JP6340817B2 - シース型測温抵抗体、これに用いるホルダーブロック、及びシース型測温抵抗体の製造方法 - Google Patents

シース型測温抵抗体、これに用いるホルダーブロック、及びシース型測温抵抗体の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、シースケーブル端部に測温抵抗素子を収納し、素子リード線とケーブル素線とを結線して構成されるシース型測温抵抗体に係り、特に製造容易で品質も安定し、耐震・耐久性に優れたシース型測温抵抗体に関する。
この種のシース型測温抵抗体の製造は、従来、特許文献1の第5図に示すように、シースケーブルの端部から絶縁材を取り出し、その跡に測温抵抗素子の大きさに合わせて更に穴を穿ち、測温抵抗素子を穴に収納してそのリード線を引き出し、これをシースケーブルの素線に溶接結線した後、絶縁材を埋め戻して先端部を封じることにより行われている。しかし、リード線と素線の結線の際、金属管内での作業であり且つ各線が動くので溶接作業は難しく、品質の安定に課題があった。また、結線後も絶縁材の埋戻しや使用時の振動で各線が動きやすく、短絡や断線といった信頼性の問題もあった。
これに対し、特許文献1では、素子収納穴の開口部を塞ぐ絶縁性のホルダーブロックを嵌め込み、同ブロックと絶縁材との間に素子のリード線を挟んで保持する構造が提案されている。このようなホルダーブロックによればリード線の動きが規制され、結線時の作業性が向上するとともに素子本体もホルダーブロックにより収納穴に抑え込まれ、使用時の耐震性・耐久性が向上する。しかし、このような構造によっても素子本体は絶縁材からなる穴の中に挿着されているため使用時の振動で動きやすく、素子本体の破損や動きが規制されているリード線との間でリード線の延出根元部にストレスが生じ、破損、断線する虞がある。
また、結線作業についても、リード線とケーブル素線とはいずれも脆い絶縁材から突出した状態で結線するため、狭い金属管内において絶縁材をできるだけ崩さないように互いの線を慎重に寄せた状態で溶接する必要があり、作業性向上や品質の安定化に限界がある。また、絶縁材に埋められているケーブル素線も振動により動きやすく、結線後に埋め戻す絶縁材も元の圧縮程度には至らず、したがって使用時の振動で結線部が動きやすく、該結線部と動きが規制されているリード線との間で、該リード線の結線部分に大きなストレスが生じやすく、破断、断線の虞がある。
実公平1−42019号公報
そこで、本発明が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、作業が容易で品質を安定させることができ、使用時の振動によっても素子やリード線、素線、結線部分の破損、断線等を防止できる耐震性・耐久性に優れたシース型測温抵抗体、これに用いるホルダーブロック、及びシース型測温抵抗体の製造方法を提供する点にある。
本発明は、前述の課題解決のために、シースケーブルの端部に測温抵抗素子を収納し、該測温抵抗素子のリード線とシースケーブルの素線とを結線してなるシース型測温抵抗体において、前記測温抵抗体素子を収納し、該素子から延びるリード線を先端側に突出させた絶縁材よりなるホルダーブロックを設け、該ホルダーブロックに、基端側から先端側に向けて軸方向にシースケーブル素線を貫通させるための貫通孔を設け、前記シースケーブル素線を前記貫通孔に挿入しながらシースケーブル端部に挿着された前記ホルダーブロックの先端側にて、前記突出した素子のリード線と前記貫通孔を貫通して先端側に突出した前記シースケーブル素線とを結線してなることを特徴とするシース型測温抵抗体を構成した。
ここで、前記突出した素子のリード線と前記貫通孔を貫通して先端側に突出した前記シースケーブル素線とを、ブロック先端面に沿うように該先端面に突出した根元位置で屈曲させた状態で互いに結線したものが好ましい。
また、前記ホルダーブロックに、前記測温抵抗素子の本体を収納する収納部と、基端側が該収納部の空間に連通し且つ先端側がブロック先端面に開口する軸方向に延びるリード線挿通孔とを設け、前記リード線挿通孔に前記リード線を挿通しながら前記収納部に測温抵抗体素子の本体が収納された状態で、前記リード線挿通孔の前記開口より先端側に前記リード線が突出したものが好ましい。
更に、前記収納部を、ブロック左右側方に貫通してブロック基端側が開放された凹条溝より構成したものが好ましい。
特に、前記ホルダーブロックの少なくとも前記凹条溝がある基端側の外周面を、前記シースケーブルの金属管内径より所定寸法だけ大きな外径を有する面とし、当該シースケーブルに圧入することで前記凹条溝の前後一対の内壁が内側に変形して測温抵抗素子を挟持するものが好ましい。
また、前記シースケーブル素線を貫通させる貫通孔のうち、前記測温抵抗素子の二本のリード線の一方に結線する単又は複数の素線用の貫通孔を、前記凹条溝の開口を挟んだ前後一対のブロック基端面のうち一方の基端面に開口する位置に設け、前記リード線の他方に結線する単又は複数の素線用の貫通孔を、他方の基端面に開口する位置に設けたものが好ましい。
また、本発明は、上記したシース型測温抵抗体に用いるホルダーブロックであって、前記測温抵抗素子の本体を収納する収納部と、基端側が該収納部の空間に連通し且つ先端側がブロック先端面に開口する軸方向に延びるリード線挿通孔と、基端側から先端側に向けて軸方向にシースケーブル素線を貫通させるための貫通孔とを備え、絶縁材よりなるホルダーブロックをも提供する。
ここで、前記収納部を、ブロック左右側方に貫通してブロック基端側が開放された凹条溝より構成したものが好ましい。
また、前記ホルダーブロックの少なくとも前記凹条溝がある基端側の外周面を、前記シースケーブルの金属管内径より所定寸法だけ大きな外径を有する面とし、当該シースケーブルに圧入することで前記凹条溝の前後一対の内壁が内側に変形して測温抵抗素子を挟持するものが好ましい。
また、前記貫通孔のうち、前記測温抵抗素子の二本のリード線の一方に結線する単又は複数の素線用の貫通孔を、前記凹条溝の開口を挟んだ前後一対のブロック基端面のうち一方の基端面に開口する位置に設け、前記リード線の他方に結線する単又は複数の素線用の貫通孔を、他方の基端面に開口する位置に設けたものが好ましい。
更に、前記絶縁材の粉末成形体であることが好ましい。
特に、前記絶縁材が、窒化ホウ素又は窒化ホウ素と絶縁性金属酸化物との混合物であることが好ましい。
また、本発明は、シースケーブルの端部に測温抵抗素子を収納し、該測温抵抗素子のリード線とシースケーブルの素線とを結線してなるシース型測温抵抗体の製造方法において、前記測温抵抗素子を収納し、該素子から延びるリード線を先端側に突出させた絶縁材よりなるホルダーブロックを設け、該ホルダーブロックには、基端側から先端側に向けて軸方向にシースケーブル素線を貫通させるための貫通孔が設けられており、前記シースケーブルの端部から所定領域の絶縁材を取り除くことで該領域内にシースケーブル素線が突出したホルダーブロック収納部を形成し、前記測温抵抗素子を収納した前記ホルダーブロックを、前記貫通孔に前記シースケーブル素線を挿入しながら前記ブロック収納部に挿着し、前記ホルダーブロックの先端側にて、前記突出した素子のリード線と前記貫通孔を貫通して先端側に突出した前記シースケーブル素線とを結線し、シースケーブル端部の残部空間に絶縁材を埋め戻し、当該ケーブル端部の金属管端部を封止することを特徴とするシース型測温抵抗体の製造方法をも提供する。
ここで、前記突出した素子のリード線と前記貫通孔を貫通して先端側に突出した前記シースケーブル素線とを、ブロック先端面に沿うように該先端面に突出した根元位置で屈曲させたうえで互いに結線することが好ましい。
前記ホルダーブロックに、前記測温抵抗素子の本体を収納する収納部と、基端側が該収納部の空間に連通し且つ先端側がブロック先端面に開口する軸方向に延びるリード線挿通孔とが設けられており、前記リード線挿通孔に前記リード線を挿通しながら前記収納部に測温抵抗体素子の本体を収納し、これにより前記リード線挿通孔の前記開口より先端側に前記リード線を突出させることが好ましい。
以上にしてなる本願発明によれば、測温抵抗体素子を収納し、該素子から延びるリード線を先端側に突出させた絶縁材よりなるホルダーブロックを設け、該ホルダーブロックに、基端側から先端側に向けて軸方向にケーブル素線を貫通させるための貫通孔を設け、ケーブル素線を貫通孔に挿入しながらケーブル端部に挿着されたホルダーブロックの先端側にて、突出した素子のリード線と貫通孔を貫通して先端側に突出したケーブル素線とを結線する構造であるので、ホルダーブロックによってリード線のみならず素子本体およびケーブル素線もすべて一体的に拘束され、使用時の振動によりホルダーブロックが振動してもこれら素子、リード線、ケーブル素線が互いに相対的に振動することはなく、各部へのストレスが生じることなく、したがって耐振性、耐久性が大幅に向上する。
また、リード線と素線との結線作業についても、本発明ではホルダーブロックの先端側に突出したリード線と素線とを結線することとなり、不安定な絶縁材から突出した線同士の結線に比べて結線作業が著しく容易になり、品質の安定化にも繋がり、自動化も可能となる。たとえば、このようなホルダーブロックから突出した線同士の結線の場合、各線を折り曲げてブロック面上の安定した姿勢で結線作業することも可能となるのである。
すなわち、突出した素子のリード線と貫通孔を貫通して先端側に突出したシースケーブル素線とを、ブロック先端面に沿うように該先端面に突出した根元位置で屈曲させた状態で互いに結線すれば、作業が著しく容易となり、自動化の可能性も高まる。
また、ホルダーブロックに、測温抵抗素子の本体を収納する収納部と、基端側が該収納部の空間に連通し且つ先端側がブロック先端面に開口する軸方向に延びるリード線挿通孔とを設け、リード線挿通孔にリード線を挿通しながら収納部に測温抵抗体素子の本体が収納された状態で、リード線挿通孔の開口より先端側にリード線が突出した状態になるように構成したので、ホルダーブロックへの測温抵抗素子の挿着が容易であり、品質の安定化に寄与する。
また、前記収納部を、ブロック左右側方に貫通してブロック基端側が開放された凹条溝より構成してなるので、測温抵抗素子の挿着がより容易となり、凹条溝を挟んだ前後の壁部で収納部に挿着した素子を安定保持することも可能となり、耐振性を向上させることが可能となる。
すなわち、ホルダーブロックの少なくとも凹条溝がある基端側の外周面を、前記シースケーブルの金属管内径より所定寸法だけ大きな外径を有する面とし、当該シースケーブルに圧入することで前記凹条溝の前後一対の内壁が内側に変形して測温抵抗素子を挟持するようにすれば、素子を安定保持して耐振性・耐久性を向上させることができる。
また、シースケーブル素線を貫通させる貫通孔のうち、前記測温抵抗素子の二本のリード線の一方に結線する単又は複数の素線用の貫通孔を、前記凹条溝の開口を挟んだ前後一対のブロック基端面のうち一方の基端面に開口する位置に設け、前記リード線の他方に結線する単又は複数の素線用の貫通孔を、他方の基端面に開口する位置に設けてなるので、リード線の孔(当然に凹溝内に開口)に対し、素線の孔を製造しやすい位置にあけることができ、絶縁距離も保つことができる。
また、ホルダーブロックが絶縁材の粉末成形体であるので、容易かつ低コストに製作でき、貫通孔など後加工でも可能であるが一体的に形成することもできる。
また、ホルダーブロックを構成する絶縁材が、窒化ホウ素又は窒化ホウ素と絶縁性金属酸化物との混合物であるので、窒化ホウ素は粒径2μm前後と非常に小さい上に丸みを帯びた形状であり、成形体の粉末間の空洞容積を顕著に少なくすることが可能で、絶縁破壊発生のリスクを低減させることができ、機械的強度も向上できる。
本発明の代表的実施形態に係るシース型測温抵抗体の要部を示す縦断面図。 (a)〜(c)はホルダーブロックに測温抵抗素子を挿着する手順を示す説明図。 (a)〜(f)は同じくシース型測温抵抗体の製造手順を示す説明図。 (a)、(b)は測温抵抗素子を組み込んだホルダーブロックの変形例を示す説明図。
次に、本発明の実施形態を添付図面に基づき詳細に説明する。
本発明のシース型測温抵抗体1は、図1に示すように、シースケーブルの端部10aに測温抵抗素子2を収納し、該測温抵抗素子2のリード線21、22とシースケーブル素線11〜14とを結線したものであり、特に、測温抵抗素子2を収納するとともにリード線21、22を先端側に突出させ、さらに基端側から先端側に向けて軸方向に素線11〜14も貫通させ、これにより先端側の面上でリード線と素線を結線できるように構成した絶縁材よりなるホルダーブロック3を設けたことを特徴としている。
シースケーブル10は、従来から公知のシース型測温抵抗体に用いられているシースケーブルを広く用いることができ、本例ではステンレスの金属管内部に素線11〜14を平行に収納し、隙間に酸化マグネシウム(MgO)などの耐熱性粒子状絶縁物を充填したものが用いられている。また、測温抵抗素子2についても、同じく従来から公知の素子を広く用いることができ、本例では白金測温抵抗体の薄膜型の素子とした例であるが、ボビン型でもよいし、またサーミスタ測温体素子でもよい。
ホルダーブロック3は、図2にも示すように、測温抵抗素子2の素子本体20を収納する収納部30と、基端側が収納部30の空間に連通し且つ先端側がブロック先端面3aに開口する軸方向に延びるリード線挿通孔35,36と、基端側から先端側に向けて軸方向にシースケーブル素線11〜14を貫通させるための貫通孔31〜34とを備えている。
収納部30は、図2に示すようにブロック左右側方に貫通し且つブロック基端側も開放された凹条溝4により構成されており、凹条溝4の前後幅は当該ブロックをシースケーブル10に圧入した際に測温抵抗体素子本体20を軽く動かないように挟持できるような寸法に設定される。凹条溝4がある基端側の外周面37は、シースケーブル10の金属管内径より所定寸法だけ大きな外径を有する面とし、当該シースケーブル10に圧入することで凹条溝4の前後一対の内壁が内側に変形し、これにより上記のとおり測温抵抗素子2(素子本体20)を挟持することになる。
尚、測温抵抗素子本体20と収納部30との関係は、上記のような挟持される関係以外に、耐熱性接着剤で隙間を塞ぐような構成も勿論可能である。本例では凹条溝4内で挟持されるが、凹条溝4内に装着する際にセラミック接着剤で固定される。そして、凹条溝4内における素子本体20の左右にできる隙間には、当該ホルダーブロック3をシースケーブルに装着する前に予め絶縁材で埋められる。収納部30は、本例のように左右側方及び基端側に開放された凹条溝4以外の形態でもよく、例えば左右側方には開放されずに、リード線挿通孔35、36を除いて基端側にのみ開口する装着孔としたり、基端側と左右一方の側にのみ開放された溝とすることも好ましい。
本発明によれば測温抵抗素子2(素子本体20)、そのリード線21、22のみならず、これに結線されるケーブル素線11〜14もホルダーブロック3によりホールドされるため、ホルダーブロック3がシースケーブル内で相対的に振動したとしてもケーブル素線にストレスが生じるのみで、測温抵抗体素子本体20や細いリード線21、22にストレスが生じることを防止することができる。したがって、ホルダーブロックの外周面とシースケーブル10の金属管内面との間には寸法上隙間がある形状でよく、円柱状などには限定されない。ただし、このような隙間が生じる場合には該隙間に絶縁材を充填することが好ましい。
貫通孔31〜34のうち、測温抵抗素子2の二本のリード線21、22の一方のリード線21に結線する素線11、12用の貫通孔31、32は、凹条溝4の開口を挟んだ前後一対のブロック基端面3b、3cのうち一方の基端面3bに開口する位置に設けられ、他方のリード線22に結線する素線13、14用の貫通孔33、34は、他方の基端面3cに開口する位置に設けられている。
素線用の貫通孔(31〜34)はシースケーブル10内での各素線の配置(絶縁距離等)やホルダーブロック3の強度などを考慮して決定でき、本例以外の配置も勿論可能であるが、本例のように凹条溝4の開口を挟んだ各基端面3b、3cに開口する位置に設けることで絶縁距離を維持しつつ孔あけ後のホルダーブロック3としての強度も維持でき、さらに孔あけも凹条溝4の境界位置などの場合は後加工が難しくなるが本例のように基端面3b、3cに開口させるようにすれば後加工も容易となる。
本例では、二本のリード線の各々に素線二本ずつ結線する四導線式の例を示しているが、本発明はこれに何ら限定されず、三導線式等の他の方式も可能であり、その場合は素線用の貫通孔をそれに合わせて設ければよい。また、素子のリード線も二本以外にダブル素子式として四本のものでもよく、二つ以上の素子を重ねて装着することも可能である。これらの場合にも各場合に応じてリード線用挿通孔を設ければよい。図4は、三導線式のダブル素子(素子を二つ重ねた場合も同じ)とした例である。
ホルダーブロック3は、絶縁材である窒化ホウ素、又は窒化ホウ素と絶縁性金属酸化物(酸化マグネシウムなど)との混合物の粉末成形体である。窒化ホウ素は粒径2μm前後と非常に小さい上に丸みを帯びた形状をしているので、成形体の粉末間の空洞容積を顕著に少なくすることが可能であり、絶縁破壊発生のリスクを低減させることができ、強度的にも好ましい。
以下、図2及び図3の製造手順に基づき、本発明を更に詳細に説明する。
図2に示すように、ホルダーブロック3に測温抵抗素子2を収納する。具体的には、測温抵抗素子2のリード線21、22の先端側からホルダーブロックの収納部30を構成する凹条溝4内に挿入し、該収納部30内部に連通しているリード線挿通孔35、36にリード線21、22を通しながら素子本体20を収納部30に挿着する。素子本体20を収納部30に挿着完了した状態で、リード線21、22はホルダーブロック3の先端面3a上に所定長さ突出した状態となる。この際、予め凹条溝4内面には、素子本体20を接着する耐熱性接着剤が塗布される。
素子本体20を収納部30に挿着した状態で、素子本体20と凹条溝4の底部、リード線21、22とリード線挿通孔35、36との間には、それぞれ若干隙間が生じるが、その隙間には耐熱性接着剤(セラミック接着剤)80或いは耐熱性絶縁材を入れてリード線21、22が動かないように固定することが好ましい。更に、凹条溝4内における素子本体20の左右にできる隙間は、シースケーブルへの挿着前に予め絶縁材を埋める。
一方、シースケーブル端部10aに測温抵抗素子を挿着したホルダーブロックを挿着するための準備を行う。具体的には、図3(a)、(b)に示すように、シースケーブル端部10aから所定領域の絶縁材50を取り除くことで該領域内にシースケーブル素線11〜14が突出したホルダーブロック収納部6を形成する。この際、素線11〜14が金属管から突出してホルダーブロックの素線用貫通孔31〜34に挿入しやすいように、金属管も切断する。
次に、図3(c)に示すように、測温抵抗素子2を挿着したホルダーブロック3を貫通孔31〜34にシースケーブル素線11〜14を挿入しながら収納部6に圧入する。この圧入により凹条溝4の前後一対の内壁が内側に変形して素子本体20が確りと挟持され、素子本体20はホルダーブロック3と一体化した安定姿勢に保持される。そして、ケーブル素線11〜14と貫通孔31〜34との間の隙間には、耐熱性絶縁材が充填される。この絶縁材についても、窒化ホウ素、又は窒化ホウ素と絶縁性金属酸化物(酸化マグネシウムなど)との混合物が好ましい。
次に、図3(d)に示すように、ホルダーブロック3の先端側に突出しているリード線21、22及びケーブル素線11〜14の突出長さをそれぞれ所定長さに調整(切断)した後、ブロック先端面3aに沿うように該先端面3aに突出した根元位置で屈曲させて溶接やろう接により結線する。
次に、図3(e)に示すようにシースケーブル端部の残部空間に絶縁材51を埋め戻したうえ、図3(f)に示すようにケーブル端部の金属管端部を溶接により封止して(封止部7)完成する。埋戻しの絶縁材51についても窒化ホウ素、又は窒化ホウ素と絶縁性金属酸化物(酸化マグネシウムなど)との混合物が好ましい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこうした実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
1 シース型測温抵抗体
2 測温抵抗素子
3 ホルダーブロック
3a 先端面
3b 基端面
3c 基端面
4 凹条溝
6 収納部
7 封止部
10 シースケーブル
10a 端部
11、11A,11B 素線
12,12A 素線
13、13B 素線
14,14A,14B 素線
20 素子本体
21、21A、21B リード線
22、22A、22B リード線
30 収納部
31、31A、31B 貫通孔
32、32A 貫通孔
33、33B 貫通孔
34、34A、34B 貫通孔
35,35A、35B 挿通孔
36、36A、36B 挿通孔
37 外周面
50 絶縁材
51 絶縁材
80 接着剤

Claims (12)

  1. シースケーブルの端部に測温抵抗素子を収納し、該測温抵抗素子のリード線とシースケーブルの素線とを結線してなるシース型測温抵抗体において、
    前記測温抵抗体素子を収納し、該素子から延びるリード線を先端側に突出させた絶縁材よりなるホルダーブロックを設け、
    該ホルダーブロックに、基端側から先端側に向けて軸方向にシースケーブル素線を貫通させるための貫通孔を設け、
    前記シースケーブル素線を前記貫通孔に挿入しながらシースケーブル端部に挿着された前記ホルダーブロックの先端側にて、前記突出した素子のリード線と前記貫通孔を貫通して先端側に突出した前記シースケーブル素線とを結線してなるシース型測温抵抗体であり、
    前記突出した素子のリード線と前記貫通孔を貫通して先端側に突出した前記シースケーブル素線とを、ブロック先端面に沿うように該先端面に突出した根元位置で屈曲させた状態で互いに結線してなるシース型測温抵抗体
  2. シースケーブルの端部に測温抵抗素子を収納し、該測温抵抗素子のリード線とシースケーブルの素線とを結線してなるシース型測温抵抗体において、
    前記測温抵抗体素子を収納し、該素子から延びるリード線を先端側に突出させた絶縁材よりなるホルダーブロックを設け、
    該ホルダーブロックに、基端側から先端側に向けて軸方向にシースケーブル素線を貫通させるための貫通孔を設け、
    前記シースケーブル素線を前記貫通孔に挿入しながらシースケーブル端部に挿着された前記ホルダーブロックの先端側にて、前記突出した素子のリード線と前記貫通孔を貫通して先端側に突出した前記シースケーブル素線とを結線してなるシース型測温抵抗体であり、
    前記ホルダーブロックに、前記測温抵抗素子の本体を収納する収納部と、基端側が該収納部の空間に連通し且つ先端側がブロック先端面に開口する軸方向に延びるリード線挿通孔とを設け、前記リード線挿通孔に前記リード線を挿通しながら前記収納部に測温抵抗体素子の本体が収納された状態で、前記リード線挿通孔の前記開口より先端側に前記リード線が突出してなり、
    前記収納部を、ブロック左右側方に貫通してブロック基端側が開放された凹条溝より構成してなるシース型測温抵抗体。
  3. 前記ホルダーブロックの少なくとも前記凹条溝がある基端側の外周面を、前記シースケーブルの金属管内径より所定寸法だけ大きな外径を有する面とし、当該シースケーブルに圧入することで前記凹条溝の前後一対の内壁が内側に変形して測温抵抗素子を挟持する請求項記載のシース型測温抵抗体。
  4. 前記シースケーブル素線を貫通させる貫通孔のうち、前記測温抵抗素子の二本のリード線の一方に結線する単又は複数の素線用の貫通孔を、前記凹条溝の開口を挟んだ前後一対のブロック基端面のうち一方の基端面に開口する位置に設け、前記リード線の他方に結線する単又は複数の素線用の貫通孔を、他方の基端面に開口する位置に設けてなる請求項記載のシース型測温抵抗体。
  5. 請求項1〜の何れか1項に記載のシース型測温抵抗体に用いるホルダーブロックであって、
    前記測温抵抗素子の本体を収納する収納部と、
    基端側が該収納部の空間に連通し且つ先端側がブロック先端面に開口する軸方向に延びるリード線挿通孔と、
    基端側から先端側に向けて軸方向にシースケーブル素線を貫通させるための貫通孔と、
    を備え、
    絶縁材よりなるホルダーブロックであり、
    前記収納部を、ブロック左右側方に貫通してブロック基端側が開放された凹条溝より構成してなるホルダーブロック。
  6. 前記ホルダーブロックの少なくとも前記凹条溝がある基端側の外周面を、前記シースケーブルの金属管内径より所定寸法だけ大きな外径を有する面とし、
    当該シースケーブルに圧入することで前記凹条溝の前後一対の内壁が内側に変形して測温抵抗素子を挟持する請求項記載のホルダーブロック。
  7. 前記貫通孔のうち、前記測温抵抗素子の二本のリード線の一方に結線する単又は複数の素線用の貫通孔を、前記凹条溝の開口を挟んだ前後一対のブロック基端面のうち一方の基端面に開口する位置に設け、前記リード線の他方に結線する単又は複数の素線用の貫通孔を、他方の基端面に開口する位置に設けてなる請求項記載のホルダーブロック。
  8. 前記絶縁材の粉末成形体である請求項5〜7の何れか1項に記載のホルダーブロック。
  9. 前記絶縁材が、窒化ホウ素又は窒化ホウ素と絶縁性金属酸化物との混合物である請求項5〜8の何れか1項に記載のホルダーブロック。
  10. シースケーブルの端部に測温抵抗素子を収納し、該測温抵抗素子のリード線とシースケーブルの素線とを結線してなるシース型測温抵抗体の製造方法において、
    前記測温抵抗素子を収納し、該素子から延びるリード線を先端側に突出させた絶縁材よりなるホルダーブロックを設け、
    該ホルダーブロックには、基端側から先端側に向けて軸方向にシースケーブル素線を貫通させるための貫通孔が設けられており、
    前記シースケーブルの端部から所定領域の絶縁材を取り除くことで該領域内にシースケーブル素線が突出したホルダーブロック収納部を形成し、
    前記測温抵抗素子を収納した前記ホルダーブロックを、前記貫通孔に前記シースケーブル素線を挿入しながら前記ブロック収納部に挿着し、
    前記ホルダーブロックの先端側にて、前記突出した素子のリード線と前記貫通孔を貫通して先端側に突出した前記シースケーブル素線とを結線し、
    シースケーブル端部の残部空間に絶縁材を埋め戻し、
    当該ケーブル端部の金属管端部を封止することを特徴とするシース型測温抵抗体の製造方法。
  11. 前記突出した素子のリード線と前記貫通孔を貫通して先端側に突出した前記シースケーブル素線とを、ブロック先端面に沿うように該先端面に突出した根元位置で屈曲させたうえで互いに結線してなる請求項10記載のシース型測温抵抗体の製造方法。
  12. 前記ホルダーブロックに、前記測温抵抗素子の本体を収納する収納部と、基端側が該収納部の空間に連通し且つ先端側がブロック先端面に開口する軸方向に延びるリード線挿通孔とが設けられており、
    前記リード線挿通孔に前記リード線を挿通しながら前記収納部に測温抵抗体素子の本体を収納し、これにより前記リード線挿通孔の前記開口より先端側に前記リード線を突出させた請求項10又は11記載のシース型測温抵抗体の製造方法。
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