JP6348683B2 - 撮像装置 - Google Patents

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Description

この発明は、撮像素子ユニットを駆動してぶれを補正する撮像装置に関し、詳しくは、ぶれ補正駆動の際に撮像素子ユニットに連動して移動するフレキシブル基板の取付け構造に関するものである。
撮影光学系により結像され、ローパスフィルタ等の光学部材を介して透過してきた光学像を撮像素子等の光電変換素子等で順次画像信号に変換し、これにより得られた画像信号を所定の形態の画像データとして記録媒体に記録し得ると共に、この記録媒体に記録された画像データをLCD等の液晶表示装置に画像として再生表示するデジタルカメラ等の撮像装置が知られている。
また、この種の撮像装置には、手ぶれが発生した時に、撮像素子ユニットを光軸方向と垂直な方向に移動させて手ぶれを防止する手振れ防止ユニットや、レンズ交換式のカメラにおいては撮像素子ユニットやその周辺の光学部材に塵埃が入らないように防塵部材を超音波圧電素子等で振動させる防塵ユニットが搭載されたタイプもある。
上記撮像素子ユニットには、撮像素子と、この撮像素子を駆動するための信号をCPUから伝達し、また、この撮像素子が撮像光学系を介して受光した光学像を電気信号に変換した出力をCPUへ出力するためのフレキシブル基板が接続されている。
手ぶれを防止する手振れ防止ユニットが備えられた撮像素子ユニットにおいては、ぶれ補正駆動の際に撮像素子ユニットに伴ってフレキシブル基板も移動するため、フレキシブル基板の移動の際、フレキシブル基板が周囲の部材と擦れて雑音や異音を発生させてしまう。そのため、撮影者に違和感を与えたり、動画撮影の際には雑音や異音が録音されてしまうことがあった。
例えば、特開2010−103356号公報には、本体部の前面を覆い、本体部に対して変位する表示部の背面と、本体部の前面との間に接続されたフレキシブル基板と、表示部の背面に設けられていて本体部の前面と表示部の背面との間におけるフレキシブル基板の長さを調節するホルダと、を具備し、フレキシブル基板が擦れて雑音が発生することを抑制するようにした電子装置が記載されている。
また、特開平10−126070号公報には、モータとフレキシブルプリント基板のモータ接続部との間にシリコンゴムやウレタンゴムなどの弾性体からなるモータクッション部材を設け、フレキシブルプリント基板のモータ接続部近傍が振動して、フレキシブルプリント基板とその近接する部品との間で干渉を防いで異音の発生を防止させるようにした無線機器が記載されている。
特開2010−103356号公報 特開平10−126070号公報
特開2010−103356号公報によって開示されている電子装置は、フレキシブル基板の長さを調節することによって、フレキシブル基板を適切な長さにして当該フレキシブル基板と他の部材との擦れが起きないようにするものである。したがって、そのための調整機構を設けなくてはならず、装置が大型化してしまう。また、部品点数が増え、組立て性が悪くなり、組立て時に調整するための工数も発生する。
また、特開平10−126070号公報のように、クッション部材を用いて、モータ等の振動が他の部材に伝達するのを防止することは周知である。しかしながら、フレキシブル基板の移動に伴うフレキシブル基板を保護し、フレキシブル基板とクッション部材との摩擦による擦れから発生する異音を防止するものではない。
本発明は、上述した点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、フレキシブル基板が、他の部材との摩擦によって発生する雑音や異音を抑制する撮像装置を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明の一態様の撮像装置は、撮像素子が配置された撮像基板と、上記撮像基板が配置され、ぶれ補正の際に当該撮像基板とともに固定部材に対して移動する可動部材と、一端部が上記撮像基板に固定され、光軸方向側に延出した後、所定の撓みを有してこの延出方向とは反対の光軸方向側に折り曲げられる撓み部を有するフレキシブルプリント基板と、ぶれ補正時に上記可動部材とともに移動する上記フレキシブルプリント基板の撓み部の移動位置を規制する位置規制部と、ふれ補正時に上記フレキシブルプリント基板の撓み部が上記位置規制部と接触する領域に配置されたクッション部材と、を具備し、上記クッション部材が配置される領域は、ぶれ補正によって上記フレキシブルプリント基板の撓み部におけるエッジ部分である外形線の部分が移動した場合に、当該撓み部における外形線の部分が当該クッション部材に接触しないように前記外形線の部分に対して離した領域である。
本発明によれば、ぶれ補正駆動に伴って撮像素子ユニットに連動して移動するフレキシブル基板が、他の部材との摩擦によって発生する雑音や異音を抑制する撮像装置を提供することができる。
本発明の一実施形態の撮像装置を示す外観斜視図 図1の撮像装置においてレンズ鏡筒を取り外した状態のカメラボディを示す外観斜視図 図1の撮像装置におけるレンズ鏡筒及びカメラボディのAA線に沿う断面図 図3の撮像装置におけるカメラボディの撮像ユニットの要部周辺の部分拡大断面図 図4における防塵ゴム周辺の部分拡大断面図 図3におけるBB線に沿った、カメラボディ内に収納された撮像ユニットの要部周辺部を拡大表示した部分断面図 撮像ユニットの分解斜視図 撮像ユニットの組立外観斜視図 図8の撮像ユニットの一部の部品(振れ補正ユニットの前後ヨーク)を外した状態を示す組立外観斜視図 図8のCC線における部分断面図で、フレキシブルプリント基板とクッション部材の関係を説明するための要部拡大断面図 クッション部材を配置しない状態で、可動構成ユニットがY軸方向に移動した際のフレキシブルプリント基板と位置規制部とが接触する状態を説明するための図 クッション部材を配置しない状態で、可動構成ユニットがX軸方向に移動した際のフレキシブルプリント基板の動きを説明するための図 クッション部材を配置した状態で可動構成ユニットがY軸方向に移動した際の、フレキシブルプリント基板とクッション部材とが接触する状態を説明するための図 クッション部材を配置した状態で可動構成ユニットがX軸方向に移動した際の、フレキシブルプリント基板とクッション部材とが接触する状態を説明するための図 図10で説明したフレキシブルプリント基板の折り返し形状の変形例を説明するための図 吸音性部材であるクッション部材の固設位置を変更した変形例を説明するための図
以下、図示の実施の形態によって本発明を説明する。
なお、以下の説明に用いる各図面においては、各構成要素を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各構成要素毎に縮尺を異ならせて示している場合がある。したがって、本発明は、これらの図面に記載された構成要素の数量,構成要素の形状,構成要素の大きさの比率及び各構成要素の相対的な位置関係は、図示の形態のみに限定されるものではない。
本発明の一実施形態は、例えば、固体撮像素子を用いて光学レンズにより形成される光学像を光電変換し、これによって得られる画像信号を静止画像又は動画像を表すデジタル画像データに変換し、こうして生成されたデジタルデータを記録媒体に記録し、また記録媒体に記録されたデジタル画像データに基いて静止画像又は動画像を表示装置に再生表示し得るように構成されるデジタルカメラ等の撮像装置に適用した場合の例示である。
まず、本実施形態の撮像装置1の概略的な構成について、主に図1〜図3を用いて説明する。
図1は本発明の一実施形態の撮像装置であるデジタルカメラの外観斜視図で、図2はデジタルカメラのレンズ鏡筒を取り外した状態のカメラボディを示す外観斜視図である。また、図3は図1のAA線に沿う断面図である。
図1の外観斜視図に示すように、本実施形態の撮像装置1であるデジタルカメラは、カメラボディ10とレンズ鏡筒11とによって構成されている。
レンズ鏡筒11には、撮影光学系を構成する複数のレンズ群(図3参照)が配置され、被写体から見て順に、マニュアルモードの際に手動にて焦点調節操作を行うためのフォーカス操作環21、手動にてズーミング操作を行うためのズーム操作環22及びモード切り換えスイッチ23等の操作部材が配置されている。
また、カメラボディ10の外面には各種の操作部材が配設されている。
例えば、カメラボディ10の上面側には、モード切換ダイヤル10d,シャッターリリースボタン10e等が配設され、図1には図示されていないが、カメラボディ10の背面側には、記録媒体に記録されたデジタル画像データに基づいて静止画像又は動画像を再生表示する液晶表示装置(LCD)が配置されている。
レンズ鏡筒を取り外した状態を示す図2に示すように、カメラボディ10は略箱型形状の筐体からなり、内部には、撮像ユニット40(図3等参照;詳細後述)やバッテリ,記録媒体(不図示)等の各種構成ユニットが配設されている。このカメラボディ10の前面の略中央部分には、開口10aが形成され、その内部の上記開口10aによって露呈される部位には、上記撮像ユニット40が配設され、撮像素子チップ41aの受光面が前面に向けて露呈されている。また、上記開口10aの前面側周縁部には、レンズ鏡筒11を着脱するためのボディ側マウント部10bが配設されている。
次に、図1の光軸Oに沿ったAA線に沿う断面図である図3を用いて、カメラボディ10に配置された撮像ユニット40とレンズ鏡筒11の構成について説明する。
レンズ鏡筒11は、複数の光学レンズからなる撮影光学系を構成する複数のレンズ群(第1〜第6レンズ群12a,13a,14a,15a,16a,17a)と、上記複数のレンズ群をそれぞれ保持する複数の保持枠(第1〜第6レンズ群保持枠12,13,14,15,16,17)と、これら複数の保持枠のうちの可動枠(後述する)を光軸Oに沿う方向において進退移動させるための駆動機構等(後述する)と、上述したフォーカス操作環21及び手動にてズーミング操作を行うためのズーム操作環22やモード切り換えスイッチ23等の操作部材(図1参照)と、本レンズ鏡筒11の基幹(ベース)部材となる固定枠19及び前側固定枠18等を有して構成される。
図3において、上記複数のレンズ群のうち第1レンズ群12a及び第6レンズ群17aは固定レンズ群で、上記複数のレンズ群のうち第2〜第5レンズ群13a,14a,15a,16aは可動レンズ群である。
そのために、これら2つのレンズ群(12a,17a)を保持する第1レンズ群保持枠12及び第6レンズ群保持枠17は、固定枠19に固定される固定枠となっており、他のレンズ群(13a,14a,15a,16a)を保持する第2〜第5レンズ群保持枠13〜16は固定枠19に対して可動する可動枠となっている。
上記駆動機構は、オートフォーカスモード設定時に自動で焦点調節動作(フォーカシング)を実行させるための駆動源及び駆動力伝達機構等からなるフォーカス駆動機構25と、ズーミングを実行するための駆動源であるズームレンズ駆動モータ24a及びその駆動力を伝達する駆動力伝達機構等からなるズーム駆動機構24と、ズーム駆動機構24からの駆動力をズーム用レンズ群保持枠(14,15,16)へと伝達する回転枠20等によって構成される。
なお、レンズ鏡筒11の後端部には、カメラボディ10のボディ側マウント部10bに対してバヨネット結合されるレンズ側マウント部11bが設けられている。
カメラボディ10には、撮像ユニット40と、表示ユニット44と、ファインダユニット45と、シャッタユニット47と、閃光発光装置(不図示)等の各種構成ユニットが配設されている。更に、図示していないが、カメラボディ10の内部には、電源としてのバッテリや、記録媒体としてのメモリカード等が着脱自在に配設される。
上記撮像ユニット40は、詳細は図4から図7で説明するが、撮像素子チップ41aを含む撮像部41とぶれ補正ユニット42と防塵ユニット43等から構成されている。
次ぎに、上記撮像ユニット40の構成を、図4から図9を用いて詳細に説明する。
図4は図3におけるカメラボディ内に収納された撮像ユニット40の要部周辺部を拡大表示した部分断面図である。図5は図4における防塵ゴム41f周辺の部分拡大断面図である。図6は図3におけるBB線に沿った断面図のうち、カメラボディ内に収納された撮像ユニット40の要部周辺部を拡大表示した部分断面図で、図4とは断面方向が90度ずれている状態を示した部分断面図である。図7は図6の撮像ユニット40全体を分解した状態を示す分解斜視図である。また、図8は撮像ユニット40を組み立てた状態を示す組立外観斜視図で、図9は図8の撮像ユニット40から振れ補正ユニットの前後ヨークを外した状態を示す組立外観斜視図である。
図4及び図5に示すように、カメラボディ10の内部に配設された撮像ユニット40を構成する撮像部41は、矩形状の撮像素子チップ(撮像部材)41aと、撮像基板41bと、この撮像基板41bに配置された複数の電気部品41c(コネクタ等)と、この電気部品41cに接続されたフレキシブルプリント基板41dと、光学部材41eと、この光学部材41eを保持する弾性の防塵ゴム41fと、防塵ゴム41fを保持する撮像部保持枠41gと、撮像素子保持板41h、ガラス押圧部材41m等によって構成されている。
撮像素子チップ41aは、受光面と反対側の裏面周縁部に配列された複数の電気パターン(不図示)が撮像基板41bの電気パターン(不図示)に半田付け固定されている。電気パターンの数が多い場合には半田付け強度が強いので複数の電気パターンの内側部分と撮像基板41bとを接着固定しなくても良いが、半田付け強度が弱い場合には接着固定しても良い。
また、図6及び図7に示すように、撮像基板41bにはホール素子49が配置され、このホール素子49と対向する位置には支持板48に配置された位置検出マグネット46(X軸1位置検出マグネット46X1,X軸2位置検出マグネット46X2,Y軸位置検出マグネット46Y)が配置されている。このホール素子49は、ぶれ補正の際に位置検出マグネット46の位置を磁気の変化で検出するための位置検出手段である。
なお、本実施形態における撮像素子チップ41aは、撮像素子(不図示)と、撮像素子の上面に所定の間隔を空けて配置された板状ガラスからなる撮像素子ガラス(不図示)とボンディングワイヤ(不図示)等を有するものとする。
また、撮像素子としては、CCD(Charge Coupled Device;電荷結合素子)等の半導体素子を用いたCCDイメージセンサーやCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor;相補性金属酸化膜半導体)を用いた固体撮像素子であるMOS型イメージセンサー等が適用される。
図5に示したように、矩形状の撮像素子チップ41aの外表面の周縁部には、断面がL字形状の防塵ゴム押さえ41nが配置されている。この防塵ゴム押さえ41nは、光軸方向の断面部分41nxが撮像部保持枠41gの額縁形状をした矩形状開口部内周面に接するように配置され、光軸と垂直な方向の断面部分41nyが撮像素子チップ41aの外表面の周縁部に接着されている両面テープ41p上に位置している。そして、防塵ゴム41fと接する部分は、この防塵ゴム41fから弾性力を受け、この防塵ゴム41fを防塵ゴム押さえ41nに位置決めしている。
これによって、光軸Oと垂直な方向においては、撮像素子チップ41aの外表面の周縁部を接着剤としての両面テープ41p及び防塵ゴム押さえ41nの光軸方向の断面部分41nxで二重に封止し、光軸O方向においては、断面部分41nyと防塵ゴム41fにおいて封止して防塵効果を高めている。また、光軸O方向及び光軸Oと垂直な方向において、撮像素子チップ41a及び撮像部保持枠41gに対して防塵ゴム押さえ41nが位置決めされ、この防塵ゴム押さえ41nが防塵ゴム41fを押圧しているので、防塵ゴム41fの位置決めがなされ、防塵ゴム41fに保持されている光学部材41eをも同時に位置決めすることができる。
また、図6及び図7に示すように、撮像素子チップ41aの外表面の周縁部の端部と側面部は、撮像部保持枠41gの矩形状開口部に係合し接着固定されている。撮像部保持枠41gの側面部には撮像素子チップ41aを接着で固定するために、接着剤を流し込む接着剤充填孔部41gaが設けられている。この接着剤充填孔部41gaは、撮像部保持枠41gの側面部の外側から矩形状開口部に貫通する孔であって、図7に示すように、互いに対向して二箇所設けられている。この接着剤充填孔部41gaは、接着剤を導入しやすくするために、導入開口部の形状は長方形状をしているが、撮像素子チップ41aへ通じる孔は導入開口部より小さい径の丸穴または長孔となっている。
なお、撮像素子チップ41aを接着剤で固定できる程度の大きさであれば一箇所でも良く、また、撮像素子チップ41aを接着剤で固定できる強度を三箇所以上で得られるようにしても良い。さらに、導入開口部の形状は丸型形状でも、楕円形状でも接着剤が導入できる形状であれば良い。撮像素子チップ41aの側面に近い部分の形状も、撮像素子チップ41aの側面に接着剤が到達できる形状であれば良い。
撮像部保持枠41gに設けられた複数の接着剤充填孔部41gaから接着剤が充填されと、図4及び図6に示すように、充填された接着剤は撮像基板41bと撮像部保持枠41gとで形成される空間部52内に充填される。そして、撮像素子チップ41aの側面部と
撮像部保持枠41gとが接着剤で固定されるとともに、背面部の周縁部分が撮像基板41bの電気パターンに半田付けされる撮像素子チップ41aの中心部分が接着剤で固定される。そのため、片持ち状態で接着される状態とはならないので、十分な固定強度が得られ、振動や衝撃等の外力にも強くなる。
また、撮像基板41bを固定するための部材が不要となるので、光軸方向の厚さを薄くすることができ、カメラを小型化ができる。
同様に、本願の実施形態に基づいて説明すると、ISフレーム42hに撮像基板41bをねじ固定しなくても接続強度が保たれるので、ねじを用いない分だけ光軸方向の厚さを薄くすることができ、カメラを小型化している。
次ぎに、光学部材41eと、光学部材41eを保持し撮像部41の一部を形成する防塵ゴム41f(弾性保持部材)について説明する。
図4に示したように、撮像部保持枠41gは防塵ゴム押さえ41nを介して弾性の防塵ゴム41fを保持している。この弾性の防塵ゴム41fは、矩形状をしており、撮像素子チップ側から順番に、ローパスフィルタ等の矩形状の光学フィルタ41ea、矩形状の板状ガラス学部材41ebを保持している。光学フィルタ41eaは、撮像素子チップ41aの前面とは所定の間隔を有して当該撮像素子チップ41a側に配置され、板状ガラス学部材41ebは、光路長を補正する厚い透明な板状のガラスから構成されて被写体側に配置されている。
なお、本実施形態では、防塵ゴム41f、光学フィルタ41ea及び板状ガラス学部材41ebは撮像素子チップの形状に合わせて矩形状(長方形形状)のものを用いているが、円形のものであっても良い。また、上記光学フィルタ41eaは、紫外光カットフィルタ,赤外光カットフィルタであっても良い。さらに、光学的な設計上、光学的フィルタ効果を必要としない場合には透明な板状ガラスを2枚重ねても、1枚の透明な板状ガラスを用いても良い。
図4及び図5に示したように、防塵ゴム41fは、上記光学部材41eの外周縁部を全周に渡って取り巻くように保持する矩形状のフィルタ保持部41faと、光学部材41eの後面側の外周縁部を覆い、撮像素子チップ41aとの間隔を規定するとともに撮像素子チップ41aの被写体側の平面に塵埃等が侵入するのを密閉して防止する第1ヒレ部41fbと、被写体側に配置された厚い透明な板状ガラス41ebを光軸方向に抜けるのを押さえるガラス押圧部材41mと撮像部保持枠41gとの間から塵埃等が侵入するのを密閉して防止する第2ヒレ部41fcとから構成されている。
上記防塵ゴム41fは、例えば、NBR(ニトリルゴム)、EPDM(エチレンピロピレンゴム)、FKM(ふっ素ゴム)、CR(クロロプレンゴム)、VMQ(シリコーンゴム)、UR(ポリウレタンゴム)、NR(天然ゴム)、ACM(アクリルゴム)等の材質で構成された弾性部材である。
そのため、取付け時には、ローパスフィルタ等の光学フィルタ41eaと被写体側に配置された厚い透明な板状ガラス41ebとからなる光学部材41eを保持した状態でガラス押圧部材41mを板状ガラス41ebに仮止めし、被写体側から撮像部保持枠41gへ挿入し、この撮像部保持枠41gにねじ止めする。なお、矩形状のフィルタ保持部41faの内径は光学フィルタ41eaの外形寸法よりも小さい寸法となっており、フィルタ保持部41faの外径は防塵ゴム押さえ41nの開口部内周よりも大きい寸法となっている。そのため、弾性変形して当該光学フィルタ41ea及び防塵ゴム押さえ41nに密着固定される。
また、上記第1ヒレ部41fbは、非取付け時には光軸O方向において撮像素子チップ41a側に所定の角度を有して広がるように延出して形成されているため、取付け時には撮像素子チップ41aの被写体側の平面に密閉し、塵埃等が侵入するのを防止する。
一方、第2ヒレ部41fcは、非取付け時には光軸と垂直な方向において光軸O方向へ所定の角度を有して広がるように延出して形成されているため、取付け時には第2ヒレ部41fcの先端から光軸Oと垂直な方向に起こされてガラス押圧部材41mに密着し、ガラス押圧部材41mと板状ガラス41ebとの間から塵埃等が侵入するのを防止する。
なお、第1ヒレ部41fbは、非取付け時に、上記フィルタ保持部41faの延長線方向であって、撮影光軸Oに垂直な方向に延出して形成されていても良い。
また、第2ヒレ部41fcは、ヒレ状ではなく、フィルタ保持部41faの被写体側の一部分を光軸と垂直な方向へ厚く形成し、ガラス押圧部材41mに押しつぶされるようにして塵埃等が侵入するのを防止するようにしても良い。
また、本実施形態では、上記防塵ゴム41fは、撮像素子チップ41aに向かって光軸方向から撮像素子保持枠41gに挿入されるが、撮像素子チップ41aから被写体側に向かって光軸方向から撮像素子保持枠41gに挿入し、防塵ゴム41fを撮像素子保持枠41gに弾性的に固定してから、ガラス押圧部材41mを撮像素子保持枠41gにねじ固定するようにしても良い。
この場合には、防塵ゴム41f及びガラス押圧部材41mを撮像素子保持枠41gに固定した後に、撮像素子チップ41aを撮像素子保持枠41gに接着固定することとなる。そのため、撮像素子チップ41aを撮像素子保持枠41gに接着固定する際、撮像素子保持枠41gに防塵ゴム41f及びガラス押圧部材41mが既に固定または仮固定されているので、撮像素子チップ41aを撮像素子保持枠41gに固定する際、光軸合わせのため工数が多少多く必要となる。
次に、防塵ユニット43について説明する。
図4及び図6に示すように、防塵ユニット43は撮像部41の一端部側に位置し、撮像部41がISフレーム42hに組み付けられた後に上記撮像部41に組み付けられる。
図4に示すように、撮像素子保持枠41gにねじ固定されているガラス押圧部材41mは、板状ガラス41ebを押圧保持するガラス押圧部41maと、光軸O方向において撮像部41の方向へ所定の長さだけ折り曲げられた41mbと、この延長部41mbの端部で光軸O方向と垂直な方向へ所定の長さだけ折り曲げられたフランジ部41mcと、から構成されている。
上記防塵ユニット43は、上記延長部41mbと上記フランジ部41mcに配置された防塵フィルタ支持ゴム43aと、この防塵フィルタ支持ゴム43a上に配置された防塵フィルタ43bと、防塵フィルタ43bに配置された防塵フィルタ駆動部材43cと、光軸O方向において撮像部41の方向へ防塵フィルタ43bを撮像素子保持枠41gに押圧する防塵フィルタ保持部材43d等によって構成されている。
図4及び図6に示したように、防塵フィルタ支持ゴム43aには凸状部が形成されており、防塵フィルタ43bはこの凸状部に接するように支持された状態で配置されている。この防塵フィルタ43bは、透明薄板状に形成される板状光学部材であって、板状ガラス41ebの前面に対して所定の間隔を保って対向する位置に配置されている。そして、防塵フィルタ43bの背面側の外周縁部近傍の一辺の一端部には、防塵フィルタ駆動部材43cが固設されている。この防塵フィルタ駆動部材43cは、通電状態とされたときには固有の振動を発生させ得る圧電素子等の部材によって構成されている。
また、図7に示すように、防塵フィルタ保持部材43dには、T状のばね部43daがその外周縁部近傍に対向して2箇所設けられており、このT状のばね部43daによって防塵フィルタ43bの前面側を、その外周縁部近傍に配設される防塵フィルタ保持部材43dによって光軸Oに沿う後方である撮像部41に向けて押圧支持している。
次に、ふれ補正ユニット42の構成について説明する。
本実施形態の振れ補正は、VCM(ボイスコイルモータ;Voice Coil Motor)方式を採用しており、上記撮像部41をその受光面に平行な方向(X軸方向及びY軸方向)に任意のタイミングで任意の移動量だけ移動させることが可能であるとともに上記受光面上で任意な方向へ回転させることが可能となっている。
図7に示すように、撮像素子保持枠41gには、その開口部41gaの外周部にぶれ補正ユニット42の一部を構成する部材としての、X軸移動用のX軸1コイル42aとX軸2コイル42b、及びY軸移動用のY軸コイル42cが配置されている。X軸1コイル42aは撮像素子保持枠41gの開口部の外方(光軸と垂直な方向)に向けて延設される外周縁部近傍の板状部位に配設され、X軸2コイル42bは、撮像素子保持枠41gの開口部を挟んでX軸1コイル42aと反対側(下部側)に配置され、Y軸コイル42cは、撮像素子保持枠41gの開口部の下部側であって、X軸に対して平行に並ぶようにX軸2コイル42bと並んで配置されている。
また、撮像素子保持枠41gの被写体側には、ISフレーム42hに固定された前側ヨーク42gが配置されている。そして、この前側ヨーク42gは撮像ユニット40の正面から見て略L字形状に形成されて、X軸1コイル42a、X軸2コイル42b及びY軸コイル42cのそれぞれと光軸O方向において対向する位置には、X軸駆動用のX軸1マグネット42d、X軸駆動用のX軸2マグネット42e及びY軸駆動用のY軸マグネット42fがそれぞれ接着されている。なお、X軸1コイル42a、X軸2コイル42b及びY軸コイル42cのそれぞれと、それらの各々と対向する位置に配置されたX軸駆動用のX軸1マグネット42d、X軸駆動用のX軸2マグネット42e及びY軸駆動用のY軸マグネット42fとの間は所定の間隔が維持された状態で両者は非接触状態となっている。
図7で示すX軸1マグネット42dは、N極を示すマグネットとS極を示すマグネットから構成されている。N極を示すマグネットはY軸方向に長く大きい直方体で描かれ、S極を示すマグネットはY軸方向に長くN極を示すマグネットより小さい直方体で描かれている。また、X軸2マグネット42eは、Y軸方向に長い直方体で描かれているN極マグネットとX軸方向に長いS極マグネットで構成され、Y軸マグネット42fは上記X軸方向に長いS極マグネットを共通としてX軸方向に長いN極マグネットとで構成されている。即ち、S極マグネットが、X軸駆動用とY軸駆動用のマグネットを兼ねている。
同様に、ISフレーム42hには、前側ヨーク42gに配置されたマグネットと同じ形状で同じ磁力を有するマグネットが配置されている。これらのマグネットは、撮像素子保持枠41gに配置された各コイル(X軸1コイル42a、X軸2コイル42b及びY軸コイル42c)のそれぞれを挟んで、前側ヨーク42gに配置されたマグネットと同じマグネット(X軸1マグネット42d、X軸駆動用のX軸2マグネット42e及びY軸駆動用のY軸マグネット42f)がそれぞれ光軸O方向において対向して位置されている。
そして、ISフレーム42h側のX軸1マグネット42dは後側ヨーク42mに接着され、X軸2マグネット42e及びY軸マグネット42fは後側ヨーク42nに接着されている。すなわち、後側ヨーク42m、42nがISフレーム42hにねじ固定されることによって、上記マグネットがISフレーム42hに固定される構成となっている。
なお、図8の組立外観斜視図に示すように、前側ヨーク42gは、撮像部41等の組立体を保持した状態の撮像素子保持枠41gを挟んで、ISフレーム42hに二本のねじ51によってねじ止め固定されている。
さらに、図8及び図9に示す撮像素子保持枠41gには、凹形状に形成されたボール収納部41gbが三箇所形成されている(図8及び図9では二箇所のみ図示)。この各ボール収納部41gbには、セラミックボール(不図示)が1個づつ収納配置されている。そして、ISフレーム42hには、組み立てられた際にこのボール収納部41gbと対向する位置に平面ボール受部42haが三箇所形成されている。
尚、ボール収納部41gbの凹形状の深さ寸法はセラミックボール(不図示)の直径より若干小さくなるように設定されている。また、平面ボール受部42haは、光軸Oに直交する平面と平行な面(受光面と平行な面)であって、非常に円滑な表面を有して形成されている。したがって、セラミックボール(不図示)が各ボール収納部41gbに収納された状態で、撮像素子保持枠41gの背面側に平面ボール受部42haが対向配置されると、セラミックボールがボール収納部41gb内において移動することができる。これに伴って、撮像素子保持枠41gは、光軸Oに直交する平面に平行な面(受光面と平行な面)内において円滑に移動し得る状態になっている。
したがって、この構成により、ふれ補正ユニット42に対する通電が開始されると、撮像部41等の組立体を保持した状態の撮像素子保持枠41gは、前側ヨーク42gと、ISフレーム42hに固定された後側ヨーク42m及び後側ヨーク42nとの間で、セラミックボールを介していわば浮遊状態に移動するように配設されている。なお、本実施形態ではセラミックボールを使用したが、スチールボールを使用しても良い。
また、X軸1コイル42aを挟んで配置されている一組のX軸1マグネット42dと、
X軸2コイル42bを挟んで配置されている一組のX軸2マグネット42eと、によって回転を制御することも可能となっている。即ち、本実施形態では、光軸Oに垂直な平面内において、X軸方向のぶれ補正とY軸方向のぶれ補正との他に、光軸Oまたは光軸Oと平行な軸周りのぶれ補正をもすることができる。
次に、ぶれ補正時に移動する撮像素子保持枠41gの位置検出について説明する。
撮像素子保持枠41gは、前側ヨーク42gと、ISフレーム42hに固定された後側ヨーク42m及び後側ヨーク42nと、に挟持され、これらとともにぶれ補正時に移動する。
図7に示したように、ISフレーム42hには支持板48がねじ止め固定されている。この支持板48は、後側ヨーク42m及び後側ヨーク42nが取り付けられている側とは反対側の面にねじ固定されていて、後述する各ホール素子49の位置に対応して、一対の位置検出用マグネットがそれぞれ配置されている。この一対のマグネットは、S極マグネットとN極マグネットから構成され、X軸方向の位置検出用のX軸1位置検出マグネット46X1及びX軸2位置検出マグネット46X2と、Y軸方向の位置検出用のY軸位置検出マグネット46Yである。
また、撮像基板41bには、各位置検出マグネット(46X1、46X2、46Y)に対応する3つのホール素子49が配設されおり、各位置検出マグネット(46X1、46X2、46Y)と撮像部41の光軸Oに直交する平面に平行な面(受光面と平行な面)内における位置を検出するホール素子49とによって位置検出手段を構成している。
ぶれ補正は、ふれ補正ユニット42に対する通電が開始されると、3つのホール素子49からの各信号に基づいて、即ち、X軸方向のぶれを補正する際にはX軸のぶれ方向に対応する2つのホール素子49からの各信号に基づいて演算及び補正を行い、Y軸方向のぶれを補正する際には1つのホール素子49からの各信号に基づいて演算及び補正を行い、回転方向のぶれを補正する際には3つのホール素子49からの各信号に基づいて演算及び補正を行う処理を行われる。
なお、図7及び図8に示すように、ヨーク42gには、撮像部保持枠41gの回転制御の際、所定角度以上の回転が行われないように回転規制ストッパ50が固定されている。また、詳細な説明は省略するが、ISフレーム42hに固定される撮像素子保持板41hには、撮像部保持枠41gがX軸方向またはY軸方向に移動してぶれ補正する際、X軸方向及びY軸方向への移動距離を規制するための直進規制ストッパの機能を持たせている。
このように本実施形態では、固定部材を用いていないので、撮像部の光軸方向の厚さを薄くすることができる。また、光学部材を保持する保持部材を弾性部材で構成したので、光学部材と撮像素子チップとの防塵性を確保でき、組立て性も改善され、小型の撮像装置を提供することができる。
なお、前述した防塵ゴム41fは、NBR(ニトリルゴム)、EPDM(エチレンピロピレンゴム)、FKM(ふっ素ゴム)等の材質、またはそれらを複数含む材料で作られた弾性部材であるが、更に、パーマロイ,カーボン等の電磁波吸収材を混入させることによって防磁処理し、撮影レンズから侵入してくる電磁波を防ぎ、撮像素子チップ41aから出力される画像信号の乱れをなくすようにしても良い。
防塵ゴム41fに電磁波吸収材を混入させることによって、撮影レンズから侵入してくる電磁波が、撮像素子チップ41aに配置された接続パターンと撮像基板41bとの半田付け部や撮像素子チップ41aのボンディングワイヤ 等に影響を与えないようにしている。尚、電磁波吸収材は、混入させるのではなく、表面に塗布してもよい。
次に、本実施形態のフレキシブルプリント基板41dの構成について、図8及び図10を用いて詳細に説明する。
図8に示すように、撮像基板41b(不図示)に接続するフレキシブルプリント基板41dの接続部は、第1分岐部41daと第2分岐部41dbとに二股に分岐しており、この第1分岐部41daと第2分岐部41dbとの間にはスリット状部41dC(空間)ができるように構成されている。これは、ぶれ補正時に分岐部の負荷が増加しないように、また、支持板48との摩擦負荷を低減するためである。
図10は、図8のCC線における部分断面図で、フレキシブルプリント基板41dとクッション部材の関係を説明するための要部拡大断面図である。
図10に示すように、フレキシブルプリント基板41dの第1分岐部41daは、撮像基板41bに半田付け固定またはコネクタ接続されている。フレキシブルプリント基板41dの第1分岐部41da及び第2分岐部41dbの断面(図10では第1分岐部41daのみ記載されている)は、所定の撓みを持つようにU字状をしていて、ぶれ補正をしていない状態では、U字状の部分を含む撓み部が暴れ現象を生じないように支持板48に設けられた位置規制部48aと接触しないように配置されている。なお、本実施形態では、U字状の部分およびその延長部分を撓み部と規定する。
この位置規制部48aは、ふれ補正時に、フレキシブルプリント基板41dが移動することによってU字状の撓み(余裕)分が膨らみ、周辺の部材と擦れたり、周辺の部材に挟まれたりすることを防止するために、フレキシブルプリント基板41dの位置を規制するために設けられている。
また、フレキシブルプリント基板41dは、半田付け部41ddから光軸Oと垂直な方向に撮像基板41bに沿って延出し、撮像基板41bの端部で光軸O方向へ折り曲げられ、防塵ユニット43付近を底面としてU字状に折り返されて支持板48まで延び、この支持板48に沿うように固定されている。
なお、位置規制部48aにおけるU字状の底面側の端部は、撮像素子と反対側方向において、U字状の底面よりも光軸方向に長くなるように配置されている。また、撓み部の一部である接触部41deは接触面積が少なくなるように、多少右肩上がりに傾斜して支持板48に沿うように配置されている。
U字状に折り返されて支持板48まで延びる接触部41deのY軸方向側(紙面上部側)には、長方形状の第1クッション部材53a(第2クッション部材53bは見えない)が支持板48に設けられた位置規制部48aに固定されている。この第1クッション部材53a及び第2クッション部材53bは、所望の可聴音域を低減させ得る吸音効果を備えた素材、例えば発泡ウレタン,合成ゴム,不織布等の素材からなる吸音性部材を用いて形成されている。
このクッション部材(第1クッション部材53a, 第2クッション部材53b)は、可動構成ユニット(撮像部41)から延出するフレキシブルプリント基板41dの一部と接触するように、位置規制部48aに接着剤で貼着されている
このクッション部材(第1クッション部材53a及び第2クッション部材53b)を設けることにより、フレキシブルプリント基板41dと位置規制部48aとが擦れて擦過音等の異音の発生を防止しているとともに、フレキシブルプリント基板の暴れ現象に起因する可動構成ユニットの出力低下を防止することができる。
次に、図11乃至図12を用いて、擦過音等の異音が発生するメカニズムを説明する。
ホール素子49によって撮像素子保持枠41gの位置が検出され、CPUによってぶれを補正する必要があると判断されると、撮像ユニット40を構成するぶれ補正ユニット42によって、撮像素子チップ41aを含む撮像部41と防塵ユニット43等がぶれを補正する方向に駆動される。これに伴ってフレキシブルプリント基板41dの基端部(撮像部41側)も移動し、フレキシブルプリント基板41dは、上述したように撓みを持たせて設けられているので、撮像部41の移動に従って様々な形態に揺れ動く。
このとき、後述する図11に示すように、フレキシブルプリント基板41dは固定部材である位置規制部48aと様々なパターンで接触した状態のまま動くことがある
上記のように接触した状態のまま動くと、ぶれ補正によってX方向及びY方向、または、その一方に移動した際に、接触部41deが位置規制部48aと接触し、異音や雑音(こすれ音)を発生させる。即ち、フレキシブルプリント基板41dの第1分岐部41da及び第2分岐部41dbと位置規制部48aとが擦れて擦過音等の異音が生じさせ、このような擦過音等の異音が動画撮影中に騒音として録音されてしまうことがある。
図11は、クッション部材を配置しない状態で、可動構成ユニット(撮像部41)がY軸方向へ移動した場合に、フレキシブルプリント基板41dと固定部材である位置規制部48aとが接触するパターンを説明するための図である。また、図12は、クッション部材を配置しない状態で、可動構成ユニット(撮像部41)がY軸方向とは垂直なX方向に移動した際のフレキシブルプリント基板の動きを表した拡大した図である。
図11において、(a)は、フレキシブルプリント基板のU字状の折曲部位の周辺部分が接触部41deとして符号A点付近で位置規制部48aに触れる様子を示している。また、(b)は上記接触部41deがフレキシブルプリント基板のU字状の折曲部位から略中央部分の符号B点付近で位置規制部48aに触れる様子を示している。さらに、(c)はフレキシブルプリント基板の略中央部分の符号B点付近よりも後寄り部分の符号C点付近が位置規制部48aに触れる様子を示している。
図12において、(a)は、位置規制部48aとフレキシブルプリント基板41dとの位置関係が、図11の(a)から(c)の状態のうちのいずれかの状態か、または、フレキシブルプリント基板がY方向へ駆動されてフレキシブルプリント基板の接続部である先端分岐部(第1分岐部41da及び第2分岐部41db)の表面全面が位置規制部48aに接触している状態を示している。
そして、この図12(a)の状態では、可動構成ユニット(撮像部41)がY方向へは駆動されているがX方向に対しては移動されていないX方向中立位置の状態を示している。
なお、先端分岐部(第1分岐部41da及び第2分岐部41db)の表面全面が位置規制部48aに接触している状態ではその接触静摩擦力は最大となっている。
図12の(b)は、ぶれ補正によって、可動構成ユニット(撮像部41)がX1方向に移動した状態を示している。即ち、この状態は、図11の(a)(b)(c)で示す、フレキシブルプリント基板のA点、B点またはC点が位置規制部48aに押し当てられている状態、または、図12の(a)で示すフレキシブルプリント基板の全面が位置規制部48aに押し当てられて全面接触の状態を示している。これらの状態では、接触静摩擦力は最大となっている状態で可動構成ユニット(撮像部41)がX1方向に移動させられるので、摩擦力が増大した状態で移動することにより摩擦音や異音が発生しやすくなる。
図12(c)は、ぶれ補正によって、可動構成ユニット(撮像部41)がX1方向と反対のX2方向に移動した状態を示している。図12(b)とは移動方向が反対なだけで摩擦力により発生する摩擦音や異音のメカニズムは同じである。
以上、フレキシブルプリント基板が位置規制部48aに接触するバリエーションを説明したが、ぶれ補正によって、可動構成ユニット(撮像部41)がY方向およびX方向に移動すると、位置規制部48aの内側面を、フレキシブルプリント基板の接触部41deが符号A点またはB点またはC点で示す位置や、分岐部の全面がX方向に引きずられ、その接触により、異音や雑音(こすれ音)を発生させる。
次に、図10に示すようにクッション部材が位置規制部48aに貼着された状態で、ぶれ補正がなされ、可動構成ユニット(撮像部41)がY方向に移動した場合の、当該クッション部材とフレキシブルプリント基板41dとの位置関係、即ち、フレキシブルプリント基板の動きを、各バリエーション別に図13(a)(b)(c)を用いて説明する。
図13(a)は、可動構成ユニット(撮像部41)がY方向に移動して、フレキシブルプリント基板のU字状の折曲部位の周辺部分が、接触部41deとして符号A点付近で位置規制部48aに貼着した第1クッション部材53a(第2クッション部材53bは見えない)に触れる様子を示している。上述したように、クッション部材は、例えば、発泡ウレタン,合成ゴム,不織布等の素材からなる吸音性部材を用いて形成されているので、接触部41deが符号A点付近で接触した場合には、位置規制部48aに直接触れる場合に比べて接触面積が小さいために摩擦力の増大を極力抑えることができる。また、クッション部材53が弾性変形して、所望の可聴音域を低減させ得る吸音効果を得ることができる。そのため、騒音の発生レベルも下がり、可動構成ユニットの出力低下を防いでいる。
図13(b)及び図13(C)は、可動構成ユニット(撮像部41)がY方向に移動して、フレキシブルプリント基板のU字状の折曲部位の周辺部分が、接触部41deとして符号B点付近または符号C点付近で位置規制部48aに貼着した第1クッション部材53a(第2クッション部材53bは見えない)に触れる様子を示している。
図13(a)の状態と同様に、クッション部材は、例えば、発泡ウレタン,合成ゴム,不織布等の素材からなる吸音性部材を用いて形成されているので、接触部41deが符号B点付近または符号C点付近で接触した場合も、当該クッション部材が弾性変形したり、摩擦力を低減することにより、所望の可聴音域を低減させ得る吸音効果を得ることができる。
そのため、図13(a)とはクッション部材と接触する位置が異なるのみで、基本的には図13(a)と同様な作用効果を奏する。
図13(d)は、可動構成ユニット(撮像部41)がY方向に移動し、フレキシブルプリント基板41dの符号A点付近から符号C点付近の全て面が、接触部41deとして位置規制部48aに触れる様子を示している。この状態では、符号A点付近から符号C点付近において静摩擦力が最大となる。しかしながら、フレキシブルプリント基板41dと接触する第1クッション部材53aまたは第2クッション部材53bの各接触部位の表面形状を、接触面積が極力小さくなるような小型の長方形状にして摩擦負荷を極力小さくするとともに、フレキシブルプリント基板41dを二股にして当該二股の部分でフレキシブルプリント基板41dの移動の負荷を軽減し、さらに、クッション部材を、発泡ウレタン,合成ゴム,不織布等の素材からなる吸音性部材を用いて当該クッション部材が弾性変形しやすくしたので、所望の可聴音域を低減させ得る吸音効果を得ることができる。
なお、クッション部材の光軸方向の長さ寸法は、フレキシブルプリント基板41dの接触範囲や接触状態(図13、図14参照)を考慮して設定する。つまり、図13に示す例では、図13(a)に示す状態で接触する符号Aの部位から、図13(b)に示す状態で接触する符号Bの部位を含み、図13(C)に示す状態で接触する符号Cの部位までをカバーする領域に配設するのが望ましい。
次に、ぶれ補正がなされ、可動構成ユニット(撮像部41)がY方向に移動した後、X方向に移動した際の、フレキシブルプリント基板の動きを図14(a)乃至(c)及び図14(a')乃至(c')を用いて説明する。
なお、本実施形態においては、図14に示したように、フレキシブルプリント基板41dの先端部は、第1分岐部41da及び第2分岐部41dbに示すように二股に分かれており、各分岐部に対応して第1クッション部材53a及び第2クッション部材53bが配置されている。
また、上段側の図14(a')乃至(c')で示す3つの図は、フレキシブルプリント基板41dの第1分岐部41da及び第2分岐部41dbと、これらに対応する第1クッション部材53a及び第2クッション部材53bの全体像における位置関係を示し、下段側の図13(a)乃至(c)で示す3つの図は、それらの主要部の拡大図である。
図14(a)及び図14(a')は、クッション部材とフレキシブルプリント基板41dとの位置関係が、図13(a)から(d)の状態のうちのいずれかの状態で、可動構成ユニット(撮像部41)がY方向へは駆動されているがX方向には移動していないX方向中立位置の状態を示している。特に、図13(d)の状態、即ち、先端分岐部(第1分岐部41da及び第2分岐部41db)の表面全面が位置規制部48aに接触している状態ではその接触静摩擦力は最大となっている。
上述したように、フレキシブルプリント基板41dの先端部は、一対の第1分岐部41da及び第2分岐部41dbに分岐しており、その中間部にはスリット状部41dCが設けられている。これは、可動構成ユニット(撮像部41)が移動して、フレキシブルプリント基板41dが図14(b)の矢印に示すX1方向または図14(c)の矢印に示すX2方向に移動したときに、これらの分岐部が滑らかに変形し、フレキシブルプリント基板41dや駆動部に負荷をかけないようにするためである。
即ち、図10に示すように、フレキシブルプリント基板41が正面から見て右上方に向けて延出する構成の場合、そのフレキシブルプリント基板自体の幅方向の寸法が大きいほど、撮像部が正面から見て左右方向に振れたときの捩じれが大きくなる。そこで、フレキシブルプリント基板41の移動時の捩れによる駆動負荷を抑えるための手段として、フレキシブルプリント基板41の延出方向に沿ってスリット状部41dCを形成している。
このように、フレキシブルプリント基板の一部に所定のスリット状部を設けて部分的に分割した形態とすれば、各分割エリア毎に捩じれが生じることになるので、個々の捩れによる駆動負荷は小さくなる。
なお、本実施形態では、フレキシブルプリント基板41dに一つのスリット状部41dcを形成することで、フレキシブルプリント基板41dを部分的に二分割しているが、必要に応じて三分割以上にしても良く、同様な効果が得られる。
また、図14に示すように、一対の第1分岐部41da及び第2分岐部41dbのそれぞれに対応して、一対の第1クッション部材53aと第2クッション部材53bが配置されているが、本実施形態のようにクッション部材を2つではなく、フレキシブルプリント基板41dの分割数に応じて、各分岐部に対応してクッション部材を分割エリア毎に配設するようにしても良い。
なお、第1分岐部41da及び第1クッション部材53aの組み合わせと、第2分岐部41db及び第2クッション部材53bの組み合わせと、の作用動作は略同じであるので、前者の組み合わせにおける構成及び作用について説明する。
図14(a)及び図14(a')において、位置規制部48aに配置されている第1クッション部材53aのX方向の幅寸法(正面から見て左右方向の寸法、以下同じ)は、第1分岐部41daの幅寸法よりも小さい。ただし、第1分岐部41daの幅寸法は、可動構成ユニット(撮像部41)が左右に移動してフレキシブルプリント基板41dが捩じれて変形したような場合にも、第1分岐部41daの外形線41deが位置規制部48aに接触しない程度に設定されている。
具体的には、第1分岐部41daの外形線41deが折り曲げられることによって形成されるエッジ部分(各分岐部の両側において外形線41deによって形成される山型形状の外形線の部分であって、X1方向に移動する場合には図14(b)の符号D1,D2で示す側の山型形状の外形線の部分,X2方向に移動する場合には図14(C)の符号D3,D4で示す側の山型形状の外形線の部分)に捩じれ変形を生じた場合でも接触しないように設定されている。これは、上記エッジ部分(符号D1,D2で示す山型形状の外形線の部分)が第1クッション部材53aに接触した状態で擦れると、第1クッション部材53aが削れる等の問題が生じる可能性があるからである。
なお、第1クッション部材53aの中心を通るY方向中心軸Y1(Y2)と、第1分岐部41daのX方向における幅寸法の中心を通るY方向中心軸とが略一致するように配置されている。勿論、完全に一致する必要はないが、これらの動きを滑らかにするためには略一致することが望ましい。
また、第1クッション部材53aは第1分岐部41da(第2クッション部材53bには第2分岐部41db)によってY方向中心軸Y1の方向(紙面上方向)に押圧されており、第1分岐部41daの外形線と第1クッション部材53aの二点破線で囲まれた部分は、当該第1クッション部材53aの弾性変形量53a1を表し、同様に53b1は第2クッション部材53bの弾性変形量を表している。
図14(b)及び図14(b')は、振れ補正ユニット42が稼動して可動構成ユニットである撮像部41が受光面と平行な面内を矢印X1方向(紙面の左側方向)に移動した状態を示している。また、図14(c)及び図14(c')は、同様に撮像部41が受光面と平行な面内を矢印X2方向(紙面の右側方向)に移動した状態を示している。
上述したように、撮像部41の動く方向が異なるのみであるので、以下に、矢印X1方向へ移動した場合の作用について説明する。
図14(b)において、撮像部41が受光面と平行な面内を矢印X1方向(紙面の左側方向)に移動すると、第1分岐部41daの接続部が矢印X1方向へ移動し、第1分岐部41daに捩じれ変形を生じさせる。そして、第1分岐部41daのエッジ部分以外の表面が第1クッション部材53aに軽く接触し、第1クッション部材53aの二点破線で示した部分を押圧し弾性変形させる。この時、上述したように、フレキシブルプリント基板41dのエッジ部分は固定部材(オサエ板48)の位置規制部48aに接触しない。この弾性変形により、第1クッション部材53aの変形部(二点破線の部分)と第1分岐部41daとの摩擦による擦れが吸収され、擦れ音等による異音や雑音がしないようになる。
また、第1分岐部41da及び第2分岐部41dbに示すように二股に分かれており、その間にスリット状部41dCが設けられているので、当該第1分岐部41da及び第2分岐部41dbが、図13(b)に示すように、斜めに変形した場合、それぞれが独立して小さく捩れるため、スリットがなく全体が捩れる場合に比べて、反力を減少できる。そのため、撮像部41が受光面と平行な面内を矢印X1方向(紙面の左側方向)に移動しても駆動部に余計な負荷を掛けない。
また、上述したように、第1分岐部41daの幅寸法の方が第1クッション部材53aのX方向の幅寸法よりも大きく設定されているので、外形線41deが第1クッション部材53aに食い込み、駆動部に余計な負荷を掛けない。
さらに、可動構成ユニット(撮像部41)が最もX方向に移動して、第1クッション部材53aが第1分岐部41daで弾性変形した場合であっても、第1分岐部41daの外形線41deが位置規制部48aに接触しないように設定されているので、当該外形線41deと第1クッション部材53aとによる摩擦音は発生しない。
次に、本実施形態の変形例について説明する。
図15(a)乃至(c)は、図10で説明したフレキシブルプリント基板41の折り返し形状(撓み部)の変形例である。図示はしていないが、いずれの変形例も本願実施形態のように二股に分かれており、二股に分かれた状態で半田付け部41ddに半田付けまたはコネクタに接続されている。
図15(a)は、図に示したように、撓み部の撓み状態がV字状になっている。撓みの先端が尖っているので、撮像部41が受光面と平行な面内をY方向(紙面の上側方向)に移動する場合、フレキシブルプリント基板の移動負荷を低減することができるとともにその配置スペースを小さくすることができる。その他は、本実施形態と同じ作用効果を得ることができる
図15(b)は、図に示したように、撓み部の撓み状態がW字状になっている。
撓みの先端が尖っているので、撮像部41が受光面と平行な面内をY方向(紙面の上側方向)に移動する場合、先の尖ったフレキシブルプリント基板との間のスペースで撓みを吸収できるという効果がある。その反面、フレキシブルプリント基板を配置するためのスペースを大きくしなければならないというデメリットもあるが、撮像部41の移動量が大きい場合には有効である。その他は、本実施形態と同じ作用効果を得ることができる。
図15(c)は、図に示したように、撓み部の撓み部分の断面がコの字状になっている。
撮像部41が受光面と平行な面内をY方向(紙面の上側方向)に移動する場合、紙面上側の直線状フレキシブルプリント基板と紙面下側の直線状フレキシブルプリント基板との間のスペースで撓みを吸収できるという効果がある。即ち、V字状のフレキシブルプリント基板と比べてX方向の負荷を軽減でき、また、U字状のフレキシブルプリント基板と比べてY方向の負荷を軽減できる。その他は、本実施形態と同じ作用効果を得ることができる。
図16は、吸音性部材であるクッション部材の固設位置を変更した変形例である。
本実施形態では、クッション部材(第1クッション部材53a及び第2クッション部材53b、以下同じ)を支持板48の位置規制部48aに固設した形態で構成しているが、この構成に限られることはない。例えば、図15に示すように、吸音性部材(クッション部材)を撮像部41から延出するフレキシブルプリント基板41d上に配設するようにしてもよい。この構成とした場合のクッション部材についても、上述の構成例と同様に二股に枝分かれしており、各分岐部の寸法及びクッション部材も同様に設定されている。
なお、この構成の場合には、フレキシブルプリント基板41dとクッション部材が一体的に動くことになるので、フレキシブルプリント基板41dとクッション部材とが摺接することはない。その代わり、フレキシブルプリント基板41dの移動と共に一体に移動するクッション部材と支持板48とが摺接する。勿論、撮像部41が受光面と平行な面内を移動する移動量が小さい場合には摺接しない。
したがって、撮像部41が移動してフレキシブルプリント基板41dと一体のクッション部材とがY方向に動く時、支持板48にクッション部材が押圧されて弾性変形する。
この際、支持板48の長さが短いことにより、支持板48のエッジ部にクッション部材接触することを回避し得るように、クッション部材の長さ寸法を設定するのが望ましい。
以上説明したように、上記実施形態の各変形例においても、上述の一実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、フレキシブルプリント基板に弾性のクッション部材を設けたので、製造工程における組み立ても簡単であり、摩擦による擦れ音による異音や雑音を防止することができる。
なお、本実施形態及びその変形例では、フレキシブルプリント基板41dに一つまたは複数のスリット状部を形成することで、フレキシブルプリント基板を部分的に分割している構成について述べてきたが、支持板やフレキシブルプリント基板の幅の大きさによっては、分割することなく1つのフレキシブルプリント基板とそれに対応する1つのクッション部材との組み合わせでも良く、本実施形態及びその変形例と同様な効果が得られる。
また、上述した一実施形態で示した撮像装置1は、カメラボディ10に対してレンズ鏡筒11を着脱自在に構成したいわゆる撮影レンズ交換式の形態としているが、撮像装置の構成としては、この形態のものに限定することはなく、例えばカメラボディに対してレンズ鏡筒を一体に固定した形態の撮像装置であっても、交換レンズであっても、全く同様に適用することが可能である。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲内において種々の変形や応用を実施し得ることが可能であることは勿論である。さらに、上記実施形態には、種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせによって、種々の発明が抽出され得る。例えば、上記一実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題が解決でき、発明の効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
1……撮像装置,
10……カメラボディ,10a……開口,10b……ボディ側マウント部,10c……レンズリリースボタン,10d……モード切換ダイヤル,10e……シャッターリリースボタン,
11……レンズ鏡筒,11b……レンズ側マウント部,
12,13,14,15,16,17……レンズ群保持枠,
12a,13a,14a,15a,16a,17a……レンズ群,
18……前側固定枠,19……固定枠,20……回転枠,
21……フォーカス操作環,22……ズーム操作環,23……モード切り換えスイッチ,24……ズーム駆動機構,24a……ズームレンズ駆動モータ,25……フォーカス駆動機構,
40……撮像ユニット,
41……撮像部,41a……撮像素子チップ,41b……撮像基板,41c……電気部品,41d……フレキシブルプリント基板,41da……第1分岐部,41db……第2分岐部db,41dC……スリット状部,41dd……半田付け部,41de……外形線
41e……光学部材,41ea……光学フィルタ,41eb……板状ガラス
41f……防塵ゴム,
41fa……フィルタ保持部
41fb……第1ヒレ部,
41fc……第2ヒレ部,
41g……撮像部保持枠,41ga……接着剤充填孔部,
41gb……ボール収納部,
41h……撮像素子保持板,41k……電気部品,41m……ガラス押圧部材,41n……防塵ゴム押さえ,41p……両面テープ,
42……振れ補正ユニット,
42a……X軸1コイル,42b……X軸2コイル, 42c……Y軸コイル,
42d……X軸1マグネット、42e……X軸駆動用のX軸2マグネット,42f……Y軸駆動用のY軸マグネット
42g……前側ヨーク,42m,42n……後側ヨーク
42h……ISフレーム
43……防塵ユニット,43a……防塵フィルタ支持ゴム,43b……防塵フィルタ,43c……防塵フィルタ駆動部材,43d……防塵フィルタ保持部材,
44……表示ユニット,
45……ファインダユニット,
46……位置検出マグネット,46X1……X軸1位置検出マグネット,46X2……X軸2位置検出マグネット,46Y……Y軸位置検出マグネット
47シャッタユニット
48……支持板, 48a……位置規制部
49……ホール素子
50……回転規制ストッパ
51……ビス
52……空間部
53a……第1クッション部材,53b……第2クッション部材
53a1, 53a2……弾性変形量

Claims (5)

  1. 撮像素子が配置された撮像基板と、
    上記撮像基板が配置され、ぶれ補正の際に当該撮像基板とともに固定部材に対して移動する可動部材と、
    一端部が上記撮像基板に固定され、光軸方向側に延出した後、所定の撓みを有してこの延出方向とは反対の光軸方向側に折り曲げられる撓み部を有するフレキシブルプリント基板と、
    ぶれ補正時に上記可動部材とともに移動する上記フレキシブルプリント基板の撓み部の移動位置を規制する位置規制部と、
    ふれ補正時に上記フレキシブルプリント基板の撓み部が上記位置規制部と接触する領域に配置されたクッション部材と、
    を具備し、
    上記クッション部材が配置される領域は、ぶれ補正によって上記フレキシブルプリント基板の撓み部におけるエッジ部分である外形線の部分が移動した場合に、当該撓み部における外形線の部分が当該クッション部材に接触しないように前記外形線の部分に対して離した領域である
    ことを特徴とする撮像装置。
  2. 上記クッション部材は、位置規制部またはフレキシブルプリント基板に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 上記フレキシブルプリント基板の撓み部は光軸と垂直な方向において二股に形成され、
    上記クッション部材は上記二股に形成された各撓み部に対応する領域において上記位置規制部に配置され、
    当該クッション部材の光軸方向の長さは、上記撓み部が光軸方向へ移動する領域をカバーする長さであることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  4. 上記フレキシブルプリント基板の撓み部には、少なくとも上記クッション部と接する部位が複数に分岐する分岐部が形成されており、上記クッション部材は上記複数の分岐部と対応する領域に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  5. 上記フレキシブルプリント基板の撓み部に形成された分岐部は、二股に形成されていることを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
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