JP6343975B2 - 内燃機関のピストン及びその製造方法 - Google Patents

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本発明は、内燃機関のピストン及びその製造方法に関するものである。
ピストン冠面に当該ピストンの母材よりも低熱伝導性の複合焼結体を設け、燃焼室内の断熱性を高めることで燃料の気化を促進し、これにより燃焼安定性を高めて排気浄化性能の向上やパーティクルマターPMの低減を図るピストンが知られている(特許文献1)。この従来技術では、複合焼結体を、第1の焼結体と、当該第1の焼結体の外周を囲繞する多孔質の第2の焼結体とで構成することで、複合焼結体の低熱伝導性を保持しながら当該複合焼結体とピストン冠面との接合強度を確保できるとされている。
特開2008−267158号公報
しかしながら、上記従来技術では、複合焼結体を得るためには、第1の焼結体を形成するための第1の加圧成形体を製造する第1工程の後に、第2の焼結体を形成するための第2の加圧成形体を当該第1の加圧成形体の外周に形成する第2工程が必要とされるので、製造工程数が増加するという問題がある。
本発明が解決しようとする課題は、少ない製造工程で低熱伝導性と高接合強度を確保できる内燃機関のピストン及びその製造方法を提供することである。
本発明は、ピストンの母材より低熱伝導性の焼結体をピストン冠面に露出して設けた内燃機関のピストンであって、焼結体の外周部の表面側に、ピストンの中心から外周方向に向かって下向きのテーパ面が形成され、少なくとも当該テーパ面は冠面に埋没し、焼結体の裏面の面粗度は、テーパ面の面粗度より小さく、テーパ面の面粗度は、焼結体の、裏面を除く他の面の面粗度より大きいことによって、上記課題を解決する。
本発明によれば、ピストンの冠面が焼結体の表面の一部に覆い被さっているので、ピストンが上下運動した際の慣性力は、当該覆い被された焼結体の表面の一部で受けることができる。また焼結体は、加圧成形工程と焼結工程とで製造することができるので、少ない製造工程で低熱伝導性と高接合強度を確保することができる。
本発明の一実施の形態に係る内燃機関のピストンを示す平面図である。 図1のII-II線に沿う断面図である。 図2のA部の拡大断面図である。 図1のピストンの作用を説明する断面図である。 図1のピストンの作用を説明する断面図である。 図1の焼結体の裏面に塗布する離型剤を示す断面図である。 本発明の他の実施の形態に係る内燃機関のピストンを示す断面図(図1のII-II線断面に相当)である。 図7のB部の拡大断面図である。
以下、本発明の一実施の形態を図面に基づいて説明する。本例のピストン1は、燃焼室内において燃料をピストン1の冠面12に向けて直接噴射する、いわゆる直噴型ガソリンエンジンやディーゼルエンジンのピストン1として用いて好ましい。ただし、断熱効果の大小はあるが、燃料をインテークの燃料噴射ポートに噴射するエンジンにも適用することができる。以下においては、断熱効果が特に顕著となる直噴型ガソリンエンジンのピストン1に適用する実施形態を説明する。なお、図2などの説明において、ピストン1の往復運動方向を「上下方向」というが、これは図2に示した状態における往復運動方向の意味であって、内燃機関の車載状態における方向を意味するものではない。すなわち、水平対向エンジンのピストン1の往復運動方向は、車載状態においては水平方向となるが、こうした内燃機関に用いられるピストンを除外するものではない。
本例のピストン1は、図1及び図2に示すように、アルミニウム合金などから構成されたピストン本体11と、その冠面12に露出して設けられ、ピストン本体11の母材であるアルミニウム合金に比べて低熱伝導性の材料から構成された焼結体2と、を含む。
ピストン本体11は、外表面が略円筒状に形成された略中空状部材であり、その上面には所定の肉厚を有し燃焼室の一部を構成する冠面12が形成され、側面にはシリンダボアに接するピストンリングが嵌め込まれるリング溝15が形成され、この側面から下方に向かって延在するスカート部14が形成され、底面側にピストンロッドが取り付けられるピストンピン孔16が形成されてなる。
そして、冠面12の一部又は全部には、燃料噴射バルブ3から噴射された燃料を受容する凹部13(一般にキャビティと称される)が形成されている。図1に示すように、本例の凹部13は、冠面12の一部(図示する左側)、たとえば吸気ポート側に形成されているが、ディーゼルエンジンのように燃料噴射バルブ3の装着位置が異なる場合などには、燃料噴射バルブ3からの燃料噴射位置に応じて凹部13の形成位置と形成範囲が適宜設定される。凹部13は、平坦面又はほぼ平坦面からなる楕円状の底面部131と、当該底面部131の外周縁から環状に延在し、上方に向かって拡径する壁面部132とから構成されている。
本例の焼結体2は、ステンレス鋼などの鉄系合金等からなる焼結体であって、その熱伝導性がピストン本体11を構成する母材の熱伝導率より小さいものである。焼結体2は、原料合金粉末に所定量の潤滑剤を充填し、この潤滑剤を含有した原料粉末を成形型内に充填して加圧成形し、焼結することで製造することができる。潤滑剤の含有量は、この潤滑剤が加熱処理されて焼結体内に気孔が生成されるに際し、焼結体2が具備すべき所望の気孔率、たとえば15〜50%を得るために調整された量である。気孔率が大きい焼結体2を用いると、ピストン本体11に焼結体2を鋳込んだ際に、焼結体2の気孔にピストン本体11の母材であるアルミニウムが含浸され、これにより熱伝導性が高くなり断熱性が低下するので、気孔率は50%以下であることが望ましい。
本例の焼結体2は、凹部13の底面部131の全体と壁面部132の一部において、その表面22が露出するように、当該凹部13に応じた形状とされている。すなわち、中央が肉厚t1の平板状とされ、外周部21がその全周にわたって上方に向かって拡径する浅底の皿形状とされている。特に外周部21は、中央部の肉厚t1より厚い肉厚t2とされ、その表面22側に、全周にわたって、ピストン本体11の中心から外周方向に向かって下向きのテーパ面24が形成されている。そして、図3に示すように、焼結体2がピストン本体11の母材に鋳込まれた状態において、テーパ面24は冠面12に覆い被されている。換言すれば、外周部21の表面22は、冠面12に埋没するように設けられている。
ここで、焼結体2の外周部21の表面の一部がピストン本体11の冠面12に覆い被されている状態、より具体的には、焼結体2の外周部21のテーパ面24がピストン本体11の冠面12に埋没している状態とは、図4に示すように、ピストン1が上下方向に往復運動を行った場合において、焼結体2に作用する当該焼結体2の慣性力をF1、この慣性力F1に対抗することができる、冠面12の母材がテーパ面24を押さえ付ける抗力をF2とすると、焼結体2の慣性力F1≦冠面12の母材の抗力F2となる状態をいう。慣性力F1は、同図において上方向に作用するので、抗力F2は下方向の成分が押さえ付けに実効する。したがって、テーパ面24の長さが同じであれば傾斜角を水平に近づけるほど抗力F2を大きくすることができ、傾斜角が同じであればテーパ面24の長さを長くするほど抗力F2を大きくすることができ、焼結体2の剥離又は脱落をよりよく抑制することができる。
また、外周部21のテーパ面24の面粗度は、焼結体2の他の面の面粗度に比べて大きく(粗く)形成されている。図5は、ピストン本体11が高温になった時の焼結体2と冠面12近傍との熱膨張差によるテーパ面24へ作用する応力と、ピストン本体11が高温から冷却されるときの熱収縮による応力を示している。ピストン本体11のZ方向の熱膨張・熱収縮によって焼結体2のテーパ面24にはアルミニウムの熱膨張・収縮の圧力F3が作用するが、テーパ面24の面粗度を大きくすることで、焼結体2を冠面12に鋳込んだ際にテーパ面24の粗い表面にアルミニウム材が含浸し、密着性が高くなる。このため、熱膨張収縮の圧力F3を焼結体2の抗力F4により対抗できるので、焼結体2の剥離又は脱落を抑制することができる。
焼結体2の裏面23は、ピストン本体11に埋没されるが、この裏面の表面粗度を大きく(粗く)するとピストン本体11の母材であるアルミニウム材が裏面23の粗い面に含浸し、この境界部分の熱伝導性が高くなって断熱性能が低下する。このため、焼結体2の裏面23の表面粗度を小さく(細かく)してピストン本体11との接触面積を最小限にするか、あるいはここに空気層25を形成して、断熱性を確保することが望ましい。図3に示す例では焼結体2の裏面23とピストン本体11との境界部分に空気層25を設けている。
空気層25は、焼結体2をピストン本体11に鋳込む前に、図6に示すように当該焼結体2の裏面23に離型剤26を塗布することで形成することができる。この離型剤26は、鋳造中に母材溶湯で蒸発して空気層25が形成できるものであればよいが、ボロンナイトライドなどのナイトライド系離型剤が特に好ましい。セラミック系離型剤では鋳造中に蒸発し難く適切な空気層25を形成することが困難であり、またパラフィン系離型剤は鋳造中に蒸発して空気層25は形成できるが蒸発時に発生したガスが鋳巣の原因となるおそれがある。
次に、ピストン1の製造方法について説明する。
本例のピストンの製造方法は、焼結体2を製造する第1工程と、焼結体2が設置された鋳型4にピストン本体11の母材溶湯を注湯して凝固させ、焼結体2の外周部21のテーパ面24がピストン本体11の冠面12に覆い被されて埋没するように、焼結体2をピストン本体11に鋳込む第2工程と、を有する。また、第1工程の焼結体2を製造したのちであって第2工程の母材溶湯の注湯前に、焼結体2の裏面23にナイトライド系離型剤26を塗布する工程を有する。
第1工程である焼結体2の製造は、最初にステンレス鋼などの鉄系合金粉末に気孔率に応じた量の潤滑剤を充填し、この潤滑剤を含有した原料粉末を成形型内に充填して図1及び図2に示す形状に加圧成形し、これを所定温度で焼結する。得られた焼結体2のテーパ面24に対してサンディングなどの粗面化処理を施すことで、テーパ面24の表面粗度を他の面より大きくする。なお、ナイトライド系離型剤26の塗布に代えて焼結体2の裏面の表面粗度を小さくする場合には、この工程において裏面23に対して研磨処理を施せばよい。
第1工程により底が浅い皿状の焼結体2が得られるので、次の第2工程においてこれを図6に示す鋳型4,4の所定位置にセットする。図6は、図2のA部に相当する鋳型4,4を示す断面図であり、ピストン1の完成品の状態で凹部13に露出する焼結体2の表面22が図6の左の鋳型4に当接し、裏面23が母材溶湯を注湯する空間(キャビティ)に対面するように焼結体2をセットする。そして、この裏面23に所定量のナイトライド系離型剤26を塗布して離型剤26の膜を形成する。なお、ナイトライド系離型剤26は、焼結体2を鋳型4にセットする前に塗布してもよい。
鋳型4を型締めしたら、たとえばスカート部14の下部に相当する鋳型部分に設けられた所定の注湯口から母材溶湯を注湯する。この注湯された溶湯の熱により焼結体2の裏面23に塗布されたナイトライド系離型剤26は蒸発するが、冷却後においてここに所定厚さの空気層25が形成されることになる。なお、ピストン1を鋳造したら、機械加工によりリング溝15を形成する。
上述した図1及び図2に示す実施形態では、ピストン1の凹部13のうち底面部131の全体と壁面部132の一部にまで延在する浅底皿状の焼結体2を構成したが、図7に示すように凹部13のうち底面部131のみに形成してもよい。図7は本発明の他の実施形態に係るピストンを示す断面図、図8は図7のB部の拡大断面図である。
本例の焼結体2は、ピストン本体11の冠面12に露出する表面22は平坦面に形成され、裏面23の大部分も平坦面に形成されているが、外周部21の肉厚t2がその他の肉厚t1より厚く形成され、したがって焼結体2の外周部21が全周にわたって下方に隆起した楕円板状とされている。そして、外周部21の表面側に、全周にわたって、ピストン本体11の中心から外周方向に向かって下向きのテーパ面24が形成されている。このテーパ面24は、上述した実施形態と同様に、図8に示すように、焼結体2がピストン本体11の母材に鋳込まれた状態において、当該テーパ面24が冠面12に覆い被されている。換言すれば、外周部21の表面22は、冠面12に埋没するように設けられている。
本例においても、外周部21のテーパ面24の面粗度は、焼結体2の他の面の面粗度に比べて大きく(粗く)形成されている。また、焼結体2の裏面23とピストン本体11との境界部分の全体には空気層25が形成されている。なお、この空気層25を形成することに代えて、上述した実施形態と同様に、焼結体2の裏面23の表面粗度を小さくしてもよい。
以上のように、本例の内燃機関のピストン1によれば、焼結体2の表面22の一部がピストン1の冠面12に覆い被されているので、図4に示すように、ピストン1が上下方向に往復運動を行った場合において、焼結体2にはピストン1の冠面12から離脱しようとする慣性力F1が作用するが、ピストン1の冠面12が焼結体2の表面22の一部に覆い被さることによる抗力F2(冠面12の母材がテーパ面24を押さえ付ける力)が作用するので、この慣性力F1に対抗することができる。その結果、ピストン1の冠面12から焼結体2が剥離又は脱落するのを抑制することができる。そして、このように焼結体2の冠面12への接合強度が確保できるので、高圧鋳造により多孔質焼結体へ母材アルミニウムを含浸させて接合強度を確保する必要もなく、含浸による断熱性の低下という問題も解消される。
特に本例の内燃機関のピストン1において、上記抗力F2の原因となる焼結体2の表面の一部は、外周部21の表面22側に形成された、前記ピストン1の中心から外周方向に向かって下向きのテーパ面24であるため、焼結体2の形状が図1及び図2に示す浅底皿状又は図7及び図8に示す楕円板状といった、複雑ではない単純な形状として具現化されている。このため、製造が容易であり、かつ製造工程内において割れたり欠けたりすることのない、高い歩留まりが期待できる焼結体2となる。
本例の内燃機関のピストン1において、焼結体2の外周部21に形成するテーパ面24は、当該外周部21に離散的に形成してもよいが、全周にわたって形成することが好ましい。図4に示す抗力F2が焼結体2の外周部21に均等に生じるので、慣性力F1が、テーパ面24が設けられていない部分に応力集中するのを抑制でき、その結果、ピストン1の冠面12から焼結体2が剥離又は脱落するのをよりよく抑制することができる。
本例の内燃機関のピストン1において、焼結体2の肉厚は全体にわたって均等であってもよいが、外周部21の肉厚t2をその他の部位の肉厚t1より厚く形成することが好ましい。外周部21の肉厚t2を厚くすればするほどテーパ面24の長さが長くなるので、テーパ面24の傾斜角が同じであれば、テーパ面24の長さを長くするほど慣性力F1に対する抗力F2を大きくすることができ、その結果、焼結体2の剥離又は脱落をよりよく抑制することができるからである。なお、慣性力F1は、図4において上方向に作用するので、抗力F2は下方向の成分が押さえ付けに実効し、したがって、テーパ面24の長さが同じであれば傾斜角を水平に近づけるほど抗力F2を大きくすることが好ましい。また、外周部21の肉厚t2を大きくすると、図3に示す外周部21の裏面の角部21aのRが大きくなるのでピストン本体11のアルミニウム母材への応力集中を抑制することができる。
本例の内燃機関のピストン1において、テーパ面24の面粗度を焼結体2の他の面の面粗度より大きくしているので、焼結体2を冠面12に鋳込んだ際にテーパ面24の粗い表面にアルミニウム材が含浸し、密着性(抗力F4)が高くなる。このため、図5に示すようにピストン本体11のZ方向の熱膨張・熱収縮によって焼結体2のテーパ面24にアルミニウムの熱膨張・収縮の圧力F3が作用しても、これを焼結体2の抗力F4により対抗できるので、焼結体2の剥離又は脱落を抑制することができる。
本例の内燃機関のピストン1において、焼結体2の裏面23とピストン本体11との境界部分に空気層25が設けられているので、焼結体2をピストン1に鋳込む際に焼結体2の裏面23に母材アルミニウムが含浸されず、低熱伝導性が維持される。こうした空気層25は、焼結体2の鋳込み前に焼結体2の裏面23にナイトライド系離型剤26を塗布することにより容易に形成することができる。
またこれに代えて、焼結体2の裏面23の表面粗度を小さくしても、ピストン本体11との接触面積が最小限になり、これによっても低熱伝導性が維持される。
本例の内燃機関のピストン1において、焼結体2とピストン1の冠面12との接合強度の確保構造は、多孔質焼結体への母材アルミニウムの含浸によるものではないので、本例では15〜50%といった気孔率が小さい多孔質焼結体2を用いることができ、低熱伝導性が確保される。
1…ピストン
11…ピストン本体
12…冠面
13…凹部
131…底面部(平坦面)
132…壁面部
14…スカート部
15…リング溝
16…ピストンピン孔
2…焼結体
21…外周部
21a…裏面の角部
22…表面
23…裏面
24…テーパ面
25…空気層
26…離型剤
3…燃料噴射バルブ
4…鋳型

Claims (9)

  1. ピストンの母材より低熱伝導性の焼結体が、当該ピストンの冠面に露出して設けられた内燃機関のピストンにおいて、
    前記焼結体の外周部の表面側に、前記ピストンの中心から外周方向に向かって下向きのテーパ面が形成され、少なくとも当該テーパ面は前記冠面に埋没し、
    前記焼結体の裏面の面粗度は、前記テーパ面の面粗度より小さく、
    前記テーパ面の面粗度は、前記焼結体の、前記裏面を除く他の面の面粗度より大きい内燃機関のピストン。
  2. 前記テーパ面は、前記焼結体の前記外周部の全周にわたって形成されている請求項1に記載の内燃機関のピストン。
  3. 前記焼結体の前記外周部の肉厚は、前記焼結体の前記外周部以外の肉厚に比べて厚い請求項1又は2に記載の内燃機関のピストン。
  4. 前記焼結体の裏面と前記冠面との間に空気層が形成されている請求項1〜3のいずれか一項に記載の内燃機関のピストン。
  5. 前記焼結体は、前記冠面に形成された凹部の底面部及び壁面部に設けられている請求項1〜4のいずれか一項に記載の内燃機関のピストン。
  6. 前記焼結体は、前記冠面の平坦面に設けられている請求項1〜5のいずれか一項に記載の内燃機関のピストン。
  7. 前記焼結体は、気孔率が15〜50%の多孔質焼結体である請求項1〜6のいずれか一項に記載の内燃機関のピストン。
  8. ピストンの母材より低熱伝導性の焼結体が当該ピストンの冠面に露出して設けられた内燃機関のピストンの製造方法において、
    前記焼結体の外周部の表面側に、前記ピストンの中心から外周方向に向かって下向きのテーパ面を有する焼結体を製造する第1工程と、
    前記焼結体が設置された鋳型に前記ピストンの母材溶湯を注湯して凝固させ、前記焼結体の少なくとも前記テーパ面が前記ピストンの冠面に埋没するように、前記焼結体を前記ピストンに鋳込む第2工程と、を有し、
    前記第1工程は、
    前記焼結体の裏面の面粗度を前記テーパ面の面粗度より小さくする研磨処理工程と、
    前記テーパ面の面粗度を前記焼結体の、前記裏面を除く他の面の面粗度より大きくする粗面化処理工程と、を含む内燃機関のピストンの製造方法。
  9. 前記第2工程は、前記ピストンの母材溶湯を注湯する前に、前記焼結体の裏面にナイトライド系離型剤を塗布する工程を含む請求項8に記載の内燃機関のピストンの製造方法。
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