JP6346021B2 - パンチ研磨装置及びパンチ研磨方法 - Google Patents

パンチ研磨装置及びパンチ研磨方法 Download PDF

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Description

本発明は、環状に立設配置されたパンチの研磨に用いるパンチ研磨装置及びパンチ研磨方法に関する。
例えば、モータを構成する積層鉄心は、多数の薄肉鉄板を金型装置によって打ち抜き加工し、これらを積層し一体化することで、製品化されたものである。このような打ち抜き加工には、上型に専用のパンチを装着したものが使用されている。
この打ち抜き加工用のパンチは、薄肉鉄板に対するパンチの加工回数の増加に伴い、その先端(刃先)が磨耗していくため、パンチの先端を研磨する補修作業が定期的に行われている。
例えば、図5に示すように、磨耗した複数のパンチ(刃物)90が取り付けられた上型91を、パンチ90の先端が上方を向くように研磨装置(図示しない)の定盤上にセットし、全てのパンチ90の先端が等しい高さレベルとなるように、砥石を用いて同時に研磨する方法がある(例えば、特許文献1参照)。なお、パンチには、先端面が水平(平坦)なものだけでなく、例えば、図6(A)〜(D)に示すように、シャー角(傾斜面)92a〜92d付きのパンチ90a〜90dもある(例えば、特許文献2参照)。
特許第3131334号公報 特開昭61−172629号公報
しかしながら、前記従来の研磨方法には、未だ解決すべき以下のような問題があった。
上記した積層鉄心を打ち抜き加工するパンチには、例えば、複数のパンチ(即ち、パンチ群)や、連続した1つのパンチが、環状に立設配置されたものがある。このようなパンチを一度に研磨しようとした場合、環状のパンチの外径より幅広の研削盤を用いる必要があるため、研削盤が大型化して設備コストがかかる。ここで、設備コスト低減のため、幅狭の研削盤を用いることも考えられるが、この場合、パンチを研磨する領域を複数に分け、領域ごとに研磨を行う必要があるため、例えば、領域ごとにパンチの加工誤差が発生するおそれがあり、また、作業効率が低下するという問題もある。
なお、上記したパンチがシャー角付きである場合は、たとえ上記した幅広の研削盤を用いたとしても、パンチ全体を一度に研磨することができない。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、環状に立設配置されたパンチの研磨を行うに際し、設備コストの低減が図れると共に、効率的に研磨作業を行うことが可能なパンチ研磨装置及びパンチ研磨方法を提供することを目的とする。
前記目的に沿う第1の発明に係るパンチ研磨装置は、環状に立設配置されたパンチの刃先に周面を接触させ、該パンチの研磨を行う円盤状の砥石と、該砥石を回転させる駆動部とを備える研磨手段が設けられたパンチ研磨装置であって、
前記砥石は、その回転中心が、環状に立設配置された前記パンチの径方向となるように配置され、
前記研磨手段に設けられ、該研磨手段を、環状に立設配置された前記パンチの軸心方向と径方向にそれぞれ移動可能とする移動手段と、
前記研磨手段に設けられ、前記砥石の周面が前記パンチの刃先に接触する状態で、前記研磨手段を、環状に立設配置された複数の前記パンチの環状中心を中心として旋回可能とする旋回手段とを有する。
第1の発明に係るパンチ研磨装置において、前記パンチの刃先には、環状に立設配置された該パンチの径方向に傾斜する切り込み面が形成され、前記研磨手段には、該切り込み面の傾斜角度に応じて前記砥石の回転中心の傾斜角度を調整する角度調整機構が設けられていることが好ましい。
第1の発明に係るパンチ研磨装置において、前記パンチは上型に取付け固定され、前記研磨手段は前記旋回手段を介して枠体に設けられ、該枠体が前記上型に取付け取外し可能となっていることが好ましい。
ここで、前記枠体には、該枠体を空圧によって浮上可能とする位置決め補助手段が設けられているのがよい。
第1の発明に係るパンチ研磨装置において、更に、前記パンチに取付け取外し可能で、前記旋回手段による前記研磨手段の旋回中心と、環状に立設配置された複数の前記パンチの環状中心との位置合わせを行う位置決めプレートを有することが好ましい。
前記目的に沿う第2の発明に係るパンチ研磨方法は、円盤状の砥石と、該砥石を回転させる駆動部とを備える研磨手段を用い、環状に立設配置されたパンチの刃先に前記砥石の周面を接触させて前記パンチの研磨を行う方法であって、
前記砥石を、その回転中心が、環状に立設配置された前記パンチの径方向となるように配置し、前記研磨手段を、環状に立設配置された前記パンチの軸心方向と径方向にそれぞれ移動させ、前記砥石の周面を前記パンチの刃先に接触する状態にした後、前記駆動部により前記砥石を回転させながら、前記研磨手段を、環状に立設配置された複数の前記パンチの環状中心を中心として旋回させ、前記パンチの研磨を行う。
第2の発明に係るパンチ研磨方法において、前記パンチの刃先には、環状に立設配置された該パンチの径方向に傾斜する切り込み面が形成され、該切り込み面の傾斜角度に応じて前記砥石の回転中心の傾斜角度を調整することが好ましい。
本発明に係るパンチ研磨装置及びパンチ研磨方法は、砥石を、その回転中心が、環状に立設配置されたパンチの径方向となるように配置し、砥石を備える研磨手段を、環状に立設配置されたパンチの軸心方向と径方向に移動させ、更に、環状に立設配置された複数のパンチの環状中心(以下、単に軸心という)を中心として旋回させるので、従来のような大型の研削盤を用いることなく、また、研磨する領域を複数に分けることなく、パンチの研磨を実施できる。
従って、環状に立設配置されたパンチの研磨を行うに際し、設備コストの低減が図れ、効率的に研磨作業を実施できる。
特に、パンチの刃先に、環状に立設配置されたパンチの径方向に傾斜する切り込み面が形成されている場合、砥石の回転中心の傾斜角度が調整された研磨手段を旋回させることにより、刃先に切り込み面が形成されたパンチの研磨を、周方向に渡って一度に実施できるため、作業効率を大幅に向上させることができる。
また、研磨手段が設けられた枠体が、パンチを取付け固定した上型に取付け取外し可能となっている場合、パンチを上型から取外すことなく研磨できるため、作業効率の更なる向上が図れる。
ここで、枠体に、この枠体を空圧によって浮上可能とする位置決め補助手段を設けることで、枠体(研磨手段)の移動に要する労力を低減でき、例えば、枠体を位置決めする際の微調整を容易にできる。
更に、パンチ研磨装置が位置決めプレートを有する場合、旋回手段による研磨手段の旋回中心と、環状に立設配置されたパンチの軸心との位置合わせを、簡単な構成で容易に実施できる。
本発明の一実施の形態に係るパンチ研磨装置の使用状態を示す説明図である。 同パンチ研磨装置の部分拡大斜視図である。 同パンチ研磨装置の軸心方向移動機構と旋回手段の側断面図である。 (A)、(B)は同パンチ研磨装置を用いたシャー角付きパンチの研磨方法を示す説明図である。 従来例に係るパンチ研磨方法の説明図である。 (A)〜(D)は各種形状のパンチの説明図である。
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
図1〜図4に示すように、本発明の一実施の形態に係るパンチ研磨装置(以下、単に研磨装置ともいう)10は、環状に立設配置されたパンチ11の刃先(先端面)12に周面13を接触させ、パンチ11の研磨を行う円盤状の砥石14と、この砥石14を回転させるモータ(駆動部の一例)15とを備える研磨手段16を有している。以下、詳しく説明する。
パンチ研磨装置10の研磨対象となるパンチ11は、積層鉄心を構成する鉄心片の打ち抜き加工に用いるものである。
具体的には、パンチ11は、固定子(ステータ)の鉄心片のスロットを打ち抜くものであり、図1、図2に示すように、複数のパンチ11(即ち、パンチ群)が、スロットの位置に対応して、周方向に隙間を有して所定のピッチで、プレート17上に立設されている。なお、このプレート17の中央部には、上記した鉄心片の内形を打ち抜くパンチ18も設けられている。
研磨装置10の研磨対象となるパンチは、上記したパンチ11に限定されるものではなく、例えば、回転子(ロータ)の鉄心片の樹脂注入孔を打ち抜くものでもよい。
また、パンチは、上記したように、複数のパンチ11で構成されるものではなく、周方向に連続したもの(ドーナツ状のもの)でもよく、更には、円盤状(円柱状)のものでもよい。
そして、パンチは、環状に立設配置されるものであれば、積層鉄心の鉄心片に限定されるものではなく、他の製品の打ち抜き加工に使用するものでもよい。
パンチ11は、図1、図2に示すように、プレート17が、金型装置の上型19に取付け固定された状態で、研磨装置10により研磨されることが、作業性向上の観点から好ましいが、上型19から取外した状態で研磨することもできる。なお、上型19は、金型装置の下型に対して鉛直方向(上下方向)に昇降動作するものであり、その四隅部には、上型19を支持するためのポスト(図示しない)が立設されている。
ここで、パンチ11の研磨に際しては、図1に示すように、上型19を上下反対にし、敷金20を介してパレット21上に配置しているが、これに限定されるものではない。なお、パレット21は、パンチ11の洗浄時の汚れを回収するためのものである。
パンチ研磨装置10は、図1、図2に示すように、上型19に取付け取外し可能となった枠体22を有している。
枠体22は、上型19の幅方向両側にそれぞれ配置され、上型19を厚み方向から挟持する固定手段23と、この固定手段23に立設された複数本(ここでは、4本)の支柱24と、この支柱24の上部に取付け固定され、パンチ11の上方(平面視してパンチ11の軸心と重なる位置)に配置される支持板部25とを有している。
固定手段23は、図1に示すように、上型19の上面に当接する上板部26と、上型19の下面に当接する下板部27とを有している。この上板部26と下板部27は、その間に配置されるスペーサ28により、上板部26と下板部27の間隔を、挟持する上型19の厚みと略同程度とし、更に、締結ボルト29により、上板部26と下板部27の間隔を調整して、上型19に対する固定手段23の取付け取外しを可能にしている。
なお、固定手段は、上型19に取付け取外し可能であれば、他の構成でもよい。
更に、枠体22には、図1に示すように、位置決め補助手段30が設けられている。
位置決め補助手段30は、支持板部25の側端部に取付け固定されたコンプレッサ(空気圧縮機)31と、コンプレッサ31に接続され、コンプレッサ31から圧縮空気を供給するホース(図示しない)と、固定手段23の上板部26に形成され、ホースで供給された圧縮空気を下方へ向けて噴出する複数の空気吹出し口32とを有している。なお、各空気吹出し口32は、噴出する圧縮空気が、少なくとも上型19の上面に衝突するように、上板部26に形成されている。
使用にあっては、各固定手段23の上板部26と下板部27を、上型19を挟み込むように配置(仮固定)した後、固定手段23を上型19に取付け固定(位置決め)する前に、コンプレッサ31を駆動させ、各空気吹出し口32から上型19の上面に対して圧縮空気を噴出させる。
これにより、枠体22が空圧により、上型19に対して浮上するため、枠体22の移動(位置の微調整)をスムーズに行うことができる。なお、浮上の程度は、完全に浮上する必要はない。
パンチ研磨装置10は、図1〜図3に示すように、砥石14の回転中心が、環状に立設配置された複数のパンチ11の径方向となるように配置された研磨手段16を、環状となった複数のパンチ11の軸心を中心として旋回可能とする旋回手段33と、研磨手段16を、環状となった複数のパンチ11の軸心方向と径方向にそれぞれ移動可能とする移動手段34とを有している。なお、移動手段34は、研磨手段16を、環状のパンチ11の軸心方向に移動させる軸心方向移動機構(ここでは、上下方向移動機構)35と、環状のパンチ11の径方向に移動させる径方向移動機構(ここでは、水平方向移動機構)36とを有している。
旋回手段33は、複数のパンチ11の軸心上に配置された旋回軸37と、この旋回軸37を支持板部25に対して貫通した状態で回転可能とする軸受け部38とを有している。
この旋回軸37の上端部には、旋回用ハンドル39が設けられている。この旋回用ハンドル39は、旋回軸37の上端部に取付け固定された円盤状の旋回板40と、その周縁部に所定のピッチで取付け固定された複数本の操作ロッド41で構成されている。
使用にあっては、例えば作業者が、操作ロッド41を用いて旋回用ハンドル39を旋回させることで、これに連結された旋回軸37を、支持板部25に対して旋回させることができる。
旋回軸37の上部には、軸心方向移動機構35が設けられている。
軸心方向移動機構35は、その軸心を旋回軸37の軸心と同一にした状態で、旋回軸37の上面42に頂部43を当接させたねじ44を有している。
なお、ねじ44は、軸部45を上方へ突出させた状態でワッシャ46が取付けられた頂部43を収容する固定部47により、旋回軸37に対して旋回可能に設けられている。また、ねじ44は、支持板部25上に設けられ、ねじ44に螺合するねじ溝48が形成された支持枠49により、立設状態を維持している。更に、ねじ44には、軸部45の先側(上側)に軸心方向用ハンドル50が、受け部51とナット52によって取付け固定されている。
このように構成することで、軸心方向移動機構35のねじ44の回転動作と、旋回手段33の旋回軸37の旋回動作は、独立して行うことができる。
使用にあっては、例えば作業者が、軸心方向用ハンドル50を右回り又は左回りに旋回させることで、ねじ44の頂部43を支持枠49に対して上下動させ、これにより、旋回軸37を支持板部25に対して上下動させることができる。
なお、旋回軸37を上下動させた際の移動量は、旋回板40の高さ位置をマイクロゲージ(図示しない)で測定することにより計測できるが、他の方法、例えば、レーザ距離計等を用いて計測することもできる。
旋回軸37の下部には、径方向移動機構36が設けられている。
径方向移動機構36は、旋回軸37の下部に、パンチ11(上型19)に平行に取付け固定された吊下げ部53を有している。この吊下げ部53には、環状のパンチ11の軸心を中心として径方向にガイド溝54が形成されており、吊下げ部53に吊持されたスライド部55が、ガイド溝54に沿って移動可能となっている。なお、スライド部55の移動は、吊下げ部53の基部(パンチ11の軸心側)に設けられたねじ56により行われる。
使用にあっては、例えば作業者が、ねじ56を右回り又は左回りに旋回させることで、吊下げ部53に対するスライド部55の移動が可能となる。
径方向移動機構36のスライド部55には、研磨手段16が設けられている。
従って、研磨手段16には、径方向移動機構36が設けられ、この径方向移動機構36を介して、旋回手段33と軸方向移動機構35が設けられることとなる。
また、研磨手段16は、旋回手段33を介して、枠体22の支持板部25に設けられることとなる。
上記した旋回手段と移動手段は、研磨手段を、旋回、軸方向移動、径方向移動させることができれば、上記構成に限定されるものではない。
例えば、上記した旋回手段33と移動手段34は、その動作を、作業者が直接手作業で行う構成であったが、これに限定されるものではなく、例えば、モータ等を用いた駆動手段を用いて自動的に行うことも、勿論可能である。この場合、各動作は、予め計測したパンチ11に対する研磨手段16(砥石14)の高さ位置に基づいて、制御部により制御するのがよい。
研磨手段16には、図1、図2、図4(A)、(B)に示すように、砥石14の回転中心の傾斜角度を調整する角度調整機構57が設けられている。
角度調整機構57は、モータ15を支持する支持枠58を有し、この支持枠58が、傾動軸59によってスライド部55に傾動可能に設けられている。また、スライド部55には、傾動軸59を中心とした周方向に、複数の位置決め孔60が形成されており、支持枠58に形成された貫通孔61と位置決め孔60の位置を合わせた後、貫通孔61に位置決めピン(図示しない)を差し込むことで、スライド部55に対する支持枠58の傾動状態を維持できる。
これにより、径方向に傾斜する切り込み面が形成されたパンチでも、切り込み面の傾斜角度に応じて、砥石14の回転中心の傾斜角度を調整できる。
例えば、図4(A)、(B)は、刃先68に断面V字状の切り込み面62が形成されたパンチ63の研磨方法を示している。具体的には、図4(A)が、砥石14の回転中心の傾斜角度を、パンチ11の軸心位置から径方向外側へ向けて下方へ傾斜させた場合の研磨方法であり、図4(B)が、砥石14の回転中心の傾斜角度を、パンチ11の軸心位置から径方向外側へ向けて上方へ傾斜させた場合の研磨方法である。
更に、パンチ研磨装置10は、図1、図2に示すように、位置決めプレート64を有している。
位置決めプレート64は、長尺のものであり、その長さ方向両端部に、軸心を中心として両側に位置するパンチ11に嵌入可能な貫通孔65が形成されている。また、位置決めプレート64の長さ方向中央部には、パンチ11の軸心上に位置するピン66が立設配置されている。
このピン66は、支持枠58の下面部に形成された貫通孔(旋回中心位置決め孔)67に、挿通可能となっている。なお、貫通孔67は、スライド部55を、吊下げ部53の基端部(パンチ11の軸心側)に位置させた際に、旋回軸37と同一軸心上に位置するように、支持枠58に形成されている。
これにより、旋回手段33による研磨手段16の旋回中心と、環状に立設配置されたパンチ11の軸心との位置合わせを行うことができる。
続いて、本発明の一実施の形態に係るパンチ研磨方法について、図1〜図3を参照しながら説明する。
1)金型装置から上型19を取外した後、上下反対にした上型19を、敷金20を介してパレット21上に配置する。
2)パンチ11に、ピン66が立設された位置決めプレート64を設置した後、枠体22を上型19に仮固定する。
3)位置決め補助手段30のコンプレッサ31を駆動させ、各空気吹出し口32から上型19の上面に対して圧縮空気を噴出させて、枠体22を浮遊させる。
4)軸心方向用ハンドル50を用いて、研磨手段16を降下させる。なお、このとき、スライド部55を吊下げ部53の基端部に位置させ、研磨手段16のモータ15を支持する支持枠58に形成された貫通孔67と、旋回軸37とを、同一軸心上に位置させておく。
5)位置決めプレート64のピン66が、貫通孔67に挿入できるように、浮遊状態の枠体22を移動させて、研磨手段16とパンチ11の相対位置(砥石14の回転中心が環状に立設配置されたパンチ11の径方向となる位置)を決定する。
6)コンプレッサ31を停止し、固定手段23により、上型19に対する枠体22の位置決めを行う。
7)軸心方向用ハンドル50を用いて、研磨手段16を上昇させ、位置決めプレート64をパンチ11から取外す。
8)砥石14の周面13が、パンチ11の刃先12の上方に位置するように、径方向移動機構36を用いて、研磨手段16を移動させる。
9)砥石14の周面13が、パンチ11の刃先12に接触する状態となるように、軸心方向移動機構35を用いて、研磨手段16を降下させる。この研磨手段16の降下は、砥石14の周面13が、パンチ11に対して、予め設定した研磨量(例えば、10μm程度)だけ噛み込むように行う。
10)モータ15を用いて砥石14を回転させながら、旋回手段33を用いて研磨手段16を、環状に立設配置された複数のパンチ11の軸心を中心として旋回させ、パンチ11の刃先12の形状が所定の形状になるまで、パンチ11の刃先12を研磨する。
上記したパンチ11への位置決めプレート64の設置時期は、研磨手段16とパンチ11の相対位置を決定する前であれば、いつでも構わない。
以上の方法により、環状に配置された複数のパンチ11を、例えば、1つずつ個別に研磨することなく、一度に研磨できるため、パンチ11同士の加工誤差を小さくでき、しかも、作業効率を大幅に向上できる。また、従来のように、大型の研削盤を用いる必要がないため、設備コストの低減も図れる。
なお、シャー角付きパンチ63を研磨する場合は、上記した1)〜8)の手順を行った後、以下の手順を行う。
9´)砥石14の周面13が傾くように、モータ15を支持する支持枠58を傾け、支持枠58に形成された貫通孔61と、スライド部55に形成された位置決め孔60の位置を合わせた後、貫通孔61に位置決めピンを差し込むことで、スライド部55に対する支持枠58の傾動角度を決定する。
10´)前記した9)と同様に、砥石14の周面13が、パンチ63の刃先68に接触する状態となるように、軸心方向移動機構35を用いて、研磨手段16を降下させる。
11´)モータ15を用いて砥石14を回転させながら、旋回手段33を用いて研磨手段16を、環状に立設配置された複数のパンチ63の軸心を中心として旋回させ、パンチ63の刃先68の形状が所定の形状、即ち切り込み面62が形成されるまで、パンチ63の刃先68を研磨する。このとき、切り込み面62は、内径側シャー角と外径側シャー角の形成を順次行うことで形成できるが、この形成の順序は、いずれが先でもよい。
従って、シャー角付きのパンチ63の場合でも、例えば、プレート17からパンチ63を一本ずつ取外して研磨することなく、複数のパンチ63に対して一度にシャー角を形成できるため、作業効率が大幅に向上する。
以上、本発明を、実施の形態を参照して説明してきたが、本発明は何ら上記した実施の形態に記載の構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載されている事項の範囲内で考えられるその他の実施の形態や変形例も含むものである。例えば、前記したそれぞれの実施の形態や変形例の一部又は全部を組合せて本発明のパンチ研磨装置及びパンチ研磨方法を構成する場合も本発明の権利範囲に含まれる。
前記実施の形態においては、パンチ研磨装置を、研磨対象となるパンチの位置まで移動させた場合について説明したが、パンチ研磨装置の位置を固定し、パンチを移動させることも、勿論可能である。この場合、前記した枠体を用いることなく、例えば、予め所定の位置に設置されたパンチ研磨装置の定盤上(作業台上)にパンチをセットする。
10:パンチ研磨装置、11:パンチ、12:刃先、13:周面、14:砥石、15:モータ(駆動部)、16:研磨手段、17:プレート、18:パンチ、19:上型、20:敷金、21:パレット、22:枠体、23:固定手段、24:支柱、25:支持板部、26:上板部、27:下板部、28:スペーサ、29:締結ボルト、30:位置決め補助手段、31:コンプレッサ、32:空気吹出し口、33:旋回手段、34:移動手段、35:軸心方向移動機構、36:径方向移動機構、37:旋回軸、38:軸受け部、39:旋回用ハンドル、40:旋回板、41:操作ロッド、42:上面、43:頂部、44:ねじ、45:軸部、46:ワッシャ、47:固定部、48:ねじ溝、49:支持枠、50:軸心方向用ハンドル、51:受け部、52:ナット、53:吊下げ部、54:ガイド溝、55:スライド部、56:ねじ、57:角度調整機構、58:支持枠、59:傾動軸、60:位置決め孔、61:貫通孔、62:切り込み面、63:パンチ、64:位置決めプレート、65:貫通孔、66:ピン、67:貫通孔、68:刃先

Claims (7)

  1. 環状に立設配置されたパンチの刃先に周面を接触させ、該パンチの研磨を行う円盤状の砥石と、該砥石を回転させる駆動部とを備える研磨手段が設けられたパンチ研磨装置であって、
    前記砥石は、その回転中心が、環状に立設配置された前記パンチの径方向となるように配置され、
    前記研磨手段に設けられ、該研磨手段を、環状に立設配置された前記パンチの軸心方向と径方向にそれぞれ移動可能とする移動手段と、
    前記研磨手段に設けられ、前記砥石の周面が前記パンチの刃先に接触する状態で、前記研磨手段を、環状に立設配置された複数の前記パンチの環状中心を中心として旋回可能とする旋回手段とを有することを特徴とするパンチ研磨装置。
  2. 請求項1記載のパンチ研磨装置において、前記パンチの刃先には、環状に立設配置された該パンチの径方向に傾斜する切り込み面が形成され、前記研磨手段には、該切り込み面の傾斜角度に応じて前記砥石の回転中心の傾斜角度を調整する角度調整機構が設けられていることを特徴とするパンチ研磨装置。
  3. 請求項1又は2記載のパンチ研磨装置において、前記パンチは上型に取付け固定され、前記研磨手段は前記旋回手段を介して枠体に設けられ、該枠体が前記上型に取付け取外し可能となっていることを特徴とするパンチ研磨装置。
  4. 請求項3記載のパンチ研磨装置において、前記枠体には、該枠体を空圧によって浮上可能とする位置決め補助手段が設けられていることを特徴とするパンチ研磨装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のパンチ研磨装置において、更に、前記パンチに取付け取外し可能で、前記旋回手段による前記研磨手段の旋回中心と、環状に立設配置された複数の前記パンチの環状中心との位置合わせを行う位置決めプレートを有することを特徴とするパンチ研磨装置。
  6. 円盤状の砥石と、該砥石を回転させる駆動部とを備える研磨手段を用い、環状に立設配置されたパンチの刃先に前記砥石の周面を接触させて前記パンチの研磨を行う方法であって、
    前記砥石を、その回転中心が、環状に立設配置された前記パンチの径方向となるように配置し、前記研磨手段を、環状に立設配置された前記パンチの軸心方向と径方向にそれぞれ移動させ、前記砥石の周面を前記パンチの刃先に接触する状態にした後、前記駆動部により前記砥石を回転させながら、前記研磨手段を、環状に立設配置された複数の前記パンチの環状中心を中心として旋回させ、前記パンチの研磨を行うことを特徴とするパンチ研磨方法。
  7. 請求項6記載のパンチ研磨方法において、前記パンチの刃先には、環状に立設配置された該パンチの径方向に傾斜する切り込み面が形成され、該切り込み面の傾斜角度に応じて前記砥石の回転中心の傾斜角度を調整することを特徴とするパンチ研磨方法。
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