JP5871717B2 - シース型熱電対アダプタ - Google Patents

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Description

本発明は、熱電対素線を金属製のシースで覆い、このシースと熱電対素線との間にマグネシア粉末等の無機絶縁材を充填してなるシース型熱電対を補償導線ケーブルに接続したアダプタに関し、特にそのシースの端部を気密に封止した状態で補償導線ケーブルに接続したシース型熱電対アダプタに関する。
に関する。
熱電対は、温度を電気的に測定するため、種々の分野で使用されているが、熱電対素線を金属製のシースと呼ばれるパイプ状の部材で覆い、このシースと内部の熱電対素線との間に無機絶縁材を充填し互いに絶縁してなる、いわゆるシース型熱電対が、例えば特公昭4−1468号公報等により既に知られている。
このようなシース型熱電対の端末においては、シース内部に湿気が侵入することによるシース内部での絶縁破壊等の不都合が発生することを防止するため、シースの端部を気密にシールする必要がある。従来では、例えば樹脂等によって端末をシールすることが行われていた。特に、シース型熱電対を補償導線に接続するアダプタ端子においては、ステンレス製のスリーブの中でシース型熱電対と補償導線とを接続し、シースとスリーブを銀ロウ付けや溶接等の手段でシールすると共に、固定している。
このスリーブを用いたアダプタ端子において、スリーブの中で接続された一対づつの熱電対素線と補償導線との間に絶縁板を挿入し、それら線間の短絡を防止している。さらに内部の固定と絶縁性の維持のため、スリーブの中にエポキシ樹脂等の絶縁材を充填し、硬化させている。この絶縁材は、スリーブが垂直になるように補償導線ケーブルでスリーブとシース型熱電対を吊り下げた状態で、上に向いた補償導線側の開口部から前記エポキシ樹脂等の絶縁材をスリーブ内に充填し、硬化させる手段がとられている。
しかしこの金属製スリーブを使用したアダプタ端子では、次のような課題がある。第一に、スリーブの加工に手数がかかり、コスト高になる。第二に、熱電対素線や補償導線がスリーブに接触すると、導体の短絡が起こり、測定誤差を発生する。第三に、金属製スリーブとシースを銀ロウ付けや溶接で接合しているため、接合の際に使用するフラックスを洗浄する必要がある。第四に、スリーブ内にエポキシ樹脂等の絶縁材を充填する工程も手数がかかり、これらの手数もコスト低減の障害となる。
そこで本発明者らは、前記のアダプタ端子の課題を解消し、絶縁性に優れ、組み立てが簡単で、組み立て時の信頼性を確保しやすいシース型熱電対アダプタとして特開2003−270053号公報に記載されたシース型熱電対アダプタを提案した。これを図4と図5に示す。
図4に示されたように、シース型熱電対4と補償導線ケーブル5とがケース1の中で接続される。この図4に示されたように、シース型熱電対4の先端では熱電対がシースの先端部で接合され、測温接点8が設けられる。また、補償導線ケーブル5の末端では、外装被覆からリード線6、6が導出され、その端部に測定機器への接続のための端子7、7が設けられる。
図5に示されたように、前記ケース1は円筒形を半割状にした一対のハーフ2、3で構成される。図5(A)は、ハーフ2の内部にシース型熱電対4と補償導線ケーブル5を取り付けた状態を示し、同図(B)は他方のハーフ3の内部を示している。
図5(A)に示されたように、ハーフ2の両端には、それぞれシース型熱電対4と補償導線ケーブル5の先端を嵌め込むための半円筒形の凹部18と凹部17が形成されている。凹部17の中間部には、その周方向にわたって細長い隆起19が形成されている。
ハーフ2の前記凹部17、18の両側の平坦な面からそれぞれ突起9、9…が立設されている。ハーフ2の中間部分は基本的に半円筒形となっており、その両側縁には内側が一段高くなった凸段部8を有する。さらに、このハーフ2の円筒形の中間部分の中央には、前記ハーフ2の両縁部分より一段低くなった平坦な部分の中央からハーフ2の長手方向に仕切10が起立している。この仕切10の高さは、前記突段部8が設けられたハーフ2の両側縁より高い。
シース型熱電対4は、シース11の中に一対の熱電対素線12、12を収納し、このシース11の中にマグネシア粉末等の無機絶縁材(図示せず)を充填したものである。このシース型熱電対4の測温接点が形成されたのと反対側の補償導線ケーブル5と接続すべき端部において、シース11から一対の熱電対素線12、12が導出されている。この熱電対素線12、12が導出されたシース11の基部付近に金属スリーブ13が嵌め込まれ、カシメられている。
他方、補償導線ケーブル5は樹脂からなる外装被覆14の中にそれぞれ内装被覆に覆われた補償導線である一対の補償導線15、15を収納したものである。この補償導線ケーブル5の前記シース型熱電対4と接続すべき端部において、外装被覆14から内装被覆に覆われた一対の補償導線15、15が導出され、さらにその先で補償導線15、15から内装被覆が除去されている。シース11から導出された一対の熱電対素線12、12と、外装被覆14と内装被覆から導出された一対の補償導線15、15とは、金属スリーブ16、16の中でカシメられ、互いに接続される。
このようにして接続された状態で、シース型熱電対4がその前記金属スリーブ13側をハーフ2の凹部18のすぐ内側に挿入した状態でシース11の部分がハーフ2の一方の凹部18に嵌め込まれている。さらに熱電対素線12、12が導出されたシース11の基部がエポキシ樹脂等からなる接着剤で仮止めされる。また、前記補償導線ケーブル5の外装被覆14の端部は、それに前記隆起19が突き刺さるようにしてハーフ2の凹部17に嵌め込まれる。この状態で、熱電対素線12、12と補償導線15、15の接続部分は、ハーフ2の中央に設けた仕切10の両側に分けられ、その仕切10の両側の平坦な部分に載せられる。
もう一つのハーフ3は、図5(B)に示すように、他方のハーフ2と基本的に同様の形状をしている。但し、ハーフ3の両端の凹部23、24の両側の平坦な面には、前記他方のハーフ2の突起9、9…の位置と形状に対応して穴21、21…が設けられている。ハーフ3の中間部分の両側縁は内側が一段低くなった凹段部20を有する。またこのハーフ3の円筒形の中間部分の中央に前記ハーフ2の仕切10に対応した溝22が設けられている。この平坦な部分の両端側には、ハーフ3の周壁を貫通する樹脂注入口26と空気抜き口27とが設けられている。
これらのハーフ2、3をその内側を向き合わせて位置合わせして重ね合わせ、ケース1として組み立てる。このときハーフ2の両端部側の突起9、9…をハーフ3の両端部側の穴21、21…に嵌め込み、ハーフ2の両側壁の凸段部8をハーフ3の両側壁の凹段部20に嵌め込み、さらにハーフ2の中央の仕切10をハーフ3の中央の溝22に嵌め込み、両ハーフ2、3を互いに仮固定する。
さらに、前記ハーフ3の空気抜き口27からケース1の内部の空気を排除しながら、ハーフ3の樹脂注入口26からケース1の中にエポキシ樹脂等の封止樹脂を充填する。その後この封止樹脂を硬化させる。この封止樹脂はハーフ2、3を互いに固定する接着剤としての機能とケース1の中のシース型熱電対4や補償導線ケーブル5の先端部分を固定する機能とが期待される。
しかしながら、前記従来のアダプタでは強い衝撃を受けると、両ハーフ2、3が分離してしまうという課題があった。また、蒸気が発生する湿度の高い環境下では、熱電対素線と補償導線との接続部分に外部から湿気が浸入し、経年使用により絶縁抵抗の低下を来すという課題もあった。
特開2003−270053号公報 特表平10−502799号公報 特公昭4−1468号公報
本発明はこのような従来のシース型熱電対アダプタにおける課題に鑑み、第一に、強い衝撃を受けても、簡単にハーフが分離せず、アダプタの破損を防止することが出来るシース型熱電対アダプタを提供することを目的とする。第二に、熱電対素線と補償導線との接続部分に外部から湿気等が容易に浸入しにくいシース型熱電対アダプタを提供することを目的とする。
本発明では、前記目的を達成するため、樹脂製のケース1を金属製のスリーブ51で覆い、このスリーブ51の中に充填した封止樹脂52をケース1の樹脂充填口兼空気抜き口46を通してケース1の中にも充填し、ケース1の中の封止樹脂52とケース1とスリーブ51との間にある封止樹脂52とを一体化した。
すなわち本発明によるシース型熱電対アダプタは、シース型熱電対24のシース31から導出された熱電対素線32、32を補償導線ケーブル25から導出された補償導線35、35に接続している。そして絶縁性のケース21の中に前記熱電対素線32、32と補償導線35、35との接続部分を収納している。さらに、ケース21の外側に金属製のスリーブ51が嵌め込まれ、このスリーブ51内に封止樹脂52を充填し、この封止樹脂52をケース21に設けた樹脂充填口兼空気抜き口46を通してケース21の中にも充填することにより、ケース21の内部と外部との封止樹脂52を一体化している。
より具体的には、ケース21の内部と外部の封止樹脂52は、ケース21の樹脂充填口兼空気抜き口46に充填された封止樹脂52を介して一体化される。ケース21は、円筒形の半割状の一対のハーフ22、23により組み立てられ、封止樹脂52はこのケース21を構成する円筒形の半割状の一対のハーフ22、23を固着している。
このような構成を有するシース型熱電対アダプタでは、ケース21の内部の封止樹脂52とスリーブ51とケース21との間にある封止樹脂52とが樹脂充填口兼空気抜き口46に充填された封止樹脂52を介して一体化されるので、スリーブ51とケース21とが封止樹脂52を介して完全に固定される。これにより、シース型熱電対24と補償導線ケーブル25との接続部分が完全に保護される。
以上説明した通り、本発明によるシース型熱電対アダプタでは、シース型熱電対24と補償導線ケーブル25との接続部分が完全に保護されるので、当該接続部分における外部からの衝撃、湿気の浸入等に対して万全の保護機能を発揮することが出来るようになる。すなわち、耐衝撃性、耐湿性の向上を図ることが出来る。
本発明におけるシース型熱電対アダプタのケーブル類の端部とケースを構成するハーフの分解斜視図である。 本発明におけるシース型熱電対アダプタの一方のハーフを除いた状態の横断平面図である。 本発明におけるシース型熱電対アダプタの他の例を示す一方のハーフを除いた状態の横断平面図である。 シース型熱電対アダプタの従来例を示す全体図である。 シース型熱電対アダプタの従来例を示すケースを構成するハーフを開いた状態の平面図である。
本発明では、前記熱電対素線32、32と補償導線35、35との接続部分を収納した絶縁性のケース21を金属製のスリーブ51で覆い、前記ケース21の中に充填した封止樹脂52と同ケース21とスリーブ51との間に充填した封止樹脂52とをケース21に設けた樹脂充填口兼空気抜き口46に充填された樹脂を介して一体化した。
以下、本発明を図面を参照しながら具体的且つ詳細に説明する。
図1は、シース型熱電対アダプタにおけるシース型熱電対24の熱電対素線32、32を補償導線ケーブル25の補償導線35、35に接続した部分と、その接続部分を収納するプラスチック製等からなる絶縁性のケース21を一対のハーフ22、23に分解した状態の図である。シース型熱電対アダプタのスリーブは図示していない。
図1に示すように、一方のハーフ22の両端には、それぞれシース型熱電対24の熱電対素線32、32の端部とこれに接続される補償導線ケーブル25の補償導線35、35の端部を嵌め込むための2つずつの凹部37、37と凹部38、38が形成されている。凹部37、37は、シース型熱電対24の熱電対素線32、32の端部を嵌め込むことが出来る溝状であり、ハーフ22の一方の端部に形成されている。凹部38、38は、補償導線ケーブル25の補償導線35、35の端部を嵌め込むことが出来る半円筒形の溝であり、ハーフ22の他方の端部から中間部分を越えて前記凹部37、37に達するよう形成されている。
ハーフ22の前記凹部37、37、38、38が設けられた両端側は平坦な面となっており、これらの平坦な面からそれぞれ突起29、29…が立設されている。またハーフ2の前記両側の凹部37、37、38、38の間には、長手方向に長い仕切30が起立している。この仕切30の高さはハーフ22の突起29、29…が設けられた両端側の平坦な面と同じになっている。この仕切30の熱電対素線32、32を嵌め込む側の前記凹部37、37側の端部には、凹部38、38に近くなるに従って広くなるような勾配が形成されている。これは凹部37、37に熱電対素線32、32の端部を収納するとき、熱電対素線32、32の端部が仕切30の端部によって確実に分離出来るようにするためである。
熱電対素線32、32を嵌め込む側の前記凹部37、37は、補償導線35、35を嵌め込む側の前記凹部38、38より一段高くなっている。換言すると、熱電対素線32、32を嵌め込む側の前記凹部37、37は、補償導線35、35を嵌め込む側の前記凹部38、38より前記突起29、29…を有する平坦な面から浅くなっている。さらにハーフ22の前記凹部38、38の両側壁28、28には、樹脂充填口兼空気抜き口46、46を形成するための切欠きが両側に2つずつ設けられている。
プラスチック製等からなる絶縁性のケース21を構成する他方のハーフ23は、基本的には前記一方のハーフ22と同じ形状である。異なるのはハーフ23の両端側の平坦な面には、他方のハーフ22の突起29、29…の位置に対応して同突起29、29…が嵌合されるための穴41、41…が設けられている点のみである。
シース型熱電対24は、シース31の中に一対の熱電対素線32、32を収納し、さらにシース31の中にマグネシア粉末等の無機絶縁材47を充填し、熱電対素線32、32を互いに絶縁したものである。図1に示されていないが、シース型熱電対24の先端部分では熱電対素線32、32が互いに接続され、測温接点が形成される。この点は図4により前述した従来の熱電対と同じである。図1に示すように、このシース型熱電対24は、その補償導線ケーブル25と接続すべき他方の端部においてシース31が剥離され、同シース31から一対の熱電対素線32、32が導出される。
他方、補償導線ケーブル25は樹脂からなる外装被覆34の中にそれぞれ内装被覆に覆われた補償導線35、35を収納したものである。この補償導線ケーブル25は、前記シース型熱電対24と接続すべき端部において外装被覆34が剥離され、同外装被覆34から内装被覆に覆われた一対の補償導線35、35が導出され、さらにその先で内装被覆が剥離され、補償導線35、35が導出される。
このようなシース型熱電対24と補償導線ケーブル25とを接続するに当たっては、図2に示すように、予めシース型熱電対24に金属製のスリーブ51を仮に嵌め込んでおく。このスリーブ51は、両端が開口した円筒形の部材であり、一端側にテーパが設けられ、口径が小さい側の端部がシース型熱電対24のシース31の外側に仮に嵌め込まれる。
前述のようにしてシース型熱電対24のシース31から導出された一対の熱電対素線32、32と、補償導線ケーブル25の外装被覆34から導出された一対の補償導線35、35とは金属スリーブ36、36の両端からその中にそれぞれ嵌め込まれ、さらにこの金属スリーブ36、36がカシメられることにより、互いに接続されている。
このようにしてシース型熱電対24と補償導線ケーブル25とが接続された状態で、シース型熱電対24のシース31の端面がハーフ22の端面にほぼ当接されると共に、熱電対素線32、32の端部がハーフ22の凹部37、37にそれぞれ収納される。このときのシース型熱電対24のシース31の端面とハーフ22の端面との間隔をGとしたとき、この間隔Gは、ハーフ22の仕切10で互いに分離される熱電対素線32、32の間隔gの1/2以下とする。これにより、熱電対素線32、32が捻られてもそれらが接触して短絡するのが避けられる。
補償導線ケーブル25の端部については、前記熱電対素線32、32に接続した補償導線35、35とその基部の内装被覆をハーフ22の凹部38、38に収納し、その外装被覆34の端面をハーフ22の端面に突き当てられる。
このようにしてシース型熱電対24と補償導線ケーブル25との接続部分を一方のハーフ22に収納した状態では熱電対素線32、32と補償導線35、35の接続部分は、ハーフ22の中央に設けた仕切30の両側に分けられ、その仕切30の両側の凹部37、37、38、38に保持される。
またこのとき熱電対素線32、32と補償導線35、35とを接続した金属スリーブ36、36は、ハーフ22の両側壁の樹脂充填口兼空気抜き口46、46を形成するための切欠きの間に収納するのがよい。また、補償導線ケーブル25の内装被覆も前記切欠きの位置より短くする。これは、後にエポキシ樹脂等の封止樹脂52を高圧充填する際に、樹脂充填口兼空気抜き口46、46での封止樹脂やガスの流動の停滞を防止するためである。
さらにもう一つのハーフ23を前記のハーフ22と内側同士を向き合わせて位置合わせし、重ね合わせし、両ハーフ22、23を互いに仮固定し、ケース21として組み立てる。このときハーフ22の突起29、29…をハーフ23の穴41、41…に嵌め込む。この状態では、ハーフ22、23の側壁28に設けた切欠によりケース21に樹脂充填口兼空気抜き口46、46が形成される。次にこの状態で仮にシース型熱電対24に嵌め込んでおいた金属製のスリーブ51を図2に示した位置に移動し、ここでそのスリーブ51の細い径側の開口端をシース型熱電対24のシース31に溶接、ロウ付け等の手段で固着する。
その後、スリーブ51の太い径側の開口端と補償導線35、35との間からスリーブ51の中に流動可能な状態のエポキシ樹脂等の封止樹脂52を高圧充填する。この流動可能な状態の封止樹脂52は、スリーブ51の中に充填されると、ケース21の前記樹脂充填口兼空気抜き口46、46の一部からケース21の内部の空気が排除されると共に、樹脂充填口兼空気抜き口46、46の他の一部からケース21の中に封止樹脂52が充填される。そしてこの流動可能な状態の封止樹脂52を硬化させることにより、スリーブ51とハーフ22、23の固着が完了する。
スリーブ51とケース21との中に充填された封止樹脂52はケース21の中のシース型熱電対24の熱電対素線32、32や補償導線ケーブル25の補償導線35、35の先端部分を固定する機能を有する。その硬化によりシース型熱電対24や補償導線ケーブル25の先端部分がケース21を介して完全に固定される。加えて、スリーブ51とケース21の間にある封止樹脂52が樹脂充填口兼空気抜き口46、46にある封止樹脂52を介してケース21の中の封止樹脂52と一体化され、スリーブ51とケース21との固定が確実になされる。
図2で示した実施例では熱電対素線32、32の端部と補償導線35、35の端部を一対ずつ同じ長さにしてそれらを接続する金属スリーブ36、36のハーフ22への収納位置を図2において上下に同じ位置とした。これに対し、図3に示すように、熱電対素線32、32の端部と補償導線35、35の端部の端部を一対ずつ長さを違わせ、それらを接続する金属スリーブ36、36のハーフ22への収納位置を図2において上下にずらすことも出来る。この場合は、金属スリーブ36、36のハーフ22への収納位置のずれを熱電対素線32、32の極性、すなわち熱電対素線32、32の材質の違いを区別するために使用することが可能である。
本発明によるシース型熱電対アダプタは、温度を電気的に測定するため、種々の分野で使用されている熱電対を温度測定のための計器に接続するために利用される。より具体的には、熱電対を金属製のシースと呼ばれるパイプ状の部材で覆い、このシースと内部の熱電対素線との間に無機絶縁材を充填し互いに絶縁してなる、いわゆるシース型熱電対を補償導線を介して計器に接続するために利用される。
21 ケース
22 ケースのハーフ
23 ケースのハーフ
24 シース型熱電対
25 補償導線ケーブル
31 シース
32 熱電対素線
35 補償導線
46 樹脂充填口兼空気抜き口
51 スリーブ
52 封止樹脂

Claims (2)

  1. シース型熱電対(24)のシース(31)から導出された熱電対素線(32)、(32)を補償導線ケーブル(25)の補償導線(35)、(35)に接続したシース型熱電対アダプタにおいて、絶縁性のケース(21)の中に前記熱電対素線(32)、(32)と補償導線(35)、(35)との接続部分を収納し、ケース(21)の外側に金属製のスリーブ(51)が嵌め込まれ、このスリーブ(51)内に封止樹脂(52)を充填し、この封止樹脂(52)をケース(21)に設けた樹脂充填口兼空気抜き口(46)、(46)を通してケース(21)の中にも充填することにより、ケース(21)の内部の封止樹脂(52)とスリーブ(51)とケース(21)との間にある封止樹脂(52)とがケース(21)の樹脂充填口兼空気抜き口(46)に充填された封止樹脂(52)を介して一体化されることを特徴とするシース型熱電対アダプタ。
  2. 封止樹脂(52)は、ケース(21)を構成する円筒形の半割状の一対のハーフ(22)、(23)を接着していることを特徴とする請求項1に記載のシース型熱電対アダプタ。
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