以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
〔情報提示装置10の機能構成例〕
図1は、本発明の一実施形態に係る情報提示装置10の機能構成例を示すブロック図である。情報提示装置10は、自動車等の車両に搭載されている装置である。
図1に示すように、本実施形態に係る情報提示装置10は、空腹センサ101、眠気センサ102、ストレスセンサ103、ディスプレイ104、スピーカ105および閾値記憶部106を備えている。また、情報提示装置10は、その機能構成として、生体情報取得部111、度数算出部112、状態判定部113、情報提示部114、ACC切替検出部115、変化量算出部116および閾値変更部117を備えている。
上記各機能ブロック111〜117は、ハードウェア、DSP(Digital Signal Processor)、ソフトウェアの何れによっても構成することが可能である。例えばソフトウェアによって構成する場合、上記各機能ブロック111〜117は、実際にはコンピュータのCPU、RAM、ROMなどを備えて構成され、RAMやROM、ハードディスクまたは半導体メモリ等の記録媒体に記憶されたプログラムが動作することによって実現される。
空腹センサ101は、度数算出部112がユーザの空腹度を算出するための生体情報を検出する。例えば、空腹センサ101として、ユーザの血糖値を検出する血糖値センサを用いることができる。
眠気センサ102は、度数算出部112がユーザの覚醒度を算出するための生体情報を検出する。例えば、眠気センサ102として、ユーザの脈波を検出する脈波センサを用いることができる。
ストレスセンサ103は、度数算出部112がユーザのストレス度を算出するための生体情報を検出する。例えば、ストレスセンサ103として、ユーザの発汗量を検出する発汗センサを用いることができる。
ディスプレイ104は、各種情報(主に、推奨情報提示画面)を表示する。ディスプレイ104には、例えば液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ等が用いられる。スピーカ105は、各種音声(主に、推奨情報提示音声)を出力する。
閾値記憶部106は、第1の閾値および第2の閾値を記憶する。第1の閾値は、状態判定部113によりユーザが特定の状態にあるか否かを判定する際に用いられる。第2の閾値は、閾値変更部117により第1の閾値を変更するか否かを判定する際に用いられる。すなわち、第2の閾値は固定であるのに対し、第1の閾値は可変である。なお、閾値記憶部106には、各特定の状態(空腹度、覚醒度、ストレス度)に対して、第1の閾値と第2の閾値とがそれぞれ記憶されている。
生体情報取得部111は、ユーザから検出された生体情報を取得する。具体的には、生体情報取得部111は、空腹センサ101によってユーザから検出された生体情報(例えば、血糖値)を取得する。また、生体情報取得部111は、眠気センサ102によってユーザから検出された生体情報(例えば、脈波)を取得する。また、生体情報取得部111は、ストレスセンサ103によってユーザから検出された生体情報(例えば、発汗量)を取得する。
度数算出部112は、生体情報取得部111が取得した生体情報に基づいて、ユーザの特定の状態についての度数を算出する。
例えば、空腹センサ101として血糖値センサが用いられた場合、度数算出部112は、血糖値センサによってユーザから検出された血糖値に基づいて、ユーザの空腹度を算出する。例えば、度数算出部112は、予め定められた計算式により、血糖値がより低いほど空腹度がより高くなるようにユーザの空腹度を算出する。
また、例えば、眠気センサ102として脈波センサが用いられた場合、度数算出部112は、脈波センサによってユーザから検出された脈波に基づいて、ユーザの覚醒度を算出する。例えば、度数算出部112は、予め定められた計算式により、脈波の測定値の大きさや周期等に応じてユーザの覚醒度を算出する。
また、例えば、ストレスセンサ103として発汗センサが用いられた場合、度数算出部112は、発汗センサによってユーザから検出された発汗量に基づいて、ユーザのストレス度を算出する。例えば、度数算出部112は、予め定められた計算式により、発汗量がより多いほどストレス度がより高くなるようにユーザのストレス度を算出する。
状態判定部113は、度数算出部112によって算出された度数が第1の閾値よりも大きいか否かによって、ユーザが特定の状態にあるか否かを判定する。具体的には、状態判定部113は、度数算出部112によって算出された空腹度が、閾値記憶部106に記憶されている空腹度の第1の閾値よりも大きいか否かによって、ユーザが空腹状態にあるか否かを判定する。また、状態判定部113は、度数算出部112によって算出された覚醒度が、閾値記憶部106に記憶されている覚醒度の第1の閾値よりも大きいか否かによって、ユーザが覚醒状態にあるか否かを判定する。また、状態判定部113は、度数算出部112によって算出されたストレス度が、閾値記憶部106に記憶されているストレス度の第1の閾値よりも大きいか否かによって、ユーザがストレス状態にあるか否かを判定する。
情報提示部114は、状態判定部113によってユーザが特定の状態(空腹状態、覚醒状態、ストレス状態)にあるか否かの判定がなされた場合、当該判定の結果に応じた情報を提示する。
例えば、情報提示部114は、ユーザが空腹状態にあると判定された場合、食事をとるように提案したり、食事施設を推奨したりする情報を提示する。一方、情報提示部114は、ユーザが空腹状態にないと判定された場合、食事以外の行動をとるように提案したり、食事施設以外の施設を推奨したりする情報を提示する。
また、情報提示部114は、ユーザが覚醒状態にないと判定された場合、休憩をとるように提案したり、休憩施設を推奨したりする情報を提示する。一方、情報提示部114は、ユーザが覚醒状態にあると判定された場合、休憩以外の行動をとるように提案したり、休憩施設以外の施設を推奨したりする情報を提示する。
また、情報提示部114は、ユーザがストレス状態にあると判定された場合、ストレスを解消させる行動をとるように提案したり、そのような行動をとることができる施設を推奨したりする情報を提示する。一方、情報提示部114は、ユーザがストレス状態にないと判定された場合、その状態にふさわしい行動をとるように提案したり、そのような行動をとることができる施設を推奨したりする情報を提示する。
本実施形態では、情報提示部114による情報の提示方法として、その情報の表示画面をディスプレイ104に表示させる方法と、その情報の出力音声をスピーカ105から出力させる方法とを用いている。
変化量算出部116は、第1のタイミングと第2のタイミングとの間における、各度数(空腹度、覚醒度、ストレス度)の変化量を算出する。本実施形態では、車両のACC電源がOFFに切り替えられたときを第1のタイミングとしており、車両のACC電源がONに切り替えられたときを第2のタイミングとしている。このように第1,第2のタイミングを設定することにより、第1のタイミングから第2のタイミングまでの間はユーザが車外にいて、第2のタイミングのときにユーザが車内に戻ってきたと推定することができる。そして、第2のタイミングのときに度数が大きく変化していれば、ユーザが車外にて想定された行動をとった直後の特定の状態(例えば、空腹状態、覚醒状態、ストレス状態等)である可能性が高いと考えることができる。なお、車両のACC電源のOFFへの切り替え、および、車両のACC電源のONへの切り替えは、ACC切替検出部115によって検出される。
閾値変更部117は、変化量算出部116によって算出された変化量が、閾値記憶部106に記憶されている第2の閾値よりも大きいか否かを判定する。そして、閾値変更部117は、上記変化量が上記第2の閾値よりも大きいと判定した場合、第1の閾値を第2のタイミングにおける度数を基準とする値に変更する。本実施形態では、閾値変更部117は、第1の閾値を、第2のタイミングにおける度数と同じ値に変更する。上記したとおり、第2のタイミングのときは、ユーザが車外にて想定された行動をとった直後の特定の状態(例えば、空腹状態、覚醒状態、ストレス状態等)である可能性が高く、その特定の状態を判定するための第1の閾値をそのときの度数と同じ値に変更することにより、第1の閾値をユーザの状態がより厳密に反映されたものとすることができる。
〔情報提示装置10による情報提示処理の一例〕
図2は、本発明の一実施形態に係る情報提示装置10による情報提示処理の一例を示すフローチャートである。例えば、図2に例示する処理は、情報提示装置10の電源がONに切り替えられた状態にある間、常時実行される。
まず、生体情報取得部111が、空腹センサ101から生体情報を取得したか否かを判定する(ステップS202)。ここで、空腹センサ101から生体情報を取得していないと生体情報取得部111が判定した場合(ステップS202:No)、情報提示装置10は、ステップS210へ処理を進める。
一方、空腹センサ101から生体情報を取得したと生体情報取得部111が判定した場合(ステップS202:Yes)、度数算出部112が、取得された生体情報に基づいて、ユーザの空腹度を算出する(ステップS204)。そして、状態判定部113が、算出された空腹度と閾値記憶部106に記憶されている空腹度の第1の閾値とに基づいて、ユーザが空腹状態にあるか否かを判定する(ステップS206)。さらに、情報提示部114が、ステップS206による空腹状態の判定結果に応じた情報を提示する(ステップS208)。その後、情報提示装置10は、ステップS202以降の処理を再度実行する。
ステップS210では、生体情報取得部111が、眠気センサ102から生体情報を取得したか否かを判定する。ここで、眠気センサ102から生体情報を取得していないと生体情報取得部111が判定した場合(ステップS210:No)、情報提示装置10は、ステップS218へ処理を進める。
一方、眠気センサ102から生体情報を取得したと生体情報取得部111が判定した場合(ステップS210:Yes)、度数算出部112が、取得された生体情報に基づいて、ユーザの覚醒度を算出する(ステップS212)。そして、状態判定部113が、算出された覚醒度と閾値記憶部106に記憶されている覚醒度の第1の閾値とに基づいて、ユーザが覚醒状態にあるか否かを判定する(ステップS214)。さらに、情報提示部114が、ステップS214による覚醒状態の判定結果に応じた情報を提示する(ステップS216)。その後、情報提示装置10は、ステップS202以降の処理を再度実行する。
ステップS218では、生体情報取得部111が、ストレスセンサ103から生体情報を取得したか否かを判定する。ここで、ストレスセンサ103から生体情報を取得していないと生体情報取得部111が判定した場合(ステップS218:No)、情報提示装置10は、ステップS202以降の処理を再度実行する。
一方、ストレスセンサ103から生体情報を取得したと生体情報取得部111が判定した場合(ステップS218:Yes)、度数算出部112が、取得された生体情報に基づいて、ユーザのストレス度を算出する(ステップS220)。そして、状態判定部113が、算出されたストレス度と閾値記憶部106に記憶されているストレス度の第1の閾値とに基づいて、ユーザがストレス状態にあるか否かを判定する(ステップS222)。さらに、情報提示部114が、ステップS222によるストレス状態の判定結果に応じた情報を提示する(ステップS224)。その後、情報提示装置10は、ステップS202以降の処理を再度実行する。
〔情報提示装置10による閾値変更処理の一例〕
図3は、本発明の一実施形態に係る情報提示装置10による閾値変更処理の一例を示すフローチャートである。例えば、図3に例示する処理は、情報提示装置10が搭載されている車両のACC電源がOFFに切り替えられるタイミングで実行される。
まず、ACC切替検出部115が、車両のACC電源のOFFへの切り替えを検出したか否かを判定する(ステップS302)。ここで、車両のACC電源のOFFへの切り替えを検出していないとACC切替検出部115が判定した場合(ステップS302:No)、情報提示装置10は、引き続き、ステップS302の検出処理を行う。
一方、車両のACC電源のOFFへの切り替えを検出したとACC切替検出部115が判定した場合(ステップS302:Yes)、生体情報取得部111が、各センサ(空腹センサ101、眠気センサ102、ストレスセンサ103)から各生体情報を取得する(ステップS304)。そして、度数算出部112が、取得された各生体情報に基づいて、ユーザの特定の状態についての各度数(空腹度、覚醒度、ストレス度)を算出する(ステップS306)。さらに、度数算出部112は、算出した各度数を、メモリ等の記憶媒体に一旦記憶させておく(ステップS308)。
続いて、ACC切替検出部115が、車両のACC電源のONへの切り替えを検出したか否かを判定する(ステップS310)。ここで、車両のACC電源のONへの切り替えを検出していないとACC切替検出部115が判定した場合(ステップS310:No)、情報提示装置10は、引き続き、ステップS310の検出処理を行う。
一方、車両のACC電源のONへの切り替えを検出したとACC切替検出部115が判定した場合(ステップS310:Yes)、生体情報取得部111が、各センサ(空腹センサ101、眠気センサ102、ストレスセンサ103)から各生体情報を取得する(ステップS312)。そして、度数算出部112が、取得された各生体情報に基づいて、ユーザの特定の状態についての各度数(空腹度、覚醒度、ストレス度)を算出する(ステップS314)。
その後、変化量算出部116が、ステップS308で記憶媒体に記憶された各度数と、ステップS314で算出された各度数とを使用して、車両のACC電源がOFFに切り替えられた第1のタイミングと、車両のACC電源がONに切り替えられた第2のタイミングとの間における、各度数(空腹度、覚醒度、ストレス度)の変化量を算出する(ステップS316)。
そして、閾値変更部117が、ステップS316で算出された各度数(空腹度、覚醒度、ストレス度)の変化量が、閾値記憶部106に記憶されている第2の閾値よりも大きいか否かを判定する(ステップS318)。
ここで、各度数(空腹度、覚醒度、ストレス度)の少なくとも一つについて、ステップS316で算出された変化量が、閾値記憶部106に記憶されている第2の閾値よりも大きいと判定された場合(ステップS318:Yes)、そのように判定された度数についての第1の閾値を変更する(ステップS320)。そして、情報提示装置10は、図3に示す一連の処理を終了する。
一方、各度数(空腹度、覚醒度、ストレス度)の全てについて、ステップS316で算出された変化量が、閾値記憶部106に記憶されている第2の閾値よりも大きくないと判定された場合(ステップS318:No)、情報提示装置10は、図3に示す一連の処理を終了する。
〔空腹度に応じた情報提示方法の一例〕
図4は、本発明の一実施形態に係る情報提示装置10による空腹度に応じた情報提示方法の一例を示す図である。ここでは、空腹センサ101によってユーザから検出された生体情報に基づいてユーザの空腹度を算出し、算出された空腹度と閾値記憶部106に記憶されている第1の閾値とに基づいてユーザに提示する情報を変更する例を説明する。なお、本例では、空腹度の範囲を0〜100とし、且つ、空腹度の第1の閾値の初期値を「50」としているが、これに限らない。
図4(a)に示すように、度数算出部112によって算出された空腹度が第1の閾値(すなわち、「50」)よりも低い場合、状態判定部113は、「ユーザが空腹状態にない」と判定する。この場合、情報提示部114は、その判定結果に応じた情報(例えば、「運動をしてはいかがでしょう」)を推奨情報提示画面により提示する。一方、図4(b)に示すように、度数算出部112によって算出された空腹度が第1の閾値よりも高い場合、状態判定部113は、「ユーザが空腹状態にある」と判定する。この場合、情報提示部114は、その判定結果に応じた情報(例えば、「食事をしてはいかがでしょう」)を推奨情報提示画面により提示する。
〔覚醒度に応じた情報提示方法の一例〕
図5は、本発明の一実施形態に係る情報提示装置10による覚醒度に応じた情報提示方法の一例を示す図である。ここでは、眠気センサ102によってユーザから検出された生体情報に基づいてユーザの覚醒度を算出し、算出された覚醒度と閾値記憶部106に記憶されている第1の閾値とに基づいてユーザに提示する情報を変更する例を説明する。なお、本例では、覚醒度の範囲を0〜100とし、且つ、覚醒度の第1の閾値の初期値を「50」としているが、これに限らない。
図5(a)に示すように、度数算出部112によって算出された覚醒度が第1の閾値(すなわち、「50」)よりも低い場合、状態判定部113は、「ユーザが覚醒状態にない」と判定する。この場合、情報提示部114は、その判定結果に応じた情報(例えば、「休憩をとってはいかがでしょうか?」)を推奨情報提示画面により提示する。一方、図5(b)に示すように、度数算出部112によって算出された覚醒度が第1の閾値よりも高い場合、状態判定部113は、「ユーザが覚醒状態にある」と判定する。この場合、情報提示部114は、その判定結果に応じた情報(例えば、「運動をしてはいかがでしょうか?」)を推奨情報提示画面により提示する。
〔ストレス度に応じた情報提示方法の一例〕
図6は、本発明の一実施形態に係る情報提示装置10によるストレス度に応じた情報提示方法の一例を示す図である。ここでは、ストレスセンサ103によってユーザから検出された生体情報に基づいてユーザのストレス度を算出し、算出されたストレス度と閾値記憶部106に記憶されている第1の閾値とに基づいてユーザに提示する情報を変更する例を説明する。なお、本例では、ストレス度の範囲を0〜100とし、且つ、ストレス度の第1の閾値の初期値を「50」としているが、これに限らない。
図6(a)に示すように、度数算出部112によって算出されたストレス度が第1の閾値(すなわち、「50」)よりも低い場合、状態判定部113は、「ユーザがストレス状態にない」と判定する。この場合、情報提示部114は、その判定結果に応じた情報(例えば、「英会話教室にいってはいかがでしょうか?」)を推奨情報提示画面により提示する。一方、図6(b)に示すように、度数算出部112によって算出されたストレス度が第1の閾値よりも高い場合、状態判定部113は、「ユーザがストレス状態にある」と判定する。この場合、情報提示部114は、その判定結果に応じた情報(例えば、「運動をしてはいかがでしょうか?」)を推奨情報提示画面により提示する。
〔第1の閾値(空腹度)の変更方法の一例〕
図7は、本発明の一実施形態に係る情報提示装置10による第1の閾値(空腹度)の変更方法の一例を示す図である。
図7(a)に示す例では、第1のタイミングのときの空腹度が「90」であり、第2のタイミングのときの空腹度が「55」である。また、空腹度の第1の閾値には「50」が設定されており、空腹度の第2の閾値には「30」が設定されている。
この場合、変化量算出部116は、空腹度の変化量を「35」と算出する。そして、閾値変更部117は、この変化量「35」が第2の閾値「30」よりも大きいことから、空腹度の第1の閾値を「50」から、第2のタイミングのときの空腹度と同じ「55」へ変更する。
第2のタイミングでACC電源がOFFからONに切り替えられたことにより、それまでユーザが車外にいて、この時点でユーザが車内に戻ってきたと推定される。加えて、空腹度が第2の閾値「30」を超えて大きく減っている。よって、ここでの空腹度「55」は、実際にユーザが車外にて食事をとった直後の空腹度であると考えられるから、情報提示装置10は、空腹度の第1の閾値を「55」に変更することにより、その後は、ユーザの空腹状態をより適切に判定し、ユーザの空腹状態に応じた適切な情報を提示できるようになる。例えば、空腹度の第1の閾値を「55」に変更したことで、空腹度が「50」〜「55」の間であっても、「空腹状態にない」と判定されるようになる。これにより、例えば、ユーザが食事をとった直後であるにも関わらず、さらに食事をとるように奨める情報が提示されてしまうことを防止することができる。
なお、図7(a)の変形例として、空腹度の第1の閾値を「50」から、第2のタイミングのときの空腹度「55」よりも所定値だけ大きい値(例えば、所定値を「5」とする場合、「60」)へ変更するようにしてもよい。この場合、ユーザが食事をとった直後、ユーザの空腹度が僅かに増加してしまった場合に、「空腹状態にある」と判定されてしまうことを防止することができる。
図7(b)に示す例では、第1のタイミングのときの空腹度が「10」であり、第2のタイミングのときの空腹度が「45」である。また、空腹度の第1の閾値には「50」が設定されており、空腹度の第2の閾値には「30」が設定されている。
この場合、変化量算出部116は、空腹度の変化量を「35」と算出する。そして、閾値変更部117は、この変化量「35」が第2の閾値「30」よりも大きいことから、空腹度の第1の閾値を「50」から、第2のタイミングのときの空腹度と同じ「45」へ変更する。
ここでの空腹度「45」は、実際にユーザが車外にて運動等を行うことにより空腹度が増加した直後の空腹度であると考えられるから、情報提示装置10は、空腹度の第1の閾値を「45」に変更することにより、その後は、ユーザの空腹状態をより適切に判定し、ユーザの空腹状態に応じた適切な情報を提示できるようになる。例えば、空腹度の第1の閾値を「45」に変更したことで、空腹度が「45」〜「50」の間であっても、「空腹状態にある」と判定されるようになる。これにより、例えば、ユーザが空腹状態にあるにも関わらず、さらに空腹度が増加するような行動をとるように推奨する情報が提示されてしまうことを防止することができる。
なお、図7(b)の変形例として、空腹度の第1の閾値を「50」から、第2のタイミングのときの空腹度「45」よりも所定値だけ小さい値(例えば、所定値を「5」とする場合、「40」)へ変更するようにしてもよい。この場合、ユーザが「空腹状態にある」と判定された直後、ユーザが食事をとっていないにも関わらず、ユーザの空腹度が僅かに減少してしまった場合に、「空腹状態にない」と判定されてしまうことを防止することができる。
〔第1の閾値(覚醒度)の変更方法の一例〕
図8は、本発明の一実施形態に係る情報提示装置10による第1の閾値(覚醒度)の変更方法の一例を示す図である。
図8(a)に示す例では、第1のタイミングのときの覚醒度が「90」であり、第2のタイミングのときの覚醒度が「55」である。また、覚醒度の第1の閾値には「50」が設定されており、覚醒度の第2の閾値には「30」が設定されている。
この場合、変化量算出部116は、覚醒度の変化量を「35」と算出する。そして、閾値変更部117は、この変化量「35」が第2の閾値「30」よりも大きいことから、覚醒度の第1の閾値を「50」から、第2のタイミングのときの覚醒度と同じ「55」へ変更する。
第2のタイミングでACC電源がOFFからONに切り替えられたことにより、それまでユーザが車外にいて、この時点でユーザが車内に戻ってきたと推定される。加えて、覚醒度が第2の閾値「30」を超えて大きく減っている。よって、ここでの覚醒度「55」は、実際にユーザが車外にて運動等を行うことにより眠気が増加した直後の覚醒度であると考えられるから、情報提示装置10は、覚醒度の第1の閾値を「55」に変更することにより、その後は、ユーザの覚醒状態をより適切に判定し、ユーザの覚醒状態に応じた適切な情報を提示できるようになる。例えば、覚醒度の第1の閾値を「55」に変更したことで、覚醒度が「50」〜「55」の間であっても、「覚醒状態にない」と判定されるようになる。これにより、例えば、ユーザが眠気が増加した状態であるにも関わらず、さらに眠気が増加するような行動をとるように推奨する情報が提示されてしまうことを防止することができる。
なお、図8(a)の変形例として、覚醒度の第1の閾値を「50」から、第2のタイミングのときの覚醒度「55」よりも所定値だけ大きい値(例えば、所定値を「5」とする場合、「60」)へ変更するようにしてもよい。この場合、ユーザが「覚醒状態にない」と判定された直後、ユーザが休憩をとっていないにも関わらず、ユーザの覚醒度が僅かに増加してしまった場合に、「覚醒状態にある」と判定されてしまうことを防止することができる。
図8(b)に示す例では、第1のタイミングのときの覚醒度が「10」であり、第2のタイミングのときの覚醒度が「45」である。また、覚醒度の第1の閾値には「50」が設定されており、覚醒度の第2の閾値には「30」が設定されている。
この場合、変化量算出部116は、覚醒度の変化量を「35」と算出する。そして、閾値変更部117は、この変化量「35」が第2の閾値「30」よりも大きいことから、覚醒度の第1の閾値を「50」から、第2のタイミングのときの覚醒度と同じ「45」へ変更する。
ここでの覚醒度「45」は、実際にユーザが車外にて休憩をとった直後の覚醒度であると考えられるから、情報提示装置10は、覚醒度の第1の閾値を「45」に変更することにより、その後は、ユーザの覚醒状態をより適切に判定し、ユーザの覚醒状態に応じた適切な情報を提示することできるようになる。例えば、覚醒度の第1の閾値を「45」に変更したことで、覚醒度が「45」〜「50」の間であっても、「覚醒状態にある」と判定されるようになる。これにより、例えば、ユーザが休憩をとった直後であるにも関わらず、さらに休憩をとるように奨める情報が提示されてしまうことを防止することができる。
なお、図8(b)の変形例として、覚醒度の第1の閾値を「50」から、第2のタイミングのときの覚醒度「45」よりも所定値だけ小さい値(例えば、所定値を「5」とする場合、「40」)へ変更するようにしてもよい。この場合、ユーザが休憩をとった直後、ユーザの覚醒度が僅かに減少してしまった場合に、「覚醒状態にない」と判定されてしまうことを防止することができる。
〔第1の閾値(ストレス度)の変更方法の一例〕
図9は、本発明の一実施形態に係る情報提示装置10による第1の閾値(ストレス度)の変更方法の一例を示す図である。
図9(a)に示す例では、第1のタイミングのときのストレス度が「90」であり、第2のタイミングのときのストレス度が「55」である。また、ストレス度の第1の閾値には「50」が設定されており、ストレス度の第2の閾値には「30」が設定されている。
この場合、変化量算出部116は、ストレス度の変化量を「35」と算出する。そして、閾値変更部117は、この変化量「35」が第2の閾値「30」よりも大きいことから、ストレス度の第1の閾値を「50」から、第2のタイミングのときのストレス度と同じ「55」へ変更する。
第2のタイミングでACC電源がOFFからONに切り替えられたことにより、それまでユーザが車外にいて、この時点でユーザが車内に戻ってきたと推定される。加えて、ストレス度が第2の閾値「30」を超えて大きく減っている。よって、ここでのストレス度「55」は、実際にユーザが車外にてストレスを解消する行動をとった直後のストレス度であると考えられるから、情報提示装置10は、ストレス度の第1の閾値を「55」に変更することにより、その後は、ユーザのストレス状態をより適切に判定し、ユーザのストレス状態に応じた適切な情報を提示できるようになる。例えば、ストレス度の第1の閾値を「55」に変更したことで、ストレス度が「50」〜「55」の間であっても、「ストレス状態にない」と判定されるようになる。これにより、例えば、ユーザがストレスを解消する行動をとった直後であるにも関わらず、さらにストレスを解消する行動をとるように奨める情報が提示されてしまうことを防止することができる。
なお、図9(a)の変形例として、ストレス度の第1の閾値を「50」から、第2のタイミングのときのストレス度「55」よりも所定値だけ大きい値(例えば、所定値を「5」とする場合、「60」)へ変更するようにしてもよい。この場合、ユーザがストレスを解消する行動をとった直後、ユーザのストレス度が僅かに増加してしまった場合に、「ストレス状態にある」と判定されてしまうことを防止することができる。
図9(b)に示す例では、第1のタイミングのときのストレス度が「10」であり、第2のタイミングのときのストレス度が「45」である。また、ストレス度の第1の閾値には「50」が設定されており、ストレス度の第2の閾値には「30」が設定されている。
この場合、変化量算出部116は、ストレス度の変化量を「35」と算出する。そして、閾値変更部117は、この変化量「35」が第2の閾値「30」よりも大きいことから、ストレス度の第1の閾値を「50」から、第2のタイミングのときのストレス度と同じ「45」へ変更する。
ここでのストレス度「45」は、実際にユーザのストレス度が車外にて大きく増加した直後のストレス度であると考えられるから、情報提示装置10は、ストレス度の第1の閾値を「45」に変更することにより、その後は、ユーザのストレス状態をより適切に判定し、ユーザのストレス状態に応じた適切な情報を提示できるようになる。例えば、ストレス度の第1の閾値を「45」に変更したことで、ストレス度が「45」〜「50」の間であっても、「ストレス状態にある」と判定されるようになる。これにより、例えば、ユーザがストレス状態にあるにも関わらず、さらにストレス度が増加するような行動をとるように推奨する情報が提示されてしまうことを防止することができる。
なお、図9(b)の変形例として、ストレス度の第1の閾値を「50」から、第2のタイミングのときのストレス度「45」よりも所定値だけ小さい値(例えば、所定値を「5」とする場合、「40」)へ変更するようにしてもよい。この場合、ユーザが「ストレス状態にある」と判定された直後、ユーザがストレスを解消する行動をとっていないにも関わらず、ユーザのストレス度が僅かに減少してしまった場合に、「ストレス状態にない」と判定されてしまうことを防止することができる。
以上説明したとおり、本発明の一実施形態によれば、第1のタイミングと第2のタイミングとの間にユーザの状態を示す何れかの度数(空腹度、覚醒度、ストレス度)が大きく変化したときに、その度数に関し、その第2のタイミングのときの度数を基準とした値に第1の閾値が変更される。ユーザの状態を示す度数が大きく変化したときは、ユーザが想定された行動(食事、休憩、運動等)をとった直後である可能性が高い。このため、このときの度数に基づく値を第1の閾値に設定することにより、ユーザが実際にとった行動に応じて、第1の閾値をユーザの状態が適切に反映されたものとすることができる。これにより、例えば、ユーザが想定された行動をとった直後に、それと同じ行動をとるように推奨する情報を提示されてしまう等の不具合を防止することができる。
また、本発明の一実施形態によれば、第1のタイミングと第2のタイミングとの間にユーザの状態を示す何れの度数(空腹度、覚醒度、ストレス度)も大きく変化しなかったときは、何れの度数についても、第1の閾値が変更されずに維持される。これにより、想定された行動をとらなかったユーザの状態に応じて、第1の閾値をユーザの状態が適切に反映されたものとすることができる。これにより、例えば、ユーザが想定された行動をとっていないのに、その行動をとるように推奨する情報が提示されなくなってしまう等の不具合を防止することができる。
なお、上記実施形態において、閾値変更部117は、車両のACC電源がOFFに切り替えられたとき(第1のタイミング)から車両のACC電源がONに切り替えられたとき(第2のタイミング)までの期間の長さが所定値よりも長い場合、第1の閾値を変更しないようにしてもよい。例えば、ユーザが自宅に帰宅した場合等、上記期間の長さが極度に長い場合、次に車両のACC電源がONに切り替えられたとき(第2のタイミング)のときに得られる度数は、上記期間中にユーザが行った様々な行動が反映されたものとなる。したがって、特定の行動をとった直後の度数に基づいて第1の閾値を変更するように構成された本発明において、このようなケースで得られた度数を用いて第1の閾値を変更することは、適切ではないからである。
また、上記実施形態において、閾値変更部117は、第1のタイミングにおける度数が第1の閾値よりも小さく、且つ、第2のタイミングにおける度数が第1の閾値よりも大きい場合、または、第1のタイミングにおける度数が第1の閾値よりも大きく、且つ、第2のタイミングにおける度数が第1の閾値よりも小さい場合(要するに、第1のタイミングから第2のタイミングの間に、度数が第1の閾値をまたいで変化した場合)、第1の閾値を変更しないようにしてもよい。
図10は、本発明の一実施形態に係る情報提示装置による第1の閾値の変更方法の変形例(第1変形例)を示す図である。
例えば、図10(a)に示す例では、空腹度の第1の閾値に「50」が設定されており、空腹度が「70」から第1の閾値「50」をまたいで「30」へ変化している。ここで、第1の閾値を「50」のままとしても、ユーザが食事をとった直後に、また食事をするように推奨する情報を提示してしまわないようにすることができる。また、空腹度の第1の閾値を「30」へ変更してしまうと、それ以降、僅かに空腹度が増加しただけで(例えば、「32」に増加した場合)、「空腹状態にある」と判定されてしまう。これに対し、第1の閾値を「50」のままで変更しないようにすることにより、それ以降、空腹度が「30」から僅かに増加したとしても、空腹度が第1の閾値「50」を超えない限りは、「空腹状態にない」と判定されるようになる。したがって、ユーザの空腹状態に応じた適切な情報が提示されるようになる。
また、図10(b)に示す例では、空腹度の第1の閾値に「50」が設定されており、空腹度が「30」から第1の閾値「50」をまたいで「70」へ変化している。ここで、第1の閾値を「50」のままとしても、ユーザがまだ食事をとっていないことに応じて、食事をするように推奨する情報が提示されるようにすることができる。また、空腹度の第1の閾値を「70」へ変更してしまうと、それ以降、僅かに空腹度が減少しただけで(例えば、「68」に減少した場合)、「空腹状態にない」と判定されてしまう。これに対し、第1の閾値を「50」のままで変更しないようにすることにより、それ以降、空腹度が「70」から僅かに減少したとしても、空腹度が第1の閾値「50」未満とならない限りは、「空腹状態にある」と判定されるようになる。したがって、ユーザの空腹状態に応じた適切な情報が提示されるようになる。
また、上記実施形態において、閾値変更部117は、変更後の第1の閾値が、所定の範囲内となる場合に限り、第1の閾値を変更するようにしてもよい。特に、第1の閾値が極度に大きい値および極度に小さい値に変更されないように、所定の範囲を予め設定しておくことが好ましい。
図11は、本発明の一実施形態に係る情報提示装置による第1の閾値の変更方法の変形例(第2変形例)を示す図である。この例では、空腹度の第1の閾値の所定の範囲として「20〜80」が設定されている。閾値変更部117は、変更後の第1の閾値が「20〜80」の範囲内となる場合に限り、空腹度の第1の閾値を変更する。
例えば、図11(a)に示すように、空腹度が「45」から「10」に変化したとする。この場合、空腹度の第1の閾値が「10」に変更されてしまうと、それ以降、空腹度が僅かに(例えば「12」に)増加しただけであっても、「空腹状態にある」と判定されてしまう。そこで、変更後の第1の閾値が上記範囲の下限値である「20」よりも小さくなる場合、閾値変更部117は、第1の閾値を変更しない。これにより、空腹度の第1の閾値が、極度に小さい値(「0〜19」)に変更されないようにする。その結果、実際にはユーザが空腹状態にないのに「空腹状態にある」と判定されてしまうことを防止することができる。
また、図11(b)に示すように、空腹度が「55」から「90」に変化したとする。この場合、空腹度の第1の閾値が「90」に変更されてしまうと、それ以降、空腹度が僅かに(例えば「88」に)減少しただけであっても、「空腹状態にない」と判定されてしまう。そこで、変更後の第1の閾値が上記範囲の上限値である「80」よりも大きくなる場合、閾値変更部117は、第1の閾値を変更しない。これにより、空腹度の第1の閾値が、極度に大きい値(「81〜100」)に変更されないようにする。その結果、実際にはユーザが空腹状態にあるのに「空腹状態にない」と判定されてしまうことを防止することができる。
また、上記実施形態において、閾値変更部117は、変更後の第1の閾値が、所定の範囲の下限値よりも小さくなる場合、第1の閾値を下限値に変更し、変更後の第1の閾値が、所定の範囲の上限値よりも大きくなる場合、第1の閾値を上限値に変更するようにしてもよい。
図12は、本発明の一実施形態に係る情報提示装置による第1の閾値の変更方法の変形例(第3変形例)を示す図である。この例では、空腹度の第1の閾値の所定の範囲として「20〜80」が設定されている。
例えば、図12(a)に示すように、空腹度が「45」から「10」に変化したとする。この場合、閾値変更部117は、第1の閾値を「10」に変更してしまうと、変更後の第1の閾値が上記範囲の下限値である「20」よりも小さくなってしまうので、上記範囲の下限値である「20」へ変更する。
また、図12(b)に示すように、空腹度が「55」から「90」に変化したとする。この場合、閾値変更部117は、第1の閾値を「90」に変更してしまうと、変更後の第1の閾値が上記範囲の上限値である「80」よりも大きくなってしまうので、第1の閾値を上記範囲の上限値である「80」へ変更する。
この第3変形例によっても、空腹度の第1の閾値が、極度に大きい値(「81〜100」)や、極度に小さい値(「0〜19」)に変更されないようになる。これにより、上記第2変形例と同様に、実際には空腹状態にあるのに「空腹状態にない」と判定されてしまったり、実際には空腹状態にないのに「空腹状態にある」と判定されてしまったりすることを防止することができる。
なお、上記第1〜第3変形例は、空腹度の第1の閾値の変更方法の変形例について説明しているが、覚醒度、ストレス度についても、上記第1〜第3変形例と同様に、第1の閾値の変更方法を変形させることができる。
また、上記実施形態では、特許請求の範囲に記載の「特定の状態」の一例として、空腹状態、覚醒状態およびストレス状態を用いているが、本発明はこれに限らない。また、上記実施形態では、各センサ(空腹センサ101、眠気センサ102、ストレスセンサ103)を用いて、各度数(空腹度、覚醒度、ストレス度)を算出するようにしているが、本発明はこれに限らない。例えば、上記各度数のうちの少なくとも何れか一つを、従来知られているその他の方法(例えば、画像からユーザの動きを検出する方法、車内ネットワークからユーザの運転パターンを検出する方法等)を用いることにより、算出するようにしてもよい。
また、上記実施形態において、自車両の位置を検出する位置検出装置と、地図データベースとを情報提示装置10にさらに設け、情報提示部114が、地図データベースに登録されている複数の施設の中から、自車両の現在位置の近傍の施設であって、且つ、状態判定部113によるユーザの状態の判定結果に応じたジャンルの施設(例えば、食事施設、休憩施設、運動施設等)を推奨する情報を提示するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、車両のACC電源がOFFに切り替えられたときを第1のタイミングとし、車両のACC電源がONに切り替えられたときを第2のタイミングとしているが、本発明はこれに限らない。例えば、推奨情報を提示したタイミングを第1のタイミングとし、その第1のタイミングから所定時間(例えば、1時間)経過した後のタイミングを第2のタイミングとしてもよい。この場合、車両のACC電源の切り替えを要しないため、車両のACC電源がONのままであっても、ユーザの車内での行動に応じて、第1の閾値を変更することができるようになる。したがって、この構成は、ユーザに提示する推奨情報が、車内で行うことが可能な行動(例えば、食事等)を推奨する情報である場合に有効である。これ以外にも、第1,第2のタイミングは、予め定められたタイミングに限らず、例えば、周期的またはランダムに決定されたタイミング等であってもよい。
なお、推奨情報にて推奨する行動が、車内で行うことが可能な行動であるか否かを判定し、推奨情報にて推奨する行動が車内で行うことが可能な行動である場合には、上記のように推奨情報を提示したタイミングを基準とする第1,第2のタイミングを適用し、推奨情報にて推奨する行動が車内で行うことが不可能な行動である場合には、ACC電源の切り替え時を第1,第2のタイミングとして適用するようにしてもよい。
第1,第2のタイミングの適用に関して、ACC電源の切り替えを要しない構成とする場合、特許請求の範囲に記載の情報提示装置は、車両に搭載されている装置に限定されず、車両に搭載されている装置以外の装置(例えば、携帯用の情報提示装置、スマートフォン等の携帯端末等)にも適用することができる。
その他、上記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。