ａは、各リールに対応するリールセンサからの位置信号により、各リールの回動位置や停止位置の情報を把握する。すなわち、各リールセンサからの位置信号は、各リールの回動中に各リールの回動状況を主制御用ＣＰＵ４０ａに特定させる一方、各リールが回動していないとき（停止中）に各リールの停止状況を主制御用ＣＰＵ４０ａに特定させる。

また、主制御用ＣＰＵ４０ａは、ストップボタン２３からの制御信号を入力すると、当該制御信号に対応する各種制御信号を副制御用ＣＰＵ４１ａに出力する。ストップボタン２３からの制御信号は、ストップボタン２３の操作状況（操作順序や操作タイミング）を副制御用ＣＰＵ４１ａに把握させる。

次に、主制御用ＣＰＵ４０ａが行う停止制御について説明する。
主制御用ＣＰＵ４０ａは、当選した当選情報に基づき各ストップボタン２３が操作されたタイミングから所定の範囲内（最大で４図柄分）で各リールの回動を停止させて、任意の図柄組み合わせを停止させる。主制御用ＣＰＵ４０ａは、回動中の各リールを停止させる場合、当選情報抽選の抽選結果と、各ストップボタン２３の操作順序や操作タイミングに応じて、主制御用ＲＯＭ４０ｂに記憶されている停止制御用の制御データに基づき、図柄組み合わせを停止させる停止制御を行う。因みに、主制御用ＣＰＵ４０ａは、はずれの場合、入賞ラインＮＬ上にはずれ目を停止させる停止制御を行う。主制御用ＣＰＵ４０ａは、同じ当選情報に当選した状況であっても、３つのストップボタン２３の操作順序やストップボタン２３の操作タイミングによって、異なる停止制御用データを用いて停止制御を行う場合がある。

続いて、全てのリール１３Ｌ，１３Ｃ，１３Ｒの回動が停止すると、主制御用ＣＰＵ４０ａは、入賞判定を行う。入賞判定において主制御用ＣＰＵ４０ａは、主制御用ＲＡＭ４０ｃから結果表示情報を読み出し、読み出した結果表示情報に対応する図柄組み合わせが入賞ラインＮＬ上に停止されているか否かを判定する。具体的に、主制御用ＣＰＵ４０ａは、各リール１３Ｌ，１３Ｃ，１３Ｒの回動の停止に伴って入力する位置信号から入賞ラインＮＬ上に停止されている図柄組み合わせを特定し、当該図柄組み合わせが結果表示情報にて停止させることが許容されている図柄組み合わせであるか否かを判定する。

なお、入賞判定において主制御用ＣＰＵ４０ａは、入賞ラインＮＬ上に停止した図柄組み合わせが、結果表示情報にて停止させることが許容されている図柄組み合わせである場合、当該結果表示情報にて停止させることが許容されている図柄組み合わせの入賞を判定する。一方、入賞判定において主制御用ＣＰＵ４０ａは、入賞ラインＮＬ上に停止した図柄組み合わせが、結果表示情報にて停止させることが許容されている図柄組み合わせでない場合、当該結果表示情報にて停止させることが許容されている図柄組み合わせの非入賞を判定する。

そして、主制御用ＣＰＵ４０ａは、入賞判定において結果表示情報にて停止させることが許容されている図柄組み合わせの入賞を判定する場合、当該図柄組み合わせに対応付けられた賞を付与する制御を行う。

例えば、主制御用ＣＰＵ４０ａは、賞メダルの付与が賞として定められた図柄組み合わせの入賞を判定する場合、賞メダルを付与する制御を行う。また、主制御用ＣＰＵ４０ａは、賞として再遊技が定められた図柄組み合わせの入賞を判定する場合、再遊技を付与する制御を行う。再遊技を付与する制御として、主制御用ＣＰＵ４０ａは、入賞を判定した変動ゲームと同一のベット数を設定する。また、主制御用ＣＰＵ４０ａは、図柄組み合わせの入賞を判定する場合、入賞と判定した図柄組み合わせを指示する入賞指示コマンドを副制御用ＣＰＵ４１ａに出力する。

次に、副制御用ＣＰＵ４１ａが副制御プログラムに基づき実行する変動ゲームに係る処理について説明する。
副制御用ＣＰＵ４１ａは、変動ゲーム開始コマンドや、当選情報コマンド、入賞指示コマンドの各種コマンドを入力すると、当該コマンドに指示される内容に基づいて各種演出を実行させるように演出表示装置１４の表示内容、スピーカＳＰの音声出力態様、装飾ランプＬＡの発光態様を制御する。

なお、副制御用ＣＰＵ４１ａは、入賞指示コマンドを入力しない場合、賞が定められていない図柄組み合わせが入賞ラインＮＬ上に停止されたことを把握する。また、副制御用ＣＰＵ４１ａは、各リール１３Ｌ，１３Ｃ，１３Ｒの停止状況も把握可能なことから、当該停止状況から賞が定められていない図柄組み合わせが入賞ラインＮＬ上に停止されたことを把握できる。

次に、各遊技状態における制御内容について説明する。
まず、通常遊技状態及び特別遊技状態における制御内容について説明する。
通常遊技状態及び特別遊技状態において、主制御用ＣＰＵ４０ａ及び副制御用ＣＰＵ４１ａは、当選情報抽選の抽選結果及び入賞ラインＮＬ上に停止される図柄組み合わせの指示に基づいて処理を行う。

通常遊技状態又は特別遊技状態において、主制御用ＣＰＵ４０ａは、所定の当選情報に当選した場合、有利状態突入抽選を行う。有利状態突入抽選では、有利遊技状態への移行を許容するかについて（又は、有利遊技状態へ移行させるかについて）、決定する。本実施形態の有利状態突入抽選では、当選することにより有利遊技状態への移行が許容される一方、当選しない場合には有利遊技状態への移行が許容されない。有利状態突入抽選は、当選した当選情報に応じた当選確率の下で行われる。そして、主制御用ＣＰＵ４０ａは、有利状態突入抽選に当選する場合、有利遊技状態への移行が許容されていることを示す有利移行情報を主制御用ＲＡＭ４０ｃに記憶する。なお、有利状態突入抽選に用いられる乱数は、ハードウェア乱数であってもよいし、ソフトウェア乱数であってもよい。なお、本実施形態では、主制御用ＣＰＵ４０ａが有利状態突入抽選を行ったが、副制御用ＣＰＵ４１ａが有利状態突入抽選を行うように構成してもよい。この場合、副制御用ＣＰＵ４１ａが遊技状態を制御することが好ましい。

また、主制御用ＣＰＵ４０ａは、主制御用ＲＡＭ４０ｃに有利移行情報が記憶されている場合、所定の当選情報に当選すると、有利遊技状態への移行契機になり得る所定の図柄組み合わせを入賞ラインＮＬ上に停止させるためのストップボタン２３の操作順序をナビゲートするナビ演出を実行するように演出表示装置１４の表示内容を制御する。そして、主制御用ＣＰＵ４０ａは、有利移行情報が記憶されている場合に有利遊技状態への移行契機となり得る所定の図柄組み合わせの入賞が指示されると、有利遊技状態に移行させる制御を行う。

因みに、有利状態突入抽選の抽選契機となる当選情報と、有利遊技状態への移行契機とになり得る所定の図柄組み合わせの表示を許容する当選情報と、は異なる当選情報であってもよいし、同一の当選情報であってもよい。

通常遊技状態において副制御用ＣＰＵ４１ａは、第５１の当選情報〜第５４の当選情報に当選した場合、ストップボタン２３Ｃ又はストップボタン２３Ｒを最初（１回目）に操作した後、残りのストップボタンを操作することをナビゲートするナビ演出（以下、「移行停止ナビ演出」という）を演出表示装置１４に表示させる。

具体的に、スロットマシン１０では、移行停止ナビ演出が行われる際、演出表示装置１４に「ストップボタン２３Ｃとストップボタン２３Ｒのうち何れか一方を遊技者が選択して最初に操作すること」を把握させる内容の第１段階目の画像が演出表示装置１４に表示される。そして、最初に操作されたストップボタン２３が、当選した当選情報において移行停止目を入賞ラインＮＬ上に停止させるための操作順序と一致する場合、第２段階目の画像が演出表示装置１４に表示される。第２段階目の画像は、「残りの２つのストップボタン２３のうち何れか一方を遊技者が選択して最初に操作すること」を把握させる内容の画像となっている。一方、最初に操作されたストップボタン２３が、当選した当選情報において移行停止目を入賞ラインＮＬ上に停止させるための操作順序と一致しない場合、第２段階目の画像は演出表示装置１４に表示されない。

本実施形態では、副制御用ＣＰＵ４１ａにより、第５１の当選情報〜第５４の当選情報のうち何れかの当選情報に当選した場合に移行停止ナビ演出を実行するか否かの決定が行われる。しかし、第５１の当選情報〜第５４の当選情報のうち何れかの当選情報に当選した場合に移行停止ナビ演出を実行するか否かを主制御用ＣＰＵ４０ａが決定するように構成してもよい。この場合、主制御用ＣＰＵ４０ａにより移行停止ナビ演出を実行することが決定された場合、主制御用ＣＰＵ４０ａは副制御用ＣＰＵ４１ａに移行停止ナビ演出の実行を指示する制御コマンドが出力されるように構成してもよい。そして、当該制御コマンドを入力したことを契機に、副制御用ＣＰＵ４１ａが移行停止ナビ演出を実行するように演出表示装置１４の表示内容を制御するように構成してもよい。

また、通常遊技状態では、非移行停止目が入賞ラインＮＬ上に停止されることなく移行停止目が入賞ラインＮＬ上に停止された回数（移行停止回数）が計数される。そして、主制御用ＣＰＵ４０ａは、移行停止回数に応じて、特別遊技状態に移行させる制御を行う。

具体的に、通常遊技状態において、主制御用ＣＰＵ４０ａは、入賞ラインＮＬ上に移行停止目が停止された場合、主制御用ＲＡＭ４０ｃの移行停止回数に１加算し、移行停止回数を更新する。一方、通常遊技状態において、主制御用ＣＰＵ４０ａは、入賞ラインＮＬ上に非移行停止目が停止された場合、主制御用ＲＡＭ４０ｃの移行停止回数に「０（零）」を設定し、移行停止回数を初期化する。

また、通常遊技状態において主制御用ＣＰＵ４０ａは、移行停止回数が移行許容回数（本実施形態では、５回）に達した場合、特別遊技状態に移行させる制御を行う。なお、主制御用ＣＰＵ４０ａは、移行停止回数に応じて特別遊技状態に移行させた場合、主制御用ＲＡＭ４０ｃの移行停止回数を初期化する。

このように、本実施形態では、移行停止回数が移行許容回数に達する前の回数（第１回数）であるときよりも、移行停止回数が移行許容回数に達した後の回数（第２回数）であるときの方が、第１の滞在状態に相当する通常遊技状態から第２の滞在状態に相当する特別遊技状態へと移行し易いといえる。本実施形態では、移行停止回数が移行許容回数に達する前の回数（１〜４）が第１回数に相当し、移行停止回数が移行許容回数に達した後の回数（５）が第２回数に相当する。そして、本実施形態において、通常遊技状態が第１の滞在状態に相当し、特別遊技状態が第２の滞在状態に相当する。また、入賞ラインＮＬ上に移行停止目が停止された透視窓１６の表示内容が、特別表示内容に相当する。

なお、本実施形態では、移行停止回数を加算法で計数したが、減算法を用いて計数してもよい。また、移行停止回数が増加する毎に特別遊技状態へ移行させるか否かの抽選が行われるように構成し、移行停止回数が多い回数である方が（第１回数よりも多い第２回数である方が）、特別遊技状態へ移行することが決定され易いように構成してもよい。

また、特別遊技状態では、当該特別遊技状態にて行われた変動ゲームの回数（特別遊技回数）が計数される。そして、主制御用ＣＰＵ４０ａは、特別遊技回数に応じて、通常遊技状態に移行させる制御を行う。

具体的に、特別遊技状態において、主制御用ＣＰＵ４０ａは、変動ゲームが行われる毎に、主制御用ＲＡＭ４０ｃの特別遊技回数に１加算し、特別遊技回数を更新する。そして、主制御用ＣＰＵ４０ａは、更新後の特別遊技回数が規定回数（本実施形態では、１０回）に達している場合、通常遊技状態へ移行させるか否かを決定する転落抽選を行う。本実施形態では、転落抽選に当選することにより通常遊技状態へ移行させることが決定され、転落抽選に非当選することにより通常遊技状態へ移行させることが決定されない。

転落抽選において通常遊技状態へ移行させることを決定した場合、主制御用ＣＰＵ４０ａは、通常遊技状態に移行させる制御を行う。それとともに、主制御用ＣＰＵ４０ａは、通常遊技状態に移行させる場合、主制御用ＲＡＭ４０ｃの特別遊技回数に「０（零）」を設定し、特別遊技回数を初期化する。一方、転落抽選において通常遊技状態へ移行させることを決定しなかった場合、主制御用ＣＰＵ４０ａは、通常遊技状態へと移行させず、特別遊技状態を継続させる。このように、特別遊技回数が規定回数に達するまでは通常遊技状態へと移行しないことから、特別遊技状態において、規定回数分の変動ゲームを行うことが保障されている。

なお、本実施形態では、特別遊技回数を加算法で計数したが、減算法を用いて計数してもよい。また、特別遊技回数を計数することなく、特別遊技状態において変動ゲームが行われる毎に転落抽選が行われるように構成してもよい。この場合、特別遊技状態において行われる変動ゲームの回数が１回となる場合もある。

次に、有利遊技状態における制御内容について説明する。
有利遊技状態において、主制御用ＣＰＵ４０ａ及び副制御用ＣＰＵ４１ａは、当選情報抽選の抽選結果及び入賞ラインＮＬ上に停止される図柄組み合わせの指示に基づいて処理を行う。

有利遊技状態では、当該有利遊技状態にて行われた変動ゲームの回数が計数される。主制御用ＣＰＵ４０ａは、通常遊技状態又は特別遊技状態から有利遊技状態へ移行させる際、主制御用ＲＡＭ４０ｃに有利滞在回数を設定（記憶）する。主制御用ＣＰＵ４０ａは、有利遊技状態で変動ゲームが行われる毎に有利滞在回数を減算し、規定値に達するまで更新する。本実施形態において副制御用ＣＰＵ４１ａは、有利遊技状態で変動ゲームが行われる毎に有利滞在回数を１減算し、「０（零）」になるまで更新する。

また、有利遊技状態において、主制御用ＣＰＵ４０ａは、有利滞在回数が「０」でないときにベル停止目の表示を許容する当選情報に当選した場合、ベル停止目を入賞ラインＮＬ上に停止させるためのストップボタン２３の操作順序をナビゲートするナビ演出の実行を指示するベルナビコマンドを副制御用ＣＰＵ４１ａに出力する。そして、ベルナビコマンドを入力した副制御用ＣＰＵ４１ａは、当選した当選情報に基づき、ベル停止目を入賞ラインＮＬ上に停止させるためのストップボタン２３の操作順序をナビゲートするナビ演出を実行するように演出表示装置１４の表示内容を制御する。一方、有利遊技状態において、主制御用ＣＰＵ４０ａは、有利滞在回数が「０」であるときにベル停止目の表示を許容する当選情報に当選した場合、ベルナビコマンドを出力しない。

そして、有利遊技状態において、主制御用ＣＰＵ４０ａは、有利滞在回数が「０」であるときに、通常遊技状態への移行契機となり得る図柄組み合わせ（本実施形態では、ベルこぼし目）が入賞ラインＮＬ上に停止された場合、通常遊技状態に移行させる制御を行う。

また、有利遊技状態では、有利滞在回数を増加させる「上乗せ」が行われる場合がある。本実施形態のスロットマシン１０では、所定の当選情報に当選した場合に、上乗せを行うかを決定する上乗せ抽選が行われ、当該上乗せ抽選にて上乗せを行うことが決定されると上乗せが行われる。上乗せ抽選では、上乗せを行うかを決定するとともに、上乗せを行う場合に有利滞在回数に加算する回数を決定する。以下の説明において、有利滞在回数を増加させる量（期間）、つまり、有利滞在回数に加算する回数を「上乗せ回数」という。

本実施形態では、上乗せ抽選にて上乗せ回数を決定するようになっており、上乗せ回数として「０回」が決定された場合に、上乗せが行われないことになる。但し、上乗せを行うか否かの抽選と、１回以上の上乗せ回数を決める抽選と、を行うことで、上乗せを行うかと上乗せ回数を決定するように構成することもできる。主制御用ＣＰＵ４０ａは、当選情報抽選の抽選結果に基づき、上乗せ回数として決定可能な複数の回数の中から上乗せ回数を決定する。なお、上乗せが行われることは、有利遊技状態の滞在期間が延長されることに相当する。そして、主制御用ＣＰＵ４０ａは、上乗せを行う場合、有利滞在回数に上乗せ回数を加算して、有利滞在回数を更新する。

また、主制御用ＣＰＵ４０ａは、遊技状態を移行させる場合、移行後の遊技状態を特定可能な制御コマンドを副制御用ＣＰＵ４１ａに出力する。そして、副制御用ＣＰＵ４１ａは、移行後の遊技状態を特定可能な制御コマンドを入力すると、当該制御コマンドから特定可能な遊技状態に応じて、演出表示装置１４の表示内容を制御する。

以上のように、本実施形態において、第１の滞在状態に相当する通常遊技状態と、第２の滞在状態に相当する特別遊技状態と、を含む遊技状態（滞在状態）を制御する主制御用ＣＰＵ４０ａが、滞在状態制御手段として機能する。なお、本実施形態のスロットマシン１０では、主制御用ＣＰＵ４０ａによって各種の遊技状態が制御されるが、副制御用ＣＰＵ４１ａが各種の遊技状態の移行に係る制御を行うように構成してもよい。この場合、主制御用ＲＡＭ４０ｃにて管理された情報（例えば、移行停止回数や特別遊技回数など）は、副制御用ＲＡＭ４１ｃにて管理されることになる。このように、副制御用ＣＰＵ４１ａが遊技状態を制御するように構成する場合、第１の滞在状態に相当する通常遊技状態と、第２の滞在状態に相当する特別遊技状態と、を制御する副制御用ＣＰＵ４１ａが滞在状態制御手段として機能する。また、上乗せすることや上乗せ回数の決定に係る制御についても、副制御用ＣＰＵ４１ａが行うように構成してもよい。

本実施形態のスロットマシン１０では、透視窓１６の表示内容が、特定種に分類される表示内容とすることが可能となった場合、特典が付与される場合がある。本実施形態では、通常遊技状態又は特別遊技状態において特典が付与される場合、有利遊技状態への移行が許容される。すなわち、通常遊技状態又は特別遊技状態において特典が付与される場合には、通常遊技状態又は特別遊技状態から有利遊技状態へと制御される遊技状態が変化することになる。

特定種に分類される表示内容は、複数種類ある。具体的に、特定種に分類される表示内容には、チェリー系表示内容、スイカ系表示内容及びチャンス系表示内容がある。チェリー系表示内容には、入賞ラインＮＬ上に弱チェリー停止目が停止された表示内容と、入賞ラインＮＬ上に強チェリー停止目が停止された表示内容と、がある。また、スイカ系表示内容には、入賞ラインＮＬ上に弱スイカ停止目が停止された表示内容と、入賞ラインＮＬ上に強スイカ停止目が停止された表示内容と、がある。また、チャンス系表示内容には、入賞ラインＮＬ上に弱チャンス停止目が停止された表示内容と、入賞ラインＮＬ上に強チャンス停止目が停止された表示内容と、がある。

透視窓１６の表示内容が、特定種に分類される表示内容となることが可能となった場合、主制御用ＲＡＭ４０ｃには、履歴情報が記憶される。主制御用ＲＡＭ４０ｃには、記憶された順序を特定可能に、上限数分（本実施形態では、５つ）の履歴情報が記憶される。

また、履歴情報は、特定種に分類される表示内容の種類によって異なる。具体的に、透視窓１６の表示内容をチェリー系表示内容とすることが可能となった場合、第１の履歴情報が主制御用ＲＡＭ４０ｃに記憶される。なお、透視窓１６の表示内容を入賞ラインＮＬ上に弱チェリー停止目が停止された表示内容とすることが可能となった場合と、透視窓１６の表示内容を入賞ラインＮＬ上に強チェリー停止目が停止された表示内容とすることが可能となった場合と、では同じ第１の履歴情報が記憶される。

また、透視窓１６の表示内容をスイカ系表示内容とすることが可能となった場合、第２の履歴情報が主制御用ＲＡＭ４０ｃに記憶される。なお、透視窓１６の表示内容を入賞ラインＮＬ上に弱スイカ停止目が停止された表示内容とすることが可能となった場合と、透視窓１６の表示内容を入賞ラインＮＬ上に強スイカ停止目が停止された表示内容とすることが可能となった場合と、では同じ第２の履歴情報が記憶される。同様に、透視窓１６の表示内容をチャンス系表示内容とすることが可能となった場合、第３の履歴情報が主制御用ＲＡＭ４０ｃに記憶される。なお、透視窓１６の表示内容を入賞ラインＮＬ上に弱チャンス停止目が停止された表示内容とすることが可能となった場合と、透視窓１６の表示内容を入賞ラインＮＬ上に強チャンス停止目が停止された表示内容とすることが可能となった場合と、では同じ第３の履歴情報が記憶される。

因みに、透視窓１６の表示内容をチェリー系表示内容とすることが可能となった場合とは、第１１の当選情報又は第１２の当選情報に当選すること（又は、入賞ラインＮＬ上に弱チェリー停止目又は強チェリー停止目が停止されたこと）以外にも、後述するフリーズ中に透視窓１６の表示内容がチェリー系表示内容となることも意味する。同様に、透視窓１６の表示内容をスイカ系表示内容とすることが可能となった場合とは、第２１の当選情報又は第２２の当選情報に当選すること（又は、入賞ラインＮＬ上に弱スイカ停止目又は強スイカ停止目が停止されたこと）以外にも、後述するフリーズ中に透視窓１６の表示内容がスイカ系表示内容となることも意味する。また、透視窓１６の表示内容をチャンス系表示内容とすることが可能となった場合とは、第３１の当選情報又は第３２の当選情報に当選すること（又は、入賞ラインＮＬ上に弱チャンス停止目又は強チャンス停止目が停止されたこと）以外にも、後述するフリーズ中に透視窓１６の表示内容がチャンス系表示内容となることも意味する。

主制御用ＣＰＵ４０ａは、主制御用ＲＡＭ４０ｃに履歴情報を記憶する際、当該履歴情報を主制御用ＲＡＭ４０ｃに記憶されている履歴情報のうち最も新しい履歴情報（最新の履歴情報）として記憶させる。その際、主制御用ＲＡＭ４０ｃに記憶されている履歴情報の数が上限数を超える場合、主制御用ＣＰＵ４０ａは、主制御用ＲＡＭ４０ｃに記憶されている履歴情報のうち上限数を超える最も古い履歴情報（最古の履歴情報）を消去する。

また、主制御用ＣＰＵ４０ａは、主制御用ＲＡＭ４０ｃに履歴情報を記憶する際、主制御用ＲＡＭ４０ｃに記憶された履歴情報に基づき特典の付与を決定する。具体的に、主制御用ＣＰＵ４０ａは、最新の履歴情報から、当該最新の履歴情報と同一種類の履歴情報が連続して記憶されていることを特定できる場合、連続して記憶された連続回数に応じた確率で特典の付与を決定する。なお、主制御用ＣＰＵ４０ａは、連続回数が所定回数であるときよりも多い回数であるときの方が高い確率で特典の付与を決定する。つまり、連続回数が多ければ多いほど特典が付与され易い。

また、主制御用ＣＰＵ４０ａは、最新の履歴情報から、当該最新の履歴情報と同一種類の履歴情報が連続して記憶されていない場合であっても、複数種類の履歴情報が特定順序で記憶されたことを特定できる場合、特典の付与を決定する場合がある。本実施形態では、主制御用ＲＡＭ４０ｃに記憶された履歴情報のうち、最新の履歴情報と最古の履歴情報が同一種類であって、２番目の履歴情報と４番目の履歴情報が同一種類である一方で最新の履歴情報とは異なる種類であり、３番目の履歴情報が他の履歴情報とは異なる種類となる順序を、特定順序としている。本実施形態において、履歴情報が特定種表示情報に相当し、当該履歴情報を記憶可能な主制御用ＲＡＭ４０ｃが記憶手段として機能する。また、変動ゲームにおいて透視窓１６の表示内容が特定種に分類される表示内容となることにより特典を付与する特典付与条件（第１の特典付与条件）が成立し得る。

なお、主制御用ＣＰＵ４０ａは、履歴情報を主制御用ＲＡＭ４０ｃに記憶すると、当該履歴情報を特定可能な履歴情報コマンドを副制御用ＣＰＵ４１ａに出力する。副制御用ＣＰＵ４１ａは、履歴情報コマンドを入力することで、主制御用ＲＡＭ４０ｃに記憶された履歴情報を把握できる。そして、副制御用ＣＰＵ４１ａは、履歴情報コマンドを入力すると、当該履歴情報コマンドから特定可能な履歴情報を副制御用ＲＡＭ４１ｃに記憶する。

そして、副制御用ＣＰＵ４１ａは、主制御用ＣＰＵ４０ａと同様、副制御用ＲＡＭ４１ｃに履歴情報を記憶する際、当該履歴情報を副制御用ＲＡＭ４１ｃに記憶されている履歴情報のうち最も新しい履歴情報（最新の履歴情報）として記憶させる。その際、副制御用ＲＡＭ４１ｃに記憶されている履歴情報の数が上限数を超える場合、副制御用ＣＰＵ４１ａは、副制御用ＲＡＭ４１ｃに記憶されている履歴情報のうち上限数を超える最も古い履歴情報（最古の履歴情報）を消去する。これにより、副制御用ＲＡＭ４１ｃにて管理されている履歴情報は、主制御用ＲＡＭ４０ｃにて管理されている履歴情報と同一になる。

また、図７（ａ），（ｂ）に示すように、本実施形態のスロットマシン１０では、履歴画像ＲＧが演出表示装置１４にて表示される。履歴画像ＲＧは、複数の履歴領域Ｒｇ１〜Ｒｇ５に区画されている。つまり、履歴画像ＲＧは、複数の履歴領域Ｒｇ１〜Ｒｇ５によって構成されている。また、履歴画像ＲＧにおいて、第１の履歴領域Ｒｇ１、第２の履歴領域Ｒｇ２、第３の履歴領域Ｒｇ３、第４の履歴領域Ｒｇ４、第５の履歴領域Ｒｇ５の順で、左から横並びに各履歴領域Ｒｇ１〜Ｒｇ５が区画されている。また、各履歴領域Ｒｇ１〜Ｒｇ５には、履歴情報を特定可能な役画像が表示される。

具体的に、第１の履歴領域Ｒｇ１には、１番目（最新）の履歴情報を特定可能な役画像が表示される。また、第２の履歴領域Ｒｇ２には、２番目（２回前）の履歴情報を特定可能な役画像が表示され、第３の履歴領域Ｒｇ３には、３番目（３回前）の履歴情報を特定可能な役画像が表示される。同様に、第４の履歴領域Ｒｇ４には、４番目（４回前）の履歴情報を特定可能な役画像が表示され、第５の履歴領域Ｒｇ５には、５番目（最古）の履歴情報を特定可能な役画像が表示される。

役画像には、第１の履歴情報を特定可能なチェリー画像ＣＧと、第２の履歴情報を特定可能なスイカ画像ＳＧと、第３の履歴情報を特定可能なチャンス画像ＡＧと、がある。
図７（ａ）に示すように、最新の履歴情報から当該履歴情報と同一種類の履歴情報が連続して記憶されている場合、履歴画像ＲＧにおいて、第１の履歴領域Ｒｇ１に加えて、第２の履歴領域Ｒｇ２にも同一の役画像が表示される。なお、図７（ａ）では、連続回数が２回の場合の履歴画像ＲＧの一例を示しているが、連続回数が３回の場合、履歴画像ＲＧにおいて、第１の履歴領域Ｒｇ１〜第３の履歴領域Ｒｇ３に同一の役画像が表示される。同様に、連続回数が５回の場合、履歴画像ＲＧにおいて、第１の履歴領域Ｒｇ１〜第５の履歴領域Ｒｇ５の全てに同一の役画像が表示される。

また、図７（ｂ）に示すように、複数種類の履歴情報が特定順序で記憶されている場合、履歴画像ＲＧにおいて、第１の履歴領域Ｒｇ１〜第３の履歴領域Ｒｇ３にそれぞれ異なる役画像が表示される。そして、複数種類の履歴情報が特定順序で記憶されている場合、履歴画像ＲＧにおいて、第４の履歴領域Ｒｇ４には第２の履歴領域Ｒｇ２と同一の役画像が表示され、第５の履歴領域Ｒｇ５には第１の履歴領域Ｒｇ１と同一の役画像が表示される。

このように、本実施形態において主制御用ＲＡＭ４０ｃに記憶された履歴情報が特定順序で記憶されている場合、履歴画像ＲＧを構成する履歴領域のうち中央に位置する第３の履歴領域Ｒｇ３を基準（中心）に、各履歴領域に表示された役画像が対象関係となる。本実施形態では、履歴領域Ｒｇ１〜Ｒｇ５が横並びに区画されていることから、特定順序で履歴情報が記憶されている場合、第３の履歴領域Ｒｇ３を基準（中心）に、各履歴領域に表示された役画像が左右対称の関係となる。

なお、本実施形態では、副制御用ＣＰＵ４１ａが、副制御用ＲＡＭ４１ｃに記憶されている履歴情報に基づき、履歴画像ＲＧ及び当該履歴画像ＲＧの履歴領域Ｒｇ１〜Ｒｇ５に表示される役画像を制御する。

このように、本実施形態では、履歴画像ＲＧを演出表示装置１４に表示することによって、特定種表示情報に相当する履歴情報の記憶状況（つまり、記憶手段に相当する主制御用ＲＡＭ４０ｃに記憶された履歴情報）が報知される。したがって、本実施形態において、履歴画像ＲＧを表示する演出表示装置１４が、特定種表示情報の記憶状況（記憶手段に記憶された特定種表示情報）を報知可能な報知手段として機能する。

ここで、図８に基づき、特典が付与される確率について説明する。
図８に示すように、本実施形態では、連続回数が多いほど特典の付与が決定される確率（以下、「特典付与率」という）が高く、特典が付与され易い。また、本実施形態では、連続回数が所定回数であるときには、当該所定回数よりも多い回数であるときの方が、連続回数に応じて特典付与率が高く、特典が付与され易い。なお、本実施形態の連続回数において、所定回数を「１」とするならば、「２」〜「５」が所定回数よりも多い回数に相当する。また、本実施形態の連続回数において、所定回数を「２」とするならば、「３」〜「５」が所定回数よりも多い回数に相当し、所定回数を「３」とするならば、「４」及び「５」が所定回数よりも多い回数に相当する。同様に、本実施形態の連続回数において、所定回数を「４」とするならば、「５」が所定回数よりも多い回数に相当する。つまり、変動ゲーム中（又は、後述するフリーズ中）のリールの動作により、透視窓１６の表示内容が特定種に分類される表示内容が連続するほど高確率で特典が付与され得る。

また、本実施形態では、同一種類の履歴情報が最新の履歴情報として記憶される場合であっても、最新の透視窓１６の表示内容によって、特典付与率が異なる。特に、同一種類の特定種に分類される表示内容となる場合であっても、透視窓１６の表示内容とすることが可能となり難い表示内容となった場合の方が、特典付与率が高い。

本実施形態では、透視窓１６の表示内容を入賞ラインＮＬ上に強チェリー停止目が停止された表示内容とすることが可能となったことに基づき第１の履歴情報が記憶される場合、入賞ラインＮＬ上に弱チェリー停止目が停止された表示内容とすることが可能となったことに基づき第１の履歴情報が記憶される場合に比して、特典付与率が高い。同様に、透視窓１６の表示内容を入賞ラインＮＬ上に強スイカ停止目が停止された表示内容とすることが可能となったことに基づき第２の履歴情報が記憶される場合、入賞ラインＮＬ上に弱スイカ停止目が停止された表示内容とすることが可能となったことに基づき第２の履歴情報が記憶される場合に比して、特典付与率が高い。また、透視窓１６の表示内容を入賞ラインＮＬ上に強チャンス停止目が停止された表示内容とすることが可能となったことに基づき第３の履歴情報が記憶される場合、入賞ラインＮＬ上に弱チャンス停止目が停止された表示内容とすることが可能となったことに基づき第３の履歴情報が記憶される場合に比して、特典付与率が高い。

本実施形態では、チェリー系表示内容において、入賞ラインＮＬ上に強チェリー停止目が停止された表示内容が第１の表示内容に相当し、入賞ラインＮＬ上に弱チェリー停止目が停止された表示内容が第２の表示内容に相当する。また、本実施形態では、スイカ系表示内容において、入賞ラインＮＬ上に強スイカ停止目が停止された表示内容が第１の表示内容に相当し、入賞ラインＮＬ上に弱スイカ停止目が停止された表示内容が第２の表示内容に相当する。同様に、本実施形態では、チャンス系表示内容において、入賞ラインＮＬ上に強チャンス停止目が停止された表示内容が第１の表示内容に相当し、入賞ラインＮＬ上に弱チャンス停止目が停止された表示内容が第２の表示内容に相当する。

以下の説明において、強チェリー停止目、強スイカ停止目及び強チャンス停止目を纏めて、「強停止目」という。また、弱チェリー停止目、弱スイカ停止目及び弱チャンス停止目を纏めて、「弱停止目」という。なお、「同一種類の特定種に分類される表示内容となる場合において、透視窓１６の表示内容とすることが可能となり難い表示内容」とは、入賞ラインＮＬ上に強停止目が停止されたときの透視窓１６の表示内容を意味する。同様に、「同一種類の特定種に分類される表示内容となる場合において、透視窓１６の表示内容とすることが可能となり易い表示内容」とは、入賞ラインＮＬ上に弱停止目が停止されたときの透視窓１６の表示内容を意味する。

また、本実施形態では、複数種類の履歴情報が特定順序（特定の順序）で記憶される場合であっても、最新の透視窓１６の表示内容によって、特典付与率が異なる。特に、最新の透視窓１６の表示内容が、入賞ラインＮＬ上に弱停止目が停止された表示内容となる場合よりも、入賞ラインＮＬ上に強停止目が停止された表示内容となる場合の方が、特典付与率が高い。また、本実施形態において、複数種類の履歴情報が特定順序で記憶される場合の特典付与率は、連続回数が上限数に相当する「５」のときの特典付与率と同一確率になる。つまり、変動ゲーム中（又は、後述するフリーズ中）のリールの動作により、透視窓１６の表示内容が予め定めた特定の順序で複数種類の特定種に分類される表示内容となった場合に、特定順序に応じた確率で特典が付与され得る。

また、本実施形態のスロットマシン１０では、通常遊技状態又は特別遊技状態において、フリーズが生起される。本実施形態のフリーズは、主制御用ＣＰＵ４０ａによって生起される。本実施形態において、フリーズは、スタートレバー２２が操作されたことを契機に生起される。

フリーズでは、透視窓１６の表示内容を当選情報抽選の抽選結果に基づく表示内容とするためのストップボタン２３の操作が無効となる。そして、本実施形態においてフリーズが制御されているときには、ストップボタン２３を操作しても、リールの回動が停止しない。

また、本実施形態のフリーズ中には、各リール１３Ｌ，１３Ｃ，１３Ｒが動作するフリーズ回胴演出が行われる。フリーズ中に各リール１３Ｌ，１３Ｃ，１３Ｒが動作することにより、透視窓１６の表示内容が更新される。

スロットマシン１０では、フリーズ中、リール１３Ｌ，１３Ｃ，１３Ｒが１回又は複数回動作するようになっており、透視窓１６の表示内容が１回又は複数回更新される。そして、フリーズ中、リール１３Ｌ，１３Ｃ，１３Ｒが動作する毎に、透視窓１６の表示内容が特定種に分類される表示内容（チェリー系表示内容、スイカ系表示内容及びチャンス系表示内容）となる。

本実施形態では、フリーズ中に透視窓１６の表示内容が特定種に分類される表示内容となる場合、変動ゲームにおいて透視窓１６の表示内容が特定種に分類される表示内容となる場合の当該表示内容と同一の表示内容となる。つまり、変動ゲームにおいて透視窓１６の表示内容が特定種に分類される表示内容となる場合の当該表示内容の中に、フリーズ中において透視窓１６の表示内容が特定種に分類される表示内容となる場合の当該表示内容に含まれていることがわかる。因みに、変動ゲームにおける透視窓１６の表示内容とは、当選情報抽選（役抽選）の抽選結果に基づく表示内容（当選情報抽選の抽選結果を示す表示内容）を意味する。一方、フリーズ中における透視窓１６の表示内容とは、当選情報抽選の抽選結果を示す表示内容ではなく、フリーズ中の演出上の表示内容を意味する。また、フリーズは変動ゲーム中に行われるものであるが、本明細書での説明において、変動ゲームにおける表示内容にはフリーズ中における表示内容は含まれない。

フリーズを行うか否かについては、フリーズ抽選によって決定される。本実施形態では、フリーズ抽選に当選することによりフリーズを行うことが決定され、フリーズ抽選に非当選することによりフリーズを行わないことが決定される。フリーズ抽選は、遊技状態毎に、当選情報抽選の抽選結果に基づく当選確率の下で行われる。そして、フリーズを行うことが決定された場合、次の変動ゲームを開始させるためのスタートレバー２２の操作を契機にフリーズが生起されることになる。

また、透視窓１６の表示内容を特定種に分類される表示内容とすることを可能とする当選情報に当選したことを契機にフリーズが行われる場合、当該フリーズ中、リール１３Ｌ，１３Ｃ，１３Ｒが動作して、透視窓１６の表示内容が１回又は複数回同一種類の特定種に分類される表示内容となる。因みに、本実施形態において、透視窓１６の表示内容を特定種に分類される表示内容とすることを可能とする当選情報とは、第１１の当選情報、第１２の当選情報、第２１の当選情報、第２２の当選情報、第３１の当選情報及び第３２の当選情報をいう。

一方、透視窓１６の表示内容を特定種に分類される表示内容とすることを可能とする当選情報以外の当選情報に当選したことを契機にフリーズが行われる場合、当該フリーズ中、リール１３Ｌ，１３Ｃ，１３Ｒが動作して、透視窓１６の表示内容が１回又は複数回同一種類の特定種に分類される表示内容となる。

以下、フリーズに係る制御について説明する。
通常遊技状態と特別遊技状態において、主制御用ＣＰＵ４０ａは、当選情報抽選の抽選結果に基づき、フリーズ抽選を行う。

図９に示すように、当選情報抽選の抽選結果がはずれの場合、主制御用ＣＰＵ４０ａは、通常遊技状態であるときにはフリーズ抽選を行わない一方、特別遊技状態であるときにはフリーズ抽選を行う。なお、本実施形態では、通常遊技状態であるときに当選情報抽選の抽選結果がはずれの場合にはフリーズ抽選を行わないようにしたが、当選確率が「０％」の下でフリーズ抽選を行うようにしてもよい。

また、透視窓１６の表示内容を特定種に分類される表示内容とすることを可能とする当選情報に当選した場合、主制御用ＣＰＵ４０ａは、フリーズ抽選を行う。このとき、主制御用ＣＰＵ４０ａは、通常遊技状態と特別遊技状態で同じ当選確率の下、フリーズ抽選を行う。例えば、第１１の当選情報に当選した場合、主制御用ＣＰＵ４０ａは、通常遊技状態であるときには「２／２５６」の当選確率の下でフリーズ抽選を行い、特別遊技状態であるときにも「２／２５６」の当選確率の下でフリーズ抽選を行う。

また、主制御用ＣＰＵ４０ａは、透視窓１６の表示内容が入賞ラインＮＬ上に弱停止目が停止された表示内容となる場合よりも、入賞ラインＮＬ上に強停止目が停止された表示内容となる場合の方が、高い当選確率の下でフリーズ抽選を行う。例えば、通常遊技状態において、主制御用ＣＰＵ４０ａは、第１１の当選情報に当選した場合には「２／２５６」の当選確率の下でフリーズ抽選を行い、第１２の当選情報に当選した場合には「３２／２５６」の当選確率の下でフリーズ抽選を行う。

また、主制御用ＣＰＵ４０ａは、第４１の当選情報に当選して入賞ラインＮＬ上にチェンジ停止目が停止された場合、つまり、透視窓１６の表示内容が入賞ラインＮＬ上にチェンジ停止目が停止された表示内容となる場合、当選情報抽選の抽選結果が他の抽選結果である場合に比して、高い当選確率の下でフリーズ抽選を行う。本実施形態において主制御用ＣＰＵ４０ａは、第４１の当選情報に当選して入賞ラインＮＬ上にチェンジ停止目が停止された場合には、「１００％」の当選確率の下でフリーズ抽選を行う。なお、本実施形態では、第４１の当選情報に当選して入賞ラインＮＬ上にチェンジ停止目が停止された場合にフリーズ抽選が行われるようにしたが、フリーズ抽選を行うことなくフリーズを行うことが決定されるようにしてもよい。

また、主制御用ＣＰＵ４０ａは、当選情報抽選の抽選結果がはずれの場合にフリーズを行うことを決定した場合、フリーズ回胴演出においてリール１３Ｌ，１３Ｃ，１３Ｒを動作させた後の透視窓１６の表示内容を決定する。同様に、主制御用ＣＰＵ４０ａは、当選情報抽選にて第４１の当選情報に当選した場合にフリーズを行うことを決定した場合、フリーズ回胴演出においてリール１３Ｌ，１３Ｃ，１３Ｒを動作させた後の透視窓１６の表示内容を決定する。

図１０に示すように、主制御用ＣＰＵ４０ａは、チェリー系表示内容、スイカ系表示内容及びチャンス系表示内容の中から、フリーズ回胴演出においてリール１３Ｌ，１３Ｃ，１３Ｒを動作させた後の透視窓１６の表示内容を決定する。

なお、第１１の当選情報に当選してフリーズを行うことが決定された場合、フリーズ回胴演出において透視窓１６の表示内容は、入賞ラインＮＬ上に弱チェリー停止目が停止された表示内容となる。また、第１２の当選情報に当選してフリーズを行うことが決定された場合、フリーズ回胴演出において透視窓１６の表示内容は、入賞ラインＮＬ上に強チェリー停止目が停止された表示内容となる。

同様に、第２１の当選情報に当選してフリーズを行うことが決定された場合、フリーズ回胴演出において透視窓１６の表示内容は、入賞ラインＮＬ上に弱スイカ停止目が停止された表示内容となる。また、第２２の当選情報に当選してフリーズを行うことが決定された場合、フリーズ回胴演出において透視窓１６の表示内容は、入賞ラインＮＬ上に強スイカ停止目が停止された表示内容となる。

また、第３１の当選情報に当選してフリーズを行うことが決定された場合、フリーズ回胴演出において透視窓１６の表示内容は、入賞ラインＮＬ上に弱チャンス停止目が停止された表示内容となる。また、第３２の当選情報に当選してフリーズを行うことが決定された場合、フリーズ回胴演出において透視窓１６の表示内容は、入賞ラインＮＬ上に強チャンス停止目が停止された表示内容となる。

続いて、主制御用ＣＰＵ４０ａは、当選情報抽選の抽選結果とフリーズ回胴演出における透視窓１６の表示内容に基づき、フリーズ回胴演出においてリール１３Ｌ，１３Ｃ，１３Ｒを動作させて透視窓１６の表示内容を更新する回数（以下、「フリーズ中の動作回数」という）を決定する。以上のように、本実施形態において、フリーズ中の透視窓１６の表示内容を決める主制御用ＣＰＵ４０ａが、フリーズ表示内容決定手段として機能する。

また、本実施形態では、変動ゲームにおいて透視窓１６の表示内容が特定種に分類される表示内容となる場合の当該表示内容と、フリーズ中に透視窓１６の表示内容が特定種に分類される表示内容となる場合の当該表示内容と、を同一にしている。すなわち、本実施形態では、変動ゲームにおいて透視窓１６の表示内容が特定種に分類される表示内容となる場合の当該表示内容の中に、フリーズ中に透視窓１６の表示内容が特定種に分類される表示内容となる場合の当該表示内容が含まれている。

このため、例えば、変動ゲームにおいて透視窓１６の表示内容がチェリー系表示内容となった場合、透視窓１６を介して図柄を視認可能な領域（表示部の表示領域）のうち一部の領域に相当する図柄透過位置ＨＲ３，ＨＲ５にチェリー図柄ＣＺが表示される。そして、フリーズ中において透視窓１６の表示内容がチェリー系表示内容となった場合、透視窓１６を介して図柄を視認可能な領域のうち一部の領域に相当する図柄透過位置ＨＲ３，ＨＲ５にチェリー図柄ＣＺが表示される。このように、変動ゲームにおいて表示部の表示内容が特定種に分類される表示内容となった場合、表示部の表示領域のうち特定の表示領域には特定図柄が表示され、フリーズ中に回動体が動作して表示部の表示内容が特定種に分類される表示内容となった場合、表示部の表示領域のうち一部の表示領域には特定図柄が表示されることになる。

図１１に示すように、主制御用ＣＰＵ４０ａは、当選情報抽選にて第４１の当選情報に当選してフリーズを行うことを決定した場合には、第４１の当選情報に当選すること以外の抽選結果のときにフリーズを行うことを決定した場合に比して、フリーズ中の動作回数として多い回数を決定する。このため、透視窓１６の表示内容が入賞ラインＮＬ上にチェンジ停止目が停止された表示内容となった場合には、透視窓１６の表示内容が入賞ラインＮＬ上にチェンジ停止目以外の図柄組み合わせが停止された表示内容となった場合に比して、フリーズ中の動作回数が多くなり易い。

また、主制御用ＣＰＵ４０ａは、当選情報抽選にて第４１の当選情報に当選することを以外の抽選結果のときにフリーズを行うことを決定した場合には、フリーズ中の動作回数として１回以上の回数を決定する。一方、主制御用ＣＰＵ４０ａは、当選情報抽選にて第４１の当選情報に当選してフリーズを行うことを決定した場合には、フリーズ中の動作回数として２回以上の回数を決定する。このように、当選情報抽選にて第４１の当選情報に当選してフリーズを行うことが決定された場合におけるフリーズ中の動作回数の最低回数は、当選情報抽選にて第４１の当選情報に当選することを以外の抽選結果のときにフリーズを行うことが決定された場合におけるフリーズ中の動作回数の最低回数よりも多い。

また、主制御用ＣＰＵ４０ａは、透視窓１６の表示内容が入賞ラインＮＬ上に弱停止目が停止された表示内容となる場合よりも、入賞ラインＮＬ上に強停止目が停止された表示内容となる場合の方が、フリーズ中の動作回数として多い回数を決定する。このため、透視窓１６の表示内容が入賞ラインＮＬ上に強停止目が停止された表示内容（第１の表示内容）となる場合には、透視窓１６の表示内容が入賞ラインＮＬ上に弱停止目が停止された表示内容（第２の表示内容）となる場合に比して、フリーズ中の動作回数が多くなり易い。

以上のように、第４１の当選情報に当選して入賞ラインＮＬ上にチェンジ停止目が停止された場合には、フリーズが行われ易く、且つ、フリーズ中の動作回数も多くなり易い。そして、本実施形態では、入賞ラインＮＬ上にチェンジ停止目が停止された透視窓１６の表示内容が、特殊表示内容に相当する。

また、主制御用ＣＰＵ４０ａは、フリーズ抽選に当選した場合、変動ゲームの終了に伴い、フリーズを行うことが決定されていることを示すフリーズ情報を主制御用ＲＡＭ４０ｃに記憶する。そして、主制御用ＣＰＵ４０ａは、スタートレバー２２が操作されて変動ゲームを開始する際、主制御用ＲＡＭ４０ｃにフリーズ情報が記憶されている場合、フリーズを生起させ、フリーズを制御する。なお、主制御用ＣＰＵ４０ａは、フリーズを生起させた場合、主制御用ＲＡＭ４０ｃに記憶されているフリーズ情報を消去する。

フリーズが制御されることにより、当選情報抽選の抽選結果に基づく図柄組み合わせが入賞ラインＮＬ上に停止されるタイミングが遅延されることになる。よって、主制御用ＣＰＵ４０ａは、フリーズを制御することで当選情報抽選の抽選結果に基づく図柄組み合わせが入賞ラインＮＬ上に停止されることを遅延させる遅延手段として機能するともいえる。また、フリーズが制御されることで、スタートレバー２２が操作されてからリール１３Ｌ，１３Ｃ，１３Ｒの回動が開始し、ストップボタン２３が操作されて全てのリール１３Ｌ，１３Ｃ，１３Ｒの回動が停止して、透視窓１６の表示内容が当選情報抽選の抽選結果に基づく表示内容となるまでの一連の遊技の流れが停滞することになる。すなわち、フリーズが制御されることにより、遊技の進行が停滞することになる。よって、主制御用ＣＰＵ４０ａは、フリーズ状態を制御することで、遊技の進行を停滞させる停滞手段として機能するともいえる。

そして、フリーズ中、主制御用ＣＰＵ４０ａは、フリーズ中の動作回数分、リール１３Ｌ，１３Ｃ，１３Ｒを動作させて透視窓１６の表示内容を特定種に分類される表示内容へと更新する。具体的に、主制御用ＣＰＵ４０ａは、フリーズを生起させることに伴って、各リール１３Ｌ，１３Ｃ，１３Ｒを回動（動作）させた後、透視窓１６の表示内容を特定種に分類される表示内容へと更新する。

また、主制御用ＣＰＵ４０ａは、透視窓１６の表示内容を特定種に分類される表示内容へと更新する度に、フリーズ中にリール１３Ｌ，１３Ｃ，１３Ｒを実際に動作させた回数を示す実行回数に１加算し、実行回数を更新する。実行回数は、主制御用ＲＡＭ４０ｃにて記憶（管理）されている。

また、主制御用ＣＰＵ４０ａは、実行回数の更新後、当該実行回数とフリーズ中の動作回数が一致しない場合、再度リール１３Ｌ，１３Ｃ，１３Ｒを回動（動作）させた後、透視窓１６の表示内容を特定種に分類される表示内容へと更新する。

そして、主制御用ＣＰＵ４０ａは、実行回数の更新後、当該実行回数とフリーズ中の動作回数が一致した場合、フリーズを生起させてから透視窓１６の表示内容が特定種に分類される表示内容に更新された後、所定時間が経過するまでの間、若しくは、所定時間が経過するまでの間にスタートレバー２２が操作されると、フリーズ状態を終了する。

また、主制御用ＣＰＵ４０ａは、透視窓１６の表示内容と特定種に分類される表示内容とすることを可能とする当選情報に当選してフリーズを行うことを決定した場合、フリーズ中にリール１３Ｌ，１３Ｃ，１３Ｒを動作させた後、透視窓１６の表示内容を前記当選情報に基づき許容された特定種に分類される表示内容へと更新する。例えば、第１１の当選情報に当選してフリーズを行うことを決定した場合、主制御用ＣＰＵ４０ａは、フリーズ中にリール１３Ｌ，１３Ｃ，１３Ｒを動作させた後、透視窓１６の表示内容を入賞ラインＮＬ上に弱チェリー停止目が停止された表示内容へと更新する。

なお、主制御用ＣＰＵ４０ａは、当選情報抽選の抽選結果がはずれの場合にフリーズを行うことを決定し、フリーズ中に透視窓１６の表示内容を特定種に分類される表示内容へと更新する場合、強弱抽選を行い、入賞ラインＮＬ上に停止される図柄組み合わせを弱停止目と強停止目の何れにするかについて決定する。同様に、主制御用ＣＰＵ４０ａは、当選情報抽選にて第４１の当選情報に当選した場合にフリーズを行うことを決定し、フリーズ中に透視窓１６の表示内容を特定種に分類される表示内容へと更新する場合、強弱抽選を行い、入賞ラインＮＬ上に停止される図柄組み合わせを弱停止目と強停止目の何れにするかについて決定する。

図１２に示すように、主制御用ＣＰＵ４０ａは、強弱抽選において、フリーズ中にリール１３Ｌ，１３Ｃ，１３Ｒを動作させて透視窓１６の表示内容を特定種に分類される表示内容とする場合に入賞ラインＮＬ上に停止される図柄組み合わせを、強停止目よりも弱停止目とすることを高い確率で決定する。そして、主制御用ＣＰＵ４０ａは、強弱抽選を行った場合、当該強弱抽選の抽選結果に基づき、フリーズ中にリール１３Ｌ，１３Ｃ，１３Ｒを動作させた後の透視窓１６の表示内容を更新する。

例えば、フリーズ回胴演出においてリール１３Ｌ，１３Ｃ，１３Ｒを動作させた後の透視窓１６の表示内容の種類としてチェリー系表示内容を決定していたとする。この場合、主制御用ＣＰＵ４０ａは、強弱抽選にて弱停止目を決定した際、フリーズ中にリール１３Ｌ，１３Ｃ，１３Ｒを動作させた後、透視窓１６の表示内容を入賞ラインＮＬ上に弱チェリー停止目が停止された表示内容へと更新する。一方、主制御用ＣＰＵ４０ａは、強弱抽選にて強停止目を決定した際、フリーズ中にリール１３Ｌ，１３Ｃ，１３Ｒを動作させた後、透視窓１６の表示内容を入賞ラインＮＬ上に強チェリー停止目が停止された表示内容へと更新する。このように、本実施形態において、フリーズ中にリール（回動体）の動作を制御する主制御用ＣＰＵ４０ａが、フリーズ動作制御手段として機能する。

また、主制御用ＣＰＵ４０ａは、フリーズ中に透視窓１６の表示内容が、特定種に分類される表示内容となった場合、当該特定種に分類される表示内容の種類に応じた履歴情報を主制御用ＲＡＭ４０ｃに記憶する。そして、主制御用ＣＰＵ４０ａは、フリーズ中に透視窓１６の表示内容を特定種に分類される表示内容へと更新して履歴情報を記憶するときも同様に、履歴情報コマンドを副制御用ＣＰＵ４１ａに出力する。

このように、本実施形態では、変動ゲームにおいて透視窓１６の表示内容が特定種に分類される表示内容となった場合に履歴情報が記憶され、フリーズ中において透視窓１６の表示内容が特定種に分類される表示内容となった場合であっても履歴情報が記憶される。

また、主制御用ＣＰＵ４０ａは、フリーズ中においても、透視窓１６の表示内容を特定種に分類される表示内容に更新する毎に、主制御用ＲＡＭ４０ｃに記憶された履歴情報に基づき特典を付与するか否かについて決定する。このように、フリーズ中において透視窓１６の表示内容が特定種に分類される表示内容となることにより特典を付与する特典付与条件（第２の特典付与条件）が成立し得る。

また、主制御用ＣＰＵ４０ａは、特典の付与を決定した場合、有利移行情報を主制御用ＲＡＭ４０ｃに記憶し、特典を付与する。このように、本実施形態において有利移行情報を主制御用ＲＡＭ４０ｃに記憶し、特典を付与する主制御用ＣＰＵ４０ａが、特典付与手段として機能する。また、本実施形態において、特典を付与するか否かについて決定することにより、特典を付与することを決定可能な主制御用ＣＰＵ４０ａが、付与決定手段として機能する。

なお、本実施形態のスロットマシン１０では、フリーズ中に透視窓１６の表示内容が複数回更新される場合、同一種類の特定種に分類される表示内容へと更新される。このため、フリーズ中に透視窓１６の表示内容が複数回更新される場合、フリーズ中に連続回数が増加する。一方で、フリーズ中に透視窓１６の表示内容が複数回更新される場合、履歴情報が特定順序で記憶されることはない。

以上のように、本実施形態のスロットマシン１０は、変動ゲームにおいて透視窓１６の表示内容が特定種に分類される表示内容となる場合に加えて、フリーズ中において透視窓１６の表示内容が特定種に分類される表示内容となる場合の履歴を基に特典が付与される遊技性を有する。

また、本実施形態のスロットマシン１０では、スロットマシン１０の電源断（電源ＯＦＦ）が行われた場合、スロットマシン１０の内部に設けられた補助用電源（例えば、コンデンサ）から主制御基板４０及び副制御基板４１へ電源を供給可能に構成されている。スロットマシン１０の電源断が行われた場合、主制御用ＣＰＵ４０ａは主制御用ＲＡＭ４０ｃの記憶内容を保持するための主制御用の電源断処理を行う。同様に、スロットマシン１０の電源断が行われた場合、副制御用ＣＰＵ４１ａは副制御用ＲＡＭ４１ｃの記憶内容を保持するための副制御用の電源断処理を行う。

また、スロットマシン１０では、スロットマシン１０の電源投入（電源ＯＮ）が行われる際、ＲＡＭクリアスイッチＣＳが操作されていなければ、主制御用ＣＰＵ４０ａは主制御用ＲＡＭ４０ｃにて保持された記憶内容、副制御用ＣＰＵ４１ａは副制御用ＲＡＭ４１ｃに保持された記憶内容、を復帰させる復帰処理を行う。一方、スロットマシン１０では、スロットマシン１０の電源投入が行われる際、ＲＡＭクリアスイッチＣＳが操作されていれば、主制御用ＣＰＵ４０ａは主制御用ＲＡＭ４０ｃの記憶内容、副制御用ＣＰＵ４１ａは副制御用ＲＡＭ４１ｃの記憶内容、を初期化する初期化処理を行う。

初期化処理が行われた場合、主制御用ＲＡＭ４０ｃに記憶されていた履歴情報は消去される。同様に、初期化処理が行われた場合、副制御用ＲＡＭ４１ｃに記憶されていた履歴情報は初期化される。因みに、スロットマシン１０に電源投入されるとき以外にＲＡＭクリアスイッチＣＳが操作されたとしても、初期化処理は行われず、主制御用ＲＡＭ４０ｃや副制御用ＲＡＭ４１ｃの記憶内容は初期化されない。

また、スロットマシン１０に電源投入されていない場合であっても、リアルタイムクロック４１ｄが特定の時刻を計時した場合、副制御用ＣＰＵ４１ａは、履歴画像ＲＧを初期化する。本実施形態では、「特定の時刻」を、一般的に遊技店が営業していない時刻に相当する午前３時としている。履歴画像ＲＧが初期化された場合、各履歴領域Ｒｇ１〜Ｒｇ５に役画像が表示されていない履歴画像ＲＧが演出表示装置１４に表示される。また、履歴画像ＲＧを初期化した場合、副制御用ＣＰＵ４１ａは、初期化後に新たに記憶される履歴情報に基づく役画像を履歴画像ＲＧの各履歴領域Ｒｇ１〜Ｒｇ５に表示させて履歴画像ＲＧの内容を更新する一方、初期化前に記憶されていた履歴情報に基づく役画像は履歴画像ＲＧに表示させない。

なお、履歴画像ＲＧが初期化されても、主制御用ＲＡＭ４０ｃや副制御用ＲＡＭ４１ｃに記憶されている履歴情報は消去されないことから、履歴画像ＲＧから特定できる連続回数と、記憶されている履歴情報に基づく連続回数（実際の連続回数）と、に相違を生じさせることができる。このため、履歴画像ＲＧから特定可能な連続回数が少なくても、実際の連続回数は更に多いことを期待させることができる。

以上のように、本実施形態では、履歴画像ＲＧを演出表示装置１４に表示することによって、特定種表示情報に相当する履歴情報の記憶状況を報知するが、計時手段としてのリアルタイムクロック４１ｄによって特定の時刻が計時されたことを条件に、履歴情報の記憶状況の報知が初期化される。また、初期化操作手段に相当するＲＡＭクリアスイッチＣＳが操作されたことを条件に、記憶手段としての主制御用ＲＡＭ４０ｃや副制御用ＲＡＭ４１ｃに記憶された履歴情報（特定種表示情報）が初期化され得る。なお、特定の時刻は、午前３時に限らず、例えば、数時間おきに特定の時刻が計時されるように設定しても良いし、２４時間中に複数設定してもよい。

ここで、図１３（ａ）〜（ｄ）に基づき、連続回数の増加について、履歴画像ＲＧの変化とともに、説明する。
図１３（ａ）に示すように、第１の履歴領域Ｒｇ１及び第２の履歴領域Ｒｇ２にチェリー画像ＣＧ、第３の履歴領域Ｒｇ３にチャンス画像ＡＧ、第４の履歴領域Ｒｇ４にスイカ画像ＳＧ、第５の履歴領域Ｒｇ５にチェリー画像ＣＧが表示された履歴画像ＲＧが演出表示装置１４に表示されているとする。この場合、第１の履歴領域Ｒｇ１及び第２の履歴領域Ｒｇ２に同一のチェリー画像ＣＧが表示されている一方で、第３の履歴領域Ｒｇ３にチャンス画像ＡＧが表示されていることから、演出表示装置１４に表示された履歴画像ＲＧより、連続回数が「２」であることを特定できる。

続いて、図１３（ｂ）に示すように、透視窓１６の表示内容が特定種に分類される表示内容ではない表示内容となった場合には履歴情報が新たに記憶されないことから、履歴画像ＲＧは変化しない。

また、図１３（ｃ）に示すように、透視窓１６の表示内容がチェリー系表示内容になった場合、新たに第１の履歴情報が記憶される。これにより、連続回数が「２」から「３」へと増加する。そして、第１の履歴領域Ｒｇ１〜第３の履歴領域Ｒｇ３にチェリー画像ＣＧ、第４の履歴領域Ｒｇ４にチャンス画像ＡＧ、第５の履歴領域Ｒｇ５にスイカ画像ＳＧが表示された履歴画像ＲＧが演出表示装置１４に表示される。第１の履歴領域Ｒｇ１〜第３の履歴領域Ｒｇ３に同一のチェリー画像ＣＧが表示されている一方で、第４の履歴領域Ｒｇ４にはチャンス画像ＡＧが表示されていることから、演出表示装置１４に表示された履歴画像ＲＧより、連続回数が「３」であることを特定できる。

なお、透視窓１６の表示内容が入賞ラインＮＬ上に弱チェリー停止目が停止された表示内容となって連続回数が「３」となった場合、特典付与率は「２．３％」となる。一方、透視窓１６の表示内容が入賞ラインＮＬ上に強チェリー停止目が停止された表示内容となって連続回数が「３」となった場合、特典付与率は「２５．０％」となる。

更に、図１３（ｄ）に示すように、透視窓１６の表示内容がチェリー系表示内容となった場合、新たに第１の履歴情報が記憶される。これにより、連続回数が「３」〜「４」へと更に増加する。そして、第１の履歴領域Ｒｇ１〜第４の履歴領域Ｒｇ４にチェリー画像ＣＧ、第５の履歴領域Ｒｇ５にチャンス画像ＡＧが表示された履歴画像ＲＧが演出表示装置１４に表示される。第１の履歴領域Ｒｇ１〜第４の履歴領域Ｒｇ４に同一のチェリー画像ＣＧが表示されている一方で、第５の履歴領域Ｒｇ５にはチャンス画像ＡＧが表示されていることから、演出表示装置１４に表示された履歴画像ＲＧより、連続回数が「４」であることを特定できる。

なお、透視窓１６の表示内容が入賞ラインＮＬ上に弱チェリー停止目が停止された表示内容となって連続回数が「４」となった場合、特典付与率は「１２．５％」となる。一方、透視窓１６の表示内容が入賞ラインＮＬ上に強チェリー停止目が停止された表示内容となって連続回数が「４」となった場合、特典付与率は「３７．５％」となる。

次に、図１４（ａ）〜（ｅ）に基づき、履歴情報が記憶された順序が特定順序となるまでの流れについて、履歴画像ＲＧの変化とともに、説明する。
図１４（ａ）に示すように、第１の履歴領域Ｒｇ１にスイカ画像ＳＧ、第２の履歴領域Ｒｇ２にチェリー画像ＣＧ、第３の履歴領域Ｒｇ３にスイカ画像ＳＧ、第４の履歴領域Ｒｇ４及び第５の履歴領域Ｒｇ５にチャンス画像ＡＧが表示された履歴画像ＲＧが演出表示装置１４に表示されているとする。この場合、第１の履歴領域Ｒｇ１と第２の履歴領域Ｒｇ２に表示されている役画像が異なることから、演出表示装置１４に表示された履歴画像ＲＧより、連続回数が「１」であることを特定できる。

このとき、次に透視窓１６の表示内容が特定種に分類される表示内容となる場合において、透視窓１６の表示内容がチャンス系表示内容となる場合には、複数種類の履歴情報が特定順序で記憶されることがわかる。また、次に透視窓１６の表示内容が特定種に分類される表示内容となる場合において、透視窓１６の表示内容がスイカ系表示内容となる場合には、連続回数が「２」に増加することがわかる。

しかし、図１４（ｂ）に示すように、透視窓１６の表示内容がチェリー系表示内容となったとする。これにより、演出表示装置１４には、第１の履歴領域Ｒｇ１にチェリー画像ＣＧ、第２の履歴領域Ｒｇ２にスイカ画像ＳＧ、第３の履歴領域Ｒｇ３にチェリー画像ＣＧ、第４の履歴領域Ｒｇ４にスイカ画像ＳＧ、第５の履歴領域Ｒｇ５にチャンス画像ＡＧが表示された履歴画像ＲＧが表示される。この場合、第１の履歴領域Ｒｇ１と第２の履歴領域Ｒｇ２に表示されている役画像が異なることから、演出表示装置１４に表示された履歴画像ＲＧより、連続回数が「１」であることを特定できる。

このとき、次に透視窓１６の表示内容が特定種に分類される表示内容となる場合において、透視窓１６の表示内容が再びチェリー系表示内容となる場合には、連続回数が「２」に増加することがわかる。一方、次に透視窓１６の表示内容が特定種に分類される表示内容となる場合において、透視窓１６の表示内容がチェリー系表示内容以外の特定種に分類される表示内容となる場合には、複数種類の履歴情報が特定順序で記憶されない。したがって、次に透視窓１６の表示内容が特定種に分類される表示内容となる場合に、複数種類の履歴情報が特定順序で記憶されるチャンスがないことがわかる。

続いて、図１４（ｃ）に示すように、透視窓１６の表示内容がチャンス系表示内容となったとする。これにより、演出表示装置１４には、第１の履歴領域Ｒｇ１にチャンス画像ＡＧ、第２の履歴領域Ｒｇ２にチェリー画像ＣＧ、第３の履歴領域Ｒｇ３にスイカ画像ＳＧ、第４の履歴領域Ｒｇ４にチェリー画像ＣＧ、第５の履歴領域Ｒｇ５にスイカ画像ＳＧが表示された履歴画像ＲＧが表示される。この場合、第１の履歴領域Ｒｇ１と第２の履歴領域Ｒｇ２に表示されている役画像が異なることから、演出表示装置１４に表示された履歴画像ＲＧより、連続回数が「１」であることを特定できる。

このとき、次に透視窓１６の表示内容が特定種に分類される表示内容となる場合において、透視窓１６の表示内容が再びチャンス系表示内容となる場合には、連続回数が「２」に増加することがわかる。一方、次に透視窓１６の表示内容が特定種に分類される表示内容となる場合に、複数種類の履歴情報が特定順序で記憶されるチャンスがないことがわかる。

その後、図１４（ｄ）に示すように、透視窓１６の表示内容がチェリー系表示内容となったとする。これにより、演出表示装置１４には、第１の履歴領域Ｒｇ１にチェリー画像ＣＧ、第２の履歴領域Ｒｇ２にチャンス画像ＡＧ、第３の履歴領域Ｒｇ３にチェリー画像ＣＧ、第４の履歴領域Ｒｇ４にスイカ画像ＳＧ、第５の履歴領域Ｒｇ５にチェリー画像ＣＧが表示された履歴画像ＲＧが表示される。この場合、第１の履歴領域Ｒｇ１と第２の履歴領域Ｒｇ２に表示されている役画像が異なることから、演出表示装置１４に表示された履歴画像ＲＧより、連続回数が「１」であることを特定できる。

このとき、次に透視窓１６の表示内容が特定種に分類される表示内容となる場合において、透視窓１６の表示内容がスイカ系表示内容となる場合には、複数種類の履歴情報が特定順序で記憶されることがわかる。また、次に透視窓１６の表示内容が特定種に分類される表示内容となる場合において、透視窓１６の表示内容が再びチェリー系表示内容となる場合には、連続回数が「２」に増加することがわかる。すなわち、次に透視窓１６の表示内容が特定種に分類される表示内容となる場合に、複数種類の履歴情報が特定順序で記憶されるチャンスがあることがわかる。

そして、図１４（ｅ）に示すように、透視窓１６の表示内容がスイカ系表示内容となった場合、複数種類の履歴情報が特定順序で記憶されることになる。このとき、演出表示装置１４には、第１の履歴領域Ｒｇ１と第５の履歴領域Ｒｇ５には同一のスイカ画像ＳＧ、第２の履歴領域Ｒｇ２と第４の履歴領域Ｒｇ４には同一のチェリー画像ＣＧ、第３の履歴領域Ｒｇ３にはチャンス画像ＡＧが表示された履歴画像ＲＧが表示される。

透視窓１６の表示内容がスイカ系表示内容となって複数種類の履歴情報が特定順序で記憶される場合、透視窓１６の表示内容が入賞ラインＮＬ上に弱スイカ停止目が停止されたスイカ系表示内容であるとき、特典付与率は「２５．０％」となる。一方、透視窓１６の表示内容がスイカ系表示内容となって複数種類の履歴情報が特定順序で記憶される場合、透視窓１６の表示内容が入賞ラインＮＬ上に強スイカ停止目が停止されたスイカ系表示内容であるとき、特典付与率は「５０．０％」となる。なお、図１４（ａ）〜（ｄ）において、連続回数が「１」のときにも特典付与抽選が行われるため、特典が付与される可能性がある。

次に、図１５（ａ）〜（ｈ）に基づき、フリーズ中の連続回数の増加について、フリーズ中の透視窓１６の表示内容とともに、説明する。
図１５（ａ）に示すように、第４１の当選情報に当選し、変動ゲームにおいて入賞ラインＮＬ上にチェンジ停止目が停止されたとする。透視窓１６の表示内容が入賞ラインＮＬ上にチェンジ停止目が停止された表示内容となっても、当該表示内容は特定種に分類される表示内容ではないため、履歴情報は記憶されず、連続回数は増加しない。

また、第４１の当選情報に当選して透視窓１６の表示内容が入賞ラインＮＬ上にチェンジ停止目が停止された表示内容となったことに伴い、フリーズを行うことが決定されたとする。また、フリーズ中にリール１３Ｌ，１３Ｃ，１３Ｒを動作させた後の透視窓１６の表示内容としてチェリー系表示内容が決定され、フリーズ中の動作回数として「３回」が決定されたとする。

そして、図１５（ｂ）に示すように、スタートレバー２２が操作されると、フリーズが生起され、各リール１３Ｌ，１３Ｃ，１３Ｒが動作（回動）し、フリーズ中の１回目のリールの動作が行われる。これに伴って行われた強弱抽選では、強停止目が決定されたとする。この場合、所定の時間が経過した後、図１５（ｃ）に示すように、各リール１３Ｌ，１３Ｃ，１３Ｒの回動が停止し、透視窓１６の表示内容が特定種に分類される表示内容へと更新される。

更に、図１５（ｄ）に示すように、スタートレバー２２が操作されると、再び各リール１３Ｌ，１３Ｃ，１３Ｒが動作（回動）し、フリーズ中の２回目のリールの動作が行われる。これに伴って行われた強弱抽選では、弱停止目が決定されたとする。この場合、所定の時間が経過した後、図１５（ｅ）に示すように、各リール１３Ｌ，１３Ｃ，１３Ｒの回動が停止し、透視窓１６の表示内容が特定種に分類される表示内容へと更新される。

その後、図１５（ｆ）に示すように、スタートレバー２２が操作されると、再び各リール１３Ｌ，１３Ｃ，１３Ｒが動作（回動）し、フリーズ中の３回目のリールの動作が行われる。これに伴って行われた強弱抽選では、弱停止目が決定されたとする。この場合、所定の時間が経過した後、図１５（ｇ）に示すように、各リール１３Ｌ，１３Ｃ，１３Ｒの回動が停止し、透視窓１６の表示内容が特定種に分類される表示内容へと更新される。

そして、図１５（ｈ）に示すように、フリーズ中の動作回数として決定した３回分のリールの動作が終了し、更にフリーズ状態が終了すると、各リール１３Ｌ，１３Ｃ，１３Ｒが回動して、変動ゲームが再開される。変動ゲームが再開された後、ストップボタン２３Ｌ，２３Ｃ，２３Ｒを操作すると、当選情報抽選の抽選結果に基づく図柄組み合わせが入賞ラインＮＬ上に停止される。

以上、詳述したように、本実施形態は、以下の効果を有する。
（１）同一種類の履歴情報（特定種表示情報）が連続して記憶されていることを特定できる場合、つまり、透視窓１６の表示内容（表示部の表示内容）を同一種類の特定種に分類される表示内容とすることが連続して可能となった場合、連続した連続回数が多いほど高い確率で特典が付与される。また、透視窓１６の表示内容を同一種類の特定種に分類される表示内容にすることが連続して可能となっていない場合でも、透視窓１６の表示内容を複数種類の特定種に分類される表示内容とすることが特定順序（所定の順序）で可能となった場合には、特典が付与され得る。このように、透視窓１６の表示内容を複数種類の特定種に分類される表示内容とすることが特定順序で可能となった場合であっても特典が付与されるため、透視窓１６の表示内容を同一種類の特定種に分類される表示内容とすることが連続して可能となっていない状況でも面白味があり、興趣の向上を図ることができる。

（２）入賞ラインＮＬ上に強停止目が停止された表示内容（第１の表示内容）及び入賞ラインＮＬ上に弱停止目が停止された表示内容（第２の表示内容）のうち、透視窓１６の表示内容（表示部の表示内容）とすることが可能になり難い入賞ラインＮＬ上に強停止目が停止された表示内容となった場合の方が、特典が付与され易い。したがって、透視窓１６の表示内容が同一種類の特定種に分類される表示内容となる場合であっても、透視窓１６の表示内容が入賞ラインＮＬ上に強停止目と弱停止目の何れが停止された表示内容であるかに注目する楽しみを与えることができ、興趣の向上を図ることができる。

（３）特定の時刻（例えば、午前３時）になると、履歴画像ＲＧの内容（報知される特定種表示情報の記憶状況）は初期化される一方で、記憶されている履歴情報（特定種表示情報）は維持される。このため、履歴画像ＲＧが初期化された状況でも、実際に記憶されている履歴情報を推測する楽しさを与え、興趣の向上を図ることができる。例えば、履歴画像ＲＧから特定可能な連続回数が少ない場合でも、実際に記憶されている履歴情報から特定可能な連続回数が多いことを期待させることができる。

（４）初期化操作手段としてのＲＡＭクリアスイッチＣＳが操作された際には、記憶された履歴情報（特定種表示情報）も初期化される。これにより、記憶された履歴情報が初期化されているか（又は、保持されているか）についても推測させる楽しみを与えることができ、興趣の向上を図ることができる。

（５）透視窓１６の表示内容（表示部の表示内容）が入賞ラインＮＬ上に強停止目が停止された表示内容（第１の表示内容）となった場合でも、透視窓１６の表示内容が入賞ラインＮＬ上に弱停止目が停止された表示内容（第２の表示内容）となった場合と同一種類の履歴情報（特定種表示情報）が記憶される。このため、外部的に透視窓１６の表示内容の種類を増やしつつ、内部的に履歴情報の種類を増やさないため、情報量を抑制しつつ、様々なバリエーションで興趣の向上を図ることができる。

（６）特典を付与するにあたって基になる履歴情報（特定種表示情報）は、役抽選に相当する当選情報抽選の抽選結果に基づく透視窓１６の表示内容（表示部の表示内容）に限らず、フリーズ中の透視窓１６の表示内容が特定種に分類される表示内容となった際にも記憶される。このように、当選情報抽選の抽選結果に基づく透視窓１６の表示内容に限らず、フリーズ中の透視窓１６の表示内容でも履歴情報が記憶されるため、フリーズ中の透視窓１６の表示内容についても注目させて、興趣の向上を図ることができる。

（７）同一種類の履歴情報（特定種表示情報）が連続して記憶された回数が多いときほど特典が付与され易い。これにより、透視窓１６の表示内容が特定種に分類される表示内容となる度に、特典が付与されることへの期待感が高まる遊技性（ゲーム性）の下、興趣の向上を図ることができる。

（８）複数種類の履歴情報（特定種表示情報）が記憶された順序が特定順序（特定の順序）であることを特定できる場合、特定順序に応じた確率で特典が付与され得る。このように、透視窓１６の表示内容（表示部の表示内容）が特定種に分類される表示内容となった場合であっても、以前記憶された履歴情報の順序に応じた確率で特典の付与が決定される。このため、単に、１回だけの透視窓１６の表示内容が特定種に分類される表示内容となったことに限らず、これまでの履歴（既に記憶されている履歴情報の記憶順序）についても注目させて、興趣の向上を図ることができる。

（９）透視窓１６の表示内容（表示部の表示内容）が、入賞ラインＮＬ上にチェンジ停止目が停止された表示内容（特定種に分類される表示内容とは異なる特殊表示内容）となった後、フリーズが行われる。そして、フリーズ中には、リール１３Ｌ，１３Ｃ，１３Ｒが動作して透視窓１６の表示内容が特定種に分類される表示内容となる。このため、透視窓１６の表示内容が、入賞ラインＮＬ上にチェンジ停止目が停止された表示内容となるか否かについても注目させて、興趣の向上を図ることができる。

（１０）変動ゲームにおいて透視窓１６の表示内容（表示部の表示内容）が特定種に分類される表示内容となる場合の当該表示内容の中には、フリーズ中にリール１３Ｌ，１３Ｃ，１３Ｒが動作して透視窓１６の表示内容が特定種に分類される表示内容となる場合の当該表示内容が含まれている。このため、透視窓１６の表示内容が特定種に分類される表示内容となる場合、当該表示内容から、変動ゲームとフリーズ中の何れにおいて透視窓１６の表示内容が特定種に分類される表示内容となったかを判別し難くすることができ、現在の状況を推測する楽しみを与え、興趣の向上を図ることができる。

特に、フリーズ中は、透視窓１６の表示内容が連続して特定種に分類される表示内容となるため、通常では稀な表示内容が連続することで、特典が付与されることへの期待感を効果的に高め、興趣の向上を図ることができる。

（１１）変動ゲームにおいて透視窓１６の表示内容（表示部の表示内容）が特定種に分類される表示内容となった場合に特典が付与される可能性があり、フリーズ中において透視窓１６の表示内容が特定種に分類される表示内容となった場合にも特典が付与される可能性がある。

このように、変動ゲームやフリーズ中に、透視窓１６の表示内容が特定種に分類される表示内容となった場合に特典が付与され得ることから、変動ゲームやフリーズ中において透視窓１６の表示内容が特定種に分類される表示内容となるか否かについて注目する楽しみを与え、興趣の向上を図ることができる。

（１２）フリーズ中は、リール１３Ｌ，１３Ｃ，１３Ｒが複数回動作することで、透視窓１６の表示内容が複数回特定種に分類される表示内容となる場合がある。このため、連続回数が多くなるにしたがい特典が付おされる確率が高まる場合、フリーズ中、より多く透視窓１６の表示内容が特定種に分類される表示内容となることを期待させて、興趣の向上を図ることができる。

（１３）変動ゲームにおいて透視窓１６の表示内容（表示部の表示内容）が特定種に分類される表示内容となった場合に特典が付与される可能性があり、フリーズ中において表示部の表示内容が特定種に分類される表示内容となった場合にも特典が付与される可能性がある。そして、第２の滞在状態に相当する特別遊技状態では、第１の滞在状態に相当する通常遊技状態であるときよりもフリーズが行われる確率が高いため、フリーズ中にリールが動作して透視窓１６の表示内容が特定種に分類される表示内容となり特典が付与される機会が多くなり易い。

このように、変動ゲームやフリーズ中に、透視窓１６の表示内容が特定種に分類される表示内容となった場合に特典が付与され得ることから、変動ゲームやフリーズ中において透視窓１６の表示内容が特定種に分類される表示内容となるか否かについて注目する楽しみを与え、興趣の向上を図ることができる。更に、現在の遊技状態（滞在状態）に応じて、フリーズ中に透視窓１６の表示内容が特定種に分類される表示内容となって特典が付与されることへの期待感を変化させて、興趣の向上を図ることができる。

（１４）透視窓１６の表示内容（表示部の表示内容）が、入賞ラインＮＬ上に移行停止目が停止された表示内容（特別表示内容）となった回数に応じて、通常遊技状態（第１の滞在状態）から特別遊技状態（第２の滞在状態）へと移行するように構成されている。すなわち、透視窓１６の表示内容が、入賞ラインＮＬ上に移行停止目が停止された表示内容（特別表示内容）となったことを条件として、通常遊技状態から特別遊技状態へと移行する。これにより、通常遊技状態であるときには、透視窓１６の表示内容が入賞ラインＮＬ上に移行停止目が停止された表示内容となった回数が増加することについて注目させることができる。そして、フリーズ中に透視窓１６の表示内容が特定種に分類される表示内容となって特典が付与される機会が増加する特別遊技状態へと移行することを期待させて、興趣の向上を図ることができる。

（１５）変動ゲームにおいて透視窓１６の表示内容（表示部の表示内容）が入賞ラインＮＬ上に移行停止目が停止された表示内容（特別表示内容）となった場合、通常遊技状態（第１の滞在状態）から特別遊技状態（第２の滞在状態）へと移行し得る一方、賞が付与されない。このように、通常遊技状態において、透視窓１６の表示内容が入賞ラインＮＬ上に移行停止目が停止された表示内容となっても賞が付与されないが、特別遊技状態へ移行することへの期待感を高めることができる。このように、賞が付与されずに興趣の向上を図り難い場面であっても、特別遊技状態へ移行することへの期待感を高めて興趣の向上を図り易くなる。

なお、上記実施形態は、次のような別の実施形態（別例）にて具体化できる。
・上記実施形態において、図１６（ａ）〜（ｃ）に示すように、複数種類の役画像のうち一部の役画像（例えば、２種類）が、履歴画像ＲＧの第３の履歴領域Ｒｇ３を基準（中心）に、各履歴領域に表示された役画像が対象関係となる場合（特定順序）、特典が付与され得るように構成してもよい。すなわち、全種類の役画像によって履歴画像ＲＧの第３の履歴領域Ｒｇ３を基準に各履歴領域に表示された役画像が対象関係となる場合に限らず、全種類のうち一部の種類の役画像によって履歴画像ＲＧの第３の履歴領域Ｒｇ３を基準に各履歴領域に表示された役画像が対象関係となる場合に特典が付与され得るように構成してもよい。

また、図１６（ｂ）に示すように、連続回数が「２以上」であって、且つ、履歴領域に表示された役画像が対象関係となる場合（特定順序）には、連続回数に基づく特典を付与するか否かの抽選と、特定順序となったことに基づく特典を付与するか否かの抽選と、の両方が行われるように構成してもよい。このとき、何れの抽選を他方の抽選よりも先に行うように構成してもよい。

・上記実施形態において、図１６（ｃ）に示すように、特定順序は、各履歴領域に表示された役画像が対象関係になることに限らず、各履歴領域に表示された２種類の役画像が交互に表示される順序を特定順序としてもよい。また、特定順序の種類によって、特典が付与される確率を異ならせてもよい。例えば、各履歴領域に表示された役画像が対象関係となる特定順序の場合、各履歴領域に表示された役画像が交互となる特定順序の場合よりも高い確率で特典が付与されるように構成してもよい。その他、図１６（ｄ）に示すように、各履歴領域において所定の役画像（図面では、スイカ画像ＳＧ）が所定間隔で表示される順序を特定順序としてもよい。

・上記実施形態において、図１６（ｅ）に示すように、役画像の種類を、履歴領域の数以上に構成とし、各履歴領域に異なる種類の役画像が表示される順序を特定順序としてもよい。図１６（ｅ）では、新たに雷画像ＢＧと月画像ＤＧが表示され得るように構成する場合を例示しており、例えば、ベル停止目が入賞ラインＮＬ上に表示された場合には雷画像ＢＧが表示され、リプレイ停止目が入賞ラインＮＬ上に表示された場合には月画像ＤＧが表示されるように構成してもよい。このように構成する場合、ベル停止目が入賞ラインＮＬ上に停止された透視窓１６の表示内容及びリプレイ停止目が入賞ラインＮＬ上に停止された透視窓１６の表示内容も、特定種に分類される表示内容になる。

・上記実施形態において、図１６（ｆ）に示すように、役画像が表示される履歴画像ＲＧの履歴領域の数を変更してもよく、例えば、履歴領域の数は偶数であってもよいし、５つ未満や６つ以上であってもよい。なお、履歴領域の数が偶数であって、履歴領域に表示された役画像が対象の関係になる場合とは、図１６（ｆ）でいうと、第２の履歴領域Ｒｇ２と第３の履歴領域Ｒｇ３の間を基準（中心）に各履歴領域に表示された役画像が対象関係になる場合が相当する。

・上記実施形態では、変動ゲームにおいて当選情報抽選の抽選結果に基づき透視窓１６の表示内容（表示部の表示内容）が特定種に分類される場合の当該表示内容に、フリーズ中に透視窓１６の表示内容が特定種に分類される場合の当該表示内容が含まれないように構成してもよい。このように構成する場合、フリーズ中に透視窓１６の表示内容がチェリー系表示内容となる場合の当該透視窓１６の表示内容は、弱チェリー停止目又は強チェリー停止目が入賞ラインＮＬ上に停止された表示内容を連想させる表示内容となることが好ましい。例えば、フリーズ中に透視窓１６の表示内容がチェリー系表示内容となる場合、入賞ラインＮＬ上を構成する図柄停止位置ＴＲ２，ＴＲ５，ＴＲ８にチェリー図柄ＣＺが停止され、図柄透過位置ＨＲ２，ＨＲ５，ＨＲ８を介してチェリー図柄を視認可能に構成してもよい。以上のように構成する場合、透視窓１６の表示内容が特定種に分類される表示内容となる場合であっても、変動ゲームとフリーズ中で透視窓１６の表示内容が異なる。このため、透視窓１６の表示内容が特定種に分類される表示内容となる場合、当該表示内容から、変動ゲームとフリーズ中の何れにおいて透視窓１６の表示内容が特定種に分類される表示内容になったかを特定することが可能となり、現在の状況を遊技者に把握させた上で遊技を楽しませることができる。

・上記実施形態の変動ゲームにおいて、透視窓１６の表示内容が特定種に分類される表示内容となった場合に付与される賞を変更してもよい。例えば、透視窓１６の表示内容がチェリー系表示内容となった場合、再遊技が賞として付与されるように構成してもよい。

・上記実施形態において、透視窓１６の表示内容が特定種に分類される表示内容となった連続回数が所定回数であるとき、当該連続した特定種に分類される表示内容の種類によって、特典が付与される確率を異ならせてもよい。例えば、透視窓１６の表示内容がチェリー系表示内容となった連続回数が所定回数に達したときは、透視窓１６の表示内容がスイカ系表示内容となった連続回数が所定回数に達したときよりも、高い確率で特典が付与されるように構成してもよい。このように構成する場合、連続回数が増加することだけでなく、連続する特定種に分類される表示内容の種類への注目度を高めることができ、興趣の向上を図ることができる。

・上記実施形態において、チェンジ停止目を停止させることが許容される場合、ストップボタン２３の操作順序や操作タイミングによって、入賞ラインＮＬ上にチェンジ停止目が停止される場合と、入賞ラインＮＬ上にチェンジ停止目以外の図柄組み合わせが停止される場合と、があるように構成してもよい。なお、チェンジ停止目に限らない。例えば、弱チェリー停止目を停止させることが許容される場合、ストップボタン２３の操作順序や操作タイミングによって、入賞ラインＮＬ上に弱チェリー停止目が停止される場合と、入賞ラインＮＬ上に弱チェリー停止目以外の図柄組み合わせが停止される場合と、があるように構成してもよい。また、入賞ラインＮＬ上にベル停止目が停止された場合に付与される賞メダルの数は、入賞ラインＮＬ上にチェリー停止目が停止された場合に付与される賞メダルと同数若しくは少ない数であってもよい。

・上記実施形態において、入賞ラインＮＬ上に移行停止目が停止された場合、賞が付与されるように構成してもよい。なお、このとき付与される賞は、賞メダルであってもよいし、再遊技であってもよい。

・上記実施形態において、移行停止回数が移行許容回数に達することによって通常遊技状態から特別遊技状態へ移行するように構成したが、移行停止回数に応じた確率で通常遊技状態から特別遊技状態への移行が決定されるように構成してもよい。また、通常遊技状態から特別遊技状態への移行が決定される確率は、移行停止回数が多いほど高くなるように構成してもよい。なお、移行停止回数が多いほど通常遊技状態から特別遊技状態への移行が決定される確率が高くなる場合、移行停止回数が第１回数に相当する回数であるときよりも、移行停止回数が第２回数に相当する回数であるときの方が、通常遊技状態から特別遊技状態への移行が決定される確率が高くなる。

・上記実施形態において、通常遊技状態から特別遊技状態への移行契機は、移行停止目の停止回数に限らず、例えば、所定の当選情報に当選したことを契機に行われる抽選の抽選結果に応じて通常遊技状態から特別遊技状態へ移行し得るように構成してもよい。

・上記実施形態において、フリーズを行うことを決定した変動ゲームにおいて図柄組み合わせが入賞ラインＮＬ上に停止された後、当該変動ゲームが終了するよりも前に、フリーズが行われるように構成してもよい。このように構成する場合、フリーズが行われることで遊技の進行が停滞することになる。また、フリーズが行われることで変動ゲームの終了が遅延されることになる。

・上記実施形態において、同一種類の特定種に分類される表示内容において、入賞ラインＮＬ上に強停止目が停止された表示内容と入賞ラインＮＬ上に弱停止目が停止された表示内容があるように構成しなくてもよく、例えば、同一種類の特定種に分類される表示内容は入賞ラインＮＬ上に弱停止目が停止された表示内容のみであってもよい。

・上記実施形態において、フリーズ抽選の当選確率を変更してもよい。例えば、特定種に分類される表示内容の種類に応じてフリーズ抽選の当選確率を異ならせてもよい。
・上記実施形態では、特別遊技状態において、通常遊技状態ではフリーズ抽選の対象とならない状況（はずれの場合）をフリーズ抽選の対象とすることにより通常遊技状態よりもフリーズが行われ易いように構成したが、他の方法を用いて特別遊技状態であるときに通常遊技状態であるときよりもフリーズが行われ易いように構成してもよい。他の方法としては、フリーズ抽選の当選確率を高くすることによりフリーズが行われ易いように構成してもよい。このとき、フリーズ抽選の対象となる状況を増やすことで更にフリーズが行われ易い状況を創出してもよい。また、通常遊技状態と特別遊技状態で、フリーズ抽選の対象となる状況を同じにしてもよい。

・上記実施形態において、フリーズ中に透視窓１６の表示内容が特定種に分類される表示内容となる場合には、透視窓１６の表示内容が、入賞ラインＮＬ上に強停止目が停止された表示内容と入賞ラインＮＬ上に弱停止目が停止された表示内容のうち何れか一方のみの表示内容となるように構成してもよい。

・上記実施形態において、同一種類の履歴情報（特定種表示情報）が連続して記憶されている連続回数が多い回数であるときほど特典が付与される確率が高くなるように構成したが、同一種類の履歴情報（特定種表示情報）が連続して記憶されている連続回数が多い回数であるときほど有利度の高い特典が付与され易いように構成してもよい。同様に、複数種類の履歴情報（特定種表示情報）が特定順序で記憶されている場合には、有利度の高い特典が付与され易い（又は、有利度の高い特典が付与され得る）ように構成してもよい。

・上記実施形態において、透視窓１６の表示内容がチェリー系表示内容、スイカ系表示内容及びチャンス系表示内容のうち何れかの表示内容となった後にフリーズが行われる場合、当該フリーズ中は透視窓１６の表示内容が、フリーズ直前の透視窓１６の表示内容とは異なる種類の特定種に分類される表示内容になるように構成してもよい。例えば、透視窓１６の表示内容がチャンス系表示内容となった後にフリーズが行われる場合、当該フリーズ中、透視窓１６の表示内容がチャンス系表示内容とは異なるチェリー系表示内容となり得るように構成してもよい。このように構成する場合、透視窓１６の表示内容が特定種に分類される表示内容となった後にフリーズが行われる際、当該フリーズ中、透視窓１６の表示内容がどのような種類の特定種に分類される表示内容になるかについて注目する楽しみを与え、興趣の向上を図ることができる。

・上記実施形態において、連続回数に応じて特典が付与されるように構成する場合、履歴情報を記憶しなくても、透視窓１６の表示内容が前回と同一種類の特定種に分類される表示内容となった回数を計数するように構成してもよい。また、連続回数に応じて特典が付与されるように構成する一方で、特定順序で透視窓１６の表示内容が特定種に分類される表示内容となった場合には特典が付与されないように構成してもよい。すなわち、特典の付与契機は連続回数のみとしてもよい。この場合、連続回数にのみ注目させて、興趣の向上を図ることができる。一方、特定順序で透視窓１６の表示内容が特定種に分類される表示内容となった場合のみ特典が付与され得るように構成してもよい。この場合、特定順序で透視窓１６の表示内容が特定種に分類される表示内容となるかについてのみ注目させて、興趣の向上を図ることができる。

・上記実施形態において、遊技状態の種類や、移行契機を異ならせてもよい。例えば、有利遊技状態の種類を複数種類にしてもよい。また、上記実施形態における特別遊技状態のように、通常遊技状態であるときよりもフリーズが行われ易い遊技状態の種類を増やしてもよい。

・上記実施形態において、例えば、フリーズ状態が制御されているときに回動が停止しているリールが回動以外の動作を伴うように構成してもよい。すなわち、回動体としてのリールの回動が停止している状態として、リールが回動以外の動作を伴って停止している状態と、リールが各種の動作を伴うことなく停止している状態と、があってもよい。このように構成する場合、「回動体の回動が停止している状態」には、何ら動作を伴うことなく停止している状態と、何かしらの動作を伴って停止している状態と、が含まれる。

・上記実施形態において、リアルタイムクロック４１ｄを設けなくてもよい。このとき、ＲＡＭクリアスイッチＣＳが操作されたときに限り、主制御用ＲＡＭ４０ｃや副制御用ＲＡＭ４１ｃに記憶された履歴情報が初期化され、履歴情報の記憶状況の報知が初期化されるように構成してもよい。

・上記実施形態は、遊技媒体として遊技球（パチンコ球）を用いる回胴式遊技機（スロットマシン）に具体化してもよい。
・上記実施形態において、操作することでクレジットから１ベットすることの可能なＢＥＴボタン（例えば、１ＢＥＴボタン）を備えてもよい。

・上記実施形態を、遊技者に不利益を生じさせるペナルティを付与し得る遊技機に適用してもよい。例えば、通常遊技状態や特別遊技状態であるときに、ストップボタン２３Ｃやストップボタン２３Ｒを最初に操作することを許容していない変動ゲームにて、ストップボタン２３Ｃ又はストップボタン２３Ｒが最初に操作された場合には、ペナルティを付与するように構成してもよい。例えば、ペナルティが付与される場合、通常遊技状態や特別遊技状態において有利遊技状態への移行条件が成立しないように構成してもよいし、有利遊技状態において上乗せが行われないように構成してもよい。なお、各種のナビ演出を行っているときには、ペナルティが付与されないことが好ましい。

次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想を以下に追記する。
（イ）前記記憶手段には、前記表示部の表示内容が前記第１の表示内容である場合、前記表示部の表示内容が前記第２の表示内容である場合と同一種類の特定種表示情報が記憶される。

（ロ）遊技機の裏側に配設される初期化操作手段を備え、前記記憶手段に記憶された前記特定種表示情報が記憶保持されている場合であっても、前記初期化操作手段が操作されたことを条件として前記記憶手段に記憶された前記特定種表示情報が初期化され得る。

（ハ）表示部の表示内容を特定種に分類される表示内容とすることが可能となったことを示す特定種表示情報を、当該特定種表示情報が記憶された順序を特定可能に複数記憶可能な記憶手段と、特典を付与する特典付与手段と、を備え、前記特定種に分類される表示内容には複数種類あり、前記特典付与手段は、複数種類の特定種表示情報が所定の順序で記憶されていることを特定できる場合、特典を付与可能であることを特徴とする遊技機。

（ニ）表示部の表示内容を特定種に分類される表示内容とすることが可能となったことを示す特定種表示情報を、当該特定種表示情報が記憶された順序を特定可能に複数記憶可能な記憶手段と、特典を付与する特典付与手段と、を備え、前記特定種に分類される表示内容には複数種類あり、前記特典付与手段は、同一種類の特定種表示情報が連続して記憶されていることを特定できる場合、当該同一種類の特定種表示情報が連続して記憶された連続回数が所定回数であるときよりも多い回数であるときの方が高い確率で特典を付与可能であることを特徴とする遊技機。

（ホ）表示部の表示内容を特定種に分類される表示内容とすることが可能となったことを示す特定種表示情報を、当該特定種表示情報が記憶された順序を特定可能に複数記憶可能な記憶手段と、特典を付与する特典付与手段と、を備え、前記特定種に分類される表示内容には複数種類あり、前記特典付与手段は、同一種類の特定種表示情報が連続して記憶されていることを特定できる場合、当該同一種類の特定種表示情報が連続して記憶された連続回数が所定回数であるときよりも多い回数であるときの方が有利度の高い特典を付与可能であって、前記同一種類の特定種表示情報が連続して記憶されていない場合であっても、複数種類の特定種表示情報が所定の順序で記憶されていることを特定できる場合には、有利度の高い特典を付与可能であることを特徴とする遊技機。

１０…スロットマシン、１３Ｌ，１３Ｃ，１３Ｒ…リール、１４…演出表示装置、１６…透視窓、２２…スタートレバー、２３…ストップボタン、４０…主制御基板、４０ａ…主制御用ＣＰＵ、４０ｂ…主制御用ＲＯＭ、４０ｃ…主制御用ＲＡＭ、４１…副制御基板、４１ａ…副制御用ＣＰＵ、４１ｂ…副制御用ＲＯＭ、４１ｃ…副制御用ＲＡＭ、ＴＲ１〜ＴＲ９…図柄停止位置、ＨＲ１〜ＨＲ９…図柄透過位置、ＬＡ…装飾ランプ、ＳＰ…スピーカ。

Claims (3)

1. 表示部の表示内容を特定種に分類される表示内容とすることが可能となったことを示す特定種表示情報を、当該特定種表示情報が記憶された順序を特定可能に複数記憶可能な記憶手段と、
   特典を付与する特典付与手段と、
   前記記憶手段に記憶されている前記特定種表示情報に対応する特定画像を表示することで前記記憶手段の記憶状況を報知する報知手段と、を備え、
   前記特定種に分類される表示内容には複数種類あり、
   前記特典付与手段は、
   同一種類の特定種表示情報が連続して記憶されていることを特定できる場合、当該同一種類の特定種表示情報が連続して記憶された連続回数が所定回数であるときよりも多い回数であるときの方が高い確率で特典を付与可能であって、
   前記同一種類の特定種表示情報が連続して記憶されていない場合であっても、複数種類の特定種表示情報が所定の順序で記憶されていることを特定できる場合には、特典を付与可能であり、
   前記報知手段は、前記特定画像を表示し得る表示領域を複数個有するとともに、前記特定種表示情報が記憶された順序にしたがって並べて表示可能であり、
   前記所定の順序は、前記報知手段における真ん中の表示領域を基準に前記特定画像が対称に並ぶ順序であることを特徴とする遊技機。
2. 前記特典付与手段は、前記特定種表示情報が記憶された順序が前記所定の順序である場合と前記複数個と同数である回数分、前記同一種類の特定種表示情報が連続して記憶されている場合とで同一確率で前記特典を付与可能である請求項１に記載の遊技機。
3. 前記記憶手段には、前記表示部の表示内容を前記特定種に分類される表示内容とすることが可能とならなかった場合の情報は記憶されない請求項１又は請求項２に記載の遊技機。