JP6346474B2 - 樹脂モールド方法および樹脂モールド金型 - Google Patents

樹脂モールド方法および樹脂モールド金型 Download PDF

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Description

本発明は、樹脂モールド方法および樹脂モールド金型に適用して有効な技術に関する。
特開2012−162013号公報(以下、「特許文献1」という。)には、上型に設けられたキャビティ凹部からの成形品の剥離を容易にするために、キャビティ凹部の内面にリリースフィルムを吸着して保持させる技術が記載されている。この上型は、型開閉方向に形成された貫通孔(収納孔)を有するクランパと、その貫通孔内に収納されたキャビティ駒(キャビティブロック)とを有し、キャビティ駒に対してクランパを相対的に移動させるように構成されている。また、キャビティ凹部の内底面がキャビティ駒の下端面で構成され、キャビティ凹部の内壁面が貫通孔の内壁面で構成されている。
そして、特許文献1に記載の技術では、2段階に渡って型締めを行っている(例えば、その明細書段落[0013]、図12〜図16参照)。まず、型開きの状態で供給されたリリースフィルムがキャビティ凹部の内面に密着するように吸着され、第1の型締めが行われる。次いで、キャビティ凹部内に樹脂を充填させて、第2の型締めが行われる。この第1の型締めから第2の型締めにかけてクランパを移動させることで、キャビティ凹部の内底面の深さが深いところから浅くなり、成形品の厚みに設定される。
特開2012−162013号公報
しかしながら、第1の型締め時のキャビティ凹部の内底面の位置(待機位置)と、第2の型締め時のキャビティ凹部の内底面の位置(成形位置)との差(待機段差)が大きくなるに従い、次のような問題が生じることを本発明者らは新たに見出した。
深い待機位置から浅い成形位置への状態となるようにクランパが移動したときに、貫通孔の内壁面(キャビティ凹部の内壁面)で密着して保持されているリリースフィルムが待機段差分だけ余るようになり、弛んでしまう。この弛んだ分のリリースフィルムは、キャビティ凹部内へ迫り出てくる。この状態のまま樹脂モールドを行うと、成形品の樹脂モールド部(パッケージ)側にリリースフィルムが食い込んで剥がれない場合や、成形品の樹脂モールド部の外観にリリースフィルムの皺の状態が転写される場合など不具合が生じてしまい、成形品の製造歩留まりが低下するおそれがある。
本発明の目的は、成形品の製造歩留まりを向上することのできる技術を提供することにある。本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
本発明の一実施形態における樹脂モールド方法は、キャビティ凹部の深さが可変となるように構成された樹脂モールド金型を用いて、(a)前記樹脂モールド金型の金型面にフィルムを供給する工程と、(b)前記(a)工程後に、前記金型面に前記フィルムを密着させると共に、前記キャビティ凹部内のコーナー部において前記フィルムを前記金型面から離隔させた状態にする工程と、(c)前記(b)工程後に、型閉じして前記フィルムをクランプさせる工程と、(d)前記(c)工程後に、前記コーナー部に前記フィルムを密着させながら当該フィルムを介して前記キャビティ凹部内に充填された樹脂を熱硬化させる工程とを含み、前記(b)工程では、前記キャビティ凹部の開口部の周囲でパーティング面から突起する突起部で前記フィルムを押圧して、前記フィルムを引き出して、前記コーナー部から前記フィルムを離隔させ、前記(d)工程では、前記キャビティ凹部の深さを浅くしながら前記コーナー部に倣うように前記フィルムを密着させることを特徴とする
これによれば、キャビティ凹部内でフィルムが弛まない(フィルム皺がない)ようにキャビティ凹部の内面にフィルムが密着されて張り付けられることとなる。したがって、フィルムを介してキャビティ凹部内に充填された樹脂を熱硬化させて、樹脂モールドしても、成形品の樹脂モールド部側にフィルムが食い込むことでフィルムの剥離が困難となったり、フィルムの剥離によって、成形品の樹脂モールド部の外周における破損が発生したりするのを防止することができる。したがって、成形品の製造歩留まりを向上することができる。
また、前記一実施形態における樹脂モールド方法において、前記(b)工程では、前記キャビティ凹部の開口部の周囲でパーティング面から突起する突起部で前記フィルムを押圧して、前記フィルムを引き出して、前記コーナー部から前記フィルムを離隔させることがより好ましい。ここで、前記突起部は、ピンであり、前記ピンは、前記キャビティ凹部の開口部を囲うように複数配置されていることがより好ましい。あるいは、前記突起部は、前記キャビティ凹部の開口部を囲う環状の枠部材であることがより好ましい。
これによれば、突起部によってキャビティ凹部内からフィルムを引き出して、キャビティ凹部内のコーナー部でフィルムを金型面から離隔させることができる。
また、前記一実施形態における樹脂モールド方法において、前記キャビティ凹部の深さを可変に構成された前記樹脂モールド金型を用い、前記(d)工程において、前記キャビティ凹部の深さを浅くしながら前記コーナー部に倣うように前記フィルムを密着させることがより好ましい。
これによれば、キャビティ凹部の深さが待機位置のときにキャビティ凹部内のコーナー部でフィルムを金型面から離隔させておき、キャビティ凹部の深さが成形位置のときにキャビティ凹部の内面にフィルムを密着させて張り付けることができる。
本発明の一実施形態における樹脂モールド金型は、キャビティ凹部が設けられた一方の金型と、前記一方の金型と対をなす他方の金型とを備えて型開閉可能に構成されると共に前記キャビティ凹部の深さが可変となるように構成され、フィルムを介して前記キャビティ凹部内に充填された樹脂を熱硬化させる樹脂モールド金型であって、前記キャビティ凹部の周囲で前記一方の金型のパーティング面から凹むクランパ凹部と、前記クランパ凹部に対向する位置において前記他方の金型のパーティング面から突起する突起部とを備え、前記一方の金型と前記他方の金型とを近接させていき、前記突起部が前記フィルムを押圧しながら前記クランパ凹部に進入して前記フィルムを引き出し、前記キャビティ凹部のコーナー部から前記フィルムを離隔させることを特徴とする。ここで、前記突起部は、ピンであり、前記ピンは、前記キャビティ凹部の開口部を囲うように複数配置されていることがより好ましい。あるいは、前記突起部は、前記キャビティ凹部の開口部を囲う環状の枠部材であることがより好ましい。
これによれば、突起部によってキャビティ凹部内からフィルムが確実に引き出され、キャビティ凹部内でフィルムが弛まない(フィルム皺がない)ようになる。このため、キャビティ凹部の内面にフィルムが密着されて張り付けられることとなる。したがって、フィルムを介してキャビティ凹部内に充填された樹脂を熱硬化させたとしても、成形品の樹脂モールド部側にフィルムが食い込んだり、樹脂モールド部の外観にフィルムの皺が転写されたりするのを防止することができる。すなわち、成形品の製造歩留まりを向上することができる。
また、前記一実施形態における樹脂モールド金型において、前記クランパ凹部内に配置され、前記フィルムを支持する支持部と、前記クランパ凹部内に配置され、前記クランパ凹部の内底面から付勢して前記支持部を支持する弾性部材とを備えることがより好ましい。
これによれば、クランパ凹部内に支持部を配置せずに一方の金型のパーティング面にフィルムを配置した際に起こり得るフィルムがクランパ凹部に入り込むことを防止することができる。
また、前記一実施形態における樹脂モールド金型において、前記他方の金型のパーティング面から凹み、前記突起部が挿入される挿入凹部と、前記挿入凹部の内底面に設けられ、前記突起部の前記他方の金型のパーティング面からの突出量を調節するシムとを備えることがより好ましい。
これによれば、突起部の突出量の調節がし易くなるので、所望の引き出し量でフィルムを引き出すことができる。
また、前記一実施形態における樹脂モールド金型において、前記クランパ凹部より金型外部側で前記一方の金型のパーティング面から凹み、前記フィルムを保持する治具が収容される収容凹部を備えることがより好ましい。
これによれば、フィルムを保持、搬送し易くするために治具を用いても、治具ごと型閉じして樹脂モールドすることができる。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、次のとおりである。
本発明に係る樹脂モールド技術によれば、成形品の製造歩留まりを向上することができる。
本発明の一実施形態における動作中の樹脂モールド金型を模式的に示す断面図である。 図1に続く動作中の樹脂モールド金型を模式的に示す断面図である。 図2に続く動作中の樹脂モールド金型を模式的に示す断面図である。 図3に続く動作中の樹脂モールド金型を模式的に示す断面図である。 図4に続く動作中の樹脂モールド金型を模式的に示す断面図である。 図5に続く動作中の樹脂モールド金型を模式的に示す断面図である。 本発明の他の実施形態における動作中の樹脂モールド金型を模式的に示す断面図である。 図7に続く動作中の樹脂モールド金型を模式的に示す断面図である。 本発明の他の実施形態における動作中の樹脂モールド金型を模式的に示す断面図である。 図9に続く動作中の樹脂モールド金型を模式的に示す断面図である。 図10に続く動作中の樹脂モールド金型を模式的に示す断面図である。 図11に続く動作中の樹脂モールド金型を模式的に示す断面図である。
以下の本発明における実施形態では、必要な場合に複数のセクションなどに分けて説明するが、原則、それらはお互いに無関係ではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、詳細などの関係にある。このため、全図において、同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
また、構成要素の数(個数、数値、量、範囲などを含む)については、特に明示した場合や原理的に明らかに特定の数に限定される場合などを除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でも良い。また、構成要素などの形状に言及するときは、特に明示した場合および原理的に明らかにそうではないと考えられる場合などを除き、実質的にその形状などに近似または類似するものなどを含むものとする。
(実施形態1)
まず、本実施形態における樹脂モールド金型10(樹脂モールド金型機構)の概略構成について、図1〜図6を参照して説明する。図1〜図6は、本実施形態における動作中(成形品の製造工程中)の樹脂モールド金型10を模式的に示す断面図である。本実施形態では、圧縮成形により樹脂モールドを行う樹脂モールド金型10として説明する。図1〜図6や他の実施形態で示す図7〜図12では、樹脂モールド金型10は本発明における要部であるキャビティの縁付近のみを抜き出して示している。なお、これらの図においては、紙面右側が樹脂モールド金型10の中央側に相当する。
樹脂モールド金型10は、一方の金型としての下型11と、下型11と対をなす他方の金型としての上型12とを備えて型開閉可能に構成されている。型開閉には公知のプレス機構(図示せず)を用いる。また、樹脂モールド金型10は、図示しないヒータを内部に備え、所定温度(例えば180℃)まで加熱可能に構成されている。
樹脂モールド金型10が型開きした状態において(図1、図2参照)、パーティング面11aから例えば平面視円形または矩形に凹むキャビティ凹部13が設けられた下型11では、キャビティ凹部13の内面を含むパーティング面11aにリリースフィルムF(以下、単に「フィルム」という)が供給(配置)される。また、このフィルムFを介して、キャビティ凹部13内に樹脂Rが供給(配置)される。また、上型12では、パーティング面12aに板状のワークWが供給(配置)される。
また、樹脂モールド金型10が型閉じた状態において(図5参照)、下型11と上型12とでワークWがクランプされ、開口部がワークWで閉塞されたキャビティ凹部13がキャビティCとして構成される。そして、樹脂モールド金型10が更に型閉じした状態において(図6参照)、フィルムFを介してキャビティC(キャビティ凹部13)内に充填された樹脂Rを熱硬化させて樹脂モールドが行われる。
次に、樹脂モールド金型10の具体的構成について説明する。下型11および上型12は、主として合金工具鋼からなる金型ブロックにより構成されている。
下型11は、ベースブロック14と、クランパ15と、キャビティ駒16と、弾性部材17とを備えることで、キャビティ凹部13の深さ(高さ)を可変に構成されている。具体的には、ベースブロック14上には、弾性部材17(例えば、バネ)を介してクランパ15が組み付けられている。このため、型閉じの際には、樹脂モールド金型10のクランプ力によって弾性部材17が押し縮められるため、クランパ15がベースブロック14側へ移動することとなる。なお、1つの樹脂モールド金型10内に複数のキャビティCを形成するときには、樹脂圧の均等化のため弾性部材17を介してキャビティ駒16をベースブロック14に組み付けてもよい。
このクランパ15は、型開閉方向に貫通して形成された貫通孔15aを有している。この貫通孔15a内に配置され、ベースブロック14上には、キャビティ駒16が固定して組み付けられている。キャビティ駒16に対してクランパ15は、外側の枠を構成するブロックとなる。前述したように、ベースブロック14に対してクランパ15が移動し、キャビティ駒16が固定されているので、下型11においては、キャビティ駒16がクランパ15に対して相対的に型開閉方向に移動可能となるように構成されている。
本実施形態では、下型11にキャビティ凹部13を設けており、貫通孔15aで露出するキャビティ駒16の上端面16aがキャビティ凹部13の内底面を構成する。また、貫通孔15aの内壁面15bがキャビティ凹部13の内壁面(内側面)を構成する。キャビティ駒16がクランパ15に対して相対的に移動するため、キャビティ駒16の上端面16a(平坦面)の位置が、下型11のパーティング面11a(クランパ15の上端面)から深い待機位置(図1〜図5参照)から浅い成形位置(図6参照)へと変化することができる。すなわち、キャビティ凹部13の深さが可変可能な下型11は、パーティング面11aからのキャビティ凹部13の内底面の深さが深くなったり、浅くなったりするように構成されている。
また、下型11は、クランパ15の貫通孔15aの内壁面15bとキャビティ駒16の外周面16bとの間に形成されたフィルムFを吸引する吸引路20を備えている。吸引路20は、キャビティ凹部13側の、貫通孔15aの内壁面15bとキャビティ駒16の上端面16aとが交差するキャビティ凹部13のコーナー部13aで一端側が開放している。吸引路20の他端側は、内壁面15bと外周面16bとの間に設けられたシール部材21(例えば、Oリング)によって閉鎖(シール)されている。
また、下型11では、シール部材21の上方の内壁面15bから金型外部へ通じる吸引孔15cがクランパ15に形成されており、この吸引孔15cと吸引路20とが連通して構成されている。また、金型外部に減圧装置80(例えば、真空ポンプ)が設けられており、この減圧装置80と吸引孔15cとが連通(接続)して構成されている。そして、減圧装置80を駆動させることによって、吸引孔15cおよび吸引路20を介してキャビティ凹部13内に配置されたフィルムFを吸引して、吸着することができる。
ところで、本実施形態では、フィルムFは、使用量削減のため短冊状のものを用いており、環状のプレート91、92、93、94を備えるフィルム搬送用治具90(図1参照)によって保持されて下型11まで搬送される。フィルム搬送用治具90は、概略するとフィルムFを挟み込むように複数のプレートを組み合わせることで、フィルムFをその外周部(全周部)で保持して搬送可能に構成されている。プレート91、92、93、94は、図1に示す断面形状であって、キャビティ凹部13の形状に合せて平面視で矩形状または円形状のものを用いることができる。なお、フィルムFには、後述するロール状のフィルムを用いてもよい。
フィルム搬送用治具90でフィルムFを保持する手順は、次のとおりである。まず、図1に示す断面視L字状に形成されることで内周段付きに構成されたプレート91段部内に、フィルムFを介してプレート92を挟み込むことで、プレート91、92にフィルムFを固定する。このとき、フィルムFは、外周部および中央部(すなわち全体)が平坦である。なお、上述の通り、この全体が平坦の状態は、本図及び他の図では図示を省略している。
次いで、図1に示す断面視L字状に形成されたプレート94の外周側のフランジ部(下部)上に、プレート93を介して、フィルムFを挟むプレート91およびプレート92を搭載する。このとき、フィルムFは、プレート94の内周側から外周側に引っ張られるように、中央部が平坦のままで、外周部が折り曲げられた状態で、フィルム搬送用治具90によって保持される。この場合、プレート93の厚みを変更したり、プレート94の突起部分の厚みを変更したりすることで、フィルムFの引っ張りの量を簡易に調整することができる。本実施形態では、フィルムFとともに樹脂Rをフィルム搬送用治具90が搬送する構成としているため、フィルムFの搬送中にその中央部が平坦であることにより、フィルム搬送治具90が樹脂Rを安定させて搬送することができる。なお、フィルムFのみをフィルム搬送用治具90でキャビティ凹部13に供給してから、別の搬送ハンドなどによって樹脂Rを別途供給してもよい。
本実施形態では、型閉じまでの間に金型内部にフィルム搬送用治具90を収容するために、クランパ15は、貫通孔15aの周囲でパーティング面11a(クランパ15の上端面)から凹ませるように形成された収容凹部15dを有している。この収容凹部15dにフィルム搬送用治具90を嵌め込むことで、フィルムFが外周で引っ張られた状態でパーティング面11aに配置されることとなる。金型内部に配置される所望の形状のフィルムF(例えば、短冊フィルム)を用いることができ、また、このようなフィルムFを保持、搬送し易くするためにフィルム搬送用治具90を用いても、フィルム搬送用治具90を挟み込まずに樹脂モールドすることができる。
また、クランパ15は、収容凹部15dよりも内側(貫通孔15a側)であって、貫通孔15aの周囲でパーティング面11a(クランパ15の上端面)から凹ませるように形成されたクランパ凹部15eを有している。後述するが、このクランパ凹部15eには、これと対向して上型12のパーティング面12aから突起する突起部22が進入することとなる。
また、本実施形態では、クランパ15は、クランパ凹部15e内に配置され、フィルムFを支持する支持部23と、クランパ凹部15eの内底面に対して支持部23を付勢して支持する弾性部材24(例えば、バネ)とを備えている。この弾性部材24は、例えば、突起部22が進入していない状態においてクランパ凹部15eで露出する支持部23の上端面がパーティング面11a(クランパ15の上端面)と平坦となるように、付勢力を調節して設けられている(図1参照)。これにより、例えばキャビティ凹部13へのフィルムFの吸着によってクランパ凹部15eにもフィルムFが引き込まれてしまうことを防止して、突起部22を進入させたときに所望の幅で確実にフィルムFを引き出すことができる。なお、フィルムFの吸着によってクランパ凹部15eへの引き込みが発生しないときには、支持部23は不要とすることもできる。
このように、上型12は、フィルムFをキャビティ凹部13から引き出すために、クランパ凹部15eと対向してパーティング面12aから突起する突起部22を備えている。この突起部22は、下型11と上型12とが近接していくとクランパ凹部15eの開口部を覆うフィルムFを押圧しながらクランパ凹部15eに進入することで、フィルム押圧部材として機能する。
また、上型12は、突起部22が挿入され、パーティング面12aから凹む挿入凹部12bと、挿入凹部12bの内底面に設けられた厚み調整部材としてのシム25(例えば、板ブロック)とを備えている。シム25の厚みを変えることで、突起部22自体を交換することなく、突起部22のパーティング面12aからの突出量を簡易に調節することができる。もちろん、シム25を用いずに長さの異なる突起部22に交換することで、突起部22の突出量を調整してもよい。また、厚み調整部材として、サーボモータ等の駆動源を用いることで、突起部22の突出量を調節可能な構成としてもよい。このように、突起部22の突出量を調整可能とすることで、フィルムFの引き出し量を過不足ない状態に設定することができる。
ところで、本実施形態では、一例として、下型11に設けられたクランパ凹部15e、支持部材23および弾性部材24や、上型12に設けられた突起部22およびシム25が、平面視でキャビティ凹部13の開口部に沿って複数配置されることで、ワークWを取り囲むように設けられる構成例について説明する。この場合、突起部22は、平面視矩形状のブロック形状又は平面視円形状のピン形状としてもよい。キャビティ凹部13の外周において例えば等間隔に配置された複数の突起部22でフィルムFをキャビティ凹部13から引き出すことができる。
また、突起部22は、キャビティ凹部13の外周全周(開口部)を囲う環状の枠部材を用いることができる。この場合、クランパ凹部15eは貫通孔15aに沿って環状の枠部材が突起部22を挿入可能な周溝とすることができる。なお、突起部22を環状の枠部材としたときに、必ずしもキャビティ凹部13の外周全周を囲うような構成としなくてもよく、部分的に途切れた構成であってもよい。
また、突起部22の突出量は、突起部22や厚み調整部材により、フィルム皺の発生量に応じて矩形状のキャビティ凹部13における位置毎に任意に変更することができる。例えば、矩形状のキャビティ凹部13であれば角部と辺部とで異ならせることで、突起部22によってフィルムFを引き出す量(即ち、フィルム皺の吸収量)を調節することができる。これにより、例えば矩形状のキャビティ凹部13における中心からコーナー部13aまでの距離(即ちフィルムFの延在距離)が異なることでフィルム皺の発生量が部位によって異なったとしてもキャビティ凹部13の全周において適切にフィルム皺を吸収させることもできる。
また、上型12では、パーティング面12aに吸着により板状のワークWが配置される例となっている。上型12には、突起部22よりも内側(貫通孔15aと対向する領域側)のパーティング面12aから金型外部へ通じる吸引孔12cが形成されている。また、金型外部に減圧装置81(例えば、真空ポンプ)が設けられており、この減圧装置81と吸引孔12cとが連通(接続)して構成されている。そして、減圧装置81を駆動させることによって、吸引孔12cを介してパーティング面12aに配置されたワークWを吸着して保持することができる。なお、これに限らず、上型12のパーティング面12aに設けられた爪部に引っ掛けてワークWを保持するような構成であってもよくこれらを併用してもよい。
ところで、本実施形態における樹脂モールド金型10は、キャビティ凹部13を含む金型内部に密閉空間(チャンバ)を形成した後、密閉空間を減圧して脱気を行うように構成されている(図3参照)。具体的な構成は、次のとおりである。
樹脂モールド金型10は、下型11と上型12のパーティング面における外周に沿ってこれらに挟まれるように(具体的には、クランパ15の上端面(下型11のパーティング面11a)の外周側に)設けられたシール部材26(例えば、Oリング)を備えている。このシール部材26は、フィルム搬送用治具90を収容する収容凹部15dよりも外側(金型外部側)に設けられている。下型11と上型12とを近接させていくと、これらでシール部材26を押し潰して、シール部材26の内側、すなわちキャビティ凹部13を含む金型内部をシールして密閉空間を形成する。なお、この密閉空間が形成される前に、ワークW、フィルムF、樹脂Rが金型内部に供給されて配置されることとなる。
また、上型12には、吸引孔12cよりも外側(金型外部側)のパーティング面12aから金型外部へ通じる吸引孔12dが形成されている。また、金型外部に減圧装置82(例えば、真空ポンプ)が設けられており、この減圧装置82と吸引孔12dとが連通(接続)して構成されている。そして、減圧装置82を駆動させることによって、吸引孔12dを介して密閉空間を減圧して脱気を行うことができる。この脱気の際にキャビティ凹部13に配置されたフィルムFが浮き上がらせるように吸引されるが、吸引孔15cおよび吸引路20を介してフィルムFを吸引しているためフィルムFの吸着状態が維持される。
このように、チャンバ内を減圧し脱気するような場合には、チャンバ内を減圧するためのエア吸引に抗してフィルムFの吸着状態を維持するためにフィルムFを十分に強く吸引し吸着しているため、フィルムFはコーナー部13aに密着した状態となりやすい。なお、本実施形態では、突起部22よりも内側(貫通孔15aと対向する領域側)でパーティング面12aに開口する吸引孔12dを設けているが、例えば、突起部22がピンである場合のようにエアの通過する経路が閉塞されなければ、シール部材26の内側(金型内部側)であれば突起部22よりも外側(金型外部側)に吸引孔12dを設けることもできる。
次に、本実施形態における樹脂モールド金型10の動作(樹脂モールド方法)について説明する。ここでは、前述した樹脂モールド金型10を準備し、これを用いて圧縮成形によって成形品(樹脂モールド製品)を製造する場合について説明する。
まず、図1、図2に示すように、型開きした状態において、キャビティ駒16の上端面16aが待機位置にくるように、クランパ15に対してキャビティ駒16を相対的に移動させておく。また、減圧装置80、81、82を駆動させておく。
また、ローダ(図示せず)を用いてワークWを金型内部に搬入し、パーティング面12aに配置(供給)する。また、フィルム搬送用治具90を用いてフィルムFを金型内部に搬入する。また、図1に示すように、樹脂RをフィルムFの中央部上に搭載させておくことで、フィルム搬送用治具90を用いて樹脂RをフィルムFとともに金型内部に搬送してもよいし、樹脂Rを別途搬入してもよい。さらに、放熱板やシールド板として機能する金属等の板状部材上に載せた樹脂RをフィルムF上に供給してもよく、樹脂Rと板状部材とフィルムFとを一括して供給してもよい。さらに、フィルムFは、予熱して柔軟な状態にしてから樹脂モールド金型10に供給することで金型の凹凸形状に倣いやすくしてもよく、加熱エアを用いて金型面に対してエアブローすることでキャビティ凹部13の形状に強制的に倣わせてもよい。
板状のワークWとしては、例えば、基板101(例えば、配線基板)と、実装部品102(例えば、半導体チップなどのチップ部品)とを備え、矩形状の基板101上に複数の実装部品102がマトリクス状に実装されたものを用いている。本実施形態では、下型11側に実装部品102を向けて基板101が上型12のパーティング面12aに吸着して保持される。被成形品であるワークWに対して樹脂モールドが行われ、成形品となると、複数の実装部品102を内包する樹脂モールド部(樹脂R)が基板101上に形成される。
また、フィルムFとしては、樹脂モールド金型10の加熱温度に耐えられる耐熱性を有し、下型11のパーティング面11aから容易に剥離するものであって、柔軟性、伸展性を有するフィルム材を用いている。具体的にフィルムFとしては、例えば、PTFE、ETFE、PET、FEP、フッ素含浸ガラスクロス、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニリジンなどが好適である。
また、フィルムF上に供給される樹脂Rとしては、例えば、液状、粉状、シート状のものを用いている。例えば、液状樹脂を充填して射出可能なシリンジを備えたディスペンサや、電磁フィーダで振動させることで粉状樹脂を面的に供給可能なトラフを備えたディスペンサを用いて供給することができる。また、シート状樹脂は、酸化等の劣化防止のために設けられる保護シートを剥離してから供給することができる。
このような樹脂RがフィルムFとともに搬送される場合には、金型内でのフィルムF上への樹脂Rの供給が行われないため樹脂モールド金型10毎の準備時間を短縮したり、金型内における粉末状の樹脂Rの飛散やディスペンサの加熱を抑えたりすることができる。この樹脂Rは、樹脂モールド金型10が内蔵ヒータによって所定温度に加熱されているため、キャビティ凹部13の内底面と接する箇所から溶融していくこととなる。
また、図2に示すように、樹脂モールド金型10が型開きした状態において、下型11では、キャビティ凹部13の内面とパーティング面11aとを含む金型面にフィルムFを密着させる。具体的には、キャビティ駒16の上端面16aを待機位置とした状態で、キャビティ凹部13の内面とクランパ凹部15eの開口部とを覆うように下型11のパーティング面11aにフィルムFを配置し、吸引路20から吸引することで、コーナー部13aにフィルムFを密着させる。パーティング面11a(クランパ16の上端面)では、支持部23によってクランパ凹部15eの開口部を覆うフィルムFの部分は平坦のままで配置される。
また、キャビティ凹部13の内面では、減圧装置80を駆動させているため、吸引孔20から吸引されるフィルムFの部分はキャビティ凹部13の形状に倣うようにして吸着される。このため、フィルムF上に搭載されている樹脂Rがそのままの形状でキャビティ凹部13内に配置される。
また、上型12のパーティング面12aでは、減圧装置81を駆動させていることによって、吸引孔12cから基板101の裏面(実装部品102が搭載される実装面とは反対側の面)を吸引して、吸着される。
続いて、図3に示すように、下型11と上型12とを近接させていき、下型11のパーティング面11a上に設けられているシール部材26を上型12のパーティング面12aに当接(すなわち、シールリングタッチ)させる。これにより金型内部に密閉空間が形成される。減圧装置82を駆動させているため、吸引孔12dを介して密閉空間が減圧され、この密閉空間を任意の脱気状態にすることができる。この場合、上述した理由によりフィルムFはコーナー部13aに密着した状態となる。本実施形態の圧縮成形を含む樹脂モールド成形においては、ボイドの発生防止のために減圧が必要となる場合が多く、結果的にフィルムFのキャビティ凹部13(コーナー部13aも含む)内への密着を強くすることが多い。
続いて、図4に示すように、下型11と上型12とを更に近接させていき、突起部22でフィルムFを押圧しながらクランパ凹部15eに突起部22を進入させて、フィルムFをキャビティ凹部13から引き出し、コーナー部13aからフィルムFを一旦離隔させる。すなわち、コーナー部13aでフィルムFを密着させない(弛ませる)ようにして、キャビティ凹部13の形状にフィルムFを倣わせない(追従させない)ようにしている。このように、減圧を必要とする樹脂モールド成形であっても、突起部22で強制的にフィルムFを引き出すことで、コーナー部13aからフィルムFを確実に離隔状態とすることができる。
ここでは、キャビティ凹部13の開口部の周囲においてフィルムFが下型11と上型12(基板101)でクランプされていない。すなわち、樹脂モールド金型10は、型閉じされていない。仮にクランプされてしまうとフィルムFをキャビティ凹部13から引き出すことができなくなるため、この段階ではフィルムFは下型11および上型12でクランプされていない。このようにして、型閉じ前(タイミングは任意)であってフィルムFがクランプされるまでの間に、突起部22によってキャビティ凹部13内からフィルムFが引き出される。この場合、成形位置においてキャビティ凹部13に弛みなく適切に密着させることができる分のフィルムFを残すようにフィルムFが引き出されるため、結果的にフィルムFはコーナー部13aにおいて密着していない状態となる。
続いて、図5に示すように、下型11と上型12とを更に近接させていき、型閉じの状態とし、キャビティ凹部13の開口部の周囲でフィルムFを下型11と上型12とでクランプする。具体的には、上型12に保持された基板101と下型11のクランパ15とでクランプされることになる。また、キャビティ凹部13の開口部がワークW(基板101)によって閉塞されることで、キャビティCが形成される。なお、図示しないエアベントをクランパ15に設けることで、フィルムFをクランプした後でもキャビティ凹部13における減圧は可能である。
続いて、樹脂モールド金型10を更に型締めしていき、図6に示すように、下型11のパーティング面11aからのキャビティ駒16の上端面16aの位置が深い待機位置から浅い成形位置となるように、クランパ15に対して相対的にキャビティ駒16を移動させる。
具体的には、樹脂モールド金型10を更に型締めしていくと、弾性部材17が押し縮められ、クランパ15が付勢されながらベースブロック14側へ移動する。このクランパ15に対してキャビティ駒16は相対的に移動することとなる。このとき、キャビティ駒16の上端面16aの位置が深い待機位置から浅い成形位置となる。この場合、例えばフィルムクランプの前におけるフィルムFの引き出しを行わずコーナー部13aにもフィルムFを密着させた状態を想定すると、キャビティCの深さが浅くなるにつれてコーナー部13aにおいてフィルムFが余るため、フィルムFの弾性で吸収できない分についてはコーナー部13a付近で折り重なり、樹脂Rに食い込むことになる。これに対して、本実施例では、成形位置においてキャビティ凹部13に弛みなく適切に密着させることができる分のフィルムFを残すようにフィルムFが予め引き出された後にクランプされるため、キャビティ凹部13の深さを浅くする過程で、フィルムFをコーナー部31aに倣うように適切に密着させることができる。このような観点によれば、キャビティ凹部13に供給されたときに体積が多くなりやすい顆粒樹脂のように、必然的にキャビティ凹部13の可動量が多くなりやすい樹脂Rを用いたときに本発明の効果は大きくなる。
次いで、コーナー部13aにフィルムFを密着させながらキャビティC内に充填された樹脂Rを保圧した状態で熱硬化させる。次いで、型開きして離型した後にさらに熱硬化(ポストキュア)させることによって、ワークWが成形品となる。前述したように、キャビティ凹部13においてコーナー部13aを含めてフィルムFが弛まない(フィルム皺がない)ようにフィルムFが密着されて張り付けられるので、フィルムFを介してキャビティ凹部13内に充填された樹脂Rを熱硬化させて、樹脂モールドしても、成形品の樹脂モールド部(樹脂R)の外周(コーナー部13aに相当)にフィルムが食い込むことでフィルムFの剥離が困難となったり、フィルムFの剥離によって、成形品の樹脂モールド部(樹脂R)の外周における破損が発生したりするのを防止することができる。したがって、成形品の製造歩留まりを向上することができる。
(実施形態2)
本実施形態では、LED(Light Emitting Diode)チップ用のLEDレンズを成形する場合について、図7、図8を参照して説明する。図7、図8は、本実施形態における動作中(成形品の製造工程中)の樹脂モールド金型10を模式的に示す断面図である。前記実施形態1と比較して、本実施形態における樹脂モールド金型10では、特に、キャビティ駒16の形状やフィルムFの搬送構造が相違しており、以下では、相違する点を中心に説明する。なお、本実施形態では、成形品としてLED(LEDパッケージ)を製造するので、ワークWは、例えば、基板101上に実装された複数のLEDチップ(実装部品)102を備えるものとなる。
本実施形態では、下型11が備えるキャビティ駒16において、その上端面16aから凹む半円球状の凹部16cが形成されている。このため、樹脂モールドの際には、凹部16cにLEDチップ102を対向させた状態で、凹部16c内に充填された樹脂Rを熱硬化させることでLEDレンズが成形される。なお、LEDチップ102を保護することができれば、凸レンズでないLEDレンズとしてもよい。
LEDレンズ用の樹脂Rの場合には、通常の半導体パッケージ(樹脂モールド製品)のように高強度化するためのフィラーが含まれないので、フィルム剥離の際の破損(クラック等)は発生しにくい。しかしながら、LEDレンズ用の樹脂Rとして、例えばエポキシ樹脂などに比べると接着力の弱く常温でゴム状となる柔軟なシリコーン樹脂が用いられる場合が多く、フィルムFが樹脂モールド部(樹脂R)に食い込んだ状態でフィルムFの剥離を行うと、フィルムFと一緒に樹脂Rが基板101から剥離してしまう可能性がある。このため、前記実施形態1と同じくキャビティCの深さを浅くしたときにも樹脂Rの食い込みが起こらないようにすることが効果的となる。例えば、凸レンズ状のLEDレンズを成形とするときには、LEDチップ102の周囲における樹脂RはLEDチップ102の厚みよりも薄く形成されることがあり、キャビティCの深さを変動させる量が大きくなりフィルム皺が発生しやすい。
また、本実施形態では、下型11のパーティング面11aに供給されるフィルムFとしてロール状のもの(ロールフィルム)を用いている。ロール状のフィルムFを用いる場合、紙面奥行き方向に繰り出しロールと巻き取りロールが配置されて紙面奥行き方向にフィルムFが供給される。そして、金型面に供給されたフィルムFは、クランパ15の上端面の外周で保持される。
このため、クランパ凹部15eよりも外側(金型外部側)のクランパ15の上端面(パーティング面11a)から金型外部へ通じる吸引孔15fが形成されている。また、金型外部に減圧装置83(例えば、真空ポンプ)が設けられており、この減圧装置83と吸引孔15fとが連通(接続)して構成されている。減圧装置83を駆動させることによって、吸引孔15fを介してパーティング面11aに供給されたフィルムFを吸引して保持することができる。この場合にも、フィルムFを支持する支持部23による効果を奏することができる。また、本実施形態では、クランパ15の上端面の外周でフィルムFを保持する構成としているため、下型11ではなく上型12のパーティング面12aにシール部材26を設けている。
なお、本実施形態では、ロール状のフィルムFを用い、これをクランパ15の上端面の外周で保持する構成であるため、前記実施形態1で説明した矩形状のフィルムFを保持するフィルム搬送用治具90およびこれを収容する収容凹部15dが必要ない。
次に、本実施形態における樹脂モールド金型10を用い、成形品としてLEDを製造する方法について説明する。
まず、図7に示すように、型開きした状態において、キャビティ駒16の上端面16aが待機位置にくるように、クランパ15に対してキャビティ駒16を相対的に移動させておく。また、減圧装置80、81、82、83を駆動させておく。
ローダ(図示せず)によって搬入されたワークWは、上型12のパーティング面12aに配置(供給)され、吸引孔12cからの吸引によってパーティング面12aに吸着される。また、前述したように、繰り出しロールおよび巻き取りロールによって金型内部に搬入されたフィルムFは、下型11のパーティング面11aに配置(供給)される(図7参照)。そして、このフィルムFは、吸引孔15fおよび吸引路20から吸引されて、キャビティ凹部13の内面とパーティング面11aとを含む金型面に密着される(図8参照)。
次いで、例えば、液状の樹脂Rを充填して射出可能なシリンジを備えたディスペンサを用いて、キャビティ凹部13内にフィルムFを介して樹脂Rを供給する。その後は、図3〜図6を参照して説明した工程と同様の工程を経て、成形品としてのLEDを得ることができる。本実施形態においても、前記実施形態1と同様の作用効果を得ることができ、成形品の製造歩留まりを向上することができる。さらに、凸レンズ状のLEDレンズを成形するときには凹部16cにフィルムFを倣わせるためにフィルムFを強く吸着させる必要がある。また、フィルムFの上方から加熱エアを吹き付けることでフィルムFを凹部16cに押し付けてその金型面にフィルムFを密着させることもできるが、これらの場合においてもフィルム皺の発生を防止することができる。
(実施形態3)
前記実施形態1、2では、圧縮成形においてキャビティ凹部13の深さを可変に構成する場合について説明した。本実施形態では、トランスファ成形においてキャビティ凹部13の深さを固定して構成する場合について、図9〜図12を参照して説明する。図9〜図12は、本実施形態における動作中(成形品の製造工程中)の樹脂モールド金型10を模式的に示す断面図である。なお、トランスファ成形を行う樹脂モールド金型10では、ポット(図示せず)内に進退動可能に挿入されたプランジャ(図示せず)によって、ポットからキャビティCへ連通する樹脂路を介してキャビティCへ樹脂を圧送(注入)する処理が公知のトランスファ機構によって行われる。
本実施形態における樹脂モールド金型10では、上型12にキャビティ凹部13を設ける構成となっており、基本的には前記実施形態1、2で説明した金型構成を上下逆に配置したものとなっている。また、本実施形態では、上型12のパーティング面12aに供給されるフィルムFとしてロール状のものを用いているが、このフィルムFの搬送構造は、前記実施形態2で説明したフィルムFの搬送構造を上下逆に配置したものとなっている。また、クランパ15が弾性部材17を介さずに配置されることでキャビティ凹部13の深さが固定されることとなる。
次に、本実施形態における樹脂モールド金型10を用い、トランスファ成形によって成形品を製造する方法について説明する。
まず、図9に示すように、樹脂モールド金型10が型開きした状態において、上型12では、キャビティ凹部14の内面とパーティング面12aとを含む金型面にフィルムFを供給し、その金型面にフィルムFを密着させる。下型11では、パーティング面11aにワークWを配置(供給)し、また、ポットに樹脂Rを供給する。
次いで、下型11と上型12とを近接させて、突起部22でフィルムFを押圧しながらクランパ凹部15eに突起部22を進入させて、フィルムFをキャビティ凹部13から引き出し、コーナー部13aでフィルムFを金型面から一旦離隔させた状態にする。引き続き、下型11と上型12とを近接させて、図10に示すように、型閉じの状態とし、キャビティ凹部13の開口部の周囲でフィルムFを下型11と上型12とでクランプする。具体的には、下型11に保持された基板101と上型12のクランパ15とでクランプされることになる。
続いて、図11に示すように、トランスファ機構を駆動させてキャビティC内へ樹脂Rを注入していく。これにより、キャビティCの一方の縁から他方の縁まで(図11中、右側から左側まで)樹脂Rが流れることとなるが、その途中では樹脂Rの流れの先端(流頭)でフィルムFが押し寄せられるようにしてフィルム皺Faが発生してしまう。
しかしながら、図12に示すように、更にトランスファ機構を駆動させてキャビティC内を樹脂Rで充填させた状態となると、フィルム皺Faによる弛み分がコーナー部13aで吸収されて、フィルムFが密着されることとなる。このように、キャビティ凹部13の深さが固定された構成においても発生するフィルム皺Faを吸収することで上述するような破損の発生を防止することができる。その後、コーナー部13aにフィルムFを密着させながらキャビティC内に充填された樹脂Rを保圧した状態で熱硬化させる。次いで、型開きして離型した後にさらに熱硬化(ポストキュア)させることによって、ワークWが成形品となる。本実施形態においても、前記実施形態1、2と同様の作用効果を得ることができ、成形品の製造歩留まりを向上することができる。
以上、本発明を実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
例えば、前記実施形態1〜3では、突起部22を設け、この突起部22でフィルムFを押圧してキャビティ凹部13の外へ引き出すことによって、コーナー部13aからフィルムFを離隔させる場合について説明した。これに限らず、突起部22を設けずに、コーナー部13aに開口する吸引路20に連通する減圧装置80やフィルム搬送機構によって、フィルムFの配置状態を調節してコーナー部13aからフィルムFを離隔させる場合であってもよい。また、クランパ凹部15eに吸引孔およびこれに連通する減圧装置を設け、クランパ凹部15eでフィルムFを吸引してキャビティ凹部13の外へ引き出す場合であってもよい。さらに、フィルムFにおいて金型外の部分を支持(保持)しながら側方へ引き出すことができるフィルムハンドラを金型外に別途備えたモールド装置とすることで、前記実施形態における所定のタイミングでフィルムFを引き出してもよい。
また、例えば、前記実施形態1では、短冊状のフィルムFを用いた場合について説明した。これに限らず、ロール状のフィルムFを用いる場合であってもよい。ロール状のフィルムFの場合、型開きした状態で、繰り出しロールから引き出されて金型内部を通過して巻き取りロールへ巻き取られるようにして設けられる。このとき繰り出しロールと巻き取りロールとの間でフィルムFが張られた状態であるため、下型11のクランパ凹部15eおよび上型12の突起部22の平面視における配置としては、キャビティ凹部13の開口部やワークWの全体を取り囲む必要がない。例えば、張力が弱いところに、クランパ凹部15eや突起部22を設ければよい。また、突起部22の突出量を調節可能とすることで、フィルムFの引き出しが不要なときは突起部22がクランパ凹部15eに進入されないようにすることで簡易に通常のモールド金型として用いることもできる。
また、例えば、前記実施形態1、2では、圧縮成形に対応した樹脂モールド金型に適用した場合について説明した。これに限らず、特許文献1に記載されたようなTCM(Transfer Compression Mold)やトランスファ成形に対応した樹脂モールド金型に適用することもできる。
また、例えば、前記実施形態3では、トランスファ成形においてキャビティ凹部13の深さを固定して構成する場合について説明した。これに限らず、キャビティ凹部13の深さを固定した圧縮成形において、キャビティ凹部13の中央部に供給された樹脂Rを、中央部から外側に向けて押し拡げるような場合にも適用することができる。
また、他の実施形態として、フィルムFを金型面(コーナー部13aを除く)に密着させると共に、コーナー部13aにおいてはフィルムFを金型面から離隔させた状態としてもよい。この場合、例えば吸引路20に連通する減圧装置80による吸引の強度をコーナー部13aにも密着させる場合よりも弱く設定することで、コーナー部13aを除く金型面にフィルムFを密着させることもできる。この他の実施形態に対して、前記実施形態1〜3では、フィルムFを金型面(コーナー部13aを含む)に密着させた後に、コーナー部13aにおいてフィルムFを金型面から離隔させる構成例としている。
10 樹脂モールド金型
13 キャビティ凹部
13a コーナー部
F フィルム
R 樹脂

Claims (10)

  1. キャビティ凹部の深さが可変となるように構成された樹脂モールド金型を用いて、
    (a)前記樹脂モールド金型の金型面にフィルムを供給する工程と、
    (b)前記(a)工程後に、前記金型面に前記フィルムを密着させると共に、前記キャビティ凹部内のコーナー部において前記フィルムを前記金型面から離隔させた状態にする工程と、
    (c)前記(b)工程後に、型閉じして前記フィルムをクランプさせる工程と、
    (d)前記(c)工程後に、前記コーナー部に前記フィルムを密着させながら当該フィルムを介して前記キャビティ凹部内に充填された樹脂を熱硬化させる工程と
    を含み、
    前記(b)工程では、前記キャビティ凹部の開口部の周囲でパーティング面から突起する突起部で前記フィルムを押圧して、前記フィルムを引き出して、前記コーナー部から前記フィルムを離隔させ、
    前記(d)工程では、前記キャビティ凹部の深さを浅くしながら前記コーナー部に倣うように前記フィルムを密着させること
    を特徴とする樹脂モールド方法。
  2. 請求項1記載の樹脂モールド方法において、
    前記(b)工程では、前記金型面に前記フィルムを密着させた後に、前記コーナー部において前記フィルムを前記金型面から離隔させた状態にすることを特徴とする樹脂モールド方法。
  3. 請求項1または2記載の樹脂モールド方法において、
    前記突起部は、ピンであり、
    前記ピンは、前記キャビティ凹部の開口部を囲うように複数配置されていることを特徴とする樹脂モールド方法。
  4. 請求項1または2記載の樹脂モールド方法において、
    前記突起部は、前記キャビティ凹部の開口部を囲う環状の枠部材であることを特徴とする樹脂モールド方法。
  5. キャビティ凹部が設けられた一方の金型と、前記一方の金型と対をなす他方の金型とを備えて型開閉可能に構成されると共に前記キャビティ凹部の深さが可変となるように構成され、フィルムを介して前記キャビティ凹部内に充填された樹脂を熱硬化させる樹脂モールド金型であって、
    前記キャビティ凹部の周囲で前記一方の金型のパーティング面から凹むクランパ凹部と、前記クランパ凹部に対向する位置において前記他方の金型のパーティング面から突起する突起部とを備え、
    前記一方の金型と前記他方の金型とを近接させていき、前記突起部が前記フィルムを押圧しながら前記クランパ凹部に進入して前記フィルムを引き出し、前記キャビティ凹部のコーナー部から前記フィルムを離隔させることを特徴とする樹脂モールド金型。
  6. 請求項記載の樹脂モールド金型において、
    前記突起部は、ピンであり、
    前記ピンは、前記キャビティ凹部の開口部を囲うように複数配置されていることを特徴とする樹脂モールド金型。
  7. 請求項記載の樹脂モールド金型において、
    前記突起部は、前記キャビティ凹部の開口部を囲う環状の枠部材であることを特徴とする樹脂モールド金型。
  8. 請求項のいずれか一項に記載の樹脂モールド金型において、
    前記クランパ凹部内に配置され、前記フィルムを支持する支持部と、
    前記クランパ凹部内に配置され、前記クランパ凹部の内底面から付勢して前記支持部を支持する弾性部材と
    を備えることを特徴とする樹脂モールド金型。
  9. 請求項のいずれか一項に記載の樹脂モールド金型において、
    前記他方の金型のパーティング面から凹み、前記突起部が挿入される挿入凹部と、
    前記挿入凹部の内底面に設けられ、前記突起部の前記他方の金型のパーティング面からの突出量を調節するシムと
    を備えることを特徴とする樹脂モールド金型。
  10. 請求項のいずれか一項に記載の樹脂モールド金型において、
    前記クランパ凹部より金型外部側で前記一方の金型のパーティング面から凹み、前記フィルムを保持する治具が収容される収容凹部を備えることを特徴とする樹脂モールド金型。
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