JP6344925B2 - シールド掘削機 - Google Patents

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本発明は、シールド掘削機に関し、例えば、トンネルの分岐・合流部等の大断面地下空間を構築するために用いられるシールド掘削機に関する。
地下道の分岐・合流部等の大断面地下空間を構築するにあたり、超大型のシールド掘削機を用いて施工を行うことは、構造面及びコスト面から困難であるため、小型のシールド掘削機を用いて、目的とする空間の外周を囲むように複数のルーフトンネルを掘削し、複数のルーフトンネル同士を接合してリング状の覆工壁を構築し、覆工壁の内側を掘削して大断面地下空間を構築することが提案されている。
例えば、特許文献1には、既設のシールドトンネルの外方に、このシールドトンネルを囲むように、小型のシールド掘削機を用いて、複数のルーフシールドトンネル(以下、単に「ルーフトンネル」という)を掘削し、掘削したルーフトンネル同士を接合してリング状の覆工壁を構築し、この内側を掘削して拡幅部位を形成する施工方法が提案されている。
具体的には、特許文献1の施工方法は、地中空洞の施工予定位置の外側に、複数のルーフトンネルを所定間隔で配列した状態で施工し、そのルーフトンネルの内側から、隣り合うルーフトンネル相互に改良ゾーンを形成し、改良ゾーン内において隣り合うルーフトンネル間を掘削して、ルーフトンネル間およびルーフトンネル内に、隣り合うルーフトンネル同士を接合する壁を先受工として先行施工した後、壁の内側を掘削して地中空洞を構築している。上記の改良ゾーンは、隣り合うルーフトンネル間の接合予定位置を含む領域を凍結工法で凍結させることにより形成している。
また、特許文献2には、シールドトンネルの拡幅予定部位の周囲を複数の鋼管によりパイプルーフを形成して支持するシールドトンネルの拡幅工法が開示されている。この拡幅工法は、図15に示すように、シールドトンネル101の一部を拡大して、鋼管を地山内に挿入するための発進部103を構築する発進部構築工程と、複数の前記鋼管104を、発進部103から拡幅予定部位を囲むように挿入してパイプルーフを形成する鋼管設置工程とが示され、パイプルーフ111を構成するトンネル(鋼管104)を途中から増加させていくことにより、断面形状が漸次拡径しているパイプルーフ111を形成している。
特開2007−217911号公報 特開2010−43440号公報
しかしながら、上述した従来技術は以下に示す技術的課題を有している。
特許文献1に記載の方法は、隣り合うルーフトンネルの間に凍結工法で改良ゾーンを設けているが、ルーフトンネル間を掘削できるように地盤を改良するには多大な時間と工費がかかるため工程全体での大きなネックになっている。
また、特許文献2に記載の工法によれば、パイプルーフを構成するトンネルを漸次増加させることにより、特許文献1と比べると地盤改良を行う領域を減らすことができるものの、やはり、トンネル間の地盤改良を大規模に行う必要があり、さらなる簡略化の手段が求められている。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであって、複数のルーフトンネル同士を接合してルーフを構築する場合に、工期を短縮できるとともに、コストを削減することができるシールド掘削機を提供することにある。
上記課題を解決するための本発明は、中空円筒状のシールド本体の隔壁に設置されたメインカッタヘッドを備えたシールド掘削機であって、前記シールド本体の外周部には、前記メインカッタヘッドから突出する小径のサブカッタヘッドが4つ設置され、4つの前記サブカッタヘッドは、前記メインカッタヘッドの上半部側の左右それぞれの位置と、下半部側の左右それぞれの位置とに配置され、上半部右側の前記サブカッタヘッドと、上半部左側の前記サブカッタヘッドとを結んだ線の長さ寸法が、下半部右側の前記サブカッタヘッドと下半部左側の前記サブカッタヘッドとを結んだ線の長さ寸法と異なるように4つのサブカッタヘッドが設置されており、前記サブカッタヘッドは、前記シールド本体の周方向に回転する回転機構に支持され、該回転機構により該シールド本体の周方向に沿って移動するようになっていることを特徴とする。
このように、本発明のシールド掘削機では、4つのサブカッタヘッドが設けられているため、図4(a)に示すように、メインカッタヘッドにより掘削されるルーフトンネルRの上半部外側の左右の位置と、ルーフトンネルRの下半部外側の左右の位置とに、サブカッタ掘削空間Sを形成することができる。また、図4(b)に示すように、各サブカッタ掘削空間Sに裏込材を充填することにより、ルーフトンネルRの上半部外側の左右の位置と、下半部外側左右の位置とに裏込充填突出部Uを形成することができる。
また、地下道の分岐・合流部等の大断面地下空間の構築にあたり、施工予定空間の外周を取り囲む複数のルーフトンネル同士を連結したルーフを構築することが行われているが、このルーフでは、各ルーフトンネルRがリング状に配置される。そして、本発明のように、ルーフトンネルRの外側に形成した裏込充填突出部UでルーフトンネルR同士を結合しようとした場合、ルーフ全体の曲率に応じるために各ルーフトンネルRの裏込充填突出部Uは、ルーフの外周側では間隔が広く、ルーフの内周側では間隔が狭くなる必要がある。
そのため、本発明では、図11に示すように、上半部右側のサブカッタヘッド23aと、上半部左側のサブカッタヘッド23bとを結んだ線の長さ寸法L1が、下半部右側のサブカッタヘッド23cと下半部左側のサブカッタヘッド23dとを結んだ線の長さ寸法L2と異なるように4つのサブカッタヘッドを設置している。すなわち、上半部右側のサブカッタヘッド23a中心と、メインカッタヘッド13の中心と、上半部左側のサブカッタヘッド23bの中心とを結んだ「角度α」が、下半部右側のサブカッタヘッド23c中心と、メインカッタヘッド13の中心と、下半部左側のサブカッタヘッド23dの中心とを結んだ「角度β」と異なっている。
この構成により、複数のルーフトンネルRをリング状に配置する場合において、「上半部側のサブカッタヘッド23a、23b」及び「下半部側のサブカッタヘッド23c、23d」の両者が、隣接するルーフトンネルRの裏込充填突出部Uを食い込んで掘削できる位置に配置される。
具体的には、本発明のシールド掘削機により、先ず、図5(a)に示すように、地中に施工予定空間の外周を取り囲む複数のルーフトンネルのうち、先行のルーフトンネルR1、R3を構築する。このとき、先行のルーフトンネルR1、R3の外側に突出するように形成されたサブカッタ掘削空間Sに裏込材を充填し、先行のルーフトンネルR1、R3の外側の左右両側に、4カ所の裏込充填突出部Uを形成する。なお、図中の符号uは、シールド外側と地山の隙間に裏込材を充填し形成された裏込部を示している。
次に、図5(b)に示すように、本発明のシールド掘削機により、先行のルーフトンネルR1、R3に隣接させた後行のルーフトンネルR2を構築する。本発明では、上記のように4つのサブカッタヘッドが配置されているため、リング状に配置された先行ルーフトンネルR1、R3の両者に隣接させて後行ルーフトンネルR2を構築する際に、サブカッタヘッドにより、先行ルーフトンネルR1、R3の各裏込充填突出部Uを食い込ませて掘削したサブカッタ掘削空間を形成することができる。
次に、図5(c)に示すように、先行ルーフトンネルR1、R3の各裏込充填突出部Uに食い込ませて掘削したサブカッタ掘削空間Sに、裏込材の充填を行うことにより、先行ルーフトンネルR1、R3と、後行ルーフトンネルR2とが裏込材により接合される。すなわち、先行ルーフトンネルR1、R3の裏込充填突出部Uと、後行ルーフトンネルR2の裏込充填突出部Uとが接合され、先行ルーフトンネルR1、R3と後行ルーフトンネルR2とが連結される。
このように、本発明によれば、施工予定空間の外周を取り囲む複数のルーフトンネルによりルーフを構築する際、隣接するルーフトンネル同士を裏込により接合できるため、従来技術の方法と比べ、地山を形成する改良ゾーンの領域を減少させる若しくは無くすことができ、工期が短縮されると共に、コストが低減される。
この構成により、シールド掘削機が、地中を掘削しているときに軸方向にローリングして、裏込充填突出部の位置が所定の位置から変位しそうになっても、サブカッタヘッドの位置を掘削機本体に対して相対的に調節することにより、先行のルーフトンルの裏込充填突出部を食い込んでラップ掘削することができる。
また、回転機構を設けることにより、連結させるルーフトンネルが複雑な線形形状で形成されていても、ルーフトンネル同士を裏込により接合することができる。
具体的には、図6〜10に示すように、既設のシールドトンネルT1とランプトンネルT2との分岐・合流部の始点(図6のA−A断面位置)から終点(図6のE−E断面位置)に向かって漸次断面が拡径するルーフRSを、複数のルーフトンネルRを連結して構築する際、各ルーフトンネルRが複雑な線形形状で形成する場合があるが、本発明のシールド掘削機を用いることにより、ルーフ全体における個別のルーフトンネルRの相対位置が変化してもサブカッタヘッド23の位置を調節できるため、ルーフトンネルR同士の裏込めによる連結を確実に行うことが可能になる。
なお、図6は、既設のシールドトンネルとランプトンネルの分岐・合流部の始点から終点に向かって漸次断面が拡径するルーフを構築するためのルーフトンネルを側面視した模式図である。また、図6では、図面を見やすくするために、シールドトンネルT1に設けた発進部50A、50Bを起点にした複数のルーフトンネルのうちの一本だけを示している。また、図6に示す破線は、複数のルーフトンネルRにより構築されるルーフRSの外周線を示している。
また、図7〜10は、既設のシールドトンネルT1とランプトンネルT2の分岐・合流部の始点から終点に向かって漸次断面が拡径するルーフRSを構成するルーフトンネルRの断面を示した模式図である。なお、図7(a)が図6のA-A断面を示し、図8(a)〜(c)が図6のA−A断面からB−B断面の間においてルーフRSに合流するルーフトンネルRを示した模式図である。また、図9(a)が図6のB−B断面を示し、図9(b)が図6のC−C断面を示している。また、図10(a)が図6のD−D断面を示し、図10(b)が図6のE−E断面を示している。
図示する例では、既設のシールドトンネルT1に設けた第1発進部50Aを起点に構築する18本のルーフトンネルR(符号A1〜A18のルーフトンネルR)に、既設のシールドトンネルT1に設けた第2発進部50Bを起点に構築する18本のルーフトンネルR(符号B1〜B18のルーフトンネルR)を漸次合流させることにより、シールドトンネルT1分岐・合流部の始点から終点に向かって漸次断面が拡径するルーフRSを示している。
また、本発明は、中空円筒状のシールド本体の隔壁に設置されたメインカッタヘッドを備えたシールド掘削機であって、前記シールド本体の外周部には、前記メインカッタヘッドから突出する小径のサブカッタヘッドが4つ設置され、前記サブカッタヘッドは、前記シールド本体の周方向に回転する回転機構に支持され、該回転機構により該シールド本体の周方向に沿って移動するようになっていることを特徴とする。
また、本発明は、中空円筒状のシールド本体の隔壁に設置されたメインカッタヘッドを備えたシールド掘削機であって、前記シールド本体の外周部には、前記メインカッタヘッドから突出する小径のサブカッタヘッドが、前記メインカッタヘッドの左右両側にそれぞれ一対ずつ設置され、前記メインカッタヘッドの左半部に設置された1対のサブカッタヘッドは、前記シールド本体の周方向に回転する第1回転機構に支持され、前記メインカッタヘッドの右半部に設置された1対のサブカッタヘッドは、前記シールド本体の周方向に回転する第2回転機構に支持されていることを特徴とする。
なお、上記のメインカッタヘッドの右半部及び左半部とは、所定姿勢の状態のシールド掘削機Wを前面視した際のメインカッタヘッドの右半部及び左半部を示すものである。
このように構成することにより、ルーフ全体の曲率が変化しても隣り合うルーフトンネルR同士の裏込充填突出部を確実に結合することができる。
本発明によれば、複数のルーフトンネル同士を接合する工程に用いる場合に、工期を短縮できるとともに、コストを削減することができるシールド掘削機を提供することができる。
本実施形態のシールド掘削機の全体構成を示した模式図である。 本実施形態のシールド掘削機を正面から見た模式図である。 本実施形態のシールド掘削機のサブカッタ機構及び回転機構の構成を説明するための模式図である。 本実施形態のシールド掘削機により構築されたルーフトンネル及びルーフトンネルの外周部に形成されたサブカッタ掘削空間及び裏込充填突出部を示した模式図である。 本実施形態のシールド掘削機を用いて行うルーフトンネル同士を接合する工程を説明するための模式図である。 既設のシールドトンネルの所定位置からランプトンネルとの分岐・合流部に向かって漸次断面が拡径するルーフを構築するためのルーフトンネルを側面視した模式図である。 既設のシールドトンネルの所定位置からランプトンネルとの分岐・合流部に向かって漸次断面が拡径するルーフを構築するためのルーフトンネルの断面を示した模式図である。 既設のシールドトンネルの所定位置からランプトンネルとの分岐・合流部に向かって漸次断面が拡径するルーフを構築するためのルーフトンネルの断面を示した模式図である。 既設のシールドトンネルの所定位置からランプトンネルとの分岐・合流部に向かって漸次断面が拡径するルーフを構築するためのルーフトンネルを側面視した模式図である。 既設のシールドトンネルの所定位置からランプトンネルとの分岐・合流部に向かって漸次断面が拡径するルーフを構築するためのルーフトンネルを側面視した模式図である。 本実施形態のシールド掘削機のサブカッタの位置を説明するための模式図である。 本実施形態のシールド掘削機を用いて構築する曲率が異なるルーフを説明するための模式図である。 本実施形態のシールド掘削機の変形例を示した模式図である。 本実施形態のシールド掘削機の変形例を示した模式図である。 従来技術のシールドトンネルの拡幅工法を説明するための模式図である。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。
先ず、本実施形態のシールド掘削機Wの構成を図1〜図3を用いて説明する。
なお、図1では、図面を見やすくするために、サブカッタ機構20が1つだけ示されているが、本実施形態では、図2に示すように、サブカッタ機構20が4つ設けられている。
図1に示すように、本実施形態のシールド掘削機Wは、中空円筒状のシールド本体1と、シールド本体1の隔壁3の略中央部に設置されたメインカッタ機構10と、シールド本体1の前端側・外周部に設置された複数のサブカッタ機構20(図2参照)と、各サブカッタ機構20をシールド本体1の周方向に沿って移動させる回転機構30とを備えている。
メインカッタ機構10は、隔壁3の略中央部に設置されたメインモータ12と、メインモータ12により回転駆動するメインカッタヘッド13とを有している。なお、メインモータ12の回転軸に、メインカッタヘッドの中心軸が接続されている。メインカッタヘッド13は直径が3mであり、その前面に、スポーク状にカッタビット13aが装着されている(図2参照)。
また、メインカッタヘッド13と隔壁3との間の空隙が、掘削した土砂を取込むためのチャンバ部Cになっている。
また、図3に示すように、サブカッタ機構20は、サブカッタヘッド23を有し、シールド本体1の周方向に回転する回転機構30に支持されている。そして、サブカッタ機構20は、回転機構30の回転動作により、シールド本体1の外周部を周方向に沿って移動し、シールド機本体1の外周部の任意の位置に配置できるように構成されている。
また、シールド本体1内には、隔壁3とメインカッタ13との間に形成されたチャンバ部Cに泥水を注入する送泥管4と、メインカッタ13で掘削した土砂を、送泥管4が供給した泥水と共に後方に移送する排泥管5とが配設されている。また、送泥管4と排泥管5との間には、バイパス管6が接続され、このバイパス管6に設けられたバルブを開閉することにより、両者を連通、遮断することができるようになっている。
また、シールド本体1の内部の後方側には、エレクタ7が設けられている。このエレクタ7は、鋼製のセグメント9をリング状に組み立てる際、セグメント9をシールド本体1内周面の周方向の任意の位置に支持する。さらに、隔壁3の後方には、地山に向けて伸長する複数のシールドジャッキ8が等間隔で設けられている。このシールドジャッキ8が組み立てられたセグメント9に反力を取り、シールド掘削装置Wを前方の地山に向けて推進させるようになっている。
なお、シールド掘削機Wは、サブカッタ機構20及び回転機構30に特徴があり、それ以外の構成は、既存技術のものと同じである。そのため、以下では、サブカッタ機構20及び回転機構30の構成を具体的に説明し、それ以外の構成の説明を省略する。
先ず、回転機構30の構成を説明する。
図3に示すように、回転機構30は、シールド本体1の前端側に設置された回転リング31と、シールド本体1の周方向に回転リング31を回転させる回転モータ(回転手段)32と、回転リング31の後端部を摺動自在に支持する回転ベアリング35、36とを有している。回転リング31には、4つのサブカッタ機構20が設置されている。
具体的には、回転リング31は、シールド本体1の前端側の外周部に回転自在に設置され、その後端部がシールド本体1・内部に設置された回転モータ32の回転軸にギアを介して接続されている。また、回転リング31は、後端側外周面を回転ベアリング35に支持されていると共に、後端部を回転ベアリング36により支持されている。この構成により、回転モータ32を回転させることにより、回転リング31が、シールド本体1の外周部に沿って、周方向に回転する。
なお、図3の符号41、42、43は、チャンバ部Cに取り込まれた土砂の侵入を防ぐシール部になっている。
次に、サブカッタ機構20を説明する。
サブカッタ機構20は、図3に示すように、シールド本体1の外周部に設置された回転リング31に支持・固定された中空箱状の本体部21と、本体部21に収納されたサブカッタ用モータ(サブモータ)22と、サブモータ22により回転駆動するサブカッタヘッド23とを備えている。
なお、サブモータ22は、その回転軸がサブカッタヘッド23の回転軸に接続され、サブカッタヘッド23を回転させる。
また、サブカッタヘッド23は直径が1mの円状に形成されている。また、サブカッタヘッド23は、メインカッタヘッド13の後方側に該メインカッタヘッドと平行に且つメインカッタヘッド13の外周縁部から突出するように配置されている(図1、2参照)。また、サブカッタヘッド23の前端面には、カッタビットが設けられている。なお、図示するサブカッタヘッド23の構成は一例である。
そして、本実施形態のシールド掘削機WによりルーフトンネルRの掘削を行うと、図4(a)に示すように、メインカッタヘッド13、エレクタ7及びシールドジャッキ8等の各機構により構築されるルーフトンネルRの外側に、外周部から突出するサブカッタ掘削空間Sを形成することができ、サブカッタ掘削空間Sに裏込材を充填することにより、図4(b)に示すように、ルーフトンネルRの外側に裏込充填突出部Uを形成することができる。
また、4つのサブカッタヘッドの位置関係は、図11に示すように、メインカッタヘッドの上半部右側のサブカッタヘッド23aの中心と、上半部左側のサブカッタヘッド23bの中心とを結んだ線の長さ寸法L1が、下半部右側のサブカッタヘッド23cの中心と、下半部左側のサブカッタヘッド23dとを結んだ線の長さ寸法L2と異なるように4つのサブカッタ機構20を設置する(L1>L2)。
すなわち、メインカッタヘッド13の上半部右側に配置されたサブカッタヘッド23aの中心とメインカッタヘッド13の中心を結んだ線と、上半部左側に配置されたサブカッタヘッド23bの中心とメインカッタヘッド13の中心を結んだ線とのなす角度αが、下半部右側に配置されたサブカッタヘッド23cの中心とメインカッタヘッド13の中心を結んだ線と、下半部左側に配置されたサブカッタヘッド23dの中心とメインカッタヘッド13の中心を結んだ線とのなす角度βと異なるように、4つのサブカッタ機構20を設置する(α>β)。このとき、角度α及び角度βが90度以上になるように4つのサブカッタ機構20を設置する。
このように、メインカッタヘッド13の上半部側のサブカッタヘッド23a、23bの間隔L1が、メインカッタヘッド13の下半部側のサブカッタヘッド23c、23dの間隔L2よりも大きくなるように4つのサブカッタ機構20を設置することにより、ルーフRSを構築する際、ルーフRSの外周側に配置されるサブカッタヘッド23a、23bの間隔を広く、ルーフRSの内周側に配置されるサブカッタヘッド23c、32dの間隔を狭くできる。そのため、ルーフトンネルRを構築するときに、サブカッタヘッド23を、隣接するルーフトンネルRの各裏込充填突出部Uを食い込んで掘削できる位置に配置することができる。すなわち、上記のようにサブカッタヘッド23a、23b、23c、23dを配置することにより、ルーフRSを構築する際に、隣接するルーフトンネルR同士を裏込により接合できるように、サブカッタ掘削空間Sを形成することができる。
また、上記の構成によれば、回転機構30を回転駆動させることにより、サブカッタ機構20を、シールド本体1の外周面を周方向に沿って移動させて、4つのサブカッタヘッド23を、4つ相互の配置関係を維持したままシールド本体1の外周面の任意の位置に配置させることができる(図2参照)。
そのため、上述した図6〜10に示すような、既設のシールドトンネルとT1とランプトンネルT2の分岐・合流部の始点から終点に向かって漸次断面が拡径するルーフRSを、
複数のルーフトンネルRを連結して構築する場合に、本実施形態のシールド掘削機Wを用いることにより、ルーフトンネルR同士を裏込により接合することができる。
また、裏込め同士で連結することにより、ルーフトンネルRを開削して連結したルーフRSの壁を構築する際に、周辺地山が開削中に崩壊してこないように抑えるための地山改良を極めて少なくするか、無くすことが可能となる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内において種々の変更が可能である。
例えば、上述した実施形態では、4つのサブカッタ機構20が、シールド本体1の外周部を移動できる構成になっているが、特にこれに限定されるものではない。例えば、シールド掘削機Wに回転機構30が設けられておらず、シールド本体1に、4つのサブカッタ機構20が固定されている構成であってもよい。この場合、裏込充填突出部Uの位置調整は、シールド掘削機W本体を回転させて行うことになる。
また、上述した実施形態では、4つのサブカッタヘッド23が、1つの回転リング32に支持されて動作するようになっているが特にこれに限定するものではない。
例えば、回転機構20を2つ設け、一方の回転機構(第1回転機構)20に、メインカッタヘッドの左半部に設置された1対のサブカッタ機構20を固定し、他方の回転機構(第2回転機構)20に、メインカッタヘッドの右半部に設置された1対のサブカッタ機構20を固定するようにしてもよい。この場合、「左半部に設置された1対のサブカッタヘッド23」と、「右半部に設置された1対のサブカッタヘッド23」は、それぞれ、サブカッタヘッド23同士の位置が固定された状態で、回転機構20に支持される。
この構成によれば、「左半部に設置された1対のサブカッタヘッド23」と、「右半部に設置された1対のサブカッタヘッド23」は、それぞれ、相互の位置が固定された状態で、回転機構20によりシールド本体1の周方向に沿って移動することができる。図12に示すように、ルーフRS全体の曲率が違う場合、隣り合うルーフトンネルR同士の接合状態は変化する(α1≠α2、β1≠β2)。このような場合に、上記構成を採用していれば、ルーフRS全体の曲率が変化しても隣り合うルーフトンネルR同士を確実に裏込充填突出部Uで接合することができる。
また、上述した実施形態では、1つの回転リング32に、4つのサブカッタ機構20が設置されているが、特にこれに限定されるものではない。図13に示すように、シールド本体1の周方向に、4つの回転リング31を並設して設け、各回転リング31にサブカッタ機構20を設置するようにしてもよい。この場合、各回転リング31の、各々に回転モータ32を接続し、各回転リング31を、それぞれ、独立して動作させるようにする。
この構成によれば、4つのサブカッタヘッド23を、それぞれ、独立して移動させて位置調整することができるため、後行ルーフトンネルRを掘削する際に、先行ルーフトンネルRの裏込充填突出部Uをラップ掘削できるように、サブカッタヘッド23の位置を高精度に調整することができる。
また、上述した実施形態の回転機構30の構成は一例に過ぎない。図14に示すように、回転リング31の内周面にギアを設け、回転モータ32の回転軸を当該ギアに噛み合わせる構成により、回転リング32を回転させるようにしてもよい。
T1…シールドトンネル(本線トンネル)
T2…ランプトンネル
R、R1、R2、R3…ルーフトンネル
S…サブカッタ掘削空間
U…裏込充填突出部
u…裏込部
RS…外周シールド部

W…シールド掘削機
1…シールド本体
3…隔壁
4…送泥管
5…排泥管
6…バイパス管
7…エレクタ
8…シールドジャッキ
9…セグメント
10…メインカッタ機構
12…メインモータ
13…メインカッタヘッド
20…サブカッタ機構
21…本体部
22…サブカッタ用モータ
23…サブカッタヘッド
30…回転機構
32…回転モータ(回転手段)
35、36…回転用ベアリング
41、42、43…シール部
50A…第1発進部
50B…第2発進部

Claims (3)

  1. 中空円筒状のシールド本体の隔壁に設置されたメインカッタヘッドを備えたシールド掘削機であって、
    前記シールド本体の外周部には、前記メインカッタヘッドから突出する小径のサブカッタヘッドが4つ設置され、
    4つの前記サブカッタヘッドは、前記メインカッタヘッドの上半部側の左右それぞれの位置と、下半部側の左右それぞれの位置とに配置され、
    上半部右側の前記サブカッタヘッドと、上半部左側の前記サブカッタヘッドとを結んだ線の長さ寸法が、下半部右側の前記サブカッタヘッドと下半部左側の前記サブカッタヘッドとを結んだ線の長さ寸法と異なるように4つのサブカッタヘッドが設置されており、
    前記サブカッタヘッドは、前記シールド本体の周方向に回転する回転機構に支持され、該回転機構により該シールド本体の周方向に沿って移動するようになっていることを特徴とするシールド掘削機。
  2. 中空円筒状のシールド本体の隔壁に設置されたメインカッタヘッドを備えたシールド掘削機であって、
    前記シールド本体の外周部には、前記メインカッタヘッドから突出する小径のサブカッタヘッドが4つ設置され、
    前記サブカッタヘッドは、前記シールド本体の周方向に回転する回転機構に支持され、該回転機構により該シールド本体の周方向に沿って移動するようになっていることを特徴とするシールド掘削機。
  3. 中空円筒状のシールド本体の隔壁に設置されたメインカッタヘッドを備えたシールド掘削機であって、
    前記シールド本体の外周部には、前記メインカッタヘッドから突出する小径のサブカッタヘッドが、前記メインカッタヘッドの左右両側にそれぞれ一対ずつ設置され、
    前記メインカッタヘッドの左半部に設置された1対のサブカッタヘッドは、前記シールド本体の周方向に回転する第1回転機構に支持され、
    前記メインカッタヘッドの右半部に設置された1対のサブカッタヘッドは、前記シールド本体の周方向に回転する第2回転機構に支持されていることを特徴とするシールド掘削機。
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