JP6346865B2 - モータ - Google Patents

モータ Download PDF

Info

Publication number
JP6346865B2
JP6346865B2 JP2015051716A JP2015051716A JP6346865B2 JP 6346865 B2 JP6346865 B2 JP 6346865B2 JP 2015051716 A JP2015051716 A JP 2015051716A JP 2015051716 A JP2015051716 A JP 2015051716A JP 6346865 B2 JP6346865 B2 JP 6346865B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylindrical portion
pole teeth
stator
mounting seat
annular
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015051716A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016171731A (ja
Inventor
赤堀 忠
忠 赤堀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MinebeaMitsumi Inc
Original Assignee
MinebeaMitsumi Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MinebeaMitsumi Inc filed Critical MinebeaMitsumi Inc
Priority to JP2015051716A priority Critical patent/JP6346865B2/ja
Publication of JP2016171731A publication Critical patent/JP2016171731A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6346865B2 publication Critical patent/JP6346865B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Motor Or Generator Frames (AREA)

Description

本発明は、スピンドルモータ等のモータに関する。
上記スピンドルモータは、例えばコンピュータ機器に使用されるハードディスク駆動装置の駆動源として用いられている。この種のスピンドルモータは、例えば図7に示すように、円筒部122を有するベース102と、該ベース102に固定されるステータ105と、ベース102の円筒部122内に固定されるスリーブ103と、該スリーブ103内に回転自在に支持されるシャフト104と、該シャフト104の上端部に固定されるロータ106を備えている。そしてステータ105のコイル108に通電することで、シャフト104を介してロータ106を回転させる構成となっている。
ステータ105には、ステータコア151の複数の極歯107に導電線200が巻回されてなるコイル108が形成されている。ステータ105は、ステータコア151の環状部152がベース102の円筒部122の外周面に圧入されることで、ベース102に固定されている。ここで、環状部152は円筒部122の外周面に形成された取付座面127に当接するまで圧入され、軸方向の位置決めがなされている。
ところで、極歯107に巻回されてコイル108を構成する導電線200は極歯107から極歯107に連続的に巻回される。このため、極歯107間にはコイル108を繋ぐ導電線200の渡り線部が形成される。ここで、上記のようにステータコア151の環状部152を円筒部122に圧入して取付座面127に当接させた際に、環状部152と取付座面127との間に渡り線部が挟み込まれ(図7の拡大部、200aで示す)、渡り線部において導電線200の断線不良が生じるという問題があった。そこで、そのような取付座面に切り欠き部を設け、この切り欠き部に渡り線部を挿通することで環状部と取付座面との間に渡り線部が挟み込まれることを防止するといった提案がなされている(特許文献1)。
特開2007−318925号公報
しかしながら上記特許文献1に記載の技術においては、渡り線部が取付座面側に形成されている限り切り欠き部以外の部分で渡り線部が環状部と取付座面との間に挟み込まれる可能性があり、断線不良のおそれは十分に解決されない。
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、ステータコアの環状部とベースの取付座面との間に導電線の渡り線部が挟み込まれる不具合を十分に抑えることができ、結果として断線不良を未然に防ぐことができる構成を有するモータを提供することにある。
本発明のモータは、円筒部を有するベースと、前記円筒部に保持される軸受部と、前記ベースに前記軸受部を介して回転自在に支持されるロータと、前記円筒部の外周面に固定され、前記ロータと対向する状態に設けられるステータと、前記円筒部の周囲に設けられ、前記ステータが当接する取付座面と、を備え、前記ステータは、前記取付座面に当接させられる裏側端面および該裏側端面とは反対側の表側端面を有する環状部、および該環状部から径方向に放射状に突出する複数の極歯を有するステータコアと、前記極歯に導電線が巻回されることによって形成されるコイルと、所定の複数の前記極歯に前記導電線を連続的に巻回させるためにこれら極歯間に渡って延びる前記導電線の渡り線部と、を備え、前記渡り線部は、前記ステータにおける前記環状部の前記表側端面と略平行に延びる平行部を有するとともに、該平行部の全てが該表側端面上を渡っており、前記取付座面は、前記円筒部の外周面において、平面視で複数の前記極歯の間に当たる箇所に周方向に沿って間隔をあけて設けられた凸部の端面のみであることを特徴とする。
本発明のステータコアの環状部は、取付座面に当接させられる裏側端面と、該裏側端面とは反対側の表側端面を有する。ここで、渡り線部の平行部が裏側端面側に配置されていると、裏側端面と取付座面との間にその平行部が挟み込まれる可能性がある。しかし本発明は平行部の全てが表側端面上を渡っているため挟み込まれる不具合は起こらず、断線不良が防がれる。なお、渡り線部は、平行部の他には、表側端面側から裏側端面側に斜めに延びる傾斜部が形成される場合があるが、その傾斜部は環状部の外周面に沿っており裏側端面側に存在しないため、挟み込まれる可能性は低い。
本発明は、前記取付座面が複数の前記極歯の間に当たる箇所に周方向に沿って間隔をあけて設けられている形態を含む。この形態によれば、ステータコアの環状部の裏側端面は間隔をあけて設けられた複数の取付座面に当接し、周方向において取付座面の間は空隙となっており、その空隙に極歯の裏面側の端面(取付座面側の端面)が面する。このため、極歯の裏面側を通る導電線の配線部分は取付座面間の空隙に面し、環状部と取付座面との間に挟み込まれることが回避される。その結果、導電線は平行部、傾斜部に加え、導電線における極歯の裏面側の配線部分も環状部と取付座面との間に挟み込まれることが防がれ、断線不良の防止が十分に達成される。
本発明では、取付座面が複数の極歯の間に当たる箇所に周方向に沿って間隔をあけて設けられている上記形態において、前記ベースの前記円筒部と前記ステータコアの前記環状部に、該円筒部に対する該環状部の周方向位置を位置決めする位置決め手段が設けられている形態を好ましいものとする。この位置決め手段を用いてベースの円筒部にステータコアの環状部を位置決めして圧入すると、複数の極歯の間に当たる箇所に取付座面を容易かつ適確に配置することができる。
本発明によれば、ステータコアの環状部とベースの取付座面との間に導電線の渡り線部が挟み込まれる不具合を十分に抑えることができ、その結果、断線不良を未然に防ぐことができる構成を有するモータが提供されるといった効果を奏する。
本発明の一実施形態に係るスピンドルモータの側断面図である。 (a)ベースに形成されている円筒部およびその周辺部分の平面図(シャフトとスリーブを除外)、(b)図1のB−B矢視断面図である。 ステータの(a)上面図(ステータコアの環状部の表側端面側)、(b)下面図(ステータコアの環状部の裏側端面側)である。 ステータコアの極歯にコイルを形成する導電線の極歯への巻回形態を示す図であって、ステータコアを水平に展開した模式図である。 ベースに形成されている円筒部の斜視図である。 本発明の位置決め手段の一例(凹部と溝)を示すベースの円筒部およびステータコアの環状部の断面図である。 スピンドルモータの一従来例を示す側断面図である。
以下、図面を参照して本発明をスピンドルモータに適用した一実施形態を説明する。
[1]スピンドルモータの基本構成
図1は一実施形態に係るスピンドルモータ1の側断面を示している。このスピンドルモータ1は、コンピュータに使用される磁気ディスクや光ディスク等のディスクを備えたデータ記憶装置の駆動源として使用されるものである。
スピンドルモータ1は、薄板状のベース2と、ベース2にスリーブ3を介して回転自在に支持されたシャフト4と、ベース2に固定されたステータ5と、シャフト4に固定されたロータ6とを具備している。この実施形態ではスリーブ3とシャフト4により軸受部が構成されている。なお、以下の説明で上側、下側等の上下方向に関しては、図1の縦断面図に基づく方向を言う。
ベース2の所定位置にはスリーブ嵌合孔21が形成されている。スリーブ3はスリーブ嵌合孔21に嵌合されるとともに接着等の手段で固定されている。スリーブ3の軸受孔31にはシャフト4が回転自在に挿入されている。
ベース2のスリーブ嵌合孔21の周囲には上方に突出する円筒部22が形成されており、この円筒部22の外周部にステータ5が固定されている。ステータ5は、円筒部22の外周面に圧入されて締まり嵌めの状態で固定された珪素鋼板の積層体からなるステータコア51を有している。図2(b)に示すように、ステータコア51は、環状部52と、環状部52の外周面から径方向外方に放射状に突出する複数の極歯7とを有しており、環状部52が円筒部22の外周面221に圧入されて固定されている。環状部52は、下面側の裏側端面521(図3(b)参照)と上面側の表側端面522(図3(a)参照)を有している。極歯7は周方向に等間隔に配列されており、これら極歯7に絶縁材を介してエナメル線等の導電線U、W、Vが巻回されてコイル8が形成されている。
シャフト4の上端部はスリーブ3から突出しており、その突出した上端部に、ロータ6を構成する円板状のロータハブ61の中心部が固定されている。ロータハブ61は上面が平坦な円板部611を主体とするもので、円板部611の下面の外周縁およびその内側には、下方に向かって突出する外側円筒部612および内側円筒部613が、シャフト4と同心状に形成されている。
ロータハブ61の外側円筒部612の内周面には、ステータコア51の極歯7と隙間を空けて対向するロータマグネット62が固定されている。ロータマグネット62は、N極およびS極の複数極に着磁されている。ロータハブ61の内側円筒部613は、ベース2の円筒部22の内側に近接して配設される。その内側円筒部613の内側には、下方に開口するスリーブ収容部614が形成されている。
スリーブ3の外周面は、外径が一定の下側の小径部33と、小径部33の上側の、外径が上方に向かうにしたがって円錐状に大きくなる大径部32を有している。スリーブ3は、大径部32がスリーブ収容部614に収容されている。
ロータハブ61の外側円筒部612の外周面には、鍔状のディスク載置部616が形成されている。このディスク載置部616には上記ディスク(不図示)が装着される。当該スピンドルモータ1の近傍には、該ディスクに作用する記録用ヘッド(不図示)が配設される。
ロータ6は上記ロータハブ61とロータマグネット62とから構成され、シャフト4と一体に回転する。ベース2のロータマグネット62の直下には、回転するロータ6の軸方向位置を安定させる環状の吸引板23が配設されている。
シャフト4の下端には、一体的に形成された抜け止め用のフランジ部41が設けられている。フランジ部41は、スリーブ3の下端面35における軸受孔31の開口周囲に形成された凹部311内に収納され、フランジ部41の上面は、凹部311の頂面に微少な隙間を有した状態で対向している。シャフト4は、スリーブ3の軸受孔31に挿入された状態において、軸受孔31の内周面に微小な半径隙間を介して対向している。軸受孔31の内周面には、一対のラジアル動圧溝が上下に離間して形成されている(不図示)。
スリーブ3の上端面34と、ロータハブ61におけるスリーブ収容部614の頂面615とは、微小アキシャル隙間を介して対向している。スリーブ3の上端面34には、スラスト動圧溝が形成されている(不図示)。また、潤滑流体の漏れ出しを抑制するために、スリーブ3の大径部32の外周面と、それに対向するロータハブ61の内側円筒部613の内周面とによって、毛管力を利用したテーパーシール部が形成されている。
スリーブ3の下端側には、フランジ部41の下面に微小な軸方向隙間を介して対向するように、カウンタープレート39が固定されている。このカウンタプレート39は、上記凹部311の周囲に形成された凹部312に収容されている。カウンタプレート39はこの凹部312に、溶着や接着等の手段により気密性を保持した状態で固着されている。スリーブ3の上端面34の外周側には、スリーブ3の上端面34と下端面35との間を連通させて軸受内部の圧力バランスを取るための連通孔36が開口している。
スリーブ3の軸受孔31の内周面に形成された上記ラジアル動圧溝が位置する半径方向微小隙間と、スリーブ3の上端面34に形成された上記スラスト動圧溝が位置するアキシャル方向微小隙間と、連通孔36およびスリーブ3の大径部32の外周面とそれに対向するロータハブ61の内側円筒部613の内周面との間に形成されたテーパーシール部には、潤滑流体が連続的に充填され、ラジアル軸受部とスラスト軸受部が構成されている。
上記ベース2、スリーブ3、シャフト4、ロータハブ61は、ステンレスやアルミニウム合金等の剛性を有する金属で構成される。
上記構成のスピンドルモータ1は、コイル8に通電すると、ステータコア51の極歯7により磁場が形成され、この磁場がロータマグネット62に作用してロータ6がシャフト4を支点に回転する。そして、ディスク載置部616に装着された記録ディスクはこのようなスピンドルモータ1の作動により回転、停止させられ、この記録ディスクに対し上記記録用ヘッドが情報の書き込みと読み出しを行う。
[2]ステータのコイルおよび固定構造
次に、上記スピンドルモータ1におけるステータ5のコイル8と、ベース2に対する固定構造について説明する。
スピンドルモータ1はU相、W相、V相からなる3相モータであり、図3に示すようにステータコア51は極歯7が9個形成された3相9極である。9極の極歯7は等角度(40°)間隔で配列され、これら極歯7の間には隙間S1〜S9が形成されている。極歯7には、U相、W相、V相の導電線U、W、Vが、それぞれ120°ずつ離れた2極おきに隙間S1〜S9を利用して連続的に巻回されている。これによりステータコア51には、U相の導電線Uが巻回されたU相のコイル8U−1、8U−2、8U−3、W相の導電線Wが巻回されたW相のコイル8W−1、8W−2、8W−3、V相の導電線Vが巻回されたV相のコイル8V−1、8V−2、8V−3が、上から見て(図3(a)参照)反時計回りにU相、W相、V相の順で3つずつ形成されている。
ここで、U相、W相、V相の各コイル8U−1〜3、8W−1〜3、8V−1〜3は、それぞれU相、W相、V相の極歯7U−1〜3、7W−1〜3、7V−1〜3に形成されているとする。以下の説明で各極歯7U−1〜3、7W−1〜3、7V−1〜3および各コイル8U−1〜3、8W−1〜3、8V−1〜3を総称する場合は、それぞれ極歯7、コイル8と称する。
図4は、U相、W相、V相のコイル8が3つずつ形成されたステータコア51を水平に展開した模式図である。3本の導電線U、W、Vは、ステータコア51の下側から以下のように図2で右方向(図3(a)で反時計回り方向)に渡りながら所定の極歯7に巻回されている。なお、極歯7に対する導電線U、W、Vの巻回は、極歯7の根元(環状部52側の基端部)から先端に向けて巻回され、先端から根元に戻るという往復動作が行われながらなされる。また、極歯7に巻回されずに極歯7の上側または下側を通過する際には極歯7の根元を通過させられる。
U相の導電線U(図4で鎖線)は、隙間S5を通って極歯7U−1に右巻きに巻回されてコイル8U−1を形成し、次いで極歯7U−1の上側から極歯7W−1の上側、極歯7V−1の下側、極歯7U−2の上側に渡り、この極歯7U−2に右巻きに巻回されてコイル8U−2を形成し、次いで極歯7U−2の上側から極歯7W−2の上側、極歯7V−2の下側、極歯7U−3の上側に渡り、このU相の極歯7U−3に右巻きに巻回されてコイル8U−3を形成し、次いで極歯7U−3の上側から極歯7W−3の上側、極歯7V−3の下側に渡り、この極歯7V−3に左巻きに1回巻回されてから、隙間S4に通され、下方に導かれる。
W相の導電線W(図4で実線)は、隙間S6を通って極歯7W−1に右巻きに巻回されてコイル8W−1を形成し、次いでこの極歯7W−1の上側から極歯7V−1の上側、極歯7U−2の下側、極歯7W−2の上側に渡り、この極歯7W−2に右巻きに巻回されてコイル8W−2を形成し、次いで極歯7W−2の上側から極歯7V−2の上側、極歯7U−3の下側、極歯7W−3の上側に渡り、この極歯7W−3に右巻きに巻回されてコイル8W−3を形成し、この後、極歯7W−3から隙間S4に通され、下方に導かれる。
V相の導電線V(図4で一点鎖線)は、隙間S7を通って極歯7V−1に右巻きに巻回されてコイル8V−1を形成し、次いで極歯7V−1の上側から極歯7U−2の上側、極歯7W−2の下側、極歯7V−2の上側に渡り、この極歯7V−2に右巻きに巻回されてコイル8V−2を形成し、次いで極歯7V−2の上側から極歯7U−3の上側、極歯7W−3の下側、極歯7V−3の上側に渡り、この極歯7V−3に右巻きに巻回されてコイル8V−3を形成し、次いで極歯7V−3の上側から極歯7U−1の上側に渡り、この極歯7U−1に半周巻回されてから、左側の極歯7V−3の上側に戻り、この後、隙間S4から下方に導かれる。
極歯7に巻回される3本の導電線U、W、Vは、図2(a)に示すベース2に形成された貫通孔24に1本ずつ通され、ベース2の下面に固定される図示せぬ回路に接続される。また、隙間S4から下方に導かれた3本の導電線U、W、Vは撚られてコモン線C/Tとされ、このコモン線C/Tは他の貫通孔25に通されて該回路に接続される。
上記のように各導電線U、W、Vは、隣接する極歯7間に渡って延びる渡り線部を有する。渡り線部は、図4に示すように、極歯7間において上側から下側(ステータコア51の環状部52の表側端面522側から裏側端面521側)、またはその逆に下側から上側に斜めに延びる傾斜部9Kと、極歯7の上側から上側に渡る平行部9Hの2つに分けられる。傾斜部9Kは、ステータコア51の環状部52の外周面に沿っている。一方、平行部9Hの全ては、環状部52の表側端面522と平行で、図3(a)に示すように表側端面522上を渡っている。
上記のように導電線U、W、Vが極歯7に巻回されたステータコア51を有するステータ5は、ステータコア51の環状部52がベース2の円筒部22の外周面221に圧入されることでベース2に固定される。図2(a)および図5に示すように、円筒部22の外周面221の下部には、極歯7および極歯7間の隙間に対応する数(この場合、9つ)の凸部26が周方向に等間隔をあけて形成されている。凸部26は横断面略半月状で円筒部22の下端面から高さ方向中央部まで軸方向に沿って延びており、円筒部22すなわちベース2に一体に形成されている。
凸部26の上端面は軸方向に対して直交する面に形成されており、この上端面はステータコア51の取付座面27とされる。ステータコア51は、環状部52の裏側端面521を下方に向け、円筒部22の外周面221に対し上方から裏側端面521が取付座面27に当接するまで圧入される。これによりステータ5の軸方向の位置決めが高精度になされる。
ステータコア51を円筒部22に圧入するにあたっては、ステータコア51と円筒部22との周方向の位置関係を、極歯7の間の隙間S1〜S9に当たる箇所に凸部26が配置されるように調整して行う。これにより凸部26は極歯7の間の隙間S1〜S9に当たる箇所に周方向に沿って間隔をあけて設けられた状態となる。
[3]実施形態の作用効果
本実施形態のステータ5においては、上記のように導電線U、W、Vの渡り線部のうちの平行部9Hの全てが、環状部52の表側端面522上を渡っており、裏側端面521側には存在しない。このため平行部9Hが環状部52の裏側端面521とベース2における円筒部22の取付座面27との間に挟み込まれる不具合は起こらず、断線不良が防がれる。また、渡り線部の傾斜部9Kは環状部52の外周面に沿っており裏側端面521側に存在しないため挟み込まれる可能性は低く、断線不良は生じくい。
本実施形態では、ステータコア51の環状部52の裏側端面521が当接するベース2の円筒部22の取付座面27は、従来のように全周にわたって環状に形成されたものではなく、周方向に沿って間隔をあけて形成された凸部26の上端面となっている。そしてそれら凸部26は、極歯7間の隙間S1〜S9に当たる箇所に配置されており、換言すると極歯7間の空隙に凸部26が配置されている。これによりステータコア51の環状部52の裏側端面521には、間隔をあけて設けられた複数の取付座面27に当接する部分と、取付座面27の間の空隙に面する部分が交互に周方向に交互に存在する。
極歯7に巻回された導電線U、W、Vの下側部分や、極歯7間に導電線U、W、Vを渡らせる際に極歯7の下側を通される導電線U、W、Vの配線部分は、凸部26間すなわち取付座面27間の空隙に面し、環状部52と取付座面27との間に挟み込まれることが回避される。その結果、導電線は平行部9H、傾斜部9Kに加え、導電線U、W、Vにおける極歯7の裏面側(下側)の配線部分も環状部52と取付座面27との間に挟み込まれることが防がれ、断線不良の防止が十分に達成される。
なお、ステータコア51を円筒部22に圧入するにあたっては、極歯7の間の隙間S1〜S9に当たる箇所に凸部26が配置されるように周方向位置を合わせる必要があるが、そのために、円筒部22とステータコア51の環状部52の双方に、周方向を合わせるための位置決め手段を設けるとよい。位置決め手段としては、例えばいずれか一方に形成した軸方向に延びる溝と、他方に形成した該溝に嵌る凸部との組み合わせ等が挙げられる。
図6はその例を示し、この場合、円筒部22の外周面221の上端に凸部222を形成する一方、ステータコア51の環状部52の内周面523に凸部222が摺動して通る軸方向に延びる溝524を形成している。そして凸部222に溝524を合わせてステータコア51を円筒部22に圧入することで、極歯7の間の隙間S1〜S9に当たる箇所に凸部26が配置される。このような位置決め手段を用いてベース2の円筒部22にステータコア51の環状部52を位置決めして圧入すると、複数の極歯7の間に当たる箇所に凸部26を容易かつ適確に配置することができ、組み立て作業性の向上が図られる。
また、取付座面27が上端面に形成された凸部26はベース2の円筒部22の外周面221に一体に形成されているが、本発明の取付座面27は円筒部22の周囲であって環状部52の裏側端面521が当接可能であれば、いかなる形態および箇所に設けられていてもよい。
1…スピンドルモータ
2…ベース
22…円筒部
222…凸部(位置決め手段)
26…凸部
27…取付座面
3…スリーブ(軸受部)
4…シャフト(軸受部)
5…ステータ
52…環状部
521…裏側端面
522…表側端面
524…溝(位置決め手段)
6…ロータ
7(7U−1〜3、7W−1〜3、7V−1〜3)…極歯
8(8U−1〜3、8W−1〜3、8V−1〜3)…コイル
9H…平行部(渡り線部)
9K…傾斜部(渡り線部)
U、W、V…導電線

Claims (2)

  1. 円筒部を有するベースと、
    前記円筒部に保持される軸受部と、
    前記ベースに前記軸受部を介して回転自在に支持されるロータと、
    前記円筒部の外周面に固定され、前記ロータと対向する状態に設けられるステータと、
    前記円筒部の周囲に設けられ、前記ステータが当接する取付座面と、
    を備え、
    前記ステータは、
    前記取付座面に当接させられる裏側端面および該裏側端面とは反対側の表側端面を有する環状部、および該環状部から径方向に放射状に突出する複数の極歯を有するステータコアと、前記極歯に導電線が巻回されることによって形成されるコイルと、所定の複数の前記極歯に前記導電線を連続的に巻回させるためにこれら極歯間に渡って延びる前記導電線の渡り線部と、を備え、
    前記渡り線部は、前記ステータにおける前記環状部の前記表側端面と略平行に延びる平行部を有するとともに、該平行部の全てが該表側端面上を渡っており、
    前記取付座面は、前記円筒部の外周面において、平面視で複数の前記極歯の間に当たる箇所に周方向に沿って間隔をあけて設けられた凸部の端面のみであることを特徴とするモータ。
  2. 前記ベースの前記円筒部と前記ステータコアの前記環状部に、該円筒部に対する該環状部の周方向位置を位置決めする位置決め手段が設けられていることを特徴とする請求項に記載のモータ。
JP2015051716A 2015-03-16 2015-03-16 モータ Active JP6346865B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015051716A JP6346865B2 (ja) 2015-03-16 2015-03-16 モータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015051716A JP6346865B2 (ja) 2015-03-16 2015-03-16 モータ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016171731A JP2016171731A (ja) 2016-09-23
JP6346865B2 true JP6346865B2 (ja) 2018-06-20

Family

ID=56982700

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015051716A Active JP6346865B2 (ja) 2015-03-16 2015-03-16 モータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6346865B2 (ja)

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2528848Y2 (ja) * 1988-09-29 1997-03-12 株式会社三協精機製作所 外転型ブラシレスモータ
JP2596840B2 (ja) * 1989-12-21 1997-04-02 セイコー電子工業株式会社 Dcブラシレスモータ
JP3013326B2 (ja) * 1991-03-01 2000-02-28 株式会社三協精機製作所 電機子コアの巻線方法
JPH0622485A (ja) * 1992-07-07 1994-01-28 Sankyo Seiki Mfg Co Ltd 電機子コアの巻線方法
JP2004236390A (ja) * 2003-01-29 2004-08-19 Tokyo Parts Ind Co Ltd 小型ブラシレスモータ
JP4079935B2 (ja) * 2004-11-26 2008-04-23 松下電器産業株式会社 ブラシレスモータ
JP4882510B2 (ja) * 2006-05-26 2012-02-22 日本電産株式会社 ブラシレスモータ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016171731A (ja) 2016-09-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6343127B2 (ja) モータ
US8908324B1 (en) Spindle motor for use in disk drive apparatus, disk drive apparatus, and method of manufacturing stator
US9893590B2 (en) Inner-rotor brushless motor
JP6521217B2 (ja) モータおよびモータの製造方法
JP2015122854A (ja) インナーロータ型モータ
JP2013066357A (ja) モータおよびディスク駆動装置
US20140183987A1 (en) Spindle motor and motor unit
GB2563613A (en) A brushless motor and stator therefor
US10290318B2 (en) Motor and disk drive apparatus including a wire passing from a stator through a base first annular portion hole and soldered to a circuit board land portion
JP2011142770A (ja) 電機子及びブラシレスモータ
US20180108377A1 (en) Motor and disk drive apparatus
JP2009247103A (ja) スピンドルモータ、及びディスク駆動装置
JP2013219930A (ja) ロータ
JP2018133989A (ja) ステータ構造およびレゾルバ
JP6346865B2 (ja) モータ
US20130201812A1 (en) Spindle motor and disk drive apparatus
US11025106B2 (en) Stator winding for motor
JP6812982B2 (ja) ステータ、モータ、ディスク駆動装置
US10910907B2 (en) Motor
US8687317B1 (en) Spindle motor and disk drive apparatus
JP2013066358A (ja) モータおよびディスク駆動装置
JP2010110169A (ja) 回転電機の回転子
US10566872B2 (en) Spindle motor having a bushing for a lead wire
US11005333B2 (en) Electric motor having a stator with a radially outside rotor with the rotor having a fan mounting portion comprising a noncontact region and a contract region configured to contact a mouting surface of a fan
US20190097485A1 (en) Motor

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170323

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170322

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170517

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171013

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171212

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180516

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180528

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6346865

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150