以下、図1〜図17を参照して、実施形態に係る販売データ処理装置およびプログラムについて詳細に説明する。実施形態では、販売データ処理装置としてセルフPOS(Point of Sales)端末を用いて説明する。また、販売対象として商品を用いて説明する。また、セルフPOSの決済の種類として、現金決済とカード(クレジットカード)決済の2種類の決済例で説明する。以下に説明する実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
まず、店舗内に設置されたセルフPOS端末を含むシステムについて説明する。図1は、実施形態に係るセルフPOS端末を含むシステム全体を示す図である。図1に示すように、店舗内には、店舗で販売される商品の売上登録を実行する複数台のセルフPOS端末1と、これらのセルフPOS端末1を監視する監視PC(Personal Computer)2、店舗の売上を管理する店舗サーバ3が、通信回線L(例えばLAN(Local Area Network)回線)を介して互いに電気的に接続されている。通信回線Lは、有線回線、無線回線のいずれであってもよい。
セルフPOS端末1は、顧客が自ら商品の売上登録の操作と決済の操作(合わせて「取引操作」という)を行うPOS端末である。顧客がセルフPOS端末1を操作することで、セルフPOS端末1は、取引に係る商品の売上登録処理および決済処理を実行する。売上登録処理とは、商品に付されたバーコード等のコードを光学的に読み取って入力した商品コードに基づく当該商品の商品名や価格(商品情報)を表示するとともに、商品情報をバッファに記憶する処理をいう。決済処理とは、売上登録処理に伴いバッファに記憶された商品情報に基づいて、取引に係る合計金額の表示、顧客から預かった預り金に基づいて実行する処理をいう。具体的には、決済処理とは、釣銭を計算して表示する処理、釣銭の発行を釣銭機に指示する処理、商品情報や決済情報(合計金額、預り金額、釣銭額等)を印字したレシートを発行する処理等をいう。なお、売上登録処理と決済処理を合わせた処理を取引処理という。また、取引処理された情報を売上情報という。
監視PC2は、複数台のセルフPOS端末1の使用状況を監視するPCをいう。監視PC2は、それぞれのセルフPOS端末1において顧客による操作状況を撮像したカメラ(図示せず)の画像を通信回線Lを介して受信して表示部に分割して表示、または順次表示する。この監視PC2を操作するアテンダント(管理者)は、表示部に表示された顧客の操作を監視して、セルフPOS端末1の操作が分からず困っている顧客に対して操作をサポートする。
また、各セルフPOS端末1に設けられているヘルプキーを操作してサポートを要求すると、セルフPOS端末1に設けられた表示ポール(図2を参照)を点灯または点滅する。点灯または点滅を見たアテンダントは、当該セルフPOS端末1の顧客に対して操作をサポートする。
店舗サーバ3は、各セルフPOS端末1で取引処理された商品の売上情報を通信回線Lを介して収集して記憶する。そして店舗サーバ3は、記憶した売上情報を管理する。
次に、図2を用いてセルフPOS端末1について説明する。図2は、セルフPOS端末1の外観を操作者側から見た斜視図である。
セルフPOS端末1は、顧客側から見た右側に、荷置台21、左側に荷置台28を備える。実施形態では、荷置台21はセルフPOS端末1に固定的に取り付けられており、荷置台28は、セルフPOS端末1に併設されている。なお、実施形態では、荷置台28は1台であるが、2台以上併設することも可能である。
荷置台21は荷受け面21aを有する。荷置台21は、売上登録処理されていない商品を入れたカゴ(図示せず)を荷受け面21aに載置するための台である。荷置台28は、上方に複数本の棒状の支持部24を備える。支持部24は、売上登録処理した商品を入れる袋を吊り下げて支える。また荷置台28は、売上登録処理した商品の一時置台25を備える。支持部24と一時置台25は、荷置台28から上方に延出した支柱23により、荷置台28上方に設けられている。
また、セルフPOS端末1は、第1筐体10と、第1筐体10の上面に第2筐体11とを備える。第1筐体10は、図4で後述する制御部300を備えるとともに、上面部10aにカードリーダライタ8を備える。カードリーダライタ8の前面部には、カードを挿入するカード挿入口8aを備える。カードリーダライタ8は、カード挿入口8aに挿入されたクレジットカード(以降単に「カード」という)の情報を読み取る。また、カードリーダライタ8は、カード挿入口8aに挿入されたカードに情報を書き込む。また、カードリーダライタ8は、カード挿入口8aに挿入されたカードを前面方向に排出する。
第1筐体10は、内部に入出金部26を備える。入出金部26は貨幣を収納する。また入出金部26は、顧客から預かった貨幣(現金)を入金して収納する。また入出金部26は、内部に収納された貨幣を用いて顧客に対して釣銭を払出す。また第1筐体10は、操作者である顧客が立つ前面部10bに、貨幣を入出金部26に入出金するための入出金口を備える。具体的には、第1筐体10は前面部10bに、紙幣を入出金部26に入金する紙幣投入口41、釣銭としての紙幣を入出金部26から払い出す紙幣払出口42、硬貨を入出金部26に入金する硬貨投入口43、釣銭としての硬貨を入出金部26から払い出す硬貨払出口44を備える。
一方、第2筐体11は、内部に読取部5と印字部9とを備え、上面部に表示部6を備える。また第2筐体11は、表示部6の表示面の下側に視線追跡部27を備える。読取部5は、前面部に、レーザ光を出射しかつコードで反射したレーザ光を受光する読取窓5aを備える。読取部5は、レーザ光を読取窓5aから外部に走査して出射して、商品に付されたコードで反射したレーザ光を受光してコードの情報を読取るコードリーダである。なお、読取部5はカメラを用いて商品を撮像するものであってもよい。この場合、撮像した画像を一般物体認識して商品を特定する。印字部9は、前面部にレシート発行口9aを備える。印字部9は、取引処理された商品の売上情報を用紙に印字したレシートをレシート発行口9aから発行する。
表示部6は、例えば液晶パネルで構成されており、売上登録された商品の商品情報や決済処理された商品の決済情報等を表示する。また表示部6は、表示面にタッチパネルで構成された入力部61を設けている。この入力部61は、表示部6の所定位置に表示されたスタートキー611、締めキー612、現金決済キー613、カード決済キー614(図4を参照)のキーの表示に対応した位置のタッチパネルを操作(タッチ)することで、表示されたキーが操作されたとして当該キーの操作を受け付ける。なお、説明の便宜上、表示部6に表示されたキーを操作する、と説明する。また、スタートキー611は、セルフPOS端末1の取引処理を開始する際に顧客が所定の位置について操作するキーであり、顧客が操作を開始するために所定の位置に着いて操作すると、スタート信号を入力する。なお、スタートキー611の代わりに、顧客が操作を開始するために所定の位置に着いたことを検知するセンサ(例えば重量センサ)を設け、このセンサが顧客を検知した場合にスタート信号を入力するようにしてもよい。すなわち、スタート信号は、顧客が所定の位置についた際に入力する。
表示部6は、セルフPOS端末1の操作の手順を表示する。実施形態における操作手順は、1.スタートキー611を操作する、2.商品に付されたコードを読み取らせる、3.締めキー612を操作する、4.決済手段を選択する、5.現金投入またはカードを挿入する、6.釣銭を受け取る、7.レシートを受け取る、の順であり、表示部6は操作が進むに連れて順番に次の操作を表示する。
視線追跡部27は、表示部6の下部に設置され、セルフPOS端末1を操作する顧客の視線の動きを追跡する。視線追跡部27は、人の顔、眼球、角膜反射を赤外線カメラでとらえて視線の動きを追跡する公知の技術である。視線追跡部27は、人の視線がどこに向けられているか、どのポイントを注視しているかの位置情報を所定の時間間隔で継続的に計測して、計測した位置情報を出力する。なお、視線の動きを正確に追跡するために、視線追跡部27は表示部6の下部に顧客に向けて設置されることが望ましいが、必須ではなく、例えば表示部6の上部に設けてもよい。
図3は、視線追跡部27からの位置情報(座標情報)に基づいて、平面上の仮想空間Hにプロットした顧客の視線の動きを示す模式図である。仮想空間Hは水平方向にX軸、垂直方向にY軸の座標を備えている。図3に、視線追跡部27からの顧客の視線の位置情報に基づいて、仮想空間H上に例えば1秒毎の時間間隔でプロットした視線STを示す。「*」印が1秒間隔の顧客の視線の位置であり、各「*」印をつなぐ(図3の点線)ことで顧客の視線を追跡できる。
図3は、プロットした顧客の視線の動きにセルフPOS端末1の画像を合成させて、視線の位置とセルフPOS端末1の位置の関係を相対的に示している。
ここで、操作部38について説明する。操作部38は、顧客が操作するセルフPOS端末1の部位をいい、実施形態では、スタートキー611、締めキー612、現金決済キー613、カード決済キー614、読取窓5a、カード挿入口8a、紙幣投入口41、紙幣払出口42、硬貨投入口43、硬貨払出口44、レシート発行口9aを指す。なお、操作部38は、顧客が操作するその他の部位であってもよい。
次に、操作部38の操作について説明する。スタートキー611、締めキー612、現金決済キー613およびカード決済キー614の操作とは、表示部6に表示された各キーに対応した位置の入力部61を操作することをいう。読取窓5aの操作とは、読取窓5aの前を商品に付されたコードを通過させることをいう。カード挿入口8aの操作とは、カード挿入口8aにカードを挿入する操作、カード挿入口8aからカードを取去る操作をいう。紙幣投入口41の操作とは、紙幣投入口41に紙幣を投入する操作をいう。紙幣払出口42の操作とは、紙幣払出口42から紙幣を取去る操作をいう。硬貨投入口43の操作とは、硬貨投入口43に硬貨を投入する操作をいう。硬貨払出口44の操作とは、硬貨払出口44から硬貨を取去る操作をいう。レシート発行口9aの操作とは、レシート発行口9aからレシートを取去る操作をいう。
なお、実施形態では、操作部38のうち、読取窓5a、カード挿入口8a、紙幣投入口41、紙幣払出口42、硬貨投入口43、硬貨払出口44、レシート発行口9a付近には、LED(Light Emitting Diode)等で構成された発光部37を、それぞれの操作部38を囲むように設けている。各部の発光部37が発光または点滅することで、操作を促す情報として、顧客が操作する操作部38の位置を視覚的に顧客に報知する。なお、発光部37は、各操作部38をそれぞれ囲むように設けたが、各操作部38に近接して設けてもよい。
商品を購入するために取引操作を行う顧客は、売上登録処理されていない商品を入れたカゴを荷置台21に載置する。そして顧客は、スタートキー611を操作する。荷置台21に載置したカゴから商品を取出して読取部5の前を通過させる。セルフPOS端末1は、通過した商品に付されたコードの情報を読取り売上登録処理を実行する。次に顧客は、通過させた商品を支持部24に支持された袋に詰める。顧客は、豆腐や卵といった壊れやすい商品については、読取部5の前を通過させた後に一時置台25に一時的に載置する。他の商品を袋に詰めた後、一時置台25に載置された商品をその上に乗せて詰める。すべての商品を袋詰めした顧客は、締めキー612を操作して取引の終了を宣言する。そして顧客は、現金決済キー613を操作する(すなわち現金決済を選択する)かカード決済キー614を操作する(すなわちカード決済を選択する)。現金決済を選択した場合には、現金を紙幣投入口41または硬貨投入口43に投入する。お釣がある場合には、紙幣払出口42または硬貨払出口44から受け取る。カード決済を選択した場合には、カード挿入口8aにカードを挿入し、決済が終了したらカード挿入口8aからカードを取去る。次に顧客は、レシート発行口9aからレシートを取去る。最後に顧客は、支持部24から袋を取り外して取引操作を終了する。
また、セルフPOS端末1は、第1筐体10の上面部10a後方に円柱状の表示ポール22を立設している。表示ポール22は、先端部に青色と赤色に選択的に発光する発光部22aを有する。表示ポール22の発光部22aの色は、セルフPOS端末1の現在の状態を報知する役目を果たす。発光部22aが青色に発光している場合には、セルフPOS端末1が正常に稼働していることを示す。発光部22aが赤色に発光している場合には、セルフPOS端末1が異常状態であることを示す。異常状態とは、例えば顧客が通常と異なる操作をして、顧客がアテンダントのサポートを要求している状態等である。アテンダントは、発光部22aが赤色に発光しているセルフPOS端末1に出向いてサポート対応する。
続いて、図4のブロック図を用いて、セルフPOS端末1のハードウェア構成について説明する。図4に示すように、セルフPOS端末1は、制御主体となるCPU(Central Processing Unit)31を備える。またセルフPOS端末1は、各種プログラムを記憶するROM(Read Only Memory)32を備える。またセルフPOS端末1は、CPU31のワークエリアとして機能するRAM(Random Access Memory)33を備える。またセルフPOS端末1は、各種プログラムを記憶するHDDやフラッシュメモリ等で構成されたメモリ部34等を備える。CPU31、ROM32、RAM33、メモリ部34は、互いにデータバス36を介して接続されている。
CPU31、ROM32、RAM33は、制御部300を構成する。制御部300は、CPU31が、メモリ部34の制御プログラム部341に記憶されRAM33に展開された制御プログラムに従って動作することによって、後述する制御処理を実行する。
RAM33は、各種データも記憶する。RAM33は、商品情報部331、追跡視線記憶部332、フラグ記憶部333を備える。商品情報部331は、売上登録処理した商品の商品情報を記憶する。追跡視線記憶部は、視線追跡部27から出力される、人の視線の位置情報である座標情報を所定時間毎(例えば1秒毎)に記憶する。フラグ記憶部333は、後述する各種制御の状態を示すフラグを記憶する。
図5は、フラグ記憶部333を詳細に示す図である。図5において、フラグ記憶部333は、アナウンスフラグA部3331、アナウンスフラグB部3332、アナウンスフラグC部3333、アナウンスフラグD部3334、アナウンスフラグE部3335、アナウンスフラグF部3336、アナウンスフラグG部3337、アナウンスフラグH部3338を備えている。アナウンスフラグA部3331はフラグAの状態を記憶する。アナウンスフラグB部3332はフラグBの状態を記憶する。アナウンスフラグC部3333はフラグCの状態を記憶する。アナウンスフラグD部3334はフラグDの状態を記憶する。アナウンスフラグE部3335はフラグEの状態を記憶する。アナウンスフラグF部3336はフラグFの状態を記憶する。アナウンスフラグG部3337はフラグGの状態を記憶する。アナウンスフラグH部3338はフラグHの状態を記憶する。フラグA〜フラグHについては後述する。
図4の説明に戻る。また、メモリ部34は、制御プログラム部341、音声ファイル342、位置情報ファイル343を備える。制御プログラム部341は、セルフPOS端末1の動作を制御するプログラムを記憶する。
音声ファイル342は、顧客に報知する各種の音声情報で構成されたアナウンス情報を記憶する。音声ファイル342は、顧客に操作を促す情報としての音声アナウンスが記憶されている。
音声ファイル342は、顧客に対して商品を読取部5を通過させてコードを読ませる操作、または締めキー612の操作を促す音声アナウンスを記憶している。例えば「カゴから商品を取出して窓上を通過させるか、締めキーをタッチしてくだい」のような音声アナウンスである。顧客に対してこの音声が報知された場合、アナウンスフラグA部3331に記憶されているフラグAが「1」にセットされる。すなわち、フラグAが「1」の場合には顧客に対して商品を読取部5を通過させてコードを読ませる操作、または締めキー612の操作を促す音声アナウンスが報知されたことを示す。一方、フラグAが「0」の場合には上記音声アナウンスはまだ報知されていないことを示す。
また音声ファイル342は、顧客に対して現金決済キー613かカード決済キー614を操作することを促す音声アナウンスを記憶する。例えば「現金でお支払いの場合には現金決済キーをタッチしてください。カードでお支払いの場合にはカード決済キーをタッチしてください」のような音声アナウンスである。顧客に対してこの音声が報知された場合、アナウンスフラグB部3332に記憶されたフラグBが「1」にセットされる。すなわち、フラグBが「1」の場合には顧客に対して現金決済キー613かカード決済キー614を操作することを促す音声アナウンスが報知されたことを示す。一方、フラグBが「0」の場合には上記音声アナウンスはまだ報知されていないことを示す。
また音声ファイル342は、顧客に対して紙幣投入口41や硬貨投入口43に対する紙幣や硬貨の現金の投入を促す音声アナウンスを記憶する。例えば「合計金額を見て、紙幣は紙幣投入口に、硬貨は硬貨投入口に投入してください」のような音声アナウンスである。顧客に対してこの音声が報知された場合、アナウンスフラグC部3333に記憶されたフラグCが「1」にセットされる。すなわち、フラグCが「1」の場合には顧客に対して紙幣や硬貨の投入を促す音声アナウンスが報知されたことを示す。一方、フラグCが「0」の場合には上記音声アナウンスはまだ報知されていないことを示す。
また音声ファイル342は、顧客に対して紙幣払出口42や硬貨払出口44から釣銭の取出しを促す音声アナウンスを記憶する。例えば「紙幣払出口または硬貨払出口に払出された釣銭をお取りください」のような音声アナウンスである。顧客に対してこの音声が報知された場合、アナウンスフラグD部3334に記憶されたフラグDが「1」にセットされる。すなわち、フラグDが「1」の場合には顧客に対して紙幣や硬貨の取去りを促す音声アナウンスが報知されたことを示す。一方、フラグDが「0」の場合には上記音声アナウンスはまだ報知されていないことを示す。
また音声ファイル342は、現金での支払いに対して顧客に対してレシート発行口9aからレシートの取去りを促す音声アナウンスを記憶する。例えば「レシート発行口にレシートが発行されました。レシートをお取りください」のような音声アナウンスである。顧客に対してこの音声が報知された場合、アナウンスフラグE部3335に記憶されたフラグEが「1」にセットされる。すなわち、フラグEが「1」の場合には顧客に対してレシートの取去りを促す音声アナウンスが報知されたことを示す。一方、フラグEが「0」の場合には上記音声アナウンスはまだ報知されていないことを示す。
また音声ファイル342は、顧客に対してカード挿入口8aに対してカードの挿入を促す音声アナウンスを記憶する。例えば「カード挿入口にカードを挿入してください」のような音声アナウンスである。顧客に対してこの音声が報知された場合、アナウンスフラグF部3336に記憶されたフラグFが「1」にセットされる。すなわち、フラグFが「1」の場合には顧客に対してカードの挿入を促す音声アナウンスが報知されたことを示す。一方、フラグFが「0」の場合には上記音声アナウンスはまだ報知されていないことを示す。
また音声ファイル342は、顧客に対してカード挿入口8aからカードの取去りを促す音声アナウンスを記憶する。例えば「カード挿入口からカードをお取りください」のような音声アナウンスである。顧客に対してこの音声が報知された場合、アナウンスフラグG部3337に記憶されたフラグGが「1」にセットされる。すなわち、フラグGが「1」の場合には顧客に対してカードの取去りを促す音声アナウンスが報知されたことを示す。一方、フラグGが「0」の場合には上記音声アナウンスはまだ報知されていないことを示す。
また音声ファイル342は、カードでの支払いに対して顧客に対してレシート発行口9aからレシートの取去りを促す音声アナウンスを記憶する。例えば「レシート発行口にレシートが発行されました。レシートをお取りください」のような音声アナウンスである。顧客に対してこの音声が報知された場合、アナウンスフラグH部3338に記憶されたフラグHが「1」にセットされる。すなわち、フラグHが「1」の場合には顧客に対してレシートの取去りを促す音声アナウンスが報知されたことを示す。一方、フラグHが「0」の場合には上記音声アナウンスはまだ報知されていないことを示す。
位置情報ファイル343は、読取窓5a、カード挿入口8a、紙幣投入口41、紙幣払出口42、硬貨投入口43、硬貨払出口44、レシート発行口9aの中心の位置を示す座標情報を記憶する。また位置情報ファイル343は、表示部6に表示され顧客によって操作される、スタートキー611、締めキー612、現金決済キー613、カード決済キー614の表示の中心位置を示す座標情報(上記仮想空間の平面H上の座標情報)を記憶する。
図6は、位置情報ファイル343を示す図である。実施形態では、読取窓5a、カード挿入口8a、紙幣投入口41、紙幣払出口42、硬貨投入口43、硬貨払出口44、レシート発行口9a、スタートキー611、締めキー612、現金決済キー613、カード決済キー614に対応して、座標情報部3431に、それぞれ位置情報(すなわち仮想空間H上の座標情報)を記憶する。例えばスタートキー611の仮想空間H上の位置情報はXsYsである。ここで、XsYsとは、X座標の位置がsでY座標の位置がsである位置のこと、すなわちスタートキー611は、X軸上の位置sとY軸上の位置sが仮想空間H上でクロスする位置に位置することを示す。
図4の説明に戻る。また、データバス36は、入力部61、表示部6、印字部9、読取部5、カードリーダライタ8、入出金部26、表示ポール22、視線追跡部27、音声報知部30を、コントローラ35を介して制御部300に接続している。音声報知部30は、例えばスピーカーが内蔵されており、音声ファイル342に記憶されている音声アナウンスを顧客に対して音声で報知する。また、データバス36は、通信I/F(Interface)29を制御部300に接続しており、通信I/F29は通信回線Lを介して他のセルフPOS端末1、監視PC2、店舗サーバ3、セルフPOS端末1を監視するカメラと接続する。
続いて、図7〜図17を用いて、セルフPOS端末1の制御処理について説明する。図7は、セルフPOS端末1の機能構成を示す機能ブロック図である。制御部300が、メモリ部34の制御プログラム部341に記憶された制御プログラムに従うことで、視線位置記憶手段301、一致判断手段302、操作報知手段303、サポート報知手段304、基準位置記憶手段305、入力手段306として機能する。
視線位置記憶手段301は、視線計測装置が計測した視線の位置を記憶する機能を有する。
一致判断手段302は、顧客が次に操作すべき操作部38の位置と視線位置記憶手段301が記憶した顧客の視線の位置とが一致しているかを判断する機能を有する。
操作報知手段303は、一致判断手段302によって次に操作すべき操作部38の位置と視線位置記憶手段301が記憶している顧客の視線の位置とが一致していない場合には当該操作部38の操作を促す情報を報知する機能を有する。
サポート報知手段304は、操作報知手段303が操作部38の位置を報知した後、一致判断手段302が操作部38の位置と顧客の視線の位置とが一定時間にわたり一致していないと判断した場合、前記操作者のサポートを要求する情報を出力する機能を有する。
基準位置記憶手段305は、顧客が商品の販売に係る操作を開始した時点の顧客の視線の位置を基準位置として記憶する機能を有する。
入力手段306は、人が所定のスタートキー611を操作したことを示すスタート信号を入力する機能を有する。
図8〜図17は、セルフPOS端末1の制御処理の流れを示すフローチャートである。制御部300は、顧客によって使用されていないセルフPOS端末1の表示部6にスタートキー611を表示する(S11)。
顧客は、購入する商品が入ったカゴを荷置台21上に載置する。そして顧客は、セルフPOS端末1の使用を開始するために、まず表示部6に表示されているスタートキー611を操作する。制御部300(入力手段306)は、スタートキー611が操作され、スタート信号がコントローラ35に入力されたか否かを判断する(S12)。入力されるまで待機し(S12のNo)、入力されたと判断した場合には(S12のYes)、制御部300(基準位置記憶手段305)は、キャリブレーションを実行する(S13)。
キャリブレーションとは、視線計測装置である視線追跡部27を用いて顧客の視線を認識して、スタートキー611を操作したときの顧客の視線の位置と予め決められた基準位置の座標(XsYs)とのズレを算出することである。換言すると、顧客毎の身長差によって目の高さが違っても、それぞれの眼の高さの位置に同じ基準位置の座標を当てはめる。このようにすることで、顧客の背の高さに関わらず、視線の位置と操作部38との位置関係が正確に把握できる。制御部300は、当該位置を記憶するとともに、以降の視線の位置を当該基準位置に基づいて決める。
キャリブレーションを実行した後に、制御部300(視線位置記憶手段301)は、視線追跡部27から出力した当該顧客の視線の位置の情報を入力して記憶を開始する(S14)。
次に顧客は、荷置台21に載置したカゴの中から商品を取出して読取窓5aの前を通過させて荷置台28に設置された袋の中に詰める作業を行う。そして顧客は、カゴに入っているすべての商品を袋に詰めた後、締めキー612を操作する。制御部300は、通過した商品に付されたコードを読取部5が読み取ったか否かを判断する(S15)。コードを読み取らなかった場合には(S15のNo)、締めキー612が操作されたか否かを判断する(S17)。
コードを読み取ったと判断した場合には(S15のYes)、制御部300は、読み取ったコードに基づいて商品マスタ(図示せず)から読み出した当該商品の商品情報を商品情報部331に記憶する売上登録処理を実行する(S16)。そして制御部300は、S15に戻る。
コードを読み取らずかつ締めキー612も操作されていないと判断した場合には(S17のNo)、制御部300は、フラグ記憶部333のアナウンスフラグA部3331のフラグAが「1」であるか否かを判断する(S21)。アナウンスフラグA部3331のフラグAが「0」である場合、すなわち、顧客に対して商品を読取部5を通過させてコードを読ませる操作、または締めキー612の操作を促す音声アナウンスをまだしていない場合には(S21のNo)、制御部300は、S14で追跡を開始した顧客の現在の視線位置と読取部5の位置(Xm0Yn0)とを比較する(S22)。また顧客の現在の視線位置と締めキー612の位置(Xm1Yn1)とを比較する(S22)。そして制御部300(一致判断手段302)は、S22で比較した、顧客の現在の視線位置と読取部5の位置(Xm0Yn0)と顧客の現在の視線位置と締めキー612の位置(Xm1Yn1)のうち、いずれかに一致したか否かを判断する(S23)。
ここでいう一致とは、顧客の視線位置が所定時間継続して読取部5の位置(Xm0Yn0)あるいはその周辺位置または締めキー612の位置(Xm1Yn1)あるいはその周辺位置に留まっていることをいう。顧客の視線位置が所定時間継続して読取部5の位置(Xm0Yn0)あるいはその周辺位置に留まっている場合(すなわち一致している場合)、顧客は読取部5を注視している。また、顧客の視線位置が所定時間継続して締めキー612の位置(Xm1Yn1)あるいはその周辺位置に留まっている場合(すなわち一致している場合)、顧客は締めキー612を注視している。なお、以降の各処理における一致も同様の主旨である。
いずれかに一致していると判断した場合には(S23のYes)、制御部300は、S15に戻る。いずれにも一致していないと判断した場合には(S23のNo)、制御部300は、一致しないまま所定時間経過したか否かを判断する(S24)。所定時間経過していないと判断した場合には(S24のNo)、制御部300はS15に戻る。所定時間経過したと判断した場合には(S24のYes)、制御部300は、顧客が読取部5あるいは締めキー612を見ていないと判断する。そのため制御部300(操作報知手段303)は、音声ファイル342から、顧客に対して商品を読取部5を通過させてコードを読ませる操作または締めキー612の操作を促す音声アナウンスを読み出して、音声報知部30から音声として顧客に報知する(S25)。同時に、制御部300は、読取窓5aの周りに設けた発光部37を点灯または点滅させる。また、制御部300は、表示部6に表示されている締めキー612を点滅表示する。このようにして制御部300は、顧客に対して読取窓5aの位置と締めキー612の位置を報知する。そして制御部300は、フラグ記憶部333のアナウンスフラグA部3331に記憶されているフラグAを「1」にセットする(S26)。
次に制御部300は、再度顧客の現在の視線位置と読取部5の位置(Xm0Yn0)と顧客の現在の視線位置と締めキー612の位置(Xm1Yn1)のうち、いずれかが一致したか否かを判断する(S27)。いずれかと一致したと判断した場合には(S27のYes)、制御部300はS15に戻る。いずれにも一致していないと判断した場合には(S27のNo)、制御部300は、一致しないまま所定時間経過したか否かを判断する(S28)。所定時間経過していないと判断した場合には(S28のNo)、制御部300はS15に戻る。所定時間経過したと判断した場合には(S28のYes)、制御部300(サポート報知手段304)は、表示ポール22の発光部22aを赤色に発光させて表示ポールを赤色に点灯し(S29)、アテンダントに対して自動的にサポートを要求する。そして制御部300は、フラグ記憶部333のアナウンスフラグA部3331に記憶されているフラグAを「0」にセットする(S30)。
赤色に点灯した表示ポール22を見たアテンダントは、当該セルフPOS端末1において、顧客をサポートする。この場合、アテンダントは、顧客に対して、商品に付されたコードを読取部5の前を通過させる操作、または締めキー612の操作をサポートする。
次に制御部300は、アテンダントまたは顧客によってクリアキー(図示せず)が操作されたか否かを判断する(S31)。操作されるまで待機し(S31のNo)、操作されたと判断した場合には(S31のYes)、制御部300はS15に戻る。
なお、S21において、アナウンスフラグA部3331のフラグが「1」であると判断した場合には(S21のYes)、制御部300は、S27以降を処理する。
また、S17において、締めキー612が操作されたと判断した場合には(S17のYes)、制御部300は、売上登録処理された商品の合計金額を表示部6に表示する(S41)。そして制御部300は、表示部6に現金決済キー613とカード決済キー614を表示する(S42)。顧客は、表示された現金決済キー613とカード決済キー614のいずれかを操作して決済方法を選択する。
制御部300は、現金決済キー613が操作されたか否かを判断する(S43)。また制御部300は、現金決済キー613が操作されなかった場合(S43のNo)、カード決済キー614が操作されたか否かを判断する(S46)。
現金決済キー613が操作されたと判断した場合(S43のYes)、制御部300は、現金による決済処理を実行する(S44)。次に制御部300は、S14で開始した視線位置の記憶を終了する(S45)。そして制御部300は、S11に戻る。また、カード決済キー614が操作されたと判断した場合(S46のYes)、制御部300は、カードによる決済処理を実行する(S47)。そして制御部300はS45を実行してS11に戻る。
現金決済キー613およびカード決済キー614のいずれも操作されていないと判断した場合には(S46のNo)、制御部300はフラグ記憶部333のアナウンスフラグB部3332のフラグBが「1」であるか否かを判断する(S51)。アナウンスフラグB部3332のフラグBが「0」である場合、すなわち顧客に対して現金決済キー613かカード決済キー614を操作することを促す音声アナウンスをまだしていない場合には(S51のNo)、制御部300は、S14で記憶を開始した顧客の現在の視線位置と現金決済キー613の位置(Xm2Yn2)とを比較する(S52)。また顧客の現在の視線位置とカード決済キー614の位置(Xm3Yn3)とを比較する(S52)。そして制御部300(一致判断手段302)は、S52で比較した、顧客の現在の視線位置と現金決済キー613の位置(Xm2Yn2)と顧客の現在の視線位置とカード決済キー614の位置(Xm3Yn3)のうち、いずれかが一致したか否かを判断する(S53)。
いずれかに一致していると判断した場合には(S53のYes)、制御部300は、S43に戻る。いずれにも一致していないと判断した場合には(S53のNo)、制御部300は、一致しないまま所定時間経過したか否かを判断する(S54)。所定時間経過していないと判断した場合には(S54のNo)、制御部300はS43に戻る。所定時間経過したと判断した場合には(S54のYes)、制御部300(操作報知手段303)は、音声ファイル342から、顧客に対して現金決済キー613またはカード決済キー614のいずれかの操作を促す音声アナウンスを読み出して、音声報知部30から音声として顧客に報知する(S55)。同時に、制御部300は、表示部6に表示されている現金決済キー613およびカード決済キー614を点滅表示する。このようにして制御部300は、顧客に対して現金決済キー613およびカード決済キー614の位置を報知する。そして制御部300は、フラグ記憶部333のアナウンスフラグB部3332に記憶されているフラグBを「1」にセットする(S56)。
次に制御部300は、再度顧客の現在の視線位置と、読取部5の位置(Xm0Yn0)と顧客の現在の視線位置と締めキー612の位置(Xm1Yn1)のうち、いずれかが一致したか否かを判断する(S57)。いずれかと一致したと判断した場合には(S57のYes)、制御部300はS43に戻る。いずれにも一致していないと判断した場合には(S57のNo)、制御部300は、一致しないまま所定時間経過したか否かを判断する(S58)。所定時間経過していないと判断した場合には(S58のNo)、制御部300はS43に戻る。所定時間経過したと判断した場合には(S58のYes)、制御部300(サポート報知手段304)は、表示ポール22の発光部22aを赤色に発光させて表示ポールを赤色に点灯し(S59)、アテンダントに対して自動的にサポートを要求する。そして制御部300は、フラグ記憶部333のアナウンスフラグB部3332に記憶されているフラグBを「0」にセットする(S60)。
赤色に点灯した表示ポール22を見たアテンダントは、当該セルフPOS端末1において、顧客をサポートする。この場合、アテンダントは、顧客に対して、現金決済キー613またはカード決済キー614を操作するようサポートする。
次に制御部300は、アテンダントまたは顧客によってクリアキー(図示せず)が操作されたか否かを判断する(S61)。操作されるまで待機し(S61のNo)、操作されたと判断した場合には(S61のYes)、制御部300はS43に戻る。
なお、S51において、アナウンスフラグB部3332のフラグBが「1」であると判断した場合には(S51のYes)、制御部300は、S57以降を処理する。
続いて、図10〜図12を用いて、S44の現金による決済処理について説明する。まず制御部300は、紙幣投入口41および硬貨投入口43のいずれかまたは両方に現金が投入されたか否かを判断する(S71)。現金が投入されるとセンサ(図示せず)が現金の投入を検知して、制御部300が現金が投入されたことを判断する。投入されたと判断した場合には(S71のYes)、制御部300は、現金による決済処理を実行する(S72)。投入されていないと判断した場合には(S71のNo)、制御部300は、現金の投入を促すアナウンス処理を実行する(S73)。そして制御部300は、S71に戻る。
ここで、図11を用いて、S73のアナウンス処理を説明する。図11において、制御部300は、フラグ記憶部333のアナウンスフラグC部3333のフラグCが「1」であるか否かを判断する(S91)。アナウンスフラグC部3333のフラグCが「0」である場合(S91のNo)、すなわち顧客に対して紙幣や硬貨の現金の投入を促す音声アナウンスをまだしていない場合には、制御部300は、S14で記憶を開始した顧客の現在の視線位置と紙幣投入口41の位置(Xm4Yn4)とを比較する(S92)。また顧客の現在の視線位置と硬貨投入口43の位置(Xm5Yn5)とを比較する(S92)。そして制御部300(一致判断手段302)は、S92で比較した、顧客の現在の視線位置と紙幣投入口41の位置(Xm4Yn4)と、顧客の現在視線位置と硬貨投入口43の位置(Xm5Yn5)のいずれかが一致したか否かを判断する(S93)。
いずれかに一致していると判断した場合には(S93のYes)、制御部300は、S71に戻る。いずれにも一致していないと判断した場合には(S93のNo)、制御部300は、一致しないまま所定時間経過したか否かを判断する(S94)。所定時間経過していないと判断した場合には(S94のNo)、制御部300はS93に戻る。所定時間経過したと判断した場合には(S94のYes)、制御部300(操作報知手段303)は、音声ファイル342から、顧客に対して紙幣や硬貨の現金の投入を促す音声アナウンスを読み出して、音声報知部30から音声として顧客に報知する(S95)。同時に制御部300は、紙幣投入口41周りの発光部37と硬貨投入口43の周りの発光部37を発光させる。このようにして制御部300は、紙幣投入口41と硬貨投入口43の位置を顧客に報知する。そして制御部300は、フラグ記憶部333のアナウンスフラグC部3333に記憶されているフラグCを「1」にセットする(S96)。
次に制御部300は、再度顧客の現在の視線位置と紙幣投入口41の位置(Xm4Yn4)と、顧客の現在の視線位置と硬貨投入口43の位置(Xm5Yn5)のうち、いずれかが一致したか否かを判断する(S97)。いずれかと一致したと判断した場合には(S97のYes)、制御部300はS71に戻る。いずれにも一致していないと判断した場合には(S97のNo)、制御部300は、一致しないまま所定時間経過したか否かを判断する(S98)。所定時間経過していないと判断した場合には(S98のNo)、制御部300はS91に戻る。所定時間経過したと判断した場合には(S98のYes)、制御部300(サポート報知手段304)は、表示ポール22の発光部22aを赤色に発光させて表示ポールを赤色に点灯し(S99)、アテンダントに対して自動的にサポートを要求する。そして制御部300は、フラグ記憶部333のアナウンスフラグC部3333に記憶されているフラグCを「0」にセットする(S100)。
赤色に点灯した表示ポール22を見たアテンダントは、当該セルフPOS端末1において、顧客をサポートする。この場合、アテンダントは、顧客に対して、紙幣投入口41または/および硬貨投入口43に現金を投入するようサポートする。
次に制御部300は、アテンダントまたは顧客によってクリアキー(図示せず)が操作されたか否かを判断する(S101)。操作されるまで待機し(S101のNo)、操作されたと判断した場合には(S101のYes)、制御部300はS71に戻る。
なお、S91において、アナウンスフラグC部3333のフラグCが「1」であると判断した場合には(S91のYes)、制御部300は、S97以降を処理する。
図10の説明に戻る。S72の現金決済処理を実行した際、制御部300は、顧客に手渡す釣銭の有無を判断する(S74)。釣銭があると判断した場合には(S74のYes)、制御部300は、釣銭額情報を送信して入出金部26を制御し、該当する金額の釣銭を払出す(S75)。制御部300は、紙幣の釣銭がある場合には紙幣払出口42から払出す。制御部300は、硬貨の釣銭がある場合には硬貨払出口44から払出す。
そして制御部300は、紙幣払出口42または/および硬貨払出口44から釣銭が払い出されたか否かを判断する(S76)。紙幣払出口42および硬貨払出口44には、釣銭の有無を検知するセンサ(図示せず)が設けられており、このセンサが釣銭を検知した場合には、制御部300は釣銭が取去られていないと判断する。制御部300が釣銭が取去られていないと判断した場合(S76のNo)、制御部300は、釣銭の取去りを促すアナウンスを実行する(S77)。そして制御部300は、S76に戻る。なお、顧客に手渡す釣銭がないと判断した場合には(S74のNo)、制御部300は後述するS78以降を実行する。
ここで、図12を用いて、釣銭取去りのアナウンス処理について説明する。図12において、制御部300は、フラグ記憶部333のアナウンスフラグD部3334のフラグDが「1」であるか否かを判断する(S111)。アナウンスフラグD部3334のフラグDが「0」である場合(S111のNo)、すなわち顧客に対して釣銭の取出しを促す音声アナウンスをまだしていない場合には、制御部300は、S14で記憶を開始した顧客の現在の視線位置と紙幣払出口42の位置(Xm6Yn6)とを比較する(S112)。また顧客の現在の視線位置と硬貨払出口44の位置(Xm7Yn7)とを比較する(S112)。そして制御部300(一致判断手段302)は、S112で比較した、顧客の現在の視線位置と紙幣払出口42の位置(Xm6Yn6)と、顧客の現在の視線位置と硬貨払出口44の位置(Xm7Yn7)のうち、いずれかが一致したか否かを判断する(S113)。
いずれかに一致していると判断した場合には(S113のYes)、制御部300は、S76に戻る。いずれにも一致していないと判断した場合には(S113のNo)、制御部300は、一致しないまま所定時間経過したか否かを判断する(S114)。所定時間経過していないと判断した場合には(S114のNo)、制御部300はS113に戻る。所定時間経過したと判断した場合には(S114のYes)、制御部300(操作報知手段303)は、音声ファイル342から、顧客に対して釣銭の取出しを促す音声アナウンスを読み出して、音声報知部30から音声として顧客に報知する(S115)。同時に制御部300は、紙幣払出口42周りの発光部37と硬貨払出口44の周りの発光部37を発光させる。このようにして制御部300は、紙幣払出口42と硬貨払出口44の位置を顧客に報知する。そして制御部300は、フラグ記憶部333のアナウンスフラグD部3334に記憶されているフラグDを「1」にセットする(S116)。
次に制御部300は、再度顧客の現在の視線位置と紙幣払出口42の位置(Xm6Yn6)と、顧客の現在の視線位置と硬貨払出口44の位置(Xm7Yn7)のうち、いずれかが一致したか否かを判断する(S117)。いずれかと一致したと判断した場合には(S117のYes)、制御部300はS76に戻る。いずれにも一致していないと判断した場合には(S117のNo)、制御部300は、一致しないまま所定時間経過したか否かを判断する(S118)。所定時間経過していないと判断した場合には(S118のNo)、制御部300はS111に戻る。所定時間経過したと判断した場合には(S118のYes)、制御部300(サポート報知手段304)は、表示ポール22の発光部22aを赤色に発光させて表示ポール22を赤色に点灯し(S119)、アテンダントに対して自動的にサポートを要求する。そして制御部300は、フラグ記憶部333のアナウンスフラグD部3334に記憶されているフラグDを「0」にセットする(S120)。
赤色に点灯した表示ポール22を見たアテンダントは、当該セルフPOS端末1において、顧客をサポートする。この場合、アテンダントは、顧客に対して、紙幣払出口42または/および硬貨払出口44から釣銭を取去るようサポートする。
次に制御部300は、アテンダントまたは顧客によってクリアキー(図示せず)が操作されたか否かを判断する(S121)。操作されるまで待機し(S121のNo)、操作されたと判断した場合には(S121のYes)、制御部300はS76に戻る。
なお、S111において、アナウンスフラグD部3334のフラグDが「1」であると判断した場合には(S111のYes)、制御部300は、S117以降を処理する。
図10の説明に戻る。顧客によって釣銭が取去られたと判断した場合には(S76のYes)、次に制御部300は、当該顧客との現金取引で取引処理された売上情報を印字部9で印字したレシートをレシート発行口9aから発行する(S78)。そして制御部300は、顧客によってレシートがレシート発行口9aから取去られたか否かを判断する(S79)。取去られたと判断した場合には(S79のYes)、制御部300はS45を実行し、取去られていないと判断した場合には(S79のNo)、制御部300は、レシート取去りのアナウンス処理を実行する(S80)。そして制御部300は、S79に戻る。レシート発行口9aには発行されたレシートの有無を判断するセンサ(図示せず)が設けられており、このセンサがレシートを検知した場合には、制御部300は顧客によってレシートが取去られていないと判断する。
ここで、図13を用いてレシート取去りのアナウンス処理について説明する。図13において、制御部300は、フラグ記憶部333のアナウンスフラグE部3335のフラグEが「1」であるか否かを判断する(S131)。アナウンスフラグE部3335のフラグEが「0」である場合(S131のNo)、すなわち現金での支払いに対して顧客に対してレシートの取去りを促す音声アナウンスをまだしていない場合には、制御部300は、S14で記憶を開始した顧客の現在の視線位置とレシート発行口9aの位置(Xm8Yn8)とを比較する(S132)。そして制御部300(一致判断手段302)は、S132で比較した、顧客の現在の視線位置とレシート発行口9aの位置(Xm8Yn8)が一致したか否かを判断する(S133)。
一致していると判断した場合には(S133のYes)、制御部300は、S79に戻る。一致していないと判断した場合には(S133のNo)、制御部300は、一致しないまま所定時間経過したか否かを判断する(S134)。所定時間経過していないと判断した場合には(S134のNo)、制御部300はS133に戻る。所定時間経過したと判断した場合には(S134のYes)、制御部300(操作報知手段303)は、音声ファイル342から、現金での支払いに対して顧客に対してレシートの取去りを促す音声アナウンスを読み出して、音声報知部30から音声として顧客に報知する(S135)。同時に制御部300は、レシート発行口9a周りの発光部37を発光させる。このようにして制御部300は、レシート発行口9aの位置を顧客に報知する。そして制御部300は、フラグ記憶部333のアナウンスフラグE部3335に記憶されているフラグEを「1」にセットする(S136)。
次に制御部300は、再度顧客の現在の視線位置とレシート発行口9aの位置(Xm8Yn8)が一致したか否かを判断する(S137)。一致したと判断した場合には(S137のYes)、制御部300はS79に戻る。一致していないと判断した場合には(S137のNo)、制御部300は、一致しないまま所定時間経過したか否かを判断する(S138)。所定時間経過していないと判断した場合には(S138のNo)、制御部300はS131に戻る。所定時間経過したと判断した場合には(S138のYes)、制御部300(サポート報知手段304)は、表示ポール22の発光部22aを赤色に発光させて表示ポール22を赤色に点灯し(S139)、アテンダントに対して自動的にサポートを要求する。そして制御部300は、フラグ記憶部333のアナウンスフラグE部3335に記憶されているフラグEを「0」にセットする(S140)。
赤色に点灯した表示ポール22を見たアテンダントは、当該セルフPOS端末1において、顧客をサポートする。この場合、アテンダントは、顧客に対して、レシート発行口9aからレシートを取去るようサポートする。
次に制御部300は、アテンダントまたは顧客によってクリアキー(図示せず)が操作されたか否かを判断する(S141)。操作されるまで待機し(S141のNo)、操作されたと判断した場合には(S141のYes)、制御部300はS79に戻る。
なお、S131において、アナウンスフラグE部3335のフラグEが「1」であると判断した場合には(S131のYes)、制御部300は、S137以降を処理する。
ここからは、図14〜図17を用いて、S47のカード決済処理に付いて説明する。まず制御部300は、カードリーダライタ8のカード挿入口8aにカードが挿入されたか否かを判断する(S151)。カードが挿入されるとカード挿入口8aに設けられたセンサ(図示せず)がカード挿入を検知して、制御部300がカードが挿入されたことを判断する。挿入されたと判断した場合には(S151のYes)、制御部300は、カードによる決済処理を実行する(S152)。投入されていないと判断した場合には(S151のNo)、制御部300は、カードの挿入を促すアナウンス処理を実行する(S153)。そして制御部300は、S151に戻る。
ここで、図15を用いて、S153のアナウンス処理を説明する。図15において、制御部300は、フラグ記憶部333のアナウンスフラグF部3336のフラグFが「1」であるか否かを判断する(S171)。アナウンスフラグF部3336のフラグFが「0」である場合(S171のNo)、すなわち顧客に対してカードの挿入を促す音声アナウンスをまだしていない場合には、制御部300は、S14で記憶を開始した顧客の現在の視線位置とカードリーダライタ8に設けられたカード挿入口8aの位置(Xm9Yn9)とを比較する(S172)。そして制御部300(一致判断手段302)は、S172で比較した、顧客の現在の視線位置とカード挿入口8aの位置(Xm9Yn9)とが一致したか否かを判断する(S173)。
一致していると判断した場合には(S173のYes)、制御部300は、S151に戻る。一致していないと判断した場合には(S173のNo)、制御部300は、一致しないまま所定時間経過したか否かを判断する(S174)。所定時間経過していないと判断した場合には(S174のNo)、制御部300はS173に戻る。所定時間経過したと判断した場合には(S174のYes)、制御部300(操作報知手段303)は、音声ファイル342から、顧客に対してカードの挿入を促す音声アナウンスを読み出して、音声報知部30から音声として顧客に報知する(S175)。同時に制御部300は、カード挿入口8aの周りの発光部37を発光させる。このようにして制御部300は、カード挿入口8aの位置を顧客に報知する。そして制御部300は、フラグ記憶部333のアナウンスフラグF部3336に記憶されているフラグFを「1」にセットする(S176)。
次に制御部300は、再度顧客の現在の視線位置とカード挿入口8aの位置(Xm9Yn9)とが一致したか否かを判断する(S177)。一致したと判断した場合には(S177のYes)、制御部300はS151に戻る。一致していないと判断した場合には(S177のNo)、制御部300は、一致しないまま所定時間経過したか否かを判断する(S178)。所定時間経過していないと判断した場合には(S178のNo)、制御部300はS171に戻る。所定時間経過したと判断した場合には(S178のYes)、制御部300(サポート報知手段304)は、表示ポール22の発光部22aを赤色に発光させて表示ポール22を赤色に点灯し(S179)、アテンダントに対して自動的にサポートを要求する。そして制御部300は、フラグ記憶部333のアナウンスフラグF部3336に記憶されているフラグFを「0」にセットする(S180)。
赤色に点灯した表示ポール22を見たアテンダントは、当該セルフPOS端末1において、顧客をサポートする。この場合、アテンダントは、顧客に対して、カード挿入口8aにカードを挿入するようサポートする。
次に制御部300は、アテンダントまたは顧客によってクリアキー(図示せず)が操作されたか否かを判断する(S181)。操作されるまで待機し(S181のNo)、操作されたと判断した場合には(S181のYes)、制御部300はS151に戻る。
なお、S171において、アナウンスフラグF部3336のフラグFが「1」であると判断した場合には(S171のYes)、制御部300は、S177以降を処理する。
図14の説明に戻る。制御部300は、カードによる決済処理を実行した後、顧客に対し、カードの取去りを促す表示を表示部6に行う(S154)。そして制御部300は、顧客によってカード挿入口8aからカードが取去られたか否かを判断する(S155)。カード挿入口8a付近に設けられたセンサがカードを検知した場合、制御部300は、カードが取去られていないと判断する。制御部300がカードが取去られていないと判断した場合(S155のNo)、制御部300は、カードの取去りを促すアナウンスを実行する(S156)。そして制御部300は、S155に戻る。
ここで、図16を用いて、カードの取去りのアナウンス処理について説明する。図16において、制御部300は、フラグ記憶部333のアナウンスフラグG部3337のフラグGが「1」であるか否かを判断する(S191)。アナウンスフラグG部3337のフラグGが「0」である場合(S191のNo)、すなわち顧客に対してカードの取去りを促す音声アナウンスをまだしていない場合には、制御部300は、S14で記憶を開始した顧客の現在の視線位置とカード挿入口8aの位置(Xm9Yn9)とを比較する(S192)。そして制御部300(一致判断手段302)は、S192で比較した、顧客の現在の視線位置とカード挿入口8aの位置(Xm9Yn9)とが一致したか否かを判断する(S193)。
一致していると判断した場合には(S193のYes)、制御部300は、S155に戻る。一致していないと判断した場合には(S193のNo)、制御部300は、一致しないまま所定時間経過したか否かを判断する(S194)。所定時間経過していないと判断した場合には(S194のNo)、制御部300はS193に戻る。所定時間経過したと判断した場合には(S194のYes)、制御部300(操作報知手段303)は、音声ファイル342から、顧客に対してカードの取去りを促す音声アナウンスを読み出して、音声報知部30から音声として顧客に報知する(S195)。同時に制御部300は、カード挿入口8a周りの発光部37を発光させる。このようにして制御部300は、カード挿入口8aの位置を顧客に報知する。そして制御部300は、フラグ記憶部333のアナウンスフラグG部3337に記憶されているフラグGを「1」にセットする(S196)。
次に制御部300は、再度顧客の現在の視線位置とカード挿入口8aの位置(Xm9Yn9)が一致したか否かを判断する(S197)。一致したと判断した場合には(S197のYes)、制御部300はS155に戻る。一致していないと判断した場合には(S197のNo)、制御部300は、一致しないまま所定時間経過したか否かを判断する(S198)。所定時間経過していないと判断した場合には(S198のNo)、制御部300はS191に戻る。所定時間経過したと判断した場合には(S198のYes)、制御部300(サポート報知手段304)は、表示ポール22の発光部22aを赤色に発光させて表示ポール22を赤色に点灯し(S199)、アテンダントに対して自動的にサポートを要求する。そして制御部300は、フラグ記憶部333のアナウンスフラグG部3337に記憶されているフラグGを「0」にセットする(S200)。
赤色に点灯した表示ポール22を見たアテンダントは、当該セルフPOS端末1において、顧客をサポートする。この場合、アテンダントは、顧客に対して、カード挿入口8aからカードを取去るようサポートする。
次に制御部300は、アテンダントまたは顧客によってクリアキー(図示せず)が操作されたか否かを判断する(S201)。操作されるまで待機し(S201のNo)、操作されたと判断した場合には(S201のYes)、制御部300はS155に戻る。
なお、S191において、アナウンスフラグG部3337のフラグGが「1」であると判断した場合には(S191のYes)、制御部300は、S197以降を処理する。
図14の説明に戻る。顧客によってカードが取去られたと判断した場合には(S155のYes)、次に制御部300は、当該顧客とのカード取引で取引処理された売上情報を印字部9で印字したレシートをレシート発行口9aから発行する(S157)。そして制御部300は、顧客によってレシートがレシート発行口9aから取去られたか否かを判断する(S158)。取去られたと判断した場合には(S158のYes)、制御部300はS45を実行し、取去られていないと判断した場合には(S158のNo)、制御部300は、レシート取去りのアナウンス処理を実行する(S159)。そして制御部300は、S158に戻る。レシート発行口9aには発行されたレシートの有無を判断するセンサ(図示せず)が設けられており、このセンサがレシートを検知した場合には、制御部300は顧客によってレシートが取去られていないと判断する。
ここで、図17を用いて、カード決済時のレシート取去りのアナウンス処理について説明する。図17において、制御部300は、フラグ記憶部333のアナウンスフラグH部3338のフラグHが「1」であるか否かを判断する(S211)。アナウンスフラグH部3338のフラグHが「0」である場合(S211のNo)、すなわちカードでの支払いに対して顧客に対してレシートの取去りを促す音声アナウンスをまだしていない場合には、制御部300は、S14で記憶を開始した顧客の現在の視線位置とレシート発行口9aの位置(Xm8Yn8)とを比較する(S212)。そして制御部300(一致判断手段302)は、S212で比較した、顧客の現在の視線位置とレシート発行口9aの位置(Xm8Yn8)が一致したか否かを判断する(S213)。
一致していると判断した場合には(S213のYes)、制御部300は、S158に戻る。一致していないと判断した場合には(S213のNo)、制御部300は、一致しないまま所定時間経過したか否かを判断する(S214)。所定時間経過していないと判断した場合には(S214のNo)、制御部300はS213に戻る。所定時間経過したと判断した場合には(S214のYes)、制御部300(操作報知手段303)は、音声ファイル342から、カードでの支払いに対して顧客に対してレシートの取去りを促す音声アナウンスを読み出して、音声報知部30から音声として顧客に報知する(S215)。同時に制御部300は、レシート発行口9a周りの発光部37を発光させる。このようにして制御部300は、レシート発行口9aの位置を顧客に報知する。そして制御部300は、フラグ記憶部333のアナウンスフラグH部3338に記憶されているフラグHを「1」にセットする(S216)。
次に制御部300は、再度顧客の現在の視線位置とレシート発行口9aの位置(Xm8Yn8)が一致したか否かを判断する(S217)。一致したと判断した場合には(S217のYes)、制御部300はS158に戻る。一致していないと判断した場合には(S217のNo)、制御部300は、一致しないまま所定時間経過したか否かを判断する(S218)。所定時間経過していないと判断した場合には(S218のNo)、制御部300はS211に戻る。所定時間経過したと判断した場合には(S218のYes)、制御部300(サポート報知手段304)は、表示ポール22の発光部22aを赤色に発光させて表示ポールを赤色に点灯し(S219)、アテンダントに対して自動的にサポートを要求する。そして制御部300は、フラグ記憶部333のアナウンスフラグH部3338に記憶されているフラグHを「0」にセットする(S220)。
赤色に点灯した表示ポールを見たアテンダントは、当該セルフPOS端末1において、顧客をサポートする。この場合、アテンダントは、顧客に対して、レシート発行口9aからレシートを取去るようサポートする。
次に制御部300は、アテンダントまたは顧客によってクリアキー(図示せず)が操作されたか否かを判断する(S221)。操作されるまで待機し(S221のNo)、操作されたと判断した場合には(S221のYes)、制御部300はS158に戻る。
なお、S211において、アナウンスフラグH部3338のフラグHが「1」であると判断した場合には(S211のYes)、制御部300は、S217以降を処理する。
このような実施形態によれば、視線追跡部27が追跡した顧客の視線の位置と操作部38の位置が一致していない場合には、操作する内容や場所をセルフPOS端末1が報知する。これにより、顧客が操作に迷っても適切に対応することができる。また、顧客が操作を迷っていることをセルフPOS端末1が一定時間検出した場合には、自動でアテンダントに報知するため、顧客がアテンダントを呼ぶ必要がなく、アテンダントも即座に対応することが可能である。
以上、本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、組み合わせを行うことができる。この実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
例えば実施形態では、決済の種類を現金決済とカード決済の2種類としたが、それ以外の種類の決済であってもよい。また、2種類の決済にそれ以外の種類の決済を加えた多種類の決済であってもよい。
また、実施形態では、顧客が自身で装置を操作するセルフPOS端末1を販売データ処理装置として説明したが、販売データ処理装置は、専任のオペレータが操作するPOS端末であってもよい。
また、実施形態では、商品を販売対象として説明したが、商品以外の、例えばサービス等であってもよい。