JP6340845B2 - 液体収容体 - Google Patents

液体収容体 Download PDF

Info

Publication number
JP6340845B2
JP6340845B2 JP2014051791A JP2014051791A JP6340845B2 JP 6340845 B2 JP6340845 B2 JP 6340845B2 JP 2014051791 A JP2014051791 A JP 2014051791A JP 2014051791 A JP2014051791 A JP 2014051791A JP 6340845 B2 JP6340845 B2 JP 6340845B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid
container
liquid container
unit
liquid supply
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014051791A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015174293A (ja
Inventor
寛之 川手
寛之 川手
奥野 徳次郎
徳次郎 奥野
佳行 田中
佳行 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2014051791A priority Critical patent/JP6340845B2/ja
Priority to EP14806932.1A priority patent/EP3006213B1/en
Priority to US14/895,154 priority patent/US9701127B2/en
Priority to RU2018135666A priority patent/RU2018135666A/ru
Priority to BR112015030541A priority patent/BR112015030541A2/pt
Priority to KR1020157034518A priority patent/KR102213326B1/ko
Priority to PCT/JP2014/003004 priority patent/WO2014196205A1/ja
Priority to AU2014276230A priority patent/AU2014276230B2/en
Priority to CN201480032017.3A priority patent/CN105263712B/zh
Priority to RU2015152154A priority patent/RU2670376C2/ru
Priority to PCT/JP2015/001348 priority patent/WO2015136934A1/ja
Priority to US15/124,945 priority patent/US10179459B2/en
Priority to EP15762352.1A priority patent/EP3118002B1/en
Priority to EP20157130.4A priority patent/EP3670196A1/en
Priority to CN201811168411.6A priority patent/CN109334260B/zh
Priority to CN201580012956.6A priority patent/CN106457836B/zh
Priority to TW104107985A priority patent/TWI649215B/zh
Priority to PCT/JP2015/001424 priority patent/WO2015136944A1/ja
Priority to CN201580013332.6A priority patent/CN106103108B9/zh
Priority to US15/125,295 priority patent/US9821560B2/en
Priority to US15/125,324 priority patent/US9821561B2/en
Priority to CN201580013353.8A priority patent/CN106103109B/zh
Priority to CN201580012954.7A priority patent/CN106103107B/zh
Priority to PCT/JP2015/001423 priority patent/WO2015136943A1/ja
Priority to US15/125,291 priority patent/US9855755B2/en
Priority to PCT/JP2015/001422 priority patent/WO2015136942A1/ja
Publication of JP2015174293A publication Critical patent/JP2015174293A/ja
Priority to PH12015502694A priority patent/PH12015502694A1/en
Application granted granted Critical
Publication of JP6340845B2 publication Critical patent/JP6340845B2/ja
Priority to US16/202,231 priority patent/US10675879B2/en
Priority to US16/202,214 priority patent/US10821738B2/en
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)

Description

本発明は、液体消費装置に接続可能な液体収容体についての技術に関する。
従来、液体消費装置としてのプリンターに液体を供給するための技術として、液体を内部に収容した液体収容袋と、液体収容袋を収容するケース(カートリッジケース)とを備える液体収容体が知られている(例えば、特許文献1)。特許文献1の技術では、カートリッジケースは、プリンターに対して引き出し可能に構成されている。液体収容袋をカートリッジケースに装着した後に、液体収容体をプリンターに挿入することで、液体収容体がプリンターに接続される。これにより、液体収容袋に設けられた液体供給口を介して液体収容袋のインクがプリンター側に流通する。
国際公開番号WO2004/037541
上記特許文献1の技術では、液体収容体をプリンターに接続する際には、液体収容袋と液体供給口とが水平方向に並んで位置する。これにより、液体収容体を収容するためのプリンター側の収容部が水平方向に大型化する場合があった。また、液体収容袋を水平方向に支持するためのカートリッジケースが必要となるため、液体収容体の製造コストが高くなる場合があった。また、液体収容袋をカートリッジケースに装着した後に、液体収容体をプリンターに接続する必要がある為、液体収容体をプリンターに接続するための手順(装着工程)が煩雑となる場合があった。
従って、本発明は、液体収容体の占有スペースを低減することを第1の目的とする。また、液体消費装置に容易に接続可能な液体収容体を提供することを第2の目的とする。また、従来の技術において、低コスト化、省資源化、製造の容易化、使い勝手の向上等が望まれている。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
[形態1]
液体消費装置に接続可能な液体収容体であって、
液体を収容可能な液体収容部と、
前記液体収容部の一端部側に位置し、前記液体消費装置に接続されるとき、前記液体収容部を前記液体収容部より重力方向について上側で支持し、水平方向である第1方向の成分を含む接続方向に移動させることで前記液体消費装置の液体導入部に接続可能な液体供給部と、
前記液体収容部の前記一端部側に位置し、前記液体消費装置に接続されるとき、前記液体収容部を前記液体収容部より前記重力方向について上側で前記液体供給部と共に支持し、前記接続方向に移動させることで前記液体消費装置の装置側電気接続部と接続可能な収容体側電気接続部と、を備え、
前記液体収容体が前記液体消費装置に接続されるとき、前記液体供給部と前記収容体側電気接続部とは、前記重力方向と前記第1方向とに直交する第2方向に沿って並ぶように配置されている、液体収容体。
この形態によれば、液体収容体が液体消費装置に接続されるとき、液体供給部によって液体収容部を重力方向について垂れ下がった状態となるよう支持することができる。これにより、液体収容体を液体消費装置に接続するときに、液体収容部を水平方向に支持する必要がなく、液体消費装置が水平方向に大型化することを抑制できる。また、液体収容部を水平方向に支持するケースが不要となるため、部品点数を削減でき、構造を簡略化できる。また、液体供給部が液体収容部より重力方向の上側に位置するため、液体消費装置との接続時に接続部(例えば、液体供給部)を視認しやすく、接続動作を容易に行うことができる。またこの形態によれば、液体収容体が液体消費装置に接続されるとき、液体供給部と収容体側電気接続部とにより液体収容部を重力方向に垂れ下がった状態となるよう支持することができる。すなわち、液体供給部及び収容体側電気接続部によって、より確実に液体収容部を支持できる。また、収容体側電気接続部が液体収容部より重力方向について上側に位置するため、液体消費装置との接続時に接続部(例えば、収容体側電気接続部)を視認しやすく、接続動作を容易に行うことができる。またこの形態によれば、液体供給部と収容体側電気接続部とが第2方向に沿って並ぶことにより、液体収容体を第1方向の成分を含む接続方向に移動させる際に、液体供給部と収容体側電気接続部との位置を容易に確認できる。これにより、液体供給部と収容体側電気接続部の液体消費装置への接続を精度良く行うことができる。
(1)本発明の一形態によれば、液体消費装置に接続可能な液体収容体が提供される。この液体収容体は、液体を収容可能な液体収容部と、前記液体収容部の一端部側に位置し、前記液体消費装置に接続されるとき、前記液体収容部を前記液体収容部より重力方向について上側で支持し、水平方向である第1方向の成分を含む接続方向に移動させることで前記液体消費装置の液体導入部に接続可能な液体供給部と、を備える。
この形態の液体収容体によれば、液体収容体が液体消費装置に接続されるとき、液体供給部によって液体収容部を重力方向について垂れ下がった状態となるよう支持することができる。これにより、液体収容体を液体消費装置に接続するときに、液体収容部を水平方向に支持する必要がなく、液体消費装置が水平方向に大型化することを抑制できる。また、液体収容部を水平方向に支持するケースが不要となるため、部品点数を削減でき、構造を簡略化できる。また、液体供給部が液体収容部より重力方向の上側に位置するため、液体消費装置との接続時に接続部(例えば、液体供給部)を視認しやすく、接続動作を容易に行うことができる。
(2)上記形態の液体収容体であって、前記接続方向は、前記第1方向であっても良い。
この形態の液体収容体によれば、接続方向が一方向であるため、接続動作をさらに容易に行うことができる。
(3)上記形態の液体収容体であって、前記液体供給部は、一端に液体導入部が挿入される液体供給口を有し、前記液体供給口は、前記第1方向の成分を含む方向に開口していても良い。
この形態の液体収容体によれば、液体収容体を接続方向に移動させることで、液体消費装置の液体導入部が液体供給口に容易に挿入される。よって、液体収容体の液体消費装置への接続を更に容易に行うことができる。
(4)上記形態の液体収容体であって、更に、前記液体収容部の前記一端部側に位置し、前記液体消費装置に接続されるとき、前記液体収容部を前記液体収容部より前記重力方向について上側で前記液体供給部と共に支持し、前記接続方向に移動させることで前記液体消費装置の装置側電気接続部と接続可能な収容体側電気接続部を備えていても良い。
この形態の液体収容体によれば、液体収容体が液体消費装置に接続されるとき、液体供給部と収容体側電気接続部とにより液体収容部を重力方向に垂れ下がった状態となるよう支持することができる。すなわち、液体供給部及び収容体側電気接続部によって、より確実に液体収容部を支持できる。また、収容体側電気接続部が液体収容部より重力方向について上側に位置するため、液体消費装置との接続時に接続部(例えば、収容体側電気接続部)を視認しやすく、接続動作を容易に行うことができる。
(5)上記形態の液体収容体であって、前記液体収容体が前記液体消費装置に接続されるとき、前記液体供給部と前記収容体側電気接続部とは、前記重力方向と前記第1方向とに直交する第2方向に沿って並ぶように配置されていても良い。
この形態の液体収容体によれば、液体供給部と収容体側電気接続部とが第2方向に沿って並ぶことにより、液体収容体を第1方向の成分を含む接続方向に移動させる際に、液体供給部と収容体側電気接続部との位置を容易に確認できる。これにより、液体供給部と収容体側電気接続部の液体消費装置への接続を精度良く行うことができる。
(6)上記形態の液体収容体であって、前記液体収容部の前記一端部は、前記第2方向における一方の端部である第1端部と、前記第2方向における他方の端部である第2端部と、を有し、前記液体供給部と前記収容体側電気接続部とは、前記第1端部及び前記第2端部よりも前記第2方向における前記一端部の中心に近い位置に配置されていても良い。
ここで、液体収容体を液体消費装置に接続するときに、液体供給部と収容体側電気接続部との一方が他方よりも先に接続された場合、接続された一方を支点として液体収容部が回転する場合がある。この形態の液体収容体によれば、液体供給部と収容体側電気接続部とが一端部の中心よりも第1端部又は第2端部に近い位置にある場合に比べ、一方が他方よりも先に接続されたときの液体収容体の回転量を小さくできる。
(7)上記形態の液体収容体であって、更に、前記液体収容部の前記一端部側に把持可能なハンドル部を備え、前記ハンドル部は、前記第2方向における一方の端部である第1ハンドル端部と、前記第2方向における他方の端部である第2ハンドル端部と、を有し、前記液体供給部と前記収容体側電気接続部とは、前記第2方向について前記第1ハンドル端部と前記第2ハンドル端部との間に配置されていても良い。
この形態の液体収容体によれば、ハンドル部を把持することで、液体供給部と収容体側電気接続部との液体消費装置に対する位置を容易に決定できる。すなわち、液体供給部及び収容体側電気接続部の液体消費装置への接続を容易に行うことができる。また、ハンドル部を中心として液体収容体が回転した場合でも、液体供給部と収容体側電気接続部の回転量を小さくできる。これにより、液体収容体を液体消費装置に接続する際の操作性を向上できる。
(8)上記形態の液体収容体であって、前記液体供給部と前記収容体側電気接続部とは、前記第2方向について前記ハンドル部の中心を挟んだ位置に配置されていても良い。
この形態の液体収容体によれば、液体供給部と収容体側電気接続部とが、ハンドル部を中心として液体収容体が回転した場合でもその回転の影響をさらに受けにくくできる。これにより、液体収容体を液体消費装置に接続する際の操作性を向上できるので。液体消費装置との接続を確実に行うことができる。
(9)上記形態の液体収容体であって、前記液体収容部に液体が収容され、前記液体消費装置によって前記液体が消費される前の前記液体収容体の初期状態において、前記液体収容部が前記液体供給部及び前記収容体側電気接続部よりも前記重力方向について下側に位置するときに、前記液体収容部は、前記ハンドル部に接続された第1収容部と、前記第1収容部よりも前記重力方向について下側に位置し、前記第1収容部よりも前記第1方向についての長さが大きい第2収容部と、を備えても良い。
この形態の液体収容体によれば、第1方向についての長さが第1収容部は第2収容部よりも小さい。これにより、第1方向の成分を含む接続方向に液体収容体を移動させて液体消費装置に接続するときに、第1収容部が障害となることで液体供給部及び収容体側電気接続部の液体消費装置への接続が良好に行えない可能性を低減できる。
(10)上記形態の液体収容体であって、前記液体収容部に液体が収容され、前記液体消費装置によって前記液体が消費される前の前記液体収容体の初期状態において、前記液体供給部と前記収容体側電気接続部とは、前記第2方向について、前記液体消費装置に対する前記液体収容体の接続が完了した接続状態における前記液体収容部の重心を挟んだ位置に配置されていても良い。
この形態の液体収容体によれば、接続状態において、液体供給部又は収容体側電気接続部を支点とした液体収容体の回転量を低減できる。
(11)上記形態の液体収容体であって、更に、前記液体収容体が前記液体消費装置に接続されるときに前記接続方向に押圧されることが可能な押圧部を備えても良い。
この形態の液体収容体によれば、利用者は押圧部を押圧することで液体収容体を接続方向に移動させることができる。これにより、液体消費装置に対する液体収容体の接続を容易に行うことができる。
(12)上記形態の液体収容体であって、前記押圧部は、前記液体供給部及び前記収容体側電気接続部と対向する位置に配置されていても良い。
この形態の液体収容体によれば、利用者が押圧部を押圧して液体収容体を接続方向に移動させるときに、液体供給部及び収容体側電気接続部の動きを安定して接続方向に沿った動きにできる。
上述した本発明の各形態の有する複数の構成要素はすべてが必須のものではなく、上述の課題の一部又は全部を解決するため、あるいは、本明細書に記載された効果の一部又は全部を達成するために、適宜、前記複数の構成要素の一部の構成要素について、その変更、削除、新たな他の構成要素との差し替え、限定内容の一部削除を行うことが可能である。また、上述の課題の一部又は全部を解決するため、あるいは、本明細書に記載された効果の一部又は全部を達成するために、上述した本発明の一形態に含まれる技術的特徴の一部又は全部を上述した本発明の他の形態に含まれる技術的特徴の一部又は全部と組み合わせて、本発明の独立した一形態とすることも可能である。
例えば、本発明の一形態は、液体収容部と、液体供給部と、の複数の要素の内の1つ以上の要素を備えた装置としても実現可能である。すなわち、この装置は、液体収容部を有していても良く、有していなくても良い。また、この装置は、液体供給部を有していても良く、有していなくても良い。このような形態によれば、装置の小型化、低コスト化、省資源化、製造の容易化、使い勝手の向上等の種々の課題の少なくとも1つを解決することができる。また前述した液体収容体の各形態の技術的特徴の一部又は全部は、いずれもこの装置に適用することが可能である。
なお、本発明は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、液体収容体の他に、液体収容体の製造方法、液体収容体と液体消費装置とを備え液体消費システム等の態様で実現することができる。
液体消費システムの概略構成を示す第1の斜視図である。 液体消費システムの概略構成を示す第2の斜視図である。 液体供給装置を説明するための第1の図である。 液体供給装置を説明するための第2の図である。 着脱ユニットを説明するための第1の斜視図である。 着脱ユニットを説明するための第2の斜視図である。 液体収容体の第1の斜視図である。 液体収容体の第2の斜視図である。 液体収容体の正面図である。 液体収容体の背面図である。 液体収容体の一部分を示す第1の斜視図である。 液体収容体の一部分を示す第2の斜視図である。 液体収容体の一部分を示す第3の斜視図である。 液体収容体の一部分を示す第4の斜視図である。 液体収容体の一部分の正面図である。 液体収容体の一部分の背面図である。 液体収容体の一部分の上面図である。 液体収容体の一部分の右側面図である。 図13のF13−F13断面図である。 回路基板の正面図である。 図16Bの矢視F16Bである。 操作部材の第1の分解斜視図である。 操作部材の第2の分解斜視図である。 操作部材の背面図である。 液体収容体の正面図である。 図17DのF17Da−F17Da部分断面図である。 図17DのF17Db−F17Db部分断面図である。 液体収容体の左側面図である。 液体収容体の右側面図である。 液体収容体が着脱ユニットにセットされた時の図である。 図18のF18−F18部分断面図である。 液体収容体が着脱ユニットに装着された時の図である。 図20のF20−F20部分断面図である。 液体収容体が可動部材にセットされた時の側面図である。 液体収容体が可動部材にセットされた時の正面図である。 図22のF22−F22断面図である。 図23のF23−F23断面図である。 着脱ユニットに対する液体収容体の装着(接続)が完了した時の側面図である。 図26のF26−F26断面図である。 液体収容体の着脱ユニットへの接続が完了した状態(接続状態)における断面図である。 図28AのF28A−F28A断面図である。 液体収容体が着脱ユニットにセットされる前の第1の図である。 図29を+Z軸方向側から見た時の図である。 液体収容体が着脱ユニットにセットされる前の第2の図である。 図31を+Z軸方向側から見た時の図である。 液体収容体が着脱ユニットに装着された時の図である。 図33を+Z軸方向側から見た時の図である。 液体収容体を更に説明するための図である。 接合部を説明するための図である。
A.実施形態:
A−1.液体消費システムの構成:
図1は、液体消費システム1000の概略構成を示す第1の斜視図である。図2は、液体消費システム1000の概略構成を示す第2の斜視図である。図3は、液体供給装置20を説明するための第1の図である。図4は、液体供給装置20を説明するための第2の図である。なお、図3及び図4では、後述する液体収容体が取り外された状態を示している。図1〜図4には、互いに直交するXYZ軸が描かれている。
図1に示すように、液体消費システム1000は、液体消費装置としてのプリンター10と、2つの液体供給装置20とを備える。液体消費システム1000の使用状態では、プリンター10はX軸方向とY軸方向によって規定される水平な面に設置される。すなわち、Z軸方向が鉛直方向(上下方向)となる。また、−Z軸方向が鉛直下方向となり、+Z軸方向が鉛直上方向となる。液体供給装置20は、プリンター10に液体としてのインクを供給する。液体供給装置20が備える液体収容体50(液体収容体ユニット50)は、プリンター10に対して着脱可能に接続(装着)できる。
プリンター10は、インクジェットプリンターである。プリンター10は、記録機構11と、給紙トレイ16と、排出トレイ17とを備える。給紙トレイ16は、鉛直方向の異なる高さ位置に複数設けられている。給紙トレイ16は、プリンター10の装置第1面(装置前面)102に設けられている。給紙トレイ16には、プリンター10によって文字等の画像が印刷(記録)される記録媒体(例えば、用紙)が収容される。
記録機構11は、インクを吐出する記録ヘッド(図示せず)を備える。記録ヘッドは、チューブ等の流通管を介して液体供給装置20と連通している。記録ヘッドは、液体供給装置20から供給されたインクを用いて記録媒体上にインクを吐出することで記録(印刷)を行う。記録された記録媒体は排出トレイ17に排出される。
2つの液体供給装置20は、プリンター10の装置第1面(装置前面又は装置前壁とも呼ぶ)102と交差する装置第2面(装置第1側面又は装置第1側壁とも呼ぶ)104及び装置第3面(装置第2側面又は装置第2側壁とも呼ぶ)106に設けられている。装置第1面102〜装置第3面106はそれぞれ、プリンター10の使用状態において設置面に対して略垂直な面である。装置第2面104と装置第3面106とは対向する。ここで、装置第2面104に設けられた液体供給装置20を第1の液体供給装置20Aとも呼び、装置第3面106に設けられた液体供給装置20を第2の液体供給装置20Bとも呼ぶ。なお、第1と第2の液体供給装置20A,20Bを区別することなく用いる場合は、単に液体供給装置20と呼ぶ。
図1に示すように、第1の液体供給装置20Aは、1つのカバー部材22と1つの液体収容体50と、1つの着脱ユニット30(図3)とを備える。図2に示すように、第2の液体供給装置20Bは、1つのカバー部材22と3つの液体収容体50と、各液体収容体50に対応した3つの着脱ユニット30(図4)とを備える。ここで、2つのカバー部材22を区別して用いる場合は、符号「22A」,「22B」を用いる。また、4つの液体収容体50を区別して用いる場合は、符号「50K」,「50C」,「50M」,「50Y」を用いる。また、4つの着脱ユニット30を区別して用いる場合は符号「30K」,「30C」,「30M」,「30Y」を用いる。なお、カバー部材22、液体収容体50、着脱ユニット30の個数は上記に限定されるものではない。例えば、液体収容体50は3つ以下であっても良いし、5つ以上であっても良い。また、着脱ユニット30は、液体収容体50の個数に対応して設けられても良い。また、カバー部材22は、1つであっても良いし、3つ以上であっても良い。
4つの液体収容体50には、相互に異なる種類のインクが収容(充填)されている。本実施形態では、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(K)のインクが、それぞれ異なる液体収容体50に収容されている。液体収容体50Kはブラックのインクを収容した液体収容部を有し、液体収容体50Cはシアンのインクを収容した液体収容部を有し、液体収容体50Mはマゼンタのインクを収容した液体収容部を有し、液体収容体50Yはイエローのインクを収容した液体収容部を有する。図3及び図4に示すように、液体収容体50は、カバー部材22で区画される収容空間部26に収容される。具体的には、液体収容体50Kは収容空間部26A(図3)に収容され、液体収容体50C,50M,50Yは収容空間部26B(図4)に収容される。
図3及び図4に示す着脱ユニット30は、液体収容体50を着脱自在に装着する。着脱ユニット30Kはカバー部材22Aの内側に配置され、着脱ユニット30C,30M,30Yはカバー部材22Bの内側に配置されている。図3に示すように、着脱ユニット30Kは、プリンター10の装置第2面104に設けられている。図4に示すように、着脱ユニット30C,30M,30Yは、プリンター10の装置第3面106に設けられている。着脱ユニット30に液体収容体50が装着された場合、プリンター10が備えるポンプ機能を有する供給機構(図示せず)によって液体収容体50に収容されたインクがプリンター10の記録ヘッドに供給される。
図3及び図4に示すように、カバー部材22は、鉛直下方向側の一端部23を支点として鉛直上方向側の他端部24を回転させることで開閉自在に構成されている。液体収容体50が収容するインクが消費された後は、利用者は、カバー部材22を開いて消費された液体収容体50を着脱ユニット30から取り外す。そして、利用者は、新たな液体収容体50を着脱ユニット30に装着した後にカバー部材22を閉じる。
A−2.着脱ユニット30の構成:
図5は、着脱ユニット30を説明するための第1の斜視図である。図6は、着脱ユニット30を説明するための第2の斜視図である。図5は、可動部材40が固定部材35に対し外方に突出した第1の状態(セット時状態)を示している。図6は、可動部材40が固定部材35に収容された第2の状態(装着時状態)を示している。図5及ぶ図6では、着脱ユニット30Cを例に構成についての説明を行うが、他の着脱ユニット30K,30M,30Yについても着脱ユニット30Cと同様の構成を有する。図5に示すように、着脱ユニット30は、固定部材35と、可動部材40とを備える。
液体収容体50は、以下の2つの操作を実行することで着脱ユニット30に装着される。液体収容体50が着脱ユニット30に装着された状態を「装着状態(接続状態)」とも呼ぶ。装着状態(接続状態)とは、後述する液体収容体50の液体供給部57(流通部57)が着脱ユニット30の液体導入部(液体導入針)362に接続され、かつ、液体収容体50の回路基板(収容体側電気接続部)582が着脱ユニット30の電気接続部382と電気的に接続された状態である。装着状態では、液体収容体50に収容されているインクがプリンター10側に流通可能な状態となる。なお、本明細書において、収容体側電気接続部582は、接触部cpに置き換えて捉えることもできる。
・第1の操作:
利用者は、着脱ユニット30を第1の状態にした後に、液体収容体50を可動部材40にセットする。
・第2の操作:
第1の操作後に、利用者は液体収容体50を介して可動部材40を固定部材35側に押し進めることで着脱ユニット30を第2の状態にする。
着脱ユニット30の第2の状態では、可動部材40はロック機構によって固定部材35に対する+K1軸方向側への移動が規制されている。なお、第2の状態において、可動部材40を固定部材35に対して内側方向(−K1軸方向)に押し付けることでロック機構によるロックが解除される。これにより、可動部材40を固定部材35に対して外方(+Z軸方向)に突出するように移動させて、着脱ユニット30の状態を第1の状態から第2の状態に切り替えることができる。
固定部材35は、固定部である複数のネジ302によってプリンター10の面104,106(図3及ぶ図4)に固定されている。詳細には、着脱ユニット30K(図3)は、複数のネジ302によって第2面104に固定され、着脱ユニット30C,30M、30Y(図4)は、複数のネジ302によって第3面106に固定されている。
固定部材35は、液体導入機構36と、接点機構38とを備える。液体導入機構36は、液体導入部362を有する。液体導入部362には、液体収容体50が備える後述する液体供給部が接続されることで、液体収容体50に収容されたインクが流通する。液体導入部362は、プリンター10の記録ヘッドと連通している。
液体導入部362は、内部にインクが流通できる針状である。液体導入部362は中心軸CLに沿って延びる。この中心軸CLに沿った方向(液体導入部362が延びる方向)をK1軸方向とする。K1軸方向はZ軸方向と直交する。K1軸方向とZ軸方向に直交する方向をK2軸方向とする。K1軸方向とK2軸方向とによって規定される面と、図1に示すX軸方向とY軸方向とによって規定される面とは平行である。K1軸方向のうち、プリンター10の外方へ向かう方向が+K1軸方向であり、プリンター10の内方に向かう方向が−K1軸方向である。
液体導入機構36と、接点機構38とはK2軸方向に沿って並んで配置されている。K2軸方向のうち、液体導入機構36から接点機構38に向かう方向が+K2軸方向であり、接点機構38から液体導入機構36に向かう方向が−K2軸方向である。また、着脱ユニット30において、Z軸方向を「高さ方向」とも呼び、K1軸方向を「幅方向」とも呼び、K2軸方向を「奥行き方向」とも呼ぶ。
図5及び図6に示すように、接点機構38は、複数(本実施形態では9つ)の装置側端子381を有する電気接続部(装置側電気接続部)382と、複数(本実施形態では2つ)の装置側基板位置決め部384、385とを備える。液体収容体50の装着状態において、電気接続部382の装置側端子381は、液体収容体50の回路基板と接触(電気的に接続)する。これにより、液体収容体50の回路基板と、プリンター10との間で各種情報(例えば、液体収容体50のインク色や製造年月日)が通信可能となる。装置側端子381は、弾性変形可能な金属製の板バネによって形成されている。装置側基板位置決め部384,385は、電気接続部382のK2軸方向(液体導入機構36と接点機構38とが並ぶ方向)における両側に配置されている。装置側基板位置決め部384、385は、液体収容体50が着脱ユニット30に装着される時に、電気接続部382に対する液体収容体50の回路基板の最終的な位置決めを行う。装置側基板位置決め部384,385は、K1軸方向に沿って延びる部材である。
可動部材40は、固定部材35に対してK1軸方向に沿って移動可能に構成される。可動部材40は、基部41と、供給部支持部42と、基板支持部48とを備える。供給部支持部42及び基板支持部48はそれぞれ、基部41に接続されている。供給部支持部42及び基板支持部48はそれぞれ、基部41から+Z軸方向側(上側)に延びる部材である。
供給部支持部42は、液体導入部362に対する液体収容体50(詳細には液体供給部)の位置を決定するための部材である。着脱ユニット30をK1軸方向に沿って見た時に、供給部支持部42は液体導入部362と重なる位置に設けられている。供給部支持部42は、−Z軸方向に向かって凹形状を形成するように設けられている。供給部支持部42は、K2軸方向における両側に溝部407が形成されている。溝部407に、液体収容体50の後述する位置決め部が入り込むことによって、液体収容体50が備える液体供給部の動きが規制され、液体収容体50の着脱ユニット30に対するある程度の位置決めがおこなわれる。すなわち、供給部支持部42を区画形成する複数の面部(例えば、第1支持面部402、第2支持面部403、第3支持面部404)によって、液体収容体50が備える液体供給部の動きが規制される。供給部支持部42のうち、液体導入部362側に位置する第1支持面部402には、切欠き部406が形成されている。切欠き部406は、+Z軸方向側が開口する凹形状である。着脱ユニット30をK1軸方向に沿って見た時に、切欠き部406は、液体導入部362と重なる位置に設けられている。可動部材40を固定部材35に対して最も+K1軸方向に移動させた第1の状態において、切欠き部406は液体導入部362よりも+K1軸方向側に位置する。また、図6に示すように、第2の状態では切欠き部406内に液体導入部362の先端が位置する。
基板支持部48は、接点機構38に対する液体収容体50(詳細には回路基板)の位置を決定するための部材である。着脱ユニット30をK1軸方向に沿って見た時に、基板支持部48は接点機構38と重なる位置に設けられている。基板支持部48は、−Z軸方向に向かって凹形状を形成するように設けられている。基板支持部48を区画形成する複数の面部(例えば、第1基板支持面部482)によって、液体収容体50の回路基板の動きが規制される。
上記のごとく、可動部材40は、液体収容体50をプリンター10に接続するために用いられる。よって、可動部材40を「接続用部材40」とも呼ぶ、接続用部材40は、異なる色のインクを収容する複数の液体収容体50K,50C,50M,50Kのうちの、着脱ユニット30に接続されるべき液体収容体50K,50C,50M,50Yが収容するインクの色で着色されている。例えば、イエローのインクを収容する液体収容体50Yに接続される着脱ユニット30Yが備える接続用部材40は、イエローで着色されている。ここで、「インクの色で着色」とは、インクの色と同系色で着色されていることを含む。「同系色」とは、利用者が接続用部材40を視認することで、接続されるべき液体収容体50を識別できる範囲の色であれば良い。「同系色」とは、例えば、JIS規格(JIS Z 8102)で採用されている20色色相環(修正マンセル色相環ともいう。)において、色相差が0(ゼロ)〜3である色同士を意味する。
A−3.液体収容体50の構成:
図7は、液体収容体50の第1の斜視図である。図8は、液体収容体50の第2の斜視図である。図8Aは、液体収容体50の正面図である。図8Bは、液体収容体50の背面図である。図7,図8,図8A,図8Bには、液体収容体50が着脱ユニット30に装着された状態(装着状態)におけるZ軸、K1軸、K2軸を示している。また、図7、図8、図8A、図8Bは、液体としてのインクが充填され、かつ、着脱ユニット30に装着される前(インクがプリンター10によって消費される前)の状態(未使用状態、初期状態)における液体収容体50を示している。なお、後述する液体収容体50を説明するための図についても必要に応じて互いに直交するZ軸、K1軸、K2軸を示している。図7以降の図面では、液体収容体50Cを例に構成についての説明を行うが、液体収容体50K,50M,50Yについても液体収容体50Cと同様の構成である。
また、後述するように、互いに直交するZ軸、K1軸、K2軸は以下のように定義できる。液体収容体50がプリンター10に接続された状態において、Z軸方向は重力方向(鉛直方向)である。+Z軸方向が反重力方向または重力上方向(鉛直上方向)であり、−Z軸方向が重力下方向(鉛直下方向)である。K1軸に沿った方向であるK1軸方向(第1方向)は、水平方向である。また、−K1軸方向は、液体収容体50をプリンター10に接続するときの、液体収容体50の接続方向(移動方向)である。すなわち、後述するように、液体収容体50はプリンター10に接続されるとき、後述する液体供給ユニット55(図7)が接続方向(−K1軸方向)に移動することで、液体供給ユニット55(詳細には液体供給部57)がプリンター10に設けられた液体導入部(液体導入部)362に接続され、基板ユニット58(詳細には、電気接続部58)がプリンター10に設けられた電気接続部382に接続される。また、+K1軸方向は、液体収容体50をプリンター10から取り外す際の取外し方向である。なお、本実施形態では、接続方向は、水平方向である−K1軸方向であるが、これに限定されるものではない。接続方向は、水平方向成分を含む方向であれば良い。また、K2軸方向(第2方向)は、重力方向(Z軸方向)と第1方向(K1軸方向)とに直交する方向である。
図7に示すように、液体収容体50は、液体収容部52と、操作部材(連結部材、ハンドル部)53とを備える。操作部材53は、液体収容部52に取り付けられている。操作部材53は、把持部(支持部)54と、液体供給ユニット55と、基板ユニット(収容体側電気接続部)58と、押圧部545(図8)とを備える。把持部54は、利用者が液体収容体50を支持(把持)するための部分である。よって、把持部54を「ハンドル部54」又は「ハンドル部分54」と呼ぶことができる。液体供給ユニット55は、着脱ユニット30が備える液体導入部362及び供給部支持部42(図6)に対応する部分である。基板ユニット58は、着脱ユニット30が備える電気接続部382及び基板支持部48(図6)に対応する部分である。尚、操作部材53の把持部54は、本実施形態では「ロ」の字状に形成されているが、「C」字状や、「T」字状に形成してもよい。
液体収容部52は、液体としてのインクを収容可能である。液体収容部52は、袋面(外表面)が露出した状態で操作部材53に取り付けられている。すなわち、液体収容部52は、ケースなどに収容されることなく外部から視認可能に構成されている。液体収容部52は、収容されたインクの減少に伴って容積が減少する。
液体収容部52は、第1のシート521と、第2のシート522と、第3のシート523とを有する。第1〜第3のシート521〜523は、内側にインクを収容するための空間部を区画する。ここで、液体収容部52のうち、操作部材53が取り付けられた側を一端(一端部、上端)501側とし、一端501と対向する側を他端(他端部、底端)502側とする。また、液体収容部52のうち、一端側(+K2軸方向側)を第1側端(第1側端部)503側とし、他端側(−K2軸方向側)を第2側端(第2側端部)504側とする。図8Aに示すように、液体供給部55及び基板ユニット58は、液体収容部52の一端部501側に位置する。本実施形態では、K1軸方向に沿って液体収容体50を見た時に、液体供給部55及び基板ユニット58は、一端部501と少なくとも一部において重なるように位置する。
液体供給部55は、プリンター10に液体収容体50が接続されるとき、液体収容部52を液体収容部52よりも重力方向(Z軸方向)について上側(+Z軸方向側)で支持する。詳細には、後述するように、液体供給部55(詳細には、後述する位置決め部56)が、可動部材40の供給部支持部42(図5)に支持されることで、液体収容部52を支持する。
基板ユニット58は、プリンター10に液体収容体50が接続されるとき、液体収容部52を液体収容部52よりも重力方向(Z軸方向)について上側(+Z軸方向側)で液体供給部55と共に支持する。詳細には、後述するように、基板ユニット58(詳細には、後述する回路基板保持部59)が、可動部材40の基板支持部48(図5)に支持されることで、液体収容部52を支持する。
図8Aに示すように、液体収容体50の接続状態において、液体供給ユニット55と基板ユニット58とはK2軸方向(第2方向)に沿って並んで配置されている。すなわち、液体収容体50をK2軸方向に沿った方向から見たときに、液体供給ユニット55と基板ユニット58とは少なくとも一部が重なるように配置されている(後述する図17H参照)。
図7及ぶ図8に示すように、液体収容体50の装着状態において、第1のシート521及び第2のシート522は液体収容部52の側面を構成する。また、液体収容体50の装着状態において、第3のシート523は液体収容部52の底面を構成する。第1のシート521及び第2のシート522は、向かい合って配置されている。第1のシート521及び第2のシート522は、互いの周縁領域51Wの一部が溶着されている。詳細には、周縁領域51Wのうち、一端501側部分と、第1側端503側部分と、第2側端504側部分とが溶着されている。理解の容易のために、図7及び図8において、第1と第2のシート521,522が溶着された部分にはクロスハッチングを付している。また、液体収容部52の一端501(詳細には、第1と第2のシート521,522の一端)には操作部材53が溶着されている。すなわち、操作部材53は、液体収容部52の一端501に取り付け可能な部材である。操作部材53は、液体収容部52の一端部501側に位置する。理解の容易のために、図7及び図8において、操作部材53と第1及び第2のシート521,522との溶着部分には実線のシングルハッチングを付している。詳細は後述するが、操作部材53の取付部(接合部)549に第1及び第2のシート部材521,522が溶着によって取り付けられている。
図7に示すように、第3のシート523は、第3のシート523の周縁領域51Yと、第1のシート521及び第2のシート522の周縁領域51Wの一部とが溶着されている。第3のシート523が第1及び第2のシート521,522に溶着された部分には一点鎖線のシングルハッチングを付している。このように、本実施形態の液体収容部52は、3つのシート521,522,523を溶着等によって接着したタイプ(いわゆる、底面を有するパウチタイプ)である。
第1〜第3のシート521〜523はそれぞれ、可撓性を有する部材である。第1〜第3のシート521〜523の材料(材質)としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET),ナイロン,ポリエチレンなどが用いられる。また、これらの材料で構成されたフィルムを複数積層した積層構造を用いて第1〜第3のシート521〜523を形成しても良い。このような積層構造では、例えば、外層を耐衝撃性に優れたPET又はナイロンによって形成し、内層を耐インク性に優れたポリエチレンによって形成しても良い。さらに、アルミニウムなどを蒸着した層を有するフィルムを積層構造の1つの構成部材としても良い。これにより、ガスバリア性を高めることができるので、例えば液体収容部52に収容されたインクの濃度変化を抑制できる。このように、液体収容部52の材質は任意に設定できる。
また、液体収容部52の形状と大きさとはそれぞれ任意に設定できる。例えば、ブラックのインクを収容する液体収容部52Kは、他の色(例えば、シアン)のインクを収容する液体収容部52Cよりも容積(大きさ)を大きくしても良い。また例えば、液体収容部52は、本実施形態では第1〜第3のシート521〜523を溶着等によって接着したタイプであったが、第3のシート523を省略し、第1と第2のシート521,522を溶着等によって接着したタイプ(いわゆる、ピロータイプ)としても良い。ここで、上述のごとく、液体収容部52と操作部材53とは別部材である。よって、操作部材53は同じ部品を用いつつ、容易に液体収容部52の種類(形状と大きさと材質)を変更できる。すなわち、液体収容部52に収容される液体の特性や量等に応じて液体収容部52の形状と大きさと材質とを設定できるため、設計の自由度が向上できる。
液体収容体50は、さらに、液体収容部52に収容されたインクを液体供給ユニット55(詳細には後述する液体供給部)に流通させるための流路部材70を有する。本実施形態において、流路部材70はチューブである。流路部材70は、液体収容部52の内側に配置されている。
図8Aを用いて以下に説明するように、液体収容体50の各部は以下の関係を有する。液体収容部52の一端部501の長手方向(K2軸方向)に沿った把持部54の幅を、幅W54とする。また、接合部549の長手方向(K2軸方向)に沿った接合部549の幅を、幅W549とする。幅W54は、長手方向(K2軸方向)における把持部54の一端部(第1ハンドル端部)54Aと他端部(第2ハンドル端部)54Bとの距離である。この場合、幅W54は幅W549よりも小さい。また、長手方向(K2軸方向)について、液体供給ユニット55と基板ユニット58とは、把持部54の両端部54A,54Bの間に位置する。
また、液体供給ユニット(液体供給部)55と基板ユニット(収容体側電気接続部)58とは、第2方向(K2軸方向、長手方向)について、ハンドル部54の中心P54(中心線C54)を挟んだ位置に配置されている。なお、中心線C54は、中心P54を通るZ軸方向に沿った線である。
また、液体収容部52の一端部501のうち、第2方向(K2軸方向)における、一方の端部を第1端部501Aとし、他方の端部を第2端部501Bとする。この場合、液体供給ユニット(液体供給部)55と基板ユニット(収容体側電気接続部)58とは、第2方向(K2軸方向)について、第1端部501Aと第2端部501Bよりも一端部501の中心P52(中心線C52)に近い位置に配置されている。なお、中心線C52は、中心P52を通るZ軸方向に沿った線である。本実施形態では、中心線C52と中心線C54とは概ね一致する。
図9は、液体収容体50の一部分を示す第1の斜視図である。図10は、液体収容体50の一部分を示す第2の斜視図である。図11は、液体収容体50の一部分を示す第3の斜視図である。図12は、液体収容体50の一部分を示す第4の斜視図である。図13は、液体収容体50の一部分の正面図である。図14は、液体収容体50の一部分の背面図である。図15は、液体収容体50の一部分の上面図である。図16は、液体収容体50の一部分の右側面図である。図16Aは、図13のF13−F13断面図である。図16Bは、回路基板582の正面図である。図16Cは、図16Bの矢視F16Bである。図9〜図16Aにおいて、液体収容体50が備える液体収容部52の図示は省略している。
図9及び図10に示すように、操作部材(ハンドル部)53は、把持部54と、第1の接続部546と、第2の接続部547と、基部(連結部)548と、取付部549とを備える。ここで、操作部材53について、Z軸方向を「高さ方向」とも呼び、K1軸方向を「厚み方向」とも呼び、K2軸方向を「幅方向」とも呼ぶ。また、本実施形態において、操作部材53についての「高さ方向」、「厚み方向」、「幅方向」は、液体収容体50の「高さ方向」、「厚み方向」、「幅方向」に対応する。本実施形態では、液体収容体50は、高さ、幅、厚みの順で長さが大きい。なお、操作部材53は、上記のごとく取付部549の構成要素として捉えても良いし、操作部材53と取付部549とは別の構成要素として捉えても良い。
把持部54と、第1の接続部546と、第2の接続部547と、基部548とはそれぞれ棒状である。把持部54と、第1の接続部546と、第2の接続部547と、基部548とによって枠状の部材が形成される。これにより、操作部材53には、利用者の手を受け入れるための略矩形状の受入空間部542が区画形成される。
把持部54は、把持可能な部分である。把持部54は、利用者が液体収容体50を把持する部分である。把持部54は、K2軸方向に沿って延びる。図11に示すように、把持部54は、受入空間部542と接する把持面(支持面)541を有する。把持面541は、利用者によって直接に支持(把持)される部分である。把持面541は、液体収容体50が着脱ユニット30に装着された装着状態においてZ軸方向に略垂直な平面である。
図9に示すように、第1の接続部546は、把持部54のうちK2軸方向における一端部から基部548側(−Z軸方向側、図7に示す液体収容部52側)に延びる部材である。第2の接続部547は、把持部54のうちK2軸方向における他端部から基部548側(−Z軸方向側、図7に示す液体収容部52側)に延びる部材である。基部548は、受入空間部542を挟んで把持部54と対向する部分である。基部548は、K2軸方向に沿って延びる。基部548には、後述する位置決め部56と、回路基板保持部(基板保持部)59と、押圧部545(図12)とが取り付けられている。すなわち、液体供給ユニット55の位置決め部56と回路基板保持部(接触部配置部)59を含む収容体側電気接続部58とは基部548を介して互いに連結されている。これにより、液体供給ユニット55と回路基板保持部59とが基部548の動きに連動する。すなわち、利用者は、一つの部材(本実施形態では基部548)の動きを操作することで、プリンター10に液体収容体50を接続するために用いられる液体供給ユニット55及び回路基板保持部59の動きを操作できる。ここで、「連結」とは、連結されている部材同士が互いに連動して動くように接続されていることを言う。
取付部(接合部)549は、基部548を挟んで把持部54が位置する側とは反対側に位置する。取付部549は、基部548と隣接する。取付部549は、K2軸方向に沿って延びる。取付部549は、液体収容部52の一端501(図7)が溶着等によって取り付けられる部分(接合される部分)である。取付部549は、操作部材53に連結されている。また、図13及び図16Aに示すように、取付部549は液体収容部52に収容されたインクを液体供給部57に流通させるための導出部550を有する。導出部550に流路部材70が接続されることで、流路部材70を流れたインクが導出部550を介して液体供給部57に流通する。なお、理解の容易の為に、図13及び図14には、取付部549のうち液体収容部52が取り付けられる部分にはシングルハッチングを付している。
図9及び図10に示すように、液体供給ユニット55は、液体供給部57と位置決め部56とを備える。但し、位置決め部56は液体供給部57とは別体で構成され、液体供給部57との間に僅かな隙間が形成されている。液体供給ユニット55(位置決め部56)は、操作部材53から外方(−K1軸方向)に突出して設けられている。
液体供給部57は、液体収容部52に収容されたインクをプリンターに流通させる。液体供給部57は、一端である液体供給口572と、他端である供給接続部573とを有する。液体供給口572は、液体収容部52の内部と連通し、液体収容部52に収容されたインクを外部(プリンター10)に流出させる。液体供給口572は、液体収容体50の装着状態において、液体導入部362(図5)が挿入される。液体供給口572は、把持面541に垂直な平面(Z軸方向とK2軸方向によって規定される面)を規定する。液体供給口572は、第1方向(K1軸方向)に向かって開口する。詳細には、液体供給口572は、第1方向(K1軸方向)のうち、接続方向(−K1軸方向)に向かって開口する。ここで、開口方向は、液体供給口572が規定する平面に垂直な方向であって、かつ、外部に向かう方向である。なお、液体供給口572は、第1方向に向かって開口する態様に限定されるものではなく、第1方向成分を含む方向に向かって開口していれば良い。
供給接続部573は操作部材53に接続されている。液体供給部57は、K1軸方向(中心軸CT方向)に沿って延びる筒状部材(環状部材)である。液体供給部57は、操作部材53より外方(−K1軸方向)に突出して設けられている。
液体供給部57は、中心軸CTを備える。中心軸CTは、K1軸方向と平行である。ここで、K1軸方向のうち、液体供給口572から供給接続部573に向かう方向が+K1軸方向であり、供給接続部573から液体供給口572に向かう方向が−K1軸方向である。
図15に示すように、把持面541は、液体供給部57の中心軸CT方向(K1軸方向)に垂直な方向(+Z軸方向)側に配置されている。把持面541を含む操作部材53は、液体供給口572に対し中心軸CT方向にオフセットするように設けられている。言い換えれば、把持面541と直交する方向で、且つ、液体供給部57から把持面541に向かう方向(+Z軸方向)側から液体収容体50を見たときに、液体供給口572は把持面541(操作部材53)と重ならない位置に配置されている。すなわち、液体収容体50を把持面541に垂直な面に投影した時に、把持面541と液体供給口572とは重ならない位置関係にある。
図9に示すように、液体収容体50の未使用状態では、液体供給口572がフィルム99によって塞がれている。これにより、液体収容体50が着脱ユニット30(図5)に装着される前において、液体供給口572からインクが外部に漏れ出すことを抑制できる。フィルム99は、液体収容体50が着脱ユニット30に装着する際に液体導入部362(図5)によって破られる。
図16Aに示すように、液体供給部57の内部には、液体供給部57によって形成された液体流路を開閉するための弁機構551が配置されている。弁機構551は、弁座552と、弁体554と、バネ556とを備える。液体供給部57の液体供給口572から供給接続部573に向かって、弁座552、弁体554、バネ556の順に液体供給部57内に収容されている。
弁座552は、略円環状の部材である。弁座552は、例えば、ゴムやエラストマー等の弾性体によって構成されている。弁座552は、液体供給部57の内部に圧入されている。弁体554は、略円柱状の部材である。弁体554は、液体収容体50が着脱ユニット30に装着される前の状態において弁座552に形成された孔(弁孔)を塞ぐ。バネ556は、圧縮コイルバネである。バネ556は、弁体554を弁座552側に向かう方向に付勢する。液体収容体50の装着状態では、液体導入部362(図5)が弁体554を供給接続部573側に押すことで、弁体554が供給接続部573側に移動する。これにより、弁体554が弁座552から離れて弁機構551が開状態になる。弁機構551が開状態の時に、液体収容部52(図7)に収容されたインクは、流路部材70、操作部材53の内部流路558及び液体供給部57を流れて外部に流出可能となる。
図9に示すように、位置決め部56は、液体収容体50がプリンター10に接続されるときに、液体供給口572を含めた液体収容部52のプリンター10に対するある程度の位置決めを行う。位置決め部56は、操作部材53に一体的に設けられている。本実施形態では、位置決め部56は、操作部材53と一体成形により作成されることで、操作部材53と一体的に設けられる。ここで、「一体的に設けられる」とは、位置決め部56が操作部材53の動きに連動するように操作部材53に設けられていることを意味する。他の実施形態では、操作部材53に対し位置決め部56を溶着等により取り付けることで、位置決め部56を操作部材53に一体的に設けても良い。また、位置決め部56は液体供給口572の近傍に液体供給口572の上方を除く周方向を囲むような形態で設けられているが、操作部材53が変形しにくい材料から成る場合は、操作部材53のうちの液体供給口572から多少離れた位置に設けても良い。位置決め部56は、操作部材53から−K1軸方向に突出する。
図9及び図10に示すように、位置決め部56は、液体供給口572の近傍に配置されている。また、図13に示すように、位置決め部56の少なくとも一部は、液体供給口572の液体収容部52(図7)側(−Z軸方向側)に設けられている。本実施形態では、中心軸CTを中心とした液体供給部57の周囲に位置決め部56は配置されている。詳細には、位置決め部56は、液体供給部57の周囲のうち、把持部54側を除く周囲に配置されている。位置決め部56は、液体収容体50をプリンター10に接続するときに、着脱ユニット30(図5)が備える供給部支持部42の内側に配置される。これにより、供給部支持部42を区画形成する複数の面部(例えば、図5に示す第1支持面部402、第2支持面部403、第3支持面部404)と、位置決め部56とが当たることによって、液体供給部57の動きが規制され、液体収容体50がある程度位置決めされる。その後、液体供給口572は液体供給口572の上下左右の位置で液体供給部57に設けられた突起577(577a,577b,577c,577d)と、液体導入部362の上下左右に設けられた図5及び図6に示す位置決め突起366(366a,366b,366c,366d)とにより位置決めされた状態で液体導入部362に接続される。
液体供給ユニット55は、液体収容部52(図7)に収容されたインクをプリンター10に供給する機能を有する。よって、液体供給ユニット55は、「液体供給部」として捉えることもできる。この場合、液体供給部としての液体供給ユニット55は、一端に液体供給口572を有する液体供給部(液体流通部)57と、位置決め部56とを備える。
図9及び図10に示すように、基板ユニット(収容体側電気接続部)58は、回路基板582と、回路基板保持部59とを備える。基板ユニット58は、操作部材53から外方(−K1軸方向)に突出して設けられる。基板ユニット58の突出方向は、液体供給部57の突出方向(−K1軸方向)と同じである。なお、基板ユニット58の突出方向と、液体供給部57の突出方向とは、同じでなくても良く、実質的に平行であれば良い。「実質的に」とは多少の誤差も含むことを意味している。また、基板ユニット58と液体供給部57とは、操作部材53に対して同じ側(−K1軸方向側)に向かって操作部材53から突出している。
図15に示すように、基板ユニット58は、把持面541と平行な方向に液体供給ユニット55と並んで設けられている。具体的には、基板ユニット58と液体供給ユニット55とは、把持面541と平行な方向であって、且つ、中心軸CTと直交する方向であるK2軸方向に並んで設けられている。
図9に示すように、回路基板保持部59は、液体収容体50がプリンター10に接続されるときに、プリンター10に対して回路基板582を位置決めする。回路基板保持部59は、操作部材53に一体的に設けられている。本実施形態では、回路基板保持部59は、操作部材53と一体成形により作成されることで、操作部材53と一体的に設けられる。ここで、「一体的に設けられる」とは、回路基板保持部59が操作部材53の動きに連動するように操作部材53に設けられていることを意味する。なお、他の実施形態では、操作部材53に対し回路基板保持部59を溶着等により取り付けることで、回路基板保持部59を操作部材53に一体的に設けても良い。
回路基板保持部59は、+Z軸方向側(把持部54が位置する側)が開口する凹形状である。凹形状の底部594は、把持面541(図11)に対して傾斜している。底部594に回路基板582が取り付けられることで、回路基板582は回路基板保持部59に上記のように傾斜して保持される。回路基板保持部59の少なくとも一部(底部594)は、回路基板582(接触部cp)の液体収容部52(図7)側(−Z軸方向側)に設けられている。
回路基板保持部59は、底部594のK2軸方向の両側からそれぞれ+Z軸方向側に延びる第1の側壁部592及び第2の側壁部593を有する。図10に示すように、第1の側壁部592は溝部592tを有する。図9に示すように、第2の側壁部593は溝部593tを有する。液体収容体50がプリンター10に接続されるときに、回路基板保持部59は、まず基板支持部48(図5)によって支持される。これにより、装置側端子381(図5)に対する回路基板保持部59及び回路基板582のある程度の位置決めが行われる。そして、図5に示す着脱ユニット30の可動部材40を−K1軸方向に移動させることで、図6に示す装置側基板位置決め部385が回路基板保持部59の溝部593t(図9)に入り込み、また、図6に示す装置側基板位置決め部384(図6)が回路基板保持部59の溝部592t(図10)に入り込む。これにより、装置側端子381に対する回路基板保持部59及び回路基板582の位置決めが行われる。
図13に示すように回路基板582は、表面に複数の端子581を有する。本実施形態では、端子581は装置側端子381の数(9つ)に対応して9つ配置されている。本実施形態では、端子581の外形は略矩形状である。また、回路基板582の裏面には記憶装置583(図16B)が配置されている。記憶装置583は、液体収容体50に関する情報(例えば、インク色、インク残量等)を格納する。記憶装置583と複数の端子581とは電気的に接続されている。装着状態において、複数の端子581はそれぞれ、プリンター10が備える電気接続部382の対応する装置側端子381(図6)と電気的に接続される。
図16Bに示すように、回路基板582の+Z軸方向側の上側端部586にはボス溝584が形成され、回路基板582の−Z軸方向側の下側端部587にはボス孔585が形成されている。回路基板582は、ボス溝584およびボス孔585を用いて底部(配置部)594に固定されている。
図16B及び図16Cに示すように、回路基板582は、表面582faに設けられた液体収容体側端子群580と、裏面582fbに設けられた記憶装置583とを有する。表面582fa及び裏面582fbは平面である。
液体収容体側端子群580は、9つの端子581A〜581Iからなる。記憶装置583は、液体収容体50に関する情報(例えば、インク残量、インク色)等を格納する。
図16Bに示すように、9つの液体収容体側端子581A〜581Iはそれぞれ略矩形状に形成され、Z軸方向の異なる位置に2つの列Ln1,Ln2を形成するように配置されている。列Ln1,Ln2はK2軸方向に平行である。
液体収容体側端子581A〜581Iのそれぞれの中央部には、対応する装置側端子381(図6)に接触する接触部cpを有する。上記の列Ln1,Ln2は複数の接触部cpによって形成される列であると考えることもできる。なお9つの液体収容体側端子581A〜581Iを区別することなく用いる場合は符号「581」を用いる。
このように、収容体側電気接続部58は、装置側電気接続部382と接触可能な接触部cpを有する。また、収容体側電気接続部58は、図9に示すように、操作部材53に一体的に設けられている。
図15に示すように、把持面541は、液体供給部57の中心軸CT方向に垂直な方向(+Z軸方向)側に配置されている。収容体側電気接続部としての基板ユニット58は、把持面541を含む操作部材53に対し中心軸CT方向にオフセットするように設けられている。言い換えれば、把持面541と直交する方向で、且つ、液体供給部57から把持面541に向かう方向(+Z軸方向)側から液体収容体50を見たときに、基板ユニット58は、把持面541(操作部材53)と重ならない位置に配置されている。すなわち、液体収容体50を把持面541に垂直な面に投影した時に、把持面541と基板ユニット58とは重ならない位置関係にある。この場合、基板ユニット58のうち少なくとも回路基板582が把持面541(操作部材53)と重ならない位置に配置されていれば良い。
図9及び図12に示すように、操作部材53のうち−K1軸方向側を第1側53faとし、操作部材53のうち第1側53faとは反対側である+K1軸方向側を第2側53fbとする。図9に示すように、回路基板保持部59と位置決め部56とは同じ側である第1側53faに設けられている。
図12及び図15に示すように、押圧部545は、操作部材53を挟んで位置決め部56を含む液体供給ユニット(液体供給部)55及び回路基板保持部59を含む基板ユニット(収容体側電気接続部)58と対向する第2側53fbに設けられている。すなわち、図11に示すように、位置決め部56及び回路基板保持部59は、基部548のうち第1側53faの表面に設けられているのに対し、図12に示すように、押圧部545は、基部548のうち第2側53fbの表面に設けられている。また、図15及び図16に示すように、押圧部545の少なくとも一部は、位置決め部56及び回路基板保持部59と操作部材53を挟んで対向する。
押圧部545は、液体収容体50をプリンター10に接続するときに、利用者によって押圧される部分である。すなわち、押圧部545は手動で押圧される部分である。押圧部545を−K1軸方向(接続方向)側に押すことで、液体収容体50がセットされた可動部材40(図6)を−K1方向側に移動させる。
押圧部545は、操作部材53から外方(+K1軸方向)に突出して設けられている。これにより、押圧部545と他の部分とを識別し易くでき、液体収容体50をプリンター10に接続する際に、押圧部545を押圧する操作を利用者に対し促すことができる。また、図14に示すように、押圧部545は、K1軸方向に沿った方向から操作部材53を見たときに、押圧部545の外形の一部は、基部548よりも外側にはみ出している。これにより、押圧部545の表面積を大きくできるため、利用者は押圧部545を押圧し易くできる。
操作部材53、回路基板保持部59、位置決め部56、液体供給部57、押圧部545は同一材料によって形成しても良いし、用途に応じて異なる材料によって形成しても良い。操作部材53の材料としては、例えば、ポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)やABS樹脂などの合成樹脂を用いることができる。
図17Aは、操作部材53の第1の分解斜視図である。図17Bは、操作部材53の第2の分解斜視図である。図17Cは、操作部材53の背面図である。図17Dは、液体収容体50の正面図である。図17Eは、図17DのF17Da−F17Da部分断面図である。図17Fは、図17DのF17Db−F17Db部分断面図である。図17A〜図17Cには、理解の容易のために流路部材70も図示している。また、図17Cは、後述する第3部材(押圧用部材)53Cが取り外された図である。
図17A及び図17Bに示すように、操作部材(連結部材、ハンドル部)53は、第1部材53Aと第2部材53Bと第3部材53Cとを備える。第1部材53A〜第3部材53Cが組み合わされることで操作部材53が形成される。詳細には、第1部材53Aと第3部材53Cとによって第2部材53Bを挟むようにして各部材53A〜53が組み合わされる。第1部材53A〜第3部材53Cはそれぞれ、合成樹脂などの材料を一体成形することで形成されている。
第1部材53Aは、把持部54を含む。第1部材53Aの形状は、枠状である。第1部材53Aは、K1軸方向(中心軸CT方向)に垂直な平面に沿った板状部材である。第1部材53Aのうち連結部548(詳細には、連結部548の第1側53fa部分)には、位置決め部56と回路基板保持部59とが一体成形によって接続されている。以上のように、操作部材53のうち第1部材53A自身が、「連結部材53A」又は「ハンドル部53A」であるとも言える。
図17Bに示すように、第1部材53Aの第2側53fbには、第2部材53Bと係合することで第1部材53Aと第2部材53Bとを連結(接続)するための3つの係合部511A,511B,511Cを有する。3つの係合部511A,511B,511Cは、K2軸方向(位置決め部56と回路基板保持部59とが並ぶ方向)に沿って並んで配置されている。なお、係合部511A,511B,511Cの数は、2つ以下であっても良いし、4つ以上であっても良い。また、3つの係合部511A、511B、511Cを区別することなく用いる場合は符号「511」を用いる。
係合部511は、第1部材53Aの第2側53fbのうち、基部548に設けられている。係合部511の形状は略直方体形状である。すなわち、係合部511の外形形状は、略矩形状であり、K1軸方向(流通部57の中心軸CT方向)に沿った方向(K1軸方向)を取り囲む形状である。係合部511は、基部548から第2部材53B側(+K1軸方向側)に突出する凸部である。
また、図17Bに示すように、第1部材53Aの第2側53fbには、第3部材(押圧用部材)53Cと係合することで第1部材53Aと第3部材53Cとを連結(接続)するための8つ(図では7つのみ図示)の部材係合部588を備える。部材係合部588は、凹形状である。
図17A及図17Bに示すように、第2部材53Bには、液体供給部57が一体成形によって接続されている。また、第2部材53には、取付部(接合部)549が一体成形によって連結(接続)されている。
また、第2部材53Bは、係合部511と係合することで第1部材53Aを第2部材53Bに取り付けるための3つの係合部513A,513B,513Cを有する。なお、3つの係合部513A,513B,513Cを区別することなく用いる場合は、符号「513」を用いる。係合部513は4つ以上であっても良いし、2つ以下であっても良い。
3つの係合部513A,513B,513Cは、第1部材53Aが有する3つの係合部51A,51B、51Cに対応して設けられている。係合部513は、K1軸方向に貫通する貫通孔である。係合部513の外形形状は、係合部511が嵌め合わされることが可能な形状である。係合部513の外形形状は、略矩形状であり、K1軸方向(流通部57の中心軸CT方向)に沿った方向(K1軸方向)を取り囲む形状である。
図17Cに示すように、凸形状である係合部511A,511B,511Cが対応する貫通孔である係合部513A,513B,513Cに嵌め込まれることで、第1部材53Aに第2部材53Bが取り付けられる。すなわち、係合部513が設けられた部分517は、接合部549から液体収容部52(図7)の外部に突出する「突出部517」とも呼ばれる。そして突出部517が有する係合部513に連結部材53Aの係合部511が係合することで、連結部材53Aは接合部549と連結している。
ハンドル部53Aの3つの係合部511A,511B,511Cは、液体収容部52が取り付けられる第2部材53Bと係合することで以下のように機能する。すなわち、利用者がハンドル部53Aを把持することで液体収容体50を持ったとき、3つの係合部511A,511B,511Cは、液体収容部52の自重によって生じる荷重を受ける部分として機能する。よって、3つの係合部511A,511B,511Cをそれぞれ支持部511A,511B,511Cとも呼ぶ。
ハンドル部53Aと第2部材53Bとが組み付けられることで、ハンドル部53Aは液体供給部57に接続される。なお本段落において記載する「接続」とは、直接的にハンドル部53Aと液体供給部57とが接続されている態様の他に、他の部材を介して間接的にハンドル部53Aと液体供給部57とが接続されている態様を含む。
係合部511Bと係合部513Bとが係合することで、連結部材53Aに対する第2部材53BのK2軸方向及びZ軸方向の動きが規制される。係合部511Aと係合部513Aとが係合し、係合部511Cと係合部513Cとが係合することで、連結部材53Aに対する第2部材53BのZ軸方向の動きが規制される。すなわち、係合部511と係合部513とは、互いに中心軸CT方向(K1軸方向)に沿った方向(K1軸方向)を取り囲む外形形状を有することで、中心軸CT方向と直交する面方向(Z軸方向とK2軸方向とで規定される面方向)の連結部材53Aと第2部材53Bとの間の位置ズレを抑制できる。
図17Bに示すように、連結部材53Aは、更に凸状の係止爪511Da,511Dbを有する。係止爪511Da,511Dbは、第1部材53Aのうち連結部548の第2側53fbに設けられている。また、第2部材53Bは、凸状の係止爪511Da、511Dbに対応する位置に貫通孔513Da,513Dbを有する。
図17E及び図17Fに示すように、係止爪511Da,511Dbは、貫通孔513Da,513Dbを形成する部材に係止されることで、連結部材53Aに対する第2部材53Bの+K1軸方向への動きを規制する。また、連結部材53Aに対する第2部材53Bの−K1軸方向への動きは、第2部材53の一部が、連結部材53Aの一部に当たることで規制される。
以上のように、連結部材53Aの係合部511は、第2部材53Bの係合部513と係合することで、両部材53A,53B間の位置決めが行われる。ここで、連結部材53Aには、回路基板保持部59が接続または接合され、第2部材53Bには、プリンター10に接続される液体供給部57が接続または接合されている。よって、連結部材53Aの係合部511と第2部材の係合部513とが係合することで、液体供給部57と回路基板保持部59との間の位置が決定される。ここで、係合部511を「部材位置決め部511」とも呼ぶ。
図17Cに示すように、接合部549の長手方向(K2軸方向)において、係合部511Aと係合部511Bとは液体供給部57を挟む位置に配置されている。また、長手方向(K2軸方向)において、係合部511Aと係合部511Cとは液体供給部57を挟む位置に配置されている。また、長手方向(K2軸方向)において、係合部511Bと係合部511Cとは、回路基板582を挟む位置に配置されている。また、長手方向(K2軸方向)において、係合部511Aと係合部511Cとは、回路基板582を挟む位置に配置されている。
図17Bに示すように、第3部材53Cは押圧部545を含む。第3部材53Cの形状は、第1部材53Aの形状と対応した枠状である。第3部材53Cは、K1軸方向(中心軸CT方向)に垂直な平面に沿った板状部材である。第3部材53Cのうち第1側53fa部分には、8つの係合部515を備える。なお、係合部515の数はこれに限定されるものではない。係合部515が図17Bに示す部材係合部588に係合することで、第1部材53Aと第3部材53Cとが連結される。
連結部材53A(ハンドル部53A)と、第2部材53Bと、第3部材53Cとはそれぞれ別部材である。また、本実施形態では、ハンドル部53Aと、第2部材53Bと、第3部材53Cとは異なる材料で形成されている。なお、少なくともハンドル部53Aと第2部材53Bとが異なる材料で形成されることが好ましい。
ハンドル部53Aは、耐変形性又は耐クリープ性に優れた材料で形成されている。ハンドル部53Aは、利用者によって把持されて、液体収容部52の自重によって生じる荷重がかかった場合に変形しくい十分な耐変形性又は耐クリープ性を有している。ハンドル部53Aは、第2部材53B又は第3部材53Cよりも耐変形性が優れた(高い)材料で形成されている。また、ハンドル部53Aは、第2部材53B及び第3部材53Cよりも耐クリープ性に優れた(高い)材料で形成されることが好ましい。ハンドル部53Aは、ABS樹脂や、通常のABSよりも耐熱性を高めた耐熱性ABS樹脂や、ポリスチレン(PS)等の材料によって形成されている。本実施形態では、ハンドル部53Aは、ABS樹脂を用いて形成されている。耐熱性ABSは、1.82MPaにおける荷重撓み温度が120℃以上の部材であっても良い。なお、ハンドル部53Aのうち、少なくとも液体供給部57が接続された部分が、耐変形性又は耐クリープ性に優れた材料で形成されていても良い。
耐変形性は、曲げ弾性率の大小を指標として評価できる。「耐変形性に優れた材料」とは、例えばJIS K 7171による曲げ弾性率が1800MPa以上の材料であることが好ましく、2000MPa以上の材料であることがさらに好ましく、2500MPa以上の材料であることがさらに一層好ましい。また、「耐変形性に優れた材料」とは、JIS K 7171による曲げ弾性率がポリエチレンよりも高い材料であっても良い。
耐クリープ性は、所定の材料を用いて形成した部材に対して一定荷重(例えば、2.8Mpa)をかけ続けたときの変形量(ソリ量)の大小を指標として評価できる。「耐クリープ性に優れた材料」とは、所定形状の部材を形成した場合に、ポリエチレンよりも変形量が小さい材料であることが好ましい。
第2部材53Bは、液体収容部52が収容するインクに対して耐性のある材料で形成されている。第2部材53Bは、ポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)やポリアセール(POM)等の材料によって形成されている。
「液体に対して耐性がある」とは、「耐薬品性がある」とも言える。また、「液体に対して耐性がある材料」とは、液体に浸した場合に、液体と反応しない材料(材料によって形成した部材)を言う。すなわち、「液体に対して耐性がある材料」とは、液体に浸した場合に、液体中に固形物などの不純物が所定値以上発生しない材料(材料によって形成した部材)を言う。例えば、「液体に対して耐性がある材料」とは、以下のように評価することができる。すなわち、評価する材料を用いて形成した部材(本実施形態では第2部材53B)を、液体収容部52が収容するインクに浸した後に高温環境下(例えば、80℃)で所定の時間(例えば、48時間)の間放置する。所定の時間の間、第2部材53Bを放置した後に、以下の3つの観点で観察を行う。
(i)インク中に存在する固形物の有無。
(ii)第2部材53Bのインクに浸す前後における質量の変化量。
(iii)第2部材53Bのインクに浸す前後における外観形状の変化が±5%以内であるか否か。
上記(i)〜(iii)において、インク中に固形物が無く、かつ、質量に大きな変化が無く(±5%以内)、かつ、外観形状に大きな変化が無いと認められた場合に、「液体に対して耐性がある材料」であると評価できる。なお、第2部材53Bのうち、少なくともインクと接触する部分(すなわち、液体供給部57の内面)をインクに対して耐性のある材料で形成しても良い。
図17A及び図17Bに示すように、第3部材53Cは、例えば、ポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)やポリアセール(POM)等の材料によって形成されている。第3部材53Cに設けられた押圧部545は、ハンドル部53Aを挟んで液体供給部57とは反対側に位置する。第3部材53Cは、液体収容部52に収容されたインクの色で着色されている。例えば、イエローのインクを収容した液体収容体50Yの場合、第3部材53Cはイエローで着色されている。ここで、「インクの色で着色」とは、インクの色と同系色で着色されていることを含む。「同系色」とは、利用者が第3部材53Cを視認することで、収容されているインクの色を識別できる範囲の色で有れば良い。「同系色」とは、上述したように、例えば、JIS規格(JIS Z 8102)で採用されている20色色相環(修正マンセル色相環ともいう。)において、色相差が0(ゼロ)〜3である色同士を意味する。
上記のごとく、第3部材53Cは、液体収容部52に収容されたインク(収容インク)の色で着色された識別部分として機能する。なお、識別部分(着色された部分)は、第3部材53C全体である必要は無く、外部から視認可能な一部にあれば良い。例えば、第3部材53Cのうち押圧部545の少なくとも一部が識別部分であっても良い。
また、利用者が、収容インクの色を識別するために、第3部材53Cをインクの色と同じ色で着色しても良いが、これに限定されるものではなく、第3部材53Cが、収容インクの色を識別するための外観を呈していれば良い。例えば、押圧部545表面に、インク色を文字情報として表示しても良い。
ここで、接続用部材40(図5)も収容インクの色で識別されているので、第3部材53Cは、接続されるべき接続用部材40と同じ色で着色された着色部分を有するとも言える。本実施形態の場合、着色部分は第3部材53C全体であるが、第3部材の一部(例えば、押圧部545の少なくとも一部)が着色部分を有していれば良い。
図17Gは、液体収容体50の左側面図である。図17Hは、液体収容体50の右側面図である。図17G及び図17Hを用いて液体収容体50について更に説明する。図17G及び図17Hに示す液体収容体50の状態は、インクが液体収容部52に充填されプリンター10によってインクが消費される前の初期状態である。また、図17G及び図17Hは、利用者がハンドル部53を把持し、液体収容部52が自重によってハンドル部53よりも重力方向(Z軸方向)について下側に垂れ下がった様子を示した図である。すなわち、図17G及び図17Hは、液体収容部52が、液体供給部55及び収容体側電気接続部58よりも重力方向(Z軸方向)について下側に位置する様子を示した図である。また、図17G及び図17Hは、液体収容体50がプリンター10に接続された接続状態の図であるとも言える。
液体収容部52は、第1収容部52Aと、第2収容部52Bとを備える。第1収容部52Aは、液体収容部52の一端部501を含み、第2収容部52Bは、液体収容部52の他端部502を含む。第1収容部52Aは、ハンドル部53に接合部549(図7)を介して接続されている。第2収容部52Bは、重力方向(Z軸方向)について第1収容部52Aよりも下側に位置する。ここで、第1収容部52AのK1軸方向(第1方向、接続方向に沿った方向)についての長さを長さW52Aとし、第2収容部52BのK1軸方向(第1方向、接続方向)についての長さを長さW52Bとする。この時、液体収容部52は、長さW52Bが長さW52Aよりも大きくなるようなインク量が液体収容部52に充填される。本実施形態では、液体収容部52に収容可能な最大のインク量を100%としたときに、50%以上80%以下のインク量を液体収容部52に充填することで第1と第2収容部52A,52Bを形成する。「液体収容部52に収容可能な最大のインク量」とは、これ以上インクを充填した場合、液体収容部52が破損(破裂)する量である。
また、図17Gに示すように、収容体側電気接続部58の一端部(先端部)58Pが第1収容部52Aよりも所定値Sa1だけ−K1軸方向(接続方向)側に位置する。また、図17Hに示すように、液体供給部55の一端部である液体供給口572が第1収容部52Aよりも所定値Sa2だけ−K1軸方向(接続方向)側に位置する。また、液体収容部52の重心GPは、第2収容部52B内に位置する。
A−4.液体収容体50の着脱ユニット30への装着方法:
図18は、液体収容体50が着脱ユニット30にセットされた時の図である。図19は、図18のF18−F18部分断面図である。図20は、液体収容体50が着脱ユニット30に装着された時の図である。図21は、図20のF20−F20部分断面図である。図18及ぶ図19に示す着脱ユニット30の状態は、図5と同様に第1の状態である。図20及び図21に示す着脱ユニット30の状態は、図6と同様に第2の状態である。
図19に示すように、液体収容体50を着脱ユニット30に装着する際には、液体収容体50をセット方向に移動させる操作(セット操作又は第1の操作)と、接続方向に移動させる操作(接続操作又は第2の操作)との2つの操作が行われる。セット方向は、鉛直下方向(−Z軸方向)成分を含む方向である。本実施形態では、セット方向は、鉛直下方向である。接続方向は、水平方向(第1方向,K1軸方向)成分を含む方向である。本実施形態では、接続方向は、水平方向である−K1軸方向である。
利用者は、第1の状態にある着脱ユニット30に対して、液体収容体50を着脱ユニット30の可動部材40にセットする。具体的には、利用者は、操作部材53が液体収容部52よりも鉛直上方向になる状態で把持部54を把持する。そして、図18及び図19に示すように、液体収容体50の位置決め部56を供給部支持部42内に配置させると共に、回路基板保持部59を基板支持部48内に配置させる。
液体収容体50が可動部材40にセットされた後に、図19の矢印Fに示すように、利用者は押圧部545を−K軸方向側に押す。これにより、液体収容体50及び可動部材40は接続方向(−K1軸方向)に移動する。
図21に示すように、可動部材40が固定部材35に収容された着脱ユニット30の第2の状態では、液体供給部57内に液体導入部362(図19)が挿入(接続)される。また、第2の状態では、回路基板582の端子581(図13)と電気接続部382の装置側端子381(図6)とが接触することで、回路基板582と電気接続部382とが電気的に接続される。
上記のごとく、「液体収容体50が着脱ユニット30(プリンター10)に接続されるとき」とは、利用者がハンドル部53を把持してセット操作を開始してから、接続操作によってプリンター10への液体収容体50の接続が完了するまでの少なくとも一部の期間のことを言う。本実施形態では、一部の期間とは、液体収容体50が可動部材40にセットされて接続方向にある程度移動した後から接続が完了するまでの期間である。
A−5.プリンター10と液体収容体50との関係:
図22は、液体収容体50が着脱ユニット30が備える可動部材40にセットされた時の側面図である。図23は、液体収容体50が着脱ユニット30が備える可動部材40にセットされた時の正面図である。図24は、図22のF22−F22断面図である。図25は、図23のF23−F23断面図である。図26は、着脱ユニット30に対する液体収容体50の装着(接続)が完了した時の側面図である。図27は、図26のF26−F26断面図である。図22に示す着脱ユニット30の状態は、図5と同様に第1の状態である。図26に示す着脱ユニット30の状態は、図6と同様に第2の状態である。
図24に示すように、可動部材40に液体収容体50がセットされたとき、液体供給ユニット55は、液体収容部52を液体収容部52よりも重力方向について上側(+Z軸方向側)で支持する。図24に示すように、位置決め部56の底外面部569が、供給部支持部42の第3支持面部404に当接することで、液体収容体50の重力下方向(−Z軸方向)への移動が規制される。これにより、液体収容部52のうち、−K2軸方向側が支持される。
また、図27に示すように、着脱ユニット30に液体収容体50が接続されたとき(装着状態のとき)、可動部材40に液体収容体50がセットされたときと同様に、液体供給ユニット55と基板ユニット58とは、液体収容部52を液体収容部52よりも重力方向について上側(+Z軸方向側)で支持する。具体的には、回路基板保持部59の底外面部599が固定部材35の底部357に当接することで、液体収容体50の重力下方向(−Z軸方向)への移動が規制される。また、位置決め部56の底外面部569が、供給部支持部42の第3支持面部404に当接することで、液体収容体50の重力下方向(−Z軸方向)への移動が規制される。このように、収容体側電気接続部58及び液体供給部55によって液体収容体50の重力下方向への動きが規制されることで、液体収容体50が支持される。なお、固定部材35の底部357と回路基板保持部59との当接は、液体収容体50を可動部材40にセットして接続方向に移動させた後に、接続が完了するまでの間に開始される。
図28Aは、液体収容体50の着脱ユニット30への接続が完了した状態(接続状態)における断面図である。図28Bは、図28AのF28A−F28A断面図である。図28Aに示す液体収容体50は、インクがプリンター10によって消費される前の状態を示している。図28Aにおいて、符号「GC」は、液体収容部52の重心GPを通り、かつ、Z軸方向に沿った線である重心線を示している。
図28Aに示すように、液体供給部55と基板ユニット(収容体側電気接続部)58とはK2軸方向(第2方向)について、重心GP(重心線GC)を挟んだ位置に配置されている。ここで、液体供給部55のうち中心(中心軸)CTと収容体側電気接続部58の中心CWとが、少なくとも重心GP(重心線GC)を挟んだ位置に配置されていれば良い。中心CWとは、図15に示す回路基板582のK2軸方向について長さの中心である。
ここで、位置決め部56は供給部支持部42に支持される(図27)。また、後述するように、回路基板保持部59は基板支持部48に支持される(図27)。これにより、液体収容体50の装着状態において、液体収容部52が自重により支持箇所よりも重力下方向側に垂れ下がる。
液体収容部52を支持する部分を有する液体供給ユニット55及び基板ユニット58とが、K2軸方向について液体収容部52の重心GPを挟んだ一方の側に偏って配置された場合を考える。この場合、液体収容部52の自重によって支持部分に荷重がかかることで、液体収容部52が支持部分を中心としてK2軸方向成分を含む矢印R28Aの向きに回転する可能性がある。
一方で、本実施形態のごとく、液体供給ユニット55と基板ユニット58とが、K2軸方向について重心GPを挟む位置に配置されることで、重心GPを挟んだ両側で液体収容部52を支持できることから、液体収容部52が矢印R28Aの向きに回転することを抑制できる。
A−6.効果:
上記実施形態によれば、図8Aに示すように、液体供給部55は、液体収容部52の一端部501側に位置する。また、図24に示すように、プリンター10に接続されるとき、液体供給部55は、液体収容部52を液体収容部52より重力方向について上側(+Z軸方向側)で支持する。また、図19に示すように、液体供給部55は、水平方向である第1方向(K1軸方向)の成分を含む接続方向(−K1軸方向)に移動することでプリンター10に設けられた液体導入部362に接続される。
これにより、液体収容体50がプリンター10に接続されるとき、液体供給部55によって液体収容部52を重力方向(詳細には、重力下方向である−Z軸方向)に垂れ下がった状態となるよう支持することができる。よって、液体収容体50をプリンター10に接続するときに、液体収容部52を水平方向に支持する必要がなく、プリンター10が水平方向に大型化することを抑制できる。また、液体収容部52を水平方向に支持するケースが不要となるため、部品点数を削減でき、構造を簡略化できる。また、液体供給部55が液体収容部52より重力方向の上側(+Z軸方向側)に位置するため、プリンター10との接続時に接続部(例えば、液体供給部55)を視認しやすく、接続動作(接続操作)を容易に行うことができる。例えば、利用者は、図18に示されたように、他の部材に邪魔されることなく、液体供給部55及び収容体側電気接続部58を視認できる。なお、「収容体側電気接続部」は、「基板ユニット58」であると捉えても良いし、「回路基板582」であると捉えても良いし、「接触部cp」であると捉えても良い。
また、上記実施形態によれば、図19に示すよう、液体収容体50のプリンター10への接続方向が水平方向である。詳細には、接続方向が水平方向のうちの一つの方向である−K1軸方向である。これにより、接続方向が一方向であるため、接続動作をさらに容易に行うことができる。
また、上記実施形態によれば、図9及び図10に示すように、液体供給口572は第1方向(詳細には、−K1軸方向)に向かって開口する。ここで、接続方向は、図19に示すように、第1方向(詳細には、−K1軸方向)である。すなわち、液体供給口572の開口方向と、液体収容体50の接続方向とは同じ方向成分を有する。これにより、液体収容体50を接続方向(−K1軸方向)に移動させることで、プリンター10の液体導入部362(図19)を液体供給口572に容易に挿入できる。よって、液体収容体50のプリンター10への接続を更に容易に行うことができる。
また、上記実施形態によれば、図8Aに示すように、収容体側電気接続部58は、液体収容部52の一端部501側に位置する。また、図24及び図27に示すように、プリンター10に接続されるとき、収容体側電気接続部58は、液体収容部52を液体収容部52よりも重力方向について上側(+Z軸方向側)で支持する。また、図19に示すように、収容体側電気接続部58は、接続方向(−K1軸方向)に移動することでプリンター10に設けられた装置側電気接続部382と電気的に接続される。これにより、液体収容体50がプリンター10に接続されるとき、液体供給部55に加え、収容体側電気接続部58によっても、液体収容部52を重力方向(詳細には、重力下方向である−Z軸方向)に垂れ下がった状態となるように支持することができる。これにより、より確実に液体収容部52を支持できる。また、収容体側電気接続部58が液体収容部52より重力方向について上側(+Z軸方向側)に位置するため、プリンター10との接続時に接続部(例えば、収容体側電気接続部58)を視認しやすく、接続動作を容易に行うことができる。
また、上記実施形態によれば、図18に示すように、液体収容体50がプリンター10に接続されるとき、液体供給部55と収容体側電気接続部58とは第2方向(K2軸方向)に沿って並ぶように配置されている。これにより、液体収容体50を接続方向(−K1軸方向)に移動させる際に、例えば、図18に示すように液体供給部55と収容体側電気接続部58とを容易に視認できるため、利用者は両部55,58の位置を容易に確認できる。これにより、液体供給部55と収容体側電気接続部58とのプリンター10への接続を精度良く行うことができる。
また、上記実施形態によれば、図8Aに示すように、液体供給部55と収容体側電気接続部58とは、第1端部501A及び第2端部501Bよりも一端部501の中心P52に近い位置に配置されている。これにより、液体供給部55と収容体側電気接続部58とが一端部501の中心P52よりも第1端部501A又は第2端部501Bに近い位置にある場合に比べ、液体供給部55と収容体側電気接続部58とのいずれか一方が他方よりも先に接続されたときの液体収容体50の回転量を小さくできる。
また、上記実施形態によれば、図8Aに示すように、液体供給部55と収容体側電気接続部58とが第1ハンドル端部54Aと第2ハンドル端部54Bとの間に配置されている。これにより、利用者がハンドル部53を把持することで、液体供給部55と収容体側電気接続部58とのプリンター10に対する位置を容易に決定できる。すなわち、液体供給部55及び収容体側電気接続部58のプリンター10への接続を容易に行うことができる。また、プリンター10に接続する際等に、例えば、利用者によってハンドル部54が把持されて、ハンドル部54を中心として液体収容体50が回転した場合でも、液体供給部55と収容体側電気接続部58との回転量を小さくできる。これにより、液体収容体50をプリンター10に接続する際の操作性を向上できる。
また、上記実施形態によれば、図8Aに示すように、液体供給部55と収容体側電気接続部58とが、ハンドル部54の中心P54を挟んだ位置に配置されている。これにより、例えば、利用者によってハンドル部54が把持されて、ハンドル部54を中心として液体収容体50が回転した場合でも、液体供給部55と収容体側電気接続部58との回転量を小さくできる。これにより、液体収容体50をプリンター10に接続する際の操作性を更に向上できる。
また、上記実施形態によれば、図17G及び図17Hに示すように、液体収容部52は、ハンドル部53に接続された第1収容部52Aと、第1収容部52Aよりも重力方向について下側(−Z軸方向側)に位置し、第1収容部52Aよりも第1方向(K1軸方向)についての長さが大きい第2収容部52Bと、を備える。これにより、第2収容部52Bによって収容されるインク量を確保しつつ、第1方向(K1軸方向)の成分を含む接続方向に液体収容体50を移動させてプリンター10に接続するときに、第1収容部52Aが障害となることで液体供給部55及び収容体側電気接続部58のプリンター10への接続が良好に行えない可能性を低減できる。以下に図29〜34を用いて、この効果について更に説明する。
図29は、液体収容体50が着脱ユニット30にセットされる前の第1の図である。図30は、図29を+Z軸方向側から見た時の図である。図31は、液体収容体50が着脱ユニット30にセットされる前の第2の図である。図32は、図31を+Z軸方向側から見た時の図である。図33は、液体収容体50が着脱ユニット30に装着された時の図である。図34は、図33を+Z軸方向側から見た時の図である。液体収容体50が着脱ユニット30に装着される際には、図29、図31、図33の順に液体収容体50が移動する。図29〜図34に示す装着方法は、上記の図18〜図21に説明した装着方法とセット方向が異なる。その他の装着方法については図18〜図21の装着方法と同様である。
図29に示すように、可動部材40に液体収容体50をセットするために、利用者は可動部材40に向かって液体収容体50を斜め下方向に移動させる。次に図31に示すように、液体収容体50のうち、可動部材40にセットされるべき部材(基板ユニット58及び液体供給ユニット55)を可動部材40の真上に位置させた後に、液体収容体50を重力下方向(−Z軸方向)に移動させる。これにより、液体収容体50が着脱ユニット30にセットされる。そして、利用者は、押圧部545を押圧することで、可動部材40にセットされた液体収容体50を接続方向(−K1軸方向)に移動させて、図33に示すように、液体収容体50が着脱ユニット30に接続される。
図31及び図32に示すように、利用者が液体収容体50を着脱ユニット30にセットするために、液体供給部55を供給部支持部42の真上に位置させ、収容体側電気接続部58を基板支持部48の真上に位置させる場合がある。ここで、図31に示すように、ハンドル部53に接続された第1収容部52Aは、第2収容部52BよりもK1軸方向についての長さが小さい。すなわち、液体供給部55及び収容体側電気接続部58は第1収容部52Aよりも、所定値Sa1,Sa2だけ接続方向(−K1軸方向)に突出するように構成される。これにより、液体収容体5を移動させてプリンター10に接続するときに、液体収容体52が障害となることで液体供給部55及び収容体側電気接続部58が着脱ユニット30にセットできない可能性を低減できる。
また、上記実施形態によれば、図28Aに示すように、接続状態において、液体供給部55と収容体側電気接続部58とは、第2方向(K2軸方向)について重心GP(重心線GC)を挟んだ位置に配置されている。これにより、接続状態において、液体供給部55と収容体側電気接続部58とのいずれか一方を支点とした液体収容体50の回転量を低減できる。
上記実施形態によれば、プリンター10との接続に必要な位置決め部56と回路基板保持部59とが、操作部材53に一体的に設けられている(図9)。これにより、液体収容体50をプリンター10に接続するために他の部品(例えば、液体収容体50を装着するためのケース)を設ける必要が無い。これにより、少ない部品点数で液体収容体50をプリンター10に接続するための機能を達成できる。また、位置決め部56と回路基板保持部59とが操作部材53に一体的に設けられていることで、プリンター10に液体収容体50を接続するときに、操作部材53を把持して液体収容体50を操作できるため、操作部材53が無いものに比べて操作性が良い。
また、液体収容体50をケースに予め装着する必要が無いので、液体収容体50をプリンター10に接続する工程を簡略化できる。また、ケースが不要であるため液体収容体50を小型化できる。更に、ケースが不要であるため、インクが消費された液体収容部52を容易に小さくして処分できる。
また、上記実施形態によれば、液体収容部52は液体収容体50の外部から視認可能な状態で、液体収容部52は操作部材53に取り付けられている(図7)。これにより、容積変化や形状変化やインク量の変化などの液体収容部52の状態の変化から液体収容部52に収容されたインクの量を外部から認識し易くできる。
また、上記実施形態によれば、位置決め部56及び回路基板保持部59は操作部材53の第1側53faに設けられ、操作部材53を挟んで位置決め部56及び回路基板保持部59と対向する第2側53fbには押圧部545が設けられている(図9及び図12)。これにより、プリンター10に対する位置決めを行うための位置決め部56及び回路基板保持部59と、プリンター10に液体収容体50を接続するときに押圧される押圧部545とを外部から視認し易くできる。よって、プリンター10への液体収容体50の接続操作を容易に行うことができる。また、利用者の押圧によって押圧部545に加えられた力が、直接に液体供給部55及び収容体側電気接続部58に伝わるため、液体供給部55及び収容体側電気接続部58の動きを安定して接続方向(−K1軸方向)に沿った動きにできる。
液体収容体50が落下した場合、インクが収容された重量の大きい液体収容部52が操作部材53よりも下方になる姿勢で落下する可能性が高い。上記実施形態によれば、位置決め部56の少なくとも一部は、液体供給口572の液体収容部52側(−Z軸方向側)に設けられている(図7及び図13)。これにより、液体収容体50が落下した場合であっても、位置決め部56によって液体供給口572が地面などの対象物に衝突する可能性を低減できる。よって、液体供給口572が破損する可能性を低減できる。
また、上記実施形態によれば、回路基板保持部59の少なくとも一部は、回路基板582の液体収容部52側(−Z軸方向側)に設けられている(図7及び図13)。これにより、液体収容体50が落下した場合であっても、回路基板保持部59によって回路基板582が地面などの対象物に衝突する可能性を低減できる。よって、回路基板582が破損する可能性を低減できる。
また、上記実施形態によれば、液体供給部57に対して把持面541を液体供給部57の中心軸CT方向に垂直な方向(+Z軸方向)に配置させたときに、把持面541が液体供給口572に対し中心軸CT方向にオフセットするように操作部材53は設けられている(図15)。これにより、利用者は、操作部材53の把持部54を持ち、液体収容体50をプリンター10に装着するとき、液体供給口572が操作部材53に隠れずに視認可能となる。よって、利用者は、液体収容体50をプリンター10に容易に装着できる。また、利用者は、操作部材53を把持して液体収容体50を取り扱うので、利用者が液体収容部52に触れる可能性を低減できる。これにより、液体収容部52が破損して内部に収容されたインクが外部に漏れ出す可能性を低減できる。
また、上記実施形態によれば、液体供給ユニット55が操作部材53から外方(−K1軸方向)に突出して設けられている(図9及び図10)。これにより、利用者は、液体供給ユニット55の突出方向が、液体収容体50をプリンター10に接続するための接続方向(図9)であると容易に認識できる。よって、利用者は、液体収容体50をプリンター10に更に容易に装着できる。
また、上記実施形態によれば、液体収容体50は位置決め部56を有する(図9)。これにより、位置決め部56によって液体供給部57を含めた液体収容体50のプリンター10に対するある程度の位置決めがなされるため、液体収容体50をプリンター10に適切な状態(正しい装着状態)で装着することができる。
また、上記実施形態によれば、基板ユニット58は、把持面541を液体供給部57の中心軸CT方向に垂直な方向(+Z軸方向)に配置させたとき、把持面541に対しオフセットするように設けられている(図15)。これにより、利用者が、操作部材53の把持面541を持ち、液体収容体50をプリンター10に装着するとき、基板ユニット58が視認可能である。よって、利用者は、液体収容体50をプリンター10に更に容易に装着できる。
また、上記実施形態によれば、基板ユニット58の突出方向(−K1軸方向)と、液体供給部57の突出方向(−K1軸方向)とは、同じである(図9及び図10)。これにより、液体収容体50をプリンター10に装着するときに、基板ユニット58及び液体供給部57を利用者は同時に認識し易くなる。これにより、液体供給部57のプリンター10への接続と、基板ユニット58のプリンター10への電気的な接続を容易に行うことができる。また、利用者が操作部材53の把持面541を持ち、液体収容体50をプリンター10に装着するとき、図19に示すように、基板ユニット58のプリンター10への接続方向(−K1軸方向)と、液体供給部57のプリンター10への接続方向(−K1軸方向)とが同じであると認識できる。よって、利用者は、液体収容体50をプリンター10に更に容易に装着できる。更に、液体供給部57をプリンター10に接続することで、基板ユニット58のプリンター10への電気的接続も行うことができる。
また、上記実施形態によれば、基板ユニット58と液体供給ユニット55とは、把持面541と平行な方向であって、且つ、中心軸CTと直交する方向であるK2軸方向に並んで設けられている(図9及ぶ図10)。これにより、接続方向(−K1軸方向)と直交する方向に両ユニット58,55が並ぶため、基板ユニット58と電気接続部382との電気的な接続と、液体供給部57のプリンター10への接続とを、さらに容易に行うことができる。
また、上記実施形態によれば、液体供給ユニット55(詳細には、位置決め部56)と回路基板保持部59とが連結部材53Aによって連結されている(図17A)。これにより、利用者が把持部54を把持して連結部材53Aを移動させることで、液体供給ユニット55と回路基板保持部59とが連結部材53Aの動きに連動する。これにより、液体供給ユニット55と回路基板保持部59との動きが連動することで、各部55,59をプリンター10の対応する部分36,38(図6)に対してそれぞれ独立して接続する必要が無い。よって、液体供給ユニット55と回路基板保持部59とのプリンター10への接続を容易に行うことができる。
ここで、連結部材53Aは把持可能な把持部54を有するので、連結部材53Aや連結部材53Aに接合された部材(例えば、接合部549)には外力が加わり易い。上記実施形態によれば、図17Aに示すように、液体供給部57は接合部549に一体成形されている。すなわち、液体供給部57は接合部549に接続されている。また、図17Aに示すように、連結部材53Aは第2部材53Bに組み付けられることで、接合部549と連結する。これにより、液体収容部52のうち接合部549に取り付けられた部分以外(主要部分)に外力が加えられる可能性を低減できるため、液体収容部52の主要部分が損傷する可能性を低減できる。よって、液体収容部52に収容されたインクが外部に漏れ出す可能性を低減できる。
また、上記実施形態によれば、図17Bに示すように、把持部54を有する連結部材53Aと、液体収容部52に取り付けられる接合部549とを備える第2部材53Bとが別部材によって構成されている。そして、第2部材53Bの突出部517に設けられた係合部513と、連結部材53Aに設けられた係合部511とが係合することで連結部材53Aと第2部材53Bとが連結する。すなわち、液体収容部52に取り付けられた接合部549と、連結部材53Aとを別部材によって形成できるため、設計の自由度が向上する。例えば、連結部材53Aの係合部511を第2部材53Bの係合部51に対応させた形状にしておけば、異なる形状の連結部材53Aを第2部材53Bに連結できる。
また、上記実施形態によれば、図17Bに示すように連結部材53Aの係合部511は、第2部材53Bの係合部513と係合することで、連結部材53Aと第2部材53Bとの間の位置決めが行われる。すなわち、部材位置決め部としての係合部511によって、液体供給部57と回路基板582との間の位置決めを容易に行うことができる。これにより、液体供給部57と回路基板582とのプリンター10への接続を精度良く行うことができる。
また、上記実施形態によれば、図17Bに示すように部材位置決め部としての係合部511は、液体供給部57の中心軸CTに沿った方向(K1軸方向)を取り囲む外形形状(詳細には略矩形状)を有する。これにより、液体供給部57が設けられた第2部材53Bと、回路基板582が設けられた第1部材53Aとの間の中心軸CTと垂直な方向(Z軸方向とK2軸方向とで規定される面内方向)の位置ズレを抑制できる。
また、上記実施形態によれば、図17Bに示すように連結部材53Aは重力方向(Z軸方向)に交差する方向(K2軸方向)に並んだ3つの係合部511A,511B,511Cを有する。これにより、利用者が把持部54を把持したときに、液体収容部52の自重によって生じる荷重が3つの係合部511A,511B,511Cに対して分散してかかるので、係合部511が損傷する可能性を低減できる。
また、上記実施形態によれば、図17Cに示すように、係合部511Aと係合部511B、又は、係合部511Aと係合部511Cは、接合部549の長手方向(K2軸方向)において、液体供給部57を挟む位置に設けられている。これにより、液体収容部52の自重によって生じる荷重が連結部材53A及び第2部材53Bのうち液体供給部57を挟んだ両側にかかる。よって、液体供給部57に対して接合部549の一方の側(+K2軸方向側)が他方の側(−K2軸方向側)に比べて大きく傾く(大きく変形する)可能性を低減できる。よって、液体供給部57の位置ズレを抑制できることから、液体供給部57を精度良くプリンター10に接続できる。
また、上記実施形態によれば、図17Cに示すように、係合部511Bと係合部511C、又は、係合部511Aと係合部511Cとは、接合部549の長手方向(K2軸方向)において、回路基板582を挟む位置に設けられている。これにより、液体収容部52の自重によって生じる荷重が連結部材53A及び第2部材53Bのうち回路基板582を挟んだ両側にかかる。よって、回路基板582に対して接合部549の一方の側(+K2軸方向側)が他方の側(−K2軸方向側)に比べて大きく傾く(大きく変形する)可能性を低減できる。よって、回路基板582の位置ズレを抑制できることから、回路基板582を精度良くプリンター10に接続できる。
また、上記実施形態によれば、図8Aに示すように、把持部54の幅W5は、接合部549の幅W549よりも小さく、液体供給ユニット55と基板ユニット58とは把持部54の両側の端部54A,54Bの間に位置する。これにより、利用者が把持部54を把持したときに、液体供給ユニット55と基板ユニット58とを確実に把持部54によって支持できる。
また、上記実施形態によれば、図17Aに示すように、ハンドル部53Aと、液体供給部57とは別部材で形成されている。液体収容体50の設計の自由度が向上する。例えば、液体収容部52に収容するインクの種類に変更が生じることで液体供給部57の材料を変更する必要が生じた場合でも、ハンドル部53Aの材料は変更する必要が無い。例えば、インクの種類を変更することで、従来用いていた液体供給部57が変更したインク中に大量に溶出する場合がある。この場合、液体供給部57を変更したインクに対して耐薬品性を有する材料によって形成し直す必要が生じる。しかしながら、本実施形態では液体供給部57を備える第2部材53Bと、把持部54を備えるハンドル部53Aとが別部材であるため、ハンドル部53Aの材料は変更する必要が無い。すなわち、ハンドル部53Aと液体供給部57とを用途に応じた材料で別々に作成できる。
また、上記実施形態によれば、液体供給部57は、液体収容部52が収容するインクに対して耐性のある材料で形成される。これにより、液体供給部57がインクによって劣化(破損)する可能性を低減できる。また、液体供給部57の一部がインク中に溶出する等のプリンター10側へ供給されるインク中に不純物が発生する可能性を低減できる。
また、ハンドル部53Aは、利用者によって把持されることで外力を直接に受ける部分である。上記実施形態によれば、ハンドル部53Aは耐変形性又は耐クリープ性に優れた材料で形成されているので、ハンドル部53Aの変形を抑制できる。また、ハンドル部53Aには、位置決め部56や回路基板保持部59が接続されている。両部材56,59はプリンター10に液体収容体50を接続する際に、プリンター10に対する位置決め等を行う重要な部分である。ハンドル部53Aの変形を抑制することで、両部材56,59のハンドル部53Aに対する位置ズレを抑制できる。よって、液体収容体50をプリンター10に良好に接続できる。
また、上記実施形態によれば、図15及び図17Bに示すように、液体収容体50はハンドル部53Aを挟んで液体供給ユニット55と反対側の位置には押圧部545を備える。これにより、利用者が押圧部545を押すことで液体供給部57のプリンター10への接続を容易にできる。
また、上記実施形態によれば、図17Aに示すように、ハンドル部53Aと、押圧部545を形成する第3部材53Cとは別部材を用いて形成されている。これにより、液体収容体50の設計の自由度が向上する。例えば、ハンドル部53Aの形状や大きさに拘わらず、押圧部545の形状や面積を自由に設定できる。よって、押圧部545の一部を液体収容部52と重なるように配置することも可能となる。押圧部545の一部を液体収容部52と重なるように配置することで、限られたスペースを有効に利用して押圧部545の外形を大きくしつつ、液体収容部52の容積を一定以上に確保できる。
また、上記実施形態によれば、押圧部545は、液体収容部52に収容されたインクの色を識別するための外観を呈している。具体的には、本実施形態では、押圧部545を含む第3部材53C(図17B)がインクの色で着色されている。これにより、利用者は、第3部材53Cを視認することで液体収容部52に収容されているインクの色を容易に識別できる。また、液体収容部52に収容するインクの色に変更が生じた場合でも、第3部材53Cのみを取り換えれば良い。また、押圧部545の色は、接続用部材40(図5)の色と同じ色である。よって、利用者は、押圧部545を視認することで、液体収容体50と対応する接続用部材40を容易に識別できる。よって、本来装着されるべきではない異なる色を収容する液体収容体50が誤ってプリンター10に接続される可能性を低減できる。
A−7.液体収容体50の好ましい態様:
図35は、液体収容体50を更に説明するための図である。図36は、接合部549を説明するための図である。図35に示すように、液体収容部52は接合部549に溶着によって取り付けられている。液体収容部52が接合部549に取り付けられる前の状態では、液体収容部52の一端部501は開口している。この開口した一端部501に接合部549が挿入され、溶着によって接合部549と一端部501とが接合される。開口した一端部501の外周を外周CL501とする。外周CL501は、一端部501を+Z軸方向側から見た時の一端部501の外側部分の長さである。
図36に示すように、接合部549は、K2軸方向の一端側に位置する第1接合端部549Baと、他端側に位置する第2接合端部549Bbと、両端部549Ba,Bbの間に位置する中央部549Aとを備える。中央部549Aの形状は、略直方体形状である。中央部549Aは、K1軸方向について一定の長さを有する。第1接合端部549Baと第2接合端部549Bbとは、接合部549のK2軸方向における端に近づくに従ってK1軸方向の長さが減少する。第1接合端部549Baと第2接合端部549Bbとは面取りされた形状であるとも言える。上記のごとく、接合部549は、重力方向の上側(+Z軸方向側)から見た時に、K1軸方向の長さが両端に近づくに従い小さくなる曲率を有する第1及び第2接合端部549Ba,549Bbと、第1及び第2接合端部549Ba,549Bbを接続するK1軸方向の長さが一定の中央部549Aとを有する。ここで、接合部549を+Z軸方向側から見た時の外周を外周CL549とする。
図35に示すように、接合部549は、液体収容部52の一端部501のうち第1端部501A及び第2端部501Bから間隔を開けて、一端部501に接合される。本実施形態では、接合部549は、第1端部501A及び第2端部501Bから同じ間隔を開けて一端部501に接合される。
液体収容体50は、外周CL501×0.5≦外周CL549≦外周CL501×0.95の関係を満たすことが好ましい。接合部549の外周CL549を一端部501の外周CL501の50%以上とすることで、液体収容52の自重によって生じる接合部549と液体収容部52との接着された部分にかかる荷重を良好に分散できる。これにより、液体収容部52と接合部549との接着部分が破損する可能性を低減できる。また、接合部549の外周CL549を一端部501の外周CL501に近づけることで、一端部501と接合部549との接着面積を増大でき、接着された部分にかかる荷重を更に良好に分散できる。
また、外周CL549の好ましい範囲が一定の範囲を有することで、接合部549及び接合部549に接続された操作部材53を一定の形状にしつつ、様々なサイズの液体収容部52を用いて液体収容体50を作成できる。
また、図35に示すように、K2軸方向(一端部501の長手方向)について、第1ハンドル端部54Aは、第1接合端部549Baが位置する範囲内に位置し、第2ハンドル端部54Bは、第2接合端部549Bbが位置する範囲内に位置していることが好ましい。すなわち、液体収容部50を+Z軸方向側から見た時に、第1ハンドル端部54Aは、第1接合端部549Ba内に位置し、第2ハンドル端部54Bは、第2接合端部549Bb内に位置することが好ましい。こうすることで、接合部549に接合されたハンドル部53のK2軸方向の長さを大きくできるため、液体収容部52の自重によって生じるハンドル部53にかかる荷重(応力)を分散できる。これにより、ハンドル部53の変形量又はクリープ変形の量を低減できる。
上記のごとく、液体収容体50の好ましい態様は以下の通りである。なお、括弧書きには、上記実施形態に説明された各構成の符号を付している。
[態様1]
液体消費装置(10)に接続可能な液体収容体(50)であって、
液体を収容可能な液体収容部(52)と、
前記液体収容部(52)に収容された前記液体を前記液体消費装置(10)に流通させるための液体供給部(57)と、
前記液体供給部(57)に接続されると共に、前記液体収容部(52)の開口を形成する一端部(501)に挿入されて前記液体収容部(52)に取り付けられる接合部(549)と、を備え、
前記液体収容体(50)が前記液体消費装置(10)に接続された接続状態において、前記液体収容部(52)の前記一端部(501)と、前記一端部(501)と対向する他端部(502)とが対向する対向方向(Z軸方向)の一方の方向側(+Z軸方向側)から前記液体収容体(50)を見たときに、
前記一端部(501)の外周が外周CL501であり、
前記接合部(549)の外周を外周CL549であり、
前記液体収容体(50)は、外周CL501×0.5≦外周CL549≦外周CL501×0.95の関係を満たす、液体収容体(50)。
この態様の液体収容体によれば、液体収容52の自重によって生じる接合部549と液体収容部52との接着された部分にかかる荷重を良好に分散できる。これにより、液体収容部52と接合部549との取り付け部分が破損する可能性を低減できる。
[態様2]
上記に記載の液体収容体(50)であって、さらに、
前記接合部(549)に接続され、利用者によって把持される部分(54)を有するハンドル部(53)を備え、
前記接合部(549)は、
一端部(501)の前記対向方向と直交する長手方向(K2軸方向)における一方の端部である第1接合端部(549Ba)であって、前記接続状態において前記対向方向(Z軸方向)の前記一方の方向側(+Z軸方向側)から見たときに、前記長手方向の端に向かうに従い、前記対向方向と前記長手方向とに直交する厚さ方向(K1軸方向)の長さが小さくなる第1接合端部(549Ba)と、
前記長手方向(K2軸方向)における他方の端部である第2接合端部(549Bb)であって、前記接続状態において前記一方の方向側(+Z軸方向側)から見たときに、前記長手方向の端に向かうに従い、前記厚さ方向(K1軸方向)の長さが小さくなる第2接合端部(549Bb)と、
前記第1と第2接合端部(549Ba,549Bb)とを接続し、前記厚さ方向の長さが略一定の中央部(549A)とを有し、
前記接続状態において、前記液体収容体(50)を前記一方の方向側(+Z軸方向側)から見たときに、
前記ハンドル部(53)の前記長手方向(K2軸方向)における一方の端部(54A)は、前記第1接合端部(549Ba)が位置する範囲内に位置し、前記ハンドル部(53)の他方の端部(54B)は、前記第2接合端部(549Bb)が位置する範囲内に位置する、液体収容体(50)。
[形態3]
上記形態に記載の液体収容体(50)であって、
前記長手方向(K2軸方向)について、前記一方の端部(54A)と前記他方の端部(54B)との間に前記液体供給部(57)が配置されている、液体収容体。
[形態4]
上記形態に記載の液体収容体(50)であって、
さらに、前記長手方向(K2軸方向)について、前記一方の端部(54A)と前記他方の端部(54B)との間に位置し、前記液体消費装置と電気的に接続可能な回路基板(582)を有する、液体収容体(50)。
[形態5]
上記形態に記載の液体収容体(50)であって、さらに、
前記長手方向(K2軸方向)について、前記一方の端部(54A)と前記他方の端部(54B)との間に位置し、前記液体消費装置(10)に対する前記液体供給部57の位置を決定するための位置決め部(56)と、
前記長手方向(K2軸方向)について、前記一方の端部(54A)と前記他方の端部(54B)との間に位置し、前記回路基板を保持する回路基板保持部(59)とを有する、液体収容体(50)。
また、上記実施形態の液体収容体50は、以下の形態によって規定できる。
[形態A]
液体消費装置(10)に接続され、液体を供給可能な液体収容体(50)であって、
前記液体を収容可能な液体収容部(52)と、
前記液体収容部(52)の一端部(501)側に位置し、前記液体収容部に収容される前記液体を前記液体消費装置(10)に供給するために前記液体消費装置(10)の一部が挿入される液体供給口(572)と、
前記液体収容部(52)の一端部(501)側に位置し、利用者によって把持されるハンドル部(53)と、を備え、
前記ハンドル部が把持されたとき、
前記液体収容部(52)は、自重によって前記ハンドル部よりも重力下方向に位置し、
前記液体供給口(572)は、水平方向(K1軸方向)を含む方向に向かって開口すると共に、前記ハンドル部側から見たときに、前記ハンドル部と重ならない範囲に位置する、液体収容体(50)。
この形態の液体収容体によれば、利用者は、ハンドル部に邪魔されることなく液体供給口を視認可能であるので、液体供給口を容易に液体消費装置に挿入するための操作を行うことができる。
[形態B]
また、上記実施形態において、液体収容体(50)は、液体収容部(52)と、液体収容部(52)の一端部(501)に接続された収容部支持アセンブリとを備える。
収容部支持アセンブリは、第1方向(K1軸方向)の成分を含む接続方向(−K1軸方向)に移動させることで液体消費装置(10)の液体導入部(362)に接続可能な液体供給ユニット(55)を備える。
また、前記液体供給ユニット(55)は、
一端に前記液体導入部(362)に接続される液体供給口(572)と、
前記液体消費装置(10)に前記液体収容体(50)が接続されるとき、前記液体収容部(52)が前記収容部支持アセンブリよりも重力方向について下側となるように支持する位置決め部(56)とを備えても良い。
また、前記収容部支持アセンブリは、基板ユニット(58)を有し、
前記基板ユニット(58)は、
前記液体消費装置(10)の装置側端子(381)と電気的に接続される回路基板(582)と、
前記回路基板(582)が保持される回路基板保持部(59)を備えても良い。
また、前記回路基板保持部(59)は、前記液体消費装置(10)に前記液体収容体(50)が接続されるとき、前記液体収容部(52)が前記収容部支持アセンブリよりも重力方向について下側となるように、前記位置決め部(56)と共に支持しても良い。
また、前記収容部支持アセンブリは、前記液体収容体(50)が前記液体消費装置に接続されるときに前記接続方向に押圧される押圧部(545)を備えても良い。
前記押圧部(545)は、前記収容部支持アセンブリの前記液体供給ユニット(55)及び基板ユニット(58)とは反対の側に配置されていても良い。
また、前記収容部支持アセンブリは、ハンドル部(53)を備えても良い。
また、ハンドル部(53)は、利用者によって把持される把持部(54)であって、前記把持部(54)が把持されて前記液体収容部(52)が自重によって垂れ下がったときに、前記液体供給ユニット(55)及び基板ユニット(58)よりも前記重力方向の上側に位置する把持部(54)を有しても良い。
また、前記自重によって垂れ下がったときに、前記重力方向の上側から前記液体収容体(50)を見た場合、液体供給ユニット(55)と基板ユニット(58)とは、前記ハンドル部(53)よりも前記接続方向(−K1軸方向)側に突出していても良い。
上記のごとく、収容部支持アセンブリは、液体供給ユニット55と基板ユニット58と押圧部545とハンドル部53の少なくとも一つを含む。
B.変形例:
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
B−1.第1変形例:
上記実施形態では、液体収容部52は可撓性を有する部材によって形成されていたが、これに限定されるものではなく、液体を内部に収容可能な液体収容部として機能できれば良い。例えば、液体収容部52は一部が可撓性を有する部材によって形成されていても良いし、液体の消費量に拘わらず容積が変化しない硬質な部材によって形成されていても良い。液体収容部52の少なくとも一部が可撓性を有する部材によって形成されることで、液体収容部52に収容されているインク量に応じて液体収容部52の容積は変化する。
B−2.第2変形例:
上記実施形態では、操作部材53は枠状であったが(図13)、形状はこれに限定されるものではなく、利用者によって把持できる形状であれば良い。例えば、操作部材53は、Z軸方向に沿って延びる棒状(板状)であっても良い。
B−3.第3変形例:
上記実施形態では、図17Bに示すように3つの部材53A,53B,53Cを組み合わせることで、ハンドル部53A、液体供給ユニット55、回路基板保持部59等が形成されていたが、これに限定されるものではない。例えば、3つの部材53A,53B、53Cを組み合わされて形成される組立体を、一体的に形成しても良い。一体的な形成方法としては、一体成形や各部材53A,53B,53Cを接着剤等によって取り付ける方法等が挙げられる。これにより、液体収容体50の製造を容易にできる。また、液体供給ユニット55と基板ユニット58とが一体的に形成できるため、両ユニット55,58間の位置決めを精度良く行うことができる。また、連結部材53Aと接合部549とを一体的に形成できる。これにより、利用者が連結部材53Aを把持したときに、液体収容部52の重みによって接合部549と連結部材53Aとが分離する可能性を低減できる。また、利用者が連結部材53Aを把持したときに、液体収容部52の自重によって生じる荷重が接合部549を介して連結部材53Aにかかる。これにより、液体収容部52自体に加わる外力を低減できるため、液体収容部52が損傷する可能性を低減できる。
B−4.第4変形例:
上記実施形態では、図19に示すように、液体収容体50の着脱ユニット30への接続方向は水平方向(K1軸方向)であったが、これに限定されるものではなく、接続方向は、第1方向(K1軸方向)の成分を含む方向であれば良い。例えば、接続方向は、−Z軸方向と−K1軸方向とを含む方向であっても良い。この場合、可動部材40も液体収容体50の接続方向に対応した方向に移動する。
B−5.第5変形例:
本発明は、インクジェットプリンター及びその液体収容体50に限らず、インク以外の他の液体を噴射する任意の印刷装置(液体消費装置)及びその液体を収容するための液体収容体にも適用することができる。例えば、以下のような各種の液体消費装置及びその液体収容体に適用可能である。
(1)ファクシミリ装置等の画像記録装置
(2)液晶ディスプレイ等の画像表示装置用のカラーフィルタの製造に用いられる色材噴射装置
(3)有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイや、面発光ディスプレイ (Field Emission Display、FED)等の電極形成に用いられる電極材噴射装置
(4)バイオチップ製造に用いられる生体有機物を含む液体を噴射する液体消費装置
(5)精密ピペットとしての試料噴射装置
(6)潤滑油の噴射装置
(7)樹脂液の噴射装置
(8)時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体消費装置
(9)光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂液等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体消費装置
(10)基板などをエッチングするために酸性又はアルカリ性のエッチング液を噴射する液体消費装置
(11)他の任意の微小量の液滴を吐出させる液体噴射ヘッドを備える液体消費装置
なお、「液滴」とは、液体消費装置から吐出される液体の状態をいい、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、ここでいう「液体」とは、液体消費装置が噴射させることができるような材料であれば良い。例えば、「液体」は、物質が液相であるときの状態の材料であれば良く、粘性の高い又は低い液状態の材料、及び、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような液状態の材料も「液体」に含まれる。また、物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散または混合されたものなども「液体」に含まれる。また、液体の代表的な例としては上記実施形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インクおよび油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種の液体状組成物を包含するものとする。また、紫外線を照射して硬化可能なUVインクをこの液体収容体に収容してプリンターに接続した場合は、設置面から液体収容部が浮くため、設置面の熱が液体収容部に伝って硬化する可能性が低減する。
B−6.第6変形例:
上記実施形態では、収容体側電気接続部58は回路基板582を備えていたが、これに限定されるものではなく、装置側電気接続部382と接触可能な接触部cpを有していれば良い。例えば、回路基板582は記憶装置583を備えていなくても良い。例えば、収容体側電気接続部58は、液体収容体50の着脱検出に用いられる端子の接触部を備えていても良い。また、収容体側電気接続部58は、フレキシブルプリント基板(FPC)のようなフレキシブルなケーブルを含む回路基板全般を備えていても良い。この回路基板は装置側電気接続部382と接触可能な接触部を一端側に有する。他端側は例えばリセット装置につながる。上記の変形例は、回路基板582に代えて採用しても良いし、回路基板582と共に採用しても良い。
本発明は、上述の実施形態や実施例、変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、実施例、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
10…プリンター
11…記録機構
16…給紙トレイ
17…排出トレイ
20…液体供給装置
20A…第1の液体供給装置
20B…第2の液体供給装置
22…カバー部材
22A…カバー部材
22B…カバー部材
23…一端部
24…他端部
26…収容空間部
26A…収容空間部
26B…収容空間部
30(30C,30K,30M,30Y)…着脱ユニット
35…固定部材
36…液体導入機構
38…接点機構
40…可動部材(接続用部材)
41…基部
42…供給部支持部
48…基板支持部
50(50C,50K,50M,50Y)…液体収容体
51W…周縁領域
51Y…周縁領域
52…液体収容部
52A…第1収容部
52B…第2収容部
53…操作部材
53A…第1部材(連結部材、ハンドル部)
53B…第2部材(押圧用部材)
53C…第3部材
53fa…第1側
53fb…第2側
54…把持部(ハンドル部)
54A…一端部(第1ハンドル端部)
54B…他端部(第2ハンドル端部)
55…液体供給ユニット(液体供給部)
56…位置決め部
57…液体供給部(流通部)
58…基板ユニット(収容体側電気接続部)
59…回路基板保持部
70…流路部材
99…フィルム
102…装置第1面
104…装置第2面
106…装置第3面
302…ネジ
362…液体導入部
366(366a〜366d)…位置決め突起
381…装置側端子
382…電気接続部
384…装置側基板位置決め部
385…装置側位置決め部
402…第1支持面部
403…第2支持面部
404…第3支持面部
406…切欠き部
407…溝部
482…第1基板支持面部
487…底外面部
501…一端(一端部)
501A…第1端部
502B…第2端部
503…第1側端
504…第2側端
511……部材位置決め部(係合部、支持部)
511A…係合部(支持部)
511B…係合部(支持部)
511C…係合部(支持部)
511Da,511Db…係止爪
513…係合部
513A…係合部
513B…係合部
513C…係合部
513Da…貫通孔
515…係合部
517…突出部
521…第1のシート
522…第2のシート
523…第3のシート
541…把持面
542…受入空間部
545…押圧部
546…第1の接続部
547…第2の接続部
548…基部(連結部)
549…取付部(接合部)
549A…中央部
549Ba…第1接合端部
549Bb…第2接合端部
550…導出部
551…弁機構
552…弁座
554…弁体
556…バネ
558…内部流路
569…底外面部
572…液体供給口
573…供給接続部
581…端子
582…回路基板
583…記憶装置
588…部材係合部
592…第1の側壁部
592t…溝部
593…第2の側壁部
593t…溝部
594…底部
1000…液体消費システム
CT…中心軸
CL…中心軸
CW…中心
GC…重心線
GP…重心
P54…中心
C54…中心線
cp…接触部

Claims (10)

  1. 液体消費装置に接続可能な液体収容体であって、
    液体を収容可能な液体収容部と、
    前記液体収容部の一端部側に位置し、前記液体消費装置に接続されるとき、前記液体収容部を前記液体収容部より重力方向について上側で支持し、水平方向である第1方向の成分を含む接続方向に移動させることで前記液体消費装置の液体導入部に接続可能な液体供給部と、
    前記液体収容部の前記一端部側に位置し、前記液体消費装置に接続されるとき、前記液体収容部を前記液体収容部より前記重力方向について上側で前記液体供給部と共に支持し、前記接続方向に移動させることで前記液体消費装置の装置側電気接続部と接続可能な収容体側電気接続部と、を備え、
    前記液体収容体が前記液体消費装置に接続されるとき、前記液体供給部と前記収容体側電気接続部とは、前記重力方向と前記第1方向とに直交する第2方向に沿って並ぶように配置されている、液体収容体。
  2. 請求項1に記載の液体収容体であって、
    前記接続方向は、前記第1方向である、液体収容体。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の液体収容体であって、
    前記液体供給部は、一端に前記液体導入部が挿入される液体供給口を有し、
    前記液体供給口は、前記第1方向の成分を含む方向に向かって開口する、液体収容体。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の液体収容体であって、
    前記液体収容部の前記一端部は、前記第2方向における一方の端部である第1端部と、前記第2方向における他方の端部である第2端部と、を有し、
    前記液体供給部と前記収容体側電気接続部とは、前記第1端部及び前記第2端部よりも前記第2方向における前記一端部の中心に近い位置に配置されている、液体収容体。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の液体収容体であって、更に、
    前記液体収容部の前記一端部側に把持可能なハンドル部を備え、
    前記ハンドル部は、前記第2方向における一方の端部である第1ハンドル端部と、前記第2方向における他方の端部である第2ハンドル端部と、を有し、
    前記液体供給部と前記収容体側電気接続部とは、前記第2方向について前記第1ハンドル端部と前記第2ハンドル端部との間に配置されている、液体収容体。
  6. 請求項に記載の液体収容体であって、
    前記液体供給部と前記収容体側電気接続部とは、前記第2方向について前記ハンドル部の中心を挟んだ位置に配置されている、液体収容体。
  7. 請求項又は請求項に記載の液体収容体であって、
    前記液体収容部に液体が収容され、前記液体消費装置によって前記液体が消費される前の前記液体収容体の初期状態において、
    前記液体収容部が前記液体供給部及び前記収容体側電気接続部よりも前記重力方向について下側に位置するときに、前記液体収容部は、
    前記ハンドル部に接続された第1収容部と、
    前記第1収容部よりも前記重力方向について下側に位置し、前記第1収容部よりも前記第1方向についての長さが大きい第2収容部と、を備える、液体収容体。
  8. 請求項から請求項までの何れか一項に記載の液体収容体であって、
    前記液体収容部に液体が収容され、前記液体消費装置によって前記液体が消費される前の前記液体収容体の初期状態において、
    前記液体供給部と前記収容体側電気接続部とは、前記第2方向について、前記液体消費装置に対する前記液体収容体の接続が完了した接続状態における前記液体収容部の重心を挟んだ位置に配置されている、液体収容体。
  9. 請求項から請求項までの何れか一項に記載の液体収容体であって、更に、
    前記液体収容体が前記液体消費装置に接続されるときに前記接続方向に押圧されることが可能な押圧部を備える、液体収容体。
  10. 請求項に記載の液体収容体であって、
    前記押圧部は、前記液体供給部及び前記収容体側電気接続部と対向する位置に配置されている、液体収容体。
JP2014051791A 2013-06-06 2014-03-14 液体収容体 Active JP6340845B2 (ja)

Priority Applications (29)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014051791A JP6340845B2 (ja) 2014-03-14 2014-03-14 液体収容体
US14/895,154 US9701127B2 (en) 2013-06-06 2014-06-05 Liquid container
RU2018135666A RU2018135666A (ru) 2013-06-06 2014-06-05 Контейнер для жидкости
BR112015030541A BR112015030541A2 (pt) 2013-06-06 2014-06-05 recipiente para líquidos
KR1020157034518A KR102213326B1 (ko) 2013-06-06 2014-06-05 액체 수용체
PCT/JP2014/003004 WO2014196205A1 (ja) 2013-06-06 2014-06-05 液体収容体
AU2014276230A AU2014276230B2 (en) 2013-06-06 2014-06-05 Liquid container
CN201480032017.3A CN105263712B (zh) 2013-06-06 2014-06-05 液体容纳体
RU2015152154A RU2670376C2 (ru) 2013-06-06 2014-06-05 Контейнер для жидкости
EP14806932.1A EP3006213B1 (en) 2013-06-06 2014-06-05 Liquid container
CN201811168411.6A CN109334260B (zh) 2014-03-14 2015-03-11 液体容纳体、液体消耗装置以及电连接体
US15/124,945 US10179459B2 (en) 2014-03-14 2015-03-11 Liquid container, liquid consuming apparatus and electrical connector
EP15762352.1A EP3118002B1 (en) 2014-03-14 2015-03-11 Liquid-accommodating body
EP20157130.4A EP3670196A1 (en) 2014-03-14 2015-03-11 Liquid container and electrical connector
PCT/JP2015/001348 WO2015136934A1 (ja) 2014-03-14 2015-03-11 液体収容体、液体消費装置、および、電気接続体
CN201580012956.6A CN106457836B (zh) 2014-03-14 2015-03-11 液体容纳体、液体消耗装置以及电连接体
TW104107985A TWI649215B (zh) 2014-03-14 2015-03-12 液體收容體、液體消耗裝置及電連接體
CN201580013353.8A CN106103109B (zh) 2014-03-14 2015-03-13 液体供给组件、液体供给装置和液体喷射系统
US15/125,295 US9821560B2 (en) 2014-03-14 2015-03-13 Liquid supply set, liquid supply apparatus, and liquid ejection system
US15/125,324 US9821561B2 (en) 2014-03-14 2015-03-13 Liquid supply set, liquid supply apparatus, and liquid ejection system
PCT/JP2015/001424 WO2015136944A1 (ja) 2014-03-14 2015-03-13 液体供給セット、液体供給装置、液体噴射システム
CN201580012954.7A CN106103107B (zh) 2014-03-14 2015-03-13 液体供给组件、液体供给装置和液体喷射系统
PCT/JP2015/001423 WO2015136943A1 (ja) 2014-03-14 2015-03-13 液体供給セット、液体供給装置、液体噴射システム
US15/125,291 US9855755B2 (en) 2014-03-14 2015-03-13 Liquid supply set, liquid supply apparatus, and liquid ejection system
PCT/JP2015/001422 WO2015136942A1 (ja) 2014-03-14 2015-03-13 液体供給セット、液体供給装置、液体噴射システム
CN201580013332.6A CN106103108B9 (zh) 2014-03-14 2015-03-13 液体供给组件、液体供给装置和液体喷射系统
PH12015502694A PH12015502694A1 (en) 2013-06-06 2015-12-03 Liquid container
US16/202,231 US10675879B2 (en) 2014-03-14 2018-11-28 Liquid container, liquid consuming apparatus and electrical connector
US16/202,214 US10821738B2 (en) 2014-03-14 2018-11-28 Liquid container, liquid consuming apparatus and electrical connector

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014051791A JP6340845B2 (ja) 2014-03-14 2014-03-14 液体収容体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015174293A JP2015174293A (ja) 2015-10-05
JP6340845B2 true JP6340845B2 (ja) 2018-06-13

Family

ID=54253931

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014051791A Active JP6340845B2 (ja) 2013-06-06 2014-03-14 液体収容体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6340845B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4032628B2 (ja) * 2000-10-17 2008-01-16 セイコーエプソン株式会社 インクバッグセット、それを装着するようにしたプリンタ及びプリンタシステム並びにそれを用いた制御方法
JP2006069030A (ja) * 2004-09-02 2006-03-16 Ricoh Co Ltd インクカートリッジ
JP5728912B2 (ja) * 2010-12-01 2015-06-03 株式会社リコー 液体容器および画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015174293A (ja) 2015-10-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2014196205A1 (ja) 液体収容体
JP6454970B2 (ja) 液体供給装置
US9636918B2 (en) Liquid container, liquid consumption apparatus, and electrical connector
EP3686018B1 (en) Fluid container
US10821738B2 (en) Liquid container, liquid consuming apparatus and electrical connector
EP2993047A2 (en) Liquid containing body, electric connection body, and liquid consuming apparatus
JP6340845B2 (ja) 液体収容体
JP6835119B2 (ja) 液体収容体
JP6402457B2 (ja) 液体収容体
JP6492404B2 (ja) 液体収容体
JP6690679B2 (ja) 液体収容体、及び、電気接続体
JP2015174305A (ja) 液体供給装置
JP6332064B2 (ja) 液体供給装置、および、液体消費システム
JP5700149B1 (ja) 液体収容体
JP6417680B2 (ja) 液体収容体、及び、電気接続体
JP2015174300A (ja) 液体収容体、液体消費装置、および、電気接続体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170314

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170926

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171122

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180417

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180430

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6340845

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150