(第1実施形態)
以下、遊技機の一実施形態を図1〜図6にしたがって説明する。
図1に示す遊技機としてのスロットマシン10は、前面を開口した直方体状の本体キャビネット11と、当該本体キャビネット11の左側縁側に対して回動開閉可能に軸支された開閉扉12と、を備えている。開閉扉12の前面には、演出表示装置14が配設されている。本実施形態の演出表示装置14には、透過型液晶ディスプレイが用いられている。なお、演出表示装置14には、例えば、ドットマトリクス型の表示装置や、有機EL型の表示装置などを用いてもよい。
また、演出表示装置14には、スロットマシン10の内部に配設されるリールユニット13を透視可能な透視窓16が形成されている。本実施形態のスロットマシン10では、演出表示装置14における透視窓16の領域であっても各種の表示演出が行われる。
リールユニット13は、回動体(回胴体)としての左リール13L、中リール13C及び右リール13Rから構成されている。そして、リールユニット13を構成する各リール13L,13C,13Rは、左から左リール13L、中リール13C、右リール13Rの順に、横並びに配設されている。そして、演出表示装置14における透視窓16は、左リール13Lを透視可能とする左透視窓16Lと、中リール13Cを透視可能とする中透視窓16Cと、右リール13Rを透視可能とする右透視窓16Rと、によって構成されている。このように、リール13L,13C,13Rは、演出表示装置14の裏側(後側)に配設されている。そして、演出表示装置14は、裏側に配設されたリール13L,13C,13Rを透過可能に構成されている。
各リール13L,13C,13Rには、図柄が配列されている。各リール13L,13C,13Rには、複数の識別図柄を長手方向に沿って印刷した透光性フィルム(リールシート)が外側を巻いた状態で取り付けられていることにより、外周面に沿って複数の図柄が配列(配置)されている。各リール13L,13C,13Rには、それぞれ21個の図柄が配列されている。このように、各リール13L,13C,13Rは、複数の図柄を有している。因みに、本実施形態の各リール13L,13C,13Rにおいて、各リールに配列される図柄の種類及び図柄の配列順序が異なる。なお、各リール13L,13C,13Rにおいて、各リールに配列される図柄の種類及び図柄の配列順序のうち少なくとも一方が異なっていてもよいし、図柄の種類及び図柄の配列順序が同一であってもよい。
また、リールユニット13には、バックライトBLがリール13L,13C,13R毎に配設されている。バックライトBLは、各リール13L,13C,13Rに取り付けられた透光性フィルムの後側であって、透視窓16の方向に向けて光を照射する方向に配設されている。
各リール13L,13C,13Rは、各々に対応して設けられたステッピングモータにより独立して縦方向に回動(回転)及び停止するように構成されている。そして、各リール13L,13C,13Rが回動することによって、各透視窓16L,16C,16Rでは、各種図柄が連続的に変化しつつ表示(変動)される。すなわち、リールが回動する場合、所定の図柄を透視窓16から視認可能な状態と、当該所定の図柄を透視窓16から視認不可能な状態と、が繰り返される。また、リールユニット13には、左リール13Lの回動位置を検出するためのリールセンサSE1(図3に示す)、中リール13Cの回動位置を検出するためのリールセンサSE2(図3に示す)、右リール13Rの回動位置を検出するためのリールセンサSE3(図3に示す)が設けられている。
また、図2に示すように、各リール13L〜,13C,13Rには、遊技者が透視窓16を介して視認可能となるように図柄を停止させるための図柄の停止位置が設定されている。左リール13Lには、左透視窓16Lの上段位置において視認可能となるように図柄を停止させる図柄停止位置TR1と、左透視窓16Lの中段位置において視認可能となるように図柄を停止させる図柄停止位置TR2と、左透視窓16Lの下段位置において視認可能となるように図柄を停止させる図柄停止位置TR3と、が設定されている。また、中リール13Cには、中透視窓16Cの上段位置において視認可能となるように図柄を停止させる図柄停止位置TR4と、中透視窓16Cの中段位置において視認可能となるように図柄を停止させる図柄停止位置TR5と、中透視窓16Cの下段位置において視認可能となるように図柄を停止させる図柄停止位置TR6と、が設定されている。また、右リール13Rには、右透視窓16Rの上段位置において視認可能となるように図柄を停止させる図柄停止位置TR7と、右透視窓16Rの中段位置において視認可能となるように図柄を停止させる図柄停止位置TR8と、右透視窓16Rの下段位置において視認可能となるように図柄を停止させる図柄停止位置TR9と、が設定されている。
また、透視窓16には、各図柄停止位置TR1〜TR9の図柄を透過可能な図柄透過位置(視認可能な表示位置)が設定されている。図柄透過位置は、遊技者から見て、対応する図柄の停止位置と重なる位置である。具体的に、左透視窓16Lには、図柄停止位置TR1の図柄を透過可能な図柄透過位置HR1と、図柄停止位置TR2の図柄を透過可能な図柄透過位置HR2と、図柄停止位置TR3の図柄を透過可能な図柄透過位置HR3と、が設定されている。また、中透視窓16Cには、図柄停止位置TR4の図柄を透過可能な図柄透過位置HR4と、図柄停止位置TR5の図柄を透過可能な図柄透過位置HR5と、図柄停止位置TR6の図柄を透過可能な図柄透過位置HR6と、が設定されている。右透視窓16Rには、図柄停止位置TR7の図柄を透過可能な図柄透過位置HR7と、図柄停止位置TR8の図柄を透過可能な図柄透過位置HR8と、図柄停止位置TR9の図柄を透過可能な図柄透過位置HR9と、が設定されている。
本実施形態において、各図柄停止位置TR1〜TR9には、それぞれ所定の面積を有する図柄が停止される。したがって、透視窓16には、図柄透過位置HR1〜HR9のそれぞれの図柄透過位置を含み、当該図柄透過位置に対応する図柄停止位置に停止された図柄を遊技者が視認可能となる図柄の表示領域(図柄の透過領域)が設定されているともいえる。したがって、図柄透過位置HR1〜HR9は図柄表示領域に相当し、図柄を透過可能な透視窓16の領域は図柄が表示される表示領域に相当するともいえる。
以下の説明において、「透視窓16に図柄が表示される」という場合、各リール13L,13C,13Rの回動が停止して、各図柄停止位置TR1〜TR9の図柄を図柄透過位置HR1〜HR9から視認できることを意味し、透視窓16に直接図柄が画像表示されることなどを意味するわけではない。また、「透視窓16の表示内容」という場合、透視窓16を介して視認可能な図柄の停止状況(停止内容)を意味する。
そして、本実施形態のスロットマシン10では、各リール13L,13C,13Rに設定された上段、中段及び下段の3つの図柄停止位置の中から1つずつ選択された図柄停止位置の組合せによって、停止された図柄の組合せを入賞と判定し得る有効な図柄停止位置の組合せが設定されている。以下の説明では、有効な図柄停止位置の組合せを構成する各図柄停止位置を結んだライン(所謂、有効ライン)を、入賞ラインNLと示す。本実施形態では、図柄停止位置TR2,TR5,TR8によって入賞ラインNLが構成されている。以下の説明では、入賞ラインNLを構成する各図柄停止位置に図柄が停止することを、「入賞ラインNL上に図柄が停止する」という場合がある。
以上のように、本実施形態において、透視窓16を介して図柄を視認可能な領域(透視窓16で区画された領域)が、表示部に相当する。そして、透視窓16の表示内容は、透視窓16を介して視認可能な表示内容(視認可能な図柄)に相当し、表示部の表示内容に相当する。
そして、入賞ラインNL上に停止された図柄組み合わせが、賞が定められた図柄組み合わせ(表示結果)である場合、当該図柄組み合わせに定められた賞が付与される。以下の説明において、賞が定められた図柄組み合わせが入賞ラインNL上に停止されることを、「賞が定められた図柄組み合わせが入賞する」という場合がある。
また、図1に示すように、スロットマシン10には、発光演出を行う発光手段としての装飾ランプLAが配設されている。また、スロットマシン10には、音声演出を行う音声出力手段としてのスピーカSPが配設されている。
また、スロットマシン10には、変動ゲームに関係する各種の情報を表示する各種情報表示部17が配設されている。各種情報表示部17では、例えば、変動ゲームにおけるベット数(賭け数)、内部的に記憶しているクレジット数及びエラーが発生した場合に当該エラーの種類などを報知する情報が表示される。
また、スロットマシン10には、メダル投入口18が配設されている。メダル投入口18から投入されたメダルは、内部に設けられたメダルセレクタを通過する。メダルセレクタには、投入されたメダルを検知するメダルセンサSE4(図3に示す)が配設されている。メダルセレクタを通過したメダルは、スロットマシン10内で貯留される。また、スロットマシン10には、メダルの払出や返却など、メダルが排出されるメダル排出口24が形成されている。
また、スロットマシン10には、MAXBETボタン20が設けられている。MAXBETボタン20を操作する場合、1回の変動ゲームにおいて許容されるベット数の最大ベット数を変動ゲームのベット数がベットされる。また、MAXBETボタン20の左下方には、精算スイッチ21が設けられている。精算スイッチ21を操作する場合、ベットされたメダル又は貯留記憶されているクレジットが払い戻される。
また、精算スイッチ21の右方位置には、開始操作手段としてのスタートレバー22が設けられている。そして、本実施形態では、ベット数の設定終了後にスタートレバー22を操作することにより、各リール13L,13C,13Rの回動が開始される。本実施形態において、変動ゲームを開始させるスタートレバー22の操作は、開始操作に相当する。
スタートレバー22の右方位置には、停止操作手段としてのストップボタン23が設けられている。ストップボタン23は、ストップボタン23L、ストップボタン23C及びストップボタン23Rから構成される。ストップボタン23Lは、回動している左リール13Lの回動を停止させる際に操作される。また、ストップボタン23Cは、回動している中リール13Cの回動を停止させる際に操作される。また、ストップボタン23Rは、回動している右リール13Rの回動を停止させる際に操作される。このように、ストップボタン23Lは左リール13L、ストップボタン23Cは中リール13C、ストップボタン23Rは右リール13Rに、それぞれ対応している。
本実施形態では、3回のストップボタン23の操作のうち、1回目(最初)の操作を第1停止操作、2回目の操作を第2停止操作、3回目の操作を第3停止操作という。したがって、「ストップボタン23Lを第1停止操作する」とは、3つのストップボタンのうちストップボタン23Lを最初に操作することに相当する。
次に、遊技者が変動ゲームを行うための操作や、この操作に伴う各種装置の作動態様を説明する。
変動ゲームに対するメダルの投入又はMAXBETボタン20の操作が可能な状態において、MAXBETボタン20を操作することでベット数を設定することができる。MAXBETボタン20の操作によっては、貯留されているクレジットから対象とする変動ゲームで設定可能な最大ベット数分のクレジットがベット数として設定される。また、スロットマシン10では、メダル投入口18からベット数に相当する枚数のメダルを投入することで各ベット数を設定することも可能である。このとき、メダル1枚の投入で1ベット分のベット数が設定される。なお、対象とする変動ゲームで設定可能な最大ベット数を超える分のメダルがメダル投入口18から投入される場合、クレジットとして記憶される。因みに、メダル投入口18から投入されたメダルは、メダル排出口24から返却される場合もある。
そして、ベット数が設定され、スタートレバー22の操作が受付可能な状態、すなわち、ゲーム開始可能な状態でスタートレバー22が操作されると、リール13L,13C,13Rが回動し、透視窓16では複数種類の図柄が変動するように表示される。その後、各リール13L,13C,13Rが回動を開始した後、ストップボタン23L,23C,23Rの操作が受付可能な状態となる。続いて、ストップボタン23L,23C,23Rが操作されると、操作されたストップボタンに対応するリールの回動が停止され、透視窓16に図柄が表示される(透視窓16を介して図柄が視認できる)。
そして、全てのリール13L,13C,13Rの回動が停止され、入賞ラインNL上に停止された図柄組み合わせが、賞が定められた図柄組み合わせである場合、当該図柄組み合わせに定められた賞が付与される。本実施形態において、賞が定められた図柄組み合わせには、賞メダルの付与が賞として定められた図柄組み合わせと、再遊技が賞として定められた図柄組み合わせと、がある。
変動ゲームは、全てのリール13L,13C,13Rの回動が停止して図柄組み合わせ(表示結果)が表示されることで終了する。因みに、入賞ラインNL上に停止された図柄組み合わせが、賞が定められた図柄組み合わせである場合、全てのリールの回動が停止して図柄組み合わせが停止された後、当該図柄組み合わせに定められた賞の付与が完了して、変動ゲームが終了する。
再遊技が付与される場合、ベット数をベットすることなくスロットマシン10内部で自動的に最大ベット数が設定されることで、次の変動ゲームを行うことが可能となる。再遊技が付与される場合、メダルを消費することなく次の変動ゲームを行うことができる一方、賞メダルは付与されない。
次に、図3に基づき、スロットマシン10の電気的構成について説明する。
スロットマシン10には、主制御部としての主制御基板40が装着されている。また、主制御基板40は、各種処理を実行し、該処理結果に応じて各種の制御信号(制御コマンド)を演算処理し、該制御信号を出力する。また、スロットマシン10には、副制御部としての副制御基板41が装着されている。そして、副制御基板41は、主制御基板40が出力した各種の制御信号を入力し、該制御信号に基づき所定の制御を実行する。
以下、主制御基板40について説明する。
主制御基板40には、制御動作を所定の順序で実行する主制御用CPU40aと、主制御用CPU40aの制御プログラムを格納する主制御用ROM40bと、必要なデータの書き込み及び読み出しができる主制御用RAM40cが設けられている。
主制御基板40の主制御用CPU40aには、リール13L,13C,13Rを有するリールユニット13、リールセンサSE1,SE2,SE3及びメダルセンサSE4が接続されている。また、主制御用CPU40aには、各種情報表示部17が接続されている。また、主制御用CPU40aには、MAXBETボタン20、精算スイッチ21、スタートレバー22及びストップボタン23L,23C,23Rが接続されている。
主制御用CPU40aには、リールセンサSE1から、左リール13Lの回動位置に応じて第1の位置信号が入力される。また、主制御用CPU40aには、リールセンサSE2から、中リール13Cの回動位置に応じて第2の位置信号が入力される。同様に、主制御用CPU40aには、リールセンサSE3から、右リール13Rの回動位置に応じて第3の位置信号が入力される。そして、主制御用CPU40aは、第1の位置信号〜第3の位置信号に基づき、各リール13L,13C,13Rの回動及び停止の制御を行う。
主制御用CPU40aには、メダルセンサSE4がメダルを検知する毎に当該メダルセンサSE4から、メダルを検知したことを示すメダル検知信号が入力される。また、主制御用CPU40aには、MAXBETボタン20が操作されると、当該MAXBETボタン20からMAXBETボタン20が操作されたことを示す制御信号が入力される。また、主制御用CPU40aには、精算スイッチ21が操作されると、当該精算スイッチ21から精算スイッチ21が操作されたことを示す制御信号が入力される。
また、主制御用CPU40aには、スタートレバー22が操作されると、当該スタートレバー22からスタートレバー22が操作されたことを示す制御信号が入力される。また、主制御用CPU40aには、ストップボタン23L,23C,23Rのうち何れかが操作されると、当該操作されたストップボタンから操作されたことを示す制御信号が入力される。
主制御用ROM40bには、メイン制御プログラムが記憶されている。また、主制御用ROM40bには、当選情報別の当選確率が定められた当選情報テーブルが記憶されている。当選情報には、賞が定められた図柄組み合わせのうち表示することを許容する図柄組み合わせが定められている。また、当選情報テーブルは、当選情報抽選(所謂、役抽選)にて用いられる。主制御基板40内では、当選情報決定乱数が生成される。そして、主制御用CPU40aは、当選情報決定乱数の値と、当選情報テーブルと、を用いて当選情報抽選を行う。なお、当選情報決定乱数として使用される乱数は、ハードウェア乱数でもよいし、ソフトウェア乱数でもよい。
当選情報抽選では、はずれ又は当選情報の種類が決定される。当選情報抽選によって当選情報の種類が決められることから、当選情報抽選によって、賞が定められた図柄組み合わせの表示を許容するかの決定が行われることになる。つまり、当選情報抽選により、透視窓16の表示内容を、賞が定められた図柄組み合わせが入賞ラインNL上に停止された表示内容とすることを許容するかの決定が行われることになる。更に、当選情報抽選では、表示させることを許容する図柄組み合わせの種類も決定されることになる。
スロットマシン10では、当選情報に当選することで、賞が定められた図柄組み合わせを表示させることが許容される。つまり、当選情報に当選することで、透視窓16の表示内容を、入賞ラインNL上に賞が定められた図柄組み合わせが停止された表示内容とすることが許容される。
次に、副制御基板41について説明する。
副制御基板41は、制御動作を所定の手順で実行する副制御用CPU41aと、副制御用CPU41aの制御プログラムを格納する副制御用ROM41bと、必要なデータの書き込み及び読み出しができる副制御用RAM41cが設けられている。
副制御用CPU41aには、演出表示装置14が接続されている。また、副制御用CPU41aには、装飾ランプLAが接続されている。また、副制御用CPU41aには、スピーカSPが接続されている。また、副制御用CPU41aには、バックライトBLが接続されている。
副制御用ROM41bには、副制御プログラムが記憶されている。また、副制御用ROM41bには、演出表示装置14の表示演出態様が示される表示演出パターンや、スピーカSPの音声出力態様が示される音声演出パターン、装飾ランプLAの発光態様が示される発光演出パターンが記憶されている。また、副制御用RAM41cには、スロットマシン10の動作中に適宜書き換えられる各種情報が記憶(設定)される。
また、本実施形態のスロットマシン10では、複数種類の演出状態が制御される。演出状態には、通常演出状態と、通常演出状態よりも遊技者にとって有利な有利演出状態と、がある。通常演出状態では、賞メダルの付与が定められた図柄組み合わせのうち特定の図柄組み合わせの入賞を困難とするように、演出が展開される。また、有利演出状態では、賞メダルの付与が定められた図柄組み合わせのうち特定の図柄組み合わせの入賞を補助(アシスト)するように、演出が展開される。このため、本実施形態において、通常演出状態と有利演出状態では、有利演出状態の方が遊技者にとって有利な演出状態となる。
副制御用CPU41aは、通常演出状態において、有利演出状態への移行条件が成立した場合、有利演出状態へと移行させる制御を行う。また、副制御用CPU41aは、有利演出状態において、通常演出状態への移行条件が成立した場合、通常演出状態へと移行させる制御を行う。
以下、主制御用CPU40aがメイン制御プログラムに基づき実行する変動ゲームに係る処理について説明する。
主制御用CPU40aは、各種ボタンなどから操作されたことを示す制御信号を入力すると、当該制御信号に定める所定の制御を実行する。そして、主制御用CPU40aは、各種制御信号の入力や各種制御により、各種情報表示部17の表示制御をその都度実行する。また、主制御用CPU40aは、賞メダルを付与する場合、クレジット上限数を超える際には、メダルを排出するように制御する。なお、主制御用CPU40aは、クレジット精算時、クレジット分のメダルを排出するように制御する。
そして、主制御用CPU40aは、メダル投入口18よりメダルが投入される、又はMAXBETボタン20からの制御信号を入力すると、ベット数を設定する。また、主制御用CPU40aは、MAXBETボタンに応じてクレジットの数を更新する。また、主制御用CPU40aは、メダルの投入によりクレジットの数を増加させる場合、クレジットの数を更新する。そして、主制御用CPU40aは、最大のベット数を設定するときに変動ゲームを行うことができるゲーム開始可能な状態を生起する。このように、最大のベット数のベットが行われることで変動ゲームを開始可能とする変動ゲーム開始可能条件が成立する。
続いて、主制御用CPU40aは、ゲーム開始可能な状態において、スタートレバー22からの制御信号を入力すると、当選情報抽選を行う。すなわち、主制御用CPU40aは、開始操作を契機に当選情報抽選を行う。
主制御用CPU40aは、当選情報決定乱数の値を取得し、当該当選情報決定乱数の値を基に主制御用ROM40bに記憶されている当選情報テーブルを参照して、当選情報抽選を行う。なお、当選情報抽選において何れの当選情報にも当選しない場合、主制御用CPU40aは、はずれを決定する。このように、本実施形態において、役抽選に相当する当選情報抽選を行う主制御用CPU40aが、役抽選手段として機能する。
そして、主制御用CPU40aは、当選情報を決定すると、決定した当選情報にて停止させることが許容されている図柄組み合わせを特定可能な結果表示情報(フラグなど)を主制御用RAM40cに記憶(設定)する。また、主制御用CPU40aは、当選情報を決定した場合(何れかの当選情報に当選した場合)、当該当選情報を特定可能な当選情報コマンドを副制御用CPU41aに出力する。
また、主制御用CPU40aは、当選情報を決定した当選情報抽選の対象となる変動ゲームの終了により、決定した当選情報にて表示させることが許容されている図柄組み合わせを特定可能な結果表示情報を消去(クリア)する。なお、本実施形態のスロットマシン10では、はずれの場合に入賞ラインNL上に停止されるはずれ目を特定可能な結果表示情報は存在せず、主制御用RAM40cに結果表示情報が記憶されていない場合に、はずれであることを主制御用CPU40aが特定できるように構成されている。
また、主制御用CPU40aは、スタートレバー22からの制御信号を入力したことを契機に(当選情報抽選等の所定の処理を行った後)、変動ゲームの開始を指示する。更に、主制御用CPU40aは、当選情報抽選の抽選結果を示す変動ゲーム開始コマンドを副制御用CPU41aに出力する。なお、主制御用CPU40aは、スタートレバー22からの制御信号を入力して直前の変動ゲームの終了からウェイト時間が経過している状態において、各リール13L,13C,13Rの回動を開始させるように各リール13L,13C,13Rを制御する。因みに、副制御用CPU41aへの変動ゲーム開始コマンドは、各リール13L,13C,13Rの回動の開始に合わせて出力するように構成してもよい。
続いて、主制御用CPU40aは、ストップボタン23からの制御信号を入力すると、当該制御信号に対応するリールの回動を停止させるための制御(停止制御)を行う。また、主制御用CPU40aは、各リールに対応するリールセンサからの位置信号により、各リールの回動位置や停止位置の情報を把握する。すなわち、各リールセンサからの位置信号は、各リールの回動中に各リールの回動状況を主制御用CPU40aに特定させる一方、各リールが回動していないとき(停止中)に各リールの停止状況を主制御用CPU40aに特定させる。
また、主制御用CPU40aは、ストップボタン23からの制御信号を入力すると、当該制御信号に対応する各種制御信号を副制御用CPU41aに出力する。ストップボタン23からの制御信号は、ストップボタン23の操作状況、すなわち何れのストップボタンが操作されたかや、ストップボタン23が操作された順序を副制御用CPU41aに把握させる。
次に、主制御用CPU40aが行う停止制御について説明する。
主制御用CPU40aは、当選した当選情報に基づき各ストップボタン23が操作されたタイミングから所定の範囲内(最大で4図柄分)で各リールの回動を停止させて、任意の図柄組み合わせを停止させる。主制御用CPU40aは、回動中の各リールを停止させる場合、当選情報抽選の抽選結果と、各ストップボタン23の操作順序や操作タイミングに応じて、主制御用ROM40bに記憶されている停止制御用の制御データに基づき、図柄組み合わせを停止させる停止制御を行う。因みに、主制御用CPU40aは、はずれの場合、入賞ラインNL上にはずれ目を停止させる停止制御を行う。主制御用CPU40aは、同じ当選情報に当選した状況であっても、3つのストップボタン23の操作順序やストップボタン23の操作タイミングによって、異なる停止制御用データを用いて停止制御を行う場合がある。このように、停止操作手段に相当するストップボタン23が操作されたことを契機に、当該ストップボタン23に対応するリール13L,13C,13Rの回動を停止させる停止制御を行う主制御用CPU40aが、停止制御手段として機能する。
続いて、全てのリール13L,13C,13Rの回動が停止すると、主制御用CPU40aは、入賞判定を行う。入賞判定において主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cから結果表示情報を読み出し、読み出した結果表示情報に対応する図柄組み合わせが入賞ラインNL上に停止されているか否かを判定する。具体的に、主制御用CPU40aは、各リール13L,13C,13Rの回動の停止に伴って入力する位置信号から入賞ラインNL上に停止されている図柄組み合わせを特定し、当該図柄組み合わせが結果表示情報にて停止させることが許容されている図柄組み合わせであるか否かを判定する。
なお、入賞判定において主制御用CPU40aは、入賞ラインNL上に停止した図柄組み合わせが、結果表示情報にて停止させることが許容されている図柄組み合わせである場合、当該結果表示情報にて停止させることが許容されている図柄組み合わせの入賞を判定する。一方、入賞判定において主制御用CPU40aは、入賞ラインNL上に停止した図柄組み合わせが、結果表示情報にて停止させることが許容されている図柄組み合わせでない場合、当該結果表示情報にて停止させることが許容されている図柄組み合わせの非入賞を判定する。
そして、主制御用CPU40aは、入賞判定において結果表示情報にて停止させることが許容されている図柄組み合わせの入賞を判定する場合、当該図柄組み合わせに対応付けられた賞を付与する制御を行う。
例えば、主制御用CPU40aは、賞メダルの付与が賞として定められた図柄組み合わせの入賞を判定する場合、賞メダルを付与する制御を行う。また、主制御用CPU40aは、賞として再遊技が定められた図柄組み合わせの入賞を判定する場合、再遊技を付与する制御を行う。再遊技を付与する制御として、主制御用CPU40aは、入賞を判定した変動ゲームと同一のベット数を設定する。また、主制御用CPU40aは、図柄組み合わせの入賞を判定する場合、入賞と判定した図柄組み合わせを指示する入賞指示コマンドを副制御用CPU41aに出力する。
次に、副制御用CPU41aが副制御プログラムに基づき実行する変動ゲームに係る処理について説明する。
副制御用CPU41aは、変動ゲーム開始コマンドや、当選情報コマンド、入賞指示コマンドの各種コマンドを入力すると、当該コマンドに指示される内容に基づいて各種演出を実行させるように演出表示装置14の表示内容、スピーカSPの音声出力態様、装飾ランプLAの発光態様を制御する。
なお、副制御用CPU41aは、入賞指示コマンドを入力しない場合、賞が定められていない図柄組み合わせが入賞ラインNL上に停止されたことを把握する。また、副制御用CPU41aは、各リール13L,13C,13Rの停止状況も把握可能なことから、当該停止状況から賞が定められていない図柄組み合わせが入賞ラインNL上に停止されたことを把握できる。
次に、各演出状態における制御内容について、説明する。
まず、通常演出状態における制御内容について説明する。
副制御用CPU41aは、通常演出状態の制御中、当選情報抽選の抽選結果及び入賞ラインNL上に停止される図柄組み合わせの指示に基づいて処理を行う。
副制御用CPU41aは、通常演出状態の制御中、所定の当選情報に当選した場合、有利状態突入抽選を行う。有利状態突入抽選では、有利演出状態への移行を許容するかについて(又は、有利演出状態へ移行させるかについて)、決定する。本実施形態の有利状態突入抽選では、当選することにより有利演出状態への移行が許容される一方、当選しない場合には有利演出状態への移行が許容されない。有利状態突入抽選は、当選した当選情報に応じた当選確率の下で行われる。そして、副制御用CPU41aは、有利状態突入抽選に当選する場合、有利演出状態への移行が許容されていることを示す有利演出情報を副制御用RAM41cに記憶する。なお、有利状態突入抽選に用いられる乱数は、ハードウェア乱数であってもよいし、ソフトウェア乱数であってもよい。
また、副制御用CPU41aは、副制御用RAM41cに有利演出情報が記憶されている場合、所定の当選情報に当選すると、有利演出状態への移行契機になり得る所定の図柄組み合わせを入賞ラインNL上に停止させるためのストップボタン23の操作順序をナビゲートするナビ演出を実行するように演出表示装置14の表示内容を制御する。そして、副制御用CPU41aは、有利演出情報が記憶されている場合に有利演出状態への移行契機となり得る所定の図柄組み合わせの入賞が指示されると、有利演出状態に移行させる制御を行う。
因みに、有利状態突入抽選の抽選契機となる当選情報と、有利演出状態への移行契機とになり得る所定の図柄組み合わせの表示を許容する当選情報と、は異なる当選情報であってもよいし、同一の当選情報であってもよい。
次に、有利演出状態における制御内容について説明する。
副制御用CPU41aは、有利演出状態の制御中、当選情報抽選の抽選結果及び入賞ラインNL上に停止された図柄組み合わせの指示に基づいて処理を行う。
副制御用CPU41aは、有利演出状態の制御中、当該有利演出状態で行った変動ゲームの実行回数を副制御用RAM41cにて計数する。副制御用CPU41aは、待機演出状態から有利演出状態へ移行させる際、副制御用RAM41cに有利滞在回数を設定(記憶)する。副制御用CPU41aは、有利演出状態で変動ゲームが行われる毎に有利滞在回数を減算し、規定値に達するまで更新する。本実施形態において副制御用CPU41aは、有利演出状態で変動ゲームが行われる毎に有利滞在回数を1減算し、「0(零)」になるまで更新する。
また、副制御用CPU41aは、有利演出状態の制御中、有利滞在回数が「0(零)」でないときに特定の図柄組み合わせの表示が許容された場合、特定の図柄組み合わせを停止させるためのストップボタン23の操作順序をナビゲートするナビ演出を実行するように演出表示装置14の表示内容を制御する。一方、副制御用CPU41aは、有利演出状態の制御中、有利滞在回数が「0(零)」であるときに特定の図柄組み合わせの表示が許容された場合、特定の図柄組み合わせを停止させるためのストップボタン23の操作順序をナビゲートするナビ演出を実行させない。
そして、副制御用CPU41aは、有利演出状態の制御中、有利滞在回数が「0(零)」であるときに、通常演出状態への移行契機となり得る所定の図柄組み合わせが入賞ラインNL上に停止されたことを特定する場合、通常演出状態に移行させる制御を行う。
有利演出状態では、有利滞在回数を増加させる「上乗せ」が行われる場合がある。本実施形態のスロットマシン10では、所定の当選情報に当選した場合に、上乗せを行うかを決定する上乗せ抽選が行われ、当該上乗せ抽選にて上乗せを行うことが決定されると上乗せが行われる。上乗せ抽選では、上乗せを行うかを決定するとともに、上乗せを行う場合に有利滞在回数に加算する回数を決定する。以下の説明において、有利滞在回数を増加させる量(期間)、つまり、有利滞在回数に加算する回数を「上乗せ回数」という。
本実施形態のスロットマシン10では、上乗せ抽選にて上乗せ回数を決定するようになっており、上乗せ回数として「0(零)回」が決定された場合に、上乗せが行われないことになる。但し、上乗せを行うか否かの抽選と、1回以上の上乗せ回数を決める抽選と、を行うことで、上乗せを行うかと上乗せ回数を決定するように構成することもできる。本実施形態において副制御用CPU41aは、当選情報抽選の抽選結果に基づき、上乗せ回数として決定可能な複数の回数の中から上乗せ回数を決定する。なお、上乗せが行われることは、有利演出状態の滞在期間が延長されることに相当する。そして、副制御用CPU41aは、上乗せを行う場合、有利滞在回数に上乗せ回数を加算して、有利滞在回数を更新する。
本実施形態のスロットマシン10において、各リール13L,13C,13Rには、前述したように、複数種類の図柄が配列されている。各リール13L,13C,13Rに配列された図柄の中には、数字の「7」を模したセブン図柄7Zが配列されている。そして、スロットマシン10では、透視窓16の表示内容が、セブン図柄7Zを含んで構成される特定表示内容となる場合がある。
図4に示すように、透視窓16の表示内容が特定表示内容となる場合、透視窓16の所定の領域から、特定図柄に相当するセブン図柄7Zを視認できる。具体的に、透視窓16の表示内容が特定表示内容となる場合、図柄停止位置TR1,TR5,TR9にセブン図柄7Zが停止され、図柄透過位置HR1,HR5,HR9を介してセブン図柄7Zを視認できる。以下の説明において、「図柄停止位置TR1,TR5,TR9にセブン図柄7Zが停止され、図柄透過位置HR1,HR5,HR9を介してセブン図柄7Zを視認できる」ことを、「図柄透過位置HR1,HR5,HR9にセブン図柄7Zが表示される」という。
また、透視窓16の表示内容を特定表示内容とすることが可能な場合、回動しているリールに対応するストップボタン23を操作するにあたって目安とする図柄の報知が行われる場合がある。本実施形態において、ストップボタン23を操作するにあたって目安とする図柄とは、ストップボタン23を操作するにあたって指標となる図柄であって、ストップボタン23の操作タイミングをはかる際に目安(指標)とする図柄や、停止させる図柄そのものとなる。以下の説明において、回動しているリールに対応するストップボタン23を操作するにあたって目安(指標)とする図柄を報知する演出を、「標示演出」という。
本実施形態において、標示演出は、演出表示装置14にて行われる。標示演出が行われる場合、演出表示装置14には、報知画像HGが表示され、ストップボタン23を操作するにあたって目安とする図柄の報知が行われる。本実施形態のスロットマシン10では、ストップボタン23を操作するにあたって目安とする図柄は、透視窓16から視認可能な図柄停止位置に停止させる図柄となる。
図5に示すように、報知画像HGは、左リール13Lに対応するストップボタン23Lを操作するにあたって目安とする図柄(又は、ストップボタン23C,23Rを操作する際に基準となり得る左リール13Lに対応する図柄)を示す左目安図柄LZを含んで構成されている。また、報知画像HGは、中リール13Cに対応するストップボタン23Cを操作するにあたって目安とする図柄(又は、ストップボタン23L,23Rを操作する際に基準となり得る中リール13Cに対応する図柄)を示す中目安図柄CZを含んで構成されている。同様に、報知画像HGは、右リール13Rに対応するストップボタン23Rを操作するにあたって目安とする図柄(又は、ストップボタン23L,23Cを操作する際に基準となり得る右リール13Rに対応する図柄)を示す右目安図柄RZを含んで構成されている。このように、ストップボタン23毎に目安とする図柄が報知される。
そして、報知画像HGにて報知される図柄を目安に各ストップボタン23を操作することにより、透視窓16の表示内容が特定表示内容とすることができることを遊技者に把握させる。なお、報知画像HGを構成する各目安図柄LZ,CZ,RZは、ストップボタン23を操作するにあたって目安となる図柄に相当し、目安図柄や指標図柄ともいえる。また、標示演出を実行することによってストップボタン23の操作を促すこともできるため、標示演出は、操作促進演出(又は、単に「促進演出」)ともいえる。
このように、本実施形態では、標示演出によってストップボタン23の操作に関する情報が報知される。そして、本実施形態において、標示演出を行う演出表示装置14が、報知手段として機能する。
本実施形態では、第1停止操作が行われ、当該第1停止操作に伴って回動が停止したリールに対応する透視窓16の図柄透過位置にセブン図柄7Zが表示される場合、報知画像HGが演出表示装置14に表示される。
また、本実施形態では、透視窓16の表示内容が特定表示内容とすることが許容された場合であって、第1停止操作に伴って回動が停止したリールに対応する図柄透過位置にセブン図柄7Zが表示される場合、特殊状態としてのフリーズ状態が生起される。本実施形態のフリーズ状態は、主制御用CPU40aによって生起される。このように、フリーズ状態は、複数のリールのうち一部のリールの回動が停止した後に生起される。また、本実施形態においてフリーズ状態は、一部のリールの回動が停止した後であって、当該回動が停止したリールが有する図柄のうち透視窓16に表示される図柄にセブン図柄7Zが含まれているときに生起される。
フリーズ状態では、透視窓16の表示内容を当選情報抽選の抽選結果に基づく表示内容とするためのストップボタン23の操作が無効となる。そして、本実施形態においてフリーズ状態が制御されているときには、回動しているリールに対応するストップボタン23を操作しても、リールの回動が停止しない。なお、本実施形態において、フリーズ状態は、フリーズ状態が生起されてから制御上限時間の経過を契機に終了する。因みに、フリーズ状態は、所定の操作手段(例えば、MAXBETボタン20)が操作されたことを契機に、終了するように構成したり、フリーズ状態の終了タイミングまでの期間が短縮されるように構成したりすることもできる。このように、本実施形態において、特殊状態に相当するフリーズ状態を制御する主制御用CPU40aが、特殊状態制御手段として機能する。
以下、本実施形態における標示演出に係る制御について説明する。
主制御用CPU40aは、透視窓16の表示内容を特定表示内容とすることを許容したとき、第1停止操作が行われた後、当該第1停止操作に基づき回動が停止したリールの回動位置を特定する。そして、主制御用CPU40aは、第1停止操作に基づき回動が停止したリールが有する図柄のうち一部の図柄が視認可能となる図柄透過位置(例えば、左リール13Lであれば図柄透過位置HR1〜HR3)に表示された図柄の中にセブン図柄7Zが含まれているか否かを判定する。
また、主制御用CPU40aは、第1停止操作に基づき回動が停止したリールに対応する図柄停止位置に停止された図柄の中にセブン図柄7Zが含まれている場合、フリーズ状態を生起させ、フリーズ状態を制御する。なお、「回動が停止したリールに対応する図柄停止位置に停止された図柄」とは、「回動が停止したリールに対応する図柄透過位置に表示された図柄」つまり、「回動が停止したリールに対応する図柄透過位置から視認可能な図柄」を意味する。
フリーズ状態が制御されることにより、当選情報抽選の抽選結果に基づく図柄組み合わせが入賞ラインNL上に停止されるタイミングが遅延されることになる。よって、主制御用CPU40aは、フリーズ状態を制御することで当選情報抽選の抽選結果に基づく図柄組み合わせが入賞ラインNL上に停止されることを遅延させる遅延手段として機能するともいえる。また、フリーズ状態が制御されることで、スタートレバー22が操作されてからリール13L,13C,13Rの回動が開始し、ストップボタン23が操作されて全てのリール13L,13C,13Rの回動が停止して、透視窓16の表示内容が当選情報抽選の抽選結果に基づく表示内容となるまでの一連の遊技の流れが、停滞することになる。すなわち、フリーズ状態が制御されることにより、遊技の進行が停滞することになる。よって、主制御用CPU40aは、フリーズ状態を制御することで、遊技の進行を停滞させる停滞手段として機能するともいえる。
また、主制御用CPU40aは、フリーズ状態の制御を開始すると、フリーズ状態の制御が開始したことを示すフリーズ開始コマンドを副制御用CPU41aに出力する。一方、主制御用CPU40aは、フリーズ状態の制御を終了すると、フリーズ状態が終了したことを示すフリーズ終了コマンドを副制御用CPU41aに出力する。
また、主制御用CPU40aは、フリーズ状態の制御中は、透視窓16の表示内容を当選情報抽選の抽選結果に基づく表示内容とするためのストップボタン23の操作を無効とする。具体的に、主制御用CPU40aは、フリーズ状態の制御中、ストップボタン23からの制御信号を入力しても、当選情報抽選の抽選結果に基づきリール13L,13C,13Rの回動を停止させる制御を行わない。
また、副制御用CPU41aは、フリーズ開始コマンドを入力すると、標示演出を開始する。具体的に、副制御用CPU41aは、報知画像HGを表示するように演出表示装置14の表示内容を制御する。なお、本実施形態では、標示演出が実行された変動ゲームの終了を条件に、標示演出は終了する。
なお、本実施形態のスロットマシン10では、複数のリールのうち一部のリールの回動が停止した後であって、当該回動が停止したリールが有する図柄のうち透視窓16に表示される図柄にセブン図柄7Zが含まれている場合、フリーズ開始コマンドが出力される。このため、フリーズ開始コマンドの入力を契機に、標示演出を行うことは、複数のリールのうち一部のリールの回動が停止した後であって、当該回動が停止したリールが有する図柄のうち透視窓16に表示される図柄にセブン図柄7Zが含まれている場合に標示演出を行うことに相当する。
また、副制御用CPU41aは、有利演出状態において、透視窓16の表示内容が特定表示内容となったことを特定する場合、上乗せ回数を決定する。また、副制御用CPU41aは、上乗せ回数を決定すると、上乗せが行われること及び上乗せ回数を特定可能な特典画像TGを表示するように演出表示装置14の表示内容を制御する。これに伴い、副制御用CPU41aは、有利滞在回数を更新する。
ここで、図6(a)〜(f)に基づき、本実施形態において標示演出が実行されるときの流れ(展開)について説明する。
図6(a)に示すように、スタートレバー22が操作されて全てのリール13L,13C,13Rの回動が開始したとする。そして、図6(b)に示すように、ストップボタン23Lが第1停止操作されると、左リール13Lの回動が停止し、左リール13Lが有する複数の図柄のうち一部の図柄が左透視窓16Lに表示される。このとき、図柄透過位置HR1に、セブン図柄7Zが表示されたとする。
これにより、図6(c)に示すように、演出表示装置14には、報知画像HGの表示が開始され、標示演出が行われる。これにより、透視窓16の表示内容を特定表示内容となるように、残りのストップボタン23C,23Rを操作するにあたってセブン図柄7Zを目安にすることが報知される。このとき、フリーズ状態が制御されているため、ストップボタン23C,23Rを操作しても回動しているリール13C,13Rの回動は停止せず、回動し続ける。
そして、図6(d)に示すように、フリーズ状態が終了した後、セブン図柄7Zを目安にストップボタン23Cが操作されると、図柄透過位置HR5にセブン図柄7Zが表示される。続いて、図6(e)に示すように、セブン図柄7Zを目安にストップボタン23Rが操作されると、図柄透過位置HR9にセブン図柄7Zが表示される。この結果、透視窓16の表示内容は、図柄透過位置HR1,HR5、HR9にセブン図柄7Zが表示された表示内容、つまり、特定表示内容となる。
そして、図6(f)に示すように、有利演出状態であるときに透視窓16の表示内容が特定表示内容となったことに基づき、特典画像TGが演出表示装置14に表示され、特典の報知が行われる。因みに、図6(f)には、上乗せ回数が「50回」であることを示す特典画像TGに相当する。
ここでは、ストップボタン23Lを第1停止操作した場合について例示しているが、ストップボタン23C又はストップボタン23Rが第1停止操作された場合も、左リール13Lが中リール13C又は右リール13R、左透視窓16Lが中透視窓16C又は右透視窓16Rに変わるだけで、同様に展開される。
以上、詳述したように、本実施形態は、以下の効果を有する。
(1)一部のリール(回動体)の回動が停止した後であって、回動が停止しているリールが有する図柄のうち透視窓16(表示部)に表示される図柄に特定図柄に相当するセブン図柄7Zが含まれているとき、透視窓16の表示内容が特定表示内容となるように、標示演出の実行が開始される。標示演出の実行が開始されることにより、残りの回動しているリールに対応するストップボタン23(停止操作手段)を操作するにあたって目安とする図柄の報知が開始される。このように、透視窓16に表示される図柄にセブン図柄7Zが含まれているときに標示演出の実行が開始されることから、透視窓16の表示内容が特定表示内容とならない状況であっても、セブン図柄7Zが透視窓16に表示されるようにストップボタン23を操作する楽しみを与え、興趣の向上を図ることができる。
(2)透視窓16の表示内容(表示部の表示内容)が特定表示内容となるようにストップボタン23(停止操作手段)を操作するにあたって目安とする図柄の報、つまり、標示演出は、役抽選としての当選情報抽選に基づく表示内容とするためのストップボタン23の操作が無効となるフリーズ状態(特殊状態)の制御中に開始される。これにより、一部のストップボタン23を操作した勢いで、標示演出による報知に従うことなくストップボタン23を操作してリール(回動体)の回動が停止してしまうことを抑制できる。
(3)停止操作手段としてのストップボタン23毎に目安とする図柄の報知が行われるため、どのストップボタン23をどのように操作すべきかについて把握させ易くなる。これにより、標示演出によって報知されている内容が分からずに興趣を低下させてしまうことを抑制することができる。
(4)標示演出において、停止操作手段としてのストップボタン23を操作するにあたって目安とする図柄は、透視窓16に表示させる図柄である。このため、標示演出において報知された図柄と、透視窓16に実際に表示された図柄と、が一致するか否かを把握させ易く、標示演出の意味合いを遊技者に理解させ易く、遊技を楽しませ易くできる。
(第2実施形態)
次に、遊技機の第2実施形態を図7にしたがって説明する。なお、第1実施形態と同様の構成は、第1実施形態と同じ符号を付して、その詳細な説明及び図面は省略する。
第2実施形態では、複数のリールのうち一部のリールの回動が停止した後、当該回動が停止しているリールが有する図柄の一部が視認可能となる透視窓16で区画された領域において擬似特定図柄に相当する擬似セブン図柄7zが導出され得る。そして、一部のリールの回動が停止した後、当該回動が停止しているリールが有する図柄の一部を視認可能な透視窓16の領域に導出された擬似セブン図柄7zを含んで透視窓16の表示内容が特定表示内容となるように、標示演出が行われる。なお、本実施形態では、標示演出が実行された変動ゲームの終了を条件に、標示演出は終了する。
本実施形態において、擬似セブン図柄7zは、演出表示装置14の表示領域のうち透視窓16の領域内にセブン図柄7Zを模した画像が表示されることにより導出される。擬似セブン図柄7zが導出される際、演出表示装置14の表示領域のうち透視窓16の領域内において、回動が停止しているリールが有する図柄のうち透視窓16に表示されている図柄に対して重層するように(重なるように)、セブン図柄7Zを模した画像が表示される。
本実施形態のスロットマシン10において、擬似セブン図柄7zを導出する演出表示装置14は、リール13L,13C,13Rの前側に配設されている。このため、遊技者がリール13L,13C,13Rを視認する際、演出表示装置14の表示領域のうち透視窓16の領域は、リール13L,13C,13Rに対して重層された関係であることがわかる。したがって、演出表示装置14の表示領域のうち透視窓16の領域に画像等が表示される場合、当該表示された画像等は、リールに対して重層されるように表示されることに相当する。
また、擬似セブン図柄7zが導出される際、当該擬似セブン図柄7zを前側に導出するリールに対応するバックライトBLが消灯する。これにより、擬似セブン図柄7zが前側に導出されるリールの視認性が低下する一方で、擬似セブン図柄7zの視認性が向上する。
以下、本実施形態における標示演出に係る制御について説明する。
主制御用CPU40aは、透視窓16の表示内容を特定表示内容とすることを許容したとき、第1停止操作が行われた後、フリーズ状態を生起させ、フリーズ状態を制御する。このように、フリーズ状態は、複数のリールのうち一部のリールの回動が停止した後に生起される。
また、主制御用CPU40aは、フリーズ状態の制御を開始すると、フリーズ状態の制御が開始したことを示すフリーズ開始コマンドを副制御用CPU41aに出力する。一方、主制御用CPU40aは、フリーズ状態の制御を終了すると、フリーズ状態が終了したことを示すフリーズ終了コマンドを副制御用CPU41aに出力する。
また、副制御用CPU41aは、フリーズ開始コマンドを入力すると、第1停止操作によって回動が停止したリールが有する図柄の一部を視認可能な透視窓16の領域内にセブン図柄7Zを模した画像を表示するように、演出表示装置14の表示内容を制御する。このように、回動が停止したリールの前側であって、演出表示装置14の表示領域のうち透視窓16の領域内にセブン図柄7Zを模した画像が表示されることにより、擬似セブン図柄7zが導出される。また、副制御用CPU41aは、擬似セブン図柄7zを導出させる際、バックライトBLを消灯させるように制御する。
また、副制御用CPU41aは、フリーズ開始コマンドを入力すると、標示演出を開始する。具体的に、副制御用CPU41aは、報知画像HGを表示するように演出表示装置14の表示内容を制御する。
また、副制御用CPU41aは、有利演出状態において、透視窓16の表示内容が特定表示内容となったことを特定する場合、上乗せ回数を決定する。副制御用CPU41aは、上乗せ回数を決定すると、上乗せが行われること及び上乗せ回数を特定可能な特典画像TGを表示するように演出表示装置14の表示内容を制御する。これに伴い、副制御用CPU41aは、有利滞在回数を更新する。
ここで、図7(a)〜(f)に基づき、本実施形態において標示演出が実行されるときの流れ(展開)について説明する。
図7(a)に示すように、スタートレバー22が操作されて全てのリール13L,13C,13Rの回動が開始した後、ストップボタン23Lが第1停止操作されると、左リール13Lの回動が停止し、左リール13Lが有する複数の図柄のうち一部の図柄が左透視窓16Lに表示される。このとき、図柄透過位置HR1に、セブン図柄7Zとは異なる図柄(図面では、ベルを模した図柄)が表示されたとする。
このような場合でも、図7(b)に示すように、左リール13Lが有する図柄の一部を表示する左透視窓16Lの領域に、セブン図柄7Zを模した画像が表示され、擬似セブン図柄7zが導出される。図7(b)では、左リール13Lが有する図柄の一部を表示する左透視窓16Lの図柄透過位置HR1〜HR3のうち図柄透過位置HR1に、擬似セブン図柄7zが導出される。更に、左リール13Lに対応するバックライトBLが消灯する。
また、図7(c)に示すように、擬似セブン図柄7zが導出されるとともに、演出表示装置14には、報知画像HGの表示が開始され、標示演出が行われる。これにより、導出された擬似セブン図柄7zを含んで透視窓16の表示内容が特定表示内容となるように、残りのストップボタン23C,23Rを操作するにあたってセブン図柄7Zを目安にすることが報知される。このとき、フリーズ状態が制御されているため、ストップボタン23C,23Rを操作しても回動しているリール13C,13Rの回動は停止せず、回動し続ける。
因みに、擬似セブン図柄7zが導出される図柄透過位置HR1に表示された図柄がセブン図柄7Zである場合には、表示されたセブン図柄7Zを含んで透視窓16の表示内容が特定表示内容となるように、残りのストップボタン23C,23Rを操作するにあたってセブン図柄7Zを目安にすることが報知されることに相当する。すなわち、特定図柄又は擬似特定図柄を含んで表示部の表示内容が特定表示内容となるように、残りの停止操作手段を操作するにあたって目安とする図柄の報知が行われることに相当する。
そして、図7(d)に示すように、フリーズ状態が終了した後、セブン図柄7Zを目安にストップボタン23Cが操作されると、図柄透過位置HR5にセブン図柄7Zが表示される。続いて、図7(e)に示すように、セブン図柄7Zを目安にストップボタン23Rが操作されると、図柄透過位置HR9にセブン図柄7Zが表示される。この結果、透視窓16の表示内容は、図柄透過位置HR1に導出された擬似セブン図柄7zを含んで構成される特定表示内容となる。
そして、図7(f)に示すように、有利演出状態であるときに透視窓16の表示内容が特定表示内容となったことに基づき、特典画像TGが演出表示装置14に表示され、特典の報知が行われる。因みに、図7(f)には、上乗せ回数が「30回」であることを示す特典画像TGに相当する。
ここでは、ストップボタン23Lを第1停止操作した場合について例示しているが、ストップボタン23C又はストップボタン23Rが第1停止操作された場合も、左リール13Lが中リール13C又は右リール13R、左透視窓16Lが中透視窓16C又は右透視窓16Rに変わるだけで、同様に展開される。
以下、詳述したように、本実施形態は、第1実施形態の効果(2)〜(4)に加え、以下の効果を有する。
(5)一部のリール(回動体)の回動が停止した後、透視窓16の表示内容(表示部の表示内容)が、特定図柄に相当するセブン図柄7Z又は擬似特定図柄に相当する擬似セブン図柄7zを含んで特定表示内容となるように、標示演出の実行が開始される。標示演出の実行が開始されることにより、残りの回動しているリールに対応するストップボタン23(停止操作手段)を操作するにあたって目安とする図柄の報知が開始される。
そして、たとえ、ストップボタン23を操作してセブン図柄7Zを透視窓16に表示させることができなくても、透視窓16の表示内容が擬似セブン図柄7zを含んで構成される特定表示内容となるようにストップボタン23を操作するチャンスが与えられる。これにより、セブン図柄7Zが透視窓16の領域に表示されるようにストップボタン23を操作する楽しみを与えつつ、セブン図柄7Zが表示されなくても透視窓16の表示内容が特定表示内容となる遊技性の下、興趣の向上を図ることができる。
(6)役抽選に相当する当選情報抽選の抽選結果に基づく図柄組み合わせが表示される図柄透過位置HR1,HR5,HR9(第1の表示領域)とは別の図柄透過位置(第2の表示領域)において、擬似特定図柄に相当する擬似セブン図柄7zが導出される。このため、擬似セブン図柄7zが導出されることによって、変動ゲームの邪魔になって興趣を低下させてしまうことを抑制することができる。
(7)一部のリール(回動体)の回動が停止した後であって、当該回動が停止しているリールが有する図柄の一部が表示される透視窓16(表示部)に特定図柄に相当するセブン図柄7Zが含まれていないとき、擬似特定図柄が導出される。この場合、セブン図柄7Zを透視窓16に表示させることができなかったときに、擬似セブン図柄7zが導出されることになる。これにより、セブン図柄7Zを透視窓16に表示させられなくても、透視窓16の表示内容を、擬似セブン図柄7zを含んで構成される特定表示内容とすることができるようになり、セブン図柄7Zを透視窓16に表示させられなかったことで遊技意欲を低下させてしまうことを抑制することができる。
(8)回動が停止しているリール(回動体)が有する図柄のうち透視窓16(表示部)に表示されている図柄に対して重層するように、擬似特定図柄に相当する擬似セブン図柄7zが導出される。これにより、特に、特定図柄に相当するセブン図柄7Zが表示されていないとき、セブン図柄7Zに代えて擬似セブン図柄7zが導出されたようにみせることで、セブン図柄7Zを表示させられなかったことで遊技意欲が低下することを抑制しつつ、興趣の向上を図ることができる。
(第3実施形態)
次に、遊技機の第3実施形態を図8にしたがって説明する。なお、第1実施形態と同様の構成は、第1実施形態と同じ符号を付して、その詳細な説明及び図面は省略する。
第3実施形態では、第2実施形態と同様、複数のリールのうち一部のリールの回動が停止した後、当該回動が停止しているリールが有する図柄の一部が視認可能な透視窓16の領域内において擬似特定図柄に相当する擬似セブン図柄7zが導出され得る。第3実施形態では、一部のリールの回動が停止した後、当該回動が停止したリールが再び回動し、当該リールが有する図柄のうちセブン図柄7Zが透視窓の領域内に表示されるように再度回動が停止し、セブン図柄7Zが擬似セブン図柄7zとして導出される。そして、リールが再び回動して再度回動が停止した後、当該回動が停止しているリールが有する図柄の一部が視認可能な透視窓16の領域内に導出された擬似セブン図柄7zを含んで透視窓16の表示内容が特定表示内容となるように、標示演出が行われる。なお、本実施形態では、標示演出がフリーズ状態の終了を条件に、標示演出は終了する。
また、本実施形態では、一部のリールの回動が停止した後、フリーズ状態が生起される。そして、フリーズ状態が制御されているとき、回動が停止したリールが再び回動し、当該リールが有する図柄のうちセブン図柄7Zが透視窓の領域内に表示されるように再度回動が停止し、セブン図柄7Zが擬似セブン図柄7zとして導出される。その後、フリーズ状態が制御されているとき、回動し続けている残りのリールに対応するストップボタン23が操作されると、各リールの回動が停止し、透視窓16の表示内容が特定表示内容となる。
因みに、本実施形態において、フリーズ状態が制御されているときにリールの回動を停止させるストップボタン23を操作は、演出上の操作に相当し、透視窓16の表示内容を当選情報抽選の抽選結果に基づく表示内容とするための操作ではない。したがって、本実施形態におけるフリーズ状態でも、第1実施形態及び第2実施形態と同様、透視窓16の表示内容を当選情報抽選の抽選結果に基づく表示内容とするためのストップボタン23の操作が無効となる。
また、本実施形態では、フリーズ状態が制御されているときであっても、ストップボタン23の演出上の操作が無効となる擬似操作無効期間が設けられる。この擬似操作無効期間では、フリーズ状態が制御されているときにリールの回動を停止させるストップボタン23の演出上の操作が無効となる。当然、擬似操作無効期間では、透視窓16の表示内容を当選情報抽選の抽選結果に基づく表示内容とするためのストップボタン23の操作が無効となる。
また、フリーズ状態が制御されているときに透視窓16の表示内容が特定表示内容となった後、各リール13L,13C,13Rの状況が、フリーズ状態が制御される前の状況に戻り、変動ゲームが再開されることになる。すなわち、フリーズ状態が終了することに伴って、透視窓16の表示内容が、フリーズ状態が制御される前の表示内容へと戻る。
本実施形態において、擬似セブン図柄7zは、セブン図柄7Zと同一である一方、セブン図柄7Zとは表示される状況が異なる。具体的に、本実施形態において擬似セブン図柄7zは、特殊状態に相当するフリーズ状態が制御されているときに表示される。一方、本実施形態においてセブン図柄7Zは、フリーズ状態が制御されていないときに表示される。また、本実施形態においては、「擬似セブン図柄7zを導出する」ことは、「セブン図柄7Zを表示する」ことに相当するともいえる。
以下、本実施形態における標示演出に係る制御について説明する。
主制御用CPU40aは、透視窓16の表示内容を特定内容とすることを許容したとき、第1停止操作が行われた後、フリーズ状態を生起させ、フリーズ状態を制御する。また、主制御用CPU40aは、フリーズ状態の制御を開始すると、フリーズ状態の制御が開始したことを示すフリーズ開始コマンドを副制御用CPU41aに出力する。このように、フリーズ状態は、複数のリールのうち一部のリールの回動が停止した後に生起される。
また、主制御用CPU40aは、フリーズ制御を開始してから擬似操作無効期間が終了した後、既に回動が停止しているリールを再び回動させる。そして、リールを再び回動させた後、主制御用CPU40aは、再び回動させたリールが有する図柄の一部を視認可能な透視窓16の領域にセブン図柄7Zが擬似セブン図柄7zとして表示されるように、再び回動させたリールの回動を停止させる。また、主制御用CPU40aは、再び回動されたリールの回動を停止させて擬似セブン図柄7zが導出すると、擬似セブン図柄7zが導出されたことを示す導出コマンドを副制御用CPU41aに出力する。
その後、主制御用CPU40aは、残りの回動しているリールに対応するストップボタン23が操作されたことを契機に、当該操作されたストップボタン23に対応するリールの回動を停止させる。このとき、主制御用CPU40aは、透視窓16の表示内容が擬似セブン図柄7zを含んで特定表示内容となるように、リールの回動を停止させる。
そして、主制御用CPU40aは、フリーズ状態を制御しているとき、全てのリールの回動が停止して透視窓16の表示内容を特定表示内容としたことを契機に、透視窓16の表示内容が特定表示内容となったことを示す特定表示内容指示コマンドを副制御用CPU41aに出力する。
また、主制御用CPU40aは、全てのリールの回動が停止して透視窓16の表示内容を特定表示内容とした後、所定時間が経過してから、全てのリールを再び回動させる。そして、主制御用CPU40aは、フリーズ状態の制御直前に回動が停止していたリールの回動を停止させ、フリーズ状態の制御直前に回動していたリールは回動させ続ける。その後、主制御用CPU40aは、フリーズ状態の制御を終了し、フリーズ状態が終了したことを示すフリーズ終了コマンドを副制御用CPU41aに出力する。
因みに、フリーズ状態の制御直前に回動が停止していたリールの回動を停止させる際、主制御用CPU40aは、フリーズ状態の制御直前と同一の位置でリールの回動を停止させる。これにより、フリーズ状態の制御直前の透視窓16の表示内容と、フリーズ状態の制御直後の透視窓16の表示内容と、を同一にすることができる。
また、副制御用CPU41aは、導出コマンドを入力すると、標示演出を開始する。具体的に、副制御用CPU41aは、報知画像HGを表示するように演出表示装置14の表示内容を制御する。
また、副制御用CPU41aは、特定表示内容指定コマンドを入力すると、上乗せ回数を決定する。そして、副制御用CPU41aは、上乗せ回数を決定すると、上乗せが行われること及び上乗せ回数を特定可能な特典画像TGを表示するように演出表示装置14の表示内容を制御する。これに伴い、副制御用CPU41aは、有利滞在回数を更新する。
ここで、図8(a)〜(h)に基づき、本実施形態において標示演出が実行されるときの流れ(展開)について説明する。
図8(a)に示すように、スタートレバー22が操作されて全てのリール13L,13C,13Rの回動が開始し、ストップボタン23Lが第1停止操作されると、左リール13Lの回動が停止し、左リール13Lが有する複数の図柄のうち一部の図柄が左透視窓16Lに表示される。このとき、図柄透過位置HR1に、セブン図柄7Zとは異なる図柄(図面では、ベルを模した図柄)が表示されたとする。
そして、図8(b)に示すように、フリーズ状態が生起されると、回動が停止している左リール13Lが再び回動する。その後、図8(c)に示すように、左リール13Lの回動が停止する。このとき、図柄透過位置HR1には、左リール13Lが有する複数種類の図柄のうちセブン図柄7Zが表示され、擬似セブン図柄7zが導出される。擬似セブン図柄7zが導出されてから擬似操作無効期間が設定されている間は、ストップボタン23,23Rを操作(演出上の操作)してもリール13C,13Rの回動は停止せず、回動し続ける。
また、図8(d)に示すように、フリーズ状態の制御前に回動が停止していた左リール13Lが再び回動した後に擬似セブン図柄7zが導出されるとともに、演出表示装置14には、報知画像HGの表示が開始され、標示演出が行われる。これにより、導出された擬似セブン図柄7zを含んで透視窓16の表示内容が特定表示内容となるように、残りのストップボタン23C,23Rを操作するにあたってセブン図柄7Zを目安にすることが報知される。
そして、図8(e)に示すように、フリーズ状態が制御されているときに、ストップボタン23Cが操作されると、中リール13Cの回動が停止する。このとき、透視窓16の表示内容が特定表示内容となるように、図柄透過位置HR5にセブン図柄7Zが表示されるように中リール13Cの回動が停止する。
更に、図8(f)に示すように、フリーズ状態が制御されているときに、ストップボタン23Rが操作されると、右リール13Rの回動が停止する。このとき、透視窓16の表示内容が特定表示内容となるように、図柄透過位置HR9にセブン図柄7Zが表示されるように右リール13Rの回動が停止する。この結果、透視窓16の表示内容は、図柄透過位置HR1に導出された擬似セブン図柄7zを含んで構成される特定表示内容となる。そして、図示しないが、有利演出状態であるときに透視窓16の表示内容が特定表示内容となったことに基づき、特典画像TGが演出表示装置14に表示され、特典の報知が行われる。
その後、図8(g)に示すように、フリーズ状態において全てのリール13L,13C,13Rの回動が停止してから所定時間が経過した後、全てのリール13L,13C,13Rが再び回動する。また、フリーズ状態において全てのリール13L,13C,13Rの回動が停止してから所定時間が経過するまでの間に、特典の報知が行われる。
続いて、図8(h)に示すように、フリーズ状態が制御される直前に回動が停止していた左リール13Lの回動が停止した後、フリーズ状態の制御が終了する。このとき、フリーズ状態が制御される直前に停止していた位置で左リール13Lの回動が停止することにより、フリーズ状態が制御される直前の透視窓16の表示内容(例えば、図8(a)に示す表示内容)と、フリーズ状態が制御された直後の透視窓16の表示内容(例えば、図8(h)に示す表示内容)と、が同一となる。
ここでは、ストップボタン23Lを第1停止操作した場合について例示しているが、ストップボタン23C又はストップボタン23Rが第1停止操作された場合も、同様に展開される。
以下、詳述したように、本実施形態は、第1実施形態の効果(2)〜(4)及び第2実施形態の効果(5)〜(7)に加え、以下の効果を有する。
(9)フリーズ状態(特殊状態)にて特定図柄に相当するセブン図柄7Zが、擬似特定図柄に相当する擬似セブン図柄7zとして導出され、当該擬似セブン図柄7zを含んで透視窓16の表示内容(表示部の表示内容)が特定表示内容となるように、標示演出の実行が開始される。標示演出の実行が開始されることにより、残りの回動しているリールに対応するストップボタン23(停止操作手段)を操作するにあたって目安とする図柄の報知が開始される。更に、フリーズ状態にて、ストップボタン23(停止操作手段)を操作して、透視窓16の表示内容を特定表示内容とすることが可能となる。
このように、回動している残りのストップボタン23を操作するにあたって目安とする図柄の報知が開始されるとともに、透視窓16の表示内容が特定表示内容となるようにストップボタン23を操作する機会が付与されるように演出が展開されることで、遊技意欲が低下することを抑制しつつ、興趣の向上を図ることができる。
(10)標示演出は、ストップボタン23の演出上の操作が無効となる擬似操作無効期間の制御中に開始される。これにより、一部のストップボタン23を操作した勢いで、標示演出による報知に従うことなくストップボタン23を操作(演出上の操作)してリールの回動が停止してしまうことを抑制できる。
なお、上記実施形態は、次のような別の実施形態(別例)にて具体化できる。
・上記実施形態において、図9に示すように、透視窓16の表示内容が特定表示内容となる場合、特定図柄に相当するセブン図柄7Zが入賞ラインNLを構成する図柄透過位置HR2,HR5,HR8に表示されるように構成してもよい。この場合、第2実施形態及び第3実施形態では、入賞ラインNLを構成する図柄透過位置HR2,HR5,HR8、つまり、第1の表示領域において、擬似特定図柄に相当する擬似セブン図柄7zが導出されるように構成してもよい。
・上記実施形態において、図10(a)に示すように、透視窓16の表示内容が特定表示内容となる場合、各リールに対応する図柄透過位置にそれぞれ特定図柄に相当するセブン図柄7Zが表示されなくてもよい。例えば、透視窓16の表示内容が特定表示内容となる場合、右リール13Rが有する図柄の一部を視認可能とする右透視窓16Rには、セブン図柄7Z以外の図柄(図面では、「BAR」と記された図柄)が表示されるように構成してもよい。この場合、図10(b)に示すように、報知画像HGは、セブン図柄7Zを示す左目安図柄LZ及び中目安図柄CZ、「BAR」と記された図柄を示す右目安図柄RZで構成されていることが好ましい。
・上記実施形態において、標示演出において報知されるセブン図柄7Zを目安にストップボタン23を操作した場合には、セブン図柄7Zとは異なる図柄が透視窓16に表示され、透視窓16の表示内容が特定表示内容となるように構成してもよい。例えば、図11に示すように、セブン図柄7Zを目安に各ストップボタン23を操作した場合、図柄透過位置HR3,HR5,HR7にそれぞれチェリーを模した図柄が表示されて、透視窓16の表示内容が特定表示内容となるように構成してもよい。このように構成する場合、ストップボタン23を操作するにあたって目安となるセブン図柄7Zは、ストップボタン23を操作するにあたって指標とする図柄(第2図柄)に相当する。また、特定表示内容に含まれるチェリーを模した図柄が、特定図柄に相当するとともに、第1図柄に相当する。以上のように、標示演出において、ストップボタン23を操作するにあたって目安とする図柄として報知される図柄は、透視窓16に表示させる図柄でなくてもよい。
・上記第2実施形態では、演出表示装置14の表示領域のうち回動が停止したリールが有する図柄の一部を視認可能な透視窓16の領域に擬似セブン図柄7zを表示することで、擬似特定図柄に相当する擬似セブン図柄7zを導出したが、別の方法で擬似セブン図柄7zを導出するように構成してもよい。例えば、図12(a)に示すように、リールの前側に可動可能であって、擬似特定図柄に相当する擬似セブン図柄7zを導出可能な可動体KDを備えてもよい。そして、図12(b)に示すように、回動が停止したリールが有する図柄の一部を視認可能とする透視窓16の領域に可動体KDを可動させて、擬似セブン図柄7zを導出するように構成してもよい。なお、可動体KDは、液晶パネルなどの表示装置を有するように構成し、当該表示装置に擬似セブン図柄7zを表示することで擬似特定図柄を導出するように構成してもよい。また、可動体KDは、擬似セブン図柄7zを模した形状を成すように構成され、当該可動体KDが可動することで擬似特定図柄を導出するように構成してもよい。因みに、擬似セブン図柄7zを導出する際、可動体KDが前側に可動するリールに対応するバックライトBLを消灯させてもよいし、バックライトBLを点灯させてもよい。また、可動体KDは、リールの前側であって演出表示装置14の後側に可動可能に構成してもよいし、リールの前側であって演出表示装置14の前側に可動可能に構成してもよい。なお、可動体KDが演出表示装置14の前側に可動可能に構成する場合、透視窓16の表示内容は、遊技者が透視窓16を介して各リールの図柄を視認する際の透視窓16で区画された範囲の視認内容(表示内容)に相当する。
・上記第1実施形態において、一部のリール(回動体)が停止した後であって、当該リールの回動を停止させるストップボタン23の操作タイミングが透視窓16に特定図柄に相当するセブン図柄7Zを表示可能なタイミングであったとき、標示演出が行われるように構成してもよい。
・上記第1実施形態において、一部のリール(回動体)が停止した後であって、当該回動が停止したリールが有する図柄の一部を視認可能とする透視窓16の特定表示領域(例えば、左リール13Lの場合、図柄透過位置HR1)に特定図柄に相当するセブン図柄7Zが表示されているとき、標示演出が行われるように構成してもよい。
・上記第1実施形態において、一部のリール(回動体)が停止した後であって、当該回動が停止したリールが有する図柄の一部を表示する透視窓16において特定図柄に相当するセブン図柄7Zを表示可能な順序でストップボタン23が操作されているとき、標示演出が行われるように構成してもよい。
・上記第1実施形態において、透視窓16の表示内容が特定表示内容となったことを特定する方法には、各リールが停止した位置を示す制御コマンドから特定する方法や、入賞指示コマンドから特定する方法などが考えられる。
・上記実施形態において、透視窓16の表示内容が特定表示内容とならない状況であっても、標示演出を実行可能に構成してもよい。
・上記第1実施形態において、透視窓16の表示内容が特定表示内容となったことを特定しない場合であっても、特典が付与されるように構成してもよい。同様に、第2実施形態及び第3実施形態において、透視窓16の表示内容が特定表示内容とならない場合であっても、特典が付与されるように構成してもよい。
・上記第1実施形態及び第2実施形態において、標示演出を行う際、特殊状態としてのフリーズ状態が生起及び制御されなくてもよい。このように構成する場合、第1実施形態及び第2実施形態においては、標示演出が行われる際に、回動しているリールに対応するストップボタン23を操作すると、当選情報抽選(役抽選)の抽選結果に基づき、回動しているリールの回動が停止することになる。
・上記第2実施形態において、回動が停止しているリール(回動体)の前側であって、当該回動が停止しているリールが有する図柄のうち透視窓16(表示部)に表示されている全ての図柄に対して重層するように、擬似セブン図柄7zが導出されるように構成してもよい。
・上記第2実施形態において、擬似セブン図柄7zを導出する際、擬似セブン図柄7zを前側に導出するリールに対応するバックライトBLを消灯させなくてもよい。すなわち、上記第2実施形態において、バックライトBLを点灯させたまま、擬似セブン図柄7zが導出されるように構成してもよい。
・上記第2実施形態及び第3実施形態において、擬似特定図柄に相当する擬似セブン図柄7zは、入賞ラインNLを構成する図柄透過位置HR2,HR5,HR8、つまり、第1の表示領域にて導出されるように構成してもよい。
・上記第2実施形態及び第3実施形態において、一部のリール(回動体)の回動が停止した後であって、当該回動が停止しているリールが有する図柄の一部が表示される透視窓16(表示部)に特定図柄に相当するセブン図柄7Zが含まれていないときに限り、擬似特定図柄が導出されるように構成してもよい。この場合、セブン図柄7Zを透視窓16に表示させることができなかったときに限り、擬似セブン図柄7zが導出されることになる。このように構成する場合、セブン図柄7Zを透視窓16に表示させられなくても、透視窓16の表示内容を、擬似セブン図柄7zを含んで構成される特定表示内容とすることができるようになり、セブン図柄7Zを透視窓16に表示させられなかったことで遊技意欲を低下させてしまうことを抑制することができる。因みに、上記のように構成する場合、一部のリールの回動が停止した後であって、当該回動が停止しているリールが有する図柄の一部が表示される透視窓16にセブン図柄7Zが含まれている場合には、第1実施形態のように、標示演出が行われるように構成してもよい。
・上記第3実施形態において、回動が停止しているリールを再び回動させて特定図柄に相当するセブン図柄7Zを擬似セブン図柄7zとして表示させた後、フリーズ状態が終了して、残りのストップボタン23を操作すると、透視窓16の表示内容が当選情報に基づく表示内容となるようにリールの回動の停止が制御されるように構成してもよい。
・上記第3実施形態において、スタートレバー22が操作されたことを契機にフリーズ状態を生起させてもよい。そして、フリーズ状態の制御中、ストップボタン23が操作されると当該ストップボタン23に対応するリールの回動が停止するように構成してもよい。そして、一部のリールの回動が停止し、当該回動が停止したリールが有する図柄の一部が表示される透視窓16に特定図柄が表示されている場合、標示演出の実行が開始されるように構成してもよい。なお、フリーズ状態の制御中、ストップボタン23が操作され、当該ストップボタン23に対応するリールの回動を停止させた際に、当該回動が停止したリールが有する図柄の一部が表示される透視窓16に特定図柄が表示されていない場合、回動が停止したリールを再び回動させるように構成してもよい。このように構成する場合、フリーズ状態の制御中に透視窓16の表示内容が特定表示内容となるまで(又は、フリーズ状態を制御可能な上限時間が経過するまで)、ストップボタン23を操作して透視窓16の表示内容を特定表示内容とするチャンスを与え、興趣の向上を図ることができる。
・上記実施形態において、例えば、フリーズ状態が制御されているときに回動が停止しているリールが回動以外の動作を伴うように構成してもよい。すなわち、回動体としてのリールの回動が停止している状態として、リールが回動以外の動作を伴って停止している状態と、リールが各種の動作を伴うことなく停止している状態と、があってもよい。このように構成する場合、「回動体の回動が停止している状態」には、何ら動作を伴うことなく停止している状態と、何かしらの動作を伴って停止している状態と、が含まれる。
・上記実施形態において、3つのリールのうち1つのリールの回動が停止した後に標示演出が実行されるように構成したが、3つのリールのうち2つのリールの回動が停止した後に標示演出が実行されるように構成してもよい。このように構成する場合であっても、複数の回動体のうち一部の回動体の回動が停止した後に、停止操作手段を操作するにあたって目安とする図柄の報知が行われることに相当する。
・上記実施形態の標示演出において、ストップボタン23毎に目安とする図柄の報知を行ったが、特に、各ストップボタン23を操作する際に目安とする図柄が共通の図柄である場合には当該共通の図柄を報知するように構成してもよい。
・上記実施形態において、透視窓16の表示内容が特定表示内容となった後に特典の報知が行われなくてもよく、例えば、何かしらの演出が実行されるように構成してもよいし、演出状態が更に有利な演出モードへと移行するように構成してもよい。
・上記実施形態では、透視窓16の表示内容が特定表示内容となった際に上乗せ回数を決定したが、透視窓16の表示内容が特定表示内容となるよりも前に上乗せ回数を決定するように構成してもよい。
・上記実施形態を、遊技者に不利益を生じさせるペナルティを付与し得る遊技機に適用してもよい。例えば、通常演出状態であるときに、ストップボタン23Cやストップボタン23Rを最初に操作することを許容していない変動ゲームにて、ストップボタン23C又はストップボタン23Rが最初に操作された場合には、ペナルティを付与するように構成してもよい。例えば、ペナルティが付与される場合、通常演出状態において有利演出状態への移行条件が成立しないように構成してもよいし、有利演出状態において上乗せが行われないように構成してもよい。なお、各種のナビ演出を行っているときや標示演出をおこなっているときには、ペナルティが付与されないことが好ましい。このとき、ペナルティの付与に関する制御を行う副制御用CPU41aが、ペナルティ付与手段として機能する。
・上記実施形態における演出状態の移行の態様を変更してもよい。例えば、有利演出状態の種類を複数種類とし、一方の有利演出状態では、他の有利演出状態を対象に滞在期間の延長(上乗せ)が決定されるように構成してもよい。
・上記実施形態において、標示演出は、演出表示装置14で実行することに限らず、スピーカSPにて実行するように構成してもよい。例えば、スピーカSPにて標示演出を行う場合、スピーカSPが報知手段として機能する。また、標示演出は、複数の演出実行手段(演出表示装置14や、スピーカSP、装飾ランプLAなど)を用いて実行するように構成してもよい。この場合、標示演出を実行する全ての演出実行手段が、報知手段として機能する。
・上記実施形態の一部又は全てのリールにおいて、特定図柄に相当するセブン図柄7Zは、どのタイミングでストップボタン23を操作しても、所定の範囲内(上記実施形態では、最大で4図柄分)での停止制御によって停止させることが可能に構成してもよい。つまり、上記実施形態でいえば、最大で4図柄以内にセブン図柄7Zを配列するように、一部又は全てのリールにおいて図柄を配列してもよい。また、全てのリールにおいて、所定のタイミングでストップボタン23を操作したときにのみ、所定の範囲内での停止制御によって透視窓16から視認可能な位置に停止させることが可能に、セブン図柄7Zを配列してもよい。
・上記実施形態は、遊技媒体として遊技球(パチンコ球)を用いる回胴式遊技機(スロットマシン)に具体化してもよい。
・上記実施形態において、操作することでクレジットから1ベットすることの可能なBETボタン(例えば、1BETボタン)を備えてもよい。
・上記実施形態は、ボーナス停止目に分類される図柄組み合わせが入賞ラインNL上に停止されたことを契機にボーナス遊技が付与(生起)される回胴式遊技機に適用してもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想を以下に追記する。
(イ)前記停止操作手段を操作するにあたって目安とする図柄は、前記表示部に表示させる図柄である。
(ロ)前記特定表示内容には、第1図柄が含まれ、前記停止操作手段を操作するにあたって目安とする図柄は、前記表示部に第1図柄が表示されるように前記停止操作手段を操作するにあたって指標とする第2図柄である。
(ハ)前記回動体の回動が停止している状態には、前記回動体が回動以外の動作を伴って停止している状態と、前記回動体が各種の動作を伴うことなく停止している状態と、が含まれる。