JP6345798B2 - 海上構造物の表面欠陥識別装置 - Google Patents

海上構造物の表面欠陥識別装置 Download PDF

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Description

本発明は海上構造物の表面欠陥識別装置に関するもので、さらに詳しくは海上構造物に発生する表面欠陥を識別できる海上構造物の表面欠陥識別装置に関するものである。
最近船舶や海上プラン卜などの海上構造物の転覆や切断事故の事例を検討すれば、構造物のクラック(crack)などの欠陥発生を事前に認知することができず、それに対する対応が遅くなったことに起因する場合が大半を占めると把握される。
通常、定期的な非破壊検査や構造物の安全点検、事前設計基準の設けなどを通して事故を未然に防止したりもするが、常時検査が不可能で、構造物の全区域にかけて長時間検査を進めるには制約が多いのが実情である。
韓国公開特許公報10−2011−0037435号にも船舶の損傷を評価して統制するシステムおよびその動作方法が開示されているが、ここで船舶の損傷を感知センサーを利用して感知するように、応力などをモニタリングするセンシング装備を付着して事前認知をしたりもする。しかし、この場合は費用はもちろん、データの収集および分析のような作業に時間が多く要され、迅速な対応が不可能であるという問題点がある。
特に水に浸っている部分は海上構造物が流体から持続的に疲労荷重を受ける部分で、この部分に対するモニタリング作業はさらに難しいとの問題点がある。
前述した背景技術は発明者が本発明を導き出すために保有していたが、本発明を導き出す過程で習得した技術情報であって、必ずしも本発明の出願前に一般公衆に公開された公知技術ではない。
韓国公開特許公報10−2011−0037435号
本発明の実施例は、海上構造物において、水を含む流体の中に浸るなどの場合によって作業者の視野範囲からはずれた構造体の一部分からクラックなどを含む欠陥が発生する場合、作業者が欠陥が発生したとの信号を視野範囲で容易に識別することができるようにする海上構造物の表面欠陥識別装置を提供するためのものである。
本発明の他の目的は下記の説明を通じて容易に理解できるはずである。
本発明の一側面によれば、海上構造物の構造体表面に設置される親水塗料層、および前記親水塗料層が積層された前記構造体表面に積層される防水コート層を含み、前記防水コート層は前記構造体表面の欠陥によりクラックが発生して前記親水塗料層を外部に露出させる海上構造物の表面欠陥識別装置を提供することができる。
前記親水塗料層は、親水性塗料を含む格子チャネル(grid channel)形態で積層される海上構造物の表面欠陥識別装置を提供することができる。
前記親水塗料層は、親水性塗料を含み、第1方向チャネルと前記第1方向チャネルとずれるように配置されて前記第1方向チャネルと交差する第2方向チャネルを含む海上構造物の表面欠陥識別装置を提供することができる。
前記親水塗料層は、乾燥状態で積層され、以後前記構造体表面に発生する欠陥によって損傷する前記防水コート層のクラックを通じて流入する水分によって変更される海上構造物の表面欠陥識別装置を提供することができる。
前記親水塗料層は、前記防水コート層のクラック部位を通じて流入する水分によって色相が発現されるか色相が変化する海上構造物の表面欠陥識別装置を提供することができる。
前記親水塗料層は、乾燥状態で積層され、以後前記構造体表面の一側に発生する欠陥によって損傷する前記防水コート層のクラックを通じて流入する水分を吸収して前記構造体表面の他側に伝達する海上構造物の表面欠陥識別装置を提供することができる。
前記親水塗料層は、親水性塗料を含むチャネルを含み、前記チャネルは毛細管チャネルで形成されて前記防水コート層のクラックを通じて流入する水分を吸収して毛細管現象を利用して前記構造体表面に沿って前記水分を移動させる海上構造物の表面欠陥識別装置を提供することができる。
前記チャネルは、前記構造体表面の下部では間隙が狭く、前記構造体表面の上部では間隙が広くなるツリー構造の形状を具備する海上構造物の表面欠陥識別装置を提供することができる。
前記親水塗料層と前記防水コート層は、前記海上構造物のハル表面に積層され、前記親水塗料層の端部は前記海上構造物の喫水上部まで延長される海上構造物の表面欠陥識別装置を提供することができる。
前記親水塗料層は、乾燥状態で積層され、以後前記構造体表面に発生する欠陥によって損傷する前記防水コート層のクラックを通じて流入する水分によって前記海上構造物のハル表面色相の補色に該当する色で発現されるか変化される海上構造物の表面欠陥識別装置を提供することができる。
前記親水塗料層に連結されて前記構造体表面の欠陥に関する信号を伝達する識別ユニットをさらに含み、前記識別ユニットは、電源を供給する電源部と、前記電源が供給されると指定された通知動作を遂行する通知部と、前記親水塗料層に連結されて前記電源部と前記通知部の電気的連結の可否を決定するスイッチング部を含む海上構造物の表面欠陥識別装置を提供することができる。
前記スイッチング部は、固定ピンを中心として第1支持体と第2支持体が交差結合される鋏構造のスイッチング構造体;前記第1支持体の一端と前記第2支持体の一端の間に介在される電導体;および前記第1支持体の他端と前記第2支持体の他端の間に介在され、乾燥状態に比べて水分を吸収した状態で体積が膨張する膨張体を含むものの、前記膨張体は前記親水塗料層に連結されている海上構造物の表面欠陥識別装置を提供することができる。
前記第1支持体の一端と前記第2支持体の一端は、前記膨張体の膨張によって前記電源部と前記通知部によって構成される回路の両終端と接触して前記電導体を通じて電気的連結を樹立する海上構造物の表面欠陥識別装置を提供することができる。
前記電源部は、直列連結される第1電池と第2電池を含むものの、前記スイッチング部は前記第1電池と前記第2電池の間に介在される海上構造物の表面欠陥識別装置を提供することができる。
前記通知部は、光を発散する電灯器具、サウンドを出力するスピーカー、指定された端末に指定された信号を伝送する無線通信機のうち、少なくとも一つである海上構造物の表面欠陥識別装置を提供することができる。
本発明の他の側面によれば、海上構造物の構造体表面に設置されて流体が収容されるチャネル;および前記チャネルに連結されて前記構造体表面の欠陥により変化する流体の体積を表示する識別ユニット;を含む海上構造物の表面欠陥識別装置を提供することができる。
前記チャネルは、前記構造体表面に欠陥が発生する場合、破損するように設けられて内部に収容される流体の体積が変化する海上構造物の表面欠陥識別装置を提供することができる。
前記チャネルが積層された前記構造体表面に積層され、前記構造体表面の欠陥によりクラックが発生する塗料層をさらに含み、前記チャネルは前記構造体表面に欠陥が発生する場合、前記塗料層のクラックを通じて外部に露出されて流体の体積が変化する海上構造物の表面欠陥識別装置を提供することができる。
本発明のさらに他の側面によれば、海上構造物の構造体表面に設置されて電流が流れるチャネル;および前記チャネルに連結されて前記構造体表面の欠陥により変化する電流、電圧、抵抗、または電力量の大きさを表示する識別ユニット;を含む海上構造物の表面欠陥識別装置を提供することができる。
前記チャネルは、前記構造体表面に欠陥が発生する場合、破損するように設けられて前記チャネルに流れる電流の大きさが変化する海上構造物の表面欠陥識別装置を提供することができる。
前記チャネルが積層された前記構造体表面に積層され、前記構造体表面の欠陥によりクラックが発生する塗料層をさらに含み、前記チャネルは前記構造体表面に欠陥が発生する場合、前記塗料層のクラックを通じて外部に露出されて前記チャネルに流れる電流の大きさが変化する海上構造物の表面欠陥識別装置を提供することができる。
本発明の実施例によれば、作業者の視野範囲からはずれた構造体の一部分でクラックなどを含む欠陥が発生する場合、作業者が欠陥の発生により現れる信号を視野範囲で容易に識別することができるようにして海上構造物の表面欠陥に対して迅速で効率的に対応することができる。
また、海上構造物の構造体の一表面にクラックが発生して親水性塗料を含むチャネルに流体が流入すれば、毛細管現象によって流体がチャネルの上部終端に伝達されて電気的連結を樹立することによって、容易に流体外で表面欠陥の有無を観察することができる。
他の側面では、海上構造物の構造体の一表面にクラックが発生して流体を収容する微細管チャネルが破損すると、微細管チャネルの破損部位を通じて流体が損失されて流体の体積が次第に減ることを確認することによって、容易に流体外で表面欠陥の有無を観察することができる。
さらに他の側面では、海上構造物の構造体の一表面にクラックが発生して電流が流れる抵抗チャネルが破損すると、全体抵抗チャネルの抵抗値が次第に減ることを確認することによって、容易に流体外で表面欠陥の有無を観察することができる。
本発明の第1実施例に係る海上構造物の表面欠陥識別装置の原理を説明するための図面である。 本発明の第1実施例に係る海上構造物の表面欠陥識別装置の原理を説明するための図面である。 内部コート層が付加された海上構造物の表面欠陥識別装置を示す図面である。 本発明の第1実施例に係る海上構造物の表面欠陥識別のためのチャネルコート方法を示すフローチャートである。 本発明の第1実施例に係る海上構造物の表面欠陥識別のためのチャネルコート方法を説明するための図面である。 本発明の第1実施例に係る海上構造物の表面欠陥識別のためのチャネルコート方法を説明するための図面である。 本発明の第1実施例に係る海上構造物の表面欠陥識別のためのチャネルコート方法を説明するための図面である。 本発明の第1実施例に係る表面欠陥識別装置が設置された海上構造物を示す図面である。 本発明の一実施例に係る表面欠陥識別装置が複数設置された海上構造物を示す図面である。 本発明の第1実施例に係る識別ユニットを示す図面である。 スイッチング部の動作を示す図面である。 スイッチング部の動作を示す図面である。 本発明の第2実施例に係る海上構造物の表面欠陥識別装置を示す図面である。 本発明の第2実施例に係る海上構造物の表面欠陥識別装置の識別ユニットの動作を示す図面である。 本発明の第2実施例に係る海上構造物の表面欠陥識別装置の識別ユニットの動作を示す図面である。 本発明の第3実施例に係る海上構造物の表面欠陥識別装置を示す図面である。 本発明の第3実施例に係る海上構造物の表面欠陥識別装置の識別ユニットの動作を示す図面である。 本発明の第3実施例に係る海上構造物の表面欠陥識別装置の識別ユニットの動作を示す図面である。
以下、本発明の実施例を添付図面を参照して詳細に説明する。以下の実施例は本発明が属する技術分野で通常の知識を有した者に本発明の思想を十分に伝達するために提示するものである。本発明はここで提示した実施例だけに限定されず、本発明の思想および技術範囲に含まれるすべての変形実施例を含むか均等物ないし代替物を含む他の形態で具体化され得る。図面は、本発明を明確にするために、説明と関係のない部分の図示は省略し、理解を助けるために構成要素の大きさを多少誇張して表現し得る。
さらに、ある構成要素が他の構成要素に「連結されて」あるまたは「接続されて」あると言及された時には、その他の構成要素に直接的に連結されているかまたは接続されていることもあるが、中間に他の構成要素が存在することもあると理解されるべきである。反面、ある構成要素が他の構成要素に「直接連結されて」あるまたは「直接接続されて」あると言及された時には、中間に他の構成要素が存在しないと理解されるべきである。
本明細書で用いた用語は単に特定の実施例を説明するために用いられたもので、本発明を限定しようとする意図ではない。単数の表現は文脈上明白に異なることを意味しない限り、複数の表現を含む。本明細書で、「含む」または「有する」などの用語は、明細書上に記載された特徴、数字、段階、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものが存在することを指定しようとするものであり、一つまたはそれ以上の他の特徴や数字、段階、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものなどの存在または付加可能性をあらかじめ排除しないものとして理解されるべきである。
第1、第2などの用語は、多様な構成要素の説明に用いられ得るが、前記構成要素は前記用語によって限定されるものてはない。前記用語は一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的にのみ用いられる。
また、明細書に記載された「…部」、「…モジュール」などの用語は、少なくとも一つの機能や動作を処理する単位を意味し、これはハードウェアやソフトウェアまたはハードウェアおよびソフトウェアの結合で具現され得る。
また、各図面を参照して説明する実施例の構成要素は該当実施例にのみ制限的に適用されるものではなく、本発明の技術的思想が維持される範囲内で他の実施例に含まれるように具現され得、また、別途説明がなくても複数の実施例が統合された一つの実施例で再び具現され得ることはいうまでもない。
また、添付図面を参照して説明するにおいて、図面符号にかかわらず、同じ構成要素は同一であるか関連した参照符号を付与し、重複する説明は省略する。本発明を説明するにおいて、関連した公知技術に対する具体的な説明が本発明の要旨を曖昧にする恐れがあると判断される場合、その詳細な説明を省略する。
図1と図2は本発明の第1実施例に係る海上構造物の表面欠陥識別装置の原理を説明するための図面である。
本発明の第1実施例では、船舶や海上プラン卜などを含む海上構造物の構造体に塗料を塗布する過程を変形して、クラック(crack)などにより構造体表面に発生した欠陥のような表面欠陥を容易に識別可能にしようとする。一例として、海上構造物のうち水の中に浸っている構造体の部分で異常が発生する場合、異常が発生したという事実を作業者が水の外部でも容易に識別することができるようにしようとする。
このような識別を可能にする原理は図1と図2に図示されたようである。
一方、本発明の第1実施例に係る海上構造物の表面欠陥識別装置が設置される海上構造物の構造体は、海上構造物の船体またはハル(hull)と海上構造物内部に設置されるタンク(tank)などの構造物を含む。ただし、図面には一例として船舶のハルに設置される表面欠陥識別装置を図示した。
本発明の第1実施例に係る海上構造物の表面欠陥識別装置は、海上構造物の構造体表面10に積層される親水塗料層22と、親水塗料層22が積層された構造体表面10に積層される防水コート層23を含む。
親水塗料層22は水によく溶解する親水成分の塗料を含むチャネル(channel)40を含むことができる。そして親水塗料層22は船体で防水成分のコート材が塗布された防水コート層23と構造体表面10の間に設置され得る。したがって、親水塗料層22は防水コート層23により密封され得る。
図1は、正常状態で親水塗料層22が防水コート層23によりコーティングされて水と接触が遮断される状態を図示する。したがって、親水塗料層22は経時変化が発生しない。
しかし、図2に図示されたように、構造体表面10に損傷またはクラックが発生する場合、防水コート層23にも構造体表面10の損傷に対応する位置にクラックが発生することになる。したがって、防水コート層23のクラックを通じて親水塗料層22が露出され、親水塗料層22が防水コート層23のクラックを通じて流入する水を吸収することになる。
一方、親水塗料層22と防水コート層23は構造体表面10に密着するように積層され得る。したがって、構造体表面10に損傷が発生する場合、損傷によって発生する応力が損失されずに防水コート層23に伝達されて防水コート層23のクラックを誘導し得る。
また、親水塗料層22と防水コート層23を積層する過程で、ポリマーコート(polymer coating)または表面処理などの技術を用いて防水コート層23と構造体表面10の間の伸張率を一致させるか類似にすることができる。したがって、構造体表面10に損傷が発生したにもかかわらず防水コート層23にクラックが発生しないか、構造体表面10に損傷が発生しなかったにもかかわらず防水コート層23にクラックが発生する場合などのエラー状況を除去することができる。
親水塗料層22のチャネル40は多様な形態で設置され得る。一例として、チャネル40は第1方向に配置される第1チャネルと第1方向とずれている方向である第2方向に配置される第2チャネルを含むことができる。また、第1チャネルと第2チャネルは互いに交差するように設けられ得る。
またはチャネル40は格子チャネル(grid channel)形態で設置され得る。格子チャネルは互いに垂直となるように配置される複数のチャネルを含むことができ、一例として連続する正方形に配置され得る。
一方、親水塗料層22に吸収された水は、毛細管現象(capillary phenomenon)によりチャネル40に沿って移動して親水塗料層22の上部終端まで移動することができる。このために、親水塗料層22のチャネル40を構成する材料の親水性を強くする必要がある。一例として、チャネル40にマイクロ単位レベル以下の気孔(pore)を無数に形成することができる。
そして、チャネル40の上部終端には湿潤(wet)状態で膨張する部材によって電気的連結が樹立されて船員あるいは管理者である使用者ないし作業者が視聴覚で確認可能にする識別装置が連結されている。識別装置については関連図面を参照して詳細に後述する。
ここで、親水塗料層22は水を吸収する場合、本来の色相が発現されて、クラック発生位置を肉眼で識別可能にすることもできる。この場合、親水塗料は任意の色を有したコロイド粒子で作られた薄いフィルム(例えば、澱粉テープなど)あるいは糸の形態で作られ得る。また、親水塗料が水に接触した場合に発現される色は肉眼識別が容易な蛍光色あるいは構造体表面10の地色と比べて明確に識別することができる色(例えば、黒色vs黄色のような補色系列)であり得る。
図3は内部コート層21が付加された海上構造物の表面欠陥識別装置を示す図面である。
図1と図2では構造体表面10に親水塗料層22および防水コート層23が塗布された場合を説明したが、実施例にしたがって親水塗料層22と構造体表面10の間に防水塗料からなる内部コート層21がさらに塗布され得る。すなわち、構造体表面10が二重防水となるようにすることもできる。
以下では海上構造物の表面欠陥識別のためのチャネルコート方法に関して関連図面を参照して説明する。
図4は、本発明の第1実施例に係る海上構造物の表面欠陥識別のためのチャネルコート方法を示すフローチャートで、図5〜図7は本発明の第1実施例に係る海上構造物の表面欠陥識別のためのチャネルコート方法を説明するための図面である。
以下では海上構造物が船舶で、構造体が船体である場合を例に挙げて説明し、船体表面に内部コート層21、親水塗料層22、外部コート層の順に三重コートがなされる場合を仮定して説明する。
まず、船体を防水塗料で1次コートし(段階S110)、ハル(hull)表面10上に内部コート層21を積層する(図5参照)。必要に応じて船体を防水塗料で1次コートする本過程は省略することもできる。
次いで、チャネル40形態で親水塗料をテーピング(taping)して(段階S120)親水塗料層22を積層する(図6参照)。ここで、親水塗料は水に接すると溶解する材質であり得る。平常時には乾燥状態のテープ形態を有することができ、これによってチャネル40形態でテーピングが可能となる。
親水塗料のテーピングが完了すると、船体を防水塗料で再コートして(段階S130)親水塗料層22上に防水塗料からなる外部コート層23を積層する(図7参照)。これを通じて船舶が損傷していない場合には外部コート層23の防水塗料によって水分の浸透が抑制されて親水塗料が乾燥状態を維持することができる。
ここで、チャネル40は内部コート層21と防水コート層23の間で親水塗料からなる毛細管チャネルであって、下部でクラックと同じ表面欠陥が発生して水分(例えば、海水)の侵入がある場合、上部(例えば、甲板)にまで毛細管現象により水分が浸透することができるようにする。
チャネル40は船舶の表面全体にかけて横縦を一定間隔で直角となるようにした格子模様を有することができる。
またはチャネル40は下部ではその間隙が狭く、上部に行くほどその間隙が広くなるツリー構造と類似の変形格子模様を有することもできる。チャネル40が変形格子模様を有する場合、表面欠陥発生が疑われる地点に対して親水塗料テーピングを集中させ、その他の地点では親水塗料テーピングを緩和させることによって親水塗料の量を減らして費用削減を可能とする。
図8は本発明の第1実施例に係る表面欠陥識別装置が設置された海上構造物を示す図面である。
チャネル40は甲板に設置された手すり30(railing)にまで延長構成され、その終端が手すり30内に設置された識別ユニット50と連結されるようにする。
この場合、チャネル40が船舶の喫水上部にも形成されるため、船舶が水に浸っている状態でも肉眼でチャネル40の上部側の確認が可能であり、毛細管現象により水分が浸透してチャネル40の色相が発現されるか変化が発生した場合、水の外部でも肉眼で船舶下部に表面欠陥が発生したことを識別することができる。
また、チャネル40の色相が発現あるいは変化した経路、すなわち水が浸透した経路を逆追跡すると表面欠陥が発生した地点を捜し出すことができるため、迅速な対応が可能な長所もある。
図9は本発明の一実施例に係る表面欠陥識別装置が複数設置された海上構造物を示す図面である。
表面欠陥識別装置は船体の表面に沿って複数設置され得る。すなわち、船体の表面に区域を分けて区域別に互いに異なる表面欠陥識別装置を設置することができる。図面には船体の長さ方向に3区域に分けて3個の表面欠陥識別装置を設置したものを図示したが、表面欠陥識別装置の設置位置と個数は必要に応じて異なり得る。
表面欠陥識別装置を複数設置する場合、チャネル40に水が浸透した経路を逆追跡して表面欠陥が発生した地点を捜し出す時間を短縮させることができる。一例として、船首の部分の船体表面に欠陥が発生した場合、船首の部分に設置される表面欠陥識別装置の親水塗料層22に水分が流入してチャネル40に沿って毛細管現象によって移動してチャネル40の上部にまで到達する。このとき、船首の部分に設置される表面欠陥識別装置と分離されて設置される船体の中間または船尾部分に設置される表面欠陥識別装置の親水塗料層22には水分が流入しないため、これらのチャネル40上部では水分が観察されない。
言い換えれば、船首に位置する表面欠陥識別装置のチャネル40で水が浸透した痕跡を発見したとすれば、作業者は船首に設置された表面欠陥識別装置のチャネル40を追跡して表面欠陥が発生した地点を捜し出すことができる。
正常状態の場合は通知部はいずれの動作を遂行しない。また、一般的な船舶と同様に外観にはまったく表示にないこともあり得る。
しかし、水に浸っている船舶の表面でクラックのような欠陥が発生した場合、裂かれた表面およびコート膜の間に水が流入し、流入した水によって溶解が可能な親水成分塗料からなるチャネル40で構成された親水塗料層22に沿って毛細管現象によって水分が移動して識別ユニット50を作動させて通知部が通知動作を遂行させる。
また、チャネル40のチャネル色相を変化させて船体外でも表面欠陥を容易に識別するようにすることもできる。ここで、チャネルコートがなされた船舶でチャネル40の終端は水に浸っていない部分、すなわち船舶の喫水上部に位置するようにして水の外部でも肉眼で区別が容易にすることができる。
あるいは、チャネル40に沿って上がってきた水分によって色相が変化された親水塗料を容易に確認できるビューポイント(view point)を外部(例えば、船舶の甲板など)に設置することもできる。
本発明の第1実施例に係るチャネルコートされた海上構造物では、構造体の塗装に欠陥が生じた場合にも事前認知が可能となり、腐食などの予防措置を事前に取ることができ、これによって塗装状態の健全性の把握が容易となる長所もある。
また、チャネルコートされた海上構造物で親水塗料からなるチャネル40の形態、大きさ、位置などの設計は、親水塗料の特性、毛細管現象がよく発現できるように水に浸る時間、水に浸る位置、応力の集中度あるいは疲労の頻度などのような様々な事項を考慮してなすことができる。例えば、チャネル40の位置は、通常構造体が最も脆弱な溶接部などを主な位置として選定することができる。
以下では手すり30に設置された識別ユニット50に関して図面を参照して詳細に説明する。
図10は本発明の第1実施例に係る識別ユニット50を示す図面である。
識別ユニット50は、チャネル40の上部終端に連結され、チャネル40に沿って流入する水分によって変形ないし変更されて使用者ないし作業者に構造体表面10に欠陥が発生したことを積極的に表示することができる。
図10には識別ユニット50、手すり30、チャネル40、第1電池51a、第2電池51b、通知部52、スイッチング部53、電導体62、膨張体61、スイッチング構造体60、第1支持体60a、および第2支持体60bが図示されている。
本発明の第1実施例に係る識別ユニット50は、チャネル40の上部終端に連結され、一例として、海上構造物の甲板の周囲に具備された手すり30内に設置され得る。
識別ユニット50は、チャネル40に沿って上がってきた水(水分)により開放回路(open circuit)が閉鎖回路(close circuit)となり、電灯ターンオン、スピーカー出力、無線信号伝送などのような通知方式を通じて船員あるいは管理者である使用者ないし作業者に表面欠陥が発生したことを通知することができる。
識別ユニット50は電源部、通知部52、スイッチング部53を含む。
電源部と通知部52はスイッチング部53のスイッチング動作によって電気的連結樹立が決定される回路で具現され得る。したがって、電源部と通知部52は基本的に開放回路である状態からスイッチング部53が電気的連結を樹立すると閉鎖回路となって回路全体的に電気が流れることになり、通知部52が指定された動作を遂行することができる。
電源部は第1電池51aおよび第2電池51bを含むことができる。第1電池51aおよび第2電池51bは手すり30内に挿入可能な電気エネルギー発生装置であって、例えば乾電池などが利用され得る。
スイッチング部53は第1電池51aと第2電池51bの間に介在され、第1電池51aと第2電池51bの間の電気的連結樹立の可否を決定する。
スイッチング部53はチャネル40の上部と連結され、チャネル40を通じて毛細管現象により上がってきた水分によってスイッチング動作を遂行して電気的連結が樹立されるようにする。
通知部52は第1電池51aと第2電池51bに直列連結されており、電気的連結が樹立される場合、所定の信号を外部に出力する。
例えば、通知部52は白熱灯、LEDなどのような電灯器具であるので光を発散したり、スピーカーであるので所定のサウンドを出力したり、無線通信機であるのであらかじめ指定された作業者が所持した端末に指定された信号を伝送することができる。
作業者は光、音あるいは端末出力信号などを通して海上構造物の表面欠陥の可否を識別することができ、必要な措置を取ることができる。
ここで、スイッチング部53は鋏構造のスイッチング構造体60と電導体62、膨張体61を含む。
スイッチング構造体60は固定ピン63を中心として交差する2個の支持体60a、60bを含み、第1支持体60aと第2支持体60bの一端には電導体62が介在され、他端には膨張体61が介在されている。
膨張体61はチャネル40の終端と連結されており、乾燥状態に比べて水分を吸収した湿潤状態で体積が膨張する材質から構成され得る。例えば、膨張体61はシリカゲルなどの材質で構成され得る。
第1電池51aには第1支持体60aの一端が近接し、第2電池51bには第2支持体60bの一端が近接して配置される。
次いで、図面を参照してスイッチング部53のスイッチング動作を説明する。
図11と図12はスイッチング部の動作を示す図面である。
まず、第1支持体60aの他端と第2支持体60bの他端の間に介在された膨張体61は乾燥状態では体積が小さいため、第1支持体60aの一端と第2支持体60bの一端がそれぞれ第1電池51aおよび第2電池51bに接触しない状態となる(図11参照)。図面を参照すれば、電導体62の終端と第1電池51aの間はdだけ離隔されており、電気的連結が樹立されていない状態である。
クラックのような表面欠陥によりチャネル40に沿って水分が伝達された場合、膨張体61はこれを吸収して膨張され、第1支持体60aおよび第2支持体60bが固定ピン63を中心に広がって第1支持体60aの一端と第2支持体60bの一端がそれぞれ電源部と通知部52により構成される回路の両終端である第1電池51aおよび第2電池51bに接触する(図12参照)。第1支持体60aの一端と第2支持体60bの一端の間には電導体62が介在されており、電導体62の両終端がそれぞれ第1電池51aおよび第2電池51bと接触されて、第1電池51aと第2電池51bの間に電気的連結が樹立される。
ここで、電導体62は第1電池51aと第2電池51bの間の間隙以上の長さを有しており、円滑な電気的連結樹立をなすことができる。
また、膨張体61は水分を吸収した場合、膨張した状態で固形化されて電気的連結樹立が一定時間以上持続するようにすることができる。
以上では電源部が2個の電池で構成された場合を仮定して説明したが、これは第1実施例に過ぎず、場合によっては、1個の電池にのみ構成されることもあることは当然である。1個の電池からなる場合、スイッチング部は電池および通知部で構成された開放回路を閉鎖回路でスイッチング可能にする連結関係を有すれば充分である。
図13は本発明の第2実施例に係る海上構造物の表面欠陥識別装置を示す図面である。
本発明の第2実施例に係る海上構造物の表面欠陥識別装置は流体を収容するチューブ形状からなるチャネル41を含むことができる。一例として、チャネル41は微細管で提供され得る。また、チャネル41に収容される流体は水に溶解する気体と溶解しない気体を含み、疏水性流体と親水性流体を含む。
チャネル41は多様な形態で設置され得る。一例として、チャネル41は第1方向に配置される第1チャネルと第1方向とずれている方向である第2方向に配置される第2チャネルを含むことができる。また、第1チャネルと第2チャネルは互いに交差するように設けられ得る。
またはチャネル41は格子チャネル(grid channel)形態で設置され得る。格子チャネルは互いに垂直となるように配置される複数のチャネルを含むことができる。一例としてチャネル41は連続する正方形で配置したり、または船舶の表面全体にかけて横縦を一定間隔で直角となるようにした格子模様を有することができる。
またはチャネル41は下部ではその間隙が狭く、上部に行くほどその間隙が広くなるツリー構造と類似の変形格子模様を有することもできる。
チャネル41は構造体表面10の損傷またはクラックによって破損するように提供され得る。このためにチャネル41は構造体表面10に密着するように積層され得る。したがって、構造体表面10に損傷が発生する場合、損傷によって発生する応力が損失されずにチャネル41のクラックを誘導することができる。
一方、チャネル41は構造体表面10上に積層される塗料層内部に収容され得る。また、チャネル41は塗料層の厚さより小さい直径を有する微細管で設けられ得る。
チャネル41に収容される流体は正常状態でチャネル41により密封されて水と接触が遮断される。したがって、チャネル41に収容される流体は経時変化による体積変化が発生しない。
しかし、構造体表面10に損傷またはクラックが発生する場合、チャネル41の構造体表面10の損傷に対応する位置にクラックが発生する。したがって、チャネル41のクラックを通じて流体が水に露出される。
このとき、流体が親水性であるかそれとも疏水性であるかの可否、または流体の圧力が水の圧力より大きいかそれとも小さいかの可否などにより流体の体積が小さくなるか大きくなる。
一例として、流体が疏水性で、流体の圧力が水の圧力より大きい場合、流体が外部に漏洩して体積が小さくなる。反対に流体が親水性であり、流体の圧力が水の圧力より小さい場合、水がチャネル41のクラックに沿って流入して流体の体積が大きくなる。
またはチャネル41は流体を含むことができる多孔性物質などを含み、防水性物質で密封されるように設けられ得る。したがって、チャネル41が含む流体は、外部と遮断されて一定の体積を維持することができる。一例として、チャネル41は防水性物質で提供される塗料層と構造体表面10の間に設置され、防水性塗料層によって密封され得る。
またはチャネル41は構造体表面10に積層される防水コート層と防水性物質で提供される塗料層間に設置され得る。
チャネル41は正常状態で防水性塗料層によってコートされて水と接触が遮断される。したがって、チャネル41が含む流体は経時変化による体積変化が発生しない。
しかし、構造体表面10に損傷またはクラックが発生する場合、チャネル41を密封していた塗料層の構造体表面10の損傷に対応する位置にクラックが発生する。したがって、塗料層のクラックを通じてチャネル41が水に露出される。
このとき、流体が親水性であるかそれとも疏水性であるかの可否、または流体の圧力が水の圧力より大きいかそれとも小さいかの可否などにより流体の体積が小さくなるか大きくなる。
一例として、流体が疏水性であり、流体の圧力が水の圧力より大きい場合、チャネル41が含んでいた流体が外部に漏洩して体積が小さくなる。逆に、流体が親水性であり、流体の圧力が水の圧力より小さい場合、水がチャネル41に吸収されて流体の大きさが大きくなる。
一方、塗料層は構造体表面10に密着するように積層され得る。したがって、構造体表面10に損傷が発生する場合、損傷によって発生する応力が損失されずに塗料層に伝達されてクラックを誘導することができる。
また、構造体表面10に塗料層を積層する過程でポリマーコート(polymer coating)または表面処理などの技術を用いて塗料層と構造体表面10の間の伸張率を一致させるか類似にすることができる。したがって、構造体表面10に損傷が発生したにもかかわらず塗料層にクラックが発生しないか、構造体表面10に損傷が発生しなかったにもかかわらず塗料層にクラックが発生する場合などのエラー状況を除去することができる。
チャネル41が塗料層にカバーされて外部に露出されないようにすることによって、構造体表面10が損傷していない場合にも外部の衝撃や腐食などによってチャネル41が破損する場合を防止することができる。構造体表面10の損傷の可否にかかわらずチャネル41が破損する場合、作業者が構造体表面10が損傷したと誤認する恐れがあるためである。
また、チャネル41が塗料層にカバーされて外部に露出されない場合、海上構造物の美しい外観を維持することができる。
チャネル41の上部には識別ユニット70が連結され得る。一例として、チャネル41は甲板に設置された手すり30(railing)にまで延長構成され、その終端が手すり30内に設置された識別ユニット70と連結させることができる。
識別ユニット70はチャネル41の上部終端に連結され、チャネル41内部の流体の体積により変形ないし変更されて使用者ないし作業者に構造体表面10に欠陥が発生したことを積極的に表示することができる。
次に図14および図15を参照して本発明の第2実施例に係る識別ユニット70について説明する。
図14と図15は本発明の第2実施例に係る海上構造物の表面欠陥識別装置の識別ユニット70の動作を示す図面である。
識別ユニット70は、チャネル41の上部終端と連通するように設けられ、チャネル41に収容される流体を収容できる収容空間を提供することができる。このとき、識別ユニット70の幅または直径はチャネル41の幅または直径より相対的に大きいように設けられ得る。
一方、識別ユニット70はチャネル41に収容される流体の体積に関する情報を提供する通知部71を含むことができる。一例として、通知部71は識別ユニット70内に収容される流体の程度を表す目盛りとして提供され得る。
図14に図示されたように、定常状態ではチャネル41と連通する識別ユニット70内に収容される流体の程度が正常目盛り範囲内にある。しかし、構造体表面10の損傷によりチャネル41が破損してチャネル41に収容される流体の一部が外部に流れ出ると、識別ユニット70に収容される流体の程度が低くなり、作業者は識別ユニット70内に収容される流体の程度が正常目盛り範囲から外れたことを確認して構造体表面10に損傷が発生したことを予測することができる。
また、識別ユニット70が船舶の喫水上部に形成される場合、船舶が水に浸っている状態でも肉眼で識別ユニット70内部に収容される流体の体積に変化が発生したことを確認して水の外部でも肉眼で船舶下部に表面欠陥が発生したことを識別することができる。
図16は本発明の第3実施例に係る海上構造物の表面欠陥識別装置を示す図面である。
本発明の第3実施例に係る海上構造物の表面欠陥識別装置は電流が流れるように導電性物質を含む抵抗体からなるチャネル42と、チャネル42の両側で連結される電線81に連結される電池82と、電線81に連結される通知部83を含むことができる。
チャネル42は電池82と連結される回路で抵抗として機能することができる。すなわち、電池82から流れる電流は電線81とチャネル42に沿って流れながら閉鎖回路を形成する。
通知部83は電池82の両側で電線81から分岐されて並列連結される電圧計、電池82と直列連結される電流計、または電池82と並列または直列連結される電力量計を含むことができる。
チャネル42は多様な形態で設置され得る。一例として、チャネル42は第1方向に配置される第1チャネルと第1方向とずれている方向である第2方向に配置される第2チャネルを含むことができる。また、第1チャネルと第2チャネルは互いに交差するように設けられ得る。
またはチャネル42は格子チャネル(grid channel)形態で設置され得る。格子チャネルは互いに垂直となるように配置される複数のチャネルを含むことができる。一例としてチャネル42は連続する正方形で配置するか、または船舶の表面全体にかけて横縦を一定間隔で直角となるようにした格子模様を有することができる。
またはチャネル42は下部ではその間隙が狭く、上部に行くほどその間隙が広くなるツリー構造と類似の変形格子模様を有することもできる。
チャネル42は非導電性物質で密封されるように設けられ得る。したがって、チャネル42に沿って流れる電流は外部に漏洩しないため、一定の電流量を維持することができる。一例として、チャネル42は非導電性物質で提供される塗料層と構造体表面10の間に設置され、非導電性塗料層によって密封され得る。
一方、構造体表面10が導電性物質で提供される場合、構造体表面10は非導電性物質でコートされ得る。この場合、チャネル42は非導電性物質で提供される塗料層と構造体表面10に積層される非導電性コート間に設置され得る。
チャネル42は正常状態で非導電性塗料層によってコートされて水と接触が遮断される。したがって、チャネル42を流れる電流量は経時変化が発生しない。
しかし、構造体表面10に損傷またはクラックが発生する場合、チャネル42を密封していた塗料層の構造体表面10の損傷に対応する位置にクラックが発生する。したがって、塗料層のクラックを通じてチャネル42が水に露出され、チャネル42を通じて流れる電流が水に漏電される。
一方、塗料層は構造体表面10に密着するように積層され得る。したがって、構造体表面10に損傷が発生する場合、損傷によって発生する応力が損失されずに塗料層に伝達されてクラックを誘導することができる。
また、構造体表面10に塗料層を積層する過程でポリマーコート(polymer coating)または表面処理などの技術を用いて塗料層と構造体表面10の間の伸張率を一致させるか類似にすることができる。したがって、構造体表面10に損傷が発生したにもかかわらず塗料層にクラックが発生しないか、構造体表面10に損傷が発生しなかったにもかかわらず塗料層にクラックが発生する場合などのエラー状況を除去することができる。
チャネル42が塗料層にカバーされて外部に露出されないようにすることによって構造体表面10が損傷していない場合にも外部の衝撃や腐食などによってチャネル42が破損する場合を防止することができる。構造体表面10の損傷の可否にかかわらずチャネル42が破損する場合、作業者が構造体表面10が損傷したと誤認する恐れがあるためである。
また、チャネル42が塗料層にカバーされて外部に露出されない場合、海上構造物の美しい外観を維持することができる。
またはチャネル42は構造体表面10の損傷またはクラックによって破損するように提供され得る。このためにチャネル42は構造体表面10に密着するように設置され得る。したがって、構造体表面10に損傷が発生する場合、損傷によって発生する応力が損失されずにチャネル42の折損を誘導することができる。この場合、チャネル42はせん断応力によって破損が容易な導電体で設けられ得る。
構造体表面10に損傷が発生し、これと共にチャネル42に折損が発生する場合、折損されたチャネル42を通じて電流が流れないことによってチャネル42が構成する抵抗体の全体抵抗が小さくなる。
チャネル42の上部には識別ユニット80が連結され得る。一例として、チャネル42は甲板に設置された手すり30(railing)にまで延長構成され、その終端が手すり30内に設置された識別ユニット80と連結されるようにすることができる。
識別ユニット80はチャネル42の上部終端に連結され、チャネル42内部の流体の体積により変形ないし変更されて使用者ないし作業者に構造体表面10に欠陥が発生したことを積極的に表示することができる。
次いで、図17および図18を参照して本発明の第3実施例に係る識別ユニット80について説明する。
図17と図18は本発明の第3実施例に係る海上構造物の表面欠陥識別装置の識別ユニット80の動作を示す図面である。
識別ユニット80はチャネル42と連結される回路を含むことができる。一例として、識別ユニット80を構成する回路はチャネル42の両側で連結される電線81と、電線81と連結されてチャネル42に電流を送ることができる電池82と、電線81と連結されて電線81に流れる電流量、電圧、または電力量などを測定して表示できる通知部83を含むことができる。
通知部83は目盛り83aと目盛りの間で移動するように設けられる表示針83bを含むことができる。このとき、目盛り83aが示す値は通知部83が電流計の場合には電流の大きさを、通知部83が電圧計の場合には電圧の大きさを、または通知部83が電力量計である場合には電力量の大きさを表す。
図17に図示されたように、定常状態ではチャネル42を通じて流れる電流、電圧、または電力量などの表示の大きさが正常目盛り範囲内にある。しかし、構造体表面10の損傷によりチャネル42の抵抗値が変わることになり、作業者は通知部83の表示が正常目盛り範囲から外れたことを確認して構造体表面10に損傷が発生したことを予測することができる。
例えば、通知部83が電流計である場合を仮定すれば次のとおりである。
最初に、チャネル42が構造体表面10の損傷によって水に露出されて漏電される場合、チャネル42を通じて流れる電流が水に漏れて電流量が減少する。したがって、作業者は通知部83が示す電流の大きさが正常範囲より小さくなる場合、構造体表面10に損傷が発生したと判断することができる。
二番目に、チャネル42が構造体表面10の損傷によって折損する場合、電池82の両端の電圧は一定であり、チャネル42の抵抗値は小さくなるため、チャネル42を通じて流れる電流量が増加する。したがって、作業者は通知部83が示す電流の大きさが正常範囲より大きくなる場合、構造体表面10に損傷が発生したと判断することができる。
一方、電池82の電圧が変動する場合、通知部83の表示が構造体表面10が損傷していない場合にも正常範囲から外れる場合が発生する可能性がある。したがって、電池82の電圧を一定にするために、予備電池を通じて電池82を充電することができる。一例として、太陽光パネルなどを通して電池82の電圧を常時一定に維持させることができる。
また、識別ユニット80が船舶の喫水上部に形成される場合、船舶が水に浸っている状態でも肉眼で識別ユニット80の通知部83に変化が発生したことを確認して水の外部でも肉眼で船舶下部に表面欠陥が発生したことを識別することができる。
前記では本発明の実施例を参照して説明したが、該当技術分野で通常の知識を有した者であれば下記の特許請求の範囲に記載された本発明の思想および領域から逸脱しない範囲内で本発明を多様に修正および変更させ得ることが理解できるはずである。
本発明は添付された図面に図示された第1実施例を参照して説明されたが、これは例示的なものに過ぎず、当該技術分野で通常の知識を有した者であればこれから多様な変形および均等な他の実施例が可能であることが理解できるはずである。したがって、本発明の真の範囲は添付された特許請求の範囲によってのみ定められるべきである。
10 構造体表面
21 内部コート層
22 親水塗料層
23 防水コート層
30 手すり
40 チャネル
50 識別ユニット
51a、1b 電池
52 通知部
53 スイッチング部
60 スイッチング構造体
60a 第1支持体
60b 第2支持体
61 膨張体
62 電導体
70 識別ユニット
71 通知部
80 識別ユニット
81 電線
82 電池
83 通知部

Claims (8)

  1. 海上構造物の構造体表面に設置される親水塗料層、および
    前記親水塗料層が積層された前記構造体表面に積層される防水コート層を含み、
    前記防水コート層は前記構造体表面の欠陥によりクラックが発生して前記親水塗料層を外部に露出させ
    前記親水塗料層は、親水性塗料を含む格子チャネル形で積層され、
    前記親水性塗料は、親水性コロイド粒子を含む、海上構造物の表面欠陥識別装置。
  2. 前記格子チャネルは、第1方向に配置される第1方向チャネルと前記第1方向チャネルとずれる第2方向に配置されて前記第1方向チャネルと交差する第2方向チャネルを含む、請求項1に記載の海上構造物の表面欠陥識別装置。
  3. 前記親水塗料層は、乾燥状態で積層され、前記構造体表面に発生する欠陥によって損傷する前記防水コート層のクラックを通じて流入する水分によって溶解する、請求項1又は2に記載の海上構造物の表面欠陥識別装置。
  4. 前記親水塗料層は、前記防水コート層のクラック部位を通じて流入する水分によって色相が発現されるか色相が変化する、請求項に記載の海上構造物の表面欠陥識別装置。
  5. 前記格子チャネルは毛細管チャネルで形成され、前記毛細管チャネルは、前記防水コート層の前記クラックを通じて流入する水分を吸収して毛細管現象を利用して前記構造体表面に沿って前記水分を移動させる、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の海上構造物の表面欠陥識別装置。
  6. 前記格子チャネルは、前記構造体表面の下部では間隙が狭く、前記構造体表面の上部では間隙が広くなるツリー構造の形状を具備する、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の海上構造物の表面欠陥識別装置。
  7. 前記親水塗料層と前記防水コート層は、前記海上構造物のハル表面に積層され、
    前記親水塗料層の端部は前記海上構造物の喫水上部まで延長される、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の海上構造物の表面欠陥識別装置。
  8. 前記親水塗料層は、乾燥状態で積層され、前記構造体表面に発生する欠陥によって損傷する前記防水コート層の前記クラックを通じて流入する水分によって前記海上構造物のハル表面色相の補色に該当する色で発現されるか変化される、請求項に記載の海上構造物の表面欠陥識別装置。
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