JP6348670B2 - 小包を搬送するシャトルカート及び小包を識別するハンドヘルドユニットを備える物流設備 - Google Patents

Description

本発明は、小包を処理する設備に関し、前記設備は、独力で自走するモータ駆動のシャトルカートであって、それぞれは小包を搬送するように適用される、シャトルカートと、各シャトルカートの瞬間的な３次元位置を示すデータに基づいて自由にガイドして走行させるように、前記シャトルカートを個別にかつ遠隔で制御するのに適している監視制御中央ユニットとを含む。

小包、特に、郵便小包を処理し区分するような設備は、国際公開第２０１４／０５７１８２号公報（特許文献１）から既に知られている。その知られている設備において、シャトルカートは、小包がオペレータによって手動で配置される入れ子式台車とドッキングするように適用される。

シャトルカートと結合し小包を運ぶ各台車は、シャトルカートによって、小包上に付された情報が入力される入力区域に移動する。

小包上の情報は、各小包が台車に積載される時点で、例えばハンドヘルドスキャナを用いて入力することができる。しかし、小包が台車に積載される時点での情報のそのような入力は、非常に複雑な、かつ、小包を台車に積載する速度を下げてしまう、手続となる可能性がある。

小包に関する情報は、小包を積載している台車に、ゲートを通過させることによって入力することができる。そのような構成には、シャトルのナビゲーションをどのように構成するかについての柔軟性を下げてしまう欠点がある。

国際公開第２０１４／０５７１８２号公報

本発明の目的は、それらの欠点を改善することである。

本発明の基本的な考え方は、中央ユニットにより地理位置を確認できる、ローミングするハンドヘルド電子ユニットを用いて、小包上に付された情報を入力し、その後、前記情報、例えば、小包を識別する情報を、中央ユニットのメモリ内の、小包を搬送しているシャトルカートを表す他のデータと関連させることができるように、小包上の情報が入力される時点でのハンドヘルドユニットの３次元位置と、小包を搬送しているシャトルカートの３次元位置との間の一致を検出することである。

より詳細には、本発明は、小包を処理する設備を提供し、
前記設備は、独力で自走するモータ駆動のシャトルカートであって、前記シャトルカートのそれぞれは小包を搬送するように適用される、シャトルカートと、各シャトルカートの瞬間的な３次元位置を示すデータに基づいて自由にガイドして走行させるように、前記シャトルカートを個別にかつ遠隔で制御するのに適している監視制御中央ユニットとを含み、
前記設備は、少なくとも一つのハンドヘルド電子ユニットであって、前記ハンドヘルド電子ユニットが小包の近傍にあるときに小包上に付された情報を入力するのに、及び前記情報を前記中央ユニットに送信するのに、適している、ハンドヘルド電子ユニットをさらに含むこと、
前記中央ユニットは、前記ハンドヘルドユニットによって入力される前記情報に応答して、前記ハンドヘルドユニットの瞬間的な３次元位置を読み取るように構成されること、並びに
前記中央ユニットは、シャトルカートの瞬間的な３次元位置を示す前記データに基づいて、及びハンドヘルドユニットの前記瞬間的な３次元位置に基づいて、前記中央ユニットが、特定のシャトルカートの瞬間的な３次元位置とハンドヘルドユニットの瞬間的な３次元位置との間の一致を検出し、検出されるそのような一致に応答して、前記小包と関連する前記情報を、前記特定のシャトルカートと関連するデータとの対応に変換するようにさらに構成されること、
に特徴を有する。

そのような構成により、ハンドヘルドユニットを手に持っているオペレータは、シャトルカートが走行する走行経路に沿って移動することによってローミングしつつ、小包に関する情報を、その場で入力することができる。

そのような構成は、小包をシャトルカート上に積載するために要求される時間に影響を与えないという利点を提供する。

小包上の情報の入力は、固定のワークステーションにおいて入力されるものでなく、従って、物流設備内のシャトルカートのナビゲーションを構成する方法には何ら制約を課すものでない。

設備の入口を高速で通過する小包のために、設備内に複数のハンドヘルドユニットを同時に備えることが可能である。

本発明の設備は、以下の特徴を有利に備える。
・前記ハンドヘルドユニットは、バーコードリーダであってもよい。
・前記ハンドヘルドユニットは、前記情報を含む小包のデジタル画像を形成するのに適しているカメラであってもよい。
・小包は、郵便小包であってもよい。
・各小包は、シャトルカートに結合する台車上に配置されてもよい。
・前記情報は、小包を一意に識別する一意の識別情報であってもよい。
・前記ハンドヘルドユニットは、３次元測位ジオタグを備える。
・前記設備は、郵便小包に関する外／内区分を行うように適用されてもよい。

添付の図面によって示す以下の詳細な説明を読むことで、本発明をよりよく理解することができ、他の利点がより明確に表れる。

図１は、この例においては郵便小包を搬送するシャトルカート、及び郵便小包の識別情報を入力するハンドヘルドユニットを有する設備の線図である。 図２は、小包を識別する情報を、その場で入力するための、小包の近傍にあるハンドヘルドユニットを示す。

図１は、独力で自走し中央監視制御ユニット（図１には示さず）によって遠隔でガイドされるモータ駆動シャトルカート３によって、この例では符号２などの郵便小包である小包を、処理する物流設備１の部分図である。

シャトルカートは、小包２を積み降ろしするための、積み降ろしポイントを備え得るプラットフォーム４を走行し、当該ポイントは、例えば、小包２を運び込み運び去る運搬車両等の搬送手段に利用可能である。

図１に示すように、プラットフォーム４は、台車６上に積載された小包２を受け取るように設計される保管区域５を備える。

この例において、図１に示すように、保管区域５に小包を重ね合わせて配置することができるように、台車６は、保管区域において同時に入れ子になることができる入れ子式ラック台車である。

各台車６は、一度に一つの小包２を運ぶ一つのラックを備える。シャトルカートに結合するのに適しているように設計される。

物流設備の動作の原理は、この例においては、プラットフォームの荷下ろしポイントに到着する小包を台車上に積載することである。

空の台車は、シャトルカートによって運び込まれる。小包を積載すると、台車は、当該台車が結合するシャトルカートによって、例えば、保管区域に向かって運ばれ、このとき、例えば、台車は、小包に関する郵便区分を行うために順次配置される。その小包を伴う台車が保管区域に配置されると、シャトルカートは台車から分離し積載ポイントに戻ることができる。

図２は、小包上の情報を入力するために、及び、ハンドヘルドユニット７から遠隔する物流設備１の監視制御中央ユニット９に前記情報を送信するために、小包２の近傍に配置される、ハンドヘルド電子ユニット７を示す。

従って、前記情報は、ローミングするオペレータによって、前記小包を前記保管区域に搬送するシャトルが走行する走行経路に沿って進むオペレータによって、その場で入力され得る。

前記例において、小包２上の情報８は、小包を一意に識別するバーコードである。この例において、ハンドヘルドユニット７は、中央ユニット９に無線で接続するバーコードスキャナである。

変形例として、情報８は、小包のための配送の郵便住所であってもよく、ハンドヘルドユニット７は、配送の郵便住所を含む小包のデジタル画像を形成するのに適しているカメラであってもよい。

図２において、小包２を運ぶ台車６は、１０において示す格納可能な結合手段を介してシャトル３に結合され、台車は、シャトルカートに自動的に結合可能であり又は、シャトルカートから自動的に分離可能であり、同じシャトルカートは、その物流処理プロセスを継続するために別の台車を搬送することができる。

中央ユニット９は、中央ユニット９と各シャトルカートとの間の無線通信ネットワークを介して、自由にガイドされて走行する各シャトルカート３を、遠隔でかつ個別に制御するのに適している。

本発明によれば、中央ユニット９は、シャトルカート３の瞬間的な３次元位置を、シャトルカート３をプラットフォームの周りにガイドすることができるようにメモリに記憶する。シャトルカートのこれらの瞬間的な３次元位置は、例えば、それぞれのジオタグが各シャトルカート上に配置された地理位置情報システム（ｇｅｏｌｏｃａｔｉｏｎ ｓｙｓｔｅｍ）によって、生成されてもよい。

図２は、３つの軸ｘｙｚによって表される３次元基準フレーム３を示す。台車６は、異なる高さを有する入れ子式台車であるので、シャトルカートが台車とドッキングするとき、台車の高さの表示を台車から読み出すように適用されてもよい。この高さ表示は、対応するプラットフォーム上のシャトルカートの瞬間的な３次元位置と組み合わされて、基準フレームの３つの軸沿いの、台車上に配置されている小包に対する、推定される瞬間的な３次元位置を決定する。

本発明によれば、中央ユニット９は、ハンドヘルドユニットによって入力される、小包２上のバーコード８に応答して、ハンドヘルドユニット７の瞬間的な３次元位置を読み取るようにも構成される。

特に、ハンドヘルドユニット７には、中央ユニット９が基準フレームの３つの軸沿いのハンドヘルドユニット７の瞬間的な３次元位置を決定することを可能にするジオタグ１１が設けられ得る。

当然のことながら、シャトルカートによってモータ駆動される台車上に小包が積載される積載ポイント、及び小包が保管される保管ポイント、すなわち、台車がシャトルカートから分離されるポイント、から、小包が、プラットフォームを横切って搬送されている間に、情報８は、ハンドヘルドユニット７を用いて入力される。

ハンドヘルドユニット７から、（当該ハンドヘルドユニット７を識別するコードとともに）バーコードが受信される瞬間は、バーコードが入力される瞬間の好適な近似となり得る。ハンドヘルドユニット７によって受信されているバーコードを受けて、（シャトルカートに結合する台車の高さを考慮する）基準フレームの３つの軸沿いの、特定のシャトルカートの瞬間的な３次元位置と、同じ基準フレームにおける前記ハンドヘルドユニット７の瞬間的な３次元位置との間の一致を検出するために、中央ユニット９は、中央ユニットのメモリ内にて、シャトルカートの瞬間的な３次元位置を示すデータを検索する。

この検出に応答して、中央ユニット９は、前記シャトルカートと、小包を物理的に識別するバーコードとの間の対応をそのメモリ内に確立する。このことにより、小包に関する個別のプロセスを実行することが可能になる。

実際には、中央ユニット９において、台車上に積載される小包のそれぞれは、論理コードによって識別される。

小包２上のバーコードがその場で入力される度に、及び、一致の検出が確立される度に、中央ユニット９は、例えば、メモリ内の小包の論理コードを、小包を物理的に識別する物理識別コードと置き換えてもよい。

変形例において、シャトルカートの瞬間的な３次元位置及びハンドヘルドユニットの瞬間的な３次元位置は、地理位置情報システムによって、及び、異なる周波数で周期的に生成されてもよい。

次に、中央ユニット９のメモリ内にて、一致が検索される検索領域を制限するように、ハンドヘルドユニット７が、情報８の入力時刻を示すタイムスタンプと関連するように備えることが可能である。

当然のことながら、本発明は、その実施形態のうちの一つに関する上記記載に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく変更することができる。本発明は、小包以外の物品にも適用可能である。

Claims (8)

1. 小包（２）を処理する設備（１）であって、
   前記設備は、独力で自走するモータ駆動のシャトルカート（３）であって、前記シャトルカートのそれぞれは小包を搬送するように適用される、シャトルカート（３）と、各シャトルカートの瞬間的な３次元位置を示すデータに基づいて自由にガイドして走行させるように、前記シャトルカートを個別にかつ遠隔で制御するのに適している監視制御中央ユニット（９）とを含み、
   前記設備は、少なくとも一つのハンドヘルド電子ユニット（７）であって、前記ハンドヘルド電子ユニット（７）が小包の近傍にあるときに小包上に付された情報（８）を入力するのに、及び前記情報を前記中央ユニットに送信するのに、適している、ハンドヘルド電子ユニット（７）をさらに含むこと、
   前記中央ユニットは、前記ハンドヘルドユニットによって入力される前記情報に応答して、前記ハンドヘルドユニットの瞬間的な３次元位置を読み取るように構成されること、並びに
   前記中央ユニットは、シャトルカートの瞬間的な３次元位置を示す前記データに基づいて、及びハンドヘルドユニットの前記瞬間的な３次元位置に基づいて、前記中央ユニットが、特定のシャトルカートの瞬間的な３次元位置とハンドヘルドユニットの瞬間的な３次元位置との間の一致を検出し、検出されるそのような一致に応答して、前記小包と関連する前記情報を、前記特定のシャトルカートと関連するデータとの対応に変換するようにさらに構成されること、
   に特徴を有する、設備（１）。
2. 前記ハンドヘルドユニット（７）は、バーコードリーダであることを特徴とする、請求項１に記載の設備。
3. 前記ハンドヘルドユニット（７）は、前記情報を含む小包のデジタル画像を形成するのに適しているカメラであることを特徴とする、請求項１に記載の設備。
4. 前記小包は、郵便小包であることを特徴とする、請求項１に記載の設備。
5. 前記各小包は、シャトルカート（３）と結合する台車（６）上に配置されることを特徴とする、請求項１に記載の設備。
6. 前記情報（８）は、小包を一意に識別する一意の識別情報であることを特徴とする、請求項１に記載の設備。
7. 前記ハンドヘルドユニット（７）は、３次元測位ジオタグ（１）を備えることを特徴とする、請求項１に記載の設備。
8. 郵便小包に関する外／内区分を行うように適用されることを特徴とする、請求項４に記載の設備。

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